JPH0617981B2 - 自動的立体像を製造するに使用する方法及び装置 - Google Patents

自動的立体像を製造するに使用する方法及び装置

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JPH0617981B2
JPH0617981B2 JP58501227A JP50122783A JPH0617981B2 JP H0617981 B2 JPH0617981 B2 JP H0617981B2 JP 58501227 A JP58501227 A JP 58501227A JP 50122783 A JP50122783 A JP 50122783A JP H0617981 B2 JPH0617981 B2 JP H0617981B2
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B35/00Stereoscopic photography

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  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Stereoscopic And Panoramic Photography (AREA)
  • Testing, Inspecting, Measuring Of Stereoscopic Televisions And Televisions (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は自動的立体像を製造するに使用する方法及び装
置に関する。
自動的立体写真を作製するに対しては,2種の方法が知
られている。それは夫々“直接法”及び“間接法”とし
て知られている。この両者共,写真エマルジョンの前面
に配置したレンズ状凸面体付スクリーンを使用すること
を要する。現像処理した後においては,原初対象の場
(即わち被写体)の実質的な3次元の再生を得られ,か
つこれは例えばカラーフィルタ,クロスポラロイド又は
他の同様な補助品の様な観察装置(器具)を必要とせず
観ることが可能である。この様な再製品は,自動的立体
写真として知られている。“直接”及び“間接”法は,
両者共広く知れ亘っているが,両者共欠陥に悩まされて
いる。この両方法に関する記述は,例えば英国特許第
1,528,362号明細書(ディメンショナル・ディ
ベロープメント社所有)において見ることを得るが,こ
れは本願中に参考として示してある。
これらの方法は,観察者がそれを見た時に,原初の対象
の場(被写体)の3次元像を再生しようと思ったもので
ある。完全に停止している観察者に対しては,観察者の
両眼の観察に対応する重ね合わせた2個の2次元の写真
が必要である。然し実用的には,眺望を変化する為に,
ある程度頭を動かして,深さを感知理解するを得る。
“間接的”方法では,ある数の対象の場の2次元の写真
を撮り,ついで処理(現像)し,かつこれ等の像を円筒
形レンズ状凸面体を有するレンズ状凸面体付スクリーン
を通して写真エマルジョン上に投影することで自動的立
体写真を構成する。コストが掛かり過ぎない様にする為
に,撮影すべき写真の数を制限するから,製造された自
動的立体写真の質は,それに対応して比較的貧弱であ
る。より良質の写真は,多数の2次元写真を撮影するか
ら甚だしく高価になるが製造することを得る。2次元写
真の適切な刷り合わせを確実にする為には注意深い整合
作業が合成工程において必要であり,その為には極めて
精密な精度を有する注意深く設計された器具を使用しな
ければならない。2種の段階での処理が必要となる故
に,この理由で,特に迅速又は即時的な処理が要求され
る消費者の市場においては,“間接”法は常に不適当で
ある。
“直接法”は1個のカメラによって作業が行なわれる。
この方法では,フィルムの前にあるレンズ状凸面体付ス
クリーンは,やはり円筒形レンズ状凸面体を有している
が,フィルムの露光の間,フィルムに対して1個のレン
ズ状凸面体の幅だけ動き,かつ同時に1個のカメラレン
ズも,それに比例する距離だけ動く。この装置は精密な
寸法の運動を行わねばならない故に,極めてかさが大き
くなり,かつ高価である。この方法は,現在に至るま
で,極めて特殊な市場を除いては,実用される考案とは
なっていない。
上記の先行技術の両者共,その立体像としての効果は1
方向だけであって,例えば水平方向に止まり,垂直方向
には何等効果がない。写真を製造する際に使用したレン
ズ状凸面体のあるスクリーン及びその次に見る為のもの
は円筒形をなしたレンズ状凸面体で垂直方向に刻まれて
いる故に,立体効果は水平方向に生ずる。“直接”法に
より作られた写真は,相互に計数化された線状の像を有
するレンズ状凸面体付スクリーンの極めて精密な刷り込
み(記録)が必要である。この2つの方法の他の欠陥に
ついては,英国特許第1,528,362号明細書中に
記載してある。
本発明は,自動的立体像の製造に関する方法及び装置を
提供するにあるが,これは少なくとも,その好ましい実
施例において,先行技術を超える相当な利益を有する。
例えば,本発明による装置は,“迅速な”処理(現像)
技術により現像される写真を提供できる。この装置は比
較的簡単であり,安価に製造できしかも良質の写真を曲
がりくねらない卒直な処理法により得られる。ある実施
例においては,垂直及び水平の両方向の立体像を有する
写真を製造することも可能である。
本発明は,おおむね自動的立体像の作成に使用される方
法及び装置に関する。この装置には作像装置を有し,こ
れは対象の場(即わち被写体)の眺望の数又は範囲から
の光線を捕捉する様に配列せられ,かつ対象の場からの
複合した立体の情報を記録する為の記録装置をも有す
る。
この様に,本発明によれば,自動的立体像作製に使用す
る装置を提供するが,これには作像装置があり,これは
対象の場に相対的に如何なる位置にも配列されており,
対象の場の中にある夫々の点よりの相対的に大きな角度
をなす範囲を超えて発散する通路を有する光線を受取
り,かつ1個の像の場中の夫々の像におおむね向かう該
範囲の実質的な部分よりの各々の点より発する光線の焦
点を結び,かつ又該作像の場中に位置する感光センサを
有する感光像記録装置は,該光線がその上に衝突する
が,像の点は感光センサの前及び/又は後方に種々な距
離にあり,ここで該対象の場からの複合した立体像の情
報が自動立体像を作製する為の該記録装置により記録さ
れる。
好ましくは,作像装置は方向選択装置を有すべきで,そ
の取付位置は対象の場中の単一の各点から伝達された光
線が該記録装置に入射する前に,該方向選択装置の前方
及び/又は後方の種々な距離にある夫々の中間点に向か
っておおむね発散し,該方向選択装置は,その上に光線
が衝突する前は互いにおおむね収斂していたものが,衝
突した後にはおおむね発散する様になり,かつ又光線の
うち衝突する前では互いにおおむね相対的に発散してい
たものが,該方向選択装置に衝突した後にはおおむね収
斂する様になるに適する様にすべきである。
ある種の好ましい実施例では,該方向選択装置は反転指
向性に適合すべきであり,即わち光線が該方向選択装置
に特別な位置において衝突する為に,該位置を含んで少
なくとも1個の平面板を有し,該衝突する光線の通路に
ある該平面板に直角をなす投影線は,該方向選択装置に
より屈曲した後は,該光線の通路にある該平面板の直角
をなす投影の線と実質的に一致する様になるべきであ
る。
作像装置は多数の作像表面を実質的に互いに隣り合わせ
の位置に置くべきで,対象の場中の単一点からの光線
は,方向選択装置上に入射する前に異なった作像装置に
遭遇し,かつ異なった中間点に向かっておおむね収斂し
てゆく。
好都合にする為には,作像装置には対象の場からの光線
の通路中に一部分は反射し,又一部分は通過する装置を
有し,それ故に該反射及び通過装置からの通過した及び
/又は反射した光線は該方向選択装置に入射する如くす
る。
この装置は,対象の場の諸点からの光線の収斂する該中
間点に対する相対的な方向選択装置の運動が,記録装置
によって記録されている間においては,対象の場からの
光線の方向選択装置への衝突位置の変化に対し適合せし
めるべきである。
例えば,記録装置は,感光センサの前に,おおむね円筒
形をなしたレンズ状凸面体の一列を有するレンズ状凸面
体付スクリーンを有し,それにより,例えば,水平方向
に立体効果を与えるが,又は代替的におおむね球面体を
なしたレンズ状凸面体の列が,水平方向及び垂直方向の
両方に対する眺望の変化を与えることにより立体的効果
を与える。
更に又本発明においては,上記に規定した装置を有する
カメラをも提供するが,その中の記録装置は,写真エマ
ルジョンを有する感光センサの前にレンズ状凸面体を有
する。
若し希望するならば,カメラには写真エマルジョン上に
記録された像を迅速に処理(現像)する装置をも有す
る。
それだけでなく,本発明をレンズ状凸面体付スクリーン
を有しかつそれに伴なう写真エマルジョンを有するフィ
ルムをも提供するが,これは上記に規定した装置中の該
記録装置及び写真センサとして使用する為のものであ
る。
本発明は,更に,自動的立体像を製造する方法をも提供
するが,これは作像装置を位置せしめるに当たり,対象
の場に相対的ないかなる与えられた位置に対しても,該
作像装置は対象の場中の夫々の点からのかなり大きな角
度を超えて発散する通路を有する光線を受取り,かつ対
象の場中の夫々の像の点におおむね向かう大部分の該点
よりの光線が焦点を結ぶごとく配列し,感光性を有する
像記録装置を位置せしめるに当たり,感光センサの前方
及び/又は背後の種々な距離にある該像の点を有する該
像の場内に感光センサを有せしめ,次いで光線が対象の
場から感光センサに衝突する様にして記録装置上に該対
象の場からの合成立体像情報を記録する如くし,かつ該
情報を処理して自動的立体像を製造せしめる。
本発明は,付属する図中の第4図乃至第10図を参照し
ながら実施例によって記述することとする。
第1図は,カメラ又は観察者の横方向変位の結果起こる
パララックス(視差)を示す対象の場の線図。
第2図は,自動的立体写真を製造する為の先行技術によ
る“間接”処理法の線図的描写。
第3図は,自動的立体写真を製造する為の先行技術によ
る“直接法”又は“カメラ内”処理法に示す線図。
第4図は,本発明による自動的立体像を製造する為に使
用する装置の一実施例を示す線図。
第5図は,本発明の第2の実施例による光学的構成部材
の配列を示す線図。
第6図は,円筒形レンズ状凸面体付フィルムの上視図及
び側方立面図であるが,本発明の実施例による器具又は
方法に使用するものであり,その寸法がそれに伴なう開
口径と如何に関連するかを示す図。
第7図は,本発明のその他の実施例による球面体式レン
ズ状凸面体付フィルムと装置の部材の一配列方式を示す
図。
第8図は,本発明によるカメラの実施例の上視図及び側
面の断面を示した図。
第9図は,本発明によるカメラの第2の実施例におい
て,円筒形レンズ状凸面体付フィルムを使用する際の線
図による断面図,及び 第10図は,本発明による装置に使用する普通の円筒形
及び円筒形反転指令素子の一型式を切断した線図を示
す。
パララックス(視差)の効果は,前景及び背景の対象の
像より起る現象であり,観察者がその有利な点から動く
如き相対変化に対しわずらわしいものであるが,第1図
に参照として画いてある。
対象の場1には,認証した3個の点A,B及びCがあ
る。レンズ2及び像の平面3は,通常のカメラにおいて
のレンズとフィルムの平面を表わすが,かつ同様に観察
者の眼のレンズと網膜とを表わすことができ,これを互
いに横方向に移動した3種の位置P′,P″及びPと
して示している。点Cの像は点P′においてC′と示し
ているが,A′よりもB′により近く,又点P″ではそ
の逆が真である。この効果はパララックスとして知られ
ており,若しP″が観察者の左眼の位置でありかつP′
がその右眼の位置であれば,これは観察者にとっては点
CはA及びBの前にあることを語るものである。明らか
に,横方向の移動量が増加すればCの像はAの像を超え
て位置Pに描かれている如く動き,Aは今やBと
Cとの間に来ることは確かである。
自動的立体を示すレンズ状凸面体型の写真は,眼の位置
に対応する有利な点で撮影した眺望を以て構成され,異
った眼の位置の多様な夫々の場合に対して見ることを得
る。第2図には,“間接法”として知られる先行技術シ
ステムを描いているが,この様な写真を製造するに使用
された。対象の場1中の4個の異った展望がレンズ4,
5,6及び7により撮影され夫々ネガフィルム8,9,
10及び11に至るが,この配置の全部がカメラ12の
部品である。各々のレンズ開口径の直径は2粍から5粍
の段階にある。若しこの開口径がこれより遥かに大であ
ると,場の深さが小さくなり過ぎ,各々のネガフィルム
に生じた像はぼやけて眺望の混乱が記録される。対象の
場の点Rは参照点として撮影された。ネガフィルム8上
で,A,A′の像はR′の右側に位置し,ネガ11にお
いては,その逆が真実である。対象の場の2次元の像が
作られるが,各々は僅かに異なる。すべてのネガは処理
(現像)の段階13を通過し,かつ引伸ばし器又は写真
焼付器に投影され,その中で対象の場1のあらゆる展望
をランプ15及びそれに対応するレンズ16が前面に投
影するが,その表面は長い薄い円筒形をなしたレンズ1
8の列により構成され,その反対側にある写真エマルジ
ョン19に対し1個の焦点距離を有する。
この焼付の段階では,つまり構成の段落であるが,対象
の参照点Rの像R″は,各々の展望の点を記録する為に
使用されるが,この目的を達成する為に極めて精密に位
置しなければならない。Rと同じ平面中にある対象の点
は,一度処理(現像)が完了すればレンズ状凸面体付フ
ィルム17の平面上にある様に観察者には現われるが,
例えばA″の様な任意の点は最後の焼付面の前又は後に
あるが如く見える。4個のネガでは,達成される立体効
果は制限をうける。
先行技術の“直接法”は,第3図に描かれている如く,
より良好な三次元効果を与えることが可能である。カメ
ラ20の最初の部材はレンズ21と,レンズ状凸面体付
スクリーン23で,その後にフィルム22がある。これ
でも,レンズの開口径は約5粍より大では満足な結果を
得るには好ましくない。フィルム又はエマルジョン22
はカメラ内部で固定されるが,然しレンズ状凸面体付ス
クリーン23は横方向の動き,その動く距離はレンズ状
凸面体の1個の幅W以内である。対象の場は概要図的に
点A,B及びRで示すが,Rは参照点であり,対象の場
はカメラに対しこの点の廻りに回転する。実際上はカメ
ラが対象の場の廻りに弧を画いて動くが,然しこの場合
は便宜上,カメラは固定されたと考え,点Aは終点25
及び26の通路に沿って動き,B点は終点27及び28
の通路に沿って動く。各々の点は,点Rの廻りに角θだ
け動き,かつ対象の場の逐次の展望は,スクリーンの横
方向運動による隣接した位置において記録される。全角
度θはWの総運動量に対応し,見分けのつく展望の最大
の数量をフィルムに充満する効果を有する。
若しスクリーンが,フィルムの処理につづいて,この動
作の中間点にあがった時は,実質的に改善されたパララ
ックス(視野)を有する像を得られる。第3図では,レ
ンズ状凸面体付スクリーンがその中間点又は“展望して
いる”位置にあることを示している。光線29及び30
は夫々フィルム上の位置38及び35におけるスクリー
ンの開始時点で記録される。これ等の像の点は中央から
左側の眺望Xから“見えた”ものであり,かつ夫々対象
の点のA及びBの位置25及び27に対応する。逆に,
位置26及び28(夫々光線31及び32である)は,
夫々フィルム37及び36の対応する点において記録さ
れる。これ等の像の点は中央から右側の眺望Yから“見
えた”ものである。点Rはカメラに対して動かないか
ら,その対応する光線33は,1つながりの像34を同
じレンズ状凸面体に記録する。
ここで注意すべき事は,上述した先行技術による両方法
は,1つながりの異なった眺望を各々1個又はそれ以上
の小さい開口径を通じて対象の場を撮影しているが,極
めてよい近似値で,あらゆる瞬間においての単一の眺望
を以て対象の場を“見て”いることである。“間接法”
は多数のレンズ及び開口径を同時に使用しているが,直
接法では時間の逐次推移により単一の合成を行なってい
る。明らかに,直接法は,対象の場が,その構成部材の
間で相対運動をする様なものには,何でも適当ではな
い。
本発明の装置及び方法は,光線が対象の場中の夫々の点
で比較的大きな角度を以て発散して通過するものを受取
る様に配列した作像装置を使用する。この様な作像装置
の一例としては,レンズ40の形で第4図中に示してい
る。
1個の対象の場39は極めて大きな開口径を有するレン
ズ40により,すべての有利な点を含んでいるが,その
点からの場の眺望が自動的立体像を製作する為に要求さ
れているゆえである。事実上大きな開口径は,例えば形
が円形又は長方形をなすが,又は第4図には示してない
が一連のより小さい開口径のある数が普通にはレンズ4
0の前方又は後方に置かれている。判りやすくする為
に,対象の場にある無限の数の,又は見分けられる像を
作るべき極めて大きな点の代りに只3個の点A,B及び
Rについて考慮し,かつこれ等の3本の光線の各々につ
いて光学的配列を通じて追跡して見る。
点Rからの2本の極限にある光線42及び44のなす角
αは比較的大である。即ち,レンズ40は,夫々の点
A,B及びRから比較的大きな角度で発散する通路を有
する光線を受取る。第2図に戻ると,レンズ4,5,6
及び7は比較的小さい開口径を有し,かつその図中の点
Rからの光線は比較的小さい角度で発散ながら,明瞭な
焦点を結んだ対像の場の二次元の像をネガ8,9,10
及び11上に与える為にレンズがその光線を受取る。同
様に第3図においては,レンズ21は小さい開口径を有
し,それ故にレンズ40に相対的な対象の場のいかなる
与えられた点に対しても,その図中の点Rからの光線は
只極めて小さい角度で発散して受取られる。
一例として,第4図中にては,対象の場はレンズ40か
ら2メートル離れているとすると,レンズの開口径を超
える距離の適当とする値としては12cmであり,角αは
大約3.5°になる。典型的な可能とする開口径の範囲
は6から15cmである。然しながら,この範囲を脱れる
開口部でも或種の環境にあっては適当であり,特に対象
がレンズに極めて接近しているか,又は甚だしく遠距離
にある対象の場合に然りである。典型的な二次元像を作
成するカメラでは,開口径の幅は2乃至5mmであるべき
で,かつ対像の場中の点からの光線の開口径を通過する
通路の最大発散角度は0.2°以下であるべきである。
第3図及び第4図中の先行技術による方法での開口径の
大きさは,事実上二次元像の一つながりと同様であるべ
きであり,同時に(第2図)又は逐次的(第3図)のい
づれかにより形成される。レンズ状凸面体付フィルム4
1は,フィルムをレンズ状凸面体付スクリーンの後に有
する(例えば対像の場から遠い方の側に)。そのレンズ
状凸面体付スクリーンは,小さいレンズ状の素子を隣り
合わせた関係位置に次々に置いたもので構成されてい
る。各々の素子は前部におおむね球面体の表面を有し,
その上に入射した光線を収斂する。フィルムのエマルジ
ョンはレンズ状凸面体付スクリーンの平らな後面上に層
をなし,レンズ状凸面体の焦点を結ぶ平面上にあり,か
つR′を含む平面中にある作像の場の中に位置する。こ
の像を形成する光線42,43及び44を含むすべての
光線は1個のレンズ状凸面体51を通過しかつその直後
にあるエマルジョンを露光する。現像してレンズ状凸面
体の側から見れば,像R′はフィルムの平面上に乗って
いる様に見える。点A及びBは,夫々この面の前方又は
後方に作像される。A′は光線48,49及び50によ
って形成され,フィルムを前方から見ると,これと反対
方向にレンズ状凸面体57,56及び55を通った光線
は,夫々フィルムの前方にA′の幻像を作る。逆にB′
は,反対の意識で通るレンズ状凸面体52,53及び5
4の夫々よりの光線45,46及び47の結果フィルム
の後方にあるが如く見える。対象の場中にある点(A,
B,R等)と作像の場にある像の点(A′,B′,R′
等)とは一対一の対応にある。
システムの拘束の中で,レンズの精度と,球面収差,色
収差と,レンズ状凸面体付フィルムの解像力及びレンズ
状凸面体の幅とエマルジョンの粒子の大きさとを考慮に
入れると,上記に記載した方式は,三次元像を捕える性
能を有する。即わち,各々のレンズ状凸面体の背後にあ
る像は,その中を通過した各々の光線の方向及び強度を
記録している。この例では,球面をなすレンズ状凸面体
は長方形又は他の広い開口径のもの又はより小さい開口
径のある一連のものをレンズの前に使用しているから,
光の方向は,水平及び垂直の両方向共記録される。円筒
形のレンズ状凸面体では,角度の変動が一次元に対して
のみ適応するから,その結果レンズ開口径の幅は一方向
に対して狭くなる(例えばスリット状である)。
製造された像は,それ自身の中では,対象の場の正確な
再生ではない。それを見た時,例えばA′の様な点は,
対象の場の中では参照点Rの平面の後にあったが,今や
この面の前に位置し,逆にB′に対しても真である。像
は事実上実質的に真実でないものであり,かつ偽立体像
として知られたものである。又,レンズ40が複合式で
かつ精密な光学的な組立品でないと,像の球面収差,色
収差及びその他の幾何学的(寸法的)な歪みが,特に若
しその焦点距離が開口径の幅とくらべられる位の時に
は,あたりまえな問題として有することになろう。
この様にして作られた像は,普通中間ネガとして使用す
る。現像されると,これはレンズ40又は第2の同様な
レンズを通して投影され,対象の場39の真の又は歪の
ない正真像を作り出す。点Rの再構成する部分に置かれ
たレンズ状凸面体付フィルムは,この真の像を捕え,か
つレンズ40がネガ41に対して同じ位置にあって,そ
の歪みが実際的にゼロになる様にする。これは若しカラ
ーフィルムを使用した時は,色収差に対してのみ真であ
る。若し真の像を引伸ばし又は縮める事を要求される時
は,この第2の段階でレンズ40と共に補助レンズを使
用すればよい。
本発明のそれ以上の実施例は,中間現像工程を行なう事
なく満足な(正真無歪の)自動的立体像を得られるもの
を第5図中に示す。点A及びBは対象の場58中で確認
され,Bは光学的構成配備に一層近くあり,かつ対象の
場は広い開口径を有するレンズ60を有する作像装置に
よって作像される。作像の場には又一部は反射しかつ一
部は透過する鏡59を,対象の場とレンズ60との間に
有する。前と同様に,観察者により近い点は,ずっと遠
くに作像される。特に,B′はA′よりレンズ60から
離れている。
作像装置は,その上に反転反射する材料62で作られた
板又はスクリーンを有し対象の場の中間像に近い所に置
かれ,即わち,板62は,対象の場中の単一の点(A,
B)から送られて来た或る光線が夫々の中間点A′,
B′に向かっておおむね収斂する(レンズの不完全さは
許されながら)様な位置におかれ,点A′は反転反射す
る板の前に,点B′は後になる。反転反射する板62
は,その詳細を拡大図64及び65に示しているが,反
転指令性又は自動視準性を有する。概略的に云えば,中
間作像点近辺に位置を占めた方向選択装置は,その上に
衝突する光線で装置の特定な位置に対しては少なくとも
1個の平面があって,光線が入射する前では収斂するも
のが(衝突後)発散し,又光線が入射する前では発散し
たものが(衝突後)収斂する様な作用をする。その結果
中間像が逆転し,それ故に正真の最終像が得られる,即
ち,対象の場中で背後にあった点は(像中に)背後に見
られ,対象の場中で前景にあった点は前景に見られる。
板62は反転反射性を有し,かつそれには逆転するのみ
ならず,又入射した光線は屈曲し実質的にその入射通路
に沿って戻って行く。その道筋においては若干の損失が
板62の不完全さによって生じ,ある光は反転反射器に
より反射又は屈折される代りに吸収されるか又は散乱さ
れる。反転反射板62は極めて小さな球又はビーズ(南
京玉)の列を有する。これ等のビーズの各々は,そのシ
ステムの精度の範囲内で殆んど球に近く,その半径の関
数で屈折率が変化する材料を以て作られ,入射して来る
平行な光は,入射角度に無関係に球の後面において焦点
を結ぶ。各球の後面は鏡面の様な仕上を与え被膜を作っ
て反射性を有し,各々の球の前面から現われる光は実質
的に反対方向でかつその入射通路に平行になる。実際
上,球が小さければ小さい程,各光線の横方向の位置は
このプロセスをもっと正確に保持する。然しながら,回
折の現像(効果)から,角度の不確実さが付随して増加
する。実際上,反転像の解像力と場の深さには兼合いが
あるが,これは調和適応させることを得る。直径凡そ5
0μm(マイクロメータ)を有する球は,光の波長が凡
そ0.5μmと仮定すれば,約10mmの場の深さが適応
される。仮にレンズ60に10cmの焦点距離を与えれ
ば,例えば対象の場の距離を1メータから無限大に迄対
応するから,大部分の事態に適応するに充分すぎると云
えよう。
反転反射板62は,使用することを得る方向選択装置の
唯一のものである。同様な結果は,稠密に積めこんだ小
さな“コーナ・キューブ”(隅にある正六角形)の列又
は,3個のおおむね直交する反射面を有する三重の鏡反
射体を使用して得られる。これは支持する板の前方か又
は逆に透明又は半透明の板の後面に形成されてもよい。
反射特性は,金属被覆し研磨するか又は反射面を形成す
るどんな普通の方式でもよい。必らずしも常に散乱光を
避ける必要はなく,又方向選択装置の形態の変形したも
のも使用可能である。上記に記述した球状素子は良好な
反転指令性を有し,かつ戻って行く光線は極めて入射角
に近くかつ実質的にその入射通路に平行であり,反射面
を例えば散乱し勝ちな反射をする白色塗料の層で置き換
えてもその通りになる。一個の素子の後面に入射する光
線は,衝突した点からある限定された方向の範囲内で発
散して行く光線のシリーズ(一続き)として散乱状に反
射して行き,かつ素子の前面で屈折した後,光線は実質
的に平行光線の1セットとして入射通路におおむね平行
した方向に沿って戻る。入射光線と戻った光線の拡がっ
たシリーズをなす光線との分離距離は,必らず素子から
出現する時素子の直径より小である。自動的立体写真の
解像力は結局方向選択装置素子を含む装置によって製造
され,屈折効果と作像装置の収差をも含むある因子の
数,それはレンズ状凸面体付スクリーンの背後のエマル
ジョンと方向選択装置の幅又は直径によって制限され
る。この様に,上記に誌した拡散する効果は最終結果に
対して有害ではない。同様な結果を1個又はそれ以上の
いくらか曲面をなした“コーナ・キューブ”を以てして
も達成できるが,これは拡大する効果を与えてくれる故
である。方向選択板はある場合では,全部ではないが,
(第9図参照)平である。
板62から戻る光の一部は,部分的に反射する鏡59に
より,光がレンズ60に戻って通過した後にその原初の
(入射した)通路から分岐する。ある開口径66及びシ
ャッタ機構67が作像の場中の鏡59とフィルム69と
の間の位置におかれている。開口径を通過した後に,光
はその先の作像装置に衝突するが,即ち今や対象の場の
真実の又は正真の像となったものの寸法を縮小する,つ
まり対象の場中のB点からの光線は,フィルム69の前
部中にある作像の場中にある点B″に向かって収斂しか
つ対象の場中の点Aからの光線はフィルム69の後部に
ある点A″に向かって収斂するからである。この様にし
て対象の場中の点(A,B)からの光線は,作像の場中
の夫々の単一の像の点(A″,B″)に向かって収斂す
る。(注意すべき事は,厳密に云えば,一セットの像の
点で相互に極めて接近しており,方向選択素子を使用し
ても,これ等は正常ではあまりに接近し過ぎており,製
造された自動的立体写真では解像できない事も有り得
る。)フィルム69はレンズ状凸面体を有するフィルム
であり,上記のごとく,三次元像の完全な記録を捕捉す
る。実際上,レンズ68は普通開口径66及びシャッタ
67に先立って置かれるが,これはしかし逆の順序に遭
遇する様にしてもよい。
若し対象を装置に極めて近接して写真撮影しようと望む
ならば,フィルム69の分岐鏡59に対する位置は対象
の場58の距離と同じにすることができ,この場合では
レンズ68は不要である。若し対象が極めて小さけれ
ば,三次元の引伸ばしは対象を鏡により接近する様に動
かし,かつレンズ68の代りにマイナスのレンズ(即ち
凹レンズ)を使用することで得られる。
第2の作像用レンズ61が,鏡59により反射された対
象の場からの光の一部の通路中に置かれ,かつ第2の反
転反射板63が対象の場からの光線の収斂する点に置か
れるが,これは板62に対して上に記載したと同様であ
る。レンズ61及び板63を有することは必らずしも必
須欠くべからざるものではないが,然しそうすることで
全体装置の効率は凡そ倍加する,つまり,この光は又実
質的にその入射通路に戻って下がり,鏡59で分岐され
るからである。事実上,レンズ68の可能とする除外例
は,すべての光の反転が反転指令の原則を使用する結
果,どんな寸法上の収差及び色収差をも殆んど完全に自
動的にゼロにしてしまう故に,高級な品質の光学レンズ
を要求しないからである。
第6図及び第7図は,部分的に,本発明の2種の変形し
た実施例を,レンズ状凸面体付フィルムの2種について
極めて詳細に画いたものである。
第6図においては,円筒形レンズ状凸面体を有するフィ
ルムの狭い(水平方向スリットの)開口径の組合せを有
するものを示す。板72の部分は上視図及び側面図で示
している。これはカメラの配列の一部の典型的な形態で
あろう。作像装置は,第5図に参考して記載している通
り,適当に,鏡,レンズ及び反転反射板を有している
が,板72に先立って存在する。この実施例では,第5
図の開口径66はスリット71で代行され,板72の開
口径を形成する。
対象の場からの撮影すべき光70は,適当にレンズ状凸
面体付フィルム73の作像の場中に適切に焦点を結ばせ
る様に作像させるが,フィルムの一部は上視図中の開口
径71中に見える。フィルム73は,レンズ状凸面体
(76,77)のシリーズの背後に感光エマルジョン7
8(詳細部参照)を有し,各々は対象の場からその上に
入射した光線に対し部分的に円筒形の表面を呈する。
詳細部74及び75は,一対のレンズ状凸面体76及び
77を適当に拡大して示す。各々は幅Wと,曲率半径R
を有するが,それは各々のレンズ状凸面体に入射する平
行な光が単一の線状の形に焦点をむすび凝結した像をフ
ィルムの後面にかつ感光エマルジョン78の層に作らせ
るに必須である様に選択する。これは詳細図中に分岐光
線83を参照して描いているが,この光線は開口径71
の右側端部82より発し,かつレンズ状凸面体76を通
過したものである。この光は凝縮して一本の狭いすじ8
0になる。同様に,開口径71の同じ部分82を発し,
次のレンズ状凸面体77に達した光は,せまいすじ81
中に凝縮するであろう。これ等2個のすじの分離距離は
レンズ状凸面体の幅Wに相等しい。
次に開口径71の左端82から発した光にむき変える
と,これはレンズ状凸面体76中に入り単一の狭いすじ
80として焦点を結ぶ。これを不明瞭ではない記録像に
するには,そのすじ79との分離距離がレンズ状凸面体
の幅Wより小でなければならない。そうでないと,すじ
81と共に生ずるレンズ状凸面体の下部の記録パターン
と干渉するからである。最大効率を得る為には,下記の
因子中に簡単な相関関係がある。つまり 開口径の長さ,A これのレンズ状凸面体付フィルムからの距離,D, フィルムの厚さ,t,及びその屈折率,n, レンズ状凸面体の幅,W として,A/D=nW/tであり,かつ,それ故に,ある与え
られた開口径の寸法に対しては,この寸法で写真の得ら
れる立体性の程度が定まるのであるが,フィルムの厚さ
は,レンズ状凸面体の幅と,フィルムの開口径に対する
距離とで定まる。例えば,開口径の長さを10cm,フィ
ルムの距離を35cm(これは典型的な展望距離),かつ
レンズ状凸面体の幅0.125cmの時,屈折率を1.5
と仮定すれば,フィルムの厚さは0.656mmであるべ
きである。実用にあたり,1mm当たり8本又はそれ以上
のレンズ状凸面体(0.125mm/1レンズ状凸面体に
対応する)を円筒形レンズ状凸面体付フィルムに使用し
た時は,合格できる詳細な写真描写を保有できることを
発見した。対象の場の見分けられる物体で処理(現像)
によって記録されるものは,レンズ状凸面体の幅Wと,
記録を行なうエマルジョンの解像力とで決定される。普
通の写真エマルジョンでは,これは粒子の大きさで決ま
る。例えば,若しこれが5μm(マイクロメータ)であ
るとすれば,対象の場の見分けられる物体の最大数は,
円筒形レンズ状凸面体で幅0.125mmのものを使用
し,他の制限事項を無視すれば25である。実際では,
フィルムの厚さやレンズ状凸面体の焦点の長さの寸法誤
差許容値を許す為に,この数字は凡そこの半分か又はそ
れ以下とすることが一層実際的だと考える。
上記形態の円筒形レンズ状凸面体付フィルムを使用し
て,本発明では直接法又は“カメラ内”処理法を使用
し,対象の場の見分けられる物体数を10個以上構成し
ている自動的立体写真を製造することが可能になった
が,この各々は1mmに8本の線の段階の解像性で記録し
たものである。図示したレンズ状凸面体は,エマルジョ
ン上に全体にひろがったものである。これとは変って,
より短かい円筒形の素子を相互にたがいちがいに(千鳥
がけに)使用することも可能である。この際は,或る程
度の不完全さが生ずるが,然しある環境においては,製
造された自動的立体写真の中では改善された見掛け上の
解像力を生ずる。
さて第7図に転ずると,ここでは長方形の開口径と,球
面レンズ状凸面体付フィルムとの結合品を示す。光85
は板87(部分を示している)中の開口径86を通り,
対象の場の適切な像を,像の場にある近いレンズ状凸面
体付フィルム88に写真を取ることで形成する。この配
列方式は,もう一度明瞭にしようと云う理由で側面図と
上視図で示す。上視図では,フィルム88は開口径86
を通って部分的に見ることを得る。
レンズ状凸面体付フィルム88にはレンズ状凸面体の列
を有し,この各々は部分的球面体状の表面を呈してい
る。この様なレンズ状凸面体の整列は,時には“蝿の
眼”(複眼)のレンズシートとして引合いに出される。
ここで使用されている様に,術語“レンズ状凸面体付フ
ィルム”又は“レンズ状凸面体付シート又はスクリー
ン”は,一般的な術語として,比較的小さなレンズ状の
素子の一つながり又は整列か,又は適当な形或いは形式
の部分をカバーするものと了解すべきで,例えば与えら
れた環境中で円筒形か球面体をなすものである。そのシ
リース(一つながり)又は整列は二次元的でありかつシ
ート(板)状をなし,かつ,おおむね平面か又は曲面を
なす。上視図中で良く見える様に,第7図中の配列方式
は球面体素子を六角形又は蜂の巣状の緊密につめ込んだ
ものであり,かつこれは極めて効率よく分布する対称的
な写真の素子を生ずる効果がある。然し他の配列方式も
使用することを得る。例えば,正方形又は長方形のレン
ズ状凸面体をまっすぐな柱状か又はその代りとして,煉
瓦細工の様に,千鳥がけに配列してもよい。
ここで注意することとしては,球面体又はおおむね球面
をなしたレンズ状凸面体によって,各々のレンズ状凸面
体は,対象の場の記録された像の各々が判別できる二次
元展望を示す単一の像又は解像要素(小写真)をあらわ
すと云うことである。
上述した様に,第6図の実施例とは著しく異なり,開口
径86は長さと同時に高さをも有する。レンズ状凸面体
及びフィルムの後背部にあるエマルジョンの粒子の大き
さにより課せられる解像力の制限値以内で,開口径を通
過する光のどの光線もこの表面の別個の場所に記録をす
る。
詳細図89は,詳細図90の位置Sを含む平面を通るフ
ィルムの側方光面の拡大した断面図であり,90は同様
ないくつかのレンズ状凸面体の拡大した上視図である。
開口径の面中にある2個の異なる点91及び92から発
した光は,一個のレンズ状凸面体93を通って跡をつけ
る。点91からの光線は,フィルム96の後面にある点
に,レンズ状凸面体93により焦点を結ぶ。点91から
の光線はレンズ状凸面体93によりフィルム96の後面
にある点94に焦点を結ぶ。同様にして,点92からの
光線も,この表面の点95に焦点を結ぶ。一般的に,開
口径の全面積が,球面体式レンズ状凸面体により,その
後部にある感光エマルジョンにより作像される。開口径
の長いへりをレンズ状凸面体のまっすぐなへりに平行に
配列し,かつフィルムの厚さをいろいろな寸法上のパラ
メータに合せる様に選択することにより,一番近い隣合
せた像と干渉し合うことなく,各々のレンズ状凸面体の
背後に明瞭な像を作ることを得る。これは詳細図90中
のレンズ状凸面体の六角形配列の下側に,破線97で示
した煉瓦細工配置によって画いてある。
レンズ状凸面体の幅W(相対するまっすぐな線(へり)
の間の距離)に対しては,下記の因子間に最大効率を得
られる下記の相関関係を適用する。
開口径の長さ A, 開口径の高さ H, フィルムから開口径に至る距離 D, フィルムの厚さtと,その屈折率 n, 各々のレンズ状凸面体の背後にある各個の記録の長さ
A=10cmで,かつH=2.89cmに対し,Lは,ある
与えられたエマルジョンの解像力に対して開口径の長さ
の寸法中の明瞭な展望の数を決めるが,レンズ状凸面体
の幅が0.125mmの時0.216になり,これは正規
の円筒形レンズ状凸面体にくらべて性能上に重大な増加
を現わす。事実上球面体のレンズ状凸面体は相当品の円
筒形レンズ状凸面体よりも屡々大であり,円筒形レンズ
状凸面体で幅が0.125mmのものが必要とする所で
は,相等しい写真を有するものが,例えばLに対して
0.4mmの様な値を示す線に円筒形レンズ状凸面体より
良い。
円筒形レンズ状凸面体で使用された明瞭な展望と同じ基
準を使用すると,開口径の長い(水平の)寸法の方側で
は典型的には50個迄の明瞭な展望を捕捉するが,然し
短かい(垂直の)寸法の方側では15個までである。原
則として,それ故に,球面体のレンズ状凸面体付フィル
ムは極めて多数の明瞭な展望を捕捉でき,各々の異った
水平の眺望は,多数の代替する垂直方向の眺望が得られ
る。レンズ状凸面体の幅が0.125mmであってさえ,
明瞭な展望の数は100をも超す程計算される。実際上
では,この数は低くなるであろうが,然し極めて多数の
明瞭な展望が得られると考えられる。
レンズ状凸面体の幅0.125mm,開口部の長さ10c
m,かつフィルムに至る距離を35cmに取ると,フィル
ムの長さ1.14mmが最良の結果を得るに要求された
が,但し屈折率を1.5と仮定している。各々のレンズ
状凸面体の曲率半径は,この厚さに適合する様に選択し
た。
次に第8図を参照すれば,本発明によるカメラは“瞬間
的”写真を撮影する様に設計されている。このカメラの
主要構成部材は断面にした側面図中に示されており,そ
れに関連する付加的な詳細図が付帯する上視図中に与え
られている。
写真を取るべき対象からの光はカメラ98の中に入って
長方形の開口径99を通過し,つづいて光は一部は反射
し一部は透過する鏡100に遭遇する。鏡100の主た
る機能は入射する光を広い開口径を有する複合レンズ配
列の方に反射することであるが,このレンズは上視図中
に示される如く3個の別個の然しすぐ直接隣接した部分
101A,101B,101Cを以て構成され,この各
々はほぼ正方形をなし簡単な球面体(両凸式)レンズで
あって,その曲面をなした表面に対象からの光線が衝突
するが,その焦点距離はその断面と匹敵する程である。
(高いf値のレンズ。) 鏡100の次の機能は,対象から開口径103を通って
観察者の眼102に光を透過してあてることであり,か
つこの様にして優美な然し簡素な景色ファインダを提供
することにある。遮光板104及び105は,最後の撮
影すべき写真の極限に対応する光線106及び107
(上視図中の)の水平方向中で限られる観察者の視野の
端面を確保する。ある使用例では,写真を取るべき対象
の両眼による展望を得ることが望ましいが,その時は開
口径108及び109を使用する。垂直方向の寸法で
は,視野は光線110及び111で画かれている様に,
カメラの主開口径99によって概略的に定められてい
る。
鏡100により反射された光は,レンズ101A,10
1B及び101Cにより焦点を結び,反転反射スクリー
ン112上に又は近傍に3個の隣接した中間像を形成す
る。(断面図中に見られ,かつ上視図中には遠近をつけ
て画かれている。)スクリーン112にいたる光の通路
は鏡113により折り曲げられるが,この鏡は,軸11
4の廻りに小さい角度だけ回転する事を得る様に組み込
まれている。この取付部の2個の小部分が上視図中に示
されている。(鏡113はない。)鏡113は全配置
(器具)を一層コンパクト(小型)にし,かつ,フィル
ムの露光時間を通じスクリーン113の表面において走
査すべき対象の場の与えられた点からの光線の衝突点を
得しめる様にする。これはスクリーン112中の局部的
な変動値及び不完全さをやわらげる(なくす)効果があ
り,かつ反転反射スクリーン自身のきめの粗さによる望
ましからぬノイズ(不良さ)をなくしてフィルム上に決
定的な像を製作する。写真撮影中の期間を通じ,反転反
射器の相対位置及び対象の場中の点からの光の収斂点の
いかなる調整作用も,或種の円滑効果を有する。
次に遠距離対象からの2本の光線115及び116につ
いて考慮しよう。これ等の光は,殆んど平行であり,か
つ開口径99に入ることを得る光の中で最もひろく離れ
ている(垂直方向において)ものを示している。これ等
は,接近した対象から発する光にくらべれば,最大程度
の垂直方向のパララックス(視差)の上昇を与える。各
光線は鏡100で分岐され,その反射した部分は夫々光
線117及び118で示される。2本の光線はレンズ組
立品101により,おおむね反転反射スクリーン112
の前面中の点119において焦点を結び(レンズの収差
を許すとして),これ(112)により各々の光線は実
質的にその原初の通路を通って戻る。レンズ組立品10
1を通って戻ると,この光は鏡100で部分的に透過さ
れ,その2個の部分光線は夫々光線120及び121と示
される。次いで透過した光は一列の小型の開口径に遭遇
するが,この一列のものの外側寸法が上視図中で破線に
よる長方形122として示してある。この一列のものの寸
法は,カメラの主開口径99の寸法に適合する様に揃え
てある。
開口径の列は2個の板123及び124であり,これを断面で
示しており,その間に薄い可動板125が存在し,やはり
断面で示すが,上視図中にはもっと詳細図で示す。シャ
ッタ組立中の各々の3枚の板は小さな孔又は開口径の一
列として穿孔せられ,長方形の全面に亘っている。これ
等のもの(孔)のあるものだけを図中に示している。図
には円形の孔を示しているが,他の形のものを使用して
もよい。外側の固定板上では,開口径126はテーパ(勾
配)が付いており,これ等の孔の小さい方側の端部は,
組立品の中央にある。適切な位置に置かれれば,中央板
125中の孔は,外側の板123及び124中の開口径の内側寸
法に正確に適合する。シャッタの操作は,長方形122に
より限定されている開口径の全体寸法の端部に対して,
板125を角度45°だけ動かすことで達成される。3個
のスロット127,128及び129は,それを支えるピンにより
位置をきめられ,運動値の正確な量及び方向を確保す
る。この運動は開口径の列中にある1個1個の孔の斜め
の離れ方によって決まる。板125中の典型的な孔は,一
回の露光の間中に,上視図に示した位置130から位置
131に動くであろう。この操作中の半途で、板123
及び124中の位置132に対応する孔が、光を通過す
る。板125の動きの速度及びパターンが露光のレベル
をきめる。中間板125の小さな動き133が、シャッ
タ組立内にあるすべての孔の、同時の光の通過を行なわ
せる原因となる。継続的逐次露光操作は、板125の運
動を逆にすることでなし得られる。実用に当たり、慣性
の影響を減少するには、2枚と同様な板を互いに反対方
向に動かすようにすれば可能である。
シャッタが光を透過するために開した時は、光線120
及び121はレンズ134に遭遇するが、その焦点距離
は撮影すべき対象の場の像を球面状のレンズ状凸面体付
フィルム135に位置を占めることを確保する故に、対
象の場内の或る点からの光線はフィルム135の或いは
前或いは後部にある作像の場内の対応する点に向かって
収斂する。光線120は光線136に、光線121は光
線137になって、これ等の光線はフィルム135の表
面の後側の点に向かって収斂する。このかなり長い光学
的通路は3個の鏡138、139及び140で折り畳ま
れる。奇数番号の鏡は、尚その上に像を正立させる目的
があり、これがないと、鏡100の最初の操作で像が逆
さまになる。
レンズ134は,フレネルレンズに似た一つながりの長
方形の段階をなした段階(ステップ)を有する。側面図
中に(これは90゜回転して示すもの)前方側面の一部
(破線で示した図として)を示す。上視図では,レンズ
134のこれ等の段階が開口径板123及び124の孔
に対してどの様に位置を占めるかを示している。これ
は,シャッタが開かれた時,小さい開口径の1個を正し
く通るべき光の通路に対し,レンズの表面中にある段階
が干渉しないことを確実にする。
カメラの視野は露光すべきフィルムの表面135の範囲
によって指令を受ける。この範囲は,長方形143で示
しているフィルム板の外側寸法の内側にある長方形14
2として,上視図中に示してある。レンズ134の後の
折り畳んだ光学通路中の一番極限にある光線は,開口径
配列(長方形122)と,長方形122の両者の寸法で
きめられる。これ等の光線の2個は,側面図中に光線1
44及び145として示す。これと同じことがレンズ1
00を通り,鏡113を経由して反転反射スクリーン1
12に行く一番極限の光線に対しても真である。それば
かりでなく,レンズ組立に到達する前に開口径99から
の光の発散と,スクリーン112における鏡113によ
る像の運動も考慮しなければならない。その結果起きる
垂直方向の一番極限の光線は光線146及び147とし
て示している。カメラの開口径の開口角度は,垂直方向
には表面148及び149と,又水平方向では表面15
0及び151で限られるが,フィルム上の長方形142
の端面に到達する光の入射角度に適合する様に配置され
ている。
カメラは急速な処理(現像)をする装置を有するレンズ
状凸面体フィルムを組込む。急速処理技法は今は熟知せ
られ,かつ典型的にはフィルムはカメラから露光したす
ぐ後で引き出され,その後短時間のうちに,屡々およそ
一分後にポジ写真を製作する。急速処理又は,いわゆる
“インスタント”写真のフィルムで二次元像の写真を作
るものは,例えば,ポラロイド社から商品名SX−70
ランドフィルム(Land Film)として製造されている。
上記の般用型のフィルムは,透明な板を代置するか又は
補助するかで自動的立体写真を撮影するに適せしめられ
るが,これを通って露光は適切な厚さと光学的性質を有
するレンズ状凸面体のスクリーン又は板を正規に使って
行われる。又本発明による装置は特にすぐに“インスタ
ント”な自動的立体写真を撮影するに適するようになさ
れるが,それは上述した“インスタント”型レンズ状凸
面体付フィルムを使用することで可能である。
第8図中の球面式レンズ状凸面体付フィルム135は,
カセット152の中に切断した板の形で保持されてい
る。カセットはばねで押した板153を具え,これでフ
リクションホイール154のフィルムの端面に働らく作
用と,フィルムの幅全体に亘って延びるローラ155及
び156の働らきと相俟って,各々の板が取り除かれる
と,次の板が次に行なわれるフィルムの露光に対する正
しい位置に置くことを確実にする。
表面149は組立品の一部をなし,カセット152は後
側の点157で蝶番付けされ,開いた時は,カセットの
取出しができる。組立品は,その閉じた位置でブラケッ
トにより固着されるが,ブラケットは点158で回転で
き,かつ曲った“唇状”配置の下方で点159で挾み込
み,カメラの主要ケースを形成する。光のトラップ16
0(普通は閉っている)は,露光したフィルム161を
カメラから取り出せる様にする。
その他のカメラの必要とするもの又は随意に要するもの
は,図面から省略した。例えば,シャッタ組立品の板1
25の機械的リンク機構,及び運動する鏡の機構も必要
であろうし,かつフィルムを繰出す機構,ホイール15
4,ローラ155及び156に対する動力装置,又シャ
ッタの機構,特に,これが付随する光量探知器の自動露
光装置システムの一部であるものなどを省いた。
第8図に示すカメラは,大切な全体の高さを有する開口
径を有し,球面体式レンズ状凸面体付フィルムを使用す
るに極めて適当である。これは円筒形レンズ状凸面体付
フィルムにも使用できるが,その時は開口径又は配列の
高さを,主題(被写体)の要求する場の深さに適応する
ように減らすべきである。
第8図に示すものと似たカメラは,普通のロールフィル
ム又は板フィルムに,自動的立体像を撮影するに使用す
るを得る。ここに記載している開口径の配列は,シャッ
タ組立の代替した形態に置換すべきである。
第9図は,特に円筒形レンズ状凸面体付フィルムを使用
し,急速な処理(現像)に適する様に設計したカメラの
一部の要素を図解して示したものである。カメラは第8
図におけると同じ形の作業をするが,但しその異なる所
として,垂直平面内の光の通路中で起こる処を除く。
対象の場よりの光は2個の表面162及び163の間で
カメラ中に入り,板164中にある水平方向には長く,
然し垂直方向には狭い開口径を通過し,ついでシャッタ
機構(図示せず)を通る。シャッタから,光はレンズ組
立165(これは第8図中の配列101と大体似た形態
を有す)をも含んで作像装置に入射するが,このレンズ
は,上視図166にある図解上の便宜のためその長い寸
法を極端に遠近を近付けて概要的に示している。このレ
ンズは,その前部において隣り合わせた位置にある3個
のおおむね円筒形の表面と,後部では1個の円筒形の表
面を有する。前部にある3個の円筒形表面の曲面の方向
と後面のそれは相交わり,かつ共に対象の場中の夫夫の
点からの光を収斂し,おおむね方向選択装置構成部分1
67の前及び後の夫々の中間点に向かう。対象の場内の
特殊な点からの或る光線は,3個の表面の1個に入射す
るが,然し同じ点からの他の光線は,第2の又は第3の
表面に衝突するであろう。異った表面に入射した光線は
構成部材167の近傍の異った中間点に向かって収斂さ
れ,それ故に3個の異った中間像の点が,対象の場の与
えられた点に対して作り出される。光は部材167によ
り戻され,同じ円筒表面を通過して元に戻る。このレン
ズ配置の型式は第5図にあるレンズ60の様な両凸表面
を有する普通の凸レンズより有利である。若しレンズ組
立165又は第8図の配列101を単一の凸レンズに代
替すると,夫々第8図及び第9図に示す如き位置にある
方向選択装置部材112又は167上の中間点に光を収
斂せしめる為に,レンズは極めて大きなf値を有すべき
で,かつ甚だ巨大なものになる必要があろう。普通の凸
レンズと方向選択装置部材との間の距離を増大して,前
述よりもコンパクトでない配列方式を取るのであれば,
より低いf値のレンズが使用できるのであろう。
第5図及び第8図の実施例では反転反射器は,それに至
る各々の光線を実質的に,光線の入射角度に無関係に,
その元の(入射した)通路中に戻す様にする。この理由
から,これ等の装置では,部分的に透過し,かつ部分的
に反射する鏡を,対象の場の像の再構成を離しおくため
に最初のレンズ組立に先立って置く。
第9図の実施例においては,方向選択装置部材167
は,非等方性を有する。水平面では,以前の様に,一般
的な反転反射器として働らき,あらゆる入射光線をその
来た方向に反還する。部材167は,透明な材料で形成
され,かつその後面には,こまかい透明な垂直方向に延
びて行くおおむね円筒形をなした列を有し,只その一個
を主な垂直断面中に見ることを得るが,然しその数個の
ものは拡大された水平断面168及び断面にした後視図
169に示してある。事実上,これは,垂直断面におい
て見る様に,その経線軸が曲っているから,正確な円筒
形ではない。この素子は,相当程度の正確さで,一定半
径を有する円形の切断面を有する。円形断面を有する円
筒(複数)を有する特定の平面のシリース中において,
方向選択素子は第5図の小さな透明な球やビーズと同様
なやり方で作用をする。
1本の光線がある特殊な素子に,その素子の円形断面を
有する特定の面に鋭角で入射し,これが特定な面の特殊
な素子上に衝突したと考えて見よう。光線を含みかつ特
定な面に直角である面は,特定の面と,特定な面に入射
した光線の法線方向投影線を含む線に沿って交叉する。
衝突した後に,光線は素子により屈折されかつ反射層を
有する後面から反射され,その為に屈曲した光線は入射
した位置から僅かに離れた位置にある場所から素子を去
って行く。屈曲した後は,光線は実質的には入って来た
時と同じ鋭角で特定の面の他の側の通路を通るが,この
通路の法線方向の投影は実質的には入射通路の法線方向
の線と,収差などの不完全さによる小さい誤差を許せば
一致する。若し,背面に拡散する層があれば,実質的に
一致した入射光線を水平面に小さな角度と,その上に法
線上投影とを有する一セットは,たとえ光線通路の法線
方向投影が入射光線の通路の投影と全部実質的に一致し
ても,平面にいろいろな角度をなす光線の一セットとし
て戻って来るであろう。
一平面内で良好な反転指令特性を有する様に構成した円
筒形素子の一例が第10図中に参考として画かれてい
る。2個の円筒形素子が図解的な断面として示してある
が,これに3本の代表的な光線が左側から入って来る。
左側の上方の素子は一様な屈折率1.52を有するガラ
ス製である。第1の光184は円筒183を,入射角1
85を凡そ81゜によって叩くが,その結果,屈折した
光線186は円筒183の背面187をたたき,これと
同じ点を中心の光線188が,具備された反射層(図示
せず)によってたたく。中心の光線は元の通路を通って
戻るが,入射した光線184は光線189として出て行
き,光線188に平行であり且等距離にある。この条件
は40゜の入射角度を有する点で円筒183をたたく光
線190では達成できない。点192は屈折した光線が
円筒183の背面をたたく点であるが,直径上では中心
光線と約10゜の角度をなす角193をなす。これが光
線194として円筒から要求した方向に凡そ20゜の角
度195をなして出て行く。
第2の円筒形素子196は良好な反転反射特性を,図中
の平面に入射した光線に対して有し,かつこれは同心環
197及び198及び中心核199により成立している
ことを図を以て示す。外環は,一様な屈折率1.52を
有する材料を以て構成され,かつ前の様に,光線200
は円筒196を凡そ81゜の角度の入射部201でたた
き,その結果による屈折した光線202は,中心光線2
04により規定された対象軸上の点203において反射
する背面をたたく。平行光線203は円筒196を入射
角度凡そ40゜で206点においてたたさ,その結果屈
折光線207を生じ,これは環197を通過した後,環
198に遭遇する。この環の屈折率は半径の関数として
変動し,環197に適合する如く1.52にて始まり,
中心に向かって増大してゆき,その中心半径において
は,屈折率が凡そ1.62になる。この屈折率の勾配の
影響が光線207を曲げる作用をなし,かつその値は出
て行く光線197,光線207をして点203に直線で
進んで行くことを確実にする。反射した光線208は円
筒196を光線209の如く出て行き,入射して来る光
線205と平行しかつ中心光線204に対して等距離に
ある。環198の外径は円筒196の凡そ2/3であり,
又内径は凡そ1/3である。内部核199に余り強くない
勾配を与えれば,この配列方式は,すべての平行光線で
81゜より少ない入射角を有する光線は点203の廻り
に共通焦点を持たせる様にすることができ,かつ入射方
向が反転反射性円筒素子196の縦軸に直交する面中に
あれば,これ等は入射方向に実質的に平行な通路を通っ
て戻って行くことを確実にすることができる。
円形断面を有する光学的ファイバでその屈折率が正確に
半径の関数により変化するものを作る技法は既に確立し
ている。この様な技法では普通上記の様な方向選択要素
を構成するに当っては,例えば50μm(マイクロメー
タ)の外径を使用する。この様な要素を平行して密につ
め込んだ列は,次に第9図中の構成部167の後面に組
立てられる。
ここで明らかになる事は,外環197の屈折率により,
環から環に半径の関数であるような変化の原則を維持し
ながら,やや少ない屈折率を有するある数の環によっ
て,同じ様な結果が達成できる様に,その寸法及び光学
的精密性が要求されるだろうことである。第5図に示す
如き反転反射に使用する為の球状素子は同様なやら方
で,おおむね球状の殻(外皮)から円筒形環を代りに置
いて構成することを得る。特に好結果を得たのは,精密
に連続した変動機能を有するものに依ってであった。こ
れよりやや劣る効率の方向選択素子(概ね球状又は円筒
状の)では,一定した凡そ1.9の屈折率の透明な材料
のものでもよい。この素子は,良好な反射性を有する鏡
の如き後面を有するか,又は,上述した様な光線のひろ
がりを生ずる散乱反射をする表面部分を有するものでよ
い。
第9図に戻るが,方向選択部材167は,その前面及び
後面の曲率を適当に選択して最適にすることを得る。1
67の対称軸と光線170及び171とにより限られた
入射光線との間の適切な小さな角度とで,これ等の曲線
は,反射光線が夫々光線172及び173で限られた内
部に戻り,かつ入射光線より垂直方向において変位して
レンズ組立165を通って帰って行くことを確実にす
る。良い近似値になってレンズ165の収差は,反転反
射の原則が適用される水平面においてはゼロになる。垂
直方向においては,レンズ開口径の高さの少ない部分で
は,収差が最小になる。内部に向かって反射するプリズ
ム174は,帰って行く光を分離し,レンズ175は以
前の如く,カセット177中にある円筒形レンズ状凸面
体付フィルムに,対象の場の収縮した像を生ずる。垂直
方向断面に画かれている光線178及び179により限
られる全光学的通路は,鏡180,181及び182に
よりコンパクトになる為に畳み込まれる。
第9図の実施例は,部分的に反射しかつ部分的に透過す
る鏡の必要をなくする為に,利用できる光を使用する効
率が,第8図の実施例に比較して,少なくとも4倍に増
加すると云う利益がある。その上カメラは,同じ写真の
寸法に対し,一層コンパクトである。
第4図乃至第9図において描かれた特別な配列方式は,
本発明の可能とする広範な多様性のほんの一部を示した
に過ぎない。例えば,非等方性方向選択板の代替的な構
造として,隣接した90゜のV型をなした反射溝のシリ
ーズを基にしたものは,その各々が入射した光を元に戻
す時,適度の角度の範囲であり,第10図に記載した円
筒形素子のと同様な効率を以てする。その上,非等方性
方向選択部材は,第8図中に記載したカメラ中に使用し
た様に,部分的に透光する鏡と結合している。方向選択
板は,その後面又はその近傍におおむね反射する層があ
れば好ましいが然し必らずしも必要とはせず,それ故に
光線は透過するよりむしろ折れ曲がりかつ元に戻るか
ら,構成部材のコンパクトな配列方式を使用するを得
る。
ここに記述した実施例では,レンズ状凸面体付フィルム
は,フィルムから種々の距離にある作像点を有する作像
の場中に位置し(第4図中のR′の様なある点をも含ん
で実際にフィルムの平面中又は極めて近い点にある),
両者共フィルムの前又は後にある。代替的に,フィルム
(これは平らである必要なし)はあらゆる作像の点の前
方に位置し,それ故に光線はいかなる作像点に達する前
にでもレンズ状凸面体に衝突するか,又は,若し希望す
るならば,作像点のすべてを超えて衝突するが,この場
合では製造された像は見るのがむつかしいものを見付け
る場合があり得る。
ここに図示した開口径は単一のスリットか又は長方形の
開口径である。二次元の開口径では,勿論長方形である
必要はなく,他の形を選んでもよい。開口径の代替する
形態は,単一のスリットに似た形をした開口径と同じ効
果を与える一線上に並んだ長方形,円形又は他の形をし
た小さな開口径の孔の連続したものを含むか,又は,単
一の長方形の開口径に対応する小さな開口径の二次元配
列でもよい。開口径は同時に開く必要はないが,然し光
を次々に透過する為に開く様に管理されるべきである。
このすべての場合に対し,同時に又は短かい時間間隔で
開くどちらの場合でも,開口径のつながり又は配列はお
おむね作像の場の前又は近傍にあり,対象の場中の夫々
の点から広い角度で拡散してゆく通路を有する光線を透
過させる様に開く。
作像の場は1個又は一連のレンズを有する。大多数の場
合,対象の場からの光線は,同時に又は時間間隔を以て
開くいづれ場合も,1個の大きい凸レンズ組立中に入射
するが,このレンズは第8図又は第9図の実施例中に示
す如く,若干の構成品又は部品を有し,比較的大きな角
度の範囲で発散する通路を有する光線を受取る。その範
囲の実質的な部分(おおむね実質的には全体)をカバー
する発散する光線は,方向選択装置の部分にある作像点
に向かうか,又はある場合では,記録装置に向かって収
斂する様にレンズにより焦点をむすばせる。
第8図及び第9図のカメラは,可視範囲の光線に感光す
るレンズ状凸面体付フィルムを使用して眼に視える対象
の場の再生できる自動的立体写真を撮る為に普通に使用
可能である。本発明のこれ等及びその他の実施例は,こ
れより長い又はより短かい波長の,例えば赤外線又は紫
外線の様な光線を使用して,自動的立体像を記録するに
適するようにする。
対象の場は,普通,三次元の対象か又は作像装置から異
なった距離にある二次元対象を含む。これと代替的に,
自動的立体像又は写真は,再製のために対象の場の中に
置くことを得る。
方向選択板は,使用する場所により,多種多様な異った
形態を取れる。これ等は,例えば,円筒形又は球体素子
で作った反転指令板か又は,反転指令特性を,形を作っ
た溝や,波型をしたもの又は小さな三重の鏡の列を本体
の前面又は透明な本体の後面におく事でも形成する事を
得る。
迅速な処理(現像)を行なうに適せしめたものの代り
に,本発明によるカメラはロールフィルム又は板状フィ
ルムにおいて,その感光層の前面に円筒形又は球面体レ
ンズ状凸面体を有するものを使用し,その次につづいて
自動立体像のある透明(スライド用)写真又はプリント
を処理する如くする。レンズ状凸面体を有する透明写真
は,カラーエマルジョンをレンズ状凸面体の後方に使用
し,この様にしてフィルムベースとして作用せしめる。
このエマルジョンは,このベースを通じて露光し,かつ
次いで後方から薬品を以て現像する。
“ラピッド・アクセス(迅速に近付く)”又は急速に処
理(現像)するレンズ状凸面体付フィルムは,ポラロイ
ド・オートプロセス・フィルムと同様な原理で構成する
ことを得る。反転現像処理は,現像中に薬品を後から作
用させて行なう。このフィルムのカラー転換はフィルム
ベースと簡単な白黒エマルジョンの間の稠密につめ込ん
だ狭まいカラーフィルタをデュフュイ処理法を使用して
行なう。エマルジョンの記録及びその後の現像は,光を
あてる結果,全カラー情報を有する像を再生するが,露
光中及びそれを見た時の両方共,光がエマルジョンばか
りでなく,又付属しているカラーフィルタをも通るから
である。青,赤及び緑のフィルタを交替する結果は,解
像力は,その次元によって一方向に制限される。然しそ
れと直交する方向では,写真エマルジョンの全解像力が
保持される。カラーフィルタをおおむね円筒形レンズ状
凸面体の方向に直交する方向に配列すれば,各々のレン
ズ状凸面体を超えて高い鮮明度を保持し得るから,この
様にして主題の多数の鮮明な光景又は展望を有する自動
的立体写真を製造することを得る。
本発明による方法又は装置は又,コンピュータ又はその
他の電子装置の部品と関連を持つか,又は提携して使用
することを得る。上述した方法においては,立体の情報
はレンズ状凸面体付フィルム上に記録されるが,それは
写真用エマルジョンをその後面上に,又はその近傍に持
ったレンズ状凸面体である。代替する記録装置も使用す
ることを得る。例えば,上述した様な作像装置を通過し
た後に,1個又はそれ以上のレンズ,好ましくは1個又
はそれ以上の方向選択装置及び,出来るならば半透明の
鏡を含んで,対象の場からの光線は作像の場中の点に収
斂し,その中にカメラ,陰極線管,又はその他の感光セ
ンサを有する装置を置けば,立体像の情報は記録するこ
とができる。対象の場から作像の場にいたる光の通路の
何処かに,順次に操作し得る小さい開口径の一連又は一
列をもつことができる。若し同時に開くときは,記録装
置に立体像の全情報が伝達される。開口径を単一に又は
グループで開ければ,二次元の情報又は展望の拘束され
た範囲内での情報が記録装置中に伝達される。すべての
開口径を順次に開けば,対象の場の詳細の全部が一定時
間に亘って記録され,かつコンピュータ又はその他の電
子装置は,受取った情報からの単一の立体像を記録する
様にプログラムする。この場合は,開口径は入射角度分
析装置として作用する。この様な電子的に捕えた像は,
フェクシミリの伝達とか,危険区域からの三次元像を製
作すること,又は例えばロボットの眼の様な使用法に相
当な価値のあるものと云える。
他の代替法としては,コンピュータを伴なってブラウン
管又はその他の電子装置を対象の場中に所有することで
あろう。対象の異なった展望のコンピュータが生成した
二次元像は,分離して又は順を追って提供することを得
る。方向の決定は,合成した立体像情報を決定する為
に,像の場の中にあるレンズ状凸面体スクリーンを有す
る作像装置にあるか又はその近傍にある開口径の管理し
た一つながり又は一列の助けによって達成できる。これ
は本体の走査器と共に使用すると分子化学や,コンピュ
ータの援助による設計研究の結果起る立像モデルの具像
化に対し価値のあるものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−139713(JP,A) 米国特許3657981(US,A)

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自動的立体画像を作成する装置において、
    該装置は、光を収斂する光学装置を含む作像装置を含
    み、該作像装置は、その対象領域に関するあらゆる与え
    られた位置に対して、対象領域内におけるそれぞれの点
    からある角度の範囲を越えて発散する光路を有する光線
    と遭遇し、かつ前記範囲の実質的な部分の前記点からの
    光線を受け中間像領域におけるそれぞれの中間像の点に
    向かって収斂するように配置され、前記装置はまた、前
    記中間像領域に置かれた方向選択装置と感光性像記録装
    置を位置決めする装置とを含み、前記方向選択装置は、
    平面内にある光線が該方向選択装置に入射する前におい
    てはおおむね相互に相対的に収斂するものが入射後はお
    おむね発散するようにさせ、かつ前記平面内にある光線
    が前記方向選択装置に入射する前にはおおむね相互に相
    対的に発散するものが入射後にはおおむね収斂するよう
    になし、その結果、前記方向選択装置に入射する前に前
    記収斂性光学装置に入射する光線は、前記方向選択装置
    に入射した後に以前に遭遇した同じ収斂性光学装置部分
    に戻り、前記感光性像記録装置は前記対象領域から離れ
    た像領域に感光センサを含み、以前に遭遇した同じ収斂
    性光学装置部分を経て前記中間像領域から戻った前記対
    象領域からの光線は、前記感光センサの前方及び/又は
    背後のあらゆる点における前記像領域中のそれぞれの点
    に向かって収斂し、このことにより前記対象領域からの
    複合立体情報が前記感光性像記録装置により自動的立体
    像を作成するために記録されることを特徴とする立体像
    製造装置。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第1項記載の立体像製造装
    置において、前記作像装置は、多数の収斂性光学装置を
    実質的に次々に隣合せる位置関係にあり、その結果使用
    に際し前記対象領域の一点からの光線はそれぞれ前記方
    向選択装置に入射する前に異なった収斂性光学装置に遭
    遇するが、おおむね異なった中間像の点に向かって収斂
    し、かつ該光線は以前に遭遇した同じ個々の収斂性光学
    装置に戻り、前記収斂性光学装置により中間像領域の像
    に導入された光学的収差は、該光線が像領域に達する前
    に前記収斂性光学装置によって実質的に打ち消されるこ
    とを特徴とする立体像製造装置。
  3. 【請求項3】特許請求の範囲第1項あるいは第2項記載
    の立体像製造装置において、前記各収斂性光学装置は、
    該収斂性光学装置に入射するすべての光線の通路中に曲
    面を含むことを特徴とする立体像製造装置。
  4. 【請求項4】特許請求の範囲第1項〜第3項のいずれか
    に記載の立体像製造装置において、前記方向選択装置は
    逆転するのに適するようにされ、その結果特定の位置に
    おいて該方向選択装置に入射する光線に対し、該位置に
    は少なくとも1つの平面が存在し、該入射した光線の通
    路の該平面において法線投影の一致しない線を有する
    が、該光線の通路の平面上における法線投影のそれぞれ
    の線は、前記方向選択装置に入射後には実質的には一致
    することを特徴とする立体像製造装置。
  5. 【請求項5】特許請求の範囲第4項に記載の立体像製造
    装置において、前記方向選択装置は、隣合せた相対関係
    にある逆転要素の配列を含むことを特徴とする立体像製
    造装置。
  6. 【請求項6】特許請求の範囲第5項に記載の立体像製造
    装置において、前記逆転要素は逆転するのに適するよう
    にされると共に、そこに入射した光線を反射せしめ、か
    つ該光線を実質的にその入射通路に沿って戻すことを特
    徴とする立体像製造装置。
  7. 【請求項7】特許請求の範囲第6項に記載の立体像製造
    装置において、前記逆転要素はおおむね球面をなすと共
    に、屈折率を有し、該屈折率は球の中心よりの放射方向
    の関数として変動することを特徴とする立体像製造装
    置。
  8. 【請求項8】特許請求の範囲第5項あるいは第6項に記
    載の立体像製造装置において、前記逆転要素は3個のお
    おむね直交する反射面を有することを特徴とする立体像
    製造装置。
  9. 【請求項9】特許請求の範囲第4項あるいは第5項に記
    載の立体像製造装置において、前記方向選択装置は、そ
    の上の特定の位置に入射する光線に対し、入射及び戻り
    光線の通路の法線投影の線は、実質的に一致する如き位
    置に1つの前記平面が存在するようにし、かつ該平面に
    沿って前記位置に入射する光線は、該平面に収斂しなが
    ら以前の入射した点に位置する点において、以前に遭遇
    した収斂性光学装置上に入射するために、変位した通路
    に沿って戻ることを特徴とする立体像製造装置。
  10. 【請求項10】特許請求の範囲第9項に記載の立体像製
    造装置において、前記方向選択装置は、逆転要素の配列
    を含み、該逆転要素はおおむね円筒形をなすと共に、そ
    の中心軸からの放射方向距離の関数として変動すること
    を特徴とする立体像製造装置。
  11. 【請求項11】特許請求の範囲第9項に記載の立体像製
    造装置において、前記方向選択装置は、逆転要素の配列
    を含み、該逆転要素は、その断面がおおむねV字状をな
    した長手方向に延びたチャンネルであることを特徴とす
    る立体像製造装置。
  12. 【請求項12】特許請求の範囲第1項〜第11項のいず
    れかに記載の立体像製造装置において、前記対象領域か
    らの光の通路中に光を部分的に反射しかつ部分的に伝達
    する装置を有し、その結果前記部分的に反射しかつ部分
    的に伝達する装置からの伝達された及び又は反射された
    光線は前記方向選択装置に入射することを特徴とする立
    体像製造装置。
  13. 【請求項13】特許請求の範囲第12項に記載の立体像
    製造装置において、2個の方向選択装置が、前記部分的
    に反射しかつ部分的に伝達する装置により反射されかつ
    伝達された光の通路にそれぞれ置かれていることを特徴
    とする立体像製造装置。
  14. 【請求項14】特許請求の範囲第1項〜第13項のいず
    れかに記載の立体像製造装置において、前記方向選択装
    置の前記中間像領域における前記中間像の点に関する動
    きは記録装置による記録作業中に、前記方向選択装置上
    における対象領域から光線の入射する位置の変化に適応
    するようにしたことを特徴とする立体像製造装置。
  15. 【請求項15】特許請求の範囲第1項〜第14項のいず
    れかに記載の立体像製造装置において、前記作像装置は
    前記収斂性光学装置とは別の補助作像装置を有し、かつ
    選択されたサイズの自動的立体像の作成を可能にする像
    供給装置との間に間隔をおかれていることを特徴とする
    立体像製造装置。
  16. 【請求項16】特許請求の範囲第1項〜第15項のいず
    れかに記載の立体像製造装置において、前記対象領域と
    像領域との間の前記光線の通路に1つ以上の開口を有
    し、前記開口は前記対象領域から像領域への光線の伝達
    を阻止あるいは許容するように制御可能であることを特
    徴とする立体像製造装置。
  17. 【請求項17】特許請求の範囲第1項〜第15項のいず
    れかに記載の立体像製造装置において、前記記録装置
    は、前記感光センサの前方及び又は後方の点に向かって
    おおむね収斂する光線が、該光線の入射の位置及び方向
    に関連しているそれぞれの点において前記感光センサに
    入射するように入射角解析装置と組み合わされ、これに
    より方向及び位置情報が記録されることを特徴とする立
    体像製造装置。
  18. 【請求項18】特許請求の範囲第17項に記載の立体像
    製造装置において、前記入射角解析装置は前記感光セン
    サの前面にレンズ形のスクリーンを含むことを特徴とす
    る立体像製造装置。
  19. 【請求項19】特許請求の範囲第18項に記載の立体像
    製造装置において、前記レンズ形のスクリーンは一連の
    レンズ状部を含み、その各々には、そこへ入射する前記
    対象領域からの光線に対して部分的に回転楕円形の表面
    が存在することを特徴とする立体像製造装置。
  20. 【請求項20】特許請求の範囲第18項に記載の立体像
    製造装置において、前記レンズ形のスクリーンは複数の
    レンズ状部の配列を含み、その各々には、そこへ入射す
    る前記対象領域からの光線に対して部分的に回転楕円形
    の表面が存在することを特徴とする立体像製造装置。
  21. 【請求項21】特許請求の範囲第1項〜第20項のいず
    れかに記載の立体像製造装置において、前記対象領域と
    像領域との間の前記光線の通路に1つ以上の開口と前記
    対象領域から像領域への光線の伝達を選択的に阻止ある
    いは許容するように前記開口を制御する手段とを有する
    ことを特徴とする立体像製造装置。
  22. 【請求項22】特許請求の範囲第1項〜第21項のいず
    れかに記載の立体像製造装置において、前記記録装置は
    写真乳剤から成る感光センサの前面にレンズ形のスクリ
    ーンを含むことを特徴とする立体像製造装置。
  23. 【請求項23】特許請求の範囲第1項〜第22項のいず
    れかに記載の立体像製造装置を含むカメラであって、写
    真乳剤から成る感光センサを用いて記録された像を迅速
    に処理する手段を含むことを特徴とするカメラ。
  24. 【請求項24】特許請求の範囲第1項〜第22項のいず
    れかに記載の立体像製造装置あるいは特許請求の範囲第
    23項記載のカメラにおいて前記記録装置及び感光セン
    サとして用いられる時のレンズ形のスクリーンと写真乳
    剤とを含むフィルム。
  25. 【請求項25】特許請求の範囲第18項に記載の立体像
    製造装置において用いられる時の特許請求の範囲第24
    項に記載のフィルムであって、延長カラーフィルタと黒
    及び白の乳剤とを有し、前記延長カラーフィルタは実質
    的に前記レンズ状部の縦軸に直交するように整列されて
    いることを特徴とするフィルム。
  26. 【請求項26】特許請求の範囲第24項あるいは第25
    項に記載のフィルムにおいて、該フィルムは迅速な処理
    に適応するようにされることを特徴とするフィルム。
  27. 【請求項27】特許請求の範囲第1項〜第21項のいず
    れかに記載の立体像製造装置において、前記対象領域に
    おける像を再生のために有することを特徴とする立体像
    製造装置。
  28. 【請求項28】特許請求の範囲第1項〜第21項のいず
    れかに記載の立体像製造装置において、前記対象領域に
    おける一連の2次元像を出力する電子装置を有すること
    を特徴とする立体像製造装置。
  29. 【請求項29】特許請求の範囲第1項〜第21項のいず
    れかに記載の立体像製造装置において、前記記録装置は
    1つあるいは一連の像を記録することのできる電子式の
    感光性記録手段を含むことを特徴とする立体像製造装
    置。
  30. 【請求項30】自動的立体像を生成せしめる方法におい
    て、収斂性の光学装置を含む作像装置を配置するステッ
    プを含み、前記作像装置は、対象領域に関連して与えら
    れた位置に配置され、その際対象領域のそれぞれの点か
    らのある角度範囲を越えて発散する通路を有する光線と
    遭遇するようにされると共に、中間像領域における中間
    像のそれぞれの点に向かう前記範囲の実質的な部分より
    前記点から発する光線を受けかつ収斂せしむるようにさ
    れ、該方法はまた前記中間像領域に方向選択装置を配置
    するステップを含み、前記方向選択装置は、平面内にあ
    る光線が該方向選択装置に入射する前においては互いに
    おおむね収斂すると共に、入射後にはおおむね発散する
    如き位置にされ、かつ該平面内の光線は前記方向選択装
    置に入射する前においては互いにおおむね発散すると共
    に、前記方向選択装置に入射した後ではおおむね収斂す
    る如くされ、しかも前記方向選択装置に入射する前に前
    記収斂性光学装置に入射する光線は、前記方向選択装置
    に入射した後は以前に遭遇した同じ収斂性光学装置部分
    に戻るようにされ、該方法は更に、前記対象領域から離
    れた像領域における感光センサを含む感光性の像記録装
    置を配置するステップを含み、前記中間像領域から以前
    に遭遇した同じ収斂性光学装置部分を経由して戻った前
    記対象領域からの光線は、前記感光センサの前及び又は
    後のあらゆる点における前記象領域のそれぞれの点に向
    かって収斂する如くされ、次いで前記記録装置に前記対
    象領域からの複合立体像の情報を記録しかつ該情報を処
    理して自動的立体像を作成せしめることを特徴とする立
    体像の製造方法。
JP58501227A 1982-04-07 1983-03-30 自動的立体像を製造するに使用する方法及び装置 Expired - Lifetime JPH0617981B2 (ja)

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