JP5342790B2 - 耐熱性セラミックス - Google Patents

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本発明は、高温での耐食性が要求される環境分野(溶融炉)、セメント分野等に利用することができる、具体的には、灰溶融炉等の炉壁に用いられる、アルミナ(Al)および酸化クロム(Cr)を主成分とする耐熱性セラミックスに関する。
灰溶融炉等の装置では、1400℃以上の高温で溶融処理が行われる必要がある。また、その溶融処理対象物は、その内容が季節等により変動することが多い。このため、高温での溶融処理が可能であり、かつ、処理対象物の組成が大きく変動しても広く対応することができるようにするため、処理対象物と直接接触する灰溶融炉の内壁には、通常、酸化クロム(Cr)を添加した材料が用いられるか、または、そのような材料が内壁に被覆される。
しかしながら、酸化クロム(Cr)は、処理対象物中に存在するアルカリ成分(Na、K、Ca等)と反応して6価クロム化合物を形成し易いことが知られている(非特許文献1)。さらに、発生した6価クロム化合物は、高温で揮発することも知られている。
そのため、6価クロム化合物の発生がなく、かつ、従来と同程度の耐熱・耐食性を有する材料が求められている。
従来の耐熱・耐食性を有する耐火物として、例えば、特許文献1〜2に記載された材料が知られている。
しかしながら、これらの文献に記載された材料においては、アルミナ(Al)、酸化クロム(Cr)等の原料が単独で使用され、そのために、不均質な組織を呈していた。したがって、従来の材料では、このような不均質な組織を有することにより局所的な損傷を受けやすかった。例えば、アルミナは、酸化クロムに比べて化学的な耐食性に劣っており、上記のように組織が不均質であると、アルミナの部分から損傷が進むことになる。また、酸化クロムが局部的に偏在しているために、使用過程において、有害な6価クロム化合物が発生し易いことも知られている。
さらに、特許文献3には、電鋳耐火物(煉瓦)が記載されている。ここでの電鋳煉瓦は、高温で溶融した原料を溶融状態で型枠に流し込むことにより製造されるために組成は均一であるものの、その製造方法に起因して組織自体が緻密過ぎるため、使用過程における温度変動に著しく弱いという欠点があった。
特開2004−149340号公報 特開2007−1827号公報 特開昭62−10957号公報 「クロム系材料の特性と展望」、岡山セラミックス技術振興財団編、2004年3月、第4章、p.145−150
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、使用過程において6価クロム化合物の発生がなく、かつ、従来と同程度の耐熱性・耐食性を維持することができる耐熱性セラミックスを提供することと目的とする。
上記課題を解決するため、本発明者らが鋭意検討した結果、セラミックスの構成成分の全てを一旦溶融させることにより得た均一化された固溶体に基づいたものを用いれば、従来と同程度の耐熱性・耐食性を維持しつつ、使用過程における6価クロム化合物の発生が抑えられた耐熱性セラミックスを提供することができることが分かった。
すなわち、本発明は、アルミナ(Al)および/またはアルミナと同機能を有するアルミニウム源と、酸化クロム(Cr)と、シリカ(SiO)および/またはシリカと同機能を有するケイ素源と、ジルコニア(ZrO)および/またはジルコニアと同機能を有するジルコニウム源とを構成成分として含み、その組成は、アルミナ(Al)および/またはアルミナと同機能を有するアルミニウム源が10〜70重量%、酸化クロム(Cr)が20〜80重量%であり、かつ、これらの総重量比が70〜92重量%であり、残部として、シリカ(SiO)および/またはシリカと同機能を有するケイ素源が5〜10重量%、ジルコニア(ZrO)および/またはジルコニアと同機能を有するジルコニウム源が3〜20重量%である耐熱性セラミックスであって、前記構成成分を含む原料の全てを一旦溶融させて得た溶融物を冷却させることにより固溶体とし、次いで、これを粉砕して粉体物とし、ここで、該粉体物は、20〜40%が粒径1180μm以上の粗粒であり、20〜40%が粒径150μm以下の微粒である粒度範囲を有するようにされ、さらに、該粉体物を成形することにより得られた成形体であることを特徴とするものである。
前記アルミナと同機能を有するアルミニウム源は、ムライト(AlSi13)であってよい。
前記シリカと同機能を有するケイ素源は、ムライト(AlSi13)、および/またはジルコン(ZrSiO)であってよい。
前記ジルコニアと同機能を有するジルコニウム源は、ジルコン(ZrSiO)であってよい。
上記各元素の供給源が用いられる場合、重量組成は、それぞれ、アルミナ(Al)、シリカ(SiO)およびジルコニア(ZrO)に換算した量とされる。
上記構成成分において、シリカ(SiO)は、6価クロム化合物の発生を防ぐために加えられる。上記に挙げられるシリカと同機能を有するケイ素源であるムライト(AlSi13)および/またはジルコン(ZrSiO)は、耐熱性セラミックス中においてシリカ(SiO)と同様な機能を有する。
また、シリカ(SiO)および/またはシリカと同機能を有するケイ素源の添加によって生じる耐食性の低下を軽減するため、高耐食性化合物であるジルコニア(ZrO)がさらに添加される。上記に挙げられるジルコニアと同機能を有するジルコニウム源であるジルコン(ZrSiO)は、耐熱性セラミックス中においてジルコニア(ZrO)と同様な機能を有する。
前記成形体は、バインダーに水を添加して混練した後に、型枠に流し込むことにより成形されたものであることが好ましい。バインダーとしては、具体的には、アルミナセメントが挙げられる。
本発明の耐熱性セラミックスは、特定の量のアルミナ(Al)および/またはアルミナと同機能を有するアルミニウム源と、酸化クロム(Cr)と、シリカ(SiO)および/またはシリカと同機能を有するケイ素源と、ジルコニア(ZrO)および/またはジルコニアと同機能を有するジルコニウム源とを含む原料の全てを一旦溶融させて得た溶融物を冷却させることにより固溶体とし、次いで、これを粉砕して粉体物とし、ここで、該粉体物は、20〜40%が粒径1180μm以上の粗粒であり、20〜40%が粒径150μm以下の微粒である粒度範囲を有するようにされ、さらに、該粉体物を成形することにより得られた成形体であるので、各構成成分が均質に分散した成形体を得ることができ、灰溶融炉等の炉壁に用いられた際に、使用過程において6価クロム化合物の発生が抑えられ、かつ、従来と同程度の耐熱性・耐食性を維持することができ、したがって、本発明は、環境汚染がなく、かつ従来と同様の耐熱性、耐食性を有するセラミックスを提供することができる。
以下、本発明について実施例に基づいて具体的に説明する。
(実施例1)
市販のアルミナ(Al)、酸化クロム(Cr)、シリカ(SiO)およびジルコニア(ZrO)を用意し、その組成比(重量%)が、Al:Cr:SiO:ZrO=62:30:5:3になるように秤量した後にそれらを混合し、アーク法により2000℃以上の温度に加熱し溶融させ、溶融体ブロックを製造した。
得られた溶融体ブロックをジョークラッシャー、ロールクラッシャーおよびボールミルを用いて粉砕した。得られた粉砕物における微粒および粗粒の粒度配合(重量%)は、微粒:粗粒=30:30であった。ここで、微粒とは粒径が150μm以下のもの、粗粒とは粒径が1180μm以上のものを表す。
次いで、得られた粉砕物を原料として、これにバインダーとしてアルミナセメントを重量比で2%、水分を4%添加し、これを混練した後、並型形状を有する木型に流し込んで成形体とした。次いで、得られた成形体を大気中800℃で加熱乾燥させることにより、230×114×65mmの並型形状物を得た。この乾燥処理後にアルキメデス法により測定した気孔率は11%であった。
(実施例2)
アルミナ(Al)、酸化クロム(Cr)、シリカ(SiO)、ジルコニア(ZrO)の組成比(重量%)が、Al:Cr:SiO:ZrO=12:80:5:3になるように秤量した他は、実施例1と同様にして固溶体を得、次いで、得られた固溶体を粉砕した。粉砕物の粒度配合(重量%)は、微粒:粗粒=30:30であった。
得られた粉砕物を実施例1と同様の操作を経て、実施例1と同寸法の並型形状物を得た。乾燥処理後の気孔率は12%であった。
(実施例3)
アルミナ(Al)、酸化クロム(Cr)、シリカ(SiO)およびジルコニア(ZrO)の組成比(重量%)が、Al:Cr:SiO:ZrO=50:30:10:10になるように秤量した他は、実施例1と同様にして固溶体を得、次いで、得られた固溶体を粉砕した。粉砕物の粒度配合(重量%)は、微粒:粗粒=30:30であった。
得られた粉砕物を実施例1と同様の操作を経て、実施例1と同寸法の並型形状物を得た。乾燥処理後の気孔率は13%であった。
(実施例4)
実施例1におけるシリカ(SiO)およびジルコニア(ZrO)に代えてジルコン(ZrSiO)を用いた。ジルコン(ZrSiO)の重量から、それぞれ、シリカ(SiO)およびジルコニア(ZrO)の換算量を算出し、アルミナ(Al)、酸化クロム(Cr)、シリカ(SiO)およびジルコニア(ZrO)の組成比(重量%)が、Al:Cr:SiO:ZrO=62:30:5:3になるように秤量した他は、実施例1と同様にして固溶体を得、次いで、得られた固溶体を粉砕した。粉砕物の粒度配合(重量%)は、微粒:粗粒=30:30であった。
得られた粉砕物を実施例1と同様の操作を経て、実施例1と同寸法の並型形状物を得た。乾燥処理後の気孔率は12%であった。
(実施例5)
実施例1におけるアルミナ(Al)およびシリカ(SiO)に代えてムライト(AlSi13)を用いた。ムライト(AlSi13)の重量から、それぞれ、アルミナ(Al)およびシリカ(SiO)の換算量を算出し、アルミナ(Al)、酸化クロム(Cr)、シリカ(SiO)およびジルコニア(ZrO)の組成比(重量%)が、Al:Cr:SiO:ZrO=62:30:5:3になるように秤量した他は、実施例1と同様にして固溶体を得、次いで、得られた固溶体を粉砕した。粉砕物の粒度配合(重量%)は、微粒:粗粒=30:30であった。
得られた粉砕物を実施例1と同様の操作を経て、実施例1と同寸法の並型形状物を得た。乾燥処理後の気孔率は13%であった。
(比較例1)
シリカ(SiO)およびジルコニア(ZrO)のいずれをも添加せず、かつ、アルミナ(Al)および酸化クロム(Cr)の組成比(重量%)が、Al:Cr=90:10になるように秤量した他は、実施例1と同様にして固溶体を得、次いで、得られた固溶体を粉砕した。粉砕物の粒度配合(重量%)は、微粒:粗粒=30:30であった。
得られた粉砕物を実施例1と同様の操作を経て、実施例1と同寸法の並型形状物を得た。乾燥処理後の気孔率は12%であった。
(比較例2)
シリカ(SiO)およびジルコニア(ZrO)のいずれをも添加せず、かつ、アルミナ(Al)および酸化クロム(Cr)の組成比(重量%)が、Al:Cr=70:30になるように秤量した他は、実施例1と同様にして固溶体を得、次いで、得られた固溶体を粉砕した。粉砕物の粒度配合(重量%)は、微粒:粗粒=30:30であった。
得られた粉砕物を実施例1と同様の操作を経て、実施例1と同寸法の並型形状物を得た。乾燥処理後の気孔率は13%であった。
(比較例3)
アルミナ(Al)、酸化クロム(Cr)、シリカ(SiO)およびジルコニア(ZrO)の組成比(重量%)が、Al:Cr:SiO:ZrO=2:90:5:3になるように秤量した他は、実施例1と同様にして固溶体を得、次いで、得られた固溶体を粉砕した。粉砕物の粒度配合(重量%)は、微粒:粗粒=30:30であった。
得られた粉砕物を実施例1と同様の操作を経て、実施例1と同寸法の並型形状物を得た。乾燥処理後の気孔率は12%であった。
(比較例4)
アルミナ(Al)、酸化クロム(Cr)、シリカ(SiO)およびジルコニア(ZrO)の組成比(重量%)が、Al:Cr:SiO:ZrO=40:30:15:15になるように秤量した他は、実施例1と同様にして固溶体を得、次いで、得られた固溶体を粉砕した。粉砕物の粒度配合(重量%)は、微粒:粗粒=30:30であった。
得られた粉砕物を実施例1と同様の操作を経て、実施例1と同寸法の並型形状物を得た。乾燥処理後の気孔率は11%であった。
(比較例5:従来法)
アルミナ(Al)、酸化クロム(Cr)、シリカ(SiO)、ジルコニア(ZrO)の組成比(重量%)が、Al:Cr:SiO:ZrO=62:30:5:3になるように秤量し、それらを混練した。混練物の粒度配合は、微粒:粗粒=30:30であった。
得られた混練物を実施例1と同様の操作を経て、実施例1と同寸法の並型形状物を得た。乾燥処理後の気孔率は12%であった。
(比較例6:電鋳煉瓦)
アルミナ(Al)および酸化クロム(Cr)の組成比(重量%)がAl:Cr=90:10になるように秤量し、これをアーク法により2000℃以上の温度に加熱し溶融させ、得られた溶融物を、そのまま型枠に流し込んで成形体とした。次いで、得られた成形体を大気中800℃で加熱乾燥させることにより、230×114×65mmの並型形状物を得た。この乾燥処理後に測定した気孔率は0.2%であった。
(比較例7)
アルミナ(Al)、酸化クロム(Cr)、シリカ(SiO)およびジルコニア(ZrO)の組成比(重量%)が、Al:Cr:SiO:ZrO=62:30:5:3になるように秤量した他は、実施例1と同様にして固溶体を得、次いで、得られた固溶体を粉砕した。粉砕物の粒度配合(重量%)は、微粒:粗粒=20:50であった。
得られた粉砕物を実施例1と同様の操作を経て、実施例1と同寸法の並型形状物を得た。乾燥処理後の気孔率は15%であった。
(比較例8)
アルミナ(Al)、酸化クロム(Cr)、シリカ(SiO)およびジルコニア(ZrO)の組成比(重量%)が、Al:Cr:SiO:ZrO=62:30:5:3になるように秤量した他は、実施例1と同様にして固溶体を得、次いで、得られた固溶体を粉砕した。粉砕物の粒度配合(重量%)は、微粒:粗粒=50:20であった。
得られた粉砕物を実施例1と同様の操作を経て、実施例1と同寸法の並型形状物を得た。乾燥処理後の気孔率は9%であった。
(性能試験)
上記実施例1〜5および比較例1〜8により得られた並型形状物を廃棄物用焼却炉の炉壁に適用し、耐食試験、損耗速度、熱スポール性、6価クロム化合物の発生の各種試験を行った。
耐食試験は、90日間稼働後の残厚の測定結果より平均損耗速度を算出することにより行った。この損耗速度の評価は、従来法(比較例5)により製造した並型形状物の損耗速度である0.8mm/日を基準とした。
熱スポール性の試験は、試料の1/2を1000℃の電気炉に挿入し、そこに30分間保持した後に水冷する工程を最大40回繰り返し、剥落するまでのサイクル数を計測することにより行った。
6価クロム化合物の発生は、耐食試験後に試料を切り出し、耐食試験前後の密度を比較することにより評価した。
これらの各試験を行った結果、各実施例1〜5の耐食性は従来法(比較例5)と同等であることが分かった。
また、他の試験結果について、下記表1にまとめて示す。
Figure 0005342790
上記表に示すように、従来法(比較例5)の試料では6価クロム化合物の揮発によると思われる密度低下が見られたのに対し、実施例1〜5の試料では、このような密度低下が見られず、6価クロム化合物の発生はしなかったものと評価された。
また、損耗速度の評価に関しては、酸化クロムの量が少ないと損耗速度が大きくなることが分かった(比較例1)。
さらに、アルミナと酸化クロムの量が適正であっても、シリカやジルコニアを含まない場合(比較例2)には、熱スポールの問題が生じることが分かった。
また、酸化クロム(Cr)の量が90%であると、熱スポールの問題が生じた。
比較例6は電鋳煉瓦での結果を示したものであるが、この場合、熱スポールに極めて弱いことが分かった。
比較例7および8は、粒度配合の変動に伴う性能の変化を検討したものであるが、いずれも保形性や熱スポールに問題があった。
これに対して、本発明に対応する実施例1〜5では、いずれも良好な結果が得られた。

Claims (4)

  1. アルミナ(Al)および/またはアルミナと同機能を有するアルミニウム源と、酸化クロム(Cr)と、シリカ(SiO)および/またはシリカと同機能を有するケイ素源と、ジルコニア(ZrO)および/またはジルコニアと同機能を有するジルコニウム源とを構成成分として含み、
    その組成は、アルミナ(Al)および/またはアルミナと同機能を有するアルミニウム源が、アルミナと同機能を有するアルミニウム源についてはアルミナ(Al)に換算した量として、10〜70重量%、酸化クロム(Cr)が20〜80重量%であり、かつ、これらの総重量比が上記構成成分の合計に対して70〜92重量%であり、
    残部として、シリカ(SiO)および/またはシリカと同機能を有するケイ素源が、シリカと同機能を有するケイ素源についてはシリカ(SiO)に換算した量として、5〜10重量%、ジルコニア(ZrO)および/またはジルコニアと同機能を有するジルコニウム源が、ジルコニアと同機能を有するジルコニウム源についてはジルコニア(ZrO)に換算した量として、3〜20重量%であり、
    前記構成成分を含む原料の全てを一旦溶融させて得た溶融物を冷却させることにより固溶体とし、次いで、これを粉砕して粉体物とし、ここで、該粉体物は、20〜40%が粒径1180μm以上の粗粒であり、20〜40%が粒径150μm以下の微粒である粒度範囲を有するようにされ、さらに、該粉体物にアルミナセメントと水を添加して混練・成形することにより成形体を得て、この成形体を加熱乾燥させることにより並型形状物とし、並型形状物を廃棄物用焼却炉の炉壁に適用して得られる耐熱性セラミックス。
  2. 前記アルミナと同機能を有するアルミニウム源は、ムライト(AlSi13)である、請求項1に記載の耐熱性セラミックス。
  3. 前記シリカと同機能を有するケイ素源は、ムライト(AlSi13)、および/またはジルコン(ZrSiO)である、請求項1または2に記載の耐熱性セラミックス。
  4. 前記ジルコニアと同機能を有するジルコニウム源は、ジルコン(ZrSiO)である、請求項1〜3のいずれか1つに記載の耐熱性セラミックス。
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