JP5337748B2 - 情報処理装置および情報処理プログラム - Google Patents

情報処理装置および情報処理プログラム Download PDF

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Description

本発明は、集団の行動に適した情報を選択する情報処理装置および情報処理プログラムに関する。
従来、例えば非特許文献1に開示されるように、個人の嗜好を定量化するシステムがあり、このシステムは、集団での行動時には、その集団を構成する個人のそれぞれの嗜好を統合して情報を提供する。
伊藤浩二、他3名、「行動支援サービスのためのユーザ理解モデルの検討」、信学技報、社団法人 電気情報通信学会、2009年、Vol.109、No.272、p.121-128
しかし、前述したシステムでは、集団を構成する個人のそれぞれの嗜好の統合の際の加重値をシステムの利用者が明示的に入力する必要があり、システム側が最適な加重値を求めて情報を提供するということはなされていない。
集団の行動に関する情報の提供を自動化する一般的な手法では、集団を構成する個人の各項目(ジャンルなど)に対する嗜好を定量的に示した嗜好スコアをその項目の成分とした嗜好ベクトルを作成し、この嗜好ベクトルとある基準ベクトル(各嗜好ベクトルの重心ベクトルなど)との類似性(cosine similarityなど)により、各項目に対する集団の嗜好スコアを算出している。
しかし、集団での行動は、個人の時と比べて嗜好通りの行動に結びつく訳ではない。また、集団での行動を考慮して、集団での行動履歴の累計を用いて嗜好スコアの補正を行なっても、行動は場所や時間帯の影響を受けるため、必ずしも集団に適した情報を選択できるとは限らない。
このように、集団の行動に関する情報の提供を自動化するための従来技術では上記の様に適切な基準ベクトルの算出に関して考慮する余地がある。
そこで、本発明の目的は、集団の行動について適した情報を提供することが可能になる情報処理装置および情報処理プログラムを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係わる情報処理装置は、集団を構成する各個人の嗜好情報を取得する嗜好情報取得手段と、前記嗜好情報取得手段により取得した各個人の嗜好情報をもとに、嗜好を示す特徴量空間での前記集団を構成する各個人の嗜好情報を示すベクトルである個人毎の嗜好ベクトルを算出する嗜好ベクトル算出手段と、前記嗜好ベクトル算出手段により算出した個人毎の嗜好ベクトルをもとに、前記特徴量空間での前記集団の所定の状況での行動における集団全体の嗜好を示すベクトルである状況別行動重心ベクトルを算出する状況別行動重心ベクトル算出手段と、前記状況別行動重心ベクトル算出手段により算出した状況別行動ベクトルを基準ベクトルとし、当該基準ベクトルに類似する前記個人毎の嗜好ベクトルの重みが重くなるように当該個人毎の嗜好ベクトルを重み付けし、前記重み付け後の前記個人毎の嗜好ベクトルを用いて前記集団の嗜好を推定する集団嗜好推定手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明に係わる情報処理装置は、前記集団全体での行動履歴情報を取得する行動履歴情報取得手段と、前記嗜好ベクトル算出手段により算出した個人毎の嗜好ベクトルをもとに、前記特徴量空間での個人の嗜好を示すベクトルである嗜好重心ベクトルを算出する嗜好重心ベクトル算出手段と、前記嗜好ベクトル算出手段により算出した嗜好ベクトルと前記行動履歴情報取得手段により取得した行動履歴情報とをもとに、前記特徴量空間での集団全体の嗜好を示すベクトルである累計行動重心ベクトルを算出する累計行動重心ベクトル算出手段とをさらに備え、前記集団嗜好推定手段は、前記状況別行動重心ベクトル、嗜好重心ベクトル、累計行動重心ベクトルに基づいた基準ベクトルに類似する前記個人毎の嗜好ベクトルの重みが重くなるように当該個人毎の嗜好ベクトルを重み付けし、前記重み付け後の前記個人毎の嗜好ベクトルを用いて前記集団の嗜好を推定することを特徴とする。
また、本発明に係わる情報処理装置は、前記嗜好重心ベクトル算出手段は、嗜好の各項目について前記嗜好ベクトル算出手段により算出した個人毎の嗜好ベクトルをもとに、前記特徴量空間での個人の嗜好を示す座標位置である嗜好重心を算出し、前記特徴量空間の原点から前記嗜好重心に向かう嗜好重心ベクトルを算出し、前記累計行動重心ベクトル算出手段は、嗜好の各項目について前記嗜好ベクトル算出手段により算出した個人毎の嗜好ベクトルについて、前記行動履歴情報取得手段により取得した行動履歴情報にもとづいた補正を行なうことで、前記特徴量空間での集団全体の嗜好を示す座標位置である累計行動重心を算出し、前記特徴量空間の原点から前記累計行動重心に向かう累計行動重心ベクトルを算出し、前記状況別行動重心ベクトル算出手段は、嗜好の各項目について前記嗜好ベクトル算出手段により算出した個人毎の嗜好ベクトルについて、前記行動履歴情報取得手段により取得した行動履歴情報にもとづいた補正を行ない、さらに、前記行動履歴情報と前記集団の各個人の状況との照合結果にもとづいた補正を行なうことで、前記特徴量空間での前記集団の所定の状況での行動における集団全体の嗜好を示す座標位置である状況別行動重心を算出し、前記特徴量空間の原点から前記状況別行動重心に向かう状況別行動重心ベクトルを算出し、前記集団嗜好推定手段は、前記嗜好重心ベクトル、前記累計行動重心ベクトルおよび状況別行動重心ベクトルをもとに前記基準ベクトルを生成し、この基準ベクトルを用いて嗜好ベクトルのスコアを重み付けし、この重み付け後のスコアが大きな値の順に予め定めた個数の嗜好ベクトルを抽出し、この抽出した嗜好ベクトルを用いて前記集団の嗜好を推定することを特徴とする。
また、本発明に係わる情報処理装置は、前記集団嗜好推定手段は、前記累計行動重心ベクトルに対する前記嗜好重心ベクトルの差分ベクトル、前記状況別行動重心ベクトルに対する前記嗜好重心ベクトルの差分ベクトル、および前記状況別行動重心ベクトルに対する前記累計行動重心ベクトルの差分ベクトルをもとに前記基準ベクトルを生成し、前記嗜好ベクトルを前記嗜好重心ベクトル算出手段により算出した前記嗜好重心を始点とするベクトルに変換するベクトル変換手段をさらに備え、前記集団嗜好推定手段は、前記基準ベクトルを用いて前記ベクトル変換手段による変換後の嗜好ベクトルのスコアを重み付けし、この重み付け後のスコアが大きな値の順に予め定めた個数の嗜好ベクトルを抽出し、この抽出した嗜好ベクトルを用いて前記集団の嗜好を推定することを特徴とする。
本発明によれば、集団の行動について適した情報を提供することができる。
本発明の実施形態における情報選択装置により計算する各重心ベクトルと各差分ベクトルの一例を示す図。 本発明の実施形態における情報選択装置の機能概要を示す図。 本発明の実施形態における情報選択装置の機能構成を示すブロック図。 本発明の実施形態における情報選択装置により管理する集団構成情報の構成例を表形式で示す図。 本発明の実施形態における情報選択装置により管理する、集団での行動履歴情報の構成例を表形式で示す図。 本発明の実施形態における情報選択装置により管理する、個人の嗜好情報の構成例を表形式で示す図。 本発明の実施形態における情報選択装置により管理する、情報提供用データの構成例を表形式で示す図。 本発明の実施形態における情報選択装置による処理動作の一例を示すフローチャート。 本発明の実施形態における情報選択装置の各種重心算出部による各種重心情報の算出処理の一例を示すフローチャート。 本発明の実施形態における情報選択装置の情報選択部による処理動作の一例を示すフローチャート。 本発明の実施形態における情報選択装置の被験者による嗜好のアンケート結果と行動履歴の適合度合いの一例を示す図。 本発明の実施形態における情報選択装置の情報選択部による処理動作の第1の変形例を示すフローチャート。 本発明の実施形態における情報選択装置の情報選択部による処理動作の第2の変形例を示すフローチャート。
以下図面により本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態における情報選択装置により計算する各重心ベクトルと各差分ベクトルの一例を示す図である。
本実施形態における情報選択装置は、集団をなす個人(構成員)の各嗜好ベクトルによる重心ベクトル(以下、嗜好重心ベクトルと称する)、各個人の累計の行動によって各嗜好ベクトルに補正を行ったベクトルである重心ベクトル(以下、累計行動重心ベクトルと称する)の2つに加え、状況別の各個人の行動によって各嗜好ベクトルに補正を行ったベクトルである重心ベクトル(以下、状況別行動重心ベクトルと称する)を用いて基準ベクトルを算出する。
状況別の行動とは、例えば時間帯別や場所別にクラスタリングした行動のことである。時間帯は、例えば朝、昼、夕などであり、場所は、例えばA市、B店などである。本実施形態における情報選択装置は、A市での昼間の行動を成分としたものと合致する嗜好ベクトルに加重値を掛けた結果のベクトルの重心を状況別行動重心ベクトルにするというように、個人の行動の状況と行動履歴との合致具合により補正を掛ける。
本実施形態における情報選択装置は、上記3種類の重心ベクトルを用いて基準ベクトルを作成する。例えば、それぞれの重心ベクトルに加重値を掛けて得たベクトルを合成したものを基準ベクトルとすると、嗜好、行動および状況別行動を考慮した基準ベクトルが算出可能となる。
嗜好重心ベクトルの重心である嗜好重心を原点とすると、嗜好重心ベクトル、行動重心ベクトルおよび状況別行動重心ベクトルの差がより大きくなる場合があり、そのような場合は、この嗜好重心を原点とした方が、行動重心ベクトルや状況別行動重心ベクトルを用いる効果が高い。この場合は、情報選択装置は、各重心ベクトルを用いる代わりに、各重心ベクトルの差分を用いて基準ベクトルを算出する。
具体的には、情報選択装置は、嗜好重心ベクトルと行動重心ベクトルとの差分ベクトル(以下、行動差分ベクトルと称する)、嗜好重心ベクトルと状況別行動重心ベクトルとの差分ベクトル(以下、状況別行動差分ベクトルと称する)、および行動重心ベクトルと状況別行動重心ベクトルとの差分ベクトル(以下、状況差分ベクトルと称する)でなる3つの差分ベクトルを利用して基準ベクトルを算出する。
以上により、行動やその状況に応じた変化を考慮した基準ベクトルを算出することが出来、この算出によって、集団に対して、より適した情報を提供することが可能となる。
図2は、本発明の実施形態における情報選択装置の機能概要を示す図である。
図2に示すように、本発明の実施形態における情報選択装置10は、入出力インタフェース1、記録部2、各種重心算出部3、情報選択部4、タイマ部5を備える。
入出力インタフェース1は、集団をなす各個人の嗜好情報、集団での行動履歴情報、情報提供用データ、開始トリガなどのデータを受信して、記録部2や情報選択部4に当該データを送信する、
記録部2は、各種データを記録しておくための、不揮発性メモリなどの記憶媒体である。
各種重心算出部3は、個人の嗜好情報、集団での行動履歴情報、現在状況情報、集団構成情報から嗜好重心情報、累計行動重心情報および状況別行動重心情報を算出する。
情報選択部4は、各種重心情報と個人の嗜好情報とを元に、指定された集団に適した情報を情報提供用データの中から選択する。
入出力インタフェース1は、個人の嗜好情報、集団の行動履歴情報、現在状況情報、集団構成情報および情報提供用データを受け取ったら記録部2に記録する。
操作者またはタイマ部5は開始トリガを入出力インタフェース1に送信し、入出力インタフェース1は開始トリガを受信したら、この開始トリガにあわせて、各種重心算出部3へ、この開始トリガを送信する。
各種重心算出部3は、開始トリガを受信したら記録部2へ必要なデータを要求し、該当のデータを受け取る。各種重心算出部3は、受け取ったデータを元に嗜好重心情報、累計行動重心情報および状況別行動重心情報の算出を行ない、この結果を記録部2に記録し、開始トリガを情報選択部4に渡す。
情報選択部4は、開始トリガを受信したら記録部2へ必要なデータを要求し、該当のデータを受け取る。情報選択部4は、受け取った各種重心情報を元に情報提供用データの中から指定された集団に適した情報を選択し、その結果を記録部2に記録する。
図3は、本発明の実施形態における情報選択装置の機能構成を示すブロック図である。
図3に示すように、情報選択装置10は、CPU11、バス12、プログラムメモリ13、データメモリ14、通信インタフェース16、入出力インタフェース17、入力デバイス18、表示デバイス19、タイマインタフェース20、タイマ21を備える。
プログラムメモリ13は、不揮発性メモリなどの記憶媒体であり、集団に適した情報選択を行なう上で必要なプログラムが記録されている。具体的には、プログラムメモリ13は、入出力制御プログラム131、個々人嗜好重心算出プログラム132、累計行動重心算出プログラム133、状況別行動重心算出プログラム134、集団に適した情報選択プログラム135が記録されている。
データメモリ14には、集団に適した情報選択を行なう上で必要なデータを記録するための領域が用意されている。具体的には、データメモリ14は、個人の嗜好情報記録エリア141、集団での行動履歴情報記録エリア142、現在状況情報記録エリア143、情報提供用データ記録エリア144、嗜好重心情報記録エリア145、累計行動重心情報記録エリア146、状況別行動重心情報記録エリア147、集団に適した情報記録エリア148、集団構成情報記録エリア149を有する。
入力デバイス18、表示デバイス19は入出力インタフェース17に接続され、タイマ21はタイマインタフェース20に接続される。CPU11、プログラムメモリ13、データメモリ14、通信インタフェース16、入出力インタフェース17、タイマインタフェース20はバス12で相互に接続されているため、それぞれの間でデータ等のやりとりが可能となっている。
図4は、本発明の実施形態における情報選択装置により管理する集団構成情報の構成例を表形式で示す図である。
図3に示したデータメモリ14の集団構成情報記録エリア149には図4に示したような集団構成情報が記録される。この集団構成情報では、ユーザを示す識別子であるユーザIDとグループを示す識別子であるグループIDとが組になったものが1データとなる。1ユーザが複数の集団の識別子を有してもよい。
図5は、本発明の実施形態における情報選択装置により管理する、集団での行動履歴情報の構成例を表形式で示す図である。
図3に示したデータメモリ14の集団での行動履歴情報記録エリア142には図5に示したような集団での行動履歴情報が集団毎に記録される。この集団での行動履歴情報では、行動を行った集団のID、日時、場所やそのジャンルを表す集合が1データとなる。図3では外食の例を示したが、TV番組や旅行などでもよい。
また、集団での行動履歴情報には、費用や店名等の、より詳細なデータが含まれていてもよい。なお、行動履歴情報のグループIDと前述した集団構成情報のグループIDとは統一されている。例えば、図5に示した行動履歴情報で表記している「グループ1」と図4に示した集団構成情報で表記している「グループ1」とは同じ集団を示している。
図6は、本発明の実施形態における情報選択装置により管理する、個人の嗜好情報の構成例を表形式で示す図である。
図3に示したデータメモリ14の個人の嗜好情報記録エリア141には、図6に示したような個人の嗜好情報が各ユーザ・ジャンル毎に記録される。この個人の嗜好情報では、ユーザIDと、ジャンル名と、当該ユーザの当該ジャンルに対する嗜好を定量化した情報である嗜好スコアとの集合が1データとなる。
なお、個人の嗜好情報のユーザIDと前述した集団構成情報のユーザIDとは統一されている。例えば、図6に示した個人の嗜好情報で表記している「ユーザA」と図4に示した集団構成情報で表記している「ユーザA」とは同じユーザを示している。
また、個人の嗜好情報のジャンル名と集団での行動履歴情報のジャンル名とは統一されており、ユーザIDと同様に、同じジャンル名であれば同じものを示している。
図7は、本発明の実施形態における情報選択装置により管理する、情報提供用データの構成例を表形式で示す図である。
図3に示したデータメモリ14の情報提供用データ記録エリア144には図7に示したような情報提供用データが記録される。この情報提供用データは、図7に示したように外食を例にすると店舗名やジャンル名といった情報の集合が1データとなる。なお、情報提供用データのジャンル名と個人の嗜好情報のジャンル名と集団での行動履歴情報のジャンル名とは統一されており、同値であれば同じものを示している。また、情報提供用データの場所情報と集団での行動履歴情報の場所情報とは統一されており、同値であれば同じものを示している。
また、図3に示したデータメモリ14の現在状況情報記録エリア143には現在状況情報が記録される。この現在状況情報は、開始トリガ送信時のユーザの状況を表す各種情報である。各種情報とは、集団をなす各個人がどこに滞在しているかなどの位置情報や、現在はランチの時間であるなどといった時間帯情報など、ユーザの状況を示すデータである。
この情報は、ユーザのいる場所と時間帯とグループIDのデータが含まれていればよく、例えば開始トリガ発信者の現在場所や時間帯であってもよいし、これから向かおうと思っている場所や時間帯であってもよい。
図8は、本発明の実施形態における情報選択装置による処理動作の一例を示すフローチャートである。
情報選択装置10の入出力インタフェース1は、対象とする集団のグループIDと現在状況情報とが含まれた開始トリガを受け取り、各種重心算出部3に出力する(ステップS1)。
各種重心算出部3は、開始トリガに含まれたグループIDと結びつく、ユーザの個人嗜好情報と集団での行動履歴情報とを記録部2から取得し、これらの取得結果をもとに嗜好重心情報、累計行動重心情報、および各状況別行動重心情報の算出処理を行ない、この算出結果を記録部2に記録する(ステップS2)。
情報選択部4は、記録部2から嗜好重心情報、累計行動重心情報、各状況別行動重心情報、個人の嗜好情報および情報提供用データを取得し、この取得した情報提供用データの中から集団に適した情報の選択処理を行ない(ステップS3)、一連の処理を終了する。
次に、ステップS2における情報選択装置10の各種重心算出部3の処理について説明する。各種重心算出部3は、個人の嗜好情報から嗜好の各項目(ジャンルなど)に対する嗜好スコア(嗜好を定量的に示したもの)をその項目の成分とした嗜好ベクトルFを求める。
各種重心算出部3は、算出した嗜好ベクトルFから嗜好重心を、嗜好ベクトルFと集団での行動履歴情報から累計行動重心を、嗜好ベクトルFと集団での行動履歴情報と現在状況情報から状況別行動重心を算出する。
嗜好ベクトルFおよびこの嗜好ベクトルFから各重心を算出する式は以下の式(1),式(2),式(3),式(4)である。具体的には、式(1)は嗜好ベクトルFの算出式であり、式(2)は嗜好重心Gの算出式であり、式(3)は累計行動重心Gの算出式であり、式(4)は状況別行動重心Gの算出式である。
式(1)における、f(A、i)はユーザAのジャンルiに対する嗜好スコアを意味する。
式(3),式(4)におけるg(i)は、ジャンルiに対する集団での行動(それを行なった頻度)を意味し、集団での行動履歴情報から求められるものである。
式(4)におけるwは、集団での行動履歴情報と現在状況情報との合致によるジャンルiに対する補正値を意味する。この補正値wは、例えば、場所と時間帯が一致していれば「2」、場所と時間帯のどちらかが一致していれば「1」、一致しているものがなければ「0」といった値をとる。
Figure 0005337748
Figure 0005337748
Figure 0005337748
Figure 0005337748
図9は、本発明の実施形態における情報選択装置の各種重心算出部による各種重心情報の算出処理の一例を示すフローチャートである。
各種重心算出部3は、開始トリガに含まれているグループIDに属するユーザIDを図2に示した記録部2に記録されている集団構成情報から取得する(ステップS21)。この集団構成情報は、図3に示したデータメモリ14の集団構成情報記録エリア149に記録される、図4に示した集団構成情報を指す。
各種重心算出部3は、ステップS21で取得した、それぞれのユーザIDと結びつく個人の嗜好情報と、開始トリガに含まれているグループIDと結びつく、集団での行動履歴情報と現在状況情報(位置と時間帯)を記録部2より取得する(ステップS22)。この行動履歴情報は、図3に示したデータメモリ14の集団での行動履歴情報記録エリア142に記録される、図5に示した集団での行動履歴情報を指す。
また、この現在状況情報は、図3に示したデータメモリ14の現在状況情報記録エリア143に記録される現在状況情報を指す。
各種重心算出部3は、記録部2に記録されている個人の嗜好情報から嗜好の各項目(ジャンルなど)に対する嗜好スコア(嗜好を定量的に示したもの)をその項目の成分とした嗜好ベクトルFを前述した式(1)にしたがって作成する(ステップS23)。この個人の嗜好情報は、図3に示したデータメモリ14の個人の嗜好情報記録エリア141に記録される、図6に示した個人の嗜好情報を指す。
各種重心算出部3は、ステップS23で作成した各嗜好ベクトルFをもとに、前述した式(2)にしたがって嗜好重心Gを算出し、記録部2に記録する(ステップS24)。この嗜好重心の記録先は、図4に示したデータメモリ14の嗜好重心情報記録エリア145を指す。
各種重心算出部3は、嗜好ベクトルFに集団での行動履歴による補正、例えば、その嗜好ベクトルのジャンルを行った頻度×嗜好ベクトルFという補正を行ったベクトルである行動ベクトル(Fg(i))を作成する(ステップS25)。
各種重心算出部3は、ステップS25で作成した各行動ベクトルをもとに、前述した式(3)に従って累計行動重心Gを算出し、記録部2に記録する(ステップS26)。この累計行動重心の記録先は、図4に示したデータメモリ14の累計行動重心情報記録エリア146を指す。
各種重心算出部3は、ステップS22で取得した現在状況情報と集団での行動履歴情報とを比較し、例えば、場所と時間帯が一致していれば2倍、場所と時間帯のどちらかが一致していれば等倍、一致しているものがなければ0倍といった補正を集団での行動履歴、例えば、その嗜好ベクトルFのジャンルを行った頻度に対して行ない、嗜好ベクトルFに補正後の行動履歴の値を掛け合わせた行動ベクトルである状況別行動ベクトルFg(i)wを作成する(ステップS27)。
各種重心算出部3は、この作成した各状況別行動ベクトルをもとに、前述した式(4)にしたがって状況別行動重心Gを算出して、記録部2に記録し、ステップS2に関わる処理を終了する(ステップS28)。この状況別行動重心の記録先は、図4に示したデータメモリ14の状況別行動重心情報記録エリア147を指す。
次に、ステップS3における情報選択装置10の情報選択部4の処理について説明する。情報選択部4は、ステップS24で算出した嗜好重心情報G、ステップS26で算出した累計行動重心情報G、ステップS28で算出した状況別行動重心情報Gを用いて基準ベクトルを算出する。以下に基準ベクトルvの算出手法の一例を示す。
v=wGFFV+wGAAV+wGSSV …式(5)
FV:嗜好重心ベクトル
AV:累計行動重心ベクトル
SV:状況別行動重心ベクトル
GF:嗜好重心ベクトルの値に掛ける加重値
GA:累計行動重心ベクトルの値に掛ける加重値
GS:状況別行動重心ベクトルの値に掛ける加重値
嗜好重心を原点とすると嗜好と行動・状況の差がより大きくなる場合があり、そのような場合は嗜好重心を原点とした考えた方が適した情報が与えられる場合がある。
嗜好重心を原点とした場合、情報選択部4は、各重心ベクトル自体を用いる代わりに、各重心ベクトルの差分を利用して基準ベクトルを算出する。各重心ベクトルの差分を利用した基準ベクトルの算出例は以下のようになる。
v=w(GAV−GFV)+w(GSV−GFV)+w(GSV−GAV) …式(6)
:累計行動重心ベクトルと嗜好重心ベクトルとの差分ベクトルに掛ける加重値
:状況別行動重心ベクトルと嗜好重心ベクトルとの差分ベクトルに掛ける加重値
:状況別行動重心ベクトルと累計行動重心ベクトルとの差分ベクトルに掛ける加重値
情報選択部4は、ステップS23で各種重心算出部3により求められた各嗜好ベクトルFに対し、基準ベクトルvを用いて再スコアリングを行なう。例えば、基準ベクトルvに類似するほど高い加重値を掛けるなどで各嗜好ベクトルFを再スコアリングすることにより集団の嗜好を推定でき、より集団に適した情報を選択可能となる。
この際、前述した式(6)のように差分ベクトルを用いて基準ベクトルvを求めたい場合、各嗜好ベクトルFは嗜好重心を始点としたベクトルに変換する必要がある。
以下に再スコアリング手法の例を2つ示す。
まず、嗜好ベクトルFが2次元であれば、各嗜好ベクトルFをクラスタリングし、基本ベクトルの所属するクラスタと嗜好ベクトルFが属するクラスタの類似度による再スコアリング手法を用いる。この手法は、個人の嗜好情報の嗜好スコアが粗であっても効果が得られ易いという利点がある。以下に具体的な処理の例を示す。
この処理では、情報選択部4は、360度をn個のクラスタに分け、基準ベクトルvが所属するクラスタ番号をkとする。クラスタとなる下限の閾値と上限の閾値との中間を各クラスタの代表ベクトルとし、各嗜好スコアが所属するクラスタの代表ベクトルとクラスタ番号kの代表ベクトルとの類似性を補正値として、それぞれの嗜好ベクトルFに加重する。以下に算出式を示す。
´=Fcos(rad(F)−rad) …式(7)
:ジャンルiに対する嗜好ベクトル
rad:クラスタ番号kの代表ベクトルのラジアン値
rad(F):嗜好ベクトルFの所属するクラスタの代表ベクトルのラジアン値
´:再スコアリング後の嗜好ベクトル
情報選択部4は、再スコアリングされた各嗜好ベクトルFをもとに情報提供用データのランク付けを行なう。具体的には、情報選択部4は、情報提供用データのジャンル名と再スコアリングされた各嗜好ベクトルFのジャンル名とが一致するものを探し、その再スコアリングされた嗜好ベクトルF´の大きさ順でランク付けを行なう。そして、情報選択部4は、そのランクの上位n個を集団に適した情報として抽出する。
また、嗜好ベクトルが多次元であれば、基本ベクトルと嗜好ベクトルとの類似度(cosine similarity)による再スコアリング手法を用いる。この手法は、前述したクラスタリングによる再スコアリング手法のような粗な嗜好スコアに対する利点はないが、嗜好ベクトルの次元数に依存しないという利点がある。以下に、基本ベクトルと嗜好ベクトルとの類似度による嗜好ベクトルの再スコアリング式を示す。基本ベクトルはv、ジャンルiに対する嗜好ベクトルはF、再スコアリング後の嗜好ベクトルはF´で表している。
Figure 0005337748
再スコアリングされた各嗜好ベクトルから情報提供用データのランク付けに関しては、クラスタリングによる再スコアリング手法と同様である。
図10は、本発明の実施形態における情報選択装置の情報選択部による処理動作の一例を示すフローチャートである。
情報選択部4は、記録部2から嗜好重心情報、累計行動重心情報、状況別行動重心情報、個人の嗜好情報、および情報提供用データを取得する(ステップS31)。
嗜好重心情報の取得元は、図4に示したデータメモリ14の嗜好重心情報記録エリア145を指し、累計行動重心情報の取得元は、図4に示したデータメモリ14の累計行動重心情報記録エリア146を指し、状況別行動重心情報の記録先は、図4に示したデータメモリ14の状況別行動重心情報記録エリア147を指す。
個人の嗜好情報の取得元は、図3に示したデータメモリ14の個人の嗜好情報記録エリア141を指し、情報提供用データの取得元は、図3に示したデータメモリ14の情報提供用データ記録エリア144を指す。
情報選択部4は、ステップS31で取得した嗜好重心情報、累計行動重心情報および状況別行動重心情報をもとに、原点から嗜好重心に向かう嗜好重心ベクトル、原点から累計行動重心に向かう累計行動重心ベクトル、原点から状況別行動重心に向かう状況別行動重心ベクトルを算出し、これらの重心ベクトルをもとに、式(5)または式(6)にしたがって基準ベクトルを算出する(ステップS32)。
情報選択部4は、ステップS32の処理で、式(6)に従って、つまり差分ベクトルを用いて基準ベクトルを算出した場合は(ステップS33のYES)、各嗜好ベクトルを嗜好重心を始点(原点)としたベクトルに変換する(ステップS34)。
情報選択部4は、ステップS32の処理で、式(5)に従って、つまり差分ベクトルを用いないで基準ベクトルを算出した場合(ステップS33のNO)、またはステップS34の終了後、嗜好ベクトルが2次元であるか否かを判定する(ステップS35)。
情報選択部4は、嗜好ベクトルが2次元であれば(ステップS35のYES)、算出した基準ベクトルをもとに、クラスタリングによる再スコアリング手法を用いて、式(7)にしたがって嗜好ベクトルを再スコアリングする(ステップS36)。
また、情報選択部4は、嗜好ベクトルが他次元であれば(ステップS35のNO)、算出した基準ベクトルと嗜好ベクトルの類似性を利用して各嗜好ベクトルを式(8)にしたがって再スコアリングする(ステップS37)。
情報選択部4は、ステップS36またはS37の後、再スコアリングされた嗜好ベクトルを基に情報提供用データをランク付けする(ステップS38)。
情報選択部4は、ステップS38でランク付けされた情報提供用データの上位n個を集団に適した情報として抽出して、記録部2へ記録し、集団に適した情報選択処理を終了する(ステップS39)。
図11は、本発明の実施形態における情報選択装置の被験者による嗜好のアンケート結果と行動履歴の適合度合いの一例を示す図である。
ここでは、男女の1組を被験者とし、個々人の嗜好をアンケートした結果と、二人で一緒に行動したときの履歴を用いた検証結果について説明する。この検証では、外食に関する行動を対象としている。嗜好のアンケートでは食のジャンルに関する38項目に対してそれぞれ5段階で評価してもらった。また、行動の頻度は食事を行った店の回数とし、先の38項目のうち最も適したものに対応付けた。状況別の行動としては、時間帯別(ランチ・ティータイム・夕食)と場所別(市レベル)を用いた。
効果の測定方法として、被験者に実在する店舗を提示し、とある状況下においてその店舗は提供される情報として適しているかの度合いを4つの区分(high、middle、low、no)に分けてもらった。ここでは、A市でランチするという状況とし、A市に実在する42店舗を提示し、既存手法1、既存手法2、本実施形態のそれぞれによる集団の嗜好スコアの上位10個の項目のうち、前述した「high」や「middle」がどれだけ含まれているかで比較を行った。
図11には、各手法による上位10個の項目の適合度合いの内訳を示している。この結果から、本実施形態は既存の手法と比較して、集団の行動について適した情報を提供可能といえる。
以上のように、本発明の実施形態における情報選択装置は、集団を構成する各個人の嗜好情報を取得し、各個人の嗜好情報をもとに、嗜好を示す特徴量空間での集団を構成する各個人の嗜好情報を示すベクトルである個人毎の嗜好ベクトルを算出し、個人毎の嗜好ベクトルをもとに、特徴量空間での集団の所定の状況での行動における集団全体の嗜好を示すベクトルである状況別行動重心ベクトルを算出し、状況別行動ベクトルを基準ベクトルとし、当該基準ベクトルに類似する個人毎の嗜好ベクトルの重みが重くなるように当該個人毎の嗜好ベクトルを重み付けし、重み付け後の個人毎の嗜好ベクトルを用いて集団の嗜好を推定するので、集団に対してより適した情報を提供できるという効果をもたらす。本実施形態では外食の例を示したが、嗜好と行動が伴うものであれば他の行動を対象にしてもよい。また、状況別の行動も時間帯と場所別に限るものではない。
以下、本発明の実施形態の変形例について説明する。図12は、本発明の実施形態における情報選択装置の情報選択部による処理動作の第1の変形例を示すフローチャートである。
この第1の変形例は、基準ベクトルを差分ベクトルを用いないで算出する場合における、情報選択部4による処理動作を説明するものである。
情報選択部4は、ステップS31処理、つまり、記録部2から嗜好重心情報、累計行動重心情報、状況別行動重心情報、個人の嗜好情報、および情報提供用データを取得する処理を行なう。
情報選択部4は、ステップS31で取得した嗜好重心情報、累計行動重心情報および状況別行動重心情報をもとに、原点から嗜好重心に向かう嗜好重心ベクトル、原点から累計行動重心に向かう累計行動重心ベクトル、原点から状況別行動重心に向かう状況別行動重心ベクトルを算出し、これらの重心ベクトルをもとに、式(5)にしたがって基準ベクトルを算出する(ステップS32)。以後は前述したステップS35からS39までの処理がなされる。
図13は、本発明の実施形態における情報選択装置の情報選択部による処理動作の第2の変形例を示すフローチャートである。
この第2の変形例は、基準ベクトルを差分ベクトルを用いて算出する場合における、情報選択部4による処理動作を説明するものである。
情報選択部4は、ステップS31処理、つまり、記録部2から嗜好重心情報、累計行動重心情報、状況別行動重心情報、個人の嗜好情報、および情報提供用データを取得する処理を行なう。
情報選択部4は、ステップS31で取得した嗜好重心情報、累計行動重心情報および状況別行動重心情報をもとに、原点から嗜好重心に向かう嗜好重心ベクトル、原点から累計行動重心に向かう累計行動重心ベクトル、原点から状況別行動重心に向かう状況別行動重心ベクトルを算出し、これらの重心ベクトルをもとに、式(6)にしたがって基準ベクトルを算出する(ステップS51)。
すると、情報選択部4は、各嗜好ベクトルを嗜好重心を始点(原点)としたベクトルに変換する(ステップS52)。以後は前述したステップS35からS39までの処理がなされる。
なお、この発明は前記実施形態そのままに限定されるものではなく実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、前記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を省略してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
1…入出力インタフェース、2…記録部、3…各種重心算出部、4…情報選択部、5…タイマ部、11…CPU、12…バス、13…プログラムメモリ、14…データメモリ、16…通信インタフェース、17…入出力インタフェース、18…入力デバイス、19…表示デバイス、20…タイマインタフェース、21…タイマ、131…入出力制御プログラム、132…個々人嗜好重心算出プログラム、133…累計行動重心算出プログラム、134…状況別行動重心算出プログラム、135…集団に適した情報選択プログラム、141…個人の嗜好情報記録エリア、142…集団での行動履歴情報記録エリア、143…現在状況情報記録エリア、144…情報提供用データ記録エリア、145…嗜好重心情報記録エリア、146…累計行動重心情報記録エリア、147…状況別行動重心情報記録エリア、148…集団に適した情報記録エリア、149…集団構成情報記録エリア。

Claims (5)

  1. 集団を構成する各個人の嗜好情報を取得する嗜好情報取得手段と、
    前記嗜好情報取得手段により取得した各個人の嗜好情報をもとに、嗜好を示す特徴量空間での前記集団を構成する各個人の嗜好情報を示すベクトルである個人毎の嗜好ベクトルを算出する嗜好ベクトル算出手段と、
    前記嗜好ベクトル算出手段により算出した個人毎の嗜好ベクトルをもとに、前記特徴量空間での前記集団の所定の状況での行動における集団全体の嗜好を示すベクトルである状況別行動重心ベクトルを算出する状況別行動重心ベクトル算出手段と、
    前記状況別行動重心ベクトル算出手段により算出した状況別行動ベクトルを基準ベクトルとし、当該基準ベクトルに類似する前記個人毎の嗜好ベクトルの重みが重くなるように当該個人毎の嗜好ベクトルを重み付けし、前記重み付け後の前記個人毎の嗜好ベクトルを用いて前記集団の嗜好を推定する集団嗜好推定手段と
    を備えたことを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記集団全体での行動履歴情報を取得する行動履歴情報取得手段と、
    前記嗜好ベクトル算出手段により算出した個人毎の嗜好ベクトルをもとに、前記特徴量空間での個人の嗜好を示すベクトルである嗜好重心ベクトルを算出する嗜好重心ベクトル算出手段と、
    前記嗜好ベクトル算出手段により算出した嗜好ベクトルと前記行動履歴情報取得手段により取得した行動履歴情報とをもとに、前記特徴量空間での集団全体の嗜好を示すベクトルである累計行動重心ベクトルを算出する累計行動重心ベクトル算出手段とをさらに備え、
    前記集団嗜好推定手段は、
    前記状況別行動重心ベクトル、嗜好重心ベクトル、累計行動重心ベクトルに基づいた基準ベクトルに類似する前記個人毎の嗜好ベクトルの重みが重くなるように当該個人毎の嗜好ベクトルを重み付けし、前記重み付け後の前記個人毎の嗜好ベクトルを用いて前記集団の嗜好を推定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記嗜好重心ベクトル算出手段は、
    嗜好の各項目について前記嗜好ベクトル算出手段により算出した個人毎の嗜好ベクトルをもとに、前記特徴量空間での個人の嗜好を示す座標位置である嗜好重心を算出し、前記特徴量空間の原点から前記嗜好重心に向かう嗜好重心ベクトルを算出し、
    前記累計行動重心ベクトル算出手段は、
    嗜好の各項目について前記嗜好ベクトル算出手段により算出した個人毎の嗜好ベクトルについて、前記行動履歴情報取得手段により取得した行動履歴情報にもとづいた補正を行なうことで、前記特徴量空間での集団全体の嗜好を示す座標位置である累計行動重心を算出し、前記特徴量空間の原点から前記累計行動重心に向かう累計行動重心ベクトルを算出し、
    前記状況別行動重心ベクトル算出手段は、
    嗜好の各項目について前記嗜好ベクトル算出手段により算出した個人毎の嗜好ベクトルについて、前記行動履歴情報取得手段により取得した行動履歴情報にもとづいた補正を行ない、さらに、前記行動履歴情報と前記集団の各個人の状況との照合結果にもとづいた補正を行なうことで、前記特徴量空間での前記集団の所定の状況での行動における集団全体の嗜好を示す座標位置である状況別行動重心を算出し、前記特徴量空間の原点から前記状況別行動重心に向かう状況別行動重心ベクトルを算出し、
    前記集団嗜好推定手段は、
    前記嗜好重心ベクトル、前記累計行動重心ベクトルおよび状況別行動重心ベクトルをもとに前記基準ベクトルを生成し、この基準ベクトルを用いて嗜好ベクトルのスコアを重み付けし、この重み付け後のスコアが大きな値の順に予め定めた個数の嗜好ベクトルを抽出し、この抽出した嗜好ベクトルを用いて前記集団の嗜好を推定する
    ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記集団嗜好推定手段は、
    前記累計行動重心ベクトルに対する前記嗜好重心ベクトルの差分ベクトル、前記状況別行動重心ベクトルに対する前記嗜好重心ベクトルの差分ベクトル、および前記状況別行動重心ベクトルに対する前記累計行動重心ベクトルの差分ベクトルをもとに前記基準ベクトルを生成し、
    前記嗜好ベクトルを前記嗜好重心ベクトル算出手段により算出した前記嗜好重心を始点とするベクトルに変換するベクトル変換手段をさらに備え、
    前記集団嗜好推定手段は、
    前記基準ベクトルを用いて前記ベクトル変換手段による変換後の嗜好ベクトルのスコアを重み付けし、この重み付け後のスコアが大きな値の順に予め定めた個数の嗜好ベクトルを抽出し、この抽出した嗜好ベクトルを用いて前記集団の嗜好を推定する
    ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項に記載の情報処理装置構成する各手段としてコンピュータを機能させるための情報処理プログラム。
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