JP5338554B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は画像形成装置に関し、特に画像形成手段をキャリッジに搭載して往復移動させる画像形成装置に関する。
プリンタ、ファクシミリ、複写装置、プロッタ、これらの複合機等の画像形成装置として、例えばインク液滴を吐出する記録ヘッドを用いた液体吐出記録方式の画像形成装置としてインクジェット記録装置などが知られている。この液体吐出記録方式の画像形成装置は、記録ヘッドからインク滴を、搬送される用紙(紙に限定するものではなく、OHPなどを含み、インク滴、その他の液体などが付着可能なものの意味であり、被記録媒体あるいは記録媒体、記録紙、記録用紙などとも称される。)に対して吐出して、画像形成(記録、印字、印写、印刷も同義語で使用する。)を行なうものであり、記録ヘッドが主走査方向に移動しながら液滴を吐出して画像を形成するシリアル型画像形成装置と、記録ヘッドが移動しない状態で液滴を吐出して画像を形成するライン型ヘッドを用いるライン型画像形成装置がある。
なお、本願において、液体吐出記録方式の「画像形成装置」は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックス等の媒体に液体を吐出して画像形成を行う装置を意味し、また、「画像形成」とは、文字や図形等の意味を持つ画像を媒体に対して付与することだけでなく、パターン等の意味を持たない画像を媒体に付与すること(単に液滴を媒体に着弾させること)をも意味する。また、「インク」とは、インクと称されるものに限るものではなく、吐出されるときに液体となるものであれば特に限定されるものではなく、例えば、DNA試料、レジスト、パターン材料なども含まれる。また、「画像」とは平面的なものに限らず、立体的に形成されたものに付与された画像、また立体自体を3次元的に造形して形成された像も含まれる。
このような画像形成装置として、上述したように、画像形成手段である液体吐出ヘッドからなる記録ヘッドをキャリッジに搭載し、液体吐出ヘッドを主走査方向に移動走査し、媒体を主走査方向と直交する副走査方向に間歇的に移動させながら、記録ヘッドから液滴を吐出させて画像を形成するシリアル型画像形成装置が知られている。なお、以下の説明でも画像形成手段は液体吐出ヘッドである例で説明しているが、画像形成手段としては液体吐出ヘッドに限らず、その他の画像形成手段であっても本発明は同様に適用することができる。
このようなシリアル型画像形成装置においては、記録ヘッドを搭載したキャリッジの往復移動に伴って装置本体に振動が誘発される。特に、印刷速度向上のため、キャリッジ速度が高速化し、これに伴ってキャリッジ主走査時の加減速が急となり、装置本体の振動が大きなものとなっている。また、画像読取り装置(スキャナ)を搭載した複合機においては、画像形成部側で生じる装置本体の上記振動のため、スキャナの読取り走査に振動を与えてしまい、読取り画像の劣化を引き起こすことになる。
そのため、従来からキャリッジの振動を抑制することが行われている。例えば、特許文献1、2に記載されているように、キャリッジを移動させるタイミングベルトにキャリッジと略同じ質量の制振部材を取付け、キャリッジと制振部材を反対方向に移動させることでキャリッジの振動を抑制することが知られている。
また、特許文献3に記載されているように、プリンタヘッドを移動させる走査機構とは別に、プリンタヘッドとほぼ同じ質量の重りと、この重りをプリンタヘッドと逆方向に同一加速度で移動させる走査機構とを備えたものが知られている。
そのた、特許文献4に記載されているように、プリンタ本体に対する衝撃力を検出して、検出された衝撃力に応じてプリンタ支持手段の支持力を制御することや、特許文献5に記載されているように、駆動力をキャリッジに伝達する伝達部材が振動することを抑制する振動抑制手段を備えることも知られている。
特開2001−138499号公報 特開2005−081673号公報 特開平3−256772号公報 特開2005−212160号公報 特開2003−237165号公報
しかしながら、従来の技術のように、キャリッジを移動させるタイミングベルトに制振部材(カウンタウエイトとも称する)を取り付けた場合、キャリッジが移動するときには常にカウンタウエイトも移動する(制振動作が行われる)ことになるため、微細なキャリッジの速度変動、キャリッジの移動負荷の変動、インクタンクを備える場合のインク残量の変化によるキャリッジ重量の変動などによって、制振部材による制振作用がキャリッジの振動を打ち消すよりもキャリッジに振動を与え、例えば液体吐出ヘッドを用いる場合に滴着弾位置精度が低下して画像品質が劣化することがあるという課題がある。
また、キャリッジを移動させる主走査機構の駆動源に係る負荷が増大し、更に、キャリッジとほぼ同じ質量の制振部材を使用するために装置全体の重量とサイズの大型化につながるという課題がある。
そこで、特許文献3に開示されているように、キャリッジを移動させる駆動源とは別の駆動源で制振部材を移動させる構成を採用することで、キャリッジと同一駆動源を用いる制振機構の問題を解決することができる。
ところが、このような構成にした場合、装置の組付け誤差や制振部材及び主走査機構の構成部材などの各種部材の重量のばらつきなどによって装置間で制振効果にバラツキが生じるという課題がある。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、当該装置における最適な制振効果が得られるようにすることを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明に係る画像形成装置は、
画像形成手段を搭載した主走査方向に往復移動するキャリッジと、
前記キャリッジの駆動源とは別の制振用駆動源で、前記主走査方向に往復移動される制振部材を含み、前記キャリッジの移動に伴う振動を抑制する制振手段と、
前記制振手段の前記制振部材の移動を制御する制振制御手段と、
前記制振部材の制振動作開始位置を調整する調整手段と、を備え
前記制振制御手段は、前記制振用駆動源を駆動制御して、前記制振部材を移動、停止させて、前記キャリッジの移動による慣性力に対して逆方向の慣性力を生じさせる制振動作を制御し、
前記制振制御手段は、前記キャリッジの加速時及び減速時の少なくともいずれかで、前記制振動作を開始し、
前記調整手段は、複数の開始位置から制振動作を行う調整動作を行った結果、最も振動量が小さくなる位置を、又は、前記調整動作を終了した時の前記開始位置を、前記制振動作開始位置とする
構成とした。
本発明に係る画像形成装置によれば、制振部材の制振動作開始位置を調整する調整手段を備えている構成としたので、当該装置における最適な制振効果が得られるようにできる。
本発明に係る画像形成装置の一例の全体構成を示す模式的構成図である。 同装置における制振手段の一例の説明に供する模式的説明図である。 同装置の制御部の説明に供するブロック説明図である。 同制御部における動作シーケンスの説明に供する説明図である。 本発明の第1実施形態における制振動作開始位置調整処理の説明に供するフロー図である。 本発明の第2実施形態における制振動作開始位置調整処理の説明に供するフロー図である。 本発明の第3実施形態における制振動作開始位置調整処理の説明に供するフロー図である。 本発明の第4実施形態における制振動作開始位置調整処理の説明に供するフロー図である。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。まず、本発明を適用する画像形成装置の一例について図1を参照して説明する。なお、図1は同画像形成装置の全体構成を示す模式的構成図である。
この画像形成装置は、装置本体1内に、主ガイド部材であるガイドロッド2と従ガイド部材であるガイドロッド3とで、キャリッジ5を主走査方向(ガイドロッド長手方向:図1で紙面垂直方向)に摺動自在に保持している。
このキャリッジ5は、駆動源である主走査モータ6と、駆動プーリ7、図示しない従動プーリ及びタイミングベルト9で構成される主走査機構によって主走査方向に移動走査される。そして、キャリッジ5の主走査方向に沿って樹脂フィルムなどで形成されるエンコーダスケール11を配置し、キャリッジ5の背面側にはエンコーダスケール11の目盛り(スケール:位置識別部)を読み取る透過型フォトセンサからなるエンコーダセンサ22を取り付け、これらのエンコーダスケール11とエンコーダセンサ12とでキャリッジ位置を検出するためのリニアエンコーダ10を構成している。
キャリッジ5には、液滴を吐出する液体吐出ヘッドからなる画像形成手段としての記録ヘッド20が搭載されるとともに、記録ヘッド20に供給する液体であるインクを収容するサブタンク(バッファタンクやヘッドタンクと称されるものを含む)21が搭載されている。このサブタンク21には、装置本体1側に着脱自在に装着されるメインタンクからチューブなどを介してインクが供給される。
記録ヘッド20はキャリッジ5から引き出された図示しないフレキシブルケーブルにより装置本体1の後部側の領域22に配置される図示しない制御基板と接続されている。なお、領域22は、制御基板の他電源基板なども配置される。また、フレキシブルケーブルは制御基板からの画像信号伝達手段に係わり、可撓性を有するフィルムに配線パターンをプリントしたもので、キャリッジ5と制御基板との間でデータを伝達し、キャリッジ5の移動に追従する。
一方、装置本体1の下方には被記録媒体である用紙Pを収容する給紙カセット31が着脱自在に装着されている。そして、この給紙カセット31の用紙Pは、給紙ローラ33で送り出され、搬送ローラ対34、35に挟持されて、記録ヘッド20に対向して用紙搬送方向(副走査方向)に搬送され、記録ヘッド20によって吐出される液滴によって画像が形成され、排紙ローラ対(ローラ同士、ローラと拍車などで構成)36によって装置本体1の上部の排紙スタック部37に排紙される。
なお、図示しないが、主走査方向に一端部側で装置本体1の前側(図1で左側)には記録ヘッド20の性能を維持、回復する維持回復機構も配置されている。
この画像形成装置においては、キャリッジ5を主走査方向に移動しながら用紙Pを副走査方向に間歇的に搬送して、記録ヘッド20から画像に応じて液滴を吐出して用紙P上に画像を形成し、画像形成が終了した用紙Pを排紙スタック部37に排紙する。
なお、この画像形成装置では用紙を垂直方向(斜め上方方向を含む意味)に搬送する構成としているが、記録ヘッド20が滴吐出方向を下方にして配置され、用紙を水平方向に搬送する構成とすることもできる。
次に、この画像形成装置における制振手段について図2を参照して説明する。なお、図2は同制振手段の異なる配置例を含む要部平面説明図である。
キャリッジ5の移動に伴う装置本体1の振動を抑制する制振手段としての制振機構40は、キャリッジ5の駆動源である主走査モータ6とは別の駆動源であるステッピングモータからなる制振用駆動モータ41と、キャリッジ5の質量よりも小さな質量の質量体であって、制振用駆動モータ41によって主走査方向(矢示方向)移動される制振部材(カウンタウエイト)42と、制振部材42が取り付けられ、制振用駆動モータ41により回転される駆動プーリ43と従動プーリ44との間に掛け回され、主走査方向に沿って移動可能に配設されたベルト状部材であるタイミングベルト45とを備えている。
この制振機構40は、制振用駆動モータ41が駆動されてタイミングベルト45が移動されることにより、制振部材42が主走査方向(矢示方向)に移動され、移動状態からモータ41の駆動を停止することよって制振部材42が停止することで、制振部材42に慣性力が生じる。この慣性力の向きをキャリッジ5の移動による慣性力に対して逆方向にすることで、キャリッジ5による装置本体1のフレームに発生する振動を抑制することができる。
ところで、この画像形成装置においては、画像形成に必要な構成部材が、装置本体1の前側(操作部側)に集中し、また上述したように維持回復機構も装置前側に配置される。これら部材に対し、領域22に配置される基板類の質量は軽いため、図1に示したように、装置重心が前側になり質量バランスが悪くなっている。また、ジャム処理性を良好にするため、図2に示したようにローラ対は別れ更に重心位置が前に移動してしまいさらに質量バランスの悪いものになってしまう。
ここで、図1に斜線で示した領域22は、上述したように制御基板、電源基板などが配置されるが、主要な構成部品が前側に配置されているため、スペース的には余裕がある。この部分に、制振機構40を配置することで、重心位置を後側へ移動させることができ、装置本体の重心バランスを取ることができる。制振機構40は、装置本体1の重心位置に対して、距離が大きいほど重心移動量は大きくなるので、できる限り装置本体1の後側に配置されることが好ましい。つまり、図2に示すように制振機構40をキャリッジ5から離して装置本体1の後側に配置する方が好ましい。
次に、この画像形成装置における本発明の第1実施形態に係る制振制御に関わる制御部ついて図3のブロック図を参照して説明する。
印字制御部61は、図示しないパーソナルコンピュータなどの外部情報処理装置、画像読取り装置2などからの画像データを受領して、受領した画像データに応じてヘッド駆動部62を介して記録ヘッド20を駆動制御することで液滴を吐出させ、用紙P上に画像を形成する。主走査制御部63は、速度プロファイル格納部64に格納されたキャリッジ5の速度プロファイルと、キャリッジ5の主走査方向位置を検出するリニアエンコーダ10からのエンコーダ出力とに応じて、目標速度に対する現在速度の偏差から制御量(例えばPI制御値)を演算して、モータ駆動部65を介して主走査モータ6を駆動制御し、キャリッジ5を主走査方向に所要のキャリッジ速度で移動走査させる。
制振制御部66は、第1制振制御手段67及び第2制振制御手段68とで構成されている。
第1制振制御手段67は、制振効果を得るための制振部材42の移動速度プロファイルの算出や、制振部材42の動作開始のタイミングを管理して、実際に必要な時刻に必要な速度で制振動作を実行する。そこで、第1制振制御手段67は、主走査制御部63から主走査動作の速度プロファイルやタイミングに関する情報、印字制御部61からサブタンク21内のインク残量を取得する。そして、実際の制振部材42の移動のために、制振部材移動用のモータ駆動部69を介して駆動モータ41を駆動制御する。
第2制振制御手段68は、制振効果を得るために制振動作を開始する位置(制振動作開始位置)を算出し、制振部材42を移動可能な期間に制振動作開始位置に動作させ、かつ、必要以上の力をメカ筐体(装置本体1)に与えないための最適な移動速度プロファイルの算出や、移動動作を実行する。そこで、第2制振制御手段68は、主走査制御部63から主走査動作の移動領域やタイミングに関する情報を取得する。また、第2制振制御手段68は、第1制振制御手段67による制振動作の終了の監視を行う。この第2制振制御手段68による制振部材42の移動は、第1制振制御手段41と同様に、制振部材移動用のモータ駆動部69を介して制振用駆動モータ41を駆動制御して行なう。
また、制振制御部66は、本発明における制振動作開始位置調整を行う手段を兼ねており、振動を検知する振動検知部70からの検知信号を第2制御手段68を通じて入力し、制振動作開始位置の調整を行う。
ここで、制振動作を行うときの主走査制御部及び制振制御部の第1制振制御手段、第2制振制御手段の動作シーケンスについて図4を参照して説明する。
まず、主走査制御部63は、主走査動作開始の前に、主走査動作の速度プロファイルや移動開始地点や終了地点の主走査基準点からの距離など、制振動作に必要な情報を、第1制振制御手段67及び第2制振制御手段68に通知する。
第1制振制御手段67は、主走査制御部63から通知された主走査動作の情報を元に、主走査の制振動作の速度プロファイルを算出する。そして、主走査の加速開始を監視する。主走査制御部63が主走査の加速を開始したら、その旨を制振制御部66に通知し、第1制振制御手段67は、制振部材42の移動を開始してキャリッジ5の加速に対する制振動作を開始する。そして、第1制振制御手段67は、制振動作を終了すると、第2制振制御手段68に制振動作終了を通知し、主走査の減速開始を監視する。
その後、キャリッジ5が目標停止位置より規定のステップ数手前の位置まで到達したときに、主走査制御部63はキャリッジ5の減速を開始し、その旨を制振制御部66に通知する。制振制御部66の第1制振制御手段67は、キャリッジ5の減速に対する制振動作を開始し、終了したときに、第2制振制御手段68に対して制振動作の終了を通知する。
一方、第2制振制御手段68も、予め主走査制御部63より、速度プロファイルや移動領域移動開始地点や終了地点の主走査基準点からの距離といった主走査移動に関する情報を取得しておき、制振動作開始位置や開始地点への移動速度プロファイルを算出する。この開始地点移動速度プロファイルとしては、次の主走査移動開始までに制振動作開始位置に制振部材42を到達させ、かつ、なるべく力を装置本体1にかけないために加減速度を最小限に抑えたような最適な速度プロファイルを算出する。
この加減速度を算出後、制振動作開始位置への制振部材42の移動を開始する。このとき、仮にこの移動動作においてアクチュエータをフィードバック制御する場合、通常はPID制御のように算出した加減速度からの速度偏差の比例分などからフィードバック量を算出するが、フィードバックをかけることによる速度変化が装置本体1に与える力を一定値以下に抑えるために、フィードバック量に上下限を設ける。そして、制振部材42の制振動作開始位置までの移動が終了したときには、制振動作終了を監視する。その後、制振動作が終了したら、次の制振動作開始位置の算出、制振部材42の制振動作開始位置への移動を行い、制振動作の終了を監視する。この動作を繰り返し実行する。
このように、制振動作における制振部材の動作速度及びタイミングを算出して制振部材を移動させる第1制振制御手段と、制振部材の制振動作開始位置及び当該制振動作開始位置への移動速度プロファイルを算出し、制振動作実行時以外に制振部材を制振動作開始位置に移動させる第2制振制御手段とを有している構成とすることで、キャリッジの駆動源と異なる制振部材の駆動源を駆動制御するときの処理内容の変更、修正等を容易に行えるようになる。
次に、制振動作開始位置調整処理について図5のフロー図を参照して説明する。
まず、制振動作開始位置調整モードが開始されると、制振制御部66は、図5の処理を開始し、制振部材42を制振動作開始位置調整における初期位置に移動する。この初期位置は、例えば図2における制振部材42の移動可能範囲の最も左側とする。
そして、制振調整動作を開始する。制振調整動作では、キャリッジ5の移動による慣性力と制振部材42による慣性力が逆方向になるようにする動作で、例えばキャリッジ5を図2において右から左に駆動すると同時に制振部材42を左から右に駆動させる動作を行う。
次いで、制振調整動作が終了したときに、振動検知部70で検知された振動量を取得し、取得した振動量と制振動作開始位置とを対応させて内部の記憶手段に記憶(格納)する。
次に、前回の制振調整動作を実施したときの制振動作開始位置から予め定めた所定量(ここでは、X[mm]とする。)ずらした位置を次の制振調整動作時の制振動作開始位置とする。
ここで、次の制振動作開始位置が制振部材42の動作可能範囲を超えなければ、再び、制振調整動作を実施する。
これに対し、次の制振動作開始位置が制振部材42の動作可能範囲を超えた場合は、記憶手段に格納保存した振動量の中でもっとも振動量が小さかったときの制振動作開始位置を調整後の制振動作開始位置とする。
この制振動作開始位置の調整は工場での出荷前に行なうこともできるし、ユーザの下で行なうこともできる。
このように、制振部材の制振動作開始位置を調整する調整手段を備えている構成とすることで、当該装置における最適な制振効果が得られる制振動作開始位置から制振部材を移動させて制振動作を行うことができる。
次に、本発明の第2実施形態における制振動作開始位置調整処理について図6のフロー図を参照して説明する。
前記第1実施形態では装置本体1の振動を検知する振動検知部70を備えているが、この第2実施形態では装置本体1には振動検知部70を備えていない。この第2実施形態に係る制振動作開始位置調整を行うとき、ユーザが制振調整を開始する前に装置本体に振動を検知する振動検知手段を設置する。
まず、制振開始位置調整モードの実行が開始されると、制振制御部66は、図6の処理を開始し、制振部材42を制振動作開始位置調整における初期位置に移動する。この初期位置は、例えば図2における制振部材42の移動可能範囲の最も左側とする。
そして、制振調整動作を開始する。制振調整動作では、キャリッジ5の移動による慣性力と制振部材42による慣性力が逆方向になるようにする動作で、例えばキャリッジ5を図2において右から左に駆動すると同時に制振部材42を左から右に駆動させる動作を行う。
そして、制振調整動作が終了したときに、ユーザは設置した振動検知手段より振動量を読み取り、制振調整回数と対応させて記録する。また、制振制御部66は、制振調整動作回数と制振動作開始位置とを対応させて内部の記憶手段に記憶する。
次に前回制振調整動作を実施したときの制振動作開始位置から所定量(ここではX[mm]とする。)ずらした位置を次の制振調整動作時の制振動作開始位置とする。
ここで、次の制振動作開始位置が制振部材42の動作可能範囲を超えていなければ、再び制振調整動作を実施する。
これに対し、次の制振動作開始位置が制振部材42の動作可能範囲を超えたときには、ユーザは最も振動が小さかったときの制振調整動作回数を装置本体1の操作部或いは装置本体1に接続される情報処理装置など、外部から入力する。
これを受けて、制振制御部66は、内部の記憶手段に保存した入力された制振調整動作回数に対応した制振動作開始位置を調整後の制振動作開始位置とする。
これにより、装置個々に振動検知手段を設けなくとも最適な制振部材の制振動作開始位置を調整することができる。
次に、本発明の第3実施形態における制振動作開始位置調整処理について図6のフロー図を参照して説明する。
前記第2実施形態ではユーザが制振調整を開始する前に装置本体に振動を検知する振動検知手段を設置したが、この第3実施形態では振動検知手段を使用しない。
まず、制振開始位置調整モードの実行が開始されると、制振制御部66は、図7の処理を開始し、制振部材42を制振動作開始位置調整における初期位置に移動する。この初期位置は、例えば図2における制振部材42の移動可能範囲の最も左側とする。
そして、制振調整動作を開始する。制振調整動作では、キャリッジ5の移動による慣性力と制振部材42による慣性力が逆方向になるようにする動作で、例えばキャリッジ5を図2において右から左に駆動すると同時に制振部材42を左から右に駆動させる動作を行う。
ここで、制振動作開始位置調整終了要求が装置本体1の図示しない操作部或いは装置本体1に接続される情報処理装置など、外部から入力されたか否かを判別する。
このとき、制振動作開始位置調整終了要求の入力がなければ、次に前回制振調整動作を実施したときの制振動作開始位置から所定量(ここではX[mm]とする。)ずらした位置を次の制振調整動作時の制振動作開始位置とする。
そして、次の制振開始位置が制振部材の動作可能範囲を超えていなければ、当該次の制振動作開始位置から制振部材42の移動を開始して制振調整動作を実施し、次の制振開始位置が制振部材42の動作可能範囲を超えていれば制振動作開始位置を初期位置に戻し再び制振調整動作を実施する。
ユーザは制振調整動作終了後、振動が最も小さいと判断したときに装置本体1に対して制振動作開始位置調整の停止を要求する指示を行なう。
この制振動作開始位置調整の停止を要求する指示を受けると、制振制御部66は、要求があった時点での制振動作開始位置を調整後の制振動作開始位置とする。
これにより、振動検知手段が装置内部にも外部にもなくても制振部材の制振動作開始位置を調整することができる。
次に、本発明の第4実施形態について図8のフロー図を参照して説明する。
印刷動作中のキャリッジ5の動作範囲は印刷データにより異なるため、ここでは、キャリッジ動作範囲に対応して制振部材42の動作範囲を決定する場合の制振動作開始位置の設定を行っている。
キャリッジ5を走査するスキャン要求を受信すると、キャリッジ5の動作範囲を算出する。次に、キャリッジ5の動作範囲から制振部材42の制振動作開始位置を算出する。例えば、印刷画像が用紙の右部分にある場合はキャリッジ5は装置の右部分を往復移動するため、振動源は装置本体1の右寄りにあることになる。この場合は、制振部材42も装置本体1の右部分で動作をした方がより制振効果を得られる。
そして、制振動作開始位置が決定したときに、制振部材42を当該決定した制振動作開始位置に移動する。その後、キャリッジ5を駆動しスキャン(印字)動作をするとともに制振部材5を駆動して制振動作を実施する。
これにより、印刷画像により振動源であるキャリッジ5の動作範囲が異なる場合においても効果的に振動を抑制することができる。
なお、上述した制振手段の前記制振部材の移動を制御する制振制御手段を構成する制振動作における前記制振部材の動作速度及びタイミングを算出して前記制振部材を移動させる処理(第1制振制御手段の処理)、制振部材の制振動作開始位置及び当該制振動作開始位置への移動速度プロファイルを算出し、制振動作実行時以外に前記制振部材を前記制振動作開始位置に移動させる処理(第2制御手段の処理)は、本発明における制振動作開始位置調整処理を含めて、プログラムによって構成し、コンピュータに行わせるようにしている。
そして、このプログラムは記憶媒体に記憶し、あるいは、ネットを通じてダウンロードで提供することができる。
さらに、本発明に係る画像形成装置とこの画像形成装置に印刷データを与えるパーソナルコンピュータなどの情報処理装置とで画像形成システムを構成することができる。また、画像形成装置に画像読取装置を備えることもできる。
1 装置本体
5 キャリッジ
20 記録ヘッド
40 制振機構(制振手段)
41 制振用駆動モータ
42 制振部材
63 主走査制御部
66 制振制御部(制振動作開始位置調整手段)
67 第1制振制御手段
68 第2制振制御手段

Claims (5)

  1. 画像形成手段を搭載した主走査方向に往復移動するキャリッジと、
    前記キャリッジの駆動源とは別の制振用駆動源で、前記主走査方向に往復移動される制振部材を含み、前記キャリッジの移動に伴う振動を抑制する制振手段と、
    前記制振手段の前記制振部材の移動を制御する制振制御手段と、
    前記制振部材の制振動作開始位置を調整する調整手段と、を備え
    前記制振制御手段は、前記制振用駆動源を駆動制御して、前記制振部材を移動、停止させて、前記キャリッジの移動による慣性力に対して逆方向の慣性力を生じさせる制振動作を制御し、
    前記制振制御手段は、前記キャリッジの加速時及び減速時の少なくともいずれかで、前記制振動作を開始し、
    前記調整手段は、複数の開始位置から前記制振動作を行う調整動作を行う
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記調整手段は、前記制振動作開始位置と、振動量及び前記調整の回数の少なくともいずれかとを対応付けて格納することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記調整手段は、複数の開始位置から前記制振動作を行う調整動作を行った結果、最も振動量が小さくなる位置を調整後の制振動作開始位置とすることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 外部から入力される前記制振動作開始位置の調整終了要求があったときの制振動作開始位置を調整後の制振動作開始位置とすることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 印字要求に基づいてキャリッジの動作範囲を算出し、前記キャリッジの動作範囲に基づいて前記制振動作開始位置を算出することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の画像形成装置。
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