JP5327867B2 - エレベータの安全制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エレベータの安全制御装置に関するものである。
近年、エレベータの運転制御とは独立した方法で、かご室のドアが開いた状態でかごが走行する戸開走行の監視を行い、係る異常を検出した場合はエレベータの制御回路を遮断して停止を保持することが安全基準で義務付けられている。
しかしながら、戸開走行という異常を検出した際、エレベータの制御回路を遮断する安全回路において、常開接点が溶着している場合には回路遮断ができなくなるため、常開接点の溶着監視が実施されている。
上記した接点の溶着は回路遮断時にしか検出できないため、エレベータの異常走行を検出した際の回路遮断時に検出する方法が一般的である。
しかし、常開接点は、異常を検出するまでは長期間閉じた状態で待機しているため、エレベータの異常走行を検出時に溶着が発生している場合には、回路遮断を行う常開接点が無くなり、エレベータの停止が不可能となる。
この課題に対し、複数の接点が同時に溶着することは殆どありえないとして、複数の接点を直列に接続して制御回路を遮断する方法がある(例えば、特許文献1参照)。
国際公開WO2005−082765号公報
しかし、複数の接点を直列に接続して制御回路を遮断する手法では、最初に動作する接点が遮断負荷を全て負担する。そのため、回路遮断手段の個体差によっては、一方の接点のみの消耗が進んでいき、接点の溶着発生頻度の面では、複数の接点を直列に接続して制御回路を遮断する複数接続効果の確実性は保障し難い可能性がある。
そこで、本発明は、上記した課題を解決するためになされたものであり、異常検出によるエレベータ制御回路遮断前に、定期的に回路を遮断することにより事前に接点溶着検出を行い、かつ複数ある接点の回路遮断に対する信頼性を向上させることができるエレベータの安全制御装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様によれば、エレベータの運転制御を行うエレベータ制御回路からエレベータの状態監視に必要な信号を入力する入力部と、この入力部からの入力信号によって戸開走行を含むエレベータの異常状態を判定する監視部と、前記入力部からの入力信号によって乗りかごの速度と移動方向を演算する速度演算部と、前記監視部の判定結果によってエレベータ制御回路の遮断要否を決定する出力部とを有し、エレベータの運転制御と独立して戸開走行を監視する戸開走行防止装置と、前記出力部の指令により前記エレベータ制御回路を遮断する複数の回路遮断手段とを備え、前記監視部が戸開走行を含むエレベータの異常を検出した場合あるいは前記速度演算部が乗りかごの停止を検出した場合に、前記出力部は前記複数の回路遮断手段の一つに遮断指令を出力し、一定時間後に別の回路遮断手段に遮断指令を出力していくとともに、次回遮断時には最初に遮断指令を出力する回路遮断手段を前回とは切り替えることを特徴とするエレベータの安全制御装置が提供される。
また、本発明の一態様に係るエレベータの安全制御装置は、前記監視部が前記回路遮断手段の正常状態を検出した場合に、前記出力部は前記複数の回路遮断手段の一つに投入指令を出力し、一定時間後に次の回路遮断手段に投入指令を出力していくとともに、次回投入時には最初に投入指令を出力する回路遮断手段を前回とは切り替えることを特徴とする。
また、本発明の一態様に係るエレベータの安全制御装置は、前記回路遮断手段は常開接点を有し、一つの前記回路遮断手段の常開接点が前記エレベータ制御回路に直列に接続され、さらに別の前記回路遮断手段の常開接点が並列に接続され、前記出力部は、乗りかごが停止したときの移動方向によって並列に接続された前記回路遮断手段への遮断指令を切り替えることを特徴とする。
本発明によれば、エレベータの安全制御回路の接点溶着検出を事前に行い、接点の回路遮断に対する信頼性を向上させることが出来る。
本実施形態に係るエレベータの安全制御装置の構成を示す概略構成図である。 接点溶着検出を行う基本的な流れを示すフローチャートである。 回路遮断手段における遮断処理の流れを示すフローチャートである。 回路遮断手段における溶着監視処理の流れを示すフローチャートである。 変形例における溶着監視処理の流れを示すフローチャートである。 第2の実施形態に係るエレベータの安全制御装置の構成を示す概略構成図である。 第2の実施形態に係る回路遮断手段5の遮断処理の流れを示すフローチャートである。 第3の実施形態に係るエレベータの安全制御装置の構成を示す概略構成図である。 第3の実施形態に係るエレベータの安全制御装置において接点溶着検出を行う基本的な流れを示すフローチャートである。 第4の実施形態に係るエレベータの安全制御装置の構成を示す概略構成図である。 第4の実施形態に係るエレベータの安全制御装置において接点溶着検出を行う基本的な流れを示すフローチャートである。
以下、本発明の一実施の形態について、図面を参照して説明する。尚、各図において同一箇所については同一の符号を付し、重複した説明は省略する。
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態に係るエレベータの安全制御装置の構成を示す概略構成図である。図1に示すように、エレベータの安全制御装置は、大別すると、エレベータ制御装置と独立して戸開走行やエレベータの異常を監視する戸開走行防止装置4と、エレベータ制御回路の遮断を行う回路遮断手段5から構成され、エレベータのかごを動かすための電動機1と、電動機1を停止させる制動装置2と、電動機1の電流制御を行う電力変換器(インバータ)3とに接続している。
戸開走行防止装置4は、入力部4a、監視部4b、出力部4cおよび速度演算部4dを有している。入力部4aは、エレベータの状態監視に必要な信号として、例えばドアの開閉状況、かご位置が着床階かどうか等を入力するものである。監視部4bは、入力部4aから入力した信号により、戸開走行を含むエレベータの異常状態を監視するものである。監視部4bは、物理的に電気回路を組んで構成しても良く、或いは監視プログラムをインストールしたCPUを監視部4b内に実装させても良い。出力部4cは、監視部4bで監視したエレベータ状態に対してエレベータ制御回路(図示しない)の遮断要否を決定するものである。速度演算部4dは、入力部4aからのパルス信号によって乗りかごの移動方向と速度を演算するものである。
回路遮断手段5は、出力部4cの指令によりエレベータ制御回路の遮断を行うもので、例えば、リレー回路として構成することが好適で、複数個、同じものが配設されている。各回路遮断手段5には、特定するための固有の番号が付与されている。
各回路遮断手段5は、一対の常開接点5aと常閉接点5bを備えており、常開接点5aが溶着した場合は常閉接点5bがオフ状態となる機能を持つ。常開接点5aは、エレベータ制御回路に直列に接続され、常閉接点5bは、入力部4aに入力される。なお、常開接点5aにて遮断されるエレベータ制御回路は、例えば、エレベータを駆動する電動機1の電源回路や、電動機1を制動させる制動装置2の電源回路である。
電動機1の近傍には、乗りかご(図示しない)と連動して動作するとともに、電動機1の回転速度を一定に保つ調速機6が配設されている。調速機6の機械的な回転変位は、エンコーダ7によって電気的なパルスとして出力される。エンコーダ7からの出力は、戸開走行防止装置4の入力部4aに取り込まれる。
上記したように構成された制御装置において、戸開走行防止装置4の入力部4aの信号状態により、監視部4bがエレベータの状態を監視する。監視部4bがエレベータの異常を検出した場合および速度演算部4dが入力部4aのパルス信号状態から乗りかごの停止を検出した場合、出力部4cは、まず、複数ある回路遮断手段5の一つに遮断指令を出力する。最初の遮断指令の出力後、一定時間ごとに順次、別の回路遮断手段5に遮断指令を出力していく。ここで、一定時間は例えば10msとし、回路遮断手段5の動作時間を含めて、異常検出してからエレベータ停止までの制御遅れの範囲内の時間とするのが好適である。そして、次回の遮断時には、最初に出力部4cから遮断指令を出力される回路遮断手段5を切替えて、特定の回路遮断手段5に負荷が偏らないようにする。
図2は、定期的に回路を遮断することにより事前に接点溶着検出を行う基本的な流れを示すフローチャートである。図2に示すように、まず、監視部4bが遮断指令を出力して、回路遮断手段5を遮断(ステップST21)した後、常開接点5aの溶着監視を行う(ステップST22)。
次に、図3は、回路遮断手段5における遮断処理の流れを示すフローチャートである。まず、戸開走行防止装置4内の監視部4bがエレベータの状態を監視し、速度演算部4dが入力部4aのパルス信号状態により、異常検出あるいは乗りかごの停止を監視する(ステップST31)。
乗りかごが正常状態で走行中(ステップST31においてNoの判定の場合)であれば、出力部4cは、全ての回路遮断手段5にオン指令を出力し(ステップST32)、エレベータ走行を継続させる。
一方、戸開走行などのエレベータの異常あるいは乗りかごの停止を検出した場合(ステップST31においてYesの判定の場合)、出力部4cは、前回の遮断時に最初に遮断指令を出力した回路遮断手段5を特定する固有の番号を遮断値として読み込む(ステップST33)。初期段階では、最初に遮断指令を出力する回路遮断手段5は任意に定めることができる。例えば、それぞれA,Bと固有の番号が付与された回路遮断手段5で構成し、前回に遮断指令を出力した回路遮断手段5の固有の番号がBであるとき、出力部4cはBからAに切替えて回路遮断手段Aのみに回路遮断指令オフを出力する(ステップST34)。出力後、固有の番号Aを遮断値として書き込む(ステップST35)。次いで、回路遮断手段Aへの指令出力から、一定時間経過しているか否かを判定する(ステップST36)。一定時間経過していなければ、一定時間経過するまで待機し、一定時間経過後、回路遮断手段Bに対して回路遮断指令オフを出力する(ステップST37)。ここで、一定時間とは、例えば10msとし、常開接点5aを投入する際のバウンス状態が落ち着くのに十分な時間とするのが好適である。
次に、図4は、回路遮断手段5における溶着監視処理の流れを示すフローチャートである。まず、回路遮断手段5がオフ状態となることにより、監視部4bが回路遮断手段5の常閉接点5bの状態がオフか否かを監視する(ステップST41)。常閉接点5bがオフ状態であれば(ステップST41においてYesの判定の場合)、監視部4bは回路遮断手段5を溶着による異常と判断し(ステップST42)、エレベータ停止を保持するため回路遮断手段5のオフ指令を継続する(ステップST43)。
一方、常閉接点5bがオン状態であれば(ステップST41においてNoの判定の場合)、監視部4bは回路遮断手段5を正常と判断し(ステップST44)、全ての回路遮断手段5にオン指令を出力して、エレベータ走行可能状態とする(ステップST45)。
第1の実施形態によれば、エレベータの停止時を利用して回路遮断手段を遮断することにより、異常検出による回路遮断の前に事前に接点の溶着を検出することが可能となる。そのため、異常検出時であるにもかかわらず、接点溶着によるエレベータの停止不能という状況になるのを防ぐことが出来る。また、複数の接点の遮断タイミングに時間差を設けることにより遮断負荷を負担する接点を特定し、さらに遮断負荷を負担する接点を切り替えていくことで接点の消耗度を均等に配分することができる。そのため、接続した接点数に応じた寿命を確実に確保することができ、用品交換のコストを抑えることができる。
(変形例)
上記した第1の実施形態において、監視部4bが回路遮断手段5の溶着監視を実行し、回路遮断手段5の正常状態を検出した場合に、出力部4cは複数の回路遮断手段5の一つに投入指令を出力し、所定時間後に次の回路遮断手段5に投入指令を出力していくとともに、次回投入時には最初に投入指令を出力する回路遮断手段5を切り替えるようにすることもできる。
図5は、変形例における溶着監視処理の流れを示すフローチャートである。
まず、回路遮断手段5がオフ状態となることにより、監視部4bが回路遮断手段5の常閉接点5bの状態がオフか否かを監視する(ステップST51)。
常閉接点5bがオフ状態であれば(ステップST51においてYesの判定の場合)、回路遮断手段5を溶着により異常であると判断し(ステップST52)、エレベータ停止を保持するため回路遮断手段5のオフ指令を継続する(ステップST53)。
一方、常閉接点5bがオン状態であれば(ステップST51においてNoの判定の場合)、回路遮断手段5を正常と判断し(ステップST54)、エレベータ走行可能状態とするため、出力部4cは前回投入時に最初に投入指令を出力した回路遮断手段5の固有の番号を投入値として読み込む(ステップST55)。例えば、それぞれA,Bと固有の番号が付与された回路遮断手段5で構成し、前回に遮断指令を出力した回路遮断手段5の固有の番号がBであるとき、出力部4cはBからAに切替えて回路遮断手段Aのみに投入指令オンを出力する(ステップST56)。出力後、固有の番号Aの値を投入値として書き込む(ステップST57)。次いで、回路遮断手段Aへの指令出力から、一定時間経過しているか否かを判定する(ステップST58)。一定時間経過していなければ(ステップST58においてNoの場合)、一定時間経過するまで待機し、回路遮断手段Aへの指令出力から一定時間経過後(ステップST58においてYesの場合)、回路遮断手段Bへ投入指令オンを出力する(ステップST59)。ここで、一定時間とは、例えば10msとし、常開接点5aを投入する際のバウンス状態が落ち着くのに十分な時間とするのが好適である。
変形例に係る実施形態よれば、監視部4bによる接点の溶着監視完了後の接点投入時においても、投入タイミングに時間差を設けることで接触負荷を負担する接点を特定することができ、さらに接触負荷を背負う接点を切り替えていくことで接点の消耗度を均等に配分することができる。
(第2の実施形態)
図6は、第2の実施形態に係るエレベータの安全制御装置の構成を示す概略構成図である。図6に示すように、第1の実施形態と異なり、エレベータ制御回路に直列に接続された常開接点5aについて、さらに接点を並列に接続して構成している。
このように構成された制御装置において、直列に接続された回路遮断手段5の常開接点5aに対し、さら別の回路遮断手段5の常開接点5aが並列に接続されている。速度演算部4dは、入力部4aからのパルス信号によって乗りかごの移動方向と速度を演算する。出力部4cが乗りかごの停止を検出した場合に、出力部4cは停止したときの移動方向によって並列に接続された回路遮断手段5への遮断指令を切替えていく。
図7は、第2の実施形態に係る回路遮断手段5の遮断処理の流れを示すフローチャートである。
まず、監視部4bが遮断指令を出力後、速度演算部4dが乗りかごの移動方向がUP走行か否かを判定する(ステップST71)。UP走行でなければ、乗りかごの移動方向がDN走行か否かを判定する(ステップST72)。DN走行でない場合には、ステップST71に戻り、DN走行である場合には、乗りかごの停止か否かを判定する(ステップST73)。速度演算部4dが乗りかごの停止を検出した場合には、出力部4cは回路遮断手段5の片側CとDを遮断するため、前回の遮断値Dを読み込む(ステップST74)。次いで、遮断指令オフを回路遮断手段Cに切替えて出力する(ステップST75)。出力後、遮断値Cの値を書き込む(ステップST76)。次いで、一定時間経過したか否か判定する(ステップST77)。一定時間経過していなければ待機し、一定時間経過後、回路遮断手段5の片側Dへ遮断指令オフを出力する(ステップST78)。
一方、ステップST71においてUP走行と判定した場合には、乗りかごの停止か否かを判定する(ステップST79)。乗りかごの停止を検出しない場合にはステップST71に戻り、乗りかごの停止を検出した場合に、出力部4cは並列接続している回路遮断手段5の片側、例えば、ここではAとBを遮断するため、前回遮断値Bを読み込む(ステップST710)。次いで、遮断指令オフを回路遮断手段5の片側Aに切替えて出力する(ステップST711)。出力後、遮断値Aの値を書き込む(ステップST712)。次いで、一定時間経過したか否か判定する(ステップST713)。一定時間経過していなければ待機し、一定時間経過後、回路遮断手段5の片側Bへ遮断指令オフを出力する(ステップST714)。
第2の実施形態によれば、並列接続した片側の接点を閉じた状態にすることで制御回路の通電遮断されないため、エレベータサービスを停止せずに溶着監視を行うことができる。また、方向別に遮断する接点を切り替えることで全ての接点の溶着を監視することができる。
(第3の実施形態)
図8は、第3の実施形態に係るエレベータの安全制御装置の構成を示す概略構成図である。図8に示すように、第1および第2の実施形態と異なり、エレベータの運転を制御するエレベータ運転制御装置8が配設され、エレベータ運転制御装置8から戸開走行防止装置4の入力部4aに、回路遮断手段5の遮断指令信号を入力している。
このように構成された制御装置においては、エレベータ運転制御装置8から戸開走行防止装置4の入力部4aに指令信号を与え、出力部4cは入力部4aから指令信号を受け取ることによって回路遮断手段5に遮断指令を出力する。
図9は、第3の実施形態に係るエレベータ制御装置において接点溶着検出を行う基本的な流れを示すフローチャートである。
戸開走行防止装置4は、エレベータ運転制御装置8からの遮断指令信号の有無を判定する(ステップST91)。遮断指令信号を受け取った場合には、回路遮断手段5に遮断指令を出力する(ステップST92)。その後、常開接点5aの溶着監視を実行する(ステップST93)。
第3の実施形態によれば、エレベータ運転制御と独立した戸開走行防止装置4にエレベータの運転状況を把握しているエレベータ運転制御装置8から遮断指令を送ることにより、エレベータ運転状況に合わせた適切なタイミングで回路遮断手段5を遮断して接点の溶着を監視することができる。
(第4の実施形態)
図10は、第4の実施形態に係るエレベータの安全制御装置の構成を示す概略構成図である。
図10に示すように、第1乃至第3の実施形態と異なり、戸開走行防止装置4内部で自己カウントする計時部4eを備えている。計時部4eは、エレベータ運転制御装置8からの指令信号の入力をトリガとしてカウントを開始し、再び指令信号が入力されることによりカウントをリセットしていく。
このように構成された制御装置においては、エレベータ運転制御装置8が戸開走行防止装置4の入力部4aに指令信号を与えることにより計時部4eがカウントを開始し、予め決められた所定時間内に再び指令信号の入力がされない場合に、出力部4cは回路遮断手段5に遮断指令を出力する。所定時間は例えば24時間とし、常開接点5aの溶着監視を実行しなければならない最大時間とするのが好適である。
図11は、第4の実施形態に係るエレベータ制御装置において接点溶着検出を行う基本的な流れを示すフローチャートである。戸開走行防止装置4は、エレベータ運転制御装置8からの遮断指令信号の有無を判定する(ステップST111)。計時部4eはエレベータ運転制御装置8からの指令信号が無い状態で、一定時間、例えば24時間の経過を判定する(ステップST112)。指令信号が無く、かつカウント値が24時間経過していなければカウントアップし(ステップST114)、ステップST111に戻る。
遮断指令信号を受け取った場合には、計時部4eはカウント値をリセットする(ステップST113)。また、エレベータ運転制御装置8からの指令信号が無い状態が一定時間、例えば24時間を超えた場合、すなわち計時部4eのカウント値が24時間を超えた場合にも、計時部4eはカウント値をリセットする(ステップST113)。
次いで、カウント値をリセット後、回路遮断手段5に遮断指令を出力する(ステップST115)。その後、常開接点5aの溶着監視を実行する(ステップST116)。
第4の実施形態によれば、エレベータ運転制御装置の信号や戸開走行防止装置の入力部に故障が発生した場合においても、戸開走行防止装置の自己タイマにより自動的に回路遮断手段を遮断して溶着を監視することができる。
なお、本発明は上記の実施形態のそのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記の実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示された全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
1…電動機
2…制動装置
3…電力変換器
4…戸開走行防止装置
4a…入力部
4b…監視部
4c…出力部
4d…速度演算部
4e…計時部
5…回路遮断手段
5a…常開接点
5b…常閉接点
6…調速機
7…エンコーダ
8…エレベータ運転制御装置

Claims (7)

  1. エレベータの運転制御を行うエレベータ制御回路からエレベータの状態監視に必要な信号を入力する入力部と、この入力部からの入力信号によって戸開走行を含むエレベータの異常状態を判定する監視部と、前記入力部からの入力信号によって乗りかごの速度と移動方向を演算する速度演算部と、前記監視部の判定結果によってエレベータ制御回路の遮断要否を決定する出力部とを有し、エレベータの運転制御と独立して戸開走行を監視する戸開走行防止装置と、
    前記出力部の指令により前記エレベータ制御回路を遮断する複数の回路遮断手段とを備え、
    前記監視部が戸開走行を含むエレベータの異常を検出した場合あるいは前記速度演算部が乗りかごの停止を検出した場合に、前記出力部は前記複数の回路遮断手段の一つに遮断指令を出力し、一定時間後に別の回路遮断手段に遮断指令を出力していくとともに、次回遮断時には最初に遮断指令を出力する回路遮断手段を前回とは切り替えることを特徴とするエレベータの安全制御装置。
  2. 前記監視部が前記回路遮断手段の正常状態を検出した場合に、前記出力部は前記複数の回路遮断手段の一つに投入指令を出力し、一定時間後に次の回路遮断手段に投入指令を出力していくとともに、次回投入時には最初に投入指令を出力する回路遮断手段を前回とは切り替えることを特徴とする請求項1記載のエレベータの安全制御装置。
  3. 前記一定時間は、前記回路遮断手段の動作時間を含めて、異常検出してからエレベータ停止までの制御遅れの範囲内の時間に設定することを特徴とする請求項1または2記載のエレベータの安全制御装置。
  4. 前記回路遮断手段は常開接点を有し、一つの前記回路遮断手段の常開接点が前記エレベータ制御回路に直列に接続され、さらに別の前記回路遮断手段の常開接点が並列に接続され、前記出力部は、乗りかごが停止したときの移動方向によって並列に接続された前記回路遮断手段への遮断指令を切り替えることを特徴とする請求項1記載のエレベータの安全制御装置。
  5. エレベータの運転を制御するエレベータ運転制御装置を備え、前記入力部に前記エレベータ運転制御装置からの指令信号が入力され、前記出力部は前記入力部からの信号状態によって前記回路遮断手段に遮断指令を出力することを特徴とする請求項4記載のエレベータの安全制御装置。
  6. 前記戸開走行防止装置は、前記エレベータ運転制御装置からの指令信号の入力をトリガとしてカウントを開始し、再び指令信号が入力されることによりカウントをリセットする計時部を備え、一定時間内に指令信号の入力がされない場合に、前記出力部は前記回路遮断手段に遮断指令を出力することを特徴とする請求項5記載のエレベータの安全制御装置。
  7. 前記一定時間は、24時間に設定することを特徴とする請求項6記載のエレベータの安全制御装置。
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