JP5350018B2 - 電動車両のモータ制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の駆動輪を回転駆動する電動モータの出力特性を、その運転状態に応じて、低回転寄りの運転領域に対応する低速モードと、これよりも高回転寄りの運転領域まで対応可能な高速モードとの間で切り替える電動車両のモータ制御方法に関する。
従来から、自動車の分野では、エミッション性や燃費性能等のさらなる向上を目的として、ガソリンエンジンやディーゼルエンジン等の内燃機関を用いた従来の自動車に代えて、電動モータを動力源としたいわゆる電気自動車や、内燃機関と併用して電動モータを用いるいわゆるハイブリッド自動車等が開発されてきたのは周知の通りである。
このように、動力源の少なくとも一部として電動モータを用いた車両(以下、このような車両のことを電動車両という)では、車両の様々な走行シーンに電動モータの出力特性を対応させるために、比較的幅広い範囲の回転速度をカバーできるように電動モータを制御することが望まれる。
例えば、下記特許文献1では、電動モータの回転速度が所定の閾値(切替回転速度)を越えること等の条件が成立すると、電動モータの巻線の結線状態を切り替えたり、界磁制御方式を切り替えたりすることにより、電動モータの出力特性をより高回転寄りの領域まで対応可能な特性に変化させることが行われている。
特開平6−225588号公報
上記特許文献1のように、あらかじめ設定された切替回転速度を境に、電動モータの出力特性を、低回転寄りの運転領域に対応した特性(以下、低速モードという)と、高回転寄りの運転領域に対応した特性(以下、高速モードという)との間で切り替えるようにした場合には、より幅広い速度範囲で電動モータを駆動制御することが可能になる。しかしながら、あらゆる状況下でこのような制御が最適であるとは限らない。
例えば、上記切替回転速度より低回転側の領域であっても、状況によっては、低速モードよりむしろ高速モードで運転した方が有利な場合も想定される。しかしながら、上記特許文献1に示されるような制御方法によると、切替回転速度よりも低回転側の領域では一律に低速モードに切り替わるため、高速モードの方が有利な領域がたとえ低回転側に存在したとしても、依然として低速モードで運転せざるをえないという問題がある。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、車両駆動用の電動モータをより柔軟かつ適正に駆動制御することが可能な制御方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためのものとして、本発明は、車両の駆動輪を回転駆動する電動モータの出力特性を、その運転状態に応じて、低回転寄りの運転領域に対応する低速モードと、これよりも高回転寄りの運転領域まで対応可能な高速モードとの間で切り替える電動車両のモータ制御方法であって、前記電動モータの運転状態が、前記低速モードおよび高速モードのいずれでも対応可能な共通領域にあるか、前記高速モードでのみ対応可能な高速モード専用領域または前記低速モードでのみ対応可能な低速モード専用領域にあるかを判定する領域判定ステップと、車両の走行モードとしてスポーツ性を重視するスポーツモードが選択されているか否かを判定する走行モード判定ステップと、前記領域判定ステップで前記共通領域にあることが確認された場合に、この共通領域のうち、高速モードを選択した方が低速モードを選択するよりも電動モータの駆動効率が所定値以上高くなる領域を少なくとも含む領域を、前記高速モードで運転すべき高速モード選択領域として設定するとともに、この高速モード選択領域を上記共通領域から除いた領域を、前記低速モードで運転すべき低速モード選択領域として設定する領域設定ステップと、前記走行モード判定ステップでスポーツモードが選択されていることが確認された場合に、前記駆動効率を基準とした高速モード選択領域の設定を禁止する設定禁止ステップと、前記共通領域内に設定された高速モード選択領域と、前記共通領域よりも高回転側に位置する前記高速モード専用領域との間を移動する運転時において、両者の間に前記低速モード選択領域の一部として存在する中間領域を通過する時間が所定時間以下になることが予想される場合に、前記中間領域で出力特性が低速モードに切り替わるのを禁止する切替禁止ステップとを含むことを特徴とするものである(請求項1)。
本発明によれば、低速モードおよび高速モードのいずれでも対応可能な共通領域のうち、高速モードを選択した方が電動モータの駆動効率が高くなる領域を高速モード選択領域とし、この領域では電動モータを高速モードで運転するようにしたため、比較的低回転側の領域でも高速モードで運転した方が駆動効率を改善できる領域が存在すれば、その領域では電動モータを高速モードに切り替えることにより、例えば従来のように所定の回転速度を境に電動モータの出力特性を一律に切り替えた場合と異なり、上記共通領域における電動モータの駆動効率を効果的に改善でき、上記電動モータをより柔軟かつ適正に駆動制御できるという利点がある。
また、上記共通領域のうち、高速モードを選択した方が低速モードを選択するよりも電動モータの駆動効率が所定値以上高くなる領域、つまり電動モータの駆動効率に特に有意な差が現れる領域のみを上記高速モード選択領域として設定するようにしたので、上記駆動効率の効率的な改善を図りつつ出力特性のむやみな切り替わりを防止できるという利点がある。
さらに、車両の走行モードとしてスポーツモードが選択されている場合には、上記駆動効率を基準とした高速モード選択領域の設定が禁止されるので、スポーツ性が重視されているために電動モータの駆動効率を考慮する必要性が少ない状況で、この駆動効率を基準に電動モータの出力特性が無用に高速モードに切り替わるのを防止でき、ドライバーの運転嗜好に基づくスポーツ性に優れたドライバビリティを適正に確保できるという利点がある。
さらにまた、上記共通領域内に設定された高速モード選択領域と、これより高回転側の高速モード専用領域との間を移動する運転時において、両者の間の中間領域を通過する時間が所定時間以下になることが予想される場合には、上記中間領域で出力特性が低速モードに切り替わることが禁止されるので、わずかな時間の間に電動モータの出力特性が低速モードと高速モードとの間で何度も切り替わるといったことがなく、このような頻繁な出力特性の切り替わりに起因して乗員が違和感を覚えること等を効果的に防止できるという利点がある。
本発明において、好ましくは、前記領域設定ステップでは、前記共通領域のうち、高速モードを選択した方が低速モードを選択するよりも電動モータの駆動効率が所定値以上高くなる前記領域と、高速モードを選択した方が低速モードを選択するよりもアクセルオフ時の減速ショックが所定値以上小さくなる領域とを少なくとも含む領域を、前記高速モード選択領域に設定し、車両の走行モードが前記スポーツモードであるとき、前記設定禁止ステップとして、前記駆動効率を基準とした高速モード選択領域の設定と、前記減速ショックを基準とした高速モード選択領域の設定とをともに禁止する請求項2)。
このようにすれば、上記共通領域における減速ショックを効果的に改善できるという利点がある。
また、スポーツ性が重視されているためにアクセルオフ時の減速ショックを考慮する必要性が少ない状況で、この減速ショックを基準に電動モータの出力特性が無用に高速モードに切り替わるのを防止でき、ドライバーの運転嗜好に基づくスポーツ性に優れたドライバビリティを適正に確保できるという利点がある。
本発明において、好ましくは、前記領域設定ステップでは、前記共通領域のうち、高速モードを選択した方が低速モードを選択するよりも電動モータの駆動効率が所定値以上高くなる前記領域と、高速モードを選択した方が低速モードを選択するよりも電動モータ作動時の電磁気ノイズのレベルが所定値以上小さくなる領域とを少なくとも含む領域を、前記高速モード選択領域に設定する(請求項3)。
このようにすれば、上記共通領域における電磁気ノイズのレベルを効果的に改善できるという利点がある。
上記方法において、好ましくは、車載機器としてのラジオまたはテレビが作動中か否かを判定する機器判定ステップを含み、このステップで上記ラジオまたはテレビが作動中であることが確認された場合にのみ、上記電磁気ノイズを基準とした高速モード選択領域の設定を行う(請求項4)。
このようにすれば、上記共通領域における電磁気ノイズのレベルを抑制してラジオの音質やテレビの画質を良好に維持することができるとともに、これらの機器が非作動であるときには、上記電磁気ノイズを基準にした高速モード選択領域の設定を禁止することにより、上記電動モータの出力特性が無用に高速モードに切り替わるのを防止できるという利点がある。
本発明において、好ましくは、上記領域設定ステップで、上記電動モータに電力を供給するバッテリの端子間電圧、外気温、および気圧のうち少なくとも1つを含む所定の影響因子に応じて、上記高速モード選択領域の範囲を可変的に設定する(請求項5)。
このようにすれば、電動モータの出力特性に影響する所定の影響因子に応じて上記高速モード選択領域を適正に設定することができ、より精密な電動モータの駆動制御を行えるという利点がある。
以上説明したように、本発明によれば、車両駆動用の電動モータをより柔軟かつ適正に駆動制御できるという利点がある。
本発明の一実施形態にかかるモータ制御方法が適用される電動車両用駆動装置の全体構成を示す概略平面図である。 上記電動車両用駆動装置の制御系を示すブロック図である。 上記電動車両用駆動装置における電動モータやインバータ等の電気的な構成を示す回路図である。 上記電動モータの出力特性を示す特性図である。 (a)〜(c)は、駆動効率、減速ショック、電磁気ノイズをそれぞれ基準とした高速モード選択領域の設定例を示す図である。 ラジオまたはテレビがONで走行モードが通常モードである場合に選択される制御マップを示す図である。 ラジオまたはテレビがONで走行モードがスポーツモードである場合に選択される制御マップを示す図である。 ラジオおよびテレビがOFFで走行モードが通常モードである場合に選択される制御マップを示す図である。 ラジオおよびテレビがOFFで走行モードがスポーツモードである場合に選択される制御マップを示す図である。 上記電動モータに対し行われる制御動作の内容を示すフローチャートである。 本発明の変形例を説明するための図である。 本発明の他の変形例を説明するための回路図である。 上記他の変形例における電動モータの出力特性を示す図である。
図1は、本発明の一実施形態にかかるモータ制御方法が適用される電動車両用駆動装置の全体構成を示す概略平面図、図2は、電動車両用駆動装置の制御系を示すブロック図である。これらの図に示される電動車両用駆動装置は、ハイブリッド型自動車からなる電動車両1(以下、単に車両1という)を駆動するための駆動装置として構成されている。具体的に、この電動車両用駆動装置は、発電用の動力源として設けられたガソリンエンジンまたはディーゼルエンジン等からなるエンジン2と、必要時にエンジン2を始動するとともに、エンジン2から駆動力を得て発電を行うジェネレータ3と、このジェネレータ3で発電された電力を蓄える蓄電装置としてのバッテリ9と、走行用の動力源として設けられ、上記バッテリ9から電力の供給を受けて車両1を駆動する電動モータ5と、上記バッテリ9からの供給電力を交流に変換して上記ジェネレータ3および電動モータ5を駆動する第1インバータ11および第2インバータ12と、これら各部を統括的に制御するコントローラ15(本発明にかかる制御手段に相当)とを備えている。
上記電動モータ5は、ギヤトレイン6および差動装置7を介してドライブシャフト8と連動連結されており、これらギヤトレイン6、差動装置7、およびドライブシャフト8を含む動力伝達経路を経由することにより、上記電動モータ5の駆動力が、上記ドライブシャフト8に連結された左右一対の駆動輪16に伝達されるようになっている。なお、当実施形態の車両1では、その前後左右に備わる4つの車輪のうち2つが駆動輪16であり、残りの車輪は従動輪17である。
上記電動モータ5は、例えば3相の交流同期モータ等からなり、必要時にバッテリ9から第2インバータ12を介して電力の供給を受けることにより、上記ギヤトレイン6等を介してドライブシャフト8および駆動輪16を駆動する一方、減速時や下り坂走行時等には、上記ドライブシャフト8から駆動力を得て発電を行い、その発電電力を上記バッテリ9に蓄電するように構成されている。
上記ジェネレータ3は、エンジン2の始動時にバッテリ9から第1インバータ11を介して電力の供給を受けることにより、エンジン2のクランク軸を強制回転させてエンジン2を始動するスタータとしての機能、および、エンジン2のクランク軸から駆動力を得て発電するオルタネータとしての機能の両方を兼ね備えたものである。
上記コントローラ15は、周知のCPU、ROM、RAM、およびI/O(入出力インターフェース)等からなり、このうちROMには、車両1の運転に必要な各種制御プログラム等があらかじめ格納されている。なお、RAMには制御プログラムの実行に必要な種々のワークメモリが格納されている。
図2に示すように、上記コントローラ15には、車両1の各部に設けられた種々のセンサ類が電気的に接続されている。具体的に、コントローラ15には、車両1の走行速度(車速)を検出する車速センサ30と、ドライバーにより踏み込み操作される図外のアクセルペダルの開度TVOを検出するアクセル開度センサ31と、エンジン2のクランク軸の回転速度を検出するエンジン回転速度センサ32と、ジェネレータ3の軸回転速度を検出するジェネレータ回転速度センサ33と、バッテリ9からジェネレータ3に入力される入力電流またはジェネレータ3で発電されてバッテリ9に出力される出力電流を検出するジェネレータ電流センサ34と、電動モータ5の軸回転速度Nを検出するモータ回転速度センサ35と、電動モータ5の入出力電流を検出するモータ電流センサ36と、バッテリ9の端子間電圧Vbを検出するバッテリセンサ37と、外気温Taを検出する外気温センサ38と、気圧Paを検出する気圧センサ39とがそれぞれ接続されており、これら各センサ30〜39により検出された各種制御情報が上記コントローラ15に電気信号として入力されるようになっている。
そして、上記コントローラ15は、上記各センサ30〜39からの入力情報に基づいて種々の演算を実行し、その結果に基づいて上記エンジン2、ジェネレータ3、電動モータ5、およびインバータ11,12等の動作を統括的に制御する。そして、このようにコントローラ15によって各部が制御されることにより、当実施形態の車両1では、ドライバーのアクセル操作等に基づき電動モータ5が駆動制御されて車両1の走行速度等が調節されるとともに、例えばバッテリ9の残容量が少なくなったとき等に、エンジン2の始動およびジェネレータ3による発電が行われ、その発電電力がバッテリ9に補充されるように構成されている。
また、上記コントローラ15には、走行モード選択スイッチ41およびAV機器42が電気的に接続されている。
上記走行モード選択スイッチ41は、効率等を優先して電動モータ5を駆動制御する通常モードと、ドライバーがアクセルペダルを踏み込んだ際に得られる加速感等を重視して電動モータ5を駆動制御するスポーツモードとの間で自車両の走行モードを切り替えるためのものである。この走行モード選択スイッチ41は、例えばドライバーによりON/OFF操作されるボタン式のスイッチからなり、このようなON/OFF操作に応じて発信される操作信号が上記コントローラ15に入力されることにより、自車両の走行モードが上記通常モードとスポーツモードとの間で切り替えられるようになっている。
上記AV機器42は、オーディオ・ビジュアルに関する統合的な装置であり、図示されたラジオ42aおよびテレビ42bの他、例えばCDプレーヤやDVDプレーヤ等を内蔵している。
図3は、上記ジェネレータ3、電動モータ5、およびインバータ11,12の回路図である。本図に示すように、上記電動モータ5の各相(U相、V相、W相)には、直列に接続された第1巻線L1および第2巻線L2からなる2つの巻線がそれぞれ設けられており、これら各相の巻線L1,L2に流れる電流の経路を切り替える手段として、上記第2インバータ12には、スイッチング素子Swが設けられている。そして、このスイッチング素子Swによる切替動作に応じて、上記第2インバータ12からの電流Imが上記第1・第2巻線L1,L2の両方を流れる状態と、このうちの第1巻線L1のみに電流Imが流れる状態との間で電流経路が切り替わるようになっている。
図4は、電動モータ5の出力特性を示す図である。この図4において、太線で示す特性線A1は、上記第1および第2巻線L1,L2の両方に電流を流したときの出力特性を、細線で示す特性線A2は、上記第1巻線L1のみに電流を流したときの出力特性を、それぞれ示している。本図に示すように、第1巻線L1のみに電流を流した場合(特性線A2の場合)には、両巻線L1,L2に電流を流した場合(特性線A1の場合)と比べて、電動モータ5の軸トルクTは低下するものの、より高い回転速度まで電動モータ5を駆動できるようになる。これは、以下の理由による。
すなわち、電動モータ5の第1および第2の巻線L1,L2に電流が流れているとき、この電動モータ5には、図3に示すように、モータ回転速度Nに応じた誘起電圧Vaが発生するが、この誘起電圧Vaがインバータ12側の電圧Vdcよりも小さい間は、その電位差によりインバータ12側から電動モータ5へと電流Imが流れる。ただし、この状態からさらにモータ回転速度Nが上昇し、上記誘起電圧Vaがインバータ側の電圧Vdcと略等しくなると、電動モータ5に電流Imが流れなくなり、図4の特性線A1の限界ラインALに示すように、電動モータ5のトルクTが急低下する。そこで、電流Imが流れなくなる前に、上記スイッチング素子Swにより電流経路を切り替えて、電流Imが第2巻線L2を迂回して第1巻線L1にのみ流れるようにすれば、その分だけ電動モータ5の誘起電圧Vaが低下するため、上記限界ラインALよりも高回転寄りの領域においても、インバータ12と電動モータ5の間に電位差を生じさせることができ、より高回転まで電動モータ5を駆動できるようになる。
このように、当実施形態では、直列に接続された複数の巻線L1,L2を電動モータ5の各相に設け、これら複数の巻線L1,L2の全部または一部に電流が流れるようにその経路を切り替えることにより、電動モータ5の出力特性を、低回転寄りの運転領域に対応する特性(図4の特性線A1)と、高回転寄りの運転領域に対応する特性(特性線A2)との間で適宜切り替えるようにしている。なお、以下では、上記第1および第2の巻線L1,L2の両方に電流を流すことにより、特性線A1のような出力特性が得られるように電動モータ5を制御した状態を低速モード、上記第1巻線L1のみに電流を流すことにより、特性線A2のような出力特性が得られるように電動モータ5を制御した状態を高速モードと称する。
図4において、特性線A1の限界ラインALに対応する回転速度を境界回転速度Ntとすると、この境界回転速度Ntよりも高回転側の領域、つまり、高速モードの特性線A2に囲まれた領域のうち上記境界回転速度Ntよりも高回転側にあたる領域E2は、高速モードでのみ対応可能な運転領域である。一方、上記特性線A2に囲まれた領域のうち上記境界回転速度Ntよりも低回転側の領域、つまり、高速モードの特性線A2と低速モードの特性線A1との重複部分にあたるハッチングの領域Cは、低速モードおよび高速モードのいずれでも対応可能な領域である。また、この領域Cよりも高トルク側の領域、つまり、低速モードの特性線A1で囲まれた領域のうち上記領域Cよりも高トルク側の領域E1は、低速モードでのみ対応可能な領域である。なお、以下では、低速モードでのみ対応可能な上記領域E1のことを「低速モード専用領域」、高速モードでのみ対応可能な上記領域E2のことを「高速モード専用領域」、低速モードおよび高速モードのいずれでも対応な上記領域Cのことを「共通領域」と称する。
上記低速モードと高速モードとの切り替えは、基本的に、上記境界回転速度Ntを基準行えばよい。すなわち、上記境界回転速度Ntよりも低回転側にあたる低速モード専用領域E1および共通領域Cでは、電動モータ5の出力特性を低速モードに設定し、上記境界回転速度Ntより高回転側の高速モード専用領域E2でのみ、出力特性を高速モードに切り替えるようにすれば、全ての運転領域で電動モータ5を駆動することが可能である。
しかしながら、上記共通領域Cにおいては、状況により、その全範囲を低速モードで運転するよりも、部分的に高速モードで運転した方が好ましい場合がある。そこで、当実施形態では、図5(a)〜(c)に示すように、上記共通領域Cのうち、条件ごとに設定された特定の領域(網掛けで示す領域C2)で、電動モータ5の出力特性を高速モードに切り替えるようにする。なお、以下では、上記共通領域Cのうち、高速モードが選択される網掛けの領域を高速モード選択領域C2と、当該領域C2を上記共通領域Cから除いた領域(つまり低速モード選択される領域)を低速モード選択領域C1と称する。
図5(a)は、上記共通領域Cのうち、高速モードを選択した方が電動モータ5の駆動効率が高くなる領域を高速モード選択領域C2とした例である。つまり、ここでの高速モード選択領域C2は、電動モータ5を高速モードで運転した方が、低速モードで運転した場合と比べて相対的に高い駆動効率を得ることができる領域である。なお、ここでいう駆動効率とは、同じ消費電流でどれだけ高い出力が得られるかを表す指標であり、例えば、電動モータ5のトルク値をその消費電流で割ることにより求められる。
図5(b)は、上記共通領域Cのうち、高速モードを選択した方がアクセルオフ時の減速ショックが小さくなる領域を高速モード選択領域C2とした例である。つまり、ここでの高速モード選択領域C2は、電動モータ5を高速モードで運転した方が、低速モードで運転した場合と比べて、アクセルオフ時の減速ショックを相対的に小さく抑えることができる領域である。なお、ここでいう減速ショックとは、ドライバーがアクセルペダルを急に離したとときに、電動モータ5の回転抵抗等に起因して車両1に発生する減速方向のショックのことを指す。
図5(c)は、上記共通領域Cのうち、高速モードを選択した方が電動モータ5作動時の電磁気ノイズ(EMI)が小さくなる領域を高速モード選択領域C2とした例である。つまり、ここでの高速モード選択領域C2は、電動モータ5を高速モードで運転した方が、低速モードで運転した場合と比べて、モータ作動時の電磁気ノイズを相対的に小さく抑えることができる領域である。なお、ここでいう電磁気ノイズとは、電動モータ5の作動時に、電動モータ5やインバータ12等から発生する電磁気的なノイズのことを指す。
このように、当実施形態では、電動モータ5の駆動効率、アクセルオフ時の減速ショック、およびモータ作動時の電磁気ノイズという各種条件に基づき定められた複数の高速モード選択領域C2(図5(a)〜(c))が、上記共通領域C内に設定されるようになっている。詳細は後述するが、このうちのどの高速モード選択領域C2に設定するかは、その時々の車両1の状態に応じて適宜決定される。なお、上記3種類の高速モード選択領域C2の各範囲は、車両開発時の実験等により求めることが可能である。
再び図2に戻って、上記高速モード選択領域C2の設定に関するコントローラ15の機能について説明する。本図に示すように、上記コントローラ15は、その機能要素として、領域判定手段15a、領域設定手段15b、走行モード判定手段15c、機器判定手段15d、および記憶手段15eを有している。
上記領域判定手段15aは、上記モータ回転速度Nおよびアクセル開度TVO等に基づき特定される電動モータ5の運転状態が、図4等に示した特性図上のどの位置に相当するかを判定するものである。
上記領域設定手段15bは、上記領域判定手段15aにより電動モータ5の運転状態が上記共通領域Cにあることが判定された場合に、図5(a)〜(c)に示した3つの高速モード選択領域C2の中から、その時々の車両1の状況に応じた領域を設定するものである。
上記走行モード判定手段15cは、上記走行モード選択スイッチ41から入力される操作信号に基づいて、ドライバーにより選択された車両の走行モードが、スポーツモードまたは通常モードのいずれであるかを判定するものである。
上記機器判定手段15dは、上記AV機器42に備わる図外の操作スイッチ等からの入力信号に基づいて、AV機器42(特に、ラジオ42aおよびテレビ42b)の作動状態を判定するものである。
上記記憶手段15eは、上記領域設定手段15bが高速モード選択領域C2を設定する際に参照する制御マップを記憶するものである。
図6〜図9は、上記記憶手段15eに記憶されている制御マップを説明するための図である。これらの図に示すように、上記記憶手段15eには、車両1の状況に応じた複数の制御マップが記憶されている。
図6は、上記ラジオ42aまたはテレビ42bが作動中(ON)で、車両1の走行モードが通常モードである場合に選択される制御マップMAを示している。この場合、高速モード選択領域C2としては、電動モータ5の駆動効率が高い領域(図5(a)のC2)、アクセルオフ時の減速ショックが小さい領域(図5(b)のC2)、およびモータ作動時の電磁気ノイズ(EMI)が小さい領域(図5(c)のC2)の3つが足し合わされたものが設定される。これにより、上記低速モードと高速モードとの共通領域Cのうち、駆動効率が高い、減速ショックが小さい、電磁気ノイズが小さい、という3つの条件のいずれかが成立する領域であれば、電動モータ5の出力特性が高速モードに切り替わることになる。
また、上記制御マップMAは、条件に応じて設定された複数のマップMA1,MA2…の束により構成されている。具体的には、上記バッテリセンサ37により検出されるバッテリ9の端子間電圧Vb、外気温センサ38により検出される外気温Ta、および気圧センサ39により検出される気圧Paからなる各種影響因子(電動モータ5の出力特性に影響する因子)に応じて、回転速度域の異なる複数のマップMA1,MA2…が用意されており、これら複数のマップの束として上記制御マップMAが構成されている。
すなわち、電動モータ5に電力を供給するバッテリ37の残容量が減ることにより、その端子間電圧Vbが低下すると、電動モータ5の上限の回転速度がその分低下するとともに、電動モータ5に流れる電流値も低下するため、電動モータ5の出力特性は図6のように横軸および縦軸の方向に縮小する。また、外気温Taおよび気圧Paによっても上記電動モータ5の出力特性は影響を受ける。そこで、これら各影響因子に対応して設定された複数のマップMA1,MA2…が用意され、このうちの適当なマップが、上記バッテリセンサ37等の検出値に基づき適宜選択されるようになっている。また、これら回転速度域の異なる複数のマップMA1,MA2…が用意されるのに伴い、高速モード選択領域C2も可変的に設定される。
図7は、上記ラジオ42aまたはテレビ42bが作動中(ON)で、車両1の走行モードがスポーツモードである場合に選択される制御マップMBを示している。この場合は、モータ作動時の電磁気ノイズ(EMI)が小さい領域(図5(c)のC2)が、上記高速モード選択領域C2として設定される。これにより、上記共通領域Cのうち、電磁気ノイズが小さいという条件が成立する領域のみで、電動モータ5の出力特性が高速モードに切り替わることになる。
また、上記制御マップMBは、上述した制御マップMAの場合と同様に、複数のマップMB1,MB2…の束により構成され、各マップのいずれかがバッテリ電圧Vb、外気温Ta、および気圧Paに基づき選択されるとともに、これに伴って高速モード選択領域C2の範囲が可変的に設定されるようになっている。
図8は、上記ラジオ42aまたはテレビ42bが非作動(OFF)で、車両1の走行モードが通常モードである場合に選択される制御マップMCを示している。この場合は、電動モータ5の駆動効率が高い領域(図5(a)のC2)と、アクセルオフ時の減速ショックが小さい領域(図5(b)のC2)とを合わせた領域が、上記高速モード選択領域C2として設定される。これにより、上記共通領域Cのうち、駆動効率が高いか、もしくは減速ショックが小さいという条件が成立する領域で、電動モータ5の出力特性が高速モードに切り替わることになる。
また、上記制御マップMCは、複数のマップMC1,MC2…の束により構成され、各マップのいずれかがバッテリ電圧Vb、外気温Ta、および気圧Paに基づき選択されるとともに、これに伴って高速モード選択領域C2の範囲が可変的に設定されるようになっている。
図9は、上記ラジオ42aまたはテレビ42bが非作動(OFF)で、車両1の走行モードがスポーツモードである場合に選択される制御マップMDを示している。この場合、共通領域C内に高速モード選択領域C2は設定されず、共通領域Cでは、電動モータ5の出力特性が一律低速モードに設定される。なお、上記制御マップMDは、高速モード選択領域C2が設定されない点を除けば、上述した制御マップMA,MB等と同様に、バッテリ電圧Vb、外気温Ta、および気圧Paに応じて設定される複数のマップMD1,MD2…により構成されている。
次に、上記コントローラ15により実行される制御動作の具体的内容について、図10のフローチャートを用いて説明する。このフローチャートがスタートすると、コントローラ15は、まず、アクセル開度センサ31、モータ回転速度センサ35、バッテリセンサ37、外気温センサ38、および気圧センサ39から、各センサの検出値として、電動モータ5の回転速度N、アクセルペダルの開度TVO、バッテリ電圧Vb、外気温Ta、および気圧Paを読み込むとともに(ステップS1)、ここで読み込まれたアクセル開度TVO等に基づいて、現時点での電動モータ5の要求トルクを算出する制御を実行する(ステップS2)。
次いで、コントローラ15は、上記ステップS1で読み込まれたモータ回転速度N、および上記ステップS2で算出された要求トルクに基づいて、現時点での電動モータ5の運転状態を特定し、特定された運転状態が、低速モードおよび高速モードのいずれでも対応可能な共通領域C(図4等参照)にあるか否かを判定する制御を実行する(ステップS3)。
上記ステップS3でYESと判定されて共通領域Cにあることが確認された場合、コントローラ15は、上記AV機器42に内蔵されたラジオ42aおよびテレビ42bのいずれかが作動中であるか否かを判定し(ステップS4)、その後、上記走行モード選択スイッチ41からの入力信号に基づいて、ドライバーにより選択された現時点での車両1の走行モードが、スポーツモードであるか否かを判定する制御を実行する(ステップS5,S6)。
上記ステップS4およびステップS5でともにYESと判定された場合、つまり、ラジオ42aまたはテレビ42bのいずれかが作動しており、かつ車両1の走行モードがスポーツモードである場合、コントローラ15は、上記電動モータ5を制御するための制御マップとして、図7に示した制御マップMB(MB1,MB2…)のうちの1つを上記記憶手段15eから読み出す制御を実行する(ステップS7)。そして、このような制御マップを選択することにより、上記共通領域C内に、モータ作動時の電磁気ノイズ(EMI)を基準とした高速モード選択領域C2を設定する。
なお、上記ステップS7によるマップ選択の際には、上記ステップS1で読み込まれたバッテリ電圧Vb、外気温Ta、気圧Paが参照され、これら各影響因子に応じた適当なマップが上記マップMB1,MB2…の中から選択される。これにより、上記高速モード選択領域C2の範囲も、上記各影響因子に応じて可変的に設定される。このことは、以下に述べるステップS8〜S10でも同様である。
一方、上記ステップS4でYESと判定されかつステップS5でNOと判定された場合、つまり、ラジオ42aまたはテレビ42bのいずれかが作動しており、かつ車両1の走行モードがスポーツモードでない(つまり通常モードである)場合には、上記電動モータ5用の制御マップとして、図6に示した制御マップMA(MA1,MA2…)のうちの1つが選択される(ステップS8)。これにより、上記共通領域C内には、電動モータ5の駆動効率、アクセルオフ時の減速ショック、およびモータ作動時の電磁気ノイズ(EMI)の3つの条件を基準にした高速モード選択領域C2が設定されることになる。
また、上記ステップS4でNOと判定されかつステップS6でYESと判定された場合、つまり、ラジオ42aおよびテレビ42bがともに非作動であり、かつ車両1の走行モードがスポーツモードである場合には、上記電動モータ5用の制御マップとして、図8に示した制御マップMD(MD1,MD2…)のうちの1つが選択される(ステップS9)。これにより、上記共通領域C内に高速モード選択領域C2が設定されることはなく、電動モータ5は共通領域Cにおいて一律低速モードで運転されることになる。
また、上記ステップS4およびステップS6でともにNOと判定された場合、つまり、ラジオ42aおよびテレビ42bがともに非作動であり、かつ車両1の走行モードが通常モードである場合には、上記電動モータ5用の制御マップとして、図8に示した制御マップMC(MC1,MC2…)のうちの1つが選択される(ステップS9)。これにより、上記共通領域C内には、電動モータ5の駆動効率、およびアクセルオフ時の減速ショックの2つの条件を基準にした高速モード選択領域C2が設定されることになる。
以上のステップS7〜S10のいずれかによる制御マップの選択が終了すると、コントローラ15は、上記第2インバータ12のスイッチング素子Swの作動状態に基づいて、現時点での電動モータ5の出力特性が低速モードに設定されているか否かを判定する制御を実行する(ステップS11)。すなわち、先にも説明したように、スイッチング素子Swの作動状態に応じて、電動モータ5の2つの巻線L1,L2の両方に電流が流れるように電流経路が設定されていれば、上記電動モータ5の出力特性として低速モードが選択されていることになるため、スイッチング素子Swが上記のような作動状態にあるときに、電動モータ5が低速モードで駆動されていると判定する。
上記ステップS11でYESと判定されて低速モードに設定されていることが確認された場合、コントローラ15は、上記電動モータ5の出力特性を、上記低速モードから高速モードに切り替える必要があるか否かを判定する制御を実行する(ステップS12)。具体的には、現時点での電動モータ5の運転状態を、上記ステップS7〜S10で選択された制御マップ(図6〜図9のいずれか)と照らし合わせることにより、現在の運転状態が上記制御マップ上の高速モード専用領域E2または高速モード選択領域C2の範囲内にあるか否かを判定し、範囲内であれば上記高速モードへの切り替えを必要とし、範囲外であれば上記高速モードへの切り替えを不要とする。なお、スポーツモードや、テレビ/ラジオの切り替えボタンがON、OFF、ONと連続して切り替えられた場合などを考慮し、ステップS12の中に一定時間保持の処理を含むと良い。
上記ステップS12でYESと判定されて高速モードに切り替える必要があることが確認された場合、コントローラ15は、第2インバータ12のスイッチング素子Swを作動させ、電動モータ5の第1および第2巻線L1,L2のうち第1巻線L1のみに電流が流れるように電流経路を切り替えることにより、電動モータ5の出力特性を低速モードから高速モードに切り替える制御を実行する(ステップS13)。一方、上記ステップS12でNOと判定された場合には、上記のような切り替え動作を行うことなくリターンし、電動モータ5の出力特性を低速モードのまま維持する。
次に、上記ステップS11でNOと判定された場合、つまり、電動モータ5の出力特性が高速モードに設定されている場合の制御動作について説明する。この場合、コントローラ15は、上記電動モータ5の出力特性を、上記高速モードから低速モードに切り替える必要があるか否かを判定する制御を実行する(ステップS14)。具体的には、現時点での電動モータ5の運転状態を、上記ステップS7〜S10で選択された制御マップ(図6〜図9のいずれか)と照らし合わせることにより、現在の運転状態が上記制御マップ上の低速モード専用領域E1または低速モード選択領域C1の範囲内にあるか否かを判定し、範囲内であれば上記低速モードへの切り替えを必要とし、範囲外であれば上記低速モードへの切り替えを不要とする。なお、スポーツモードや、テレビ/ラジオの切り替えボタンがON、OFF、ONと連続して切り替えられた場合などを考慮し、ステップS14の中に一定時間保持の処理を含むと良い。
上記ステップS14でYESと判定されて高速モードに切り替える必要があることが確認された場合、コントローラ15は、第2インバータ12のスイッチング素子Swを作動させ、第1・第2巻線L1,L2の両方に電流が流れるように電流経路を切り替えることにより、電動モータ5の出力特性を上記高速モードから低速モードに切り替える制御を実行する(ステップS15)。一方、上記ステップS14でNOと判定された場合には、上記のような切り替え動作を行うことなくリターンし、電動モータ5の出力特性を高速モードのまま維持する。
また、上記ステップS3でNOと判定された場合、つまり現時点での電動モータの運転状態が、共通領域Cにない場合には、上記のS4からS10のステップを踏むことなく、直接、上記ステップS11に移り、以降のステップを実行する。
以上説明したように、当実施形態の電動車両用駆動装置は、車両1の駆動輪16を回転駆動する電動モータ5と、この電動モータ5の出力特性を、その運転状態に応じて、低回転寄りの運転領域に対応する低速モードと、これよりも高回転寄りの運転領域まで対応可能な高速モードとの間で切り替えるコントローラ15とを備えている。そして、当実施形態では、上記電動モータ5に対する制御として、上記電動モータ5の運転状態が、上記低速モードおよび高速モードのいずれでも対応可能な共通領域Cにあるか否かを判定するステップ(S3)と、このステップで上記共通領域Cにあることが確認された場合に、この共通領域Cのうち、駆動効率、減速ショック、および電磁気ノイズといった各種条件に応じた特定領域を、上記高速モードで運転すべき高速モード選択領域C2として設定するステップ(S7〜S10)とを含む制御動作が、上記コントローラ15により実行されるようになっている。このような構成によれば、上記電動モータ5をより柔軟かつ適正に駆動制御できるという利点がある。
すなわち、上記実施形態では、低速モードおよび高速モードのいずれでも対応可能な共通領域Cのうち、所定の条件に応じた特定領域を高速モード選択領域C2とし、この領域では電動モータ5を高速モードで運転するようにしたため、比較的低回転側の領域でも高速モードで運転した方が有利な領域が存在すれば、その領域では電動モータ5を高速モードに切り替えることにより、例えば所定の回転速度(例えば図4に示した境界回転速度Nt)を境に電動モータ5の出力特性を一律に切り替えるようにした場合と異なり、上記電動モータ5をより柔軟かつ適正に駆動制御できるという利点がある。
具体的に、上記実施形態では、上記共通領域Cのうち、高速モードを選択した方が電動モータ5の駆動効率が相対的に高くなる領域、アクセルオフ時の減速ショックが相対的に小さくなる領域、および、モータ作動時の電磁気ノイズ(EMI)が相対的に小さくなる領域を、開発時の実験等によりそれぞれ特定しておき、これら各領域のいずれかもしくは複数を上記高速モード選択領域C2に設定してその領域内で電動モータ5の出力特性を高速モードに切り替えるようにした。このような構成によれば、上記共通領域Cにおける電動モータ5の駆動効率、減速ショック、および電磁気ノイズを効果的に改善できるという利点がある。
また、上記実施形態では、ドライバーが走行モード選択スイッチ41を用いて選択する車両1の走行モードとして、スポーツ性を重視するスポーツモードが選択されている場合(ステップS5,S6でYESの場合)には、電磁気ノイズのみを基準とした高速モード選択領域C2を設定するか(ステップS7)、もしくは高速モード選択領域C2を設定しないようにした(ステップS9)。すなわち、スポーツモードが選択されている場合には、上記駆動効率または減速ショックを基準とした高速モード選択領域C2の設定を禁止するようにした。このような構成によれば、スポーツ性が重視されているために駆動効率や減速ショックを考慮する必要性が少ない状況で、これらの条件を基準に電動モータ5の出力特性が無用に高速モードに切り替わるのを防止でき、ドライバーの運転嗜好に基づくスポーツ性に優れたドライバビリティを適正に確保できるという利点がある。
すなわち、車両1の走行モードとしてスポーツモードが選択されている状況では、ドライバーは力強い加速感が得られること等を好んで車両1を運転しており、電動モータ5の駆動効率や、アクセルオフ時の減速ショックについては特に気にしないと考えられる。そこで、このような状況では、上記駆動効率や減速ショックを基準とした高速モード選択領域C2の設定を禁止することにより、これらの条件を考慮した領域で電動モータ5の出力特性が無用に高速モードに切り替わるのを防止でき、ドライバーの嗜好に基づくスポーツ性に優れたドライバビリティを適正に確保できるという利点がある。
また、上記実施形態では、ラジオ42aまたはテレビ42bが作動中である場合(ステップS4でYESの場合)には、電磁気ノイズが小さくなる領域を少なくとも含んだ高速モード選択領域C2を設定し(ステップS7,S8)、ラジオ42aおよびテレビ42bがともに非作動である場合(ステップS4でNOの場合)には、上記電磁気ノイズ以外の条件を基準とした高速モード選択領域C2を設定するか(ステップS10)、もしくは高速モード選択領域C2を設定しないようにした(ステップS9)。すなわち、ラジオ42aまたはテレビ42bが作動中である場合にのみ、上記電磁気ノイズを基準とした高速モード選択領域C2の設定を行うようにした。このような構成によれば、上記共通領域Cにおける電磁気ノイズのレベルを抑制してラジオ42aの音質やテレビ42bの画質を良好に維持することができるとともに、これらの機器が非作動であるときには、上記電磁気ノイズを基準にした高速モード選択領域C2の設定を禁止することにより、上記電動モータ5の出力特性が無用に高速モードに切り替わるのを防止できるという利点がある。
すなわち、ラジオ42aまたはテレビ42bが作動中である場合には、モータ作動時の電磁気ノイズに起因してラジオ電波またはテレビ電波の受信に影響が及ぶおそれがあるため、上記共通領域Cのうち、高速モードで運転した方が電磁気ノイズを抑制できる領域では、電動モータ5の出力特性を高速モードに切り替えることにより、ラジオ42aの音質やテレビ42bの画質を良好に維持することができる。一方、上記ラジオ42aおよびテレビ42bがともに非作動であるときには、上記のような電波受信への影響は心配しなくてよいため、上記電磁気ノイズを基準とした高速モード選択領域C2の設定を禁止することにより、上記電動モータ5の出力特性が無用に高速モードに切り替わるのを防止することができる。
また、上記実施形態では、高速モード選択領域C2を含む制御マップとして、バッテリ9の端子間電圧Vb、外気温Ta、および気圧Paの各値に応じて設定された複数の制御マップ(図6のMA1,MA2…、図7のMB1,MB2…、図8のMC1,MC2…等)がコントローラ15の記憶手段15eに記憶されており、このうちの1つのマップを上記各値に応じて適宜選択することにより、上記高速モード選択領域C2の範囲を可変的に設定するようにした。このような構成によれば、電動モータ5の出力特性に影響する上記電圧Vb等の影響因子に応じて上記高速モード選択領域C2を適正に設定することができ、より精密な電動モータ5の駆動制御を行えるという利点がある。
なお、上記実施形態では、バッテリ9の端子間電圧Vb、外気温Ta、および気圧Paからなる3つの影響因子を考慮して上記高速モード選択領域C2の範囲を可変的に設定するようにしたが、モータ制御の精密化を図るには、上記3つの影響因子のうちの少なくとも1つを考慮すればよい。例えば、上記3つの条件のうち、電動モータ5の出力特性に最も影響するのはバッテリ9の端子間電圧Vbと考えられるため、この端子間電圧Vbのみを考慮して上記高速モード選択領域C2の範囲を決定するようにしてもよい。また、上記電動モータ5の出力特性に影響するものが上記3つの因子以外に存在すれば、その要素も含む上記影響因子として考慮するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、低速モードおよび高速モードのいずれでも対応可能な共通領域Cの中で、高速モードを選択した方が電動モータ5の駆動効率が相対的に大きくなる領域、アクセルオフ時の減速ショックが相対的に小さくなる領域、および、モータ作動時の電磁気ノイズが相対的に小さくなる領域がそれぞれ存在する場合に、これら各領域を、高速モードで運転すべき高速モード選択領域C2として設定するようにしたが、このことは、上記各条件に関しわずかでも有利な領域があればそれら全てを高速モード選択領域C2に設定するという趣旨に限られない。
例えば、上記共通領域Cのうち、高速モードを選択した方が低速モードを選択するよりも電動モータ5の駆動効率が所定値以上高くなる領域を上記高速モード選択領域C2に設定してもよい。同様に、上記高速モード選択領域C2として、高速モードを選択した方が低速モードを選択するよりもアクセルオフ時の減速ショックが所定値以上小さくなる領域を設定してもよく、モータ作動時の電磁気ノイズのレベルが所定値以上小さくなる領域を設定してもよい。このようにすれば、駆動効率、減速ショック、および電磁気ノイズといった各種条件に特に有意な差が現れる領域のみを上記高速モード選択領域C2として設定することができ、上記駆動効率等の改善を効率よく図りながら、上記共通領域C内で出力特性がむやみに高速モードに切り替わるのを防止できるという利点がある。
また、上記実施形態では、図6〜図8等に示すように、高速モード選択領域C2および高速モード専用領域E2では電動モータ5の出力特性を高速モードに切り替える一方、これら以外の領域(つまり低速モード選択領域C1および低速モード専用領域E1)では出力特性を一律に低速モードに切り替えるようにしたが、状況によっては上記低速モードへの切り替えを制限するようにしてもよい。
例えば図11の矢印Pに示すように、上記共通領域C内に存在する高速モード選択領域C2と、上記共通領域Cよりも高回転側にあたる高速モード専用領域E2との間を移動する運転時に、両者の中間領域(図中のQ部)を通過する時間が所定時間以下になることが予想される場合には、上記中間領域Qでの低速モードへの切り替えを禁止するようにしてもよい。このようにすれば、わずかな時間の間に電動モータ5の出力特性が低速モードと高速モードとの間で何度も切り替わるといったことがなく、このような頻繁な出力特性の切り替わりに起因して乗員が違和感を覚えること等を効果的に防止できるという利点がある。なお、上記中間領域Qを通過する時間が所定時間以下になることの予想は、この中間領域Qの幅と、モータ回転速度Nの上昇率とに基づき行うことが可能である。
また、上記実施形態では、複数の巻線L1,L2の全部または一部に電流が流れるように電流経路を切り替えることにより、電動モータ5の出力特性を変化させるようにしたが、このような構成に代えて、インバータ12側の電圧Vdcを、図12に示すような昇圧コンバータ50の作動に応じて変化させることにより、電動モータ5の出力特性を低速モードと高速モードとの間で切り替えるようにしてもよい。
すなわち、この図12に示される昇圧コンバータ50は、第1および第2のスイッチング素子Sw1,Sw2を有しており、電動モータ5が低速モードにあるときには、上記両スイッチング素子Sw1,Sw2の両方がOFF状態とされることにより、図13の特性線A1’に示すように、電動モータ5の出力特性が低回転寄りの特性に設定される。一方、電動モータ5が低速モードから高速モードに移行した際には、第1スイッチング素子Sw1がOFF状態とされかつ第2スイッチング素子Sw2がスイッチング制御される(ON/OFFが繰り返される)ことにより、インバータ12側の電圧Vdcが増大(昇圧)され、これに応じて図13の特性線A2’に示すように、電動モータ5の出力特性が高回転寄りの特性に変化するようになっている。このとき、上記第2スイッチング素子Sw2のスイッチング制御次第で、昇圧時の電圧Vdcを多段階に制御できるため、車両1の運転状態等に応じて電動モータ5の出力を適宜の幅で自在に増大させることが可能である。なお、電動モータ5が高速モードにあるときに、例えば車両1が減速状態となり、電動モータ5がドライブシャフト8から駆動力を得て発電を行う際には(つまり回生ブレーキが行われる際には)、上記とは逆に、第1スイッチング素子Sw1がスイッチング制御されて第2スイッチング素子Sw2がOFF状態とされる。
上記図13の例において、低速モードの特性線A1’で囲まれた領域C’は、上記低速モードおよび高速モードのいずれでも対応可能な共通領域である。そして、この共通領域C’の中で、高速モードを選択した方が所定の条件(例えば駆動効率、減速ショック、電磁気ノイズ等)において有利な領域があれば、この領域を高速モードで運転すべき高速モード選択領域C2’として設定することにより、上記所定の条件としての駆動効率等を効果的に改善できるという利点がある。
また、上記実施形態では、エンジン2と電動モータ5とを動力源として併用したハイブリッド型自動車に対して本発明の制御方法を適用した例について説明したが、本発明の制御方法は、電動モータ5を動力源の少なくとも一部として用いた電動車両であれば、特にその種類を問わず適用可能である。
1 車両
5 電動モータ
9 バッテリ
15 コントローラ(制御手段)
15a 領域判定手段
15b 領域設定手段
16 駆動輪
42a ラジオ
42b テレビ
C 共通領域
C2 高速モード選択領域
Q 中間領域
Vb (バッテリの)端子間電圧
Ta 外気温
Pa 気圧

Claims (5)

  1. 車両の駆動輪を回転駆動する電動モータの出力特性を、その運転状態に応じて、低回転寄りの運転領域に対応する低速モードと、これよりも高回転寄りの運転領域まで対応可能な高速モードとの間で切り替える電動車両のモータ制御方法であって、
    前記電動モータの運転状態が、前記低速モードおよび高速モードのいずれでも対応可能な共通領域にあるか、前記高速モードでのみ対応可能な高速モード専用領域または前記低速モードでのみ対応可能な低速モード専用領域にあるかを判定する領域判定ステップと、
    車両の走行モードとしてスポーツ性を重視するスポーツモードが選択されているか否かを判定する走行モード判定ステップと、
    前記領域判定ステップで前記共通領域にあることが確認された場合に、この共通領域のうち、高速モードを選択した方が低速モードを選択するよりも電動モータの駆動効率が所定値以上高くなる領域を少なくとも含む領域を、前記高速モードで運転すべき高速モード選択領域として設定するとともに、この高速モード選択領域を上記共通領域から除いた領域を、前記低速モードで運転すべき低速モード選択領域として設定する領域設定ステップと
    前記走行モード判定ステップでスポーツモードが選択されていることが確認された場合に、前記駆動効率を基準とした高速モード選択領域の設定を禁止する設定禁止ステップと、
    前記共通領域内に設定された高速モード選択領域と、前記共通領域よりも高回転側に位置する前記高速モード専用領域との間を移動する運転時において、両者の間に前記低速モード選択領域の一部として存在する中間領域を通過する時間が所定時間以下になることが予想される場合に、前記中間領域で出力特性が低速モードに切り替わるのを禁止する切替禁止ステップとを含むことを特徴とする電動車両のモータ制御方法。
  2. 請求項1記載の電動車両のモータ制御方法において、
    記領域設定ステップでは、前記共通領域のうち、高速モードを選択した方が低速モードを選択するよりも電動モータの駆動効率が所定値以上高くなる前記領域と、高速モードを選択した方が低速モードを選択するよりもアクセルオフ時の減速ショックが所定値以上小さくなる領域とを少なくとも含む領域を、前記高速モード選択領域に設定し、
    車両の走行モードが前記スポーツモードであるとき、前記設定禁止ステップとして、前記駆動効率を基準とした高速モード選択領域の設定と、前記減速ショックを基準とした高速モード選択領域の設定とをともに禁止することを特徴とする電動車両のモータ制御方法。
  3. 請求項1または2記載の電動車両のモータ制御方法において、
    記領域設定ステップでは、前記共通領域のうち、高速モードを選択した方が低速モードを選択するよりも電動モータの駆動効率が所定値以上高くなる前記領域と、高速モードを選択した方が低速モードを選択するよりも電動モータ作動時の電磁気ノイズのレベルが所定値以上小さくなる領域とを少なくとも含む領域を、前記高速モード選択領域に設定することを特徴とする電動車両のモータ制御方法。
  4. 請求項3記載の電動車両のモータ制御方法において、
    車載機器としてのラジオまたはテレビが作動中か否かを判定する機器判定ステップを含み、
    このステップで前記ラジオまたはテレビが作動中であることが確認された場合にのみ、前記電磁気ノイズを基準とした高速モード選択領域の設定を行うことを特徴とする電動車両のモータ制御方法。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の電動車両のモータ制御方法において、
    前記領域設定ステップでは、前記電動モータに電力を供給するバッテリの端子間電圧、外気温、および気圧のうち少なくとも1つを含む所定の影響因子に応じて、前記高速モード選択領域の範囲を可変的に設定することを特徴とする電動車両のモータ制御方法。
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