JP5333147B2 - 鋳造装置 - Google Patents

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本発明は、鋳型に溶解金属である溶湯を流し込んで鋳物を生成する鋳造装置の技術に関する。
従来、砂型鋳型(以下、単に「鋳型」とする)に溶解金属である溶湯を流し込み、かかる溶湯を凝固させることで鋳物を生成する鋳造装置の技術は公知となっている。
このような鋳造装置は、図9に示すように、例えば、搬入ステーションST11と位置決めステーションST12と反転ステーションST13と搬出ステーションST14とに別れ、各ステーションST11〜ST14で鋳造工程を行う構成となる。
搬入ステーションST11では、所定の装置によって成形される鋳型100を位置決めステーションST12に搬送する。
位置決めステーションST12では、図10(a)に示すように、鋳型100の湯口部101の位置決めを行うとともに、注湯機より溶湯90が鋳型100に注湯される(図10(a)に示す矢印Y参照)。
反転ステーションST13では、図10(b)および図10(c)に示すように、注湯された状態の鋳型100を、鋳型100の形状に対応する専用ツール140によって把持する。そして、専用ツール140に連結されるアクチュエータを駆動させることで、鋳型100を反転させる。
搬出ステーションST14では、反転された鋳型100より鋳物を取り出す所定の装置に搬送する。
このような鋳造装置110では、図11(a)に示すように、砂型を形成する砂(珪砂)を接着する硬化剤樹脂(例えば、フェノール樹脂等)が、溶湯90の熱に反応してガスが発生する(図11(a)に示す矢印G・G・・・参照)。かかるガスは、臭気を伴うため、各ステーションST11〜ST14に臭気が拡散した場合には、ガスの回収が非常に困難となる。このため、注湯時に発生するガスを集塵する技術が求められている。
また、注湯機の精度等によって注湯量にばらつきがある場合がある。例えば、注湯される溶湯90の量が多い場合には、図11(b)に示すように、鋳型100に形成される湯口部101およびアガリ部104・104・104より溶湯90がオーバーフローする場合がある(図11(b)に示す矢印Y1・Y1・・・参照)。この場合、図10(c)に示すように、搬出ステーションST14において、アガリ部104・104・104が形成される面であるアガリ面105が搬送面となるため、搬送不良の要因となる可能性がある。このため、溶湯90のオーバーフローを防止する技術が求められている。
上記のような問題を解消するための手段として、以下に示す特許文献1および特許文献2のような技術が開示されている。
特許文献1に開示された技術では、排滓ポットと開閉デッキと集塵機とを用いる。排滓ポットは、鋳床の孔部に収容される。開閉デッキは、開口部が形成され、排滓ポットに載置固定される。集塵機は、ダクトを介して開閉デッキに連結される。
集塵機を駆動させると、開閉デッキは、開口部より外気を吸入する。これにより、残鋼滓を排滓する際に発生する粉塵を集塵できる。つまり、タンディッシュの残鋼滓を排滓ポットと開閉デッキとの間に囲むことで、粉塵の拡散を防止できる。
特許文献1に開示された技術を鋳造装置110に用いた場合、鋳造装置110は、各ステーションST11〜ST14に別れているため、ステーション全体を囲む必要がある。この場合、集塵のための装置が大型化する。また、大型な装置でガスを吸入する場合には、ガスを吸入する部分より離れた位置で発生するガスを吸入しにくいという点で不利である。この場合、エアを吐出してガスを集塵することが考えられるが、大型化された装置では大風量が必要となる。
さらに、形状の異なる鋳型100を別の搬入ステーションST11より搬送する場合において、かかる搬入ステーションST11を囲う必要がある。つまり、形状の異なる鋳型に鋳造を行うときに発生するガスを回収できない場合があり、ひいては汎用性が低いという点で不利であった。
特許文献2に開示された技術では、渦流式湯面レベルセンサとレーザ式湯面レベルセンサを用いる。渦流式湯面レベルセンサは、鋳型の湯口の近傍に設けられ、比較的近距離まで湯面が上昇しているかを監視する。これにより、湯面レベルを確実に監視できる。
特許文献2に開示された技術を鋳造装置110に用いた場合には、アガリ部104・104・104および湯口部101の数に応じて渦流式湯面レベルセンサおよびレーザ式湯面レベルセンサを配置する必要がある。また、鋳型100の形状等を変更した場合には、アガリ部104・104・104の位置および個数が変わるため、渦流式湯面レベルセンサおよびレーザ式湯面レベルセンサを配置し直す必要がある。つまり、汎用性が低いという点で不利であった。
特開平8−174162号公報 特開平8−19844号公報
本発明は、以上の如き状況を鑑みてなされたものであり、形状の異なる鋳型に鋳造を行うことができ、汎用性を向上させることが可能な鋳造装置を提供するものである。
請求項1においては、
鋳型の形状に応じて前記鋳型の把持位置を調整しつつ、前記鋳型の端部を把持する把持機構を備え、前記把持機構により把持された鋳型を用いて鋳造を行う鋳造装置であって、
前記鋳型が外気と直接接触する面に沿ってエアを吐出するエア吐出部、および前記エア吐出部から吐出されたエアを吸入するエア吸入部を有し、前記鋳型が外気と直接接触する面の周囲にエアカーテンを生成する集塵機構と、
前記鋳型に溶湯を注湯するときに、前記鋳型のアガリ部が形成される面であるアガリ面に沿って平行に前記溶湯を監視するアガリ面センサを有する注湯完了確認機構と、
を具備し、
前記エア吐出部と前記エア吸入部と前記アガリ面センサとは、
前記把持機構に一体的に形成されるものである。
請求項2においては、
前記注湯完了確認機構は、
前記鋳型に溶湯を注湯するときに、前記溶湯が最後に供給される位置に対応するアガリ部を監視するアガリ部センサを有するものである。
請求項3においては、
前記鋳型に溶湯を注湯した後で、前記鋳型の湯口部に挿入されて前記溶湯と接触する挿入部を有する湯口部冷却機構をさらに具備し、
前記湯口部冷却機構は、
前記把持機構に一体的に形成されるものである。
本発明は、汎用性を向上できる、という効果を奏する。
鋳造装置の全体的な構成を示す概略斜視図。 把持機構の拡大斜視図。 把持機構が鋳型を把持する状態を示す模式図。 集塵機構がガスを集塵する状態を示す模式図。 注湯完了確認機構が溶湯を監視する状態を示す模式図。 冷却機構が湯口を冷却する状態を示す模式図。 鋳造の流れを示すフロー図。 複数の搬入ステーションおよび複数の搬出ステーションで鋳造を行う鋳造装置を示す概略斜視図。 従来の鋳造装置を示す説明図。 従来の鋳型を反転させる状態を示す模式図。(a)鋳型に注湯している状態を示す図。(b)鋳型を反転させる状態を示す図。(c)鋳型を反転させた後の状態を示す図。 従来の鋳造における問題点を示す模式図。(a)従来のガスが発生する状態を示す図。(b)従来の溶湯がオーバーフローする状態を示す図。
以下に、本発明に係る鋳造装置の実施の一形態である鋳造装置10について、図面を参照して説明する。
鋳造装置10は、砂型鋳型100に溶解金属である溶湯90を流し込み、かかる溶湯90を凝固させることで鋳物を生成するものである。
図1および図3に示すように、砂型鋳型100は、略箱状に形成される。砂型鋳型100には、外部に開口するカップ状の湯口部101と、湯口部101と連通される湯道部102と、鋳造後に鋳物として形成されるキャビティ部103と、外部に開口する略棒状のアガリ部104a・104b・104cとが形成される。また、アガリ部104a・104b・104cが形成される面は、アガリ面105として形成される。砂型鋳型100は、砂(珪砂)を硬化剤樹脂(例えば、フェノール樹脂等)で接着することにより成形される。
なお、以下において、砂型鋳型100は、単に「鋳型100」とする。
まず、鋳造装置10の全体的な構成について説明する。鋳造装置10は、ロボット20、注湯機構30、把持機構40、集塵機構50、注湯完了確認機構60、および湯口部冷却機構70を具備する。
ロボット20は、回転駆動することで把持機構40を移動させる、あるいは回動させるものである。ロボット20は、回動可能な軸を介して連結されるアーム部21を備える。また、アーム部21の先端には、把持機構40が取り付けられる。従って、ロボット20は、アーム部21を回動させることにより、把持機構40を所望の位置まで移動させる、あるいは所望の姿勢に回動させることが可能に構成される。
このようなロボット20は、公知のロボット(多軸ロボット)が用いられ、その駆動源としてモータが連結される。
注湯機構30は、鋳型100に溶湯90を注湯するものである。注湯機構30は、ロボット20の近傍に設けられるとともに、溶湯90が貯溜される図示せぬ保持炉と連結されることにより構成される。注湯機構30は、図示せぬ保持炉と鋳型100の湯口部101とをノズル等によって連結し、エアの圧力によって溶湯90を鋳型100に注湯する。このような注湯機構30には、公知の注湯機構が用いられる。
図2および図3に示すように、把持機構40は、鋳型100を把持するものである。把持機構40は、主板41、固定部材42、および可動部材43を備える。
主板41は、略板状の部材であり、その板面の略中央部においてアーム部21に連結される。
固定部材42は、主板41の一端部に取り付けられる。固定部材42は、平面視において略L字状に形成される板状部材の下端部に棒状部材を連結することで構成される。固定部材42の板状部材に対応する部分は、側面把持板42aとして形成される。また、固定部材42の棒状部材に対応する部分は、下面把持爪42bとして形成される。
固定部材42には、略箱状の上面把持爪42c・42dが形成される。上面把持爪42c・42dは、それぞれ側面把持板42aの上部に所定の間隔を空けて配置される。上面把持爪42c・42dは、それぞれアクチュエータ44a・44bが連結されることで、上下方向に往復動可能に構成される(図2に示す矢印H1・H1参照)。また、上面把持爪42dは、図示せぬアクチュエータが連結されることで、上面把持爪42cとの間隔を調整可能に構成される(図2に示す矢印D1参照)。
可動部材43は、連結部材46・46を介して主板41に取り付けられる。可動部材43は、平面視において略T字状に形成される板状部材の下端部に棒状部材を連結することで構成される。可動部材43には、図示せぬアクチュエータが連結されることで、固定部材42と可動部材43との間隔を調整可能に構成される(図2に示す矢印W参照)。可動部材43の板状部材に対応する部分は、側面把持板43aとして形成される。また、可動部材43の棒状部材に対応する部分は、下面把持爪43bとして形成される。
可動部材43には、略箱状の上面把持爪43c・43dが形成される。上面把持爪43c・43dは、それぞれ側面把持板43aの上部に所定の間隔を空けて配置される。上面把持爪43c・43dは、それぞれアクチュエータ45a・45bが連結されることで、上下方向に往復移動可能に構成される(図2に示す矢印H2・H2参照)。また、上面把持爪43dは、図示せぬアクチュエータが連結されることで、上面把持爪43cとの間隔を調整可能に構成される(図2に示す矢印D2参照)。
また、下面把持爪42bの主板41側の端部には、鋳型100を下面把持爪42bに載置したときに、鋳型100と主板41との間に隙間が生じるような段差部が形成される。
なお、本実施形態の可動部材43、上面把持爪42c・42d、および上面把持爪43c・43dに連結されるアクチュエータとしては、サーボモータが用いられる。
集塵機構50は、鋳型100より発生するガスを集塵するものである。図2および図4に示すように、集塵機構50は、エア吐出ノズル51およびエア吸入ノズル52を備える。
エア吐出ノズル51は、ブロワなどにより構成される所定のエア供給源に連結されて、エアを吐出する。エア吐出ノズル51は、第一吐出ノズル51a、第二吐出ノズル51b、および第三吐出ノズル51c・51c・・・を備える。
第一吐出ノズル51aは、それぞれ可動部材43の下面把持爪43bの側面に、より詳細には、固定部材42側の面に取り付けられる。第一吐出ノズル51aは、エアを複数の噴出口より吐出する(図4に示す矢印E1参照)。
第二吐出ノズル51bは、可動部材43の上面把持爪43dと隣接して配置され、上面把持爪43dを移動させるアクチュエータに連結される。つまり、第二吐出ノズル51bは、上面把持爪43cと上面把持爪43dとの間隔を調整する際に、側面把持板43aに対して相対的に移動する。一方、上面把持爪43dの上下方向の移動に伴っては、側面把持板43aに対して相対的に移動しない。第二吐出ノズル51bは、エアを複数の噴出口より吐出する(図4に示す矢印E2・E2・・・参照)。
第三吐出ノズル51c・51c・・・は、それぞれ可動部材43の上面把持爪43c・43dの側面に、より詳細には、上面把持爪43c・43dにおける固定部材42側の面に取り付けられる。つまり、第三吐出ノズル51c・51c・・・は、上面把持爪43cと上面把持爪43dとの間隔を調整する際に側面把持板43aに対して相対的に移動するとともに、上面把持爪43dが上下方向に移動する際に側面把持板43aに対して相対的に移動する。第三吐出ノズル51c・51c・・・は、エアを噴出口より吐出する(図4に示す矢印E3参照)。
エア吸入ノズル52は、エア吐出ノズル51より吐出されるエアを吸入し、所定の配管等を介して脱臭機に送る。エア吸入ノズル52は、第一吸入ノズル52a、第二吸入ノズル52b、および第三吸入ノズル52c・52c・・・を備える。
第一吸入ノズル52aは、固定部材42の下面把持爪42bの側面に、より詳細には、可動部材43側の面に取り付けられる。第一吸入ノズル52aは、第一吐出ノズル51aより吐出されるエアを複数の吸入口より吸入する。
第二吸入ノズル52bは、固定部材42の上面把持爪42dと隣接して配置され、上面把持爪42dを移動させるアクチュエータに連結される。つまり、第二吸入ノズル52bは、上面把持爪42cと上面把持爪42dとの間隔を調整する際に、側面把持板42aに対して相対的に移動する。一方、上面把持爪42dの上下方向の移動に伴っては、側面把持板42aに対して相対的に移動しない。第二吸入ノズル52bは、第二吐出ノズル51bより吐出されるエアを吸入する。
第三吸入ノズル52c・52c・・・は、固定部材42の上面把持爪42c・42dの側面に、より詳細には、上面把持爪42c・42dにおける可動部材43側の面に取り付けられる。つまり、第三吸入ノズル52c・52c・・・は、上面把持爪42cと上面把持爪42dとの間隔を調整する際に側面把持板42aに対して相対的に移動するとともに、上面把持爪42dが上下方向に移動する際に側面把持板42aに対して相対的に移動する。第三吸入ノズル52c・52c・・・は、第三吐出ノズル51c・51c・・・より吐出されるエアを吸入する。
このように構成される集塵機構50は、把持機構40がロボット20によって移動されるあるいは回動されると、相対的に移動するあるいは回動する。つまり、集塵機構50(エア吐出ノズル51およびエア吸入ノズル52)は、把持機構40に一体的に形成される。
注湯完了確認機構60は、注湯の完了を確認するものである。図2および図5に示すように、注湯完了確認機構60は、アガリ面センサ61およびアガリ部センサ62を備える。
アガリ面センサ61は、投光部61aおよび受光部61bを備え、把持機構40に取り付けられる。
投光部61aは、可動部材43の下面把持爪43bの一側面に、より詳細には、第一吐出ノズル51aより把持機構40の内側に取り付けられる。投光部61aは、受光部61bに向けて光を照射する(図5に示す矢印B参照)。
受光部61bは、固定部材42の下面把持爪42bの一側面に、より詳細には、第一吸入ノズル52aより把持機構40の内側に取り付けられる。受光部61bは、投光部61aより照射される光を受光する。つまり、アガリ面センサ61は、投光部61aと受光部61bとの間を遮るものの有無を監視する。
このように構成されるアガリ面センサ61は、把持機構40がロボット20によって移動されるあるいは回動されると、把持機構40と一体的に移動するあるいは回動する。つまり、アガリ面センサ61は、把持機構40に一体的に形成される。
なお、本実施形態のアガリ面センサ61としては、光電管が用いられる。
アガリ部センサ62は、注湯機構30に取り付けられる。アガリ部センサ62は、レーザを照射して、アガリ部104cにおける湯面の位置を読み取る(図5に示す矢印L参照)。なお、本実施形態のアガリ部センサ62には、レーザセンサが用いられる。
湯口部冷却機構70は、鋳型100の湯口部101を冷却するものである。図3および図6に示すように、湯口部冷却機構70は、固定部材42の側面把持板42aに取り付けられ、図3において上面把持爪42cの下方に配置される。このような湯口部冷却機構70には、鋳型100と当接する蓋部71と湯口部101に挿入される挿入部72とが形成される。
蓋部71は、湯口部101の内径より大きな外径を有する略円盤状に形成される。
挿入部72は、蓋部71の略中央部に形成される。挿入部72は、湯口部101の内径より小さな外径を有する略円柱状に形成される。
従って、湯口部冷却機構70は、図6において略T字状に形成される。
このような湯口部冷却機構70には、配管等を介して所定のタンクより供給される冷却水を湯口部冷却機構70内部に連通する内部通路73が形成される。内部通路73は、蓋部71および挿入部72の形状に沿って連続して形成される。従って、冷却水は、蓋部71の一端部、挿入部72、蓋部71の他端部の順に流れる(図6に示す矢印C参照)。
このように構成される湯口部冷却機構70には、図示せぬアクチュエータが連結されて、湯口部冷却機構70が下面把持爪42bと干渉しないように回動可能に構成される。また、湯口部冷却機構70は、把持機構40がロボット20によって移動されるあるいは回動されると、把持機構40と一体的に移動するあるいは回動する。つまり、湯口部冷却機構70は、把持機構40に一体的に形成される。
次に、鋳造装置10を用いた鋳造の流れついて説明する。
まず、図1および図7に示すように、所定の装置によって成形された鋳型100が搬入ステーションST1にセットされる(S110)。鋳型100のキャビティ部103には、鋳物に中空部を形成するための図示せぬ中子が嵌め込まれる。また、鋳型100は、湯口部101が下面を向くようにセットされる。従って、本実施形態では、鋳型100は、アガリ面105が下面を向くようにセットされる。
次に、搬入ステーションST1にセットされる鋳型100を把持機構40によって把持(チャック)する(S120)。
具体的には、ロボット20を駆動させて、搬入ステーションST1にセットされる鋳型100に、主板41および固定部材42の側面把持板42aが当接するように把持機構40を移動させる。このとき、下面把持爪42bに形成される段差部により、主板41と鋳型100との間には、隙間が生じる。また、下面把持爪42bは、アガリ面105と当接する。そして、鋳型100の湯口部101は、上面把持爪42cの下方に配置される。
ロボット20を駆動した後に、図2および図3に示すように、上面把持爪42dおよび上面把持爪43dを移動させる。より詳細には、上面把持爪42dが鋳型100の端部の上方に配置されるように、上面把持爪42dを移動させる。また、上面把持爪43dが鋳型100の端部の上方に配置されるように、上面把持爪43dを移動させる。これにより、上面把持爪42cと上面把持爪42dと上面把持爪43cと上面把持爪43dとが、それぞれ鋳型100の端部の上方に配置されることとなる。
また、可動部材43を固定部材42に向かう方向に移動させて、側面把持板43aを鋳型100の側面に押し当てる。このとき、主板41と鋳型100との間には、隙間が生じているため、可動部材43の移動に鋳型100が干渉することを防止できる。
そして、図4に示すように、上面把持爪42c・42dおよび上面把持爪43c・43dを下方向に移動させて、鋳型100の上面の端部(上面の頂点を成す部分)に押し当てる。
このように把持機構40は、固定部材42の上面把持爪42cに押し当てられる位置を基準として、鋳型100の形状に応じて鋳型100の把持位置を調整しつつ、鋳型100の端部を把持する。
このとき、可動部材43を移動させるアクチュエータと、上面把持爪42c・42dおよび上面把持爪43c・43dを上下方向に移動させるアクチュエータ44a・44bおよびアクチュエータ45a・45bとの電力値を変更して、鋳型100に押し当てる力を調整する。
これによれば、把持機構40は、鋳型100の形状に応じて上面把持爪42c・42dおよび上面把持爪43c・43dの位置を調整することができる。従って、把持機構40は、形状の異なる鋳型100の端部を把持することが可能になるため、従来技術にあるような専用ツール140(図10(c)参照)を用いることなく鋳型100を把持できる。つまり、鋳型100の形状に応じて把持機構40を交換する必要がないため、汎用性を向上できる。
ここで、鋳型100は、把持機構40の主板41と側面把持板42aと側面把持板43aと当接する。つまり、略箱状の鋳型100の外形を形成する六面のうち三面は、把持機構40によって囲まれる。言い換えれば、把持機構40によって把持される鋳型100は、三面が外気と直接接触する。より詳細には、図4に示すように、下面把持爪42bおよび下面把持爪43bに支持される面(アガリ面105)と、主板41と当接する面の反対側の面と、上面把持爪42c・42dおよび上面把持爪43c・43dに押し当てられる面とが外気と直接接触する。
以下において、主板41と当接する面の反対側の面を「接触面106」とする。また、上面把持爪42c・42dと上面把持爪43c・43dに押し当てられる面を「接触面107」とする。
図4および図7に示すように、鋳型100を把持した後で、集塵機構50による集塵が開始される(S130)。
具体的には、集塵機構50は、エア吐出ノズル51よりエアを吐出するとともに、エア吸入ノズル52よりエアを吸入する。従って、第一吐出ノズル51aは、第一吸入ノズル52aに向かってエアを吐出する。これにより、鋳型100のアガリ面105の外側には、エアカーテン(エアの流れ)が生成された状態となる。
また、第二吐出ノズル51bは、第二吸入ノズル52bに向かってエアを吐出する。これにより、鋳型100の接触面106の外側には、エアカーテンが生成された状態となる。
また、第三吐出ノズル51c・51c・・・は、第三吸入ノズル52c・52c・・・に向かってエアを吐出する。これにより、鋳型100の接触面107の外側には、エアカーテンが生成された状態となる。
このように、エア吐出ノズル51は、鋳型100の外気と直接接触する面(アガリ面105、接触面106、および接触面107)に沿ってエアを吐出する。また、エア吸入ノズル52は、エア吐出ノズル51より吐出されたエアを吸入する。これにより、集塵機構50は、鋳型100が外気と直接接触する面(アガリ面105、接触面106、および接触面107)の周囲にエアカーテンを生成する。つまり、鋳型100は、エアカーテンによって覆われる。
ここで、鋳型100に嵌め込まれる中子は、臭気を伴う部材である。従って、鋳型100は臭気を発生する。つまり、把持機構40に把持される鋳型100は、外気と接触する面であるアガリ面105、接触面106、および接触面107より臭気が出る。アガリ面105、接触面106、および接触面107の外側には、エアカーテンが生成されているため、臭気の拡散が防止される。また、臭気は、エア吸入ノズル52によって吸入されて、脱臭機に回収される。
つまり、鋳型100を把持した後で、集塵を開始することにより、集塵機構50は、中子に起因する臭気の拡散を防止できる。
なお、主板41と鋳型100との間には、段差部、連結部材46・46、および側面把持板43aが介在するため、隙間が生じている。この場合、鋳型100の主板41と当接する面より臭気が出るが、かかる臭気は、主板41によって、アガリ面105あるいは接触面107にガイドされる。つまり、臭気の拡散が防止される。
図5および図7に示すように、鋳造装置10は、集塵が開始された後で鋳型100を反転させる(S140)。
具体的には、ロボット20のアーム部21を回動させて、図4に示す鋳型100を180°回転させる。これにより、湯口部101が上面となるように鋳型100を反転させる。
図1および図7に示すように、鋳造装置10は、鋳型100を反転させた後で、ロボット20を駆動させて搬入ステーションST1の鋳型100を注湯機構30の下部へ移動させる(S150)。
図5および図7に示すように、鋳型100を注湯機構30の下部まで移動させた後で、鋳型100には、注湯機構30より溶湯90が注湯される(図5に示す矢印Y参照、S160)。溶湯90は、湯口部101、湯道部102の順に通って、キャビティ部103に供給される。
このとき、砂を接着する硬化剤樹脂が溶湯90の熱に反応して鋳型100よりガスが発生する。従って、鋳型100は、外気と接触する面であるアガリ面105、接触面106、および接触面107よりガスが出る。アガリ面105、接触面106、および接触面107の外側には、エアカーテンが生成されているため、ガスの拡散が防止される。また、ガスは、エア吸入ノズル52によって吸入されて、脱臭機に回収される。
このように集塵機構50を把持機構40に一体的に形成することにより、把持機構40が鋳型100の形状に応じて鋳型100の端部を把持するため、鋳型100の外気と接触する面であるアガリ面105、接触面106、および接触面107の外側に接近してエアカーテンを生成できる。つまり、集塵機構50を把持機構40の端部に移動不能に取り付けた場合と比較して、効率よくガスを集塵できる。
さらに、エアカーテンを生成することにより、比較的大きな形状を有する鋳型100の集塵を行う場合においても、集塵機構50の外側にガスが漏れることを確実に防止できる。
溶湯90を鋳型100に注湯するときには、注湯完了確認機構60によって、注湯完了の確認が行われる(S170)。すなわち、アガリ面センサ61は、投光部61aより光を照射する。つまり、投光部61aは、アガリ面105に沿って平行に光を照射する。また、アガリ部センサ62は、レーザをアガリ部104cに向けて照射する。
ここで、注湯機構30より注湯される溶湯90の量が多すぎた場合には、アガリ部104a・104b・104cまたは湯口部101より溶湯90がオーバーフローする。この場合、アガリ面センサ61の投光部61aより照射される光が、受光部61bに届かない(大きく遮られる)ため、溶湯90がオーバーフローしたことを確認できる。この場合には、溶湯90を注湯機構30のエアの圧力を変更することで、溶湯90を注湯機構30にフィードバックする。
これによれば、アガリ部104a・104b・104cおよび湯口部101をそれぞれ監視することなく溶湯90のオーバーフローを監視できる。言い換えれば、アガリ面105全体を監視できる。
このように、アガリ面センサ61は、鋳型100に溶湯90を注湯するときに、アガリ面105に沿って平行に溶湯90を監視する。
アガリ面センサ61を把持機構40に一体的に形成することにより、鋳型100の形状が変わったときにアガリ面センサ61の取付位置等を変更する必要がない。つまり、汎用性を向上できる。また、アガリ面105に沿って平行に監視することで、湯口部101およびアガリ部104a・104b・104cごとに監視する必要がないため、アガリ部104a・104b・104cの位置が変わった場合等においてもアガリ面センサ61の取付位置等を変更する必要がない。つまり、汎用性を向上できる。
ここで、アガリ部104a・104b・104cまで溶湯90が供給されたとき、キャビティ部103に溶湯90が充填されたことがわかる。アガリ部104a・104b・104cは、順番に溶湯90が供給される。
本実施形態では、アガリ部104a、アガリ部104b、アガリ部104cの順番で溶湯90が供給される。従って、本実施形態では、アガリ部104cに溶湯90が供給されたとき、鋳型100に溶湯90が充填されたことがわかる。
ここで、アガリ部センサ62は、前述のように、アガリ部104cにおける湯面の位置を読み取る。言い換えれば、溶湯90が最後に供給されるアガリ部104cの湯面の位置を読み取る。つまり、アガリ部センサ62でアガリ部104cに溶湯90が供給されたことを確認したときに、注湯を終了させることで、確実にキャビティ部103に溶湯90を充填できる。
このようにアガリ部センサ62は、鋳型100に溶湯90を注湯するときに、最後に供給されるアガリ部104cを監視する。
なお、本実施形態のアガリ面センサ61は、光電管によって構成したがこれに限定されるものでない。アガリ面センサ61は、アガリ面105全体を監視できればよく、例えば、複数の距離センサを下面把持爪42bに取り付けることによって構成しても構わない。
また、本実施形態のアガリ部センサ62は、レーザセンサによってアガリ部104cを監視したがこれに限定されるものでない。ただし、アガリ部センサ62は、溶湯90と接触することを防止するという観点より、非接触式のセンサであることが好ましい。
また、本実施形態のアガリ部センサ62は、注湯機構30に取り付けたがこれに限定されるものでない。すなわち、アガリ部センサ62は、把持機構40に取り付けても構わない。
注湯完了を確認した後で、図6および図7に示すように、湯口部冷却機構70の挿入部72が湯口部101に挿入されるとともに、湯口部冷却機構70に冷却水が流される(図6に示す矢印C参照、S180)。
このとき、挿入部72が湯口部101の溶湯90と接触して、湯口部101の溶湯90は、湯口部101および挿入部72の形状に沿った形状に変えられる。従って、挿入部72に溶湯90が接触して、湯口部101の溶湯90が薄くなる。つまり、溶湯90と挿入部72との間に接触部分72aを形成できる。従って、冷却水の伝達効率を向上できるため、湯口部101の溶湯90を急速に冷却凝固できる。
このように、湯口部冷却機構70の挿入部72は、鋳型100に溶湯90を注湯した後で、鋳型100の湯口部101に挿入されて溶湯90と接触する。
湯口部冷却機構70を湯口部101に挿入した後で、図4および図7に示すように、鋳型100を反転させる(S190)。具体的には、ロボット20のアーム部21を回動させることで、図5に示す鋳型100を180°回転させる。これにより、図4に示すように、湯口部101が下面となるように鋳型100を反転させる。これにより、鋳型100のキャビティ部103に圧力をかけることができるため、鋳造品質を保つことができる。
このとき、湯口部冷却機構70は、把持機構40に一体的に形成されているため、鋳型100の反転に伴って一体的に回転する。つまり、挿入部72が湯口部101に挿入されているため、蓋部71は、鋳型100のアガリ面105に当接したままの状態となる。つまり、蓋部71とアガリ面105との間には、密着部分71aが形成されたままの状態となる(図6参照)。これにより、湯口部101より溶湯90が逆流することを防止できる。
なお、蓋部71の形状は、密着部分71aを形成することで湯口部101より溶湯90が外部へ漏れることを防止できればよく、特に限定されるものでない。
また、挿入部72の形状は、接触部分72aを形成することで冷却水の伝達効率を向上できればよく、特に限定されるものでない。
また、内部通路73の形状は、本実施形態に限定されるものでない。ただし、内部通路73は、湯口部101の溶湯90を冷却するという観点より、挿入部72を通るような形状であることが好ましい。
鋳型100に溶湯90が注湯されたとき、溶湯90の熱によって鋳型100が膨張するあるいは反る場合がある。この場合、鋳型100を反転させる前に、把持機構40の押し当てる力(以下、「把持力」とする)を調整する。ここで、可動部材43、上面把持爪42c・42d、および上面把持爪43c・43dは、それぞれ別のアクチュエータによって駆動する構成である。つまり、独立して駆動可能であるため、鋳型100の膨張および反りに応じて、把持機構40の把持力を調整できる。つまり、注湯時に膨張した鋳型100を反転させる場合等においても、鋳型100を落とすことなく確実に反転できる。
鋳型100を反転させた後で、図1および図7に示すようにロボット20のアーム部21を回動させて、鋳型100を搬出ステーションST2へ搬送する(S200)。
鋳型100を搬出ステーションST2へ搬送した後で、鋳型100の把持を解除(アンチャック)する(S210)。このとき、集塵機構50による集塵が停止されるとともに、湯口部冷却機構70による湯口部101への挿入部72の挿入が解除される。
このように、鋳造装置10は、把持機構40により把持された鋳型100を用いて鋳造に関する一連の動作(S110〜S200)を行うことができる。
集塵機構50と湯口部冷却機構70とは、把持機構40の移動あるいは回動に伴って、把持機構40と一体的に移動するあるいは回転する。
つまり、集塵機構50は、鋳型100を把持したときから鋳型100の把持を解除するまでの間(S120〜S210)、アガリ面105と接触面106と接触面107との外側にエアカーテンを生成できるため、鋳型100より発生する臭気およびガスの拡散を防止できる。従って、従来技術にあるような装置全体を囲んで集塵することなくガスの拡散を防止できる。このため、集塵機構50の形状を小さくできるとともに、大風量を要することなくガスを集塵できる。
また、湯口部冷却機構70は、挿入部72が湯口部101に挿入したときから鋳型100の把持を解除するまでの間(S170〜S210)、湯口部101に挿入部72を挿入できるため、湯口部101より溶湯90が逆流することを防止できる。
以下では、形状の異なる鋳型100および鋳型200に鋳造を行う場合の鋳造の流れついて説明する説明する。
図7および図8に示すように、鋳型100および鋳型200は、それぞれ鋳型100および鋳型200に対応する搬入ステーションST1にセットされる(S110)。
次に、搬入ステーションST1にセットされる鋳型100あるいは鋳型200を把持機構40によって把持(チャック)する(S120)。このとき、ロボット20のアーム部21の移動先を変えるだけで、鋳型100あるいは鋳型200を把持できる。
鋳型100あるいは鋳型200を把持した後で、前述したような集塵、反転、注湯等が行われる(S130〜S190)。このとき、把持機構40によって鋳型100あるいは鋳型200の端部が把持されるため、集塵機構50は、注湯時に発生するガスを回収できる。また、湯口部冷却機構70は、鋳型100あるいは鋳型200を反転させたときに、密着部分71aが形成されたままの状態となる(図6参照)ため、湯口部101より溶湯90が逆流することを防止できる。
鋳型100あるいは鋳型200を反転させた後で、鋳型100あるいは鋳型200を搬出ステーションST2へ移動させる(S200)。このとき、ロボット20のアーム部21の移動先を変えるだけで、鋳型100あるいは鋳型200に対応する搬出ステーションST2へ移動できる。
そして、鋳型100あるいは鋳型200の把持を解除(アンチャック)する(ST200)。
このような場合において、集塵機構50およびアガリ面センサ61は、把持機構40に一体的に形成されるため、鋳型100および鋳型200の形状に応じて取付位置の変更等を行う必要がない。
従って、鋳造装置10は、ロボット20のアーム部21の移動先を変えるだけで、鋳型100および鋳型200に対して、鋳造を行うことができる。つまり、形状の異なる鋳型100および鋳型200に鋳造を容易に行うことができ、ひいては汎用性を向上できる。
また、注湯機構30に溶湯90の種類(例えば、アルミニウムおよび鉄等)が異なる保持炉を備える構成とすることにより、鋳型100および鋳型200に応じて異なる種類の溶湯90を注湯できる。この場合、溶湯90の種類が異なる鋳型に対して、鋳造に関する一連の動作を行うことができる。
なお、本実施形態の把持機構40の可動部材43、上面把持爪42c・42dおよび上面把持爪43c・43dを駆動させるアクチュエータは、サーボモータであったが、これに限定されるものでない。アクチュエータは、例えば、油圧シリンダであっても構わない。この場合、上面把持爪42c・42dおよび上面把持爪43c・43dの把持力を調整するための手段として圧力計が用いられる。
また、本実施形態の集塵機構50は、可動部材43より固定部材42に向けてエアを吐出する構成としたが、これに限定されるものでない。すなわち、固定部材42より可動部材43に向かってエアを吐出する構成であっても構わない。この場合、固定部材42には、エア吐出ノズル51が取り付けられる。一方、可動部材43には、エア吸入ノズル52が取り付けられる。
また、集塵機構50は、それぞれエアカーテンを生成する面において同じ方向にエアを吐出する構成であればよい。すなわち、第一吐出ノズル51aと第二吐出ノズル51bとを固定部材42より可動部材43に向けてエアを吐出するとともに、第三吐出ノズル51c・51c・・・を可動部材43より固定部材42に向けてエアを吐出する構成であっても構わない。この場合、固定部材42には、第一吐出ノズル51aと第二吐出ノズル51bと第三吸入ノズル52c・52c・・・とが取り付けられる。一方、可動部材43には、第一吸入ノズル52aと第二吸入ノズル52bと第三吐出ノズル51c・51c・・・とが取り付けられる。
また、本実施形態の把持機構40は、鋳型100の湯口部101が形成される端部を基準として、鋳型100の端部を把持する構成としたが、これに限定されるものでない。ただし、湯口部101が形成される端部を基準とすることで、湯口部101の位置が明確となるため、湯口部冷却機構70を容易に湯口部101に挿入できるという観点より、湯口部101が形成される端部を基準とすることが好ましい。
10 鋳造装置
40 把持機構
42 固定部材
43 可動部材
50 集塵機構
51 エア吐出ノズル(エア吐出部)
52 エア吸入ノズル(エア吸入部)
60 注湯完了確認機構
61 アガリ面センサ
62 アガリ部センサ
70 湯口部冷却機構
100 鋳型
104 アガリ部
105 アガリ面

Claims (3)

  1. 鋳型の形状に応じて前記鋳型の把持位置を調整しつつ、前記鋳型の端部を把持する把持機構を備え、前記把持機構により把持された鋳型を用いて鋳造を行う鋳造装置であって、
    前記鋳型が外気と直接接触する面に沿ってエアを吐出するエア吐出部、および前記エア吐出部から吐出されたエアを吸入するエア吸入部を有し、前記鋳型が外気と直接接触する面の周囲にエアカーテンを生成する集塵機構と、
    前記鋳型に溶湯を注湯するときに、前記鋳型のアガリ部が形成される面であるアガリ面に沿って平行に前記溶湯を監視するアガリ面センサを有する注湯完了確認機構と、
    を具備し、
    前記エア吐出部と前記エア吸入部と前記アガリ面センサとは、
    前記把持機構に一体的に形成される鋳造装置。
  2. 前記注湯完了確認機構は、
    前記鋳型に溶湯を注湯するときに、前記溶湯が最後に供給されるアガリ部を監視するアガリ部センサを有する請求項1に記載の鋳造装置。
  3. 前記鋳型に溶湯を注湯した後で、前記鋳型の湯口部に挿入されて前記溶湯と接触する挿入部を有する湯口部冷却機構をさらに具備し、
    前記湯口部冷却機構は、
    前記把持機構に一体的に形成される請求項1または請求項2に記載の鋳造装置。
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