JP5336134B2 - プリディストータ - Google Patents

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Description

本発明は、信号増幅器などの被補償回路のメモリ効果による歪を補償するプリディストータに関するものである。
従来、被補償回路のメモリ効果を対策する歪補償技術としては、Volterra級数を基本とした方法(例えば、特許文献1及び特許文献2を参照。)、メモリ多項式を基本とした方法(例えば、特許文献3を参照。)、およびドハティ増幅器向けの方法(例えば、特許文献4を参照。)がある。
特開2004−320598号公報 特開2007−282066号公報 特開2004−320329号公報 特開2007−243549号公報 特許第3560398号 特開2006−093947号公報 野島俊雄、山尾泰 編著、「モバイル通信の無線回路技術」、p.61、電子情報通信学会、2007年出版
従来のメモリ効果対策を考慮していない歪補償技術(例えば、特許文献5及び特許文献6を参照。)では、入力信号から歪補償値を算出する時間の削減、および歪補償値を入力信号から高速で算出する目的で、関数から直接計算で歪補償値を算出するのではなくルックアップテーブルを用いるのが一般的である。
しかし、メモリ効果を対策する歪補償技術の一つであるボルテラ(Volterra)級数を基本とした方法では、多項式の各項が複数の入力信号のべき乗結果の乗算により与えられているので、原理的にルックアップテーブルは使用できず、歪補償値を高速で算出することが課題であった。
また、メモリ多項式を基本とした方法では、まず、メモリ効果対策を考慮していない歪補償値を入力信号に加えた後、その歪補償値を加えた入力信号の差分の振幅(または電力)値からルックアップテーブルを引用している。このため、入力信号が入力されてから最終的な歪補償値の算出までに計算時間を要し、ルックアップテーブルの更新に繰り返し演算するため収束までに時間を要するという課題があった。
さらに、ドハティ増幅器向けの方法でも、入力信号そのものではなく、メモリ効果対策を考慮していない歪補償値を入力信号に加えた後、その歪補償値を加えた入力信号の差分の振幅(または電力)値からルックアップテーブルを引用している。このため、入力信号が入力されてから最終的な歪補償値の算出までに計算時間を要し、ルックアップテーブルを摂動的に更新しているので、収束までに時間を要するという課題があった。
そこで、本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、メモリ効果を持つ増幅器を歪補償でき、歪補償値を算出する時間を低減し、且つ歪補償精度の高いプリディストータを提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明に係るプリディストータは、入力信号から直接引用するルックアップテーブルを複数個用い、且つ複数のルックアップテーブルを並列的に用いてメモリ効果対策無し歪補償、およびメモリ効果対策有り歪補償をすることとした。
具体的には、本発明に係るプリディストータは、互いに異なる時刻で入力信号を取り込んだ複数のサンプリング信号を遅延させる遅延部と、最新の前記サンプリング信号、または前記遅延部が遅延させた少なくとも1つの前記サンプリング信号の強度(振幅、または電力)を参照して歪補償値を算出し、前記歪補償値を前記サンプリング信号のいずれか1つに適用して歪信号を生成するルックアップテーブルと、前記ルックアップテーブルのそれぞれが生成した前記歪信号を加算し、被補償回路へ出力する歪補償値生成部と、を備えており、前記ルックアップテーブルは、複数であり、それぞれが前記サンプリング信号を前記入力信号として直接引用して前記歪補償値を算出することを特徴とする。
本発明に係るプリディストータは、歪補償する際に最新の入力信号だけでなく過去の入力信号の強度も使って複数のルックアップテーブルを引用するため、入力信号が入力されてから歪補償値を出力するまでの時間を減らすことができる。信号増幅器などの被補償回路における非線形歪にメモリ効果が無い場合は、信号増幅器などの被補償回路の最新の出力信号に対応する最新の入力信号のみが影響している。
これに対して信号増幅器などの被補償回路における非線形歪にメモリ効果が有る場合は、信号増幅器などの被補償回路の最新の出力信号に対応する最新の入力信号だけでなく、出力信号に対応する最新の入力信号より過去の入力信号の影響も受けて非線形歪が生じている。従って、信号増幅器などの被補償回路の最新の出力信号に対応する最新の入力信号だけでなく、最新の出力信号に対応する入力信号より過去の入力信号を用いることで、信号増幅器などの被補償回路におけるメモリ効果を有する非線形歪を歪補償することができ、少ない計算量で精度の高い歪補償が可能となる。
従って、本発明は、非線形歪にメモリ効果を持つ増幅器を歪補償でき、歪補償値を算出する時間を低減し、且つ歪補償精度の高いプリディストータを提供することができる。
本発明に係るプリディストータの前記ルックアップテーブルは、強度を参照した前記サンプリング信号に前記歪補償値を適用してもよい。最新の入力信号だけでなく、過去の入力信号の強度も使って複数のルックアップテーブルを引用してもよい。
本発明に係るプリディストータの前記ルックアップテーブルは、強度を参照した前記サンプリング信号と同一、又は異なる取り込み時刻の前記サンプリング信号に前記歪補償値を適用してもよい。入力信号のサンプリング時刻と異なる入力信号の強度をルックアップテーブルの引用の際に用いてもよい。
本発明に係るプリディストータの前記ルックアップテーブルは、最新の前記サンプリング信号、または前記遅延部が遅延させた少なくとも2つの前記サンプリング信号の強度を参照して歪補償値を算出し、該サンプリング信号のいずれか一方に適用してもよい。ルックアップテーブルの引用の際に、サンプリング時刻が異なる複数の入力信号の強度をルックアップテーブルの引用に用いてもよい。
本発明に係るプリディストータは、前記入力信号と前記被補償回路の出力信号との差分に基づいて前記ルックアップテーブルのテーブル値を更新する制御部をさらに備える。被補償回路の歪補償をしながらルックアップテーブルのテーブル値を時刻の経過とともに更新することができる。
本発明は、非線形歪にメモリ効果を持つ増幅器を歪補償でき、歪補償値を算出する時間を低減し、且つ歪補償精度の高いプリディストータを提供することができる。
添付の図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。以下に説明する実施の形態は本発明の構成の例であり、本発明は、以下の実施の形態に制限されるものではない。なお、本明細書及び図面において符号が同じ構成要素は、相互に同一のものを示すものとする。また、枝番号を付さない符号での説明は該符号に枝番号を付した構成要素や信号全てに共通する説明である。
図2は、本実施例のプリディストータ301の構成を説明するブロック図である。プリディストータ301は、歪補償値で入力信号Xを歪補償して被補償回路401へ出力する歪補償部11と、入力信号X及び被補償回路401の出力信号Yが入力され、入力信号Xと出力信号Yとの差分に基づいて歪補償部11内のルックアップテーブルのテーブル値を更新する制御部13と、を備える。例えば、被補償回路401は増幅器である。以下の説明は、被補償回路401が増幅器として説明する。
図3は、プリディストータ301の歪補償部11を説明するブロック図である。プリディストータ301は、入力信号Xから互いに異なる時刻で取り込みした複数のサンプリング信号Sを生成する遅延部31と、遅延部31が生成した少なくとも1つのサンプリング信号Sの強度を参照して歪補償値を算出し、前記歪補償値をサンプリング信号Sのいずれか1つに適用して歪信号Hを生成する複数のルックアップテーブル23と、ルックアップテーブル23が生成した歪信号Hを加算し、予歪補償信号Aを生成して被補償回路401へ出力する歪補償値生成部33と、を備える。例えば、被補償回路401は信号増幅器である。
遅延部31は、例えば、直列に接続した複数の遅延素子21を有する。入力された入力信号Xは連続して遅延素子21を通過し、通過する毎に所定量(すなわち、サンプリング周期T)ずつ遅延していく。遅延素子21を所定個通過した後の出力を取り出すことで入力信号Xから所定量遅延したサンプリング信号Sを取り出せる。言い換えれば、異なる遅延素子21の出力を取り出すことで、入力信号Xから互いに異なる時刻で取り込みした複数のサンプリング信号Sが得られる。図3の遅延部31は、入力信号Xから遅延していないサンプリング信号S−0、遅延素子21を5個通過した入力信号のサンプリング信号S−5、遅延素子21を9個通過した入力信号のサンプリング信号S−9、遅延素子21を11個通過した入力信号のサンプリング信号S−11、遅延素子21を13個通過した入力信号のサンプリング信号S−13、遅延素子21を17個通過した入力信号のサンプリング信号S−17を取り出している。
歪信号生成部32は、入力するサンプリング信号Sの強度を測定する強度算出部22、強度算出部22で測定されたサンプリング信号Sの強度を参照して歪補償値を算出するルックアップテーブル23及びルックアップテーブル23からの歪補償値とサンプリング信号Sとを乗算する乗算器24を有する。ここで、サンプリング信号Sの強度とは、例えば、振幅や電力である。
歪信号生成部32−0は、強度を参照したサンプリング信号S−0にルックアップテーブル23−0がサンプリング信号S−0から算出した歪補償値を乗算器24で乗算して歪信号H−0,0を出力する。同様に、歪信号生成部32−13は、強度を参照したサンプリング信号S−13にルックアップテーブル23−13がサンプリング信号S−13から算出した歪補償値を乗算器24で乗算して歪信号H−13,13を出力する。尚、歪信号生成部32−0は、増幅装置のメモリ効果により発生する非線形歪への対策を考慮していない従来の歪信号生成部(プリディストータ)に相当する。
歪信号生成部32−5は、強度を参照したサンプリング信号S−5とは異なるサンプリング信号S−9にルックアップテーブル23−5がサンプリング信号S−5から算出した歪補償値を乗算器24で乗算して歪信号H−9,5を出力する。なお、ルックアップテーブルの引用に用いる信号が同一の場合もある。具体的には、ルックアップテーブル32−5が引用に用いたサンプリング信号S−5を、図示しない他のルックアップテーブルが引用してサンプリング信号S−7に乗じ、歪信号H−7,5を出力してもよい。ここで、ルックアップテーブル23−0、ルックアップテーブル23−5及びルックアップテーブル23−13は一変数ルックアップテーブルである。
歪信号生成部32−11は、ルックアップテーブル23−11がサンプリング信号S−11とサンプリング信号S−17の強度を参照して歪補償値を算出し、乗算器24が歪補償値をサンプリング信号S−11に乗算して歪信号H−11,17を出力する。ここで、ルックアップテーブル23−11は二変数ルックアップテーブルである。
歪補償値生成部33は、歪信号生成部32が出力した歪信号Hを加算し、予歪補償信号Aを生成する。具体的には、歪補償値生成部33は、歪信号生成部32−0が出力した歪信号H−0,0、歪信号生成部32−5が出力した歪信号H−9,5、歪信号生成部32−13が出力した歪信号H−13,13、歪信号生成部32−11が出力した歪信号H−11,17を加算し、予歪補償信号Aを生成する。予歪補償信号Aは、被補償回路401の歪特性の逆歪特性(歪補償特性)が加えられているので、被補償回路401の出力信号Yの歪を小さくすることができる。
制御部13は、図3に図示されない入力信号Xと出力信号Yとの差分が0に近づくようにそれぞれのルックアップテーブル23のテーブル値を更新する。全てのルックアップテーブル23のテーブル値を更新してもよいし、更新が必要なルックアップテーブル23のみのテーブル値を更新してもよい。
(歪補償アルゴリズム)
次に、プリディストータ301のルックアップテーブル23の詳細について説明する。図1は複数の増幅器で構成された増幅回路をモデル化した図であり、入力信号Xが入力され出力信号Yを出力する。ここで、入力信号X、および出力信号Yをともに周期Tでサンプリングした離散時間信号をそれぞれx(nT)、およびy(nT)とし、表記を簡単にするためにそれぞれx(n)、およびy(n)で表すこととする。また、x(n)およびy(n)はともに実数成分と虚数成分を持つ複素数信号であり、x(n)およびy(n)に対する乗算、および加算は、それぞれ複素乗算、および複素加算を示すものとする。すなわち、先に説明した図2においては、歪補償部11には複素数信号が入力され、歪補償部11と被補償回路401の間には図示しない直交変調器、D/A変換器、およびアップコンバータがあり、被補償回路401と制御部13の間には図示しないダウンコンバータ、A/D変換器、および直交復調器がある。図1のようにモデル化された増幅器の歪補償値を得るのに、複数のルックアップテーブルを用いる。すなわち、増幅器を構成する要素増幅器の歪特性を表す歪特性多項式を
Figure 0005336134
とし,要素増幅器を合成する比率が入力信号の振幅値の関数(合成多項式)
Figure 0005336134
として図1のモデルを数式で表現した数式3において、同じサンプリング時刻の入力信号、および入力信号の強度を有する項を数式7のようにまとめて分類する。この多項式の分類により、入力信号の強度から歪補償値の一部を算出する複数のルックアップテーブルが作成できる。
Figure 0005336134
ここで、各パラメータの定義を整理しておく。
j:要素増幅器の番号
J:要素増幅器の総数
r:正規化先行時間、または正規化遅延時間
R1:j番目要素増幅器に対応する合成多項式の最大の正規化先行時間
R2:j番目要素増幅器に対応する合成多項式の最大の正規化遅延時間
D:入力信号の正規化先行時間、または正規化遅延時間
D1:j番目要素増幅器の最大の正規化先行時間
D2:j番目要素増幅器の最大の正規化遅延時間
l:要素増幅器の合成多項式の次数
:j番目要素増幅器の合成多項式の最大次数
k:要素増幅器の歪特性多項式の次数
:j番目要素増幅器の歪多項式の最大次数
ここで、数式3を整理する。まず、異なる増幅器(異なるj)の同じ項をまとめると
Figure 0005336134
である。
次に、数式4のr=dの項をまとめると
Figure 0005336134
である。
また、数式5は、
Figure 0005336134
である。
さらに、
Figure 0005336134
である。
ここで、数式3、および数式3を整理して得られた数式7でモデル化される歪特性多項式を持つ増幅器の歪補償方法について説明する。増幅装置全体の入力信号と対応する出力信号の関係は
y(n)=Gx(n)
となり、線形であるのが理想的である。但し、Gは増幅装置の利得を表す実数定数である。ここでは、以降の議論を簡単にする目的で、G=1とおくこととする。
しかし、実際の増幅装置では、入力信号の振幅(もしくは電力)が大きくなると入出力信号の関係は線形ではなく数式3、又は数式3を整理した数式7で表現されるように非線形となる。一方、数式3、又は数式7において入力信号と出力信号の関係が理想的になるとき、y(n)=x(x)の関係が成立する。従って、図1のモデルに基づいた増幅回路を歪補償するには、図1のモデルを数式で表現した歪特性多項式である数式3、または数式7において入力信号Xと出力信号Yを入れ替えた
Figure 0005336134
を満たす複素数係数w’d,k、w’r,d,l、およびw’r,d,l,kを求め、歪補償部11において、
Figure 0005336134
なる予歪補償信号Aのa(n)を出力すればよい。ここで、数式8を満たす係数w’d,k、w’r,d,l、およびw’r,d,l,kを求めるには、係数の個数よりも多い個数Nの入力信号x(n)と出力信号y(n)の組を数式8のx(n)とy(n)に代入してN個の連立方程式を作成し、掃き出し法、あるいは最小2乗法などで解けばよい。
但し、実際には数式8を満たす係数w’d,k、w’r,d,l、およびw’r,d,l,kを求めるのに必要な係数の個数よりも多い個数Nのx(n)とy(n)の組が確保できても雑音の影響で歪補償量の精度が十分に確保できない場合がある。そこで、雑音の影響があっても歪補償量の精度を向上させる目的でNを係数w’d,k、w’r,d,l、およびw’r,d,l,kの個数よりも大幅に増やす場合が多い。しかし、現実にはx(n)、およびy(n)を保持しておくメモリ量が十分に確保できず歪補償の精度が十分に得られない場合がある。このような場合には、係数w’d,k、w’r,d,l、およびw’r,d,l,kを求めるのが可能で、かつメモリに保持しておけるN個のx(n)とy(n)の組で連立方程式を作成して係数w’d,k、w’r,d,l、およびw’r,d,l,kの誤差を求め、適応信号処理で更新する。
ここで、係数w’d,k、w’r,d,l、およびw’r,d,l,kを更新する場合についても説明する。増幅回路の歪補償をしながら歪補償多項式a(n)の係数を更新する場合、増幅回路へ入力する信号はx(n)ではなく、増幅回路の出力信号Yであるy(n)をx(n)に近づけるように歪補償した数式10で表せる予歪補償信号A、すなわちa’(n)である。但し、w’d,k(i)、w’r,d,l(i)、およびw’r,d,l,k(i)はi回目の更新で得られた歪補償多項式a(n)の係数w’d,k、w’r,d,l、およびw’r,d,l,kをそれぞれ表す。
Figure 0005336134
このとき、正確に増幅回路の歪補償がなされていれば、y(n)=x(n)が成立するので、
Figure 0005336134
も成立する。
しかし、増幅回路の歪補償が十分でなければ、y(n)=x(n)とはならず、
Figure 0005336134
とおくと、誤差信号e(n)が得られる。
Figure 0005336134
この誤差信号e(n)と出力信号y(n)の組により得られる式
Figure 0005336134
をN個用いて係数w’d,k、w’r,d,l、およびw’r,d,l,kそれぞれの誤差Δw’d,k、Δw’r,d,l、およびΔw’r,d,l,kを求めて数式15により更新する。
Figure 0005336134
但し、w’d,k(i)、w’r,d,l(i)、およびw’r,d,l,k(i)はi回目の更新により得られた係数w’d,k、w’r,d,l、およびw’r,d,l,kを表す。
以下、例として図3の場合について予歪補償信号Aのa’(n)を得る方法について説明する。このa’(n)を得るのに、例えば数式10の一部である
Figure 0005336134
となり、数式16の多項式表現そのものではなく、強度|x(n)|により引用されるルックアップテーブル値と最新の入力信号x(n)との乗算によっても表現できるのが理解できる。
入力信号x(n)に対する強度|x(n)|を用いたルックアップテーブルは数式17により、全ての|x|を代入することで得られる。
Figure 0005336134
ただし、|x|は|x(n)|min≦|x|≦|x(n)|maxを満たす量子化された値、|x(n)|minは入力信号Xの最小振幅値、|x(n)|maxは入力信号Xの最大振幅値である。例えば、0≦|x|≦8191を満たす全ての整数値である。
数式17で計算されるルックアップテーブル23−0が出力する歪補償値は表1のようになる。ここで、前述したように係数w’0,k(i)は複素数なので、表1の歪補償値も複素数である。
Figure 0005336134
同様にして、数式10の一部
Figure 0005336134
となり、数式18の多項式表現そのものではなく、強度|x(n−13)|により引用されるルックアップテーブル値と遅延した入力信号x(n−13)との乗算によっても表現できるのが理解できる。
遅延した入力信号x(n−13)に対する強度|x(n−13)|のルックアップテーブルは数式19により、全ての|x|を代入することで得られる。
Figure 0005336134
ただし、|x|は|x(n−13)|min≦|x|≦|x(n−13)|maxを満たす量子化された値、|x(n−13)|minは入力信号Xの最小振幅値、|x(n−13)|maxは入力信号Xの最大振幅値である。例えば、0≦|x|≦8191を満たす全ての整数値である。
数式19で計算されるルックアップテーブル23−13が出力する歪補償値は表2のようになる。ここで、前述したように係数w’13,k(i)は複素数なので、表2の歪補償値も複素数である。
Figure 0005336134
また、数式10の一部、
Figure 0005336134
となり、数式20の多項式表現そのものではなく、強度|x(n−5)|により引用されるルックアップテーブル値と遅延した入力信号x(n−9)との乗算によっても表現できるのが理解できる。
遅延した入力信号x(n−9)に対する強度|x(n−5)|のルックアップテーブルは数式21により、全ての|x|を代入することで得られる。
Figure 0005336134
ただし、|x|は|x(n−5)|min≦|x|≦|x(n−5)|maxを満たす量子化された値、|x(n−5)|minは入力信号Xの最小振幅値、|x(n−5)|maxは入力信号Xの最大振幅値である。例えば、0≦|x|≦8191を満たす全ての整数値である。
ここでの注意点は、入力信号のサンプリング時刻と、ルックアップテーブルを引用する入力信号の強度のサンプリング時刻が異なる点である。数式21で計算されるルックアップテーブル23−5が出力する歪補償値は表3のようになる。ここで、前述したように係数w’5,9,l(i)は複素数なので、表3の歪補償値も複素数である。
Figure 0005336134
更に、次のように入力信号と異なる2つのサンプリング時刻における入力信号の強度を用いる場合もある。具体的には数式10の一部
Figure 0005336134
となり、数式22の多項式表現そのものではなく、ルックアップテーブルは2つの異なるサンプリング時刻における入力信号の強度|x(n−17)|、および強度|x(n−11)|により引用される。
このように2つの入力信号の強度の二変数ルックアップテーブルは数式23により、全ての|x|と|x|を代入することで得られる。
Figure 0005336134
ただし、|x|は|x(n−17)|min≦|x|≦|x(n−17)|maxを満たす量子化された値、|x|は|x(n−11)|min≦|x|≦|x(n−11)|maxを満たす量子化された値、|x(n−17)|minと|x(n−11)|minは入力信号の最小振幅値、|x(n−17)|maxと|x(n−11)|maxは入力信号の最大振幅値である。例えば、0≦|x|≦8191、0≦|x|≦8191を満たす全ての整数値である。
ここでの注意点は、サンプリング時刻の異なる2つの入力信号の振幅でルックアップテーブル値を引用していることである。数式23で計算されるルックアップテーブル23−11が出力する歪補償値は表4のようになる。ここで、前述したように係数w’17,11,l,k(i)は複素数なので、表4の歪補償値も複素数である。
Figure 0005336134
ここまでは、本発明の内容をわかりやすく説明する目的で、数式10の一部である数式16、数式18、および数式20においてそれぞれd=0とd=13の項のみ、r=5かつd=9の項のみ、およびr=17かつd=11の項のみが存在する場合のプリディストータ(図3)について説明した。しかし、より一般的に数式9又は数式10に対応するプリディストータを表すと図5となる。図5において、遅延部27の遅延時間は、遅延部27毎に設定できる。
更に、ここまでの議論では数式9又は数式10を歪補償多項式として用いてきたので、ある1つのサンプリング時刻の入力信号の強度で一変数ルックアップテーブルを引用するか、サンプリング時刻の異なる2つの入力信号の強度で二変数ルックアップテーブルを引用した例を示したが、より一般的にサンプリング時刻の異なる3個以上の入力信号の強度で多変数ルックアップテーブルを引用することも可能である。サンプリング時刻の異なる3個以上の入力信号の強度でルックアップテーブルを引用する場合は、数式10の一部である数式22をより一般化した
Figure 0005336134
のうち入力信号の強度が関わる部分を抜き出した
Figure 0005336134
を用いて多変数ルックアップテーブルを作成すればよい。図6は、数式24、および数式24から得られた数式25の多変数ルックアップテーブル23−MDを用いた場合の歪補償部11のブロック図である。
(実施例)
被補償回路401としてE級ドハティ増幅回路を歪補償した実験結果を図4に示す。図4のグラフにおいて横軸は周波数[MHz]を示しており、縦軸は電力を対数で示している。図4(a)は、歪補償無し時の増幅回路の出力信号Yのスペクトラムである。図4(b)は、特許文献5に記載の歪補償方法のプリディストータで歪補償した増幅回路の出力信号Yのスペクトラムである。図4(c)は、本発明のプリディストータで歪補償した増幅器の出力信号Yのスペクトラムである。
図4では横軸の中心部に位置する電力が大きい4つの部分はぞれぞれが携帯電話の国際規格である3GPP/W−CDMAの信号キャリア1波であり、図4では4波のW−CDMAの信号キャリアを増幅装置に入力しているのがわかる。
増幅装置を評価する値として、信号キャリア帯域の平均電力と信号キャリアの中心周波数から±5MHz、および±10MHz離れた周波数を中心とした一定の周波数範囲における平均電力の比である隣接チャネル漏洩電力比(Adjacent Channel Leakage Power Ratio:ACLR)がある(例えば、非特許文献1を参照。)。例えば、携帯電話の規格であるW−CDMAでは、信号キャリアの帯域幅3.84MHzの平均電力と信号キャリアの中心周波数から±5MHz、および±10MHz離れた周波数を中心とした3.84MHz帯域の平均電力比によりACLRが定義されている。そしてW−CDMAでは、携帯電話の基地局に対して、信号キャリアの中心周波数から±5MHz、および±10MHz離れたACLRがそれぞれ−45dB以下、および−50dB以下になるように定められている。ここでは、このACLRにより増幅装置、および歪補償方法の効果について説明する。
歪補償無し時の増幅回路の出力結果である図4(a)では、信号キャリアの中心周波数から±5MHz、および±10MHz離れた周波数におけるACLRがそれぞれ−35.94dB、および−37.27dBである。メモリ効果を補償できない従来の歪補償方法(例えば、特許文献5を参照。)により図4(a)の増幅装置を歪補償した結果である図4(b)では、信号キャリアの中心周波数から±5MHz、および±10MHz離れた周波数におけるACLRがそれぞれ−44.92dB、および−44.67dBであり、図4(a)と比べた改善量がそれぞれ8.98dB、および7.40dBに留まる。一方、メモリ効果を補償できる本発明の歪補償方法により図4(a)の増幅装置を歪補償した結果である図4(c)では、信号キャリアの中心周波数から±5MHz、および±10MHz離れた周波数におけるACLRがそれぞれ−54.86dB、および−54.94dBであり、図4(a)と比べた改善量がそれぞれ18.92dB、および17.67dBに向上する。
従って、本発明の歪補償方法は、メモリ効果を補償できない従来の歪補償方法よりも精度の高い歪補償が可能である。
本発明に係るプリディストータは、移動体通信基地局などに用いられる無線送信機の電力増幅器に適用することができる。
複数の増幅器で構成された増幅回路をモデル化した図である。 本発明に係るプリディストータの構成を説明するブロック図である。 本発明に係るプリディストータの歪補償部を説明するブロック図である。 被補償回路としてE級ドハティ増幅回路を歪補償した実験結果を説明する図である。(a)は歪補償無し時の増幅回路の出力信号のスペクトラムである。(b)は従来の歪補償方法のプリディストータで歪補償した増幅回路の出力信号Yのスペクトラムである。(c)は本発明に係るプリディストータで歪補償した増幅器の出力信号Yのスペクトラムである。 本発明に係るプリディストータの歪補償部を説明するブロック図である。 本発明に係るプリディストータの歪補償部を説明するブロック図である。
符号の説明
301:プリディストータ
11:歪補償部
13:制御部
21:遅延素子
22:強度算出部
23、23−0、23−5、23−11、23−13:ルックアップテーブル
23−1D:一変数ルックアップテーブル
23−2D:二変数ルックアップテーブル
23−MD:多変数ルックアップテーブル
24:複素乗算器
27:遅延部
31:遅延部
32、32−0、32−5、32−11、32−13:歪信号生成部
33:歪補償値生成部
401:被補償回路
511:遅延素子
512−j:振幅値関数(jは自然数)
513:要素増幅器
514:複素乗算器
515:積算器
X:入力信号
Y:出力信号
A:予歪補償信号
S、S−0、S−5、S−9、S−11、S−13:サンプリング信号
H、H−0、0,H−9,5、H−11,17:歪信号

Claims (5)

  1. 互いに異なる時刻で入力信号を取り込んだサンプリング信号を、互いに異なる遅延量で遅延させる複数の遅延部と、
    最新の前記サンプリング信号の強度を参照して歪補償値を算出し、前記歪補償値を最新の前記サンプリング信号に適用して歪信号を生成する第一ルックアップテーブルと、
    前記遅延部が遅延させた複数の前記サンプリング信号のうちの1つのサンプリング信号の強度を参照して歪補償値を算出し、前記1つのサンプリング信号に適用して歪信号を生成する第二ルックアップテーブルと、
    最新の前記サンプリング信号、及び前記遅延部が遅延させた複数の前記サンプリング信号のうちの1つのサンプリング信号の強度を参照して歪補償値を算出し、前記歪補償値を前記1つのサンプリング信号と異なる他のサンプリング信号に適用して歪信号を生成する第三ルックアップテーブルと、
    最新の前記サンプリング信号、及び前記遅延部が遅延させた複数の前記サンプリング信号のうち、少なくとも2つのサンプリング信号の強度を参照して歪補償値を算出し、前記歪補償値を前記少なくとも2つのサンプリング信号のいずれか1つに適用して歪信号を生成する第四ルックアップテーブルと、
    前記第一ルックアップテーブル、前記第二ルックアップテーブル、前記第三ルックアップテーブル、及び前記第四ルックアップテーブルのそれぞれが生成した前記歪信号を加算し、被補償回路へ出力する歪補償値生成部と、
    を備えており、
    前記第一ルックアップテーブル、前記第二ルックアップテーブル、前記第三ルックアップテーブル、及び前記第四ルックアップテーブルは、それぞれが前記サンプリング信号を前記入力信号として直接引用して前記歪補償値を算出することを特徴とするプリディストータ。
  2. 互いに異なる時刻で入力信号を取り込んだサンプリング信号を、互いに異なる遅延量で遅延させる複数の遅延部と、
    最新の前記サンプリング信号の強度を参照して歪補償値を算出し、前記歪補償値を最新の前記サンプリング信号に適用して歪信号を生成する第一ルックアップテーブルと、
    前記遅延部が遅延させた複数の前記サンプリング信号のうちの1つのサンプリング信号の強度を参照して歪補償値を算出し、前記1つのサンプリング信号に適用して歪信号を生成する第二ルックアップテーブルと、
    最新の前記サンプリング信号、及び前記遅延部が遅延させた複数の前記サンプリング信号のうちの1つのサンプリング信号の強度を参照して歪補償値を算出し、前記歪補償値を前記1つのサンプリング信号と異なる他のサンプリング信号に適用して歪信号を生成する第三ルックアップテーブルと、
    前記第一ルックアップテーブル、前記第二ルックアップテーブル、及び前記第三ルックアップテーブルのそれぞれが生成した前記歪信号を加算し、被補償回路へ出力する歪補償値生成部と、
    を備えており、
    前記第一ルックアップテーブル、前記第二ルックアップテーブル、及び前記第三ルックアップテーブルは、それぞれが前記サンプリング信号を前記入力信号として直接引用して前記歪補償値を算出することを特徴とするプリディストータ。
  3. 互いに異なる時刻で入力信号を取り込んだサンプリング信号を、互いに異なる遅延量で遅延させる複数の遅延部と、
    最新の前記サンプリング信号の強度を参照して歪補償値を算出し、前記歪補償値を最新の前記サンプリング信号に適用して歪信号を生成する第一ルックアップテーブルと、
    前記遅延部が遅延させた複数の前記サンプリング信号のうちの1つのサンプリング信号の強度を参照して歪補償値を算出し、前記1つのサンプリング信号に適用して歪信号を生成する第二ルックアップテーブルと、
    最新の前記サンプリング信号、及び前記遅延部が遅延させた複数の前記サンプリング信号のうち、少なくとも2つのサンプリング信号の強度を参照して歪補償値を算出し、前記歪補償値を前記少なくとも2つのサンプリング信号のいずれか1つに適用して歪信号を生成する第四ルックアップテーブルと、
    前記第一ルックアップテーブル、前記第二ルックアップテーブル、及び前記第四ルックアップテーブルのそれぞれが生成した前記歪信号を加算し、被補償回路へ出力する歪補償値生成部と、
    を備えており、
    前記第一ルックアップテーブル、前記第二ルックアップテーブル、及び前記第四ルックアップテーブルは、それぞれが前記サンプリング信号を前記入力信号として直接引用して前記歪補償値を算出することを特徴とするプリディストータ。
  4. 前記歪補償値生成部は、数9Cで表される予歪補償信号a(n)を出力することを特徴とする請求項1に記載のプリディストータ。
    Figure 0005336134
    ただし、d、rは前記入力信号の正規化先行時間又は正規化遅延時間、l、kは次数、h’ d,k 、h’ r,d,l 、h’ r,d,l,k は複素数係数、
    D1は増幅器を構成する全ての要素増幅器において歪成分に影響する入力信号の最大正規化先行時間、
    D2は増幅器を構成する全ての要素増幅器において歪成分に影響する入力信号の最大正規化遅延時間、
    R1は増幅器を構成する全ての要素増幅器の歪成分を合成する比率に影響する入力信号の振幅値の最大正規化先行時間、
    R2は増幅器を構成する全ての要素増幅器の歪成分を合成する比率に影響する入力信号の振幅値の最大正規化遅延時間、
    Lは増幅器を構成する全ての要素増幅器を合成する比率に影響する入力信号の振幅値の最大次数から1次高い次数、
    Kは増幅器を構成する全ての要素増幅器の歪成分に影響する入力信号の最大次数、
    DaはD1,R1の最大値(どちらか大きい数)、
    DbはD2,R2の最大値(どちらか大きい数)、
    KbはKb=K+L−1である。
  5. 前記入力信号と前記被補償回路の出力信号との差分に基づいて前記ルックアップテーブルのテーブル値を更新する制御部をさらに備えることを特徴とする請求項1から4に記載のいずれかのプリディストータ。
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