JP5350039B2 - ウエットマスターバッチの製造方法、および該ウエットマスターバッチを用いて得られた加硫ゴム - Google Patents
ウエットマスターバッチの製造方法、および該ウエットマスターバッチを用いて得られた加硫ゴム Download PDFInfo
- Publication number
- JP5350039B2 JP5350039B2 JP2009079690A JP2009079690A JP5350039B2 JP 5350039 B2 JP5350039 B2 JP 5350039B2 JP 2009079690 A JP2009079690 A JP 2009079690A JP 2009079690 A JP2009079690 A JP 2009079690A JP 5350039 B2 JP5350039 B2 JP 5350039B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- carbon black
- slurry solution
- wet masterbatch
- dispersibility
- solution
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
(相対堆積割合(%))=(Pmax−P)/(Pmax−Pmin) (1)
(式中、Pは測定した液圧、Pmaxはカーボンブラックが完全に分散した状態での液圧、Pminはカーボンブラックが完全に沈降した状態での液圧)から計算されるものであることが好ましい。かかる構成によれば、上記式(1)に基づき、カーボンブラックの相対堆積割合を簡便かつ正確に計算可能となり、その結果、カーボンブラックの分散性に優れたウエットマスターバッチを確実に製造することができる。
(相対堆積割合(%))=(Pmax−P)/(Pmax−Pmin) (1)
(式中、Pは測定した液圧、Pmaxはカーボンブラックが完全に分散した状態での液圧、Pminはカーボンブラックが完全に沈降した状態での液圧)から計算することができる。この式(1)によれば、カーボンブラックの相対堆積割合を簡便かつ正確に計算可能となり、その結果、カーボンブラックの分散性に優れたウエットマスターバッチを確実に製造することができる。ここで、スラリー溶液を所定の容器内へ注入後、容器内底部のスラリー溶液の液圧は時間と共に低下し、十分な時間が経過した後に略一定となる。したがって、本発明においては、スラリー溶液の液圧が略一定となった時点での液圧を測定してもよく、液圧の低下が時間と共に一定の規則性を有する場合は、所定時間経過後の測定液圧から、カーボンブラックの相対堆積割合を計算してもよい。
a)カーボンブラック SAF(「シースト9」、東海カーボン社製)
b)分散溶媒 水
c)ゴムラテックス溶液 天然ゴム濃縮ラテックス(レヂテックス社製、DRC(Dry Rubber Content)=60%)を蒸留水で25重量%に希釈したもの
d)凝固剤 ギ酸(ナカライテスク社製 一級85%)を蒸留水で10重量%に希釈したもの
分散機(PRIMIX社製ロボミックス)を使用し、ローターとステーターとのクリアランスを0.3mm、ローターの周速を17m/sに設定して、表1に記載の混合時間でカーボンブラックと、水と、を分散させて、カーボンブラックを含有するスラリー溶液を作成した(各実施例および比較例におけるスラリー溶液中のカーボンブラックの濃度を表1に示す)。各スラリー溶液を、所定の容器として、一般的なメスシリンダー(φ56×高さ340mmの500ccメスシリンダー)を備える装置(中央化工機社製「IKABUST JT−P」)の、該容器内に注入し、容器内の底部の略重心位置で、各スラリー溶液の液圧を測定し、上記式(1)に基づき、容器内へ注入して5分間経過後のカーボンブラックの相対堆積割合を計算した。結果を表1に示す。また、参考として、調整したカーボンブラック含有スラリー溶液のD90を、測定時の吸光度を0.01〜0.1に設定し、島津製作所社製「SALD2200」(CBの屈折率:2.0−0.10i)を使用して測定した(結果を表1に示す)。
e)ステアリン酸 (日本油脂社製) 1重量部
f)老化防止剤 「6PPD」(モンサント社製) 1重量部
g)亜鉛華 「亜鉛華1号」(三井金属社製) 3重量部
h)ワックス (日本精鑞社製) 1重量部
i)硫黄 (鶴見化学工業社製) 2重量部
Claims (3)
- カーボンブラックを含有するスラリー溶液と、ゴムラテックス溶液と、を混合し、凝固乾燥する工程を含むウエットマスターバッチの製造方法において、
前記スラリー溶液は、
前記スラリー溶液を所定の容器内へ注入し、前記容器内底部の前記スラリー溶液の液圧を測定し、測定した前記液圧と前記スラリー溶液の組成とに基づき予め計算された、前記カーボンブラックの相対堆積割合に基づいて、前記カーボンブラックの分散状態が調整されたものであることを特徴とするウエットマスターバッチの製造方法。 - 前記相対堆積割合は、以下の式(1):
(相対堆積割合(%))=(Pmax−P)/(Pmax−Pmin) (1)
(式中、Pは測定した液圧、Pmaxはカーボンブラックが完全に分散した状態での液圧、Pminはカーボンブラックが完全に沈降した状態での液圧)から計算されるものである請求項1に記載のウエットマスターバッチの製造方法。 - 前記スラリー溶液中の前記カーボンブラックの濃度が、3〜15重量%である請求項1または2に記載のウエットマスターバッチの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009079690A JP5350039B2 (ja) | 2009-03-27 | 2009-03-27 | ウエットマスターバッチの製造方法、および該ウエットマスターバッチを用いて得られた加硫ゴム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009079690A JP5350039B2 (ja) | 2009-03-27 | 2009-03-27 | ウエットマスターバッチの製造方法、および該ウエットマスターバッチを用いて得られた加硫ゴム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010229329A JP2010229329A (ja) | 2010-10-14 |
JP5350039B2 true JP5350039B2 (ja) | 2013-11-27 |
Family
ID=43045439
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009079690A Expired - Fee Related JP5350039B2 (ja) | 2009-03-27 | 2009-03-27 | ウエットマスターバッチの製造方法、および該ウエットマスターバッチを用いて得られた加硫ゴム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5350039B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6377495B2 (ja) * | 2014-11-07 | 2018-08-22 | 東洋ゴム工業株式会社 | ゴムウエットマスターバッチの製造方法、ゴムウエットマスターバッチ、ゴム組成物および空気入りタイヤ |
JP6378056B2 (ja) * | 2014-11-12 | 2018-08-22 | 東洋ゴム工業株式会社 | ゴムウエットマスターバッチの製造方法およびゴムウエットマスターバッチ、ならびにゴムウエットマスターバッチを含有するゴム組成物 |
JP6800742B2 (ja) | 2016-12-27 | 2020-12-16 | Toyo Tire株式会社 | マスターバッチの製造方法およびタイヤの製造方法 |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4288448B2 (ja) * | 2000-12-01 | 2009-07-01 | 財団法人名古屋産業科学研究所 | 固液分散系スラリーの特性評価方法及びその特性評価装置 |
JP2004142244A (ja) * | 2002-10-24 | 2004-05-20 | Canon Inc | インクタンク |
JP2004163170A (ja) * | 2002-11-11 | 2004-06-10 | Chuo Kakoki Kk | 固液分散系スラリーの特性測定装置 |
JP4972286B2 (ja) * | 2005-02-03 | 2012-07-11 | 株式会社ブリヂストン | ゴム−充填材マスターバッチの製造方法 |
JP4713171B2 (ja) * | 2005-02-04 | 2011-06-29 | 株式会社ブリヂストン | 天然ゴムマスターバッチの製造方法 |
JP2008231152A (ja) * | 2007-03-16 | 2008-10-02 | Bridgestone Corp | ウェットマスターバッチ及びその製造方法、並びにそれを用いたゴム組成物 |
JP2009126978A (ja) * | 2007-11-26 | 2009-06-11 | Bridgestone Corp | ゴムウェットマスターバッチ及びその製造方法、並びにゴム組成物及びタイヤ |
-
2009
- 2009-03-27 JP JP2009079690A patent/JP5350039B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2010229329A (ja) | 2010-10-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4738551B1 (ja) | ゴムウエットマスターバッチおよびその製造方法、ゴム組成物ならびに空気入りタイヤ | |
JP5922403B2 (ja) | ゴム組成物の製造方法およびゴム組成物 | |
JP6116448B2 (ja) | ゴムウエットマスターバッチおよびその製造方法、ゴム組成物ならびに空気入りタイヤ | |
JP5850778B2 (ja) | ゴム組成物およびその製造方法 | |
JP2014077083A (ja) | ゴムウエットマスターバッチ | |
JP2015093879A (ja) | ゴム組成物の製造方法 | |
JP2012197375A (ja) | 未加硫ゴム組成物およびその製造方法、ならびに空気入りタイヤ | |
JP6030411B2 (ja) | ゴムウエットマスターバッチおよびその製造方法、ゴム組成物ならびに空気入りタイヤ | |
JP2010209175A (ja) | ウエットマスターバッチの製造方法、および該ウエットマスターバッチを用いて得られた加硫ゴム | |
JP2017039881A (ja) | ゴムウエットマスターバッチの製造方法、ゴム組成物の製造方法およびタイヤの製造方法 | |
JP5350039B2 (ja) | ウエットマスターバッチの製造方法、および該ウエットマスターバッチを用いて得られた加硫ゴム | |
WO2018123121A1 (ja) | ゴムウエットマスターバッチの製造方法 | |
CN106459428B (zh) | 橡胶湿法母炼胶的制造方法 | |
JP2012158666A (ja) | ゴム組成物およびその製造方法、ならびに空気入りタイヤ | |
JP6371633B2 (ja) | ゴム組成物及びベルト被覆ゴム | |
JP2007197549A (ja) | カーボンブラック含有ゴムウェットマスターバッチの製造方法、並びにゴム組成物及びタイヤ | |
WO2017085972A1 (ja) | ゴムウエットマスターバッチおよびゴム組成物の製造方法 | |
JP7066398B2 (ja) | タイヤ用ゴム組成物の製造方法 | |
JP2017082132A (ja) | ゴムウエットマスターバッチの製造方法およびゴム組成物の製造方法・タイヤの製造方法 | |
JP6720047B2 (ja) | タイヤ部材の製造方法 | |
JP2012207088A (ja) | ゴムウエットマスターバッチおよびその製造方法、ゴム組成物ならびに空気入りタイヤ | |
JP2020066684A (ja) | ゴムウエットマスターバッチの製造方法、およびゴム組成物の製造方法 | |
JP6761723B2 (ja) | タイヤ部材の製造方法 | |
JP2010229330A (ja) | ウエットマスターバッチの製造方法、および該ウエットマスターバッチを用いて得られた加硫ゴム | |
JP2015044889A (ja) | ゴムウエットマスターバッチの製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20111014 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130301 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130607 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130722 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130807 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130821 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |