JP2005010549A - 立体像撮影装置と表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】種々の立体像を簡単な光学系で撮影・表示することを可能にする。
【解決手段】被写体の像を凹凸を有する反射面上に投影し、反射光を撮像面に投影して反射面の像を撮影する。撮影像は撮影時の反射板の凹凸を逆転した凹凸を有する反射面に、撮影像を投影することによって表示することができる。本発明の立体像撮影装置による撮影像は、使用する反射面の種類によっては他の表示方法でも表示できる立体像になり、例えば微小な凸面鏡を多数並べた反射面を使えば、インテグラルフォトグラフィの表示装置によって表示できる立体像を撮影することもできる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、立体像を撮影・表示する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、立体像を撮影、表示するには、水平方向に所定の距離を離して置いた二台のカメラで撮影し、偏光ガラスやカラーフィルタなどを用いた眼鏡や、専用のビュアーを使って二枚の撮影像を左右それぞれの目で見えるようにする方法や、レンチキュラーレンズを使ってそれぞれ異なる角度から見えるようにしたものがある。
【0003】
また、特殊なビュアーを使わずに見ることができる立体像を撮影、表示する方法としては、平面上に並んだ凸レンズ群を使って被写体の写真を撮り、同様の凸レンズ群を使って再生するインテグラルフォトグラフィや、単一波長の光を使って被写体からの反射光と参照光との干渉縞をフィルム上に記録し、これに参照光と同様の光を当てて再生するホログラムなどがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
眼鏡やビュアーを使って見なければならないものは、不特定の人に立体像を提供するにははなはだ不便である。またレンチキュラーレンズを使って、複数の像を異なる角度から見えるようにしたものは、見る角度によって数枚の写真が切り替わって見えるため、見る位置によっては二重の像が見えたり、観察者が移動しながら見る時に不自然さを感じることがある。また良好な観察ができる角度範囲が比較的狭いという問題もある。
【0005】
またインテグラルフォトグラフィは、撮影装置の製作が容易でない上にそのままでは遠近の逆転した不自然な立体像となってしまう問題がある。ホログラムは更に撮影が難しく、簡単な装置で気軽に立体像を楽しむことは困難である。
【0006】
本発明者は、これらの課題を解決すべく、従来とは異なる立体像の撮影及び表示方法を考案し、すでに特願2002−112824および特願2002−132499に出願済みであるが、その後さらに検討を続け、該出願特許と同様の立体像を撮影・表示する他の方法を発見するに至った。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1は、凹凸を有する反射面と、該反射面の前に置かれた第1の凸レンズと、第1の凸レンズの前に傾斜して置かれたハーフミラーと、該ハーフミラーの一方の面に面して置かれた第2の凸レンズと、該ハーフミラーのもう一方の面に面して置かれた光学絞りおよび投影レンズと、その撮像面が該投影レンズによって該反射面の像が投影される位置に置かれた撮像手段とからなり、被写体の像が第2の凸レンズと第1の凸レンズによって該反射面に投影され、この反射光が第1の凸レンズで集束された後、光学絞りを通して該投影レンズによって該撮像面上に投影されることを特徴とする立体像撮影装置である。
【0008】
本発明の請求項2は、請求項1の第1の凸レンズから第2の凸レンズまでの光路長、および第1の凸レンズから光学絞りまでの光路長、すなわち光線がハーフミラーを透過ないし反射して至る距離が、ともに第1の凸レンズの焦点距離に等しいことを特徴とする請求項1に記載の立体像撮影装置である。
【0009】
本発明の請求項3は、請求項1の第1の凸レンズから第2の凸レンズまでの光路長が、第1の凸レンズの焦点距離と第2の凸レンズの焦点距離の和に等しく、第1の凸レンズから光学絞りまでの光路長が第1の凸レンズの焦点距離に等しいことを特徴とする請求項1に記載の立体像撮影装置である。
【0010】
本発明の請求項4は、請求項1〜3の凹凸を有する反射面が、微小な凹面鏡が面上に多数並んだ反射面であることを特徴とする、請求項1〜3に記載の立体像撮影装置である。
【0011】
本発明の請求項5は、請求項1〜3の凹凸を有する反射面が、微小な凸面鏡が面上に多数並んだ反射面であることを特徴とする、請求項1〜3に記載の立体像撮影装置である。
【0012】
本発明の請求項6は、請求項1〜3の凹凸を有する反射面が、凹な円柱面が軸を平行にして面上に多数並んだ反射面であることを特徴とする、請求項1〜3に記載の立体像撮影装置である。
【0013】
本発明の請求項7は、請求項1〜3の凹凸を有する反射面が、凸な円柱面が軸を平行にして面上に多数並んだ反射面であることを特徴とする、請求項1〜3に記載の立体像撮影装置である。
【0014】
本発明の請求項8は、凹凸を有する反射面と、該反射面の前に置かれた第1の凸レンズと、第1の凸レンズの前に傾斜して置かれたハーフミラーと、該ハーフミラーの一方の面に面して置かれた第2の凸レンズと、第1および第2の凸レンズによって該反射面の像が結ばれる位置あるいはその付近に置かれる第3の凸レンズと、該ハーフミラーのもう一方の面に面して置かれたプロジェクターからなり、該プロジェクターは点光源を光源とし、リレー光学系により透過光制御手段の前方(透過光制御手段と第1の凸レンズの間)に該点光源の像を結びつつ、透過光制御手段上に形成された像を該反射面に投影することで立体像を再生することを特徴とする立体像表示装置である。
【0015】
本発明の請求項9は、請求項8のプロジェクターの点光源像から第1の凸レンズからまでの光路長、および第1の凸レンズから第2の凸レンズまでの光路長、すなわち光線がハーフミラーを透過ないし反射して至る距離が、ともに第1の凸レンズの焦点距離に等しいことを特徴とする請求項8に記載の立体像表示装置である。
【0016】
本発明の請求項10は、凹凸を有する反射面と、該反射面の前に置かれた第1の凸レンズと、第1の凸レンズの前に傾斜して置かれたハーフミラーと、該ハーフミラーの一方の面に面して置かれた第2の凸レンズと、該ハーフミラーのもう一方の面に面して置かれたプロジェクターからなり、該プロジェクターは点光源を光源とし、リレー光学系により透過光制御手段の前方(透過光制御手段と第1の凸レンズの間)に該点光源の像を結びつつ、透過光制御手段上に形成された像を該反射面に投影することで立体像を再生することを特徴とする立体像表示装置である。
【0017】
本発明の請求項11は、請求項10の第1の凸レンズから第2の凸レンズまでの光路長が、第1の凸レンズの焦点距離と第2の凸レンズの焦点距離の和に等しく、第1の凸レンズからプロジェクターの点光源像までの光路長が第1の凸レンズの焦点距離に等しいことを特徴とする請求項10に記載の立体像表示装置である。
【0018】
本発明の請求項12は、請求項8〜11の凹凸を有する反射面が、微小な凹面鏡が面上に多数並んだ反射面であることを特徴とする、請求項8〜11に記載の立体像表示装置である。
【0019】
本発明の請求項13は、請求項8〜11の凹凸を有する反射面が、微小な凸面鏡が面上に多数並んだ反射面であることを特徴とする、請求項8〜11に記載の立体像表示装置である。
【0020】
本発明の請求項14は、請求項8〜11の凹凸を有する反射面が、凹な円柱面が軸を平行にして面上に多数並んだ反射面であって、第1および第2の凸レンズによって該反射面の像が結ばれる位置に、面上に該円柱面の軸と垂直なシリンドリカルレンズが並んだレンチキュラーレンズを置くことを特徴とする立体像表示装置である。
【0021】
本発明の請求項15は、請求項8〜11の凹凸を有する反射面が、凸な円柱面が軸を平行にして面上に多数並んだ反射面であって、第1および第2の凸レンズによって該反射面の像が結ばれる位置に、面上に該円柱面の軸と垂直なシリンドリカルレンズが並んだレンチキュラーレンズを置くことを特徴とする立体像表示装置である。
【0022】
【発明の実施の形態】
図1に本発明請求項1および請求項5の立体像撮影装置の光学系の斜視図を示す。なお以下の各実施例はその光学系のみを表し、光学系を収納するケースや構造材は省略する。本実施例は微小な凸面鏡が多数並んでなる反射面4の前に第1の凸レンズ3が置かれ、ハーフミラー2を透過する側には第2の凸レンズ1が、ハーフミラー2の反射側には光学絞り5と投影レンズ6、さらに撮像面7をもつ撮像手段が置かれている。凸レンズ1と3によって反射面4の像が投影される位置にピント面8が存在し、ピント面8の像は凸レンズ1と3によって反射面4に投影され、反射面4の反射光の一部がハーフミラー2で反射して、光学絞り5を通り投影レンズ6によって撮像面7に投影され撮影される。ここで撮像手段は感光フィルムや写真乾板あるいはCCDなどの撮像素子であり、感光フィルムや写真乾板では撮像面7は感光面を表す。感光フィルムや写真乾板を用いて撮影する場合にはさらに露光を制御する手段が必要があるが、これには光学絞り5に近接してシャッターを設けるか、撮像面7の前面にフォーカルプレーンシャッターを設けるなどすればよい。
【0023】
次に請求項2の場合を例にとってさらに詳しく説明する。図1の光学系において、請求項2の条件を満たす場合の側面から見た平面図を図2に示す。凸レンズ1は凸レンズ3から凸レンズ3の焦点距離f1だけ離れ、凸レンズ3から光学絞り5までの光路長もf1に等しい(a+b=f1)。被写体からの光線は凸レンズ1の様々な位置に入射し、凸レンズ3を通って反射面4に投影され、反射面4の反射光のうち法線に平行な成分(z軸に平行な成分)が凸レンズ3で集束され、光学絞り5を通過して撮像面7に投影され撮影される。
【0024】
本装置の撮影像は請求項9の立体像表示装置で立体像として再生される。図3は請求項8および請求項9の光学系であり、側面から見た平面図を図4に示した。本装置では反射面16、第1の凸レンズ15、ハーフミラー14、第2の凸レンズ17、第3の凸レンズ18とプロジェクターからなる図1,図2と類似の光学系を撮影とは逆にたどって立体像を再生する。透過光制御手段11に記録された撮影像は、点光源9を光源として投影レンズ12とハーフミラー14の働きで反射面16に投影されるが、このときリレーコンデンサーレンズ10による点光源9の像が結ばれる位置に光学絞り13が置かれ、点光源9以外からの光をカットしている。点光源9の像から凸レンズ15までの光路長c+dは凸レンズ15の焦点距離F1に等しい(c+d=F1)ため、反射面16に投影される光は平行光となる。反射面17には撮影装置の反射面4の凹凸を逆転した凹凸が形成されており(ここでは微小な凹面鏡が多数並んだもの)、投影された平行光を拡散反射して角度の広がった光線となる。この反射光は凸レンズ15からハーフミラー14を透過して凸レンズ17に至るが、凸レンズ15と凸レンズ17の距離はF1に等しいため、凸レンズ17の中央を中心にして広がり、凸レンズ18の位置に反射面16の像19を結ぶように再び集束する。この像を図の右側から観察すれば立体像を見ることができる。
【0025】
本装置で立体像が撮影・表示される原理を図11を使って説明する。図11の(b)は撮影装置の反射面44の凹凸での反射のようすを示したものである。本撮影装置では被写体からの光のなかで反射後に平行光となるもののみが撮像面にとどくが、これを代表する光線としてPi,Liを図示した。次に(a)は表示装置の反射面45の凹凸での反射のようすを示したものである。撮影装置によって記録された光線Pi,Liを再生した光線は、上記したように平行光となって反射面45に入射し、反射して光線Po,Loとなる。ここで反射面45の凹凸は反射面44の凹凸を逆転した形になっているから(c)のように隙間無く合わせることができ、この図にPi,LiとPo,Loを描けば、光線Po,Loが光線Pi,Liの位置と進行方向を再生したものであることがわかる。
【0026】
このようにして図3,図4の反射面16の反射光が、図1,図2の反射面4に入射した光の位置と進行方向を再現しており、これを投影した像19が立体像となることがわかる。ここで凸レンズ18による凸レンズ17の像20と投影像19と位置関係が、撮影装置の凸レンズ1とピント面8の位置関係に等しくなるとき再生像は最もリアルな立体像として観察される。図3,図4では投影像19が凸レンズ18中に結ばれているが、凸レンズ18から若干前後にはずれてもかまわない。ただ位置がずれればその分だけ凸レンズ18を投影像19より大きくしなくてはならない。
【0027】
本発明の請求項3は、図1に示した請求項1の立体像撮影装置において、請求項2とは異なる条件を満たす設計の一例である。図5に平面図を示す。請求項3では第1の凸レンズ3と第2の凸レンズ1の距離が両レンズの焦点距離f1,f2の和に等しくなるように置かれている点を除けば、他の部分は図2に示した請求項2と同じであり、同様の原理で立体像を撮影する。本装置はピント面8からz軸に平行に向かう光線が、凸レンズ1,3を通って再びz軸に平行な光線となって反射面4に入射するという特徴を持っている。
【0028】
請求項3の装置の撮影像は請求項10の表示装置において、さらに請求項11の条件を満たす装置によって表示することができる。本発明の請求項10の立体像表示装置の光学系を図6に斜視図で表す。本光学系は図3から凸レンズ18を除いたものである。請求項11の条件を図7に平面図で示した。請求項11では第1の凸レンズ27と第2の凸レンズ29の距離が両レンズの焦点距離F1,F2の和に等しくなるように置かれ、第3の凸レンズが無い点を除けば他の部分は図4に示した請求項9と同じであり、同様の原理で立体像を撮影する。本装置は反射面28の反射光のz軸に平行な成分が、凸レンズ27,29を通って再びz軸に平行な光線となって投影面30に投影されるという特徴を持っている。このため請求項3の立体像撮影装置の撮影像を本装置で表示すれば、もともとz軸に平行であった光線が再びz軸に平行な光線となるように再生されるため、投影面30の前後に凸レンズを置いて角度修正を行う必要がない。このように請求項3の立体像撮影装置で撮影すれば、撮影像はより簡単な請求項11の表示装置で表示することができ、この点で優れているが、請求項2の撮影装置で撮影し請求項9の表示装置で表示する場合に比べて広い視野角を得にくいという点で劣っている。
【0029】
以上代表的な実施例について本発明の立体像撮影装置と立体像表示装置の原理を説明したが、請求項1の立体像撮影装置には請求項2,3以外の設計も可能であり、また請求項8,10の立体像表示装置には請求項9,11以外の設計も可能である。
【0030】
本発明の立体像撮影装置に使われる凹凸を有する反射面には、微小な凹面鏡が面上に多数並んだものを使うことができる(請求項4)。このとき撮影される像は特願2002−112824に記載されている正の点描立体像にあたり、微小な凸面鏡が面上に多数並んだ反射面を使って本発明の立体像表示装置で表示することができ、さらに特願2002−112824に記載された立体像表示装置によっても表示することができる。逆に特願2002−112824に記載された立体像撮影装置で撮影された正の点描立体像を本発明の立体像表示装置で表示することも可能である。
【0031】
また本発明の立体像撮影装置に使われる凹凸を有する反射面には、微小な凸面鏡が面上に多数並んだものを使うことができる(請求項5)。このとき撮影される像は特願2002−112824に記載されている負の点描立体像にあたり、微小な凹面鏡が面上に多数並んだ反射面を使って本発明の立体像表示装置で表示することができ、さらに特願2002−112824に記載された立体像表示装置によっても表示することができる。逆に特願2002−112824に記載された立体像撮影装置で撮影された負の点描立体像を本発明の立体像表示装置で表示することも可能である。
【0032】
本発明の立体像撮影装置に使われる凹凸を有する反射面には、図8に示すように凸な円柱面が軸を平行にして面上に多数並んだものを使うことができる(請求項7)。このとき撮影される像は特願2002−112824に記載されている負の線描立体像にあたり、同明細書に記載された立体像表示装置によって表示することができ、さらに同撮影像は請求項14の立体像表示装置によっても表示することができる。
【0033】
図10は請求項14の立体像表示装置の光学系である。本装置は図3の立体像表示装置にレンチキュラーレンズ43を追加したものである。反射面40には図9に示すように凹な円柱面が軸を平行にして面上に多数並んだものを使い、基本的に同様の原理で立体像を表示するが、反射面40の円柱面の反射光はy方向に広がりを持たないため、第2の凸レンズ41は縦の幅が狭いものが使える一方、そのままでは上下の視野角が狭くなって好ましくない。そこで反射面40の像が投影される位置にx軸に平行なシリンドリカルレンズを並べたレンチキュラーレンズ43を置き透過光をy方向に広げる必要がある。第3の凸レンズ42は反射面40の投影像の位置から若干ずれてもかまわないため、レンチキュラーレンズ43の前後に置かれればよい。また図6の立体像表示装置において図9の反射面を使う場合には、投影像30の位置に同様のレンチキュラーレンズを置けばよい。
【0034】
本発明の立体像撮影装置に使われる凹凸を有する反射面には、図9に示すように凹な円柱面が軸を平行にして面上に多数並んだものを使うことができる(請求項6)。このとき撮影される像は特願2002−112824に記載されている正の線描立体像にあたり、同明細書に記載された立体像表示装置によって表示することができ、さらに同撮影像は請求項15の立体像表示装置によっても表示することができる。
【0035】
本発明の立体像撮影装置および立体像表示装置の説明において、凸レンズと書かれているものは単一のレンズに限るものではなく、複数枚のレンズによる組み合わせレンズであっても良いことはもちろんである。また本発明の立体像撮影装置を使って視野角の広い立体像を撮影するためには、焦点距離と口径の比が小さい凸レンズが必要であり、また本発明の立体像表示装置で大きな画面の表示を行うには口径の大きな凸レンズが必要である。このような大口径・厚肉のレンズは通常かなり高価で重量も大きなものとなるが、フレネルレンズを使用すれば低価格で軽量な立体像撮影・表示装置が実現できる。
【0036】
【発明の効果】
本発明の立体像撮影装置によれば簡単な装置で種々の立体像を撮影することができ、さらに撮影した立体像は本発明の立体像表示装置や特願2002−112824に記載の表示装置で見ることができる。いずれも特殊な眼鏡やビュアーを使う必要がないので、不特定の複数の人間が同時に鑑賞することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1による立体像撮影装置の実施例である。
【図2】請求項2による立体像撮影装置の実施例の平面図である。
【図3】請求項8による立体像表示装置の実施例である。
【図4】請求項9による立体像表示装置の実施例の平面図である。
【図5】請求項3による立体像撮影装置の実施例の平面図である。
【図6】請求項10による立体像表示装置の実施例である。
【図7】請求項11による立体像表示装置の実施例の平面図である。
【図8】請求項7および請求項15に使われる反射面の一例である。
【図9】請求項6および請求項14に使われる反射面の一例である。
【図10】請求項14による立体像表示装置の実施例である。
【図11】立体像の撮影・表示原理の説明図である。
【符号の説明】
1,17,29,41 ・・・ 第2の凸レンズ
2,14,26,38 ・・・ ハーフミラー
3,15,27,39 ・・・ 第1の凸レンズ
4 ・・・ 微小な凸面鏡が並んだ反射面
5,13,25,37 ・・・ 光学絞り
6,12,24,36 ・・・ 投影レンズ
7 ・・・ 撮像面
8 ・・・ ピント面
9,21,33 ・・・ 点光源(電球)
10,22,34 ・・・ リレーコンデンサーレンズ(フレネルレンズ)
11,23,35 ・・・ 透過光制御手段
16,28 ・・・ 微小な凹面鏡が並んだ反射面
18,42 ・・・ 第3の凸レンズ
19,30 ・・・ 反射面の像が投影される面
20 ・・・ 凸レンズ17の像
31 ・・・ 凸な円柱面が並んだ反射面
32,40 ・・・ 凹な円柱面が並んだ反射面
43 ・・・ レンチキュラーレンズ
44,45 ・・・ 凹凸を有する反射面

Claims (15)

  1. 凹凸を有する反射面と、該反射面の前に置かれた第1の凸レンズと、第1の凸レンズの前に傾斜して置かれたハーフミラーと、該ハーフミラーの一方の面に面して置かれた第2の凸レンズと、該ハーフミラーのもう一方の面に面して置かれた光学絞りおよび投影レンズと、その撮像面が該投影レンズによって該反射面の像が投影される位置に置かれた撮像手段とからなり、被写体の像が第2の凸レンズと第1の凸レンズによって該反射面に投影され、この反射光が第1の凸レンズで集束された後、光学絞りを通して該投影レンズによって該撮像面上に投影されることを特徴とする立体像撮影装置。
  2. 請求項1の第1の凸レンズから第2の凸レンズまでの光路長、および第1の凸レンズから光学絞りまでの光路長、すなわち光線がハーフミラーを透過ないし反射して至る距離が、ともに第1の凸レンズの焦点距離に等しいことを特徴とする請求項1に記載の立体像撮影装置。
  3. 請求項1の第1の凸レンズから第2の凸レンズまでの光路長が、第1の凸レンズの焦点距離と第2の凸レンズの焦点距離の和に等しく、第1の凸レンズから光学絞りまでの光路長が第1の凸レンズの焦点距離に等しいことを特徴とする請求項1に記載の立体像撮影装置。
  4. 請求項1〜3の凹凸を有する反射面が、微小な凹面鏡が面上に多数並んだ反射面であることを特徴とする、請求項1〜3に記載の立体像撮影装置。
  5. 請求項1〜3の凹凸を有する反射面が、微小な凸面鏡が面上に多数並んだ反射面であることを特徴とする、請求項1〜3に記載の立体像撮影装置。
  6. 請求項1〜3の凹凸を有する反射面が、凹な円柱面が軸を平行にして面上に多数並んだ反射面であることを特徴とする、請求項1〜3に記載の立体像撮影装置。
  7. 請求項1〜3の凹凸を有する反射面が、凸な円柱面が軸を平行にして面上に多数並んだ反射面であることを特徴とする、請求項1〜3に記載の立体像撮影装置。
  8. 凹凸を有する反射面と、該反射面の前に置かれた第1の凸レンズと、第1の凸レンズの前に傾斜して置かれたハーフミラーと、該ハーフミラーの一方の面に面して置かれた第2の凸レンズと、第1および第2の凸レンズによって該反射面の像が結ばれる位置あるいはその付近に置かれる第3の凸レンズと、該ハーフミラーのもう一方の面に面して置かれたプロジェクターからなり、該プロジェクターは点光源を光源とし、リレー光学系により透過光制御手段の前方(透過光制御手段と第1の凸レンズの間)に該点光源の像を結びつつ、透過光制御手段上に形成された像を該反射面に投影することで立体像を再生することを特徴とする立体像表示装置。
  9. 請求項8のプロジェクターの点光源像から第1の凸レンズからまでの光路長、および第1の凸レンズから第2の凸レンズまでの光路長、すなわち光線がハーフミラーを透過ないし反射して至る距離が、ともに第1の凸レンズの焦点距離に等しいことを特徴とする請求項8に記載の立体像表示装置。
  10. 凹凸を有する反射面と、該反射面の前に置かれた第1の凸レンズと、第1の凸レンズの前に傾斜して置かれたハーフミラーと、該ハーフミラーの一方の面に面して置かれた第2の凸レンズと、該ハーフミラーのもう一方の面に面して置かれたプロジェクターからなり、該プロジェクターは点光源を光源とし、リレー光学系により透過光制御手段の前方(透過光制御手段と第1の凸レンズの間)に該点光源の像を結びつつ、透過光制御手段上に形成された像を該反射面に投影することで立体像を再生することを特徴とする立体像表示装置。
  11. 請求項10の第1の凸レンズから第2の凸レンズまでの光路長が、第1の凸レンズの焦点距離と第2の凸レンズの焦点距離の和に等しく、第1の凸レンズからプロジェクターの点光源像までの光路長が第1の凸レンズの焦点距離に等しいことを特徴とする請求項10に記載の立体像表示装置。
  12. 請求項8〜11の凹凸を有する反射面が、微小な凹面鏡が面上に多数並んだ反射面であることを特徴とする、請求項8〜11に記載の立体像表示装置。
  13. 請求項8〜11の凹凸を有する反射面が、微小な凸面鏡が面上に多数並んだ反射面であることを特徴とする、請求項8〜11に記載の立体像表示装置。
  14. 請求項8〜11の凹凸を有する反射面が、凹な円柱面が軸を平行にして面上に多数並んだ反射面であって、第1および第2の凸レンズによって該反射面の像が結ばれる位置に、面上に該円柱面の軸と垂直なシリンドリカルレンズが並んだレンチキュラーレンズを置くことを特徴とする立体像表示装置。
  15. 請求項8〜11の凹凸を有する反射面が、凸な円柱面が軸を平行にして面上に多数並んだ反射面であって、第1および第2の凸レンズによって該反射面の像が結ばれる位置に、面上に該円柱面の軸と垂直なシリンドリカルレンズが並んだレンチキュラーレンズを置くことを特徴とする立体像表示装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007233151A (ja) * 2006-03-02 2007-09-13 Nippon Hoso Kyokai <Nhk> 立体画像撮像表示システム、立体画像撮像装置および立体画像生成装置
JP2007271668A (ja) * 2006-03-30 2007-10-18 Nippon Hoso Kyokai <Nhk> 立体映像表示装置
JP2008040170A (ja) * 2006-08-07 2008-02-21 Nippon Hoso Kyokai <Nhk> 立体像表示装置
CN108398844A (zh) * 2018-04-26 2018-08-14 浙江大学 可拍摄浑浊水体中浮游生物剪影的水下背影成像系统
CN116295021A (zh) * 2023-05-25 2023-06-23 齐鲁工业大学(山东省科学院) 一种单目线结构光系统中相机与激光器位置关系计算方法

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