JP2010145625A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】定着ベルトの表面層の損傷を抑制することができるが定着装置及び画像形成装置を得る。
【解決手段】駆動制御部72は、定着ベルト42の表面層を構成する材料の降伏応力が、剥離パッド58の角部Gで定着ベルト42が屈曲されるときに表面層42Cに作用する応力より大きくなるように、加熱ロール48が加熱されたのを温度検知部材49を介して認識してからモータ47を作動させて加熱ロール48を低速駆動させる。このように、表面層を構成する材料の降伏応力が、表面層に作用する応力より大きくなるように、加熱ロール48を加熱してから加熱ロール48を駆動させることで、定着ベルト42の表面層の損傷を抑制することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、定着装置及び画像形成装置に関する。
特許文献1には、定着装置に備えられた加熱ロールの表面と接して加熱ロールを加熱する外部加熱ベルトが記載されている。
詳細には、外部加熱ベルトは、第1支持ローラと第2支持ローラに巻き掛けられ、第1支持ローラの内部に設けられたハロゲンランプを加熱することで、外部加熱ベルトが加熱されるようになっている。そして、定着ローラを回転させる前に、制御部が、第1支持ローラの内部に設けられたハロゲンランプによって外部加熱ベルトの温度を上昇させ、回転停止中に外部加熱ベルトについた型(曲がり癖)をなくしてから加熱ロールを回転させるようになっている。
特開2007−241143号公報
本発明の目的は、定着ベルトの表面層の損傷を抑制することが課題である。
本発明の請求項1に係る定着装置は、内部に熱源部材が設けられると共に、駆動手段によって回転する加熱ロールと、前記加熱ロールに巻き掛けられて加熱されると共に、記録媒体と接触する表面層が設けられる無端状の定着ベルトと、前記加熱ロールに対向して設けられ、トナー画像が形成された記録媒体を前記定着ベルトに加圧する加圧部材と、前記定着ベルトと接触し、前記定着ベルトを屈曲させて前記定着ベルトの進行方向を変える進行方向変化部材と、前記表面層を構成する材料の降伏応力が、前記進行方向変化部材によって前記定着ベルトの進行方向が変えられるときに前記表面層に作用する応力より大きくなるように、前記加熱ロールを加熱してから前記駆動手段を作動させて前記加熱ロールを回転させる駆動制御部と、を備えることを特徴とする。
本発明の請求項2に係る定着装置は、請求項1記載において、前記進行方向変化部材は、前記加熱ロールと前記加圧部材のニップ部より記録媒体搬送方向下流側に設けられ、前記記録媒体を前記定着ベルトから剥離させる剥離部材であることを特徴とする。
本発明の請求項3に係る定着装置は、請求項1又は2記載において、前記加熱ロールと前記加圧部材を圧接又は離間させる圧接離間手段が設けられ、前記駆動制御部は、前記加熱ロールを駆動させ、前記表面層を構成する材料の降伏応力が、前記進行方向変化部材によって前記定着ベルトの進行方向が変えられるときに前記表面層に作用する応力より大きくなるように、前記定着ベルトを加熱してから前記加熱ロールと前記加圧部材を前記圧接離間手段によって圧接させることを特徴とする。
本発明の請求項4に係る定着装置は、請求項3記載において、前記圧接離間手段は、前記加圧部材を移動させて前記加熱ロールと前記加圧部材を圧接又は離間させる加圧部材移動装置であることを特徴とする。
本発明の請求項5に係る画像形成装置は、記録媒体にトナー画像を形成する画像形成手段と、前記画像形成手段によって形成されたトナー画像を記録媒体に定着させる請求項1〜4何れか1項に記載された定着装置と、を備えることを特徴とする。
本発明の請求項1の定着装置によれば、この駆動制御部を有さない場合と比して、表面層を構成する材料の降伏応力が、表面層に作用する応力より大きくなるように、加熱ロールを加熱してから加熱ロールを駆動させることで、定着ベルトの表面層の損傷を抑制することができる。
本発明の請求項2の定着装置によれば、この構成を有さない場合と比して、剥離部材によって定着ベルトが屈曲されても、定着ベルトの表面層の損傷を抑制することができる。
本発明の請求項3の定着装置によれば、この圧接離間手段を有さない場合と比して、表面層に作用する引張応力を緩和することで、定着ベルトの表面層の損傷を確実に抑制することができる。
本発明の請求項4の定着装置によれば、この加圧部材移動装置を有さない場合と比して、簡単な構成で、加熱ロールと加圧部材を圧接又は離間させることができる。
本発明の請求項5の画像形成装置によれば、この構成を有さない場合と比して、画像形成手段によって記録媒体に形成されたトナー画像を確実に記録媒体に定着することができる。
本発明の実施形態に係る定着装置の一例が採用された画像形成装置を図1〜図7に従って説明する。
(全体構成)
図7に示されるように、この画像形成装置100は、図示しないパーソナルコンピュータ等の画像データ入力装置から送られてくるカラー画像情報に基づいて画像処理を行い、電子写真方式によって記録媒体としてのシート部材Pにカラー画像を形成するものである。
画像形成装置100は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナー像を形成する画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kを備えている。なお、以降、YMCKを区別する必要がある場合は、符号の後にY、M、C、Kの何れかを付して説明し、YMCKを区別する必要が無い場合は、Y、M、C、Kを省略する。
画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kは、支持ロール34と複数の張架ロール32によって張架された無端状の中間転写ベルト30の進行方向に対して、画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kの順番で直列に配列されている。また、中間転写ベルト30は、各画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kの像保持体としての感光体ドラム12Y,12M,12C,12Kと、それぞれ対向して配設される一次転写ロール16Y、16M,16C,16Kとの間を通過している。
次に、各画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kの構成と画像形成の動作とを、代表してイエロートナー画像を形成する画像形成ユニット10Yについて説明する。
画像形成ユニット10Yには、感光体ドラム12Yの表面に接するように、感光体ドラム12Yの表面を一様に帯電する帯電ロール22Yが設けられている。さらに、一様に帯電した感光体ドラム12Yの表面に、イエロー画像に対応する像露光をなしイエロー画像に対応する静電潜像を表面に形成する露光装置14Yが設けられている。
また、イエロー画像に対応する静電潜像をトナーによりイエロートナー画像として可視化する現像ロール18Yを備えた現像装置15Yが設けられ、さらに、イエロートナー画像を印加された転写バイアスによる静電吸引力によって、中間転写ベルト30上に一次転写する一次転写ロール16Yが設けられている。
また、この一次転写では、イエロートナー画像は全て中間転写ベルト30に転写されず、一部が転写残留イエロートナーとして、感光体ドラム12Yに残留する。さらに、感光体ドラム12Yの表面には、トナーの外添剤なども付着している。そこで、感光体ドラム12Yと接するように、感光体ドラム12Yの表面の転写残留トナー等を除去する感光体クリーナー20Yが設けられており、一次転写後の感光体ドラム12Yが感光体クリーナー20Yとの対向位置を通過すると、感光体ドラム12Yの表面の転写残留トナーなどが除去されるようになっている。そして、その後、感光体ドラム12Yの表面は、つぎの画像形成サイクルの為、帯電ロール22Yで再び帯電される。
また、画像形成装置100では、各画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kの相対的な位置の違いを考慮したタイミングで、上記と同様の画像形成工程が各画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kにおいて行われ、中間転写ベルト30上に、順次、Y,M,C,Kの各色トナー像が重ねられ、多重トナー像が形成される。
そして、決められたタイミングで二次転写位置Aへと搬送されてきたシート部材Pに、中間転写ベルト30に形成された多重トナー像を一括して、静電吸引力によってシート部材Pに転写する二次転写ロール36が設けられており、二次転写ロール36には、転写バイアスが印加されている。
さらに、シート部材Pに形成された多重トナー像を熱と圧力とによりシート部材Pに定着する定着装置40が設けられている。
(要部構成)
次に定着装置40について、詳細に説明する。
図1に示されるように、この定着装置40は、定着ベルト42を備える定着ベルトモジュール44と、定着ベルトモジュール44に圧接配置された加圧部材としての加圧ロール46とで構成されている。そして、定着ベルトモジュール44と加圧ロール46との間に、シート部材Pを加圧加熱してトナー像を定着させるニップ部Nを形成している。
この定着ベルトモジュール44は、定着ベルト42と、定着ベルト42を張架しながら駆動手段としてもモータ47の回転力で回転駆動する加熱ロール48と、内側から定着ベルト42を張架する張架ロール50とを備えている。また、定着ベルト42の外側に配置されてその周回経路を規定する張架ロール52と、加熱ロール48と張架ロール50との間で定着ベルト42の姿勢を矯正する姿勢矯正ロール54とを備えている。さらに、定着ベルトモジュール44と加圧ロール46とが圧接する領域であるニップ部N内の下流側領域であって加熱ロール48の近傍位置に配置された剥離部材としての剥離パッド58と、ニップ部Nの下流側において定着ベルト42が張架される張架ロール60とを備えている。また、定着ベルト42の温度を検知する温度検知部材43が、定着ベルト42と隙を空けて対向するように配置されている。
図3で示されるように、定着ベルト42は、フレキシブルなエンドレスベルトであり、厚さ80μmのポリイミド樹脂で形成されたベース層42Aと、ベース層の表面側(外周面側)に積層された厚さ200μmのシリコーンゴムからなる弾性体層42Bと、さらに弾性体層上に被覆された厚さ30μmのテトラフルオロエチレン−ペルフルオロアルキルビニルエーテル共重合体樹脂(以下PFA)チューブからなる表面層としての剥離層42Cとで構成されている。なお、定着ベルト42の構成は、使用目的や使用条件等の装置設計条件に応じて、材質・厚さ・硬度等を選択することができる。
また、図1に示す加熱ロール48は、アルミニウムからなる円筒状のコアロール(芯金)に、コアロール表面の金属磨耗を防止する保護層として、厚さ200μmのフッ素樹脂皮膜が形成されたハードロールである。
さらに、加熱ロール48の内部には、加熱手段としてハロゲンヒータ62が設けられている。そして、このハロゲンヒータ62によって加熱された加熱ロール48の表面温度を検知する温度検知部材49が加熱ロール48に隣接して配置されている。
また、張架ロール50は、アルミニウムで形成された円筒状ロールであり、内部には加熱源としてハロゲンヒータ64が配設されており、定着ベルト42を内面側から加熱するようになっている。さらに、張架ロール50の両端部には定着ベルト42を外側に押圧するバネ部材(不図示)が配設され、定着ベルト42全体の張力を15kgfに設定している。
また、張架ロール52は、アルミニウムで形成された円筒状ロールであり、張架ロール52の表面には厚さ20μmのフッ素樹脂からなる離型層が形成されている。この離型層は、定着ベルト42の外周面からの僅かなオフセットトナーや紙粉が張架ロール52に堆積するのを防止するために形成されるものである。
この張架ロール52の内部には、加熱手段としてのハロゲンヒータ66が配設されており、定着ベルト42を外周面側から加熱するようになっている。つまり、本実施の形態では、加熱ロール48と張架ロール50および張架ロール52とによって定着ベルト42が加熱される構成となっている。
さらに、姿勢矯正ロール54は、アルミニウムで形成された円柱状ロールであり、姿勢矯正ロール54の近傍には、定着ベルト42のエッジ位置を検知するベルトエッジ位置検知機構(不図示)が配置されている。そして、姿勢矯正ロール54は、ベルトエッジ位置検知機構の検知結果に応じて定着ベルト42の軸方向における当り位置を変位させる軸変位機構が配設され、定着ベルト42の蛇行(ベルトウォーク)を制御するように構成されている。
また、剥離パッド58は、例えばSUS等の金属や樹脂等の剛体で形成された、加熱ロール48と対応する長さのブロック状の部材である。その断面形状は、加熱ロール48に面する内側面58Aと、定着ベルト42を加圧ロール46に向けて押圧する押圧面58Bと、押圧面58Bに対して決められた角度を有して定着ベルト42を屈曲させる外側面58Cとを備えて構成される略円弧状を呈している。
詳細には、押圧面58Bと外側面58Cから構成される角部Gは、加圧ロール46によって角部Gに押し付けられた定着ベルト42を屈曲させ、角部Gをシート部材Pの先端が通過する際に、シート部材Pの先端と定着ベルト42が剥離するようになっている。
そして、角部Gに押し付けられて屈曲した定着ベルト42の表面の剥離層42C(図3参照)に作用する引張又は圧縮力(本実施形態では引張力)は、他の部材(加熱ロール48、張架ロール60、張架ロール52、張架ロール50、姿勢矯正ロール54)によって定着ベルト42の表面の剥離層42Cに作用する引張又は圧縮力と比して、最も大きくなるようになっている。
さらに、剥離パッド58は、スプリング等の図示しない付勢手段によって揺動付勢され、その押圧面58Bで定着ベルト42を加圧ロール46へ決められた荷重で押圧するように設けられている。
また、張架ロール60は、アルミニウムで形成された円柱状ロールであり、剥離パッド58を通過した定着ベルト42が張架ロール52に向けて円滑に回転移動するように、剥離パッド58の定着ベルト42進行方向下流側に配置されている。
一方、加圧ロール46は、アルミニウムからなる円柱状ロール46Aを基体として、基体側から順に、ゴム硬度30°(JIS−A)のシリコーンゴムからなる厚さ10mmの弾性層46Bと、膜厚100μmのPFAチューブからなる剥離層とが積層されて構成されたソフトロールである。この加圧ロール46は、回転自在に支持されると共に、図示しないスプリング等の付勢手段によって定着ベルト42が加熱ロール48に巻き回された部位に圧接されて設けられている。これにより、定着ベルトモジュール44の加熱ロール48が矢印C方向へ回転移動するのに伴って、加熱ロール48に従動して矢印E方向に回転移動するようになっている。さらに、加圧ロール46の回転軸には、加圧ロール46と定着ベルトモジュール44を圧接又は離間させる圧接離間手段としての圧接離間装置68が設けられている。
さらに、加熱ロール48を回転させるモータ47及び圧接離間装置68の駆動を制御する駆動制御部72が設けられている。
この駆動制御部72は、定着ベルトモジュール44が休止状態にあるときは、圧接離間装置68を駆動させ、加圧ロール46と定着ベルトモジュール44を離間(図2(B)参照)させるようになっている。
また、駆動制御部72は、定着ベルト42の表面層42Cを構成する材料の降伏応力が、剥離パッド58の角部Gで定着ベルト42が屈曲されたときに表面層42Cに作用する応力より大きくなるように、加熱ロール48を加熱してからモータ47を作動させて加熱ロール48を回転させる。
そして、加熱ロール48を回転させた駆動制御部72は、定着ベルト42の表面層42Cを構成する材料の降伏応力が、剥離パッド58の角部Gで定着ベルト42が屈曲されたときに表面層42Cに作用する応力より大きくなるように、定着ベルト42を加熱してから加圧ロール46と定着ベルトモジュール44を圧接離間装置68によって圧接させる構成となっている。
図5は、定着ベルト42の剥離層42Cに作用する応力[MPa]をシュミレーション(解析)によって求めた値が示されている。詳細には、縦軸は剥離層42Cに作用する応力[MPa]を示し、横軸は定着ベルト42の位置を示す。マイナス応力[MPa]は圧縮応力を示し、プラス応力[MPa]は引張応力を示す。
そして、折れ線Aは、定着ベルト42が30℃のときに剥離層42Cに生じる応力を示し、折れ線Bは、定着ベルト42が170℃のときに剥離層42Cに生じる応力を示す。また、直線C、Dは、剥離層42Cを構成する材料(本実施形態では、PFA)が30℃のときの降伏応力を示し、直線J、Kは、剥離層42Cを構成する材料(本実施形態では、PFA)が170℃のときの降伏応力を示す。
そして、図5に示すL部の応力ピークは、加熱ロール48と剥離パッド58で構成される角部H(図1参照)を定着ベルト42が通過する時に剥離層42Cに生じる応力ピークであり、M部の応力ピークは、角部G(図1参照)を定着ベルト42が通過する時に剥離層42Cに生じる応力ピークであり、N部の応力ピークは、張架ロール60(図1参照)を定着ベルト42が通過する時に剥離層42Cに生じる応力ピークであり、P部の応力ピークは、張架ロール52(図1参照)を定着ベルト42が通過する時に剥離層42Cに生じる応力ピークであり、Q部の応力ピークは、張架ロール50(図1参照)を定着ベルト42が通過する時に剥離層42Cに生じる応力ピークであり、R部の応力ピークは、加熱ロール48(図1参照)を定着ベルト42が通過する時に剥離層42Cに生じる応力ピークである。
つまり、本実施形態では、定着ベルト42が170℃になると、剥離層42Cを構成する材料(本実施形態では、PFA)の降伏応力は、定着ベルト42の剥離層42Cに生じる引張応力より大きくなることが分る。
すなわち、定着ベルト42を加熱することで、剥離層42Cを構成する材料(本実施形態では、PFA)の降伏応力は、定着ベルト42の剥離層42Cに生じる引張応力より大きくなる。
さらに、図6には、定着ベルト42の剥離層42Cに傷(亀裂)を付けたときの、その傷の成長(伸びる)を実験で求めた値が示されている。縦軸は傷の長さを示し、横軸は定着ベルト42の回転数を示している。そして、図6に示す領域Sは、定着ベルト42が23℃のときの傷の成長を示し、領域Tは定着ベルト42を180℃に加熱したときの傷の成長を示している。
つまり、定着ベルト42を加熱することで、仮に定着ベルト42の剥離層42Cに傷が付いていてもその傷は成長しないことが分かる。
(作用)
次に、シート部材Pに形成されたトナー画像をシート部材Pに定着する定着装置40の動作について説明する。
図4に示されるように、ウォームアップ状態においては、図1に示す駆動制御部72は、圧接離間装置68を作動させて加圧ロール46と定着ベルトモジュール44を図2(B)に示すように離間(ニップOFF)させ、ハロゲンヒータ62、64、66の電源をON状態とする。ハロゲンヒータ62、64、66の電源をON状態とすることで、加熱ロール48、張架ロール50、張架ロール52が加熱される。
さらに、駆動制御部72は、定着ベルト42の表面層42Cを構成する材料の降伏応力が、剥離パッド58の角部Gで定着ベルト42が屈曲されるときに表面層42Cに作用する応力より大きくなるように、加熱ロール48が加熱されたのを温度検知部材49を介して認識してからモータ47を作動させて加熱ロール48を低速駆動させる。
そして、加熱ロール48を低速駆動させた駆動制御部72は、定着ベルト42の表面層42Cを構成する材料の降伏応力が、剥離パッド58の角部Gで定着ベルト42が屈曲されるときに表面層42Cに作用する応力より大きくなるように、定着ベルト42が加熱されたのを温度検知部材43を介して認識してから圧接離間装置68を駆動させ、図2(A)に示すように加圧ロール46と定着ベルトモジュール44を圧接(ニップON)させる。
そして、駆動制御部72は、モータ47の駆動力を上げて、加熱ロール48を高速駆動させて、トナー画像をシート部材Pに定着可能なプリント状態とする。
また、プリント状態を終了させると、駆動制御部72は、圧接離間装置68を作動させて加圧ロール46と定着ベルトモジュール44を図2(B)に示すように離間(ニップOFF)させ、さらに、モータ47の駆動力を下げて、加熱ロール48を低速駆動させて待機状態とする。つまり、プリント状態でない場合は、加圧ロール46と定着ベルトモジュール44が離間(ニップOFF)しているため、定着ベルト42は、角部Gに密着せず、定着ベルト42の剥離層42Cに作用する引張応力が緩和される構成となっている。
また、待機状態から停止状態とする際は、駆動制御部72は、ハロゲンヒータ62、64、66の電源をOFF状態として、モータ47の駆動を停止させ作業を終了させる。
本発明の実施形態に係る定着装置を示した断面図である。 (A)(B)本発明の実施形態に係る定着装置に用いられた加圧ロールと定着ベルトモジュールの圧接、離間状態を示した側面図である。 本発明の実施形態に係る定着装置に用いられた定着ベルトの断面図である。 本発明の実施形態に係る定着装置の作動状況を示した作動説明図である。 本発明の実施形態に係る定着装置に採用された定着ベルトの剥離層に作用する応力をグラフで示した図面である。 本発明の実施形態に係る定着装置に採用された定着ベルトに傷を付けた場合にこの傷の成長状況をグラフでしめした図面である。 本発明の実施形態に係る定着装置に採用された画像形成装置を示した概略構成図である。
符号の説明
42 定着ベルト
42C 剥離層(表面層)
46 加圧ロール(加圧部材)
47 モータ(駆動手段)
48 加熱ロール
58 剥離パッド(剥離部材)
62 ハロゲンヒータ(熱源部材)
68 圧接離間装置(加圧部材移動装置)
72 駆動制御部
100 画像形成装置

Claims (5)

  1. 内部に熱源部材が設けられると共に、駆動手段によって回転する加熱ロールと、
    前記加熱ロールに巻き掛けられて加熱されると共に、記録媒体と接触する表面層が設けられる無端状の定着ベルトと、
    前記加熱ロールに対向して設けられ、トナー画像が形成された記録媒体を前記定着ベルトに加圧する加圧部材と、
    前記定着ベルトと接触し、前記定着ベルトを屈曲させて前記定着ベルトの進行方向を変える進行方向変化部材と、
    前記表面層を構成する材料の降伏応力が、前記進行方向変化部材によって前記定着ベルトの進行方向が変えられるときに前記表面層に作用する応力より大きくなるように、前記加熱ロールを加熱してから前記駆動手段を作動させて前記加熱ロールを回転させる駆動制御部と、
    を備える定着装置。
  2. 前記進行方向変化部材は、前記加熱ロールと前記加圧部材のニップ部より記録媒体搬送方向下流側に設けられ、前記記録媒体を前記定着ベルトから剥離させる剥離部材である請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記加熱ロールと前記加圧部材を圧接又は離間させる圧接離間手段が設けられ、
    前記駆動制御部は、前記加熱ロールを駆動させ、前記表面層を構成する材料の降伏応力が、前記進行方向変化部材によって前記定着ベルトの進行方向が変えられるときに前記表面層に作用する応力より大きくなるように、前記定着ベルトを加熱してから前記加熱ロールと前記加圧部材を前記圧接離間手段によって圧接させる請求項1又は2に記載の定着装置。
  4. 前記圧接離間手段は、前記加圧部材を移動させて前記加熱ロールと前記加圧部材を圧接又は離間させる加圧部材移動装置である請求項3に記載の定着装置。
  5. 記録媒体にトナー画像を形成する画像形成手段と、
    前記画像形成手段によって形成されたトナー画像を記録媒体に定着させる請求項1〜4何れか1項に記載された定着装置と、
    を備える画像形成装置。
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