JP5337767B2 - 耕耘作業機 - Google Patents
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Description
この耕耘作業機は、機体の後部から牽引ヒッチ(以下、「ヒッチ部材」という)が後方に向けて延出され、ヒッチ部材の後端部にすき支持体が設けられ、すき支持体の下端部にすき体が設けられている。
左右のロータ支持柄体にロータの回転軸や車輪の輪軸を嵌合させることで、ロータを左右のロータ支持柄体で支持することができる(例えば、特許文献1参照。)。
一方、搬送時には、駆動軸に車輪を取り付けるとともに、左右のロータ支持柄体でロータを支持することで、ロータを耕耘作業機とともに搬送することができる。
このため、グリップを握ってハンドルを持ち上げて搬送位置に支持するハンドル持上荷重が大きくなり、特に、長距離の搬送において操作者に過大な負担がかかっていた。
このため、ロータの上端部がハンドルの上方に突出してしまい、耕耘作業機のコンパクト性を維持できない。
よって、ロータ支持柄体はヒッチ部材の連結部材から機体後方に離れた部位に設けられている。
このため、ロータ支持柄体でロータを支持した状態において、ヒッチ部材にねじれ変形が生じやすく、ロータを安定的に支持することができない。
よって、機体の後部側に近づけてロータを設けることができるので、ロータの重心位置を耕耘作業機の重心位置側に寄せることができる。
これにより、ハンドル(グリップ)を搬送位置に持ち上げる際のハンドル持上荷重を小さく抑えることができ、特に、長距離搬送時に操作者に負担をかけないようにできる。
よって、スタッド部にロータの回転軸を嵌合させることで、ロータをハンドルコラムに沿って配置することができる。
これにより、ロータをハンドルコラムの下方に配置可能になり、耕耘作業機のコンパクト性を維持することができる。
これにより、スタッド部にロータの回転軸を嵌合させることで、ロータを機体の後部で安定的に支持することができる。
ヒッチ取付部は機体の後部に強固に設けられた部材である。このヒッチ取付部に一対の支え部を設けることで、一対の支え部を簡単な構成で強固に支持することができる。
これにより、請求項1と同様に、ハンドル持上荷重を抑制でき、さらにコンパクト性を維持でき、加えてロータを安定的に支持できる。
よって、スタッド部を前壁部および後壁部の2箇所で支えることで、スタッド部を強固に支持することができる。
これにより、スタッド部でロータを安定的に支持することができる。
よって、スタッド部にロータの回転軸を嵌合させた状態において、回転軸の端部の全域を後壁部に当接することができる。
これにより、スタッド部にロータの回転軸を嵌合させた状態において、ロータをハンドルコラムに対して平行な向きに安定的に支持することができる。
これにより、一方のスタッド部に嵌合されたロータと他方のスタッド部に嵌合されたロータとの間隔を小さく抑えることができ、一対のロータを機体幅方向においてコンパクトにまとめた状態に配置できる。
耕耘作業機10は、図1に示すように運搬時に左右の車輪15を装着可能で、かつ、図3に示すように耕耘(作業)時に左右のロータ25,26(左ロータ25は図2参照)を装着可能に構成されている。
リコイルノブ49を手で握ってケーブル48を機体後方に引っ張ることによりエンジン12を駆動することができる。
減速ケース42の後上端部(後部)42bにコラム支持部16が設けられ、コラム支持部16からハンドルコラム17が機体後方に向けて上り勾配に延出されている。
この減速ケース42内に減速機構が収容されている。
左右側に突出された駆動軸44は、六角柱(角柱)に形成され、左右の車輪15が着脱自在に取付可能で、かつ、左右のロータ25,26が着脱自在に取付可能な軸である。
図1においては、左右の駆動軸44に左右の車輪15が取り付けられた状態を示す。
左右の駆動軸44が回転することで、左右の車輪15や左右のロータ25,26が回転する。
この耕耘作業機10によれば、エンジン12の動力を減速部14を介して左右のロータ25,26に伝え、左右のロータ25,26を回転する。左右のロータ25,26を回転することにより、左右のロータ25,26で土壌を耕耘しながら走行する。
すなわち、耕耘作業機10は、左右のロータ25,26で土壌を耕耘しながら作業者が後方から走行する歩行型耕耘機である。
左回転軸31は、前端部31aが左スタッド部52の六角柱に対応させて六角状(角状)の孔に形成され、その他の部位は円筒状(図6、図7参照)に形成されている。
さらに、図7に示すように、左回転軸31の後端部31cから外側に向けて90°の間隔(一定間隔)をおいて4個の左後耕耘爪34が延出されている。
この右ロータ26は、ロータリ/車輪支持手段20の右スタッド部53に着脱可能な右回転軸(回転軸)36と、右回転軸36の前端部36aに設けられた複数の右前耕耘爪(耕耘爪)37と、右回転軸36の中央部36bに設けられた複数の右中央耕耘爪(耕耘爪)38と、右回転軸36の後端部36cに設けられた複数の右後耕耘爪(耕耘爪)39とを備えている。
右回転軸36の前端部36aは、右スタッド部53の六角柱に対応させて六角状(角状)の孔に形成され、その他の部位は円筒状(図6、図7参照)に形成されている。
さらに、図7に示すように、右回転軸36の後端部36cから外側に向けて90°の間隔(一定間隔)をおいて4個の右後耕耘爪39が延出されている。
この支持部材51は、機体幅方向において中央部に設けられたヒッチ取付部55と、ヒッチ取付部55の左側に設けられた左支え部(一対の支え部の一方)56と、ヒッチ取付部55の右側に設けられた右支え部(一対の支え部の他方)57とを備えている。
このヒッチ取付部本体63は、ヒッチ上部66、ヒッチ前壁部67およびヒッチ下部68で断面略コ字状に形成されている。
左右の上ブラケット61は、減速ケース42の左右のボス43にボルト45でそれぞれねじ結合されている。左右のボス43は、減速ケース42の後上端部42bに設けられている。
左右の下ブラケット62は、減速ケース42の中央部42aにボルト46でそれぞれねじ結合されている。
剛性の高い減速ケース42に、ヒッチ取付部本体63を左右の上ブラケット61および左右の下ブラケット62を介して設けることで、ヒッチ取付部本体63を減速ケース42に強固に取り付けることができる。
上貫通孔66aおよび下貫通孔68aは、鉛直方向を向いて同軸上に形成され、ヒッチピン64が着脱自在に挿通可能な孔である。
この右支え部57は、減速ケース42の後部側に略鉛直に設けられた前壁部71と、前壁部71の下端部から機体後方に向けて略水平に折り曲げられた下部72と、前壁部71の上端部から機体後方に向けて略水平に折り曲げられた上部73と、上部73の後端部から傾斜状に折り曲げられた後壁部74とを有する。
上部73をヒッチ上部66と同様に略水平に配置することで、上部73はヒッチ取付部本体63のヒッチ上部66に対して面一に配置されている。
よって、上部73はヒッチ取付部本体63のヒッチ上部66に右上ブラケット61を介在させた状態で強固に連結されている。
これにより、ヒッチ取付部本体63の右端部63bに右支え部57が強固に設けられている。
後壁部74の右端部74aおよび前壁部71の右端部71a(すなわち、支持部材51の両端部の他方)に右スタッド部53の基部53aが設けられている。
右スタッド部53は、一対のスタッド部52,53の他方の部材である。
よって、右スタッド部53の先端部53bは、ハンドルコラム17に対して平行に(すなわち、ハンドルコラム17に沿って)配置されている。
なお、右回転軸36の前端部36aに同軸上に大径の筒部材58が設けられている(図12参照)。この大径の筒部材58は、右回転軸36に草などが巻き付くことを防止する部材である。
これにより、右回転軸36が先端部53bから抜け出すことを右ロックピン59で防止することができる。
この状態において、右車輪15および先端部53bに右ロックピン59が貫通されている。これにより、右車輪15が先端部53bから抜け出すことを右ロックピン59で防止することができる。
右回転軸36の嵌合孔36dや右車輪15の嵌合孔15aは、右スタッド部53の六角柱に対応させて六角状(角状)の孔に形成されている。
左支え部56は、右支え部57と左右対称の部位であり、各構成部材に右支え部57と同じ符号を付して説明を省略する。
この左支え部56は、右支え部57と同様に、ヒッチ取付部本体63の左端部63aに強固に設けられている。
左スタッド部52は、一対のスタッド部52,53の一方の部材である。
よって、左スタッド部52の先端部52bは、ハンドルコラム17に対して平行に(ハンドルコラム17に沿って)配置されている。
なお、左回転軸31の前端部31aには、右回転軸36の前端部36aと同様に、同軸上に大径の筒部材58(図4参照)が設けられている。
これにより、左回転軸31が先端部52bから抜け出すことを左ロックピンで防止することができる。
この状態において、左車輪15および先端部52bに左ロックピンが貫通されている。これにより、左車輪15が先端部52bから抜け出すことを左ロックピンで防止することができる。
左回転軸31の嵌合孔31dや左車輪15の嵌合孔15aは、左スタッド部52の六角柱に対応させて六角状(角状)の孔に形成されている。
同様に、左支え部56の後壁部74および前壁部71を所定間隔S1をおいて配置し、後壁部74および前壁部71の2箇所に左スタッド部52の基部52aを設けた。
これにより、左支え部56で左ロータ25を安定的に支持するとともに、右支え部57で右ロータ26を安定的に支持することができる。
よって、右スタッド部53の先端部53bに右回転軸36の嵌合孔36dを嵌合させた状態において、右回転軸36の端部36eの全域を後壁部74に当接させることができる。
これにより、右スタッド部53の先端部53bに右回転軸36を嵌合させた状態において、右ロータ26をハンドルコラム17に対して平行な向きに安定的に支持することができる。
これにより、左スタッド部52の先端部52bに左回転軸31を嵌合させた状態において、左ロータ25をハンドルコラム17に対して平行な向きに安定的に支持することができる。
さらに、左スタッド部52は、右スタッド部53の基準位置P1に対して基準位置P2まで45°位相をずらして設けられている。
また、右スタッド部53の先端部53bに右ロータ26(右回転軸36)の嵌合孔36dが嵌合されている。
この状態において、左ロータ25および右ロータ26は45°位相がずれた状態に配置されている。
また、右ロータ26は、右回転軸36の前端部36aから外側に向けて90°の間隔(一定間隔)をおいて4個の右前耕耘爪37が延出されている。
よって、左ロータ25および右ロータ26の位相を45°ずらすことで、左前耕耘爪32および左前耕耘爪32間の前空間76に右前耕耘爪37を配置できる。
これにより、左前耕耘爪32および右前耕耘爪37の干渉を避けることができる。
これにより、左中央耕耘爪33および右中央耕耘爪38の干渉を避けることができる。
これにより、左後耕耘爪34および右後耕耘爪39の干渉を避けることができる。
左ロータ25および右ロータ26間の間隔S2を小さく抑えることで、左ロータ25および右ロータ26を機体幅方向においてコンパクトにまとめた状態に配置できる。
これにより、耕耘作業機10の全幅を広げることなく左ロータ25および右ロータ26をロータリ/車輪支持手段20で支持することができる。
よって、上方に向けて延出された右前耕耘爪37と、右方向(機体外方向)に向けて延出された右前耕耘爪37との間に前外空間79が形成されている。
前外空間79の機体前方にリコイルスタータ47のリコイルノブ49が配置されている。
リコイルノブ49の機体後方側に、右ロータ26の前外空間79が形成されている。
よって、リコイルノブ49を手86で機体後方に引いた際に、リコイルノブ49を引いた手86が右ロータ26の右前耕耘爪37に干渉することを避けることができる。
ヒッチ部材22は、側面視略コ字状に形成され、前端部22aに支持筒81が設けられ、後端部22bに取付ブラケット82が設けられている。
支持筒81は、上貫通孔66aおよび下貫通孔68a間に配置されるとともに、上貫通孔66aおよび下貫通孔68aに対して同軸上に配置されている。
取付ブラケット82の取付孔82aに抵抗棒23の上端部23aが差し込まれることにより、取付ブラケット82に抵抗棒23の上端部23aが取り付けられている。
抵抗棒23の下端部23bが土壌に侵入することで左右のロータ25,26の耕耘深さを一定に保つことができる。
さらに、ヒッチ部材22に抵抗棒23に代えて培土器(被牽引部材)88が取り付けられている。
ヒッチ部材22に培土器88を設けることにより、左右のロータ25,26で土壌92を耕耘しながら畝立て作業をおこなうことができる。
そこで、ヒッチ取付部本体63は、図8に示すように、減速ケース42に左右の上ブラケット61や左右の下ブラケット62を介して連結されている。
ヒッチ取付部本体63に左支え部56および右支え部57が設けられ、左支え部56および右支え部57に左スタッド部52および右スタッド部53がそれぞれ設けられている。
これにより、右スタッド部53の先端部53bに右ロータ26を安定的に支持することができ、かつ、左スタッド部52の先端部52bに左ロータ25を安定的に支持することができる。
支持部材51の他方の端部(すなわち、後壁部74の右端部74aおよび前壁部71の右端部71a)から右スタッド部53の先端部53bをハンドルコラム17に沿って機体後方に延伸した。
そして、右スタッド部53の先端部53bに右ロータ26の右回転軸36を嵌合させるとともに、左スタッド部52の先端部52bに左ロータ25の左回転軸31を嵌合させた。
これにより、図2に示す操作ハンドル18(左右のグリップ18a)を搬送位置に持ち上げる際のハンドル持上荷重を小さく抑えることができ、特に、長距離搬送時に操作者に負担をかけないようにできる。
そして、左スタッド部52に左ロータ25の左回転軸31(図4参照)を嵌合するとともに、右スタッド部53に右ロータ26の左回転軸36(図4参照)を嵌合した。
これにより、左ロータ25および右ロータ26をハンドルコラムの下方に配置でき、耕耘作業機10のコンパクト性を維持することができる。
これにより、右スタッド部53の先端部53bに右ロータ26を安定的に支持することができ、かつ、左スタッド部52の先端部52bに左ロータ25を安定的に支持することができる。
例えば、前記実施例では、支持部材51の一部にヒッチ取付部55を利用した例について説明したが、これに限らないで、ヒッチ取付部55を利用しないで支持部材51を構成することも可能である。
この場合においても、剛性(強度)の高い減速ケース42に支持部材51を設けることで、実施例と同様の効果を得ることができる。
また、左右のスタッド部52,53を六角柱の柱状に形成した例について説明したが、これに限らないで、左右のスタッド部52,53を筒状に形成することも可能である。
Claims (4)
- 機体の下部から機体幅方向左右側に駆動軸が突出され、前記駆動軸にロータの回転軸が着脱自在に嵌合され、前記機体の後部からハンドルコラムが機体後方に向けて延出された耕耘作業機において、
前記ハンドルコラムの下方で、かつ前記機体の後部に設けられるとともに機体幅方向へ延伸された支持部材と、
前記支持部材の両端部から前記ハンドルコラムに沿って機体後方に延伸され、前記ロータの回転軸が嵌合可能な一対のスタッド部と、
を備えたことを特徴とする耕耘作業機。 - 前記支持部材は、
前記ハンドルコラムの下方で、かつ前記機体の後部に設けられたヒッチ取付部と、
前記ヒッチ取付部の両端部から機体幅方向左右側に延出された一対の支え部とを備え、
前記ヒッチ取付部に被牽引部材を連結可能なヒッチ部材が設けられ、
前記一対の支え部の一方に前記一対のスタッド部の一方が設けられ、
前記一対の支え部の他方に前記一対のスタッド部の他方が設けられたことを特徴とする請求項1記載の耕耘作業機。 - 前記支え部は、
前記機体の後部側に設けられた前壁部と、
前記前壁部に対して機体後方に所定間隔をおいて前記ハンドルコラムに対して直交するように設けられた後壁部と、を有し、
前記前壁部および前記後壁部に前記スタッド部が設けられたことを特徴とする請求項2記載の耕耘作業機。 - 前記ロータの前記回転軸から外側に向けて一定間隔をおいて複数の耕耘爪が延出され、
前記一対のスタッド部が角柱に形成されるとともに、前記一対のスタッド部に嵌合される前記回転軸の嵌合孔が前記角柱に対応させて角状の孔に形成され、
前記一対のスタッド部が位相をずらして設けられることにより、前記一対のスタッド部のうち一方のスタッド部に嵌合された前記ロータの耕耘爪を、前記他方のスタッド部に嵌合された前記ロータの耕耘爪に対して干渉を避ける位置に配置可能としたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の耕耘作業機。
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