JP5341542B2 - 空気流中のミクロトーム切片廃棄物のろ過装置及びろ過方法 - Google Patents

空気流中のミクロトーム切片廃棄物のろ過装置及びろ過方法 Download PDF

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Description

(関連出願の記載)本発明は、ドイツ特許出願DE102008000262.3(2008年2月8日)の優先権を主張し、その開示内容は、本書に引用をもって繰り込み記載されているものとする。
本発明は、空気流中のミクロトーム切片廃棄物のろ過装置及びろ過方法に関する。本装置は吸引装置を含む。この吸引装置により、切片廃棄物は空気流と共にミクロトームの刃領域から吸引除去される。吸引装置は、切片廃棄物を空気からろ過する主フィルタを含む。本発明はさらにミクロトーム(装置)に関する。
ミクロトーム(装置)は、例えばドイツ特許DE10352578B3によって公知であり、主として生物学、医学及び産業研究分野で薄いパラフィン切片を製造するために用いられている。この、組織学的試料、組織試料又は研究用調製試料は、事前調製プロセスとして、通常例えばパラフィン等の包埋用媒体中に包埋されてブロック状にされる。ブロックの断面は通常長方形であるが、丸く、特に円形にすることもできる。ブロックは通常、組織試料が事前調製プロセスにおいて配置されるカセットの一部に搭載される。カセットのその一部とともに、ブロックがミクロトームの試料保持装置にクランプ固定される。切片に薄片化するため、試料保持装置に配置された試料又はブロックをガイドする駆動装置が備えられ、ミクロトームに装備された切断刃に対して相対運動を行う。切断刃は、刃保持装置内で通常水平方向に移動可能であり、所定の態様で角度調節可能に固定できる。
ブロックの最適な切断面を得るため、ミクロトームにはトリミング機能を持たせることができる。そのため、刃保持装置はトリミングレバーによって手動で、垂直に移動可能な試料保持装置に向けて動かし、最初の切断作業として実際の切片よりも厚く切断することができる。使用できない切片廃棄物はこの時に発生し、これは例えばミクロトームの切片収集皿に集められる。
DE10352578B3 EP0725712B1
特に組織学的試料については、調査対象試料はしばしば汚染した、即ち細菌感染した生物学的試料が調製プロセスに用いるパラフィンと混合される。試料がミクロトームにより正しく切片化された場合でも、細かい切片廃棄物が発生することは避けられない。この廃棄物はミクロトーム刃から落下して、付近のミクロトーム部材、例えば筐体部材や特に隙間、切片収集皿の上に堆積する。そこでミクロトームの刃領域で生じた切片廃棄物を、吸引装置で吸引することが考えられる。これは例えば欧州特許EP0725712B1に開示されているように、特に冷凍ミクロトームに用いられている。それに開示された吸引装置は、切片廃棄物を空気中からろ過除去できる主フィルタを含む。言い換えれば、切片廃棄物は切片廃棄物を運ぶ空気からろ過分離されて、主フィルタに留まる。例えばもしトリミング作業中に試料の重要部分(又は試料全体)が不注意にも切断されて吸引装置に吸引された場合、主フィルタ内を探してその部分を回収するという可能性も残されている。しかしその場合において、他の試料と混同し、そしてある状況では他の患者の試料と混同するという問題が生じる。これは避けねばならない。
本発明の目的は、不注意にも吸引されてしまった組織学的切片(組織切片)を混同することなく回収できる、空気流中に存在するミクロトーム切片廃棄物をろ過する装置及び方法を提供することである。
上記の目的は、請求項1に記載の特徴を持つ本発明に係る装置によって達成される。それによると、この装置は、ミクロトームのブレード領域から切片廃棄物を空気流によって吸引する吸引装置を有する、空気流中に含まれるミクロトームの切片廃棄物のろ過装置である。この吸引装置は空気から切片廃棄物をろ過する主フィルタを含む。また吸引装置はブレード(刃)領域と主フィルタとの間に配置され、切片廃棄物を前置ろ過できる前置フィルタを含むことを特徴とする。この前置フィルタは中間フィルタとも称される。
なお、特許請求の範囲に付記した図面参照符号は専ら理解を助けるためのものであり、図示の態様に限定することを意図するものではない。
本発明によれば、第一に、主フィルタとミクロトームの刃領域との間に前置フィルタを配置したことにより、単一の試料又は単一のブロックに属する切片が中間的にろ過され、前置フィルタに一時的に保存される。
従って、異なるブロックをミクロトームにクランプするときは、中間フィルタもきれいにされるか、フィルタインサート(交換用のフィルタユニット)を別のフィルタに交換又は置換するため、中間フィルタにろ過された試料が他の試料と混同することがない、という利点がある。従って、一つのブロック又は試料からの切片廃棄物や切片はかならず前置フィルタにろ過され、よって不注意にも重要試料部分が切断されたり吸引されたりしても、確実に回収することが可能となる。またもし必要であれば、切片や切片廃棄物がろ過された前置フィルタのフィルタインサートを残りのブロックや試料と共に、例えば法医学のために後日調査する試料として保存することも可能となる。
組織切片を分離する装置の典型的な一実施例の鳥瞰図(斜視図)である。空気流中のミクロトーム切片廃棄物をろ過する本発明に係る装置は、この装置の上に配置される。 フィルタインサートの空気流を逆転させる装置を有する本発明に係る前置フィルタの典型的な実施例の鳥瞰図である。 図2に示す空気流逆転装置のカバーを外して見た図である。 図2に示す空気流逆転装置を有する前置フィルタの、ろ過状態を示す断面図である。 図4の位置における回転部材の平面図である。 図2に示す空気流逆転装置を有する前置フィルタの、移し替え状態を示す断面図である。 図6の位置における回転部材の平面図である。 図2に示す空気流逆転装置を有する前置フィルタの、さらなる別状態を示す断面図である。 図8の位置における回転部材の平面図である。 空気流中のミクロトーム切片廃棄物をろ過する本発明の他の典型的実施例に係る装置の、前置フィルタがろ過状態の場合の断面図である。 図10の断面図において、空気流方向を示す矢印を省略した断面図である。 図10において、前置フィルタが移し替え状態である場合の断面図である。 図12の断面図において、空気流方向を示す矢印を省略した断面図である。
本発明に係るろ過装置は、前置フィルタによってろ過されたろ過物は、主フィルタに空ける(排出する)、即ち移し替えることができ、及び/又は前置フィルタは自動的に清掃されるように構成されていることが好ましい。
また切片廃棄物は前置フィルタに保持可能であり、ろ過された切片廃棄物はミクロトームで処理すべき全ての試料ブロックが処理されたときにのみ、主フィルタに搬送できるようになることが好ましい。
また前置フィルタを排出する操作は手動及び/又は自動で起動され、排出する操作は特に新しい試料ブロックがミクロトームにクランプされたときに自動的に起動できることが好ましい。
また前置フィルタ及び/又は主フィルタを冷却又は加熱することができる温度制御手段を備えることが好ましい。
また前置フィルタは、メッシュ状、格子状、及び/又は穴を開けた構造のフィルタインサート又はフィルタ領域を含み、メッシュ状、格子状、及び/又は穴を開けた構造は、ミクロトームの切片化作業の際に通常発生する切片廃棄物がフィルタインサート又はフィルタ領域によって保持されるような寸法であり、特に例えば穿孔生検用試料や打抜き試料のような小さな組織試料がフィルタインサートに保持可能であるような寸法であることが好ましい。
また前置フィルタは、フィルタインサートの空気流逆転装置を含み、空気流逆転装置によって、フィルタインサートを、切片廃棄物をろ過するろ過位置から、フィルタインサートの中身を主フィルタに排出することができる移し替え位置に移動することができることが好ましい。
また空気流逆転装置によって、フィルタインサートが空気流方向に対して回転可能又は旋回可能であり、そしてフィルタインサートは、フィルタインサートに対する空気流を逆転させるために、空気流方向に対して実質的に直角に配置された回転軸周りに回転可能又は旋回可能であるか、又は空気流方向に対して実質的に平行に配置された回転軸周りに回転可能又は旋回可能であることが好ましい。
また空気流逆転装置は、第1及び第2の接続部を含み、第1の接続部は吸引装置の上流側配管又は下流側配管に接続可能であり、及びそれに対応して第2の接続部は吸引装置の下流側配管又は上流側配管に接続可能であることが好ましい。
また空気流逆転装置は、フィルタインサートのための少なくとも1つの受容器を持つ回転部材を含み、回転部材は、受容器にあるフィルタインサートが吸引装置の上流側配管に割り当てられるろ過位置に回転可能であり、及び回転部材は、受容器にあるフィルタインサートが吸引装置の下流側配管に割り当てられる移し替え位置に回転可能であることが好ましい。
また吸引装置の上流側配管及び下流側配管が互いに実質的に平行に配置され、空気流逆転装置は実質的にU字形の配管形状であり、そして回転部材の回転軸が吸引装置の上流側配管及び下流側配管と実質的に平行であることが好ましい。
また吸引装置の上流側配管及び下流側配管が互いに所定の角度をもって配置され、空気流逆転装置は、吸引装置の上流側配管と下流側配管とが接続可能であるように配管配置されていることが好ましい。さらに、回転部材の回転軸が吸引装置の上流側配管と下流側配管とのなす角を実質的に2等分する角度方向に配置されていることが好ましい。
また前置フィルタは、2つのバルブ位置を持つバルブを含み、一方のバルブ位置において、バルブは前置フィルタを通過する空気流を、ろ過位置を構成する空気流方向へ向けることができ、他方のバルブ位置において、バルブは前置フィルタを通過する空気流を、移し替え位置を構成する空気流方向へ向けることができることが好ましい。
また前置フィルタの、メッシュ状、格子状、及び/又は穴を開けた構造を持つフィルタインサート又はフィルタ領域が、実質的に円錐体状であることが好ましい。さらに、空気流方向に向けてテーパを付けた円錐体状であることが好ましい。
またバルブは、前置フィルタの円錐体状のフィルタインサート又はフィルタ領域の最下流側に配置されており、バルブにより開口部を閉止することができ、バルブの閉止位置ではフィルタインサート又はフィルタ領域のメッシュ状、格子状、及び/又は穴を開けた構造を通過するように空気流が誘導可能であり、バルブの開位置ではほぼすべての空気流が開口部を通過するように誘導可能であることが好ましい。
また主フィルタは、主フィルタ内の切片廃棄物を粉砕できる粉砕ユニットを含むことが好ましい。
さらにミクロトームによって製造される組織切片を分離できる、本出願人による特願2009−003119(対応ドイツ特許出願DE102008000035.3)の請求項1〜18のいずれか一に記載の孤立化装置(例えば、ミクロトームによって作成された組織切片を孤立化するための装置であって、作成された組織切片が先に作成された組織切片と結合して切片ストリップを形成するように複数の組織切片が作成可能に構成されること、切断刃ホルダにおいて位置決めされた組織切片に気流を印加可能に構成されたノズル装置を有すること、前記気流の方向及び強度は、切断刃ホルダに位置決めされた組織切片が結合している切片ストリップにおける先に作成された組織切片が、該位置決めされた組織切片から分離可能かつ切断刃ホルダから搬出可能であるように調整されること、を特徴とする孤立化装置)を含み、特許出願2009−003119に記載の、組織切片に気流を印加可能に構成されたノズル装置と連関し又は統合されていることが好ましい。
好ましい実施例として、前置フィルタでろ過されたものは主フィルタに空けられる(排出される)、即ち移し替えられる。これはいろいろなやり方で設計上の問題として実施できる。そのいくつかを以下に単なる実施例としてより詳細に説明する。上記のように前置フィルタは、吸引装置に吸引された切片廃棄物が主フィルタに移し替えられるまでの、その一時的貯蔵容器としての機能を持つ。前置フィルタの内容は主フィルタに移し替えられるので、特にそれによる自動清掃方式とする実施例が考えられる。しかしまた、例えばフィルタ技術において一般的な、他の前置フィルタ自動清掃方式も考えられる。
特に好ましい実施例として、切片廃棄物は前置フィルタ内に保存できるようにしておき、ろ過された切片廃棄物を、ミクロトームで処理すべき全てのブロックが切片化された後で初めて主フィルタに移送可能とすることである。こうして一つのブロックの切片廃棄物のみが前置フィルタに保存され、不注意にも吸引されてしまった切片を混同防止する、或いは回収することを保証し、ミクロトームに別のブロックがクランプされるとフィルタ内容物(ろ過物)が空にされる。この典型的な実施例においては、前置フィルタはその内容物が主フィルタに移されるまで、単一のブロック又は試料から吸引装置によって吸引された切片廃棄物の一時的貯蔵容器としての機能を持つ。
前置フィルタを空にする操作は、前置フィルタの実体的実施例によれば、手動によって可能であり、又は手動及び/又は自動で起動させることができる。前置フィルタを空にする操作は、例えばミクロトーム操作者が、前置フィルタを空にする機構を起動するレバーを起動することにより行われる。空にする操作は、例えば前置フィルタを空にする機構がモータで駆動される場合は、ボタンを押すという手動操作で起動させることができる。特に好ましくは、前置フィルタを空にする操作は自動で、特に新しいブロックがミクロトームにクランプされたときに自動で起動するようにすることである。このため、ミクロトームの試料保持装置にセンサを配置しておき、ミクロトームのブロック交換作業を検知させ、制御装置に連絡させることができる。交換作業を検知するとすぐに、制御装置が前置フィルタを空にする操作を自動的に起動し、前置フィルタを空にする操作が完全に完了したときに初めてミクロトームに切片化作業を開始させるのである。
前置フィルタ及び/又は主フィルタを冷却ないし加熱する温度制御手段を備えることが好ましい。切片の切断中に前置フィルタを冷却することは特に好ましい。それは、切断された個々の組織試料切片が互いに、及び/又はフィルタやフィルタインサートにくっつくことを防ぎ、清掃操作がより容易に、迅速にできるからである。温度制御手段は例えば、清掃又はフィルタを空にする操作中に前置フィルタ又はそのフィルタインサートを加熱してもよい。切片廃棄物ができるだけ完全に空にすることができるからである。
好ましい実施例として、前置フィルタは、メッシュ状、格子状、及び/又は穴を開けた構造のフィルタインサート又はフィルタ領域を含む。このメッシュ状、格子状、及び/又は穴開き構造の寸法は、ミクロトームの切片化作業中に通常発生する切片廃棄物がこのフィルタインサート又はフィルタ領域に保持され、かつ切片廃棄物を移送する空気が通過できるように決められる。フィルタインサート及び/又はフィルタ領域のメッシュ状、格子状、及び/又は穴開き構造は、例えば生検試料や穿孔試料のような小さな組織試料がフィルタインサートに保持されるように構造及び/又は寸法を設定することが好ましい。この意味で、メッシュ状、格子状、及び/又は穴開き構造は、その格子の間隙及び/又は穴径が0.05mmから0.5mm程度であり、好ましくは0.2mmである。
前置フィルタの内容物(ろ過物ないしろ別残留物)を主フィルタに排出する、あるいは移し替えることができる構造設計について以下に述べる。これは特に、空気流逆転装置、又は前置フィルタに取り付けた、空気流を切り替えるバルブによって達成される。
空気流逆転装置についてまず述べる。これによれば、前置フィルタはフィルタインサートの空気流逆転装置を含んでいる。これによりフィルタインサートは、切片廃棄物をろ過するろ過位置から、フィルタインサートにろ過されたものを主フィルタに排出する移し替え位置に移送される。前置フィルタは、このように少なくとも2つの位置又は状態、即ちろ過状態と移し替え状態を取りうる。前置フィルタ又はフィルタインサートは、2つの位置又は状態の間を空気流逆転装置とともに移動されるか、あるいは空気流が空気流逆転装置によって逆転される。切替操作のときに空気流を閉止する機構を備えることも可能である。
空気流逆転装置とともに、フィルタインサートは空気流方向に対して回転可能であり、反対向きにすることができ、又は旋回可能に配置される。この意味で、フィルタインサート及び追加的に備えるフィルタインサートホルダは、空気流方向に対して実質的に直角の回転軸周りに回転可能であり、それによってフィルタインサートの空気流を逆転させることができる。言い換えれば、フィルタインサートは、空気流方向に直角に配置されたカセット回転軸のまわりに実質的に180°回転させることができる。そのため、フィルタインサートを回転させた後は、空気流は逆方向に流れ、フィルタインサート内の切片廃棄物が主フィルタに排出されるのである。
代替的に、フィルタインサートは空気流に実質的に平行する回転軸周りに回転させ、又は旋回させることができる。これにより、フィルタインサートの空気流を逆転させることができる。空気流逆転装置は、第1及び第2の接続部を含み、第1の接続部は吸引装置の上流側の配管又は下流側の配管に接続可能であり、第2の接続部は吸引装置の下流側の配管又は上流側の配管に接続可能である。第1の接続部が吸引装置の上流側の配管に接続された場合は、第2の接続部は吸引装置の下流側の配管に接続され、逆もまた可能である。フィルタインサートは空気流逆転装置の第1の接続部と第2の接続部の間に配置することが有用で必要である。この実施例によれば、フィルタインサートを空気流方向に実質的に平行する回転軸まわりに回転又は旋回させる必要があるのみならず、フィルタインサートを配置した空気流逆転装置の筐体部分自体も移動させる必要がある。
フィルタインサートを空気流逆転させるため、もし空気流逆転装置にフィルタインサートのための1以上の受容器を持つ回転部材が含まれる場合は、フィルタインサートを気流方向に実質的に平行する回転軸まわりに回転又は旋回させることができる。受容器に配置されたフィルタインサートが吸引装置の上流側の配管に割り当て配置されるように、回転部材をろ過位置に回転させることができる。このとき、ろ過を行うフィルタインサートの部分又は領域には、空気及び切片廃棄物が流れ込む。回転部材は、受容器に配置されたフィルタインサートが吸引装置の下流側の配管に割り当て配置されるように、移し替え位置に回転させることができる。この位置で、ろ過を行うフィルタインサートの部分又は領域の裏側に、空気が流れ込む。その結果、ろ過を行うフィルタインサートの部分/領域にある切片廃棄物は、主フィルタに向かって吹き出され、移送される。回転部材は、回転対称形に構成することができ、それぞれ一つのフィルタインサートを入れる複数の、例えば2つの、フィルタインサート受容器を備えることができる。
具体的には、吸引装置の上流側配管と下流側配管とは互いに実質的に平行に配置することができる。空気流逆転装置は、実質的にU字形をした配管形状であり、吸引装置(上部)の上流側配管と下流側配管の、隣り合わせに配置された接続部に接して配置することができる。回転部材の回転軸は、吸引装置の上流側配管及び下流側配管、即ちこれらの長手方向に実質的に平行に配置される。これに関するさらなる詳細は、図面の説明でなされ、明細書の該当箇所が参照される。空気流逆転装置は、吸引装置の上流側配管が下流側配管に接続可能な配管構成となっている。
代替的に、吸引装置の上流側配管と下流側配管とは、互いに所定の角度、例えば90度に配置可能なようにすることができる。この場合、空気流逆転装置は、吸引装置の上流側配管が下流側配管と接続可能であるように配管配置されている。回転部材の回転軸は、吸引装置の上流側配管と下流側配管とのなす角を2等分する角度方向に実質的に配置されていることが好ましい。上記の例では、吸引装置の上流側配管及び下流側配管と45度の角度を成す。この意味でフィルタインサートは、ろ過表面を有効に用いるために空気流に実質的に直角に配置することが好ましい。あるいは、次善の策として異なる角度、特に吸引装置の上流側配管と下流側配管とを2等分する角度とすることが好ましい。この方法は、ミクロトームの配置条件が限られているとき、例えば吸引装置の配管を部屋のコーナーに配置しなければならないときに有用である。
言い換えると、これらの典型的な実施例によれば、フィルタインサートの空気流逆転とそれに伴う前置フィルタの内容物移し替えは、フィルタインサートが吸引装置に対して回転又は旋回することによって行われるということである。代替的に、前置フィルタは吸引装置の中で実質的に動かずに、空気流方向を逆転させることにより、前置フィルタの内容物を主フィルタに移し替えることができる。
空気流方向を切替える方法として、好ましい実施例は2つのバルブ位置を持つバルブを含む。一方のバルブ位置では、前置フィルタへの空気流は、バルブによってろ過のための方向へ設定することができる。他方のバルブ位置では、前置フィルタへの空気流は、バルブによって内容物を空にする方向に設定できる。具体的な実施例を以下に述べる。吸引装置の下流側配管及び上流側配管の両方のための配置によっても、2つのバルブ位置を持つ2以上のバルブを用いて空気流の切替えを行うことができるが、配管配置はより複雑となる。
2つのバルブ位置を持つバルブが1つしかない場合は、メッシュ状、格子状、及び/又は穴を開けた構造の前置フィルタのフィルタインサート又はフィルタ領域は、実質的にコニカル(円錐体)状、好ましくは空気流方向にテーパを付けた(細くなるようにした)コニカル形状に構成することができる。具体的には、フィルタインサート又はフィルタ領域はコニカル状又は端部を落とした錐体状とすることができる。バルブは、前置フィルタのコニカル状のフィルタインサート又はフィルタ領域の最下流側に配置することができる。開口部はバルブによって閉止できる。バルブの閉止位置においては、開口部は閉止され、空気流はメッシュ状、格子状、及び/又は穴を開けた構造のフィルタインサート又はフィルタ領域に誘導され、切片廃棄物がフィルタインサート又はフィルタ領域によって捕集される。これが前置フィルタのろ過状態である。バルブの開位置では、空気流のほぼ全てが開口部を通過するように誘導できる。このバルブ位置では、空気流はメッシュ状、格子状、及び/又は穴を開けた構造のフィルタインサート又はフィルタ領域を通過せず、あるいはごくわずかしか通過しない。これが前置フィルタの内容物を排出する(移し替え)位置である。
一つの実施例によれば、主フィルタは、主フィルタ内の切片廃棄物を粉砕する粉砕ユニットを含む。これによって、主フィルタ内の切片廃棄物を少ない空間に集めることができる。主フィルタが満杯になった場合に、操作者が主フィルタから切片廃棄物を取り出すか、主フィルタを新たなフィルタインサートに交換するか、あるいは空気流を遮断し、及び/又はミクロトーム操作を停止するように、信号を出力するための満杯レベルセンサを設けることができる。
特に好ましい実施形態として、本発明に係る装置は、特願2009−003119に記載の孤立化装置を含むか、又はこの孤立化装置に統合される。ミクロトームにより製造される組織学的切片(組織切片)は、通常連続片を形成しており、この孤立化装置によって孤立化することができる。孤立化装置は、刃保持装置(ブレードホルダ)上にある組織学的切片に空気流を当てるためのノズル装置を含む。これによって、ブレードホルダにある組織学的切片にくっついている、直前に製造された試料の連続片の組織学的切片が、他の切片から分離され、ブレードホルダから移動されるように、空気流の方向及び強さが調節される。孤立化装置の詳細は特願2009−003119を参照されたい。この特許文献の内容はすべて引用として本書に組み込むものとする。切片廃棄物のろ過装置は、特願2009−003119のノズル装置と組み合わされるか、又はそれに統合されることが好ましい。例えば、前置フィルタは、特願2009−003119の図5のフィルタ装置22の前面にあるノズル装置の吸引配管内部に配置することができる。フィルタ装置22は、その目的において、本発明の主フィルタに相当するものである。
ミクロトームに関しては、本発明の目的は請求項18に記載の特徴を持つミクロトームのよって達成される。即ち、組織学的切片を製造するための、本発明に係るミクロトームは、空気流中に含まれる切片廃棄物をろ過する請求項1〜17のいずれかに記載の装置を含むことを特徴とする。
方法に関しては、本発明の目的は請求項19に記載の特徴を持つ方法によって達成される。即ち、本発明に係る空気流中のミクロトーム切片廃棄物をろ過する方法は、特に請求項1〜17のいずれか一に記載の装置(FV)又は請求項18に記載のミクロトームを操作するための方法であって、ミクロトームのブレード領域から空気流を吸引して切片廃棄物を吸引する吸引装置により、主フィルタにより該切片廃棄物を空気からろ過する工程を含み、該吸引装置は該ブレード領域と該主フィルタとの間に配設した前置フィルタにより該切片廃棄物を前置ろ過すること、を特徴とする。それによると、切片廃棄物はミクロトームの刃領域から吸引装置を用いて空気流によって吸引される。吸引装置は、切片廃棄物を空気中からろ過除去する主フィルタを含む。吸引装置は、主フィルタとブレード領域の間に配置され、切片廃棄物が前置ろ過される前置フィルタを含む。本発明に係る方法は、空気流中に含まれるミクロトームの切片廃棄物をろ過するものである。本発明に係る方法は、特に、切片廃棄物1〜17に記載の装置、又は請求項18に記載のミクロトームを操作するものである。繰り返しを避けるため、これらの装置の特徴を説明する明細書の記載について、これらを参照する。本発明の装置又はミクロトームを操作する方法プロセスは、これまでの明細書の開示内容を取得した当業者には明らかである。
本発明に係る方法は、前置フィルタにろ過されたろ過物が主フィルタに排出され、及び/又は前置フィルタは自動的に清掃されるように構成されていることが好ましい。
また切片廃棄物は前置フィルタに保持可能であり、ろ過された切片廃棄物は、ミクロトームで処理すべき全ての試料ブロックが処理されたときにのみ主フィルタに搬送されることが好ましい。
また前置フィルタのろ過物を排出する操作は手動及び/又は自動で起動され、そして前置フィルタのろ過物を排出する操作は特に新しい試料ブロックがミクロトームにクランプされたときに自動的に起動されることが好ましい。
さらに前置フィルタのろ過物を排出する操作の直前に、空気流が停止されることが好ましい。
前置フィルタでろ過された切片廃棄物は、主フィルタに排出される(移し替えられる)ことが好ましい。特に好ましくは、前置フィルタでろ過された切片廃棄物はそれに保持され、ミクロトームで処理されるべき一つの試料ブロックがすべて切片化処理されたときに主フィルタに搬送される。前置フィルタからの移し替えは、手動及び/又は自動で開始することができる。特に、前置フィルタからの移し替えは、新しい試料ブロックがミクロトームにクランプセットされたときに自動的に開始することができる。
前置フィルタからの移し替えの直前に、空気流は遮断される。この目的は1つには、前置フィルタからの移し替え作業時に切片廃棄物が運ばれてきてフィルタ装置の思わぬ位置に付着することを防ぐためである。また他方では、切替作業中はまだ前置フィルタには切片廃棄物が残っているので、切替作業中にその切片廃棄物が運ばれてフィルタ装置の思わぬ位置に付着することを防ぐためでもある。
本発明の教示内容を有利に具体化し、改変する方法はいろいろある。それを理解するため、請求項1及び19の従属項を参照すると共に、本発明の好ましい典型的な実施例を図面とともに説明した以下の内容を参照されたい。以下に本発明の好ましい典型的な実施例を図面とともに説明するとともに、本教示の一般的な好ましい実施例及びその改良内容を説明する。
参照図面において、同一又は類似の部材については同じ参照符号を付している。図1は、特願2009−003119によって実質的に知られる、組織切片2の孤立化装置1を示す。従ってこの装置1の操作方法も同文献に開示された装置と同様である。これらの典型的実施例において、組織切片2の孤立化装置1はミクロトーム(図示せず)の構成要素である。組織切片2、3は、最も新しい組織切片3がその直前に製造された組織切片2とくっついて切片の連続片を作っている。連続片は、通常複数の組織切片2、3から構成される。図1には、一部が側壁に隠された2つの組織切片2、3のみがつながって連続片を形成しているところを示している。組織切片3が製造されると、組織切片2がブレードホルダ4に沿って組織切片3によって移動させられる。こうして直前に製造した組織切片2は刃(ブレード)5によって移動させられる。
組織切片2、3は試料ブロック6から製造された。試料ブロック6は、包埋媒体中に包埋された組織学的試料(図1には図示せず)を含む。鳥瞰図1に示すとおり、ブロック6は断面がほぼ円形であり、先端を切り落とした円錐状である。従って組織切片2、3も円形の断面である。ブロック6はカセット7に搭載されている。カセット7はミクロトームの試料ホルダ(図示せず)にクランプ保持されている。試料ホルダは試料ブロック6、カセット7とともに垂直方向(矢印8)に上下し、各ケースに応じて設定できる距離ずつ試料を矢印9の方向に前進させることによって、試料ブロック6がミクロトームのブレード5を通過するたびに組織切片2、3が製造される。従ってミクロトームはロータリーミクロトームとして構成されている。ロータリーミクロトームの基本的な操作方法は、例えばドイツ特許DE10352578B3に開示されている。
既に述べたように、装置1の操作方法は、ドイツ特許出願DE102008000035.3に開示された装置と同様である。従って装置1は、ノズル装置10に連関した吸引配管11を含み、この配管によって空気がブレード5の領域から吸引され、ブレードホルダ4の内部を通る(点線で示した)配管を通じて主フィルタ12へ送られる。主フィルタ12では、吸引配管11内を空気流によって運ばれた切片廃棄物が空気からろ過され、主フィルタに保持される。吸引配管11から空気を吸引するための負圧は、ファン13を用いて発生される。ブレードホルダ4の吸引配管11の上部は、点線で示すように試料スライド14で覆われている。組織切片2は、例えば特願2009−003119、特にその図5に示され説明されている装置と同じ方法で、試料スライド14に適用されるべきである。ブレード5から離れた位置において、吸引配管11の空気流の有効流断面積を絞った絞り領域15がある。従って空気流は、ここにおいてブレード5に近い領域よりも流速が速くなる。それに伴って絞り領域15において空気圧が上昇し、組織切片2は連続片から引き剥がされる。引き剥がされた組織切片2は、吸引配管11を通って空気流によって主フィルタ12へ運ばれる。
ミクロトームの切片廃棄物をろ過する本発明に係る装置FVは空気流の途中にあり、主フィルタ12を有する吸引装置を含む。本発明によれば、前置フィルタ17は、参照符号16で示すブレード領域と主フィルタ12との間にあり、切片廃棄物を前置ろ過することができる。前置フィルタ17は、空気流に対して主フィルタの前に配置される。以下にそれぞれ示す前置フィルタの複数の典型的実施例において、前置フィルタ17の内容物は主フィルタ12に排出する(移し替える)ことができる。言い換えれば、切片廃棄物は前置フィルタ17内に保持することができる。処理すべき1つの試料ブロック6全体がミクロトームによって切片化されない限り、ろ過された切片廃棄物は前置フィルタ17から主フィルタ12へ搬送されないことが特に好ましい。
前置フィルタ17の2つの異なった典型的実施例を以下に示す。前置フィルタ17の第1の典型的実施例を図2〜9に示す。前置フィルタ17の第2の代替的典型的実施例を図10〜13に示す。
図2は、前置フィルタ17の第1の典型的実施例の鳥瞰図である。前置フィルタ17は、図2では一部透明にしたカバーフード又はフィルタカバー18を含む。図3において前置フィルタ17は、取り外し可能に構成されたフィルタカバー18を外した状態で示されている。この状態では、フィルタインサート21に接触すること、例えば交換したり、手で清掃したりすることが可能である。矢印19は、前置フィルタ17を通過して流れる空気流方向を模式的に示したものである。空気はファン13により吸引されることにより、ミクロトームのブレード領域16から入り、上流側配管20を通り、フィルタインサート21を通り、フィルタカバー18により偏向され、下流側配管22を通ってファン13に至る。フィルタインサート21は、特に図5、7及び9から明らかであるように、穴を開けた構造である。フィルタインサート21の穴の直径は0.1mmである。このため、特に生物的試料のように小さな組織試料を含む切片廃棄物は、フィルタインサート21に保持される。
前置フィルタ17は、フィルタインサート21の空気流を逆転する装置23を含む。この空気流逆転装置23により、空気流19に直面するフィルタインサート21は2つの異なる位置又は状態に移行できる。1つは、フィルタインサート21は装置23によってろ過状態へと移行できる。この状態は図2〜5に示す。この位置において、フィルタインサート21はその24側から空気流を受ける。組織切片又は切片廃棄物(いずれも図示せず)はフィルタインサート21の24側に集積される。さらにフィルタインサート21は、空気流逆転装置23によって、移し替え位置に移行できる。この状態を図6及び7に示す。この位置では、フィルタインサート21は反対側の25側から空気流を受ける。移し替え位置において、フィルタインサート21は反対側である25側から空気流を受けるので、フィルタインサート21の24側に集積されていた切片廃棄物は主フィルタ12に向かって空にされ、24側から吹き飛ばされる。空気流逆転装置23は、ろ過位置において上流側配管20に接続される第1の接続部26を含む(例えば図4を参照)。移し替え位置では、第1の接続部26は下流側配管22に接続される(例えば図6を参照)。空気流逆転装置23は、ろ過位置において下流側配管22に接続され(図4)、移し替え位置において上流側配管20に接続される(図6)、第2の接続部27を含む。
空気流逆転装置23は、具体的には受容部ないし窪みにフィルタインサートを受容する特有の回転部材28を含む。窪みの深さTは、1つの試料ブロック6から発生する切片廃棄物の平均最大量に適合させている。回転部材28は、前置フィルタ17の筐体部30に対して回転可能な回転軸29の周りに、例えば図4のろ過位置から図6の移し替え位置まで回転させることができる。また筐体部30には、上流側配管20と下流側配管22が配置されている。回転部材28は、さらに3つの穴31、32及び33を含む。これらの穴は基本的にはフィルタインサートを受容するが、図に示す典型的実施例ではフィルタインサートを受容していない。図8に示す状態では、回転部材28は穴33が上流側配管20と連通し、穴32が下流側配管と連通している状態にある。言い換えれば、回転部材28がこの位置にあるときは、空気流19内にはフィルタインサートが存在しない。前置フィルタ17のこの運転状態では、空気流19で運搬される切片廃棄物は、前置フィルタ17でろ過又は保持されることはない。切片廃棄物は直接主フィルタ12に運ばれ、ろ過される。
図2〜9に示す典型的実施例では、上流側配管20と下流側配管22とは互いに平行に配置されている。回転部材28の回転軸29は上流側配管20と下流側配管22の長手軸方向に平行である。特に図4、6及び8から明らかなように、空気流逆転装置23及び前置フィルタ17は、空気流19のためU字形配管レイアウトとなっている。
図10〜13は、前置フィルタ17の第2の代替的典型的実施例の断面図を示す。この典型的実施例によれば、前置フィルタ17は実質的に断面が矩形(円筒状)の筐体部34を含む。前置フィルタ17のフィルタインサート又はフィルタ領域35は、筐体部34に対して不動の状態で筐体部34内に配置されている。フィルタ領域35は同様に穴を開けた構造である。フィルタ領域35は、空気流方向19に向けて円錐状にテーパを付けた形状に構成されており、端部を切り落とした円錐状である。第2の典型的実施例に係る前置フィルタ17は、バルブ36を含む。バルブ36は、図10、11に示すように第1の位置(閉位置)にある。このバルブ位置においては、前置フィルタ17に流れ込む空気流は第1の部屋37に流入する。空気はフィルタ領域35の穴を開けた構造を通過し、前置フィルタ17の第2の部屋38に流入するが、切片廃棄物はフィルタ領域35の穴開き構造によって捕集され、保持される。空気は第2の部屋38から配管39を通って主フィルタ12へ進む。図10に示す前置フィルタ17はバルブ36が第1の位置にあり、空気流19の方向を矢印で示している。バルブ36がこの位置、即ち図10、11に示すように運転状態にあるときは、空気はフィルタ領域35の穴を開けた構造を通過するので、前置フィルタ17はろ過位置にある。図11は、前置フィルタが図10と同じ状態であるが、矢印を省略して示したものである。フィルタ領域35の端部には、バルブ36の閉止部材(可動弁体)41によって閉止できる開口部40がある。この閉止された状態は図10、11に示されている。閉止部材41は、図示しない機構によって駆動されるロッド42により駆動される。
図12、13は、閉止部材41が開口部40を閉止していない、バルブ36の第2の位置(開位置)を示したものである。バルブ36がこの位置にあるときは、空気は開口部40を直接通り抜ける。これにより、フィルタ領域35に捕集された切片廃棄物は、空気流で持ち上げられ、配管39を通って主フィルタ12へ運ばれる。従って図12、13に示すバルブ36の開位置では、前置フィルタ17は移し替え位置にある。
最後に、上述の典型的実施例は単に請求の範囲の教示内容を例示しただけであり、請求の範囲を実施例に限定することを意図するものではない。ここに、まとめとして、本発明の好ましい実施の形態を示す。
(形態1)
ミクロトームのブレード領域から切片廃棄物を空気流によって吸引する吸引装置を有する、空気流中に含まれる該ミクロトームの該切片廃棄物のろ過装置であって、該吸引装置は空気から該切片廃棄物をろ過する主フィルタを含み、
該吸引装置は該ブレード領域と該主フィルタとの間に配設され、該切片廃棄物を前置ろ過する前置フィルタを含み、
前記前置フィルタによってろ過されたろ過物は、前記主フィルタに空ける(排出する)、即ち移し替えることができ、及び/又は該前置フィルタは自動的に清掃されるように構成されている
ことを特徴とする装置。
(形態2)
前記切片廃棄物は前記前置フィルタに保持可能であり、該ろ過された切片廃棄物はミクロトームで処理すべき全ての試料ブロックが処理されたときにのみ、前記主フィルタに搬送できるようになることを特徴とする、形態1の装置。
(形態3)
前記前置フィルタを排出する操作は手動及び/又は自動で起動され、該排出する操作は特に新しい試料ブロックが前記ミクロトームにクランプされたときに自動的に起動できることを特徴とする、形態1又は2の装置。
(形態4)
前記前置フィルタ及び/又は前記主フィルタを冷却又は加熱することができる温度制御手段を備えることを特徴とする、形態1〜3のいずれか一の装置。
(形態5)
前記前置フィルタは、メッシュ状、格子状、及び/又は穴を開けた構造のフィルタインサート又はフィルタ領域を含み、該メッシュ状、格子状、及び/又は穴を開けた構造は、前記ミクロトームの切片化作業の際に通常発生する切片廃棄物が該フィルタインサート又はフィルタ領域によって保持されるような寸法であることを特徴とする、形態1〜4のいずれか一の装置。
(形態6)
前記前置フィルタは、フィルタインサートの空気流逆転装置を含み、該空気流逆転装置によって、該フィルタインサートを、前記切片廃棄物をろ過するろ過位置から、該フィルタインサートの中身を前記主フィルタに排出することができる移し替え位置に移動することができることを特徴とする、形態5の装置。
(形態7)
前記空気流逆転装置によって、前記フィルタインサートが空気流方向に対して回転可能又は旋回可能であり、そして該フィルタインサートは、該フィルタインサートに対する空気流を逆転させるために、該空気流方向に対して実質的に直角に配置された回転軸周りに回転可能又は旋回可能であるか、又は該空気流方向に対して実質的に平行に配置された回転軸周りに回転可能又は旋回可能であることを特徴とする、形態6の装置。
(形態8)
前記空気流逆転装置は、第1及び第2の接続部を含み、該第1の接続部は前記吸引装置の上流側配管又は下流側配管に接続可能であり、及び該第2の接続部は前記吸引装置の下流側配管又は上流側配管に接続可能であることを特徴とする、形態7の装置。
(形態9)
前記空気流逆転装置は、フィルタインサートのための少なくとも1つの受容器を持つ回転部材を含み、該回転部材は、該受容器にある該フィルタインサートが前記吸引装置の前記上流側配管に割り当てられるろ過位置に回転可能であり、及び該回転部材は、該受容器にある該フィルタインサートが前記吸引装置の前記下流側配管に割り当てられる移し替え位置に回転可能であることを特徴とする、形態8の装置。
(形態10)
前記吸引装置の前記上流側配管及び前記下流側配管が互いに実質的に平行に配置され、前記空気流逆転装置は実質的にU字形の配管形状であり、そして前記回転部材の回転軸が該吸引装置の該上流側配管及び該下流側配管と実質的に平行であることを特徴とする、形態6〜9のいずれか一の装置。
(形態11)
前記吸引装置の前記上流側配管及び前記下流側配管が互いに所定の角度をもって配置され、前記空気流逆転装置は、該吸引装置の該上流側配管と該下流側配管とが接続可能であるように配管配置されていることを特徴とする、形態6〜10のいずれか一の装置。
(形態12)
前記前置フィルタは、2つのバルブ位置を持つバルブを含み、一方のバルブ位置において、該バルブは該前置フィルタを通過する空気流を、ろ過位置を構成する空気流方向へ向けることができ、他方のバルブ位置において、該バルブは該前置フィルタを通過する空気流を、移し替え位置を構成する空気流方向へ向けることができることを特徴とする、形態1〜5のいずれか一の装置。
(形態13)
前記前置フィルタの、メッシュ状、格子状、及び/又は穴を開けた構造を持つ前記フィルタインサート又はフィルタ領域が、実質的に円錐体状であることを特徴とする、形態12の装置。
(形態14)
前記バルブは、前記前置フィルタの前記円錐体状のフィルタインサート又はフィルタ領域の最下流側に配置されており、該バルブにより開口部を閉止することができ、該バルブの閉止位置では該フィルタインサート又はフィルタ領域のメッシュ状、格子状、及び/又は穴を開けた構造を通過するように空気流が誘導可能であり、該バルブの開位置ではほぼすべての空気流が該開口部を通過するように誘導可能であることを特徴とする、形態13の装置。
(形態15)
前記主フィルタは、該主フィルタ内の前記切片廃棄物を粉砕できる粉砕ユニットを含むことを特徴とする、形態1〜14のいずれか一の装置。
(形態16)
ミクロトームによって製造される組織切片を分離できる、ミクロトームによって作成された組織切片を孤立化するための装置であって、作成された組織切片が先に作成された組織切片と結合して切片ストリップを形成するように複数の組織切片が作成可能に構成されること、切断刃ホルダにおいて位置決めされた組織切片に気流を印加可能に構成されたノズル装置を有すること、前記気流の方向及び強度は、切断刃ホルダに位置決めされた組織切片が結合している切片ストリップにおける先に作成された組織切片が、該位置決めされた組織切片から分離可能かつ切断刃ホルダから搬出可能であるように調整されること、を特徴とする孤立化装置を含み、組織切片に気流を印加可能に構成されたノズル装置と連関し又は統合されていることを特徴とする、形態1〜15のいずれか一の装置。
(形態17)
形態1〜16のいずれか一に記載の、空気流中の切片廃棄物をろ過する装置(FV)を含むことを特徴とする、組織切片を製造するためのミクロトーム。
(形態18)
空気流中のミクロトーム切片廃棄物をろ過する方法、特に形態1〜16のいずれか一に記載の装置(FV)又は形態17に記載のミクロトームを操作するための方法であって、
ミクロトームのブレード領域から空気流を吸引して切片廃棄物を吸引する吸引装置により、主フィルタにより該切片廃棄物を空気からろ過する工程を含み、
該吸引装置は該ブレード領域と該主フィルタとの間に配設した前置フィルタにより該切片廃棄物を前置ろ過すること、
前記前置フィルタにろ過されたろ過物が前記主フィルタに排出され、及び/又は該前置フィルタは自動的に清掃されること
を特徴とする方法。
(形態19)
前記切片廃棄物は前記前置フィルタに保持可能であり、該ろ過された切片廃棄物は、ミクロトームで処理すべき全ての試料ブロックが処理されたときにのみ該主フィルタに搬送されることを特徴とする、形態18の方法。
(形態20)
前記前置フィルタのろ過物を排出する操作は手動及び/又は自動で起動され、そして該前置フィルタのろ過物を排出する操作は特に新しい試料ブロックがミクロトームにクランプされたときに自動的に起動されることを特徴とする、形態18又は19の方法。
(形態21)
前記前置フィルタのろ過物を排出する操作の直前に、前記空気流が停止されることを特徴とする、形態18又は19の方法。

1 組織切片孤立化装置
2、3 組織学的切片(組織切片)
4 ブレードホルダ
5 ブレード(刃)
6 ブロック(試料ブロック)
7 カセット
8 6、7の垂直移動方向
9 4の水平移動方向
10 ノズル装置
11 吸引配管
12 主フィルタ
13 ファン
14 試料スライド
15 11の絞り領域
16 ブレード領域
17 前置フィルタ
18 フィルタカバー
19 17を流れる空気流方向(矢印)
20 上流側配管
21 フィルタインサート
22 下流側配管
23 21の空気流逆転装置
24 フィルタインサートの一面側
25 フィルタインサートの反対面側
26 23の第1の接続部
27 23の第2の接続部
28 回転部材
29 28の回転軸
30 17の筐体部
31−33 28の穴
34 17の矩形の筐体部
35 17のフィルタ領域
36 17のバルブ
37 17の第1の部屋
38 17の第2の部屋
39 17と12の間の配管
40 開口部
41 36の閉止部材
42 ロッド
FV フィルタ装置
T 21の窪みの深さ

Claims (21)

  1. ミクロトームのブレード領域(16)から切片廃棄物を空気流によって吸引する吸引装置を有する、空気流中に含まれる該ミクロトームの該切片廃棄物のろ過装置であって、該吸引装置は空気から該切片廃棄物をろ過する主フィルタ(12)を含み、
    該吸引装置は該ブレード領域(16)と該主フィルタ(12)との間に配設され、該切片廃棄物を前置ろ過する前置フィルタ(17)を含み、
    前記前置フィルタ(17)によってろ過されたろ過物は、前記主フィルタ(12)に空ける(排出する)、即ち移し替えることができ、及び/又は該前置フィルタは自動的に清掃されるように構成されている
    ことを特徴とする装置。
  2. 前記切片廃棄物は前記前置フィルタ(17)に保持可能であり、該ろ過された切片廃棄物はミクロトームで処理すべき全ての試料ブロック(6)が処理されたときにのみ、前記主フィルタ(12)に搬送できるようになることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
  3. 前記前置フィルタ(17)を排出する操作は手動及び/又は自動で起動され、該排出する操作は特に新しい試料ブロック(6)が前記ミクロトームにクランプされたときに自動的に起動できることを特徴とする、請求項1又は2に記載の装置。
  4. 前記前置フィルタ(17)及び/又は前記主フィルタ(12)を冷却又は加熱することができる温度制御手段を備えることを特徴とする、請求項1〜のいずれか一に記載の装置。
  5. 前記前置フィルタ(17)は、メッシュ状、格子状、及び/又は穴を開けた構造のフィルタインサート(21)又はフィルタ領域を含み、該メッシュ状、格子状、及び/又は穴を開けた構造は、前記ミクロトームの切片化作業の際に通常発生する切片廃棄物が該フィルタインサート(21)又はフィルタ領域によって保持されるような寸法であることを特徴とする、請求項1〜のいずれか一に記載の装置。
  6. 前記前置フィルタ(17)は、フィルタインサート(21)の空気流逆転装置(23)を含み、該空気流逆転装置(23)によって、該フィルタインサート(21)を、前記切片廃棄物をろ過するろ過位置から、該フィルタインサート(21)の中身を前記主フィルタ(12)に排出することができる移し替え位置に移動することができることを特徴とする、請求項に記載の装置。
  7. 前記空気流逆転装置(23)によって、前記フィルタインサート(21)が空気流方向(19)に対して回転可能又は旋回可能であり、そして該フィルタインサート(21)は、該フィルタインサート(21)に対する空気流を逆転させるために、該空気流方向(19)に対して実質的に直角に配置された回転軸周りに回転可能又は旋回可能であるか、又は該空気流方向(19)に対して実質的に平行に配置された回転軸周りに回転可能又は旋回可能であることを特徴とする、請求項に記載の装置。
  8. 前記空気流逆転装置(23)は、第1及び第2の接続部(26、27)を含み、該第1の接続部(26)は前記吸引装置の上流側配管又は下流側配管(20、22)に接続可能であり、及び該第2の接続部(27)は前記吸引装置の下流側配管又は上流側配管(22、20)に接続可能であることを特徴とする、請求項に記載の装置。
  9. 前記空気流逆転装置(23)は、フィルタインサート(21)のための少なくとも1つの受容器を持つ回転部材(28)を含み、該回転部材(28)は、該受容器にある該フィルタインサート(21)が前記吸引装置の前記上流側配管(20)に割り当てられるろ過位置に回転可能であり、及び該回転部材(28)は、該受容器にある該フィルタインサート(21)が前記吸引装置の前記下流側配管(22)に割り当てられる移し替え位置に回転可能であることを特徴とする、請求項に記載の装置。
  10. 前記吸引装置の前記上流側配管(20)及び前記下流側配管(22)が互いに実質的に平行に配置され、前記空気流逆転装置(23)は実質的にU字形の配管形状であり、そして前記回転部材(28)の回転軸(29)が該吸引装置の該上流側配管(20)及び該下流側配管(22)と実質的に平行であることを特徴とする、請求項6〜9のいずれか一に記載の装置。
  11. 前記吸引装置の前記上流側配管(20)及び前記下流側配管(22)が互いに所定の角度をもって配置され、前記空気流逆転装置は、該吸引装置の該上流側配管と該下流側配管とが接続可能であるように配管配置されていることを特徴とする、請求項6〜10のいずれか一に記載の装置。
  12. 前記前置フィルタ(17)は、2つのバルブ位置を持つバルブ(36)を含み、一方のバルブ位置において、該バルブ(36)は該前置フィルタ(17)を通過する空気流を、ろ過位置を構成する空気流方向(19)へ向けることができ、他方のバルブ位置において、該バルブ(36)は該前置フィルタを通過する空気流を、移し替え位置を構成する空気流方向へ向けることができることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一に記載の装置。
  13. 前記前置フィルタ(17)の、メッシュ状、格子状、及び/又は穴を開けた構造を持つ前記フィルタインサート又はフィルタ領域(35)が、実質的に円錐体状であることを特徴とする、請求項12に記載の装置。
  14. 前記バルブは、前記前置フィルタ(17)の前記円錐体状のフィルタインサート又はフィルタ領域(35)の最下流側に配置されており、該バルブ(36)により開口部(40)を閉止することができ、該バルブ(36)の閉止位置では該フィルタインサート又はフィルタ領域(35)のメッシュ状、格子状、及び/又は穴を開けた構造を通過するように空気流が誘導可能であり、該バルブ(36)の開位置ではほぼすべての空気流が該開口部(40)を通過するように誘導可能であることを特徴とする、請求項13に記載の装置。
  15. 前記主フィルタ(12)は、該主フィルタ内の前記切片廃棄物を粉砕できる粉砕ユニットを含むことを特徴とする、請求項1〜14のいずれか一に記載の装置。
  16. ミクロトームによって製造される組織切片を分離できる、ミクロトームによって作成された組織切片を孤立化するための装置であって、作成された組織切片が先に作成された組織切片と結合して切片ストリップを形成するように複数の組織切片が作成可能に構成されること、切断刃ホルダにおいて位置決めされた組織切片に気流を印加可能に構成されたノズル装置を有すること、前記気流の方向及び強度は、切断刃ホルダに位置決めされた組織切片が結合している切片ストリップにおける先に作成された組織切片が、該位置決めされた組織切片から分離可能かつ切断刃ホルダから搬出可能であるように調整されること、を特徴とする孤立化装置(1)を含み、組織切片に気流を印加可能に構成されたノズル装置(10)と連関し又は統合されていることを特徴とする、請求項1〜15のいずれか一に記載の装置。
  17. 請求項1〜16のいずれか一に記載の、空気流中の切片廃棄物をろ過する装置(FV)を含むことを特徴とする、組織切片を製造するためのミクロトーム。
  18. 空気流中のミクロトーム切片廃棄物をろ過する方法、特に請求項1〜16のいずれか一に記載の装置(FV)又は請求項17に記載のミクロトームを操作するための方法であって、
    ミクロトームのブレード領域(16)から空気流を吸引して切片廃棄物を吸引する吸引装置により、主フィルタにより該切片廃棄物を空気からろ過する工程を含み、
    該吸引装置は該ブレード領域(16)と該主フィルタ(12)との間に配設した前置フィルタ(17)により該切片廃棄物を前置ろ過すること、
    前記前置フィルタ(17)にろ過されたろ過物が前記主フィルタ(12)に排出され、及び/又は該前置フィルタ(17)は自動的に清掃されること
    を特徴とする方法。
  19. 前記切片廃棄物は前記前置フィルタ(17)に保持可能であり、該ろ過された切片廃棄物は、ミクロトームで処理すべき全ての試料ブロック(6)が処理されたときにのみ該主フィルタ(12)に搬送されることを特徴とする、請求項18に記載の方法。
  20. 前記前置フィルタ(17)のろ過物を排出する操作は手動及び/又は自動で起動され、そして該前置フィルタのろ過物を排出する操作は特に新しい試料ブロック(6)がミクロトームにクランプされたときに自動的に起動されることを特徴とする、請求項18又は19に記載の方法。
  21. 前記前置フィルタ(17)のろ過物を排出する操作の直前に、前記空気流が停止されることを特徴とする、請求項18又は19に記載の方法。
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