JP2005010548A - 立体像撮影装置 - Google Patents

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則司 大石
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Abstract

【課題】低コストで製作できる簡単な構造の装置で立体像を撮影することを可能にする。
【解決手段】ダブプリズムないし直交する反射面対の有する入射光線の角度を反転する機能を利用して、これらと凸レンズを組み合わせることで立体像を投影する光学系を作成し、投影される光線をレンチキュラーレンズを通して位置と角度分布の情報として撮像面にて記録する。こうして得られた立体像は、その上にレンチキュラーレンズを重ねる簡単な表示装置によって観察することができる。拡大・縮小撮影に関しては、使用するレンズの焦点距離と設置位置を調整することで新たに部品数を増やすことなく対応することができ、ダブプリズムないし反射面対を走査して露光することで低コスト化が実現できる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、立体像を撮影する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、立体像を撮影、表示するには、水平方向に所定の距離を離して置いた二台のカメラで撮影し、偏光ガラスやカラーフィルタなどを用いた眼鏡や、専用のビュアーを使って二枚の撮影像を左右それぞれの目で見えるようにする方法や、レンチキュラーレンズを使ってそれぞれ異なる角度から見えるようにしたものがある。
【0003】
また、特殊なビュアーを使わずに見ることができる立体像を撮影、表示する方法としては、平面上に並んだ凸レンズ群を使って被写体の写真を撮り、同様の凸レンズ群を使って再生するインテグラルフォトグラフィや、単一波長の光を使って被写体からの反射光と参照光との干渉縞をフィルム上に記録し、これに参照光と同様の光を当てて再生するホログラムなどがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
眼鏡やビュアーを使って見なければならないものは、不特定の人に立体像を提供するにははなはだ不便である。またレンチキュラーレンズを使って複数の像を異なる角度から見えるようにしたものは、見る角度によって数枚の写真が切り替わって見えるため、見る位置によっては二重の像が見えたり、観察者が移動しながら見る時に不自然さを感じることがある。また良好な観察ができる角度範囲が比較的狭いという問題もある。
【0005】
またインテグラルフォトグラフィは、撮影装置の製作が容易でない上にそのままでは遠近の逆転した不自然な立体像となってしまう問題がある。ホログラムは更に撮影が難しく、簡単な装置で気軽に立体像を楽しむことは困難である。
【0006】
本発明者はこれらの課題を解決すべく、従来とは異なる立体像の撮影及び表示方法を考案し、すでに特願2002−112824に出願し、さらに異なる撮影装置を特願2003−25738に出願したが、その後さらに検討を続け、特願2003−25738に記載の撮影装置の簡素化、低価格化を実現した撮影装置を発明するに至った。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1は、断面が底角の等しい台形である角柱棒状のダブプリズムの反射面を平行にして、反射面に垂直な方向に並んだダブプリズムの列と、該ダブプリズム列を挟むように置かれた第1および第2の凸レンズと、その撮像面が第2の凸レンズからその焦点距離だけ離れて置かれた撮像手段と、該撮像面の前に置かれた、面上に該ダブプリズムと平行なシリンドリカルレンズが並んでなるレンチキュラーレンズ、ないしは面上に該ダブプリズムと平行なスリットが並んでなるスリット板と、第1の凸レンズの前(ダブプリズムとは反対の側)から第2の凸レンズの後ろ(レンチキュラーレンズないしスリット板の側)までの間のいずれかに置かれた、該ダブプリズムに垂直な単一のスリットを有する遮光板からなり、第1および第2の凸レンズの焦点距離は異なり、該ダブプリズム列とそれぞれの凸レンズの距離は、焦点距離の長い凸レンズが、焦点距離の短い凸レンズより両レンズの焦点距離の差だけ長いことを特徴とする立体像撮影装置である。
【0008】
本発明の請求項2は、断面が底角の等しい台形である角柱棒状のダブプリズム一本、ないし該反射面を平行にして向かい合うように置かれた二本と、該ダブプリズムの反射面と垂直な方向に面をなす、該ダブプリズム以外を通過する光線を遮る遮光手段と、該ダブプリズムと遮光手段を挟むように置かれた第1および第2の凸レンズと、その撮像面が第2の凸レンズからその焦点距離だけ離れて置かれた撮像手段と、該撮像面の前に置かれた、面上に該ダブプリズムと平行なシリンドリカルレンズが並んでなるレンチキュラーレンズ、ないしは面上に該ダブプリズムと平行なスリットが並んでなるスリット板と、第1の凸レンズの前(ダブプリズムとは反対の側)から第2の凸レンズの後ろ(レンチキュラーレンズないしスリット板の側)までの間のいずれかに置かれた、該ダブプリズムに垂直な単一のスリットを有する遮光板からなり、該ダブプリズムと遮光手段を、該ダブプリズムの反射面と垂直な方向に走査して露光し、撮影することを特徴とする立体像撮影装置である。
【0009】
本発明の請求項3は、請求項2の二つの凸レンズの焦点距離が等しく、該ダブプリズムと遮光手段から等しい距離を離れた位置に置かれていることを特徴とする、請求項2に記載の立体像撮影装置である。
【0010】
本発明の請求項4は、請求項2の二つの凸レンズの焦点距離が異なり、該ダブプリズムと遮光手段からそれぞれの凸レンズまでの距離は、焦点距離の長い凸レンズが、焦点距離の短い凸レンズより両レンズの焦点距離の差だけ長いことを特徴とする、請求項2に記載の立体像撮影装置である。
【0011】
本発明の請求項5は、断面が底角の等しい台形である角柱棒状のダブプリズム一本、ないし該反射面を平行にして向かい合うように置かれた二本と、該ダブプリズムの反射面と垂直な方向に面をなす、該ダブプリズム以外を通過する光線を遮る遮光手段と、該ダブプリズムと遮光手段を挟むように、該ダブプリズムと遮光手段から等しい距離を離れた位置に置かれた第1および第2の凸レンズと、第2の凸レンズから距離L1だけ離れて置かれた凹レンズと、さらに第2の凸レンズから距離L2だけ離れた位置に撮像面を持つ撮像手段と、該撮像面の前に置かれた、面上に該ダブプリズムと平行なシリンドリカルレンズが並んでなるレンチキュラーレンズ、ないしは面上に該ダブプリズムと平行なスリットが並んでなるスリット板と、第1の凸レンズの前(ダブプリズムとは反対の側)から第2の凸レンズの後ろ(レンチキュラーレンズないしスリット板の側)までの間のいずれかに置かれた、該ダブプリズムに垂直な単一のスリットを有する遮光板からなり、該ダブプリズムと遮光手段を、該ダブプリズムの反射面と垂直な方向に走査させて露光し、撮影することを特徴とする立体像撮影装置であって、第1および第2の凸レンズの焦点距離をそれぞれf1,f2とするとき、f1>f2かつf2>L1であって、該凹レンズの焦点距離f3(負の値)は数1で示され、さらにL2が数2で表される立体像撮影装置である。
【0012】
本発明の請求項6は、断面が底角の等しい台形である角柱棒状のダブプリズム一本、ないし該反射面を平行にして向かい合うように置かれた二本と、該ダブプリズムの反射面と垂直な方向に面をなす、該ダブプリズム以外を通過する光線を遮る遮光手段と、該ダブプリズムと遮光手段を挟むように、該ダブプリズムと遮光手段から等しい距離を離れた位置に置かれた第1および第2の凸レンズと、第2の凸レンズから距離L1だけ離れて置かれた凸レンズと、さらに第2の凸レンズから距離L2だけ離れた位置に撮像面を持つ撮像手段と、該撮像面の前に置かれた、面上に該ダブプリズムと平行なシリンドリカルレンズが並んでなるレンチキュラーレンズ、ないしは面上に該ダブプリズムと平行なスリットが並んでなるスリット板と、第1の凸レンズの前(ダブプリズムとは反対の側)から第2の凸レンズの後ろ(レンチキュラーレンズないしスリット板の側)までの間のいずれかに置かれた、該ダブプリズムに垂直な単一のスリットを有する遮光板からなり、該ダブプリズムと遮光手段を、該ダブプリズムの反射面と垂直な方向に走査して露光し、撮影することを特徴とする立体像撮影装置であって、第1および第2の凸レンズの焦点距離をそれぞれf1,f2とするとき、f1<f2かつf2>L1であって、第3の凸レンズの焦点距離f3は数1で示され、さらにL2が数2で表される立体像撮影装置である。
【0013】
本発明の請求項7は、屋根状に直交する反射面が、その稜線に垂直な方向に多数並んでなる反射面群と、該反射面群の前に傾斜して置かれたハーフミラーと、該ハーフミラーの一方の面に面して置かれた第1の凸レンズと、ハーフミラーの他方の面に面して置かれた第2の凸レンズと、その撮像面が第2の凸レンズからその焦点距離だけ離れて置かれた撮像手段と、該撮像面の前に置かれた、面上に該反射面群の並ぶ方向と垂直なシリンドリカルレンズが並んでなるレンチキュラーレンズ、ないしは面上に該反射面群の並ぶ方向と垂直なスリットが並んでなるスリット板と、第1の凸レンズの前ないし後、あるいは第2の凸レンズの前ないし後のいずれかに置かれた、該反射面群の並ぶ方向と平行な単一のスリットを有する遮光板とからなる装置であって、第1および第2の凸レンズの焦点距離は異なり、該反射面群からそれぞれの凸レンズまでの光路長、すなわち該反射面群からハーフミラーを透過あるいは反射して各凸レンズに至る距離は、焦点距離の長い凸レンズが、焦点距離の短い凸レンズより両レンズの焦点距離の差だけ長いことを特徴とする立体像撮影装置である。
【0014】
本発明の請求項8は、屋根状に直交する微小な反射面が、その稜線に垂直な方向に多数並んでなる反射面群と、該反射面群の前に傾斜して置かれたハーフミラーと、該ハーフミラーの一方の面に面して置かれた第1の凸レンズと、ハーフミラーの他方の面に面して置かれた第2の凸レンズと、その撮像面が第2の凸レンズからその焦点距離だけ離れて置かれた撮像手段と、該撮像面の前に置かれた、面上に該反射面群の並ぶ方向と垂直なシリンドリカルレンズが並んでなるレンチキュラーレンズ、ないしは面上に該反射面群の並ぶ方向と垂直なスリットが並んでなるスリット板とからなる装置であって、第1および第2の凸レンズの焦点距離は異なり、該反射面群からそれぞれの凸レンズまでの光路長、すなわち該反射面群からハーフミラーを透過あるいは反射して各凸レンズに至る距離は、焦点距離の長い凸レンズが、焦点距離の短い凸レンズより両レンズの焦点距離の差だけ長いことを特徴とする立体像撮影装置である。
【0015】
本発明の請求項9は、屋根状に直交する微小な反射面が、その稜線に垂直な方向に多数並んでなる反射面群と、該反射面群に面して異なる方向に置かれた第1および第2の凸レンズと、その撮像面が第2の凸レンズからその焦点距離だけ離れて置かれた撮像手段と、該撮像面の前に置かれた、面上に該反射面群の並ぶ方向と垂直なシリンドリカルレンズが並んでなるレンチキュラーレンズ、ないしは面上に該反射面群の並ぶ方向と垂直なスリットが並んでなるスリット板とからなる装置であって、第1および第2の凸レンズの焦点距離は異なり、該反射面群からそれぞれの凸レンズまでの距離は、焦点距離の長い凸レンズが、焦点距離の短い凸レンズより両レンズの焦点距離の差だけ長いことを特徴とする立体像撮影装置である。
【0016】
本発明の請求項10は、屋根状に直交する一対の反射面と、該反射面をその稜線に垂直な方向に走査する手段と、該反射面の前に傾斜して置かれたハーフミラーと、該ハーフミラーの一方の面に面して置かれた第1の凸レンズと、ハーフミラーの他方の面に面して置かれた第2の凸レンズと、その撮像面が第2の凸レンズからその焦点距離だけ離れて置かれた撮像手段と、該撮像面の前に置かれた、面上に該反射面の走査方向と垂直なシリンドリカルレンズが並んでなるレンチキュラーレンズ、ないしは面上に該反射面の走査方向と垂直なスリットが並んでなるスリット板と、第1の凸レンズの前ないし後、あるいは第2の凸レンズの前ないし後のいずれかに置かれた、該反射面の走査方向と平行な単一のスリットを有する遮光板とからなり、該反射面を走査して露光し撮影することを特徴とする立体像撮影装置である。
【0017】
本発明の請求項11は、屋根状に直交する一対の微小な反射面と、該反射面をその稜線に垂直な方向に走査する手段と、該反射面の前に傾斜して置かれたハーフミラーと、該ハーフミラーの一方の面に面して置かれた第1の凸レンズと、ハーフミラーの他方の面に面して置かれた第2の凸レンズと、その撮像面が第2の凸レンズからその焦点距離だけ離れて置かれた撮像手段と、該撮像面の前に置かれた、面上に該反射面の走査方向と垂直なシリンドリカルレンズが並んでなるレンチキュラーレンズ、ないしは面上に該反射面の走査方向と垂直なスリットが並んでなるスリット板とからなり、該反射面を走査して露光し撮影することを特徴とする立体像撮影装置である。
【0018】
本発明の請求項12は、屋根状に直交する一対の微小な反射面と、該反射面をその稜線に垂直な方向に走査する手段と、該反射面に面して異なる方向に置かれた第1および第2の凸レンズと、その撮像面が第2の凸レンズからその焦点距離だけ離れて置かれた撮像手段と、該撮像面の前に置かれた、面上に該反射面の走査方向と垂直なシリンドリカルレンズが並んでなるレンチキュラーレンズ、ないしは面上に該反射面の走査方向と垂直なスリットが並んでなるスリット板とからなり、該反射面を走査して露光し撮影する特徴とする立体像撮影装置である。
【0019】
本発明の請求項13は、請求項10〜12の二つの凸レンズの焦点距離が等しく、該反射面から等しい光路長を離れた位置に置かれていることを特徴とする、請求項10〜12に記載の立体像撮影装置である。
【0020】
本発明の請求項14は、請求項10〜12の二つの凸レンズの焦点距離が異なり、該反射面からそれぞれの凸レンズまでの光路長は、焦点距離の長い凸レンズが、焦点距離の短い凸レンズより両レンズの焦点距離の差だけ長いことを特徴とする、請求項10〜12に記載の立体像撮影装置である。
【0021】
本発明の請求項15は、屋根状に直交する一対の反射面と、該反射面をその稜線に垂直な方向に走査する手段と、該反射面の前に傾斜して置かれたハーフミラーと、該ハーフミラーの一方の面に面して置かれた第1の凸レンズと、ハーフミラーの他方の面に面して置かれた第2の凸レンズと、第2の凸レンズから距離L1だけ離れて置かれた凹レンズと、さらに第2の凸レンズから距離L2だけ離れた位置に撮像面を持つ撮像手段と、該撮像面の前に置かれた、面上に該反射面の走査方向と垂直なシリンドリカルレンズが並んでなるレンチキュラーレンズ、ないしは面上に該反射面の走査方向と垂直なスリットが並んでなるスリット板と、第1の凸レンズの前ないし後、あるいは第2の凸レンズの前ないし後のいずれかに置かれた、該反射面の走査方向と平行な単一のスリットを有する遮光板とからなり、該反射面から第1および第2の凸レンズまでの光路長、すなわち該反射面からハーフミラーを透過あるいは反射して各凸レンズに至る距離は等しく、第1および第2の凸レンズの焦点距離をそれぞれf1,f2とするとき、f1>f2かつf2>L1であり、該凹レンズの焦点距離f3(負の値)は数1で示され、さらにL2が数2で表される装置であって、該反射面を走査して露光し撮影することを特徴とする立体像撮影装置である。
【0022】
本発明の請求項16は、屋根状に直交する一対の反射面と、該反射面をその稜線に垂直な方向に走査する手段と、該反射面の前に傾斜して置かれたハーフミラーと、該ハーフミラーの一方の面に面して置かれた第1の凸レンズと、ハーフミラーの他方の面に面して置かれた第2の凸レンズと、第2の凸レンズから距離L1だけ離れて置かれた第3の凸レンズと、さらに第2の凸レンズから距離L2だけ離れた位置に撮像面を持つ撮像手段と、該撮像面の前に置かれた、面上に該反射面の走査方向と垂直なシリンドリカルレンズが並んでなるレンチキュラーレンズ、ないしは面上に該反射面の走査方向と垂直なスリットが並んでなるスリット板と、第1の凸レンズの前ないし後、あるいは第2の凸レンズの前ないし後のいずれかに置かれた、該反射面の走査方向と平行な単一のスリットを有する遮光板とからなり、該反射面から第1および第2の凸レンズまでの光路長、すなわち該反射面からハーフミラーを透過あるいは反射して各凸レンズに至る距離は等しく、第1および第2の凸レンズの焦点距離をそれぞれf1,f2とするとき、f1<f2かつf2>L1であり、第3の凸レンズの焦点距離f3は数1で示され、さらにL2が数2で表される装置であって、該反射面を走査して露光し撮影することを特徴とする立体像撮影装置である。
【0023】
本発明の請求項17は、屋根状に直交する一対の微小な反射面と、該反射面をその稜線に垂直な方向に走査する手段と、該反射面の前に傾斜して置かれたハーフミラーと、該ハーフミラーの一方の面に面して置かれた第1の凸レンズと、ハーフミラーの他方の面に面して置かれた第2の凸レンズと、第2の凸レンズから距離L1だけ離れて置かれた凹レンズと、さらに第2の凸レンズから距離L2だけ離れた位置に撮像面を持つ撮像手段と、該撮像面の前に置かれた、面上に該反射面の走査方向と垂直なシリンドリカルレンズが並んでなるレンチキュラーレンズ、ないしは面上に該反射面の走査方向と垂直なスリットが並んでなるスリット板とからなり、該反射面から第1および第2の凸レンズまでの光路長、すなわち該反射面からハーフミラーを透過あるいは反射して各凸レンズに至る距離は等しく、第1および第2の凸レンズの焦点距離をそれぞれf1,f2とするとき、f1>f2かつf2>L1であり、該凹レンズの焦点距離f3(負の値)は数1で示され、さらにL2が数2で表される装置であって、該反射面を走査して露光し撮影することを特徴とする立体像撮影装置である。
【0024】
本発明の請求項18は、屋根状に直交する一対の微小な反射面と、該反射面をその稜線に垂直な方向に走査する手段と、該反射面の前に傾斜して置かれたハーフミラーと、該ハーフミラーの一方の面に面して置かれた第1の凸レンズと、ハーフミラーの他方の面に面して置かれた第2の凸レンズと、第2の凸レンズから距離L1だけ離れて置かれた第3の凸レンズと、さらに第2の凸レンズから距離L2だけ離れた位置に撮像面を持つ撮像手段と、該撮像面の前に置かれた、面上に該反射面の走査方向と垂直なシリンドリカルレンズが並んでなるレンチキュラーレンズ、ないしは面上に該反射面の走査方向と垂直なスリットが並んでなるスリット板とからなり、該反射面から第1および第2の凸レンズまでの光路長、すなわち該反射面からハーフミラーを透過あるいは反射して各凸レンズに至る距離は等しく、第1および第2の凸レンズの焦点距離をそれぞれf1,f2とするとき、f1<f2かつf2>L1であり、第3の凸レンズの焦点距離f3は数1で示され、さらにL2が数2で表される装置であって、該反射面を走査して露光し撮影することを特徴とする立体像撮影装置である。
【0025】
本発明の請求項19は、屋根状に直交する一対の微小な反射面と、該反射面をその稜線に垂直な方向に走査する手段と、該反射面に面して異なる方向に置かれた第1および第2の凸レンズと、第2の凸レンズから距離L1だけ離れて置かれた凹レンズと、さらに第2の凸レンズから距離L2だけ離れた位置に撮像面を持つ撮像手段と、該撮像面の前に置かれた、面上に該反射面の走査方向と垂直なシリンドリカルレンズが並んでなるレンチキュラーレンズ、ないしは面上に該反射面の走査方向と垂直なスリットが並んでなるスリット板とからなり、該反射面から第1および第2の凸レンズまでの距離は等しく、第1および第2の凸レンズの焦点距離をそれぞれf1,f2とするとき、f1>f2かつf2>L1であり、該凹レンズの焦点距離f3(負の値)は数1で示され、さらにL2が数2で表される装置であって、該反射面を走査して露光し撮影することを特徴とする立体像撮影装置である。
【0026】
本発明の請求項20は、屋根状に直交する一対の微小な反射面と、該反射面をその稜線に垂直な方向に走査する手段と、該反射面に面して異なる方向に置かれた第1および第2の凸レンズと、第2の凸レンズから距離L1だけ離れて置かれた第3の凸レンズと、さらに第2の凸レンズから距離L2だけ離れた位置に撮像面を持つ撮像手段と、該撮像面の前に置かれた、面上に該反射面の走査方向と垂直なシリンドリカルレンズが並んでなるレンチキュラーレンズ、ないしは面上に該反射面の走査方向と垂直なスリットが並んでなるスリット板とからなり、該反射面から第1および第2の凸レンズまでの距離は等しく、第1および第2の凸レンズの焦点距離をそれぞれf1,f2とするとき、f1<f2かつf2>L1であり、第3の凸レンズの焦点距離f3は数1で示され、さらにL2が数2で表される装置であって、該反射面を走査して露光し撮影することを特徴とする立体像撮影装置である。
【0027】
本発明の請求項21は、屋根状に直交する一対の反射面と、該反射面をその稜線に垂直な方向に走査する手段と、該反射面の前に置かれた凸レンズと、さらに該凸レンズの前に傾斜して置かれたハーフミラーと、該凸レンズからの光路長、すなわち該凸レンズからハーフミラーを透過あるいは反射して至る距離が該凸レンズの焦点距離に等しい位置に撮像面を持つ撮像手段と、該撮像面の前に置かれた、面上に該反射面の走査方向と垂直なシリンドリカルレンズが並んでなるレンチキュラーレンズ、ないしは面上に該反射面の走査方向と垂直なスリットが並んでなるスリット板と、該ハーフミラーと該レンチキュラーレンズの間に置かれた、該反射面の走査方向と平行な単一のスリットを有する遮光板とからなり、該反射面を走査して露光し撮影することを特徴とする立体像撮影装置である。
【0028】
本発明の請求項22は、屋根状に直交する一対の微小な反射面と、該反射面をその稜線に垂直な方向に走査する手段と、該反射面の前に置かれた凸レンズと、さらに該凸レンズの前に傾斜して置かれたハーフミラーと、該凸レンズからの光路長、すなわち該凸レンズからハーフミラーを透過あるいは反射して至る距離が該凸レンズの焦点距離に等しい位置に撮像面を持つ撮像手段と、該撮像面の前に置かれた、面上に該反射面の走査方向と垂直なシリンドリカルレンズが並んでなるレンチキュラーレンズ、ないしは面上に該反射面の走査方向と垂直なスリットが並んでなるスリット板とからなり、該反射面を走査して露光し撮影することを特徴とする立体像撮影装置である。
【0029】
【発明の実施の形態】
図1に本発明請求項1の立体像撮影装置の光学系の斜視図を示す。なお以下の各実施例はその光学系のみを表し、光学系を収納するケースや構造材は省略する。本実施例は第1の凸レンズ1と、反射面を平行にして、反射面に垂直な方向に並んだダブプリズム2の列と、第2の凸レンズ4と、スリットを有する遮光板3と、面上にシリンドリカルレンズが並んでなるレンチキュラーレンズ5と、撮像面6を持つ撮像手段とからなる。ここで遮光板3のスリットをx軸と平行に、xz面が水平面になるように直交座標をとると、ダブプリズム2の反射面はyz面と平行であり、反射面を外側に向けて対をなしたものがx軸と平行に並んでいる。本装置のxz面の平面図を図2に示した。ダブプリズムは同じ向きに並んだものでも基本的な機能は変わらないが、このように対をなして置くことで非対称性を避け、被写体からの光線を効率よく利用でき好ましい。さらに相対するダブプリズム2の反射面の間には遮光板8が置かれ、隣接するダブプリズムから漏れる光線が迷光となって画質を低下させるのを防いでいる。図中ではダブプリズム間に隙間があるように見えるが、実際には隙間なく並べられるのが好ましい。またレンチキュラーレンズ5はy軸と平行なシリンドリカルレンズがx方向に並んだものとなる。
【0030】
図2において撮像面6は凸レンズ4からその焦点距離f2だけ離れた位置に置かれ、凸レンズ1からその焦点距離f1だけ離れた位置に被写体のピント面7が存在する。ピント面7上の一点から発する光は凸レンズ1で平行光に変換され、ダブプリズムの機能によって角度が反転された平行光になり、さらに凸レンズ4からf2だけ離れた撮像面6上の一点に集束する。このようにして撮像面6にはピント面7の像が投影されるが、このときの投影倍率はf2/f1となる。撮像面6に集束された光線は、図4の拡大図に示すように、撮像面6の前に置かれたレンチキュラーレンズ5の各シリンドリカルレンズの作用によって入射角θの分布に変換されて撮像面6に投影される。レンチキュラーレンズ5は図5に示した、縦のスリットが並んだスリット板11に置き換えても同様の立体像が撮影できるが、レンチキュラーレンズ5を使う場合に比べて撮影感度は低下する。
【0031】
図3にyz面の平面図を示し鉛直面内での機能を説明する。xz面内と同様に凸レンズ1と凸レンズ4によって7の位置のf2/f1倍像が撮像面6に投影される。ここでダブプリズム2とレンチキュラーレンズ5はyz面内で特別な機能を有さないため投影像は平面的な像となる。この際、遮光板3のスリット無しでは極めて焦点深度が浅い像となるが、立体像はある程度深い焦点深度がなければ平面像に対する優位性が無く、存在価値が無くなって好ましくない。このためスリットで光線を絞り焦点深度を稼ぐことが重要である。本実施例では遮光板3はダブプリズム2の列と凸レンズ3の間に置かれているが、凸レンズ1の被写体側、凸レンズ1とダブプリズム2の列の間、凸レンズ4のレンチキュラーレンズ5側のいずれの位置に置かれてもよい。遮光板3の位置(スリットの位置)は観測者の目の位置を決めるもので、これによって近くにあるものが大きく、遠くのものが小さく見える平面像の遠近感が決定される。
【0032】
視野角の広い立体像を撮影するためには、第1の凸レンズ1と第2の凸レンズ4はその焦点距離に対してx方向の幅が広いものを使用するのが好ましい。このようなレンズは通常大型かつ肉厚で高価なものとなるが、フレネルレンズを使うことで安価にすることができる。撮像手段は感光フィルムや写真乾板あるいはCCDなどの撮像素子であり、感光フィルムや写真乾板では撮像面6は感光面を表す。感光フィルムや写真乾板を用いて撮影する場合にはさらに露光を制御する手段が必要があるが、これには遮光板3に近接してスリットを開閉するシャッターを設けるか、レンチキュラーレンズ5の前面にフォーカルプレーンシャッターを設けるなどすればよい。
【0033】
本立体像撮影装置によって撮影された立体像は、特願2002−112824に記載されている負の線描立体像にあたり、同明細書に示された立体像表示装置によって表示することができる。該立体像を表示する装置の一例を図6に示す。本装置はレンチキュラーレンズ13と撮影像を記録した面12からなる。記録面12は実際には印画紙、フィルムあるいは同様の像を表示する液晶パネルなどである。これらは図6左に示したように重ねられるが、このとき撮影像の各シリンドリカルレンズに対応する短冊状の各像に対し、レンチキュラーレンズ13の各シリンドリカルレンズが1対1で対応する。このときレンチキュラーレンズ13のピッチは、撮影条件によって決まるが、請求項1の立体像撮影装置では撮影時のレンチキュラーレンズ5のピッチと等しいレンチキュラーレンズ13を使用できる。このことを図2を用いて説明する。
【0034】
本装置では焦点距離の異なる第1の凸レンズ1と第2の凸レンズ4はダブプリズム2の列からそれぞれ異なる距離D1,D2だけ離れた位置に置かれ、第1の凸レンズ1と第2の凸レンズ4の焦点距離をそれぞれf1,f2とすると、D2−D1=f2−f1 の関係が成り立っている。このとき面7からz軸に平行に進む光線9は、第1の凸レンズ1を通って凸レンズ1からf1だけ離れた位置に集束する光線、すなわちダブプリズム2の列からf1−D1だけ右に位置する点に集束する光線になるが、ダブプリズム2の角度反転作用によって、ダブプリズム2の列から左にf1−D1だけはなれた位置の点から発する光線と等価な光線になって第2の凸レンズ4に達する。ところで D2−D1=f2−f1 から、f1−D1=f2−D2 であるので、この光線はダブプリズム2の列から左にf2−D2だけはなれた位置の点から発する光線、すなわち凸レンズ4からf2だけ離れた点から発した光線に等しく、凸レンズ4によって再びz軸に平行に進む光線10となってレンチキュラーレンズ5に入射する。このようにピント面7において平行な光が、平行性を失わずにレンチキュラーレンズ5に達して撮像面6で記録されるため、記録された像をピッチの等しいレンチキュラーレンズ13を用いて図6の装置で再生すれば同様の平行光が再生される。ただし拡大・縮小によって光線がz軸となす角の絶対値が変わっているため、レンチキュラーレンズ13の厚さと各シリンドリカルレンズの焦点距離は、撮影時のレンチキュラーレンズ5の厚さと各シリンドリカルレンズの焦点距離を投影倍率で除した値にするのが好ましい。
【0035】
同様の装置において、第1の凸レンズと第2の凸レンズの焦点距離が等しく、等倍像の撮影をするものや、焦点距離の異なる第1の凸レンズと第2の凸レンズをダブプリズム2の列から等しい距離に置き、新たに凸レンズないし凹レンズを加えて拡大・縮小像を撮影するものは、すでに特願2003−25738にて出願済みである。本装置では新たにレンズを加えることなく拡大・縮小像を撮影することができ、一層簡単な構造になっている。ただ第1の凸レンズと第2の凸レンズがダブプリズム2の列から等しい距離に置かれていないため、第1の凸レンズから第2の凸レンズへ効率よく光線を伝えるためには、図2に示すように第2の凸レンズの口径を第1の凸レンズより大きくするなどの対策を講じる必要がある。
【0036】
本発明の請求項2〜6は、特願2003−25738の立体像撮影装置の原理をより低コストで実現するために考案されたものである。図7は請求項2かつ請求項3の立体像撮影装置の光学系である。本装置は特願2003−25738の立体像撮影装置のダブプリズム列を一対のダブプリズム15と遮光手段16に置き換え、ダブプリズム15を遮光手段16とともに矢印の方向に走査することで、ダブプリズムの列が存在するのと同等な光線を、走査期間中の蓄積によって伝えるものである。特願2003−25738では多数のダブプリズムを並べて列を作らなければならないのに対し、一対のダブプリズムで装置を構成できるため低コスト化が実現でき、走査速度で露光を制御すればシャッターの役割を果たすことができるので他にシャッターを設ける必要がない。またスリット18をダブプリズム15の前後に置く設計も可能であるが、この際はダブプリズム15は縦に長い形状である必要が無く、安価かつ容易に入手できる市販品を使うことができるうえに、スリットはダブプリズムの対のみカバーする短いものを遮光手段16に固定し、ダブプリズム15とともに走査する構造にすることも可能である。ダブプリズム15は一対でなくとも単一のプリズムであっても同様の機能は実現できるが、像の明るさの対称性のためには一対で用いることがより好ましい。本実施例では二本のプリズムが反射面を外に向けて向かう合うように置かれているが、反射面が相対するように置かれても同様の効果が得られる。このようにダブプリズムを走査して撮影する方法は撮像手段にCCDを用いた動画撮影に使用するのは困難である。
【0037】
本装置において凸レンズ14と凸レンズ17の焦点距離は等しく、ダブプリズム15から等しい距離に置かれ、レンチキュラーレンズ19と撮像手段20には等倍像が投影される。拡大・縮小撮影をする場合には、請求項1に示した通り第1・第2の凸レンズに焦点距離の異なるレンズを用い、ダブプリズムからの距離は、焦点距離が長い凸レンズが、焦点距離の短い凸レンズより両レンズの焦点距離の差だけ長くなるように置くか(請求項4)。あるいは特願2003−25738にあるように、焦点距離の異なる第1・第2の凸レンズをダブプリズムから等距離に置き、さらに第2の凸レンズからL1だけ離れて凹レンズないし第3の凸レンズを置き、第1および第2の凸レンズの焦点距離をそれぞれf1,f2とし、第2の凸レンズと撮像面の距離をL2とするとき、f2>L1であって、凹レンズないし第3の凸レンズの焦点距離f3は数1で示され、さらにL2が数2で表されるようにすればよい(請求項5,6)。
【0038】
本発明の請求項7〜9は特願2003−25738の他の立体像撮影装置に請求項1と同様の手法を適用して拡大・縮小撮影を行うものである。図8は請求項7の立体像撮影装置の光学系である。屋根状に直交する反射面がその稜線に垂直な方向に多数並んでなる反射面群25の前にハーフミラー24が置かれ、ハーフミラー24の透過側にはスリットを有する遮光板23と凸レンズ22が、反射側には凸レンズ26と撮像面28を持つ撮像手段および撮像面28の前に置かれたレンチキュラーレンズ27が置かれている。ここで反射面群の稜線をy軸と平行に、並ぶ方向をx軸と平行にとり、xz面が水平面になるように直交座標をとると、反射面群25はxz面と垂直でz軸に対して±45度をなす短冊状の反射面が交互に並んだものになり、ハーフミラー24はx軸と平行でz軸に対して45度をなして傾斜している。凸レンズ22と凸レンズ26は焦点距離の異なるレンズで、凸レンズ22からその焦点距離f1だけ離れてピント面29が存在し、凸レンズ26からその焦点距離f2だけ離れて撮像面28が置かれている。またレンチキュラーレンズ27はz軸と平行なシリンドリカルレンズがx方向に並んだものとなる。
【0039】
図9に本装置のxz面の平面図を示し、図10にxy面の平面図を示す。図9においてピント面29の光軸からaだけ離れた位置から発した光は凸レンズ22で平行光に変換され、ハーフミラー24を透過して反射面群25に達したものが平行逆向きに反射されてハーフミラー24に戻り、一部が反射されて凸レンズ26に向かう。ここで代表的な光線の反射点をP,Qとして図中に示した。さらにこの平行な反射光は、図10において凸レンズ26によって撮像面28上に集束されるが、集束位置と光軸の距離をbとすると、a:b=f1:f2 となり、ピント面29のf2/f1倍像が撮像面28に投影されることになる。一方で図11にyz面の平面図を示すように、z方向に関しては撮像面28にはスリットを有する遮光板23の位置で平面的な遠近感が決まる平面的な像が投影され、結果として図1〜3の装置と同様な機能を持つ立体像撮影装置となる。反射面群25の機能は図1〜3のダブプリズム2の列と同様であるため、凸レンズ22から反射面群25までの距離D1と凸レンズ26からハーフミラー24に写る反射面群25の像までの距離D2の差を f1−f2 に等しくすれば、請求項1と同様に、xz面内においてz軸に平行に凸レンズ22に入射した平行光が、凸レンズ26から出てxy面内においてy軸に平行な光線となる条件が成立し、本装置の撮影像はレンチキュラーレンズ27とピッチの等しいレンチキュラーレンズ13を用いて図6の装置で表示することができる。
【0040】
本装置においてスリットを有する遮光板23は凸レンズ22のハーフミラー24の側に置かれているが、凸レンズ22のピント面29の側あるいは凸レンズ26の前後のいずれに置かれても良く、撮影像を見る際に想定される観察者の視点の位置、すなわち表示面と観察者の距離を考慮して決定される。反射面群25には、例えば頂角が直角である階段状の形状をした面に金属メッキなどを施して反射面としたものなどが使われる。撮像手段に感光フィルムや写真乾板を用いる場合には露光を制御する手段が必要があるが、これには遮光板23に近接してスリットを開閉するシャッターを設けるか、レンチキュラーレンズ27の前面にフォーカルプレーンシャッターを設けるなどすればよい。
【0041】
図12は請求項8の立体像撮影装置の光学系である。本装置は図8〜11に示した装置の反射面群25を、屋根状に直交する微小な反射面がその稜線に垂直な方向に多数並んでなる反射面群32に置き換えたもので、図13にyz面の平面図を示すように、反射面群32のy方向の幅を狭いことでスリットと同様の機能を持つためスリット有する遮光板を置く必要がない。さらに幅の狭い反射面群を用いる場合には、ハーフミラーを省くことも可能である。図14は請求項9の立体像撮影装置の光学系である。図15にyz面の平面図を示すように、本装置は反射面群38を傾斜して置き、反射光の角度を変えることで図12,13のハーフミラー31を省いたものである。これによって装置はさらにシンプルになり、ハーフミラーを使うことによる光線のロスが無くなり撮影感度が改善するが、反射角によって光量が変化し、矢印43の方向に像の明るさが減少する不均一を生じるため、この不均一を打ち消すような濃度分布を持った減光フィルタをレンチキュラーレンズ40の前に置くなどの対策を講じる必要がある。
【0042】
本発明の請求項10〜22は、特願2003−25738の反射面群を用いた立体像撮影装置の原理をより低コストで実現するために考案されたものである。図16は請求項10かつ請求項13の立体像撮影装置の光学系である。本装置は特願2003−25738の立体像撮影装置の反射面群を直交する一対の反射面46に置き換え、これを矢印の方向に走査することで、反射面群が存在するのと同等な光線を、走査期間中の蓄積によって伝えるものである。特願2003−25738では多数の反射面を並べて反射面群を作らなければならないのに対し、一対の反射面で装置を構成できるため低コスト化が実現でき、走査速度で露光を制御すればシャッターの役割を果たすことができるので、他にシャッターを設ける必要がない。
【0043】
本装置において凸レンズ44と凸レンズ48の焦点距離は等しく、反射面46から等しい光路長だけ離れて置かれ、レンチキュラーレンズ50と撮像手段51には等倍像が投影される。拡大・縮小撮影をする場合には、請求項7に示した通り第1・第2の凸レンズに焦点距離の異なるレンズを用い、反射面からの光路長は、焦点距離が長い凸レンズが、焦点距離の短い凸レンズより両レンズの焦点距離の差だけ長くなるように置くか(請求項14)。あるいは特願2003−25738にあるように、焦点距離の異なる第1・第2の凸レンズを反射面から等しい光路長に置き、さらに第2の凸レンズからL1だけ離れて凹レンズないし第3の凸レンズを置き、第1および第2の凸レンズの焦点距離をそれぞれf1,f2とし、第2の凸レンズと撮像面の距離をL2とするとき、f2>L1であって、凹レンズないし第3の凸レンズの焦点距離f3は数1で示され、さらにL2が数2で表されるようにすればよい(請求項15,16)。
【0044】
また図16の装置において、反射面46を直交する一対の微小な反射面に置き換えれば、スリット49を省くことができ(請求項11)、微小な反射面を用いる場合にはハーフミラー45を省く構成も可能である(請求項12)。
【0045】
加えて等倍撮影の場合には、第1および第2の凸レンズの焦点距離が等しいことから、これらを単一のレンズで置き換えることができる。図17は請求項21の立体像撮影装置の光学系である。本装置では凸レンズ54は一つで図16の二つの凸レンズ44,48の機能を果たしており、ハーフミラー53でピント面60と撮像面59の側を分けている。ピント面60と撮像面59はともに凸レンズ54からその焦点距離だけ離れ、直交する一対の反射面55を矢印の方向に走査し露光して撮影する。視点の位置を決めるスリット57はハーフミラー53とピント面60の間に置くことも可能であるが、このレイアウトではピント面と接近しすぎて好ましくない。
【0046】
単一の凸レンズで等倍像を撮影する場合にも、反射面55を直交する一対の微小な反射面に置き換えてスリット57を省くことが可能である。図18は請求項22の立体像撮影装置の光学系である。図17の反射面55の変わりに微小な反射面63を用い、スリット57を省いたシンプルな構造となっている。本装置においてもスリット63を矢印の方向に走査し露光して立体像を撮影する。
【0047】
本発明の立体像撮影装置の説明において、凸レンズおよび凹レンズと書かれているものは単一のレンズに限るものではなく、複数枚のレンズによる組み合わせレンズであっても良いことはもちろんである。また本発明の立体像撮影装置を使って視野角の広い立体像を撮影するためには、焦点距離と口径の比が小さい凸レンズが必要である。このような大口径・厚肉のレンズは通常かなり高価で重量も大きなものとなるが、フレネルレンズを使用すれば低価格で軽量な立体像撮影装置が実現できる。
【0048】
【発明の効果】
本発明の立体像撮影装置によれば、部品点数の少ない簡単な装置で立体像の拡大・縮小を含めた撮影をすることができる。撮影した立体像は簡単な表示装置で見ることができ、この際には特殊な眼鏡やビュアーを使う必要がないので、不特定の複数の人間が同時に鑑賞することができる。本発明により簡単かつ低コストで立体写真を楽しむことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1による立体像撮影装置の実施例である。
【図2】図1の実施例を上方から見た平面図である。
【図3】図1の実施例を側面から見た平面図である。
【図4】図1の実施例の撮影原理を説明する部分拡大図である。
【図5】本発明に使われるスリット板の説明図である。
【図6】本発明による撮影像を表示する立体像表示装置の一例である。
【図7】本発明の請求項2および請求項3による立体像撮影装置の実施例である。
【図8】請求項7による立体像撮影装置の実施例である。
【図9】図8の実施例のxz面の平面図である。
【図10】図8の実施例のxy面の平面図である。
【図11】図8の実施例のyz面の平面図である。
【図12】請求項8による立体像撮影装置の実施例である。
【図13】図12の実施例のyz面の平面図である。
【図14】請求項9による立体像撮影装置の実施例である。
【図15】図14の実施例のyz面の平面図である。
【図16】請求項10および請求項13による立体像撮影装置の実施例である。
【図17】請求項21による立体像撮影装置の実施例である。
【図18】請求項22による立体像撮影装置の実施例である。
【符号の説明】
1,14,22,30,37,44 ・・・ 第1の凸レンズ
2 ・・・ ダブプリズム
3,18,23,49,57 ・・・ スリットを有する遮光板
4,17,26,33,39,48 ・・・ 第2の凸レンズ
5,13,19,27,34,40,50,58,65 ・・・ レンチキュラーレンズ
6,20,28,35,41,51,59,66 ・・・ 撮像面
7,21,29,36,42,52,60,67 ・・・ ピント面
8 ・・・ 遮光板
9 ・・・ ピント面からz軸に平行に進む光線
10 ・・・ レンチキュラーレンズに入射するz軸に平行な光線
11 ・・・ スリット板
12 ・・・ 撮影像
15 ・・・ ダブプリズム
16 ・・・ 遮光手段
24,31,45,53,61 ・・・ ハーフミラー
25 ・・・ 反射面群
32,38 ・・・ 微小な反射面が並んだ反射面群
43 ・・・ 像の明るさの勾配を表す矢印
46,55 ・・・ 屋根状に直交する一対の反射面
47,56,64 ・・・ 反射面の支持体
54,62 ・・・ 凸レンズ
63 ・・・ 屋根状に直交する一対の微小な反射面

Claims (22)

  1. 断面が底角の等しい台形である角柱棒状のダブプリズムの反射面を平行にして、反射面に垂直な方向に並んだダブプリズムの列と、該ダブプリズム列を挟むように置かれた第1および第2の凸レンズと、その撮像面が第2の凸レンズからその焦点距離だけ離れて置かれた撮像手段と、該撮像面の前に置かれた、面上に該ダブプリズムと平行なシリンドリカルレンズが並んでなるレンチキュラーレンズ、ないしは面上に該ダブプリズムと平行なスリットが並んでなるスリット板と、第1の凸レンズの前(ダブプリズムとは反対の側)から第2の凸レンズの後ろ(レンチキュラーレンズないしスリット板の側)までの間のいずれかに置かれた、該ダブプリズムに垂直な単一のスリットを有する遮光板からなり、第1および第2の凸レンズの焦点距離は異なり、該ダブプリズム列とそれぞれの凸レンズの距離は、焦点距離の長い凸レンズが、焦点距離の短い凸レンズより両レンズの焦点距離の差だけ長いことを特徴とする立体像撮影装置。
  2. 断面が底角の等しい台形である角柱棒状のダブプリズム一本、ないし該反射面を平行にして向かい合うように置かれた二本と、該ダブプリズムの反射面と垂直な方向に面をなす、該ダブプリズム以外を通過する光線を遮る遮光手段と、該ダブプリズムと遮光手段を挟むように置かれた第1および第2の凸レンズと、その撮像面が第2の凸レンズからその焦点距離だけ離れて置かれた撮像手段と、該撮像面の前に置かれた、面上に該ダブプリズムと平行なシリンドリカルレンズが並んでなるレンチキュラーレンズ、ないしは面上に該ダブプリズムと平行なスリットが並んでなるスリット板と、第1の凸レンズの前(ダブプリズムとは反対の側)から第2の凸レンズの後ろ(レンチキュラーレンズないしスリット板の側)までの間のいずれかに置かれた、該ダブプリズムに垂直な単一のスリットを有する遮光板からなり、該ダブプリズムと遮光手段を、該ダブプリズムの反射面と垂直な方向に走査して露光し、撮影することを特徴とする立体像撮影装置。
  3. 請求項2の二つの凸レンズの焦点距離が等しく、該ダブプリズムと遮光手段から等しい距離を離れた位置に置かれていることを特徴とする、請求項2に記載の立体像撮影装置。
  4. 請求項2の二つの凸レンズの焦点距離が異なり、該ダブプリズムと遮光手段からそれぞれの凸レンズまでの距離は、焦点距離の長い凸レンズが、焦点距離の短い凸レンズより両レンズの焦点距離の差だけ長いことを特徴とする、請求項2に記載の立体像撮影装置。
  5. 断面が底角の等しい台形である角柱棒状のダブプリズム一本、ないし該反射面を平行にして向かい合うように置かれた二本と、該ダブプリズムの反射面と垂直な方向に面をなす、該ダブプリズム以外を通過する光線を遮る遮光手段と、該ダブプリズムと遮光手段を挟むように、該ダブプリズムと遮光手段から等しい距離を離れた位置に置かれた第1および第2の凸レンズと、第2の凸レンズから距離L1だけ離れて置かれた凹レンズと、さらに第2の凸レンズから距離L2だけ離れた位置に撮像面を持つ撮像手段と、該撮像面の前に置かれた、面上に該ダブプリズムと平行なシリンドリカルレンズが並んでなるレンチキュラーレンズ、ないしは面上に該ダブプリズムと平行なスリットが並んでなるスリット板と、第1の凸レンズの前(ダブプリズムとは反対の側)から第2の凸レンズの後ろ(レンチキュラーレンズないしスリット板の側)までの間のいずれかに置かれた、該ダブプリズムに垂直な単一のスリットを有する遮光板からなり、該ダブプリズムと遮光手段を、該ダブプリズムの反射面と垂直な方向に走査して露光し、撮影することを特徴とする立体像撮影装置であって、第1および第2の凸レンズの焦点距離をそれぞれf1,f2とするとき、f1>f2かつf2>L1であって、該凹レンズの焦点距離f3(負の値)は数1で示され、さらにL2が数2で表される立体像撮影装置。
    Figure 2005010548
    Figure 2005010548
  6. 断面が底角の等しい台形である角柱棒状のダブプリズム一本、ないし該反射面を平行にして向かい合うように置かれた二本と、該ダブプリズムの反射面と垂直な方向に面をなす、該ダブプリズム以外を通過する光線を遮る遮光手段と、該ダブプリズムと遮光手段を挟むように、該ダブプリズムと遮光手段から等しい距離を離れた位置に置かれた第1および第2の凸レンズと、第2の凸レンズから距離L1だけ離れて置かれた第3の凸レンズと、さらに第2の凸レンズから距離L2だけ離れた位置に撮像面を持つ撮像手段と、該撮像面の前に置かれた、面上に該ダブプリズムと平行なシリンドリカルレンズが並んでなるレンチキュラーレンズ、ないしは面上に該ダブプリズムと平行なスリットが並んでなるスリット板と、第1の凸レンズの前(ダブプリズムとは反対の側)から第2の凸レンズの後ろ(レンチキュラーレンズないしスリット板の側)までの間のいずれかに置かれた、該ダブプリズムに垂直な単一のスリットを有する遮光板からなり、該ダブプリズムと遮光手段を、該ダブプリズムの反射面と垂直な方向に走査して露光し、撮影することを特徴とする立体像撮影装置であって、第1および第2の凸レンズの焦点距離をそれぞれf1,f2とするとき、f1<f2かつf2>L1であって、第3の凸レンズの焦点距離f3は数1で示され、さらにL2が数2で表される立体像撮影装置。
  7. 屋根状に直交する反射面が、その稜線に垂直な方向に多数並んでなる反射面群と、該反射面群の前に傾斜して置かれたハーフミラーと、該ハーフミラーの一方の面に面して置かれた第1の凸レンズと、ハーフミラーの他方の面に面して置かれた第2の凸レンズと、その撮像面が第2の凸レンズからその焦点距離だけ離れて置かれた撮像手段と、該撮像面の前に置かれた、面上に該反射面群の並ぶ方向と垂直なシリンドリカルレンズが並んでなるレンチキュラーレンズ、ないしは面上に該反射面群の並ぶ方向と垂直なスリットが並んでなるスリット板と、第1の凸レンズの前ないし後、あるいは第2の凸レンズの前ないし後のいずれかに置かれた、該反射面群の並ぶ方向と平行な単一のスリットを有する遮光板とからなる装置であって、第1および第2の凸レンズの焦点距離は異なり、該反射面群からそれぞれの凸レンズまでの光路長、すなわち該反射面群からハーフミラーを透過あるいは反射して各凸レンズに至る距離は、焦点距離の長い凸レンズが、焦点距離の短い凸レンズより両レンズの焦点距離の差だけ長いことを特徴とする立体像撮影装置。
  8. 屋根状に直交する微小な反射面が、その稜線に垂直な方向に多数並んでなる反射面群と、該反射面群の前に傾斜して置かれたハーフミラーと、該ハーフミラーの一方の面に面して置かれた第1の凸レンズと、ハーフミラーの他方の面に面して置かれた第2の凸レンズと、その撮像面が第2の凸レンズからその焦点距離だけ離れて置かれた撮像手段と、該撮像面の前に置かれた、面上に該反射面群の並ぶ方向と垂直なシリンドリカルレンズが並んでなるレンチキュラーレンズ、ないしは面上に該反射面群の並ぶ方向と垂直なスリットが並んでなるスリット板とからなる装置であって、第1および第2の凸レンズの焦点距離は異なり、該反射面群からそれぞれの凸レンズまでの光路長、すなわち該反射面群からハーフミラーを透過あるいは反射して各凸レンズに至る距離は、焦点距離の長い凸レンズが、焦点距離の短い凸レンズより両レンズの焦点距離の差だけ長いことを特徴とする立体像撮影装置。
  9. 屋根状に直交する微小な反射面が、その稜線に垂直な方向に多数並んでなる反射面群と、該反射面群に面して異なる方向に置かれた第1および第2の凸レンズと、その撮像面が第2の凸レンズからその焦点距離だけ離れて置かれた撮像手段と、該撮像面の前に置かれた、面上に該反射面群の並ぶ方向と垂直なシリンドリカルレンズが並んでなるレンチキュラーレンズ、ないしは面上に該反射面群の並ぶ方向と垂直なスリットが並んでなるスリット板とからなる装置であって、第1および第2の凸レンズの焦点距離は異なり、該反射面群からそれぞれの凸レンズまでの距離は、焦点距離の長い凸レンズが、焦点距離の短い凸レンズより両レンズの焦点距離の差だけ長いことを特徴とする立体像撮影装置。
  10. 屋根状に直交する一対の反射面と、該反射面をその稜線に垂直な方向に走査する手段と、該反射面の前に傾斜して置かれたハーフミラーと、該ハーフミラーの一方の面に面して置かれた第1の凸レンズと、ハーフミラーの他方の面に面して置かれた第2の凸レンズと、その撮像面が第2の凸レンズからその焦点距離だけ離れて置かれた撮像手段と、該撮像面の前に置かれた、面上に該反射面の走査方向と垂直なシリンドリカルレンズが並んでなるレンチキュラーレンズ、ないしは面上に該反射面の走査方向と垂直なスリットが並んでなるスリット板と、第1の凸レンズの前ないし後、あるいは第2の凸レンズの前ないし後のいずれかに置かれた、該反射面の走査方向と平行な単一のスリットを有する遮光板とからなり、該反射面を走査して露光し撮影することを特徴とする立体像撮影装置。
  11. 屋根状に直交する一対の微小な反射面と、該反射面をその稜線に垂直な方向に走査する手段と、該反射面の前に傾斜して置かれたハーフミラーと、該ハーフミラーの一方の面に面して置かれた第1の凸レンズと、ハーフミラーの他方の面に面して置かれた第2の凸レンズと、その撮像面が第2の凸レンズからその焦点距離だけ離れて置かれた撮像手段と、該撮像面の前に置かれた、面上に該反射面の走査方向と垂直なシリンドリカルレンズが並んでなるレンチキュラーレンズ、ないしは面上に該反射面の走査方向と垂直なスリットが並んでなるスリット板とからなり、該反射面を走査して露光し撮影することを特徴とする立体像撮影装置。
  12. 屋根状に直交する一対の微小な反射面と、該反射面をその稜線に垂直な方向に走査する手段と、該反射面に面して異なる方向に置かれた第1および第2の凸レンズと、その撮像面が第2の凸レンズからその焦点距離だけ離れて置かれた撮像手段と、該撮像面の前に置かれた、面上に該反射面の走査方向と垂直なシリンドリカルレンズが並んでなるレンチキュラーレンズ、ないしは面上に該反射面の走査方向と垂直なスリットが並んでなるスリット板とからなり、該反射面を走査して露光し撮影する特徴とする立体像撮影装置。
  13. 請求項10〜12の二つの凸レンズの焦点距離が等しく、該反射面から等しい光路長を離れた位置に置かれていることを特徴とする、請求項10〜12に記載の立体像撮影装置。
  14. 請求項10〜12の二つの凸レンズの焦点距離が異なり、該反射面からそれぞれの凸レンズまでの光路長は、焦点距離の長い凸レンズが、焦点距離の短い凸レンズより両レンズの焦点距離の差だけ長いことを特徴とする、請求項10〜12に記載の立体像撮影装置。
  15. 屋根状に直交する一対の反射面と、該反射面をその稜線に垂直な方向に走査する手段と、該反射面の前に傾斜して置かれたハーフミラーと、該ハーフミラーの一方の面に面して置かれた第1の凸レンズと、ハーフミラーの他方の面に面して置かれた第2の凸レンズと、第2の凸レンズから距離L1だけ離れて置かれた凹レンズと、さらに第2の凸レンズから距離L2だけ離れた位置に撮像面を持つ撮像手段と、該撮像面の前に置かれた、面上に該反射面の走査方向と垂直なシリンドリカルレンズが並んでなるレンチキュラーレンズ、ないしは面上に該反射面の走査方向と垂直なスリットが並んでなるスリット板と、第1の凸レンズの前ないし後、あるいは第2の凸レンズの前ないし後のいずれかに置かれた、該反射面の走査方向と平行な単一のスリットを有する遮光板とからなり、該反射面から第1および第2の凸レンズまでの光路長、すなわち該反射面からハーフミラーを透過あるいは反射して各凸レンズに至る距離は等しく、第1および第2の凸レンズの焦点距離をそれぞれf1,f2とするとき、f1>f2かつf2>L1であり、該凹レンズの焦点距離f3(負の値)は数1で示され、さらにL2が数2で表される装置であって、該反射面を走査して露光し撮影することを特徴とする立体像撮影装置。
  16. 屋根状に直交する一対の反射面と、該反射面をその稜線に垂直な方向に走査する手段と、該反射面の前に傾斜して置かれたハーフミラーと、該ハーフミラーの一方の面に面して置かれた第1の凸レンズと、ハーフミラーの他方の面に面して置かれた第2の凸レンズと、第2の凸レンズから距離L1だけ離れて置かれた第3の凸レンズと、さらに第2の凸レンズから距離L2だけ離れた位置に撮像面を持つ撮像手段と、該撮像面の前に置かれた、面上に該反射面の走査方向と垂直なシリンドリカルレンズが並んでなるレンチキュラーレンズ、ないしは面上に該反射面の走査方向と垂直なスリットが並んでなるスリット板と、第1の凸レンズの前ないし後、あるいは第2の凸レンズの前ないし後のいずれかに置かれた、該反射面の走査方向と平行な単一のスリットを有する遮光板とからなり、該反射面から第1および第2の凸レンズまでの光路長、すなわち該反射面からハーフミラーを透過あるいは反射して各凸レンズに至る距離は等しく、第1および第2の凸レンズの焦点距離をそれぞれf1,f2とするとき、f1<f2かつf2>L1であり、第3の凸レンズの焦点距離f3は数1で示され、さらにL2が数2で表される装置であって、該反射面を走査して露光し撮影することを特徴とする立体像撮影装置。
  17. 屋根状に直交する一対の微小な反射面と、該反射面をその稜線に垂直な方向に走査する手段と、該反射面の前に傾斜して置かれたハーフミラーと、該ハーフミラーの一方の面に面して置かれた第1の凸レンズと、ハーフミラーの他方の面に面して置かれた第2の凸レンズと、第2の凸レンズから距離L1だけ離れて置かれた凹レンズと、さらに第2の凸レンズから距離L2だけ離れた位置に撮像面を持つ撮像手段と、該撮像面の前に置かれた、面上に該反射面の走査方向と垂直なシリンドリカルレンズが並んでなるレンチキュラーレンズ、ないしは面上に該反射面の走査方向と垂直なスリットが並んでなるスリット板とからなり、該反射面から第1および第2の凸レンズまでの光路長、すなわち該反射面からハーフミラーを透過あるいは反射して各凸レンズに至る距離は等しく、第1および第2の凸レンズの焦点距離をそれぞれf1,f2とするとき、f1>f2かつf2>L1であり、該凹レンズの焦点距離f3(負の値)は数1で示され、さらにL2が数2で表される装置であって、該反射面を走査して露光し撮影することを特徴とする立体像撮影装置。
  18. 屋根状に直交する一対の微小な反射面と、該反射面をその稜線に垂直な方向に走査する手段と、該反射面の前に傾斜して置かれたハーフミラーと、該ハーフミラーの一方の面に面して置かれた第1の凸レンズと、ハーフミラーの他方の面に面して置かれた第2の凸レンズと、第2の凸レンズから距離L1だけ離れて置かれた第3の凸レンズと、さらに第2の凸レンズから距離L2だけ離れた位置に撮像面を持つ撮像手段と、該撮像面の前に置かれた、面上に該反射面の走査方向と垂直なシリンドリカルレンズが並んでなるレンチキュラーレンズ、ないしは面上に該反射面の走査方向と垂直なスリットが並んでなるスリット板とからなり、該反射面から第1および第2の凸レンズまでの光路長、すなわち該反射面からハーフミラーを透過あるいは反射して各凸レンズに至る距離は等しく、第1および第2の凸レンズの焦点距離をそれぞれf1,f2とするとき、f1<f2かつf2>L1であり、第3の凸レンズの焦点距離f3は数1で示され、さらにL2が数2で表される装置であって、該反射面を走査して露光し撮影することを特徴とする立体像撮影装置。
  19. 屋根状に直交する一対の微小な反射面と、該反射面をその稜線に垂直な方向に走査する手段と、該反射面に面して異なる方向に置かれた第1および第2の凸レンズと、第2の凸レンズから距離L1だけ離れて置かれた凹レンズと、さらに第2の凸レンズから距離L2だけ離れた位置に撮像面を持つ撮像手段と、該撮像面の前に置かれた、面上に該反射面の走査方向と垂直なシリンドリカルレンズが並んでなるレンチキュラーレンズ、ないしは面上に該反射面の走査方向と垂直なスリットが並んでなるスリット板とからなり、該反射面から第1および第2の凸レンズまでの距離は等しく、第1および第2の凸レンズの焦点距離をそれぞれf1,f2とするとき、f1>f2かつf2>L1であり、該凹レンズの焦点距離f3(負の値)は数1で示され、さらにL2が数2で表される装置であって、該反射面を走査して露光し撮影することを特徴とする立体像撮影装置。
  20. 屋根状に直交する一対の微小な反射面と、該反射面をその稜線に垂直な方向に走査する手段と、該反射面に面して異なる方向に置かれた第1および第2の凸レンズと、第2の凸レンズから距離L1だけ離れて置かれた第3の凸レンズと、さらに第2の凸レンズから距離L2だけ離れた位置に撮像面を持つ撮像手段と、該撮像面の前に置かれた、面上に該反射面の走査方向と垂直なシリンドリカルレンズが並んでなるレンチキュラーレンズ、ないしは面上に該反射面の走査方向と垂直なスリットが並んでなるスリット板とからなり、該反射面から第1および第2の凸レンズまでの距離は等しく、第1および第2の凸レンズの焦点距離をそれぞれf1,f2とするとき、f1<f2かつf2>L1であり、第3の凸レンズの焦点距離f3は数1で示され、さらにL2が数2で表される装置であって、該反射面を走査して露光し撮影することを特徴とする立体像撮影装置。
  21. 屋根状に直交する一対の反射面と、該反射面をその稜線に垂直な方向に走査する手段と、該反射面の前に置かれた凸レンズと、さらに該凸レンズの前に傾斜して置かれたハーフミラーと、該凸レンズからの光路長、すなわち該凸レンズからハーフミラーを透過あるいは反射して至る距離が該凸レンズの焦点距離に等しい位置に撮像面を持つ撮像手段と、該撮像面の前に置かれた、面上に該反射面の走査方向と垂直なシリンドリカルレンズが並んでなるレンチキュラーレンズ、ないしは面上に該反射面の走査方向と垂直なスリットが並んでなるスリット板と、該ハーフミラーと該レンチキュラーレンズの間に置かれた、該反射面の走査方向と平行な単一のスリットを有する遮光板とからなり、該反射面を走査して露光し撮影することを特徴とする立体像撮影装置。
  22. 屋根状に直交する一対の微小な反射面と、該反射面をその稜線に垂直な方向に走査する手段と、該反射面の前に置かれた凸レンズと、さらに該凸レンズの前に傾斜して置かれたハーフミラーと、該凸レンズからの光路長、すなわち該凸レンズからハーフミラーを透過あるいは反射して至る距離が該凸レンズの焦点距離に等しい位置に撮像面を持つ撮像手段と、該撮像面の前に置かれた、面上に該反射面の走査方向と垂直なシリンドリカルレンズが並んでなるレンチキュラーレンズ、ないしは面上に該反射面の走査方向と垂直なスリットが並んでなるスリット板とからなり、該反射面を走査して露光し撮影することを特徴とする立体像撮影装置。
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