JP5350647B2 - 包装袋 - Google Patents

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本発明は、補強材を備えた包装袋に関する。
従来、包装袋の中折れの防止や自立性の向上等を目的として、樹脂シートからなる袋状の本体部を補強材で補強する包装袋の技術が知られている。たとえば、特許文献1には、本体部の上縁及び両側縁を熱可塑性樹脂からなる補強材で覆う点が開示されている。
具体的には、図6(a)に示すように、凹部61aを有する下金型61の上に袋状の本体部63が配置されるとともに上金型62が下降し、両金型61、62によって本体部63が挟まれた状態となる。このとき、本体部63は、その上縁あるいは側縁が下金型61の凹部61a内に所定の被覆幅Lを確保するように配置される。この状態で下金型61の凹部61aに熱可塑性樹脂が射出され、補強材の下半割体64が形成される。次いで、図6(b)に示すように、上金型62がスライドして上金型62の凹部62aと下金型61の凹部61aが対向配置される。この状態で上金型62の凹部62aに熱可塑性樹脂が射出されることで補強材の上半割体65が形成され、下半割体64と上半割体65とで本体部63が補強される。
特開2003−191964号公報
特許文献1に開示されているように本体部の上縁及び両側縁に熱可塑性樹脂の補強材を射出成形する場合、下金型61の凹部61a及び上金型62の凹部62aに対して本体部63の上縁及び両側縁が自由端となっている。そのため、射出される熱可塑性樹脂の熱や流れによって本体部63の上縁及び両側縁に反りが生じる。ここで、図6(c)に示すように、本体部63の上縁及び側縁が一方の金型(下金型61)に触れるほど大きく反りかえることがある。このように、あまりにも本体部63の上縁及び側縁の反りが大きい場合、本体部63の表裏(図6(c)において上側と下側)において一側の補強材の厚みが非常に小さくなってしまう。補強材の厚みの小さい部分は、他の部分に比べて強度が劣るため、補強材が裂けたり剥がれたりする原因箇所となる可能性がある。
また、特許文献1に開示される構成の場合、下金型61及び上金型62に対して本体部63が位置ずれしてセットされると、補強材によって被覆される本体部63の被覆幅は、本体部63全体で均一性を欠いたアンバランスな状態となる。補強材による本体部63の被覆幅は所定の幅を確保する必要があるが、そうしたアンバランスな状態では、所定の被覆幅を確保できない部位が発生して、その補強材の部位が本体部から離脱するおそれもある。
ところが、特許文献1に開示される構成の場合、補強材に被覆される本体部63の周縁が補強材に対してどのように配置されているかを確認することができない。したがって、本体部63の被覆状態が不適切な状態であって、それに起因して補強材が裂けたり剥がれたりする可能性があったとしても、検査等によってそれを発見することが難しい。
本発明の包装袋は、このような従来技術の課題を鑑みてなされたものであって、補強材による本体部周縁の被覆状態を推測して、包装袋の良否判定を可能にすることを目的とする。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、袋状に形成された本体部と、熱可塑性樹脂からなるとともに前記本体部の周縁に設けられる柱形状の補強材とを備えた包装袋において、前記本体部の周縁には検査凹部が設けられ、前記検査凹部の内面を視認できる検査面部が前記補強材の端面に形成され、前記検査面部は、前記検査凹部の内面と面一となるように形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、検査面部によって本体部の周縁の被覆状態を推測することができる。たとえば、検査面部において検査凹部の内面形状が過度に大きく湾曲していれば、本体部の周縁全体に過度に大きな反りが発生していると推測することができる。このように、補強材に対する本体部周縁の被覆状態が不適切な状態であって、それに起因して補強材が裂けたり剥がれたりする可能性が考えられる場合は、その包装袋を予め不適合品として排除することができる。
また、本体部の周縁に設けられた検査凹部と補強材の端面に形成された検査面部とで補強材によって被覆されている本体部周縁の配置状況を検査するための手段が構成されている。そのため、包装袋のサイズを変更したり、何らかの部材を新たに付加したりすることなく、簡便に検査するための手段を設けることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明の包装袋において、前記検査凹部の深さは、前記補強材によって被覆されている前記本体部の被覆幅以下であることを特徴とする。この構成によれば、検査凹部の最深部位よりも本体部の内方向に補強材が形成されることになるため、検査凹部を設けることによる本体部の強度低下が最小限に抑えられる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明の包装袋において、前記検査凹部の内面は、2つの断面から構成され、それら2つの断面がなす内角は30度以上となるように形成されていることを特徴とする。この構成によれば、検査凹部の内角が30度以上となるように形成されているため、検査凹部を起点として本体部の内方向に向けて本体部が裂ける(破れる)といった不都合の発生を抑制することができる。また、検査面部及び検査凹部を本体部の外方に向けやすくなるため、検査面部及び検査凹部の視認が容易になる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の発明の包装袋において、前記本体部の上縁には内容物の流通を許容する内容物流通口が設けられるとともに、前記上縁は上縁接着部によって接着され、前記補強材の端面のうち前記内容物流通口に近い側の端面に前記検査面部が形成されているとともに、前記補強材の端面が前記上縁接着部と離間していることを特徴とする。
本発明によれば、補強材の端部における本体部周縁の断面形状から、補強材による本体部周縁の被覆状態を推測して、包装袋の良否判定を可能にする。
以下、内容物流通口を備えた包装袋に関する一実施形態を図1〜図4にしたがって説明する。図1及び図2に示すように、本実施形態の包装袋は内容物を収納する袋状の本体部10と、本体部10に取り付けられる柱形状の補強材20と、本体部10の上部に配設されるとともに内容物の流通を許容する内容物流通口としての口具30とで構成されている。
図3に示すように、包装袋の本体部10は折り目が上方(図3において上側)を向くように二つ折りにされた底面シート11と底面シート11を挟み込む一対の側面シート12で構成されている。底面シート11は略四角形状に形成されているとともに底面シート11は二つ折りされた状態で、一対の側面シート12と向かい合う側の面(外側の面)が熱溶着性を有するとともに内側の面が非熱溶着性を有するように形成されている。側面シート12は縦長四角形状の両肩部が円弧状に切りかかれた略台形状に形成されている。そして、側面シート12は一方の表面が熱溶着性を有するように形成されており、底面シート11を両側から挟み込む際には側面シート12それぞれの熱溶着性を有する表面同士が向かい合うように配置される。
図1及び図2に示すように、二つ折りされた底面シート11と一対の側面シート12とは底縁接着部15において熱溶着で接着されている。図1に示すように、底縁接着部15は、正面視すると円弧状に凹んだ曲線と本体部10(側面シート12)の側縁及び底縁によって囲まれた領域となるように形成されている。
一対の側面シート12は、その側縁同士が側縁接着部16において熱溶着で接着されている。図1に示すように、側縁接着部16は、側面シート12の側縁が直線状に形成されている部分では一定の幅(図1において左右方向の幅)を保つように形成されている。そして、側面シート12の側縁のうち円弧状に形成されている部分では、側縁接着部16は上方ほど徐々にその幅が大きくなるように形成されている。この部分では側縁接着部16の内側は側面シート12の円弧よりも曲率の大きい円弧状になっている。また、一対の側面シート12はその上縁において、口具30を挟み込みつつ上縁接着部17において熱溶着で接着されている。上縁接着部17は、その両端において側縁接着部16と重複しており、この重複部分では一対の側面シート12は二度接着されている。
図1及び図2に示すように、本体部10の側縁及び上縁の一部には熱可塑性樹脂からなる補強材20が取り付けられている。補強材20は本体部10の側縁及び上縁の形状に沿う柱形状に形成されている。また、図4(a)及び(b)に示すように、補強材20はその短手方向において断面視すると断面コ字状をなしており、その補強材20によって側縁接着部16の外側(本体部10の側端及び上縁)が覆われた状態となっている。
図1及び図2に示すように、本体部10の上縁中央には内容物の流通を可能とする口具30が設けられている。図3に示すように、口具30は所定の開口を有する筒状体31と該筒状体31の開口に対して着脱可能なキャップ32とからなり、キャップ32は回転されることで筒状体31に着脱される。口具30の筒状体31は、前述した一対の側面シート12に挟み込まれて接着されることで本体部10の上縁に固定されている。
図1及び図3に示すように、本体部10の両側縁下方には、長方形状に切り欠かれた下方検査凹部18が形成されている。下方検査凹部18の内面は、二つの断面(長方形の隣り合う二つの辺)で構成され、これら2つの断面がなす内角は90度である。そして、図4(a)に示すように、側面シート12の側縁からの、下方検査凹部18の深さD1(図4(a)において本体部10の幅方向に沿う方向の長さ)は、補強材20によって被覆される本体部10の被覆幅Lよりも大きく形成されている。
図4(a)に示すように、補強材20の下方側の端面には、下方検査面部21が形成されている。下方検査面部21は、下方検査凹部18の二つの断面のうち、本体部10の幅方向に延びる面と面一(同一平面上)となるように形成されており、下方検査凹部18の内面が下方検査面部21から表出している。そのため、本体部10を下方(図1において下方)から見た際に、本体部10の周縁のうち補強材20によって覆われている側縁の下方における四層の断面を視認することができるようになっている。なお、本実施形態では、補強材20の下方側端面の全面と下方検査凹部18の内面とが面一となるように形成されているため、補強材20の下方側端面の全面が下方検査面部21を構成しているといえる。
図1及び図3に示すように、本体部10の上縁には、二つの直角二等辺三角形状の上方検査凹部19が形成されており、二つの上方検査凹部19は、口具30の固定された部分(本体部10の上縁の中央)から互いに等距離だけ離れた位置に配置されている。上方検査凹部19の内面は、直角二等辺三角形の斜辺(斜面)と本体部10の高さ方向に沿う面(垂直面)との二つの断面で構成されており、これら二つの断面がなす内角は45度である。図4(b)に示すように、上方検査凹部19の深さD2(図4(b)において本体部10の高さ方向に沿う方向の長さ)は、補強材20によって被覆される本体部10の被覆幅Lと等しくなっている。
図4(b)に示すように、補強材20の上方側の端面には、上方検査面部22が形成されている。上方検査面部22は、上方検査凹部19の二つの断面のうち、垂直面と面一(同一平面上)となるように形成されており、上方検査凹部19の内面が上方検査面部22から表出している。そのため、本体部10を側方(図1において左方及び右方)から見た際に、本体部10の周縁のうち補強材20によって覆われている上縁における二層の断面を視認することができるようになっている。なお、本実施形態では、補強材20の上方側端面の全面と上方検査凹部19の内面とが面一となるように形成されているため、補強材20の上方側端面の全面が上方検査面部22を構成しているといえる。
上記実施形態の包装袋によれば、以下のような作用効果を得ることができる。
(1)本実施形態では、下方検査面部21から下方検査凹部18の内面が表出し、また、上方検査面部22から上方検査凹部19の内面が表出している。そのため、本実施形態においては、本体部10の周縁のうち補強材20によって覆われている下方の断面と上縁の断面とを視認することができる。これらの断面の形状から補強材20に被覆されている本体部10の周縁全体に過度に大きな反りが発生していないかを推測することができ、仮に、その反りの程度が大きく補強材20が裂けたり剥がれたりする可能性が考えられる場合は、その包装袋を予め不適合品として排除することができる。
また、本実施形態においては、補強材20に被覆されている本体部10の周縁(側縁及び上縁)の反りの程度を推測するにあたって、本体部10の周縁に検査凹部18、19を設け、補強材20の端面に検査面部21、22を形成するのみで済む。したがって、包装袋のサイズを変更したり新たな部材を付加したりする必要はない。
(2)本実施形態の下方検査面部21は下方検査凹部18の内面と面一に形成され、上方検査面部22は上方検査凹部19と面一に形成されている。下方検査凹部18の内面が下方検査面部21から突出したり、上方検査凹部19の内面が上方検査面部22から突出したりしていないので包装袋の見栄えがよい。
(3)たとえば、図4(b)に示されるように、上方検査凹部19の深さD2が本体部10の被覆幅Lと等しいか、それ以上であれば、補強材20によって覆われている本体部10の周縁の断面全域が視認できる。一方、上方検査凹部19の深さD2を長くすればするほど上方検査凹部19を設けることによる本体部10の強度低下の度合いが大きくなる。本実施形態では、上方検査凹部19の深さD2を本体部10の被覆幅Lと等しくしている。この上方検査凹部19の深さD2の設定は、補強材20によって被覆された本体部10の上縁の断面全域の視認を可能にしつつ、上方検査凹部19を設けたことによる本体部10の強度低下を最小限に抑えている。
(4)下方検査凹部18の内角や上方検査凹部19の内角が小さい(たとえば30度未満)場合、両検査凹部18、19の内角を起点として本体部10の内方向に向けて本体部10が裂けたり、破れたりする可能性がある。本実施形態の下方検査凹部18の二つの断面によってなる内角は90度である。そして、本実施形態の上方検査凹部19の二つの断面によってなる内角は45度である。このように30度以上の大きな内角であれば、両検査凹部18、19の内角を起点として本体部10が裂けたり、破れたりするといった不都合の発生を抑制することができる。
(5)包装袋に内容物を充填すると本体部10は厚み方向に膨らむ(図2参照。)。そのため、下方検査面部21及び上方検査面部22(補強材20の端面)が本体部10の内方を向いていると、膨らんだ本体部10によって下方検査面部21及び上方検査面部22が隠されて見にくくなることがある。本実施形態では、下方検査面部21は本体部10の側縁に対して直交する面であり、本体部10の下方向を指向している。そして、上方検査面部22は本体部10の上縁に対して直交する面であり、本体部10の横方向(幅方向)を指向している。そのため、本体部10が厚み方向に膨らんでも本体部10によって下方検査面部21及び上方検査面部22が隠されることがなく見やすい。
(6)本実施形態の底縁接着部15は、円弧状に形成されて下方ほど幅広に形成されている(図1参照。)。また、本実施形態の側縁接着部16は上方ほど幅広に形成されている(図1参照。)。したがって、下方検査凹部18及び上方検査凹部19は、それぞれの接着部において、幅広の部分に形成されている。これらの接着部は、複数のシートが接着されて強度が高くなっているので、下方検査凹部18及び上方検査凹部19を設けても、本体部10に求められる十分な強度を維持することができる。
(7)補強材20によって被覆される本体部10の周縁の被覆幅は、本体部10に対して補強材20が脱落することを抑制するために所定の幅を確保する必要がある。本実施形態の下方検査面部21及び下方検査凹部18の構成と、上方検査面部22及び上方検査凹部19の構成によれば、その被覆幅が所定の幅、確保できているか否かを容易に判定できる。とくに、一対の補強材20を本体部10に対して同時に成形する場合には、金型と、金型にセットされる本体部10とで位置ずれが生じると、一方の補強材20によって被覆される本体部10の被覆幅と、他方の補強材20によって被覆される本体部10の被覆幅とでアンバランスな状態になることがある。本実施形態の検査面部及び検査凹部の構成ではそうしたアンバランスな状態になっているか否かを容易に判定することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・ 上記実施形態では、直角二等辺三角形状の上方検査凹部19を採用したが、上方検査凹部19の形状としてその他の形状を採用してもよい。たとえば、図5(a)に示すような四角形状の上方検査凹部51を採用してもよい。あるいは、図5(c)に示すように、横長(幅広)四角形状の上方検査凹部53を形成し、この上方検査凹部53の内面のうち、互いに対向する垂直面と面一となるようにそれぞれ補強材20の上方検査面部22を形成してもよい。また、下方検査凹部18の形状についても、上記実施形態における長方形状に限らず他の形状を採用してよく、たとえば、正方形や台形などの他の四角形状や三角形状の下方検査凹部18としてもよい。
・ 上記実施形態では、上方検査凹部19の内面のうち一方が垂直面となっている。この上方検査凹部19の断面の延設方向を変更してもよい。たとえば、図5(d)に示すように、二等辺三角形状の上方検査凹部54を採用し、上方検査凹部54の二つの断面が本体部10の上縁(上辺)に対して45度の角度を有するようにしてもよい。この場合、上方検査面部22を上方検査凹部54の内面と面一に形成すると、上方検査面部22は本体部10の斜め上方(上方45度)を指向する。上方検査面部22が斜め上方を指向していると上方検査面部22が見やすく、補強材20によって被覆されている本体部10の断面形状を視認しやすい。また、上記実施形態の下方検査凹部18の二つの断面のうち一方の面が本体部10の幅方向に沿う面(側縁に対して垂直な面)となっているが、この下方検査凹部18の断面の延設方向を変更してもよい。たとえば、上記実施形態において下方検査凹部18を直角二等辺三角形状に形成し、下方検査凹部18の断面が本体部10の側縁(側辺)に対して45度の角度を有するようにしてもよい。
・ 上記実施形態では、上方検査凹部19の深さD2を補強材20によって被覆される本体部10の被覆幅Lと等しくしたが、上方検査凹部19の深さD2を本体部10の被覆幅Lよりも長くてもよいし、短くてもよい。たとえば、図5(b)に示すように、上方検査凹部19の深さD2を被覆幅Lの半分以下に変更した上方検査凹部52を採用してもよい。このとき、補強材20の上方側端面のうち、その上部を上方検査面部22として形成し、その上部を上方検査凹部52の内面と面一に形成すればよい。また、上記実施形態では、下方検査凹部18の深さD1を補強材20によって被覆される本体部10の被覆幅Lより大きくしたが、本体部10の被覆幅Lと等しくしてもよいし、それ以下の長さとしてもよい。
・ 上記実施形態における下方検査凹部18の断面がなす内角、及び上方検査凹部19の断面がなす内角を変更してもよい。たとえば、下方検査凹部18の断面がなす内角を90度より大きくしてもよいし小さくしてもよい。また、上方検査凹部19の断面がなす内角を45度より大きくしてもよいし小さくしてもよい。ただし、本体部10が裂けや破れを抑制するという点からは、下方検査凹部18及び上方検査凹部19のいずれもがその内角を30度以上に設定することが好ましい。このように、下方検査凹部18及び上方検査凹部19の形状は、包装袋の大きさやデザイン性等を勘案して自由に変更することができる。
・ 上記実施形態では、補強材20の下方側端面に下方検査面部21を形成し、上方側端面に上方検査面部22を形成したが、補強材20の端面の一方のみに検査面部を形成してもよい。たとえば、上方検査面部22のみを形成する場合、本体部10の下端に臨むように(下端を被覆するように)補強材20を形成して、補強材20の下方側端面に下方検査面部21が形成されないようにする。
・ 補強材20の形成位置は、上記実施形態のものに限らず、本体部10の上縁のみ又は側縁のみに補強材20を設けてもよい。また、側縁の一部のみに補強材20を設けてもよいし、本体部10の両側縁のうち片側の側縁のみに補強材20を設けてもよい。
・ 補強材20の形状を変更してもよい。たとえば、補強材20を端面に向かうほど補強材20の幅を狭くする階段状に形成し、その端面を検査面部として構成してもよい。
・ 本体部10のシート構成は上記実施形態のものに限らない。たとえば、一枚の側面シート12を二つ折りにしたものを一対の側面シート12としてもよい。また、1枚のシートを複数回折り曲げたものを本体部10の底面シート11及び一対の側面シート12としてもよい。あるいは、四枚以上のシートを組み合わせてもよい。
・ 本体部10の形状は上記実施形態のものに限らず、変更してもよい。たとえば、上記実施形態では、本体部10の上縁を水平方向に延びるように形成したが、これに限定されることはなく、本体部10の中央ほど膨らむ、又は凹むような円弧状の曲線となるように上縁の形状を変更してもよい。また、本体部10を平面視で正方形状にしてもよいし、三角形状等に変更するなど、とくに、本体部10の形状は限定されない。
・ それぞれのシートの接着は熱溶着に限らず、たとえば、接着剤による接着、超音波接合、高周波接合等に変更してもよい。
・ 上記実施形態では、口具30を本体部10の上縁のうち中央に設けたが、口具30の固定位置はこれに限らない。たとえば、本体部10の上縁の端に設けてもよいし、あるいは本体部10の側縁のうち上方側に設けてもよい。また、内容物流通口としての口具30は、上記実施形態のものに限らず、たとえば、口具30の代わりにファスナーを付与して開閉可能となるようにしてもよい。あるいは、本体部10の一部を切り取り可能とする切取口を設ける等して、使用時に本体部10を開封することで内容物流通口としてもよい。
・ 上記実施形態では、二つ折りされた状態の底面シート11の内側の面は非熱溶着性を有するように構成したが、これを、熱溶着性を有するように変更することも可能である。上記実施形態では、二つ折りされた状態の底面シート11の側縁を切り欠き、この切り欠きを介して一対の側面シート12同士が熱溶着されることになるが、この変更例では、そうした切り欠きを形成する必要性がなくなる。
・ 側縁接着部16の接着幅は適宜変更可能である。たとえば、側面シート12の側縁が直線状に形成されている部分に対応する側縁接着部16において、その一部分を本体部10の中央側へ突出するように形成した突出接着部を設け、本体部10の内容物収容領域にしぼりを与えるようにしてもよい。この場合、突出接着部が設けられた箇所では包装袋の中折れが起こりやすいので、突出接着部に隣接する側縁接着部16は補強材20で被覆されることが好ましい。また、側面シート12の側縁が円弧状に形成されている部分に対応する側縁接着部16において、側縁接着部16の内側が直線状をなすように変更してもよい。
次に、上記実施形態及び変更例から把握できる技術的思想について、以下に追記する。
・ 前記本体部の周縁には、内容物の流通を許容する内容物流通口が設けられ、前記補強材の端面のうち前記内容物流通口に近い側の端面に前記検査面部が形成されていることを特徴とする包装袋。
・ 底面シートと一対の側面シートとが互いに接着部で接着されて自立性を有する袋状に形成された本体部と、熱可塑性樹脂からなるとともに前記本体部の周縁に設けられる柱形状の補強材とを備えた包装袋において、前記補強材は、前記本体部の側縁に形成された側縁接着部の少なくとも一部を被覆し、前記一対の側面シートは、前記側縁接着部から前記本体部の中央側へ突出するように形成された突出接着部で接着され、前記本体部の幅方向において、前記突出接着部に隣接する前記側縁接着部は前記補強材で被覆されていることを特徴とする包装袋。
本実施形態の包装袋の正面図。 本実施形態の包装袋の斜視図。 本実施形態の包装袋の分解斜視図及び部分拡大図。 (a)、(b)は、本実施形態の包装袋の部分斜視図。 (a)、(b)、(c)、(d)は、別例における包装袋の部分正面図。 (a)、(b)、(c)は、従来の包装袋における補強材形成時の断面図。
符号の説明
10…本体部、11…底面シート、12…側面シート、18…下方検査凹部、19…上方検査凹部、20…補強材、21…下方検査面部、22…上方検査面部、30…口具、D1…下方検査凹部の深さ、D2…上方検査凹部の深さ、L…被覆幅。

Claims (4)

  1. 袋状に形成された本体部と、熱可塑性樹脂からなるとともに前記本体部の周縁に設けられる柱形状の補強材とを備えた包装袋において、
    前記本体部の周縁には検査凹部が設けられ、前記検査凹部の内面を視認できる検査面部が前記補強材の端面に形成され
    前記検査面部は、前記検査凹部の内面と面一となるように形成されていることを特徴とする包装袋。
  2. 前記検査凹部の深さは、前記補強材によって被覆されている前記本体部の被覆幅以下であることを特徴とする請求項1に記載の包装袋。
  3. 前記検査凹部の内面は、2つの断面から構成され、それら2つの断面がなす内角は30度以上となるように形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の包装袋。
  4. 前記本体部の上縁には内容物の流通を許容する内容物流通口が設けられるとともに、前記上縁は上縁接着部によって接着され、
    前記補強材の端面のうち前記内容物流通口に近い側の端面に前記検査面部が形成されているとともに、前記補強材の端面が前記上縁接着部と離間していることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の包装袋。
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