JP5336218B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、プリンタ、複写機、ファクシミリ、複合機等の電子写真方式を利用した画像形成装置に用いられる定着装置を備える画像形成装置に関する。
従来、上記電子写真方式を採用したプリンタ、複写機、ファクシミリ、複合機等の画像形成装置においては、感光体ドラムの表面を帯電手段によって一様に帯電した後、LEDヘッド等の露光手段によって感光体ドラムの表面を露光して画像情報に応じた静電潜像を形成し、この静電潜像に現像ローラ上で薄層化されたトナーを静電的に付着させてトナー像を形成する。そして感光体ドラム上に形成されたトナー像を、給紙装置から給紙される印刷媒体上に転写する。その後定着装置において、トナー像が転写された印刷媒体に熱及び圧力を加えることによりトナー像を定着させ、印刷媒体に画像を形成している。
上記定着装置は、トナー像が転写された印刷媒体が、定着ローラと定着ローラに圧接される加圧ローラとの間に形成されたニップ部を通過する際に、未定着トナー像を加熱及び加圧して印刷媒体上に定着するように構成されている(例えば、特許文献1参照)。このような従来の定着装置においては、ニップ幅が一定のため、例えばニッブ部を通過する印刷媒体の厚さに応じて、印刷媒体の通過速度を変化させてニップ部での通過時間を制御して、定着性を一定に保つようにすることが行われる。
特開2004―361839号公報(段落0021〜0023、図2)
しかしながら、従来の定着装置においては、厚い印刷媒体になるほど印刷媒体の通過速度を遅くする必要があり、印刷速度の低下を招くという問題があった。
本発明による画像形成装置は、画像形成部により形成されて印刷媒体に付着した現像剤を熱及び圧力を加えて定着する定着装置を備えた画像形成装置であって、
前記印刷媒体を加熱する加熱部と、前記加熱部を加圧して、前記加熱部とによって所定のニップ部を形成する加圧部と、前記ニップ部を経由して所定方向に前記印刷媒体を所定の搬送速度で搬送すべく、前記加熱部及び前記加圧部の少なくともどちらか一方を駆動する搬送駆動手段と、通過する前記印刷媒体の厚みを検出して厚み情報を出力する印刷媒体厚検出手段と、前記厚み情報に基づいて前記印刷媒体の厚さを認知し、前記加圧部による加圧量を制御する加圧量制御手段とを有し、
前記印刷媒体厚検出手段は、前記画像形成部より搬送方向上流側に設けられて前記印刷媒体を搬送する搬送ローラを備え、該搬送ローラの位置変位に基づいて搬送する前記印刷媒体の厚みを検出し、前記加圧量制御手段は、前記印刷媒体の厚さが増すのに応じて前記加圧部による加圧量を段階的に増加し、未処理ページが残っていない場合、薄い印刷媒体に対応した段階の加圧量の状態とし、
前記搬送ローラ下に前記印刷媒体が存在する状態で搬送を一時停止し、検出される前記厚み情報に基づいて前記加圧量を設定した後、前記印刷媒体の搬送を再開することを特徴とする。
別の発明による画像形成装置は、画像形成部により形成されて印刷媒体に付着した現像剤を熱及び圧力を加えて定着する定着装置を備えた画像形成装置であって、
前記印刷媒体を加熱する加熱部と、前記加熱部を加圧して、前記加熱部とによって所定のニップ部を形成する加圧部と、前記ニップ部を経由して所定方向に前記印刷媒体を所定の搬送速度で搬送すべく、前記加熱部及び前記加圧部の少なくともどちらか一方を駆動する搬送駆動手段と、通過する前記印刷媒体の厚みを検出して厚み情報を出力する印刷媒体厚検出手段と、前記厚み情報に基づいて前記印刷媒体の厚さを認知し、前記加圧部による加圧量を制御する加圧量制御手段とを有し、
前記印刷媒体厚検出手段は、前記画像形成部より搬送方向上流側に設けられて前記印刷媒体を搬送する搬送ローラを備え、該搬送ローラの位置変位に基づいて搬送する前記印刷媒体の厚みを検出し、前記加圧量制御手段は、前記加圧部を、前記印刷媒体の厚さに応じて、少なくとも薄い印刷媒体と該薄い印刷媒体以外の印刷媒体とに対応する加圧量の状態とし、未処理ページが残っていない場合、前記薄い印刷媒体に対応した加圧量の状態とし、
前記搬送ローラ下に前記印刷媒体が存在する状態で搬送を一時停止し、検出される前記厚み情報に基づいて前記加圧量を設定した後、前記印刷媒体の搬送を再開することを特徴とする。
本発明によれば、印刷媒体の種類に応じ、加圧部による加圧量を制御して良好な定着状態を得るようにしているため、搬送速度の低下による印刷処理速度の低下を抑制することができる。
本発明による実施の形態1の画像形成装置の要部構成を説明するための概略構成図である。 実施の形態1における定着装置の要部構成図である。 定着装置を、図2に示す記録用紙の搬送方向である矢印A方向から見た定着装置の荷重可変機構の要部構成を示す図である。 定着装置のカム位置の説明に供する図である。 本発明による画像形成装置が備える、定着装置の制御系の要部構成を示すブロック図である。 実施の形態1において画像形成装置が行なう印刷処理の流れを示すフローチャートである。 実施の形態2において、定着装置の定着ローラの耐熱弾性層の圧縮率と通紙耐久枚数の関係を示すグラフである。 実施の形態2において、定着装置の定着ローラの耐熱弾性層の圧縮率(%)とニップ幅(mm)と通紙速度(PPM)の関係を示すグラフである。 実施の形態2において画像形成装置が行なう印刷処理の流れを示すフローチャートである。 本発明に基づく実施の形態3の画像形成装置に採用される定着装置の要部構成を示す要部構成図である。 面状発熱体の構成例を示す分解斜視図である。 実施の形態3において、定着装置の定着ローラの発泡シリコーンゴム(弾性)層の圧縮率と通紙耐久枚数の関係を示すグラフである。
実施の形態1.
図1は、本発明による実施の形態1の画像形成装置の要部構成を説明するための概略構成図である。
画像形成装置1は、ブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の4色を印刷可能なカラー用電子写真式プリンタとしての構成を備えている。同図に示すように、画像形成装置1の内部には、印刷媒体としての記録用紙50の搬送路に沿って、ブラック(K)用の画像形成ユニット11K、イエロー(Y)用の画像形成ユニット11Y、マゼンタ(M)用の画像形成ユニット11M、及びシアン(C)用の画像形成ユニット11C(区別する必要がない場合には画像形成ユニット11と称す場合がある)が配置されている。これらの4つの画像形成ユニット11は、画像形成装置1本体から脱着可能となっており、そのために画像形成装置1の上部カバー17は開閉可能に設けられている。
各画像形成ユニット11K,11Y,11M,11Cにはそれぞれ上部カバー17によって支持された露光装置16K,16Y,16M,16C(区別する必要がない場合には露光装置16と称す場合がある)が対応して配置されている。これらの4つの画像形成ユニット11は、使用される現像剤としてのトナーを除いては同じ構成である。従って、ここではブラック(K)の画像形成ユニット11Kを例にして、その内部構成を説明する。
画像形成ユニット11Kは、トナー像を担持する感光体ドラム12K、感光体ドラム12Kの表面を一様に帯電させる帯電ローラ101、一様に帯電した感光体ドラム12Kの表面に静電潜像を形成するLEDアレイから成る露光装置16K、摩擦帯電により静電潜像にトナー像を形成する現像ローラ102、現像ローラ102にトナーを供給するトナー供給部103、及び転写後に感光ドラム12Kの表面に残る残トナーを掻き落とすクリーニングブレード104などを備える。
4つの画像形成ユニット11の各感光体ドラム12K,12Y,12M,12C(区別する必要がない場合には感光体ドラム12と称す場合がある)には、搬送ベルト14を介して転写ローラ13K,13Y,13M,13C(区別する必要がない場合には転写ローラ13と称す場合がある)が圧接するように配置されている。搬送ベルト14はドライブローラ55とアイドルローラ56によって張架されて駆動され、記録用紙50を矢印Aで示す搬送方向に搬送する。記録用紙50がこの搬送ベルト14によって矢印A方向に搬送される間に、各感光体ドラム12K,12Y,12M,12Cに形成された各色のトナー像は、対向する転写ローラ13K,13Y,13M,13Cによって順次記録用紙50上に重ねて転写される。
画像形成ユニット11Cの後段には定着装置3が配置されている。定着装置3は、トナー像が転写された記録用紙50を受入れて、後述するように加圧及び加熱することによってトナー像を記録用紙50に定着させた後、排出する。尚、定着装置3については後に詳しく説明する。
給紙カセット18は、画像形成装置1の下部に配設され、記録用紙50を収容する。給紙カセット18の前端には、隣接して給紙機構が配設されている。給紙機構は、給紙ローラ19a、19b及び分離辺20を備え、記録用紙50を1枚ずつ分離して給紙する。繰出された記録用紙50は用紙センサ51を通過し、搬送ローラ対21へ送られる。搬送ローラ対21は、記録用紙50が用紙センサ51を通過した時点から図示せぬ駆動部により回転され、記録用紙50を止めることなく送り出す。
搬送ローラ対21により送り出された記録用紙50は、用紙センサ52を通過してレジストローラ対22へと送られる。レジストローラ対22は、記録用紙50が用紙センサ52を通過した時間から所定時間遅延したタイミングで図示せぬ駆動部により回転開始される。このため記録用紙50は、レジストローラ対22の圧接部に僅かに撓んだ状態で押し込まれてその斜行が矯正される。レジストローラ対22より送り出された記録用紙50は、書込みセンサ53を通過して搬送ベルト14へと送られる。画像形成ユニット11等による一連の画像形成動作は、書込みセンサ53の検出タイミングに同期して行われる。
一方、定着装置3によって排出された記録用紙50は、用紙センサ54を通過し、排出ローラ対23によって搬送された後、更に排出搬送ローラ対24によって上部カバー17の上へ排出される。排出ローラ対23及び排出搬送ローラ対24は、記録用紙50が用紙センサ54を通過した時点から図示せぬ駆動部により回転され、記録用紙50を止めることなく送り出す。
次に定着装置3について更に説明する。
図2は、本実施の形態における定着装置3の要部構成図であり、図3は、この定着装置3の荷重可変機構を示す要部構成図であり、図4は、定着装置3のカム位置の説明に供する図である。
図2に示すように、定着装置3は、未定着のトナー像58を記録用紙50に定着させるためのニップ幅Nのニップ部60が、定着ローラ30と加圧ローラ32とを圧接させることによって形成されている。定着ローラ30は、外径25mmの中空ローラで、アルミニウム製の芯金外周面301にシリコーシゴムからなる厚さ1.3mmの耐熱弾性層302を形成し、更にその外周面に離型層として厚さ0.03mmのフッ素樹脂層303を形成して構成されている。ここでは、芯金にアルミニウムを用いたが、鉄等の他の金属を用いてもよい。加圧ローラ32は、外径24mmの中実ローラで、鋼鉄の芯金外周面321に発泡シリコーンゴムからなる厚さ5mmの耐熱弾性層322を形成し、更にその外周面に離型層としての厚さ0.03mmのフッ素樹脂層323を形成して構成されている。
定着ローラ30の表面付近には、温度センサ350としてサーミスタが配設されており、定着ローラ30の内部には熱源としてハロゲンヒータ33を配設してある。上記熱源はハロゲンヒータに限らず、誘導加熱等を使用することができる。
図3は、定着装置3を、図2に示す記録用紙50の搬送方向である矢印A方向から見た定着装置3の荷重可変機構の要部構成を示している。
同図に示すように、定着ローラ30は、その芯金左右端部が軸受け39,39によって回転自在に保持され、一端に配設された駆動ギア31に、図示しない駆動用モータから伝達される駆動力を受けて矢印B方向に回転する。またその中空芯金内部には、熱源としてのハロゲンヒータ33を回転軸線上に備えている。
一方、加圧ローラ32の芯金左右端部には、軸受け34,34と、軸受け34,34を介して加圧ローラ32を定着ローラ30方向に加圧するためのバネ35,35が配設される。このとき軸受け34,34は、加圧ローラ32の回転軸が定着ローラ30の回転軸に対して接近或いは離間する方向に平行移動できるように、図示しないガイド手段によってガイドされている。軸受け34,34は、樹脂成型品叉は内部にボールベアリングを内包して構成してもよい。
バネ圧を変化させるための偏芯カム36,36は、駆動シャフト38に勘合されている。加圧バネ35,35は、図2に示すように、一端の回動軸部37a,37aが回動自在に保持されたバネ受け部材37,37を介して、偏芯カム36,36によって押圧されている。駆動シャフト38は、加圧ロ−ラ32と平行な向きに配置されている。駆動シャフト38はモータ27の駆動に従って回転する。モータ27は、パルスの入力によって回転方向、回転角度などの回転制御を行えるパルスモータであり、モータ27から駆シャフト38への動力伝達は、図示しないギア列を用いて行われる。
従って、以上の構成によれば、偏芯カム36の回転位置を変化させることにより、軸受け34,34に加わるバネ圧を変化し、定着ローラ30に対する加圧ローラ32の加圧力を変化させることができる。加圧力の判定は、カム位置読取センサ28によって偏芯カム36,36の回転位置を取り込むことで行う。
本実施の形態では、加圧ローラ32の荷重設定が3段階となるように偏芯カム36,36のカム形状が決められている。図4は、回転位置によって荷重設定が3段階に変わる偏芯カム36の回転位置を示しており、同図(a)は、加圧ローラ32を加圧する片側の荷重Fを低荷重F1に設定したときの偏芯カム36の回転位置、バネ受け部材37、加圧バネ35、及びニップ部60のニップ幅N1の各状態を示し、同図(b)は、同じく加圧ローラ32を加圧する片側の荷重Fを中荷重F2に設定したときの偏芯カム36の回転位置、バネ受け部材37、加圧バネ35、及びニップ部60のニップ幅N2の各状態を示し、同図(c)は、同じく加圧ローラ32を加圧する片側の荷重Fを高荷重F3に設定したときの偏芯カム36の回転位置、バネ受け部材37、加圧バネ35、及びニップ部60のニップ幅N3の各状態を示している。
ここでは、低荷重F1=10kgf、中荷重F2=12kgf、及び高荷重F3=16kgfとなるように加圧バネ35と偏芯カム36を構成し、それぞれ薄紙(0.07mm以上0.1mm未満)用、中厚紙(0.1mm以上0.16mm未満)用、及び厚紙(0.16mm〜0.25mm)用として、記録用紙50の紙厚に対応して設定される。従って、以後、図4(a)の状態を薄紙モード、同図(b)の状態を中厚紙モード、同図(c)の状態を厚紙モードと称すことがある。
図5は、画像形成装置1が備える、定着装置3の制御系の要部構成を示すブロック図である。
この制御系は、画像形成装置1の全体の動作を制御する制御部26、記録用紙50の搬送路のレジストローラ対22の位置(図1参照)に配置された紙厚読み取りセンサ25、偏芯カム36の近傍(図2参照)に配置された加圧カムポジションセンサ28、印刷速度を制御する印刷速度制御部41、制御部26の指示に基づいて定着装置3の、定着ローラ30の定着温度を制御する温度制御部42a及び偏芯カム36の回転位置を制御する加圧量制御部42bを備えた定着制御部42、及び外部装置から印刷データ信号を受信するための印刷データ受信部43を備える。
印刷速度を制御する印刷速度制御部41は、例えば、各画像形成ユニット11の駆動用モータ(図示せず)、定着装置3の駆動用モータ(図示せず)、搬送ベルト14を搬送するドライブローラ55を駆動するモータ(図示せず)、及び各ローラ対を駆動する搬送モータ(図示せず)等を、同期して駆動制御し、所定の印刷速度に設定するものである。尚、ここでいう印刷速度とは各画像形成ユニット11及び定着装置3を記録用紙50が通過する時の搬送速度であり、以後、通紙速度Vpと称す場合がある。
定着制御部42の温度制御部42aは、定着ローラ30の表面付近(図2参照)に配置された温度センサ350によって、定着ローラ30の温度を監視し、定着ローラ30の内部に設置されたハロゲンヒータ33をオン/オフして定着ローラ30の表面温度を制御部26から指示された所定の温度に保ち、定着制御部42の加圧量制御部42bは、制御部26からの指示に基づいて偏芯カム36(図2参照)の回転位置が所望の位置となるまで偏芯カム36を回転駆動するカムモータ27の回転を制御する。
従って、制御部26は、記録用紙50の厚さを測定(検知)する紙厚読み取りセンサ25からの紙厚情報を入力し、印刷される記録用紙50の紙厚が、上記した3段階、即ち厚紙、中厚紙、薄紙の何れに属するかを判定し、偏芯カム36が、判定した紙厚に対応する回転位置となるように、加圧カムポジションセンサ28を監視し、この回転位置となるまでカムモータ27を回転駆動するよう定着制御部42に指示する。
以上のように構成された定着装置3によって、図2に示すように、トナー像58が転写された記録用紙50を受け入れ、これをニップ部60で加圧及び加熱することによってトナー像を記録用紙50に定着させる。
尚、定着ローラ30、ハロゲンヒータ33、温度センサ350、温度制御部42a等は加熱部に相当し、加圧ローラ32は加圧部に相当し、軸受け34、バネ35、バネ受け部材37、偏芯カム36、加圧カムポジションセンサ28、カムモータ27、及び加圧量制御部42bが加圧量制御手段に相当する。
次に、紙厚の異なる印刷用紙に対して対応する印刷モードで行った印刷試験とその結果について説明する。
定着試験は、以下の条件で行った。
(1)試験用装置として、上記した薄紙モード、中厚紙モード、厚紙モードに設定できる定着装置を備えた上記構成の画像形成装置を用いた。
(2)末定着記録用紙のトナー濃度(各色単色)を100%印刷デューティとした。
(3)定着装置の上記定着温度を、140〜180℃の範囲で10℃間隔で5段階に設定した。
(4)印刷用紙の搬送速度(通紙速度Vp)を70mm/secとした。
(5)薄紙として富士ゼロックス(株)製P紙A4(64g/m、厚さ約0.07mm)、中厚紙として(株)沖データ製エクセレントホワイトA4厚口(105g/m、厚さ約0.13mm)、厚紙としてmondi社(160g/m、厚さ約0.19mm)、をそれぞれ使用した。
表1は、上記定着試験の結果を表すもので、同表中の「×」、「△」、「○」の各評価印は、定着処理の後のトナー像に、大きな剥がれ有った場合には「×」を、微小の剥がれがあった場合には「△」を、剥がれがなかった場合には「○」を、それぞれ評価結果として記したものである。
Figure 0005336218
同表から明らかなように、上記薄紙を使用して定着装置を薄紙モードに設定した試験1では、片側荷重が低荷重F1=10kgf、ニップ幅N1=4mmとなり、定着温度140〜180℃の範囲にて良好な定着性を得ることが出来た。また上記中厚紙を使用して定着装置を中厚紙モードに設定した試験2では、片側荷重が中荷重F2=12kgf、ニップ幅N2=5mmとなり、定着温度160〜180℃の範囲にて良好な定着性を得ることが出来た。更に、上記厚紙を使用して定着装置を厚紙モードに設定した試験3では、片側荷重が高荷重F3=16kgf、ニップ幅N3=6mmとなり、定着温度170〜180℃の範囲にて良好な定着性を得ることが出来た。
以上の試験結果が示すように、定着温度を所定の温度範囲(ここでは170〜180℃)に設定し、紙厚に応じて加圧ローラ32を加圧する荷重Fを適宜変えることにより、定着温度を固定し、記録用紙の通紙速度Vpを一定(ここでは70mm/sec)にした場合においても、薄紙、中厚紙、厚紙の各記録用紙へのトナー像の定着を良好に行うことができる。
図6は、上記した試験結果を踏まえて実施される、定着装置3を採用する画像形成装置1が行なう印刷処理の流れを示すフローチャートである。このフローチャートに基づいて、図1〜図5を参照しながら画像形成装置1による印刷動作について以下に説明する。
先ず、印刷データ受信部43(図5)において受信する外部装置からの印刷データを受けて行う印刷動作に先立って、加圧ローラ32への荷重Fを初期化するため、低荷重F1(薄紙用)となるように偏芯カム36をモータ27により回転し、偏芯カム36を図4(a)に示す薄紙モードにセットする(ステップS101)。
画像形成動作が開始されると、給紙カセット18に収容された記録用紙50は、給紙ローラ19a、19b及び分離片20によって1枚ずつ分離され繰り出され、搬送ローラ21によってレジストローラ22に搬送される(ステップS102)。ここでは紙厚読み取りセンサ25が、レジストロ一ラ22を記録用紙50が通過する際のローラ位置変化を検出して紙厚を検知し、検知した紙厚情報を制御部26に送信し、この紙厚情報を制御部26が取り込む(ステップS103)。この状態で記録用紙50の搬送を一時停止する。この搬送一時停止期間に、下記するステップS104〜ステップS111までの処理を実行する。
即ち、先ずここで検出された記録用紙50が、薄紙か否かを判断する(ステップS104)。ここで記録用紙50が薄紙(紙厚が0.07mm以上0.1mm未満)と判定された場合(ステップS104、Yes)、カム位置センサ28の出力を取込み、偏芯カム36が図4(a)に示す薄紙モードの位置にあるか否かを確認する(ステップS105)。ここで偏芯カム36が、薄紙モードの位置にあれば(ステップS105、Yes)、そのままステップS112に進み、薄紙モードの位置でなければ(ステップS105、No)、薄紙モードへの変更処理を行い(ステップS106)、その後ステップS112に進む。
一方、ステップS104で記録用紙50が薄紙でないと判定された場合(ステップS104、No)、更にここで検出された記録用紙50が、中厚紙か否かを判断する(ステップS107)。ここで記録用紙50が中厚紙(紙厚が0.1mm以上0.16mm未満)と判定された場合(ステップS107、Yes)、カム位置センサ28の出力を取込み、偏芯カム36が図4(b)に示す中厚紙モードの位置にあるか否かを確認する(ステップS108)。ここで偏芯カム36が、中厚紙モードの位置にあれば(ステップS108、Yes)、そのままステップS112に進み、中厚紙モードの位置でなければ(ステップS108、No)、中厚紙モードへの変更処理を行い(ステップS109)、その後ステップS112に進む。
更に、ステップS107で記録用紙50が中厚紙でないと判定された場合(ステップS107、No)、ここで検出された記録用紙50が厚紙(紙厚が0.16mm〜0.25mm)であると判断し、カム位置センサ28の出力を取込み、偏芯カム36が図4(c)に示す厚紙モードの位置にあるか否かを確認する(ステップS110)。ここで偏芯カム36が、厚紙モードの位置にあれば(ステップS110、Yes)、そのままステップS112に進み、厚紙モードの位置でなければ(ステップS110、No)、厚紙モードへの変更処理を行い(ステップS111)、その後ステップS112に進む。
以上のステップS104〜ステップS111の処理で、加圧ローラ32の荷重Fを設定した後、レジストローラ22による印刷用紙50の搬送を再開し、電子写真プロセス(帯電、露光、現像、転写、定着)に基づく画像形成動作を行う(ステップS112)。
その後、次に画像形成すべきページが残っているかどうかを確認し(ステップS113)、未処理ページがある場合には(ステップS113、Yes)、ステップS102に戻ってステップS102〜ステップS112の処理を繰り返し、未処理ページが残っていない場合(ステップS113、No)、加圧ローラ32への荷重Fを再び初期化するため、カム位置センサ28の出力を取込み、偏芯カム36が図4(a)に示す薄紙モードの位置にあるか否かを確認する(ステップS114)。ここで偏芯カム36が、薄紙モードの位置にあれば(ステップS114、Yes)、そのまま画像形成処理を終了し、薄紙モードの位置でなければ(ステップS114、No)、薄紙モードへの変更処理を行い(ステップS115)、その後画像形成処理を終了する。従って、加圧ローラ32の荷重Fの設定動作、及び画像形成動作は、印刷データがなくなるまで記録用紙1枚毎に実行される。
従って、このフローによれば、印刷用紙の搬送速度(通紙速度Vp)を70mm/secとし、定着温度を所定の温度範囲(ここでは170〜180℃)の所定値としたもとで、使用される記録用紙の紙厚に応じて、適宜加圧ローラ32への荷重Fが設定され、必要なニップ幅Nが形成される。このため、使用される記録用紙の紙厚にかかわらず、良好な定着状態を維持できる。
以上のように、本実施の形態の画像形成装置によれば、記録用紙の紙厚が厚くなっても記録用紙の搬送速度を下げることなく良好な定着状態を維持できるため、これによって印刷効率の低下を招くことがない。
実施の形態2.
本実施の形態の画像形成装置は、使用する記録用紙50の紙厚に応じて、加圧ローラ32を加圧する荷重F、或いは記録用紙の通紙速度Vpを適宜変えるように構成したものである。このため、本実施の形態の画像形成装置が前記した実施の形態1の画像形成装置に対して異なる点は、図5に示す速度制御部41が、制御部26の指示のもとに、第1の通紙速度Vp1と、この第1の通紙速度よりも遅い第2の通紙速度Vp2に切換可能に構成される点と、制御部26の処理内容が一部異なる点である。従って、ここでは、上記の相違点を踏まえた上で、必要に応じて図1〜図5をそのまま参照する。
ここで、定着装置3の定着ローラ30の耐熱弾性層302の圧縮率と通紙耐久枚数の関係について説明する。図7は、定着装置3の定着ローラ30の耐熱弾性層302の圧縮率と通紙耐久枚数の関係を示すグラフである。
同図のグラフは、加圧ローラ32による加圧力を調整して定着ローラ30の耐熱弾性層302の圧縮率を種々(8、13、14、15、16、17、18(%))に設定した定着装置を用いて定着耐久試験を行い、耐熱弾性層302の耐久劣化、即ちゴム劣化(軟化、硬化等)により、定着トナー画像に目視可能な印字不具合か発生したときの記録用紙の合計通紙枚数を耐久枚数としてプロットしたものである。尚、ここでは中厚紙の記録用紙を用いて5%印刷デューティにて連続通紙とし、その通紙速度を12PPMとし、定着温度を170℃〜180℃の範囲に設定した。また、ここでいう耐熱弾性層302の圧縮率とは、耐熱弾性層302の層厚に対するニップ部60(図2)における最大圧縮部の圧縮幅の割合である。図2では、ニップ部60において明確に圧縮が発生しているように描写していないが、実際には圧縮が発生しているものとする。
図7のグラフに示すように、印刷速度を12PPMとした場合、プロットした各点の近傍を複数の直線で結ぶと、傾きの異なる直線の交点、つまり変化点が圧縮率14%付近にあり、圧縮率14を超えると耐久枚数か著しく少なくなってしまうことか分かる。このため、圧縮率14%以下の領域で定着動作を行うことによって、定着装置の耐久性を改善できることがわかる。
次に、紙厚の異なる印刷用紙に対して、加圧ローラ32を加圧する荷重F、或いは記録用紙の通紙速度Vpを種々設定して行った印刷試験とその結果について説明する。
定着試験は、以下の条件で行った。
(1)試験用装置として、上記した薄紙モード、中厚紙モード、厚紙モードに設定できる定着装置を備え、更に通紙速度をVp1=70mm/sとVp2=59mm/sとに設定できる画像形成装置を用いた。
(2)末定着記録用紙のトナー濃度(各色単色)を100%印刷デューティとした。
(3)定着装置の上記定着温度を、140〜180℃の範囲で10℃間隔で5段階に設定した。
(4)薄紙として富士ゼロックス(株)製P紙A4(64g/m、厚さ約0.07mm)、中厚紙として(株)沖データ製エクセレントホワイトA4厚口(105g/m、厚さ約0.13mm)、厚紙としてmondi社(160g/m、厚さ約0.19mm)、をそれぞれ使用した。
表2は、上記定着試験の結果を表すもので、同表中の「×」、「△」、「○」の各評価印は、定着処理の後のトナー像に、大きな剥がれ有った場合には「×」を、微小の剥がれがあった場合には「△」を、剥がれがなかった場合には「○」を、それぞれ評価結果として記したものである。
Figure 0005336218
同表から明らかなように、通紙速度Vp1=70mm/sにおいて、上記薄紙を使用して定着装置を薄紙モードに設定した試験1では、片側荷重が低荷重F1=10kgf、ニップ幅N1=4mm、弾性層圧縮率=5.0%となり、定着温度140〜180℃の範囲にて良好な定着性を得ることが出来た。また上記中厚紙を使用して定着装置を中厚紙モードに設定した試験2では、片側荷重が中荷重F2=12kgf、ニップ幅N2=5mm、弾性層圧縮率=10.0%となり、定着温度160〜180℃の範囲にて良好な定着性を得ることが出来た。また、上記厚紙を使用して定着装置を厚紙モードに設定した試験3では、片側荷重が高荷重F3=16kgf、ニップ幅N3=6mm、弾性層圧縮率=14.6%となり、定着温度170〜180℃の範囲にて良好な定着性を得ることが出来た。
次に、通紙速度Vp1=70mm/sにおいて、上記厚紙を使用して定着装置を中厚紙モードに設定した試験4では、片側荷重が低荷重F2=12kgf、ニップ幅N2=5mm、弾性層圧縮率=10.0%となり、定着温度180℃のみにて良好な定着性を得ることが出来た。更に、試験4の条件において通紙速度のみをVp2=59mm/sとした試験5では、定着温度170〜180℃に範囲にて良好な定着性を得ることが出来た。
上記試験4と試験5の比較でも明らかなように、片側荷重が同じ中荷重F2=12kgfであっても、通紙速度を遅くすることによって、定着性が改善されることがわかる。
ここで、定着装置3の定着ローラ30の耐熱弾性層302の圧縮率とニップ幅と基準通紙速度の関係について説明する。図8は、定着装置3の定着ローラ30の耐熱弾性層302の圧縮率(%)とニップ幅(mm)と通紙速度(PPM)の関係を示すグラフである。尚、ここでいう基準通紙速度とは、所定の定着温度範囲(ここでは170〜180℃)において、良好な定着性を得ることが出来る上限の通紙速度であり、ここでは厚紙を使用して試験した。
同図から明らかなように、ニップ幅と弾性圧縮率は略正比例し、ニップ幅と基準通紙速度も略正比例する。図8のグラフでは、両者の比例線が一致するように、基準通紙速度のスケールを調整して記述している。このグラフからは、例えば厚紙において、弾性圧縮率が10%の場合、ニップ幅が5mmとなり、このニップ幅が5mmの場合には、基準通紙速度が10PPM程度であることがわかり、更に通紙速度を下げることによって、良好な定着状態を維持したまま、弾性圧縮率を下げることができることがわかる。
尚、ここでの通紙速度単位PPMは、1分間に通紙する記録用紙の枚数を表すもので、A4の記録用紙を用いた画像形成装置1において、10PPMが通紙速度Vp2=59mm/sに相当し、12PPMが通紙速度Vp1=70mm/sに相当する。
図9は、以上の各試験結果を踏まえ、弾性層圧縮率=14.6%となって、14%を超えてしまう厚紙モードに設定することなく、厚紙を使用する際には、中厚紙モードのまま通紙速度を切換えることによって良好な定着状態を維持する、本実施の形態における印刷処理方法を示すフローチャートである。このフローチャートに基づいて、図1〜図5を参照しながら画像形成装置1による本実施の形態における印刷動作について以下に説明する。
先ず、印刷データ受信部43(図5)において受信する外部装置からの印刷データを受けて行う印刷動作に先立って、加圧ローラ32への荷重Fを初期化するため、低荷重F1(薄紙用)となるように偏芯カム36をモータ27により回転し、偏芯カム36を図4(a)に示す薄紙モードにセットし(ステップS201)、更に通紙速度を通常速度、ここでは前記した第1の通紙速度Vp1=70mm/sにセットする(ステップS202)。
画像形成動作が開始されると、給紙カセット18に収容された記録用紙50は、給紙ローラ19a、19b及び分離片20によって1枚ずつ分離され繰り出され、搬送ローラ21によってレジストローラ22に搬送される(ステップS203)。ここでは紙厚読み取りセンサ25が、レジストロ一ラ22を記録用紙50が通過する際のローラ位置変化を検出して紙厚を検知し、検知した紙厚情報を制御部26に送信し、この紙厚情報を制御部26が取り込む(ステップS204)。この状態で記録用紙50の搬送を一時停止する。この搬送一時停止期間に、下記するステップS205〜ステップS211までの処理を実行する。
即ち、先ずここで検出された記録用紙50が、薄紙か否かを判断する(ステップS205)。ここで記録用紙50が薄紙(紙厚が0.07mm以上0.1mm未満)と判定された場合(ステップS205、Yes)、カム位置センサ28の出力を取込み、偏芯カム36が図4(a)に示す薄紙モードの位置にあるか否かを確認する(ステップS206)。ここで偏芯カム36が、薄紙モードの位置にあれば(ステップS206、Yes)、そのままステップS212に進み、薄紙モードの位置でなければ(ステップS206、No)、薄紙モードへの変更処理を行い(ステップS207)、その後ステップS212に進む。
一方、ステップS205で記録用紙50が薄紙でないと判定された場合(ステップS205、No)、更にここで検出された記録用紙50が、中厚紙か否かを判断する(ステップS208)。ここで記録用紙50が中厚紙(紙厚が0.1mm以上0.16mm未満)と判定された場合(ステップS208、Yes)、そのままステップS210に進み、中厚紙でないと判定された場合(ステップS208、No)、ここで検出された記録用紙50が厚紙(紙厚が0.16mm〜0.25mm)であると判断し、通紙速度を低速度、ここでは前記した第2の通紙速度Vp2=59mm/sにセットし(ステップS209)、その後ステップS210に進む。
ステップS210では、カム位置センサ28の出力を取込み、偏芯カム36が図4(b)に示す中厚紙モードの位置にあるか否かを確認し、中厚紙モードの位置にあれば(ステップS210、Yes)、そのままステップS212に進み、中厚紙モードの位置でなければ(ステップS210、No)、中厚紙モードへの変更処理を行い(ステップS211)、その後ステップS212に進む。
以上のステップS205〜ステップS211の処理で、加圧ローラ32の荷重Fの設定、及び速度制御部41(図5)による通紙速度Vpの設定を行った後、レジストローラ22による印刷用紙50の搬送を再開し、電子写真プロセス(帯電、露光、現像、転写、定着)に基づく画像形成動作を行う(ステップS212)。
その後、次に画像形成すべきページが残っているかどうかを確認し(ステップS213)、未処理ページがある場合には(ステップS213、Yes)、ステップS202に戻ってステップS202〜ステップS212の処理を繰り返し、未処理ページが残っていない場合(ステップS213、No)、加圧ローラ32への荷重Fを再び初期化するため、カム位置センサ28の出力を取込み、偏芯カム36が図4(a)に示す薄紙モードの位置にあるか否かを確認する(ステップS214)。ここで偏芯カム36が、薄紙モードの位置にあれば(ステップS214、Yes)、そのまま画像形成処理を終了し、薄紙モードの位置でなければ(ステップS214、No)、薄紙モードへの変更処理を行い(ステップS215)、その後画像形成処理を終了する。従って、加圧ローラ32の荷重Fの設定動作、通紙速度設定動作、及び画像形成動作は、印刷データがなくなるまで記録用紙1枚毎に実行される。
従って、このフローによれば、定着温度を所定の温度範囲(ここでは170〜180℃)の所定値としたもとで、使用される記録用紙の紙厚が薄紙或いは中厚紙の場合には、通常の通紙速度で、紙厚に応じて、適宜加圧ローラ32への荷重Fが所定の範囲内(ここでは定着ローラ30の耐熱弾性層302の圧縮率が14%以下となる範囲)で設定されて必要なニップ幅Nが形成され、使用される記録用紙の紙厚が厚紙の場合には、荷重Fを中荷重F2=12kgf(上記圧縮率10%に相当)としたまま、通紙速度を下げることによって、良好な定着状態を維持する。このため、耐熱弾性層302の圧縮率を14%以上に設定することなく、使用される記録用紙の紙厚にかかわらず、良好な定着状態を維持できる。
以上のように、本実施の形態の画像形成装置によれば、定着ローラ30の耐熱弾性層302の圧縮率を所定の範囲(ここでは14%以下)とし、定着温度設定を同一としたまま、使用される記録用紙の紙厚にかかわらず、良好な定着状態を維持できる。このため、印刷の耐久枚数を低下させることなく、良好な定着状態を維持できる。
実施の形態3.
図10は、本発明に基づく実施の形態3の画像形成装置に採用される定着装置の要部構成を示す要部構成図である。
この定着装置503を採用する画像形成装置が、前記した図2に示す実施の形態1の定着装置3と主に異なる点は、実施の形態1の定着装置3が熱ローラ方式であるのに対して本実施の形態の定着装置503は定着ベルト504を用いた定着装置(以下、定着ベルト方式と称す)である点である。従って、この定着装置503を採用する画像形成装置が、前記した実施の形態1の画像形成装置1(図1)と共通する部分には同符号を付して、或いは図面を省いて説明を省略し、異なる点を重点的に説明する。尚、本実施の形態の画像形成装置の要部構成は、定着装置503以外において図1に示す実施の形態1の画像形成装置1の要部構成と共通するため、必要に応じて図1を参照する。
図10に示すように、定着装置503は、未定着のトナー像58を記録用紙50に定着させるためのニップ部60が、定着ローラ530と加圧ローラ532とを圧接させることによって形成されている。加圧ローラ532は、図示しない駆動源から回転力を受けて矢印C方向に後述する所定の速度で回転し、前記した実施の形態1での加圧ローラ32と同様に、軸受け34,34を介して配設されたバネ35,35によって定着ローラ530に加圧され、偏芯カム36,36によって定着ローラ530に対する加圧ローラ532の加圧力を変化させることができる。尚、カム36を駆動する構成は前記した実施の形態1と同じなので、ここでの詳細な説明は省略する。
定着ローラ530は、定着ベルト504の内側にあって加圧ローラ532に対向する位置に配置され、加圧ローラ532との圧接により、定着ベルト504を介してニップ幅Nのニップ部60を形成している。定着ベルト504は、定着ローラ530と面状発熱体506を備えたベルト支持体505とによって張架されている。面状発熱体506は、その表面が定着ベルト504の内面に当接する位置に配置されて摺動する定着ベルト504に熱を与え、これにより定着ベルト504の温度が所定の温度まで上昇するように温度制御されている。
加圧ローラ532が、図示しない駆動源から回転力を受けて矢印C方向に回転すると、加圧ローラ532と定着ベルト504間の摩擦力、及び定着ベルト504と定着ローラ530間の摩擦力により、定着ベルト504と定着ローラ530とがそれぞれ矢印方向に従動回転する。後述する所定温度に加熱された定着ベルト504と共に、トナー像58が転写された記録用紙50がニップ部60を通過することによって、加圧及び加熱により未定着トナーが記録用紙50に定着する構成となっている。
定着ローラ530は、鉄から成る外径φ14mmのシャフト芯金530aに層厚7mmの発泡シリコーンゴム(スポンジ)層530bを設けた構成とし、ローラ外径がφ28mmとなっている。加圧ローラ532は、鉄から成る外径φ24mmの中空芯金(芯金厚さ1mm)532aに層厚2mmの発砲シリコーンゴム(スポンジ)層532bを設け、表層にトナー離型層532cとして層厚0.03mmのフッ素樹脂(PFA)チューブ層を設けた3層構造とし、ローラ外径がφ28mmとなっている。また前記したように、中空芯金532aは、軸受け34によって回転自在に保持されると共に、図示しない駆動源から回転力を受けるように構成されている。
定着ベルト504は、図示しない耐熱樹脂層、弾性層、表層から成る薄肉シームレスベルトである。耐熱樹脂層は、ポリイミド樹脂より構成されて、厚さ0.08mm、内径φ36mmの寸法を有し、その上層(外側)の弾性層は、層厚0.3mmのシリコーンゴム層で構成され、更にトナー離型層となる表層は、層厚0.03mmのフッ素樹脂(PFA)チューブ層で構成されている。
上記ベルト支持体505は、PPS(ポリフェニレンサルファイド)、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)、LCP(液晶ポリマー)など耐熱性の高い樹脂で構成されており、熱による変形、破損を考慮してガラスファイバー、ガラスビーズなどを添加し、強化したものを用いてもよい。また、定着ベルト504とベルト支持体505の間には摩擦低減のため、フッ素グリスなどの潤滑材を用いてもよい。
図11は、面状発熱体506の構成例を示す分解斜視図である。
同図に示すように、面状発熱体506は、ステンレスやセラミックなどの基板506a上にガラスなど電気絶縁層506bを設け、その上にニッケル−クロム合金や銀−パラジウム合金の粉末などからなる抵抗発熱体506cを塗工し、更にガラスやフッ素系樹脂(PFA、PTFE、FEP)などからなる保護層506dで保護したものが用いられる。また、面状発熱体506は、定着ベルト504を張架するベルト支持体505の、定着ベルト504と接する外側の面の曲率と同程度の曲率を持ったものでもよい。
以上のように構成された定着ベルト方式は、印刷速度の高速化や立ち上がり時間の短縮を図るのに有用である。本実施の形態では、前記した実施の形態2と同様に、加圧ローラ532を加圧する荷重F、或いは記録用紙の通紙速度Vpを適宜変えるように構成されている。
ここで、定着装置503の定着ローラ530の発泡シリコーンゴム(弾性)層530bの圧縮率と通紙耐久枚数の関係について説明する。図12は、定着装置503の定着ローラ530の発泡シリコーンゴム(弾性)層530bの圧縮率と通紙耐久枚数の関係を示すグラフである。
同図のグラフは、定着装置503の定着ローラ530の発泡シリコーンゴム(弾性)層530bの圧縮率を種々(10、13、14、15、16、18、19、20(%))に設定した定着装置を用いて定着耐久試験を行い、発泡シリコーンゴム(弾性)層530bの耐久劣化、即ちゴム劣化(軟化、硬化等)により、定着トナー画像に目視可能な印字不具合か発生したときの記録用紙の合計通紙枚数を耐久枚数としてプロットしたものである。尚、ここでは中厚紙の記録用紙を用いて5%印刷デューティにて連続通紙とし、その通紙速度を28PPMとし、定着温度を170℃〜180℃の範囲に設定した。尚、ここでいう発泡シリコーンゴム(弾性)層530bの圧縮率とは、発泡シリコーンゴム(弾性)層530bの層厚に対するニップ部60(図2)における最大圧縮部の圧縮幅の割合である。
図12のグラフに示すように、印刷速度を28PPMとした場合、プロットした各点の近傍を複数の直線で結ぶと、傾きの異なる直線の交点、つまり変化点が圧縮率15%付近にあり、圧縮率15を超えると耐久枚数が著しく少なくなってしまうことか分かる。このため、圧縮率15%以下の領域で定着動作を行うことによって、定着装置の耐久性を改善できることがわかる。
次に、紙厚の異なる印刷用紙に対して、加圧ローラ532を加圧する荷重F、或いは記録用紙の通紙速度Vpを種々設定して行った印刷試験とその結果について説明する。
定着試験は、以下の条件で行った。
(1)試験用装置として、薄紙モード(低荷重F1=16kgf)、中厚紙モード(中荷重F2=18kgf)、厚紙モード(高荷重F3=22kgf)に設定できる定着装置を備え、更に通紙速度をVp1=167mm/sとVp2=143mm/sとに設定できる画像形成装置を用いた。
(2)末定着記録用紙のトナー濃度(各色単色)を100%印刷デューティとした。
(3)定着装置の上記定着温度を、140〜180℃の範囲で10℃間隔で5段階に設定した。
(4)薄紙として富士ゼロックス(株)製P紙A4(64g/m、厚さ約0.07mm)、中厚紙として(株)沖データ製エクセレントホワイトA4厚口(105g/m、厚さ約0.13mm)、厚紙としてmondi社(160g/m、厚さ約0.19mm)、をそれぞれ使用した。
表3は、上記定着試験の結果を表すもので、同表中の「×」、「△」、「○」の各評価印は、定着処理の後のトナー像に、大きな剥がれ有った場合には「×」を、微小の剥がれがあった場合には「△」を、剥がれがなかった場合には「○」を、それぞれ評価結果として記したものである。
Figure 0005336218
同表から明らかなように、通紙速度Vp1=167mm/sにおいて、上記薄紙を使用して定着装置を薄紙モードに設定した試験1では、片側荷重が低荷重F1=16kgf、ニップ幅N1=10mm、弾性層圧縮率=10.7%となり、定着温度140〜180℃の範囲にて良好な定着性を得ることが出来た。また上記中厚紙を使用して定着装置を中厚紙モードに設定した試験2では、片側荷重が中荷重F2=18kgf、ニップ幅N2=11mm、弾性層圧縮率=13.0%となり、定着温度160〜180℃の範囲にて良好な定着性を得ることが出来た。また、上記厚紙を使用して定着装置を厚紙モードに設定した試験3では、片側荷重が高荷重F3=22kgf、ニップ幅N3=12mm、弾性層圧縮率=15.6%となり、定着温度170〜180℃の範囲にて良好な定着性を得ることが出来た。
次に、通紙速度Vp1=167mm/sにおいて、上記厚紙を使用して定着装置を中厚紙モードに設定した試験4では、片側荷重が低荷重F2=18kgf、ニップ幅N2=11mm、弾性層圧縮率=13.0%となり、定着温度180℃のみにて良好な定着性を得ることが出来た。更に、試験4の条件において通紙速度のみをVp2=143mm/sとした試験5では、定着温度170〜180℃に範囲にて良好な定着性を得ることが出来た。
上記試験4と試験5の比較でも明らかなように、片側荷重が同じ中荷重F2=18kgfであっても、通紙速度を遅くすることによって、定着性が改善されることがわかる。ここでの通紙速度単位PPMは、1分間に通紙する記録用紙の枚数を表すもので、A4の記録用紙を用いた画像形成装置1において、28PPMが通紙速度Vp1=167mm/sに相当する。
以上の各試験結果を踏まえ、弾性層圧縮率=15.6%となって、15%を超えてしまう厚紙モードに設定することなく、厚紙を使用する際には、速度を切換えることによって良好な定着状態を維持する、本実施の形態における印刷処理方法について説明する。
ここでは、前記した実施の形態2で行なった、図9に示す印刷処理方法と全く同じ流れに従って印刷を実行するようにする。ただし、ここでは、
低荷重F1=16kgf(薄紙モード)、
中荷重F2=18kgf(中厚紙モード)、
高荷重F3=22kgf(厚紙モード)であり、
通紙速度Vp1=167mm/s
通紙速度Vp2=143mm/sである。
従って、このフローによれば、定着温度を所定の温度範囲(ここでは170〜180℃)の所定値としたもとで、使用される記録用紙の紙厚が薄紙或いは中厚紙の場合には、通常の通紙速度(Vp1=167mm/s)で、紙厚に応じて、適宜加圧ローラ532への荷重Fが所定の範囲内(ここでは定着ローラ530の発泡シリコーンゴム(弾性)層530bの圧縮率が15%以下となる範囲)で設定されて必要なニップ幅Nが形成され、使用される記録用紙の紙厚が厚紙の場合には、荷重Fを中荷重F2=18kgf(上記圧縮率13%に相当)としたまま、通紙速度を下げる(Vp2=143mm/sとする)ことによって、良好な定着状態を維持する。このため、発泡シリコーンゴム(弾性)層530bの圧縮率を15%より大きくに設定することなく、使用される記録用紙の紙厚にかかわらず、良好な定着状態を維持できる。
以上のように、本実施の形態の画像形成装置によれば、定着ローラ530の発泡シリコーンゴム(弾性)層530bの圧縮率を所定の範囲(ここでは15%以下)とし、定着温度設定を同一としたまま、使用される記録用紙の紙厚にかかわらず、良好な定着状態を維持できる。このため、印刷の耐久枚数を低下させることなく、良好な定着状態を維持できる。
尚、上記した各実施の形態では、記録媒体として普通紙のほかにOHPシート、カード、葉書、秤量が200g/m相当以上の厚紙、封筒、熱容量の大きいコート紙等の特殊紙を使用することができる。
また、上記した各実施の形態では、紙厚読取センサによって、自動的に厚みを検知して、その検知結果よりカムモータ制御を行ったが、これに限定されものではなく、オペレータ又は図示せぬ上位部からの制御部26への入力による厚み設定に応じてカムモータの制御を行っても良い。
また、上記した各実施の形態では、印刷処理の流れを示すフローチャートにおいて、最初(ステップS101)にカム位置をF1(薄紙)に初期化してから、薄紙、中厚紙、厚紙の順で判断してカム位置(F1、F2、F3)の制御を行ったが、これに限定されるものではなく、最初にカム位置をF3(厚紙)に初期化を行ってから、厚紙、中厚紙、薄紙の順で判断してカム位置(F1、F2、F3)の制御を行っても良い。
また、定着装置は、画像形成装置本体に対して一体的に装着されてもよいし、画像形成装置本体に対して脱着可能に構成されてもよいなど、種々の態様を取り得るものである。
各実施の形態では、カラー用電子写真式プリンタを例にして説明しているが、本発明を、ファクシミリ装置、複写機、複合機等に適用することができる。
1 画像形成装置、 3 定着装置、 11 画像形成ユニット、 12 感光体ドラム、 13 転写ローラ、 14 搬送ベルト、 16 露光装置、 17 上部カバー、 18 給紙カセット、 19 給紙ローラ、 20 分離辺、 21 搬送ローラ対、 22 レジストローラ対、 23 排出ローラ対、 24 排出搬送ローラ対、 25 紙厚読み取りセンサ、 26 制御部、 27 カムモータ、 28 加圧カムポジションセンサ、 30 定着ローラ、 31 駆動ギア、 32 加圧ローラ、 33 ハロゲンヒータ、 34 軸受け、 35 バネ、 36 偏芯カム、 37 バネ受け部材、 37a 回動軸部、 38 駆動シャフト、 39 軸受け、 41 媒体搬送モータ、 42 定着制御部、 42a 温度制御部、 42b 加圧量制御部、 50 記録用紙、 51 用紙センサ、 52 用紙センサ、 53 書込みセンサ、 54 用紙センサ、 55 ドライブローラ、 56 アイドルローラ、 58 トナー像、 60 ニップ部、 101 帯電ローラ、 102 現像ローラ、 103 トナー供給部、 104 クリーニングブレード、 301 芯金外周面、 302 耐熱弾性層、 303 フッ素樹脂層、 321 芯金外周面、 322 耐熱弾性層、 323 フッ素樹脂層、 350 サーミスタ、 503 定着装置、 504 定着ベルト、 505 ベルト支持体、 506 面状発熱体、 506a 基板、 506b 電気絶縁層、 506c 抵抗発熱体、 506d 保護層、 530 定着ローラ、 530a シャフト芯金、 530b 発泡シリコーンゴム(スポンジ)層、 532 加圧ローラ、 532a 中空芯金、 532b 発砲シリコーンゴム(スポンジ)層、 532c トナー離型層。

Claims (12)

  1. 画像形成部により形成されて印刷媒体に付着した現像剤を熱及び圧力を加えて定着する定着装置を備えた画像形成装置において、
    前記印刷媒体を加熱する加熱部と、
    前記加熱部を加圧して、前記加熱部とによって所定のニップ部を形成する加圧部と、
    前記ニップ部を経由して所定方向に前記印刷媒体を所定の搬送速度で搬送すべく、前記加熱部及び前記加圧部の少なくともどちらか一方を駆動する搬送駆動手段と、
    通過する前記印刷媒体の厚みを検出して厚み情報を出力する印刷媒体厚検出手段と、
    前記厚み情報に基づいて前記印刷媒体の厚さを認知し、前記加圧部による加圧量を制御する加圧量制御手段と
    を有し、
    前記印刷媒体厚検出手段は、前記画像形成部より搬送方向上流側に設けられて前記印刷媒体を搬送する搬送ローラを備え、該搬送ローラの位置変位に基づいて搬送する前記印刷媒体の厚みを検出し、
    前記加圧量制御手段は、前記印刷媒体の厚さが増すのに応じて前記加圧部による加圧量を段階的に増加し、未処理ページが残っていない場合、薄い印刷媒体に対応した段階の加圧量の状態とし、
    前記搬送ローラ下に前記印刷媒体が存在する状態で搬送を一時停止し、検出される前記厚み情報に基づいて前記加圧量を設定した後、前記印刷媒体の搬送を再開することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記画像形成装置は、前記搬送速度を第1の搬送速度と前記第1の搬送速度よりも遅い第2の搬送速度に切換可能な搬送速度設定部を有することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記加熱部は、シリコーンゴム層を有する定着ローラと該定着ローラの内部に備えられた発熱体とを有し、該定着ローラの外周面に前記ニップ部が形成されることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  4. 前記加熱部は、シリコーンゴム層を有する定着ローラと該定着ローラの内部に備えられた発熱体とを有して該定着ローラの外周面に前記ニップ部が形成され、前記加圧量が、前記印刷媒体の厚さが増すのに伴って、前記加圧量によって定まる前記定着ローラの圧縮率が所定の耐久性能を確保できる上限値に最も近くなる段階に設定された場合において、前記印刷媒体の厚さの更なる増加に対して、前記加圧量を増加させることなく、前記搬送速度を第1の搬送速度から前記第2の搬送速度に切換えることを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  5. 前記加熱部は、発泡シリコーンゴム層を有する定着ローラと、発熱部を備えたベルト支持体と、前記定着ローラと前記ベルト支持体との間に張架されたベルト体とを有し該定着ローラの外周面に前記ニップ部が形成されることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  6. 前記加熱部は、発泡シリコーンゴム層を有する定着ローラと、発熱部を備えたベルト支持体と、前記定着ローラと前記ベルト支持体との間に張架されたベルト体とを有し該定着ローラの外周面に前記ニップ部が形成され、前記加圧量が、前記印刷媒体の厚さが増すのに伴って、前記加圧量によって定まる前記定着ローラの圧縮率が所定の耐久性能を確保できる上限値に最も近くなる段階に設定された場合において、前記印刷媒体の厚さの更なる増加に対して、前記加圧量を増加させることなく、前記搬送速度を第1の搬送速度から前記第2の搬送速度に切換えることを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  7. 前記圧縮率の前記上限値が14%であることを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
  8. 前記圧縮率の前記上限値が15%であることを特徴とする請求項6記載の画像形成装置。
  9. 前記第1の搬送速度が12PPMであり、第2の搬送速度が10PPMであることを特徴とする請求項記載の画像形成装置。
  10. 前記第1の搬送速度が28PPMであり、第2の搬送速度が24PPMであることを特徴とする請求項8記載の画像形成装置。
  11. 画像形成部により形成されて印刷媒体に付着した現像剤を熱及び圧力を加えて定着する定着装置を備えた画像形成装置において、
    前記印刷媒体を加熱する加熱部と、
    前記加熱部を加圧して、前記加熱部とによって所定のニップ部を形成する加圧部と、
    前記ニップ部を経由して所定方向に前記印刷媒体を所定の搬送速度で搬送すべく、前記加熱部及び前記加圧部の少なくともどちらか一方を駆動する搬送駆動手段と、
    通過する前記印刷媒体の厚みを検出して厚み情報を出力する印刷媒体厚検出手段と、
    前記厚み情報に基づいて前記印刷媒体の厚さを認知し、前記加圧部による加圧量を制御する加圧量制御手段と
    を有し、
    前記印刷媒体厚検出手段は、前記画像形成部より搬送方向上流側に設けられて前記印刷媒体を搬送する搬送ローラを備え、該搬送ローラの位置変位に基づいて搬送する前記印刷媒体の厚みを検出し、
    前記加圧量制御手段は、前記加圧部を、前記印刷媒体の厚さに応じて、少なくとも薄い印刷媒体と該薄い印刷媒体以外の印刷媒体とに対応する加圧量の状態とし、未処理ページが残っていない場合、前記薄い印刷媒体に対応した加圧量の状態とし、
    前記搬送ローラ下に前記印刷媒体が存在する状態で搬送を一時停止し、検出される前記厚み情報に基づいて前記加圧量を設定した後、前記印刷媒体の搬送を再開することを特徴とする画像形成装置。
  12. 前記加圧量制御手段は、前記印刷媒体の厚さが増すのに応じて前記加圧部による加圧量を段階的に増加することを特徴とする請求項11記載の画像形成装置。
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