JP2005010547A - 遠近感を逆転する投影装置と立体像撮影装置 - Google Patents

遠近感を逆転する投影装置と立体像撮影装置 Download PDF

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Abstract

【課題】遠近感を逆転する投影装置を使ってインテグラルフォトグラフィに特有の問題を解決し、正しい遠近感を持った立体像を撮影することを可能にする。
【解決手段】ダブプリズムの反射面をダハ面が繰り返し並んだ面に換えたプリズムを壁を成すように並べ、このプリズム列の前後に凸レンズを置くことで遠近感を逆転する投影装置を構成する。この投影装置をインテグラルフォトグラフィの撮影装置と組み合わせれば、正しい遠近感を持った立体像を撮影することができる。また遠近感が逆転したインテグラルフォトグラフィの撮影像を、本投影装置を通して見ることによって正しい遠近感を持った像として観察することができる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、立体像を撮影する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、立体像を撮影、表示するには、水平方向に所定の距離を離して置いた二台のカメラで撮影し、偏光ガラスやカラーフィルタなどを用いた眼鏡や、専用のビュアーを使って二枚の撮影像を左右それぞれの目で見えるようにする方法や、レンチキュラーレンズを使って、それぞれ異なる角度から見えるようにしたものがある。
【0003】
また、特殊なビュアーを使わずに見ることができる立体像を撮影、表示する方法としては、平面上に並んだ凸レンズ群を使って被写体の写真を撮り、同様の凸レンズ群を使って再生するインテグラルフォトグラフィや、単一波長の光を使って被写体からの反射光と参照光との干渉縞をフィルム上に記録し、これに参照光と同様の光を当てて再生するホログラムなどがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
眼鏡やビュアーを使って見なければならないものは、不特定の人に立体像を提供するにははなはだ不便である。またレンチキュラーレンズを使って複数の像を異なる角度から見えるようにしたものは、見る角度によって数枚の写真が切り替わって見えるため、見る位置によっては二重の像が見えたり、観察者が移動しながら見る時に不自然さを感じることがある。また良好な観察ができる角度範囲が比較的狭いという問題もある。
【0005】
またインテグラルフォトグラフィは、撮影装置の製作が容易でない上にそのままでは遠近の逆転した不自然な立体像となってしまう問題がある。ホログラムは更に撮影が難しく、簡単な装置で気軽に立体像を楽しむことは困難である。
【0006】
本発明者は、これらの課題を解決すべく従来とは異なる立体像の撮影及び表示方法を考案し、すでに特願2002−112824および特願2002−132499に出願済みであるが、その後さらに検討を続け、該出願特許の表示装置で表示ができる立体像を、より簡単に撮影できる撮影装置を発明するに至った。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1は、断面が底角の等しい台形である角柱棒状のダブプリズムの反射面、すなわち該台形の底辺に当たる面を、稜線を該底辺に平行にして屋根状に直交する二面が、該角柱の軸方向に繰り返し並んだ面に置き換えたプリズムを、該反射面を平行にして該反射面に垂直な方向に並べたプリズムの列と、該プリズム列を挟むように置かれた二つの凸レンズとからなる、遠近感を逆転する機能を有する投影装置である。
【0008】
本発明の請求項2は、請求項1の二つの凸レンズの焦点距離が等しく、該プリズム列から等しい距離を離れた位置に置かれていることを特徴とする、請求項1に記載の投影装置である。
【0009】
本発明の請求項3は、請求項1の二つの凸レンズの焦点距離が異なり、該プリズム列とそれぞれの凸レンズの距離は、焦点距離の長い凸レンズが、焦点距離の短い凸レンズより両レンズの焦点距離の差だけ長いことを特徴とする、請求項1に記載の投影装置である。
【0010】
本発明の請求項4は、断面が底角の等しい台形である角柱棒状のダブプリズムの反射面、すなわち該台形の底辺に当たる面を、稜線を該底辺に平行にして屋根状に直交する二面が、該角柱の軸方向に繰り返し並んだ面に置き換えたプリズムを、該反射面を平行にして該反射面に垂直な方向に並べたプリズムの列と、該プリズム列を挟むように置かれた二つの凸レンズと、その撮像面が該凸レンズの一方からその焦点距離だけ離れて置かれた撮像手段と、該撮像面の前に置かれた、面上に凸レンズが並んでなるレンズシートないし面上にピンホールが並んでなるピンホール板とからなることを特徴とする立体像撮影装置である。
【0011】
本発明の請求項5は、請求項4のプリズム列を挟む二つの凸レンズの焦点距離が等しく、該プリズム列から等しい距離を離れた位置に置かれることを特徴とする、請求項4に記載の立体像撮影装置である。
【0012】
本発明の請求項6は、断面が底角の等しい台形である角柱棒状のダブプリズムの反射面、すなわち該台形の底辺に当たる面を、稜線を該底辺に平行にして屋根状に直交する二面が、該角柱の軸方向に繰り返し並んだ面に置き換えたプリズムを、該反射面を平行にして該反射面に垂直な方向に並べたプリズムの列と、該プリズム列を挟むように、該プリズム列から等しい距離を離れた位置に置かれた第1および第2の凸レンズと、第2の凸レンズから距離L1だけ離れて置かれた凹レンズと、さらに第2の凸レンズから距離L2だけ離れた位置に撮像面を持つ撮像手段と、該撮像面の前に置かれた、面上に凸レンズが並んでなるレンズシートないし面上にピンホールが並んでなるピンホール板とからなり、第1および第2の凸レンズの焦点距離をそれぞれf1,f2とするとき、f1>f2かつf2>L1であって、該凹レンズの焦点距離f3(負の値)は数1で示され、さらにL2が数2で表されることを特徴とする立体像撮影装置である。
【0013】
本発明の請求項7は、断面が底角の等しい台形である角柱棒状のダブプリズムの反射面、すなわち該台形の底辺に当たる面を、稜線を該底辺に平行にして屋根状に直交する二面が、該角柱の軸方向に繰り返し並んだ面に置き換えたプリズムを、該反射面を平行にして該反射面に垂直な方向に並べたプリズムの列と、該プリズム列を挟むように、該プリズム列から等しい距離を離れた位置に置かれた第1および第2の凸レンズと、第2の凸レンズから距離L1だけ離れて置かれた第3の凸レンズと、さらに第2の凸レンズから距離L2だけ離れた位置に撮像面を持つ撮像手段と、該撮像面の前に置かれた、面上に凸レンズが並んでなるレンズシートないし面上にピンホールが並んでなるピンホール板とからなり、第1および第2の凸レンズの焦点距離をそれぞれf1,f2とするとき、f1<f2かつf2>L1であって、第3の凸レンズの焦点距離f3は数1で示され、さらにL2が数2で表されることを特徴とする立体像撮影装置である。
【0014】
本発明の請求項8は、請求項4のプリズム列を挟む二つの凸レンズの焦点距離が異なり、該プリズム列とそれぞれの凸レンズの距離は、焦点距離の長い凸レンズが、焦点距離の短い凸レンズより両レンズの焦点距離の差だけ長いことを特徴とする、請求項4に記載の立体像撮影装置である。
【0015】
本発明の請求項9は、請求項4〜8の立体像撮影装置において、該プリズム列を同様のプリズム一本、ないし該反射面を平行にして向かい合うように置かれた二本と、該プリズム以外を通過する光線を遮る遮光手段に置き換え、該プリズムと遮光手段を、該プリズムの反射面と垂直な方向に走査させて露光し撮影することを特徴とする立体像撮影装置である。
【0016】
本発明の請求項10は、断面が底角の等しい台形である角柱棒状のダブプリズムの反射面、すなわち該台形の底辺に当たる面を、稜線を該底辺に平行にして屋根状に直交する二面が、該角柱の軸方向に繰り返し並んだ面に置き換えたプリズムを、該反射面を平行にして該反射面に垂直な方向に並べたプリズムの列と、該プリズム列を挟むように置かれた二つの凸レンズと、該凸レンズの一方からその焦点距離だけ離れて置かれた少なくとも一方の面に光線を屈折拡散する凹凸が形成された透明板と、該透明板の透過光を撮影するカメラとからなる立体像撮影装置である。
【0017】
本発明の請求項11は、断面が底角の等しい台形である角柱棒状のダブプリズムの反射面、すなわち該台形の底辺に当たる面を、稜線を該底辺に平行にして屋根状に直交する二面が、該角柱の軸方向に繰り返し並んだ面に置き換えたプリズム一本、ないし該反射面を平行にして向かい合うように置かれた同様のプリズム二本と、該プリズムの入射面および出射面(該台形断面の斜辺に当たる面)のそれぞれに面して置かれた二つの凸レンズと、該二つの凸レンズの間を該プリズムを通らずに直接伝わる光を遮る遮光手段とからなる、遠近感を逆転する機能を有する投影装置である。
【0018】
本発明の請求項12は、請求項11の二つの凸レンズの焦点距離が等しく、該プリズムから等しい距離を離れた位置に置かれることを特徴とする、請求項11に記載の投影装置である。
【0019】
本発明の請求項13は、請求項11の二つの凸レンズの焦点距離が異なり、該プリズムとそれぞれの凸レンズの距離は、焦点距離の長い凸レンズが、焦点距離の短い凸レンズより両レンズの焦点距離の差だけ長いことを特徴とする、請求項11に記載の投影装置である。
【0020】
本発明の請求項14は、断面が底角の等しい台形である角柱棒状のダブプリズムの反射面、すなわち該台形の底辺に当たる面を、稜線を該底辺に平行にして屋根状に直交する二面が、該角柱の軸方向に繰り返し並んだ面に置き換えたプリズム一本、ないし該反射面を平行にして向かい合うように置かれた同様のプリズム二本と、該プリズムの入射面および出射面(該台形断面の斜辺に当たる面)のそれぞれに面して置かれた二つの凸レンズと、該二つの凸レンズの間を該プリズムを通らずに直接伝わる光を遮る遮光手段と、その撮像面が該凸レンズの一方からその焦点距離だけ離れて置かれた撮像手段と、該撮像面の前に置かれた、面上に該プリズムの長手軸と垂直な軸を有するシリンドリカルレンズが並んでなるレンチキュラーレンズないし面上に該プリズムの長手軸と垂直なスリットが並んでなるスリット板とからなることを特徴とする立体像撮影装置である。
【0021】
本発明の請求項15は、請求項14のプリズムを挟む二つの凸レンズの焦点距離が等しく、該プリズムから等しい距離を離れた位置に置かれることを特徴とする、請求項14に記載の立体像撮影装置である。
【0022】
本発明の請求項16は、断面が底角の等しい台形である角柱棒状のダブプリズムの反射面、すなわち該台形の底辺に当たる面を、稜線を該底辺に平行にして屋根状に直交する二面が、該角柱の軸方向に繰り返し並んだ面に置き換えたプリズム一本、ないし該反射面を平行にして向かい合うように置かれた同様のプリズム二本と、該プリズムの入射面および出射面(該台形断面の斜辺に当たる面)に面して、該プリズムから等しい距離を離れた位置に置かれた第1および第2の凸レンズと、該二つの凸レンズの間を該プリズムを通らずに直接伝わる光を遮る遮光手段と、第2の凸レンズから距離L1だけ離れて置かれた凹レンズと、さらに第2の凸レンズから距離L2だけ離れた位置に撮像面を持つ撮像手段と、該撮像面の前に置かれた、面上に該プリズムの長手軸と垂直な軸を有するシリンドリカルレンズが並んでなるレンチキュラーレンズないし面上に該プリズムの長手軸と垂直なスリットが並んでなるスリット板とからなり、第1および第2の凸レンズの焦点距離をそれぞれf1,f2とするとき、f1>f2かつf2>L1であって、該凹レンズの焦点距離f3(負の値)は数1で示され、さらにL2が数2で表されることを特徴とする立体像撮影装置である。
【0023】
本発明の請求項17は、断面が底角の等しい台形である角柱棒状のダブプリズムの反射面、すなわち該台形の底辺に当たる面を、稜線を該底辺に平行にして屋根状に直交する二面が、該角柱の軸方向に繰り返し並んだ面に置き換えたプリズム一本、ないし該反射面を平行にして向かい合うように置かれた同様のプリズム二本と、該プリズムの入射面および出射面(該台形断面の斜辺に当たる面)に面して、該プリズムから等しい距離を離れた位置に置かれた第1および第2の凸レンズと、該二つの凸レンズの間を該プリズムを通らずに直接伝わる光を遮る遮光手段と、第2の凸レンズから距離L1だけ離れて置かれた第3の凸レンズと、さらに第2の凸レンズから距離L2だけ離れた位置に撮像面を持つ撮像手段と、該撮像面の前に置かれた、面上に該プリズムの長手軸と垂直な軸を有するシリンドリカルレンズが並んでなるレンチキュラーレンズないし面上に該プリズムの長手軸と垂直なスリットが並んでなるスリット板とからなり、第1および第2の凸レンズの焦点距離をそれぞれf1,f2とするとき、f1<f2かつf2>L1であって、第3の凸レンズの焦点距離f3は数1で示され、さらにL2が数2で表されることを特徴とする立体像撮影装置である。
【0024】
本発明の請求項18は、請求項14のプリズム列を挟む二つの凸レンズの焦点距離が異なり、該プリズムとそれぞれの凸レンズの距離は、焦点距離の長い凸レンズが、焦点距離の短い凸レンズより両レンズの焦点距離の差だけ長いことを特徴とする、請求項14に記載の立体像撮影装置である。
【0025】
【発明の実施の形態】
図1に本発明請求項2の投影装置を使った請求項5の立体像撮影装置の光学系を斜視図をもって示す。本装置は同時に請求項1の投影装置および請求項4の立体像撮影装置の実施例でもある。なお以下の各実施例はその光学系のみを表し、光学系を収納するケースや構造材は省略する。本実施例は、断面が底角の等しい台形である角柱棒状のダブプリズムの反射面、すなわち該台形の底辺に当たる面を、稜線を該底辺に平行にして屋根状に直交する二面が、該角柱の軸方向に繰り返し並んだ面に置き換えたプリズム2を、該反射面を平行にして該反射面に垂直な方向に並べたプリズムの列と、これを挟むように置かれた二つの凸レンズ1と3により請求項1の投影装置を構成し、さらに面上に凸レンズが並んでなるレンズシート4と、撮像面5を持つ撮像手段とを加えて請求項4の立体像撮影装置を成している。本光学系を上方から見た平面図を図2に、側面から見た平面図を図3に示す。凸レンズ1と3の焦点距離f1,f2は等しく(f1=f2)、凸レンズ3から撮像面5までの距離は凸レンズ3の焦点距離f2(=f1)に等しい。従って本光学系は請求項2の投影装置を使った請求項5の立体像撮影装置でもある。
【0026】
まず立体感を逆転する投影装置の原理について説明する。図4にプリズム2の拡大図を示す。本プリズムは断面が底角の等しい台形である角柱状で、角柱の軸方向(y軸方向)に長い棒状である。一般に断面が底角の等しい台形である台形プリズムはダブプリズムと呼ばれ像回転作用を有するが、本プリズムはダブプリズムの反射面、すなわち該台形の底辺に当たる面を、稜線を該底辺に平行(z軸に平行)にして屋根状に直交する二面が、該角柱の軸方向(y軸方向)に繰り返し並んだ面8に置き換えられている。これにより本プリズムはxz面内においては通常のダブプリズムと同様に、一方の斜面から入射した光線の角度を反転してもう一方の斜面から出射する機能を有し、さらに図5にプリズムのxy断面を示したように、一方の斜面からの入射光9aは直交した二面8a,8bのいわゆるダハ面の作用により、xy面内で平行逆向きになるように反射してもう一方の斜面からの出射光9bとなるため、yz面内においても入射光の角度を反転する機能を有する。なおプリズム2は図4,5のように二本を反対向きに組み合わせたものを一対とし、図1,2に示すように並べることでx軸方向の対称性が得られる。ただこれは本発明の機能を実現するための必須条件ではない。さらに図2中に描かれたように隣あうプリズムの間に遮光手段7をはさむことは、迷光をカットして投影像の画質劣化を防ぐために有効である。
【0027】
図2を使って本実施例のxz面内の作用を説明する。凸レンズ1と3はその焦点距離と口径が等しくプリズム2の列から等しい距離に置かれ、さらに両レンズの中心軸(光軸)は一致している。凸レンズ1からその焦点距離f1だけ離れた面6上で光軸からaだけ離れた点から発した光は、凸レンズ1によって光軸と所定の角度をなす平行光となり、プリズム2のダブプリズムの作用で角度を反転した平行光となって、凸レンズ3によって焦点距離f2(=f1)だけ離れた撮像面5上で光軸からaだけ離れた点に集束される。このようにして撮像面5には面6の正立等倍像が形成される。ここでプリズム2を小さく、多数並べてプリズム列を構成することにより、凸レンズ1と3の光線の通過位置(x座標)をほぼ等しくする事ができ、これによって撮像面5に向かう光線の角度α’,β’の大きさを、面6から発する光線の角度α,βにほぼ等しくすることができる。このようにして投影された等倍像は遠近感を逆転された像となっている。
【0028】
このことをさらに詳しく説明する。図21と図22はそれぞれ面6に相当する被投影面64と撮像面5に相当する投影面65を表す平面図である。図21において矢印Eの側から観察するとき、被投影面64より距離Dpだけ奥に存在する点Pは面64を通過して観察者に届く光線によってその位置を認識されるが、この光線を代表するものとして点Aを通過して面64の法線と角度aをなす光線Paと点Bを通過して面64の法線と角度bをなす光線Pbを図示した。一方被投影面64より距離Dqだけ手前に存在する点Qから発する光は面64を通過せずに直接観察者に届くが、この光線を進行方向と逆向きに延長すれば、面64から点Qに向かう等価な光線に置き換えることができる。これを代表して点Cから面64の法線と角度cをなしてQに向かう光線Qcと点Dから面64の法線と角度dをなしてQに向かう光線Qdを図示した。
【0029】
この被投影面64を図1〜3の凸レンズ1,3及びプリズム2の列からなる投影装置にて投影すると、上記光線Pa,Pb,Qc,Qdは図22の投影面65を通過する光線Pa’,Pb’,Qc’,Qd’となる。それぞれの光線について、面65上の通過位置A’,B’,C’,D’の位置関係は図21のA,B,C,Dと等しく、また法線となす角a,b,c,dはプリズム2が十分小さいものとして図21と大きさが等しいものとした。図22から解るように、この投影像を矢印Eの側から見ると、被投影面64より距離Dpだけ奥に存在した点Pは、逆に投影面65からDpだけ手前にある点P’の位置に存在するかのように見え、被投影面64より距離Dqだけ手前に存在した点Qは、逆に投影面65からDqだけ奥にある点Q’の位置に存在するかのように見える。このことから図1〜3の凸レンズ1,3及びプリズム2の列からなる投影装置が遠近感を逆転する作用を有することが解る。
【0030】
以上は図2で示したxz面内における作用を説明したものであるが、yz面内においても同様の作用を持つことを図3により説明する。凸レンズ1からその焦点距離f1だけ離れた面6上で光軸からbだけ離れた点から発した光は、凸レンズ1によって光軸と所定の角度をなす平行光となり、プリズム2の反射面に形成された屋根状に直交する面(ダハ面)の作用で角度を反転した平行光となって、凸レンズ3によって焦点距離f2(=f1)だけ離れた撮像面5上で光軸からbだけ離れた点に集束される。このようにして撮像面5には面6の正立等倍像が形成される。さらにここでプリズム2が細く、反射面に形成されたダハ面のピッチが小さければ凸レンズ1と3の光線の通過位置(y座標)をほぼ等しくする事ができ、これによって撮像面5に向かう光線の角度γ’,δ’の大きさを、面6から発する光線の角度γ,δにほぼ等しくすることができる。このようにしてyz面内においてもxz面内と同様な機能が実現できることがわかる。
【0031】
次に図1〜3に示した装置によって立体像が撮影できる原理を説明する。同装置において遠近感が逆転された像が投影される位置には、レンズシート4と撮像面5によってインテグラルフォトグラフィの光学系が構成される。図6に断面図を示すように、所定の角度をもってレンズシート4に入射した光線は各凸レンズによって撮像面上に集束され、各レンズごとに角度分布の情報が像として形成される。同様の機能はレンズシートの変わりに、図8に示したように面上にピンホールを並べたピンホール板10を撮像面5の前に所定の間隔をおいて置くことでも実現できる。この場合はピンホールカメラの原理によって角度分布の像が形成され、焦点深度は深くなるが、一方でレンズシート4に比べて光線の利用効率が著しく低下し、撮影感度が低下する。撮像手段は感光フィルムや写真乾板あるいはCCDなどの撮像素子であり、感光フィルムや写真乾板では撮像面5は感光面を表す。感光フィルムや写真乾板を用いて撮影する場合にはさらに露光を制御する手段が必要があるが、これにはレンチキュラーレンズ4あるいはピンホール板10の前面にフォーカルプレーンシャッターを設けるなどすればよい。
【0032】
本装置で撮影される立体像は、図9に示したごとく撮影像を記録した面11の前にレンズシート12を置くことによって再生される。通常のインテグラルフォトグラフィで撮影されたものを同表示装置で再生する場合には、遠近感が逆転する像になるという特有の問題が存在するが、本装置によって撮影される立体像は、遠近感を逆転する投影装置によってあらかじめ遠近感を逆転した像を撮影するため、これを図9の表示装置によって再生すれば遠近感が再び逆転し、結果として正しい遠近感で再生される。また本装置の撮影像は特願2002−112824に記載されている負の点描立体像と互換性があり、同明細書に示された他の立体像表示装置によっても表示することができる。
【0033】
図1〜3の装置に示されるように、凸レンズ1と3をプリズム2の列から等しい距離に置くことは被写体からの光線を有効に利用するために好ましい。すなわちプリズム2の作用によって凸レンズ1の等倍像がプリズム列の反対側の等しい距離の位置に形成されるため、口径の等しい凸レンズ3を同位置に置けば、凸レンズ1からプリズム列に向かった光線はもれなく凸レンズ3に達することになる。特に凸レンズ1と3の焦点距離が等しい請求項2や請求項5の場合には等倍像を投影する光学系となり、後で説明するような拡大・縮小に伴う問題を生じないため好ましい。
【0034】
図1〜3の装置では、プリズム2は軸を縦にして水平方向に並んでいるが、図7のように同様のプリズム2’を、軸を水平にして縦に並べたものでも良い。またこのようなプリズムが高価で多数用いることが困難な場合には、図10に示したように同様のプリズム13を一対、遮光手段14にはさんだものをプリズム列の変わりに置き、これを矢印の方向に走査して露光を積算することでプリズム列と同様な光線を伝えることができる(請求項9)。なおプリズム13は一対でなくとも単一のプリズムであっても同様の機能は実現できるが、図4,5の説明に記した通り対称性のためには一対で用いることがより好ましい。本実施例では二本のプリズムが反射面を外に向けて向かう合うように置かれているが、反射面が相対するように置かれても同様の効果が得られる。ただこの方法は撮像手段にCCDを用いた動画撮影に使用するのは困難である。
【0035】
本発明の遠近感を逆転する投影装置の他の利用法として、例えばインテグラルフォトグラフィの表示装置への応用がある。図1〜3の装置において、撮像面5をインテグラルフォトグラフィによる撮影像に置き換えれば、レンズシート4と合わせてインテグラルフォトグラフィの表示装置になる。先に記した通りそのままでは再生像は遠近感の逆転した立体像であるが、凸レンズ1,3とプリズム2の列によって面6の位置に投影される像はもう一度遠近感が逆転されることによって正しい遠近感を有する像となる。このように本発明の投影装置はインテグラルフォトグラフィによる像を正しい遠近感の像に戻して観察するのにも応用することができる。
【0036】
さらに本発明の投影装置は特願2002−112824および特願2002−132499に記載される立体像撮影装置と組み合わせて使うことができる。図11は請求項2の投影装置を特願2002−132499の立体像撮影装置と組み合わせた本発明の請求項10の実施例である。請求項2の投影装置によって遠近感の逆転された像が投影される位置に凹凸を有する透明板15が置かれ、その透過光を光学絞り17を通して投影レンズ18により撮像面19上に投影し、透明板15の像が撮影される。このようにして撮影された像は図12の表示装置を用いて立体像として再生される。
【0037】
本表示装置は透過光制御手段24に記録した撮影像を、電球26のフィラメント27を点光源とし、リレーコンデンサーレンズ25(フレネルレンズ)と投影レンズ21によって、撮影時に用いた透明板15と同様の凹凸を有する透明板20に投影するもので、透明板20の透過光により立体像が再生される。ここで光学絞り22を備えた遮光板23は迷光を除いて画質を向上させるために設けられたものである。本発明の投影装置を用いないで撮影した場合には、特願2002−132499に記載されるように透明板20には透明板15の凹凸を反転した凹凸を形成したものを使わなければならないが、本発明の投影装置を用いることで透明板15と同じ透明板が使うことができる。このため一種類の透明板で撮影と表示の両方ができ便利である。なお図11および図12には図示されていないが、必要に応じて透明板15および20に面して凸レンズを置いて透過光を集束することは、撮影・表示される立体像の視野角を改善する効果があり好ましい。
【0038】
また図11の透明板15に、特願2002−112824に記されるようにレンズシートやレンチキュラーレンズを使うこともできる。特願2002−112824では凸レンズが並んだレンズシートによって正の点描立体像、凹レンズが並んだレンズシートによって負の点描立体像、シリンドリカル凸レンズが並んだレンチキュラーレンズによって正の線描立体像、シリンドリカル凹レンズが並んだレンチキュラーレンズによって負の線描立体像が撮影されるが、本発明の投影装置を用いた場合には凸レンズが並んだレンズシートによって負の点描立体像、凹レンズが並んだレンズシートによって正の点描立体像、シリンドリカル凸レンズが並んだレンチキュラーレンズによって負の線描立体像、シリンドリカル凹レンズが並んだレンチキュラーレンズによって正の線描立体像が撮影されることになる。
【0039】
本発明の請求項4の立体像撮影装置において拡大ないし縮小像を撮影する場合には、プリズム列をはさむ二つの凸レンズの焦点距離を異なるものとすればよい。先に記したように、二つの凸レンズをプリズム列から等距離に置けば、二つの凸レンズの口径を等しくすることで効率よく光線を利用でき好ましいが、この条件の基で二つの凸レンズの焦点距離を異なるものとすると、被写体側から光軸に平行に入射した光が投影側では平行光とはならず、集束光あるいは拡散光になり、さらにこれを撮影したものは撮影時と同じピッチのレンズシートでは正しく再生できないという問題を生じる。この撮影像を正しく表示するためのレンズシートのピッチは計算によって求めることができるが、撮影時と同じピッチのレンズシートが使えれば手間が省けて好ましい。このためにはレンズシートの手前に凸レンズないし凹レンズを加え、被写体側から光軸に平行に入射した光をレンズシートの前で再び平行光になるようにすればよい。
【0040】
図13は被写体を拡大撮影する請求項7の立体像撮影装置の実施例である。本実施例のxz面における平面図を図14に示した。本装置では第2の凸レンズ30の焦点距離f2は第1の凸レンズ28の焦点距離f1より長く、両レンズはプリズム29の列から等しい距離に置かれ、レンズシート32の前に第3の凸レンズ31が置かれている。凸レンズ30と凸レンズ31の距離L1はf2より小さく、凸レンズ31の焦点距離f3は数1で表される。被写体のピント面34は凸レンズ28からf1だけ離れた位置に存在する。図14の平面図において被写体よりz軸(光軸)に平行に進む光線35は、凸レンズ30を出た時点で広がる光線になるが、凸レンズ31の働きで再びz軸に平行な光線36になってレンズシート32に入射する。このようにして被写体からz軸に平行に発した光線がレンズシート32に入射する際にもz軸に平行になることにより、撮影された立体像は撮影時のレンズシートとピッチの等しいレンズシートで再生できるものとなる。なお凸レンズ31により焦点面が移動するため、凸レンズ30と撮像面33までの距離は数2で表されるL2に等しくするのが好ましい。
【0041】
以上はf1<f2で拡大撮影する装置について説明したが、請求項6のようにf1>f2であれば縮小撮影の装置となる。図15は縮小像を撮影する請求項6の立体像撮影装置の平面図である。本装置では第2の凸レンズ39の焦点距離f2は第1の凸レンズ37の焦点距離f1より短く、レンズシート41の前には凹レンズ40が置かれている。ここで凹レンズ40の負の焦点距離f3は数1で表され、凸レンズ39と撮像面42までの距離L2は数2で表される。同図において被写体よりz軸に平行に進む光線44は、凸レンズ39を出た時点で集束する光線になるが、凹レンズ40の働きで再びz軸に平行な光線45になってレンズシート41に入射する。本装置を用いれば撮影時のレンズシートとピッチの等しいレンズシートで再生できる立体像が撮影できる。
【0042】
一方でプリズム列を挟む二つの凸レンズをプリズム列から等距離に置くという条件が無ければ、新たに凸レンズないし凹レンズを追加することなく、撮影時のレンズシートとピッチの等しいレンズシートで再生できる立体像を拡大・縮小撮影することができる。図16は請求項3の投影装置を使った請求項8の立体像撮影装置の平面図である。本装置では凸レンズ46の焦点距離f1とプリズム列からの距離D1および凸レンズ48の焦点距離f2とプリズム列からの距離D2の間には D2−D1=f2−f1 の関係があり、被写体よりz軸に平行に進む光線52は、凸レンズ46によって集束光になるが、凸レンズ48によって再びz軸に平行な光線53になってレンズシート49に入射する。撮像面50には面51の被写体をf2/f1に拡大した像が投影される。このように本装置を用いても撮影時のレンズシートとピッチの等しいレンズシートで再生できる立体像が撮影できる。ただ二つの凸レンズ46,48がプリズム列から等距離に置かれていないため、凸レンズ46から凸レンズ48の間で効率よく光線を伝えるために凸レンズ48の口径を凸レンズ46より大きくするなどの対策を講ずる必要がある。
【0043】
なお上記した立体像撮影装置にて拡大・縮小撮影した撮影像は、撮影時のレンズシートとピッチの等しいレンズシートで再生することができるが、正確な立体像を再生するためには、レンズシートの厚さと各単レンズの焦点距離を撮影時のレンズシートとは異なるものとしなければならない。簡単には表示装置のレンズシートの厚さと各単レンズの焦点距離は、それぞれ撮影時のレンズシートの厚さと各単レンズの焦点距離を撮影倍率で除したものとすればよい。
【0044】
以上説明した本発明の請求項1〜10は、垂直および水平の視点移動に対して対応できる投影装置と立体像撮影装置であったが、人が左右の眼の視差によって遠近感を感じることから、水平方向の視点移動にのみ対応した立体像であっても実用性があり、画質の点からはむしろ有利である。図17は水平方向の立体感のみを有する立体像を撮影する請求項14および15の立体像撮影装置である。本実施例において、凸レンズ54〜57までは図7の凸レンズ1〜3による投影装置のプリズム2’の列の一対(図17中ではプリズム55で示されている)を残して、他を遮光手段56に置き換えた構成になっている。図12に側面から見た平面図を示す通り、この投影装置は縦方向(y方向)には平面的な正立像を投影する機能を有し、一方で水平面内(xz面内)では図3で示した遠近感を逆転した立体像を投影する機能を有している。このため図17の装置では、撮像面59の前面に水平面内でのみレンズ機能を示すシリンドリカルレンズが並んだレンチキュラーレンズ58を置いて、水平面内でのみ角度分布を記録する立体像を撮影している。レンチキュラーレンズ58は図19に示した、縦のスリットが並んだスリット板61に置き換えても同様の立体像が撮影できるが、レンチキュラーレンズ58を使う場合に比べて撮影感度は低下する。またプリズム55は一本のみでも機能的には同じであるが、この場合撮影像には上下方向に非対称な明るさの勾配を生ずる可能性がある。図4のように一対にして使うことで非対称な明るさの勾配はキャンセルされる。
【0045】
本立体像撮影装置の撮影像は、図20に示すように撮影像62の上にレンチキュラーレンズ58と同様のレンチキュラーレンズ63を重ねることで再生することができる。また本装置の撮影像は特願2002−112824に記載されている負の線描立体像と互換性があり、同明細書に示された他の立体像表示装置によっても表示することができる。
【0046】
さらに本装置で拡大・縮小撮影を行うためには、請求項3,6〜8の手法がそのまま適応できる(請求項13,16〜18)。
【0047】
本発明の投影装置および立体像撮影装置の説明において、凸レンズおよび凹レンズと書かれているものは単一のレンズに限るものではなく、複数枚のレンズによる組み合わせレンズであっても良いことはもちろんである。また本発明の立体像撮影装置を使って視野角の広い立体像を撮影するためには、焦点距離と口径の比が小さい凸レンズが必要であり、また投影装置に使われる二つの凸レンズの口径は被写体の大きさの数倍程度は必要になる。このような大口径・厚肉のレンズは通常かなり高価で重量も大きなものとなるが、フレネルレンズを使用すれば低価格で軽量な立体像撮影装置が実現できる。
【0048】
【発明の効果】
本発明の投影装置によれば、被写体の像を遠近感を逆転して投影するができ、これをインテグラルフォトグラフィの撮影装置と組み合わせることで、正しい遠近感を示す立体像を撮影することができる。さらに撮影した立体像は簡単な表示装置で見ることができ、特殊な眼鏡やビュアーを使う必要がないので、不特定の複数の人間が同時に鑑賞することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1および請求項2による投影装置を用いた請求項4および請求項5の立体像撮影装置の実施例である。
【図2】図1の実施例を上方から見た平面図である。
【図3】図1の実施例を側面から見た平面図である。
【図4】図1の実施例に使われるプリズムの拡大図である。
【図5】図4のプリズムの断面図である。
【図6】レンズシートによって立体像が撮影される原理を説明する図である。
【図7】請求項1および請求項2による投影装置を用いた請求項4および請求項5の立体像撮影装置の他の実施例である。
【図8】レンズシートに置き換えられるピンホール板の斜視図である。
【図9】本発明による撮影像を表示する立体像表示装置の一例である。
【図10】請求項9による立体像撮影装置の実施例である。
【図11】請求項10による立体像撮影装置の実施例である。
【図12】請求項10の立体像撮影装置による撮影像を表示する表示装置の実施例である。
【図13】請求項7による立体像撮影装置の実施例である。
【図14】図13の実施例を上方から見た平面図である。
【図15】請求項6による立体像撮影装置の実施例の平面図である。
【図16】請求項3による投影装置を用いた請求項8による立体像撮影装置の実施例である。
【図17】請求項11および請求項12による投影装置を用いた請求項14および請求項15による立体像撮影装置の実施例である。
【図18】図17の実施例を側面から見た平面図である。
【図19】レンチキュラーレンズに置き換えられるスリット板の斜視図である。
【図20】本発明による撮影像を表示する立体像表示装置の一例である。
【図21】本発明の投影装置によって遠近感が逆転することを示す説明図である。
【図22】本発明の投影装置によって遠近感が逆転することを示す説明図である。
【符号の説明】
1,3,28,30,37,39,46,48,54,57 ・・・ 凸レンズ
2,2’,13,29,38,47,55 ・・・ プリズム
4,12,32,41,49 ・・・ レンズシート
5,19,33,42,50,59 ・・・ 撮像面
6,34,43,51,60 ・・・ ピント面
7 ・・・ 遮光板
8 ・・・ 屋根状に直交する2面
9 ・・・ プリズム中を伝わる光線
10 ・・・ ピンホール板
11 ・・・ 撮影像が記録された面
14,56 ・・・ 遮光手段
15,20 ・・・ 凹凸を有する透明板
16,23 ・・・ 光学絞りを有する遮光板
17,22 ・・・ 光学絞り
18,21 ・・・ 投影レンズ
24 ・・・ 撮影像を記録した透過光制御手段
25 ・・・ リレーコンデンサーレンズ(フレネルレンズ)
26 ・・・ 電球
27 ・・・ フィラメント
31 ・・・ 第3の凸レンズ
35,44,52 ・・・ 被写体よりz軸に平行に入射する光線
36,45,53 ・・・ レンズシートに入射するz軸に平行な光線
40 ・・・ 凹レンズ
58,63 ・・・ レンチキュラーレンズ
61 ・・・ スリット板
62 ・・・ 撮影像が記録された面
64 ・・・ ピント面(被写体側)
65 ・・・ 焦点面(投影像側)

Claims (18)

  1. 断面が底角の等しい台形である角柱棒状のダブプリズムの反射面、すなわち該台形の底辺に当たる面を、稜線を該底辺に平行にして屋根状に直交する二面が、該角柱の軸方向に繰り返し並んだ面に置き換えたプリズムを、該反射面を平行にして該反射面に垂直な方向に並べたプリズムの列と、該プリズム列を挟むように置かれた二つの凸レンズとからなる、遠近感を逆転する機能を有する投影装置。
  2. 請求項1の二つの凸レンズの焦点距離が等しく、該プリズム列から等しい距離を離れた位置に置かれていることを特徴とする、請求項1に記載の投影装置。
  3. 請求項1の二つの凸レンズの焦点距離が異なり、該プリズム列とそれぞれの凸レンズの距離は、焦点距離の長い凸レンズが、焦点距離の短い凸レンズより両レンズの焦点距離の差だけ長いことを特徴とする、請求項1に記載の投影装置。
  4. 断面が底角の等しい台形である角柱棒状のダブプリズムの反射面、すなわち該台形の底辺に当たる面を、稜線を該底辺に平行にして屋根状に直交する二面が、該角柱の軸方向に繰り返し並んだ面に置き換えたプリズムを、該反射面を平行にして該反射面に垂直な方向に並べたプリズムの列と、該プリズム列を挟むように置かれた二つの凸レンズと、その撮像面が該凸レンズの一方からその焦点距離だけ離れて置かれた撮像手段と、該撮像面の前に置かれた、面上に凸レンズが並んでなるレンズシートないし面上にピンホールが並んでなるピンホール板とからなることを特徴とする立体像撮影装置。
  5. 請求項4のプリズム列を挟む二つの凸レンズの焦点距離が等しく、該プリズム列から等しい距離を離れた位置に置かれることを特徴とする、請求項4に記載の立体像撮影装置。
  6. 断面が底角の等しい台形である角柱棒状のダブプリズムの反射面、すなわち該台形の底辺に当たる面を、稜線を該底辺に平行にして屋根状に直交する二面が、該角柱の軸方向に繰り返し並んだ面に置き換えたプリズムを、該反射面を平行にして該反射面に垂直な方向に並べたプリズムの列と、該プリズム列を挟むように、該プリズム列から等しい距離を離れた位置に置かれた第1および第2の凸レンズと、第2の凸レンズから距離L1だけ離れて置かれた凹レンズと、さらに第2の凸レンズから距離L2だけ離れた位置に撮像面を持つ撮像手段と、該撮像面の前に置かれた、面上に凸レンズが並んでなるレンズシートないし面上にピンホールが並んでなるピンホール板とからなり、第1および第2の凸レンズの焦点距離をそれぞれf1,f2とするとき、f1>f2かつf2>L1であって、該凹レンズの焦点距離f3(負の値)は数1で示され、さらにL2が数2で表されることを特徴とする立体像撮影装置。
    Figure 2005010547
    Figure 2005010547
  7. 断面が底角の等しい台形である角柱棒状のダブプリズムの反射面、すなわち該台形の底辺に当たる面を、稜線を該底辺に平行にして屋根状に直交する二面が、該角柱の軸方向に繰り返し並んだ面に置き換えたプリズムを、該反射面を平行にして該反射面に垂直な方向に並べたプリズムの列と、該プリズム列を挟むように、該プリズム列から等しい距離を離れた位置に置かれた第1および第2の凸レンズと、第2の凸レンズから距離L1だけ離れて置かれた第3の凸レンズと、さらに第2の凸レンズから距離L2だけ離れた位置に撮像面を持つ撮像手段と、該撮像面の前に置かれた、面上に凸レンズが並んでなるレンズシートないし面上にピンホールが並んでなるピンホール板とからなり、第1および第2の凸レンズの焦点距離をそれぞれf1,f2とするとき、f1<f2かつf2>L1であって、第3の凸レンズの焦点距離f3は数1で示され、さらにL2が数2で表されることを特徴とする立体像撮影装置。
  8. 請求項4のプリズム列を挟む二つの凸レンズの焦点距離が異なり、該プリズム列とそれぞれの凸レンズの距離は、焦点距離の長い凸レンズが、焦点距離の短い凸レンズより両レンズの焦点距離の差だけ長いことを特徴とする、請求項4に記載の立体像撮影装置。
  9. 請求項4〜8の立体像撮影装置において、該プリズム列を同様のプリズム一本、ないし該反射面を平行にして向かい合うように置かれた二本と、該プリズム以外を通過する光線を遮る遮光手段に置き換え、該プリズムと遮光手段を、該プリズムの反射面と垂直な方向に走査させて露光し撮影することを特徴とする立体像撮影装置。
  10. 断面が底角の等しい台形である角柱棒状のダブプリズムの反射面、すなわち該台形の底辺に当たる面を、稜線を該底辺に平行にして屋根状に直交する二面が、該角柱の軸方向に繰り返し並んだ面に置き換えたプリズムを、該反射面を平行にして該反射面に垂直な方向に並べたプリズムの列と、該プリズム列を挟むように置かれた二つの凸レンズと、該凸レンズの一方からその焦点距離だけ離れて置かれた少なくとも一方の面に光線を屈折拡散する凹凸が形成された透明板と、該透明板の透過光を撮影するカメラとからなる立体像撮影装置。
  11. 断面が底角の等しい台形である角柱棒状のダブプリズムの反射面、すなわち該台形の底辺に当たる面を、稜線を該底辺に平行にして屋根状に直交する二面が、該角柱の軸方向に繰り返し並んだ面に置き換えたプリズム一本、ないし該反射面を平行にして向かい合うように置かれた同様のプリズム二本と、該プリズムの入射面および出射面(該台形断面の斜辺に当たる面)のそれぞれに面して置かれた二つの凸レンズと、該二つの凸レンズの間を該プリズムを通らずに直接伝わる光を遮る遮光手段とからなる、遠近感を逆転する機能を有する投影装置。
  12. 請求項11の二つの凸レンズの焦点距離が等しく、該プリズムから等しい距離を離れた位置に置かれることを特徴とする、請求項11に記載の投影装置。
  13. 請求項11の二つの凸レンズの焦点距離が異なり、該プリズムとそれぞれの凸レンズの距離は、焦点距離の長い凸レンズが、焦点距離の短い凸レンズより両レンズの焦点距離の差だけ長いことを特徴とする、請求項11に記載の投影装置。
  14. 断面が底角の等しい台形である角柱棒状のダブプリズムの反射面、すなわち該台形の底辺に当たる面を、稜線を該底辺に平行にして屋根状に直交する二面が、該角柱の軸方向に繰り返し並んだ面に置き換えたプリズム一本、ないし該反射面を平行にして向かい合うように置かれた同様のプリズム二本と、該プリズムの入射面および出射面(該台形断面の斜辺に当たる面)のそれぞれに面して置かれた二つの凸レンズと、該二つの凸レンズの間を該プリズムを通らずに直接伝わる光を遮る遮光手段と、その撮像面が該凸レンズの一方からその焦点距離だけ離れて置かれた撮像手段と、該撮像面の前に置かれた、面上に該プリズムの長手軸と垂直な軸を有するシリンドリカルレンズが並んでなるレンチキュラーレンズないし面上に該プリズムの長手軸と垂直なスリットが並んでなるスリット板とからなることを特徴とする立体像撮影装置。
  15. 請求項14のプリズムを挟む二つの凸レンズの焦点距離が等しく、該プリズムから等しい距離を離れた位置に置かれることを特徴とする、請求項14に記載の立体像撮影装置。
  16. 断面が底角の等しい台形である角柱棒状のダブプリズムの反射面、すなわち該台形の底辺に当たる面を、稜線を該底辺に平行にして屋根状に直交する二面が、該角柱の軸方向に繰り返し並んだ面に置き換えたプリズム一本、ないし該反射面を平行にして向かい合うように置かれた同様のプリズム二本と、該プリズムの入射面および出射面(該台形断面の斜辺に当たる面)に面して、該プリズムから等しい距離を離れた位置に置かれた第1および第2の凸レンズと、該二つの凸レンズの間を該プリズムを通らずに直接伝わる光を遮る遮光手段と、第2の凸レンズから距離L1だけ離れて置かれた凹レンズと、さらに第2の凸レンズから距離L2だけ離れた位置に撮像面を持つ撮像手段と、該撮像面の前に置かれた、面上に該プリズムの長手軸と垂直な軸を有するシリンドリカルレンズが並んでなるレンチキュラーレンズないし面上に該プリズムの長手軸と垂直なスリットが並んでなるスリット板とからなり、第1および第2の凸レンズの焦点距離をそれぞれf1,f2とするとき、f1>f2かつf2>L1であって、該凹レンズの焦点距離f3(負の値)は数1で示され、さらにL2が数2で表されることを特徴とする立体像撮影装置。
  17. 断面が底角の等しい台形である角柱棒状のダブプリズムの反射面、すなわち該台形の底辺に当たる面を、稜線を該底辺に平行にして屋根状に直交する二面が、該角柱の軸方向に繰り返し並んだ面に置き換えたプリズム一本、ないし該反射面を平行にして向かい合うように置かれた同様のプリズム二本と、該プリズムの入射面および出射面(該台形断面の斜辺に当たる面)に面して、該プリズムから等しい距離を離れた位置に置かれた第1および第2の凸レンズと、該二つの凸レンズの間を該プリズムを通らずに直接伝わる光を遮る遮光手段と、第2の凸レンズから距離L1だけ離れて置かれた第3の凸レンズと、さらに第2の凸レンズから距離L2だけ離れた位置に撮像面を持つ撮像手段と、該撮像面の前に置かれた、面上に該プリズムの長手軸と垂直な軸を有するシリンドリカルレンズが並んでなるレンチキュラーレンズないし面上に該プリズムの長手軸と垂直なスリットが並んでなるスリット板とからなり、第1および第2の凸レンズの焦点距離をそれぞれf1,f2とするとき、f1<f2かつf2>L1であって、第3の凸レンズの焦点距離f3は数1で示され、さらにL2が数2で表されることを特徴とする立体像撮影装置。
  18. 請求項14のプリズム列を挟む二つの凸レンズの焦点距離が異なり、該プリズムとそれぞれの凸レンズの距離は、焦点距離の長い凸レンズが、焦点距離の短い凸レンズより両レンズの焦点距離の差だけ長いことを特徴とする、請求項14に記載の立体像撮影装置。
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