JP5334607B2 - 配線基板及び配線基板の製造方法並びにプローブカード - Google Patents

配線基板及び配線基板の製造方法並びにプローブカード Download PDF

Info

Publication number
JP5334607B2
JP5334607B2 JP2009018119A JP2009018119A JP5334607B2 JP 5334607 B2 JP5334607 B2 JP 5334607B2 JP 2009018119 A JP2009018119 A JP 2009018119A JP 2009018119 A JP2009018119 A JP 2009018119A JP 5334607 B2 JP5334607 B2 JP 5334607B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
connection wiring
wiring
wiring board
metal pad
pad
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009018119A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010171351A (ja
Inventor
芳紀 小西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP2009018119A priority Critical patent/JP5334607B2/ja
Publication of JP2010171351A publication Critical patent/JP2010171351A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5334607B2 publication Critical patent/JP5334607B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)
  • Manufacturing Of Printed Wiring (AREA)

Description

本発明は、プローブカードなどに用いられる配線基板及びこの配線基板の製造方法に関するものである。
絶縁性基体内に配線導体が埋設された配線基板は、絶縁性基体の主面上に金属パッドを備えている。このような金属パッドは外部配線と接続するために用いられるほか、プローブカードに用いられる配線基板におけるプローブピンを実装するために用いることができる。このような金属パッドの一部は、配線導体から電気的に絶縁されたフローティングパッドとして用いられている。
フローティングパッドを備えた配線基板を作製する場合、このフローティングパッドの表面にメッキ加工を行う必要がある。そのため、配線導体と接続した状態で電解メッキによりメッキ加工を行い、このメッキ加工の後、金属パッドとフローティングパッドとを接続する配線導体(接続配線)を切断することにより、フローティングパッドを形成している(例えば、特許文献1)。このとき、絶縁性基体に埋設された接続配線をレーザー加工により露出させた後、ケミカルエッチングを行うことにより接続配線を切断している。
特開2004−281906号公報
特許文献1に開示されているように、上記のメッキ加工の後、接続配線を切断することによりフローティングパッドを形成する場合、接続配線だけでなく露出している金属パッドがエッチングされる可能性がある。
また、配線基板は小型化が進んでいるため、レーザー加工による接続配線の露出面を小さくする必要がある。このように露出面が小さくなった場合、エッチングに掛かる時間が増加することから、金属パッドへの影響が大きくなる可能性がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、エッチングによる金属パッドへの影響が抑制された配線基板を提供することを目的とする。
本発明の配線基板の製造方法は、絶縁性基体と、該絶縁性基体の表面に配設された金属パッドと、前記絶縁性基体の表面に配設されたフローティングパッドと、少なくとも一部が前記絶縁性基体に埋設されるとともに前記絶縁性基体の表面に露出する露出部を有し、前記金属パッドと前記フローティングパッドとを電気的に接続する接続配線と、を備えた基板を準備する工程と、前記金属パッド及び前記接続配線を介して前記フローティングパッドに通電することにより、前記フローティングパッドに電解メッキによるメッキ層を形成する工程と、ケミカルエッチングにより前記露出部を断線させる工程と、を具備している。そして、前記接続配線は、前記金属パッドを構成する主成分よりもイオン化傾向の大きい成分を主成分としている。
本発明の配線基板の製造方法によれば、接続配線が、金属パッドを構成する主成分よりもイオン化傾向の大きい成分を主成分としている。そのため、ケミカルエッチングにより露出部を断線させる工程において、電池効果により、金属パッドよりも接続配線のほうが腐食されやすく、金属パッドが相対的に腐食されにくくなる。結果として、エッチングによる金属パッドへの影響を抑制することができる。
本発明の一実施形態にかかる配線基板の製造方法における工程の一つを示す断面図である。 本発明の一実施形態にかかる配線基板の製造方法における工程の一つを示す断面図である。 本発明の一実施形態にかかる配線基板の製造方法における工程の一つを示す断面図である。 本発明の一実施形態にかかる配線基板の製造方法における工程の一つを示すと同時に本発明の第1の実施形態にかかる配線基板を示す断面図である。 図4に示す配線基板における領域Aを示す拡大断面図である。 本発明の第2の実施形態における配線基板を示す拡大断面図である。 本発明の第3の実施形態における配線基板を示す拡大断面図である。 本発明の第4の実施形態における配線基板を示す拡大断面図である。 本発明の第5の実施形態における配線基板を示す拡大断面図である。 図9に示す実施形態の配線基板の拡大断面図である。 本発明の一実施形態にかかるプローブカードを示す断面図である。
以下、本発明の配線基板の製造方法について図面を用いて詳細に説明する。
図1〜4に示すように、本実施形態にかかる配線基板1の製造方法は、絶縁性基体3と、絶縁性基体3の表面に配設された金属パッド5と、絶縁性基体3の表面に配設されたフローティングパッド7と、少なくとも一部が絶縁性基体3に埋設されるとともに絶縁性基体3の表面に露出する露出部9aを有し、金属パッド5とフローティングパッド7とを電気的に接続する接続配線9と、を備えた基板を準備する工程と、金属パッド5及び接続配線9を介してフローティングパッド7に通電することにより、フローティングパッド7に電解メッキによるメッキ層13を形成する工程と、ケミカルエッチングにより露出部9aを断線させる工程と、を具備している。そして、接続配線9が金属パッド5を構成する主成分よりもイオン化傾向の大きい成分を主成分としている。
このように、本実施形態にかかる配線基板1は、接続配線9が、金属パッド5を構成する主成分よりもイオン化傾向の大きい成分を主成分としていることから、金属パッド5が腐食する可能性を小さくすることができる。これは、接続配線9の主成分が相対的にイオン化傾向の大きい成分を主成分としていることから、接続配線9が金属パッド5よりも腐食されやすいからである。そのため、接続配線9をケミカルエッチングにより切断する場合において、金属パッド5よりも接続配線9のほうが腐食されやすく、金属パッド5が相対的に腐食されにくくなる。結果として、エッチングによる金属パッド5への影響を抑制することができる。
本実施形態にかかる配線基板1の製造方法における基板を準備する工程について以下に説明する。
まず、ガラス粉末、セラミック粉末などの原料粉末を有機溶剤及びバインダとともに混練する。これをシート状に成形して複数のセラミックグリーンシートを作製する。次に、接続配線9又は導体層15aとなる導体ペーストをセラミックグリーンシートの主面上に被着する。さらにセラミックグリーンシートを導体ペースト上に積層する。各セラミックグリーンシートには貫通孔が形成されている。この貫通孔にビア導体15bとなる導体ペーストを充填するとともに貫通孔を被覆するように、セラミックグリーンシートの主面側にはフローティングパッド7となる導体ペーストを配設する。また、貫通孔を被覆するように、セラミックグリーンシートの主面側には金属パッド5となる導体ペーストを配設する。
このとき、接続配線9となる導体ペーストが金属パッド5となる導体ペーストを構成する主成分よりもイオン化傾向の大きい成分を主成分としていることが肝要である。これにより、後述する、接続配線9をケミカルエッチングにより切断する工程において、金属パッド5よりも接続配線9のほうが腐食されやすく、金属パッド5が相対的に腐食されにくくなる。これらを所定の焼成温度(例えば1000℃)で焼成する。以上により、図1に示す基板を準備することができる。
次に、図2に示すように、焼成された絶縁性基体3の主面3a上に接続配線9の少なくとも一部が露出するように凹部17を形成する。凹部17の形成方法としては、セラミックグリーンシートに予め凹部17を形成しておくことが挙げられる。しかしながら、微細な凹部17を形成しやすく、また、凹部17内で接続配線9の少なくとも一部を露出させるため、レーザー加工により絶縁性基体3に凹部17を形成することが好ましい。以上により、絶縁性基体3と、絶縁性基体3の表面に配設された金属パッド5と、絶縁性基体3の表面に配設されたフローティングパッド7と、少なくとも一部が絶縁性基体3に埋設されるとともに絶縁性基体3の表面に露出する露出部9aを有し、金属パッド5とフローティングパッド7とを電気的に接続する接続配線9と、を備えた基板を準備することができる。
本実施形態における絶縁性基体3は、主面3aと裏面3bとを有している。絶縁性基体3としては、電気絶縁性の良好なものであればよく、具体的には、セラミックス部材及び樹脂を用いることができる。
本実施形態における金属パッド5は、絶縁性基体3の裏面3bに配設されている。金属パッド5としては、電気伝導性の良好な部材を用いることができる。具体的には、Ag,Au,Pt,Cu,Mo,Wのような金属及びこれらの合金部材を用いることができる。
本実施形態におけるフローティングパッド7は、絶縁性基体3の主面3aに配設されている。フローティングパッド7としては、金属パッド5と同様に、電気伝導性の良好な部材を用いることができる。具体的には、Ag,Au,Pt,Cu,Mo,Wのような金属及びこれらの合金部材を用いることができる。
なお、本実施形態においては金属パッド5とフローティングパッド7とが絶縁性基体3の反対側の面にそれぞれ位置しているが、特にこれに限られるものではない。例えば、絶縁性基体3の隣接する面に金属パッド5とフローティングパッド7とが配設されていてもよく、また、絶縁性基体3の同じ面上に金属パッド5とフローティングパッド7とが配設されていてもよい。
本実施形態における接続配線9は、少なくとも一部が絶縁性基体3に埋設されるとともに絶縁性基体3の表面に露出する露出部9aを有している。接続配線9としては、金属パッド5の主成分よりもイオン化傾向の大きい成分を主成分とするものが用いられている。具体的には、接続配線9としては、Cr,Cu,Al,Znを用いることができる。特にAl,Znは両性金属であるため、アルカリ性の薬液に浸漬された場合でも、水酸化物の錯イオンを形成し薬液中に溶出する。その結果、金属パッド5の腐食を抑制する効果を高めることができる。
また、本実施形態にかかる基板は、絶縁性基体3の主面3aに配設された電極パッド19と、絶縁性基体3に埋設され電極パッド19と金属パッド5とを電気的に接続する配線導体15と、を更に備えている。電極パッド19を外部配線(非図示)と接続するとともに電極パッド19を半導体素子のような電子部品に接続し、金属パッド5、配線導体15及び電極パッド19を介して電子部品に通電することにより、本実施形態の配線基板1を使用することができる。
電極パッド19としては、金属パッド5と同様に、電気伝導性の良好な部材を用いることができる。具体的には、Ag,Au,Pt,Cu,Mo,Wのような金属及びこれらの合金部材を用いることができる。
配線導体15としては、電気伝導性の良好な部材を用いることができる。特に、接続配線9の主成分よりもイオン化傾向の小さい成分を主成分とするものを用いることが好ましい。配線導体15が外部に露出した場合であっても、配線導体15が腐食しにくくなるので、エッチングによる配線導体15への影響を抑制することができる。結果として、信頼性の高い配線基板1を提供することが可能となる。
次に、本実施形態にかかる配線基板1の製造方法におけるフローティングパッド7に電解メッキによるメッキ層13を形成する工程について以下に説明する。
図3に示すように、金属パッド5及び接続配線9を介してフローティングパッド7に通電することにより、フローティングパッド7上に電解メッキによるメッキ層13を形成することができる。フローティングパッド7の表面にメッキ層13を形成することにより、フローティングパッド7の劣化を抑制することができる。特に、本実施形態の配線基板1をプローブカード33に用いる場合には、フローティングパッド7の表面に測定端子35を接合することが容易となる。電解メッキとしては、例えば、Ni及びAuを用いることができる。
次に、本実施形態にかかる配線基板1の製造方法におけるエッチングにより接続配線9の露出部9aをエッチングする工程について以下に説明する。
図4に示すように、ケミカルエッチングなどにより接続配線9の露出部9aを切断することで、フローティングパッド7を配線導体15から電気的に絶縁させることができる。本実施形態の配線基板1の製造方法においては、接続配線9が金属パッド5を構成する主成分よりもイオン化傾向の大きい成分を主成分としていることから、金属パッド5の腐食を抑制しつつ速やかに接続配線9を切断することができる。
ケミカルエッチングは、例えば、塩化第二鉄溶液、過硫酸アンモニウム溶液及びフッ硝酸、混酸、塩酸又は硫酸を用いることにより行うことができる。以上により、本実施形態にかかる配線基板1を作製することができる。
次に、本発明の第1の実施形態にかかる配線基板1について説明する。
図4、5に示すように、本発明の第1の実施形態にかかる配線基板1は、絶縁性基体3と、絶縁性基体3の表面に配設された金属パッド5と、絶縁性基体3の表面に配設されたフローティングパッド7と、フローティングパッド7の表面を被覆するメッキ層13と、少なくとも一部が絶縁性基体3に埋設され、フローティングパッド7と電気的に接続された第1の接続配線21と、少なくとも一部が絶縁性基体3に埋設され、金属パッド5と電気的に接続された第2の接続配線23と、を備えている。また、第1の接続配線21と第2の接続配線23とが互いに離隔している。そして、第1の接続配線21及び第2の接続配線23が、金属パッド5を構成する主成分よりもイオン化傾向の大きい成分を主成分としている。
このように、本実施形態にかかる配線基板1は、第1の接続配線21及び第2の接続配線23が、金属パッド5を構成する主成分よりもイオン化傾向の大きい成分を主成分としていることから、金属パッド5が腐食する可能性を小さくすることができる。これは、第1の接続配線21及び第2の接続配線23の主成分が相対的にイオン化傾向の大きい成分を主成分としていることから、第1の接続配線21及び第2の接続配線23が金属パッド5よりも腐食されやすいからである。そのため、配線基板1の表面洗浄などで用いられる薬液に触れることによる金属パッド5の腐食を抑制することができる。
本実施形態にかかる配線基板1では、第1の接続配線21及び第2の接続配線23は、金属パッド5とフローティングパッド7とを電気的に接続する接続配線9がエッチングにより切断されたものである。つまり、切断された接続配線9のうち、フローティングパッド7と電気的に接続された方を第1の接続配線21とするとともに、金属パッド5と電気的に接続された方を第2の接続配線23としている。
フローティングパッド7に電解メッキによるメッキ層13を形成するために金属パッド5とフローティングパッド7とを電気的に接続する接続配線9をケミカルエッチングにより切断する場合において、金属パッド5よりも接続配線9のほうが腐食されやすく、金属パッド5が相対的に腐食されにくくなる。
また、本実施形態にかかる配線基板1は、絶縁性基体3の主面3aに配設された電極パッド19と、絶縁性基体3に埋設され電極パッド19と金属パッド5とを電気的に接続する配線導体15と、を更に備えている。配線導体15は、絶縁性基体3の主面3aに対して垂直な方向に延在するビア導体15bと、絶縁性基体3の主面3aに対して平行な方向に延在する導体層15aとを有している。既に示したように、電極パッド19を外部配線(非図示)と接続するとともに電極パッド19を半導体素子のような電子部品に接続し、金属パッド5、配線導体15及び電極パッド19を介して電子部品に通電することにより、本実施形態の配線基板1を使用することができる。
配線導体15としては、電気伝導性の良好な部材を用いることができるが、既に示したように、接続配線9の主成分よりもイオン化傾向の小さい成分を主成分とするものを用いることが好ましい。配線導体15が外部に露出した場合であっても、配線導体15が腐食しにくくなるので、エッチングによる配線導体15への影響を抑制することができるからである。
また、本実施形態のように、絶縁性基体3は、表面に凹部17を有し、凹部17の側面において、第1の接続配線21と第2の接続配線23とがそれぞれ露出していることが好ましい。これにより、第1の接続配線21と第2の接続配線23の露出面の面積を小さくしつつも、第1の接続配線21と第2の接続配線23の露出面の間隔を大きくすることができる。結果として、第1の接続配線21及び第2の接続配線23が外気に触れて劣化する可能性を抑制しつつも第1の接続配線21と第2の接続配線23の絶縁性を確保することができる。
また、この凹部17に絶縁部材が充填されていることが好ましい。このように、凹部17に絶縁部材が充填され、第1の接続配線21及び第2の接続配線23が絶縁部材により封止されていることにより、第1の接続配線21及び第2の接続配線23が外気に触れて劣化する可能性を抑制することができる。
また、図5に示すように、第1の接続配線21の長さL1よりも第2の接続配線23の長さL2が長いことが好ましい。金属パッド5と電気的に接続された第2の接続配線23の長さを短くすることにより、配線基板1の使用時において入力される電気信号に関する共振の発生を低減することができるからである。これにより、配線導体15を介して出力される電気信号中のノイズを小さくすることができる。
次に、本発明の第2の実施形態にかかる配線基板1について説明する。
図6に示すように、本実施形態の配線基板1は、第1の実施形態と比較して、凹部17における第1の接続配線21と第2の接続配線23との間隔L1が、凹部17の開口部の径L2よりも大きい。これにより、凹部17の径を小さくしながらも、第1の接続配線21と第2の接続配線23の絶縁性を高めることが出来るからである。言い換えれば、第1の接続配線21と第2の接続配線23の絶縁性を確保しつつ配線基板1を小型化させることができる。
次に、本発明の第3の実施形態にかかる配線基板1について説明する。
図7に示すように、本実施形態の配線基板1は、第1の実施形態と比較して、第1の接続配線21及び第2の接続配線23の幅L1が、凹部17の開口部の径L2よりも大きい。本実施形態において第1の接続配線21及び第2の接続配線23は、配線基板1の製造工程において、フローティングパッド7の表面に電解メッキ加工を行うために用いられている。ここで、本実施形態にかかる配線基板1のように、第1の接続配線21及び第2の接続配線23の幅が、凹部17の開口部の径よりも大きいことにより、凹部17の径を小さくしながらも、フローティングパッド7の表面に電解メッキによるメッキ層13を安定して配設することができる。言い換えれば、フローティングパッド7の表面に電解メッキによるメッキ層13を安定して配設しつつ配線基板1を小型化させることができる。
また、レーザー加工により絶縁性基体3に凹部17を形成する場合には、上記のように、接続配線9の幅L1が、凹部17の開口部の径L2よりも大きいことにより、絶縁性基体3の耐久性が低下することを抑制することができる。接続配線9の幅が、凹部17の開口部の径よりも小さい場合、絶縁性基体3のうち接続配線9よりも下方に位置する部分がレーザー加工によって過度に切削されるオーバーショットが生じる可能性がある。しかしながら、接続配線9の幅が、凹部17の開口部の径よりも大きい場合には、このオーバーショットが生じる可能性が抑えられる。そのため、絶縁性基体3の耐久性が低下することを抑制することができる。
次に、本発明の第4の実施形態にかかる配線基板1について説明する。
図8に示すように、本実施形態の配線基板1は、第1の実施形態と比較して、接続配線9が、下側接続配線25、中央接続配線27及び上側接続配線29からなる3層構造を有している。そして、下側接続配線25及び上側接続配線29が、中央接続配線27と比較してイオン化傾向の大きい成分を主成分としている。
ケミカルエッチングにより、接続配線9を切断して、第1の接続配線21及び第2の接続配線23を形成する場合、接続配線9のうち、厚み方向の端部よりも中心部がエッチングされやすい。本実施形態にかかる配線基板1においては、中央接続配線27と比較してエッチングされにくい部分に位置している下側接続配線25及び上側接続配線29が、中央接続配線27と比較してイオン化傾向の大きい成分を主成分としていることから、厚み方向における接続配線9のエッチング幅のばらつきを小さくすることができる。結果として、比較的短時間のエッチングによっても、第1の接続配線21と第2の接続配線23の絶縁性を確保することができる。
次に、本発明の第5の実施形態にかかる配線基板1について説明する。
図9、10に示すように、本実施形態の配線基板1は、第1の実施形態と比較して、金属パッド19と第2の接続配線23との間に位置するバリア層31を更に備えている。そして、バリア層31は、金属パッド19を構成する主成分及び第2の接続配線23を構成する主成分よりもイオン化傾向の小さい成分を主成分としている。
ケミカルエッチングにより、接続配線9を切断して、第1の接続配線21及び第2の接続配線23を形成する場合、このケミカルエッチングが進行して金属パッド19、或いは、金属パッド19と第2の接続配線23を接続する配線導体15が露出することがある。このような場合、金属パッド19又は配線導体15がオーバーエッチングされる可能性がある。しかしながら、本実施形態にかかる配線基板1は、上記のバリア層31を更に備えているため、このバリア層31によりエッチングの進行が抑制されるので、金属パッド19又は配線導体15がこのケミカルエッチングで用いるエッチング液などの薬液に触れて劣化する可能性を抑制できる。
なお、図9は、金属パッド19が配設された絶縁性基体3の表面に平行であって、第2の接続配線23及びバリア層31を含む断面における拡大断面図である。また、図10は、金属パッド19が配設された絶縁性基体3の表面に垂直であって、金属パッド19及び第2の接続配線23を含む断面における拡大断面図である。
バリア層31としては、金属パッド5と同様に、電気伝導性の良好な部材を用いることができる。具体的には、Ag,Au,Pt,Cu,Mo,Wのような金属及びこれらの合金部材であって、金属パッド19を構成する主成分及び第2の接続配線23を構成する主成分よりもイオン化傾向の小さい成分を主成分とする部材を用いることができる。
また、図9に示すように、第2の接続配線23は、第1の接続配線21と対向する一方の端部における幅が、バリア層31と接続する他方の端部における幅よりも小さいことが好ましい。このように、第1の接続配線21と対向する一方の端部における第2の接続配線23の幅が相対的に小さいため、短時間のケミカルエッチングであっても、接続配線9を切断して第1の接続配線21及び第2の接続配線23を安定して形成することができる。また、バリア層31と接続する他方の端部における第2の接続配線23の幅が相対的に大きいため、バリア層31自体が露出する可能性を低減することができる。そのため、バリア層31と絶縁性基体3との界面を通って、ケミカルエッチングで用いるエッチング液などの薬液が金属パッド19に触れる可能性を低減することができる。
また、本実施形態にかかる配線基板1のように、バリア層31として、金属パッド19と第2の接続配線23との間に位置するものだけでなく、フローティングパッド7と第1の接続配線21との間に位置するものも備えていることが好ましい。これにより、金属パッド19と同様に、フローティングパッド7が、上記のケミカルエッチングで用いるエッチング液などの薬液に触れて劣化する可能性を抑制できるからである。
また、図9に示すように、フローティングパッド7と第1の接続配線21との間にもバリア層31が配設されている場合、第1の接続配線21は、第2の接続配線23と対向する一方の端部における幅が、バリア層31と接続する他方の端部における幅よりも小さいことが好ましい。これにより、第2の接続配線23の場合と同様の理由により、接続配線9を切断して第1の接続配線21及び第2の接続配線23を安定して形成することができる。また、ケミカルエッチングで用いるエッチング液などの薬液がフローティングパッド7に触れる可能性を低減することができる。
次に、本発明の一実施形態にかかるプローブカード33について説明する。
図11に示すように、本実施形態にかかるプローブカード33は、絶縁性基体3の主面3aに配設された電極パッド19を有する上記の実施形態に代表される配線基板1と、電極パッド19上に配設された測定端子35と、を備えている。
本実施形態のプローブカード33においては、被測定物である半導体素子の端子をプローブカード33の測定端子35に電気的に接続し、半導体素子に通電する。ここで、通電するとは、単に電圧を印加する場合だけでなく、半導体素子に信号を入力することも意図している。そして、金属パッド5を介して取り出した出力を測定して期待値と比較することで半導体素子の良否を判定することができる。
また、このとき、フローティングパッド7上にも測定端子35が配設される。フローティングパッド7上に配設された測定端子35はダミー端子として用いられる。このようなダミー端子を配設することにより、被測定物である半導体素子の端子をプローブカード33の測定端子35に押圧した場合であっても、ダミー端子にも圧力を分散させることができる。そのため、実際に測定に用いる測定端子35に過度の圧力が加わる可能性を低減することができる。
なお、本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変更を行うことは何ら差し支えない。
1・・・配線基板
3・・・絶縁性基体
3a・・・主面
3b・・・裏面
5・・・金属パッド
7・・・フローティングパッド
9・・・接続配線
9a・・・露出部
11・・・基体
13・・・メッキ層
15・・・配線導体
15a・・・導体層
15b・・・ビア導体
17・・・凹部
19・・・電極パッド
21・・・第1の接続配線
23・・・第2の接続配線
25・・・下側接続配線
27・・・中央接続配線
29・・・上側接続配線
31・・・バリア層
33・・・プローブカード
35・・・測定端子

Claims (10)

  1. 絶縁性基体と、該絶縁性基体の表面に配設された金属パッドと、前記絶縁性基体の表面に配設されたフローティングパッドと、少なくとも一部が前記絶縁性基体に埋設されるとともに前記絶縁性基体の表面に露出する露出部を有し、前記金属パッドと前記フローティングパッドとを電気的に接続する接続配線と、を備えた基板を準備する工程と、
    前記金属パッド及び前記接続配線を介して前記フローティングパッドに通電することにより、前記フローティングパッドに電解メッキによるメッキ層を形成する工程と、
    ケミカルエッチングにより前記露出部を断線させる工程と、を具備する配線基板の製造方法であって、
    前記接続配線は、前記金属パッドを構成する主成分よりもイオン化傾向の大きい成分を主成分とすることを特徴とする配線基板の製造方法。
  2. 前記接続配線は、下側接続配線と、中央接続配線と、上側接続配線とからなる3層構造を有し、前記下側接続配線及び前記上側接続配線が、前記中央接続配線と比較してイオン化傾向の大きい成分を主成分としていることを特徴とする請求項1に記載の配線基板の製造方法。
  3. 絶縁性基体と、
    該絶縁性基体の表面に配設された金属パッドと、
    前記絶縁性基体の表面に配設されたフローティングパッドと、
    該フローティングパッドの表面を被覆するメッキ層と、
    少なくとも一部が前記絶縁性基体に埋設され、前記フローティングパッドと電気的に接続された第1の接続配線と、
    少なくとも一部が前記絶縁性基体に埋設され、前記金属パッドと電気的に接続された第2の接続配線と、を備えた配線基板であって、
    前記第1の接続配線と前記第2の接続配線とがエッチングによって互いに離隔し、
    前記第1の接続配線及び前記第2の接続配線が、前記金属パッドを構成する主成分よりもイオン化傾向の大きい成分を主成分とすることを特徴とする配線基板。
  4. 前記絶縁性基体は、表面に凹部を有し、該凹部の側面において、前記第1の接続配線と前記第2の接続配線とがそれぞれ露出していることを特徴とする請求項3に記載の配線基板。
  5. 前記凹部における前記第1の接続配線と前記第2の接続配線との間隔が、前記凹部の開
    口部の径よりも大きいことを特徴とする請求項4に記載の配線基板。
  6. 前記第1の接続配線及び前記第2の接続配線の幅が、前記凹部の開口部の径よりも大きいことを特徴とする請求項4に記載の配線基板。
  7. 前記絶縁性基体に埋設された配線導体を更に備え、該配線導体を構成する主成分が、前記接続配線を構成する主成分よりもイオン化傾向の小さい成分を主成分とすることを特徴とする請求項3に記載の配線基板。
  8. 前記金属パッドと前記第2の接続配線との間に位置し、前記金属パッドを構成する主成分及び前記第2の接続配線を構成する主成分よりもイオン化傾向の小さい成分を主成分とするバリア層を更に備えていることを特徴とする請求項3に記載の配線基板。
  9. 前記金属パッドが配設された前記絶縁性基体の表面に平行であって、前記バリア層及び前記第2の接続配線を含む断面において、前記第2の接続配線は、前記第1の接続配線と対向する一方の端部における幅が、前記バリア層と接続する他方の端部における幅よりも小さいことを特徴とする請求項8に記載の配線基板。
  10. 請求項3に記載の配線基板と、該配線基板の主面側に配設された測定端子と、を備えたプローブカード。
JP2009018119A 2008-12-25 2009-01-29 配線基板及び配線基板の製造方法並びにプローブカード Active JP5334607B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009018119A JP5334607B2 (ja) 2008-12-25 2009-01-29 配線基板及び配線基板の製造方法並びにプローブカード

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008329522 2008-12-25
JP2008329522 2008-12-25
JP2009018119A JP5334607B2 (ja) 2008-12-25 2009-01-29 配線基板及び配線基板の製造方法並びにプローブカード

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010171351A JP2010171351A (ja) 2010-08-05
JP5334607B2 true JP5334607B2 (ja) 2013-11-06

Family

ID=42703156

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009018119A Active JP5334607B2 (ja) 2008-12-25 2009-01-29 配線基板及び配線基板の製造方法並びにプローブカード

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5334607B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022114078A1 (ja) * 2020-11-27 2022-06-02 京セラ株式会社 配線基板及びプローブカード

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3008146B2 (ja) * 1992-10-26 2000-02-14 株式会社住友金属エレクトロデバイス 半導体素子収納用セラミックパッケージとその製造方法
JPH0794865A (ja) * 1993-09-21 1995-04-07 Ibiden Co Ltd 多層配線板の製造方法
JP2000353760A (ja) * 1999-06-10 2000-12-19 Sony Chem Corp 半導体素子搭載用中継基板の製造方法
EP1381259A1 (en) * 2002-07-11 2004-01-14 Ultratera Corporation Structure of printed circuit board (PCB)
JP2004281906A (ja) * 2003-03-18 2004-10-07 Ngk Spark Plug Co Ltd 配線基板及びその製造方法
JP4351124B2 (ja) * 2004-08-24 2009-10-28 日東電工株式会社 配線回路基板
JP2006261382A (ja) * 2005-03-17 2006-09-28 Toshiba Corp 多層配線板及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010171351A (ja) 2010-08-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10241094B2 (en) Micro heater, micro sensor and micro sensor manufacturing method
KR101161239B1 (ko) 터치패널용 패드 및 이를 이용한 터치패널
US9437352B2 (en) Resistor and structure for mounting same
JP2015106622A (ja) インダクタンス素子
CN108713354A (zh) 探针卡用层叠布线基板以及具备它的探针卡
TWI642940B (zh) 探針組件及其探針結構
JP6944971B2 (ja) 配線回路基板
JP5707710B2 (ja) 積層型チップ部品
JP5334607B2 (ja) 配線基板及び配線基板の製造方法並びにプローブカード
JP5430121B2 (ja) 配線基板及びこれを用いたプローブカード
CN105702432A (zh) 电子组件以及具有该电子组件的板
JP2013541852A5 (ja)
JP5361314B2 (ja) 多層配線基板及びプローブカード
US20110086558A1 (en) Electrical contact with improved material and method manufacturing the same
JP2008182128A (ja) チップ抵抗器
CN111755223B (zh) 多层金属膜和电感器部件
US9788421B2 (en) Printed circuit board and method of manufacturing same
JP5351830B2 (ja) 配線回路基板およびその製造方法
JP7081547B2 (ja) 多層金属膜およびインダクタ部品
EP1289352A2 (en) High-frequency circuit device and method for manufacturing the same
JP6057285B2 (ja) 半導体素子搭載用基板
JP2006500790A (ja) 電気部品要素及び当該部品要素を備える装置
CN111755933A (zh) 一种导电端子的制造方法
JP2006308505A (ja) 温度センサ
JP7272500B2 (ja) 多層金属膜およびインダクタ部品

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110818

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121204

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130125

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130702

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130730

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5334607

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150