JP5347514B2 - 鉛蓄電池 - Google Patents

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Description

本発明は微孔性ポリエチレンシート等の合成樹脂シートを袋状とした、袋状セパレータに負極板を収納した群構成を有する鉛蓄電池に関するものである。
鉛蓄電池、特に、液式の始動用鉛蓄電池は、正極板と負極板とを隔離するセパレータとして、ポリエチレンおよびシリカを主成分とする、いわゆる、微孔性ポリエチレンシートを袋状に加工した袋状セパレータや、ガラスマットセパレータ、あるいは袋状セパレータとガラスマットセパレータとを組み合わせたものが用いられている。
その中でも、前記した袋状セパレータは、ガラスマットセパレータに比較して安価であること、また、より薄型なものが得られ、鉛蓄電池の高出力化に有利であることから、袋状セパレータ単独で使用されるケースが多い。
袋状セパレータの内部に収納する極板を正極板とするか、あるいは負極板とするかの選択は、鉛蓄電池の特性を大きく左右する。正極板を袋状セパレータに収納する構成は、正極板から脱落した微粒状の活物質が、袋状セパレータ内で保持される。その結果、微粒活物質による電解液の懸濁や、極板群上に堆積した微粒活物質が負極と接触して還元することによる、正極と負極の内部短絡が抑制できるという利点を有する。
しかしながら、鉛蓄電池の正極板では、使用期間が進行するにつれて、格子に、腐食による湾曲、あるいは伸び等の変形が生じるため、格子とともに変形した正極板が袋状セパレータを破損させ、正極と負極との内部短絡によって、短寿命になりやすいという欠点がある(例えば特許文献1参照)。
一方、負極板は、鉛蓄電池の使用期間の進行によって殆ど変形しないため、負極板を袋状セパレータに収納する構成は、正極板を袋状セパレータに収納する構成に比較して、袋状セパレータの破損と、これによる内部短絡が抑制される(例えば特許文献2参照)。
負極板を袋状セパレータに収納する構成は、正極板を袋状セパレータに収納する構成に比較して、袋状セパレータの劣化を抑制することができる。
一方、袋状セパレータに収納する極板の極性に関らず、袋状セパレータの正極板に対向する面には、正極板の上下方向に平行な線状のリブの複数本を形成することが一般的に行なわれている。
このような、リブは、正極板面が、直接、袋状セパレータのベース部に接触することによる、ベース部の劣化および破損を抑制するとともに、正極板とベース面との間に、容積空間を確保し、負極に比較して活物質の利用効率の低い、正極活物質周辺に、電解液をより確保し、鉛蓄電池の容量を大きくする目的で形成される。
したがって、特許文献2に記載された発明のように、負極板を袋状セパレータに収納する構成においては、袋状セパレータの外側に、前記したようなリブを形成する。
特開平9−231995号公報 特開2000−173575号公報
しかしながら、負極板を収納するとともに、その外側表面にリブを線状のリブの複数を形成した袋状セパレータの所定枚数と、所定枚数の正極板とを順次積層する、いわゆる群構成工程において、以下のような課題があった。
すなわち、負極板を収納した袋状セパレータを用いて、鉛蓄電池を組み立てる際、負極板を収納した袋状セパレータ上に正極板を載置し、さらにその上に負極板を収納した袋状セパレータを載置していく過程で、正極板と袋状セパレータに収納された負極板との相対的な位置関係を厳密に規定することは困難であり、搬送時の振動等によって、多少の位置ずれが生じる。
このような、正極板と負極板との間に位置ずれがある場合、当然、正極板と、負極板のそれぞれの極板に設けられた負極集電耳にも位置ずれがあり、同極性の負極集電耳を集合溶接する工程において不具合を生じさせることは明らかである。
したがって、正極板と袋状セパレータに収納された負極板の、それぞれ所定枚数の積層を終了した後、正極板と負極板との位置ずれを矯正する工程が必要であった。
ところが、負極板を収納した袋状セパレータの外表面には、前記したような、線状のリブの複数本が設けられているため、前記した位置ずれを矯正する工程において、正極板の幅方向の端部と、線状リブ、特に、袋状セパレータの両側部に最も近接した線状リブとが干渉する場合があった。そのときに、線状リブとベース部との境界部に応力が加わって破損する場合があった。また、破損に至らないまでも、鉛蓄電池して使用する間に、この干渉によって応力が加わった部分は、他の部分に比較して酸化劣化が進行しやすく、結果として破損に至る場合があった。
このような袋状セパレータの破損は、正極板と負極板との内部短絡を生じさせ、鉛蓄電池の容量が急激に低下し、短寿命となる場合があった。
しかも、正極板と負極板との位置を矯正する工程において、線状リブと正極板の端部との干渉の有無を検出することは困難であり、もちろん、極板群とした後に、干渉による袋状セパレータの劣化を検出することは実質的に不可能であった。
本発明は、前記したような、袋状セパレータ内に負極板を収納した鉛蓄電池において、袋状セパレータの外表面に形成された線状リブと、正極板の端部との干渉による袋状セパレータの劣化と、これによる内部短絡と短寿命を抑制することを目的とする。
前記した課題を解決するために、本発明の請求項1に係る発明は、負極板を収納した袋状セパレータと正極板とを積層した鉛蓄電池であって、前記袋状セパレータの外側表面より0.35mm以上の突出高さで突出し、かつ前記袋状セパレータの上下方向に沿って形成された複数の線状リブを備え、前記袋状セパレータの幅寸法をA、前記正極板の幅寸法をB、前記袋状セパレータの幅方向の端部と、この端部に最も近接した前記線状リブとの間の距離をCとしたとき、前記寸法Aと前記寸法Bの差分(A−B)と前記寸法Cとの関係を、(A−B)≦Cとしたことを特徴とする鉛蓄電池を示すものである。
請求項1の構成によれば、線状リブと正極板の端部との干渉が抑制されるため、袋状セパレータの破損と、これによる内部短絡および短寿命が抑制される。
また、本発明の請求項2に係る発明は、請求項1の構成を有した鉛蓄電池において、正極板はエキスパンド格子を備え、正極板の端部にはエキスパンド格子を構成するストランドが露出してなる鉛蓄電池を示すものである。
エキスパンド格子を用いた正極板を製造する際、長尺状のエキスパンド網目シートに活物質を充填後、単板に切断加工する関係上、正極板の端部には、エキスパンド網目を形成するストランドの切断部が露出している。切断されたストランドは、いわばワイヤーの先端と同様、非常に鋭利であるため、袋状セパレータの線状リブと干渉することによって、容易に袋状セパレータに貫通孔が生じる。したがって、本発明では、このような、エキスパンド格子を用いた正極板を用いる鉛蓄電池に適用することが好ましい。
本発明によれば、負極板を内部に収納し、かつその外側表面に複数の線状リブを上下方向に形成した袋状セパレータに、正極板を積層した構成の鉛蓄電池において、袋状セパレータの損傷による内部短絡や短寿命を抑制した鉛蓄電池を提供できるという、顕著な効果を奏する。
図1は、本発明の鉛蓄電池に用いる袋状セパレータ1を示す図である。袋状セパレータ1は、図2に、その断面を示したシート状セパレータ1′を折り曲げ、両側部をメカニカルシール等により接合し、上部に開口した袋状としたものである。
袋状セパレータ1の材質としては、公知の袋状セパレータの材質と同様のものを用いることができ、一般的な成分として、ポリエチレン、シリカ、酸化抑制剤としてのオイル、さらには必要に応じてカーボンを含むものを用いることができる。
本発明においては、袋状セパレータ1の外側の表面1aには、突出高さ(図2におけるh寸法)が0.35mm以上で突出する線状リブ1bの複数本が、上下方向に互いに平行に配置されている。なお、本発明における上下方向は、袋状セパレータ1の開口端1cを上としたときの場合を基準としている。
線状リブ1bの突出高さ(h)は、図4に示す正極板3と、袋状セパレータ1の表面1aとの接触による酸化劣化を抑制する効果を得るために、少なくとも0.35mm以上とする。また、突出高さが0.35mm未満の場合、本発明の課題を発生させる要因である、線状リブ1bと正極板3との干渉度合いが急激に低下するため、本発明は、線状リブ1bの表面1aからの突出高さ(h)が0.35mm以上のものに適用する。
図3は、負極板2を収納した袋状セパレータ1の所定枚数と正極板3の所定枚数とを積層し、積層体4を構成した状態を示す図である。なお、図3に示した積層体4の状態は、正極板3と負極板2との位置関係がすでに矯正された状態が示されている。なお、積層体4を構成する、負極板2を収納した袋状セパレータ1および正極板3の枚数は、所望する電池容量によって、適宜設定するものである。
図3において、積層体4は、すでに、正極板3と負極板2の相対的な位置関係が矯正された状態を示しているが、実際の積層体4の製造工程においては、負極板2を収納した袋状セパレータ1と正極板3とを積層する工程、および積層した後に搬送する工程において、袋状セパレータ1と正極板3との間に位置ずれが生じるため、少なくとも同極性の負極集電耳2a同士および正極集電耳3a同士を集合溶接してストラップ(図示せず)を形成する以前の段階で、負極板2を収納した袋状セパレータ1と正極板3との位置関係が矯正され、図3に示した状態となる。
この矯正方法としては、例えば、負極板2を収納した袋状セパレータ1と正極板3とを積層した積層体4を、袋状セパレータ1の開口端1cを上方とした姿勢、すなわち、負極集電耳2aと正極集電耳3aとが、上方に向かって突出した姿勢とし、積層体4に若干の振動を加えながら、負極集電耳2aと正極集電耳3aをアクチュエータと治具とを併用して、負極集電耳2aと正極集電耳3aとの相対的な位置関係を矯正することができる。なお、矯正方法として前記したような方法に限定されることなく、他の公知の矯正方法を適用可能である。
本発明では、袋状セパレータ1の端部1dに最も近接した、突出高さ0.35mm以上の線状リブ1bと、端部1dの間の距離をC(図3における寸法C)、袋状セパレータの幅寸法をA、正極板の幅寸法をBとしたときに、差分(A−B)≦Cを満たすよう、寸法C、すなわち、突出高さ0.35mm以上の線状リブ1bを設ける。なお、寸法Cは、図1に示すように、線状リブ1bの先端の袋状セパレータ1中心側と、袋状セパレータ1の端部1d間の距離である。
前記袋状セパレータ1の端部1dに最も近接した、線状リブ1bの外側には、前記袋状セパレータの表面より突出するリブを設けないか、設けても、突出高さ0.35mm未満のリブとする。なお、この寸法C内に、正極板3の端部3bが配置されることから、端部3bによって袋状セパレータ1が破損する可能性を考慮して、突出高さ0.35mm未満、好ましくは、0.1mm〜0.25mmの突出高さで第2の線状リブ1eを設ける。
なお、この寸法C内に部分に設ける第2の線状リブ1eは、線状リブ1bと同様、上下方向に、その複数本を平行に配置したものであってもよく、特許文献2で示されたような、正極板3の端部3bと交差するよう配置したものであってもよい。なお、袋状セパレータ1の内側面にはリブを形成していない。
上記した本発明の構成によれば、正極板3と袋状セパレータ1が最もずれた状態は、正極板3の端部3bが袋状セパレータ1の端部1dと一致した状態である。これは、積層体4を構成する部材で最も大きな幅寸法は、袋状セパレータ1の幅寸法であり、実際の積層体4の積層工程においては、ガイドレール、あるいはガイドプレート等によって、正極板3の位置を、袋状セパレータ1の幅寸法内に容易に規制できるためである。
そして、前記したような、正極板3の端部3bが袋状セパレータ1の端部1dと一致した、正極板3と、袋状セパレータ1との相対位置が最もずれた状態から、正極板3と袋状セパレータ1との相対位置、すなわち、正極板3と負極板2との相対位置を矯正する過程において、正極板3の端部3bと袋状セパレータ1に形成した線状リブ1bとの干渉が防止できるため、係る干渉による袋状セパレータの破損と、この破損による内部短絡がもたらす短寿命を抑制できる。
本発明に用いる正極板3としては、図4に示した、エキスパンド格子3cを備えた、エキスパンド極板を用いることが好ましい。なお、図4は、正極板3から、活物質3dを一部除去した状態を示しているが、実際の正極板3は、すべてのます目3gに活物質3dが充填されていることはいうまでもない。
図4にも示したように、正極板3の端部3bは、エキスパンド格子3cを構成するストランド3e(格子骨)が切断され、その先端3fが露出した構成を有している。このような、エキスパンド格子3cを備えた正極板3は、端部3bに露出したストランド3eの先端3fによって、容易に袋状セパレータ1を破損するため、本発明の課題が最も顕著に現れる。したがって本発明は、エキスパンド格子3cを有した正極板3を用いた鉛蓄電池に適用することが好ましい。
一方、正極板3に、図5に示したような、周囲が枠骨5aで囲まれた鋳造格子5をそなえた、鋳造正極板6を用いたものでも、本発明の効果を得ることができる。鋳造格子5の製造ばらつきによっては、枠骨5aに鋳造格子5の外側方向に突出する鋭利なばりが生じたり、あるいは複数枚数取りの鋳造格子極板を切断し、単板に加工する際に、枠骨5aに、鋳造格子5の厚み方向にばりが生じたり、枠骨5aに鋭利な切断エッジが生じる場合もあるからである。このようなばりや、切断エッジが線状リブ1bと干渉することにより、容易に袋状セパレータ1を破損するため、本発明の課題が生じる。
したがって、鋳造格子5を正極板3に用いた構成においても、本発明の効果を得ることができる。なお、図5は、鋳造正極板6から、活物質3dを一部除去した状態を示しているが、実際の鋳造正極板6は、すべてのます目5bに活物質3dが充填されていることはいうまでもない。
以下、実施例により、本発明の効果を説明する。
(実施例1)
正極板として、図4に示した正極板3もしくは図5に示した鋳造正極板6と、エキスパンド格子を備えた負極板2、および図2に示したシート状セパレータ1′を、線状リブ1bが外側となるよう袋状とした袋状セパレータ1もしくは図6に示した線状リブ1bが内側となるよう袋状とした袋状セパレータ7とを積層して群構成を行なった。なお、袋状セパレータ1および袋状セパレータ7ともに、負極板2と対向する面にはリブを設けず、平面状としている。
正極板3、鋳造正極板6および負極板2の幅寸法はいずれも100.0mm、正極集電耳3a,5cおよび負極集電耳2aを除く、極板面の高さ寸法はいずれも110.0mmである。したがって、寸法B=100.0mmである。
本実施例では、微孔性ポリエチレンからなる、ベース厚みtが0.20mmであるセパレータシート1′を袋状とした後の、袋状セパレータ1,7の幅方向の端部1d,7aから、袋の中心方向の領域に、突出高さ0.20mmの第2の線状リブ1eを1.0mm間隔で設けるとともに、第2の線状リブ1eを設けた領域よりも袋の中心方向の領域に、線状リブ1bを、突出高さを様々に変更して設けた。
なお、本発明では、線状リブ1bの突出高さは0.35mm以上であるが、本実施例においては、線状リブ1bの突出高さを0.25mm〜0.90mmの範囲で様々に変化させた。また、袋の端部1d,7aと、これに最も近接する線状リブ1bとの間の寸法Cを10.0mm〜20.0mmの間で変化させた。袋状セパレータ1,7の幅方向の寸法Aは、115.0mmとした。したがって、差分(A−B)は15.0mmで一定である。
袋状セパレータ1を用いる場合には、袋状セパレータ1の内部に負極板2を収納し、袋状セパレータ7を用いる場合には、袋状セパレータ7の内部に正極板3もしくは鋳造正極板6を収納し、正極板の5枚と、負極板の5枚とを積層することにより、群構成を行なった。群構成の工程では、第1ステーションで一方の極性の極板の上に他方の極性の極板を載置し、第2ステーションは、他方の極性の極板上に一方の極性の極板を載置するという動作が行なわれ、第3ステーション以降、第1ステーションと第2ステーションの動作を繰り返すことによって、正極と負極とを交互に積層した。
正極と負極とを積層した後、図7(a)に示すように、積層体4の幅方向の端部4aの一方と、底部4bの2面に、互いに直交するガイドプレート8a,8bを当接し、図7(b)に示すように、ガイドプレート8a,8bを傾斜させながら、積層体4に若干の振動を加えることにより、袋状セパレータ1,7の端部1d,7aと、正極の端部3b,5dもしくは負極の幅方向の端部とを一致させることにより、正極集電耳3a,5cと負極集電耳2aとが、それぞれ列状に位置合わせされる。
その後、ガイドプレート8a,8bの位置を図7(a)の状態に復帰させた後、2列状態に配列された正極集電耳3a,5cと負極集電耳2aとの間に一対のバーを挿入し、このバーの間隔をアクチュエータで規定寸法に広げることにより、正極集電耳3a,5cと負極集電耳2aとの間の距離が調節され、正極板3もしくは鋳造正極板6と負極板2との位置合わせが完了する。
本実施例においては、袋状セパレータ1,7の寸法Cを表1のように変化させて、上記の工程によって積層体を製造した後、それぞれの積層体を分解し、袋状セパレータ1,7の破損状態を調査した。その結果を表1〜4に示す。表中の「正極格子」の項目は、用いた正極が、エキスパンド格子3cを用いた正極板3であるのか、あるいは鋳造格子5を用いた鋳造正極板6であるのかの区分を示す。また、表中の「群構成」の項目は、袋状セパレータ1に負極板を収納した場合は、「負極袋」と表示し、袋状セパレータ7に正極板3もしくは鋳造正極板6を収納した場合は、「正極袋」と表示した。また、セパレータの破損率は、線状リブ1bの基部に生じた破損(変形があり、著しい応力が加わった形跡のあるもの、および穴あきが生じているもの)の発生率を示した。
Figure 0005347514
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Figure 0005347514
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表1〜表4に示した結果によれば、まず、正極板の種類に関係なく、正極板を袋状セパレータに収納した構成では、群構成工程における袋状セパレータ7の破損は全く見られなかった。これは、袋状セパレータ7の袋外側にはリブがないため、極板の端部がリブと干渉して袋状セパレータを破損させるという現象自体が生じ得ないためである。
一方、負極板に袋状セパレータ1に収納した構成では、正極板の種類に関係なく、線状リブ1bの突出高さhが0.25mmのものでは、袋状セパレータ1の破損は生じなかった。この程度の突出高さであれば、正極板3あるいは鋳造正極板6の端部3b,5dと線状リブ1bの干渉は起こらないか、起こったとしても、袋状セパレータ1に損傷を与える程度のものでないと考えられる。
寸法Cが寸法Bの差分(A−B)未満、すなわち、A−B>Cである場合、群構成で極板位置を矯正する間に、線状リブ1bと、正極板3あるいは鋳造正極板6の端部3b,5dとが干渉し、袋状セパレータ1の破損が発生する。A−B=Cの場合には、破損が発生するものの、その率は顕著に低下し、A−B<Cとした場合には、破損発生率を0とすることができた。したがって、本発明によれば、A−B≦C、好ましくはA−B<Cとすることにより、群構成工程において生じる袋状セパレータの破損を抑制できる。
正極格子の比較に関しては、エキスパンド格子3cを用いた構成が、鋳造格子5を用いた構成に比較して、本発明の構成でない、A−B>Cの構成においてセパレータの破損率が高かった。これは、端部3bに露出したストランド3eの先端3fが、群構成工程において、線状リブ1bの基部に干渉し、この部分に穴あきを生じさせたためと考えられる。
このような、穴あきの発生しやすいエキスパンド格子3cを用いた構成においても、本発明の構成によれば、袋状セパレータの穴あきを顕著に抑制できるため、本発明は、正極板3にエキスパンド格子3cを用いた構成に適用することが好ましい。
(実施例2)
次に、実施例1で作成した各積層体を用いて38B20形の始動用鉛蓄電池(公称電圧12V、5時間率定格容量28Ah)を作成した。なお、表1〜表4で示した積層体記号と、各電池の記号と一致させた。これらの各電池について、JIS D5301(始動用鉛蓄電池)で規定されるところの軽負荷寿命試験を75℃気相雰囲気中で実施した。これらの結果を表5〜表8に示す。なお、寿命サイクル数は、電池B1の寿命サイクル数に対する百分率で表した。
Figure 0005347514
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表5〜表8に示した結果から、正極板の種類に関係なく、正極板3あるいは鋳造正極板6を袋状セパレータ7に収納した電池は、差分(A−B)と寸法Cの大小関係に関係なく、負極板2を袋状セパレータ1に収納した電池と比較して著しく寿命が短い。これは、袋内部の正極板3、鋳造正極板6の腐食変形によって、袋の底部で穴あきが発生することによると考えられる。また、特に、線状リブ1bの突出高さを低くするほど、その低下度合いは顕著であった。これは、突出高さが低くなると、正極板面と、袋状セパレータ7の表面とが直接接触して酸化劣化したことによると考えられる。
一方、負極板2を袋状セパレータ1に収納した構成では、寿命特性は、実施例1の袋状セパレータ1の破損率と同様の傾向を示した。すなわち、A−B≦C、より好ましくは、A−B<Cとすることにより、袋状セパレータ1の破損が抑制されるため、全体として袋状セパレータ1の劣化による内部短絡が抑制され、寿命特性が顕著に改善されると推測される。
以上、本発明によれば、群構成工程における袋状セパレータの破損が抑制され、これにより、長寿命の鉛蓄電池を提供できるという、顕著な効果を得ることができる。
本発明は、始動用鉛蓄電池等、負極板を袋状セパレータに収納した構成を有する鉛蓄電池に好適である。
袋状セパレータを示す図 シート状セパレータを示す図 積層体を示す図 エキスパンド格子を備えた正極板を示す図 鋳造格子を備えた鋳造正極板を示す図 他の袋状セパレータを示す図 (a)極板の位置合わせ工程の一部を示す図(b)極板の位置合わせ工程の一部を示す他の図
1 袋状セパレータ
1a 表面
1b 線状リブ
1c 開口端
1d 端部
1e 第2の線状リブ
1′ セパレータシート
2 負極板
2a 負極集電耳
3 正極板
3a 正極集電耳
3b 端部
3c エキスパンド格子
3d 活物質
3e ストランド
3f 先端
3g ます目
4 積層体
4a 端部
4b 底部
5 鋳造格子
5a 枠骨
5b ます目
5c 正極集電耳
5d 端部
6 鋳造正極板
7 袋状セパレータ
7a 端部
8a,8b ガイドプレート

Claims (2)

  1. 負極板を収納した袋状セパレータと正極板とを積層した鉛蓄電池であって、
    前記袋状セパレータの外側表面より0.35mm以上の突出高さで突出し、かつ前記袋状セパレータの上下方向に沿って形成された複数の線状リブを備え、
    前記袋状セパレータの幅寸法をA、
    前記正極板の幅寸法をB、
    前記袋状セパレータの幅方向の端部と、この端部に最も近接した前記線状リブとの間の距離をCとしたとき、
    前記寸法Aと前記寸法Bの差分(A−B)と前記寸法Cとの関係を、(A−B)≦Cとしたことを特徴とする鉛蓄電池。
  2. 前記正極板はエキスパンド格子を備え、前記正極板の幅方向の端部には前記エキスパンド格子を構成するストランドが露出してなる請求項1に記載の鉛蓄電池。
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