JP5351349B2 - 操作コードおよびそれを用いた昇降装置 - Google Patents

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Description

本発明は、横型ブラインド、縦型ブラインド、ロールスクリーン、網戸、上下スライド窓、オーニング、天窓、または物干し竿などに好適に用いられる操作コードおよびそれを用いた昇降装置に関する。
横型ブラインドの一種類として、ヘッドボックスの一端に回動可能に支持されたプーリーに無端状の操作コードを掛装し、その操作コードを操作してプーリーを回転させることにより、スラットを昇降操作および角度調節操作可能としたものがある。また、操作コードはプーリーに周回させることにより、縦型ブラインドを操作するという技術も知られている(特許文献1参照)。
このような操作コードは、たとえば、合成樹脂で紐状に形成されたコードの両端を溶着あるいは縫製することにより無端状に形成されているものである。このような操作コードは、プーリーを装着したプーリーケースの内側に接触しないままプーリーの周面に形成された凹部に掛装させてプーリーを回転駆動可能となっている。
上記のように無端状の操作コードがプーリーから垂下されていると、その操作コードの無端縁が室内を移動する居住者またはその他の移動物体に引っ掛かることがある。特に、子供または老人に対して、首に絡みついたり、転んだりする危険性が高い。この問題に対応して、次のような操作コードが提案されている。それは、ロールスクリーン、ブラインド、カーテンなどの日除け部材を懸架する支持枠を窓周面の壁面に配置し、支持枠から垂下するこれらの日除け部材を左右または上下に開閉して垂れ下がっている操作コードにおいて、操作コードの伸長方向に急激な力が加わったときに分解する着脱可能な安全具を操作コードに配置するものである(特許文献2参照)。
特開平05−010081号公報(特許請求の範囲など) 特開平2003−184456号公報(特許請求の範囲など)
しかしながら、特許文献2に開示される操作コードの場合には、ある程度、フェイルセーフ機能を実現することができるが、次のような問題がある。すなわち、このような操作コードでは、安全具は操作コードより太くなるので、その取り扱いの点で不便な点が生じる。たとえば、プーリーに対し操作コードを1回転以上周回させてスラットの昇降操作を行う横型ブラインドの場合には、プーリーケースの内側に接触したり、プーリーの周面に形成された凹部に安全具が引っ掛かったりする。このため、スラットを昇降操作および角度調節操作に支障が生じるという問題がある。また、プーリーの損傷などの危険性が高い。
そこで、本発明は、上記のような問題を解決するためになされたものであって、その目的とするところは、操作コードのスムーズな周回を可能とすると共に、フェイルセーフ機能を備えた操作コードおよびそれを用いた昇降装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、コードの両端部を連結部で連結して無端状とすることができる操作コードであって、当該連結部は、その横方向への外径がコードの最大径と同じかまたは小さくなるように形成されている操作コードとしている。
上述のような操作コードとすることで、連結部が周回時の邪魔にならず、操作コードのスムーズな周回を行うことができる。また、連結部の連結力を調整することで、操作コードの伸長方向に急激な力がかかわったときに、連結部で分断されるようにすることができ、フェイルセーフ機能を持たせることができる。
また、別の発明は、上述の発明に加え、コードの両端部は、当該連結部に近づくに従い、その直径が細くなるように形成されている操作コードとしている。
このような操作コードとすることで、コードの両端部は、確実に連結部と結合することができると共に、連結部の横方向への外径がコードの最大径と同じかまたは小さくなることを容易に確保できる。
また、別の発明は、上述の発明に加え、連結部の縦方向の長さは、コードの最大径に対して1.2倍以上2.5倍以下の長さとした操作コードとしている。
このような操作コードとすることで、連結部がプーリーケースの内側に当たることなくよりスムーズにプーリーを回転することができる。
また、別の発明は、上述の発明に加え、連結部は、コードの一端に設けている第一のジョイント本体と、コードの他端に設けている第二のジョイント本体と、第一のジョイント本体と第二のジョイント本体との間に設置されるジョイントリングと、を備え、第一のジョイント本体および第二のジョイント本体は、それぞれ、軸状の嵌合突部を有しており、ジョイントリングは、それぞれの嵌合突部を嵌合可能とした嵌合孔を有しており、嵌合突部は嵌合孔に挿入して回動させることにより当該嵌合孔に係合可能となり、第一のジョイント本体、第二のジョイント本体およびジョイントリングは、それぞれの横方向への外径がコードの最大径と同じかまたは小さくなるように形成されている操作コードとしている。
このような操作コードとすることで、操作コードのスムーズな周回を可能とすると共に、フェイルセーフ機能を備えた操作コードとなる。すなわち、横方向への外径がコードの最大径と同じかまたは小さくなるように形成されている操作コードの連結部は、プーリーケースの内側などへ接触する恐れが少なくなる。また、プーリーの周面に形成された凹部などに連結部が引っ掛かることも生じない。また、連結部は、第一のジョイント本体と、第二のジョイント本体と、第一のジョイント本体と第二のジョイント本体との間に設置されるジョイントリングとを備え、それぞれ、第一のジョイント本体および第二のジョイント本体に設けられた軸状の嵌合突部は、ジョイントリングに設けられた嵌合孔に挿入して回動させることにより当該嵌合孔に係合可能となるので、操作コードに通常の引張り力を超える大きな引張り力が作用したとき、連結部の嵌合突部と嵌合孔の嵌合を外しやすくできる。したがって、操作コードの無端縁が室内を移動する居住者やその他の移動物体に引っ掛かったとき、操作コードを連結部で切断して居住者の安全を確保しやすくなり、かつ操作コードが掛装されるプーリーなどの損傷を未然に防止しやすくすることができる。
また、別の発明は、上述の発明に加え、嵌合突部と嵌合孔との嵌合位置は、嵌合突部を嵌合孔に挿入して90度回動させた位置とする操作コードとしている。
このような操作コードとすることで、嵌合突部を嵌合孔に嵌合するための操作力を軽微としながら、嵌合突部を嵌合孔に保持する保持力を十分に確保することができる。
また、別の発明は、上述の発明に加え、第一のジョイント本体および第二のジョイント本体を、コードの一端および他端に、それぞれ、アウトサート成形している操作コードとしている。
このような操作コードとすることで、第一のジョイント本体および第二のジョイント本体は、それぞれ、コードとの接合強度を高めることができる。
また、別の発明では、上述の発明に加え、コードは、熱可塑性樹脂から構成され、コードの両端部の先端には、それぞれ、第一のジョイント本体および第二のジョイント本体と嵌合するためのフランジ部が設けられている操作コードとしている。
このような操作コードとすることで、第一のジョイント本体および第二のジョイント本体は、それぞれのフランジ部を介して、コードとの接合強度を十分に確保することができる。
また、別の発明では、上述の発明に加え、第一のジョイント本体、第二のジョイント本体およびジョイントリングを合成樹脂で成形し、嵌合突部に、当該嵌合突部の基端部より径の大きい膨径部を設け、嵌合孔にそれぞれの膨径部に係合する第一の係止部および第二の係止部を設けている操作コードとしている。
このような操作コードとすることで、第一の係止部および第二の係止部によって、嵌合突部の膨径部を弾性的に嵌合し、かつ保持可能となる。その結果、嵌合突部を嵌合孔に保持する保持力を十分に確保することができる。
また、別の発明では、上述の発明に加え、第一の係止部および第二の係止部は、嵌合孔の両方の開口部内に、互い90度にずらして鏡対称状に設けられている操作コードとしている。
このような操作コードとすることで、ジョイントリングで嵌合される第一のジョイント本体および第二のジョイント本体は、その嵌合突部が互いに90度ずれた状態で保持されている。したがって、各嵌合突部に引張り力が作用するとき、各嵌合突部の膨径部が第一の係止部および第二の係止部を介してジョイントリングの開口部を互いに90度ずれた方向に押し広げるように動作する。このため、保持力を確保することが容易となる。
また、別の発明では、上述の発明に加え、膨径部と嵌合孔の内周面には、嵌合突部の回動位置を位置決めする位置決め手段が設けられている操作コードとしている。
このような操作コードとすることで、嵌合突部の回動位置を決めることにより、嵌合突部を嵌合孔に保持する保持力を十分に確保することができる。
また、本の発明は、請求項1から9のいずれか1項に記載の操作コードを備えてなる昇降装置としている。
このような昇降装置とすることで、操作コードがスムーズに周回できると同時にフェイルセーフ機能を備えた昇降装置となる。
本発明によれば、操作コードのスムーズな周回を可能とすると共に、フェイルセーフ機能を備えた操作コードおよびそれを用いた昇降装置を提供することができる。
本発明の実施の形態に係る操作コードを用いた横型ブラインドを示す図である。 図1に示す横型ブラインドの右側の操作部分の拡大図である。 図2に示すプーリーケースのA−A線断面図である。 本発明の実施の形態に係る操作コードを示す正面図である。 本発明の実施の形態に係る操作コードを構成する連結部を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係る操作コードを構成する連結部を示す分解斜視図である。 図5および図6に示す連結部を構成する第一のジョイント本体または第二のジョイント本体を拡大して示す正面図である。 図5および図6に示す連結部を構成する第一のジョイント本体または第二のジョイント本体を拡大して示す平面図である。 図5および図6に示す連結部を構成する第一のジョイント本体または第二のジョイント本体を拡大して示す側面図である。 図7におけるB−B線断面図である。 図5および図6に示す連結部を構成するジョイントリングを拡大して示す正面図である。 図5および図6に示す連結部を構成するジョイントリングを拡大して示す背面図である。 図11におけるC−C線断面図である。 図11におけるD−D線断面図である。 図13におけるE−E線断面図である。 本発明の実施の形態に係る操作コードの連結部を構成する第一または第二のジョイント本体とジョイントリングとの嵌合状態を示す断面図である。 本発明の別の実施の形態に係る操作コードの連結部を示す分解斜視図である。 図17に示す連結部の要部断面図である。
以下に、本発明に係る操作コードおよびそれを用いた昇降装置の好適な実施の形態について、図面を参照しながら詳しく説明する。ただし、本発明は、以下に説明する好適な各実施の形態に何ら限定されるものではない。
図1は、本発明の実施の形態に係る操作コード9を用いた横型ブラインドを示す図で、(A)は正面図、(B)は平面図をそれぞれ示している。図2は、図1に示す横型ブラインドの右側の操作部分の拡大図である。図3は、図2に示すプーリーケース8のA−A線断面図である。
図1に示す横型ブラインドは、ヘッドボックス1から吊下支持されるラダーコード2に多数段のスラット3が支持され、そのラダーコード2の下端にボトムレール4が設置されている。
スラット3には、ラダーコード2の支持位置近傍で昇降コード5が挿通されている。その昇降コード5の下端には、ボトムレール4が吊下支持されている。昇降コード5の上端は、ヘッドボックス1内に配設される支持部材に回転可能に支持された巻取軸7に巻回されている。
図2および図3に示すように、ヘッドボックス1の一端には、プーリーケース8に配置されたプーリー16が回転可能に支持されている。操作コード9がプーリーケース8の内側8aに接触しないようにプーリー16の外周に形成された凹部17に入り、プーリー16に掛けられている。そして、操作コード9を操作してプーリー16を正逆方向に回転させると、ギヤボックス10内のギヤおよび昇降軸12aなどを介して巻取軸7が回転され、昇降コード5が巻取軸7に巻き取られあるいは巻戻されて、スラット3およびボトムレール4が昇降される。
また、プーリー16を回転させると、ギヤボックス10内のギヤ、チルト軸12bなどを介してチルトドラム13が回動され、ラダーコード2を介して各スラット3が回動されるようになっている。
図4は、本発明の実施の形態に係る操作コード9を示す正面図である。図5は、本発明の実施の形態に係る操作コード9を構成する連結部20を示す断面図である。図6は、本発明の実施の形態に係る操作コード9を構成する連結部20を示す分解斜視図である。
図4に示すように、操作コード9は、コード14の両端部が連結部20で連結されて無端状に形成される。コード14は円柱状の形状をしており、その両端が先細りの形状となっている。コード14は、たとえば、ポリエステル樹脂を好適に用いることができる。ただし、コード14は、その材料が所定以上の強度を有する熱可塑性樹脂であれば、特に制限されるものではなく、ポリエステル樹脂以外の樹脂、ポリアミド樹脂から成るものとしても良い。また、ポリエステル樹脂またはポリアミド樹脂などで形成された中芯をポリエステル樹脂で編み込まれた外皮コードで被覆したものでも良い。この構成とすると、中芯により操作コード9の直線性が確保されるとともに、伸び方向の耐久性が確保できる。
図5および図6に示すように、連結部20は、第一のジョイント本体40とこの第一のジョイント本体40と同一構成の第二のジョイント本体41とを、両者の間に設置されるジョイントリング42で連結した構成である。この3つの部材が形成される連結部20は、円柱状であり、その外径、すなわち横方向への外径Mがコード14の最大径Pより小さくなるように形成されている。ただし、連結部20の外径Mは、コード14の最大径Pと同じとなるように形成されても良い。連結部20が上述のように形成されるため、操作コード9を操作して、図3に示すプーリー16を正逆方向に回転させるとき、横方向への外径Mがコード14の最大径Pと同じかまたは小さくなるように形成されている操作コード9の連結部20は、プーリーケース8の内側8aへ接触する恐れがほとんどない。また、プーリー16の周面に形成された凹部17に連結部20が引っ掛かる恐れを減少する。その結果、操作コード9のスムーズな周回が可能となる。また、連結部20の縦方向の長さは、コード14の最大径Pに対して1.2倍以上2.5倍以下の長さになるように形成されている。たとえば、コード14の最大径Pが5.5mmとする場合、連結部20の長さを7mmとしても良い。このため、連結部20がプーリーケース8の内側8aに当たることなくよりスムーズにプーリー16を回転することができる。
また、熱可塑性樹脂から構成されているコード14の両端部の先細りとなる部分の先端には、それぞれ、第一のジョイント本体40と第二のジョイント本体41とを嵌合するためのフランジ部30が設けられている。この実施の形態では、図5に示すように、フランジ部30は、先細りとなる先端側の最も小径となる部分より大径で、最大径Pより小径となるようにリング状に形成されている。このフランジ部30は、第一のジョイント本体40と第二のジョイント本体41との接合強度を十分に確保するためのものであり、その強度を十分に確保することができれば、フランジ部30の形状は、特に限定されることなく、歯車状などの形状であっても良い。また、フランジ部30の外径R1は、コード14の最小径R2より1.05〜1.3倍の間になるように形成されている。このR1/R2の値は、1.1〜1.2とするのがフランジ部30の形成のしやすさおよび第一のジョイント本体40と第二のジョイント本体41とのアウトサート成形の強度の面から好ましい。
第一のジョイント本体40および第二のジョイント本体41を、コード14の両端部の先端に取り付ける方法については、種々の方法が採用できる。たとえば、まず、コード14の両端部の先端を圧縮した状態で熱をかけ、用意した金型によりコード14の先端にリング状のフランジ部30を形成する。そして、当該フランジ部30を覆うように第一のジョイント本体40および第二のジョイント本体41がアウトサート成形される。このようなアウトサート成形を行うと、コード14の両端部は、第一のジョイント本体40および第二のジョイント本体41に対して高い接合強度にて固定される。ただし、第一のジョイント本体40および第二のジョイント本体41は、コード14と一体化する方法は、上述した方法に限らない。たとえば、予め第一のジョイント本体40および第二のジョイント本体41を形成し、コード14の両端部に形成したフランジ部30を第一のジョイント本体40および第二のジョイント本体41に嵌合しても良い。
また、図5に示すように、コード14には、それぞれのフランジ部30とコード14の最大径Pとなる部分との間が各フランジ部30に近づくに従い、徐々にその直径が細くなるような縮径部35が形成されている。このため、コード14の両端部は、連結部20を構成する第一のジョイント本体40および第二のジョイント本体41と結合しやすくなると共に、その連結部20の横方向への外径Mをコード14の最大径Pと同じかまたは小さくすることが容易となる。
図7は、図5および図6に示す連結部20を構成する第一のジョイント本体40または第二のジョイント本体41を拡大して示す正面図である。図8は、図5および図6に示す連結部20を構成する第一のジョイント本体40または第二のジョイント本体41を拡大して示す平面図である。図9は、図5および図6に示す連結部20を構成する第一のジョイント本体40または第二のジョイント本体41を拡大して示す側面図である。図10は、図7におけるB−B線断面図である。
図6〜図10に示すように、第一のジョイント本体40および第二のジョイント本体41は、同一の合成樹脂にて形成され、コード14の両端部に形成されている。第一のジョイント本体40および第二のジョイント本体41の先端部には、丸軸状の嵌合突部45が形成されている。
嵌合突部45の先端部の外周面上には、丸軸の中心に対し線対称状に外径が大きくされた2つの膨径部46が形成されている。その膨径部46の径方向中間には断面半円状の凹部となる係止凹部47がそれぞれ形成されている。また、膨径部46の先端側および基端側には面取り54が形成されている。この面取り54,54によって、膨径部46は中心軸に沿って切断した際の断面形状が台形となる。
嵌合突部45の基端部、すなわちフランジ部30側には、図6および図10に示すように、丸軸の径方向に突出する回動規制部48が中心に対し線対称状に形成されている。また、各回動規制部48は、丸軸の中心に対し係止凹部47から周方向に45度隔てた位置に形成される。
図11は、図5および図6に示す連結部20を構成するジョイントリング42を拡大して示す正面図である。図12は、図5および図6に示す連結部20を構成するジョイントリング42を拡大して示す背面図である。図13は、図11におけるC−C線断面図である。図14は、図11におけるD−D線断面図である。図15は、図13におけるE−E線断面図である。図16は、第一のジョイント本体40または第二のジョイント本体41とジョイントリング42との嵌合状態を示す断面図である。
ジョイントリング42は、全体が円筒状に形成されている。図11および図12に示すように、ジョイントリング42の両側の開口部49a,49bは、嵌合突部45の膨径部46を含む先端部を挿入可能とするため、略長方形に形成されている。また、開口部49a,49bは、その略長方形の長い方向が円筒の中心に対し互いに90度回転した形状となっている。
ジョイントリング42の内部には、嵌合突部45の先端部を回動可能とする径を備えた円形孔(嵌合孔)50が形成されている。この円形孔50は、ジョイントリング42の外径の中心と同じ中心を有するものである。そして、図11に示す開口部49aの横長の短軸方向の開口縁には、円形孔50から膨径部46が抜けるのを妨げる第一の係止部を構成する係止部51a,51bがそれぞれ形成されている。また、図12に示すように開口部49bの縦長の短軸方向の開口縁には、円形孔50から膨径部46が抜けるのを妨げる第二の係止部を構成する係止部51c,51dがそれぞれ形成されている。第一の係止部51a,51bおよび第二の係止部51c,51dは、円形孔50の両方の開口部49a,49b内に、互い90度にずらして鏡対称状に設けられている。ただし、90度に限定するものではない。このため、各嵌合突部45に対して互いが離れる方向に引張り力が作用するとき、各嵌合突部45の膨径部46が第一の係止部51a,51bおよび第二の係止部51c,51dを介してジョイントリング42の開口部49a,49bを押し広げるように動作する際、その押し広げる部分は、互いに90度ずれた位置となり、保持力を確保することが容易となる。
図13および図14に示すように、第一の係止部51a,51b、第二の係止部51c,51dと円形孔50の境界部には面取り52が設けられ、嵌合突部45が円形孔50から引き抜かれるとき、すなわち強い引張り力が働き、連結部20のところでの分断が生じるとき、面取り52の作用により、各係止部51a〜51dの損傷を防止するようになっている。
また、第一の係止部51aの内側には径方向内側に突出する係止突部53aが、第二の係止部51cの内側には径方向内側に突出する係止突部53bが形成されている。すなわち、円形孔50の内周面には係止凹部47に係合する係止突部53a,53bがそれぞれ形成されている。第一のジョイント本体40とジョイントリング42とを連結するには、第一のジョイント本体40の嵌合突部45をジョイントリング42の開口部49bに挿入し、第一のジョイント本体40をジョイントリング42に対し反時計方向に49aのほうから見て90度回動する。すると、嵌合突部45の係止凹部47が円形孔50内の係止突部53aに係合し、一方の回動規制部48が一方の第二の係止部51cから第二の係止部51d側へ移行し、第二の係止部51dに突き当たり、他方の回動規制部48が他方の第二の係止部51d側から一方の第二の係止部51c側へ移行し、第二の係止部51cに突き当たり、図16に示すように位置決めされる。
また、ジョイントリング42の他方の開口部49aにも同様に第二のジョイント本体41を挿入して相対的に90度回動させて位置決めする。すると、図5に示すように、ジョイントリング42を介して第一のジョイント本体40と第二のジョイント本体41が連結される。
この状態では、第一のジョイント本体40および第二のジョイント本体41の各嵌合突部45の膨径部46がジョイントリング42の各係止部51a〜51dに係合して、ジョイントリング42の円形孔50内に保持される。
この保持力は、通常のスラット昇降操作およびスラット角度調節操作時に操作コード9に作用する通常の引張り力では、嵌合突部45がジョイントリング42から外れることがないように設定されている。そして、操作コード9に通常の引張り力を超える大きな引張り力が作用したときに限り、ジョイントリング42の合成樹脂の弾性により、嵌合突部45の膨径部46によりジョイントリング42の開口部49a,49bが径方向押し広げられて、嵌合突部45がジョイントリング42から外れるようになっている。この場合、第一のジョイント本体40または第二のジョイント本体41のいずれか一方が先にジョイントリング42から外れる。よって、ジョイントリング42は、第一のジョイント本体40または第二のジョイント本体41のいずれか一方に係合した状態となり、ジョイントリング42が操作コード9から外れることはない。
このように構成された操作コード9は、プーリー16に対し制限なくスムーズな周回が可能となると共に、フェイルセーフ機能を備えた操作コード9となる。連結部20の嵌合が外れた後は、第一のジョイント本体40または第二のジョイント本体41をジョイントリング42に再度嵌合すれば、無端状の操作コード9として容易に再生することができる。また、嵌合突部45をジョイントリング42の開口部49a,49bに挿入して90度回動させることにより、嵌合突部45をジョイントリング42に嵌合する構成としたので、嵌合突部45をジョイントリング42に嵌合するための操作力は、軽微とできる。
また、各係止部51a〜51dによって、膨径部46の軸方向に引っ張られる力をささえているので、嵌合突部45をジョイントリング42に保持する保持力を十分に確保することができる。また、係止突部53a,53bを係止凹部47に嵌合させると、回動規制部48の作用で位置決めさせているので、位置保持を十分なものとすることができる。
本発明の実施の形態に係る操作コード9を用いた昇降装置は、図1に示す横型ブラインドの他に、たとえば、ロールスクリーン、他の型式のブラインド、またはカーテンなどの日射遮蔽装置に好適に用いることができる。操作コード9を備えることで、本発明の昇降装置は、取り扱いしやくなると共に、操作コードによる潜在的なリスクを回避することができる。
以上、本発明の実施の形態に係る操作コード9およびそれを用いた昇降装置の好適な実施の形態である横型ブラインドについて説明したが、本発明は、上述の実施の形態に何ら限定されることなく、種々変形した形態にて実施可能である。
図17は、本発明の別の実施の形態に係る操作コードの連結部60を示す分解斜視図である。図18は、図17に示す連結部60の要部断面図である。図17および図18に示すように、連結部60は、上述した第一のジョイント本体40とジョイントリング42とを一体化したような構成の一体化部61と、第二のジョイント本体41の2つ部材から構成されるようにしても良い。コード14の両端部には、それぞれのフランジ部30を介して第二のジョイント本体41と一体化部61とが設置される。
また、ジョイントリング42内の面取り52に代えて、断面直角状の段差としても良い。また、膨径部46、係止凹部47ならびに第一の係止部51a,51bおよび第二の係止部51c,51dなどをそれぞれ2つ設けているが、それぞれ1つとしたり、3つ以上としたりしても良い。この場合、回転角度は90度以外のものとするのが好ましい。
また、コード14は熱可塑性樹脂以外の樹脂としたり、糸を編んだものとしたりしても良い。また、コード14の両端は、徐々に細くなる縮径部35としているが、所定部位から先端まで一定の径を有する細径部35としても良い。また、フランジ部30を設けないでアウトサート成形するようにしても良い。
また、たとえば、連結部20,60の配置あるいは個数は、要求される操作コード9のデザイン性およびフェイルセーフ機能性に応じて適切に選択することが可能である。また、コード14と第一のジョイント本体40または一体化部61との連結やコード14と第二のジョイント本体41との連結は、アウトサート成形ではなく、接着剤による結合など他の連結方法を採用しても良い。
また、上述の各実施の形態では、第一のジョイント本体40、第二のジョイント本体41およびジョイントリング42の各外径は、連結部20の横方向への外径と全て同じとされているが、この3つの部材または2つの部材の1つのみまたは2つを大きくし、その外径を連結部20の外径Mとし、他の1つまたは2つを小さい外径のものとしても良い。また、これらの3部材または2部材を合成樹脂で成型したものとしているが、金属部材など他の部材で形成しても良い。
1…横型ブラインド(昇降装置)、9…操作コード、14…コード、20…連結部、30…フランジ部、40…第一のジョイント本体、41…第二のジョイント本体、42…ジョイントリング、45…嵌合突部、46…膨径部、47…係止凹部(位置決め手段)、48…回動規制部、50…円形孔(嵌合孔)、51a,51b…第一の係止部、51c,51d…第二の係止部、53a,53b…係止突部(位置決め手段)。

Claims (6)

  1. コードの両端部を連結部で連結して無端状とすることができる操作コードであって、
    前記連結部は、その横方向への外径が前記コードの最大径と同じかまたは小さくなるように形成され、
    前記コードの両端部は、前記連結部に近づくに従い、その直径が細くなるように形成され、
    前記コードは、熱可塑性樹脂から構成され、前記コードの両端部の先端には、それぞれ、前記連結部と嵌合するためのフランジ部が設けられ、
    前記連結部には、前記フランジ部を固着する大径凹部、および前記コードの先細りとなる先端側の部分を固着する小径凹部が形成されていることを特徴とする操作コード。
  2. 請求項1記載の操作コードにおいて、
    前記連結部は、
    前記コードの一端に設けている第一のジョイント本体と、
    前記コードの他端に設けている第二のジョイント本体と、
    前記第一のジョイント本体と前記第二のジョイント本体との間に設置されるジョイントリングと、を備え、
    前記第一のジョイント本体および前記第二のジョイント本体に、それぞれ、軸状の嵌合突部を中実体で一体成形して備えており、
    前記第一のジョイント本体と前記第二のジョイント本体は、前記軸状の嵌合突部を介してジョイントリングに係合可能となることを特徴とする操作コード。
  3. 請求項1または2記載の操作コードにおいて、
    前記フランジ部の外径は、前記コードの先細りとなる先端側の最小径より1.05倍以上1.3倍以下になるように形成されていることを特徴とする操作コード。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の操作コードにおいて、
    前記連結部を、前記コードの両端部に、それぞれ、アウトサート成形していることを特徴とする操作コード。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の操作コードにおいて、
    前記連結部の縦方向の長さは、前記コードの最大径に対して1.2倍以上2.5倍以下の長さとしたことを特徴とする操作コード。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の操作コードを備えてなることを特徴とする昇降装置。
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