JP5349780B2 - 包装容器 - Google Patents

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Description

本発明は、包装容器に関し、充分な強度を有する軽量化した包装容器に関する。
一般に、ポリエステル、ポリプロピレン、ナイロン等からなるプラスチックボトルが知られている。この種のプラスチックボトルの成形用プリフォームとして、2000mlボトル成形用プリフォーム(パリソン)が知られている(特許文献1参照)。
しかし、プラスチックボトルの軽量化を行う場合、プリフォームの最大肉厚は薄くならざるを得ない。プリフォームの最大肉厚が薄くなった場合、ブロー成形時に、プリフォームの最大肉厚部が延伸されやすくなり、ボトル胴部が肉薄になる。
また、重量26gの有底筒状のプリフォームを所定温度で、延伸ブロー成形することにより、口部、肩部、胴部及び底部を有するプラスチックボトルを形成する延伸ブロー成形方法において、プリフォームの、少なくともプラスチックボトルの胴部中央に相当する所定個所を他の部分の加熱温度より高温で加熱し、プリフォームを一段ブロー成形することにより、前記他の部分の加熱温度より高温で加熱した個所の樹脂を延伸させて、プラスチックボトルの胴部中央部分に少なくとも一個の肉薄部を形成することにより、ベンダー適性を確保しつつ軽量化した500mlのプラスチックボトルを製造することが行われている(特許文献2参照)。
しかし、部分的に肉薄部を形成することにより軽量化することには限界がある。また、胴部の中央部の壁を薄膜化することにより、垂直方向の座屈強度が低下する。
包装容器は、複数本のプラスチックボトルをパレット詰めしたものを段積みした状態で販売店や自動販売機等に向けて輸送される。そのとき、包装容器が十分な座屈強度を有していないと、包装容器は、垂直方向の荷重を受けて座屈変形が生ずる恐れがある。
特開2003−53823号公報(段落0042) 特開2004−66624号公報(請求項1及び段落0031)
本発明の課題は、胴部に部分的に肉薄部を形成することによらずに製造した、必要な垂直方向の座屈強度を有し、且つベンダー適性を確保しつつ軽量化した500mlのプラスチックボトルを提供することである。
請求項1の発明は、上記の課題を解決するもので、口栓部、サポートリング、肩部、胴部及び底部を備える500mlのプラスチックボトルにおいて、肩部を撫肩の形状に形成し、胴部にU形の溝部を介して複数の座屈荷重吸収パネルを設け、胴部の外周に座屈荷重吸収パネルを覆ってシュリンクラベルを装着したことを特徴とする包装容器を要旨とする。
本発明において、肩部を撫肩の形状に形成し、胴部に溝部を介して複数の座屈荷重吸収パネルを設け、胴部の外周に座屈荷重吸収パネルを覆ってシュリンクラベルを装着したので、プラスチックボトルに垂直荷重が負荷されたとき、肩部においてプラスチックボトル内の内圧がゆるやかに増加し、且つプラスチックボトルに垂直方向に負荷がかかると、座屈荷重吸収パネルが外へ広がろうとする力とシュリンクフィルムの収縮力が拮抗した状態が保たれ、プラスチックボトルは変形することなく維持される。
また、自動販売機内のベンダーバーにおいて包装容器が互いに接触しあう胴部の長さを短くしたことにより、ベンダーバーにおけるプラスチックボトルの変形が防止され、ベンダー適性が更に向上される。
本発明において、肩部と胴部の間に複数の座屈荷重吸収溝を設けることが望ましい。この座屈荷重吸収リブを設けることにより、更に耐垂直座屈荷重が向上せしめられる。
本発明において、底部に複数の1.5mm〜3.5mmの深さの座屈荷重吸収溝を設けることが望ましい。これによって、プラスチックボトルに垂直方向の負荷がかかったときに、垂直方向の負荷に対して、座屈荷重吸収溝を有する底部がばね効果を奏し、それによって、座屈強度は向上せしめられる。
本発明において、底部の接地面を囲むコーナー部のRを5〜mmにすることが望ましい。これによって、垂直方向の負荷がかかったとき、底部の接地面に近い部分がクッションの役目を果たす効果が得られ、それによって、座屈強度は向上される。
本発明においては、単位体積当りの重量を0.036g/ml〜0.048g/mlとすることができる。このように樹脂重量を減らすことができるので、製造コストを従来よりも安くし、より安価なプラスチックボトルを提供することができる。
本発明の包装容器は、口栓部、サポートリング、肩部、胴部及び底部を備える500mlのプラスチックボトルにおいて、肩部を撫肩の形状に形成し、胴部にU形の溝部を介して複数の座屈荷重吸収パネルを設け、胴部の外周に座屈荷重吸収パネルを覆ってシュリンクラベルを装着したことを特色とするので、肩部を撫肩の形状に形成したことにより、ボトルに垂直荷重が負荷されたとき、肩部においてボトル内の内圧がゆるやかに増加し、且つプラスチックボトルに垂直方向に負荷がかかると、座屈荷重吸収パネルが外へ広がろうとする力とシュリンクフィルムの収縮力が拮抗した状態が保たれ、プラスチックボトルは変形することなく維持される。更に、また、肩部を撫肩の形状に形成し、自動販売機内のベンダーバーにおいて包装容器が互いに接触しあう胴部の長さを短くしたことにより、ベンダーバーにおけるプラスチックボトルの変形が防止され、ベンダー適性が更に向上される。肩部と胴部の間に複数の座屈荷重吸収溝を設けることが望ましい。この座屈荷重吸収リブを設けることにより、更に垂直座屈強度が向上せしめられる。更に底部に1.5mm〜3.5mmの深さの座屈荷重吸収溝を設けることにより、プラスチックボトルに垂直方向の負荷がかかったときに、垂直方向の負荷に対して、座屈荷重吸収溝を有する底部がばね効果を奏し、それによって座屈強度は向上せしめられる。更に、底部の接地面を囲むコーナー部のRを5mm〜9mmと大きくすることにより、垂直方向の負荷がかかったとき、底部の接地面に近い部分がクッションの役目を果たす効果が得られ、それによって座屈強度は向上される。また、本発明においては、単位体積当りの重量を0.036g/ml〜0.048g/mlとすることができる。このように樹脂重量を減らすことができるので、製造コストを従来よりも安くし、より安価なプラスチックボトルを提供することができる。
結果として、本発明によれば、胴部に部分的に肉薄部を形成することによらずに製造した、必要な垂直方向の座屈強度を有し、且つベンダー適性を確保しつつ軽量化した500mlのプラスチックボトルを提供することができる。
図1は、本発明の包装容器を構成するプラスチックボトルの形態を示し、図2は、図1のA−A線で切断して示す拡大端面図である。図3は図1に示すプラスチックボトルの外周にシュリンクラベルを装着して本発明の包装容器を構成した状態を示し、図4は、図3のB−B線で切断して示す拡大端面図である。
本発明の包装容器は、口栓部8、サポートリング8a、肩部9、胴部10及び底部11を備える500mlのプラスチックボトル7で構成されるものである。肩部9は撫肩の形状に形成され、胴部9の肩部9寄りの側に2本の環状の溝10a及び10bが設けられている。胴部9には、U形の溝部13を介して座屈荷重吸収パネル12が六面設けられている。このプラスチックボトルの外周には図3及び図4に示すように、座屈荷重吸収パネル12を覆ってシュリンクラベルLが装着されて本発明の包装容器が構成される。
また、胴部10にU形の溝部13を介して設けられた座屈荷重吸収パネル12は、図5に点線で略図示するように、包装容器内部の内圧が高まったとき、外側に凸状に変形する。反対に、内圧が減少したときは内方へ凹状に変形する。このように、座屈荷重吸収パネル12は、変形することによって座屈荷重を吸収する。また、シュリンクラベルLが包装容器の円筒形状を維持する。即ち、プラスチックボトルに垂直方向に負荷がかかると、座屈荷重吸収パネルが外へ広がろうとする力とシュリンクフィルムの収縮力が拮抗した状態が保たれ、プラスチックボトルは変形することなく維持される。
また、肩部9を撫肩の形状に形成し、自動販売機内のベンダーバーにおいて包装容器が互いに接触しあう胴部の長さを短くしたことにより、ベンダーバーにおけるプラスチックボトルの変形が防止され、ベンダー適性が更に向上される。
また、底部11は、胴部10よりも大きな外形を有し、底部11に、底部11の第一及び第二の底部部分14、15に対してD=1.5mm〜3.5mmの深さで凹陥した座屈荷重吸収溝11a、11bを設けられている。それによって、プラスチックボトルに垂直方向の負荷がかかったときに、垂直方向の負荷に対して、座屈荷重吸収溝を有する底部がばね効果を奏し、それによって座屈強度は向上せしめられる。
座屈荷重吸収溝11a、11bの深さが1.5mmよりも小さいとき、垂直方向の負荷に対して、座屈荷重吸収溝11a、11bを有する底部がばね効果は見られず、垂直座屈強度の向上も見られない。また、座屈荷重吸収溝11a、11bの深さが3.5mmよりも大きいときは、ブロー成形する際の賦形性(ボトルの膨らみ易さ)が悪く、ブロー条件による調整も困難である。
更に、座屈荷重吸収溝11bの下に第二の底部部分15の下に、0.5〜2mmの座屈荷重吸収溝16を介して最下底部17が設けられ、この最下底部17の接地面を囲むコー
ナー部のRは、mm〜9mmと大きく形成されている。
この大きなRによって、プラスチックボトルに垂直方向の負荷がかかったとき、底部の接地面に近い部分がクッションの役目を果たす効果が得られ、それによって座屈強度は向上される。
Rがmmよりも小さいときは、このようなプラスチックボトルについては、垂直荷重がかかったときの底部最下部のクッション効果は見られず、座屈強度の向上は見られない。
また、Rが9mmよりも大きいときは、このプラスチックボトルにおいては、接地面積が小さくなることにより、転倒しやすくなる傾向がみられる。
図1乃至図5に設けた発明の実施の形態においては、胴部10に座屈荷重吸収パネル12が六面設けられているが、プラスチックボトルの外周に八面の座屈荷重吸収パネルを設けることも可能である。
上記した本発明の実施の形態によれば、図10に示すプリフォームを用いて製造した、単位体積当りの重量が0.036g/ml〜0.048g/mlの包装容器の提供が可能である。
図10に示す樹脂重量が20.5gのプラスチックボトル製造用のプリフォーム1は、口栓部2、サポートリング3、胴部5及び胴部5の端部を閉塞する底部6を備えるプラスチックボトル成形用プリフォームであって、樹脂重量が20.5gであり、サポートリング3の下に最小肉薄部からなる長さ7〜8mmのサポートリング下肉薄部4を備え、底部6はゲート部のほうに向けて徐々に肉厚を薄く形成されている。
サポートリング下肉薄部4は、長さ7〜8mmに形成することが望ましく、特に7.5mmが望ましい。サポートリング下肉薄部4の長さが7mmよりも小さいときは、サポートリング下肉薄部4の十分な延伸性が得られず、プリフォームの最大肉厚部が延伸されやすくなり、肉薄のボトル胴部が形成されてしまう。一方、サポートリング下肉薄部4の長さが8mmよりも大きいときは、ボトル肩部が薄くなり、特にサポートリング下肉薄部4の長さが10mmのとき、ボトル肩部が薄くなりすぎる。
底部6の下方のゲート部肉厚は通常用いられている500mlプラスチックボトル成形用プリフォームにおけるゲート部肉厚2.5mmよりも薄い2.35mmとする。
プリフォーム1の全長は85.0mmとし、胴径は22.2mmとすることが望ましい。これにより、成形するボトルの縦方向寸法が176mmであり、口栓部の縦方向長さが21.01mmであり、ボトルの横幅が61mmである場合、縦方向延伸率:(176−21.01)/(85−21.01)=154.99/63.99=2.42、横方向延伸率:61/22.2=2.75と、ブロー成形時の延伸倍率を大きく取ることができる。
プリフォーム1において、胴部5の肉厚を3.0mm以下とし、サポートリング下肉薄部4を肉厚2.1mm、長さ7.5mmに形成し、ゲート部肉厚を2.35mmとすることが望ましい。
図10に示すプリフォーム1は、全長85mmの、500mlプラスチックボトル成形用のプリフォームの例を示す。図10において、1aは、サポートリング下肉薄部4の長さ=7.5mmを示し、1bは、サポートリング下肉薄部4の厚さ=2.1mmを示し、1cは、サポートリング下から抜きテーパ開始位置までの長さ=14.4mmを示し、1dは、胴部の厚さ=3.2mmを示す。し、1eは、プリフォーム1の全長=85.0mm、1fは、プリフォーム1の胴径=22.2mm、1gは、ゲート部肉厚=2.5mmを示す。1hはプリフォームの先端からサポートリング3下までの長さ=21.01mmを示す。
尚、参考までに、従来のプリフォーム100の形状を図11に示す。図11に示すプリフォーム100は、口栓部112、サポートリング113、胴部115及び胴部115の端部を閉塞する底部116を備えるプラスチックボトル成形用プリフォームである。図11において、2aは、サポートリング下肉薄部の長さ=3.0mmを示し、図10に示す20.5gのプラスチックボトル製造用のプリフォーム1におけるサポートリング下肉薄部の長さ:7.5mmに比べて短くなっている。2bは、サポートリング下肉薄部の厚さ=2.1mmを示す。2cは、サポートリング下から抜きテーパ開始位置までの長さ=14.4mmを示し、2dは、胴部の厚さ=3.2mmを示す。2eは、プリフォームの全長=92.5mmを示す。これは、プリフォーム1の全長:85mmに比べて短くなっている。2fは、プリフォームの胴径=24.0mmを示す。これは、図10に示す20.5gのプラスチックボトル製造用のプリフォーム1の胴径:22.2mmに比べて大きい。2gは、ゲート部肉厚=2.5mmを示す。2hはプリフォームの先端からサポートリング下までの長さ=21.01mmを示す。
20.5gのプラスチックボトル製造用のプリフォーム1において、サポートリング下肉薄部4の長さを7〜8mmとし、底部4をゲート部のほうに向けて徐々に肉厚を薄くしたことにより、サポートリング下肉薄部4の延伸性が向上し、ボトル胴部の肉厚を厚く成形することができ、ボトルの物性を向上させることができるのみならず、サポートリング下肉薄部4の長さを7〜8mmとしたことにより、ボトルの肩部の肉厚もボトル物性に影響を及ぼさない範囲にとどめることができる。
プラスチックボトル成形用プリフォーム1を構成する熱可塑性樹脂として、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリカーボネート、ポリアリレート、又はこれらの共重合体等の熱可塑性ポリエステル、これらの樹脂或いは他の樹脂とのブレンド物が好適であり、特にポリエチレンテレフタレート等のエチレンテレフタレート系熱可塑性ポリエステルを好適に使用することができる。又、アクリロにトリル樹脂、ポリプロピレン、プロピレン−エチレン共重合体等も使用することができる。前記した樹脂には、成形品の品質を損なわない範囲で、種々の添加剤、例えば、着色剤、紫外線吸収剤、離型剤、滑剤、核剤、酸化防止剤、帯電防止剤等を配合することができる。
プリフォーム1を構成するエチレンテレフタレート系熱可塑性樹脂として、エステル反復部分の大部分、一般に70モル%以上をエチレンテレフタレート単位が占めるものであり、ガラス転移点(Tg)が50〜90℃であり、融点(Tm)が200〜275℃の範囲にあるものが好適である。又、エチレンテレフタレート系熱可塑性ポリエステルとして、ポリエチレンテレフタレートが耐圧性等の点で特に優れているが、エチレンテレフタレート単位以外にイソフタル酸やナフタレンジカルボン酸等の二塩基酸とプロピレングリコール等のジオールからなるエステル単位を少量含む共重合ポリエステルも使用することができる。
又、プリフォーム1は、二層以上の熱可塑性ポリエステル層により構成することもできる。さらにプリフォーム1は、二層以上の熱可塑性ポリエステル層により構成する場合、層間にバリア層や酸素吸収層等の中間層を備えることができる。酸素吸収層としては、酸化可能有機成分及び遷移金属触媒の組合せ、或いは実質的に酸化しないガスバリア性樹脂等を含む層を使用することができる。
次に本発明のプリフォーム1を用いてプラスチックボトルを成形する工程について説明する。
先ず140〜150℃に加熱した金型に本発明のプリフォーム1をセットし、プリフォーム1を延伸ロッドで上方に延伸させながらプリフォーム内にブロー口からエアブローする。その後、金型にてヒートセットするために数秒間保持し、成形したものの中にエアを吹き込み冷却し、同時にブロー口から排気される。次いで金型を開き製品を取り出す。
シュリンクラベルLの材料として塩化ビニル樹脂、塩化ビニリデン樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン等のフィルムを利用することができるが、特にポリエステル系フィルムが好ましい。
次に実施例及び比較例を挙げて本発明につき説明する。
ポリエチレンテレフタレートの射出成形により、図10に示す形状で、下記の寸法を有するプリフォームを製造した。
全長 85mm
胴径 22.2mm
サポートリング下肉薄部 7.5mm
胴部の厚さ 3.2mm
ゲート部肉厚 2.5mm
プリフォーム重量 20.5g
上記のプリフォームを予備加熱し、公知の二軸延伸ブロー成形機により、ブロー成形し、図1に示すような、肩部9は、撫で肩の形状を有し、胴部10に六面の座屈荷重吸収パネル12を備え、底部11は、胴部10よりも大きな外径に形成し、底部11に、底部11の周面14、15に対して溝の深さが3.0mmからなる凹陥した座屈荷重吸収溝11a、11bを備え、底部最下部17の接地面を囲むコーナー部のR=9mmであるプラスチックボトル7を成形した。
得られたプラスチックボトル7は胴部の肉厚0.20mmを有する十分な強度を有するものであった。
このプラスチックボトル7内に水を、ヘッドスペースが20mlとなるように充填し、キャッピングしたものの胴部に、シュリンクラベルLとして厚さ45μmの東洋紡(株)製ポリエステル系フィルム(S7542)を巻き付けた。そして、スチームトンネル(温度90℃)を通過させて前記フィルムを熱収縮させて、シュリンクラベルをプラスチックボトルの胴部に取り付けた。
得られたプラスチックボトル7について垂直座屈強度の測定を行った。
この包装容器について、AGR社製トップロードテスター(座屈試験器)を用いてプラスチックボトルの座屈強度を測定した。図12に示すように、支持台19上にプラスチックボトル7を配置し、荷重スピード:0.8mm/sec、荷重変位:20mmで検出ヘッド18を下方に移動させ、プラスチックボトル7を圧縮することにより、座屈強度を調べた。その結果、図13に、曲線aで示すように、内圧に対する変化量が大きく、プラスチックボトルの内圧とシュリンクフィルムLの締め付け力が拮抗することにより、プラスチックボトルをパレット詰めし、段積みして輸送するときに必要とされる25〜30g・f以上の高い垂直座屈強度があることがわかった。
また、溝の深さが3.0mmからなる凹陥した座屈荷重吸収溝11a、11bは垂直荷重に対して適度のばね効果が認められ、この部分の賦形性も良好であった。
更にまた、底部最下部17の接地面を囲むコーナー部のR=mmであることにより、プラスチックボトルに垂直方向の負荷がかかったとき、底部の接地面に近い部分がクッションの役目を果たす効果が見られ、それによって座屈強度の向上が見られた。
また、上記包装容器を横積みして変形やつぶれ等の発生の有無について調べた。その結果、変形、つぶれ等は発生せず、十分にベンダー適性を有することがわかった。
「比較例1」
実施例1と同様で、但しシュリンクラベルを巻き付けないプラスチックボトルについて、実施例1と同様に垂直座屈強度の測定を行った。その結果実施例1に比べて内圧に対する変化量に限界があり、垂直方向座屈強度は低く、プラスチックボトルをパレット段積みし、段積みして輸送するときに必要とされる強度を有さないことがわかった。
「比較例2」
実施例1と同様にして、但し、図6に示すように、座屈荷重吸収溝11a、11bの深さを1.4mmとしたプラスチックボトルを成形した。このプラスチックチックボトルについては、垂直方向の負荷に対して、座屈荷重吸収溝を有する底部がばね効果は見られず、垂直座屈強度の向上も見られなかった。
「比較例3」
実施例1と同様にして、但し、図7に示すように、座屈荷重吸収溝11a、11bの深さを3.6mmとしたプラスチックボトルを成形した。このプラスチックボトルについては、ブロー成形する際の賦形性(ボトルの膨らみ易さ)が悪く、ブロー条件による調整も困難であることが分かった。
「比較例4」
実施例1と同様にして、但し、図8に示すように、底部最下部17の接地面を囲むコーナー部のR=4mmとしたプラスチックボトルを成形した。このプラスチックボトルについては、垂直荷重がかかったときの底部最下部のクッション効果は見られず、座屈強度の向上は見られなかった。
「比較例5」
実施例1と同様にして、但し、図9に示すように、底部最下部17の接地面を囲むコーナー部のR=15mmとしたプラスチックボトルを成形した。このプラスチックボトルにおいては、接地面積が小さくなることにより、転倒しやすくなる傾向がみられた。
本発明の包装容器は、ベンダー適性を備え、しかも従来の500mlプラスチックボトルよりも軽量化することが可能なもので、自動販売機による販売に適した、軽量化した包装容器として活用することができる。
本発明の包装容器を構成するプラスチックボトルの側面図である。 図1に示すA−A線に沿って示す拡大切断端面図である。 図1に示すプラスチックボトルにシュリンクラベルを装着してなる本発明の包装容器の側面図である。 図3に示すB−B線に沿って示す拡大切断端面図である。 座屈荷重吸収パネルの動作の説明図である。 比較例2のプラスチックボトルの側面図である。 比較例3のプラスチックボトルの側面図である。 比較例4のプラスチックボトルの側面図である。 比較例5のプラスチックボトルの側面図である。 樹脂重量が20.5gのプラスチックボトル製造用のプリフォーム1の一部断面図示側面図である。 従来のプリフォームの一部断面図示側面図である。 座屈試験器による座屈強度の測定状態を示す斜視図である。 実施例1及び比較例1についての垂直座屈強度の測定結果を示すグラフである。
符号の説明
7 プラスチックボトル
8 口栓部
8a サポートリング
9 肩部
10 胴部
10a 座屈荷重吸収溝
10b 座屈荷重吸収溝
11 底部
11a 座屈荷重吸収溝
11b 座屈荷重吸収溝
12 座屈荷重吸収パネル
13 U型の溝部
14 第一の底部部分
15 第二の底部部分
16 座屈荷重吸収溝
17 最下底部
18 検出ヘッド
19 支持台
L シュリンクラベル
D 座屈吸収溝11a、11bの深さ
R 底部最下部17の接地面を囲むコーナー部のR
a 実施例1の座屈強度の測定結果を示す曲線
b 比較例1の座屈強度の測定結果を示す曲線
1 樹脂重量が20.5gのプラスチックボトル製造用のプリフォーム
2 口栓部
3 サポートリング
4 サポートリング下肉薄部
5 胴部
6 底部
1a サポートリング下肉薄部
1b サポートリング下肉薄部の厚さ
1c サポートリング下から抜きテーパ開始位置までの長さ
1d 胴部の厚さ
1e プリフォーム1の全長
1f 胴径
1g ゲート部肉厚
1h プリフォームの先端からサポートリング下までの長さ
100 従来のプリフォーム
112 口栓部
113 サポートリング
114 サポートリング下肉薄部
115 胴部
116 底部
2a サポートリング下肉薄部
2b サポートリング下肉薄部の厚さ
2c サポートリング下から抜きテーパ開始位置までの長さ
2d 胴部の厚さ
2e 従来のプリフォームの全長
2f 従来のプリフォームの胴径
2g ゲート部肉厚
2h プリフォームの先端からサポートリング下までの長さ

Claims (2)

  1. 口栓部、サポートリング、肩部、胴部及び底部を備える500mlのプラスチックボトルにおいて、
    上記の肩部を撫肩の形状に形成し、
    また、上記の胴部に、該胴部と座屈荷重吸収パネルとを連結するU形の溝部を設け、該U形の溝部を介して、容器の内圧の変化に対して変形すると共に垂直方向の座屈強度を有する複数の座屈荷重吸収パネルを設け、
    更に、上記の底部の接地面を囲むコーナー部のRを〜9mmとし、
    また、上記の肩部と胴部の間に複数の座屈荷重吸収溝を設け、
    更に、上記の底部は、胴部よりも大きな外形を有し、そして、底部を、胴部より、第一及び第二の底部部分に分割し、それぞれ、溝の深さが1.5mm〜3.5mmからなる凹陥した複数の座屈荷重吸収溝を設けると共に上記の第二の底部部分の下に、更に、溝の深さが0.5〜2mmからなる凹陥した座屈荷重吸収溝を設け、
    そして、上記の胴部のプラスチックボトルの外周に座屈荷重吸収パネルを覆ってシュリンクラベルを装着したこと
    を特徴とする包装容器。
  2. 500mlのプラスチックボトルにおいて、単位体積当りの重量が、0.036g/ml〜0.048g/mlであることを特徴とする請求項1に記載の包装容器。
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