JP5351557B2 - 転がり軸受 - Google Patents

転がり軸受 Download PDF

Info

Publication number
JP5351557B2
JP5351557B2 JP2009045733A JP2009045733A JP5351557B2 JP 5351557 B2 JP5351557 B2 JP 5351557B2 JP 2009045733 A JP2009045733 A JP 2009045733A JP 2009045733 A JP2009045733 A JP 2009045733A JP 5351557 B2 JP5351557 B2 JP 5351557B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rolling
bearing
polyhydric alcohol
plant
acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009045733A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010196879A (ja
Inventor
英信 三上
陽介 田口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTN Corp filed Critical NTN Corp
Priority to JP2009045733A priority Critical patent/JP5351557B2/ja
Priority to PCT/JP2010/052830 priority patent/WO2010098342A1/ja
Priority to DE112010000917.1T priority patent/DE112010000917B4/de
Priority to CN201080009352.3A priority patent/CN102333968B/zh
Priority to US13/138,343 priority patent/US8905642B2/en
Publication of JP2010196879A publication Critical patent/JP2010196879A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5351557B2 publication Critical patent/JP5351557B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Rolling Contact Bearings (AREA)
  • Lubricants (AREA)
  • Chemical Treatment Of Metals (AREA)

Description

本発明は転がり軸受、特に家電や産業機器などの高温高速回転で使用される転がり軸受に関する。
各種産業機械や車両等に組み込まれる転がり軸受には、潤滑性を付与するために潤滑組成物が封入される。この潤滑組成物は、基油および増ちょう剤と、必要に応じて添加剤とを混練して得られ、基油としては鉱油やエステル油、シリコーン油、エーテル油等の合成潤滑油が、また増ちょう剤としてはリチウム石けん等の金属石けんやウレア化合物が一般的に使用されている。また、添加剤としては、必要に応じて酸化防止剤、さび止剤、金属不活性剤、粘度指数向上剤などの各種添加剤が配合される。酸化防止剤としては、アルキルジチオりん酸亜鉛などの有機亜鉛化合物や、アルキル化ジフェニルアミンなどのアミン系化合物などを単独で、または、複数種類を組み合わせて用いている。
近年、家電や産業機器などに使用される転がり軸受は、高温高速回転で使用される。また、静音性、高温高速耐久性に優れていることが要求されている。従来、高温耐久性に優れ、冷時異音を抑え、高温高荷重下での剥離性に優れたグリースなどの潤滑組成物として、合成炭化水素油とエステル油とからなる基油にウレア系増ちょう剤等を配合した潤滑組成物が知られている(特許文献1および特許文献2参照)。
また、高温高速回転条件における焼き付き寿命が長い潤滑組成物として、基油にエステル油を含み、脂肪族ジウレア化合物を必須とした増ちょう剤を 3〜30 重量%含むグリース組成物が知られている(特許文献3参照)。
また、有機りん化合物、有機イオウ化合物、有機塩素化合物および有機金属化合物のうち、少なくとも1種と化学結合反応させて、0.05〜0.5μm の厚さの化合物反応膜層を形成した摺動または転がり部材が知られている(特許文献4参照)。また、チオりん酸金属塩被膜を形成してなる軸受用金属材料が知られている(特許文献5参照)。
特開平9−208982号公報(特許請求の範囲) 特開平11−270566号公報(特許請求の範囲) 特開2001−107073号公報(特許請求の範囲) 特開平02−256920号公報(特許請求の範囲) 特開平11−030236号公報(特許請求の範囲)
しかしながら、特許文献1〜特許文献3のような潤滑(グリース)組成物を使用する場合や、これらに従来の酸化防止剤を組み合わせて添加する場合でも、近年の家電や産業機器などの高温高速回転で使用される軸受に封入した際に、高温高速耐久性について性能を満足させることができない場合がある。
特許文献4および特許文献5では耐摩耗性の向上が目的であり、高温高速時の焼き付き防止効果は十分ではなかった。また、使用済み転がり軸受を産業廃棄物として処分する際において、生物環境などへの悪影響を避けるため、有機りん化合物などは使用しないことが望まれている。
本発明はこのような問題に対処するためになされたものであり、環境負荷が低く、かつ、高温高速耐久性に優れる転がり軸受を提供することを目的とする。
本発明の転がり軸受は、金属製軸受部材として、内輪と、外輪と、この内・外輪間に介在する複数の転動体と、この転動体を保持する保持器とを備えてなり、上記金属製軸受部材の少なくとも1つの部材が、該部材の摺動面または転動面に、植物由来の多価アルコール化合物にて被膜処理を施された部材であることを特徴とする。特に被膜処理を施された部材が、上記保持器であることを特徴とする。
上記被膜処理を施された部材は、該部材の摺動面または転動面に酸化鉄被膜を有することを特徴とする。また、上記被膜処理は、水および/または有機溶媒に上記植物由来の多価アルコール化合物を分散または溶解させた処理液中に、被膜処理を施す金属製軸受部材を浸漬する処理であることを特徴とする。
上記植物由来の多価アルコール化合物は、クルクミンまたはその誘導体であることを特徴とする。また、上記植物由来の多価アルコール化合物は、ケルセチンまたはその誘導体であることを特徴とする。
上記植物由来の多価アルコール化合物は、クロロゲン酸またはその誘導体であることを特徴とする。また、上記植物由来の多価アルコール化合物は、コーヒー酸またはその誘導体であることを特徴とする。上記植物由来の多価アルコール化合物は、キナ酸またはその誘導体であることを特徴とする。
上記植物由来の多価アルコール化合物は、没食子酸またはその誘導体であることを特徴とする。また、上記植物由来の多価アルコール化合物は、エラグ酸またはその誘導体であることを特徴とする。
本発明の転がり軸受は、該軸受を構成する金属製軸受部材の少なくとも1つの部材の摺動面または転動面に、植物由来の多価アルコール化合物にて被膜処理が施されているので、高温高速耐久性に優れ、高温高速時の焼き付きを防止できる。また、植物由来の多価アルコール化合物を用いた被膜処理のため、環境負荷の低い転がり軸受となる。
深溝玉軸受の断面図である。 摺動試験機を示す図である。 比摩耗量および摩擦係数測定結果を示す図である。
転がり軸受について、植物由来の多価アルコール化合物にて軸受部材表面を処理したものを用いて、高温耐久性試験を行なったところ軸受寿命を延長できることがわかった。これは、上記植物由来の多価アルコール化合物の作用により、金属製(軸受鋼)の軸受部材表面に酸化鉄被膜が形成されて該表面が不活性化し、軸受に封入されるグリースや潤滑油の酸化劣化を抑制できるためであると考えられる。本発明はこの知見に基づくものである。
本発明の転がり軸受を図面に基づいて説明する。図1は本発明の転がり軸受の一実施例である深溝玉軸受の断面図である。図1に示すように深溝玉軸受1は、外周面に転走面2aを有する内輪2と、内周面に転走面3aを有する外輪3と、上記両転走面2a、3a間に介在する複数の転動体4と、この転動体4を保持する保持器5とからなる。外輪3等に固定されるシール部材6が、内輪2および外輪3の軸方向両端開口部8a、8bにそれぞれ設けられている。内輪2、外輪3、転動体4、または保持器5が金属製軸受部材であり、該金属製軸受部材の少なくとも1つの部材の摺動面または転動面に、後述の植物由来の多価アルコール化合物にて被膜処理が施されている。
本発明の転がり軸受に用いる、内輪2、外輪3、転動体4、保持器5などの軸受部材は周知の軸受用金属材料からなる。本発明においては、少なくともいずれかの金属製軸受部材が、植物由来の多価アルコール化合物による被膜処理が可能な金属材料から構成される必要がある。具体例として、軌道輪用材料としては、軸受鋼(高炭素クロム軸受鋼JIS G 4805)、肌焼鋼(JIS G4104等)、高速度鋼(AMS 6490)、ステンレス鋼(JIS G4303)、高周波焼入鋼(JIS G4051等)などが挙げられる。また、保持器材料としては、打ち抜き保持器用冷間圧延鋼板(JIS G 3141等)、もみ抜き保持器用炭素鋼(JIS G4051)、もみ抜き保持器用高力黄銅鋳物(JIS H 5102等)などが挙げられる。また、他の軸受合金を採用することもできる。
シール部材6は、金属製またはゴム成形体単独でよく、あるいはゴム成形体と金属板、プラスチック板、セラミック板等との複合体であってもよい。耐久性、固着の容易さからゴム成形体と金属板との複合体が好ましい。
本発明の転がり軸受は、軸受内部に潤滑油またはグリース等の潤滑剤を塗布または充填した転がり軸受であり、ラジアル玉軸受、スラスト玉軸受などの形式を特に限定するものではない。潤滑剤としては、一般に軸受に使用される潤滑剤であれば、特に種類を限定するものではない。図1に示す深溝玉軸受1においては、転動体4の周囲にグリース7が封入されている。
本発明の転がり軸受において、金属製軸受部材の摺動面または転動面に施される被膜処理は、植物由来の多価アルコール化合物の作用により該面に酸化鉄被膜が形成される処理であればよく、被膜処理方法は特に限定されない。被膜処理方法として、例えば、植物由来の多価アルコール化合物を水および/または有機溶媒に分散または溶解させた処理液中に、被膜形成対象となる金属製軸受部材を浸漬し、部材表面に酸化鉄被膜を形成させる方法を採用できる。この方法では、被膜形成を速めるため加温しながら行なうことが好ましい。
また、植物由来の多価アルコール化合物を、水や有機溶媒に分散または溶解させた処理液を、被膜形成対象となる金属製軸受部材の摺動面などに塗布することによって該面に酸化鉄被膜を形成することもできる。
本発明において使用できる多価アルコール化合物は、後述する植物由来のものである。これらの化合物を用いた被膜処理を軸受部材に施すことで、上記酸化鉄被膜の形成による軸受の高温高速耐久性の向上に加え、環境負荷の低い転がり軸受となる。
本発明において使用できる植物由来の多価アルコール化合物としては、例えば、没食子酸、エラグ酸、クロロゲン酸、コーヒー酸、キナ酸、クルクミン、ケルセチン、ピロガロール、テアフラビン、アントシアニン、ルチン、リグナン、カテキンなどが挙げられる。また、植物由来のセサミン、イソフラボン、クマリンなどから得られる多価アルコール化合物も使用できる。以上のような多価アルコール化合物は、単独で用いても2種類以上を組み合わせて用いてもよい。
これらの中で、被膜処理の際に、金属製軸受部材表面に酸化鉄被膜を形成しやすいことから、没食子酸またはその誘導体、エラグ酸またはその誘導体、クロロゲン酸またはその誘導体、コーヒー酸またはその誘導体、キナ酸またはその誘導体、クルクミンまたはその誘導体、ケルセチンまたはその誘導体を用いることが好ましい。また、被膜処理後の軸受の高温耐久性が優れることから、クルクミン、ケルセチン、またはクロロゲン酸が特に好ましい。
本発明に用いる没食子酸は、フシノキ、茶の葉などに含まれる多価アルコール化合物であり、下記式(1)に示す構造を有する。また、本発明に用いるエラグ酸は、レッドラズベリーなどに含まれる多価アルコール化合物であり、下記式(2)に示す構造を有する。
Figure 0005351557
Figure 0005351557
本発明に用いる没食子酸の誘導体としては、没食子酸メチル、没食子酸エチル、没食子酸プロピル、没食子酸ブチル、没食子酸ペンチル、没食子酸ヘキシル、没食子酸ヘプチル、没食子酸オクチル等の没食子酸エステルや没食子酸ビスマス等の没食子酸塩が挙げられる。また、エラグ酸についても、同様の誘導体を用いることができる。
本発明に用いるクロロゲン酸は、コーヒー豆などに含まれる多価アルコール化合物であり、下記式(3)に示す構造を有する。
Figure 0005351557
本発明に用いるコーヒー酸およびキナ酸は、クロロゲン酸の加水分解で得られる多価アルコール化合物であり、コーヒー酸は下記式(4)に、キナ酸は下記式(5)にそれぞれ示す構造を有する。
Figure 0005351557
Figure 0005351557
本発明に用いるクルクミンは、ウコンなどに含まれる多価アルコール化合物であり、下記式(6)に示す構造を有する。
Figure 0005351557
本発明に用いるケルセチンは、柑橘類などに含まれる多価アルコール化合物であり、下記式(7)に示す構造を有する。
Figure 0005351557
以下に示す各実施例に用いた多価アルコール化合物は、全て東京化成社製試薬を用いた。
実施例1〜実施例7
表1に示した多価アルコール化合物 0.5 g を表1に示す溶媒 99.5 g に加えて処理液を調整した。該処理液中に、6204軸受(軸受寸法:内径 20 mm、外径 47 mm、幅 14 mm 材質:SUJ2)を浸漬したまま 4 時間回転させ、転がり軸受の金属製軸受部材の表面全体に酸化鉄被膜を形成させた。この軸受に、グリース(協同油脂社製マルテンプSRL)を 0.7 g 封入し、転がり軸受試験片を得た。得られた転がり軸受試験片について以下に示す高温耐久性試験を行ない軸受寿命時間を測定した。結果を表1に併記する。
<高温耐久性試験>
転がり軸受試験片の軸受外輪外径部温度 150℃、ラジアル荷重 67 N 、アキシアル荷重 67 N の下で 10000 rpm の回転数で回転させ、焼き付きに至るまでの時間を軸受寿命時間として測定する。
実施例8〜実施例10
表1に示した多価アルコール化合物 0.5 g を表1に示す溶媒 99.5 g に加えて処理液を調整した。該処理液中に、6204軸受(軸受寸法:内径 20 mm、外径 47 mm、幅 14 mm)の保持器(材質:SPCC)を 4 時間浸漬し、保持器表面に酸化鉄被膜を形成させた。この保持器を用いて軸受を製作し、グリース(協同油脂社製マルテンプSRL)を 0.7 g 封入し、転がり軸受試験片を得た。得られた転がり軸受試験片について上記の高温耐久性試験を行ない軸受寿命時間を測定した。結果を表1に併記する。
比較例1
金属製軸受部材に表面処理を施さずに6204軸受(軸受寸法:内径 20 mm、外径 47 mm、幅 14 mm)にグリース(協同油脂社製マルテンプSRL)を 0.7 g 封入し、転がり軸受試験片を得た。得られた転がり軸受試験片について上記の高温耐久性試験を行ない軸受寿命時間を測定した。結果を表1に併記する。
Figure 0005351557
表1に示すように、実施例1〜実施例10は、高温耐久性試験において寿命が全て 120 時間以上の優れた高温耐久性を示した。これは、特定の多価アルコール化合物により形成された酸化鉄被膜がグリースの酸化劣化を抑制できたことによると考えられる。一方、比較例1では、実施例1〜実施例10と比較して寿命が短かい結果となった。
実施例11
実施例3の処理液(クロロゲン酸含有)中に、外径 40 mm×内径 20 mm×t10 mm (副曲率 R 60 mm )の寸法を有するSUJ2製リング状基材を浸漬したまま 4 時間回転させ、基材の表面全体に酸化鉄被膜を形成させリング状試験片を得た。得られたリング状試験片を以下に示す摺動試験に供し、比摩耗量および試験終了時の摩擦係数を各2回測定した。結果を表2および図3に示す。表2の比摩耗量は3回測定した比摩耗量の平均値である。図3において棒グラフは比摩耗量を3回測定した個別データであり、丸印はそれぞれの各測定終了時の摩擦係数を示す。
<摺動試験>
図2に示す摺動試験機を用いた。図2(a)は正面図を、図2(b)は側面図をそれぞれ表す。回転軸11にリング状試験片12を取り付け、アーム部のエアスライダー13に鋼板14を固定する。リング状試験片12は所定の荷重15を図面上方から印加されながら鋼板14に回転接触すると共に潤滑油が含浸されたフェルトパッド16より潤滑油がリング状試験片12の外周面に供給される。リング状試験片12を回転させたときに発生する摩擦力はロードセル17により検出される。鋼板14はSCM415浸炭焼入れ焼戻し処理品(Hv 700 )を、潤滑油はモービルベロシティオイルNo.3(エクソンモービル社製:VG2)をそれぞれ用いた。荷重は 9.7 N 、滑り速度は 0.05 m /秒、試験時間は 1 分である。
比較例2
実施例11と同じ寸法のSUJ2製リング状基材に、日本パーカライジング社製BK−3901にて 140℃、30分黒染め処理を施しリング状試験片を得た。得られたリング状試験片を上記の摺動試験に供し、比摩耗量および試験終了時の摩擦係数を各2回測定した。結果を表2および図3に示す。表2の比摩耗量は2回測定した比摩耗量の平均値である。図3において棒グラフは比摩耗量を2回測定した個別データであり、丸印はそれぞれの各測定終了時の摩擦係数を示す。
比較例3
実施例11と同じ寸法のSUJ2製リング状基材に、表面処理を施さずにリング状試験片として、上記の摺動試験に供し、比摩耗量および試験終了時の摩擦係数を各3回測定した。結果を表2および図3に示す。表2の比摩耗量は3回測定した比摩耗量の平均値である。図3において棒グラフは比摩耗量を3回測定した個別データであり、丸印はそれぞれの各測定終了時の摩擦係数を示す。
Figure 0005351557
表2および図3に示すように、特定の多価アルコール化合物により形成された酸化鉄被膜を有する実施例11は、黒染め処理した比較例2よりも、摩擦係数および比摩耗量が小さい値を示し、摺動特性に優れることが分かる。
本発明の転がり軸受は、金属製軸受部材の摺動面または転動面に植物由来の多価アルコール化合物にて被膜処理を施したので、高温高速下においても長寿命である。このため、家電、自動車電装・補機、産業機器などの高温高速回転条件で使用される転がり軸受として好適に利用できる。
1 深溝玉軸受
2 内輪
3 外輪
4 転動体
5 保持器
6 シール部材
7 グリース
8a 両端開口部
8b 両端開口部
11 回転軸
12 リング状試験片
13 エアスライダー
14 鋼板
15 荷重
16 フェルトパッド
17 ロードセル

Claims (5)

  1. 金属製軸受部材として、内輪と、外輪と、この内・外輪間に介在する複数の転動体と、この転動体を保持する保持器とを備えてなる転がり軸受において、
    前記金属製軸受部材の少なくとも1つの部材が、該部材の摺動面または転動面に、植物由来の多価アルコール化合物にて被膜処理を施された部材であり、
    前記植物由来の多価アルコール化合物は、クルクミン、ケルセチン、クロロゲン酸、コーヒー酸、キナ酸、没食子酸、エラグ酸、および、それらの誘導体、から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする転がり軸受。
  2. 前記被膜処理を施された部材が、前記保持器であることを特徴とする請求項1記載の転がり軸受。
  3. 前記被膜処理を施された部材は、該部材の摺動面または転動面に酸化鉄被膜を有することを特徴とする請求項1または請求項2記載の転がり軸受。
  4. 前記被膜処理は、水および/または有機溶媒に前記植物由来の多価アルコール化合物を分散または溶解させた処理液中に、被膜処理を施す前記金属製軸受部材を浸漬する処理であることを特徴とする請求項1、請求項2または請求項3記載の転がり軸受。
  5. 前記植物由来の多価アルコール化合物は、前記クルクミン、前記ケルセチン、前記クロロゲン酸、前記コーヒー酸、および、それらの誘導体、から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一項記載の転がり軸受。
JP2009045733A 2009-02-27 2009-02-27 転がり軸受 Expired - Fee Related JP5351557B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009045733A JP5351557B2 (ja) 2009-02-27 2009-02-27 転がり軸受
PCT/JP2010/052830 WO2010098342A1 (ja) 2009-02-27 2010-02-24 転がり軸受
DE112010000917.1T DE112010000917B4 (de) 2009-02-27 2010-02-24 Wälzlager
CN201080009352.3A CN102333968B (zh) 2009-02-27 2010-02-24 滚动轴承
US13/138,343 US8905642B2 (en) 2009-02-27 2010-02-24 Rolling bearing

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009045733A JP5351557B2 (ja) 2009-02-27 2009-02-27 転がり軸受

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010196879A JP2010196879A (ja) 2010-09-09
JP5351557B2 true JP5351557B2 (ja) 2013-11-27

Family

ID=42821797

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009045733A Expired - Fee Related JP5351557B2 (ja) 2009-02-27 2009-02-27 転がり軸受

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5351557B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9217195B2 (en) 2011-04-20 2015-12-22 Ntn Corporation Amorphous carbon film and method for forming same
JP2014137075A (ja) * 2013-01-15 2014-07-28 Jtekt Corp 風力発電用軸受

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5464774B2 (ja) * 2005-08-05 2014-04-09 太陽化学株式会社 金属防錆剤及び防錆剤で処理された金属
JP4866179B2 (ja) * 2006-08-30 2012-02-01 Ntn株式会社 転がり軸受およびその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010196879A (ja) 2010-09-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2010098337A1 (ja) グリース組成物、グリース封入軸受、プロペラシャフト用自在継手、潤滑油組成物、および焼結含油軸受
WO2010098342A1 (ja) 転がり軸受
JP6646379B2 (ja) グリース組成物およびグリース封入転がり軸受
KR20140034140A (ko) 고체 윤활제
JP5351557B2 (ja) 転がり軸受
JP2007010114A (ja) トランスミッション用転がり軸受
JP2020204015A (ja) グリース組成物および転がり軸受
JP6534816B2 (ja) 転がり軸受
CN110036098A (zh) 润滑脂组合物和滚动轴承
JP2016014087A (ja) 潤滑剤組成物および潤滑剤組成物封入軸受
JP2012233158A (ja) 転がり軸受
EP3211063A1 (en) Rolling bearing grease composition and rolling bearing
JP2020132643A (ja) 潤滑剤組成物および転がり軸受
JP5616613B2 (ja) グリース組成物、グリース封入軸受、およびプロペラシャフト用自在継手
JP6480711B2 (ja) 転動装置
JP5560025B2 (ja) グリース組成物およびグリース封入軸受
JP2007255492A (ja) 転がり軸受
JP5600526B2 (ja) 転動装置
JP3939200B2 (ja) グリース封入耐熱性転がり軸受
JP2005029622A (ja) 潤滑油組成物
JP2007002140A (ja) グリース組成物および転がり軸受
JP2007002174A (ja) 潤滑剤および転がり軸受
JP2000199526A (ja) 転がり軸受
JPH1130236A (ja) 軸受用金属材料および転がり軸受
CN116615611A (zh) 滚动轴承

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130326

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130524

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130806

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130823

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5351557

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees