JP5340707B2 - 粘度指数向上剤及び潤滑油組成物 - Google Patents

粘度指数向上剤及び潤滑油組成物 Download PDF

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Description

本発明は、粘度指数向上剤、粘度指数向上剤組成物及び粘度指数向上剤を含む潤滑油組成物に関する。
近年、地球環境保護の気運が高まり、自動車の省燃費性がより一層要求されてきている。そのために、潤滑油に求められる性能もより高度なものとなっている。特に潤滑油の低粘度化は粘性抵抗低減による省燃費化の有効な手段の一つである。潤滑油を低粘度化するには低粘度の基油を用いるのが有効な方法である。しかしながら、単純に低粘度化すると液漏れや焼き付きといった問題が生じてくる。この問題を解決するには、一般に粘度指数を上げることが必要とされ、従来から各種のポリメタクリレート系共重合体からなる粘度指数向上剤が提案されている(例えば、特許文献−1〜3参照)。しかし、従来のポリメタクリレート系粘度指数向上剤は、粘度指数向上効果が十分でなく、又、低温時の粘度が高く、自動車の起動時における粘性抵抗が高くなり、燃費が悪くなるという問題があった。
特開平7−62372号公報 特許第2732187号公報 特許第2941392号公報
本発明の課題は、低温時の粘度低減効果に優れ、かつ粘度指数向上効果と剪断安定性にも優れた粘度指数向上剤を提供することである。
本発明者らは、鋭意検討した結果、特定の構成単位からなる共重合体が、粘度指数向上能及び剪断安定性に優れ、かつ低温時の粘度が低いことを見出し本発明に至った。
即ち本発明は、一般式(1)で示される単量体からなる構成単位(a)並びにリン酸エステル基含有構成単位(b1)、ホスホノ基含有構成単位(b2)、アミノ基含有構成単位(b3)及びチオール基含有構成単位(b4)からなる群から選ばれる1種以上の構成単位(b)を含む油溶性共重合体(A)からなる潤滑油用粘度指数向上剤であって、前記共重合体(A)の重量に基づいて前記構成単位(a)を5〜90重量%及び前記構成単位(b)を0.5〜50重量%含有することを特徴とする潤滑油用粘度指数向上剤;20〜90重量%の該潤滑油用粘度指数向上剤及び10〜80重量%の希釈剤からなる潤滑油用粘度指数向上剤組成物;並びに基油と該潤滑油用粘度指数向上剤を含有し、潤滑油用粘度指数向上剤を潤滑油組成物の重量に基づいて0.01〜45重量%含有する潤滑油組成物である。
CH2=C(R1)−COO(A1−O)n−R2 (1)
式中、R1は水素原子又はメチル基、A1は炭素数2〜4のアルキレン基、R2は炭素数16〜36の分岐アルキル基であり、該分岐アルキル基中の連続するメチレン基の数は16個以下であり、nは0〜20の整数である。
本発明の粘度指数向上剤は、従来のポリメタクリレート系粘度指数向上剤に比べ、潤滑油組成物に使用した際の低温時の粘度低減効果に優れ、かつ粘度指数向上効果と剪断安定性にも優れる。
本発明における油溶性共重合体(A)の構成単位の内の構成単位(a)は、前記一般式(1)で示される単量体を共重合成分の一つとして共重合することにより導入することができる。一般式(1)において、nは、粘度指数と低温粘度の観点から好ましくは10以下、更に好ましくは5以下、特に好ましくは0である。一般式(1)におけるA1は炭素数2〜4(炭素数2〜4を表す場合C2-4と表し、以下同様の表現を用いる。)のアルキレン基であり、具体的にはエチレン基、1,2−又は1,3−プロピレン基、1,2−、1,3−又は1,4−ブチレン基が挙げられる。これらの内で、粘度指数の観点から好ましいのはエチレン基、1,2−プロピレン基及びこれらの併用である。R1は好ましくはメチル基である。分岐アルキル基R2の炭素数は、粘度指数と低温粘度の観点から好ましくは20〜32、更に好ましくは20〜28、特に好ましくは20〜24、最も好ましくは24である。R2は通常14以下、粘度指数及び低温粘度の観点から好ましくは2〜14、更に好ましくは4〜14、特に好ましくは6〜14、最も好ましくは10〜12のポリメチレン基を有する。なお、ポリメチレン基における炭素数には末端のメチル基の炭素原子も含まれる。R2は通常1〜17個、好ましくは1〜12個、特に1〜6個、とりわけ1個の分岐を有する。好ましいR2は一般式(2)で示される基である。
Figure 0005340707
式(2)において、pは0〜15の整数、R’及びR''は、同じ又は異なるC1-12の直鎖アルキル基及びC3-34の分岐アルキル基である。
2の具体例としては、以下の基が挙げられる。
(1)C15-16のポリメチレン基を有する基:
例えば1−C1-18アルキル−ヘキサデシル基(例えば1−オクチルヘキサデシル基)及び2−C1-16アルキル−オクタデシル基(例えば2−エチルオクタデシル、2−テトラデシルオクタデシル及び2−ヘキサデシルオクタデシル基);
(2)C13-14のポリメチレン基を有する基:
例えば1−C1-20アルキル−テトラデシル基(例えば1−ヘキシルテトラデシル、1−デシルテトラデシル及び1−ウンデシルトリデシル基)並びに2−C1-18アルキル−ヘキサデシル基(例えば2−エチルヘキサデシル及び2−ドデシルヘキサデシル基);
(3)C10-12のポリメチレン基を有する基:
例えば1−C1-22アルキル−ドデシル基(例えば1−オクチルドデシル基)、2−C1-22アルキル−ドデシル基(例えば2−ヘキシルドデシル及び2−オクチルドデシル基)並びに2−C1-20アルキル−テトラデシル基(例えば2−ヘキシルテトラデシル及び2−デシルテトラデシル基);
(4)C6-9のポリメチレン基を有する基:
例えば2−C1-24アルキル−デシル基(例えば2−オクチルデシル基)及び2,4−ジC1-23アルキル−デシル基(例えば2−エチル−4−ブチル−デシル基);
(5)C1-5のポリメチレン基を有する基:
例えば2−(3−メチルヘキシル)−7−メチル−デシル及び2−(1,4,4−トリメチルブチル)−5,7,7−トリメチル−オクチル基;
(6)分岐アルキル基の2個又はそれ以上の混合物:
例えばプロピレンオリゴマー(6量体〜11量体)、エチレン/プロピレンオリゴマー(モル比16/1〜1/11)、イソブテンオリゴマー(5〜8量体)及びC5-17のα−オレフィンオリゴマー(2〜6量体)等に対応するオキソアルコールのアルキル残基。2−イソオクチルイソドデシル基(『日産化学工業製:ファインオキソコール2000』の水酸基を除いた残基)、2−イソウンデシルイソペンタデシル基(『日産化学工業製:ファインオキソコール2600』の水酸基を除いた残基)。
2の内で好ましいのは一般式(2)で示される基であり、特にpが0又は1(とりわけ1)、R’及びR''が直鎖C6-14(特にC8-14)アルキル基及び分岐C6-14(特にC8-14)アルキル基が好ましい。最も好ましいのは、pが1でR’とR''が直鎖C8-14アルキルである。とりわけ好ましくは、低温粘度と粘度指数の観点から、pが1でR’とR''が直鎖C8-10アルキルと直鎖C10-12アルキル基の組み合わせであり、R2としては、2−直鎖C8-10アルキル−直鎖C12-14アルキル基である。
一般式(1)で示される単量体の具体例としては、2−オクチルドデシルメタクリレート(以下O−DMと略記)、2−デシルテトラデシルメタクリレート(以下D−TMと略記);1−オクチルドデシル、2−ヘキシルドデシル、2−ヘキシルテトラデシル、1−ヘキシルテトラデシル、1−デシルテトラデシル、1−ウンデシルトリデシル、2−エチルヘキサデシル、2−ドデシルヘキサデシル、2−オクチルドデシルオキシエチル及び2−デシルテトラデシルオキシエチルメタクリレート;並びにこれらに対応するアクリレート(例えば2−オクチルドデシルアクリレート及び2−デシルテトラデシルアクリレート等)が挙げられる。
これらの内で好ましいのは、低温粘度と粘度指数の観点から2−オクチルドデシル及び2−デシルテトラデシルアクリレート、O−DM及びD−TM、更に好ましくは、O−DM及びD−TM、特に好ましくはD−TMである。
本発明における油溶性共重合体(A)の構成単位の内のリン酸エステル基含有構成単位(b1)又はホスホノ基含有構成単位(b2)は、リン酸エステル基含有単量体又はホスホノ基含有単量体を共重合成分の一つとして共重合することにより導入することができる。
リン酸エステル基含有単量体としては、下記一般式(3)で示されるリン酸エステル基含有(メタ)アクリル酸エステル、及びC2-12のリン酸エステル基含有アルケンが挙げられる。
Figure 0005340707
式中、Q1は(メタ)アクリロイル基、又はC2-12のラジカル重合性アルケニル基、A2はC2-4のアルキレン基、mは0〜50の整数であり、Q1が(メタ)アクリロイル基の場合はmは1〜50である。
2-12のアルケニル基としてはビニル基、アリル基、メタリル基、プロペニル基、イソプロペニル基、ブテニル基、オクテニル基及びウンデセニル基等が挙げられ、粘度指数の観点から好ましいのはビニル基及びアリル基である。Q1の内で好ましいのは(メタ)アクリロイル基である。また、A2としては前記A1と同様の基が挙げられ、好ましいものも同様である。mは、粘度指数と低温粘度の観点から好ましくは0〜20の整数、更に好ましくは0〜4の整数、特に好ましくは0又は1である。
mが2以上の場合のA2は1種でも2種以上の併用でもよく、(O−A2)m部分はランダムでもブロックでもよい。
ホスホノ基含有単量体としては、下記一般式(4)で示されるホスホノ基含有(メタ)アクリル酸エステル及びホスホノ基含有アルケンが挙げられる。
Figure 0005340707
式中、Q2、A3及びkは前記一般式(3)におけるQ1、A2及びmと同様である。
リン酸エステル基含有単量体又はホスホノ基含有単量体は、一般式(3)又は(4)で示される化合物の塩であってもよい。塩としては酸性水素原子の1個が塩になっているもの又は2個が塩になっているものが挙げられる。塩を構成するカチオンとしては、アルカリ金属(例えばナトリウム、カリウム及びリチウム)カチオン、アルカリ土類金属(例えばカルシウム、マグネシウム及びバリウム)カチオン、有機アミンカチオン(例えば脂肪族アミン、脂環式アミン、複素環アミン若しくはアルカノールアミン又はこれらのアルキレンオキサイド付加物等)及び第4級アンモニウムカチオン(例えばC1-12のアルキル基を有するテトラアルキルアンモニウムカチオン、C4-12のシクロアルキル基及びC1-6のアルキル基を有するシクロアルキルジアルキルアンモニウムカチオン、C2-8のヒドロキシアルキル基及びC1-6のアルキル基を有するトリヒドロキシアルキルアルキルアンモニウムカチオン等)が挙げられる。
リン酸エステル基含有単量体の具体例としては、(メタ)アクリロイルオキシアルキル(C2-4)リン酸エステル[(メタ)アクリロイルオキシエチルホスフェート及び(メタ)アクリロイルオキシイソプロピルホスフェート]並びにリン酸アルケニルエステル[リン酸ビニル、リン酸アリル、リン酸プロペニル、リン酸イソプロペニル、リン酸ブテニル、リン酸ペンテニル、リン酸オクテニル、リン酸デセニル及びリン酸ドデセニル等]が挙げられる。
ホスホノ基含有単量体の具体例としては、(メタ)アクリロイルオキシアルキル(C2-4)ホスホン酸[(メタ)アクリロイルオキシエチルホスホン酸等]並びにアルケニル(C2-12)ホスホン酸[ビニルホスホン酸、アリルホスホン酸及びオクテニルホスホン酸等]が挙げられる。
リン酸エステル基含有単量体及びホスホノ基含有単量体の内で好ましいものは、粘度指数の観点からリン酸エステル基含有単量体であり、更に好ましいのは(メタ)アクリロイルオキシアルキル(C2-4)リン酸エステルであり、特に好ましいのは(メタ)アクリロイルオキシエチルホスフェートである。
油溶性共重合体(A)が、アミノ基含有構成単位(b3)を含む油溶性共重合体である場合の、アミノ基の導入方法としては、以下の2つの方法が挙げられる。
(1)アミノ基含有単量体を共重合する方法。
(2)アミノ基に変換しうる官能基を有する前駆体共重合体中の該官能基をアミノ基に変換する方法。
前記(1)の方法におけるアミノ基含有単量体としては、1級、2級又は3級アミノ基を有する以下の単量体が挙げられる。これらのうち、粘度指数の観点から1級及び2級アミノ基含有単量体が好ましい。
1級アミノ基含有単量体:
アミノアルキル(C1-8)(メタ)アクリレート又は(メタ)アクリルアミド[アミノエチル(メタ)アクリレート、アミノプロピル(メタ)アクリレート及びN−アミノエチル(メタ)アクリルアミド等]及びモノアルケニルアミン[モノアリルアミン等]が挙げられる。
2級アミノ基含有単量体:
モノアルキル(C1-6)アミノアルキル(C2-6)(メタ)アクリレート[モノメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、モノエチルアミノエチル(メタ)アクリレート及びt−ブチルアミノエチルメタクリレート等]、複素環アミノ基含有ビニルモノマー[モルホリノエチル(メタ)アクリレート、4−ビニルピリジン、2−ビニルピリジン、ビニルイミダゾール及びN−ビニルピロール等]及びジアリルアミン等が挙げられる。
3級アミノ基含有単量体
ジアルキル(C1-8)アミノアルキル(C2-6)(メタ)アクリレート又は(メタ)アクリルアミド[ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート及びジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート等]が挙げられる。
前記(2)の方法は、アミノ基が1級アミノ基である場合に特に好ましく用いられる方法である。アミノ基が1級アミノ基である場合の具体例としては、官能基としてケチミン基を有する共重合体をアミノ基含有共重合体に変換する方法が挙げられる。
官能基としてケチミン基を有する共重合体は、通常はケチミン基含有単量体を共重合成分の1つとして共重合することにより得られる。ケチミン基含有単量体は、比較的疎水性があり、かつ、共重合工程でも安定性が高く、副反応が起こりにくいので好ましく用いられる。
ケチミン含有単量体としては、下記一般式(5)で示される単量体が挙げられ、該単量体を使用した場合は、得られた共重合体をアルカリ性又は中性で加水分解することにより、ケチミン基を1級アミノ基に変換することができる。
Figure 0005340707
式中、R3は水素原子又はメチル基、Q3はカルボニル基又はC1-8のアルキレン基、Zは−O−又は−NH−、A4はC2-4のアルキレン基、hは0〜50の整数であり、Q3がカルボニル基の場合は、hは1〜50の整数である。R4及びR5は、水素原子、C1-8のアルキル基又はR4とR5が相互に結合したC4-12のシクロアルキレン基であり、R4とR5が同時に水素原子になることはない。
前記一般式(5)で示される単量体の内、Q3がカルボニル基で、Zが−O−である単量体の製造方法としては以下の方法が挙げられる。例えば1級アミノ基含有アルコール(例えば2−アミノエタノール、2−アミノプロパノール、3−アミノプロパノール、2−アミノブタノール、3−アミノブタノール、4−アミノブタノール及び2−(2−アミノエトキシ)エタノール)とケトン(シクロペンタノン、シクロヘキサノン、アセトン、メチルエチルケトン、メチルプロピルケトン、メチルイソブチルケトン、メチルイソプロピルケトン、ジイソプロピルケトン及びジイソブチルケトン等)又はアルデヒド(ベンズアルデヒド及びメトキシベンズアルデヒド等)を必要により水と共沸する溶媒(トルエン、ベンゼン及びキシレン等)を用い100℃又はそれ以上の温度で水を留出させて反応させてケチミン化アルコールを得た後、得られたケチミン化アルコールと(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸メチル又は(メタ)アクリル酸エチル等とを脱水エステル化反応又はエステル交換反応させて一般式(5)で示される単量体が合成される。
一般式(5)で示される単量体の内で、Q3がアルキレン基の場合は、(メタ)アリルアミン、アミノエチル(メタ)アリルエーテル及びアミノエトキシエチル(メタ)アリルエーテル等と、前述のケトン(アセトン及びメチルイソブチルケトン等)との反応で得られる。
一般式(5)で示される単量体の具体例としては、(メタ)アクリル酸とN−イソプロピリデン−2−ヒドロキシエチルアミンとのエステル、(メタ)アクリル酸とN−(1−メチルイソペンチリデン)−2−ヒドロキシエチルアミンとのエステル、(メタ)アクリル酸とN−1−イソブチルイソペンチリデン−2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチルアミンとのエステル、(メタ)アクリル酸とN−イソプロピリデン−2−アミノエチルアミンとのアミド及び(メタ)アクリル酸とN−1−メチルイソペンチリデン−2−アミノエチルアミンとのアミド等が挙げられる。
油溶性共重合体(A)が、チオール基含有構成単位(b4)を含む油溶性共重合体である場合の、チオール基の導入方法としては、以下の2つの方法が挙げられる。
(1)チオール基含有単量体を共重合する方法。
(2)チオール基に誘導しうる官能基を有する前駆体共重合体中の該官能基をチオール基に誘導する方法。
(1)及び(2)の内で好ましいのは、製造工程中の安定性の観点から(2)の方法である。
前記(1)の方法におけるチオール基含有単量体としては、アリルメルカプタン及び2−メルカプトエチル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
前記(2)の方法におけるチオール基に誘導しうる官能基としては、1級アミノ基、水酸基及びカルボキシル基が挙げられる。官能基の内、反応性の観点から好ましくは1級アミノ基及び水酸基、特に1級アミノ基である。前記(2)の方法における前駆体共重合体は、1級アミノ基含有単量体、水酸基含有単量体若しくはカルボキシル基含有有単量体を含む単量体を共重合する方法、又は、1級アミノ基の場合は前述のケチミン基含有共重合体のケチミン基を加水分解する方法によって得られる。その後、得られた共重合体中の1級アミノ基、水酸基又はカルボキシル基と反応してチオール基を生成する化合物とを反応させることによって、目的とするチオール基含有構成単位を含む油溶性共重合体が得られる。
1級アミノ基含有単量体としては、前述の単量体が挙げられる。
水酸基含有単量体としては、水酸基を1個含有するC5-8の(メタ)アクリレート[例えば2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート及び2−ヒドロキシエトキシエチル(メタ)アクリレート];水酸基を2〜8個含有する(メタ)アクリレート[例えばグリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ソルビトール、ソルビタン、ジグリセリン、蔗糖及びメチルグルコシドの(メタ)アクリレート];C2-6のアルケノール[例えばビニルアルコール(酢酸ビニル単位の加水分解により形成される)、(メタ)アリルアルコール、(イソ)プロペニルアルコール及び3〜8個の水酸基を含有する多価アルコールのC3-6アルケニルエーテル{トリメチロールプロパンモノ−又はジ−(メタ)アリルエーテル等}];水酸基含有芳香族単量体(o−、m−又はp−ヒドロキシスチレン等);及び上記水酸基含有単量体のC2-4のアルキレンオキサイド付加物(付加モル数1〜20)等が挙げられる。
カルボキシル基含有単量体としては、例えば不飽和モノカルボン酸[メタクリル酸、アクリル酸、(イソ)クロトン酸及びシンナミック酸等]、不飽和ジカルボン酸(マレイン酸、イタコン酸、シトラコン酸及びメサコン酸等)及び不飽和ジカルボン酸のモノC1-8アルキルエステル(モノアルキルマレート、モノアルキルフマレート及びモノアルキルイタコネート等)が挙げられる。
1級アミノ基、水酸基又はカルボキシル基と反応してチオール基を生成する化合物としては、例えばチオール基含有カルボン酸(チオグリコール酸及び3−メルカプトプロピオン酸等)、チオール基含有カルボン酸エステル(チオグリコール酸メチル及び3−メルカプトプロピオン酸メチル等)及び一般式(6)で示されるジチオエステル基又はトリチオエステル基を有する環状化合物(例えばエチレンジチオカルボナート、エチレントリチオカルボナート、炭素数3〜22のメルカプトカルボン酸の分子内環状エステル及び炭素数3〜22のメルカプトチオンカルボン酸の分子内環状エステル)が挙げられ、副反応の起こりにくさの観点から、好ましいのはジチオエステル基又はトリチオエステル基を有する環状化合物である。
Figure 0005340707
式中、R6は、炭素数1〜20の直鎖又は分岐のアルキレン基、炭素数2〜20の直鎖又は分岐のアルコキシアルキレン基、XはO=又はS=、Yは−S−又はメチレン基である。
本発明における油溶性共重合体(A)は、構成単位(a)及び構成単位(b)以外に、更に1種以上のその他の構成単位を含有してもよい。その他の構成単位としては、以下の単量体(c1)、(d1)及び(e1)を共重合させることにより得られる構成単位(c)、(d)及び(e)が挙げられる。これらの構成単位の内、好ましいのは(c)及び(d)である。
単量体(c1):C1-4のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレート;
メチル、エチル、n−又はイソプロピル及びn−、イソ−、sec−若しくはt−ブチル(メタ)アクリレートが挙げられる。これらの内で、好ましいのはメチルメタクリレート(以下、MMAと略記)である。
単量体(d1):C8-17のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレート及びC18-24の直鎖アルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレート;
8-17のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレートとしては、直鎖C8-17アルキル(メタ)アクリレート、分岐C8-17アルキル(メタ)アクリレート及びこれらの混合物が挙げられる。
直鎖C8-17アルキル(メタ)アクリレートとしては、n−ドデシル、n−テトラデシル、n−ヘキサデシル又はn−オクタデシルメタクリレート(以下、それぞれDDM、TDM、HDM及びODMと略記)及びn−オクチル、n−ノニル、n−デシル、n−トリデシル又はn-ペンタデシルメタクリレートが挙げられ、更にこれらに対応するアクリレート、例えばn−ドデシルアクリレート(以下、DDAと略記)及びC8-17のチーグラーアルコールの(メタ)アクリレート等が挙げられる。
分岐C8-17アルキル(メタ)アクリレートとしては、イソオクチル、2−エチルヘキシル、イソノニル、イソデシル、イソドデシル、2−メチルウンデシル、イソトリデシル、2−メチルドデシル、イソテトラデシル、2−メチルトリデシル、イソペンタデシル及び2−メチルテトラデシル(メタ)アクリレートが挙げられる。
直鎖C8-17アルキル(メタ)アクリレートと分岐C8-17アルキル(メタ)アクリレートの混合物には、例えばオキソアルコールの(メタ)アクリレートが含まれ、オキソアルコールとしては、「ネオドール23」及び「ネオドール45」(シェル化学株式会社製)、「ドバノール23」及び「ドバノール45」(三菱化学株式会社製)並びに「オキソコール1213」及び「オキソコール1415」(日産化学株式会社製)等が挙げられる。
8-17のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレートの内で好ましいのは、粘度指数及び低温粘度の観点から、C12-17(更にC12-15)アルキル(メタ)アクリレート、特に直鎖C12-17(更にC12-15)アルキル(メタ)アクリレートである。
18-24の直鎖アルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレートとしては、例えばn−オクタデシル(メタ)アクリレート、n−ノナデシル(メタ)アクリレート、n−エイコシルメタクリレート(以下、ESMと略記)、n−エイコシルアクリレート、n−ドコシル(メタ)アクリレート及びn−テトラコシル(メタ)アクリレートが挙げられる。C18-24の直鎖アルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレートの内で、粘度指数及び低温粘度の観点から好ましいのはn−オクタデシル(メタ)アクリレートである。
その他の単量体(e1)としては、 不飽和C2-20炭化水素[エチレン、プロピレン、イソブテン、ブテン、ジイソブチレン、ブタジエン、イソプレン、1,4−ペンタジエン、シクロペンタジエン、ジシクロペンタジエン、エチリデンノルボルネン及びスチレン等]、C1-10アルキル又はC6-8アリールビニルケトン[メチルビニルケトン、エチルビニルケトン及びフェニルビニルケトン等]、エポキシ基含有不飽和単量体[グリシジル(メタ)アクリレート及びグリシジル(メタ)アリルエーテル等]、ハロゲン原子含有不飽和単量体[塩化ビニル及び塩化ビニリデン等]、アルキルアルケニルエーテル[C1-10アルキルC2-10アルケニルエーテル{アルキルビニルエーテル(メチルビニルエーテル、n−プロピルビニルエーテル及びエチルビニルエーテル等)、アルキル(メタ)アリルエーテル(メチルアリルエーテル及びエチルアリルエーテル等)及び(イソ)プロペニルエーテル等}]、アルケニルカルボキシレート[C2-10アルケニルC1-20カルボキシレート{酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニル、ヘキサン酸ビニル、ヘプタン酸ビニル、2−エチルヘキサン酸ビニル及びn−オクタン酸ビニル等(好ましくは酢酸ビニル及びプロピオン酸ビニル)}等]、(b3)以外の窒素原子含有不飽和単量体[第4級アンモニウム塩基含有単量体{前記アミノ基含有単量体(b3)の4級化によって得られる第4級アンモニウム塩等}及びニトリル又はニトロ基含有単量体{(メタ)アクリロニトリル及びニトロスチレン等}]及び不飽和ジカルボン酸ジアルキルエステル[不飽和ジカルボン酸(マレイン酸、フマル酸、イタコン酸及びシトラコン酸等)ジC1-40(好ましくはC1-20)ハイドロカルビル(アルキル、シクロアルキル及びアラルキル)エステル{ジメチル、ジエチル又はジオクチルマレート及び対応するフマレート及びイタコネート等}等]が挙げられる。
油溶性共重合体(A)は、粘度指数、剪断安定性及び低温粘度の観点から、(A)の重量に基づいて、下記表1に示した重量%の構成単位を含有する。以下において%は、特に限定しない限り重量%を表す。
Figure 0005340707
共重合体(A)は、25℃の鉱物油100重量部に、通常少なくとも0.5重量部、好ましくは少なくとも2重量部、更に好ましくは少なくとも30重量部、特に好ましくは少なくとも70重量部溶解する。
(A)の重量平均分子量(以下Mwと略記)は、粘度指数と剪断安定性の観点から好ましくは3,000〜1,000,000である。Mwは、ポリスチレンを標準としたゲルパーミュエーションクロマトグラフィー(GPC)により測定される。(A)のMwの好ましい範囲は、潤滑油組成物の用途によって異なるが、剪断安定性の観点から、好ましくは下記表2に記載の範囲である。(A)のMwは、重合時の温度、単量体濃度(溶媒濃度)、触媒量又は連鎖移動剤量等により調整できる
Figure 0005340707
* : オートマチックトランスミッション油
** : ベルト−コンティニュアスリーバリュアブルトランスミッション油
*** : マニュアルトランスミッション油
(A)は通常8.6〜11、基油への溶解性と粘度指数向上効果の観点から好ましくは9.2〜10.5、更に好ましくは9.4〜9.8のSP値を有する。SP値はFedorsによる方法[Polym.Eng.Sci.14(2)152,(1974)]によって計算できる。(A)のSP値は、構成単位のそれぞれのSP値を計算し、目的のSP値になるように単量体の種類とモル比を採択することにより調整できる。例えば(メタ)アクリル酸アルキルエステルの場合、アルキル基の長さによりSP値を調整することができる。
(A)は、抗乳化性の観点から好ましくは0.5〜7、更に好ましくは1〜6.5、特に1.5〜6のHLBを有する。本発明におけるHLBは小田法のHLBであり、有機化合物の有機性と無機性の概念(「新・界面活性剤入門」藤本武彦著、三洋化成工業株式会社発行、p197−201)に基づいて定義されるものである。
(A)は、公知の製造方法によって得ることができる。例えば前記の単量体を溶剤中で重合触媒存在下にラジカル重合することにより得られる。
溶剤としては、例えばトルエン、キシレン又はC9-10のアルキルベンゼン等の芳香族溶剤、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン及びオクタン等の脂肪族C6-18炭化水素、2−プロパノール、1−ブタノール又は2−ブタノール等のC3-8のアルコール系溶剤、メチルエチルケトン等のケトン系溶剤並びに鉱物油等が使用できる。溶解性の観点から好ましくはアルコール系溶剤であり、更に好ましくは2−プロパノールである。
重合触媒としては、アゾ系触媒[例えば2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、2,2’−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)(以下、ADVNと略記)及びジメチル2,2−アゾビスイソブチレート等]、過酸化物系触媒[例えばt−ブチルパーオキシピバレート、t−ヘキシルパーオキシピバレート、t−ブチルパーオキシネオヘプタノエート、t−ブチルパーオキシネオデカノエート、t−ブチルパーオキシ2−エチルヘキサノエート、t−ブチルパーオキシイソブチレート、t−アミルパーオキシ2−エチルヘキサノエート、1,1,3,3−テトラメチルブチルパーオキシ2−エチルヘキサノエート、ジブチルパーオキシトリメチルアジペート、ベンゾイルパーオキシド、クミルパーオキシド及びラウリルパーオキシド等]が使用できる。更に、必要により連鎖移動剤[例えばC2-20のアルキルメルカプタン等]を使用することもできる。
反応温度は、通常50〜140℃、好ましくは60〜120℃である。また、上記の溶液重合の他に、塊状重合、乳化重合又は懸濁重合により得ることもできる。更に、共重合体の重合様式としては、ランダム付加重合又は交互共重合のいずれでもよく、また、グラフト共重合又はブロック共重合のいずれでもよい。
本発明の粘度指数向上剤は、通常は上記油溶性共重合体(A)のみからなる。
本発明の粘度指数向上剤組成物は、20〜90%の粘度指数向上剤及び10〜80%の希釈剤を含有する。粘度指数向上剤をそのまま基油に添加するよりも、粘度指数向上剤組成物を添加する方が基油に溶解し易いという点で好ましい。粘度指数向上剤組成物としては、共重合体(A)を溶液重合で製造して得られた溶液状のもの、及び希釈剤中に共重合体(A)を溶解して得られるものが挙げられる。
希釈剤としては、脂肪族溶剤[C6-18の脂肪族炭化水素(ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン、オクタン、デカリン及び灯油等)]、芳香族溶剤[例えばC7-15の芳香族溶剤{トルエン、キシレン、エチルベンゼン、C9の芳香族混合溶剤(トリメチルベンゼン、エチルトルエン等の混合物)及びC10-11の芳香族混合溶剤等}]、鉱物油[例えば溶剤精製油、パラフィン油、イソパラフィンを含有する高粘度指数油、水素化分解による高粘度指数油及びナフテン油]及び合成潤滑油[炭化水素系合成潤滑油(ポリα−オレフィン系合成潤滑油等)及びエステル系合成潤滑油等]等が挙げられる。これらの内で好ましいものは鉱物油及び合成潤滑油であり、更に好ましくは鉱物油である。
粘度指数向上剤組成物において、(A)の割合は、粘度指数向上剤組成物の重量に基づき、ハンドリング性の観点から好ましくは20〜90%、更に好ましくは30〜85%、特に好ましくは40〜80%であり、希釈剤の割合は、粘度指数向上剤組成物の重量に基づき、ハンドリング性の観点から好ましくは10〜80%、更に好ましくは15〜70%、特に好ましくは20〜60%である。
本発明の潤滑油組成物は、基油と前記粘度指数向上剤を含有してなり、粘度指数向上剤を潤滑油組成物の重量に基づいて通常0.01〜45%含有する。
基油としては、鉱物油[溶剤精製油、パラフィン油、イソパラフィンを含有する高粘度指数油、水素化分解による高粘度指数油及びナフテン油]、合成潤滑油[炭化水素系合成潤滑油(ポリα−オレフィン系合成潤滑油等)及びエステル系合成潤滑油等]及びこれらの混合物が挙げられる。これらの内で好ましいものは鉱物油である。
基油の100℃における動粘度は、好ましくは1〜18mm2/s、更に好ましくは2〜15mm2/sである。動粘度が1mm2/s以上では、液漏れや焼き付きが起こりにくく、18mm2/s以下だと粘性抵抗低減により省燃費に繋がる。基油の粘度指数は、好ましくは60以上、更に好ましくは100以上、特に好ましくは105以上であり、好ましくは180以下、更に好ましくは175以下、特に好ましくは170以下である。このような基油に本発明の粘度指数向上剤を配合した潤滑油組成物は、粘度指数が更に高くなり省燃費性が良好となる。
また、基油の流動点(JIS K2269−1993年)は、好ましくは−5℃以下、更に好ましくは−10℃〜−70℃である。基油の流動点がこの範囲であるとワックスの析出量が少なく低温粘度がより良好となる。
本発明の潤滑油組成物は、デファレンシャル油及び工業用ギヤ油等のギヤ油、マニュアルトランスミッション油(以下、MTFと略記)、オートマチックトランスミッション油(以下、ATFと略記)及びベルト−CVTF油等の変速機油、トロイダル−CVT油等のトラクション油、ショックアブソーバー油、パワーステアリング油、建設機械用作動油及び工業用作動油等の作動油並びにエンジン油等に好適に用いられる。これらの内で好ましいのはデファレンシャル油、ATF、ベルト−CVT油、エンジン油及びMTFでる。更に好ましくはデファレンシャル油、ATF、ベルト−CVT油及びMTFである。
潤滑油組成物の用途と基油の動粘度に基づく潤滑油組成物中の粘度指数向上剤の好ましい含有量は、下記表3の範囲である。
Figure 0005340707
本発明の潤滑油組成物は、更に、前述の(A)以外のアルキル(メタ)アクリレート(共)重合体(B)を含有してもよい。(B)としては、一般式(1)で示される単量体及び(c1)及び(d1)におけるアルキル(メタ)アクリレートからなる群から選ばれる1種以上からなる単量体を重合して得られる(共)重合体が挙げられる。
(B)は、構成単位(d)を好ましくは60〜100%、更に好ましくは65〜100%含有する。(B)を構成するアルキル(メタ)アクリレートのアルキル基は12〜16の平均炭素数(以下、Cavと略記)を有することが好ましい。(B)は主として直鎖アルキル(メタ)アクリレート単位を含有し、0〜30%の分岐アルキル(メタ)アクリレート単位を有することが好ましい。
(B)の具体例としては、DDM/ODM(60〜90%/10〜40%、Cav=12.5〜14.0)、DDM/HDM(50〜90%/10〜50%、Cav=12.3〜13.8)、DDM/TDM(30〜90%/10〜70%、Cav=12.2〜13.4)及びDDA/DDM(10〜40%/90〜60%、Cav=12)の共重合体、並びにDDM/TDM/HDM/MMA(20〜45%/20〜45%/0〜20%/0.2〜20%、Cav=8.1〜13.5)の共重合体等が挙げられる。
(B)のMwは、粘度指数向上能と剪断安定性の観点から、好ましくは10,000〜500,000、更に好ましくは15,000〜370,000である。
(B)は(A)と同様の方法で製造でき、(A)と同様の組成物(希釈剤による希釈物)の形態で使用できる。
(A)と(B)は、それぞれ別に基油に添加してもよく、またそれらの混合物として添加してもよい。
本発明の潤滑油組成物は、(A)と(B)の合計で0.8〜45%の量を含有することができる。(A)と(B)の合計の好ましい範囲は、潤滑油がエンジン油及びトラクション油の場合は0.8〜18%、ギヤ油、MTFの場合は2.5〜45%、ATF、ベルト−CVTF油の場合は2.5〜40%及び作動油の場合は0.8〜28%である。
(A)と(B)の重量比[(A)/(B)]は、低温粘度の観点から、好ましくは70/30〜99.9/0.1の重量比、更に好ましくは80/20〜99.9/0.1の重量比である。
本発明における(A)、又は(A)と(B)を含む潤滑油組成物は、更に任意の1種以上の添加剤を含むことができる。
添加剤としては、以下のものが使用できる。
(1)清浄剤:
塩基性、過塩基性又は中性の金属塩[スルフォネート(石油スルフォネート、アルキルベンゼンスルフォネート及びアルキルナフタレンスルフォネート等)の過塩基性又はアルカリ土類金属塩等]、サリシレート類、フェネート類、ナフテネート類、カーボネート類、フォスフォネート類及びこれらの混合物;
(2)分散剤:
コハク酸イミド類(ビス−又はモノ−ポリブテニルコハク酸イミド類)、マンニッヒ縮合物及びボレート類等;
(3)酸化防止剤:
ヒンダードフェノール類及び芳香族2級アミン類等;
(4)油性向上剤:
長鎖脂肪酸及びそれらのエステル(オレイン酸及びオレイン酸エステル等)、長鎖アミン及びそれらのアミド(オレイルアミン及びオレイルアミド等)等;
(5)摩擦摩耗調整剤:
モリブデン系及び亜鉛系化合物(モリブデンジチオフォスフェート、モリブデンジチオカーバメート及びジンクジアルキルジチオフォスフェート等)等;
(6)極圧剤:
硫黄系化合物(モノ−及びジ−スルフィド、スルフォキシド及び硫黄フォスファイド化合物)、フォスファイド化合物並びに塩素系化合物(塩素化パラフィン等)等;
(7)消泡剤:
シリコン油、金属石けん、脂肪酸エステル及びフォスフェート化合物等;
(8)抗乳化剤:
第4級アンモニウム塩(テトラアルキルアンモニウム塩等)、硫酸化油、フォスフェート(ポリオキシエチレン含有非イオン性界面活性剤のフォスフェート等)等;
(9)腐食防止剤:
窒素原子含有化合物(ベンゾトリアゾール及び1,3,4−チオジアゾリル−2,5−ビスジアルキルジチオカーバメート等)等。
これらの添加剤(1)〜(9)は、潤滑油組成物の重量に基づいて、以下の表4記載の量を使用することができる。
Figure 0005340707
本発明の潤滑油組成物は剪断安定性が良好である。剪断安定性はCEC L45−45−A−99で規定された方法に従い試験時間を20時間として試験した場合の潤滑油組成物の粘度低下率で評価できる。本発明の潤滑油組成物の粘度低下率は、好ましくは20%以下、更に好ましくは15%以下、特に好ましくは10%以下、最も好ましくは5%以下である。
以下に実施例により本発明を詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。なお、以下において部は重量部を表す。
(GPCによる重量平均分子量の測定法)
装置 : 東洋曹達製 HLC−802A
カラム : TSK gel GMH6 2本
測定温度 : 40℃
試料溶液 : 0.5%のTHF溶液
溶液注入量 : 200μl
検出装置 : 屈折率検出器
標準 : ポリスチレン
*(試料に一級アミンを含有する場合、試料に対し同重量部のサリチルアルデヒド を均一混合し、室温で1時間処理したものを測定試料とした。)
(低温粘度の試験方法)
JPI−5S−26−85の方法で−40℃の粘度を測定した。
(粘度指数の試験方法)
JIS−K−2283の方法で行った。
(剪断安定性の試験方法)
CEC L45−45−A−99の方法に従い試験時間を20時間とした。
<実施例1>
撹拌装置、加熱冷却装置、温度計、滴下ロート、窒素吹き込み管及び減圧装置を備えた反応容器に、2−プロパノール25部を仕込み、別のガラス製ビーカーに、単量体(D−TM90部、及びメタクリロイルオキシエチルホスフェート10部)、連鎖移動剤としてのドデシルメルカプタンを1.7部、ラジカル重合開始剤としてのADVN0.5部及び2−プロパノール6部を仕込み、20℃で撹拌、混合して単量体溶液を調製し、滴下ロートに仕込んだ。反応容器の気相部の窒素置換を行った後に密閉下、系内温度を70〜85℃に保ちながら、2時間かけて単量体溶液を滴下し、滴下終了から2時間、85℃で熟成した後、85〜120℃で3時間かけて減圧度6mmHgで減圧下に2−プロパノールを留去して、粘度指数向上剤(A1)を得た。(A1)における各構成単位の含有量(重量%)、(A1)のMw、SP値及びHLBを表5に示す。
<実施例2>
メタクリロイルオキシエチルホスフェート10部をメタクリロイルオキシエチルホスホン酸10部に代える以外は実施例1と同様にして、粘度指数向上剤(A2)を得た。(A2)における各構成単位の含有量(重量%)、(A2)のMw、SP値及びHLBを表5に示す。
<実施例3>
実施例1と同様の反応容器にトルエン90部、ジイソブチルケトン200部及び2−(2−アミノエトキシ)エタノール50部を仕込み、130℃で4時間、還流させながら反応させた後、減圧度6mmHgでトルエン及び未反応のイソブチルケトンを除去した。30℃に冷却後、メタクリル酸メチル75部、ナトリウムメトキシド2.0部、フェノチアジン2.5部及びトルエン200部を仕込み、80℃で6時間、減圧度500mmHgで還流させながら反応させた後、減圧度6mmHgでトルエン及びメタクリル酸メチルを除去して、下記構造式のメタクリル酸とN−1−イソブチルイソペンチリデン−2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチルアミンとのエステル(以下、IPEAMAと略記)を得た。
Figure 0005340707
実施例1と同様の反応容器に、トルエン25部を仕込み、別のガラス製ビーカーに、単量体(D−TM80部及び前記IPEAMA20部)、連鎖移動剤(ドデシルメルカプタン1.7部)、開始剤(ADVN0.5部)及びトルエン8部を仕込み、20℃で撹拌、混合して単量体溶液を調製し、滴下ロートに仕込んだ。反応容器の気相部の窒素置換を行った後に密閉下、系内温度を75〜85℃に保ちながら、2時間かけて単量体溶液を滴下し、滴下終了から更に2時間、85℃で熟成を行った。その後、水20部を加え85℃で2時間加熱撹拌し加水分解した。次いで120℃に昇温し、減圧度6mmHgで減圧下に水及びトルエンを留去し、得られたポリマーをメタノール500部で再沈殿し、メタノール200部で2回洗浄後、100℃で4時間、減圧度6mmHgで減圧乾燥して、粘度指数向上剤(A3)を得た。(A3)における各構成単位の含有量(重量%)、(A3)のMw、SP値及びHLBを表5に示す。
<実施例4>
実施例1と同様の反応容器に、実施例3で製造した(A3)100部、エチレントリチオカルボナート20部及びTHFを500部仕込み、85℃で2時間還流させながら加熱撹拌を行い、開環反応させた。その後、85℃、減圧度6mmHgでTHFを除去した。次にメタノール500部で再沈殿し、メタノール200部で2回洗浄後、100℃で4時間、減圧度6mmHgで減圧乾燥し、粘度指数向上剤(A4)を得た。(A4)における各構成単位の含有量(重量%)、(A4)のMw、SP値及びHLBを表5に示す。
<実施例5>
D−TM90部を2−オクチルドデシルオキシエチルメタクリレート90部に代えた以外は実施例1と同様にして、粘度指数向上剤(A5)を得た。(A5)における各構成単位の含有量(重量%)、(A5)のMw、SP値及びHLBを表5に示す。
<実施例6>
D−TM90部を2−オクチルドデシルオキシエチルメタクリレート90部に、メタクリロイルオキシエチルホスフェート10部をメタクリロイルオキシエチルホスホン酸10部に代えた以外は実施例1と同様にして、粘度指数向上剤(A6)を得た。(A6)における各構成単位の含有量(重量%)、(A6)のMw、SP値及びHLBを表5に示す。
<比較例1>
撹拌装置、加熱冷却装置、温度計、滴下ロート窒素吹き込み管及び減圧装置を備えた反応容器に、2−プロパノール25部を仕込み、別のガラス製ビーカーに、単量体(メタクリロイルオキシエチルホスフェート10部、HDM63部及びODM27部)、連鎖移動剤としてのドデシルメルカプタンを1.5部、ラジカル重合開始剤としてのADVN0.5部及び2−プロパノール6部を仕込み、20℃で撹拌、混合して単量体溶液を調製し、滴下ロートに仕込んだ。反応容器の気相部の窒素置換を行った後に密閉下、系内温度を70〜85℃に保ちながら、2時間かけて単量体溶液を滴下し、滴下終了から2時間、85℃で熟成した後、85〜120℃で3時間かけて減圧度6mmHgで減圧下に2−プロパノールを留去して、比較用粘度指数向上剤(H1)を得た。(H1)における各構成単位の含有量(重量%)、(H1)のMw、SP値及びHLBを表5に示す。
<比較例2>
D−TM80部をHDM56部及びODM24部に代える以外は実施例3と同様にして比較用粘度指数向上剤(H2)を得た。(H2)における各構成単位の含有量(重量%)、(H2)のMw、SP値及びHLBを表5に示す。
<比較例3>
(A2)を(H2)に代える以外は実施例4と同様にして比較用粘度指数向上剤(H3)を得た。(H3)における各構成単位の含有量(重量%)、(H3)のMw、SP値及びHLBを表5に示す。
<比較例4>
メタクリロイルオキシエチルホスフェート10部をMMA20部に、HDMの部数63部を56部に、ODMの部数27部を24部に代える以外は比較例1と同様にして比較用粘度指数向上剤(H4)を得た。(H4)における各構成単位の含有量(重量%)、(H4)のMw、SP値及びHLBを表5に示す。
<比較例5>
メタクリロイルオキシエチルホスフェート10部をD−TM80部に、HDMの部数63部を14部に、ODMの部数27部を6部に代える以外は比較例1と同様にして比較用粘度指数向上剤(H5)を得た。(H5)における各構成単位の含有量(重量%)、(H5)のMw、SP値及びHLBを表5に示す。
表5の(a)〜(d)の各構成単位は以下の通りである。
(a1):2−デシルテトラデシルメタクリレート(D−TM)
(a2):2−オクチルドデシルオキシエチルメタクリレート
(b1):メタクリロイルオキシエチルホスフェート
(b2):メタクリロイルオキシエチルホスホン酸
(b3):2−(2−アミノエトキシ)エチルメタクリレート
(b4):2−(2−メルカプトエトキシ)エチルメタクリレート
(c1):メチルメタクリレート(MMA)
(d1):n−ヘキサデシルメタクリレート(HDM)
(d2):n−オクタデシルメタクリレート(ODM)
Figure 0005340707
実施例7〜12、比較例6〜10(粘度指数向上剤組成物及び潤滑油組成物の製造及び評価)
鉱物油(100℃での動粘度2.3mm2/s)35部に、(A1)〜(A6)及び(H1)〜(H5)それぞれ65部を120℃で混合溶解させて、粘度指数向上剤組成物(CA1)〜(CA6)及び比較用粘度指数向上剤組成物(CH1)〜(CH5)を得た。
撹拌混合装置の付いたステンレス製容器に、得られる潤滑油組成物の100℃の動粘度が14.3±0.2(mm2/s)になり、かつ潤滑油組成物の合計が100部になるように基油(高粘度指数油;100℃の動粘度=4.6mm2/s、粘度指数=118、流動点=−17.5℃)と(CA1)〜(CA6)及び(CH1)〜(CH5)をそれぞれ添加・混合し、潤滑油組成物を得た。
得られた潤滑油組成物の100℃動粘度、粘度指数、−40℃での粘度及び剪断安定性の測定結果を表6に示す。
Figure 0005340707
本発明の粘度指数向上剤を使用した潤滑油組成物は、従来のポリメタクリレート系粘度指数向上剤を使用した潤滑油組成物と比べ粘度指数が改良でき、かつ、剪断安定性、低温粘度にも優れることから今後の自動車の省燃費性やSAE J306に対応したマニュアルトランスミッションギア油を高価な合成潤滑油を用いずに作製できる。従って、駆動系潤滑油(マニュアルトランスミッション油、デファレンシャルギヤ油、オートマチックトランスミッション油及びベルト−CVTF油等)、作動油(機械の作動油、パワーステアリング油及びショックアブソーバー油等)、エンジン油(ガソリン用及びディーゼル用等)及びトラクション油に好適に用いることができる。

Claims (5)

  1. 一般式(1)で示される単量体からなる構成単位(a)並びにリン酸エステル基含有構成単位(b1)、ホスホノ基含有構成単位(b2)、アミノ基含有構成単位(b3)及びチオール基含有構成単位(b4)からなる群から選ばれる1種以上の構成単位(b)を含む油溶性共重合体(A)からなる潤滑油用粘度指数向上剤であって、前記共重合体(A)の重量に基づいて前記構成単位(a)を79.4〜90重量%及び前記構成単位(b)を0.5〜20.6重量%含有することを特徴とする潤滑油用粘度指数向上剤であって、(b3)が2−(2−アミノエトキシ)エチルメタクリレートであって、一般式(1)におけるR が一般式(2)で示される基である潤滑油用粘度指数向上剤
    CH=C(R)−COO(A−O)−R (1)
    [式中、Rは水素原子又はメチル基、Aは炭素数2〜4のアルキレン基、Rは炭素数16〜36の分岐アルキル基であり、該分岐アルキル基中の連続するメチレン基の数は16個以下であり、nは0 である。]
    Figure 0005340707
    [式中、R'及びR''は、炭素数1〜16の直鎖アルキル基及び炭素数3〜34の分岐アルキル基からそれぞれ独立に選ばれる基であり、pは0又は1の整数である。]
  2. 前記油溶性共重合体(A)が、アミノ基に変換しうる官能基を有する前駆体共重合体中の該官能基をアミノ基に変換して得られる油溶性共重合体及び/又はチオール基に誘導しうる官能基を有する前駆体共重合体中の該官能基をチオール基に誘導して得られる油溶性共重合体である請求項1記載の潤滑油用粘度指数向上剤。
  3. 20〜90重量%の請求項1又は2いずれか記載の潤滑油用粘度指数向上剤及び10〜80重量%の希釈剤からなる潤滑油用粘度指数向上剤組成物。
  4. 基油と請求項1〜のいずれか記載の潤滑油用粘度指数向上剤を含有し、潤滑油用粘度指数向上剤を潤滑油組成物の重量に基づいて0.01〜45重量%含有する潤滑油組成物。
  5. ギヤー油用、変速機油用、トラクション油用、作動油用又はエンジン油用である請求項記載の潤滑油組成物。
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