JP7057739B2 - 軌道内ケーブル防護板 - Google Patents

軌道内ケーブル防護板 Download PDF

Info

Publication number
JP7057739B2
JP7057739B2 JP2018157947A JP2018157947A JP7057739B2 JP 7057739 B2 JP7057739 B2 JP 7057739B2 JP 2018157947 A JP2018157947 A JP 2018157947A JP 2018157947 A JP2018157947 A JP 2018157947A JP 7057739 B2 JP7057739 B2 JP 7057739B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
slab
protection plate
track
cable protection
track cable
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018157947A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020033690A (ja
Inventor
啓詞 中元
直樹 遠島
修一郎 神
雄介 倉本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
East Japan Railway Co
Original Assignee
East Japan Railway Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by East Japan Railway Co filed Critical East Japan Railway Co
Priority to JP2018157947A priority Critical patent/JP7057739B2/ja
Publication of JP2020033690A publication Critical patent/JP2020033690A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7057739B2 publication Critical patent/JP7057739B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A30/00Adapting or protecting infrastructure or their operation
    • Y02A30/30Adapting or protecting infrastructure or their operation in transportation, e.g. on roads, waterways or railways

Landscapes

  • Road Paving Structures (AREA)

Description

本発明は、一対のレール間に横断するケーブルを損傷させないように防護する軌道内ケーブル防護板に関する。
鉄道線路の軌道に、一対のレールの間を横断するようにケーブルが配設される場合がある。
そして、鉄道車両に付着した氷雪塊(雪や氷の塊)が鉄道車両の走行中に落下してケーブルに衝突すると、その衝撃でケーブルが損傷したり断線したりする。
そこで、例えば、特許文献1では、ケーブル等の、鉄道車両の進行方向手前側にゴム製の防護板を配設する技術が開示されている。
そして、防護板の鉄道車両の進行方向手前側に傾斜面部を設けておき、鉄道車両から落下した氷雪塊をその傾斜面部で受け止めることで、氷雪塊がケーブル等に衝突しないようにして、ケーブル等の損傷や断線が発生することを防止することが提案されている。
特開2012-144922号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、ケーブルは、防護板の、鉄道車両の進行方向奥側で露出した状態になっているため、鉄道車両から落下した氷雪塊が、ある程度の確率でケーブルに衝突する事態は防ぎようがなかった。
そのため、鉄道車両から落下した氷雪塊によりケーブルが損傷したり断線したりする問題が生じることを確実に防止することができなかった。
本発明は、上記の問題点を鑑みてなされたものであり、鉄道車両から氷雪塊が落下しても、それにより軌道を横断するように配設されたケーブルが損傷したり断線したりすることを的確に防止することが可能な軌道内ケーブル防護板を提供することを目的とするものである。
上記課題を達成するため、本出願の第1の発明は、
一対のレール間を横断するように配設されるケーブルを防護するための軌道内ケーブル防護板において、
中実のゴム製であり、
鉄道車両の進行方向手前側に上向きの傾斜面を備え、
底部に前記ケーブルを挿通するための溝又は孔が設けられるとともに、前記溝又は孔と交差しない部位に垂直方向のボルト挿通孔が形成されており、
前記一対のレール間の道床上にボルトで固定されるようにしたものである。
上記軌道内ケーブル防護板によれば、鉄道車両からレール間に氷雪塊が落下しても、それにより軌道を横断するように配設されたケーブルが損傷したり断線したりすることを的確に防止することができる。
また、望ましくは、スラブ軌道のスラブ突起に前記ボルトで固定されるとともに、前記底部と、前記スラブ突起の上面との間にスペーサを介在させることができるように構成される。
これにより、スラブ軌道のスラブ突起とスラブ面の高さが異なっていても、軌道内ケーブル防護板をそれらに適切に取り付けてスラブ軌道に適切に取り付けることができる。
さらに、望ましくは、鉄道車両の進行方向の手前側と奥側とでそれぞれ前記ボルトにより固定されており、
前記溝又は孔が、鉄道車両の進行方向の手前側の前記ボルトと奥側の前記ボルトとの間に設けられる。
これにより、溝又は孔の進行方向手前側と奥側でそれぞれ軌道内ケーブル防護板がスラブ突起に固定されるため、溝又は孔からケーブルがはみ出ることなく、軌道内ケーブル防護板内にケーブルを的確に収容してケーブルを保護することができる。
あるいは、上記軌道内ケーブル防護板は、スラブ軌道のスラブマットに設けられたスラブ注入口に前記ボルトで固定される。
これにより、軌道内ケーブル防護板をスラブマットやスラブ注入口に適切に取り付けてスラブ軌道に適切に取り付けることができるとともに、スラブマットに既設のスラブ注入口を用いるため、スラブマットにボルトを螺着させるための孔を新たに設ける必要がない。
また、望ましくは、前記ボルト挿通孔が、鉄道車両の進行方向に対して直交する方向に長い長穴とされる。
これにより、一対のスラブ注入口同士の間隔が多少変わっても、2本のボルトをそれぞれ適切にボルト挿通孔に挿通させて螺着することができ、軌道内ケーブル防護板を適切にスラブマットやスラブ注入口に固定することができる。
本発明によれば、鉄道車両から氷雪塊が落下しても、それにより軌道を横断するように配設されたケーブルが損傷したり断線したりすることを的確に防止することができるという効果がある。
第1の実施形態に係る軌道内ケーブル防護板の構成を表す平面図である。 図1におけるX-X線に沿う断面図である。 スラブ面と軌道内ケーブル防護板の傾斜面とがなす角度をθとするとき、軌道内ケーブル防護板に対する氷雪塊衝突時のエネルギーが氷雪塊の運動エネルギーのsinθ倍になることを説明する図である。 スラブ突起がスラブ面よりも(A)高い場合、(B)低い場合の軌道内ケーブル防護板のスラブ突起への取り付け方を表す断面図である。 第2の実施形態に係る軌道内ケーブル防護板の構成を表す平面図である。 図5におけるY-Y線に沿う断面図である。
以下、本発明に係る軌道内ケーブル防護板の実施の形態について、詳細に説明する。
本発明では、一対のレール間を横断するようにケーブルが配設されている。そして、軌道内ケーブル防護板は、そのケーブルを防護するためのものである。
そして、軌道内ケーブル防護板は、中実のゴム製であり、鉄道車両の進行方向手前側に上向きの傾斜面を備えるとともに、底部にケーブルを挿通するための溝又は孔が設けられ、この溝又は孔と交差しない部位に垂直方向のボルト挿通孔が形成されており、一対のレール間の道床上にボルトで固定されるようになっている。
以下、いくつかの実施形態を挙げて、具体的に説明する。
また、以下では、鉄道車両の軌道がスラブ軌道である場合について説明するが、本発明は、例えばバラスト軌道でコンクリート路盤になっている箇所等にも適用することが可能である。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る軌道内ケーブル防護板の構成を表す平面図であり、図2は、図1におけるX-X線に沿う断面図である。なお、図1中の矢印Aは、鉄道車両の進行方向を表す。また、以下では、説明を簡単にするために、鉄道車両の進行方向を単に進行方向という。さらに、図1中の符号103はスラブ注入口を表す。
本実施形態では、軌道内ケーブル防護板1は、スラブ軌道100のコンクリート製のスラブ突起101の上面101Aにボルト2で固定されるようになっている。すなわち、本実施形態では、スラブ突起101が、前述した一対のレール間の道床に相当している。
軌道内ケーブル防護板1は、略直方体形状であり、中実のゴム製とされている。
ゴムの材質として、例えば、EPDM(エチレンプロピレンジエンゴム)を用いれば、軌道内ケーブル防護板1が、耐候性や耐寒性、耐老化性等に優れたものになる。
また、軌道内ケーブル防護板1は、進行方向手前側(図1等における図中左側)の側面が上向きの傾斜面1A(すなわち進行方向に進むに従って高くなる傾斜面1A)とされている。
このように軌道内ケーブル防護板1の進行方向手前側に上向きの傾斜面1Aを設けることで、例えば鉄道車両に付着した氷雪塊がレール104間に落下して軌道内ケーブル防護板1にぶつかっても傾斜面1Aで氷雪塊が跳ね飛ばされる。
また、例えば氷雪塊がスラブ軌道100のスラブ面102A(スラブマット102の上面)上を滑走してきても、軌道内ケーブル防護板1に上記のような傾斜面1Aが設けられていれば、氷雪塊が軌道内ケーブル防護板1にぶつかると氷雪塊が傾斜面1Aを滑り上り、軌道内ケーブル防護板1より進行方向奥側(図1等における図中右側)まで飛んでいく。
仮に軌道内ケーブル防護板1が直方体形状で、傾斜面1Aが設けられていない場合、鉄道車両から落下した氷雪塊やスラブ面102A上を滑走してきた氷雪塊が軌道内ケーブル防護板1に衝突すると、氷雪塊は衝突して止まる。
そして、その際に、重たい氷雪塊を停止させるために軌道内ケーブル防護板1に非常に大きな力が加わるため、氷雪塊の衝突により軌道内ケーブル防護板1やそれに内包される後述するケーブル200が損傷したり破壊されたりする可能性がある。
それに対し、本発明のように、軌道内ケーブル防護板1の手前側に上向きの傾斜面1Aが設けられていれば、鉄道車両から落下した氷雪塊が傾斜面1Aにぶつかったりスラブ面102A上を滑走してきた氷雪塊が傾斜面1Aにぶつかったりしても、氷雪塊は上記のように傾斜面1Aで跳ね飛ばされたり傾斜面1Aを滑り上る等する。
そのため、軌道内ケーブル防護板1に氷雪塊がぶつかってもさほど大きな衝撃は加わらないため、本発明に係る軌道内ケーブル防護板1やそれに内包されるケーブル200は氷雪塊がぶつかっても損傷したり破壊されたりしない。
なお、スラブ面102Aと軌道内ケーブル防護板1の傾斜面1Aとがなす角度θが大きいと、上記のように鉄道車両から落下した氷雪塊やスラブ面102A上を滑走してきた氷雪塊が軌道内ケーブル防護板1の傾斜面1Aで跳ね飛ばされたり傾斜面1Aを滑り上ったりせずに、軌道内ケーブル防護板1に衝突して停止するようになり、軌道内ケーブル防護板1に大きな力が加わってしまう。
そのため、スラブ面102Aと軌道内ケーブル防護板1の傾斜面1Aとがなす角度θはあまり大きくないことが好ましい。
図3に示すように、氷雪塊が水平方向に移動してきて軌道内ケーブル防護板1の傾斜面1Aに衝突し、傾斜面1Aで跳ね返られたとすると、軌道内ケーブル防護板1に対する氷雪塊衝突時のエネルギーは、氷雪塊の運動エネルギーEのsinθ倍(すなわちEsinθ)になる。そして、角度θを30度以下にすれば、軌道内ケーブル防護板1に対する氷雪塊衝突時のエネルギーを、氷雪塊の運動エネルギーの半分以下にすることができる。
そのため、スラブ面102Aと軌道内ケーブル防護板1の傾斜面1Aとがなす角度θは、例えば30度以下であることが好ましく、25度以下であれば、軌道内ケーブル防護板1に対する氷雪塊衝突時のエネルギーを氷雪塊の運動エネルギーの半分よりもさらに小さくすることが可能となり好ましい。
また、本実施形態では、軌道内ケーブル防護板1には、その底部にケーブル200を挿通するための溝又は孔が設けられている。
なお、図2では、軌道内ケーブル防護板1の底部に溝1Bが設けられている場合が示されているが、図示を省略するが、軌道内ケーブル防護板1の底部に、進行方向Aに直交する方向に孔を設けるように構成することも可能である。
本実施形態では、ケーブル200は、2枚のスラブマット102の隙間102Bの部分に配設されており、2本のレール104の下側を通り軌道を横断するように配設されている。
そのため、ケーブル200は、スラブマット102の隙間102Bの部分では、スラブ面102A(スラブマット102の上面)より下側に位置しているが、スラブ突起101の部分では、スラブ突起101の上面101Aより上側に配置される状態になり(図2参照)、スラブ面102Aより上方に露出する状態になる。
そして、本実施形態では、このようにスラブ突起101の上面101A上に位置するケーブル200を、軌道内ケーブル防護板1の溝1B(又は孔。以下同じ。)に挿通させて軌道内ケーブル防護板1で被覆する。
そのため、上記のように氷雪塊が軌道内ケーブル防護板1にぶつかっても、軌道内ケーブル防護板1でケーブル200を的確に保護することが可能となり、鉄道車両から氷雪塊が落下する等しても、それにより軌道を横断するように配設されたケーブル200が損傷したり断線したりすることを的確に防止することが可能となる。
なお、軌道内ケーブル防護板1の溝1Bに挿通されるケーブル200の本数(すなわち軌道を横断するように配設されるケーブル200の本数)は、図1や図2に示したように必ずしも2本である必要はなく、適宜の本数とすることが可能である。
また、本実施形態では、軌道内ケーブル防護板1の溝1Bにケーブル200を確実に収容することができるようにするために、溝1Bの幅や深さが、軌道を横断するように配設されるケーブル200のうち最も太いケーブル200を挿通することができるような幅や深さに設計されている。
一方、本実施形態では、上記のように、軌道内ケーブル防護板1はコンクリート製のスラブ突起101にボルト2で固定されているため、軌道内ケーブル防護板1を一対のレール間の道床(本実施形態ではスラブ突起101)上に確実に固定することが可能となる。
また、氷雪塊がぶつかった際に軌道内ケーブル防護板1が位置ずれすると、それによりケーブル200が損傷したり断線したりする可能性があるが、本実施形態では、上記のように軌道内ケーブル防護板1が道床(スラブ突起101)上に確実に固定されるため、氷雪塊がぶつかっても軌道内ケーブル防護板1の位置がずれてしまうことが防止され、ケーブル200に損傷、断線が生じることを的確に防止することが可能となる。
また、本実施形態では、軌道内ケーブル防護板1は、進行方向手前側と奥側とでそれぞれボルト2(手前側に2本、奥側に2本)によりスラブ突起101に固定されており、溝1Bが、進行方向手前側のボルト2と奥側のボルト2との間に設けられている。
そのため、溝1Bの進行方向手前側と奥側でそれぞれ軌道内ケーブル防護板1がスラブ突起101に固定されるため、溝1Bからケーブル200がはみ出ることなく、軌道内ケーブル防護板1内にケーブル200を的確に収容してケーブル200を保護することが可能となる。
なお、本実施形態では、図1や図2に示すように、軌道内ケーブル防護板1に上記の溝1Bと交差しない部位に垂直方向のボルト挿通孔1Cが形成され、そこにボルト2が挿通されて軌道内ケーブル防護板1がスラブ突起101に固定される。そして、軌道内ケーブル防護板1のボルト挿通孔1Cの上部の開口部に雨水等が溜まったり雪が溶けて水が溜まると、ボルト2が錆びる等の問題が生じ得る。
そのため、本実施形態では、ボルト挿通孔1Cの開口部から斜め下方に貫通孔を形成して、開口部に溜まった水を排水するための水抜き孔1Dが設けられている。なお、進行方向手前側のボルト挿通孔1Cの開口部の水抜き孔1Dは溝1Bに開口し、進行方向奥側のボルト挿通孔1Cの開口部の水抜き孔1Dは軌道内ケーブル防護板1の側面に開口している。
また、軌間内ケーブル防護板1の進行方向手前側の端部(図1や図2等における軌間内ケーブル防護板1の左端部分)がスラブ面102Aに接していないと、鉄道車両の走行時の風圧で軌間内ケーブル防護板1が浮き上がってしまう。
そのため、本実施形態では、図2に示すように、軌道内ケーブル防護板1の底面に凹部1Eを設け、当該凹部1Eよりも軌間内ケーブル防護板1の進行方向手前側の端部が低くなるように形成して、軌間内ケーブル防護板1の進行方向手前側の端部がスラブ面102Aに確実に接するように構成されている。
ところで、スラブ軌道100では、スラブ突起101の上面101Aの高さとスラブ面102A(スラブマット102の上面)の高さが必ずしも同じでない場合も少なくない。
そして、本実施形態では、スラブ突起101の上面101A上に固定された軌道内ケーブル防護板1の進行方向手前側がスラブ面102A上に延びているため、上記のようにスラブ突起101の上面101Aの高さとスラブ面102Aとの高さが異なると(高低差があると)、軌道内ケーブル防護板1をスラブ軌道100に適切に取り付けられなくなる可能性がある。
そこで、本実施形態では、図2に示すように、軌道内ケーブル防護板1の底部(例えば上記の凹部1Eの部分)とスラブ突起101の上面101Aとの間にスペーサ3を介在させることができるように構成されている。
スペーサ3は板状に形成されており、軌道内ケーブル防護板1の底部とスラブ突起101の上面101Aとの間に介在させるスペーサ3の枚数を変えることでスペーサ3の厚み(高さ)を変えることができるようになっている。
そして、スペーサ3の厚みを変えることで、スラブ突起101の上面101Aに対する軌道内ケーブル防護板1の高さを調整することができるようになっている。
そのため、本実施形態に係る軌道内ケーブル防護板1では、軌道内ケーブル防護板1のスペーサ3の枚数を変えてスペーサ3の厚みを変えることで、スラブ突起101の上面101Aに対する軌道内ケーブル防護板1の高さを適切に調整して、軌道内ケーブル防護板1をスラブ軌道100の道床上に適切に取り付けて固定することが可能となる。
以下、具体的に説明する。
本実施形態では、軌道内ケーブル防護板1は、図2に示すように、スラブ突起101の上面101Aの上方に位置する軌道内ケーブル防護板1の底面(以下、スラブ突起側底面という。)の部分の高さが、スラブ面102A上に位置する底面(以下、スラブ面側底面という。)の部分の高さよりも若干高くなるように形成されており、前述した凹部1Eが設けられている。
そのため、例えば、図2に示すように、スラブ突起101の上面101Aの高さとスラブ面102Aの高さが同じである場合は、軌道内ケーブル防護板1の底部(スラブ突起側底面)とスラブ突起101の上面101Aとの間に(すなわち凹部1Eの部分に。以下同じ。)所定枚数のスペーサ3を介在させてボルト2で固定することで、軌道内ケーブル防護板1をスラブ軌道100の道床上に適切に取り付けることができる。
すなわち、軌道内ケーブル防護板1のスラブ突起側底面がスラブ突起101の上面101Aやスペーサ3から浮き上がった状態ではなく、あるいはスラブ側底面がスラブ面102Aから浮き上がった状態でもなく、軌道内ケーブル防護板1のスラブ突起側底面がスペーサ3を介してスラブ突起101の上面101Aに適切に当接し、スラブ面側底面がスラブ面102Aに適切に当接する状態で、軌道内ケーブル防護板1をスラブ軌道100の道床上に適切に取り付けることが可能となる。
また、図4(A)に示すように、スラブ突起101の上面101Aの高さがスラブ面102Aの高さよりも高い場合は、軌道内ケーブル防護板1のスラブ突起側底面とスラブ突起101の上面101Aとの間に介在させるスペーサ3の枚数を減らす等してスペーサ3の厚みを薄くしたり、スペーサ3を介在させない状態で、軌道内ケーブル防護板1をスラブ突起101にボルト2で固定することで、軌道内ケーブル防護板1をスラブ軌道100の道床上に適切に取り付けることができる。
また、図4(B)に示すように、スラブ突起101の上面101Aの高さがスラブ面102Aの高さよりも低い場合は、軌道内ケーブル防護板1のスラブ突起側底面とスラブ突起101の上面101Aとの間に介在させるスペーサ3の枚数を増やす等してスペーサ3の厚みを厚くした状態で、軌道内ケーブル防護板1をスラブ突起101にボルト2で固定することで、軌道内ケーブル防護板1をスラブ軌道100の道床上に適切に取り付けることができる。
このように、本実施形態に係る軌道内ケーブル防護板1では、軌道内ケーブル防護板1の底部とスラブ突起101の上面101Aとの間に介在させるスペーサ3の枚数を変える等してスペーサ3の厚み(高さ)を変えることで、スラブ突起101の上面101Aの高さとスラブ面102Aの高さが同じであっても高低差があっても、スラブ突起101の上面101Aに対する軌道内ケーブル防護板1の高さを適切に調整することができ、軌道内ケーブル防護板1をスラブ軌道100の道床上に適切に取り付けて固定することが可能となる。
[第2の実施の形態]
図5は、本発明の第2の実施形態に係る軌道内ケーブル防護板の構成を表す平面図であり、図6は、図5におけるY-Y線に沿う断面図である。
なお、図5中の矢印Aは、図1の場合と同様に、進行方向(鉄道車両の進行方向)を表す。
本実施形態では、軌道内ケーブル防護板10は、スラブ軌道100のスラブマット102に設けられたスラブ注入口103にボルト11で固定されるようになっている。すなわち、本実施形態では、スラブ注入口103やスラブマット102が、前述した一対のレール間の道床に相当している。
そして、本実施形態では、図6に示すように、スラブ注入口103に雌ねじ部12を埋設しておき、雌ねじ部12にボルト11を螺着して固定するようになっている。
本実施形態においても、軌道内ケーブル防護板10は、略直方体形状であり、中実で、EPDM等のゴム製とされている。
また、軌道内ケーブル防護板10は、進行方向手前側の側面が上向きの傾斜面10Aとされている。傾斜面10Aを設ける効果は、第1の実施形態の場合と同様であり、軌道内ケーブル防護板10に氷雪塊がぶつかっても軌道内ケーブル防護板10やそれに内包されるケーブル200が損傷したり破壊されたりすることが防止される。また、スラブ面102Aと軌道内ケーブル防護板10の傾斜面10Aとがなす角度θについても、第1の実施形態の場合と同様であり、説明を省略する。
本実施形態においても、軌道内ケーブル防護板10には、その底部にケーブル200を挿通するための溝又は孔が設けられている。
なお、図6では、軌道内ケーブル防護板10の底部に溝10Bが設けられている場合が示されているが、図示を省略するが、軌道内ケーブル防護板10の底部に、進行方向Aに直交する方向に孔を設けるように構成することも可能である。
一方、本実施形態では、ケーブル200は、レール104に沿って配設されており、その一部がスラブマット102上を通って軌道を横断するように配設されている。そのため、ケーブル200は、スラブマット102上で露出する状態になっている。
そして、本実施形態では、スラブマット102上を横断するケーブル200の部分を、軌道内ケーブル防護板10の溝10B(又は孔。以下同じ。)に挿通させて軌道内ケーブル防護板10で被覆する。
そのため、上記のように氷雪塊が軌道内ケーブル防護板10にぶつかっても、軌道内ケーブル防護板10でケーブル200を的確に保護することが可能となり、鉄道車両から氷雪塊が落下する等しても、それにより軌道を横断するように配設されたケーブル200が損傷したり断線したりすることを的確に防止することが可能となる。
なお、軌道内ケーブル防護板10の溝10Bに挿通されるケーブル200の本数(すなわち軌道を横断するように配設されるケーブル200の本数)は、図5や図6に示したように必ずしも1本である必要はなく、適宜の本数とすることが可能である。
ところで、第1の実施形態では、スラブ面102Aより上方に露出するケーブル200の部分がスラブ突起101の上面101A上に配設された部分だけであったため、軌道内ケーブル防護板1は、ケーブル200がスラブ突起101上に露出する部分だけを被覆すればよかった。
しかし、本実施形態では、ケーブル200は、左右のレール104間の全域にわたってスラブ面102A上に露出しているため、軌道内ケーブル防護板10の左右方向の長さ(すなわち進行方向Aに直交する方向の長さ)をできるだけ長く形成して、軌道を横断するケーブル200(すなわち左右のレール104間のケーブル200)のできるだけ広い範囲を軌道内ケーブル200で被覆するように構成することが望ましい。
そのため、本実施形態では、軌道内ケーブル防護板10の左右方向の長さが1110mmとされており長くなっている。
また、軌道内ケーブル防護板10を左右のレール104間に設置する際に、軌道内ケーブル防護板10の左右方向の長さが長すぎる場合には、軌道内ケーブル防護板10がゴム製であるため、その左右端を切断して設置することができるようになっている。
一方、本実施形態では、上記のように、軌道内ケーブル防護板10は、スラブ軌道100のスラブマット102に設けられたスラブ注入口103に埋設された雌ねじ部12にボルト11で固定する等してスラブ注入口103)に固定されている。
そのため、軌道内ケーブル防護板10を一対のレール間の道床上(すなわち本実施形態ではスラブマット102やスラブ注入口103)に確実に固定することが可能となる。
また、氷雪塊がぶつかった際に軌道内ケーブル防護板10が位置ずれすると、それによりケーブル200が損傷したり断線したりする可能性がある。
しかし、本実施形態では、上記のように軌道内ケーブル防護板10が道床上(スラブマット102やスラブ注入口103)に確実に固定されるため、氷雪塊がぶつかっても軌道内ケーブル防護板10の位置がずれてしまうことが防止され、ケーブル200に損傷、断線が生じることを的確に防止することが可能となる。
さらに、本実施形態では、上記のように軌道内ケーブル防護板10が、スラブマット102に設けられたスラブ注入口103にボルト11で固定される。
そのため、スラブマット102に、ボルト11を螺着させるための孔を新たに設ける必要がなく、既に設けられているスラブ注入口103を利用してボルト11を螺着させることが可能となるといったメリットもある。
その際、図5に示すように、スラブ注入口103は、通常、スラブマット102の左右に一対ずつ形成される。そのため、本実施形態では、軌道内ケーブル防護板10は、左右2つのスラブ注入口103に対応する2か所にそれぞれボルト11が挿通されるボルト挿通孔10Cが設けられている。なお、ボルト挿通孔10Cは上記の溝10Bと交差しない部位に垂直方向に形成されている。
しかし、スラブマット102の左右に設けられる一対のスラブ注入口103同士の間隔が規定の間隔よりも多少長くなったり短くなっている場合が少なくない。
そのため、本実施形態では、図5に示すように、ボルト挿通孔10Cが、左右に長い(すなわち進行方向Aに対して直交する方向に長い)長穴とされている。
このように構成することで、一対のスラブ注入口103同士の間隔が規定の間隔よりも多少長くなったり短くなったりしていても、ボルト挿通孔10Cが長穴になっているため2本のボルト11同士の間隔を一対のスラブ注入口103同士の間隔にあわせて変えることができる。
そのため、一対のスラブ注入口103同士の間隔が多少変わっても、2本のボルト11をそれぞれ適切にボルト挿通孔10Cに挿通させて螺着することができ、軌道内ケーブル防護板10を適切にスラブマット102やスラブ注入口103に固定することが可能となる。
なお、本実施形態では、このようにボルト挿通孔10Cが長穴とされており、ボルト挿通孔10Cとそれに挿通させたボルト11との間に隙間ができるため、雨が降ったり雪が溶けても水がその隙間を流れて軌道内ケーブル防護板10の下方に流れ出す。
そのため、本実施形態では、第1の実施形態のような水抜き孔1D(図1や図2参照)を設ける必要はない。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない限り、適宜変更可能であることは言うまでもない。
1、10 軌道内ケーブル防護板
1A、10A 傾斜面
1B、10B 溝(溝又は孔)
1C、10C ボルト挿通孔
2、11 ボルト
3 スペーサ
100 スラブ軌道
101 スラブ突起(道床)
101A スラブ突起の上面
102 スラブマット(道床)
103 スラブ注入口(道床)
104 レール
200 ケーブル
A 進行方向(鉄道車両の進行方向)

Claims (5)

  1. 一対のレール間を横断するように配設されるケーブルを防護するための軌道内ケーブル防護板において、
    中実のゴム製であり、
    鉄道車両の進行方向手前側に上向きの傾斜面を備え、
    底部に前記ケーブルを挿通するための溝又は孔が設けられるとともに、前記溝又は孔と交差しない部位に垂直方向のボルト挿通孔が形成されており、
    前記一対のレール間の道床上にボルトで固定されることを特徴とする軌道内ケーブル防護板。
  2. スラブ軌道のスラブ突起に前記ボルトで固定されるとともに、前記底部と、前記スラブ突起の上面との間にスペーサを介在させることができるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の軌道内ケーブル防護板。
  3. 鉄道車両の進行方向の手前側と奥側とでそれぞれ前記ボルトにより固定されており、
    前記溝又は孔が、鉄道車両の進行方向の手前側の前記ボルトと奥側の前記ボルトとの間に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の軌道内ケーブル防護板。
  4. スラブ軌道のスラブマットに設けられたスラブ注入口に前記ボルトで固定されることを特徴とする請求項1に記載の軌道内ケーブル防護板。
  5. 前記ボルト挿通孔が、鉄道車両の進行方向に対して直交する方向に長い長穴とされていることを特徴とする請求項4に記載の軌道内ケーブル防護板。
JP2018157947A 2018-08-27 2018-08-27 軌道内ケーブル防護板 Active JP7057739B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018157947A JP7057739B2 (ja) 2018-08-27 2018-08-27 軌道内ケーブル防護板

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018157947A JP7057739B2 (ja) 2018-08-27 2018-08-27 軌道内ケーブル防護板

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020033690A JP2020033690A (ja) 2020-03-05
JP7057739B2 true JP7057739B2 (ja) 2022-04-20

Family

ID=69667308

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018157947A Active JP7057739B2 (ja) 2018-08-27 2018-08-27 軌道内ケーブル防護板

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7057739B2 (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012144922A (ja) 2011-01-13 2012-08-02 Yoshihara Tetsudo Kogyo Kk ゴム製防護板

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5838002Y2 (ja) * 1978-06-09 1983-08-27 日本国有鉄道 鉄道軌道における吸音板取付装置
JPS598215U (ja) * 1982-06-30 1984-01-19 昭和電線電纜株式会社 ケ−ブル保護カバ−
JPH0523737U (ja) * 1991-02-28 1993-03-26 昭和電線電纜株式会社 ケーブル防護体
JPH04119802U (ja) * 1991-04-09 1992-10-27 財団法人鉄道総合技術研究所 レール横圧補強支持装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012144922A (ja) 2011-01-13 2012-08-02 Yoshihara Tetsudo Kogyo Kk ゴム製防護板

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020033690A (ja) 2020-03-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4093120A (en) Railroad crossing structure
CA2268643C (en) Spiked road barrier
DE60132863T2 (de) Schienenschutz
US10900182B2 (en) Vehicle safety catch fence
JP5347198B2 (ja) 誘導または走行用床レールラクナ備付による自動清掃一式装置
JP7057739B2 (ja) 軌道内ケーブル防護板
EP2032409A1 (en) Rail track crossing
JP4618735B2 (ja) 自動車道路の高架橋の路版側端部の老朽化した壁高欄の改良方法
JP2012144922A (ja) ゴム製防護板
EA005055B1 (ru) Жесткое железнодорожное основание
ZA200810143B (en) Rail track crossing
RU2676772C1 (ru) Железнодорожный переезд
CA2625255C (en) Rail anchor isolator
WO2013007980A1 (en) Components of a railway rail fastening assembly
JP3125931U (ja) 側溝の道路横断構造
KR101650409B1 (ko) 방음장치
JP5336319B2 (ja) 踏切舗装板構造
JP4511330B2 (ja) 高架道路の雨水遮蔽板
KR101725922B1 (ko) 도로소음 감소 장치 및 설치 방법
KR102648106B1 (ko) 교량용 링크연결형 신축이음장치
JP2019112912A (ja) 側溝ブロックおよび側溝ブロックの蓋
CA1194010A (en) Rail seal
WO2013075160A1 (de) Lärmschutzvorrichtung
CN216551359U (zh) 一种新型uhpc无砟轨道
KR100647740B1 (ko) 철도 건널목 포장용 판 구조물

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210608

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220324

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220405

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220408

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7057739

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150