JP2005077962A - 遠近感を逆転する投影装置と立体像撮影装置 - Google Patents

遠近感を逆転する投影装置と立体像撮影装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 遠近感を逆転する投影装置を使ってインテグラルフォトグラフィに特有の問題を解決し、正しい遠近感を持った立体像を撮影することを可能にする。
【解決手段】 屈折率分布型ロッドレンズを長さをλ/2にして、光軸を平行に二次元的に多数並べ、このロッドレンズ群の前後に凸レンズを置くことで遠近感を逆転する投影装置を構成する。この投影装置をインテグラルフォトグラフィの撮影装置と組み合わせれば、正しい遠近感を持った立体像を撮影することができる。また遠近感が逆転したインテグラルフォトグラフィの撮影像を、本投影装置を通して見ることによって正しい遠近感を持った像として観察することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、立体像を撮影する装置に関する。
従来、立体像を撮影、表示するには、水平方向に所定の距離を離して置いた二台のカメラで撮影し、偏光ガラスやカラーフィルタなどを用いた眼鏡や、専用のビュアーを使って二枚の撮影像を左右それぞれの目で見えるようにする方法や、レンチキュラーレンズを使って、それぞれ異なる角度から見えるようにしたものがある。
また、特殊なビュアーを使わずに見ることができる立体像を撮影、表示する方法としては、平面上に並んだ凸レンズ群を使って被写体の写真を撮り、同様の凸レンズ群を使って再生するインテグラルフォトグラフィや、単一波長の光を使って被写体からの反射光と参照光との干渉縞をフィルム上に記録し、これに参照光と同様の光を当てて再生するホログラムなどがある。
眼鏡やビュアーを使って見なければならないものは、不特定の人に立体像を提供するにははなはだ不便である。またレンチキュラーレンズを使って複数の像を異なる角度から見えるようにしたものは、見る角度によって数枚の写真が切り替わって見えるため、見る位置によっては二重の像が見えたり、観察者が移動しながら見る時に不自然さを感じることがある。また良好な観察ができる角度範囲が比較的狭いという問題もある。
またインテグラルフォトグラフィは、撮影装置の製作が容易でない上にそのままでは遠近の逆転した不自然な立体像となってしまう問題がある。ホログラムは更に撮影が難しく、簡単な装置で気軽に立体像を楽しむことは困難である。
本発明者はこれらの課題を解決すべく、特殊なプリズムを使って遠近感を逆転する投影装置とこれを使った立体像撮影装置を考案し、すでに特願2003-175773に出願済みであるが、その後さらに検討を続け、ラインイメージセンサやLEDプリンタなどに使われ、現在では比較的安価になったロッドレンズを使って同様の投影装置と立体像撮影装置を構成する方法を発見した。
本発明の請求項1は、屈折率が中心から周辺に向かって2次曲線的に下がる屈折率分布型ロッドレンズを、該ロッドレンズ中を伝搬する光線の光路が示す周期の半分の長さにして、軸を平行に2次元的に多数並べたロッドレンズ群と、該ロッドレンズ群を挟むように置かれた二つの凸レンズとからなる、遠近感を逆転する機能を有する投影装置である。
本発明の請求項2は、請求項1の二つの凸レンズの焦点距離が等しく、該ロッドレンズ群から等しい距離を離れた位置に置かれていることを特徴とする、請求項1に記載の投影装置である。
本発明の請求項3は、請求項1の二つの凸レンズの焦点距離が異なり、該ロッドレンズ群とそれぞれの凸レンズの距離は、焦点距離の長い凸レンズが、焦点距離の短い凸レンズより両レンズの焦点距離の差だけ長いことを特徴とする、請求項1に記載の投影装置である。
本発明の請求項4は、屈折率が中心から周辺に向かって2次曲線的に下がる屈折率分布型ロッドレンズを、該ロッドレンズ中を伝搬する光線の光路が示す周期の半分の長さにして、軸を平行に2次元的に多数並べたロッドレンズ群と、該ロッドレンズ群を挟むように置かれた二つの凸レンズと、その撮像面が該凸レンズの一方からその焦点距離だけ離れて置かれた撮像手段と、該撮像面の前に置かれた、面上に凸レンズが並んでなるレンズシートないし面上にピンホールが並んでなるピンホール板とからなることを特徴とする立体像撮影装置である。
本発明の請求項5は、請求項4のロッドレンズ群を挟む二つの凸レンズの焦点距離が等しく、該ロッドレンズ群から等しい距離を離れた位置に置かれることを特徴とする、請求項4に記載の立体像撮影装置である。
本発明の請求項6は、屈折率が中心から周辺に向かって2次曲線的に下がる屈折率分布型ロッドレンズを、該ロッドレンズ中を伝搬する光線の光路が示す周期の半分の長さにして、軸を平行に2次元的に多数並べたロッドレンズ群と、該ロッドレンズ群を挟むように、該ロッドレンズ群から等しい距離を離れた位置に置かれた第1および第2の凸レンズと、第2の凸レンズから距離L1だけ離れて置かれた凹レンズと、さらに第2の凸レンズから距離L2だけ離れた位置に撮像面を持つ撮像手段と、該撮像面の前に置かれた、面上に凸レンズが並んでなるレンズシートないし面上にピンホールが並んでなるピンホール板とからなり、第1および第2の凸レンズの焦点距離をそれぞれf1,f2とするとき、f1>f2かつf2>L1であって、該凹レンズの焦点距離f3(負の値)は数1で示され、さらにL2が数2で表されることを特徴とする立体像撮影装置である。
本発明の請求項7は、屈折率が中心から周辺に向かって2次曲線的に下がる屈折率分布型ロッドレンズを、該ロッドレンズ中を伝搬する光線の光路が示す周期の半分の長さにして、軸を平行に2次元的に多数並べたロッドレンズ群と、該ロッドレンズ群を挟むように、該ロッドレンズ群から等しい距離を離れた位置に置かれた第1および第2の凸レンズと、第2の凸レンズから距離L1だけ離れて置かれた第3の凸レンズと、さらに第2の凸レンズから距離L2だけ離れた位置に撮像面を持つ撮像手段と、該撮像面の前に置かれた、面上に凸レンズが並んでなるレンズシートないし面上にピンホールが並んでなるピンホール板とからなり、第1および第2の凸レンズの焦点距離をそれぞれf1,f2とするとき、f1<f2かつf2>L1であって、第3の凸レンズの焦点距離f3は数1で示され、さらにL2が数2で表されることを特徴とする立体像撮影装置である。
本発明の請求項8は、請求項4のロッドレンズ群を挟む二つの凸レンズの焦点距離が異なり、該ロッドレンズ群とそれぞれの凸レンズの距離は、焦点距離の長い凸レンズが、焦点距離の短い凸レンズより両レンズの焦点距離の差だけ長いことを特徴とする、請求項4に記載の立体像撮影装置である。
本発明の請求項9は、請求項4〜8の立体像撮影装置において、2次元的に並べられたロッドレンズ群を、同様のロッドレンズを線状に一列以上並べられたロッドレンズアレイと、該ロッドレンズアレイ以外を通過する光線を遮る遮光手段に置き換え、該ロッドレンズアレイと遮光手段を、該ロッドレンズアレイの列の方向と垂直な方向に走査させて露光し撮影することを特徴とする立体像撮影装置である。
本発明の請求項10は、屈折率が中心から周辺に向かって2次曲線的に下がる屈折率分布型ロッドレンズを、該ロッドレンズ中を伝搬する光線の光路が示す周期の半分の長さにして、軸を平行に線状に一列以上並べられたロッドレンズアレイと、該ロッドレンズアレイの入射面および出射面のそれぞれに面して置かれた二つの凸レンズと、該二つの凸レンズの間を該ロッドレンズアレイを通らずに直接伝わる光を遮る遮光手段とからなる、遠近感を逆転する機能を有する投影装置である。
本発明の請求項11は、請求項10の二つの凸レンズの焦点距離が等しく、該ロッドレンズアレイから等しい距離を離れた位置に置かれることを特徴とする、請求項10に記載の投影装置である。
本発明の請求項12は、請求項10の二つの凸レンズの焦点距離が異なり、該ロッドレンズアレイとそれぞれの凸レンズの距離は、焦点距離の長い凸レンズが、焦点距離の短い凸レンズより両レンズの焦点距離の差だけ長いことを特徴とする、請求項10に記載の投影装置である。
本発明の請求項13は、屈折率が中心から周辺に向かって2次曲線的に下がる屈折率分布型ロッドレンズを、該ロッドレンズ中を伝搬する光線の光路が示す周期の半分の長さにして、軸を平行に線状に一列以上並べられたロッドレンズアレイと、該ロッドレンズアレイの入射面および出射面のそれぞれに面して置かれた二つの凸レンズと、該二つの凸レンズの間を該ロッドレンズアレイを通らずに直接伝わる光を遮る遮光手段と、その撮像面が該凸レンズの一方からその焦点距離だけ離れて置かれた撮像手段と、該撮像面の前に置かれた、面上に該ロッドレンズアレイの列方向と垂直な軸を有するシリンドリカルレンズが並んでなるレンチキュラーレンズないし面上に該ロッドレンズアレイの列方向と垂直なスリットが並んでなるスリット板とからなることを特徴とする立体像撮影装置である。
本発明の請求項14は、請求項13のロッドレンズアレイを挟む二つの凸レンズの焦点距離が等しく、該ロッドレンズアレイから等しい距離を離れた位置に置かれることを特徴とする、請求項13に記載の立体像撮影装置である。
本発明の請求項15は、屈折率が中心から周辺に向かって2次曲線的に下がる屈折率分布型ロッドレンズを、該ロッドレンズ中を伝搬する光線の光路が示す周期の半分の長さにして、軸を平行に線状に一列以上並べられたロッドレンズアレイと、該ロッドレンズアレイの入射面および出射面に面して、該ロッドレンズアレイから等しい距離を離れた位置に置かれた第1および第2の凸レンズと、該二つの凸レンズの間を該ロッドレンズアレイを通らずに直接伝わる光を遮る遮光手段と、第2の凸レンズから距離L1だけ離れて置かれた凹レンズと、さらに第2の凸レンズから距離L2だけ離れた位置に撮像面を持つ撮像手段と、該撮像面の前に置かれた、面上に該ロッドレンズアレイの列方向と垂直な軸を有するシリンドリカルレンズが並んでなるレンチキュラーレンズないし面上に該ロッドレンズアレイの列方向と垂直なスリットが並んでなるスリット板とからなり、第1および第2の凸レンズの焦点距離をそれぞれf1,f2とするとき、f1>f2かつf2>L1であって、該凹レンズの焦点距離f3(負の値)は数1で示され、さらにL2が数2で表されることを特徴とする立体像撮影装置である。
本発明の請求項16は、屈折率が中心から周辺に向かって2次曲線的に下がる屈折率分布型ロッドレンズを、該ロッドレンズ中を伝搬する光線の光路が示す周期の半分の長さにして、軸を平行に線状に一列以上並べられたロッドレンズアレイと、該ロッドレンズアレイの入射面および出射面に面して、該ロッドレンズアレイから等しい距離を離れた位置に置かれた第1および第2の凸レンズと、該二つの凸レンズの間を該ロッドレンズアレイを通らずに直接伝わる光を遮る遮光手段と、第2の凸レンズから距離L1だけ離れて置かれた第3の凸レンズと、さらに第2の凸レンズから距離L2だけ離れた位置に撮像面を持つ撮像手段と、該撮像面の前に置かれた、面上に該ロッドレンズアレイの列方向と垂直な軸を有するシリンドリカルレンズが並んでなるレンチキュラーレンズないし面上に該ロッドレンズアレイの列方向と垂直なスリットが並んでなるスリット板とからなり、第1および第2の凸レンズの焦点距離をそれぞれf1,f2とするとき、f1<f2かつf2>L1であって、第3の凸レンズの焦点距離f3は数1で示され、さらにL2が数2で表されることを特徴とする立体像撮影装置である。
本発明の請求項17は、請求項13のロッドレンズアレイを挟む二つの凸レンズの焦点距離が異なり、該ロッドレンズアレイとそれぞれの凸レンズの距離は、焦点距離の長い凸レンズが、焦点距離の短い凸レンズより両レンズの焦点距離の差だけ長いことを特徴とする、請求項13に記載の立体像撮影装置である。
本発明の投影装置によれば、被写体の像を遠近感を逆転して投影するができ、これをインテグラルフォトグラフィの撮影装置と組み合わせることで、正しい遠近感を示す立体像を撮影することができる。さらに撮影した立体像は簡単な表示装置で見ることができ、特殊な眼鏡やビュアーを使う必要がないので、不特定の複数の人間が同時に鑑賞することができる。
図1に本発明請求項2の投影装置を使った請求項5の立体像撮影装置の光学系を斜視図をもって示す。本装置は同時に請求項1の投影装置および請求項4の立体像撮影装置の実施例でもある。なお以下の各実施例はその光学系のみを表し、光学系を収納するケースや構造材は省略する。本実施例は、屈折率が中心から周辺に向かって2次曲線的に下がる屈折率分布型ロッドレンズを、該ロッドレンズ中を伝搬する光線の光路が示す周期の半分の長さにして、軸を平行に2次元的に多数並べたロッドレンズ群2と、これを挟むように置かれた二つの凸レンズ1と3により請求項1の投影装置を構成し、さらに面上に凸レンズが並んでなるレンズシート4と、撮像面5を持つ撮像手段とを加えて請求項4の立体像撮影装置を成している。本光学系を上方および側面から見た平面図を図3に示す。凸レンズ1と3の焦点距離f1,f2は等しく(f1=f2)、凸レンズ3から撮像面5までの距離は凸レンズ3の焦点距離f2(=f1)に等しい。従って本光学系は請求項2の投影装置を使った請求項5の立体像撮影装置でもある。
まず立体感を逆転する投影装置の原理について説明する。図2にロッドレンズ群2を構成するロッドレンズ7の拡大図を示す。本ロッドレンズ7は屈折率が中心から周辺に向かって2次曲線的に下がる屈折率分布型ロッドレンズであり、一般に円柱形の外形をしている。このようなロッドレンズ中を伝搬する光線は、その屈折率分布によって決まる所定の周期λを持った光路を描くが、周期λの半分の長さのロッドレンズ7は、一方の端面に光軸と角度θをなして入射した光線を、もう一方の端面から光軸と角度−θをなして出射する作用を示す。すなわちロッドレンズ7は入射光の角度を反転する機能を有する。ロッドレンズ群2は、このロッドレンズ7を軸を平行にして2次元的に並べたもので、各ロッドレンズ7の両端面はそれぞれ同一平面上に存在し、さらにロッドレンズ間の隙間は少ないほど好ましく、隙間には光を通さない材質が充填されている。
図3を使って本実施例の作用を説明する。凸レンズ1と3はその焦点距離と口径が等しくロッドレンズ群2から等しい距離に置かれ、さらに両レンズの中心軸(光軸)は一致している。凸レンズ1からその焦点距離f1だけ離れた面6上で光軸からaだけ離れた点から発した光は、凸レンズ1によって光軸と所定の角度をなす平行光となり、ロッドレンズ群2の各ロッドレンズの作用で角度を反転した平行光となって、凸レンズ3によって焦点距離f2(=f1)だけ離れた撮像面5上で光軸からaだけ離れた点に集束される。このようにして撮像面5には面6の正立等倍像が形成される。ここでロッドレンズ群2を構成する各ロッドレンズを小さく、多数並べてロッドレンズ群を構成することにより、凸レンズ1と3の光線の通過位置(x,y座標)をほぼ等しくする事ができ、これによって撮像面5に向かう光線の角度α',β'の大きさを、面6から発する光線の角度α,βにほぼ等しくすることができる。このようにして投影された等倍像は遠近感を逆転された像となっている。
このことをさらに詳しく説明する。図16と図17はそれぞれ面6に相当する被投影面49と撮像面5に相当する投影面50を表す平面図である。図16において矢印Eの側から観察するとき、被投影面49より距離Dpだけ奥に存在する点Pは面49を通過して観察者に届く光線によってその位置を認識されるが、この光線を代表するものとして点Aを通過して面49の法線と角度aをなす光線Paと点Bを通過して面49の法線と角度bをなす光線Pbを図示した。一方被投影面49より距離Dqだけ手前に存在する点Qから発する光は面49を通過せずに直接観察者に届くが、この光線を進行方向と逆向きに延長すれば、面49から点Qに向かう等価な光線に置き換えることができる。これを代表して点Cから面49の法線と角度cをなしてQに向かう光線Qcと点Dから面49の法線と角度dをなしてQに向かう光線Qdを図示した。
この被投影面49を図1,3の凸レンズ1,3及びロッドレンズ群2からなる投影装置にて投影すると、上記光線Pa,Pb,Qc,Qdは図17の投影面50を通過する光線Pa',Pb',Qc',Qd'となる。それぞれの光線について、面50上の通過位置A',B',C',D'の位置関係は図16のA,B,C,Dと等しく、また法線となす角a,b,c,dはロッドレンズ群2の各ロッドレンズが十分小さいものとして図16と大きさが等しいものとした。図17から解るように、この投影像を矢印Eの側から見ると、被投影面49より距離Dpだけ奥に存在した点Pは、逆に投影面50からDpだけ手前にある点P'の位置に存在するかのように見え、被投影面49より距離Dqだけ手前に存在した点Qは、逆に投影面50からDqだけ奥にある点Q'の位置に存在するかのように見える。このことから図1,3の凸レンズ1,3及びロッドレンズ群2からなる投影装置が遠近感を逆転する作用を有することが解る。
このように遠近感を逆転して投影する機能は、原理的には二枚の凸レンズ1,3を用いなくとも、ロッドレンズ群2だけで実現することが可能であり、すでに特開2002-300609に記載の立体撮影装置に使用されている。ただこのようにロッドレンズ群のみで投影する光学系では、図18に示すように最大の視野角はロッドレンズの開口角Δに制限され、またこの光学系で投影できるのは等倍像に限られる。これに対し本発明の投影装置では、図19に示すように最大の視野角φはロッドレンズの開口角Δに制限されず、凸レンズ52,54の直径と焦点距離の関係で決まる。一般に開口角の大きなロッドレンズは入手困難かあるいは高価になるため、ロッドレンズ群51のみの図18の光学系で視野角の広い立体像を投影するのは困難であり、一方図19の光学系では、凸レンズにフレネルレンズを用いれば直径と焦点距離の比を容易に大きくでき、視野角の広い立体像を投影することも難しくない。さらに後に記すように、図19に示す本発明の光学系では拡大・縮小投影が可能である。
次に図1と3に示した装置によって立体像が撮影できる原理を説明する。同装置において遠近感が逆転された像が投影される位置には、レンズシート4と撮像面5によってインテグラルフォトグラフィの光学系が構成される。図4に断面図を示すように、所定の角度をもってレンズシート4に入射した光線は各凸レンズによって撮像面上に集束され、各レンズごとに角度分布の情報が像として形成される。同様の機能はレンズシートの変わりに、図5に示したように面上にピンホールを並べたピンホール板8を撮像面5の前に所定の間隔をおいて置くことでも実現できる。この場合はピンホールカメラの原理によって角度分布の像が形成され、焦点深度は深くなるが、一方でレンズシート4に比べて光線の利用効率が著しく低下し、撮影感度が低下する。撮像手段は感光フィルムや写真乾板あるいはCCDなどの撮像素子であり、感光フィルムや写真乾板では撮像面5は感光面を表す。感光フィルムや写真乾板を用いて撮影する場合にはさらに露光を制御する手段が必要があるが、これにはレンチキュラーレンズ4あるいはピンホール板8の前面にフォーカルプレーンシャッターを設けるなどすればよい。
本装置で撮影される立体像は、図6に示したごとく撮影像を記録した面9の前にレンズシート10を置くことによって再生される。通常のインテグラルフォトグラフィで撮影されたものを同表示装置で再生する場合には遠近感が逆転する像になるという特有の問題が存在するが、本装置によって撮影される立体像は遠近感を逆転する投影装置によってあらかじめ遠近感を逆転した像を撮影するため、これを図6の表示装置によって再生すれば遠近感が再び逆転し、結果として正しい遠近感で再生される。また本装置の撮影像は特願2002-112824に記載されている負の点描立体像と互換性があり、同明細書に示された他の立体像表示装置によっても表示することができる。
図1,3の装置に示されるように、凸レンズ1と3をロッドレンズ群2から等しい距離に置くことは被写体からの光線を有効に利用するために好ましい。すなわちロッドレンズ群2の各ロッドレンズの作用によって凸レンズ1の等倍像がロッドレンズ群2の反対側の等しい距離の位置に形成されるため、口径の等しい凸レンズ3を同位置に置けば、凸レンズ1からロッドレンズ群2に向かった光線はもれなく凸レンズ3に達することになる。特に凸レンズ1と3の焦点距離が等しい請求項2や請求項5の場合には等倍像を投影する光学系となり、後で説明するような拡大・縮小に伴う問題を生じないため好ましい。
図1,3の装置では、ロッドレンズ群2を構成するのに多数のロッドレンズを必要とする。現在安価に入手可能なロッドレンズは、その直径が1mm以下のものがほとんどであることから、装置のサイズが大きい場合には必要なロッドレンズの数が極めて大きくなり、製造にかかる手間とコストが大きくなって好ましくない。一方ロッドレンズを軸を平行に線状に並べたロッドレンズアレイであれば、並べるロッドレンズの数も大幅に少なくすることができ、製作も容易である。
図7はロッドレンズアレイ11を使った請求項9の立体像撮影装置である。ロッドレンズアレイ11は遮光手段12にはさまれ、これを矢印の方向に走査して露光を積算することでロッドレンズ群2と同様な光線を伝えることができる。ただこの方法は撮像手段にCCDを用いた動画撮影に使用するのは困難である。
本発明の遠近感を逆転する投影装置の他の利用法として、例えばインテグラルフォトグラフィの表示装置への応用がある。図1,3の装置において、撮像面5をインテグラルフォトグラフィによる撮影像に置き換えれば、レンズシート4と合わせてインテグラルフォトグラフィの表示装置になる。先に記した通りそのままでは再生像は遠近感の逆転した立体像であるが、凸レンズ1,3とロッドレンズ群2によって面6の位置に投影される像は、もう一度遠近感が逆転されることによって正しい遠近感を有する像となる。このように本発明の投影装置はインテグラルフォトグラフィによる像を正しい遠近感の像に戻して観察するのにも応用することができる。
本発明の請求項4の立体像撮影装置において拡大ないし縮小像を撮影する場合には、ロッドレンズ群をはさむ二つの凸レンズの焦点距離を異なるものとすればよい。先に記したように、二つの凸レンズをロッドレンズ群から等距離に置けば、二つの凸レンズの口径を等しくすることで効率よく光線を利用でき好ましいが、この条件の基で二つの凸レンズの焦点距離を異なるものとすると、被写体側から光軸に平行に入射した光が投影側では平行光とはならず、集束光あるいは拡散光になり、さらにこれを撮影したものは撮影時と同じピッチのレンズシートでは正しく再生できないという問題を生じる。この撮影像を正しく表示するためのレンズシートのピッチは計算によって求めることができるが、撮影時と同じピッチのレンズシートが使えれば手間が省けて好ましい。このためにはレンズシートの手前に凸レンズないし凹レンズを加え、被写体側から光軸に平行に入射した光をレンズシートの前で再び平行光になるようにすればよい。
図8は被写体を拡大撮影する請求項7の立体像撮影装置の実施例である。本実施例の平面図を図9に示した。本装置では第2の凸レンズ15の焦点距離f2は第1の凸レンズ13の焦点距離f1より長く、両レンズはロッドレンズ群14から等しい距離に置かれ、レンズシート17の前に第3の凸レンズ16が置かれている。凸レンズ15と凸レンズ16の距離L1はf2より小さく、凸レンズ16の焦点距離f3は数1で表される。被写体のピント面19は凸レンズ13からf1だけ離れた位置に存在する。図9の平面図において被写体よりz軸(光軸)に平行に進む光線20は、凸レンズ15を出た時点で広がる光線になるが、凸レンズ16の働きで再びz軸に平行な光線21になってレンズシート17に入射する。このようにして被写体からz軸に平行に発した光線がレンズシート17に入射する際にもz軸に平行になることにより、撮影された立体像は撮影時のレンズシートとピッチの等しいレンズシートで再生できるものとなる。なお凸レンズ16により焦点面が移動するため、凸レンズ15と撮像面18までの距離は数2で表されるL2に等しくするのが好ましい。
以上はf1<f2で拡大撮影する装置について説明したが、請求項6のようにf1>f2であれば縮小撮影の装置となる。図10は縮小像を撮影する請求項6の立体像撮影装置の平面図である。本装置では第2の凸レンズ24の焦点距離f2は第1の凸レンズ22の焦点距離f1より短く、レンズシート26の前には凹レンズ25が置かれている。ここで凹レンズ25の負の焦点距離f3は数1で表され、凸レンズ24と撮像面27までの距離L2は数2で表される。同図において被写体よりz軸に平行に進む光線29は、凸レンズ24を出た時点で集束する光線になるが、凹レンズ25の働きで再びz軸に平行な光線30になってレンズシート26に入射する。本装置を用いれば撮影時のレンズシートとピッチの等しいレンズシートで再生できる立体像が撮影できる。
一方でロッドレンズ群を挟む二つの凸レンズをロッドレンズ群から等距離に置くという条件が無ければ、新たに凸レンズないし凹レンズを追加することなく、撮影時のレンズシートとピッチの等しいレンズシートで再生できる立体像を拡大・縮小撮影することができる。図11は請求項3の投影装置を使った請求項8の立体像撮影装置の平面図である。本装置では凸レンズ31の焦点距離f1とロッドレンズ群32からの距離D1および凸レンズ33の焦点距離f2とロッドレンズ群32からの距離D2の間には D2−D1=f2−f1 の関係があり、被写体よりz軸に平行に進む光線37は、凸レンズ31によって集束光になるが、凸レンズ33によって再びz軸に平行な光線38になってレンズシート34に入射する。撮像面35には面36の被写体をf2/f1に拡大した像が投影される。このように本装置を用いても撮影時のレンズシートとピッチの等しいレンズシートで再生できる立体像が撮影できる。ただ二つの凸レンズ31,33がロッドレンズ群32から等距離に置かれていないため、凸レンズ31から凸レンズ33の間で効率よく光線を伝えるために凸レンズ33の口径を凸レンズ31より大きくするなどの対策を講ずる必要がある。
なお上記した立体像撮影装置にて拡大・縮小撮影した撮影像は、撮影時のレンズシートとピッチの等しいレンズシートで再生することができるが、正確な立体像を再生するためには、レンズシートの厚さと各単レンズの焦点距離を撮影時のレンズシートとは異なるものとしなければならない。簡単には表示装置のレンズシートの厚さと各単レンズの焦点距離は、それぞれ撮影時のレンズシートの厚さと各単レンズの焦点距離を撮影倍率で除したものとすればよい。
以上説明した本発明の請求項1〜9は、垂直および水平の視点移動に対して対応できる投影装置と立体像撮影装置であったが、人が左右の眼の視差によって遠近感を感じることから、水平方向の視点移動にのみ対応した立体像であっても実用性があり、画質の点からはむしろ有利である。図12は水平方向の立体感のみを有する立体像を撮影する請求項13および14の立体像撮影装置である。本実施例において、凸レンズ39〜42までは図1の凸レンズ1〜3による投影装置のロッドレンズ群2を、同じロッドレンズを水平に一列並べたロッドレンズアレイ40と遮光手段41に置き換えた構成になっている。図13に側面から見た平面図を示す通り、この投影装置は縦方向(y方向)には平面的な正立像を投影する機能を有し、一方で水平面内(xz面内)では図3で示した遠近感を逆転した立体像を投影する機能を有している。このため図12の装置では、撮像面44の前面に水平面内でのみレンズ機能を示すシリンドリカルレンズが並んだレンチキュラーレンズ43を置いて、水平面内でのみ角度分布を記録する立体像を撮影している。レンチキュラーレンズ43は、図14に示した縦のスリットが並んだスリット板46に置き換えても同様の立体像が撮影できるが、レンチキュラーレンズ43を使う場合に比べて撮影感度は低下する。またロッドレンズアレイ40はロッドレンズが一列並んだものに限らず、二列ないし数列並んだものでもよく、列が増すほど投影像が明るくなり撮影感度が増すが、反面縦の解像度に関わる焦点深度が浅くなるため、列をむやみに増やすのは好ましくない。ロッドレンズアレイの幅が適当な幅になるよう選択するのが好ましい。
本立体像撮影装置の撮影像は、図15に示すように撮影像47の上にレンチキュラーレンズ43と同様のレンチキュラーレンズ48を重ねることで再生することができる。また本装置の撮影像は特願2002-112824に記載されている負の線描立体像と互換性があり、同明細書に示された他の立体像表示装置によっても表示することができる。
さらに本装置で拡大・縮小撮影を行うためには、請求項3,6〜8の手法がそのまま適応できる(請求項12,15〜17)。
本発明の投影装置および立体像撮影装置の説明において、凸レンズおよび凹レンズと書かれているものは単一のレンズに限るものではなく、複数枚のレンズによる組み合わせレンズであっても良いことはもちろんである。また本発明の立体像撮影装置を使って視野角の広い立体像を撮影するためには、焦点距離と口径の比が小さい凸レンズが必要であり、また投影装置に使われる二つの凸レンズの口径は被写体の大きさの数倍程度は必要になる。このような大口径・厚肉のレンズは通常かなり高価で重量も大きなものとなるが、フレネルレンズを使用すれば低価格で軽量な立体像撮影装置が実現できる。
本発明を静止画の撮影に適用する場合には、撮影が容易である点を生かしてポートレートのスタジオ撮影を行う写真業に利用したり、あるいは商品の立体写真を使った看板・広告や、立体写真の表現力を生かした図鑑・美術写真集などの印刷出版物に利用できる可能性がある。さらに本発明を動画の撮影に適応する場合には、立体テレビや立体映画への利用が期待できる。
請求項1および請求項2による投影装置を用いた請求項4および請求項5の立体像撮影装置の実施例である。 本発明に使われるロッドレンズの機能を示す説明図である。 図1の実施例の平面図である。 レンズシートによって立体像が撮影される原理を説明する図である。 レンズシートに置き換えられるピンホール板の斜視図である。 本発明による撮影像を表示する立体像表示装置の一例である。 請求項9による立体像撮影装置の実施例である。 請求項7による立体像撮影装置の実施例である。 図8の実施例の平面図である。 請求項6による立体像撮影装置の実施例の平面図である。 請求項3による投影装置を用いた請求項8による立体像撮影装置の実施例である。 請求項10および請求項11による投影装置を用いた請求項13および請求項14による立体像撮影装置の実施例である。 図12の実施例を側面から見た平面図である。 レンチキュラーレンズに置き換えられるスリット板の斜視図である。 本発明による撮影像を表示する立体像表示装置の一例である。 本発明の投影装置によって遠近感が逆転することを示す説明図である。 本発明の投影装置によって遠近感が逆転することを示す説明図である。 ロッドレンズ群のみを使った遠近感を逆転する投影装置である。 本発明による遠近感を逆転する投影装置である。
符号の説明
1,3,13,15,22,24,31,33,39,42,52,54 ・・・ 凸レンズ
2,14,23,32,51,53 ・・・ ロッドレンズ群
4,10,17,26,34 ・・・ レンズシート
5,18,27,35,44 ・・・ 撮像面
6,19,28,36,45 ・・・ ピント面
7 ・・・ ロッドレンズ
8 ・・・ ピンホール板
9 ・・・ 撮影像が記録された面
11.40 ・・・ ロッドレンズアレイ
12,41 ・・・ 遮光手段
16 ・・・ 第3の凸レンズ
20,29,37 ・・・ 被写体よりz軸に平行に入射する光線
21,30,38 ・・・ レンズシートに入射するz軸に平行な光線
25 ・・・ 凹レンズ
43,48 ・・・ レンチキュラーレンズ
46 ・・・ スリット板
47 ・・・ 撮影像が記録された面
49 ・・・ ピント面(被写体側)
50 ・・・ 焦点面(投影像側)

Claims (17)

  1. 屈折率が中心から周辺に向かって2次曲線的に下がる屈折率分布型ロッドレンズを、該ロッドレンズ中を伝搬する光線の光路が示す周期の半分の長さにして、軸を平行に2次元的に多数並べたロッドレンズ群と、該ロッドレンズ群を挟むように置かれた二つの凸レンズとからなる、遠近感を逆転する機能を有する投影装置。
  2. 請求項1の二つの凸レンズの焦点距離が等しく、該ロッドレンズ群から等しい距離を離れた位置に置かれていることを特徴とする、請求項1に記載の投影装置。
  3. 請求項1の二つの凸レンズの焦点距離が異なり、該ロッドレンズ群とそれぞれの凸レンズの距離は、焦点距離の長い凸レンズが、焦点距離の短い凸レンズより両レンズの焦点距離の差だけ長いことを特徴とする、請求項1に記載の投影装置。
  4. 屈折率が中心から周辺に向かって2次曲線的に下がる屈折率分布型ロッドレンズを、該ロッドレンズ中を伝搬する光線の光路が示す周期の半分の長さにして、軸を平行に2次元的に多数並べたロッドレンズ群と、該ロッドレンズ群を挟むように置かれた二つの凸レンズと、その撮像面が該凸レンズの一方からその焦点距離だけ離れて置かれた撮像手段と、該撮像面の前に置かれた、面上に凸レンズが並んでなるレンズシートないし面上にピンホールが並んでなるピンホール板とからなることを特徴とする立体像撮影装置。
  5. 請求項4のロッドレンズ群を挟む二つの凸レンズの焦点距離が等しく、該ロッドレンズ群から等しい距離を離れた位置に置かれることを特徴とする、請求項4に記載の立体像撮影装置。
  6. 屈折率が中心から周辺に向かって2次曲線的に下がる屈折率分布型ロッドレンズを、該ロッドレンズ中を伝搬する光線の光路が示す周期の半分の長さにして、軸を平行に2次元的に多数並べたロッドレンズ群と、該ロッドレンズ群を挟むように、該ロッドレンズ群から等しい距離を離れた位置に置かれた第1および第2の凸レンズと、第2の凸レンズから距離L1だけ離れて置かれた凹レンズと、さらに第2の凸レンズから距離L2だけ離れた位置に撮像面を持つ撮像手段と、該撮像面の前に置かれた、面上に凸レンズが並んでなるレンズシートないし面上にピンホールが並んでなるピンホール板とからなり、第1および第2の凸レンズの焦点距離をそれぞれf1,f2とするとき、f1>f2かつf2>L1であって、該凹レンズの焦点距離f3(負の値)は数1で示され、さらにL2が数2で表されることを特徴とする立体像撮影装置。
    Figure 2005077962
    Figure 2005077962
  7. 屈折率が中心から周辺に向かって2次曲線的に下がる屈折率分布型ロッドレンズを、該ロッドレンズ中を伝搬する光線の光路が示す周期の半分の長さにして、軸を平行に2次元的に多数並べたロッドレンズ群と、該ロッドレンズ群を挟むように、該ロッドレンズ群から等しい距離を離れた位置に置かれた第1および第2の凸レンズと、第2の凸レンズから距離L1だけ離れて置かれた第3の凸レンズと、さらに第2の凸レンズから距離L2だけ離れた位置に撮像面を持つ撮像手段と、該撮像面の前に置かれた、面上に凸レンズが並んでなるレンズシートないし面上にピンホールが並んでなるピンホール板とからなり、第1および第2の凸レンズの焦点距離をそれぞれf1,f2とするとき、f1<f2かつf2>L1であって、第3の凸レンズの焦点距離f3は数1で示され、さらにL2が数2で表されることを特徴とする立体像撮影装置。
  8. 請求項4のロッドレンズ群を挟む二つの凸レンズの焦点距離が異なり、該ロッドレンズ群とそれぞれの凸レンズの距離は、焦点距離の長い凸レンズが、焦点距離の短い凸レンズより両レンズの焦点距離の差だけ長いことを特徴とする、請求項4に記載の立体像撮影装置。
  9. 請求項4〜8の立体像撮影装置において、2次元的に並べられたロッドレンズ群を、同様のロッドレンズを線状に一列以上並べられたロッドレンズアレイと、該ロッドレンズアレイ以外を通過する光線を遮る遮光手段に置き換え、該ロッドレンズアレイと遮光手段を、該ロッドレンズアレイの列の方向と垂直な方向に走査させて露光し撮影することを特徴とする立体像撮影装置。
  10. 屈折率が中心から周辺に向かって2次曲線的に下がる屈折率分布型ロッドレンズを、該ロッドレンズ中を伝搬する光線の光路が示す周期の半分の長さにして、軸を平行に線状に一列以上並べられたロッドレンズアレイと、該ロッドレンズアレイの入射面および出射面のそれぞれに面して置かれた二つの凸レンズと、該二つの凸レンズの間を該ロッドレンズアレイを通らずに直接伝わる光を遮る遮光手段とからなる、遠近感を逆転する機能を有する投影装置。
  11. 請求項10の二つの凸レンズの焦点距離が等しく、該ロッドレンズアレイから等しい距離を離れた位置に置かれることを特徴とする、請求項10に記載の投影装置。
  12. 請求項10の二つの凸レンズの焦点距離が異なり、該ロッドレンズアレイとそれぞれの凸レンズの距離は、焦点距離の長い凸レンズが、焦点距離の短い凸レンズより両レンズの焦点距離の差だけ長いことを特徴とする、請求項10に記載の投影装置。
  13. 屈折率が中心から周辺に向かって2次曲線的に下がる屈折率分布型ロッドレンズを、該ロッドレンズ中を伝搬する光線の光路が示す周期の半分の長さにして、軸を平行に線状に一列以上並べられたロッドレンズアレイと、該ロッドレンズアレイの入射面および出射面のそれぞれに面して置かれた二つの凸レンズと、該二つの凸レンズの間を該ロッドレンズアレイを通らずに直接伝わる光を遮る遮光手段と、その撮像面が該凸レンズの一方からその焦点距離だけ離れて置かれた撮像手段と、該撮像面の前に置かれた、面上に該ロッドレンズアレイの列方向と垂直な軸を有するシリンドリカルレンズが並んでなるレンチキュラーレンズないし面上に該ロッドレンズアレイの列方向と垂直なスリットが並んでなるスリット板とからなることを特徴とする立体像撮影装置。
  14. 請求項13のロッドレンズアレイを挟む二つの凸レンズの焦点距離が等しく、該ロッドレンズアレイから等しい距離を離れた位置に置かれることを特徴とする、請求項13に記載の立体像撮影装置。
  15. 屈折率が中心から周辺に向かって2次曲線的に下がる屈折率分布型ロッドレンズを、該ロッドレンズ中を伝搬する光線の光路が示す周期の半分の長さにして、軸を平行に線状に一列以上並べられたロッドレンズアレイと、該ロッドレンズアレイの入射面および出射面に面して、該ロッドレンズアレイから等しい距離を離れた位置に置かれた第1および第2の凸レンズと、該二つの凸レンズの間を該ロッドレンズアレイを通らずに直接伝わる光を遮る遮光手段と、第2の凸レンズから距離L1だけ離れて置かれた凹レンズと、さらに第2の凸レンズから距離L2だけ離れた位置に撮像面を持つ撮像手段と、該撮像面の前に置かれた、面上に該ロッドレンズアレイの列方向と垂直な軸を有するシリンドリカルレンズが並んでなるレンチキュラーレンズないし面上に該ロッドレンズアレイの列方向と垂直なスリットが並んでなるスリット板とからなり、第1および第2の凸レンズの焦点距離をそれぞれf1,f2とするとき、f1>f2かつf2>L1であって、該凹レンズの焦点距離f3(負の値)は数1で示され、さらにL2が数2で表されることを特徴とする立体像撮影装置。
  16. 屈折率が中心から周辺に向かって2次曲線的に下がる屈折率分布型ロッドレンズを、該ロッドレンズ中を伝搬する光線の光路が示す周期の半分の長さにして、軸を平行に線状に一列以上並べられたロッドレンズアレイと、該ロッドレンズアレイの入射面および出射面に面して、該ロッドレンズアレイから等しい距離を離れた位置に置かれた第1および第2の凸レンズと、該二つの凸レンズの間を該ロッドレンズアレイを通らずに直接伝わる光を遮る遮光手段と、第2の凸レンズから距離L1だけ離れて置かれた第3の凸レンズと、さらに第2の凸レンズから距離L2だけ離れた位置に撮像面を持つ撮像手段と、該撮像面の前に置かれた、面上に該ロッドレンズアレイの列方向と垂直な軸を有するシリンドリカルレンズが並んでなるレンチキュラーレンズないし面上に該ロッドレンズアレイの列方向と垂直なスリットが並んでなるスリット板とからなり、第1および第2の凸レンズの焦点距離をそれぞれf1,f2とするとき、f1<f2かつf2>L1であって、第3の凸レンズの焦点距離f3は数1で示され、さらにL2が数2で表されることを特徴とする立体像撮影装置。
  17. 請求項13のロッドレンズアレイを挟む二つの凸レンズの焦点距離が異なり、該ロッドレンズアレイとそれぞれの凸レンズの距離は、焦点距離の長い凸レンズが、焦点距離の短い凸レンズより両レンズの焦点距離の差だけ長いことを特徴とする、請求項13に記載の立体像撮影装置。

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