JP5334099B2 - 芯材キャップ及びロール保護具 - Google Patents

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Description

本発明は、ロールに備えた管状の芯材の両端部にそれぞれ嵌合装着される共に、起立状態で対向配置された1対のロール保護プレートに備えたU字溝にそれぞれ装着されてロールを浮かせた状態に保持する芯材キャップと、それら芯材キャップとロール保護プレートとからなるロール保護具とに関する。
従来、この種の芯材キャップは、全体が円筒状をなしかつ後端縁から側方に円板状のフランジ壁が張り出した構造になっている。そして、芯材キャップがロールに備えた管状の芯材の内側に嵌合されると共に、芯材キャップの後端寄り位置がロール保護プレートのU字溝内に受容され、フランジ壁とロールの端面との間でU字溝の開口縁を挟んだ状態になってロールを床面から浮かせた状態に支持していた(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−142808号公報(第1図、第5図、第6図)
しかしながら、上記した従来の芯材キャップでは、芯材及び芯材キャップの外径のばらつきにより、それら芯材と芯材キャップとの嵌合が緩くなった場合(即ち、芯材と芯材キャップの周面間の隙間が大きくなった場合)、芯材キャップが水平方向に対して斜めになって嵌合が浅くなり、芯材キャップの後端部がロール保護プレートの後面から突出する事態が生じ得た。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、ロールの芯材に対する嵌合が緩くても、芯材と平行な水平姿勢に維持可能な芯材キャップ及びその芯材キャップを備えたロール保護具の提供を目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明に係る芯材キャップは、ロールに備えた管状の芯材の両端部にそれぞれ嵌合装着される共に、起立状態で対向配置された1対のロール保護プレートに備えたU字溝にそれぞれ装着されて、ロールを浮かせた状態に保持する芯材キャップであって、芯材の端部内側に嵌合可能な嵌合軸体と、嵌合軸体における嵌合方向の後端部に設けられ、U字溝に上方から受容される溝装着筒体と、溝装着筒体における嵌合方向の前縁部と後縁部とから側方に張り出し、U字溝の開口縁を間に挟んで嵌合軸体を水平姿勢に保持する1対のフランジ壁とを備え、溝装着筒体は、U字溝の底面に対応した半円弧壁と、その半円弧壁の両端部から上方に延び、U字溝の両内側面に対応した1対の側部平坦壁と、1対の側部平坦壁の上端部間を連絡する天井壁とから構成され、各フランジ壁は、半円弧壁及び1対の側部平坦壁から側方に張り出したU字形状をなしているところに特徴を有する。
請求項の発明は、請求項に記載の芯材キャップにおいて、溝装着筒体の前面開口を閉塞しかつ溝装着筒体の前縁部と嵌合軸体の外周面との間を連絡するロール対向壁を備え、嵌合軸体を、ロール対向壁より後側に延ばして溝装着筒体の内側に配置し、溝装着筒体の内面と嵌合軸体との間を連絡する補強リブを設けたところに特徴を有する。
請求項の発明に係るロール保護具は、請求項1又は2に記載の芯材キャップと、芯材キャップを装着可能なU字溝を有しかつロールの端面を覆うことが可能なロール保護プレートとからなるところに特徴を有する。
請求項の発明は、請求項に記載のロール保護具において、ロール保護プレートのうちロールと反対側の後面におけるU字溝の開口縁を段付き状に陥没させて、芯材キャップにおける後側のフランジ壁を受容可能なフランジ受容部を形成したところに特徴を有する。
[請求項1及びの発明]
請求項1及びの発明では、芯材キャップを起立状態のロール保護プレートのU字溝に装着すると、芯材キャップの半円弧壁がU字溝の底面に当接すると共に芯材キャップの1対の側部平坦壁がU字溝の両内側面に対向配置されて、水平軸回りの芯材キャップの回転が規制される。また、1対のフランジ壁とU字溝の開口縁との当接によって芯材キャップの傾動及び軸方向の移動が規制され、芯材キャップのうち芯材の内側に嵌合される嵌合軸体が安定して水平姿勢に保持される。ここで、本発明の芯材キャップが有する各フランジ壁は、半円弧壁及び1対の側部平坦壁から側方に張り出したU字形状になっているので、従来の円板状のフランジ壁を単に対にした構成に比べて、U字溝の開口縁との対向面積が広く確保される。これにより、応力集中による変形が防がれ、嵌合軸体を芯材と平行な水平姿勢に維持することができる。また、1対の側部平坦壁の上端部間が天井壁で連絡されて、1対の側部平坦壁、天井壁及び半円弧壁が閉じた環状になって補強し合っているので、フランジ壁の支持が安定する。これらにより、本発明によれば、芯材キャップの嵌合軸体とロールの芯材との嵌合が緩くて嵌合軸体にモーメント負荷がかかっても、嵌合軸体を芯材と平行な水平姿勢に維持することができ、ロールの保持が安定する。
[請求項の発明]
請求項の芯材キャップでは、環状になっている1対の側部平坦壁と天井壁と半円弧壁との各前縁部がロール対向壁により連絡されて互いに補強し合い、強度アップが図られると共に、補強リブによって溝装着筒体と嵌合軸体との間の連絡部分が増し、この点におていも強度アップが図られる。
[請求項の発明]
請求項のロール保護具によれば、ロール保護プレートのうちU字溝の開口縁を段付き状に陥没させてなるフランジ受容部に、芯材キャップにおける後側のフランジ壁が受容され、ロール保護プレートの後面側へのフランジ壁の突出が抑えられる。
以下、本発明の一実施形態を図1〜図13に基づいて説明する。図1において符号90は、ロールであって水平方向に延びた円筒状の芯材91にシート(例えば樹脂フィルム、紙等)を巻回してなる。また、ロール90の両端面90Aからは、芯材91の両端部が突出している。このロール90を保護するために本実施形態のロール保護具80が使用される。
ロール保護具80は、ロール保護プレート10と芯材キャップ40とを着脱可能に組み付けてなる。ロール保護プレート10は、合成樹脂の射出成形品であって、全体が四角形の板状をなし、その四角形の中央部分と一側縁部との間に亘ってU字溝11が形成されている。そして、使用時には、図3に示すように、1対のロール保護プレート10が荷物置き場の床面95から起立しかつ芯材キャップ40を装着された状態で対向配置されてロール90を保持し、不使用時には図11〜図13に示すように芯材キャップ40を外されたロール保護プレート10が床面95と平行に寝かされた状態で、交互に180度向きを変えて積み重ねられる。
具体的には、図1に示すように、ロール保護プレート10は、主平板20の裏面に格子形リブ17を一体成形して備え、主平板20の外縁部から裏面側に突出した側壁10CとU字溝11の内壁とによって格子形リブ17全体を囲んだ構造になっている。
U字溝11の底部は、ロール保護プレート10の全体形状の四角形における中央部分に位置し、U字溝11の開放口は、起立姿勢のロール保護プレート10における上縁部に位置している。U字溝11の内壁は、底部に配置された半円状の半円弧壁11Cと、その半円弧壁11Cの両端部から図1における略鉛直上方に延びた1対の平板壁11B,11Bと、それら平板壁11B,11Bの上端部から斜め外側上方に向かって互いに離れるように延びた1対のテーパー壁11A,11Aとから構成されている。なお、半円弧壁11Cの円弧の中心点は、ロール保護プレート10の上下方向の中心より若干上方に位置している。また、本実施形態では、半円弧壁11Cの内径と芯材91の外径とが同じになっている。
ロール保護プレート10の裏面(格子形リブ17全体を備えた面)の下側部分には、1対の筋交いリブ17A,17Aが形成されている。各筋交いリブ17A,17Aは、半円弧壁11Cの最下端部から両側に略45度ずつそれぞれ離れた位置と、起立姿勢のロール保護プレート10における下端部両角部との間を連絡しかつ格子形リブ17によって仕切られた四角形の複数のマス部屋を対角線方向で横切って延びている。
ロール保護プレート10の裏面の上側部分には、左右に1対ずつ計4つの筋交いリブ17Bが設けられている。これら1対ずつの筋交いリブ17B,17Bは、U字溝11の内側面とロール保護プレート10の上面のうち、それらが交差してなる角部寄りの2位置から斜め外側下方に平行に延びて、複数のマス部屋を対角線方向で横切り、ロール保護プレート10の両サイドの側壁10C,10Cにそれぞれ連絡されている。また、U字溝11の内側面とロール保護プレート10の上面とが交差する角部のマス部屋は、後述する係止突起14と係合可能な係止凹部15になっている。
ロール保護プレート10の裏面のうちU字溝11の開口縁には、フランジ受容部21がされている。図6に示すように、フランジ受容部21では、筋交いリブ17A及び格子形リブ17の主平板20からの突出量が、それら筋交いリブ17A及び格子形リブ17全体の主平板20からの突出量に比べて小さくなっている。これにより、フランジ受容部21はロール保護プレート10の裏面全体から陥没している。図8に示すように、フランジ受容部21の陥没深さは、U字溝11のうちテーパー壁11Aの上端部から下端部に向かうに従って徐々に浅くなっている。また、テーパー壁11Aの下端部から半円弧壁11Cに対応した部分のフランジ受容部21の陥没深さは均一になっており、その均一になった部分の深さは、図9に示すように、芯材キャップ40が備えた後述するフランジ壁52の板厚と略同一になっている。
図4に示すように、ロール保護プレート10の四隅の角部のうち起立姿勢における下側両角部からは、1対のコーナー支柱12,12が突出している。コーナー支柱12は、例えば、断面が直角三角形の三角柱構造をなし、主平板20のうち格子形リブ17(図1参照)と反対側の主平面10Aから直立している。そのコーナー支柱12の側面のうち互いに直交した側面12B,12Cは、ロール保護プレート10のうち互いに直交した1対の側壁10C,10Cの外側面と面一になっている。そして、ロール保護プレート10を起立姿勢にした際に、コーナー支柱12の側面12Cが床面95に当接し、ロール保護プレート10の自立を補助する。また、コーナー支柱12の側面のうち主平面10Aの中央側を向いた側面は、不使用のロール保護プレート10を積み重ねる際に、他のロール保護プレート10を案内するためのガイド斜面12Aになっている。
コーナー支柱12の先端面12Dには、先端係合部12Tが突出形成されている。その先端係合部12Tは、先端面12Dの形状に相似して小さくなった三角形になっている。そして、図13に示すように、ロール保護プレート10のうち主平板20と格子形リブ17とを合わせた厚さと、コーナー支柱12のうち主平面10Aから先端面12Dまでの高さとが同一になっており、先端係合部12Tは先端面12Dから段付き状に僅かに突出している。
ロール保護プレート10の裏面には、図1に示すように、1対のコーナー支柱12,12の裏側位置に支柱受容凹部16,16が形成されている。図6に示すように、各支柱受容凹部16では、筋交いリブ17A及び格子形リブ17の主平板20からの突出量が、それら筋交いリブ17A及び格子形リブ17全体の主平板20からの突出量に比べて小さくなっている。これにより、支柱受容凹部16は、ロール保護プレート10の裏面全体から陥没して、前記した先端係合部12Tが支柱受容凹部16内に係合可能になっている。
図1に示すように、ロール保護プレート10の主平面10Aにおけるコーナー支柱12,12の間には、1対の係止突起14,14が突出形成されている。各係止突起14は、起立姿勢のロール保護プレート10の上下方向において、上記した係止凹部15,15の真下に位置している。また、図13に示すように、係止突起14は、主平面10Aから斜めに迫り出した傾斜面14Aと、主平面10Aから直立した係止面14Bとを有する三角形になっている。さらに、ロール保護プレート10を起立姿勢にした状態で、係止面14Bが下方を向くように配置されている。そして、ロール保護プレート10を不使用時に積み重ねた際に、下側のロール保護プレート10の係止突起14,14が上側のロール保護プレート10における係止凹部15,15に係合する。
ロール保護プレート10の各側壁10Cには、複数のベルト受容18が縦横に対称に形成されている。また、起立姿勢でロール保護プレート10の上面と下面とに位置する側壁10C,10Cとには、それぞれ左右対称に1対ずつのグロメット装着孔19,19(図11(A)参照)が形成されている。そして、必要に応じてグロメット装着孔19にゴム製の図示しないグロメットを取り付けて、滑り止めを図ることができる。
ロール保護プレート10の構成に関する説明は以上である。次ぎに、芯材キャップ40の構成に関して説明する。図10(A)に示すように、芯材キャップ40は、芯材91の端部内側に嵌合可能な嵌合軸体41を有し、その嵌合軸体41の嵌合方向の後端部に溝装着筒体42を備えている。また、前記嵌合方向における溝装着筒体42の前縁部及び後縁部からは、1対のフランジ壁51,52が側方に張り出している。さらに、芯材キャップ40の軸方向の全体に亘って上面開放のツール受容溝43が形成されている。
具体的には、嵌合軸体41は、水平方向に延びた円筒体における周方向の一部を軸方向全体に亘ってU字形に陥没させてツール受容溝43を備えた構造になっている。なお、嵌合軸体41のうちツール受容溝43の上面開口は、嵌合軸体41の周方向において略60度の範囲で開放している。また、ツール受容溝43の底部は半円形になっており、その底部の最下端は、嵌合軸体41の全体形状である円筒体の中心付近に配置されている。
嵌合軸体41の外周面には、軸方向に延びた谷部41Aが周方向の複数位置に形成されている。そして、隣り合った谷部41A同士の間が丸みを帯びて膨らんだ山部41Bになっている。これにより、嵌合軸体41を芯材91の内部に挿抜する際の摩擦抵抗が抑えられている。また、嵌合軸体41のうち溝装着筒体42側の端部寄り位置から溝装着筒体42の前面までの間はテーパー部41Cになっている。テーパー部41Cは、ロール対向壁53に接近するに従って嵌合軸体41の外径を徐々に大きくした構造になっている。これにより、嵌合軸体41を芯材91に対してテーパー部41Cまで押し込むと嵌合軸体41と芯材91との間のガタが抑えられる。
図5に示すように、溝装着筒体42は、U字溝11における半円弧壁11Cの内面に対応した半円弧壁42Aと、その半円弧壁42Aの両端部から上方に延び、U字溝11における平板壁11Bの内面に対応した1対の側部平坦壁42B,42Bと、1対の側部平坦壁42B,42Bの上端部間を連絡する天井壁42Cとから構成されている。また、天井壁42Cのうち1対の側部平坦壁42B,42Bの間の中央部は、下方にU字形に湾曲して前記したツール受容溝43になっており、図10(B)に示すように、嵌合軸体41におけるツール受容溝43の底部内面と溝装着筒体42におけるツール受容溝43の底部内面とが面一になっている。さらに、1対の側部平坦壁42B,42Bの上端部は、嵌合軸体41の上端部より上方に位置し、ツール受容溝43の上縁部が溝装着筒体42から嵌合軸体41に向かって段付き状に低くなっている。
また、半円弧壁42Aの円弧の中心点と嵌合軸体41の外周面全体の円弧の中心点とは一致し、半円弧壁42Aの外径は、U字溝11における半円弧壁11Cの内径と同じになっている。即ち、上記したように半円弧壁11Cの内径は芯材91の外径と同じであるから、半円弧壁42Aの外径は、芯材91の外径と同じであり、芯材91の内側に嵌合される嵌合軸体41の外径より段付き状に大きくなっている。
図10(A)に示すように、溝装着筒体42の前面は、ロール対向壁53によって閉塞されている。具体的には、ロール対向壁53は、溝装着筒体42のうち半円弧壁42Aと側部平坦壁42B,42Bと天井壁42Cとツール受容溝43の内壁とに囲まれた開口全体を塞ぐと共に、溝装着筒体42の前縁部と嵌合軸体41の外周面との間を連絡し、さらに、図6に示すように、嵌合軸体41の内部空間の後端部を閉塞している。また、嵌合軸体41は、ロール対向壁53と交差して溝装着筒体42の内側にも延びている。その嵌合軸体41のうちロール対向壁53より後方(溝装着筒体42の内側)に延びた部分は、ロール対向壁53より前方に延びた部分より肉厚が薄くなっている。さらに、ロール対向壁53から後方への嵌合軸体41の突出量は、ロール対向壁53から後方への溝装着筒体42の突出量より若干小さくなっている。
溝装着筒体42内には、溝装着筒体42の内面と嵌合軸体41との間を連絡する補強リブ45が形成されている。補強リブ45は、図10(B)に示すように、溝装着筒体42のうち半円弧壁42Aの両端部から水平に延びてツール受容溝43における底部円弧壁に連絡された1対の横リブ45A,45Aと、それらツール受容溝43の底部円弧壁と横リブ45A,45Aとの交点から真下に延びた縦リブ45B,45Bとからなる。また、補強リブ45は前端側がロール対向壁53が連絡されており、そのロール対向壁53から後方への補強リブ45の突出量は、ロール対向壁53から後方への嵌合軸体41の突出量と同じになっている。
図10(A)及び図10(B)に示すように、溝装着筒体42の前縁部と後縁部とから側方に張り出した1対のフランジ壁51,52は、共にU字形状になっている。具体的には、各フランジ壁51,52は、溝装着筒体42の半円弧壁42A及び1対の側部平坦壁42Bから側方に張り出したU字形状をなし、図8に示すように、前側(嵌合軸体41側)のフランジ壁51より後側のフランジ壁52の張り出し量の方が大きくなっている。また、前側のフランジ壁51の前面とロール対向壁53の前面とは面一になっている。
本実施形態のロール保護具80の構成に関する説明は以上である。次ぎに、本実施形態のロール保護具80の作用効果について説明する。ロール保護具80を使用しないときには、ロール保護プレート10と芯材キャップ40とは分けておく。そして、ロール保護プレート10は、図12に示すように、コーナー支柱12を上に向け、交互に180度旋回させて複数積み重ねておくことができる。具体的には、コーナー支柱12を上方に向け、ロール保護プレート10を床面95に寝かせる。そして、そのロール保護プレート10の上に別のロール保護プレート10を180度旋回させて積み上げる。このとき、図11(A)及び図11(B)に示すように、ロール保護プレート10のうちコーナー支柱12,12を有した側の縁部を持ち上げてロール保護プレート10を傾斜姿勢にし、そのロール保護プレート10の下端側の縁部を、下側のロール保護プレート10の主平面10Aに摺接させながら、上下のロール保護プレート10,10における四辺の外縁部がそれぞれ一致する正規積み重ね位置に向けて水平移動すればよい。
すると、コーナー支柱12の三角柱構造におけるガイド斜面12Aと、コーナーカット部13の面取り側面との案内により、ロール保護プレート10を下側のロール保護プレート10に対する正規積み重ね位置に容易に移動することができる。また、その移動の途中で、上側のロール保護プレート10の端部が下側のロール保護プレート10の係止突起14を乗り越えて、図13に示すように、上側のロール保護プレート10の係止凹部15に下側のロール保護プレート10の係止突起14が係合する。そして、ロール保護プレート10の傾斜姿勢から水平姿勢に変えれば、先端係合部12Tと支柱受容凹部16とが係合する。これにより、ロール保護プレート10が積み重ね状態が安定する。
さて、ロール保護具80を使用する際には、1つのロール90に対して1対のロール保護具80を用意する。また、各ロール保護具80は、準備段階では、ロール保護プレート10と芯材キャップ40とは分けておく。
そして、図2に示すように、芯材キャップ40,40の嵌合軸体41,41を芯材91の両端部内側に嵌合装着する。次いで、図示しない柱材を、両芯材キャップ40,40のツール受容溝43,43に介して芯材91に挿通し、その柱材の両端部をロープで吊り上げる。なお、芯材キャップ40を芯材91に装着する前に、図示しない柱材を芯材91に挿通し、この状態で芯材キャップ40,40を芯材91の両端部に嵌合装着してもよい。
一方、1対のロール保護プレート10,10は、荷物置き場の床面95から起立させて、主平面10A,10A同士が対向した状態に配置しておく。また、主平面10A,10A同士の間隔は、芯材91の両端部に装着した芯材キャップ40,40のロール対向壁53,53同士の間隔と略同一にしておく。なお、上記した「荷物置き場の床面」には、倉庫や工場の床面が含まれるのみならず、フォークリフト用のパレットの上面やトラックの荷台の上面も「荷物置き場の床面」に含まれる。
次いで、吊り上げておいたロール90を1対のロール保護盤10,10の間に降下させる。その降下の過程で、芯材キャップ40における1対のフランジ壁51,52の間にU字溝11の開口縁を挿入する。そして、芯材キャップ40の半円弧壁42AがU字溝11の底面に当接したところで、ロール保護プレート10への芯材キャップ40の装着が完了する。
すると、芯材キャップ40の1対の側部平坦壁42B,42BがU字溝11の両内側面に対向配置されて、水平軸回りの芯材キャップ40の回転が規制される。また、1対のフランジ壁51,52とU字溝11の開口縁との当接によって芯材キャップ40の傾動及び軸方向の移動が規制され、芯材キャップ40のうち芯材91の内側に嵌合された嵌合軸体41が安定して水平姿勢に保持される。
ここで、本実施形態の芯材キャップ40が有する各フランジ壁51,52は、半円弧壁42A及び1対の側部平坦壁42B,42Bから側方に張り出したU字形状になっているので、従来の円板状のフランジ壁を単に対にした構成に比べて、U字溝11の開口縁との対向面積が広く確保される。これにより、応力集中による変形による防がれる。また、1対の側部平坦壁42B,42Bの上端部間が天井壁42Cで連絡されて、1対の側部平坦壁42B,42B、天井壁42C及び半円弧壁42Aとが閉じた環状になって補強し合い、さらに、それら側部平坦壁42B、天井壁42C及び及び半円弧壁42Aの前縁部がロール対向壁53に連絡されて補強し合い、それらに加えて、補強リブ45によっても溝装着筒体42と嵌合軸体41との間が連絡されて補強されているので、芯材キャップ40の強度アップが図られている。
これらにより、本実施形態のロール保護具80では、芯材キャップ40の嵌合軸体41とロール90の芯材91との嵌合が緩くて嵌合軸体41にモーメント負荷がかかっても、嵌合軸体41を芯材91と平行な水平姿勢に維持することができ、ロール90の保持が安定する。また、ロール保護プレート10に芯材キャップ40を装着した状態では、ロール保護プレート10のフランジ受容部21に、芯材キャップ40における後側のフランジ壁52が受容され、ロール保護プレート10の後面側にフランジ壁52が突出していないので、ロール90を保持したロール保護プレート10を横並びに配置した際に、フランジ壁52が引っ掛かることもない。
なお、本実施形態では、ロール保護プレート10のU字溝11における半円弧壁11Cの内径が、芯材キャップ40の溝装着筒体42における半円弧壁42Aの外径と同じであると共に、芯材91の外径とも同じになっているので、芯材91に芯材キャップ40を装着せずに、芯材91の端部を、直接、ロール保護プレート10のU字溝11に受容して半円弧壁11Cに面当接させ、ロール90を支持することもできる。
[他の実施形態]
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)前記実施形態では、各フランジ壁51,52の上端部が、上下方向で天井壁42Cと同一位置に配置され、天井壁42Cより上方に張り出した壁は存在しなかったが、図14に示した芯材キャップ40Vのように、天井壁42Cの前後の縁部から上方に突壁51T,52Tを張り出し、それら突壁51T,52Tと各フランジ壁51,52の上端部とを繋げた構造にしてもよい。
(2)前記実施形態のロール保護プレート10は、合成樹脂製であったが木製であってもよい。
本発明の一実施形態に係るロール保護具の斜視図 芯材キャップを芯材の両端部に装着した状態の斜視図 ロール保護具でロールを保持した状態の斜視図 芯材キャップをロール保護プレートに装着した状態の斜視図 図4のA−A断面における断面図 ロール保護プレートにロール保護具を装着する前の一部破断斜視図 ロール保護プレートにロール保護具を装着した状態の一部破断斜視図 ロール保護プレートにロール保護具を装着する前の側断面図 ロール保護プレートにロール保護具を装着した後の側断面図 芯材キャップの斜視図 ロール保護プレートを積み重ねる途中の状態を示した斜視図 ロール保護プレートを積み重ねた状態を示した斜視図 ロール保護プレートを積み重ねた状態を示した側断面図 変形例に係るロール保護具の斜視図
符号の説明
10 ロール保護プレート
11 U字溝
20 主平板
21 フランジ受容部
40,40V 芯材キャップ
41 嵌合軸体
42 溝装着筒体
42A 半円弧壁
42B 側部平坦壁
42C 天井壁
45 補強リブ
51,52 フランジ壁
53 ロール対向壁
80 ロール保護具
90 ロール
91 芯材

Claims (4)

  1. ロールに備えた管状の芯材の両端部にそれぞれ嵌合装着される共に、起立状態で対向配置された1対のロール保護プレートに備えたU字溝にそれぞれ装着されて、前記ロールを浮かせた状態に保持する芯材キャップであって、
    前記芯材の端部内側に嵌合可能な嵌合軸体と、
    前記嵌合軸体における嵌合方向の後端部に設けられ、前記U字溝に上方から受容される溝装着筒体と、
    前記溝装着筒体における嵌合方向の前縁部と後縁部とから側方に張り出し、前記U字溝の開口縁を間に挟んで前記嵌合軸体を水平姿勢に保持する1対のフランジ壁とを備え、
    前記溝装着筒体は、前記U字溝の底面に対応した半円弧壁と、その半円弧壁の両端部から上方に延び、前記U字溝の両内側面に対応した1対の側部平坦壁と、前記1対の側部平坦壁の上端部間を連絡する天井壁とから構成され、
    前記各フランジ壁は、前記半円弧壁及び前記1対の側部平坦壁から側方に張り出したU字形状をなしていることを特徴とする芯材キャップ。
  2. 前記溝装着筒体の前面開口を閉塞しかつ前記溝装着筒体の前縁部と前記嵌合軸体の外周面との間を連絡するロール対向壁を備え、
    前記嵌合軸体を、前記ロール対向壁より後側に延ばして前記溝装着筒体の内側に配置し、前記溝装着筒体の内面と前記嵌合軸体との間を連絡する補強リブを設けたことを特徴とする請求項1に記載の芯材キャップ。
  3. 請求項1又は2に記載の芯材キャップと、前記芯材キャップを装着可能な前記U字溝を有しかつ前記ロールの端面を覆うことが可能なロール保護プレートとからなることを特徴とするロール保護具。
  4. 前記ロール保護プレートのうち前記ロールと反対側の後面における前記U字溝の開口縁を段付き状に陥没させて、前記芯材キャップにおける後側の前記フランジ壁を受容可能なフランジ受容部を形成したことを特徴とする請求項3に記載のロール保護具。
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