JP2009078843A - 包装容器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】包装容器は、口栓部8、サポートリング8a、肩部9、胴部10及び底部11を備えるプラスチックボトル7で構成される。プラスチックボトル7の肩部9は撫肩の形状に形成され、胴部10にU形の溝部13を介して複数の座屈荷重吸収パネル12が設けられている。プラスチックボトル7の外周に座屈荷重吸収パネル12を覆ってシュリンクラベルLが装着されている。
【選択図】 図1
Description
しかし、プラスチックボトルの軽量化を行う場合、プリフォームの最大肉厚は薄くならざるを得ない。プリフォームの最大肉厚が薄くなった場合、ブロー成形時に、プリフォームの最大肉厚部が延伸されやすくなり、ボトル胴部が肉薄になる。
また、重量26gの有底筒状のプリフォームを所定温度で、延伸ブロー成形することにより、口部、肩部、胴部及び底部を有するプラスチックボトルを形成する延伸ブロー成形方法において、プリフォームの、少なくともプラスチックボトルの胴部中央に相当する所定個所を他の部分の加熱温度より高温で加熱し、プリフォームを一段ブロー成形することにより、前記他の部分の加熱温度より高温で加熱した個所の樹脂を延伸させて、プラスチックボトルの胴部中央部分に少なくとも一個の肉薄部を形成することにより、ベンダー適性を確保しつつ軽量化した500mlのプラスチックボトルを製造することが行われている(特許文献2参照)。
しかし、部分的に肉薄部を形成することにより軽量化することには限界がある。また、胴部の中央部の壁を薄膜化することにより、垂直方向の座屈強度が低下する。
包装容器は、複数本のプラスチックボトルをパレット詰めしたものを段積みした状態で販売店や自動販売機等に向けて輸送される。そのとき、包装容器が十分な座屈強度を有していないと、包装容器は、垂直方向の荷重を受けて座屈変形が生ずる恐れがある。
結果として、本発明によれば、胴部に部分的に肉薄部を形成することによらずに製造した、必要な垂直方向の座屈強度を有し、且つベンダー適性を確保しつつ軽量化した500mlのプラスチックボトルを提供することができる。
底部6の下方のゲート部肉厚は通常用いられている500mlプラスチックボトル成形用プリフォームにおけるゲート部肉厚2.5mmよりも薄い2.35mmとする。
先ず140〜150℃に加熱した金型に本発明のプリフォーム1をセットし、プリフォーム1を延伸ロッドで上方に延伸させながらプリフォーム内にブロー口からエアブローする。その後、金型にてヒートセットするために数秒間保持し、成形したものの中にエアを吹き込み冷却し、同時にブロー口から排気される。次いで金型を開き製品を取り出す。
次に実施例及び比較例を挙げて本発明につき説明する。
全長 85mm
胴径 22.2mm
サポートリング下肉薄部 7.5mm
胴部の厚さ 3.2mm
ゲート部肉厚 2.5mm
プリフォーム重量 20.5g
得られたプラスチックボトル7について垂直座屈強度の測定を行った。
実施例1と同様で、但しシュリンクラベルを巻き付けないプラスチックボトルについて、実施例1と同様に垂直座屈強度の測定を行った。その結果、図13に曲線bで示すように、実施例1に比べて内圧に対する変化量に限界があり、垂直方向座屈強度は低く、プラスチックボトルをパレット段積みし、段積みして輸送するときに必要とされる強度を有さないことがわかった。
実施例1と同様にして、但し、図6に示すように、座屈荷重吸収溝11a、11bの深さを1.4mmとしたプラスチックボトルを成形した。このプラスチックチックボトルについては、垂直方向の負荷に対して、座屈荷重吸収溝を有する底部がばね効果は見られず、垂直座屈強度の向上も見られなかった。
実施例1と同様にして、但し、図7に示すように、座屈荷重吸収溝11a、11bの深さを3.6mmとしたプラスチックボトルを成形した。このプラスチックボトルについては、ブロー成形する際の賦形性(ボトルの膨らみ易さ)が悪く、ブロー条件による調整も困難であることが分かった。
実施例1と同様にして、但し、図8に示すように、底部最下部17の接地面を囲むコーナー部のR=4mmとしたプラスチックボトルを成形した。このプラスチックボトルについては、垂直荷重がかかったときの底部最下部のクッション効果は見られず、座屈強度の向上は見られなかった。
実施例1と同様にして、但し、図9に示すように、底部最下部17の接地面を囲むコーナー部のR=15mmとしたプラスチックボトルを成形した。このプラスチックボトルにおいては、接地面積が小さくなることにより、転倒しやすくなる傾向がみられた。
8 口栓部
8a サポートリング
9 肩部
10 胴部
10a 座屈荷重吸収溝
10b 座屈荷重吸収溝
11 底部
11a 座屈荷重吸収溝
11b 座屈荷重吸収溝
12 座屈荷重吸収パネル
13 U型の溝部
14 第一の底部部分
15 第二の底部部分
16 座屈荷重吸収溝
17 最下底部
18 検出ヘッド
19 支持台
L シュリンクラベル
D 座屈吸収溝11a、11bの深さ
R 底部最下部17の接地面を囲むコーナー部のR
a 実施例1の座屈強度の測定結果を示す曲線
b 比較例1の座屈強度の測定結果を示す曲線
1 樹脂重量が20.5gのプラスチックボトル製造用のプリフォーム
2 口栓部
3 サポートリング
4 サポートリング下肉薄部
5 胴部
6 底部
1a サポートリング下肉薄部
1b サポートリング下肉薄部の厚さ
1c サポートリング下から抜きテーパ開始位置までの長さ
1d 胴部の厚さ
1e プリフォーム1の全長
1f 胴径
1g ゲート部肉厚
1h プリフォームの先端からサポートリング下までの長さ
100 従来のプリフォーム
112 口栓部
113 サポートリング
114 サポートリング下肉薄部
115 胴部
116 底部
2a サポートリング下肉薄部
2b サポートリング下肉薄部の厚さ
2c サポートリング下から抜きテーパ開始位置までの長さ
2d 胴部の厚さ
2e 従来のプリフォームの全長
2f 従来のプリフォームの胴径
2g ゲート部肉厚
2h プリフォームの先端からサポートリング下までの長さ
Claims (5)
- 口栓部、サポートリング、肩部、胴部及び底部を備える500mlのプラスチックボトルにおいて、肩部を撫肩の形状に形成し、胴部にU形の溝部を介して複数の座屈荷重吸収パネルを設け、胴部のプラスチックボトルの外周に座屈荷重吸収パネルを覆ってシュリンクラベルを装着したことを特徴とする包装容器。
- 肩部と胴部の間に複数の座屈荷重吸収溝を設けたことを特徴とする請求項1に記載の包装容器。
- 底部に複数の1.5mm〜3.5mmの深さの座屈荷重吸収溝を設けたことを特徴とする請求項1叉は2に記載の包装容器。
- 底部の接地面を囲むコーナー部のRを5〜8mmとしたことを特徴する請求項1乃至3の何れか一項に記載の包装容器。
- 単位体積当りの重量が0.036g/ml〜0.048g/mlであることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の包装容器。
Priority Applications (1)
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JP2007250321A JP5349780B2 (ja) | 2007-09-27 | 2007-09-27 | 包装容器 |
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JP2003104343A (ja) * | 2001-09-26 | 2003-04-09 | Yoshino Kogyosho Co Ltd | ボトル型容器 |
JP2005053576A (ja) * | 2002-11-29 | 2005-03-03 | Yoshino Kogyosho Co Ltd | 合成樹脂製容器 |
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2007
- 2007-09-27 JP JP2007250321A patent/JP5349780B2/ja active Active
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2005053576A (ja) * | 2002-11-29 | 2005-03-03 | Yoshino Kogyosho Co Ltd | 合成樹脂製容器 |
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Publication number | Publication date |
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JP5349780B2 (ja) | 2013-11-20 |
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