JP5347302B2 - 半導体装置 - Google Patents

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Description

本発明は、外部から入力されたサージを引き抜くサージ保護素子を備えた半導体装置に関するものである。
従来より、外部から入力されたサージを引き抜くサージ保護素子を備えた半導体装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。このような半導体装置では、サージが印加される電源端子とサージを引き抜くグランド端子との間にnpnトランジスタとpnダイオードとを有して構成されたサージ保護素子が接続されている。
具体的には、このような半導体装置は、シリコン基板と、シリコン基板の表面に配置された酸化膜と、酸化膜の表面に配置されたSOI層とを有したSOI基板を用いて構成されている。そして、SOI層にてn型コレクタ層が構成され、n型コレクタ層の表層部には高濃度n型層が形成されている。この高濃度n型層は電極と接続されており、電極は電源端子に接続されている。
また、n型コレクタ層の表層部には高濃度n型層から所定の距離をおいてp型ベース層が形成されており、p型ベース層の内部にはn型エミッタ層が形成されている。そして、これら高濃度n型層、n型コレクタ層、p型ベース層およびn型エミッタ層にてnpnトランジスタが構成されている。また、p型ベース層およびn型エミッタ層には電極が接続されており、p型ベース層に接続されている電極は10kΩ程度の抵抗を介してグランド端子に接続され、n型エミッタ層に接続されている電極はグランド端子に接続されている。
さらに、n型コレクタ層の表層部には、高濃度n型層に対してp型ベース層が形成されている方向とは反対の方向にp型層が形成されている。そして、これら高濃度n型層、n型コレクタ層およびp型層にてpnダイオードが構成されている。このp型層は電極と接続されており、電極はグランド端子に接続されている。また、このp型層はp型ベース層よりも低濃度の拡散層とされており、pnダイオードのブレークダウン電圧がnpnトランジスタのブレークダウン電圧よりも高い電圧となるように構成されている。
このように構成されているサージ保護素子を備えた半導体装置では、npnトランジスタの方がpnダイオードよりもブレークダウン電圧が低い電圧となるように構成されているので、電源端子から正のサージが印加されると、npnトランジスタがブレークダウンを起こしてグランド端子にサージ電流を引き抜く。また、負のサージが印加されると、pnダイオードが順方向となりグランド端子にサージ電流を引き抜く。
特開2003−152163号公報
しかしながら、上記のような半導体装置では、サージが印加された場合には、不純物濃度が低い、つまり抵抗が高いn型コレクタ層を通過してサージ電流が引き抜かれることになるため、サージ電流がn型コレクタ層を通過する間に熱に変換され、変換された熱によりサージ保護素子が破壊される可能性があるという問題がある。特に正のサージが印加された場合には、npnトランジスタはブレークダウンを起こしてサージ電流を引き抜くため、電流密度が高くなりサージ電流による熱が発生しやすくなる。
この場合、サージ電流がn型コレクタ層を通過する距離を短くした、つまり、高濃度n型層とp型ベース層との距離を近づけた半導体装置とすることでサージ電流による発熱を抑制することが考えられる。
ところが、高濃度n型層とp型ベース層との距離を近づけることで半導体装置を構成すると以下の問題が発生する。具体的には、npnトランジスタのブレークダウン電圧は高濃度n型層の最外周面とp型ベース層の最外周面との最短距離と、その部分に位置する高濃度n型層およびp型ベース層における最外周面の不純物濃度とにより決定される。これに対し、上記半導体装置では、n型コレクタ層の表面からイオン注入を行うことにより高濃度n型層とp型ベース層とが形成されており、高濃度n型層およびp型ベース層の最外周面のうちn型コレクタ層の表面に位置する部分が最短距離となるため、この最短距離とn型コレクタ層表面に位置する高濃度n型層およびp型ベース層における最外周面の不純物濃度とによりブレークダウン電圧が決定される。
また、高濃度n型層およびp型ベース層の最外周面に位置する不純物濃度はドーズ量により決定されるが、n型コレクタ層の表面からイオン注入により高濃度n型層およびp型ベース層を形成した場合には、不純物は、n型コレクタ層の表面に沿って、または、n型コレクタ層の裏面方向に拡散することになり、n型コレクタ層の表面より上方向には拡散することができない。このため、高濃度n型層およびp型ベース層の最外周面のうちn型コレクタ層の表面に位置する部分が不純物濃度が高くなり、n型コレクタ層の裏面方向に向かって不純物濃度が低くなる。したがって、高濃度n型層とp型ベース層とを近づけることで半導体装置を構成した場合には、サージ電流による発熱を抑制することはできるがブレークダウン電圧が高くなってしまい、サージ電流が引き抜かれにくくなるためサージ耐圧が低下してしまう。
本発明は上記点に鑑みて、正のサージが印加された場合に、従来の半導体装置よりもブレークダウン電圧を高くすることなくサージ電流による発熱を抑制することができ、サージ保護素子が破壊されることを防止することができる半導体装置を提供することを第1の目的とする。さらに、正のサージが印加された場合のサージ電流による発熱を抑制するだけでなく、負のサージが印加された場合のサージ電流による発熱も抑制し、サージ保護素子が破壊されることを防止することができる半導体装置を提供することを第2の目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、コレクタ層(7)に表面から第1のトレンチ(8)を形成し、第1のトレンチ(8)のうち、側壁に絶縁膜(10)を配置すると共に、内部に第1の導体層(11)を埋め込み、高濃度層(9)は、第1のトレンチ(8)の底面および側壁のうち底面側の端部を覆い、第1のトレンチ(8)の底面からコレクタ層(7)の裏面方向と第1のトレンチ(8)の底面と平行な方向、および第1のトレンチ(8)の底面の端部からコレクタ層(7)の表面方向に第1導電型の不純物が拡散されることにより形成されており、第1のトレンチ(8)をベース層(12)およびエミッタ層(13)を貫通して形成することを特徴とする。
このような半導体装置によれば、高濃度層(9)は第1のトレンチ(8)の底面および第1のトレンチ(8)の底面の端部から不純物が拡散されることにより形成されているため、不純物は拡散が始まる部分よりもコレクタ層(7)の表面側に拡散することができる。つまり、従来の半導体装置よりも不純物が拡散できる領域が広くなり、ドーズ量が従来の高濃度n型層と同じ場合でも、高濃度層(9)における最外周面の不純物濃度は、従来の高濃度n型層の最外周面のうちコレクタ層(7)の表面に位置する部分の不純物濃度よりも低くなる。このため、高濃度層(9)とベース層(12)との距離を近づけることで、従来のブレークダウン電圧と同様のブレークダウン電圧が得られると共に、サージ電流がコレクタ層(7)を流れる距離を短くすることができ、サージ電流による発熱を抑制することができると共にサージ保護素子が破壊されることを防止することができる。
また、上記請求項1に記載の発明は正のサージが印加された場合にサージ電流による発熱を抑制することができる半導体装置であるが、負のサージが印加された場合にサージ電流による発熱を抑制することができる半導体装置として、例えば、請求項2に記載の発明では、コレクタ層(7)に表面から第2のトレンチ(14)を形成し、第2のトレンチ(14)のうち、側壁に絶縁膜(16)を配置すると共に、内部に第2の導体層(17)を埋め込み、第2導電型層(15)は、第2のトレンチ(14)の底面および側壁のうち底面側の端部を覆い、第2のトレンチ(14)の底面からコレクタ層(7)の裏面方向と第2のトレンチ(14)の底面と平行な方向、および第2のトレンチ(14)の底面の端部からコレクタ層(7)の表面方向に第2導電型の不純物が拡散されることにより形成されており、第1のトレンチ(8)をベース層(12)およびエミッタ層(13)を貫通して形成することを特徴とする
このような半導体装置によれば、高濃度層(9)は第1のトレンチ(8)の底面および側壁のうち底面側の端部を覆うように形成され、ベース層(12)は第2のトレンチ(14)の底面および側壁のうち底面側の端部を覆うように形成されているので、高濃度層(9)および第2導電型層(15)を近づけて配置することができ、負のサージが印加された場合でもサージ電流による発熱を抑制することができると共に、サージ保護素子が破壊されることを防止することができる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について説明する。図1は本実施形態の半導体装置の断面構成を示す図であり、この図に基づいて説明する。
図1に示されるように、本実施形態の半導体装置は、支持基板1と、支持基板1の表面に配置されたSiO等の埋込絶縁膜2と、埋込絶縁膜2の表面に配置されたSOI層3とを有したSOI基板を用いて構成されている。SOI層3はトレンチ4にて素子分離されており、トレンチ4のうち、側壁にはSiO等の絶縁膜5が配置され、内部にはポリシリコン6が配置されている。そして、このトレンチ4に囲まれたSOI層3にサージ保護素子となるnpnトランジスタおよびpnダイオードが形成されている。具体的には、npnトランジスタおよびpnダイオードは次のように構成されている。
SOI層3にてn型コレクタ層7が構成されており、n型コレクタ層7の表面から第1のトレンチ8が形成されている。そして、n型コレクタ層7には、第1のトレンチ8の底面および側壁のうち底面側の端部を覆い、第1のトレンチ8の底面からn型コレクタ層7の裏面方向と第1のトレンチ8の底面と平行な方向、および第1のトレンチ8の底面の端部からn型コレクタ層7の表面方向に不純物が拡散されることにより形成された高濃度n型層9が形成されている。この高濃度n型層9はn型コレクタ層7よりも不純物濃度が高くなるように構成されている。また、第1のトレンチ8のうち、側壁の全面にSiO等で構成された絶縁膜10が配置され、内部にポリシリコンで構成された埋込n型層11が埋め込まれている。また、埋込n型層11は図示しない電極に接続されており、この電極は図示しない電源端子に接続されている。
また、n型コレクタ層7の表層部には高濃度n型層9から所定の距離をおいてp型ベース層12が形成されており、p型ベース層12の内部にはn型エミッタ層13が形成されている。そして、これら埋込n型層11、高濃度n型層9、n型コレクタ層7、p型ベース層12およびn型エミッタ層13によりnpnトランジスタが構成されている。また、p型ベース層12およびn型エミッタ層13はそれぞれ図示しない電極と接続されており、p型ベース層12に接続されている電極は10kΩ程度の抵抗を介して図示しないグランド端子に接続され、n型エミッタ層13に接続されている電極は図示しないグランド端子に接続されている。
また、高濃度n型層9に対してp型ベース層12が形成されている方向とは反対の方向に位置する部分において、n型コレクタ層7の表面から第2のトレンチ14が形成されている。そして、n型コレクタ層7には、第2のトレンチ14の底面および側壁のうち底面側の端部を覆い、第2のトレンチ14の底面からn型コレクタ層7の裏面方向と第2のトレンチ14の底面と平行な方向、および第2のトレンチ14の底面の端部からn型コレクタ層7の表面方向に不純物が拡散されることにより形成されたp型層15が形成されている。また、第2のトレンチ14のうち、側壁の全面にSiO等で構成された絶縁膜16が配置され、内部にポリシリコンで構成された埋込p型層17が埋め込まれている。そして、これら埋込n型層11、高濃度n型層9、n型コレクタ層7、p型層15および埋込p型層17によりpnダイオードが構成されている。また、埋込p型層17には図示しない電極が接続されており、この電極は図示しないグランド端子に接続されている。また、p型層15がp型ベース層12よりも低濃度の拡散層とされることにより、pnダイオードのブレークダウン電圧がnpnトランジスタよりも低くされている。
このような半導体装置は、まず、n型コレクタ層7の表層部にイオン注入を行うと共に熱拡散を行うことにより、p型ベース層12を形成すると共に、p型ベース層12の内部にn型エミッタ層13を形成する。そして、n型コレクタ層7に、表面から第1のトレンチ8を形成すると共に、第1のトレンチ8に対してp型ベース層12が形成されている方向と反対の方向に位置する部分の表面から第2のトレンチ14を形成する。そして、第1のトレンチ8および第2のトレンチ14の側壁の全面に絶縁膜10、16を配置する。例えば、熱酸化を行うことで第1のトレンチ8および第2のトレンチ14の内部に絶縁膜10、16を形成する。そして、第1のトレンチ8および第2のトレンチ14の側壁に絶縁膜10、16が残るように異方性エッチングを行う。その後、n型コレクタ層7の表面に第1のトレンチ8と対応する部分に開口部を有するマスクを配置し、第1のトレンチ8の底面にイオン注入を行う。続いて、このマスクを除去し、n型コレクタ層7の表面に第2のトレンチ14と対応する部分に開口部を有するマスクを配置して第2のトレンチ14の底面にイオン注入を行う。その後、注入された不純物を熱拡散させることにより、高濃度n型層9およびp型層15を形成する。
具体的には、高濃度n型層9は、第1のトレンチ8の底面および側壁のうち底面側の端部を覆い、第1のトレンチ8の底面からn型コレクタ層7の裏面方向と第1のトレンチ8の底面と平行な方向、および第1のトレンチ8の底面の端部からn型コレクタ層7の表面方向に不純物が拡散されることにより形成される。
本実施形態では、このように第1のトレンチ8を形成し、第1のトレンチ8の底面にイオン注入を行うと共に熱拡散により高濃度n型層9を形成しているため、従来の高濃度n型層より不純物が拡散できる領域を広くすることができる。このため、ドーズ量が従来の高濃度n型層と同じ場合でも、本実施形態の高濃度n型層9における最外周面の不純物濃度を、従来の高濃度n型層の最外周面のうちn型コレクタ層の表面に位置する部分の不純物濃度よりも低くすることができる。
また、p型層15は、第2のトレンチ14の底面および側壁のうち底面側の端部を覆い、第2のトレンチ14の底面からn型コレクタ層7の裏面方向と第2のトレンチ14の底面と平行な方向、および第2のトレンチ14の底面の端部からn型コレクタ層7の表面方向に不純物が拡散されることにより形成される。
その後、第1のトレンチ8および第2のトレンチ14の内部が埋め込まれるようにポリシリコンを成膜し、n型コレクタ層7の表面に堆積したポリシリコンを除去すると共に、第1のトレンチ8および第2のトレンチ14の内部にポリシリコンが残るようにエッチバックをする。そして、第1のトレンチ8の内部に配置されたポリシリコンにn型不純物をドープすることにより埋込n型層11を形成すると共に、第2のトレンチ14の内部に配置されたポリシリコンにp型不純物をドープすることにより埋込p型層17を形成することで本実施形態の半導体装置が製造される。
上記のように製造された半導体装置では、npnトランジスタのブレークダウン電圧は高濃度n型層9の最外周面とp型ベース層12の最外周面との最短距離と、その部分に位置する高濃度n型層9およびp型ベース層12における最外周面の不純物濃度とにより決定される。このため、本実施形態では、高濃度n型層9の最外周面とp型ベース層12の最外周面との最短距離を、従来の半導体装置における高濃度n型層の最外周面とp型ベース層の最外周面との最短距離と等しくした場合には、ブレークダウン電圧が従来の半導体装置よりも低くなる。このため、本実施形態の半導体装置では、従来の半導体装置よりも高濃度n型層9とp型ベース層12との距離を近づけて製造することで従来のブレークダウン電圧と等しくすることができる。
このように構成された半導体装置の基本的な作動について説明する。
負のサージが電源端子を介して埋込n型層11に印加されると、埋込n型層11、高濃度n型層9、n型コレクタ層7、p型層15および埋込p型層17により構成されるpnダイオード7が順方向となり、埋込型層17に接続されているグランド端子にサージ電流が引き抜かれる。
また、正のサージが電源端子を介して埋込n型層11に印加されると、npnトランジスタの方がpnダイオードよりもブレークダウン電圧が低くされているため、npnトランジスタでブレークダウンが起こり、n型エミッタ層13に接続されているグランド端子にサージ電流が引き抜かれる。
以上説明したように本実施形態の半導体装置によれば、高濃度n型層9の最外周面の不純物濃度を、従来の半導体装置の高濃度n型層のうちn型コレクタ層の表面に位置する部分における最外周面の不純物濃度より低くすることができる。このため、従来のブレークダウン電圧より高くすることなく高濃度n型層9とp型ベース層12との距離を近づけることができる。したがって、高濃度n型層9とp型ベース層12との距離を近づけることでサージ電流がn型コレクタ層7を流れる距離を短くすることができるため、サージ電流による発熱を抑制することができると共に、サージ保護素子が破壊されることを防止することができる。
さらに、このような半導体装置では、サージ電流をn型コレクタ層7の表面に流さないようにすることができ、半導体装置表面に形成される配線等の破壊を防止することもできる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態の半導体装置は、第1実施形態に対して、p型ベース層12とn型エミッタ層13との間に絶縁膜を配置したものであり、その他に関しては第1実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。図2は本実施形態の半導体装置の断面構成を示す図である。
図2に示されるように、本実施形態の半導体装置は、p型ベース層12に第3のトレンチ18が形成されている。この第3のトレンチ18には、側壁の全面にSiO等で構成される絶縁膜19が配置され、内部にn型エミッタ層13が配置されている。そして、n型エミッタ層13は第3のトレンチ18の底面でp型ベース層12と接続されている。
このような半導体装置は、まず、n型コレクタ層7にp型ベース層12を形成した後に、p型ベース層12の内部に第3のトレンチ18を形成する。そして、第3のトレンチ18の内部に熱酸化により絶縁膜19を形成した後に、異方性エッチングを行うことにより第3のトレンチ18の側壁のみに絶縁膜19を配置する。その後、第3のトレンチ18の内部にポリシリコンを成膜し、n型コレクタ層7の表面に堆積したポリシリコンを除去すると共に、第3のトレンチ18の内部にポリシリコンが残るようにエッチバックを行う。続いて、第3のトレンチ18の内部に配置されたポリシリコンにn型不純物をドープしてn型エミッタ層13を形成することにより本実施形態の半導体装置が製造される。
このような半導体装置によれば、n型エミッタ層13の形状は第3のトレンチ18に依存することになり、n型コレクタ層7の表面からイオン注入によりn型エミッタ層を形成した場合に構成される湾曲部を無くすことができる。このため、上記第1実施形態と同様の効果を得つつ、n型エミッタ層13の湾曲部を無くすことができるのでn型エミッタ層13の電界集中を防止することができ、さらにサージ電流による発熱を抑制することができると共に、サージ保護素子が破壊されることを防止することができる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態について説明する。本実施形態の半導体装置は、第1実施形態に対して、高濃度n型層9の形成場所を変更したものであり、その他に関しては第1実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。図3は本実施形態の半導体装置の断面構成を示す図である。
図3に示されるように、本実施形態の半導体装置はp型ベース層12およびn型エミッタ層13を貫通して第1のトレンチ8が形成されている。そして、この第1のトレンチ8のうち、側壁には絶縁膜10が配置されていると共に、内部には埋込n型層11が埋め込まれている。また、高濃度n型層9が第1のトレンチ8の底面および側壁のうち底面側の端部を覆ように形成されている。このような半導体装置によれば、上記第1実施形態と同様の効果を得つつ、半導体装置を小型化することができる。なお、本実施形態の半導体装置は上記第1実施形態と同様の工程で製造され、p型ベース層12およびn型エミッタ層13を貫通するように第1のトレンチ8を形成すればよい。
(他の実施形態)
(1)上記各実施形態では、npnトランジスタのブレークダウン電圧に着目してサージ電流による発熱を抑制することができる半導体装置を説明したが、サージ電流による発熱を抑制することができる半導体装置は上記各実施形態の構成に限られるものではない。例えば、図4は他の実施形態にかかる半導体装置の断面構成を示す図であり、図5は図4に示す半導体装置の上面レイアウトを示す図である。なお、図4は、図5中のA−A断面図に対応している。以下に、他の実施形態にかかる半導体装置の構成を説明するが上記第1実施形態と同様である部分は説明を省略する。
図4に示されるように、SOI層3にてn型コレクタ層7が構成されており、n型コレクタ層7中に高濃度n型層9がイオン注入により形成されている。また、n型コレクタ層7の表層部には高濃度n型層9から所定の距離をおいてp型ベース層12が形成されており、p型ベース層12の内部にはn型エミッタ層13が形成されている。さらに、n型コレクタ層7には、高濃度n型層9に対してp型ベース層12が形成される方向とは反対の方向にp型層15がイオン注入により形成されている。
そして、これらp型ベース層12、n型エミッタ層13およびp型層15は高濃度n型層9を囲むように配置されている。具体的には、図5に示されるように、高濃度n型層9の外周のうち、約3/4の部分をp型ベース層12およびn型エミッタ層13が囲むように配置されており、残りの約1/4の部分をp型層15が囲むように配置されている。つまり、高濃度n型層9は面取りがされた略正方形状とされており、p型ベース層12およびn型エミッタ層13は高濃度n型層9の3辺と対向するように配置されており、p型ベース層12は高濃度n型層9の1辺と対向するように配置されている。
このような半導体装置によれば、高濃度n型層9に正のサージが印加された場合、従来の半導体装置と比較して、高濃度n型層9からn型エミッタ層13へとサージ電流を引き抜く経路が多い構成とされており、サージ電流の密度を減少させることができる。したがって、従来の半導体装置よりも、サージ電流による発熱を抑制することができると共に、サージ保護素子が破壊されることを防止することができる。
この場合、例えば、高濃度n型層9の外周の約1/2の部分にp型ベース層12およびn型エミッタ層13を配置し、残りの約1/2の部分にp型層15を配置して高濃度n型層9を囲む構成としても、従来の半導体装置より正のサージが印加された場合にサージ電流による発熱を抑制することができると共に、サージ保護素子の破壊を防止することができる。また、このような半導体装置によれば、負のサージが印加された場合においても、従来の半導体装置よりもサージ電流を引き抜く経路が多い構成とされているため、サージ電流の密度を減少させることができ、サージ電流による発熱を抑制することができると共に、サージ保護素子の破壊を防止することができる。
また、p型ベース層12およびn型エミッタ層13の外側を一周するように高濃度n型層9を形成し、高濃度n型層9の外側を一周するようにp型層15を形成してもよい。図6は、p型ベース層12およびn型エミッタ層13の外側に高濃度n型層9を配置し、高濃度n型層9の外側にp型層15を配置した半導体装置の上面レイアウトを示す図である。
このような半導体装置によれば、従来の半導体装置よりも、正のサージが印加された場合には高濃度n型層9からn型エミッタ層13へサージ電流を引き抜くが多い構成とすることができると共に、負のサージが印加された場合には高濃度n型層9からp型層15へサージ電流を引き抜く経路が多い構成とすることができる。このため、サージ電流による発熱を抑制することができ、サージ保護素子が破壊されることを防止することができる。
さらに、高濃度n型層9、p型ベース層12、n型エミッタ層13およびp型層15をストライプ状に形成してもよい。図7は高濃度n型層9、p型ベース層12、n型エミッタ層13およびp型層15をストライプ状に形成した半導体装置の上面レイアウトを示す図である。このような半導体装置としても、従来の半導体装置よりも、正のサージが印加された場合には高濃度n型層9からn型エミッタ層13へサージ電流を引き抜く経路が多い構成とすることができると共に、負のサージが印加された場合には高濃度n型層9からp型層15へサージ電流を引き抜く経路が多い構成とすることができる。このため、サージ電流による発熱を抑制することができ、サージ保護素子が破壊されることを防止することができる。
(2)上記各実施形態では、埋込n型層11はポリシリコンを埋め込むことで構成されているが、例えば、金属等を配置することにより構成することもできる。また、埋込p型層17も金属等を配置することにより構成することもできる。
上記第1実施形態および上記第2実施形態では、第1のトレンチ8の側壁の全面に絶縁膜10が配置されている構成を説明したが、第1のトレンチ8の側壁のうち高濃度n型層9が形成されている部分と対応する部分には絶縁膜10が配置されていない構成としてもよい。
さらに、上記第1〜第3実施形態では、p型層15を第2のトレンチ14の底面にイオン注入をすることにより形成しているが、p型層15をn型コレクタ層7の表面からイオン注入をすることにより形成しても、正のサージに対しては上記第1〜第3実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、上記第1〜3実施形態において、高濃度n型層9をp型層15近傍に配置した半導体装置としてもよい。この場合は、負のサージが印加されたときにサージ電流がn型コレクタ層7を通過する距離を短くすることができ、負のサージに対してもサージ電流による発熱を抑制することができると共に、サージ保護素子が破壊されることを防止することができる。
本発明の第1実施形態における半導体装置の断面構成を示す図である。 本発明の第2実施形態における半導体装置の断面構成を示す図である。 本発明の第3実施形態における半導体装置の断面構成を示す図である。 本発明の他の実施形態における半導体装置の断面構成を示す図である。 図4に示す半導体装置の上面レイアウトを示す図である。 本発明の他の実施形態における半導体装置の上面レイアウトを示す図である。 本発明の他の実施形態における半導体装置の上面レイアウトを示す図である。
符号の説明
1 支持基板
2 埋込絶縁膜
3 SOI層
7 n型コレクタ層
8 第1のトレンチ
9 高濃度n型層
10 絶縁膜
11 埋込n型層
12 p型ベース層
13 n型エミッタ層
14 第2のトレンチ
15 p型層
16 絶縁膜
17 埋込p型層

Claims (2)

  1. 半導体層(3)で構成される第1導電型のコレクタ層(7)と、
    前記コレクタ層(7)に形成されている前記コレクタ層(7)よりも不純物濃度が高い第1導電型の高濃度層(9)と、
    前記コレクタ層(7)の表層部に形成されている第2導電型のベース層(12)と、
    前記ベース(11)層の内部に形成されている第1導電型のエミッタ層(13)と、
    前記コレクタ層(7)に形成され、前記高濃度層(9)に対して前記ベース層(12)および前記エミッタ層(13)が形成されている方向と反対の方向に形成されており、前記ベース層(12)よりも不純物濃度が低く、ダイオードとして機能する第2導電型層(15)と、を有する半導体装置であって、
    前記コレクタ層(7)には表面から第1のトレンチ(8)が形成されており、前記第1のトレンチ(8)のうち、側壁に絶縁膜(10)が配置されていると共に、内部に第1の導体層(11)が埋め込まれており、前記高濃度層(9)は、前記第1のトレンチ(8)の底面および側壁のうち底面側の端部を覆い、前記第1のトレンチ(8)の底面から前記コレクタ層(7)の裏面方向と前記第1のトレンチ(8)の底面と平行な方向、および前記第1のトレンチ(8)の底面の端部から前記コレクタ層(7)の表面方向に第1導電型の不純物が拡散されることにより形成されており、
    前記第1のトレンチ(8)は前記ベース層(12)および前記エミッタ層(13)を貫通して形成されていることを特徴とする半導体装置。
  2. 半導体層(3)で構成される第1導電型のコレクタ層(7)と、
    前記コレクタ層(7)に形成されている前記コレクタ層(7)よりも不純物濃度が高い第1導電型の高濃度層(9)と、
    前記コレクタ層(7)の表層部に形成されている第2導電型のベース層(12)と、
    前記ベース(11)層の内部に形成されている第1導電型のエミッタ層(13)と、
    前記コレクタ層(7)に形成され、前記高濃度層(9)に対して前記ベース層(12)および前記エミッタ層(13)が形成されている方向と反対の方向に形成されており、前記ベース層(12)よりも不純物濃度が低く、ダイオードとして機能する第2導電型層(15)と、を有する半導体装置であって、
    前記コレクタ層(7)には表面から第1のトレンチ(8)が形成されており、前記第1のトレンチ(8)のうち、側壁に絶縁膜(10)が配置されていると共に、内部に第1の導体層(11)が埋め込まれており、前記高濃度層(9)は、前記第1のトレンチ(8)の底面および側壁のうち底面側の端部を覆い、前記第1のトレンチ(8)の底面から前記コレクタ層(7)の裏面方向と前記第1のトレンチ(8)の底面と平行な方向、および前記第1のトレンチ(8)の底面の端部から前記コレクタ層(7)の表面方向に第1導電型の不純物が拡散されることにより形成されており、
    前記コレクタ層(7)には表面から第2のトレンチ(14)が形成されており、前記第2のトレンチ(14)のうち、側壁に絶縁膜(16)が配置されていると共に、内部に第2の導体層(17)が埋め込まれており、前記第2導電型層(15)は、前記第2のトレンチ(14)の底面および側壁のうち底面側の端部を覆い、前記第2のトレンチ(14)の底面から前記コレクタ層(7)の裏面方向と前記第2のトレンチ(14)の底面と平行な方向、および前記第2のトレンチ(14)の底面の端部から前記コレクタ層(7)の表面方向に第2導電型の不純物が拡散されることにより形成されており、
    前記第1のトレンチ(8)は前記ベース層(12)および前記エミッタ層(13)を貫通して形成されていることを特徴とする半導体装置。
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