JP5343877B2 - 噴射異常検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の気筒内に燃料を噴射する燃料噴射弁に生じた燃料噴射の異常を検出する噴射異常検出装置に関する。
コモンレール式のディーゼル機関や、直噴式のガソリン機関には、高圧配管にて蓄圧された燃料を気筒内に直接噴射する筒内噴射用の燃料噴射弁が設けられており、従来から、このような燃料噴射弁に生じる燃料の噴射異常、例えば燃料の噴射孔の詰まりなどを検出する装置が種々提案されている。
例えば、燃料の噴射異常を検出する装置の一つとして、特許文献1に記載のような装置がある。特許文献1に記載の噴射異常検出装置には、コモンレールから供給される燃料を噴射孔から噴射する燃料噴射弁と、それら噴射弁の別に燃料圧力を検出する燃圧センサと、燃料の噴射態様を指令する信号を出力する指令信号出力手段と、指令された噴射態様で燃圧センサの検出圧力が変動しているか否かを判定する噴射異常判定手段とが設けられている。これにより、例えば、指令信号出力手段から燃料の噴射指令が出されてから所定の時間以内に燃圧センサの検出圧力が下降しないことを噴射異常判定手段を通じて判定することによって、燃料が噴射されてない噴射異常を検出することができるようになる。
特開2009−085164号公報
ところで近年、異常診断機能の向上が要求される中、上記燃料噴射弁についてもその異常部位の絞り込みによりこれを特定することが望まれるようになってきている。しかしながら、特許文献1に記載の装置では、実際に燃料が噴射されたか否かに基づいて燃料の噴射異常が判定されるのみであり、燃料噴射弁のどの部位に異常が生じているのか、これを絞り込んで特定することはできなかった。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、噴射異常の生じた燃料噴射弁からその異常部位の絞り込みを行なってこれを特定することのできる噴射異常検出装置を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決するため、請求項1及び請求項2に記載の発明は、蓄圧配管に蓄圧された高圧燃料が供給されている燃料噴射弁に対する駆動指令の印加に伴い開閉弁の開放を通じて圧力室内の燃料をリークすることによりニードルをリフトさせて噴射孔から前記高圧燃料を内燃機関の気筒内に噴射する燃料噴射システムの噴射異常の発生を検出する噴射異常検出装置であって、前記燃料噴射弁に供給されている高圧燃料の燃料圧力を検出する燃圧センサを当該燃料噴射弁に設けて、その検出値から前記駆動指令の印加に伴う燃料圧力の圧力変動を監視し、該監視する圧力変動の経時的な推移から前記燃料噴射弁の駆動系を構成する複数の部位を個別に異常判定しつつ噴射異常の発生を検出することを要旨とする。
このような構成によれば、燃料噴射システムにおける噴射異常の発生の有無についての
検出はもとより、燃料噴射弁の駆動系を構成する複数の部位を個別に異常判定することができるようになる。これにより、噴射異常の原因となっている部位の特定が容易となり、ひいては異常診断系としてのその後の対処も容易となる。すなわち、燃料噴射毎に噴射異常の発生検出とその異常を生じさせる部位の個別の異常判定を行なうことから、燃料噴射弁に生じた噴射異常の原因となる個別の部位が早期に特定され、当該異常への迅速な対応が可能となる。
また、燃料噴射弁に燃圧センサが設けられることとなるため、駆動指令の印加に応じて当該燃料噴射弁内に生じる燃料圧力の圧力変動を高い精度で検出できるようになる。すなわち、噴射異常検出装置にて行なわれる燃料圧力の圧力変動に基づく噴射異常の検出とその噴射異常の原因となる部位の特定とにかかる精度の向上が図られるようになる。
とくに、請求項に記載の発明は、前記監視する圧力変動の経時的な推移から前記燃料のリークに対応する圧力変動が検出されないとき、前記燃料噴射弁の駆動系を構成する複数の部位のうち、前記開閉弁を開放するアクチュエータもしくは該アクチュエータに前記駆動指令を送る駆動回路が異常であるとしてこれを個別に判定することを要旨とする。
上記構成の燃料噴射弁にあっては、通常、アクチュエータ及び駆動回路が正常であれば、少なくとも燃料のリークも正常に生じるようになる。この点、上記構成によるように、圧力変動の経時的な推移を監視することにより、燃料のリークに対応する圧力変動が検出されないとき、ピエゾ素子や電磁弁などのアクチュエータや、当該アクチュエータに電力を供給して駆動させる駆動回路の異常が個別に判定されるようになる。これにより、燃料の噴射異常の発生に併せて、その異常の原因となる部位が具体的に絞り込まれる。
とくに、請求項に記載の発明は、前記監視する圧力変動の経時的な推移から前記燃料のリークに対応する圧力変動が検出されてかつ、その後の燃料噴射に対応する圧力変動が検出されないとき、前記燃料噴射弁の駆動系を構成する複数の部位のうち、前記ニードルもしくは前記噴射孔が異常であるとしてこれを個別に判定することを要旨とする。
上記構成の燃料噴射弁にあっては、通常、ニードル及び噴射孔が正常であれば、ニードルをリフトさせるために開放される開閉弁を通じて圧力室内の燃料がリークされるようになることから、開閉弁が正常に開放されることに伴う正常な燃料のリークが生じることによってニードルのリフトに伴い燃料も正常に噴射されるようになる。この点、上記構成によるように、燃料のリークが生じた後、圧力変動の経時的な推移を監視することにより、燃料噴射弁のニードルが移動しない異常(例えば、摺動異常や固着異常)、もしくは、噴射孔の孔詰まりが生じたことが個別判定されるようになる。これによっても、燃料の噴射異常の発生に併せて、その異常の原因となる部位が具体的に絞り込まれる。
請求項に記載の発明は、前記内燃機関は多気筒内燃機関であるとともに、前記燃料噴射弁及び前記燃圧センサはそれら全ての気筒に対応して設けられ、前記燃料噴射弁の駆動系を構成する複数の部位の個別の異常判定を伴う前記噴射異常の発生の検出がそれら気筒の別に行われることを要旨とする。
このような構成によれば、噴射異常の生じた燃料噴射弁とともにその燃料噴射弁に対応する気筒も判別されるようになるので、これらの判別結果に基づいて、内燃機関の運転の可否や、気筒の使用・不使用などの判断を行えるようにもなる。これにより、このような噴射異常検出装置が適用された燃料噴射システムを有する自動車などにとって、その信頼性や退避走行等にかかる安定性が向上されるようにもなる。
請求項に記載の発明は、前記内燃機関がディーゼル機関であり、前記蓄圧配管がコモンレールであることを要旨とする。
そして、このような噴射異常検出装置は、例えば請求項に記載のように、前記内燃機関がディーゼル機関であり、前記蓄圧配管がコモンレールである燃料噴射システムに適用して特に有効である。
本発明に係る噴射異常検出装置の一実施形態が適用される燃料噴射システムについてそのシステム構成を示すブロック図。 同実施形態の装置において異常検出の対象となる燃料噴射弁についてその断面構造を示す断面図であって、(a)は燃料噴射以前の状態を示す断面図、(b)は燃料噴射中の状態を示す断面図。 (a)〜(e)は上記燃料噴射弁の動作例、並びに同実施形態の装置による異常検出態様を示すタイミングチャート。 同実施形態の装置による噴射異常検出の検出手順を示すフローチャート。
以下、本発明に係る噴射異常検出装置の一実施形態について図に従って説明する。
図1に、内燃機関としての4気筒のディーゼル機関2に適用される燃料噴射システムの構成を模式的に示す。本実施形態の噴射異常検出装置は、この燃料噴射システムにあって、噴射異常の発生を検出するものである。
図1に示すように、ディーゼル機関2の各気筒毎に設けられた各燃料噴射弁2a,2b,2c,2dはコモンレール4から各別の高圧燃料供給路5を介して高圧燃料を分配されている。コモンレール4へはフィードポンプ7にて燃料タンク8から汲み上げられた燃料が、さらにディーゼル機関2により駆動される高圧燃料ポンプ6により高圧化されて供給されている。
コモンレール4は、各燃料噴射弁2a〜2dに供給する高圧燃料を蓄圧する蓄圧容器である。コモンレール4は、高圧燃料配管6aを介して高圧燃料ポンプ6の吐出口側と接続されており、各燃料噴射弁2a〜2dへの燃料供給圧として高圧(レール圧Pc)を蓄圧させる高圧燃料が高圧燃料配管6aを介して圧送される。高圧燃料ポンプ6内に発生する高圧燃料の内で、レール圧Pc調節用として高圧燃料配管6aに供給されない過剰な燃料は、高圧燃料ポンプ6内部に設けられたポンプ制御弁により燃料戻し管6bを介して燃料タンク8に戻される。
リリーフ管4aは、コモンレール4から燃料タンク8へ燃料を戻すためのものであり、コモンレール4とリーク管10とを接続させている。リリーフ管4aには、圧力安全弁として機能するプレッシャリミッタ4bが取り付けられ、コモンレール4内の燃料圧が限界設定圧を超えると開弁して、余剰圧力に対応する量の燃料を排出させてコモンレール4の燃料圧を限界設定圧以下に抑える。
各燃料噴射弁2a〜2dからのリーク燃料はリーク管10に排出されて燃料タンク8に戻される。なお、リーク管10の途中には燃料噴射弁2a〜2dのリーク側の燃料圧を一定に維持するためのチェックバルブ11が設けられており、チェックバルブ11によりリーク側の燃料圧が、レール圧Pcよりも低い圧力であるリーク圧に維持されている。これにより、各燃料噴射弁2a〜2dに供給された高圧燃料の一部からなるリーク燃料が圧力の相対的に低いリーク管10に排出される。
各燃料噴射弁2a〜2dは、各気筒内に燃料を噴射供給するものであり、コモンレール4にて蓄圧された高圧燃料を各気筒にそれぞれの燃料噴射タイミングにて噴射供給する。
各燃料噴射弁2a〜2dには、当該燃料噴射弁のアクチュエータとしてのピエゾアクチュエータPZと、供給された高圧燃料の圧力変動を検出する燃圧センサ26とが設けられている。ピエゾアクチュエータPZは、ピエゾ素子が積層された構造を有しており(図2参照)、電圧が印加されて電荷が蓄えられると上下方向に伸長し、蓄えられた電荷が放電されると収縮する特性を有している。そして各燃料噴射弁2a〜2dは、ピエゾアクチュエータPZの伸長または収縮に伴ってその燃料の噴射と停止とが切換えられるようになっている。
各燃料噴射弁2a〜2dには、制御装置12が接続されている。
制御装置12は、各種制御演算を行うCPU、各種制御演算のためのプログラムおよびデータを保存する記憶装置(ROM、RAM等のメモリ)、入出力回路、電源回路やポンプ駆動回路等の駆動回路を含んだマイクロコンピュータとして構成されている。そして制御装置12に読み込まれた各種センサ類(図示略)の信号に基づいて各種の演算処理を行っている。また本実施形態では、制御装置12には、各燃料噴射弁2a〜2dの燃料の噴射に生じた異常を検出するための噴射異常検出プログラムとともに当該プログラムの実行に必要とされる各種設定値が予め記憶されており、当該プログラムに基づく噴射異常検出が実行される。
制御装置12に接続されるセンサ類には、図1に示すように、回転数センサ14、燃温センサ19及び前記燃圧センサ26が存在し、これ以外にも制御装置12は運転者による操作状態を検出するセンサ、例えばアクセル開度を検出するアクセル開度センサ17等の他のセンサ類からの信号も読み込んでいる。なお、回転数センサ14はディーゼル機関2のクランク軸の回転数を内燃機関回転数Ne(rpm)として検出している。燃温センサ19は高圧燃料ポンプ6から燃料戻し管6bへ排出される位置での燃料温度THFを検出し、上述のように、各燃圧センサ26は対応する燃料噴射弁2a〜2dに供給されている高圧燃料の圧力変動をそれぞれ検出している。
制御装置12は、燃料の各噴射タイミング毎にROMに記憶されたプログラムとRAMに読み込まれたデータや演算結果とに基づいて現在の運転状態に応じた要求噴射量(燃料噴射量Qinj)と各燃料噴射弁2a〜2dの各要求噴射タイミングを求める。
制御装置12には、各燃料噴射弁2a〜2dのピエゾアクチュエータPZを各別に駆動させる各別のインジェクタ駆動回路18がそれぞれ接続されている。制御装置12は上記求められた要求噴射量と要求噴射タイミングに基づく駆動信号を各インジェクタ駆動回路18に伝達し、各インジェクタ駆動回路18に当該駆動信号に基づく駆動電力を出力させて、当該駆動電力によりピエゾアクチュエータPZを伸縮駆動させる。これにより、制御装置12は、各要求噴射タイミングにて要求噴射量に応じた燃料噴射を各燃料噴射弁2a〜2dに実行させている。
次に、各燃料噴射弁2a〜2dの構造及びその動作について図2に従って説明する。
図2は、各燃料噴射弁2a〜2dの縦断構造を示す図であり、(a)は燃料噴射以前の状態の断面構造を示す図、(b)は燃料噴射中の状態の断面構造を示す図である。なお、各燃料噴射弁2a〜2dは、それぞれ同様の構造を有していることから、以下では燃料噴射弁2aについてのみ説明することとし、説明の便宜上、必要な場合を除いて各燃料噴射弁2b〜2dについての説明を割愛する。
図2に示すように、燃料噴射弁2aのハウジング20内部には、軸方向先端側(図2において下側)から、ノズル室21、燃料溜まり22、摺動孔23、圧力制御室24、シリンダ室28が連続して形成されている。また燃料噴射弁2aは、シリンダ室28の上方に前記ピエゾアクチュエータPZを備え、燃料噴射弁2aの上部に前記燃圧センサ26を備
えている。
ノズル室21には、燃料溜まり22を介して高圧燃料通路25が接続されている。高圧燃料通路25は、燃料噴射弁2aのハウジング20の外部に設けられる高圧燃料供給路5に接続されており、その高圧燃料供給路5を介してコモンレール4にてレール圧Pcとされた高圧燃料をノズル室21に供給させている。また高圧燃料通路25は、燃料噴射弁2aの先端側とは反対側の上側に分岐されており、その分岐された高圧燃料通路25の端部が燃圧センサ26に接続されている。燃圧センサ26は、燃料噴射弁2aの上部に設けられることによって同燃料噴射弁2aのノズル室21等に供給されている高圧燃料に生じた燃圧の変動を高い精度で検出することができるようになっている。
ノズル室21から摺動孔23にかけては、ニードル30が配置されている。ニードル30は、略円柱状の胴体の先端側(図2において下側)に円錐状の先端を有しており、胴体の中程に設けられたフランジ32から先端側を先端部31、同フランジ32から基端側をシリンダ部33としている。ニードル30のフランジ32と摺動孔23の下端面との間にはスプリング34が配置され、同スプリング34がフランジ32を介してニードル30に下方への弾性力を付与している。これにより、図2(a)に示すように、下方に移動されているニードル30の先端部31は、先端の円錐側面がノズル室21先端のシート部21Aへ付勢されるとともに、シート部21Aに密接されるようになる。
一方、ニードル30のシリンダ部33は、摺動孔23に進退可能に挿入されている。ニードル30のシリンダ部33の後端面33aには、摺動孔23に供給される燃料圧力が付与されるようになっている。摺動孔23は、燃料の相互が流通可能な通路にて圧力制御室24に連通されている。
圧力制御室24には、燃料溜まり22に連通されている連通路27と、低圧燃料通路45に連通されているシリンダ室28とが接続されている。圧力制御室24は、連通路27を介して燃料溜まり22からレール圧Pcとされた高圧燃料が供給される。低圧燃料通路45はリーク管10に連通されており、その燃料圧力がレール圧Pcよりも低いリーク圧に維持されている。これにより、圧力制御室24の高圧燃料がシリンダ室28を介して低圧燃料通路45に排出されるようになっている。
圧力制御室24には、連通路27の出口とシリンダ室28の入口との間を往復移動可能に設けられているとともに、連通路27の出口及びシリンダ室28の入口のいずれか一方を閉鎖する開閉弁40が配設されている。開閉弁40は、先端側(図2において上側)にドーム部43、基端側(図2において下側)に軸部41、ドーム部43と軸部41との間にフランジ42を備えている。開閉弁40のフランジ42と、連通路27の出口との間にはスプリング44が設けられている。スプリング44は、シリンダ室28の方向(図2において上側)への弾性力をフランジ42を介して開閉弁40に付勢しており、当該付勢によりドーム部43がシリンダ室28の入口に当接することで圧力制御室24との間が閉鎖されるようになっている(図2(a)参照)。例えばこのように、シリンダ室28の入口が閉鎖された圧力制御室24の燃料圧力は、燃料だまり22の圧力(レール圧Pc)と略同様の圧力に調整される。なお、本実施形態では、圧力制御室24とシリンダ室28との間を閉鎖させる開閉弁40の状態を開閉弁40が閉鎖されているとし、圧力制御室24とシリンダ室28との間を開放させる開閉弁40の状態を開閉弁40が開放されているとしている。
ドーム部43の先端部には、シリンダ室28内を進退移動可能なシリンダ47の先端が当接されている。シリンダ47の基端は、ピエゾアクチュエータPZの伸縮端に接続されており、ピエゾアクチュエータPZの伸縮に基づいてシリンダ室28内を進退移動する。
すなわち、開閉弁40は、ピエゾアクチュエータPZが収縮すると、図2(a)に示すように、スプリング44の弾性力によりシリンダ室28の入口に当接してこれを封鎖する一方で、連通路27の出口と軸部41とを離間させ同出口を開放させる(開閉弁40の閉鎖)。逆に、開閉弁40は、ピエゾアクチュエータPZが伸長すると、図2(b)に示すように、シリンダ47の押圧によりスプリング44が収縮されてドーム部43がシリンダ室28の入口から離間されてこの入口を開放する一方で、軸部41が連通路27の出口に当接してこの出口を閉鎖する(開閉弁40の開放)。例えばこのように、連通路27の出口が閉鎖された圧力制御室24の燃料圧力は、シリンダ室28の圧力(リーク圧)と略同様の圧力に調整される。
このように、圧力制御室24の燃料圧力が調整され、この調整された燃料が摺動孔23に供給されて、その調整された燃料圧力に基づく圧力がニードル30のシリンダ部33の後端面33aに印加されるようになっている。
次に、燃料噴射弁2aの動作について、図3も併せて参照して説明する。
図3(a)〜(e)は、燃料噴射弁の動作例、並びに同実施形態の装置による異常検出態様を示すタイミングチャートである。
まず、燃料噴射前の燃料噴射弁2a(図2(a)参照)において、制御装置12が駆動タイミング(図3(a)において噴射指令信号の信号レベル「H」)に基づく駆動信号をインジェクタ駆動回路18に与える。これにより、インジェクタ駆動回路18はピエゾアクチュエータPZに噴射パルス(図3(b)において0より高いピエゾ駆動電流)を供給する(図3の時刻t1)。このことにより、ピエゾアクチュエータPZが伸長して開閉弁40にシリンダ室28の入口を開放させ(図2(b)参照)、圧力制御室24の燃料圧力の低下が開始される。このとき、図3(c)に実線にて示す高圧燃料圧力のように、圧力制御室24に連通する燃料溜り22(高圧燃料通路25)の燃料圧力が圧力P1から圧力P2へ変化する(図3の時刻t2〜時刻t4)。圧力制御室24の圧力が燃料噴射弁2aの開弁圧力以下まで低下すると、ニードル30がスプリング34の付勢力に抗して上昇を開始して(図3の時刻t4)、ニードル30の先端部31がシート部21Aから離間する。ニードル30の先端部31がシート部21Aから離間すると、ノズル室21とハウジング20の先端にある噴射孔29とが連通して、噴射孔29からノズル室21や燃料溜まり22の高圧燃料の燃料噴射が開始される。そして、ニードル30の上昇に従って噴射率が上昇するとともに、図3(c)の点線に示すように、高圧燃料の燃料圧力が圧力P2よりも低下する(図3の時刻t4以降)。
なお、このように、図3の時刻t2(開閉弁40の開放開始)から時刻t4(燃料噴射開始)までの間にて、開閉弁40のドーム部43の開弁により低圧燃料通路45を介してのリーク管10への燃料のリーク(燃料リーク)が動的リークであり、そのリーク量が動的リーク量Qdである。そしてこの動的リークのとき、燃圧センサ26の検出する燃料圧力には圧力P1が圧力P2まで下降する経時的な圧力変動を生じ、その圧力変動における圧力P1と圧力P2との差が圧力差ΔP12として検出される。
そして、燃料噴射中の燃料噴射弁2a(図2(b)参照)において、制御装置12が停止タイミング(図3(a)において信号レベル「L」)に基づく駆動信号をインジェクタ駆動回路18に与えると、インジェクタ駆動回路18がピエゾアクチュエータPZに停止パルス(図3(b)において0より低いピエゾ駆動電流)を供給する(図3の時刻t7)。このことにより、ピエゾアクチュエータPZが収縮して開閉弁40にシリンダ室28の入口を閉鎖させ(図2(a)参照)、圧力制御室24の燃料圧力の上昇が開始される。圧力制御室24の燃料圧力、すなわち摺動孔23内の燃料圧力が燃料噴射弁2aの閉弁圧以上まで上昇すると、ニードル30が下降を開始する。ニードル30が下降してその先端部
31がシート部21Aに着座すると、ノズル室21と噴射孔29との連通が遮断されて、噴射孔29からの燃料噴射が停止される(図3の時刻t7以降)。そして、図3(c)に点線にて示すように、一定期間の過渡的な振動を経た後に圧力P1に維持されるようになる。
なお、このように開閉弁40が閉弁状態の時に、燃料噴射弁2a内の摺動部(ニードル30と摺動孔23との間)や閉塞部(開閉弁40がシリンダ室28の入口を閉鎖している部分)を介してのリーク管10への燃料のリークが静的リーク量Qsである。
上述のように、正常な動作をする燃料噴射弁2aは、燃圧センサ26により検出される燃圧変動には、燃料噴射前の動的リークに基づいて圧力P1が圧力P2に低下する変動が生じる(時刻t2から時刻t4の間に実線で示される変化)。また燃圧変動には、燃料噴射に基づいて圧力P2が圧力P3に低下する変動(時刻t4から時刻t6の間に点線で示される変化)と、燃料噴射の停止により回復する過渡的な変動(時刻t7以降に点線で示される変化)が生じる。なお圧力P3は、圧力P2よりも低い圧力であり、圧力P1との間に差ΔP13の圧力差を有している。
一方、ピエゾアクチュエータPZやインジェクタ駆動回路18が故障しているような場合、開閉弁40が動作しないため動的リークが生じない。このため、駆動タイミング後であっても燃料噴射弁2aの燃圧センサ26により検出される燃料圧力には、燃料噴射前の動的リークに基づく圧力変動が生じず、図3(c)の細線に示されるように、時刻t2以降も圧力P1が維持される。このことから燃料圧力として、燃料噴射が正常であれば圧力P2の検出される時刻t4において、燃料圧力が圧力P1のまま、もしくは、圧力P2に達していないときには開閉弁40が動作しない異常が生じていることをその燃料圧力の経時的な変化から判定することができる。そこで、本実施形態では、圧力P1と圧力P2との間に動的リークが生じたか否かを判定するための値として判定圧力THaを設ける。すなわち燃料噴射が正常であれば、時刻t2と時刻t4の間の、例えば時刻t3に燃料圧力は、判定圧力THaに到達する。このことから、例えば、噴射指令信号が「H」とされた時刻t1から燃料圧力が圧力P2に到達するべき時刻t4までの間に、燃料圧力が判定圧力THaより低下されないことを条件として、時刻t4において燃料噴射弁2aの駆動系の部位のうちピエゾアクチュエータPZやインジェクタ駆動回路18に異常が生じたことを判別することができる。すなわち、図3(d)に示すように、制御装置12は、時刻t1以降であって時刻t4までに燃料圧力が判定圧力THaまで低下されていないとき、ピエゾ部または駆動回路の異常検出フラグの信号レベルを、正常を示す「L」から異常を示す「H」に変化させる。
また一方、ニードル30が故障して移動しないために噴射孔29が開かれない場合や噴射孔29が詰まっている場合、燃料の噴出が生じない。このため、動的リークが生じたあとであっても燃料噴射弁2aの燃圧センサ26により検出される燃圧変動には、燃料噴射に基づく燃圧変動が生じず、図3(c)の実線に示されるように、時刻t4以降も圧力P2が維持される。このことから燃料圧力として、燃料噴射が正常であれば、時刻t4にて圧力P2となった後に低下して最低値である圧力P3に達する時刻t6において、燃料圧力が圧力P2のまま、もしくは、圧力P3に達していないこときには燃料が噴射されていない異常が生じていることを燃料圧力の経時的な変化から判定することができる。そこで、本実施形態では、圧力P2と圧力P3との間に燃料が噴射されたか否かを判定するための値として判定圧力THbを設ける。すなわち燃料噴射が正常であれば、時刻t4と時刻t6の間の、例えば時刻t5に燃料圧力は、判定圧力THbに到達する。このことから、例えば、動的リークの終了した時刻t4から燃料圧力が圧力P3に到達する予定の時刻t6までの間に、燃料圧力が判定圧力THbより低下されないことを条件として、時刻t6において燃料噴射弁2aの駆動系の部位のうちニードル30や噴射孔29の異常を判別す
ることができる。すなわち、図3(e)に示すように、制御装置12は、時刻t4の動的リーク以降であって時刻t6までに燃料圧力が判定圧力THbまで低下していないとき、ニードルまたは噴射孔の異常検出フラグの信号レベルを、正常を示す「L」から異常を示す「H」に変化させる。
なお、各判定圧力THa,THbは、制御装置12のROM等に予め設定されていてもよいし、各種センサの検出情報に基づいて算出するようにしてもよい。また、一旦「H」に変化された上記各異常検出フラグの信号レベルは、確認作業など所定の条件などによって「L」に変化されるようになっている。
次に、噴射異常の検出動作について図4に従って説明する。図4は、燃料の噴射処理において噴射異常を検出する検出手順を含むフローチャートである。なお、制御装置12は、ディーゼル機関2が運転されているとき、ディーゼル機関2の内燃機関回転数Neなどに基づいて算出される燃料噴射弁2aの燃料噴射周期毎に燃料の噴射処理を実行するようになっている。
すなわち、燃料噴射弁2aの燃料噴射周期の始期になると、図4に示すように、制御装置12は、噴射処理を開始して、噴射タイミングになることに基づいて噴射指示としての噴射指令信号が噴射停止を示すレベル「L」から噴射開始を示すレベル「H」に変更されたか否かを判断する(ステップS1)。燃料カットなどにより噴射タイミングとならず、噴射指示が噴射停止を示すレベル「L」のままの場合(ステップS1にてNO)、制御装置12は噴射処理を終了する。
一方、噴射タイミングとなり噴射指令信号が噴射開始を示すレベル「H」となる場合(ステップS1にてYES)、制御装置12は、ピエゾアクチュエータPZを伸長させるためのピエゾ駆動電流を出力させる(ステップS2)とともに、燃圧センサ26の検出する燃料圧力を逐次取得する(ステップS3)。そして、制御装置12は、逐次取得される燃料圧力の経時的な圧力変動を監視して、噴射タイミングから予め定められた所定の時刻(例えば、図3の時刻t4)までに、動的リークに基づく圧力変動が生じたか否かを判断する(ステップS4)。動的リークに基づく圧力変動は、上述の所定の時刻までに、燃料圧力が判定圧力THaよりも低下することにより判断される。燃料圧力が判定圧力THa以下にならない場合(ステップS4でNO)、制御装置12は、動的リークに基づく圧力変動が生じていないと判定して、燃料噴射弁2aのピエゾアクチュエータPZ(ピエゾ部)やインジェクタ駆動回路18に異常が生じたことを検出する(ステップS5)。そして、噴射処理を終了する。
一方、所定の時刻までに燃料圧力が判定用圧力THa以下となった場合(ステップS4でYES)、制御装置12は、動的リークに基づく圧力変動が生じたと判断するとともに、その後、正常な燃料噴射に基づく圧力変動が生じたか否かを判断する(ステップS6)。正常な燃料噴射に基づく圧力変動は、動的リークが検出された後、所定の時刻(例えば、図3の時刻t6)までに、燃料圧力が判定圧力THbよりも低下することにより判断される。燃料圧力が判定圧力THb以下にならない場合(ステップS6でNO)、制御装置12は、動的リーク後に正常な燃料噴射に基づく圧力変動が生じていないと判定して、燃料噴射弁2aのニードル30や噴射孔29に異常が生じたことを検出する(ステップS7)。そして、噴射指令信号がレベル「L」へ変化されてから所定の終了処理を行なった後に噴射処理が終了される。
一方、燃料圧力が判定用圧力THb以下になる場合(ステップS6でYES)、制御装置12は、動的リーク後に正常な燃料噴射に基づく圧力変動が生じていると判定して、その後、噴射指令信号がレベル「L」へ変化されてから所定の終了処理を行なった後に噴射
処理を終了する。
これにより、燃圧センサ26の検出する燃料圧力に基づいて、燃料噴射弁2aに生じた燃料の噴射異常が燃料噴射弁2aのピエゾアクチュエータPZ(ピエゾ部)等の部位に生じたのか、燃料噴射弁2aのニードル30や噴射孔29の部位に生じたのかが判別されるようになる。
以上説明したように、本実施形態の噴射異常検出装置によれば、以下に列記するような効果が得られるようになる。
(1)燃料噴射システムにおける噴射異常の発生の有無についての検出はもとより、燃料噴射弁2a〜2dの駆動系を構成する複数の部位を個別に異常判定するようにした。これにより、噴射異常の原因となっている部位の特定が容易となり、ひいては異常診断系としてのその後の対処も容易となる。すなわち、燃料噴射毎に噴射異常の発生検出とその異常を生じさせる部位の個別の異常判定を行なうことから、燃料噴射弁2a〜2dに生じた噴射異常の原因となる個別の部位が早期に特定され、当該異常への迅速な対応が可能となる。
(2)燃料噴射弁2a〜2dに燃圧センサ26を設けるとともに当該燃圧センサ26を噴射孔29に至る高圧燃料通路25に接続させているため、駆動指令の印加に応じて燃料噴射弁2a〜2d内に生じる燃料圧力の圧力変動を高い精度で検出できる。すなわち、噴射異常検出装置にて行なわれる燃料圧力の圧力変動に基づく噴射異常の検出とその噴射異常の原因となる部位の特定とにかかる精度の向上が図られるようになる。
(3)上記構成の燃料噴射弁2a〜2dにあっては、通常、アクチュエータ及び駆動回路が正常であれば、少なくとも燃料の動的リークも正常に生じる。この点、上記構成によるように、圧力変動の経時的な推移を監視することにより、燃料の動的リークに対応する圧力変動が検出されないとき、ピエゾ素子からなるピエゾアクチュエータPZや、当該ピエゾアクチュエータPZに電力を供給して駆動させるインジェクタ駆動回路18の異常が個別に判定されるようになる。これにより、燃料の噴射異常の発生に併せて、その異常の原因となる部位が具体的に絞り込まれる。
(4)これに加え、通常、ニードル30及び噴射孔29が正常であれば、シリンダ室28に対して開閉弁40が圧力制御室24を開放させることに基づいて燃料の動的リークが正常に生じることで、ニードル30のリフトに伴い燃料も正常に噴射される。この点、上記構成によるように、燃料の動的リークが生じた後、圧力変動の経時的な推移を監視することにより、燃料噴射弁2a〜2dのニードル30が移動しない異常(例えば、摺動異常や固着異常)、もしくは、噴射孔29の孔詰まりが生じたことが個別判定されるようになる。これによっても、燃料の噴射異常の発生に併せて、その異常の原因となる部位が具体的に絞り込まれる。
(5)噴射異常の生じた燃料噴射弁2a〜2dとともにその燃料噴射弁2a〜2dに対応する気筒も判別されるようになるので、これらの判別結果に基づいて、ディーゼル機関2の運転の可否や、気筒の使用・不使用などの判断を行えるようにもなる。これにより、このような噴射異常検出装置が適用された燃料噴射システムを有する自動車などにとって、その信頼性や退避走行等にかかる安定性が向上されるようにもなる。
(6)すなわち、このような噴射異常検出装置は、コモンレールにより蓄圧された燃料の供給されるディーゼル機関に適用して特に有効である。
なお、上記実施形態は、例えば以下のような態様にて実施することもできる。
・上記実施形態では、ディーゼル機関2の気筒数が4気筒である場合について例示したが、これに限らず、気筒数は、4気筒未満でも、5気筒以上でもよい。
・上記実施形態では、開閉弁40がピエゾアクチュエータPZにより開放される場合について例示した。しかしこれに限らず、開閉弁は、圧力制御室の開閉を行なうことができるものであれば、電磁弁などその他のアクチュエータから構成されたものであってもよい。
・上記実施形態では、検出される燃圧が判定圧力THaやTHbよりも低下することに基づいて動的リークに生じたこと、燃料が噴射されたことを判断するようにした。しかしこれに限らず、燃圧の変化量などにより動的リークの有無や燃料が噴射されたか否かを判断するようにしてもよい。
・上記実施形態では、燃料噴射弁2a(2b〜2d)の上側に燃圧センサ26を設ける場合について例示した。しかしこれに限らず、燃圧センサの配置位置は、各燃料噴射弁の別に燃料の動的リークや噴射に伴う燃圧の変動を検出することができれば、燃料噴射弁2aの任意の位置を選択することができる。また、コモンレールからノズル室までの間の任意の位置に設けることもできる。
・上記実施形態では、コモンレール4に圧力センサを設けない場合について例示した。しかしこれに限らず、コモンレールに高圧燃料の圧力(レール圧)を検出するためのレール圧センサを設けてもよい。
・上記実施形態では、判定圧力THa,THbは、予め設定されている場合について例示した。しかしこれに限らず、判定圧力THa,THbは、各種センサ、例えば燃温センサにより検出される油温(燃料温度)や、燃料の粘度などに基づいて可変としてもよい。例えば、油温(燃料温度)が高い、もしくは燃料の粘度が低いために燃料が流れやすいような場合、判定圧力を下げる(判定を厳しくする)ようにするようにしてもよい。これにより、異常検出の精度を高めることができるようになる。
・上記実施形態では、内燃機関がディーゼル機関2である場合について例示した。しかしこれに限らず、燃料噴射弁により気筒内に燃料を噴射する内燃機関であれば、いわゆる直噴式のガソリン機関など、その他の内燃機関の燃料噴射システムにも本発明を適用することはできる。
2…ディーゼル機関、2a〜2d…燃料噴射弁、4…蓄圧配管としてのコモンレール、4a…リリーフ管、4b…プレッシャリミッタ、5…高圧燃料供給路、6…高圧燃料ポンプ、6a…高圧燃料配管、6b…燃料戻し管、7…フィードポンプ、8…燃料タンク、10…リーク管、11…チェックバルブ、12…制御装置、14…回転数センサ、17…アクセル開度センサ、18…インジェクタ駆動回路、19…燃温センサ、20…ハウジング、21…ノズル室、21A…シート部、22…燃料溜り、23…摺動孔、24…圧力制御室、25…高圧燃料通路、26…燃圧センサ、27…連通路、28…シリンダ室、29…噴射孔、30…ニードル、31…先端部、32…フランジ、33…シリンダ部、33a…後端面、34…スプリング、40…開閉弁、41…軸部、42…フランジ、43…ドーム部、44…スプリング、45…低圧燃料通路、47…シリンダ、PZ…ピエゾアクチュエータ。

Claims (4)

  1. 蓄圧配管に蓄圧された高圧燃料が供給されている燃料噴射弁に対する駆動指令の印加に伴い開閉弁の開放を通じて圧力室内の燃料をリークすることによりニードルをリフトさせて噴射孔から前記高圧燃料を内燃機関の気筒内に噴射する燃料噴射システムの噴射異常の発生を検出する噴射異常検出装置であって、
    前記燃料噴射弁に供給されている高圧燃料の燃料圧力を検出する燃圧センサを当該燃料噴射弁に設けて、その検出値から前記駆動指令の印加に伴う燃料圧力の圧力変動を監視し、該監視する圧力変動の経時的な推移から前記燃料噴射弁の駆動系を構成する複数の部位を個別に異常判定しつつ噴射異常の発生を検出し、
    前記監視する圧力変動の経時的な推移から前記燃料のリークに対応する圧力変動が検出されないとき、前記燃料噴射弁の駆動系を構成する複数の部位のうち、前記開閉弁を開放するアクチュエータもしくは該アクチュエータに前記駆動指令を送る駆動回路が異常であるとしてこれを個別に判定する
    ことを特徴とする噴射異常検出装置。
  2. 蓄圧配管に蓄圧された高圧燃料が供給されている燃料噴射弁に対する駆動指令の印加に伴い開閉弁の開放を通じて圧力室内の燃料をリークすることによりニードルをリフトさせて噴射孔から前記高圧燃料を内燃機関の気筒内に噴射する燃料噴射システムの噴射異常の発生を検出する噴射異常検出装置であって、
    前記燃料噴射弁に供給されている高圧燃料の燃料圧力を検出する燃圧センサを当該燃料噴射弁に設けて、その検出値から前記駆動指令の印加に伴う燃料圧力の圧力変動を監視し、該監視する圧力変動の経時的な推移から前記燃料噴射弁の駆動系を構成する複数の部位を個別に異常判定しつつ噴射異常の発生を検出し、
    前記監視する圧力変動の経時的な推移から前記燃料のリークに対応する圧力変動が検出されてかつ、その後の燃料噴射に対応する圧力変動が検出されないとき、前記燃料噴射弁の駆動系を構成する複数の部位のうち、前記ニードルもしくは前記噴射孔が異常であるとしてこれを個別に判定する
    ことを特徴とする噴射異常検出装置。
  3. 前記内燃機関は多気筒内燃機関であるとともに、前記燃料噴射弁及び前記燃圧センサはそれら全ての気筒に対応して設けられ、前記燃料噴射弁の駆動系を構成する複数の部位の個別の異常判定を伴う前記噴射異常の発生の検出がそれら気筒の別に行われる
    請求項1または2に記載の噴射異常検出装置。
  4. 前記内燃機関がディーゼル機関であり、前記蓄圧配管がコモンレールである
    請求項1〜のいずれか一項に記載の噴射異常検出装置。
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