JP5337596B2 - ボールチェーン及び横型ブラインドのコード - Google Patents
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Description
従って、ボールチェーンには、ボールチェーンに通常の操作時に作用する引張り力を超えるような過大な引張り力が作用するときには、その引張り力によりボールチェーンを切断して居住者の安全を確保し、かつボールチェーンが掛装されるプーリー等の損傷を未然に防止するフェイルセーフ機能を備えることが必要となっている。
請求項4では、前記コードの両端部に前記第一の連結部材をそれぞれ成型し、前記第二の連結部材に前記嵌合突部を一対設け、前記第一の連結部材を前記第二の連結部材で連結した。
請求項6では、ヘッドボックスから垂下されるとともに、下端がボトムレールに接続される横型ブラインドのコードにおいて、前記コードの中間部に連結部を介在させ、前記連結部は、嵌合孔を備えた第一の連結部材と、前記嵌合孔に嵌合可能とした嵌合突部を備えた第二の連結部材とを備え、前記第一及び第二の連結部材を合成樹脂で成型し、前記嵌合孔は、前記嵌合突部を前記コードの軸心に直交する方向に挿入可能とするとともに、通常操作時に前記コードの軸心方向に作用する引張り力を超える力の作用により前記嵌合突部を分離可能とした。
以下、この発明を具体化した第一の実施形態を図面に従って説明する。図1に示す横型ブラインド(日射遮蔽装置)は、ヘッドボックス1から吊下支持されるラダーテープ2に多数段のスラット3が支持され、そのラダーテープ2の下端にボトムレール4が取着されている。
前記第一の連結部材17の半球部20は、前記コード14の両端にアウトサート成型された半球部15aに溶着固定されて、前記ボール15と同一形状のボールが形成される。そして、前記第一の連結部材17を第二の連結部材18で連結すると、無端状のボールチェーン9が形成される。
(1)ボールチェーン9のコード14及び前記連結部16の連結コード19及び軸部24の全長に亘って同一形状のボールが同一間隔で形成される。従って、ボールチェーン9をプーリー8に対し制限なく周回させて、スラットの昇降操作を行うことができる。
(2)ボールチェーン9に通常の引張り力を超える大きな引張り力が作用したとき、連結部16の嵌合突部23と嵌合孔25の嵌合が外れる。従って、ボールチェーン9の無端縁が室内を移動する居住者やその他の移動物体に引っ掛かったとき、ボールチェーン9を切断して居住者の安全を確保し、かつボールチェーン9が掛装されるプーリー8等の損傷を未然に防止するフェイルセーフ機能を備えることができる。
(3)連結部16の嵌合突部23と嵌合孔25の嵌合が外れた後は、嵌合突部23を嵌合孔25に再度嵌合すれば、無端状のボールチェーン9として容易に再生することができる。
(4)嵌合突部23を第一の連結部材17の嵌合凹部22に対し、連結コード19の延長方向に対し直交する方向に挿入して嵌合する構成としたので、嵌合突部23を第一の連結部材17に軽微な操作力で嵌合することができるとともに、嵌合突部23を第一の連結部材17に保持する保持力を十分に確保することができる。
(5)嵌合突部23を嵌合孔25に嵌合する際に、工具等を必要としない。従って、ボールチェーン9の組立て作業及び嵌合突部23を嵌合孔25に再嵌合する作業を容易に行うことができる。
(第二の実施形態)
図11は、前記連結部16の第二の実施形態を示す。この実施形態は、前記コード14の一端部に前記第一の嵌合部21を第一の連結部材として成型し、前記コード14の他端部に前記嵌合突部23を第二の連結部材として成型して連結部16を構成したものである。
(1)コード14の一端に第一の連結部材として第一の嵌合部21を成型し、コード14の他端に第二の連結部材として嵌合突部23を成型し、その第一の嵌合部21に嵌合突部23を嵌合することにより、無端状のボールチェーン9を形成することができる。
(2)前記第一の実施形態の第二の連結部材18を必要としないので、部品点数を削減し、製造コストを低減することができる。
・第一の実施形態において、第二の連結部材18は前記コード14と同一材質のコードの両端に嵌合突部23を成型してもよい。
・第一の実施形態において、第二の連結部材18は嵌合突部23と軸部24を硬度の異なる合成樹脂で一体成型してもよい。この場合には、嵌合突部23を硬質の合成樹脂とし、軸部24を軟質の合成樹脂とする。
・前記嵌合突部23は、丸軸の他、断面多角形状の軸としてもよい。
・半球部15aと半球部20の接合面を、半球部15aと半球部20の軸心に対し斜めとして、接合面の面積を増大させるようにしてもよい。
・前記連結部16を、横型ブラインドのヘッドボックスから垂下されてボトムレールに接続される昇降コード又は操作コードの中間部に設けて、フェイルセーフ機能を持たせるようにしてもよい。この場合には、第一の実施形態の第一の連結部材17の連結コード19を昇降コード又は操作コードの端部に縫着し、第一の連結部材17を第二の連結部材18で連結する。または、第二の実施形態のコード14を昇降コード又は操作コードの端部に縫着し、第一の嵌合部21に嵌合突部23を嵌合する。
Claims (6)
- コード上に合成樹脂のボールを等間隔に成形して固着し、前記コードの両端部を連結部で連結して無端状とした日射遮蔽装置のボールチェーンにおいて、
前記連結部は、
嵌合孔を備えた第一の連結部材と、
前記嵌合孔に嵌合可能とした嵌合突部を備えた第二の連結部材と
を備え、
前記第一及び第二の連結部材を合成樹脂で成型し、
前記嵌合孔は、前記嵌合突部を前記コードの軸心に直交する方向に挿入可能とするとともに、通常操作時に前記コードの軸心方向に作用する引張り力を超える力の作用により前記嵌合突部を分離可能としたことを特徴とするボールチェーン。 - 前記嵌合突部を軸状とし、
前記嵌合孔は前記嵌合突部を挿入可能とした径を備えるとともに、前記嵌合突部を前記コードの軸心方向に抜き出し可能とする開口溝を備え、前記開口溝の幅を前記嵌合突部の径より狭くしたことを特徴とする請求項1記載のボールチェーン。 - 前記嵌合突部を前記嵌合孔に嵌合した第一及び第二の連結部材の外形形状および間隔を、前記ボールの外形形状及び間隔と同一としたことを特徴とする請求項1又は2記載のボールチェーン。
- 前記コードの両端部に前記第一の連結部材をそれぞれ成型し、前記第二の連結部材に前記嵌合突部を一対設け、前記第一の連結部材を前記第二の連結部材で連結したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のボールチェーン。
- 前記コードの一端部に前記第一の連結部材を成型し、前記コードの他端部に前記第二の連結部材を成型し、前記第一及び第二の連結部材を連結したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のボールチェーン。
- ヘッドボックスから垂下されるとともに、下端がボトムレールに接続される横型ブラインドのコードにおいて、
前記コードの中間部に連結部を介在させ、
前記連結部は、
嵌合孔を備えた第一の連結部材と、
前記嵌合孔に嵌合可能とした嵌合突部を備えた第二の連結部材と
を備え、
前記第一及び第二の連結部材を合成樹脂で成型し、
前記嵌合孔は、前記嵌合突部を前記コードの軸心に直交する方向に挿入可能とするとともに、通常操作時に前記コードの軸心方向に作用する引張り力を超える力の作用により前記嵌合突部を分離可能としたことを特徴とする横型ブラインドのコード。
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