JP2011167866A - 画像形成装置 - Google Patents

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正彦 山田
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貴之 新原
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雄一郎 前山
Masahito Ogawa
雅人 小川
Shigeru Morinaga
滋 森永
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Abstract

【課題】キャリッジの加減速時の衝撃荷重によって装置本体が振動して画像品質が低下する。
【解決手段】記録ヘッド10を搭載するキャリッジ2と、キャリッジ2を主走査方向に摺動自在に支持するガイドロッド3及び副ガイド4と、キャリッジ2を主走査方向に移動させるキャリッジ駆動ユニット5と、ガイドロッド3及び副ガイド4を支持し、キャリッジ駆動ユニット5を主走査方向に一定の範囲で移動可能に支持する主走査フレーム6と、キャリッジ駆動ユニット5を移動可能な状態と固定した状態とに切り替える制限機構7A、7Bとを備え、制限機構7は加減速時にはキャリッジ駆動ユニット5を移動可能な状態にし、画像形成時には固定状態に切り替える。
【選択図】図4

Description

本発明は画像形成装置に関し、特に画像形成手段を搭載したキャリッジを備える画像形成装置に関する。
プリンタ、ファクシミリ、複写装置、プロッタ、これらの複合機等の画像形成装置として、例えばインク液滴を吐出する記録ヘッドを用いた液体吐出記録方式の画像形成装置としてインクジェット記録装置などが知られている。この液体吐出記録方式の画像形成装置は、記録ヘッドからインク滴を、搬送される用紙(紙に限定するものではなく、OHPなどを含み、インク滴、その他の液体などが付着可能なものの意味であり、被記録媒体あるいは記録媒体、記録紙、記録用紙などとも称される。)に対して吐出して、画像形成(記録、印字、印写、印刷も同義語で使用する。)を行なうものであり、記録ヘッドが主走査方向に移動しながら液滴を吐出して画像を形成するシリアル型画像形成装置と、記録ヘッドが移動しない状態で液滴を吐出して画像を形成するライン型ヘッドを用いるライン型画像形成装置がある。
なお、本願において、液体吐出方式の「画像形成装置」は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックス等の媒体に液体を吐出して画像形成を行う装置を意味し、また、「画像形成」とは、文字や図形等の意味を持つ画像を媒体に対して付与することだけでなく、パターン等の意味を持たない画像を媒体に付与すること(単に液滴を媒体に着弾させること)をも意味する。また、「インク」とは、インクと称されるものに限るものではなく、吐出されるときに液体となるものであれば特に限定されるものではなく、例えば、DNA試料、レジスト、パターン材料なども含まれる。また、「画像」とは平面的なものに限らず、立体的に形成されたものに付与された画像、また立体自体を3次元的に造形して形成された像も含まれる。
このような画像形成装置として、上述したように、画像形成手段である液体吐出ヘッドからなる記録ヘッドをキャリッジに搭載し、液体吐出ヘッドを主走査方向に移動走査し、媒体を主走査方向と直交する副走査方向に間歇的に移動させながら、記録ヘッドから液滴を吐出させて画像を形成するシリアル型画像形成装置が知られている。なお、以下の説明でも画像形成手段は液体吐出ヘッドである例で説明しているが、画像形成手段としては液体吐出ヘッドに限らず、その他の画像形成手段であっても本発明は同様に適用することができる。
ところで、シリアル型画像形成装置においては、記録ヘッドを搭載したキャリッジの往復移動に伴って装置本体に振動が誘発される。特に、印刷速度向上のため、キャリッジ速度が高速化し、これに伴ってキャリッジ主走査時の加減速が急となり、装置本体の振動が大きなものとなっている。
そこで、従来から、例えば、キャリッジ移動装置における第2プーリを第1プーリに対して接近離間可能、且つ第1プーリから離間する方向へ弾性付勢するよう支持する支持部材に粘弾性体を介して重量体を付加するようにしたもの(特許文献1)、駆動源からの駆動力をダンパを介してキャリッジに伝達するようにしたもの(特許文献2)、キャリッジ駆動機構や記録媒体搬送ガイド板が取り付けられたキャリッジ駆動ユニットのユニット側板を振動吸収部材を介して締結ねじを用いて本体ベースフレームに取り付けるもの(特許文献3)などが知られている。
特許第2919650号公報 特開2004−66786号公報 特開2005−349792号公報
ところで、上述したような振動減衰部材(振動吸収部材)を用いてキャリッジの移動に伴う振動を抑制する構成において、振動減衰部材は、その部材が圧縮することによって力を減衰する作用を発揮するものであるから、減衰できる力は、その振動減衰部材が伸縮できる長さ、振動減衰部材の硬度、及び材料の持つ減衰特性によって定まることになる。
一方、キャリッジの往復移動に伴って発生する振動は、加減速時に発生する衝撃荷重であって、当該衝撃荷重をキャリッジを駆動する主走査駆動ユニットや装置本体が受けることによって、装置本体の振動が発生するものである。
ここで、振動減衰部材として一般的に使用されるゴムダンパは、低くても10Hz以上の振動であれば減衰可能であるが、上述したようなキャリッジの加減速時に発生する衝撃荷重を減衰させる作用は十分でない。
この場合、ゴムダンパの圧縮量を増やすことで減衰特性を高めることも考えられるが、圧縮量を増やすことは、キャリッジに対し常に遊びを設けることになるため、キャリッジ送り精度が低下し、キャリッジに搭載された記録ヘッドの相対的な位置精度を保つことが困難になって、画質が低下することになる。また、ゴムダンパの硬度を変えることにより緩衝の効果を変えられるが、硬度を下げれば、キャリッジ送り精度が低下し、硬度を上げると、衝撃緩衝の効果が低下することになる。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、画像品質を低下させることなく、キャリッジの加減速に伴う振動を抑制することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明に係る画像形成装置は、
画像を形成する画像形成手段を搭載したキャリッジと、
前記キャリッジを主走査方向に摺動自在に支持するガイド部材と、
前記キャリッジを移動させる駆動源と、
前記駆動源の駆動力を前記キャリッジに伝達する駆動力伝達手段と、
前記駆動源及び前記駆動力伝達手段を一体で支持するキャリッジ駆動フレーム部材と、 前記ガイド部材を支持し、前記キャリッジ駆動フレーム部材を一定の範囲で移動可能に支持する主走査フレーム部材と、
前記キャリッジ駆動フレーム部材を移動可能な状態と固定した状態とに切り替える制限手段と、を備え、
前記制限手段は、前記キャリッジの加減速時には前記キャリッジ駆動フレーム部材を移動可能な状態に、画像形成領域では前記キャリッジ駆動フレーム部材を固定した状態に切り替える
構成とした。
ここで、前記キャリッジ駆動フレーム部材は前記主走査フレームに衝撃緩衝部材を介して支持され、主走査方向に一定範囲で移動可能であり、主走査方向と直交する方向には移動しない構成とできる。
また、前記制限手段は、前記キャリッジ駆動フレームの主走査方向両端側に設けられている構成とできる。
また、前記制限手段は、前記キャリッジ駆動フレームの移動可能量を調整可能である構成とできる。
本発明に係る画像形成装置によれば、キャリッジを駆動する駆動源及び駆動力伝達手段を一体で支持するキャリッジ駆動フレーム部材と、ガイド部材を支持し、キャリッジ駆動フレーム部材を一定の範囲で移動可能に支持する主走査フレーム部材と、キャリッジ駆動フレーム部材を移動可能な状態と固定した状態とに切り替える制限手段と、を備え、制限手段は、前記キャリッジの加減速時にはキャリッジ駆動フレーム部材を移動可能な状態に、画像形成領域ではキャリッジ駆動フレーム部材を固定した状態に切り替える構成としたので、画像品質を低下させることなく、キャリッジの加減速に伴う振動を抑制することができる。
本発明に係る画像形成装置としてのインクジェット記録装置の一例の全体構成を示す斜視説明図である。 同装置の模式的側面説明図である。 同装置の主走査ユニットの斜視説明図である。 同主走査ユニットの概略平面説明図である。 同主走査ユニットの分解斜視説明図である。 同主走査ユニットの動作説明に供する平面説明図である。 同主走査ユニットの動作説明に供する平面説明図である。 同主走査ユニットの動作説明に供する平面説明図である。 同主走査ユニットの動作説明に供する平面説明図である。 同主走査ユニットの動作説明に供する平面説明図である。 同主走査ユニットの動作説明に供する平面説明図である。 同主走査ユニットの動作説明に供する平面説明図である。 同主走査ユニットの動作説明に供する平面説明図である。 同主走査ユニットの動作説明に供する平面説明図である。 同主走査ユニットの動作説明に供する平面説明図である。 同主走査ユニットの動作説明に供する平面説明図である。 同主走査ユニットの動作説明に供する平面説明図である。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。本発明に係る画像形成装置としてのインクジェット記録装置の一例について図1及び図2を参照して説明する。なお、図1は同記録装置の全体構成を示す斜視説明図、図2は同装置の模式的側面説明図である。
このインクジェット記録装置は、シリアル型インクジェット記録装置であり、記録装置本体101の内部には、画像形成部102、用紙吸引搬送部103、ロール紙収納部104、電装基板収納部106などが配置され、装置本体101の上部には画像読取り部107(図1では図示省略)が備えられている。
画像形成部102は、後述するように主走査ユニット1を備え、キャリッジ2にブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色のインク滴を吐出する液体吐出ヘッドを含む記録ヘッド10が搭載されている。各記録ヘッド10には図示しないが液体吐出ヘッドにインクを供給するサブタンクが一体的に備えられている。
この主走査ユニット1のキャリッジ2の主走査領域のうち、記録領域では、用紙130が用紙吸引搬送部103によってキャリッジ2の主走査方向と直交する方向(副走査方向:矢示B方向)に間欠的に搬送される。
また、主走査領域のうち一方の端部側領域には、記録ヘッドの維持回復を行う維持回復機構108が配置されている。さらに、主走査方向のキャリッジ移動領域外又は、上記主走査領域のうち他方の端部側領域には、記録ヘッドのサブタンクに供給する各色のインクを収容したメインカートリッジ109が記録装置本体1に対して着脱自在に装着される。
また、ロール紙収容部104は給紙手段であり、ロール紙(用紙)130がセットされているが、幅方向(矢示A方向)のサイズが異なるロール紙がセット可能である。ロール紙130は、その紙軸に両側からフランジ131を装着し、フランジ受け132に載置する。フランジ受け132の内部には、図示しない支持コロが設けられ、支持コロがフランジ131の外周と当接することでフランジ131が回転し、用紙130が給送される。
この記録装置では、ロール紙収容部104から搬送された用紙130は、記録装置本体101の後方から前方に向けて、搬送手段(ローラ対133、搬送ローラであるレジストローラ134及びレジスト加圧ローラ135など)により記録領域へ搬送される。そして、キャリッジ2を主走査方向に移動し、用紙130を間欠的に送りながら、記録ヘッド10を画像情報に応じて駆動して液滴を吐出させることによって、用紙130上に所要の画像が形成される。さらに、画像形成後の用紙は、所定の長さにカットされ、装置本体101の正面側に配置された図示しない排紙トレイへ排出される。
次に、この画像形成装置の主走査ユニット1の詳細について図3ないし図5を参照して説明する。なお、図3は同主走査ユニットの斜視説明図、図4は同じく概略平面説明図、図5は同じく分解斜視説明図である。
主走査ユニット1は、画像形成手段である記録ヘッド10を搭載するキャリッジ2と、キャリッジ2を主走査方向に摺動自在に支持するガイド部材であるガイドロッド3及び副ガイド4と、キャリッジ2を主走査方向に移動させるキャリッジ駆動ユニット5と、ガイドロッド3及び副ガイド4を支持し、キャリッジ駆動ユニット5を主走査方向に一定の範囲で移動可能に支持する主走査フレーム6と、キャリッジ駆動ユニット5を移動可能な状態と固定した状態とに切り替える制限手段である制限機構7A、7B(以下、区別しないときは「制限機構7」といい、他の部材も同様とする。)とを備えている。
ここで、主走査フレーム6は、主走査方向両側の側板部6A、6Bと底板部6Cとで構成され、ガイドロッド3及び副ガイド4を固定支持している。また、側板部6A、6B間には、キャリッジ2の主走査方向に沿ってキャリッジ2の主走査位置を検知するためのエンコーダシート11が配置され、キャリッジ2にエンコーダシート12を読取るエンコーダセンサ12が設けられ、これらによってリニアエンコーダ15が構成されている。また、キャリッジ2には副ガイド4に摺接する摺接部13が設けられている。また、側板部6A側にはキャリッジ2のホーム位置を検出するホーム位置センサ14が設けられている。
キャリッジ駆動ユニット5は、キャリッジ2を移動させる駆動源である駆動モータ(主走査モータ)21と、主走査モータ21の駆動力をキャリッジ2に伝達する、駆動プーリ22、従動プーリ23及びプーリ22,23間に掛け回されたタイミングベル24で構成される駆動力伝達手段と、駆動モータ21及び駆動力伝達手段を一体で支持するキャリッジ駆動フレーム25とで構成される。タイミングベルト24とキャリッジ2と連結部材18にて連結されている。
このキャリッジ駆動ユニット5のキャリッジ駆動フレーム25には、主走査フレーム6の底板部6Cに設けられた位置決めピン19A、19Bに係合する長孔(孔は溝形状を含む意味)26A、26Bが形成されている。これにより、キャリッジ駆動フレーム25は、主走査方向に長孔26の主走査方向長さの範囲で移動可能となり、また副走査方向では移動を規制されている。
そして、キャリッジ駆動ユニット5のキャリッジ駆動フレーム25の両端部と主走査フレーム6の側板部6A、6Bとの間に、フレーム25を内側に向かって付勢するばね27A、27Bを配置し、主走査ユニット1内において、キャリッジ駆動ユニット5は主走査方向に対してのみ移動可能となり、ばね27A、27Bにより中央の位置に戻るように支持されている。
また、制限機構7は、キャリッジ駆動ユニット5のキャリッジ駆動フレーム25の両端に当接可能に配置されたカム31A、31Bと、キャリッジ駆動フレーム25の移動を抑制するダンパ32A、32Bとを有している。
ここで、図2に示すように、カム31の大円部31aがキャリッジ駆動フレーム25の両端に当接しているときには、キャリッジ駆動フレーム25は主走査方向移動が不可能な状態(固定された状態)になり、カム31の小円部31bがキャリッジ駆動フレーム25の両端側に位置するときには、キャリッジ駆動フレーム25は主走査方向移動が可能な状態になる。
次に、このように構成した主走査ユニット1の作用について図6以降をも参照して説明する。
まず、印刷開始前(キャリッジ駆動前)、キャリッジ2は、図6及び図7に示すホーム位置にある。このとき、カム31の大円部31aがキャリッジ駆動フレーム25の両端面に当接しているので、キャリッジ駆動ユニット5は主走査方向で固定された状態になっている。なお、図7はキャリッジ2を透過状態で示している。
そして、印刷ジョブを受領して印刷を開始するとき、図8に示すように、カム31を矢示(白抜き)方向に回転させて、カム31の小円部31bをキャリッジ駆動ユニット5側に向ける。これにより、カム31の小円部31bとキャリッジ駆動ユニット30の両側面との間に空間が形成されるため、キャリッジ駆動ユニット30は主走査方向に対して移動可能となる。
その後、キャリッジ2を用紙150の印刷開始位置に向けて移動させるため駆動を開始するとき、主走査モータ21を駆動し、タイミングベルト24を介してキャリッジ2を印刷位置まで加速させ始める。
このとき、キャリッジ2が移動を開始するのと同時に、キャリッジ2からの反力でタイミングベルト24を逆方向に移動させる荷重が発生する。タイミングベルト24に掛かる荷重は、主走査モータ21を介してキャリッジ駆動ユニット5に伝播するため、キャリッジ駆動ユニット5が、主走査フレーム6上をキャリッジ2の移動方向(図9の矢印40の方向)とは逆方向(矢印41の方向)に移動する。ここで、キャリッジ駆動ユニット5は、ばね27を介して支持されているため、主走査フレーム6に直接荷重が掛からないため、振動の発生を抑制できる。
さらにキャリッジ2を印刷開始位置に向けて移動させながら印刷速度に到達するまで加速させている状態では、図10に示すように、キャリッジ駆動ユニット5は主走査方向に対しばね27により不規則な移動を行うが、加速時は高度な位置精度を必要としないため、細かい制御は不要であり問題はない。なお、キャリッジ2の位置はリニアエンコーダ15によって検出されている。
その後、キャリッジ2が印刷開始位置の手前の位置で加速が完了し印刷する一定の速度に到達したときには、図11に示すように、加速による荷重が無くなるため、キャリッジ駆動ユニット5はばね31の付勢力で元の中央の位置に戻され、さらに揺動抑制ダンパ32により揺れが抑えられていく。リニアエンコーダ15の検出信号からキャリッジ2の揺れが小さくなったことを検出できたときには、カム31を矢示(白抜き)方向に回転させて大円部31aをキャリッジ駆動ユニット30の両側面に当接させる。これにより、キャリッジ駆動ユニット5は主走査方向での位置が固定される。
なお、カム31の大円部31aと小円部31bの途中の部分を、キャリッジ駆動ユニット5側に向けることにより、キャリッジ駆動ユニット5は主走査方向に対する揺動可能範囲を狭くすることができるため、キャリッジ2の揺れを早く収束させることができる。つまり、制限機構7によるキャリッジ駆動ユニット5の移動範囲を制限する制限量を調整可能とすることで、キャリッジ2の揺れを早く収束させることができる。
そして、図12に示すように、この状態でキャリッジ2を移動させながら記録ヘッド10によって用紙150上に画像を形成する。このとき、キャリッジ駆動ユニット5は、カム31により主走査方向が固定されており、キャリッジ2の加減速による荷重も掛からないため、用紙150に対するキャリッジ送り位置精度を高くできるので、高品質の印刷が行える。すなわち、少なくとも画像形成領域(記録領域、印字領域)ではキャリッジ駆動ユニット5は固定された状態に切り替わる。
その後、図13に示すように、キャリッジ2が印刷終了位置まで移動して印刷が終了したとき、キャリッジ駆動ユニット5は、カム31により主走査方向が固定されている状態である。
さらに、キャリッジ2は印刷終了位置を越えて移動されるが、このときは未だ印刷速度のままである。そして、印刷動作が終了すると、図14に示すように、カム31を回転させ、小円部31bをキャリッジ駆動ユニット5側に向ける。これにより、キャリッジ駆動ユニット5は再び主走査方向において移動可能な状態となる。
そして、キャリッジ2を停止位置に向けて減速移動させる。このとき、図15に示すように、加速時と同様に、タイミングベルト24に荷重が掛かるが、方向は加速時とは逆方向に移動させる荷重が発生し、キャリッジ駆動ユニット5は、主走査フレーム6上をキャリッジ2の移動方向とは同じ方向に移動する。ここでも、キャリッジ駆動ユニット5は、ばね31を介して主走査フレームに6に支持されているので、主走査ユニット5には直接荷重が掛からないため、振動の発生が抑制される。
さらに、図16に示すように、キャリッジ2を停止位置に向けて移動させながら減速させている状態でも、キャリッジ駆動ユニット5は主走査方向においてばね31により不規則な移動を行うが、減速時も高度な位置精度を必要としないため、細かい制御は不要であり問題はない。
その後、キャリッジ2の減速が完了し停止したときには、図17に示すように、減速による荷重が無くなるのでキャリッジ駆動ユニット5はばね27により、元の中央の位置に戻され(矢印43方向)、さらに揺動抑制ダンパ32により揺れも抑えられる。このまま、印刷ジョブが終了する場合は、リニアエンコーダ15により、キャリッジ2の揺れが小さくなったことを確認した後、カム31を回転させて大円部31aをキャリッジ駆動ユニット5の両端面に当接させることにより、キャリッジ駆動フレーム45を固定する。
また、印刷ジョブが継続する場合は、カム31の小円部31bをキャリッジ駆動ユニット5の両端面側に向けたまま、キャリッジ2を逆方向の印刷位置まで加速させて、印刷を継続する。
このように、キャリッジを駆動する駆動源及び駆動力伝達手段を一体で支持するキャリッジ駆動フレーム部材と、ガイド部材を支持し、キャリッジ駆動フレーム部材を一定の範囲で移動可能に支持する主走査フレーム部材と、キャリッジ駆動フレーム部材を移動可能な状態と固定した状態とに切り替える制限手段と、を備え、制限手段は、前記キャリッジの加減速時にはキャリッジ駆動フレーム部材を移動可能な状態に、画像形成領域ではキャリッジ駆動フレーム部材を固定した状態に切り替える構成とすることで、画像品質を低下させることなく、キャリッジの加減速に伴う振動を抑制することができる。
つまり、キャリッジ駆動フレームを移動可能状態と固定状態とに切り替える制限手段を設け、印刷前後の加減速時にはキャリッジ駆動フレームを移動可能状態として衝撃荷重の主走査フレームや装置本体に対する伝播を防止し、印刷時の等速時はキャリッジ駆動フレームを固定状態とすることにより、キャリッジの送り位置精度低下を防止することで、主走査方向の印刷位置ずれによる画質の低下を招くことなく、衝撃荷重による装置本体の振動を低減することができる。
ここで、キャリッジ駆動フレームを主走査フレームに対して主走査方向に遊びを設けて移動できるようにした上で、弾性部材を介して支持することにより、緩衝距離を長く取れるため、加減速時の衝撃荷重に対する緩衝の効果を大きくすることができる。一方、副走査方向に対しては遊びを設けないことで、被印刷媒体に対して副走査方向のキャリッジ位置精度を高くすることができる。これにより、副走査方向の印刷位置ずれによる画質の低下を招くことなく、衝撃荷重による装置本体の振動を低減することができる。
また、制限手段を主走査方向両側に配置することで、緩衝距離を長くできるので、衝撃荷重の緩衝効果を大きくしながら、印刷時の等速時はキャリッジ駆動フレームの主走査方向の両側で固定できることにより、画質の低下を招くことなく、装置本体の振動をさらに低減することができる。
また、制限手段によるキャリッジ駆動フレームの移動量を制限する制限量を調整可能とすることで、キャリッジ駆動フレームの主走査方向に対する揺動可能範囲を狭くすることができるため、キャリッジの揺れを早く収束させることができる。
1 主走査ユニット
2 キャリッジ
3 ガイドロッド
4 副ガイド
5 キャリッジ駆動ユニット
6 主走査フレーム
7A、7B 制限手段(制限機構)
21 駆動モータ
24 タイミングベルト
25 キャリッジ駆動フレーム
27A、27B ばね
31A、31B カム
32A、32B ダンパ
101 装置本体
102 画像形成部
103 用紙吸引搬送部
104 ロール紙収納部104
107 画像読取り部
130 ロール紙

Claims (4)

  1. 画像を形成する画像形成手段を搭載したキャリッジと、
    前記キャリッジを主走査方向に摺動自在に支持するガイド部材と、
    前記キャリッジを移動させる駆動源と、
    前記駆動源の駆動力を前記キャリッジに伝達する駆動力伝達手段と、
    前記駆動源及び前記駆動力伝達手段を一体で支持するキャリッジ駆動フレーム部材と、 前記ガイド部材を支持し、前記キャリッジ駆動フレーム部材を一定の範囲で移動可能に支持する主走査フレーム部材と、
    前記キャリッジ駆動フレーム部材を移動可能な状態と固定した状態とに切り替える制限手段と、を備え、
    前記制限手段は、前記キャリッジの加減速時には前記キャリッジ駆動フレーム部材を移動可能な状態に、画像形成領域では前記キャリッジ駆動フレーム部材を固定した状態に切り替える
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記キャリッジ駆動フレーム部材は前記主走査フレームに衝撃緩衝部材を介して支持され、主走査方向に一定範囲で移動可能であり、主走査方向と直交する方向には移動しないことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制限手段は、前記キャリッジ駆動フレームの主走査方向両端側に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制限手段は、前記キャリッジ駆動フレームの移動可能量を調整可能であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の画像形成装置。
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