JP5330326B2 - 魚釣用リール - Google Patents

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本発明は、リール本体に設けた巻き取り駆動機構に連結されるハンドルの回転操作で駆動する駆動部の支持構造に特徴を有する魚釣用リールに関する。
通常、魚釣用リールは、ハンドルを回転操作することで、動力伝達機構を介して釣糸をスプールに巻回するよう構成されている。動力伝達機構には、ハンドルの回転操作に伴って回転駆動される駆動軸が設けられており、一般的に駆動軸は、リール本体に設けたボールベアリング(軸受け)を介して回転自在に支持されている。
ところで、魚釣用リールを実際の釣場で使用する際には、リール本体に海水、砂、異物等が付着し易いという特有の問題があり、これらは、リール本体外部の隙間を介して内部に侵入し、前記駆動軸を支持するボールベアリングに付着・侵入してしまう。そして、ボールベアリングに海水、砂、異物等が付着したり侵入すると、ボールベアリングが腐食したり、回転性能が低下してしまう。
このような問題の対策として、ボールベアリングに近接する駆動軸の外周に、弾性材からなるシール部材を接触させてボールベアリングの防水、防塵を図ることが一般的に行われているが、弾性材からなるシール部材の接触圧の影響で駆動軸の回転性能を低下させてしまう問題が指摘されている。
そこで、駆動軸の回転性能を低下させることなく、ボールベアリングの防水・防塵を図る構成として、例えば、特許文献1には、磁気回路を構成する磁気保持リングとスプール軸(駆動軸)との間に磁性流体を保持してシールしたもの(磁気シール機構)が開示されている。
特開2003−319742号
通常、上記した軸受けには、グリスが塗布されているため、そこに隣接して配設されている磁気シール機構の磁性流体と混ざってしまうことがある。そして、グリスと磁性流体が混じることで、磁気シールの防水性が低下したり、軸受けの寿命低下や滑らかさの低下が生じることがあり、さらには、一方向クラッチの場合、逆転防止性能の低下が生じることもある。
本発明は、上記した問題に着目してなされたものであり、軸受けに用いられるグリスとこれをシールする磁気シール機構の磁性流体が混ざり合うことを防止し、防水性、及び、回転性能の高い魚釣用リールを提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明に係る魚釣用リールは、リール本体に回転可能に支持されたハンドルの回転操作でスプールに釣糸を巻回可能とする構成であり、前記リール本体は、前記ハンドルの回転操作に伴って回転駆動される磁性を有する駆動部と、前記駆動部に配設される軸受けと、前記軸受けをシールするように配設される磁気シール機構と、を備えており、前記磁気シール機構は、前記駆動部に対して所定間隔をおいて配置される磁石と、前記磁石を挟持して保持する一対の極板と、前記磁石、前記極板、及び前記駆動部によって形成される磁気回路に保持される磁性流体と、を備えており、前記駆動部には、磁性流体と軸受けとの間に溝が形成されていることを特徴とする。
上記した魚釣用リールの構成によれば、駆動部に、磁性流体と軸受けとの間に溝を形成したことで、流出する可能性がある磁性流体やグリスは、駆動部の表面で軸方向に沿う移動が制限されて混ざり合うことが防止される。すなわち、駆動部の表面に磁性流体やグリスが流出しても、駆動部が回転することで作用する遠心力によって溝内に流れ込み難くなり、結果として駆動部に沿って両者が混ざり合うことが防止される。これにより、磁気シール機構の防水性が低下すること、及び、軸受けの回転性能の低下が抑制される。
なお、上記した構成では、駆動部に、磁性流体と軸受けとの間に段差を形成しておいても良い。
このような段差を形成しておくことで、駆動部が回転した際の遠心力によって、外径が大きい側から小さい側に向けて磁性流体(或いはグリス)が移動し難くなるため、両者が混ざり合うことが防止される。また、このような構成では、磁性流体と軸受けとの間に、溝を形成しておいても良いし、溝を形成しておかなくても良い。
上述した構成において、駆動部は、ハンドルを回転操作した際に回転駆動される部材であって、磁性を有する部材であれば良い。例えば、回転する駆動軸、軸受けを構成している部材の一部、或いは、前記したような駆動軸と共に一体回転する部材(駆動軸に内嵌、或いは外嵌されるカラー等)が含まれる。この場合、カラー等が磁性を有する素材で構成されていれば良く、カラー等が装着される部分については、非磁性の材料で構成されていても良い。すなわち、駆動部は、非磁性の材料で構成された部分に対し、磁性を有するカラー等を嵌合した構成であっても良い。
本発明によれば、軸受けに用いられるグリスとこれをシールする磁気シール機構の磁性流体が混ざり合うことが防止され、防水性、及び、回転性能の高い魚釣用リールが得られる。
本発明に係る魚釣用リールの第1の実施形態(スピニングリール)を示す図であり、内部構成を示した図。 図1に示す磁気シール機構の拡大図。 本発明の第2の実施形態を示す図であり、磁気シール機構の部分を示す図。 本発明の第3の実施形態を示す図であり、磁気シール機構の部分を示す図。
以下、図面を参照しながら本発明に係る魚釣用リールの実施形態について説明する。
図1及び図2は、本発明に係る魚釣用リール(スピニングリール)の第1の実施形態を示す図であり、図1は、内部構成を示した図、図2は、図1に示す磁気シール機構の拡大図である。
スピニングリールのリール本体1には、ハンドル軸2が軸受け(図示せず)を介して回転可能に支持されており、ハンドル軸2の端部には、巻き取り操作されるハンドル3が装着されている。前記ハンドル軸2には、駆動歯車(ドライブギヤ)4が一体回転可能となるように取り付けられており、前記駆動歯車4には、ハンドル軸2に対して直交する方向に延出し、軸受け5a,5bを介して回転可能に支持されたピニオンギヤ7の歯部7aが噛合している。前記ピニオンギヤ7の先端部には、ロータナット8を螺合することで、ベール9aおよび釣糸案内装置9bを備えたロータ9が一体回転するように取り付けられている。
前記ピニオンギヤ7は、軸方向に沿って貫通しており、その内部には、先端に釣糸が巻回されるスプール10を保持したスプール軸11が挿通されている。このスプール軸11の基端側には、公知のオシレーティング機構13が連結されており、前記ハンドル軸2がハンドル3の回転操作によって回転されたとき、スプール軸11は軸方向に沿って往復駆動される。この場合、スプール軸11には、前記ロータ9をピニオンギヤ7に固定するロータナット8を回転可能に支持するように、ロータナット8との間に軸受け14が介在されている。詳細には、スプール軸11は、ピニオンギヤ7の先端縁に設置されるカラー部材15に挿通されており、軸受け14は、カラー部材15とロータナット8との間に介在されている。
また、前記ピニオンギヤ7の中間部には、本発明における「軸受け」を構成する部材である一方向クラッチ20が配設されており、ピニオンギヤ7とリール本体1との間に介在されて、ピニオンギヤ7を回転可能に支持している。この一方向クラッチ20は、ハンドル3(ロータ9)の釣糸繰り出し方向の逆回転を防止する公知の逆転防止機構を構成している。
前記一方向クラッチ20は、ピニオンギヤ7に対して回り止め嵌合される内輪21と、内輪21の外側に配された保持器22と、保持器22の外側に配された外輪23と、外輪23の内側で前記保持器22によって転動可能に保持された複数の転がり部材(コロ)25とを備えており、隣接して設置される磁気シール機構30によってシールされた状態となっている。
前記外輪23の内周面には、各転がり部材25をフリー回転可能にするフリー回転領域と、その回転を阻止する楔領域が形成されており、各転がり部材25は、保持器22に設けられたバネ部材(図示せず)によって楔領域側に付勢されている。また、前記外輪23は、リール本体1に対して回り止め固定されている。詳細には、外輪23の外周には、周方向に所定間隔をおいて突設された係止部(図示せず)が形成されており、この係止部がリール本体1に一体化された円筒状の凸部1aの内面に形成された係止溝(図示せず)に嵌合することで外輪23はリール本体に対して回り止め、固定されている。
上記した構成の一方向クラッチ20において、ピニオンギヤ7と共に内輪21が正回転(ロータ9が釣糸巻き取り方向に回転)すると、保持器22の転がり部材25が外輪23のフリー回転領域に位置され、そのため、内輪21の回転力が外輪23に伝達されず(外輪23によって阻止されず)、したがって、ピニオンギヤ7と共にロータ9が支障なく回転する。これに対して、ピニオンギヤ7と共に内輪21が逆回転(ロータ9が釣糸繰り出し方向に回転)しようとすると、保持器22の転がり部材25が外輪23の楔領域に位置するため、これがストッパとなってピニオンギヤ7及びロータ9の回転(逆回転)が阻止される。
次に、上記したように構成されるスピニングリール内に配設される磁気シール機構30について説明する。
なお、本実施形態の磁気シール機構30は、上記した一方向クラッチ20等をシール対象部材としてシールするよう構成されている。また、本実施形態では、ハンドル3の回転操作に伴って駆動される磁性を有する駆動部(磁気シール機構が配設される駆動部)は、一方向クラッチ20の構成部材である内輪21と一体化されている。
前記一方向クラッチ20は、リール本体1である凸部1a内に収容されている。一方向クラッチ20の内輪21は、磁性体によって構成されており、ピニオンギヤ7と共に一体回転する駆動部となっている。この場合、本実施形態の内輪21には、保持器22及び外輪23の前端面よりもスプール側に突出する円筒状の突出部21aが形成されており、この部分に、磁気シール機構30が配設されるように構成されている。すなわち、一方向クラッチの構成部材である内輪に突出部21aを一体形成し、ここに磁気シール機構30を構成する磁性流体を保持する機能を持たせている。従って、ピニオンギヤ7については、非磁性材料(例えば、銅合金、アルミ合金等)によって構成することが可能となる。
前記磁気シール機構30は、前記突出部(駆動部)21aに対して所定間隔をおいて配置される磁石31と、磁石31を挟持して保持する一対の極板(保持部材)32,33と、磁石31、極板32,33、及び突出部21aによって形成される磁気回路に保持される磁性流体35とを備えている。この場合、磁石31、及び極板32,33は、突出部21aの外周面から所定の隙間を有するようにリング状に形成されており、各極板32,33と突出部21aとの間の隙間に、磁性流体35を全周に亘って保持することを可能としている。すなわち、前記磁性流体35は、例えばFe34のような磁性微粒子を、界面活性剤およびベースオイルに分散させて構成されたものであり、粘性があって磁石を近づけると反応する特性を備えている。このため、磁性流体35は、リング状の磁石31、これを挟持保持する極板32,33、および、磁性材料で構成される突出部21aによって形成される磁気回路によって、各極板32,33と突出部21aとの間の隙間に、全周に亘って安定して保持され、一方向クラッチ20をシールする。
本実施形態の一対の極板32,33は、磁石31を挟持保持する間隔L1(この間隔L1は磁石31の肉厚となる)だけ離間して配されるが、その間隔については、磁石31に対して、シール側とその反対側で異なるように構成されている。具体的には、磁石31に対してシール側の反対側は、少なくともその一部に、前記間隔L1よりも狭い部分を有するように構成されている。
前記一方向クラッチ側の極板33は、シール部分から上方側に平坦状に延び、シール側と反対側の端部が、一方向クラッチ、詳細には、外輪23に当て付くように屈曲されている(屈曲部を符号33a、屈曲部33aより下方の平坦部を符号33b、外輪23と当て付く当接部を符号33cで示す)。また、反一方向クラッチ側にある極板32は、磁石31の上方側で、一方向クラッチ側に接近するように屈曲されており(屈曲部を符号32aで示す)、屈曲部32aよりも上方側は面一状になって、極板33の平坦部33bと平行に対向する平坦部32bを備えている。この結果、極板32の平坦部32bと極板33の平坦部33bとの間の間隔L2は、前記間隔L1よりも狭くなっている。なお、ここでの上方側とは、図面を見たときの方向で特定したものであり、実際には、軸受けが設置された状態の中心軸を考慮した場合、径方向外方となる。
前記極板33は、極板32よりも短く形成されており、リール本体1に一体化された円筒状の凸部1aの先端に形成された円筒突起1bの内面に嵌め込まれて位置決めされ、上記したように一方向クラッチの外輪23に対して面接するように配されている。また、前記極板32は、前記円筒突起1bの端面に当て付いた状態で、キャップ状の本体カバー1Aを、円筒状の凸部1aに被着することで位置決め、保持されている。この場合、本体カバー1Aは、円筒状の凸部1aに対して螺合によって被着される構造となっており(螺合部を符号1dで示す)、前記円筒突起1bの外面、極板32、及び本体カバー1Aとの間に形成される隙間にOリング(シール部材)37を介在させて防水を図っている。
また、上記した突出部(駆動部)21aには、磁気シール機構の磁性流体35と一方向クラッチとの間に溝21Aが形成されている。この溝21Aは、磁性流体35と一方向クラッチ側に存在するグリスが交わらないようにするためのものであり、周方向に沿って形成される。この場合、溝21Aについては、前記磁性流体35が、極板33と突出部21aとの間の隙間に保持されるにあたり、多少、突出部21aの表面に沿って広がった状態となって安定する(極板の両表面から多少、はみ出して保持される)ことを考慮して、極板33の表面から、少なくとも一方向クラッチ側に0.1mm程度、離れた位置に形成しておくことが好ましい。
また、溝21Aの幅Wについては、磁性流体35の量を考慮して、0.3mm以上あれば良い。ただし、あまり広くなり過ぎると、省スペースの妨げとなることから、6.0mm以下にすることが好ましい。
また、溝21Aの深さDについては、浅くし過ぎると遠心力の差が小さくなるため、0.2mm以上あれば良い。ただし、深くし過ぎると、突出部21aの強度が低下することから、その突出部21aの肉厚に対して、75%以下となるように設定しておくことが好ましい。なお、駆動部が中実状の駆動軸として構成されていれば、その深さについては、6.0mm以下としておくことで、上記した効果を十分発揮することが可能である。
なお、上記した溝21Aの大きさについては、一例を示したに過ぎず、磁気シール機構が配設される位置や軸受けの構成、リールのタイプなどによって適宜変形することが可能である。
さらに、図2に示すように、溝21Aは、部分的に一方向クラッチ20の構成部材と部分的に重なるように形成されていても良い。このように形成しておくことで、上記した効果を発揮しつつ、磁気シール機構部分を可及的にコンパクト化することが可能となる。
本実施形態の構成によれば、上記した磁気回路によって磁性流体35を保持する磁気シール機構30により、一方向クラッチ20が設置された部分への水分、砂、異物等の侵入を確実に防止でき、一方向クラッチの安定した駆動性能を得ることが可能となる。また、上記した構成では、一方向クラッチ20の構成部材である内輪21に突出部21aを形成し、この突出部で磁気回路を構成したため、磁気シール機構の部品点数の削減が図れると共に、ピニオンギヤ7については、腐食し易い磁性材料で形成する必要がなくなることから、ピニオンギヤ7に腐食処理等を施す必要がなく、最適な材料を選択することが可能になる。
また、上記した磁気シール機構30を構成している一対の極板32,33は、その間隔が、磁石31に対してシール側の反対側が狭くなっているため、この部分に磁気誘導がなされ、磁石31よりも上方側にも磁気回路が形成されて、外部への磁束漏洩を効果的に抑制することが可能となる。このため、磁性流体35を安定して保持することが可能となって、長期に亘って安定したシール特性を得ることが可能となる。また、一方向クラッチ20側へ磁束が漏洩することが抑制されるため、磁性材で構成される部品を含む一方向クラッチ20の性能(特に、転がり部材25の動きに自由度がある一方向クラッチの性能)が低下することが抑制される。特に、本実施形態では、極板33の磁石31が保持されている領域が、一方向クラッチから離間するように構成されているため、一方向クラッチ側へ磁束が漏洩することを効果的に防止することが可能となる。
そして、突出部(駆動部)21aの磁性流体35と一方向クラッチ20との間に溝21Aを形成したことで、流出する可能性がある磁性流体35や一方向クラッチに塗布されているグリスは、突出部21aの表面で軸方向に沿う移動が制限されて混ざり合うことが防止される。すなわち、前記突出部21aは、ピニオンギヤ7の回転に伴って回転することとなり、仮に磁性流体35(或いはグリス)が突出部21aの表面に沿って流出しても、突出部が回転することで遠心力の作用を受け、溝内に流れ込むことがなく、突出部21aに沿って磁性流体35が一方向クラッチ側に移動すること、及び、グリスが磁性流体側に移動することがなくなる。この結果、磁性流体とグリスが混ざり合うことが防止され、磁気シール機構35の防水性が低下すること、及び、一方向クラッチの性能の低下が防止される。
図3は、本発明の第2の実施形態を示す図であり、磁気シール機構の部分を示す図である。なお、以下に説明する実施形態では、上記した実施形態と同様な機能を有する部分については、同一の参照符号を付し、その詳細な説明については省略する。
本実施形態では、上記した実施形態の突出部21aに段差を形成したものである。この段差は、磁気シール機構30及び一方向クラッチ20の径方向での配設位置をオフセット(オフセット量を符合Hで示す)するために形成したものであり、本実施形態では、磁気シール機構30側よりも一方向クラッチ20側の位置が径方向外方となるように形成されている。
このような構成では、上記した実施形態における効果に加え、遠心力の方向D1に対してグリスが磁性流体35に向かう方向D2が相反するため、グリスが磁性流体35に向けて移動することが効果的に防止され、両者が混じり合うことが防止される。
なお、上記した構成では、一方向クラッチの制動性能、及び磁性流体シール機構の周方向シール部長さ(シール部長さは短い方がシール性が良い)等を考慮すると、図に示すように、一方向クラッチ20側の外径を大きくすることが好ましい。また、このように段差を形成するのであれば、溝21Aを形成しない構成であっても良い。
図4は、本発明の第3の実施形態を示す図であり、磁気シール機構の部分を示す図である。
この実施形態では、突出部21aに形成される溝の形状を変更している。すなわち、溝21Bは、その内面が磁気シール機構35側に指向する(矢印D3方向)ように傾斜した状態となっており、磁気シール機構側の内面21b及び一方向クラッチ側の内面21cのいずれも傾斜するように形成されている。
このような構成によれば、磁性流体35が溝21Bに入った場合でも、その溝形状と遠心力の作用、及び磁界によって磁性シール側に容易に戻ることができ、これにより、磁性流体とグリスが混ざることをより効果的に防止することができる。なお、溝21Bの内面については、一方向クラッチ側の内面21cのみが磁気シール機構側に指向するように傾斜したものであっても良い。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されることはなく、種々変形して実施することが可能である。
上述した構成の磁気シール機構は、一方向クラッチに限らず、駆動部分に設置される各種の軸受け部分(玉軸受けなど)に隣接して配設することが可能であり、その配設部分については、特に限定されるものではない。また、本実施形態では、スピニングリールを例示して説明したが、両軸受け型リール等、各種の魚釣用リールに適用することが可能である。また、磁気シール機構の構成については適宜変形することが可能であり、例えば、リング状の磁石31を保持する一対の極板32,33の形状、リール本体に対する設置態様等については適宜変形することが可能である。
さらに、駆動部は、駆動軸に嵌合されたカラー等、回転する駆動軸そのものであっても良く、そこに形成される溝の形状についても、適宜、変形することが可能である。
1 リール本体
3 ハンドル
10 スプール
20 一方向クラッチ(軸受け)
21a 突出部(駆動部)
21A,21B 溝
30 磁気シール機構
31 磁石
32,33 極板
35 磁性流体

Claims (2)

  1. リール本体に回転可能に支持されたハンドルの回転操作でスプールに釣糸を巻回可能とする魚釣用リールにおいて、
    前記リール本体は、前記ハンドルの回転操作に伴って回転駆動される磁性を有する駆動部と、前記駆動部に配設される軸受けと、前記軸受けをシールするように配設される磁気シール機構と、を備えており、
    前記磁気シール機構は、前記駆動部に対して所定間隔をおいて配置される磁石と、前記磁石を挟持して保持する一対の極板と、前記磁石、前記極板、及び前記駆動部によって形成される磁気回路に保持される磁性流体と、を備えており、
    前記軸受けは、前記駆動部の外周上に転動可能に保持される複数の転がり部材を備えており、
    前記駆動部には、前記保持された磁性流体と前記転がり部材との間に溝が形成されるとともに、保持される磁性流体に対して前記転がり部材の領域が径方向外方となるように段差が形成されていることを特徴とする魚釣用リール。
  2. 前記溝は、前記磁気シール機構側の内面、及び軸受け側の内面を備え、これらの内面の内、少なくとも軸受け側の内面が磁気シール機構側に指向されていることを特徴とする請求項1に記載の魚釣用リール。
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