JP5336319B2 - 踏切舗装板構造 - Google Patents

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Description

この発明は、融雪装置を備えた踏切舗装板構造に関するものである。
従来の舗装板形式の踏切構造は、例えば、図14及び図15に示すように、所定の大きさの平板状の舗装板10が、線路上に固定して使用されるものが一般的である。
線路は、対のレールR,Rが、締結装置4を介してそれぞれマクラギ2に固定されている。舗装板10は、その対のレールR,R間の内側に載置される軌間内舗装板11と、レールR,R間の外側に載置される軌間外舗装板12とからなる。
図10に示す舗装板10は、その舗装板10の主たる素材としてゴムを使用したものであり、軌間内舗装板11と軌間外舗装板12のそれぞれは、その上を通過する道路交通の荷重に耐え得る強度を有するよう、且つタイヤ等との摩擦による磨耗が著しくならないように、所定の強度、耐久性、耐磨耗性を有するゴムと、その内部に埋設される鋼管製の芯材21,22とから構成されている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、特に、寒冷地では、冬季の積雪により、踏切の舗装板上が滑りやすくなり、タイヤのスリップや、二輪車の転倒、歩行者の転倒等が危惧される。このため、その舗装板の内部に、ヒーター等の融雪装置を設ける場合がある。
例えば、特許文献2には、上層をコンクリート、下層を合成樹脂とした二層構造の舗装板において、下層の合成樹脂層に、融雪を目的とする熱供給手段としてヒートパイプを埋め込んだ技術が開示されている。
ヒートパイプ内には、熱湯あるいは流動パラフィン等の熱流体を供給し、その熱流体の熱で、舗装板上面に積もった雪を溶かすものである(例えば、特許文献2参照)。
また、特許文献3には、上層及び下層をともにゴムとした二層構造の舗装板において、下層のゴム層に、同じくヒートパイプを埋め込んだ技術が開示されている。ヒートパイプ内に熱流体を供給し、その熱流体の熱で、舗装板上面に積もった雪を溶かす点は、特許文献2と同様である(例えば、特許文献3参照)。
また、一般的に、融雪を目的とする熱供給手段として、通電により発熱する電熱ヒーターをパネル等に埋め込んで用いることは、鉄道線路の分野でも行われている(例えば、特許文献4参照)。
特開2004−339783号公報 特開平11−29903号公報 特開平8−74204号公報 特開2002−309535号公報
上記特許文献2,3に記載の踏切用融雪装置によると、ゴム又は樹脂で舗装板を製作する際に、そのゴム又は樹脂内に、熱供給手段としてのヒートパイプを一体に埋め込んで固定する必要がある。これは、特許文献4に示すように、熱供給手段として電熱ヒーターを埋め込んだパネルを用いる場合も同様であり、電熱ヒーターは、パネルを構成する樹脂又はゴムに一体に埋め込んで固定される。
ヒートパイプは、その内部に熱流体が流通することから、経年とともに腐食等により劣化する傾向がある。このため、踏切用の舗装板は、定期的にその全体を取替える必要がある。
また、電熱ヒーターも経年とともに腐食等により劣化する傾向があるので、踏切用の舗装板の熱供給手段として、ヒートパイプに代えて電熱ヒーターを用いた場合も、定期的にその舗装板全体を取替える必要がある。
特に、踏切用の舗装板の場合は、その上を道路交通が通過するので、人や自転車、あるいは、自動車等の大きな荷重が繰り返し作用する。このため、その繰り返し荷重による内部のヒートパイプや電熱ヒーターの劣化は顕著であり、舗装板の取替え頻度は他の一般的な融雪機能を備えたパネル類よりも多くなる。コスト上の観点から舗装板を新しいものに取替える頻度は、できる限り少ないことが望ましい。
また、踏切用の舗装板の取替えは、通常は、線路の使用を停止して行う必要があることから、列車運行時間帯にはすることができない。また、道路の通行止めや、あるいは、車線の一部規制等も伴う。さらに、舗装板の撤去、復旧には、線路の整備や、その取付け道路の舗装の撤去、復旧も伴うので、大がかりな作業となる。このような作業の繁雑さの観点からも、踏切用の舗装板の取替え頻度は、できる限り少ないことが望ましい。
そこで、この発明は、融雪装置を備えた踏切舗装板構造において、その舗装板の取替え頻度を少なくすることを課題とする。
上記の課題を解決するために、この発明は、線路に敷設される舗装板に筒状体を埋設し、その筒状体内に融雪機能を有する熱供給手段を設け、前記筒状体は、その内部空間が、前記舗装板のいずれかの側の端面の開口部を通じて前記舗装板外へ開放されており、前記熱供給手段は、その開口部を通じて前記筒状体内に出し入れ自在であることを特徴とする踏切舗装板構造とした。
舗装板に埋設した筒状体の中に、融雪のための熱供給手段が出し入れ自在であるから、仮に、熱供給手段が劣化したり破損するなどして、所定の融雪機能が発揮できない状態、あるいは、そのような状態に近づきつつあるような場合においても、舗装板を取替えるのではなく、舗装板内の熱供給手段を交換することで対処できる。このため、舗装板の取替え頻度を少なくすることができる。
この構成において、前記筒状体は、前記舗装板の線路方向端面に開口部を有し、前記熱供給手段は、前記舗装板を線路に敷設した状態で、その開口部を通じて前記筒状体内に出し入れ自在である構成を採用することができる。
舗装板を線路に敷設した状態のまま、熱供給手段を筒状体内に出し入れ自在とすれば、その熱供給手段の交換作業に際し、敷設された舗装板を浮かしたり移動させたりする必要がないので、作業を最も簡素化できる。
また、前記舗装板は線路方向に連続して複数が敷設され、前記敷設状態で、線路方向に隣り合う複数の前記舗装板の筒状体同士はその内部空間が連通しており、前記熱供給手段は、その内部空間が連通する複数の前記筒状体内に連続して設けられて、その連続する舗装板のうち、線路方向端部に位置する舗装板の前記開口部のみを通じて出し入れ自在である構成を採用することができる。
このようにすれば、線路方向に連続する複数の舗装板に対応する熱供給手段が、その連続する舗装板のうち、線路方向端部に位置する舗装板の開口部からまとめて出し入れできる。このため、熱供給手段の出し入れが容易である。
なお、これらの各構成において、前記開口部は、前記筒状体内に熱供給手段を挿入した状態でシール材により閉じられて、その内部空間が密封される構成とすることが望ましい。
また、これらの各構成において、舗装板の素材は自由に選択できる。例えば、コンクリート製の舗装板において上記の各構成を採用することができるし、ゴム製や樹脂製の舗装板においても同様である。
前記舗装板をゴム製、又は樹脂製とする場合、その舗装板の剛性を高めるために芯材が埋設されることがある。この芯材として、例えば、鋼管や樹脂管などの筒状の部材を採用している場合は、熱供給手段を挿入するための筒状体として、その芯材を活用できる。
さらに、これらの各構成において、例えば、前記筒状体は断面四角形であり、前記熱供給手段は、前記筒状体内に収容可能な筒状部材とその筒状部材の内部に設けられた熱源とを備える構成とすることができる。
舗装板に埋設された筒状体が断面四角形である場合には、その断面四角形の筒状体の中に、熱源である電熱ヒーターやヒートパイプ等を直接挿入すると、その熱源が筒状体の中にぴったりと収まらないことがある。このため、熱源は筒状部材の中に収容することが有効である。その断面円形の筒状部材は、断面四角形の筒状体の中で遊ばない程度の外形であることが望ましい。特に、筒状部材は断面円形であることが望ましい。
また、断面四角形の筒状体の中に、断面円形の筒状部材を介在させることで、熱効率を向上させる上で有効である。
この発明は、融雪装置を備えた踏切舗装板構造において、その舗装板の取替え頻度を少なくすることができる。
一実施形態の平面図 同実施形態の斜視図 図1の要部を示す平面図 同実施形態を示し、(a)は線路方向一方側からの正面図、(b)は線路方向他方側からの背面図 (a)は同実施形態の要部を示す一部切断斜視図、(b)は熱供給手段の配置例を示す切断平面図 (a)は同実施形態の軌間外ブロックの敷設状態を示す切断側面図、(b)は同実施形態の軌間内ブロックの敷設状態を示す切断側面図 同実施形態の軌間内ブロックを示し、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A断面図、(c)は(a)のB−B断面図、(d)は(a)のC−C断面図、(e)は(a)のD−D断面図、(f)は(a)のE−E断面図 他の実施形態の斜視図 図8の要部を示す平面図 同実施形態を示し、(a)は線路方向一方側からの正面図、(b)は線路方向他方側からの背面図 (a)は同実施形態の要部を示す一部切断斜視図、(b)は熱供給手段の配置例を示す切断平面図 (a)は同実施形態の軌間外ブロックの敷設状態を示す切断側面図、(b)は同実施形態の軌間内ブロックの敷設状態を示す切断側面図 さらに他の実施形態の軌間内ブロックを示し、(a)は平面図、(b)は(a)の正面図、(c)は(a)の右側面図、(d)は(a)のA−A断面図、(e)は(a)のB−B断面図、(f)は(a)のC−C断面図 従来例の斜視図 従来例の正面断面図
この発明の一実施形態を図1〜図7に基づいて説明する。この実施形態の踏切舗装板構造は、図1及び図2に示すように、線路のバラスト上に配置されたマクラギ2の両端部に、それぞれ締結装置4が2つ1組で対向して取り付けられている。その締結装置4により、対のレールR,Rが、それぞれマクラギ2に固定されている。
踏切の路面を構成する舗装板10は、そのマクラギ2に固定された対のレールR,R間に載置される軌間内舗装板11と、レールR,R間の外側に載置される軌間外舗装板12とからなる。
前記軌間内舗装板11及び軌間外舗装板12は、ともにゴム製のものである。図1に示すように、軌間内舗装板11は、その線路幅方向(図1に矢印Bで示す方向)両端部が、それぞれ弾性変形することにより、前記対のレールR,R間に設けられたガードレール3のベース部7と頭部5との間の凹状の腹部6に嵌められて固定される。
なお、この実施形態では、軌間内舗装板11は、対のレールR,R間に設けられた対のガードレール3,3間に載置されているが、他の実施形態として、ガードレール3が用いられない場合は、例えば、前記軌間内舗装板11の線路幅方向両端部が、それぞれレールRの腹部6に当接して固定される場合もある(例えば、従来例の図14及び図15参照)。
また、前記軌間外舗装板12も同様、その線路幅方向一方の端部が、前記レールRのベース部7と頭部5との間の凹状の腹部6に嵌められて固定される。
なお、軌間外舗装板12のレールRに面しない側の他方の端部は、踏切に続く道路面の舗装材(図示せず)に当接して、それ以上レールRから離れる方向に動かないように拘束される。
前記軌間内舗装板11、軌間外舗装板12は、踏切の幅員に応じて、それぞれ線路方向(図1に矢印Aで示す方向)に沿って連続して複数枚が設けられる場合が多い。
そのうち、踏切の線路方向両端部に位置する前記軌間内舗装板11、軌間外舗装板12は、それぞれ、マクラギ2の上部にボルト8で固定された押え部材9によって保持されている。押え部材9は、マクラギ2の上面に当接する下部9cと、その下部9cから立ち上がり、前記軌間内舗装板11、軌間外舗装板12の端面に当たる立上り部9b、及び、前記軌間内舗装板11、軌間外舗装板12の上面に当たる上部9aとを備える。このため、全ての前記軌間内舗装板11、軌間外舗装板12は、線路方向に動かないように固定される。
なお、押え部材9の位置は、ボルト8の位置を、前記下部9cに設けた長孔9e内で移動させることにより、線路方向に調整可能である。
この実施形態では、前記軌間内舗装板11及び軌間外舗装板12に、それぞれ、図4に示すように、その線路幅方向端部付近において、線路方向に沿って端部パイプ孔23が設けられている。
線路方向に隣接する軌間内舗装板11,11同士、及び、軌間外舗装板12,12同士は、それぞれが備える前記端部パイプ孔23,23同士を貫通して挿入された1本の筒状体20によって線路方向に連結されるとともに、その筒状体20の挿入によって、前記線路方向端部がレールR又はガードレール3の腹部6への密着度を増し、しっかりと固定されるようになっている。
なお、この例では、筒状体20は、断面円形の金属パイプPで構成され、踏切の幅員全長に亘って1本で構成される(以下、「芯材20」という)。
また、軌間内舗装板11及び軌間外舗装板12には、それぞれ、その剛性を高めるための芯材として筒状体21(以下、「芯材21」という)が埋設されている。
この実施形態では、軌間内舗装板11及び軌間外舗装板12に、それぞれ、線路方向に伸びる芯材21を複数本並列して埋設している。
この実施形態において、軌間内舗装板11に埋設される芯材は、図2及び図7に示すように、前記線路方向に所定の間隔で並列する複数の芯材21(以下、特に「上部芯材21」という)と、その並列した上部芯材21に直交し、上部芯材21の線路方向両端部をそれぞれ下方で受ける線路幅方向の複数の芯材21(以下、特に「下部芯材25」という)とからなる。この上部芯材21と下部芯材25とは、上下に所定の間隔をもって互いに接触しないように軌間内舗装板11内に配置されている。
なお、この実施形態では、軌間外舗装板12に埋設される芯材21は、前記線路方向に並列する複数の上部芯材21のみからなる。
また、この芯材21として、この実施形態では、断面正方形の金属製のパイプを採用し、舗装板10の素材のゴムと一体に固定されている。断面正方形の金属製の芯材21を採用することで、舗装板全体として自動車荷重等に耐え得る強度を発揮させている。
なお、強度が確保できる限りにおいて、前記芯材20,21を金属以外の素材、あるいは、正方形以外の断面とすることは差し支えない。
さらに、軌間内舗装板11及び軌間外舗装板12が、それぞれ線路の所定の位置に敷設された状態で、線路方向に隣り合う軌間内舗装板11,11、線路方向に隣り合う軌間外舗装板12,12の芯材21の内部空間同士が、線路方向に繋がるように、各芯材21の位置が設定されている。芯材21の内部空間同士は、連通した状態である。
なお、これらの芯材20,21の内部空間は、踏切の線路方向端部に位置する舗装板10における線路方向端面の開口部22(踏切の幅員方向最外縁の開口部22)を通じて、舗装板10外へ開放されている。
このとき、開口部22は、芯材20,21の筒軸方向端部が舗装板10の端面と面一であるか、又は、その端面から外側へ突出している場合は、その芯材20,21自体で開口部22を成すこととなり、また、芯材20,21が舗装板10の端面に至らず、例えば、その端面からやや内側に芯材20,21の筒軸方向端部が位置する場合は、その芯材20,21自体及び舗装板10に形成された芯材20,21挿通用の孔で開口部22を成すこととなる。
これらの各芯材20,21の内部空間に、融雪機能を有する熱供給手段30が設けられる。
この熱供給手段30は、図5(a)に示すように、熱源としての電熱ヒーター32とそれを覆う防護カバー32a、さらに、その電熱ヒーター32に電気を供給する電源コード33等、及びそれらを収納する筒状部材31とからなる。なお、この実施形態では、筒状部材31は、断面円形の金属製パイプからなる。
電熱ヒーター32は、電源コード33を通じて、図示しない電源から供給される電力により発熱する。なお、防護カバー32aは省略することもできる。図1や図3、図7等では、一部又は全部の熱供給手段30の図示を省略しているが、この実施形態では、複数の芯材21のうち、必要な芯材21内にのみ熱供給手段30を配置している。
なお、芯材21が断面四角形である場合、電熱ヒーター32を収容した際に、その電熱ヒーター32と上部芯材21の内面との間の隙間が大きくなり、電熱ヒーター32がしっかりと固定されない場合がある。電熱ヒーター32や防護カバー32aは、通常、その外形が断面円形だから、断面四角形の四隅に空隙ができやすいからである。
この実施形態では、電熱ヒーター32が、断面円形の筒状部材31を介して上部芯材21内に収納されるから、電熱ヒーター32の収容空間がより適切な大きさの断面となって、内部空間で遊ばないようになり、その上部芯材21内にしっかりと固定される。
また、空隙が少なくなれば、熱効率も高まる。上部芯材21、筒状部材31がいずれも金属であるから、その点においても熱効率の向上に好都合である。
なお、この実施形態では、前記筒状部材31は断面円形の金属製パイプとしたが、芯材21内に収容可能である限り、例えば、断面四角形、断面六角形など他の形状からなる筒状部材31としてもよい。また、金属以外の素材とすることも差し支えない。
また、電熱ヒーター32は、筒状部材31とともに、上部芯材21に出し入れするようにしてもよいし、筒状部材31のみを予め上部芯材21内に収容し、その後、電熱ヒーター32のみを筒状部材31に出し入れするようにしてもよい。
図1に示すように、電熱ヒーター32は、線路方向に連通する芯材21間を通って、踏切の線路方向一方の端部から他方の端部へと複数の舗装板10に跨って設けられる。すなわち、線路方向中ほどに位置する舗装板10内の電熱ヒーター32も、線路方向端部に位置する舗装板10内の電熱ヒーター32も、すべて繋がって一体になっている。
したがって、その踏切の線路方向全長に亘って連続する電熱ヒーター32は、線路方向端部に位置する舗装板10の開口部22のみを通じて出し入れ自在である。
すなわち、線路方向中ほどに位置する舗装板10内の電熱ヒーター32も、線路方向端部に位置する舗装板10内の電熱ヒーター32も、すべて繋がって一体になっているから、それらを端部の舗装板10の開口部22を通じてまとめて出し入れできる。
また、これらの芯材21は線路方向に沿って埋設されているから、開口部22は、踏切の端部に開口している。すなわち、開口部22が、レールRやガードレール3、あるいは舗装材等によって塞がれた状態にない。
このため、軌間内舗装板11及び軌間外舗装板12のいずれも、線路へ敷設した状態のまま、電熱ヒーター32の交換が可能である。
また、電熱ヒーター32へ通じる電源コード33は、少なくとも、踏切の線路方向いずれかの側の端部に位置する舗装板10の開口部22を通じて外部へ引き出され、その電熱ヒーター32に電気が供給できるようになっていればよい。
例えば、図5(b)の上方に示すように、線路幅方向に並列する複数の芯材21にそれぞれ挿通された電熱ヒーター32,32同士を、その一端で電気的に接続し、その電熱ヒーター32,32の各他端を電源に接続して回路を構成するようにしてもよいし、図5(b)の下方に示すように、1本の連続する芯材21内に、一端から他端へ向かって、さらに他端で折り返して、他端から一端へと1本の電熱ヒーター32を挿通し、その電熱ヒーター32の両端を電源に接続して回路を構成するようにしてもよい。
図4(a)は、電源コード33が引き出される側の反対側における踏切の端部(軌間内舗装板11及び軌間外舗装板12の端部)を示す。この側において、各芯材21は舗装板10の端面に至っておらず、その内部空間は舗装板10外へ開放されていない状態(開口部22がない状態)であるか、あるいは、その内部空間が開口部22を通じて舗装板10外へ開放されている場合は、その開口部22を閉塞部材34で閉じた状態となっている。なお、その開口部22をシール材で閉じて、その内部空間が密封する構成としてもよい。
また、筒状体20が挿入されたパイプ孔23についても同様に、その開口部22を閉塞部材34で閉じた状態としてもよいし、シール材により閉じてもよい。これにより、筒状体20,21内の内部空間への水や異物の侵入が防止されている。
また、図4(b)は、電源コード33を外部へ引き出す側における踏切の端部(軌間内舗装板11及び軌間外舗装板12の端部)を示す。各芯材21に対応する開口部22は、閉塞部材35で閉じられた状態となっているか、あるいは、マクラギ2にボルト8で固定された押え部材9で閉じられた状態となっている。
その閉塞部材35及び、押え部材9の立上がり部9bには、それぞれ、電源コード33を挿通するための切欠き35a,9dが設けられているので、電源コード33の引き出しに支障がない。また、その電源コード33の周囲にできる開口部22内の隙間は、シール材により閉じて内部空間を密封してもよい。これにより、内部空間への水や異物の侵入がより確実に防止される。
なお、熱供給手段30は、全ての芯材21内に設けてもよいし、選択された芯材21内にのみ熱供給手段30を設けてもよい。また、パイプ孔23に挿通された芯材20内へ、前記開口部22を通じて熱供給手段30を挿入し、融雪機能を発揮させてもよい。このとき、熱供給手段30の筒状部材31は省略することもできる。あるいは、芯材21内の熱供給手段30に代えて、パイプ孔23に挿通された芯材20内にのみ熱供給手段30を設けた構成も考えられる。芯材20内の熱供給手段30は、レールRやガードレール3周辺の融雪に効果的である。
また、変形例として、特に必要があれば、上部芯材21内の熱供給手段30に加えて、又は代えて、下部芯材25内に熱供給手段30を設けてもよい。
他の実施形態を図8〜図12に示す。この実施形態は、熱供給手段30としての筒状部材31を省略したものである。
なお、この実施形態では、さらに、舗装板10の剛性を高めるための芯材21を、前記断面四角形の金属製パイプに代えて、断面円形の金属製パイプとしている。パイプ孔23に挿通される筒状体(芯材)20の構成は、構成は、前述の実施形態と同様である。
前述の実施形態と同様、強度が確保できる限りにおいて、前記芯材20,21を金属以外の素材、あるいは、他の断面とすることは差し支えない。また、前述の実施形態における軌間内舗装板11の芯材21として、下部芯材25を設けることもできる。
前記熱供給手段30は、前記芯材21の中から選択された幾つかの芯材21内に配置される。なお、図9等において、一部の前記電熱ヒーター32等の熱供給手段30の図示を省略しているが、複数の芯材21のうち、どの芯材21に熱供給手段30を配置するかは、適宜選択できる。
前記熱供給手段30の構成は、前述の実施形態と同様、熱源としての電熱ヒーター32と電源コード33等を備えている。
芯材21が断面円形であるから、電熱ヒーター32周囲に空隙が少なく熱効率がよいとともに、芯材21内で電熱ヒーター32が遊ばないので好ましい。
さらに他の実施形態を、図13に示す。
この実施形態は、軌間内舗装板11、軌間外舗装板12に埋設される芯材21を、断面円形の金属製パイプと、断面四角形(長方形)の金属製パイプとで構成したものである。
前記電熱ヒーター32は図示していないが、これらの芯材21のうち、断面円形の芯材21内にのみ熱供給手段30を配置することを想定している。もちろん、熱供給手段30を配置する芯材21は自由に選択でき、例えば断面四角形の芯材21を含む、全ての芯材21内に配置してもよい。
これらの各実施形態では、熱供給手段30として、通電により発熱する電熱ヒーター32を用いたが、これ以外にも、例えば、内部への熱湯あるいは流動パラフィン等の熱流体の供給により、その熱流体の熱で融雪を行うヒートパイプを採用してもよい。
熱供給手段30としてヒートパイプを用いる場合、筒状部材31を用いない上述の実施形態においては、電熱ヒーター32及び電源コード33に相当する部分をヒートパイプに置き換えて、つまり、芯材20,21内にヒートパイプを挿入して、そのヒートパイプ内に熱流体を供給可能とすることができる。筒状部材31を用いた上述の実施形態においては、その筒状部材31自体をヒートパイプに置き換えて、内部に熱流体を供給可能とできるし、その筒状部材31内にヒートパイプを挿入することもできる。
1 バラスト
2 マクラギ
3 ガードレール
4 締結装置
5 頭部
6 腹部
7 ベース部
8 ボルト
9 押え部材
10 舗装板
11 軌間内舗装板
12 軌間外舗装板
20 筒状体(芯材)
21 筒状体(芯材/上部芯材)
22 開口部
23 パイプ孔
25 芯材/下部芯材
30 熱供給手段
31 筒状部材
32 電熱ヒーター(熱源)
F 車輪
G 路面
P パイプ
R レール

Claims (7)

  1. 線路に敷設される舗装板(10)に筒状体(20,21)を埋設し、その筒状体(20,21)内に融雪機能を有する熱供給手段(30)を設け、前記筒状体(20,21)は、その内部空間が、前記舗装板(10)のいずれかの側の端面の開口部(22)を通じて前記舗装板(10)外へ開放されており、前記熱供給手段(30)は、その開口部(22)を通じて前記筒状体(20,21)内に出し入れ自在であることを特徴とする踏切舗装板構造。
  2. 前記筒状体(20,21)は、前記舗装板(10)の線路方向端面に開口部(22)を有し、前記熱供給手段(30)は、前記舗装板(10)を線路に敷設した状態で、その開口部(22)を通じて前記筒状体(20,21)内に出し入れ自在であることを特徴とする請求項1に記載の踏切舗装板構造。
  3. 前記舗装板(10)は線路方向に連続して複数が敷設され、前記敷設状態で、線路方向に隣り合う複数の前記舗装板(10)の筒状体(20,21)同士はその内部空間が連通しており、前記熱供給手段(30)は、その内部空間が連通する複数の前記筒状体(10)内に連続して設けられて、その連続する舗装板(10)のうち、線路方向端部に位置する舗装板(10)の前記開口部(22)のみを通じて出し入れ自在であることを特徴とする請求項2に記載の踏切舗装板構造。
  4. 前記開口部(22)は、前記筒状体(10)内に熱供給手段(30)を挿入した状態でシール材により閉じられて、その内部空間が密封されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一つに記載の踏切舗装板構造。
  5. 前記舗装板(10)はゴム製又は樹脂製であり、前記筒状体(20,21)は、前記舗装板(10)の剛性を高めるためにその舗装板(10)に埋設される金属製の補強用芯材であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一つに記載の踏切舗装板構造。
  6. 前記筒状体(21)は断面四角形であり、前記熱供給手段(30)は、前記筒状体(21)内に収容可能な筒状部材(31)とその筒状部材(31)の内部に設けられた熱源(32)とを備えることを特徴する請求項1乃至5のいずれか一つに記載の踏切舗装板構造。
  7. 前記筒状部材(31)は断面円形であることを特徴する請求項1乃至6のいずれか一つに記載の踏切舗装板構造。
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