JP2010235128A - バンド緊締用パレット装置、該装置に用いられるパレットおよび天板部材 - Google Patents

バンド緊締用パレット装置、該装置に用いられるパレットおよび天板部材 Download PDF

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Abstract

【課題】パレットと天板部材とを段積みした際、パレットが、天板部材の上に乗り上げることなく、パレットと天板部材とを段積みできるバンド緊締用パレット装置、該装置に用いられるパレットおよび天板部材を提供する。
【解決手段】表面に積載物が載置されるデッキボード12と、デッキボード12裏面の、少なくてもその外周部に形成された複数の支柱20とでパレット10を構成し、パレット10のデッキボード12裏面側に形成される空間に、天板部材40が収容されるよう、天板部材40の部材高が規定し、天板部材40の平面形状を構成した。
【選択図】図9

Description

本発明は、パレットに載置された積載物の上面に天板部材を配置し、その後、パレットと天板部材とをバンドで緊締して、積載物を搬送、運搬、保管等する際に使用されるバンド緊締用パレット装置、該装置に用いられるパレットおよび天板部材に関する。
従来より、積載物を載置したパレットをバンドで緊締して使用されるバンド緊締用パレット装置が知られている。
特許文献1では、図14、図15、図16に示すようなバンド緊締用パレット装置100が提案されている。ここで、図14は、バンド緊締用パレット装置100の積載物を緊締した状態を示す斜視図、図15は、バンド緊締用パレット装置100のパレットと天板部材とを段積みした状態を示す側面図、図16は、バンド緊締用パレット装置100のパレット同士を段積みした状態を示す側面図である。
この特許文献1のバンド緊締用パレット装置100は、図14に示したように、パレット110の表面に載置された積載物180の上面に天板部材140が配設されている。このパレット110の内部には、縦横に所定の間隔をおいてバンド挿通孔112が形成されており、このバンド挿通孔112に挿通されたバンド160により、パレット110と天板部材140とが緊締されている。
また、バンド緊締用パレット装置100は、図15に示したように、パレット110と天板部材140とが、パレット110の表面と、天板部材140の裏面とが当接するように段積みされており、図では3段に積まれている。このパレット110と天板部材140とが、段積みされている状態では、パレット110の表面に形成された突起部114が、天板部材140の裏面の角部に形成された切り欠き部142内に位置するように構成することにより、さらにまた、パレット110の表面に形成された突起部116が、天板部材140の周縁リブ144に近接して位置するように構成することにより、パレット110に載置された天板部材140が、水平方向にずれるのを防止している。
さらに、バンド緊締用パレット装置100は、図16に示したように、パレット110同士が、その表面を上方に向けて段積みされており、図では3段に積まれている。このパレット110同士が段積みされている状態では、パレット110の表面に形成された突起部114が、パレット110の裏面に形成された嵌合用凹部118に嵌合することにより、パレット110が水平方向にずれるのを防止できるよう構成されている。
また、特許文献2では、図17、図18に示すようなバンド緊締用パレット装置200が提案されている。ここで、図17は、バンド緊締用パレット装置200の積載物を緊締した状態を示す斜視図、図18は、バンド緊締用パレット装置200のパレットのバンド通し部を示した拡大図であり、(a)はバンドを掛けた状態の斜視図、(b)はバンドを掛けた状態の断面図である。
この特許文献2のバンド緊締用パレット装置200は、図17に示したように、パレット210の表面に積載物280が載置されている。このパレット210には、バンド通し部220と、フォーク挿入口212とが形成されており、このバンド通し部220を介して、フォーク挿入口212に挿通されたバンド260により、パレット210と、パレット210の表面に載置された積載物280とが緊締されている。
このバンド通し部220は、図18に示したように、周縁リブ222に凹設されたバンド通し溝222aと、補強リブ224の下端に凹設されたバンド通し切欠部224aとにより構成されている。そして、このバンド通し溝222a、バンド通し切欠き部224aにバンド260を挿通させることにより、フォーク挿入口212に挿入されたフォークがバンド260と衝突するのを回避し、フォークによりバンド260が切断したり、擦り切れたりすることを防止できるよう構成されている。
特開2001−18967号公報 特開平8−192844号公報
ところで、特許文献1のバンド緊締用パレット装置100では、パレット110と天板部材140とを段積みする場合に、図15に示したように、天板部材140の上にパレット110が乗り上げて段積みされるため、段積み高さが高くなり、安定性に欠け、段積み作業の作業性や、段積みされた段積み体の収納性にも劣るところがあった。
また、工場等の生産現場においては、パレット同士および天板部材同士を段積みすることも求められるが、このバンド緊締用パレット装置100では、天板部材140同士を段積みする際、天板部材140が水平方向へずれるのを防止する構造が施されていないため、天板部材140同士を安定した状態で段積みすることが出来なかった。
さらに、積載物180の上面に天板部材140を配設する際、天板部材140を位置決めする手段が形成されていないため、天板部材140を所定の位置の配設するのが困難な場合があり、一度配設した後にその位置を修正したり、バンド160を緊締する際に、バランスが悪くなるという問題も生じていた。
また、特許文献2のバンド緊締用パレット装置200では、バンド通し部220におけるパレット210とバンド260との接触態様が、バンド通し溝222aでは、周縁リブ222と面的に接触する態様となっているが、バンド通し切欠き部224aでは、補強リブ224の下端と線的に接触する態様となっている。このため、バンド260の緊締時には、周縁リブ222の下端部分で応力が集中して発生し、この部分でバンド260が切断したり、周縁リブ222が変形、破損したりするという問題が生じていた。
本発明は、このような現状に鑑みなされたものであって、パレットと天板部材とを段積みした際、パレットが、天板部材の上に乗り上げることなく、パレットと天板部材とを段積みできるので、段積み高さが高くなり過ぎることなく、安定して段積みが可能なバンド緊締用パレット装置、該装置に用いられるパレットおよび天板部材を提供することを目的とする。
また、本発明は、天板部材同士を段積みした際、段積みされた天板部材が水平方向にずれることなく、天板部材同士を安定して段積みが可能なバンド緊締用パレット装置、該装置に用いられるパレットおよび天板部材を提供することを目的とする。
さらに、本発明は、パレットおよび天板部材とバンドとの接触部において、パレットおよび天板部材の接触部が変形、破損することなく、又、バンドが切断したりすることのない、バンド緊締用パレット装置、および該装置に用いられるパレットおよび天板部材を提供することを目的とする。
本発明は、上述したような従来技術における課題および目的を達成するために発明されたものであって、本発明のバンド緊締用パレット装置は、
積載物が載置されるパレットと、
前記パレットに載置された積載物の上面に配設される天板部材と、を備え、
前記パレットに積載物が載置された状態で、前記パレットと、前記天板部材とをバンドで緊締するバンド緊締用パレット装置であって、
前記パレットは、表面に積載物が載置されるデッキボードと、前記デッキボード裏面の、少なくてもその外周部に形成された複数の支柱とから構成され、
前記天板部材は、
積載物が載置されていない状態で、前記パレットと前記天板部材とを段積みした際、
前記パレットのデッキボード裏面側に形成される空間に、前記天板部材が収容されるよう、その部材高が規定され、且つ、平面形状が構成されていることを特徴とする。
このように構成することによって、パレットと天板部材とを段積みした際、パレットが、天板部材の上に乗り上げることなく、パレットと前記天板部材とを段積みできるので、従来のように、天板部材の上にパレットが乗り上げて段積みされる場合と比べ、段積み高さが高くなり過ぎることなく、安定して段積みが可能な、バンド緊締用パレット装置、該装置に用いられるパレットおよび天板部材を提供することができる。
上記発明において、
前記パレットには、
平面視で矩形形状をなしたデッキボードの裏面に、中央部に中央支柱が、四隅に端部支柱が、隣接する前記端部支柱の間に中間支柱が、それぞれ形成されており、
前記天板部材には、
積載物が載置されていない状態で、前記パレットと前記天板部材とを段積みした際、
前記パレットのデッキボード裏面側に形成される空間に、前記天板部材が収容されるよう、中央部および外周部に開口部が形成されていることが望ましい。
このように構成することによって、平面視で矩形形状をなし、デッキボード裏面の中央部に中央支柱が、四隅に端部支柱が、隣接する端部支柱の間に中間支柱が、それぞれ形成されているパレットと、天板部材とを段積みした際、パレットが、天板部材の上に乗り上げることなく、パレットと天板部材とを段積みできるので、従来のように、天板部材の上にパレットが乗り上げて段積みされる場合と比べ、段積み高さが高くなり過ぎることなく、安定して段積みが可能な、バンド緊締用パレット装置、該装置に用いられるパレットおよび天板部材を提供することができる。
また、天板部材にはその中央部に開口部が形成されているため、パレットに積載物が載置された状態で、パレットと天板部材とをバンドで緊締した際に、この開口部を通して、天板部材の表面、すなわち天板部材の上方から、積載物を視認することができる。したがって、例えば、積載物を搬送、運搬、保管等する場合に、パレットと天板部材とをバンドで緊締したままの状態で、天板部材の上方から積載物を目視することが可能となるため、積載物を搬送、運搬、保管等する際の作業性の更なる向上を図ることができる。
また、上記発明において、
前記パレットには、デッキボード表面の積載物が載置される載置部の外周に、積載物を位置決めする位置決め手段が形成され、
前記天板部材の裏面には、積載物の上面と当接する当接部の外周に、天板部材の配設位置を位置決めする位置決め手段が形成されており、
積載物が載置されていない状態で、前記パレットと前記天板部材とを、前記パレットのデッキボード表面と、前記天板部材の裏面とが対向するように段積みした際、
前記パレットの位置決め手段と、前記天板部材の位置決め手段とが係合するように構成されていることが望ましい。
このように構成することによって、積載物の上面に天板部材を配設する際、天板部材の裏面に形成された位置決め手段により、天板部材を所定の位置に円滑に配設することが可能となり、一度配設した後にその位置を修正したり、バンドを緊締する際に、バランスが悪くなるとの問題を回避することができる。
さらに、積載物が載置されていない状態で、パレットと天板部材とを、パレットのデッキボード表面と、天板部材の裏面とが対向するように段積みした際、パレットの位置決め手段と、天板部材の位置決め手段とが係合することで、パレットのデッキボード表面に段積みされた天板部材が、水平方向にずれるのを防止することができる。
また、上記発明において、
前記天板部材には、その表面および裏面の外周部に、段積み用突起、又は段積み用突起収容凹部、又は段積み用突起および段積み用突起収容凹部が形成されており、
前記天板部材同士を段積みした際、
前記段積み用突起と前記段積み用突起収容凹部とが嵌合するように構成されていることが望ましい。
このように構成することによって、天板部材同士を段積みする際、例えば、天板部材の裏面に形成された段積み用突起収容凹部と、その下側に段積みされた天板部材の表面に形成された段積み用突起とが嵌合するため、段積みされた天板部材が水平方向にずれるのを防止することができ、天板部材同士を安定して段積みすることが可能となる。
また、上記発明において、
前記パレットには、デッキボードの外周部にバンド用切欠き溝が形成され、
前記パレットをバンドで緊締する際、
バンドとデッキボード側面、およびデッキボード裏面の外周部とが、面的に接触するように構成されており、
前記天板部材には、その外周部にバンド用切欠き溝が形成され、
前記天板部材をバンドで緊締する際、
バンドと天板部材の側面、および天板部材の表面の外周部とが、面的に接触するように構成されていることが望ましい。
このように構成することによって、パレットをバンドで緊締する際、パレットとバンドとの接触部において、パレットとバンドとが線的に接触する場合のように、バンド緊締時に過大な応力が生ずることがないため、バンドが切断したり、パレットが変形、破損したりするのを防止することができる。
さらに、天板部材をバンドで緊締する際、天板部材とバンドとの接触部において、天板部材とバンドとが線的に接触する場合のように、バンド緊締時に過大な応力が生ずることがないため、バンドが切断したり、天板部材が変形、破損したりするのを防止することができる。
また、上記発明において、
前記パレットの支柱の外周面には、凸部が形成されており、
積載物が載置されていない状態で、前記パレットと前記天板部材とを段積みした際、
前記凸部が、パレットの下側に収容された天板部材に当接することで、前記天板部材が振動するのを抑止するように構成されていることが望ましい。
このように構成することによって、積載物が載置されていない状態で、パレットと天板部材とを段積みした際、パレットの支柱の外周面に形成された凸部が、パレットの下側に収容された天板部材に当接するため、例えば、パレットと天板部材との段積み体を搬送、運搬、保管等する際に、天板部材が振動するのを抑止することができるので、作業性の更なる向上を図ることができる。
また、上記発明において、
前記パレットの支柱の下端には、切欠きが形成され、
前記天板部材には、前記切欠きに嵌挿される嵌挿手段が形成されており、
積載物が載置されていない状態で、前記パレットと前記天板部材とを段積みした際、
前記切欠きに、パレットの下側に収容された天板部材の前記嵌挿手段が嵌挿されることで、該天板部材が振動するのを抑止するように構成されていることが望ましい。
このように構成することによって、積載物が載置されていない状態で、パレットと天板部材とを段積みした際、パレットの支柱の下端に形成された切欠きに、天板部材に形成された嵌挿手段が嵌挿されるため、例えば、パレットと天板部材との段積み体を搬送、運搬、保管等する際に、天板部材が振動するのを抑止することができるので、作業性の更なる向上を図ることができる。
また、上記発明において、
前記パレットのデッキボード裏面側に形成される空間の高さが、前記天板部材の部材高の整数倍であることが望ましい。
このように構成することによって、積載物が載置されていない状態で、パレットと天板部材とを段積みした際、パレットのデッキボード裏面側に形成される空間の高さ方向に、隙間なく、天板部材を収容することができるので、例えば、パレットと天板部材との段積み体を搬送、運搬、保管等する際に、天板部材が上下に振動するのを抑止することができ、作業性の更なる向上を図ることができる。
本発明によれば、パレットと天板部材とを段積みした際、パレットが、天板部材の上に乗り上げることなく、パレットと天板部材とを段積みできるので、段積み高さが高くなり過ぎることなく、安定して段積みが可能なバンド緊締用パレット装置、該装置に用いられるパレットおよび天板部材を提供することができる。
また、本発明によれば、天板部材同士を段積みした際、段積みされた天板部材が水平方向にずれることなく、天板部材同士を安定して段積みが可能なバンド緊締用パレット装置、該装置に用いられるパレットおよび天板部材を提供することができる。
さらに、本発明によれば、パレットおよび天板部材とバンドとの接触部において、パレットおよび天板部材の接触部が変形、破損することなく、又、バンドが切断したりすることもない、バンド緊締用パレット装置、および該装置に用いられるパレットおよび天板部材を提供することができる。
図1は、本発明の実施例のバンド緊締用パレット装置が、積載物をバンドで緊締した状態を示す斜視図である。 図2は、本発明の実施例のバンド緊締用パレット装置に用いられるパレットの表面を示す斜視図である。 図3は、本発明の実施例のバンド緊締用パレット装置に用いられるパレットの裏面を示す斜視図である。 図4は、図2のA−A線での断面概略図である。 図5は、本発明の実施例のバンド緊締用パレット装置に用いられるパレットがバンド掛けされた状態のバンド用切欠き溝を示した断面拡大図である。 図6は、本発明の実施例のバンド緊締用パレット装置に用いられる天板部材の表面を示す斜視図である。 図7は、本発明の実施例のバンド緊締用パレット装置に用いられる天板部材の裏面を示す斜視図である。 図8は、本発明の実施例のバンド緊締用パレット装置に用いられる天板部材がバンド掛けされた状態のバンド用切欠き溝を示した断面拡大図である。 図9(A)は、本発明の実施例のバンド緊締用パレット装置のパレットと天板部材とを段積みした状態を示す斜視図である。 図9(B)は、図9(A)の部分切断斜視図である。 図10(A)は、本発明の実施例のバンド緊締用パレット装置のパレット上に、天板部材同士を段積みした状態を示す斜視図である。 図10(B)は、図9(A)の部分切断斜視図である。 図11は、本発明の第2の実施例のバンド緊締用パレット装置に用いられるパレットの裏面を示す斜視図である。 図12は、本発明の第3の実施例のバンド緊締用パレット装置に用いられるパレットの裏面を示す斜視図である。 図13は、本発明の第3の実施例のバンド緊締用パレット装置に用いられる天板部材の表面を示す斜視図である。 図14は、従来のバンド緊締用パレット装置の積載物を緊締した状態を示す斜視図である。 図15は、従来のバンド緊締用パレット装置のパレットと天板部材とを段積みした状態を示す側面図である。 図16は、従来のバンド緊締用パレット装置のパレット同士を段積みした状態を示す側面図である。 図17は、従来のバンド緊締用パレット装置の積載物を緊締した状態を示す斜視図である。 図18は、従来のバンド緊締用パレット装置のパレットのバンド通し部を示した拡大図であり、(a)はバンドを掛けた状態の斜視図、(b)はバンドを掛けた状態の断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいてより詳細に説明する。
<バンド緊締用パレット装置1>
図1は、本発明の実施例のバンド緊締用パレット装置が、積載物をバンドで緊締した状態を示す斜視図である。
本発明のバンド緊締用パレット装置1は、図1に示したとおり、積載物80が載置されるパレット10と、パレット10に載置された積載物80の上面に配設される天板部材40とを備えており、パレット10と、天板部材40とをバンド60で緊締することで、積載物80を梱包する装置である。
本発明のバンド緊締用パレット装置1は、パレット10および天板部材40に特徴を有するため、以下、パレット10、天板部材40について、詳細に説明する。
<パレット10>
図2は、本発明の実施例のバンド緊締用パレット装置に用いられるパレットの表面を示した斜視図、図3は、本発明の実施例のバンド緊締用パレット装置に用いられるパレットの裏面を示した斜視図、図4は、図2のA−A線での断面概略図である。
なお、図4では、図の上側がパレットの表面側を、図の下側がパレットの裏面側を、示している。
なお、本明細書において、パレットおよびデッキボードの「表面」とは、積載物が載置される面を言い、「裏面」とは、積載物が載置される面と反対側の面を言う。また、天板部材の「表面」とは、積載物と当接する面の反対側の面を言い、「裏面」とは、積載物と当接する面を言う。
この本発明のバンド緊締用パレット装置1に用いられるパレット10は、図2、図3、図4に示したように、デッキボード12と、デッキボード12の裏面に形成された端部支柱20、中央支柱22、および中間支柱24とから構成されている。
このデッキボード12は、図2、図3に示したように、平面視で矩形形状、本実施例では正方形をなしており、その表面には、積載物80が載置される、平坦面の載置部14が形成されている。この載置部14の外周には、積載物80を載置する際の位置決め手段として、位置決め突起16が立設しており、この位置決め突起16の内周側には、積載物80を載置した際に、積載物80と当接する積載物当接面16aが形成されている。
また、位置決め突起16は、積載物80が載置されていない状態で、パレット10と天板部材40とを段積みした際に、天板部材40の位置決め突起46と係合するように構成されている。すなわち、位置決め突起16の高さは、位置決め突起46の高さと略同一となっており、その平面形状は、後述する位置決め突起46のパレット位置決め部46bに収容され得る形状となっている。
また、デッキボード12の裏面には、縦横にリブ27が立設しており、四隅に端部支柱20が、中央部には中央支柱22が形成され、さらに互いに隣接する端部支柱20、20の中間位置には、中間支柱24が形成されている。本実施例では、端部支柱20、中央支柱22は、平面視で略正方形を、中間支柱は、平面視で略長方形をなしているが、端部支柱20、中央支柱22、中間支柱24の平面形状は、これに限定されない。
また、本実施例では、端部支柱20、中央支柱22、中間支柱24の断面形状は、中空形状をなしているが、端部支柱20、中央支柱22、中間支柱24の断面形状は、中空形状に限定されない。
なお、端部支柱20、中央支柱22、中間支柱24の支柱の高さH1は、デッキボード12を安定して支持できるよう、略同一の高さとなっている。
また、デッキボード12の表面の四隅には、突起18が形成されている。この突起18は、パレット10同士を段積みする際、端部支柱20の内部で、端部支柱20の外周壁28に近接した箇所に挿通されるよう構成されている。突起18をこのように構成することで、段積みされたパレット10が水平方向にずれようとした場合に、この突起18が端部支柱20の外周壁28と当設するので、段積みされたパレット10が水平方向にずれるのを防ぐことができる。
また、パレット10には、デッキボード12の外周部、本実施例では、中間支柱24の両側に、バンド用切欠き溝26が形成されている。このバンド用切欠き溝26は、 デッキボード12の側面に凹設された平坦面の溝26aと、デッキボード12の裏面の外周部に形成された平坦面の溝26bとからなり、後述するように、パレット10をバンド60で緊締する際、バンド60とデッキボード12の側面、およびバンド60とデッキボード12の裏面の外周部とが、面的に接触するように構成されている。
なお、本実施例では、バンド用切欠き溝26は、4つの中間支柱24、24、24、24のそれぞれ両側に、合計8箇所形成され、図1に示したように、4本のバンド60が掛けられているが、本発明はこれに限定されない。バンド用切欠き溝26の位置および箇所数は、デッキボード12の中央部を挟んで対向する位置に、少なくとも各々1箇所ずつ、合計2箇所形成されていれば、バンド掛けを行うことが可能である。しかし、積載物80に確実にバンド掛けするためには、デッキボード12の中央部で直交するように、又は、デッキボード12の中央部を挟んで平行するようにして、2本のバンド60を掛けることができるよう、合計4箇所以上のバンド用切欠き溝26が形成されるのが好ましく、本実施例のように、4本のバンド60を掛けることができるよう、合計8箇所のバンド用切欠き溝26が形成されるのが最も好ましい。
図4の斜線部分は、積載物80が載置されていない状態で、パレット10と天板部材40とを段積みした際に、デッキボード12の裏面側に形成される空間30を示している。
すなわち、パレット10と天板部材40とが段積みされた際、段積みされたパレット10の下側には、他のパレット10のデッキボード12の表面や、一番下に段積みされたパレット10の場合には、例えば地面、などの平面31が存在する。したがって、パレット10と天板部材40とが段積みされた際、デッキボード12の裏面側には、デッキボード12と平面31とで挟まれた空間30が形成される。
図5は、本発明の実施例のバンド緊締用パレット装置に用いられるパレットがバンド掛けされた状態のバンド用切欠き溝を示した断面拡大図である。
図5に示したように、バンド用切欠き溝26は、デッキボード12の側面に凹設された平坦面の溝26aと、デッキボード12の裏面の外周部に形成された平坦面の溝26bとからなり、パレット10がバンド掛けされた状態では、バンド60が、バンド用切欠き26の溝26a、溝26bにおいて、パレット10と接触するように構成されている。
すなわち、パレット10とバンド60とは、平坦な面で構成された溝26a、溝26bにおいて、面的に接触する。したがって、パレット10とバンド60との接触部において、パレット10とバンド60とが線的に接触する場合のように、バンド緊締時に過大な応力が生ずることがなく、バンド60が切断したり、パレット10が変形、破損したりするのを防止することができる。
ここで、本実施例では、パレット10の溝26bは、デッキボード12の裏面の外周部にのみ形成されているが、このような態様であっても、溝26bとバンド60とが面的に接触している限り、線的に接触する場合のように、バンド緊締時に過大な応力が生ずることはない。溝26bとバンド60とを面的に接触させるために必要な溝26bの長さLは、15mm以上、好ましくは30mm以上である。
なお、後述する天板部材40の溝56bのように、溝26bをデッキボード12の全長に渡って形成してもよい。
<天板部材40>
図6は、本発明の実施例のバンド緊締用パレット装置に用いられる天板部材の表面を示す斜視図、図7は、本発明の実施例のバンド緊締用パレット装置に用いられる天板部材の裏面を示す斜視図である。
この本発明のバンド緊締用パレット装置1に用いられる天板部材40は、図6、図7に示したように、平面視で略円形状をなしており、その直径は、パレット10の一辺の長さと略同一に構成されている。
また、天板部材40の裏面には、積載物80の上面に天板部材40が配設される際、積載物80と当接する、平坦面の当接部44が形成されている。また、この当接部44の外周には、積載物80の上面に天板部材40を配設する際の位置決め手段として、
位置決め突起46が、天板部材40の裏面に立設している。この位置決め突起46は、積載物80の上面に天板部材40を配設する際、この位置決め突起46の積載物当接面46aと積載物80とが当接することで、天板部材40の位置決めを容易にし、且つ、天板部材40が水平方向にずれないように構成されている。
また、この位置決め突起46は、積載物80が載置されていない状態で、パレット10と天板部材40とを段積みした際に、天板部材40の位置決め突起46に係合するように構成されている。すなわち、位置決め突起46は、内周方向に向けて、平面視略コの字状に形成され、その内周側には、三方を位置決め突起46で囲まれたパレット位置決め部46bが形成されている。そして、パレット10と天板部材40とを段積みした際、このパレット位置決め部46bにパレット10の位置決め突起16が収容されることで、位置決め突起46と、位置決め突起16とが係合するように構成されている。
また、天板部材40の部材高H2は、積載物80が載置されていない状態で、パレット10と天板部材40とを段積みした際、パレット10のデッキボード12の裏面に形成される空間30に、天板部材40が収容されるよう、端部支柱20、中央支柱22、中間支柱24の支柱の高さH1と同じか、それより小さく規定されていればよい。本実施例では、天板部材40の部材高H2は、パレット10の端部支柱20、中央支柱22、中間支柱24の高さH1の1/2に構成されている。
ここで、天板部材40の部材高H2とは、図6、図7に示したように、天板部材40の裏面に立設する位置決め突起46の先端から、天板部材40の表面までの部材高を指す。また、天板部材40の当接部44の部材厚は、天板部材40の部材厚H3と言う。
また、天板部材40の表面の外周部には、段積み用突起収容凹部58が、天板部材40の裏面の外周部には、段積み用突起48が、それぞれ形成されている。この段積み用突起48および段積み用突起収容凹部58は、天板部材40同士を段積みした際に、両者が嵌合するように構成されている。すなわち、段積み用突起収容凹部58の形状は、段積み用突起48を収容できるような大きさ、深さで形成され、また、段積み用突起収容凹部58の位置は、段積み用突起48が形成されている位置の背面側となっている。
なお、本実施例では、天板部材40の表面に段積み用突起収容凹部58を、天板部材の裏面に段積み用突起48を形成したが、本発明はこれに限定されない。例えば、天板部材40の表面に段積み用突起48を形成し、天板部材40の裏面に段積み用突起収容凹部58を形成して、天板部材40同士を段積みした際に、両者が嵌合するように構成してもよい。また、天板部材40の表面に段積み用突起48と段積み用突起収容凹部58を形成し、天板部材40の裏面に段積み用突起収容凹部58と段積み用突起48とを形成して、天板部材40同士を段積みした際に、両者が各々嵌合するように構成してもよい。
また、天板部材40の中央部には、開口部52が形成されており、積載物80が載置されていない状態で、パレット10と天板部材40とを段積みした際、パレット10のデッキボード12の裏面側に形成される空間30に、天板部材40が収容されるように構成されている。
すなわち、開口部52は、積載物80が載置されていない状態で、パレット10と天板部材40とを段積みした際、パレット10の中央支柱22が、開口部52に収容されるよう、パレット10の中央支柱22に対応した位置に形成される。また、開口部52の平面形状は、中央支柱22と同様に略正方形をなし、その大きさは、中央支柱22を収容できるよう、中央支柱22の平面形状よりも大きく形成されている。
また、天板部材40の外周部には、十字の方向に、開口部54が形成されており、積載物80が載置されていない状態で、パレット10と天板部材40とを段積みした際、パレット10のデッキボード12の裏面側に形成される空間30に、天板部材40が収容されるように構成されている。
すなわち、開口部54は、積載物80が載置されていない状態で、パレット10と天板部材40とを段積みした際、パレット10の中間支柱24が、開口部54に収容されるよう、パレット10の中間支柱24に対応した位置に形成される。また、開口部54の平面形状は、中間支柱24と同様に略長方形をなし、その大きさは、中間支柱24を収容できるよう、中央支柱22の平面形状よりも大きく形成されている。
また、天板部材40の外周部、本実施例では開口部54の両側に、バンド用切欠き溝56が形成されている。このバンド用切欠き溝56は、天板部材40の側面に凹設された平坦面の溝56aと、天板部材40の表面に形成された平坦面の溝56bとからなり、後述するように、天板部材40をバンド60で緊締する際、バンド60と天板部材40の側面、およびバンド60と天板部材40の表面の外周部とが、面的に接触するように構成されている。
なお、本実施例では、バンド用切欠き溝56は、4つの開口部54のそれぞれ両側に、合計8箇所形成されている。本発明におけるバンド用切欠き溝56の位置および箇所数は、パレット10のバンド用切欠き溝26と同様に、これに限定されない。ただし、パレット10に積載物80が載置された状態で、パレット10と、天板部材40とをバンド60で緊締する際、バンド60を垂直に張設するため、バンド用切欠き溝56の位置および箇所数は、パレット10のバンド用切欠き溝26と対応した位置および箇所数とするのが好ましい。
図8は、本発明の実施例のバンド緊締用パレット装置に用いられる天板部材がバンド掛けされた状態のバンド用切欠き溝を示した断面拡大図である。
図8に示したように、バンド用切欠き溝56は、天板部材40の側面に凹設された平坦面の溝56aと、天板部材40の表面に形成された平坦面の溝56bとからなり、天板部材40がバンド掛けされた状態では、バンド60が、バンド用切欠き溝56の溝56a、溝56bにおいて、天板部材40と接触するように構成されている。
すなわち、天板部材40とバンド60とは、平坦な面で構成された溝56a、溝56bにおいて、面的に接触する。したがって、天板部材40とバンド60との接触部において、天板部材40とバンド60とが線的に接触する場合のように、バンド緊締時に過大な応力が生ずることがなく、バンド60が切断したり、天板部材40が変形、破損したりするのを防止することができる。
ここで、本実施例では、天板部材40の溝56bは、天板部材40の直径方向の全長に渡って形成されているが、溝56bは必ずしも天板部材40の全長に渡って形成される必要はなく、例えば、後述するパレット10の溝26bのように、天板部材40の外周部の一部に平坦面の溝56bが形成されていてもよい。
ただし、バンド緊締時に天板部材40とバンド60との接触部で発生する応力をより小さくするためには、バンド60と溝56bとの接触面積はより大きい方が好ましい。
<使用形態>
次に、本発明のバンド緊締用パレット装置1の使用形態について、図1に基づいて、詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例のバンド緊締用パレット装置が、積載物をバンドで緊締した状態を示す斜視図である。
本発明のバンド緊締用パレット装置1において、図1に示したように、パレット10と天板部材40により積載物80をバンド60で緊締する場合は、先ず、パレット10のデッキボード12の表面に積載物80を載置する。この際、デッキボード12の表面に、積載物80の位置決め手段として、位置決め突起16が形成されているため、この位置決め突起16を目印として積載物80を載置すれば、積載物80の位置決めを容易に行うことができる。また、積載物80の載置後も、位置決め突起16の積載物当接面16aと積載物80とが当接して、積載物80が、水平方向にずれるのを防止する。
次に、載置された積載物80の上面に天板部材40をその裏面が積載物80に当接するように配設する。この際、バンド60を垂直に張設するため、パレット10のバンド用切欠き溝26が、天板部材40のバンド用切欠き溝56の直下に位置するよう、天板部材40を配設する。この際、天板部材40の裏面に位置決め突起46が形成されているため、この位置決め突起46を手掛かりすれば、天板部材40を所定の位置に円滑に配設することができ、一度、天板部材40を配設した後にその位置を修正したり、バンド60を緊締する際に、バランスが悪くなるとの問題を回避することができる。
そして、パレット10に積載物80が載置された状態で、パレット10と、天板部材40とをバンド60で緊締する。
こうして、バンド60で緊締された積載物80は、図1に示した状態で、搬送、運搬、保管等される。
また、天板部材40にはその中央部に開口部52が形成されているため、積載物80をバンド60で緊締したままの状態で、この開口部52を通して、天板部材40の表面、すなわち天板部材40の上方から、積載物80を視認することができる。したがって、例えば、積載物80を搬送、運搬、保管等する場合に、パレット10と天板部材40とをバンド60で緊締したままの状態で、天板部材40の上方から積載物80を確認することが可能となるため、積載物80を搬送、運搬、保管等する際の作業性の更なる向上を図ることができる。
<段積み形態>
次に、本発明のバンド緊締用パレット装置1の段積み形態について、図9、図10に基づいて、詳細に説明する。
図9(A)は、本発明の実施例のバンド緊締用パレット装置のパレットと天板部材とを段積みした状態を示す斜視図、図9(B)は、図9(A)の部分切断斜視図である。なお、図9では、パレット10と天板部材40とが、パレット10を下側にして、2段に段積みされている。
図9(A)、図9(B)に示したように、デッキボード12は、平面視で正方形をなしているのに対し、天板部材40は、平面視で略円形状をなしており、端部支柱20に対応する位置に、天板部材40は形成されていない。すなわち、天板部材40は、パレット10と天板部材40とを段積みした際、端部支柱20と天板部材40とが当接して、パレット10が天板部材40に乗り上げることがないように、その平面形状が構成されている。
また、天板部材40の開口部52には、パレット10の中央支柱22が収容されており、天板部材40の開口部54には、パレット10の中間支柱24が収容されている。さらに、前述したように、天板部材40の部材高H2は、パレット10の端部支柱20、中央支柱22、中間支柱24の高さH1の1/2に構成されている。
これにより、図9(A)、図9(B)に示したように、天板部材40がデッキボード12の裏面側に形成された空間30.に収容されて、パレット10が、天板部材40の上に乗り上げることなく、パレット10と天板部材40とが段積みされる。
したがって、従来のように、天板部材の上にパレットが乗り上げて段積みされる場合と比べ、段積み高さが高くなり過ぎることなく、安定して段積みが可能な、バンド緊締用パレット装置、該装置に用いられるパレットおよび天板部材を提供することができる。
また、パレット10と天板部材40とを、パレット10のデッキボード12の表面と、天板部材40の裏面とが対向するように段積みした際、天板部材40のパレット位置決め部46bにパレット10の位置決め突起16が収容されて、位置決め突起46と、位置決め突起16とが係合するため、パレット10のデッキボード12の表面に段積みされた天板部材40が、水平方向にずれるのを防止することができる。
図10(A)は、本発明の実施例のバンド緊締用パレット装置のパレット上に、天板部材同士を段積みした状態を示す斜視図である。図10(B)は、図10(A)の部分切断斜視図である。なお、図10(A)、図10(B)では、パレット10の上に、天板部材40が3段に段積みされている。
図10(B)に示したように、パレット10の上に、天板部材40同士を段積みした際、天板部材40の裏面に形成された段積み用突起収容凹部58と、下側に段積みされた天板部材40の表面に形成された段積み用突起48とが嵌合するため、段積みされた天板部材40が水平方向にずれるのを防止することができ、天板部材40同士を安定して段積みすることが可能となっている。
なお、本実施例では、天板部材40の部材高H2は、デッキボード12の裏面に形成された支柱、本実施例では、端部支柱20、中央支柱22、中間支柱24、の高さH1の1/2に、すなわち、パレット10のデッキボード12の裏面側に形成される空間30の高さは、天板部材40の部材高H2の2倍に構成されているが、これに限定されない。
この際、空間30の高さを、天板部材40の部材高H2の整数倍とすれば、パレット10のデッキボード12の裏面側に形成される空間30の高さ方向に、隙間なく、天板部材40を収容することができ、例えば、パレット10と天板部材40との段積み体を搬送、運搬、保管等する際に、天板部材40が上下に振動するのを抑止することができ、作業性の更なる向上を図ることができるため、好ましい。
また、本実施例では、パレット10は、平面視で正方形をなしているが、本発明のパレット10の平面形状は、これに限定されず、積載物80の形状に応じて、任意に構成することが可能である。
さらに、本実施例では、天板部材40は、平面視で略円形状をなしているが、本発明の天板部材40の平面形状は、これに限定されない。天板部材40の平面形状は、パレット10と天板部材40とを段積みした際、パレット10の支柱が天板部材40に乗り上げなければ、積載物80の形状に応じて、任意に構成することが可能である。
また、本実施例では、天板部材40の直径は、パレット10の一辺の長さと略同一に構成されているが、これに限定されず、例えば、天板部材40の平面形状をパレット10の平面形状よりも大きく構成することも可能である。
図11は、本発明の第2の実施例のバンド緊締用パレット装置に用いられるパレットの裏面を示す斜視図である。
本実施例のバンド緊締用パレット装置に用いられるパレット10は、図2〜図5に示したパレット10と基本的には同様の構成であり、同一の構成部材には、同一の参照番号を付して、その詳細な説明を省略する。
本実施例のパレット10では、図11に示したように、中央支柱22の外周部に、支柱外周面に形成される凸部として、振動抑止リブ32が支柱縦方向に立設している。
したがって、積載物80が載置されていない状態で、パレット10と天板部材40とを段積みした際、パレット10の中央支柱22の外周面に形成された振動抑止リブ32が、パレット10の下側に収容された天板部材40に当接するため、例えば、パレット10と天板部材40との段積み体を搬送、運搬、保管等する際に、天板部材40が振動するのを抑止することができるので、作業性の更なる向上を図ることができる。
なお、本実施例では、本発明の凸部として、振動抑止リブ32を例に説明したが、本発明の凸部はこれに限定されず、支柱外周面に凸設され、パレット10の下側に収容された天板部材40に当接して、天板部材40が振動するのを抑止するように構成されていればよい。
また、本実施例では、振動抑止リブ32は、断面略正方形の中央支柱22の外周の各面に1箇所ずつ、合計4箇所に形成されているが、本発明はこれに限定されず、例えば、中間支柱24の内周側に振動抑止リブ32を形成することも可能である。
また、本実施例では、この振動抑止リブ32の先端と、中央支柱22の先端との距離は、図6に示した天板部材40の部材厚H3と同じに構成されているが、本発明はこれに限定されない。例えば、振動抑止リブ32の先端と、中央支柱22の先端との距離を、天板部材40の部材厚H3の2倍とし、パレット10の下側に天板部材40を2枚収容することも可能である。
図12は、本発明の第3の実施例のバンド緊締用パレット装置に用いられるパレットの裏面を示す斜視図である。図13は、本発明の別の実施例のバンド緊締用パレット装置に用いられる天板部材の表面を示す斜視図である。
本実施例のバンド緊締用パレット装置に用いられるパレット10および天板部材40は、図1〜図8に示したパレット10および天板部材40と、基本的には同様の構成であり、同一の構成部材には、同一の参照番号を付して、その詳細な説明を省略する。
本実施例のパレット10では、図12に示したように、中央支柱22の下端の外周の対向する面に、切欠き29、29が形成されている。一方、本実施例の天板部材40では、図13に示したように、切欠き29に嵌挿される嵌挿手段として、開口部52の中心に、嵌挿リブ59が形成されている。
したがって、積載物80が載置されていない状態で、パレット10と天板部材40とを段積みした際、パレット10の中央支柱22の下端の外周に形成された切欠き29、29に、天板部材40に形成された嵌挿リブ59が嵌挿されるので、例えば、パレットと天板部材との段積み体を搬送、運搬、保管等する際に、天板部材が振動するのを抑止することができるので、作業性の更なる向上を図ることができる。
なお、本実施例では、本発明の嵌挿手段として、嵌挿リブ59を例に説明したが、本発明の嵌挿手段はこれに限定されず、切欠き29に嵌挿手段が嵌挿されることで、天板部材40が振動するのを抑止するように構成されていればよい。
また、本実施例では、切欠き29は、中央支柱22に1箇所だけ形成され、これに対応して、嵌挿リブ59も開口部52に1箇所だけ形成されているが、本発明はこれに限定されず、例えば、4つの中間支柱24に1箇所ずつ、合計4箇所の切欠き29を形成し、これに対応して、嵌挿リブ59も4つの開口部54に1箇所ずつ、合計4箇所に形成してもよい。
また、本実施例では、切欠き29の切欠き長は、嵌挿リブ59の高さと同じに構成されているが、本発明はこれに限定されない。例えば、切欠き29の切欠き長を、嵌挿リブ59の高さの2倍とし、パレット10の下側に天板部材40を2枚収容することも可能である。
以上、本発明の好ましい実施の態様を説明してきたが、本発明はこれに限定されることはなく、本発明の目的を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
1 バンド緊締用パレット装置
10 パレット
12 デッキボード
14 載置部
16 位置決め突起
16a 積載物当接面
18 突起
20 端部支柱
22 中央支柱
24 中間支柱
26 バンド用切欠き溝
26a 溝
26b 溝
27 リブ
27a リブ先端部
28 外周壁
30 空間
31 平面
32 振動抑止リブ
40 天板部材
44 当接部
46 位置決め突起
46a 積載物当接面
46b パレット位置決め部
48 段積み用突起
52 開口部
54 開口部
56 突起
56 バンド用切欠き溝
56a 溝
56b 溝
58 段積み用突起収容凹部
59 嵌挿リブ
60 バンド
80 積載物
100 バンド緊締用パレット装置
110 パレット
112 バンド挿通孔
114 突起部
116 突起部
118 嵌合用凹部
140 天板部材
144 周縁リブ
160 バンド
180 積載物
200 バンド緊締用パレット装置
210 パレット
212 フォーク挿入口
220 バンド通し部
222 周縁リブ
222a バンド通し溝
224 補強リブ
224a バンド通し切欠き部
260 バンド
280 積載物

Claims (7)

  1. 積載物が載置されるパレットと、
    前記パレットに載置された積載物の上面に配設される天板部材と、を備え、
    前記パレットに積載物が載置された状態で、前記パレットと、前記天板部材とをバンドで緊締するバンド緊締用パレット装置であって、
    前記パレットは、表面に積載物が載置されるデッキボードと、前記デッキボード裏面の、少なくてもその外周部に形成された複数の支柱とから構成され、
    前記天板部材は、
    積載物が載置されていない状態で、前記パレットと前記天板部材とを段積みした際、
    前記パレットのデッキボード裏面側に形成される空間に、前記天板部材が収容されるよう、その部材高が規定され、且つ、平面形状が構成されていることを特徴とするバンド緊締用パレット装置。
  2. 前記パレットには、
    平面視で矩形形状をなしたデッキボードの裏面に、中央部に中央支柱が、四隅に端部支柱が、隣接する前記端部支柱の間に中間支柱が、それぞれ形成されており、
    前記天板部材には、
    積載物が載置されていない状態で、前記パレットと前記天板部材とを段積みした際、
    前記パレットのデッキボード裏面側に形成される空間に、前記天板部材が収容されるよう、中央部および外周部に開口部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のバンド緊締用パレット装置。
  3. 前記パレットには、デッキボード表面の積載物が載置される載置部の外周に、積載物を位置決めする位置決め手段が形成され、
    前記天板部材の裏面には、積載物の上面と当接する当接部の外周に、天板部材の配設位置を位置決めする位置決め手段が形成されており、
    積載物が載置されていない状態で、前記パレットと前記天板部材とを、前記パレットのデッキボード表面と、前記天板部材の裏面とが対向するように段積みした際、
    前記パレットの位置決め手段と、前記天板部材の位置決め手段とが係合するように構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のバンド緊締用パレット装置。
  4. 前記天板部材には、その表面および裏面の外周部に、段積み用突起、又は段積み用突起収容凹部、又は段積み用突起および段積み用突起収容凹部が形成されており、
    前記天板部材同士を段積みした際、
    前記段積み用突起と前記段積み用突起収容凹部とが嵌合するように構成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のバンド緊締用パレット装置。
  5. 前記パレットには、デッキボードの外周部にバンド用切欠き溝が形成され、
    前記パレットをバンドで緊締する際、
    バンドとデッキボード側面、およびデッキボード裏面の外周部とが、面的に接触するように構成されており、
    前記天板部材には、その外周部にバンド用切欠き溝が形成され、
    前記天板部材をバンドで緊締する際、
    バンドと天板部材の側面、および天板部材の表面の外周部とが、面的に接触するように構成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のバンド緊締用パレット装置。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載のバンド緊締用パレット装置に用いられることを特徴とするパレット。
  7. 請求項1から5のいずれかに記載のバンド緊締用パレット装置に用いられることを特徴とする天板部材。
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