JP5330222B2 - 管腔通過確認装置、管腔通過確認方法、および管腔通過確認装置の製造方法 - Google Patents

管腔通過確認装置、管腔通過確認方法、および管腔通過確認装置の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、患者等の被検者の臓器内部に導入されるカプセル型医療装置が被検者の管腔内を通過するか否か(すなわちカプセル型医療装置の管腔通過性)を予め確認するために、被検者の臓器内部に導入される管腔通過確認装置、管腔通過確認方法、および管腔通過確認装置の製造方法に関するものである。
近年、内視鏡の分野において、撮像機能と無線通信機能とを備えたカプセル型内視鏡が登場している。カプセル型内視鏡は、臓器内部を観察(検査)するカプセル型内視鏡検査のために患者等の被検者の口から飲込まれた後、この被検者から自然排出されるまでの間、胃や小腸等の臓器の内部を蠕動運動等によって移動しつつ、この被検者の臓器内部の画像(以下、体内画像という場合がある)を例えば0.5秒間隔で順次撮像する。カプセル型内視鏡は、このように撮像した体内画像をこの被検者が携帯する受信装置に対して順次無線送信する。
かかるカプセル型内視鏡によって無線送信された体内画像は、この被検者が携帯する受信装置によって順次受信され、この受信装置の記憶媒体内に順次蓄積される。その後、この被検者の体内画像群を記憶した記憶媒体は、受信装置から取り外され、所定の画像表示装置に挿着される。画像表示装置は、この記憶媒体を媒介して被検者の体内画像群を取得し、かかる被検者の体内画像群をディスプレイ上に表示する。医師または看護師等は、かかる画像表示装置に表示させた体内画像を観察して、この被検者の診断を行う。
ところで、このようなカプセル型内視鏡検査のために被検者に摂取させるカプセル型内視鏡は、この被検者の臓器内部(管腔内部)に狭窄部が存在する場合、この狭窄部において滞留する虞がある。このため、医師または看護師等は、被検者に対してカプセル型内視鏡検査を行う前に、この被検者に摂取させるカプセル型内視鏡の管腔通過性を確認する必要がある。かかるカプセル型内視鏡の管腔通過性を確認するための装置(すなわち管腔通過確認装置)として、外側コーティングと内側充填材とによって形成され、管腔内部の狭窄部において滞留した場合、外側コーティングを崩壊させて内側充填材を管腔内部に放出し、この放出した内側充填材中のマーカによって、この狭窄部をマーク(着色)するものがある(特許文献1参照)。
特表2005−508668号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載された装置に例示される従来の管腔通過確認装置を被検者の管腔内部において崩壊させた場合、この管腔通過確認装置の破片または残骸が管腔内部に散在してしまい、このように散在した管腔通過確認装置の破片または残骸が管腔内部に残留することに起因して、この被検者に対するカプセル型内視鏡検査に支障を来たすという問題点があった。また、このように被検者の管腔内部に管腔通過確認装置の破片または残骸が残留する場合、この被検者に対してカプセル型内視鏡検査を実施する前に、この被検者の管腔内部を洗浄して管腔内部の残留物(管腔通過確認装置の破片または残骸等)を完全に取り除かなければならず、この結果、医師または看護師等の手間が増大するのみならず、被検者に多大な負担がかかるという問題点があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、被検者内部の所望の臓器に到達するまでのカプセル型医療装置の管腔通過性を確認できるとともに、かかる管腔通過性を確認した後に被検者から容易に排出できる管腔通過確認装置、管腔通過確認方法、および管腔通過確認装置の製造方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる管腔通過確認装置は、被検者の体内に導入されるカプセル型医療装置の管腔通過性を確認する管腔通過確認装置において、所定の流体を内包し、この内包した流体の圧力によって膨脹して、前記カプセル型医療装置と略同等の外径を形成する伸縮自在な外装ケースと、前記外装ケースに内包された前記流体を流出して、前記外装ケースを縮径変形させる形状操作部と、を備え、前記外装ケースは、前記形状操作部と一体化した状態を維持しつつ、前記流体を流出して縮径変形することを特徴とする。
また、本発明にかかる管腔通過確認装置は、上記の発明において、前記形状操作部は、前記カプセル型医療装置に比して小さい外径を有する筐体と、前記外装ケースの内外を連通して、前記流体を流出させる連通機構と、所望のタイミングでトリガ信号を発生するトリガ発生部と、前記トリガ信号を受信し、この受信した前記トリガ信号に基づいて前記連通機構を動作させ、前記外装ケースの内外を連通させる制御部と、を備え、前記外装ケースは、前記筐体を覆う態様で前記筐体の外径に合わせて縮径変形することを特徴とする。
また、本発明にかかる管腔通過確認装置は、上記の発明において、前記連通機構は、前記外装ケースの内外を連通する貫通孔を前記外装ケースに形成し、前記制御部は、前記トリガ信号に基づいて前記連通機構を動作させ、前記貫通孔を形成させることを特徴とする。
また、本発明にかかる管腔通過確認装置は、上記の発明において、前記筐体は、前記外装ケースの内外を連通する連通管路を有し、前記連通機構は、前記連通管路を連通状態または遮断状態に切り替え、前記制御部は、前記トリガ信号に基づいて前記連通機構を動作させ、前記外装ケースの内外を前記連通管路を介して連通状態に切り替えさせることを特徴とする。
また、本発明にかかる管腔通過確認装置は、上記の発明において、前記外装ケースの内部に配置され、所定の流体を内包し、この内包した流体の圧力によって膨脹して、前記外装ケースに比して小さく且つ前記形状操作部の筐体に比して大きい外径を形成する伸縮自在な内部ケースをさらに備え、前記連通機構は、前記外装ケースの内外を連通して前記外装ケース内の流体を流出させ、または、前記内部ケースの内外を連通して前記内部ケース内の流体を流出させ、前記トリガ発生部は、前記外装ケースの内外の連通を要求する第1のトリガ信号と前記内部ケースの内外の連通を要求する第2のトリガ信号とをそれぞれ所望のタイミングで発生し、前記制御部は、前記第1のトリガ信号および前記第2のトリガ信号を順次受信し、前記第1のトリガ信号に基づいて前記連通機構を動作させて前記外装ケースの内外を連通させ、前記第2のトリガ信号に基づいて前記連通機構を動作させて前記内部ケースの内外を連通させ、前記外装ケースは、前記内部ケースを覆う態様で前記内部ケースの外径に合わせて縮径変形する第1段階の縮径変形を行い、前記内部ケースの縮径変形に伴って、前記筐体の外径に合わせて縮径変形する第2段階の縮径変形を行うことを特徴とする。
また、本発明にかかる管腔通過確認装置は、上記の発明において、前記内部ケースは、前記カプセル型医療装置に比して小型のカプセル型医療装置と略同等の外径を形成することを特徴とする。
また、本発明にかかる管腔通過確認装置は、上記の発明において、前記外装ケースおよび前記内部ケースは、前記カプセル型医療装置に略相似するカプセル形状を形成することを特徴とする。
また、本発明にかかる管腔通過確認装置は、上記の発明において、前記形状操作部は、前記外装ケースの開口部に挿通される態様で前記外装ケースと接続され、前記カプセル型医療装置に比して小さい外径を有する構造体と、前記構造体の外表面に配置され、前記被検者の所定の体内物質によって溶解する溶解部と、を備え、前記溶解部は、前記構造体の開口部を閉塞し、前記体内物質によって溶解した場合、前記開口部の閉塞を解除し、前記外装ケースは、前記開口部の閉塞が解除されるとともに、前記開口部を介して前記流体を流出して縮径変形することを特徴とする。
また、本発明にかかる管腔通過確認装置は、上記の発明において、前記構造体は、注射針を挿通する貫通部を有する弾性部材であり、前記流体は、前記構造体の貫通部に挿通された注射針を介して前記外装ケース内に流入されることを特徴とする。
また、本発明にかかる管腔通過確認装置は、上記の発明において、前記形状操作部の筐体は、前記カプセル型医療装置に略相似するカプセル形状を有することを特徴とする。
また、本発明にかかる管腔通過確認装置は、上記の発明において、前記外装ケースは、前記カプセル型医療装置と同様なカプセル形状を形成することを特徴とする。
また、本発明にかかる管腔通過確認装置は、上記の発明において、外装ケースの内部に配置され、前記外装ケースの径方向を支持する支持部材をさらに備えたことを特徴とする。
また、本発明にかかる管腔通過確認装置は、上記の発明において、前記流体は、無色透明な液体または気体であることを特徴とする。
また、本発明にかかる管腔通過確認方法は、被検者の体内に導入されるカプセル型医療装置と略同等の外径を形成する管腔通過確認装置を前記被検者の体内に導入して、前記被検者の体内における前記カプセル型医療装置の管腔通過性を確認する管腔通過確認方法において、流体の圧力によって膨脹して前記カプセル型医療装置と略同等の外径を形成した前記管腔通過確認装置の伸縮自在な外装ケースの内外を、前記被検者の体内で連通する連通ステップと、前記連通ステップによって内外を連通させた前記外装ケースから前記流体を流出させて、前記外装ケースを縮径変形する縮径変形ステップと、を含むことを特徴とする。
また、本発明にかかる管腔通過確認方法は、上記の発明において、前記被検者の体内に前記管腔通過確認装置を導入後の所望のタイミングで前記外装ケースの縮径変形を促すトリガステップを含み、前記連通ステップは、前記トリガステップによって前記外装ケースの縮径変形を促された場合に前記外装ケースの内外を連通することを特徴とする。
また、本発明にかかる管腔通過確認方法は、上記の発明において、前記外装ケースに内包され、流体の圧力によって前記外装ケースに比して小さい外径を形成する内部ケースの縮径変形を、前記外装ケースの縮径変形後の所望のタイミングで促す再トリガステップと、前記再トリガステップによって前記内部ケースの縮径変形を促された場合に、前記外装ケースを介して前記内部ケースの内外を連通する再連通ステップと、前記再連通ステップによって内外を連通させた前記内部ケースから前記流体を流出させて、前記外装ケースとともに前記内部ケースを縮径変形する再縮径変形ステップと、を含むことを特徴とする。
また、本発明にかかる管腔通過確認装置の製造方法は、被検者の体内に導入されるカプセル型医療装置の管腔通過性を確認する管腔通過確認装置の製造方法において、伸縮自在な外装ケースの開口部に、前記カプセル型医療装置に比して小さい外径を有する構造体であって開閉可能な貫通部が形成された構造体と、被検者の体内物質によって可溶な溶解部とを配置して、前記外装ケースの開口部を閉塞し、前記構造体の貫通部に管部材を挿通し、該管部材を介して前記外装ケース内に流体を注入し、該流体の圧力によって前記外装ケースを膨脹させて、前記外装ケースの外径を前記カプセル型医療装置と略同等な外径にすることを特徴とする。
また、本発明にかかる管腔通過確認装置の製造方法は、上記の発明において、前記構造体は、弾性力によって開閉可能な前記貫通部を有する弾性構造体であることを特徴とする。
本発明にかかる管腔通過確認装置は、流体を内包する伸縮自在な外装ケースと、この外装ケースの立体形状を操作する形状操作部とを備え、この外装ケースが、内包した流体の圧力によって膨張して、所望のカプセル型医療装置と略同等の外径寸法を有する立体形状を形成し、この形状操作部が、この立体形状を形成した外装ケースから流体を流出することによって、この外装ケースを縮径変形させるようにし、この外装ケースが、この形状操作部と一体化した状態を維持しつつ、この流体の流出による圧力減少に伴って縮径変形するように構成した。このため、被検者内部の所望の臓器(検査対象臓器)に到達するまでのカプセル型医療装置の管腔通過性を確認する際、このカプセル型医療装置と略同等の外径寸法を有する外装ケースの立体形状を管腔内部において維持でき、この被検者に対するカプセル型医療装置の管腔通過性を確認した後、この外装ケースの破片または残骸等を管腔内部に散在させることなく、カプセル型医療装置に比して小さい外径寸法を有する立体形状を形成するように外装ケースを縮径変形することができる。この結果、被検者内部の所望の臓器に到達するまでのカプセル型医療装置の管腔通過性を確認できるとともに、かかる管腔通過性を確認した後に被検者の体外に容易に排出できるという効果を奏する。
図1は、本発明の実施の形態1にかかるプレテストカプセルの一構成例を示す外観模式図である。 図2は、本発明の実施の形態1にかかるプレテストカプセルの内部構成を例示する縦断面模式図である。 図3は、本発明の実施の形態1にかかるプレテストカプセルの形状操作部の一構成例を模式的に示すブロック図である。 図4は、所望のタイミングで外装ケースを縮径変形させる形状操作部の制御部の処理手順を例示するフローチャートである。 図5は、本発明の実施の形態1にかかるプレテストカプセルの外装ケースの縮径変形を説明するための模式図である。 図6は、本発明の実施の形態2にかかるプレテストカプセルの一構成例を示す縦断面模式図である。 図7は、本発明の実施の形態3にかかるプレテストカプセルの一構成例を示す縦断面模式図である。 図8は、本発明の実施の形態3にかかるプレテストカプセルの形状操作部の一構成例を模式的に示すブロック図である。 図9は、本発明の実施の形態4にかかるプレテストカプセルの一構成例を示す縦断面模式図である。 図10は、本発明の実施の形態4にかかるプレテストカプセルの形状操作部の一構成例を模式的に示すブロック図である。 図11は、本発明の実施の形態4にかかるプレテストカプセルの外装ケースが行う多段階の縮径変形を説明するための模式図である。 図12は、本発明の実施の形態5にかかるプレテストカプセルの一構成例を示す模式図である。 図13は、本発明の実施の形態5にかかるプレテストカプセルの内部構成例を示す縦断面模式図である。 図14は、外装ケースの内部に流体を注入する状態を例示する模式図である。 図15は、本発明の実施の形態5にかかるプレテストカプセルの外装ケースの縮径変形を説明するための模式図である。 図16は、球状の立体形状をなす形状操作部を有するプレテストカプセルの一構成例を示す縦断面模式図である。 図17は、外装ケースのドーム形状をなす端部に形状操作部を配置したプレテストカプセルの一構成例を示す縦断面模式図である。 図18は、ヒートプローブを用いて外装ケースに貫通孔を形成する形状操作部の一構成例を模式的に示すブロック図である。 図19は、外装ケースの内外を連通する連通管路を連通状態または遮断状態に切り替える機能をもつ形状操作部の変形例1の一構成例を模式的に示すブロック図である。 図20は、外装ケースの内外を連通する連通管路を連通状態または遮断状態に切り替える機能をもつ形状操作部の変形例2の一構成例を模式的に示すブロック図である。 図21は、外装ケースの内外を連通する連通管路を連通状態または遮断状態に切り替える機能をもつ形状操作部の変形例3の一構成例を模式的に示すブロック図である。 図22は、外装ケースの内外を連通する連通管路を連通状態または遮断状態に切り替える機能をもつ形状操作部の変形例4の一構成例を模式的に示すブロック図である。 図23は、外装ケースの内外を連通する連通管路を連通状態または遮断状態に切り替える機能をもつ形状操作部の変形例5の一構成例を模式的に示すブロック図である。
符号の説明
1,15,21,31,41 プレテストカプセル
2,22,42 外装ケース
2a 注入弁
2b 連通部
3,33 流体
4,24,34,44 形状操作部
5,25,35 筐体
6 針
7,27,37,58 駆動部
8,38 トリガ発生部
9,39 制御部
10 電源部
16 支持部材
17 固定部
22a 開口部
25a 連通管路
26 遮断部材
32 内部ケース
36,53 弁
44a 弾性構造体
44b 溶解部
44c 貫通部
52 ヒートプローブ
54 遮断膜
55 弾性部材
56 ポンプ
57 回動装置
59 逆止弁
100 注射器
A 一部領域
P 狭窄部
以下、図面を参照して、本発明にかかる管腔通過確認装置、管腔通過確認方法、および管腔通過確認装置の製造方法の好適な実施の形態を詳細に説明する。なお、以下では、本発明にかかる管腔通過確認装置の一例としてカプセル形状の装置(プレテストカプセル)を示し、このプレテストカプセルを用いて、被検者の検査対象臓器に到達するまでのカプセル型医療装置の管腔通過性を確認(テスト)する場合を説明するが、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1にかかるプレテストカプセルの一構成例を示す外観模式図である。図2は、本発明の実施の形態1にかかるプレテストカプセルの内部構成を例示する縦断面模式図である。図1,2に示すように、この実施の形態1にかかるプレテストカプセル1は、カプセル型医療装置と略同等な外径を形成する伸縮自在な外装ケース2と、この外装ケース2に内包される流体3と、外装ケース2から流体3を流出して外装ケース2を縮径変形させる形状操作部4とを備える。
外装ケース2は、例えばラテックスまたはシリコーンゴム等の弾性部材を用いて実現され、内容物の圧力によって膨脹して立体形状を形成する。具体的には、外装ケース2は、流体3を注入するための注入口として機能する注入弁2aを有し、この注入弁2aを介して流入された流体3を内包する。ここで、注入弁2aは、図2に示すように逆止弁構造を有し、外装ケース2の外部から内部への流体3の流入を許容し、外装ケース2の内部から外部への流体3の流出を禁止する。したがって、外装ケース2内の流体3は、注入弁2aから流出(漏出)することはない。外装ケース2は、かかる注入弁2aを介して注入された流体3の圧力によって膨脹して、所望のカプセル型医療装置(後に被検者の臓器内部に導入されるカプセル型医療装置)に略同等の外径寸法を形成する。この場合、外装ケース2は、この外径寸法を径方向(長手軸方向に対して垂直な方向)の直径として有する筒状の立体形状を形成し、望ましくは、かかるカプセル型医療装置と略同様のカプセル形状を形成する。かかる外装ケース2は、内包した流体3の圧力によって、カプセル型医療装置と略同様な外径寸法(さらにはカプセル型医療装置と同様の外形)を維持する。
また、外装ケース2は、縮径変形する際に流体3を流出させる貫通孔を形成するための連通部2bを有する。連通部2bは、外装ケース2の一部分に形成され、外装ケース2を破裂させずに貫通孔を形成可能な部分である。具体的には、連通部2bは、伸縮自在な外装ケース2において硬質化された一部分であり、通常(例えば外装ケース2が縮径変形する前の時点)において、閉じた状態である。一方、連通部2bは、外装ケース2から流体3を流出させる(すなわち外装ケース2を縮径変形させる)際に、後述する形状操作部4によって貫通孔が形成される。この場合、連通部2bには、外装ケース2を破裂させずに貫通孔を形成することができる。かかる連通部2bに形成された貫通孔は、外装ケース2の内外を連通する連通孔として機能し、外装ケース2を縮径変形させるための流体3の流出を許す。すなわち、外装ケース2は、かかる連通部2bの貫通孔を介した流体3の流出に伴って縮径変形する。なお、かかる連通部2bは、外装ケース2の膨脹および収縮(縮径変形)を阻害しない程度に硬質化される。
流体3は、外装ケース2を膨脹させるために外装ケース2内に注入される。具体的には、流体3は、例えば空気(大気)、酸素、二酸化炭素、窒素等の人体に無害な無色透明の気体であり、上述した注入弁2aを介して外装ケース2の内部に注入される。かかる外装ケース2内に注入された流体3は、図2の太線矢印に示されるように、外装ケース2の内表面に対して圧力を印加することによって、上述したように外装ケース2を膨張させる。かかる外装ケース2内の流体3の圧力は、少なくとも外装ケース2の収縮力に比して強く、上述した連通部2bに貫通孔が形成されていなければ、臓器の蠕動運動によって外装ケース2に外圧が加えられた場合であっても、カプセル型医療装置と略同等な外装ケース2の外径寸法(さらにはカプセル型医療装置と同様の外形)を維持する。
形状操作部4は、外装ケース2の立体形状を操作するためのものである。具体的には、形状操作部4は、例えば図2に示すように、外装ケース2の内部における連通部2bの近傍に固定配置される。形状操作部4は、所望のタイミングで連通部2bに貫通孔を形成し、外装ケース2に内包された流体3をこの貫通孔を介して外装ケース2の外部に流出する。これによって、形状操作部4は、外装ケース2を膨脹させている流体3の圧力を減少させて、この外装ケース2を縮径変形させる。かかる形状操作部4は、縮径変形後の外装ケース2の最終的な外径寸法(さらには最終的な立体形状)を規定する。
つぎに、形状操作部4の構成について詳細に説明する。図3は、本発明の実施の形態1にかかるプレテストカプセル1の形状操作部4の一構成例を模式的に示すブロック図である。図3に示すように、形状操作部4は、カプセル型医療装置に比して小さい外径を有する筐体5と、外装ケース2の連通部2bに貫通孔を形成する針6と、この針6を駆動する駆動部7と、所望のタイミングでトリガ信号を発生するトリガ発生部8と、このトリガ信号に基づいて駆動部7を制御する制御部9と、かかる形状操作部4の各構成部に対して電力を供給する電源部10とを備える。
筐体5は、形状操作部4の各構成部(針6、駆動部7、トリガ発生部8、制御部9、および電源部10)を内包する構造体であり、外装ケース2の内部における連通部2bの近傍に固定配置される。筐体5は、少なくともカプセル型医療装置に比して小さい外径寸法をもつ立体形状を有し、望ましくは、カプセル型医療装置に略相似するカプセル形状を有する。かかる外径寸法を有する筐体5は、たとえ管腔内部にカプセル型医療装置の進行を阻害する狭窄部等の障害が存在する場合であっても、被検者の口腔から肛門に至る管腔内部の全領域を通過可能である。また、筐体5は、その外壁面に外装ケース2の内表面を密着させる態様で径変形した外装ケース2によって覆われる。かかる筐体5は、その外壁面と外装ケース2の内表面とを密着させる態様で外装ケース2によって覆われることによって、縮径変形後の外装ケース2の最終的な外径寸法および最終的な立体形状を規定する。この場合、外装ケース2は、かかる筐体5の外径寸法に合わせて縮径変形した状態であり、この外装ケース2の外径寸法と筐体5の外径寸法とが略等しくなるとともに、この外装ケース2の立体形状と筐体5の立体形状とが略等しくなる。
針6は、外装ケース2の内外を連通する貫通孔を連通部2bに形成するためのものであり、駆動部7に接続される。駆動部7は、外装ケース2を縮径変形させる際に針6を動作させて、連通部2bに貫通孔を形成する。具体的には、駆動部7は、制御部9の制御に基づいて駆動し、筐体5の開口部(図示せず)に針6を挿通して筐体5から針6を突き出し、この針6を連通部2bに突き刺す。その後、駆動部7は、この連通部2bに突き刺した針6を筐体5の内部に収納する。このように駆動部7が針6を往復動作させた結果、針6は、外装ケース2の内部領域と外部領域とを連通する貫通孔を連通部2bに形成する。かかる針6および駆動部7は、連通部2bに貫通孔を形成することによって外装ケース2の内外を連通して外装ケース2から流体3を流出させる連通機構として機能する。
トリガ発生部8は、所望のタイミングで外装ケース2の縮径変形を促すトリガを発生する。具体的には、トリガ発生部8は、例えばタイマー機能を有し、所望の時間が予め設定される。かかるトリガ発生部8は、時間を計測するとともに、所望の時間が経過したタイミング(すなわち所望のタイミング)でトリガ信号を発生し、この発生したトリガ信号を制御部9に送信する。かかるトリガ発生部8が発生するトリガ信号は、外装ケース2の内外を連通する貫通孔を所望のタイミングで連通部2bに形成するためのトリガであり、すなわち所望のタイミングで外装ケース2の縮径変形を促すトリガである。
なお、トリガ発生部8は、電源部10によって電力が供給された際に時間を計測し始めてもよいし、無線信号を受信する受信部を備えて、外部から送信された無線信号をこの受信部によって受信した際に時間を計測し始めてもよい。いずれの場合であっても、トリガ発生部8は、プレテストカプセル1が被検者の口から飲み込まれてから時間を計測し始めることができ、この結果、被検者の臓器内部にプレテストカプセル1が導入されてから所望の時間が経過したタイミングでトリガ信号を発生できる。
制御部9は、所望のタイミングで外装ケース2を縮径変形させるように駆動部7を制御する。具体的には、制御部9は、トリガ発生部8が所望のタイミングで発生したトリガ信号を受信し、この受信したトリガ信号に基づいて駆動部7を制御する。この場合、制御部9は、上述したように針6を往復動作させて外装ケース2の連通部2bに貫通孔を形成するよう駆動部7を制御する。このように駆動部7を制御することによって、制御部9は、所望のタイミングで外装ケース2の内外を連通させることができ、この結果、所望のタイミングで外装ケース2を縮径変形させることができる。
電源部10は、例えばコンデンサ等の小型の蓄電器を用いて実現され、駆動部7、トリガ発生部8、および制御部9に対して電力を供給する。かかる電源部10は、特に図示しないが光スイッチまたは磁気スイッチを有し、赤外線等の所定波長帯域の光または外部磁界に反応してオンオフ状態を切り替えるようにし、オン状態のときに駆動部7、トリガ発生部8、および制御部9に対して電力を供給してもよい。また、電源部10は、コイルおよびコンデンサを用いて形成された共振回路等を用いて実現され、外部磁場を電力に変換し、この変換した電力を駆動部7、トリガ発生部8、および制御部9に供給してもよい。
このような構成を有する形状操作部4は、上述した外装ケース2に内包された状態を維持しつつ、所望のタイミングで流体3を外装ケース2から流出させることによって、外装ケース2を縮径変形させる。すなわち、外装ケース2は、上述した形状操作部4の作用によって、かかる形状操作部4と一体化した状態を維持しつつ、流体3を流出して縮径変形する。この場合、外装ケース2は、上述した形状操作部4の筐体5の外径寸法に合わせて縮径変形する。
つぎに、外装ケース2を縮径変形させる形状操作部4の動作について説明する。図4は、所望のタイミングで外装ケース2を縮径変形させる形状操作部4の制御部9の処理手順を例示するフローチャートである。形状操作部4が所望のタイミングで外装ケース2を縮径変形させる場合、制御部9は、図4に例示する処理手順を行う。
具体的には、図4に示すように、制御部9は、トリガ発生部8が所望のタイミングで発生したトリガ信号を受信し(ステップS101)、この受信したトリガ信号に基づいて、外装ケース2の内外を連通させる(ステップS102)。このステップS101,S102において、トリガ発生部8は、制御部9にトリガ信号を送信することによって外装ケース2の縮径変形を促す。制御部9は、このトリガ信号によって外装ケース2の縮径変形を促された場合に、外装ケース2の連通部2bに針6を突き刺すように駆動部7を制御し、これによって、この連通部2bに貫通孔を形成する。制御部9は、このように連通部2bに貫通孔を形成することによって、外装ケース2の内外を連通させる。
制御部9は、このように外装ケース2の内外を連通させることによって、外装ケース2の内容物すなわち流体3を流出させ(ステップS103)、この流体3の流出に伴って外装ケース2を縮径変形させる(ステップS104)。この場合、流体3は、外装ケース2の収縮作用によって、連通部2bの貫通孔から外装ケース2の外部に流出するとともに、外装ケース2に対する圧力(すなわち外装ケース2を膨脹させる押圧力)を減少させる。外装ケース2は、かかる流体3の圧力減少に伴って収縮し、最終的に、形状操作部4の筐体5の外径寸法に合わせて縮径変形する。
つぎに、本発明の実施の形態1にかかるプレテストカプセル1の外装ケース2の縮径変形について具体的に説明する。図5は、本発明の実施の形態1にかかるプレテストカプセル1の外装ケース2の縮径変形を説明するための模式図である。
プレテストカプセル1は、被検者に対するカプセル型医療装置の管腔通過性を確認するために、カプセル型医療装置を経口摂取する前の被検者に経口摂取される。被検者に経口摂取されたプレテストカプセル1は、この被検者の管腔内部を蠕動運動等によって進行する。かかるプレテストカプセル1は、被検者の管腔内部に狭窄部等のカプセル型医療装置の進行を妨げる通過障害が存在する場合、この通過障害を通過できず、この結果、管腔内部において滞留する。この場合、プレテストカプセル1は、形状操作部4と一体化した状態を維持しつつ、所望のタイミングで外装ケース2を縮径変形し、この結果、かかる通過障害を容易に通過することができる。
具体的には、図5に示すように、プレテストカプセル1は、外装ケース2が初期の状態(すなわちカプセル型医療装置と略同等の外径寸法を有するカプセル形状を形成している状態)である場合、カプセル型医療装置の進行を妨げる通過障害の一例である狭窄部Pを通過できずに滞留する。ここで、かかるプレテストカプセル1の外装ケース2は、上述した形状操作部4の作用によって、連通部2bの貫通孔から流体3を流出しつつ縮径変形する。この場合、外装ケース2は、形状操作部4を内包した状態(すなわち形状操作部4と一体化した状態)を維持しつつ収縮し続け、最終的に、カプセル型医療装置と略同等の外径寸法を有する初期の状態から形状操作部4と略同等な外径寸法を有する状態に縮径変形する。
このように形状操作部4と一体化した状態を維持しつつ縮径変形した外装ケース2は、その破片または残骸を管腔内部に散在させることなく、形状操作部4と略同等な外径寸法を有する立体形状(具体的にはカプセル形状)を形成できる。その後、かかる縮径変形後の外装ケース2および形状操作部4(すなわち縮径変形後のプレテストカプセル1)は、蠕動運動等によって狭窄部Pを容易に通過することができ、最終的に、外装ケース2の破片または残骸を管腔内部に残留させることなく、排泄物とともに被検者の体外に自然排出される。
一方、かかる外装ケース2の縮径変形の際に流出した流体3は、上述した外装ケース2等と別体の状態であっても、狭窄部P等の通過障害を難なく通過して、被検者の体外に容易に排出される。このため、かかる流体3は、被検者に対するカプセル型医療装置の管腔通過性を確認後、この被検者の管腔内部に殆ど残留しておらず、この被検者にカプセル型医療装置を摂取させて被検者の臓器内部を検査する各種臓器内検査を阻害しない。なお、流体3は、人体に対して無害な気体であればよいが、上述したように無色透明の気体であることが望ましい。何故ならば、流体3が無色透明であれば、カプセル型医療装置の管腔通過性を確認後に被検者の管腔内部に流体3が残留した場合であっても、この被検者にカプセル型医療装置を摂取させて行う各種臓器内検査が流体3に起因して阻害されることを確実に防止できるからである。
他方、形状操作部4は、上述したように、トリガ発生部8に予め設定された所望の時間が経過したタイミングで外装ケース2を縮径変形させる。ここで、被検者に経口摂取されたカプセル型医療装置が管腔内部を順次通過して所望の検査対象臓器に到達するまでに必要な時間を所望の時間としてトリガ発生部8に設定した場合、形状操作部4は、かかるトリガ発生部8に設定された所望の時間が経過したタイミング、すなわち、被検者に経口摂取されたプレテストカプセル1が所望の検査対象臓器に到達するまでに通常必要な時間が経過したタイミング(すなわち所望のタイミング)で外装ケース2を縮径変形させることができる。かかる形状操作部4は、この所望の検査対象臓器に至るまでの被検者の管腔内部に狭窄部等の通過障害が存在する場合であっても、このような所望のタイミングで外装ケース2を縮径変形させることによって、この通過障害に起因してプレテストカプセル1が管腔内部に過剰に滞留することを防止できる。
例えば、被検者に経口摂取されたカプセル型医療装置が管腔内部を順次通過して検査対象臓器である大腸に到達するまでに必要な時間をトリガ発生部8に設定した場合、形状操作部4は、被検者に経口摂取されたプレテストカプセル1が大腸に到達するまでに通常必要な時間(大腸到達時間)が経過したタイミングで外装ケース2を縮径変形させることができる。かかる形状操作部4は、この所望の検査対象臓器に至るまでの被検者の管腔内部(例えば小腸)に存在する狭窄部等の通過障害に起因してプレテストカプセル1が大腸に到達できない場合であっても、この大腸到達時間が経過したタイミングで外装ケース2を縮径変形させることによって、このプレテストカプセル1が過剰に管腔内部に滞留することを防止できる。
なお、かかる形状操作部4が外装ケース2を縮径変形させる所望のタイミング、すなわちトリガ発生部8に予め設定する所望の時間は、カプセル型医療装置またはプレテストカプセル1が経口摂取されてから所望の検査対象臓器に到達するまでに必要な時間に限らず、被検者に対するカプセル型医療装置の管腔通過性を確認するために必要な時間であってもよいし、被検者の管腔内部にプレテストカプセル1を存在させる必要最小限の時間であってもよい。
ここで、上述したような構成を有するプレテストカプセル1は、カプセル型医療装置の管腔通過性を確認するために被検者に経口摂取された後、この被検者の管腔内部に狭窄部等の通過障害が存在する場合、この通過障害によって滞留する。この場合、医師または看護師等のユーザ(検査者)は、被検者にプレテストカプセル1を経口摂取させてから所定の時間が経過しても、この被検者の体外に排出されるべきプレテストカプセル1を確認できない。このことに基づいて、ユーザは、この被検者に対するカプセル型医療装置の管腔通過性に問題あり(すなわち管腔内部に狭窄部等の通過障害が存在するため、所望の検査対象臓器にカプセル型医療装置を到達させることが困難である)と判断する。
なお、かかる被検者の管腔内部に滞留しているプレテストカプセル1は、上述したように、外装ケース2の破片または残骸等を管腔内部に散在させずに所望のタイミングで外装ケース2を縮径変形させて、排泄物とともに被検者の体外に自然排出される。
一方、かかるプレテストカプセル1は、この被検者の管腔内部に狭窄部等の通過障害が存在しない場合、この被検者の体内に導入予定のカプセル型医療装置の到達目的部位(すなわち所望の検査対象臓器)に蠕動運動等によって到達し、その後、排泄物とともに被検者の体外に排出される。この場合、ユーザは、被検者にプレテストカプセル1を経口摂取させてから所定の時間が経過するまでに、この被検者の体外に排出されたプレテストカプセル1を確認できる。このことに基づいて、ユーザは、この被検者に対するカプセル型医療装置の管腔通過性に問題なし(すなわち被検者に経口摂取されたカプセル型医療装置が管腔内部を順次通過して所望の検査対象臓器に到達可能である)と判断する。
なお、被検者の臓器内部に導入されるカプセル型医療装置として、例えば、撮像機能および無線通信機能を備えたカプセル型内視鏡、生体内のpHを計測するカプセル型pH計測装置、生体内に薬剤を散布または注射する機能を備えたカプセル型薬剤投与装置、および生体内の物質を採取するカプセル型採取装置等が挙げられる。
以上、説明したように、本発明の実施の形態1では、流体を内包する伸縮自在な外装ケースと、この外装ケースの立体形状を操作する形状操作部とを備え、この外装ケースが、内包した流体の圧力によって膨張して、所望のカプセル型医療装置と略同等の外径寸法を有する立体形状を形成し、この形状操作部が、この立体形状を形成した外装ケースから流体を流出することによって、この外装ケースを縮径変形させるようにし、この外装ケースが、この形状操作部と一体化した状態を維持しつつ、この流体の流出による圧力減少に伴って縮径変形するように構成した。このため、被検者内部の所望の臓器(検査対象臓器)に到達するまでのカプセル型医療装置の管腔通過性を確認する際、このカプセル型医療装置と略同等の外径寸法を有する外装ケースの立体形状を管腔内部において維持でき、この被検者に対するカプセル型医療装置の管腔通過性を確認した後、この外装ケースの破片または残骸等を管腔内部に散在させることなく、カプセル型医療装置に比して小さい外径寸法を有する立体形状を形成するように外装ケースを縮径変形することができる。この結果、被検者内部の所望の臓器に到達するまでのカプセル型医療装置の管腔通過性を確認できるとともに、かかる管腔通過性を確認した後に被検者の体外に容易に排出できる管腔通過確認装置を実現することができる。
また、予め形状操作部に設定された所望の時間が経過したタイミングで形状操作部が外装ケースを縮径変形させるので、本発明にかかる管腔通過確認装置(プレテストカプセル)を被検者に経口摂取させてから所望の時間が経過したタイミング(すなわち所望のタイミング)で外装ケースを縮径変形することができる。この結果、被検者の管腔内部における管腔通過確認装置の滞留時間を最小限に抑えることができ、たとえ被検者の管腔内部に狭窄部等の通過障害が存在する場合であっても、この通過障害に起因して管腔通過確認装置が管腔内部に過剰に滞留することを防止できる。
さらに、被検者に摂取させるカプセル型医療装置と略同等の外径寸法を有するとともに、このカプセル型医療装置に略相似する立体形状(すなわちカプセル形状)を形成するように外装ケースを膨張させているので、実際にカプセル型医療装置を被検者の体内に導入した場合に近い状態で被検者に対するカプセル型医療装置の管腔通過性を確認することができる。
また、伸縮自在な外装ケースを膨張させることによって、カプセル型医療装置と略同等の外径寸法さらには同様の立体形状を形成しているので、多種多様な立体形状および外径寸法を外装ケースによって容易に形成することができる。この結果、多種多様な立体形状のカプセル型医療装置にフレキシブルに対応して多種多様な立体形状の管腔通過確認装置を容易に準備することができ、多種多様な立体形状のカプセル型医療装置の管腔通過性を容易に確認することができる。
(実施の形態2)
つぎに、本発明の実施の形態2について説明する。上述した実施の形態1では、外装ケース2に内包した流体3の圧力によって外装ケース2の外径寸法を維持していたが、この実施の形態2では、外装ケース2の径方向を支持する支持部材を外装ケース2の内部にさらに備え、この支持部材による支持力と流体3の圧力とによって外装ケース2の外径寸法を維持するようにしている。
図6は、本発明の実施の形態2にかかるプレテストカプセルの一構成例を示す縦断面模式図である。図6に示すように、この実施の形態2にかかるプレテストカプセル15は、上述した実施の形態1にかかるプレテストカプセル1と同様の外装ケース2の内部に、外装ケース2の径方向を支持する支持部材16と、この支持部材16を固定する固定部17とをさらに備える。その他の構成は実施の形態1と同じであり、同一構成部分には同一符号を付している。
支持部材16は、立体形状を形成した外装ケース2の長手方向の中心軸CLに対して垂直な方向(すなわち外装ケース2の径方向)を支持する部材であり、図6に示すように、外装ケース2の内部(望ましくは外装ケース2内部における中心軸CLの中点部近傍)に配置される。この場合、支持部材16は、一端が形状操作部4(詳細には筐体5)に対して固定され、他端が固定部17に対して固定される。固定部17は、外装ケース2の内表面における形状操作部4と対向する位置に設けられる。かかる固定部17と形状操作部4とに両端が接続された支持部材16は、形状操作部4および固定部17を介して外装ケース2に径方向の支持力を印加し、この支持力によって、流体3の圧力の径方向成分(すなわち外装ケース2の径方向に対する流体3の圧力)を補強する。
また、支持部材16は、流体3が外装ケース2から流出することによって流体3の圧力(すなわち流体3が外装ケース2を内側から押圧する押圧力)が減少した場合、この流体3の圧力減少に伴って外装ケース2の径方向に収縮する。すなわち、かかる支持部材16の支持力F1は、カプセル型医療装置と略同等な外径寸法を形成した状態において外装ケース2に潜在する外装ケース2の径方向の収縮力F2に比して弱い力であり、かかる支持力F1を有する支持部材16は、上述した外装ケース2の縮径変形を阻害しない。なお、外装ケース2に内包された流体3の圧力による径方向の押圧力F3は、この外装ケース2の径方向の収縮力F2と同等である。
かかる支持部材16による支持力F1と流体3の押圧力F3とが内側から印加された外装ケース2は、蠕動運動等によって外装ケース2に印加される外力に対抗する径方向の力を強化することができ、これによって、カプセル型医療装置と略同等の外径寸法をより強固に維持することができる。かかる支持部材16をさらに備えたプレテストカプセル15は、蠕動運動等による外力によって外装ケース2が意図せず縮径変形することを抑制できる。この結果、被検者に対するカプセル型医療装置の管腔通過性をより高精度に確認することができるようになる。
なお、上述した支持部材16は、外装ケース2の収縮力F2に比して弱い支持力F1を有する(潜在する)部材であれば、棒状部材または板状部材であってもよいし、棒状、板状、またはコイル状のばね部材であってもよい。また、支持部材16は、所定の温度以上に加熱された場合に膨張または収縮するSMAコイル等の形状記憶部材であってもよく、外装ケース2を縮径変形させる際に、所定の温度以上に加熱または所定の温度以下に冷却して形状記憶部材を径方向に収縮してもよい。
以上、説明したように、本発明の実施の形態2では、所望のカプセル型医療装置と略同等の外径寸法を形成した外装ケース(すなわち流体によって膨張した状態の外装ケース)の径方向を支持する支持部材を外装ケースの内部にさらに備えるようにし、その他を上述した実施の形態1と同様に構成した。このため、上述した実施の形態1と同様の作用効果を享受するとともに、外装ケースに対して印加される外力に対抗する径方向の力を強化することができ、これによって、カプセル型医療装置と略同等の外径寸法をより強固に維持することができる。この結果、蠕動運動等によって外装ケースが意図せずに縮径変形することを抑制でき、被検者に対するカプセル型医療装置の管腔通過性をより高精度に確認することができる。
(実施の形態3)
つぎに、本発明の実施の形態3について説明する。上述した実施の形態1では、外装ケース2の連通部2bに貫通孔を形成することによって、外装ケース2の内外を連通させていたが、この実施の形態3では、外装ケースの内外を連通する連通管路を形状操作部の筐体に形成し、この連通管路を介した外装ケースの内外の連通状態と遮断状態とを切り替えるようにしている。
図7は、本発明の実施の形態3にかかるプレテストカプセルの一構成例を示す縦断面模式図である。図7に示すように、この実施の形態3にかかるプレテストカプセル21は、上述した実施の形態1にかかるプレテストカプセル1の外装ケース2に代えて外装ケース22を有し、形状操作部4に代えて形状操作部24を有する。その他の構成は実施の形態1と同じであり、同一構成部分には同一符号を付している。
外装ケース22は、例えばラテックスまたはシリコーンゴム等の弾性部材を用いて実現され、上述した実施の形態1にかかるプレテストカプセル1の外装ケース2と同様に、流体3の圧力によって膨張して、所望のカプセル型医療装置と略同等の外径寸法を有する立体形状(望ましくはカプセル型医療装置に略相似するカプセル形状)を形成する。一方、外装ケース22は、上述した実施の形態1の外装ケース2と異なって注入弁2aおよび連通部2b(図2参照)を有しておらず、かかる注入弁2aおよび連通部2bの貫通孔の代わりに、後述する形状操作部24の連通管路25aを介して流体3を流入または流出する。すなわち、外装ケース22は、上述した実施の形態1の形状操作部4の代わりに、連通管路25aを有する形状操作部24を内包し、この内包した形状操作部24の連通管路25aと連通する開口部22aを有する。かかる外装ケース22は、この開口部22aと連通する形状操作部24の連通管路25aを介して流体3を流入または流出し、この連通管路25aを介した流体3の流出に伴って収縮する。この場合、外装ケース22は、最終的に、形状操作部24の外径寸法に合わせて縮径変形する。
形状操作部24は、外装ケース22の内外を連通するための連通管路25aを有し、この連通管路25aと開口部22aとが連通する態様で外装ケース2の内部に固定配置される。この場合、かかる形状操作部24の外表面(後述する筐体25の外壁面)と外装ケース22の少なくとも開口部22aの周縁部とが固着される。これによって、かかる開口部22aが外装ケース22の破裂を誘発することを防止している。また、形状操作部24は、所望のタイミングで連通管路25aを遮断状態または連通状態に切り替えることができ、この連通管路25aを連通状態に切り替えることによって、外装ケース22内部の流体3を連通管路25aを介して外装ケース22の外部に流出する。これによって、形状操作部24は、外装ケース22を膨脹させている流体3の圧力を減少させて、この外装ケース22を縮径変形させる。かかる形状操作部24は、上述した実施の形態1の形状操作部4と同様に、縮径変形後の外装ケース22の最終的な外径寸法(さらには最終的な立体形状)を規定する。
つぎに、形状操作部24の構成について詳細に説明する。図8は、本発明の実施の形態3にかかるプレテストカプセル21の形状操作部24の一構成例を模式的に示すブロック図である。図8に示すように、形状操作部24は、上述した実施の形態1の形状操作部4(図3参照)の筐体5に代えて筐体25を有し、針6に代えて連通管路25aの遮断部材26を有し、駆動部7に代えて遮断部材26の駆動部27を有する。なお、かかる形状操作部24の制御部9は、トリガ発生部8が所望のタイミングで発生したトリガ信号に基づいて、この駆動部27の駆動(すなわち連通管路25aを遮断する遮断部材26の開閉駆動)を制御し、この駆動部27の駆動制御を通して、外装ケース22の内外を連通管路25aを介して連通状態または遮断状態に切り替えさせる。その他の構成は実施の形態1と同じであり、同一構成部分には同一符号を付している。
筐体25は、形状操作部24の各構成部(遮断部材26、駆動部27、トリガ発生部8、制御部9、および電源部10)を内包する構造体であり、上述した連通管路25aを有する。筐体25は、連通管路25aと外装ケース22の開口部22aとを連通させる態様で外装ケース22の内部に固定配置される。この場合、筐体25の外壁面と外装ケース22の内表面における少なくとも開口部22aの周縁部とが固着される。また、筐体25は、上述した実施の形態1の形状操作部4の筐体5と同様に、少なくともカプセル型医療装置に比して小さい外径寸法をもつ立体形状を有し、望ましくは、カプセル型医療装置に略相似するカプセル形状を有する。かかる筐体25は、上述した実施の形態1の形状操作部4の筐体5と同様に、その外壁面と外装ケース22の内表面とを密着させる態様で外装ケース22によって覆われることによって、縮径変形後の外装ケース22の最終的な外径寸法および最終的な立体形状を規定する。この場合、外装ケース22は、かかる筐体25の外径寸法に合わせて縮径変形した状態であり、この外装ケース22の外径寸法と筐体25の外径寸法とが略等しくなるとともに、この外装ケース22の立体形状と筐体25の立体形状とが略等しくなる。
遮断部材26は、外装ケース22の内外を連通する連通管路25aを閉じる(すなわち連通管路25aを介した外装ケース22の内外の連通を遮断する)板状部材であり、駆動部27に接続される。駆動部27は、制御部9の制御に基づいて駆動し、この遮断部材26を開閉する。この場合、駆動部27は、予めトリガ発生部8に設定された所望の時間が経過したタイミング(すなわち上述した実施の形態1と同様の所望のタイミング)で遮断部材26を開駆動する。かかる駆動部27は、連通管路25aを閉じた状態の遮断部材26を所望のタイミングで開駆動することによって、この連通管路25aの遮断状態を所望のタイミングで連通状態に切り替える。この結果、外装ケース22の内部領域と外部領域とは、所望のタイミングで連通管路25aを介して連通状態になる。このように連通管路25aを介して外装ケース22の内外が連通した場合、流体3は、この連通管路25a内を流通して外装ケース22の外部に流出する。かかる遮断部材26および駆動部27は、外装ケース22の内外を連通する連通管路25aを所望のタイミングで連通状態または遮断状態に切り替える連通機構として機能する。
なお、かかる駆動部27は、制御部9の制御に基づいて遮断部材26を閉駆動し、これによって、所望のタイミングで連通管路25aを連通状態から遮断状態に切り替えてもよい。この場合、形状操作部24は、外部からの制御信号を受信する受信部(図示せず)をさらに備え、制御部9は、連通管路25aを介して外装ケース22の内部に必要量の流体3が注入されたタイミングで外部から送信された制御信号をこの受信部を介して取得し、この取得した制御信号に基づいて駆動部27に遮断部材26の閉駆動を行わせてもよい。一方、かかる遮断部材26の表面または遮断部材26の摺動経路にOリング等のシール部材を設け、これによって、遮断状態の連通管路25aから流体3が漏出することを防止してもよい。
このような構成を有する形状操作部24は、上述した外装ケース22に内包された状態を維持しつつ、所望のタイミングで流体3を外装ケース22から流出させることによって、外装ケース22を縮径変形させる。すなわち、外装ケース22は、上述した形状操作部24の作用によって、かかる形状操作部24と一体化した状態を維持しつつ、流体3を流出して縮径変形する。この場合、かかる形状操作部24の制御部9は、上述したステップS102において、針6によって貫通孔を形成する代わりに、遮断部材26の開駆動を駆動部27に行わせることによって、外装ケース22の内外を連通させる。
以上、説明したように、本発明の実施の形態3では、外装ケースの内外を連通する連通管路を形状操作部の筐体に形成し、この連通管路の連通状態と遮断状態とを所望のタイミングで切り替え、連通状態に切り替わった連通管路を介して外装ケースから流体を流出し、この連通管路を介した流体の流出に伴って外装ケースを縮径変形させるようにし、その他を上述した実施の形態1と同様に構成した。このため、上述した実施の形態1と同様の作用効果を享受するとともに、外装ケースに貫通孔を形成する場合に比して簡易に、外装ケースの内外を連通する連通経路を形成することができる。
また、単一の連通管路を介して、外装ケースの内部に流体を注入し、または外装ケースの外部に流体を流出することができるので、外装ケースに流体を注入するための逆止弁構造の注入弁と、外装ケースから流体を流出するための貫通孔を形成するための連通部とを外装ケースに形成する必要がなく、この結果、本発明にかかる管腔通過確認装置をより簡易に製造することができる。
(実施の形態4)
つぎに、本発明の実施の形態4について説明する。上述した実施の形態1では、形状操作部4の筐体5の外径寸法(すなわち最終的な外径寸法)に合わせて外装ケース2を連続的に縮径変形させていたが、この実施の形態4では、外装ケース2に比して小さい外径寸法を形成する内部ケースを外装ケース2にさらに内包し、この内部ケースの外径寸法に合わせた第1段階目の縮径変形と、形状操作部の筐体の外径寸法に合わせた第2段階目の縮径変形とを外装ケース2に段階的に行わせるようにしている。
図9は、本発明の実施の形態4にかかるプレテストカプセル31の一構成例を示す縦断面模式図である。図9に示すように、この実施の形態4にかかるプレテストカプセル31は、上述した実施の形態1にかかるプレテストカプセル1の外装ケース2の内部に、流体33を内包する伸縮自在な内部ケース32をさらに有し、形状操作部4に代えて形状操作部34を有する。この場合、形状操作部34は、上述した実施の形態3の形状操作部24と同様の連通管路25aを有し、内部ケース32に形成された開口部22aと連通管路25aとを連通させる態様で内部ケース32の内部に固定配置される。また、外装ケース2は、形状操作部34の作用によって、内部ケース32の外径寸法に合わせて収縮する第1段階目の縮径変形(以下、第1縮径変形という)と、形状操作部34の外径寸法に合わせて収縮する第2段階目の縮径変形(以下、第2縮径変形という)とを段階的に行う。その他の構成は実施の形態1と同じであり、同一構成部分には同一符号を付している。
内部ケース32は、例えばラテックスまたはシリコーンゴム等の弾性部材を用いて実現され、内容物の圧力によって膨張して立体形状を形成する。具体的には、内部ケース32は、連通管路25aを有する形状操作部34と、この連通管路25aを介して注入された流体33とを内包する。内部ケース32は、この内包した流体33の圧力によって膨張して、外装ケース2に比して小さく且つ形状操作部34に比して大きい外径寸法を形成する。すなわち、この内部ケース32の外径寸法は、外装ケース2によって模擬される外径寸法を有するカプセル型医療装置に比して小型のカプセル型医療装置と略同等であり、形状操作部34の外径寸法は、かかる小型のカプセル型医療装置に比して小さい。この場合、内部ケース32は、この小型のカプセル型医療装置と略同等の外径寸法を径方向の直径として有する筒状の立体形状を形成する。
かかる内部ケース32は、内包した流体33の圧力によって、この小型のカプセル型医療装置と略同等な外径寸法および立体形状を維持しつつ、外装ケース2の内部に固定配置される。このように外装ケース2に内包された内部ケース32は、第1段階目の縮径変形後の外装ケース2の外径寸法および立体形状を規定する。詳細には、かかる内部ケース32は、その外表面と外装ケース2の内表面とを密着させる態様で外装ケース2によって覆われることによって、この外装ケース2の外径寸法および立体形状を規定する。この場合、外装ケース2は、かかる内部ケース32の外径寸法に合わせて縮径変形した(すなわち第1縮径変形を行った)状態であり、この状態における外装ケース2の外径寸法および立体形状が内部ケース32と略等しくなる。
また、内部ケース32は、上述したように形状操作部34を内包し、この内包した形状操作部34の連通管路25aを介して流体33を流出する。内部ケース32は、この流体33の流出に伴って収縮し、最終的に、形状操作部34の外径寸法に合わせて縮径変形する。この場合、第1縮径変形後の外装ケース2は、内部ケース32に覆い重なった態様を維持しつつ、この内部ケース32とともに収縮して、最終的に、形状操作部34の外径寸法に合わせて縮径変形する(第2縮径変形)。このように外装ケース2が第2縮径変形を行った場合、内部ケース32は、形状操作部34の外壁面に覆い重なった状態であり、外装ケース2は、この内部ケース32の外表面に覆い重なった状態である。すなわち、かかる第2縮径変形後の外装ケース2の外径寸法および立体形状と、縮径変形後の内部ケース32の最終的な外径寸法および立体形状と、形状操作部34の外径寸法および立体形状とが、各々略等しくなる。
なお、内部ケース32は、流体33の圧力によって小型のカプセル型医療装置と略同等の外径寸法を形成するとともに、この小型のカプセル型医療装置と略同様のカプセル形状を形成することが望ましい。また、かかるカプセル型医療装置と小型のカプセル型医療装置とが略相似する場合、内部ケース32は、このカプセル型医療装置に略相似する立体形状を形成した外装ケース2に略相似することが望ましい。
流体33は、内部ケース32を膨脹させるために内部ケース32内に注入される。具体的には、流体33は、上述した流体3と同様の気体、例えば空気(大気)、酸素、二酸化炭素、窒素等の人体に無害な無色透明の気体であり、内部ケース32が内包した形状操作部34の連通管路25aを介して内部ケース32の内部に注入される。かかる内部ケース32内に注入された流体33は、図9の太線矢印に示されるように、内部ケース32の内表面に対して圧力を印加することによって、上述したように内部ケース32を膨張させる。かかる内部ケース32内の流体33の圧力は、少なくとも内部ケース32の収縮力に比して強く、上述した連通管路25aが遮断状態であれば、臓器の蠕動運動によって内部ケース32に外圧が加えられた場合であっても、小型のカプセル型医療装置と略同等な内部ケース32の外径寸法(さらには小型のカプセル型医療装置と同様の外形)を維持する。
形状操作部34は、内部ケース32の内外を連通するための連通管路25aを有し、この連通管路25aと内部ケース32の開口部22aとが連通する態様で内部ケース32の内部に固定配置される。この場合、かかる形状操作部34の外表面(後述する筐体35の外壁面)と内部ケース32の少なくとも開口部22aの周縁部とが固着される。これによって、かかる開口部22aが内部ケース32の破裂を誘発することを防止している。
また、形状操作部34は、上述した実施の形態1の形状操作部4と略同様に、外装ケース2の連通部2bに所望のタイミングで貫通孔(すなわち外装ケース2の内外を連通する連通孔)を形成し、外装ケース2に内包された流体3をこの貫通孔を介して外装ケース2の外部に流出する。これによって、形状操作部34は、外装ケース2を膨張させている流体3の圧力を減少させて、この外装ケース2を第1縮径変形させる。また、形状操作部34は、所望のタイミングで連通管路25aを遮断状態または連通状態に切り替えることができ、この連通管路25aを連通状態に切り替えることによって、内部ケース32内の流体33を連通管路25aを介して内部ケース32の外部に流出する。これによって、形状操作部34は、内部ケース32を膨脹させている流体33の圧力を減少させて、この内部ケース32を縮径変形させる。この場合、形状操作部34は、この内部ケース32とともに外装ケース2を第2縮径変形させる。かかる形状操作部34は、上述した実施の形態1の形状操作部4と同様に、縮径変形後の内部ケース32の最終的な外径寸法および立体形状と、第2縮径変形後の外装ケース2の最終的な外径寸法および立体形状とを規定する。
つぎに、形状操作部34の構成について詳細に説明する。図10は、本発明の実施の形態4にかかるプレテストカプセル31の形状操作部34の一構成例を模式的に示すブロック図である。図10に示すように、形状操作部34は、上述した実施の形態1の形状操作部4(図3参照)の筐体5に代えて、連通管路25aが形成された筐体35を有し、トリガ発生部8に代えて、段階的にトリガを発生するトリガ発生部38を有し、制御部9に代えて制御部39を有する。また、形状操作部34は、この連通管路25aを開閉する弁36と、この弁36を駆動する駆動部37とをさらに有する。その他の構成は実施の形態1と同じであり、同一構成部分には同一符号を付している。
筐体35は、形状操作部34の各構成部(針6、弁36、駆動部7,37、トリガ発生部38、制御部39、および電源部10)を内包する構造体であり、上述した連通管路25aを有する。筐体35は、連通管路25aと内部ケース32の開口部22aとを連通させる態様で内部ケース32の内部に固定配置される。この場合、筐体35の外壁面と内部ケース32の内表面における少なくとも開口部22aの周縁部とが固着される。また、筐体35は、内部ケース32によって模擬される外径寸法を有する小型のカプセル型医療装置に比して小さい外径寸法をもつ立体形状を有し、望ましくは、所望のカプセル型医療装置に略相似するカプセル形状を有する。かかる筐体35は、その外壁面と内部ケース32の内表面とを密着させる態様で内部ケース32によって覆われるとともに、この内部ケース32を介して外装ケース2の内表面と密着した態様で外装ケース2によって覆われることによって、縮径変形後の内部ケース32の最終的な外径寸法および立体形状と、第2縮径変形後の外装ケース2の最終的な外径寸法および立体形状とをともに規定する。この場合、かかる第2縮径変形後の外装ケース2の外径寸法および立体形状と、縮径変形後の内部ケース32の最終的な外径寸法および立体形状と、形状操作部34の外径寸法および立体形状とは、上述したように各々略等しくなる。
弁36は、内部ケース32の内外を連通する連通管路25aを連通状態または遮断状態に切り替えるためのものであり、駆動部37に接続される。駆動部37は、制御部39の制御に基づいて駆動し、この弁36を開閉する。この場合、駆動部37は、予めトリガ発生部38に設定された所望の時間が経過したタイミング(外装ケース2を第2縮径変形させる所望のタイミング)で弁36を開駆動する。かかる駆動部37は、連通管路25aを閉じた状態の弁36を所望のタイミングで開駆動することによって、この連通管路25aの遮断状態を所望のタイミングで連通状態に切り替える。この結果、内部ケース32の内外は、所望のタイミングで連通管路25a等を介して連通状態になる。
ここで、かかる駆動部37が弁36を開駆動するタイミング(すなわち内部ケース32の内外を連通させるタイミング)において、外装ケース2の連通部2bには、外装ケース2の内外を連通する貫通孔が針6によって既に形成されている。詳細には、駆動部7は、制御部39の制御に基づいて、内部ケース32の内外を連通させるタイミング以前の所望のタイミングで針6を往復動作する。この場合、針6は、筐体35および開口部22aを通って外装ケース2の連通部2bを突き刺し、その後、筐体35内に収納される。この結果、外装ケース2の内外を連通する貫通孔が、内部ケース32の内外を連通させるタイミング以前の所望のタイミングで連通部2bに形成される。
したがって、かかる駆動部37が弁36の開駆動を行って連通管路25aを連通状態に切り替えた場合、この連通管路25aおよび連通部2bの貫通孔を介して内部ケース32の内外が連通する。この場合、この内部ケース32内の流体33は、この連通管路25aおよび連通部2bの貫通孔を順次流通して外部に流出する。
かかる針6、弁36、および駆動部7,37は、第1段階目の所望のタイミングで外装ケース2の内外を連通して外装ケース2内の流体3を流出させ、この第1段階目の所望のタイミング以後の第2段階目の所望のタイミングで内部ケース32の内外を連通して内部ケース32内の流体33を流出させる連通機構として機能する。
なお、かかる駆動部37は、制御部39の制御に基づいて弁36を閉駆動し、これによって、所望のタイミングで連通管路25aを連通状態から遮断状態に切り替えてもよい。この場合、形状操作部34は、外部からの制御信号を受信する受信部(図示せず)をさらに備え、制御部39は、連通管路25aを介して内部ケース32の内部に必要量の流体33が注入されたタイミングで外部から送信された制御信号をこの受信部を介して取得し、この取得した制御信号に基づいて駆動部37に弁36の閉駆動を行わせてもよい。
トリガ発生部38は、複数の所望のタイミングで外装ケース2を段階的に縮径変形させるための複数のトリガを順次発生する。具体的には、トリガ発生部38は、例えばタイマー機能を有し、複数の所望時間が予め設定される。かかるトリガ発生部38は、上述した実施の形態1における形状操作部4のトリガ発生部8と同様に時間を計測するとともに、予め設定された所望時間が経過する都度、この所望時間が経過したタイミング(すなわち所望のタイミング)でトリガ信号を順次発生し、この発生したトリガ信号を制御部39に順次送信する。さらに具体的には、トリガ発生部38は、予め設定された複数の所望時間のうちの第1の所望時間が経過した場合に、外装ケース2の内外の連通を要求する(すなわち外装ケース2の縮径変形を促す)第1のトリガ信号を発生し、この発生した第1のトリガ信号を制御部39に送信する。その後、トリガ発生部38は、この第1の所望時間よりも以降の第2の所望時間が経過した場合に、内部ケース32の内外の連通を要求する(すなわち内部ケース32の縮径変形を促す)第2のトリガ信号を発生し、この発生した第2のトリガ信号を制御部39に送信する。
なお、かかるトリガ発生部38が発生する複数のトリガ信号のうちの第1のトリガ信号は、第1段階目の所望のタイミング(以下、第1のタイミングという)で外装ケース2の第1縮径変形を促す第1段階目のトリガであり、第2のトリガ信号は、この第1のタイミングよりも以降の第2段階目の所望のタイミング(以下、第2のタイミングという)で外装ケース2の第2縮径変形を促す第2段階目のトリガである。
制御部39は、複数の所望のタイミングで外装ケース2を段階的に縮径変形させるように駆動部7,37を制御する。具体的には、制御部39は、トリガ発生部38が第1のタイミングで発生した第1のトリガ信号を受信し、この受信した第1のトリガ信号に基づいて駆動部7を制御する。この場合、制御部39は、針6を往復動作させて外装ケース2の連通部2bに貫通孔を形成するよう駆動部7を制御する。このように駆動部7を制御することによって、制御部39は、第1のタイミングで外装ケース2の内外を連通させることができ、この結果、この第1のタイミングで外装ケース2を第1縮径変形させることができる。その後、制御部39は、トリガ発生部38が第2のタイミングで発生した第2のトリガ信号を受信し、この受信した第2のトリガ信号に基づいて駆動部37を制御する。この場合、制御部39は、弁36を開駆動させて連通管路25aを遮断状態から連通状態に切り替えるよう駆動部37を制御する。このように駆動部37を制御することによって、制御部39は、第2のタイミングで内部ケース32の内外を連通させることができ、この結果、この第2のタイミングで内部ケース32を外装ケース2とともに縮径変形させる、すなわち外装ケース2を第2縮径変形させることができる。
かかる制御部39は、トリガ発生部38が発生したトリガ信号(第1のトリガ信号、第2のトリガ信号)を受信する都度、上述したステップS101〜104(図4参照)と略同様の処理手順を繰り返し行う。すなわち、制御部39は、第1のトリガ信号を受信した場合、ステップS102において外装ケース2の内外を連通するよう駆動部7を制御し、その後、ステップS103において外装ケース2内の流体3を流出させ、ステップS104において外装ケース2を第1縮径変形させる。一方、制御部39は、第2のトリガ信号を受信した場合、ステップS102において内部ケース32の内外を連通するよう駆動部37を制御し、その後、ステップS103において内部ケース32内の流体33を流出させ、ステップS104において内部ケース32とともに外装ケース2を第2縮径変形させる。
このような構成を有する形状操作部34は、上述した内部ケース32を介して外装ケース2に内包された状態を維持しつつ、上述した第1のタイミングおよび第2のタイミングで流体3,33を外装ケース2または内部ケース32から流出させることによって、外装ケース2を多段階に縮径変形させる。
つぎに、本発明の実施の形態4にかかるプレテストカプセル31の外装ケース2が行う多段階の縮径変形について具体的に説明する。図11は、本発明の実施の形態4にかかるプレテストカプセル31の外装ケース2が行う多段階の縮径変形を説明するための模式図である。
プレテストカプセル31は、上述した実施の形態1にかかるプレテストカプセル1の場合と同様に、被検者に対するカプセル型医療装置の管腔通過性を確認するために、カプセル型医療装置を経口摂取する前の被検者に経口摂取される。被検者に経口摂取されたプレテストカプセル31は、この被検者の管腔内部を蠕動運動等によって進行し、この被検者の管腔内部に狭窄部等の通過障害が存在する場合、この通過障害を通過できずに管腔内部において滞留する。
具体的には、図11に示すように、プレテストカプセル31は、外装ケース2が初期の状態(すなわちカプセル型医療装置と略同等の外径寸法を有するカプセル形状を形成している状態)である場合、管腔内部の狭窄部Pを通過できずに滞留する。ここで、かかるプレテストカプセル31の外装ケース2は、上述した形状操作部34の第1段階目の作用によって、第1のタイミングで連通部2bの貫通孔から流体3を流出しつつ第1縮径変形する。この場合、外装ケース2は、内部ケース32とともに形状操作部34を内包した状態(すなわち形状操作部34と一体化した状態)を維持しつつ収縮し続け、この初期の状態から内部ケース32と略同等な外径寸法を有する状態に縮径変形する(すなわち第1縮径変形を行う)。
なお、かかる外装ケース2が第1縮径変形する場合、内部ケース32は、この外装ケース2によって模擬された外径寸法を有するカプセル型医療装置に比して小さい外径寸法を有する小型のカプセル型医療装置と略同等の外径寸法を維持する。
一方、この狭窄部Pが小型のカプセル型医療装置(すなわち内部ケース32によって模擬される外径寸法を有するカプセル型医療装置)の進行をも妨げる通過障害である場合、上述した第1縮径変形後のプレテストカプセル31は、この狭窄部Pを通過できずに滞留する。かかる第1縮径変形後のプレテストカプセル31の外装ケース2は、上述した形状操作部34の第2段階目の作用によって、第2のタイミングで流体33を流出しつつ第2縮径変形する。この場合、内部ケース32は、第2のタイミングで連通管路25aから流体33を流出しつつ、形状操作部34の外径寸法に合わせて外装ケース2とともに縮径変形する。かかる外装ケース2は、内部ケース32とともに形状操作部34を内包した状態(すなわち形状操作部34と一体化した状態)を維持しつつ収縮し続け、最終的に、この第1縮径変形後の状態から形状操作部34と略同等な外径寸法を有する状態に縮径変形する(すなわち第2縮径変形を行う)。
このように形状操作部34と一体化した状態を維持しつつ第1縮径変形および第2縮径変形を段階的に行う外装ケース2は、その破片または残骸を管腔内部に散在させることなく、膨張状態の内部ケース32と略同等な外径寸法を有する立体形状(具体的には小型のカプセル型医療装置と同様のカプセル形状)と、形状操作部34と略同等な外径寸法を有する立体形状(具体的にはカプセル形状)とを順次形成できる。その後、かかる第1縮径変形後または第2縮径変形後のプレテストカプセル31(具体的には外装ケース2、内部ケース32、および形状操作部34)は、蠕動運動等によって狭窄部Pを容易に通過することができ、最終的に、外装ケース2の破片または残骸を管腔内部に残留させることなく、排泄物とともに被検者の体外に自然排出される。
なお、かかる内部ケース32の縮径変形の際に流出した流体33は、上述した流体3と同様に、狭窄部P等の通過障害を難なく通過して、被検者の体外に容易に排出される。このため、かかる流体33は、被検者に対するカプセル型医療装置の管腔通過性を確認後、この被検者の管腔内部に殆ど残留しておらず、この被検者にカプセル型医療装置を摂取させて被検者の臓器内部を検査する各種臓器内検査を阻害しない。なお、流体33は、上述した流体3と同様に、人体に対して無害な気体であればよいが、上述したように無色透明の気体であることが望ましい。
一方、形状操作部34のトリガ発生部38に予め設定される複数の所望時間のうちの第1の所望時間として、被検者に経口摂取されたカプセル型医療装置が所望の検査対象臓器を通過するまでに必要な時間が設定された場合、形状操作部34は、かかるトリガ発生部38に設定された第1の所望時間が経過した第1のタイミング、すなわち、被検者に経口摂取されたプレテストカプセル31が所望の検査対象臓器を通過するまでに通常必要な時間が経過したタイミングで外装ケース2を第1縮径変形させることができる。また、形状操作部34は、かかるトリガ発生部38に設定された第2の所望時間(上述した第1の所望時間より以降の時間)が経過した第2のタイミング、例えば、被検者に経口摂取されたプレテストカプセル31が狭窄部P等の通過障害によって管腔内部で滞留してから所定時間が経過したタイミングで外装ケース2を第2縮径変形させることができる。かかる形状操作部34は、この所望の検査対象臓器に至るまでの被検者の管腔内部に狭窄部等の通過障害が存在する場合であっても、このような所望のタイミング(第1または第2のタイミング)で外装ケース2を段階的に縮径変形させることによって、この通過障害に起因してプレテストカプセル31が管腔内部に過剰に滞留することを防止できる。
ここで、上述したような構成を有するプレテストカプセル31は、所定のカプセル型医療装置の管腔通過性を確認するために被検者に経口摂取された後、この被検者の管腔内部に狭窄部等の通過障害が存在する場合、この通過障害によって滞留する。この場合、医師または看護師等のユーザ(検査者)は、被検者にプレテストカプセル31を経口摂取させてから所定の時間が経過しても、この被検者の体外に排出されるべきプレテストカプセル31を確認できない。このことに基づいて、ユーザは、この被検者に対する所定のカプセル型医療装置の管腔通過性に問題あり(すなわち管腔内部に狭窄部等の通過障害が存在するため、この所定のカプセル型医療装置を所望の検査対象臓器に到達させることが困難である)と判断する。
また、被検者の管腔内部に滞留したプレテストカプセル31は、上述した第1のタイミングで外装ケース2を第1縮径変形させる。この場合、第1縮径変形後のプレテストカプセル31の外径寸法(具体的には第1縮径変形後の外装ケース2の外径寸法)は、初期の状態の外装ケース2によって外径寸法を模擬された所定のカプセル型医療装置に比して小さい外径寸法を有する小型のカプセル型医療装置と略同等である。ユーザは、上述した所定の時間から更に所定の時間が経過しても、この被検者の体外に排出されるべき第1縮径変形後のプレテストカプセル31を確認できない場合、この被検者に対する小型のカプセル型医療装置の管腔通過性に問題あり(すなわち、この小型のカプセル型医療装置を所望の検査対象臓器に到達させることが困難である)と判断する。一方、ユーザは、この被検者の体外に排出された第1縮径変形後のプレテストカプセル31を確認できた場合、この被検者に対する小型のカプセル型医療装置の管腔通過性に問題なし(すなわち、この小型のカプセル型医療装置を所望の検査対象臓器に到達させることが可能である)と判断する。
なお、かかる被検者の管腔内部に滞留しているプレテストカプセル31は、上述したように、外装ケースの破片または残骸等を管腔内部に散在させずに所望のタイミングで外装ケース2を第1縮径変形さらには第2縮径変形させて、排泄物とともに被検者の体外に自然排出される。
一方、かかるプレテストカプセル31は、この被検者の管腔内部に狭窄部等の通過障害が存在しない場合、この被検者の体内に導入予定のカプセル型医療装置(上述した所定のカプセル型医療装置)の到達目的部位である所望の検査対象臓器に蠕動運動等によって到達し、その後、排泄物とともに被検者の体外に排出される。この場合、ユーザは、被検者にプレテストカプセル31を経口摂取させてから所定の時間が経過するまでに、この被検者の体外に排出されたプレテストカプセル31を確認できる。このことに基づいて、ユーザは、この被検者に対する所定のカプセル型医療装置の管腔通過性に問題なし(すなわち被検者に経口摂取された所定のカプセル型医療装置が管腔内部を順次通過して所望の検査対象臓器に到達可能である)と判断する。
以上、説明したように、本発明の実施の形態4では、所定のカプセル型医療装置の外径寸法を模擬する伸縮自在な外装ケースの内部に、この所定のカプセル型医療装置に比して小型のカプセル型医療装置の外径寸法を模擬する伸縮自在な内部ケースを配置し、予め複数の所望時間が設定された形状操作部の作用によって、第1のタイミングで外装ケースを内部ケースの外径寸法に合わせて第1縮径変形させ、この第1のタイミング以後の第2のタイミングで内部ケースとともに外装ケースを形状操作部の外径寸法に合わせて第2縮径変形させるようにし、その他を上述した実施の形態1と同様に構成した。このため、被検者の管腔内部において外装ケースに多段階の縮径変形を行わせることができ、これによって、この単一の外装ケースに複数種類のカプセル型医療装置の外径寸法を順次模擬させることができる。この結果、上述した実施の形態1と同様の作用効果を享受するとともに、被検者に対する1度の経口摂取によって、外径寸法が異なる複数種類のカプセル型医療装置の管腔通過性を確認できる管腔通過確認装置を実現することができる。
(実施の形態5)
つぎに、本発明の実施の形態5について説明する。上述した実施の形態1では、予め設定した所望のタイミングで外装ケース2の連通部2bに貫通孔を形成して、この外装ケース2を縮径変形させていたが、この実施の形態5では、被検者内部の所定の体内物質によって溶解する溶解部を用いて外装ケースの開口部を閉塞し、この溶解部が溶解したタイミングで外装ケースを縮径変形させている。
図12は、本発明の実施の形態5にかかるプレテストカプセルの一構成例を示す模式図である。図13は、本発明の実施の形態5にかかるプレテストカプセルの内部構成例を示す縦断面模式図である。図12,13に示すように、この実施の形態5にかかるプレテストカプセル41は、上述した実施の形態1にかかるプレテストカプセル1の外装ケース2に代えて外装ケース42を有し、形状操作部4に代えて形状操作部44を有する。その他の構成は実施の形態1と同じであり、同一構成部分には同一符号を付している。
外装ケース42は、例えばラテックスまたはシリコーンゴム等の弾性部材を用いて実現され、流体3を内包する。かかる伸縮自在な外装ケース42は、上述した実施の形態1にかかるプレテストカプセル1の外装ケース2と同様に、この内包した流体3の圧力によって膨張して、所望のカプセル型医療装置と略同等の外径寸法を有する立体形状(望ましくはカプセル型医療装置に略相似するカプセル形状)を形成する。一方、外装ケース42は、上述した実施の形態1の外装ケース2と異なって注入弁2aおよび連通部2b(図2参照)を有しておらず、この注入弁2aの代わりに、後述する形状操作部44における弾性構造体44aの貫通部44cから流体3を流入し、この連通部2bに形成される貫通孔の代わりに、形状操作部44の溶解部44bの溶解によって形成される開口部から流体3を流出する。
また、外装ケース42は、その開口部の近傍に形状操作部44を略内包する態様で形状操作部44と接続される。かかる外装ケース42は、その開口部から形状操作部44の一部領域Aを露出させる態様で形状操作部44を覆うことによって形状操作部44と一体化し、この形状操作部44と一体化した状態を維持しつつ、所望のカプセル型医療装置と略同等の外径寸法を有する立体形状(望ましくはカプセル型医療装置に略相似するカプセル形状)を維持する。また、かかる外装ケース42の開口部は、この形状操作部44の溶解部44b(後述する)によって閉塞され、この溶解部44bの溶解によって、この開口部の閉塞状態が解除される。外装ケース42は、このように開口部の閉塞状態が解除された場合、この形状操作部44と一体化した状態を維持しつつ流体3を流出して収縮し続け、最終的に、形状操作部44の弾性構造体44a(後述する)の外径寸法に合わせて縮径変形する。
形状操作部44は、外装ケース42の立体形状を操作するためのものであり、外装ケース42の縮径変形後の外径寸法を規定する弾性構造体44aと、外装ケース42の開口部を閉塞する溶解部44bとによって形成される。具体的には、形状操作部44は、その一部領域A(すなわち弾性構造体44aおよび溶解部44bの各前端部)を露出させる態様で外装ケース42によって覆われるとともに、この外装ケース42の開口部近傍に固定配置される。かかる形状操作部44は、初期の状態において外装ケース42の開口部を閉塞し、溶解部44bを溶解することによって、この外装ケース42の開口部の閉塞状態を解除する。形状操作部44は、このように外装ケース42の開口部の閉塞状態を解除することによって、この外装ケースの内外を連通して、外装ケース42から流体3を流出させる。これによって、形状操作部44は、流体3の圧力を減少させて外装ケース42を縮径変形させる。
弾性構造体44aは、外装ケース42の内部に流体3を注入するための注射針を挿通可能な貫通部44cを有する弾性部材であり、外装ケース42の開口部の一部を内側から閉じる態様で外装ケース42の開口部近傍に固着される。この場合、弾性構造体44aは、貫通部44cの一端を外装ケース42の内部に配置し、貫通部44cの他端を外装ケース42の外部に配置する。かかる貫通部44cは、弾性構造体44aの弾性力によって開閉可能に閉塞した状態であり、注射針等の管部材が挿通された場合のみ、この管部材を介して流体3の流通を許可する。
また、弾性構造体44aは、少なくともカプセル型医療装置に比して小さい外径寸法をもつ構造体であり、被検者の管腔内部に存在する狭窄部等のカプセル型医療装置の通過障害を容易に通過できる。かかる弾性構造体は、外装ケース42の内表面と略密着する態様で外装ケース42によって覆われることによって、縮径変形後の外装ケース42の最終的な外径寸法を規定する。この場合、外装ケース42は、かかる弾性構造体44aの外径寸法に合わせて縮径変形した状態であり、この縮径変形後の外装ケース42の外径寸法と弾性構造体44aの外径寸法とが略等しくなる。なお、かかる弾性構造体44aの立体形状は、所望のカプセル型医療装置に略相似するカプセル形状であってもよい。
溶解部44bは、被検者の所定の体内物質に溶解する物質によって形成され、上述した弾性構造体44aの外表面に配置される。具体的には、溶解部44bは、被検者に摂取させる所望のカプセル型医療装置の到達目的部位(すなわち所望の検査対象臓器)の内部または検査対象臓器に比して口腔に近い側の臓器内部に存在する特定の体内物質と所定時間以上接触することによって溶解する。例えば、溶解部44bは、所望の検査対象臓器が大腸である場合、大腸内または小腸内に存在する物質によって溶解するキトサンまたはゼラチン等の腸溶性物質によって形成され、所望の検査対象臓器が小腸である場合、胆汁等のアルカリ性物質に可溶な物質または腸溶性物質によって形成され、所望の検査対象臓器が胃である場合、胃内または口腔内に存在する物質(胃酸、唾液等)に溶解する物質によって形成される。かかる溶解部44bは、上述した弾性構造体44aとともに外装ケース42の開口部を内側から閉じる態様で外装ケース42の開口部近傍に固着されるとともに、その一部分を外装ケース42の開口部から露出させる。このように開口部から露出した態様の溶解部44bは、被検者の所定の体内物質と所定時間以上接触することによって溶解し、これによって、この外装ケース42の開口部の閉塞状態を解除する。
つぎに、外装ケース42を膨張させる流体3の注入方法(管腔通過確認装置の製造方法の一例)について説明する。図14は、外装ケース42の内部に流体3を注入する状態を例示する模式図である。図14に示すように、外装ケース42の内部に流体3を注入する場合、注射器100の注射針を形状操作部44の貫通部44cに挿通し、この挿通した注射針を介して注射器100から外装ケース42の内部に流体3を注入する。このように注射器100を用いることによって、外装ケース42の内部に流体3を容易に注入することができる。この結果、外装ケース42は、この注射器100によって注入された流体3の圧力によって膨張し続け、最終的に、所望のカプセル型医療装置と略同等な外径寸法および立体形状(カプセル形状)を形成する。なお、かかる外装ケース42の内部に流体3を注入する装置は、注射器100に限らず、弾性構造体44aの貫通部44cに挿通可能な管部材を介して流体3を注入可能なポンプ等の装置であってもよい。
つぎに、本発明の実施の形態5にかかるプレテストカプセル41の外装ケース42の縮径変形について具体的に説明する。図15は、本発明の実施の形態5にかかるプレテストカプセル41の外装ケース42の縮径変形を説明するための模式図である。プレテストカプセル41は、被検者に対するカプセル型医療装置の管腔通過性を確認するために、カプセル型医療装置を経口摂取する前の被検者に経口摂取され、その後、この被検者の管腔内部を蠕動運動等によって進行する。かかるプレテストカプセル41は、被検者の管腔内部に狭窄部等のカプセル型医療装置の通過障害が存在する場合、この通過障害を通過できず、この結果、管腔内部において滞留する。
具体的には、図15に示すように、プレテストカプセル41は、外装ケース42が初期の状態(すなわちカプセル型医療装置と略同等の外径寸法を有するカプセル形状を形成している状態)である場合、カプセル型医療装置の通過障害の一例である狭窄部Pを通過できずに滞留する。ここで、かかるプレテストカプセル41の外装ケース42は、上述した形状操作部44の作用によって、流体3を流出しつつ縮径変形する。この場合、外装ケース42は、形状操作部44の少なくとも弾性構造体44aを略覆う状態(すなわち形状操作部44と一体化した状態)を維持しつつ収縮し続け、最終的に、カプセル型医療装置と略同等の外径寸法を有する初期の状態から弾性構造体44aによって規定される外径寸法を有する状態に縮径変形する。
このように形状操作部44(最終的には弾性構造体44a)と一体化した状態を維持しつつ縮径変形した外装ケース42は、その破片または残骸を管腔内部に散在させることなく、弾性構造体44aと略同等な外径寸法を有する立体形状を形成できる。その後、かかる縮径変形後の外装ケース42および弾性構造体44a(すなわち縮径変形後のプレテストカプセル41)は、蠕動運動等によって狭窄部Pを容易に通過することができ、最終的に、外装ケース42の破片または残骸を管腔内部に残留させることなく、排泄物とともに被検者の体外に自然排出される。
ここで、かかる外装ケース42の開口部を閉塞する溶解部44bは、形状操作部44の露出領域である一部領域Aにおいて被検者の体内物質と所定時間以上接触する。この結果、かかる溶解部44bは、プレテストカプセル41が被検者に摂取されてから所定の時間が経過したタイミングで体内物質によって溶解して外装ケース42の開口部の閉塞状態を解除する。その後、かかる体内物質によって溶解された溶解部44bは、この狭窄部Pを難なく通過して、被検者の体外に容易に排出される。このため、かかる溶解部44bは、被検者に対するカプセル型医療装置の管腔通過性を確認後、この被検者の管腔内部に殆ど残留しておらず、この被検者にカプセル型医療装置を摂取させて被検者の臓器内部を検査する各種臓器内検査を阻害しない。
なお、溶解部44bは、被検者の体内物質によって溶解した場合に無色透明の状態であることが望ましい。何故ならば、カプセル型医療装置の管腔通過性を確認後に被検者の管腔内部に溶解部44bの溶解物が残留した場合であっても、この被検者にカプセル型医療装置を摂取させて行う各種臓器内検査が溶解物に起因して阻害されることを確実に防止できるからである。
なお、上述したような構成を有するプレテストカプセル41を被検者に経口摂取させることによって、医師または看護師等のユーザ(検査者)は、上述した実施の形態1の場合と同様に、この被検者に対するカプセル型医療装置の管腔通過性を確認することができる。
以上、説明したように、本発明の実施の形態5では、流体の圧力によって膨張した外装ケースの開口部を形状操作部によって閉塞状態にし、この開口部の閉塞状態を維持する形状操作部の溶解部と被検者の体内物質とを所定時間以上接触させることによって、この溶解部を溶解し、この溶解部の溶解をトリガにして、この外装ケースの開口部の閉塞状態を解除することによって、この外装ケースの内外を連通して外装ケースを縮径変形させるようにし、その他を上述した実施の形態1と同様に構成した。このため、所定の体内物質によって形状操作部の溶解部を溶解することを外装ケースの縮径変形のトリガとする簡易な構成によって、上述した実施の形態1と略同様に、外装ケースと形状操作部とを一体化した状態を維持しつつ外装ケースを縮径変形させることができる。この結果、上述した実施の形態1と同様の作用効果を享受するとともに、外装ケースの破片または残骸等を管腔内部に散在させることなく、被検者に対するカプセル型医療装置の管腔通過性を確認できる管腔通過確認装置を簡易な構成で実現することができる。
なお、本発明の実施の形態1〜4では、外装ケースの内部に配置する形状操作部の立体形状をカプセル型医療装置に略相似するカプセル形状にしていたが、これに限らず、かかる形状操作部の立体形状は、少なくともカプセル型医療装置に比して小さい外径寸法を有する立体形状であれば、球状等の所望の立体形状であってもよい。例えば、上述した実施の形態1にかかるプレテストカプセル1では、図16に示すように、カプセル型医療装置に比して小さい外径寸法を有する球状の立体形状をなす形状操作部4を外装ケース2の内部に配置してもよい。
また、本発明の実施の形態1〜4では、カプセル形状を形成する外装ケースまたは内部ケースの筒状形状をなす胴体部の内表面に形状操作部を固定配置していたが、これに限らず、かかる外装ケースまたは内部ケースにおけるドーム形状をなす端部の内表面に固定配置してもよい。例えば、上述した実施の形態1にかかるプレテストカプセル1では、図17に示すように、外装ケース2のドーム形状をなす端部の内表面に形状操作部4を固定配置してもよい。この場合、かかる形状操作部4の近傍に外装ケース2の連通部2bを設ければよい。
さらに、本発明の実施の形態1,2,4では、外装ケースの内外を連通する貫通孔を針を用いて形成したが、これに限らず、加熱処理によって外装ケースの連通部に貫通孔を形成するヒートプローブを針の代わりに用いてもよい。例えば、上述した実施の形態1にかかるプレテストカプセル1では、図18に示すように、針6に代えてヒートプローブ52を有し、駆動部7が、ヒートプローブ52を外装ケース2の連通部2bに突き当てるとともに、このヒートプローブ52の加熱処理によって連通部2bに貫通孔を形成してもよい。この場合、駆動部7は、ヒートプローブ52を往復動作するとともに、このヒートプローブ52に対して熱エネルギーを供給すればよい。
また、本発明の実施の形態3では、遮断部材26の開閉駆動によって、外装ケースの内外を連通する連通管路25aを連通状態または遮断状態に切り替えていたが、これに限らず、遮断部材26に代えて開閉駆動可能な弁を配置し、この弁の開閉駆動によって連通管路25aを連通状態または遮断状態に切り替えてもよい。この場合、上述した実施の形態3にかかるプレテストカプセル21の形状操作部24は、例えば図19に示すように、遮断部材26に代えて弁53を有し、駆動部27が弁53を開閉駆動することによって、連通管路25aを連通状態または遮断状態に切り替えてもよい。
さらに、本発明の実施の形態3,4では、遮断部材26または弁36の開閉駆動によって、外装ケースまたは内部ケースの内外を連通する連通管路25aを連通状態または遮断状態に切り替えていたが、これに限らず、かかる連通管路25a内に遮断膜を配置し、針またはヒートプローブを用いて、この遮断膜に貫通孔を形成することによって、連通管路25aを連通状態に切り替えてもよい。例えば、上述した実施の形態3にかかるプレテストカプセル21の形状操作部24は、図20に示すように、連通管路25aを遮断する遮断膜54を連通管路25aの内部に配置し、遮断部材26および駆動部27の代わりに、この遮断膜54に貫通孔を形成する針6および駆動部7を有してもよい。あるいは、かかるプレテストカプセル21の形状操作部24は、図21に示すように、遮断部材26および駆動部27の代わりに、加熱処理によって遮断膜54に貫通孔を形成するヒートプローブ52および駆動部7を有してもよい。また、かかる遮断膜54は、外装ケースまたは内部ケースの外部領域側(すなわち開口部22a側)からの流体の流入を許容するとともに、外装ケースまたは内部ケースの内部領域側からの流体の流出を禁止する逆止弁構造を有してもよい。
また、本発明の実施の形態3,4では、遮断部材26または弁36の開閉駆動によって、外装ケースまたは内部ケースの内外を連通する連通管路25aを連通状態または遮断状態に切り替えていたが、これに限らず、かかる連通管路25aの内部に伸縮自在な弾性部材を配置し、この弾性部材を膨脹することによって連通管路25aを遮断状態にし、この膨脹した弾性部材を収縮することによって連通管路25aを連通状態にしてもよい。例えば、上述した実施の形態3にかかるプレテストカプセル21の形状操作部24は、図22に示すように、遮断部材26に代えて伸縮自在な弾性部材55を有し、駆動部27に代えてポンプ56を有するようにし、このポンプ56が、制御部9の制御に基づいて、弾性部材55を膨脹することによって連通管路25aを所望のタイミングで遮断状態にし、この膨脹した弾性部材を収縮することによって連通管路25aを所望のタイミングで連通状態に切り替えてもよい。
さらに、本発明の実施の形態3,4では、遮断部材26または弁36の開閉駆動によって、外装ケースまたは内部ケースの内外を連通する連通管路25aを連通状態または遮断状態に切り替えていたが、これに限らず、かかる連通管路25aの内部を流通する流体の流速を回転駆動によって高速化する水車またはプロペラ状の回動装置を配置し、また、この連通管路25aの外部領域側の開口部に、ばね力によって連通管路25aを閉塞する逆止弁を配置し、この回動装置が停止した状態において、この逆止弁が連通管路25aを遮断状態にし、この回動装置が回動することによって連通管路25a内の流体の流速が高速化した状態において、この逆止弁が連通管路25aを連通状態にするよう構成してもよい。例えば、上述した実施の形態3にかかるプレテストカプセル21の形状操作部24は、図23に示すように、遮断部材26に代えて水車状またはプロペラ状の回動装置57を有し、駆動部27に代えて回転装置57を回転駆動する駆動部58を有し、この連通管路25aの外部領域側の開口部に逆止弁59を有してもよい。この場合、駆動部58は、制御部9の制御に基づいて回動装置57を回転駆動することによって、連通管路25aの内部を流通する流体の流速を所望のタイミングで高速化する。逆止弁59は、回動装置57が停止した状態において、所定のばね力によって連通管路25aを閉塞する。一方、逆止弁59は、回動装置57が回動することによって連通管路25a内の流体の流速が高速化した状態において、この高速化した流体の圧力によって連通管路25aの外側に開き、この結果、所望のタイミングで連通管路25aを連通状態にする。
また、本発明の実施の形態1,2,4では、外装ケース2の内部に流体を注入するための注入弁2aを形成していたが、これに限らず、外装ケース2の内部に流体を注入する際に貫通孔(注入口)を外装ケース2に形成し、この貫通孔を介して外装ケース2の内部に流体を注入した後、この貫通孔を熱処理等によって閉塞してもよい。
さらに、本発明の実施の形態1〜5では、外装ケースの内部に形状操作部を一つ配置していたが、これに限らず、複数の形状操作部を外装ケースの内部に配置してもよい。この場合、これら複数の形状操作部は、外装ケースの筒状形状をなす胴体部の内側に配置されてもよいし、ドーム形状をなす端部の内側に配置されてもよい。また、かかる所望数の形状操作部は、外装ケースと一体化した状態を維持していれば、外装ケースまたは内部ケースの内表面に固定配置されてもよいし、外装ケースまたは内部ケースの外表面に固定配置されてもよい。同様に、上述した注入弁2aまたは連通部2bは、外装ケース2の所望の位置に所望数配置してもよく、例えば、外装ケース2の筒状形状をなす胴体部に複数の注入弁2aまたは複数の連通部2bを形成してもよいし、外装ケース2のドーム形状をなす端部に1以上の注入弁2aまたは1以上の連通部2bを形成してもよい。
また、本発明の実施の形態1〜5では、外装ケースまたは内部ケースを膨脹させる流体として人体に無害な気体(望ましくは無色透明の気体)を用いていたが、これに限らず、外装ケースまたは内部ケースに所望の液体(流体の一例)を注入し、この注入した液体の圧力によって外装ケースまたは内部ケースを膨脹させてもよい。この場合、かかる外装ケースまたは内部ケースに注入される液体は、生理食塩水等の人体に無害な液体であってもよいし、被検者を治療するための薬剤であってもよいし、外装ケースを縮径変形させた臓器内部の位置(例えば狭窄部の位置)を確認するための造影剤、染色剤、またはPET薬剤等であってもよい。なお、かかる外装ケースまたは内部ケースに注入される液体は、上述した流体3,33と同様に、無色透明な液体であることが望ましい。また、外装ケースまたは内部ケースを膨脹させた状態(すなわち所望のカプセル型医療装置と略同等の外径寸法を形成した状態)を維持する観点から、かかる外装ケースまたは内部ケースに注入される流体は、より高圧な状態を実現し易い気体であることが望ましい。
さらに、本発明の実施の形態1〜4では、形状操作部に予め設定した所望の時間が経過したことをトリガとして、この所望の時間が経過したタイミングで外装ケースを縮径変形させていたが、これに限らず、被験者の管腔内部におけるpH値を検出するpH検出部を形状操作部に備え、このpH検出部が検出したpH値が所定の閾値以上(アルカリ性)または以下(酸性)であることをトリガとして所望のタイミングで外装ケースを縮径変形させてもよいし、外部から送信される制御信号を受信する受信部を形状操作部に備え、受信部が受信した制御信号をトリガとして所望のタイミングで外装ケースを縮径変形させてもよい。また、外部から印加された磁界、電界、または電波を検出する検出部を形状操作部に備え、この検出部が検出した外部からの磁界、電界、または電波をトリガとして所望のタイミングで外装ケースを縮径変形させてもよい。なお、かかる制御信号は、無線通信によって形状操作部の受信部に送信されてもよいし、人体を通信媒体とする人体通信によって形状操作部の受信部に送信されてもよい。
また、本発明の実施の形態1〜5では、所望のカプセル型医療装置の立体形状(カプセル形状)を外装ケースおよび内部ケースに模擬させていたが、これに限らず、流体の圧力によって外装ケースまたは内部ケースが形成する立体形状は、所望のカプセル型医療装置と略同等の外径寸法を形成するものであれば、カプセル形状以外の所望の立体形状、例えば、球状の立体形状であってもよいし、縦断面形状が楕円をなす楕円状の立体形状であってもよい。
以上のように、本発明にかかる管腔通過確認装置、管腔通過確認方法、および管腔通過確認装置の製造方法は、被検者の体内に導入されるカプセル型医療装置の管腔通過性の確認に有用であり、特に、カプセル型医療装置の管腔通過性の確認後、体内に破片または残骸等を残さずに被検者から容易に排出できる管腔通過確認装置、管腔通過確認方法、および管腔通過確認装置の製造方法に適している。

Claims (15)

  1. 被検者の体内に導入されるカプセル型医療装置の管腔通過性を確認する管腔通過確認装置において、
    所定の流体を内包し、この内包した流体の圧力によって膨脹して、前記カプセル型医療装置と略同等の外径を形成する伸縮自在な外装ケースと、
    前記外装ケースに内包された前記流体を流出して、前記外装ケースを縮径変形させる形状操作部と、
    を備え、
    前記形状操作部は、
    前記カプセル型医療装置に比して小さい外径を有する筐体と、
    前記外装ケースの内外を連通して、前記流体を流通させる連通機構と、
    所望のタイミングでトリガ信号を発生するトリガ発生部と、
    前記トリガ信号を受信し、この受信した前記トリガ信号に基づいて前記連通機構を動作させ、前記外装ケースの内外を連通させる制御部と、
    を備え、
    前記外装ケースは、前記流体が流出する際、前記形状操作部と一体化した状態を維持しつつ、前記筐体を覆う態様で前記筐体の外径に合わせて縮径変形することを特徴とする管腔通過確認装置。
  2. 前記連通機構は、前記外装ケースの内外を連通する貫通孔を前記外装ケースに形成し、
    前記制御部は、前記トリガ信号に基づいて前記連通機構を動作させ、前記貫通孔を形成させることを特徴とする請求項に記載の管腔通過確認装置。
  3. 前記筐体は、前記外装ケースの内外を連通する連通管路を有し、
    前記連通機構は、前記連通管路を連通状態または遮断状態に切り替え、
    前記制御部は、前記トリガ信号に基づいて前記連通機構を動作させ、前記外装ケースの内外を前記連通管路を介して連通状態に切り替えさせることを特徴とする請求項に記載の管腔通過確認装置。
  4. 前記形状操作部の筐体は、前記カプセル型医療装置に略相似するカプセル形状を有することを特徴とする請求項に記載の管腔通過確認装置。
  5. 前記外装ケースは、前記カプセル型医療装置と同様なカプセル形状を形成することを特徴とする請求項1に記載の管腔通過確認装置。
  6. 前記流体は、無色透明な液体または気体であることを特徴とする請求項1に記載の管腔通過確認装置。
  7. 被検体の体内に導入されるカプセル型医療装置の管腔通過性を確認する管腔通過確認装置において、
    所定の流体を内包し、この内包した流体の圧力によって膨張して、前記カプセル型医療装置と略同等の外径を形成する伸縮自在な外装ケースと、
    前記外装ケースに内包された前記流体を流出して、前記外装ケースを縮径変形させる形状操作部と、
    を備え、
    前記形状操作部は、
    前記外装ケースの開口部に挿通される態様で前記外装ケースと接続され、前記カプセル型医療装置に比して小さい外径を有する構造体と、
    前記構造体の外表面に配置され、前記被検者の所定の体内物質によって溶解する溶解部と、
    を備え、
    前記溶解部は、前記構造体の開口部を閉塞し、前記体内物質によって溶解した場合、前記開口部の閉塞を解除し、
    前記外装ケースは、前記開口部の閉塞が解除されるとともに、前記開口部を介して前記流体流出する際、前記形状操作部と一体化した状態を維持しつつ、縮径変形することを特徴とする管腔通過確認装置。
  8. 前記構造体は、注射針を挿通する貫通部を有する弾性部材であり、
    前記流体は、前記構造体の貫通部に挿通された注射針を介して前記外装ケース内に流入されることを特徴とする請求項に記載の管腔通過確認装置。
  9. 被検者の体内に導入されるカプセル型医療装置の管腔通過性を確認する管腔通過確認装置において、
    所定の流体を内包し、この内包した流体の圧力によって膨脹して、前記カプセル型医療装置と略同等の外径を形成する伸縮自在な外装ケースと、
    前記外装ケースの内部に配置され、前記外装ケースの径方向を支持する支持部材と、
    前記外装ケースに内包された前記流体を流出して、前記外装ケースを縮径変形させる形状操作部と、
    を備え、
    前記外装ケースは、前記形状操作部と一体化した状態を維持しつつ、前記流体を流出して縮径変形することを特徴とする管腔通過確認装置。
  10. 被検者の体内に導入されるカプセル型医療装置の管腔通過性を確認する管腔通過確認装置において、
    所定の流体を内包し、この内包した流体の圧力によって膨脹して、前記カプセル型医療装置と略同等の外径を形成する伸縮自在な外装ケースと、
    前記外装ケースに内包された前記流体を流出して、前記外装ケースを縮径変形させる形状操作部と、
    前記外装ケースの内部に配置され、所定の流体を内包し、この内包した流体の圧力によって膨脹して、前記外装ケースに比して小さく且つ前記形状操作部に比して大きい外径を形成する伸縮自在な内部ケースと、
    を備え、
    前記形状操作部は、
    前記カプセル型医療装置に比して小さい外径を有する筐体と、
    前記外装ケースの内外を連通して、前記流体を流通させる連通機構と、
    所望のタイミングでトリガ信号を発生するトリガ発生部と、
    前記トリガ信号を受信し、この受信した前記トリガ信号に基づいて前記連通機構を動作させ、前記外装ケースの内外を連通させる制御部と、
    を備え、
    前記連通機構は、前記外装ケースの内外を連通して前記外装ケース内の流体を流出させ、または、前記内部ケースの内外を連通して前記内部ケース内の流体を流出させ、
    前記トリガ発生部は、前記外装ケースの内外の連通を要求する第1のトリガ信号と前記内部ケースの内外の連通を要求する第2のトリガ信号とをそれぞれ所望のタイミングで発生し、
    前記制御部は、前記第1のトリガ信号および前記第2のトリガ信号を順次受信し、前記第1のトリガ信号に基づいて前記連通機構を動作させて前記外装ケースの内外を連通させ、前記第2のトリガ信号に基づいて前記連通機構を動作させて前記内部ケースの内外を連通させ、
    前記外装ケースは、前記形状操作部と一体化した状態を維持しつつ、前記内部ケースを覆う態様で前記内部ケースの外径に合わせて縮径変形する第1段階の縮径変形と、前記内部ケースの縮径変形に伴って、前記筐体の外径に合わせて縮径変形する第2段階の縮径変形を行うことを特徴とする管腔通過確認装置。
  11. 前記内部ケースは、前記カプセル型医療装置に比して小型のカプセル型医療装置と略同等の外径を形成することを特徴とする請求項10に記載の管腔通過確認装置。
  12. 前記外装ケースおよび前記内部ケースは、前記カプセル型医療装置に略相似するカプセル形状を形成することを特徴とする請求項10に記載の管腔通過確認装置。
  13. 被検者の体内に導入されるカプセル型医療装置の管腔通過性を確認する管腔通過確認装置の製造方法において、
    伸縮自在な外装ケースの開口部に、前記カプセル型医療装置に比して小さい外径を有する構造体であって開閉可能な貫通部が形成された構造体と、被検者の体内物質によって可溶な溶解部とを配置して、前記外装ケースの開口部を閉塞し、前記構造体の貫通部に管部材を挿通し、該管部材を介して前記外装ケース内に流体を注入し、該流体の圧力によって前記外装ケースを膨脹させて、前記外装ケースの外径を前記カプセル型医療装置と略同等な外径にすることを特徴とする管腔通過確認装置の製造方法。
  14. 前記構造体は、弾性力によって開閉可能な前記貫通部を有する弾性構造体であることを特徴とする請求項13に記載の管腔通過確認装置の製造方法。
  15. 被検者の体内に導入されるカプセル型医療装置と略同等の外径を形成する管腔通過確認装置を前記被検者の体内に導入して、前記被検者の体内における前記カプセル型医療装置の管腔通過性を確認する管腔通過確認方法において、
    前記被検者の体内に前記管腔通過確認装置を導入後の所望のタイミングで、流体の圧力によって膨張して前記カプセル型医療装置と略同等の外径を形成した前記管腔通過確認装置の伸縮自在な外装ケースの縮径変形を促すトリガステップと、
    前記トリガステップによって前記外装ケースの縮径変形を促された場合に、前記外装ケースの内外を、前記被検者の体内で連通する連通ステップと、
    前記連通ステップによって内外を連通させた前記外装ケースから前記流体を流出させて、前記外装ケースを縮径変形する縮径変形ステップと、
    前記外装ケースに内包され、流体の圧力によって前記外装ケースに比して小さい外径を形成する内部ケースの縮径変形を、前記外装ケースの縮径変形後の所望のタイミングで促す再トリガステップと、
    前記再トリガステップによって前記内部ケースの縮径変形を促された場合に、前記外装ケースを介して前記内部ケースの内外を連通する再連通ステップと、
    前記再連通ステップによって内外を連通させた前記内部ケースから前記流体を流出させて、前記外装ケースとともに前記内部ケースを縮径変形する再縮径変形ステップと、
    を含むことを特徴とする管腔通過確認方法。
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