JP5347140B2 - 椅子 - Google Patents

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Description

本発明は、椅子、特に座と座支持体とをネジを用いて相互に固定した椅子に関するものである。
従来より、座と、当該座を支持する座支持体とをネジを用いて相互に固定した椅子が知られている。具体的には、座の裏面に周辺部位よりも窪ませた凹部を設け、この凹部に、座支持体に設けた例えば舌片状の締結部を収容させた状態で、凹部に設けたネジ孔にネジを締結部とともに締め付けることにより、座支持体を座の裏面に締着させた態様が知られている。そして、ネジや締結部が露出することを防止するために、凹部を被覆するキャップ部材を座の裏面に取り付けるようにしている。
なお、上述したような従来技術は、現場において適宜実施されるものであり、特許文献などとして開示されているものはない。
ところで、座支持体と座との締着箇所を増加するため、或いは座に種々の機能を付与するために、座の裏面における所定領域に複数の凹部を集合させて設ける態様も考えられる。
このような態様を採用した場合、これら各凹部を共通のキャップ部材で被覆することができれば、各凹部をそれぞれ別々のキャップ部材で被覆する場合と比較して、座にキャップ部材を取り付ける手間を軽減することができる。
一方で、座の裏面に座支持体を締着した後に、各凹部を共通のキャップ部材で被覆する態様とすれば、キャップ部材を、座支持体を迂回する形状としなければならず、単純な略平板状のものとすることができないという不具合が生じる。
他方、キャップ部材を単純な略平板状のものとした場合には、座支持体との干渉を避けるために、座支持体の締結部を凹部に収容する前段階でキャップ部材を座の裏面に取り付ける必要がある。しかしながら、座支持体の締結部を凹部に収容する前段階で単純な平板状のキャップ部材を座の裏面に取り付けた場合には、凹部が全て被覆されるため、締結部を凹部に収容することができず、座と座支持体とを締着することができないという致命的な不具合が生じる。
そこで、単純な平板状のキャップ部材に、一の凹部に収容可能な被収容部を設け、さらにこの被収容部にネジが挿通可能な挿通孔を形成し、この被収容部を凹部に収容した後に、当該凹部に座支持体の締結部を収容し、この状態で締結部側からネジを締め付けることにより座支持体と座とを締着する態様も考えられる。
しかしながら、座の凹部と座支持体の締結部との間にキャップ部材の被収容部が介在する態様となるため、この状態で締め付け作業を行った場合、被収容部が樹脂製のものであればネジの緩みを招来し得るものとなり、強固な締付状態を維持できないという問題が生じる。
本発明は、このような課題に着目してなされたものであって、主たる目的は、座の裏面に集合させて形成した複数の凹部を共通のキャップ部材によって全て被覆することができるとともに、ネジの締め付け作業を好適に行うことができ、さらには締付強度にも悪影響を及ぼすことのない椅子を提供することにある。
すなわち、本発明の椅子は、裏面からアクセス可能なネジ孔を有する座と、前記座の裏面にネジを用いて締着される締結部を有する座支持体と、前記ネジ及び前記締結部を下方から被覆し得るキャップ部材とを備えたものであって、前記座が、座の裏面を形成し所定領域に複数の凹部が集合させて設けられた座シェルを有し、前記ネジ孔を有する少なくとも一の凹部に前記締結部を収容し得るものであり、前記キャップ部材が、前記複数の凹部をそれぞれ被覆し得る複数の被覆部を一体に有するものであり、これら複数の被覆部のうち前記締結部が収容される凹部を、当該凹部を露出させ得る窓部と、当該窓部を開閉し得る開閉部とを用いて構成しているとともに、このキャップ部材を座に取り付けた状態で、少なくとも前記ネジ孔を有しない前記凹部を被覆する被覆部が座シェルの裏面における周辺部位と略面一となることを特徴とする。
このようなものであれば、座の裏面にキャップ部材を取り付けた後、開放された窓部を介して締結部を凹部に収容することができ、この収容状態で、開放された窓部を介してネジ孔にアクセス可能となるため、このネジ孔にネジを螺合することによって締着部を座の裏面に締着することができ、従来の不具合、すなわちネジの締着作業前にキャップ部材を取り付けた場合に、ネジ孔にアクセスすることができず、締着作業そのものができないという不具合を解消することができる。しかも、座の裏面に形成した複数の凹部をキャップ部材の各被覆部によって全て被覆することができ、各凹部をそれぞれ別体のキャップ部材で被覆する態様と比較して、各凹部を被覆する作業の効率が向上する。加えて、締付作業後には開閉部によって窓部を閉止することにより凹部内に存在するネジ及び締結部を好適に被覆することができ、良好な外観を呈するものとなる。
特に、前記キャップ部材が、前記複数の被覆部を一体に有する樹脂成型品であれば、キャップ部材が各被覆部を相互に接続部材を介して接続したものである態様と比較して、各被覆部を相互に接続する手間を省略することができ、また製造時点における部品点数の削減を図ることができ、座に対するキャップ部材の取付作業の簡素化に資する。
また、前記締結部が金属製のものであれば、締結部が樹脂製であれば生じ得る不具合、すなわちネジの締め付け作業によって締結部自体が押し潰されて変形するという不具合を解消し、強固な締着状態を実現できる。
開閉部の開閉動作を直感的に把握できるようにし、開閉作業を簡単に行うことができるようにするには、前記開閉部を、前記窓部との接続部位に設けたヒンジ部を軸に、前記窓部を開放する開放位置と、前記窓部を閉止し得る閉止位置との間で回動可能なものとすればよい。
座支持体の好適な実施態様としては、前記座の裏面に配される金属製のフレーム本体と、当該フレーム本体に溶着によって接合した前記締結部とを備えた態様が挙げられる。このようなものであれば、フレーム本体と締結部との取付強度の向上を図ることができるとともに、フレーム本体と締結部とをビス止めによって取り付ける態様と比較してフレーム本体と締結部との組付作業を容易に行うことができる。
加えて、前記キャップ部材が、前記窓部に連続して開口する開口部を備えたものであり、少なくとも前記フレーム本体と前記締結部との接合部分を開口部に配することによって前記開閉部と当該接合部分との干渉を回避し得るようにすれば、窓部を閉止した開閉部と締結部とが相互に干渉することなく、当該開閉部による良好な被覆状態を実現できる。
以上説明したように本発明によれば、座の裏面に集合させて形成した複数の凹部を共通のキャップ部材によって全て被覆することができるとともに、ネジの締め付け作業を好適に行うことができ、さらには締付強度にも悪影響を及ぼすことのない椅子を提供することができる。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
本実施形態に係る椅子1は、図1に示すように、座2と、座2を支持する座支持体3と、左右の肘掛け4と、各肘掛け4の後端部に左右両端部をそれぞれ支持させた背凭れ5とを備えたものである。
座2は、前端部を座支持体3に支持させ、後端部を背凭れ5に吊持させたものである。この座2は、図1及び図2(図2は座2の底面図である)に示すように、座面を形成する座クッション21と、この座クッション21の下方に設けられ座2の裏面を形成する座シェル22と、座シェル22の後端部の両側縁から起立させて設け、背凭れ5の下端部と接合可能な左右一対の接合部23とを有する。
座シェル22は、図2及び図3(図3は図2の矢印A方向から見た座シェル22の底面図である)に示すように、合成樹脂からなる一体成型品であり、裏面における前端部近傍に、複数の凹部(第1凹部221、第2凹部222、第3凹部223)を集合させてなる凹部集合領域22Aを設けている。本実施形態では、凹部集合領域22Aを左右一対に設けている。
凹部集合領域22Aには、図3に示すように、座シェル22と座支持体3との取り付けに供する第1凹部221と、第1凹部221に連続し且つ座2の前後方向に沿って延びる第2凹部222と、第1凹部221に連続し且つ座2の左右巾方向に沿って延びる第3凹部223とを設けている。本実施形態では、第2凹部222を第1凹部221の後方に連続して設けるとともに、第3凹部223を第1凹部221の側方に連続して設けている。
座シェル22を底面側から見た場合における第1凹部221の奥方に、ナットNを一体的に設けている(図3参照)。第1凹部221の底壁を形成する第1底壁部221aには、ナットNに連通するナット連通孔221bを厚み方向に貫通させて設けている。このような座シェル22を有する座2は、本発明の「裏面からアクセス可能なネジ孔を有する座」となり、第1凹部221が、本発明の「ネジ孔を有する凹部」となる。本実施形態では第1凹部221の第1底壁部221aを略フラットな面に設定している。
なお、本実施形態の座2は、図示しないロッキング可能な椅子にも適用可能なものであり、ロッキングチェアーに適用した場合には、座シェル22の第2凹部222が、座2のロッキング動作(具体的には座の前後方向に沿ったスライド動作)を案内する案内溝として機能するものである。第2凹部222の底壁を形成する第2底壁部222aに、その厚み方向に貫通させてなる貫通孔222b(図3参照)を形成している。このような第2凹部222を有する座シェル22を、本実施形態に示すロッキング不能な椅子1(座シェル22を座支持体3に固定した椅子1)に適用した場合には、第2凹部222は機能しないものとなるため、後述するキャップ部材6によって被覆されるようにしている。
また、第3凹部223は、座シェル22と座クッション21との取り付けに供するものである。第3凹部223には、後述するキャップ部材6の第3被覆部本体631の外縁部が当たり得る当接段部223a(図3参照)を設けている。
本実施形態では、これら各凹部221、222、223を形成してなる凹部集合領域22Aを左右一対にして設け、各第3凹部223がそれぞれ第1凹部221から座シェル22の外側縁部に向かって延びるようにしている。
しかして、各凹部集合領域22Aに形成した複数の凹部221、222、223を、それぞれ共通のキャップ部材6によって被覆し得るようにしている。なお、キャップ部材6の詳細については後述する。
座2の接合部23は、下端部を前記座シェル22の後端部近傍部位に取り付け、上端部を背凭れ5の下端部近傍部位に水平軸周りに回動可能に枢着したものである。
座支持体3は、図1及び図4(図4は座支持体3を一部省略して示す概略図である)に示すように、座2の前端部近傍部位に配される左右一対の起立フレーム311を有するフレーム構造体31と、起立フレーム311間に設けられ座シェル22の裏面に当接する当接フレーム32とを備えたものである。
フレーム構造体31は、左右一対の起立フレーム311と、各起立フレーム311の下端部から後方に向かって延出する左右一対の第1水平フレーム312と、各第1水平フレーム312の後端部同士を繋ぐ第2水平フレーム313とを備えたものである。本実施形態では、これら一対の起立フレーム311、一対の第1水平フレーム312、及び第2水平フレーム313を単一のフレームを用いて構成している。なお、第1水平フレーム312の裏面、及び第2水平フレーム313の裏面にはそれぞれ床面に接地し得る接地部33を設けている。
当接フレーム32は、図2及び図4に示すように、両端部を起立フレーム311に溶着により固定したフレーム本体321と、フレーム本体321の長手方向に沿って所定距離離間させた位置に設けられ座シェル22の前記第1凹部221に収容可能な締結部322とを備えたものである。本実施形態では、当接フレーム32として、左右一対の締結部322を備えたものを適用している。各締結部322は、概略舌片状をなすスチール製のものである。この締結部322は、第1凹部221の第1底壁部221aに当接し得る略フラットな締結部本体322aと、一端部をフレーム本体321に溶着し、他端部が締結部本体322aに連続する立ち上がり部322cとを一体に備えたものである。立ち上がり部322cを有することにより、締結部本体322aがフレーム本体321よりも上方に位置付けられる。また、締結部本体322aに、その厚み方向に貫通する貫通孔322dを形成し、締結部322を第1凹部221に収容した状態において、この貫通孔322dと、第1凹部221の第1底壁部221aに設けたナット連通孔221bとが連通するように設定している。
左右の肘掛け4は、図1に示すように、前記起立フレーム311の上端から後方に延伸させて設けた肘掛け本体41と、肘掛け本体41の外面部を被覆し得るカバー42とを備えたものである。肘掛け4は、背凭れ5の下端部に設けた肘掛け取付部512に後端部を固定している。
背凭れ5は、図1に示すように、弾性変形可能な背フレーム51と、背フレーム51の前方に設けられる張地52とを有する。背フレーム51の下端部近傍領域に、座2の接合部23が取付可能な座取付部511と、肘掛け4が取付可能な肘掛け取付部512とを設けている。本実施形態では、座取付部511に接合部23を枢支させている。
しかして、本実施形態の椅子1は、座シェル22の前記凹部集合領域22Aに形成した各凹部221、222、223を共通のキャップ部材6で被覆するようにしている。
キャップ部材6は、図2及び図5に示すように、第1凹部221を被覆し得る第1被覆部61と、第2凹部222を被覆し得る第2被覆部62と、第3凹部223を被覆し得る第3被覆部63とを備えた合成樹脂からなる一体成型品である。
第1被覆部61は、第1凹部221を露出させ得る窓部611と、窓部611を開閉し得る開閉部612と、窓部611の開放領域を囲み得る第1起立壁部613とを備えたものである。開閉部612は、薄肉のヒンジ部614を介して第1起立壁部613に設けられ、窓部611を開放し得る開放位置(X)と、窓部611を閉止し得る閉止位置(Y)との間で回動可能なものである。この開閉部612に、当該開閉部612を閉止位置(Y)に係止するための係止爪612aを設けている。係止爪612aは、開閉部612の回動自由端側に設けられ、第3被覆部63の一部と弾性係合可能なものである。また、開閉部612に、当該開閉部612を閉止位置(Y)に位置付けた際に後述するネジSとの干渉を回避するための回避部612bを設けている。
第2被覆部62は、キャップ部材6を座シェル22の凹部集合領域22Aに取り付けた状態において座シェル22の凹部集合領域22A周辺部位と略面一な面を形成し得る第2被覆部本体621と、第2被覆部本体621の外縁部に設けられ且つ前記第1起立壁部613と連続する第2起立壁部622とを備えたものである。本実施形態では、第2被覆部本体621の裏面に図示しない複数のリブを設けている。
第3被覆部63は、キャップ部材6を座シェル22の凹部集合領域22Aに取り付けた状態において座シェル22の凹部集合領域22A周辺部位と略面一な面を形成し得る第3被覆部本体631と、前記第1被覆部61の開閉部612に設けた係止爪612aが係合可能な被係合部632とを備えたものである。
また、本実施形態に係るキャップ部材6は、少なくとも一の凹部に引っ掛け可能な引っ掛け爪を設けている。具体的には、第1被覆部61の第1起立壁部613、第2被覆部62の第2起立壁部622、及び第3被覆部63の第3被覆部本体631にそれぞれ第1引っ掛け爪6a、第2引っ掛け爪6b、第3引っ掛け爪6cを設けている。これら複数の引っ掛け爪6a、6b、6cのうち、少なくとも一の引っ掛け爪(図示例では第2引っ掛け爪6bと第3引っ掛け爪6c)を弾性係合可能なものとしている。
さらに、本実施形態に係るキャップ部材6は、第1起立壁部613及び第2起立壁部622に、キャップ部材6を座シェル22の凹部集合領域22Aに取り付けた状態において第1凹部221の起立壁部、第2凹部222の起立壁部にそれぞれ当接又は近接する突起部6dを設けている。
次に、このようなキャップ部材6を凹部集合領域22Aに取り付ける手順、及び作用について説明し、引き続き、座2と座支持体3とを固定する手順、及び作用について説明する。
先ず、キャップ部材6の引っ掛け爪(第1引っ掛け爪6a、第2引っ掛け爪6b、第3引っ掛け爪6c)をそれぞれ各凹部(第1凹部221、第2凹部222、第3凹部223)に形成した被引っ掛け部221c、222c、223b(図3参照)に引っ掛けてキャップ部材6を凹部集合領域22Aに取り付ける。この取付状態において第2凹部222及び第3凹部223がそれぞれ第2被覆部62及び第3被覆部63によって被覆される。また、少なくとも第2被覆部本体621及び第3被覆部本体631が、座シェル22の裏面のうち凹部集合領域22Aの周辺部位と略フラットになる。なお、この取付状態において、第1被覆部61の第1起立壁部613、及び第2被覆部62の第2起立壁部622が、それぞれ第1凹部221の起立壁部、第2凹部222の起立壁部に前記突起部6dを介して当接又は近接するとともに、第3被覆部本体631の外縁部が、第3凹部223の当接段部223aに当たる。
そして、図2に示すように、開閉部612を開放位置(X)に位置付けることにより、凹部集合領域22Aのうち第1凹部221が窓部611を介して開放される。なお、予め開閉部612を開放位置(X)に位置付けたキャップ部材6を凹部集合領域22Aに取り付ける態様、或いは閉止位置(Y)に位置付けた開閉部612を凹部集合領域22Aに取り付けた後に開閉部612を開放位置(X)に位置付ける態様、何れの態様であっても構わない。なお、本実施形態では、左右一対のキャップ部材6として、左右一対の凹部集合領域22Aの形状に対応させて、互いに対称形状をなすものを適用している。
次いで、キャップ部材6を取り付けた座シェル22の裏面に、座支持体3の当接フレーム32を当てるようにして取り付ける。この際、当接フレーム32の各締結部322を、それぞれ各凹部集合領域22Aのうち窓部611を介して開放された第1凹部221に収容する。この収容状態において、当接フレーム32のフレーム本体321が、底面視において各凹部集合領域22Aの第1凹部221と第2凹部222とを分断し得る位置、換言すればキャップ部材6の第1被覆部61と第2被覆部62とを分断し得る位置に配される。またフレーム本体321が、各凹部集合領域22A間、換言すれば各キャップ部材6間を跨ぐ位置に配される。
当接フレーム32の各締結部322をそれぞれ第1凹部221に収容することにより、締結部322の締結部本体322aが、第1凹部221の第1底壁部221aに当接するとともに、第1底壁部221aに形成したナット連通孔221bを介してナットNと締結部本体322aの貫通孔322dとが相互に連通した状態となる。この状態において、締結部322側から貫通孔322d、ナット連通孔221bの順に挿入したネジSをナットNに螺合させる。そしてネジSをナットNに締め付けることにより、スチール製の締結部本体322aが第1凹部221の第1底壁部221aに圧接し、座シェル22と座支持体3とが強固に固定される(図2参照)。
最後に、図6に示すように、開放位置(X)にある開閉部612を閉止位置(Y)に位置付けることによって、第1凹部221、ネジS、及び締結部322の締結部本体322aを被覆する。この際、開閉部612に設けた回避部612bにより開閉部612とネジSとの干渉を防止している。また、開閉部612を開放位置(X)から閉止位置(Y)に移動させる過程で、開閉部612の係止爪612aが第2被覆部本体621の縁部に当たるが、さらに開閉部612を閉止位置(Y)に向かって押圧することによって係止爪612aが弾性変形しながら第2被覆部本体621を乗り越え、当該乗り越えた時点で係止爪612aが第2被覆部本体621に設けた被係合部632に係合する。
なお、開閉部612を閉止位置(Y)に位置付けた状態において、当該開閉部612が、フレーム本体321と締結部322との接合部分(具体的にはフレーム本体321と締結部本体322aとの接合部分、すなわち締結部322のうち立ち上がり部322cに相当する部分)に干渉することを回避するために、各キャップ部材6に、窓部611に連続して開口する開口部64を形成している(図5及び図6参照)。当該開口部64は、開閉部612を閉止位置(Y)に位置付けた場合であっても開閉部612によって閉止されることなく、常時開放されたものとなる。
このように、本実施形態に係る椅子1は、座2の裏面に集合配置された被覆すべき複数の凹部221、222、223を、キャップ部材6の各被覆部61、62、63によって全て被覆することができるとともに、開放された窓部611を介して締結部322を第1凹部221に収容した状態で、この第1凹部221に設けたナットNに座2の裏面側からアクセス可能な状態となるため、このナットNにネジSを螺合させて締結部322を第1凹部221に締着することによって座2と座支持体3との固定作業を好適に行うことができる。しかも、締着作業後には開閉部612によって窓部611を閉止することによりネジS及び締結部322を被覆することができ、良好な外観を呈するものとなる。
特に、キャップ部材6が、複数の被覆部221、222、223を一体に有する樹脂成型品であるため、部品点数の削減、及び取り扱い易さの向上に資するものとなり、ひいては座3の裏面にキャップ部材6を取り付ける作業の簡素化をも図ることができる。
さらに、締結部322が金属製のものであるため、締結部322が樹脂製であれば生じ得る不具合、すなわちネジSの締め付け作業によって締結部322自体が押し潰されて変形するという不具合を解消し、強固な締着状態を実現できる。
また、開閉部612が、ヒンジ部614を軸に、窓部611を開放する開放位置(X)と、窓部611を閉止し得る閉止位置(Y)との間で回動可能なものであるため、開閉部612の開閉動作を直感的に把握でき、開閉部612の開閉作業を簡単に行うことができる。
加えて、座支持体3が、座2の裏面に配される金属製のフレーム本体321と、フレーム本体321に溶着によって接合した締結部322とを備えたものであるため、フレーム本体321と締結部322との取付強度の向上を図ることができ、有効な支持強度を発揮するものとなる。また、フレーム本体321と締結部322とをビス止めによって取り付ける態様と比較してフレーム本体321と締結部322との組付作業を容易に行うことができる。
キャップ部材6が、窓部611に連続して開口する開口部64を備えたものであり、フレーム本体321と締結部322との接合部分、具体的にはフレーム本体321と締結部本体322aとの接合部分、すなわち締結部322のうち立ち上がり部322cに相当する部分、を開口部64に配することによって閉止位置(Y)に位置付けた開閉部612が座支持体3の一部と干渉することを回避しているため、開閉部612と座支持体3の一部との干渉に起因する開閉部612の動作不良の発生を確実に防止することができる。
なお、本発明は、以上に詳述した実施形態に限られるものではない。
例えば、前記実施形態では、座の裏面に、計3つの凹部を集合させて設けた態様を例示したがこれに限らず、2つの凹部を集合させて設けた態様、或いは4以上の凹部を集合させて設けた態様であっても構わない。この場合、キャップ部材は、凹部の数に応じて被覆部の数を適宜増減すればよい。また、集合させて設けた凹部のうち2以上の複数の凹部がそれぞれ締結部を収容し得るものであれば、それら複数の凹部を被覆し得る各被覆部を、各凹部を露出させる窓部と、窓部を開閉し得る開閉部とを用いて構成すればよい。
座支持体が、座の前端部近傍部位及び後端部近傍部位をそれぞれ支持するものである場合、座支持体として、座の前端部近傍部位及び後端部近傍部位にそれぞれ設けた凹部に収容され得る複数の締結部を備えたものを適用すればよい。
また、開閉部を、窓部に対して着脱可能なものとし、窓部に取り付けることによって閉止位置となり、窓部から取り外すことによって開放位置となる態様を採用しても構わない。
さらに、座シェルの凹部に、ナットを設けずにネジ孔を直接形成し、このネジ孔にネジを螺合させる態様であってもよい。
また、締結部とフレーム本体との強固な固定状態を実現すべく、締結部のうちフレーム本体との溶接部位をフレーム本体の外面部に面接触し得る形状にしても構わない。
また、前記実施形態では、一人掛け用の椅子を例示したが、複数人が同時に着座可能ないわゆるベンチタイプの椅子であっても構わない。
本発明の一実施形態に係る椅子の全体概略図。 同実施形態における座の底面図であって第1被覆部の開閉部が開放位置にある状態を示す図。 図2における矢印A方向から見た座シェルを一部省略して示す図。 同実施形態における座支持体を一部省略して示す図。 同実施形態におけるキャップ部材の全体概略図。 同実施形態における座の底面図であって第1被覆部の開閉部が閉止位置にある状態を示す図。
符号の説明
1…椅子
2…座
221…第1凹部
222…第2凹部
223…第3凹部
3…座支持体
321…フレーム本体
322…締結部
6…キャップ部材
61…第1被覆部
611…窓部
612…開閉部
614…ヒンジ部
62…第2被覆部
63…第3被覆部
64…開口部
S…ネジ
(X)…開放位置
(Y)…閉止位置

Claims (6)

  1. 裏面からアクセス可能なネジ孔を有する座と、前記座の裏面にネジを用いて締着される締結部を有する座支持体と、前記ネジ及び前記締結部を下方から被覆し得るキャップ部材とを備えた椅子であって、
    前記座が、座の裏面を形成し所定領域に複数の凹部が集合させて設けられた座シェルを有し、前記ネジ孔を有する少なくとも一の凹部に前記締結部を収容し得るものであり、
    前記キャップ部材が、前記複数の凹部をそれぞれ被覆し得る複数の被覆部を一体に有するものであり、これら複数の被覆部のうち前記締結部が収容される凹部を、当該凹部を露出させ得る窓部と、当該窓部を開閉し得る開閉部とを用いて構成しているとともに、このキャップ部材を座に取り付けた状態で、少なくとも前記ネジ孔を有しない前記凹部を被覆する被覆部が座シェルの裏面における周辺部位と略面一となることを特徴とする椅子。
  2. 前記キャップ部材が、樹脂成型品である請求項1記載の椅子。
  3. 前記締結部が金属製のものである請求項1又は2記載の椅子。
  4. 前記開閉部が、ヒンジ部を軸に、前記窓部を開放する開放位置と、前記窓部を閉止し得る閉止位置との間で回動可能なものである請求項1、2又は3記載の椅子。
  5. 前記座支持体が、前記座の裏面に配される金属製のフレーム本体と、当該フレーム本体に溶着によって接合した前記締結部とを備えたものである請求項1、2、3又は4記載の椅子。
  6. 前記キャップ部材が、前記窓部に連続して開口する開口部を備えたものであり、少なくとも前記フレーム本体と前記締結部との接合部分を開口部に配することによって前記開閉部と当該接合部分との干渉を回避している請求項5記載の椅子。
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