JP5327104B2 - 定着装置の異常検出装置 - Google Patents

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Description

本発明の一実施形態は、印刷装置等に使用される定着装置の異常検出装置に係り、特に定着装置内に設けられた温度検知用サーミスタの断線異常を検知する断線検知装置を備えた定着装置の異常検出装置に関する。
従来より、いわゆる電子写真方式の画像形成装置においては、像担持体としての感光体ドラムにトナー像を形成し、シート材にそのトナー像を転写してシート材の表面に画像を形成する画像形成部と、その下流側にシート材に形成されたトナー像を加熱することでトナーをシート材表面に溶着させて固定させる定着ユニットが備えられている。
定着ユニットは、シート材に一定の熱量が伝達されるようにヒータなどの発熱手段を内包しシート材を挟持搬送する加熱ローラ対などの加熱部の温度管理を正確に行なう必要がある。例えば、このような加熱部の温度を測定し管理するために、シート材の加熱部付近に温度検知用センサとしてのサーミスタが配設される。サーミスタの抵抗値が加熱部の温度に依存して変化するのを利用して加熱部の温度を検出し、加熱部の温度制御が行われている。
このようなサーミスタを利用した温度センサとして、例えば、特許文献1に非接触温度センサが開示されている。また、サーミスタは定着装置の温度異常を監視する上で重要な役割を果たすため、サーミスタの断線を検知するための手法も考案されている。例えば、特許文献2には、サーミスタが接続された回路の高圧側での電圧の値から異常を判断して、サーミスタの断線を検知する装置が開示されている。
特開平9−21527号公報 特開2003−167470号公報
しかしながら、例えば、引用文献2に示されるような構成では、サーミスタの断線検知は、単にサーミスタが接続された回路の高圧側での電圧値を検知してその値から異常を判断しているため、必ずしも正確には断線を検知することができず、また、誤検知の可能性もあった。
本発明の一実施形態は、例えば印刷装置の定着ユニット等に使用される温度センサの異常検出を高精度且つ効率よく行い、断線による温度検知素子の異常を確実に検出し、定着装置の過熱異常発生を未然に防止することができる定着装置の異常検出装置を提供するものである。
上記課題は第1の発明によれば、発熱体からの輻射熱により加熱される赤外線吸収部材と、該赤外線吸収部材の温度を測定する第1のサーミスタ及び該第1のサーミスタの近傍温度を測定する第2のサーミスタとからなる温度センサと、前記第1のサーミスタ及び第2のサーミスタを接続する共通端子と接地との間に設けられたスイッチと、前記スイッチと並列に接続された抵抗体と、前記スイッチを予設定時期に作動させ、前記共通端子を接地に接続する切換制御手段と、前記スイッチが閉成された状態において前記第1のサーミスタの電圧供給端子の電位と前記第2のサーミスタの電圧供給端子の電位との差分電圧の大きさを検知することにより前記発熱体の温度を識別する温度識別手段と、前記スイッチが開放された状態において前記第1のサーミスタの電圧供給端子の電位と前記第2のサーミスタの電圧供給端子の電位との差分電圧の大きさを検知することにより前記第1のサーミスタもしくは前記第2のサーミスタの断線を検知する断線検知手段と、からなることを特徴とする定着装置の異常検出装置を提供することによって達成できる。
上記課題は第2の発明によれば、発熱体からの輻射熱により加熱される赤外線吸収部材の温度を第1のサーミスタにより測定するステップと前記第1のサーミスタの近傍温度を第2のサーミスタにより測定するステップと、前記第1のサーミスタ及び第2のサーミスタを接続する共通端子と接地との間に設けられ抵抗体が並列接続されるスイッチを閉成状態にしつつ前記第1のサーミスタの電圧供給端子の電位と前記第2のサーミスタの電圧供給端子の電位との差分電圧を検知することにより前記発熱体の温度を識別するステップと、前記スイッチを開放状態にしつつ前記第1のサーミスタの電圧供給端子の電位と前記第2のサーミスタの電圧供給端子の電位との差分電圧の大きさを検知することにより前記第1のサーミスタもしくは前記第2のサーミスタの断線を検知するステップと、からなることを特徴とする定着装置の異常検出方法を提供することによって達成できる。
上記課題は第3の発明によれば、温度センサから出力される信号に基づいて前記発熱体の温度を予設定温度に制御すると共に、前記温度センサに備えられた前記第1のサーミスタ及び第2のサーミスタの断線の検知をコンピュータに実行させるためのプログラムを格納したコンピュータに読み取り可能な記録媒体であって、前記プログラムは、前記発熱体からの輻射熱により加熱される赤外線吸収部材の温度を第1のサーミスタにより測定するステップと、前記第1のサーミスタの近傍温度を第2のサーミスタにより測定するステップと、前記第1のサーミスタ及び第2のサーミスタを接続する共通端子と接地との間に設けられ抵抗体が並列接続されるスイッチを閉成状態にしつつ前記第1のサーミスタの電圧供給端子の電位と前記第2のサーミスタの電圧供給端子の電位との差分電圧を検知することにより前記発熱体の温度を識別するステップと、前記スイッチを開放状態にしつつ前記第1のサーミスタの電圧供給端子の電位と前記第2のサーミスタの電圧供給端子の電位との差分電圧の大きさを検知することにより前記第1のサーミスタもしくは前記第2のサーミスタの断線を検知するステップとを含む、記録媒体を提供することによって達成できる。
本発明の一実施形態によれば、2つのサーミスタを有する温度センサの制御回路において、簡単な方式で、確実にそのサーミスタの断線を検知することができる。
本発明の一実施形態における、異常検出装置を備えたカラー印刷装置の内部構成を説明する断面図である。 本発明の一実施形態における定着ユニットの内部構成を示す。 本発明の一実施形態に係る制御装置のブロック図を示す。 本発明の一実施形態に係る、異常検出装置を備えた非接触温度センサの構成を示す図である。 本発明の一実施形態に係る、異常検出装置を備えた非接触温度センサの回路図である。 本発明の一実施形態に係る、定着装置の異常検出を実現するためのCPUの動作フロー図である。
以下に、本発明の一実施形態に係る定着装置の異常検出装置を図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る定着装置の異常検出装置を備えたカラー印刷装置(以下、単にプリンタ装置で示す)の内部構成を説明する断面図である。
図1に示すプリンタ装置1は、電子写真式で二次転写方式のタンデム型のカラープリンタであり、画像形成部2、中間転写ベルトユニット3、給紙部4、及び両面印刷用搬送ユニット5で構成されている。
上記画像形成部2は、図1の右から左へ4個の画像形成ユニット6(6M,6C,6Y,6K)を多段式に並設した構成である。そして、上記4個の画像形成ユニット6のうち上流側(図の右側)の3個の画像形成ユニット6M、6C、及び6Yは、それぞれ減法混色の三原色であるマゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)の色トナーによるモノカラー画像を形成し、画像形成ユニット6Kは、主として文字や画像の暗黒部分等に用いられるブラック(K)トナーによるモノクロ画像を形成する。
上記の各画像形成ユニット6は、トナー容器(トナーカートリッジ)に収納されたトナーの色を除き全て同じ構成である。したがって、以下ブラック(K)用の画像形成ユニット6Kを例にしてその構成を説明する。
画像形成ユニット6は、最下部に感光体ドラム7を備えている。この感光体ドラム7は、その周面が例えば有機光導電性材料で構成されている。この感光体ドラム7の周面近傍を取り巻いて、クリーナ8、帯電ローラ9、光書込ヘッド11、及び現像器12の現像ローラ13が配置されている。
光書き込みヘッド11は、外部から不図示のインターフェースを介して入力した画像情報に対応する光像を感光体ドラム7面上に露光し静電潜像を形成する。画像形成ユニット6M、6C、6Y、6K内の各光書き込みヘッド11には、それぞれ外部から入力した画像情報のうちマゼンタ、シアン、イエロー、ブラックの色に対応するデータに基づく駆動信号が供給され、それぞれの色に対応する光像が露光され潜像が形成される。
現像器12は、上部のトナー容器に図ではM、C、Y、Kと示されるように、マゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)、ブラック(K)のいずれかのトナーを収容し、中間部には下部へのトナー補給機構を備えている。
また、現像器12の下部には側面開口部に上述した現像ローラ13を備え、内部にトナー撹拌部材、現像ローラ13にトナーを供給するトナー供給ローラ、現像ローラ13上のトナー層を一定の層厚に規制するドクターブレード等を備えている。
現像ローラ13の表面に形成された各色のトナー層は、上記潜像が形成された感光体ドラム7の表面近傍に近接し、静電潜像の電気的吸着力に応じて各現像器のトナー色に基づくトナーを付着させ感光体ドラム7表面上にトナー像を形成する。
中間転写ベルトユニット3は、本体装置のほぼ中央で図の左右のほぼ端から端まで扁平なループ状になって配置される無端状の転写ベルト14と、この転写ベルト14を掛け渡されて転写ベルト14を図の反時計回り方向に循環移動させる駆動ローラ15と従動ローラ16を備えている。
上記の転写ベルト14は、各トナー色毎に設けられた画像形成ユニット6内の感光体ドラム7表面上に形成されたY、M、C、K色のトナー像を各色画像形成ユニット毎の転写部において全色のトナー像の位置が重なるように位置あわせされながら直接ベルト面に転写(一次転写)されて、その合成されたトナー像を更に用紙に転写(二次転写)すべく用紙への転写位置まで中間状態のトナー像を保持しながら搬送するので、ここでは転写ベルト14を含むユニット全体を中間転写ベルトユニットという。
この中間転写ベルトユニット3は、上記扁平なループ状の転写ベルト14のループ内にベルト位置制御機構17を備えている。ベルト位置制御機構17は、転写ベルト14を介して感光体ドラム7の下部周面に押圧する導電性発泡スポンジから成る一次転写ローラ18を備え、感光体ドラム7表面に形成されたトナー像を転写ベルト14側に転写するために、一次転写ローラ18に高電圧が印加される。
ベルト位置制御機構17は、マゼンタ(M)、シアン(C)、及びイエロー(Y)の3個の画像形成ユニット6M、6C、及び6Yに対応する3個の一次転写ローラ18を鉤型の支持軸を中心に同一周期で回転移動可能に構成し、転写ベルト14をカラー色の感光体ドラム7から離接させる構造により、カラーの転写機構を能動/非能動状態に切り換え可能な構成としている。
そして、ベルト位置制御機構17は、ブラック(K)の画像形成ユニット6Kに対応する1個の一次転写ローラ18を上記3個の一次転写ローラ18の周期と異なる回転移動周期で回転移動させて転写ベルト14を感光体ドラム7から離接させる機構をもうけることにより、K(黒)色の転写機構だけを単独で能動/非能動状態に切り換え可能な構成としている。
すなわち、ベルト位置制御機構17は、中間転写ベルトユニット3の転写ベルト14の位置をフルカラーモード(4個全部の一次転写ローラ18が転写ベルト14に当接)、モノクロモード(画像形成ユニット6Kに対応する一次転写ローラ18のみが転写ベルト14に当接)、及び全非転写モード(4個全部の一次転写ローラ18が転写ベルト14から離れる)に切換えることができ、プリンタ装置1が記録処理を行わない状態では、全非転写モード状態として、転写ベルト14が全ての画像形成ユニット6との接触が断たれ、また、プリンタ装置1がモノクロ印刷処理状態にあるときには、フルカラーモードの位置に切り換えることにより転写ベルト14とカラー印刷用の画像形成ユニット6M,6C,6Yとの関係が絶たれ、これにより、転写ベルト14や感光体ドラム7の接触摩耗による消耗を防止する構成になっている。
上記の中間転写ベルトユニット3には、上面部のベルト移動方向最上流側の画像形成ユニット6Mの更に上流側に転写ベルト14表面に残留した無駄なトナーを除去するベルトクリーナユニット35が配置され、このベルトクリーナユニットが除去した廃棄トナーを収納すべく、転写ベルト14の下面部のほぼ全面に沿い付けるように平らで薄型の廃トナー回収容器19が着脱自在に配置されている。
給紙部4は、上下2段に配置された2個の給紙カセット21を備え、2個の給紙カセット21の給紙口(図の右方)近傍には、それぞれ用紙取出ローラ22、給送ローラ23、捌きローラ24、待機搬送ローラ対25が配置されている。
待機搬送ローラ対25の用紙搬送方向(図の鉛直上方向)には、転写ベルト14を介して従動ローラ16に圧接する二次転写ローラ26が配設され、用紙への二次転写部を形成している。
この二次転写部の下流(図では上方)側には定着ユニット27が配置され、定着ユニット27の更に下流側には、定着後の用紙を定着ユニット27から搬出する搬出ローラ対28、及びその搬出される用紙を装置上面に形成されている排紙トレー29に排紙する排紙ローラ対31が配設されている。
両面印刷用搬送ユニット5は、上記搬出ローラ対28と排紙ローラ対31との中間部の搬送路から図の右横方向に分岐した開始返送路32a、それから下方に曲がる中間返送路32b、更に上記とは反対の左横方向に曲がって最終的に返送用紙を反転させる終端返送路32c、及びこれらの返送路の途中に配置された4組の返送ローラ対33a、33b、33c、33dを備えている。
上記終端返送路32cの出口は、給紙部4の下方の給紙カセット21に対応する待機搬送ローラ対25への搬送路に連絡している。また、本例において中間転写ベルトユニット3の上面部には、転写ベルト14表面を摺擦するブレード及び取り込みローラ36からなるベルトクリーナユニット35が配置されている。
本例のプリンタ装置1は、待機搬送ローラ対25により二次転写部まで鉛直方向に搬送される用紙に中間転写ベルト14を介してトナー像を転写する方式となっている。したがって、用紙の搬送路に発生する用紙ジャム等の不具合を回復するメンテナンス処理時には、図1の右側を開放するのみで対処できる構成である。
図2は、本実施形態における定着ユニット27の内部構成を示す。図2(a)は、上記の構成において、本例の主要部となる定着ユニット27の詳細を示す図であり、図2(b)は、関わる各ローラのみを取り出して示す。尚、図2(a)、(b)には、図1と同一構成部分には図1と同一の番号を付して説明する。
図2(a)は、用紙搬送方向(下から上)に沿って併設された用紙搬送ユニット38、中間転写ベルトユニット3、二次転写ローラユニット39、及び定着ユニット27を示している。
用紙搬送ユニット38は、図1でも説明した用紙取出ローラ22、給送ローラ23、捌きローラ24、待機搬送ローラ対25を備えており、待機搬送ローラ対25により、他のユニット(中間転写ベルトユニット3)と連携する用紙搬送系を形成している。
また、中間転写ベルトユニット3は、二次転写ローラユニット39と協働して他のユニット(用紙搬送ユニット38及び定着ユニット27)と連携する用紙搬送系を形成している。
定着ユニット27は、ベルト式定着ユニットである。定着ユニット27は、ガイド板30a、30b、加熱ローラ40、定着ローラ41、加熱ローラ40と定着ローラ41間に掛け渡された無端状の定着ベルト42、この定着ベルト42を介し定着ローラ41に対向して配置され定着ローラ41と定着ベルト42を押圧する加圧ローラ43を備えており、定着ローラ41と加圧ローラ43により、他のユニット(中間転写ベルトユニット3)と連携する用紙搬送系を形成している。
定着ユニット27では用紙のトナー像を熱と圧力を加えることで用紙に溶融定着している。定着方式はハロゲンヒータ44,45で加熱された加熱ローラ40の熱を定着ベルト42にて定着ローラ41まで熱伝達させ、また定着ローラ41と加圧ローラ43で加圧する方式である。なお用紙の種類により加圧ローラ43側の加圧力は可変する機能を有している。
図2(b)は、上記各構成部の用紙搬送精度に関わる各ローラ、即ち用紙搬送ユニット38の待機搬送ローラ対25、中間転写ベルトユニット3の従動ローラ16、二次転写ローラユニット39の二次転写ローラ26、及び定着ユニット27の定着ローラ41と加圧ローラ43のみを取り出して示している。
加熱ローラ40上の定着ベルト42の表面温度を監視するために、温度センサ53が取り付けられている。温度センサ53は、そのセンサの種類や設計仕様に応じ、定着ベルト42に接触していても良いし、接触していなくてもよいが、以下に示す本発明の一実施形態では、非接触型の温度センサを例に説明する。
本発明に用いられる非接触方式の温度センサ53は、加熱ローラ40により加熱される定着ベルト42表面から輻射される赤外線を検知することにより、定着ベルト42の表面温度を検出するものであり、その内部に赤外線検知用サーミスタT1と温度補償用サーミスタT2とを備えている。赤外線検知用サーミスタT1は、定着ベルト42表面から輻射される赤外線により加熱される赤外線吸収フィルムの温度を検知しているが、その出力電圧は周囲の温度に依存する。このような温度依存を補償するために赤外線検知用サーミスタT1自身の温度を検出する必要がある。このため、赤外線検知用サーミスタT1の近傍で定着ベルト42表面から輻射される赤外線の影響を受けない位置に温度補償用サーミスタT2が配置され、これら2つのサーミスタの両端電位を検出することにより、加熱ローラ40により加熱される定着ベルト42表面の温度が把握できるように構成されている。
上記2つのサーミスタの両端電位の差分の平均値をA/Dコンバータでデジタル値に変換し、変換後のデジタル値をCPUへ出力する。CPUは、所定のプログラムを実行することにより、入力されたデジタル値及び予め定められたテーブルに基づいて定着ベルト42の表面温度を求め、この表面温度が一定に維持されるように加熱ローラ40に内包されるヒータ1及びヒータ2の通電制御を行う。以下にその具体的制御方法について詳述する。
図3は本実施形態に係る、プリンタ装置1の制御装置47のブロック図を示す。
制御装置47は、読み取り専用メモリ(ROM)48に記憶された制御手順に従ってプリンタ装置1全体の制御を行うCPU49、制御装置47の制御手順(制御プログラム)を記憶した読み取り専用メモリ(ROM)48と、入力データの記憶や作業用記憶領域等として用いる主記憶装置であるところのランダムアクセスメモリ(RAM)51と、メインモータ等の負荷に対するCPU49の制御信号の出力、およびセンサ等の信号を入力してCPU49に送るインターフェース部(I/O)52とを備えている。
そして、I/O52を介してプリンタ装置1に備えられた、又はプリンタ装置1に接続される各種装置の信号がCPU49との間で伝達される。各種装置信号の一例としては、ソータ制御、原稿のジャム検知、シート材搬送等の制御の他に、後述するスイッチSW1のオン/オフの制御のための制御信号などがあり、制御装置47によってそれぞれの制御が行なわれる。また、RAMには、随意に、後述するVdefの正常範囲を表す電圧値のデータが記録されていてもよい。
図4は、本発明の一実施形態に係る断線検知装置61を備えた非接触温度センサ53の構成を示す図である。図4において、非接触温度センサ53には、検知用サーミスタT1と、補償用サーミスタT2の2つのサーミスタが備えられている。検知用サーミスタは赤外線吸収フィルム54と接触しており、加熱ローラ40の温度を検出するために用いられる。赤外線吸収フィルム54は、加熱ローラ40からの赤外線50を吸収して熱エネルギーに変換し、その熱を検知用サーミスタT1で検出する。一方、補償用サーミスタT2は非接触温度センサ53自体の温度を検出するために用いられる。加熱ローラ40の温度は、検知用サーミスタT1の検出温度により変化した抵抗値と、補償用サーミスタT2の検出温度により変化した抵抗値を利用して、計算される。
図5は、本発明の一実施形態に係る断線検知装置61を備えた非接触温度センサ53の回路図である。R2及びR1は、ほぼ同じ抵抗値を持つ抵抗素子であり、例えば、ここではどちらも33KΩの抵抗値を有する。図5に示される検知用サーミスタT1及び補償用サーミスタT2の抵抗値は、温度が低くなると抵抗値が高くなるというように、温度に依存して数K〜数MΩの範囲で変化する(例えば、0℃付近の低い温度では約1MΩの抵抗値を有する)。抵抗R2と、補償用サーミスタT2との間にかかる電圧V2は、差動増幅器56のプラス端子57に入力される。一方、抵抗R1と、検知用サーミスタT1との間にかかる電圧V1は、差動増幅器56のマイナス端子58に入力される。また、差動増幅器56には、オフセット電圧(例えば、ここでは0.5V)がかかっている。差動増幅器56は、入力されたV2とV1の差分電圧を増幅し、増幅した電圧にオフセット電圧を加算して、電圧Vdefを出力する。従って、V2とV1が等しい電圧である場合は、差分電圧が0となり、差動増幅器56の出力Vdefとしてオフセット電圧0.5Vが出力される。A/D(アナログ/デジタル)コンバータ59は、Vdef及びV2を、電圧値からデジタル値へと変換する。CPU49は、A/Dコンバータ59によりデジタル化されたデータを用いて、各種の制御処理、例えば、加熱ローラ40の温度の算出などを行なう。
本発明の一実施形態に係る断線検知装置61を備えた非接触温度センサ53は、更に、通常の温度検知を行なう温度検知モードと、サーミスタの断線を検知するための断線検知モードとを所定の時間間隔毎に切り替えるためのスイッチSW1が、2つのサーミスタの共通接続端子と接地との間に設けられている。
通常の温度検知モードにおいては、CPU49の制御の下に、スイッチSW1はオンの状態にある。定電圧回路60により電圧、例えば、ここでは5Vを印加し、検知用サーミスタT1と抵抗R1との間に係る電圧V1と、補償用サーミスタT2と抵抗R2との間に係る電圧V2とが、差動増幅器56に入力される。V2からV1を差し引いた差分電圧は本実施形態に係る断線検知装置61を備えた温度センサ53が利用される一般的な測定温度範囲から見積もると、最大でも200mV程度の値になることが推測される。そのため、差動増幅器56は差分電圧の増幅を行なっている。例として、本実施形態においては、差動増幅器56のゲインは20倍に設定されている。差動増幅器56は、V2からV1を差し引いた差分電圧を増幅し、さらにオフセット電圧を加算した電圧Vdefを出力する。従って、例えば、V2からV1を差し引いた差分が最大の200mV付近であった場合は、(0.2V×20)+0.5Vで、4.5Vが差動増幅器56の出力Vdefとして出力されることになる。出力された電圧Vdefと、V2とはA/Dコンバータ59によりデジタル変換され、デジタル化された値がCPU49に送られる。CPU49において、デジタル化された値を用いてメモリに格納された温度テーブルを参照することで加熱ローラ40の温度を求める処理が行なわれ、求められた温度が予め所望される定着温度に維持されるようにヒータ1、ヒータ2への通電量が制御される。
本発明の一実施形態に係る断線検知装置61による、サーミスタの断線検知について以下に詳細に説明していく。サーミスタの異常に対処するために、所定のインターバルで繰り返し行われる断線検知モードにおいては、CPU49の制御によりスイッチSW1はオフにされる。図5に示されるように、本発明の一実施形態に係る断線検知装置61を備えた非接触温度センサ53には、抵抗素子R3が、スイッチSW1に対して並列に接続されている。そのため、スイッチSW1がオフの状態でも、接地電圧(GND)と完全には遮断されず、電圧は抵抗R3を通ってGNDに流れる。抵抗R3には、抵抗R2及びR1と比してかなり大きな抵抗値を有するものが使用される。言い換えると、スイッチSW1がオフの状態では、V2からV1を差し引いた差分電圧が、スイッチSW1がオンの状態よりもかなり小さな値(例えば、およそ10分の1程度)となるように抵抗R3の抵抗値が選ばれる。例えば、本実施形態においては、抵抗R2及びR1として33KΩの抵抗が用いられており、また、抵抗R3に1MΩの抵抗を用いることとする。
まず、断線検知モードにおいて、検知用サーミスタT1及び補償用サーミスタT2のどちらも断線していない場合における、本発明の一実施形態に係る断線検知装置61の動作を説明する。V2及びV1の値は、それぞれR2と(R3+検知用サーミスタT1の抵抗値)との抵抗差及びR1と(R3+補償用サーミスタT2の抵抗値)との抵抗の差に応じた値をとる。上記の例では、R2及びR1の抵抗として33KΩ、R3の抵抗として1MΩを用いているため、これらの抵抗の間にかかる電圧V2及びV1は、少なくとも(5V−5V×33KΩ/(1000KΩ+33KΩ))以上で5V未満の値になる。実際に計算すると、約4.84V〜5Vの値範囲に制限されることになる。それに伴いV2からV1を差し引いた差分電圧に関しても、スイッチS1がオンの状態では最大で200mV程度であったのが、およそ1/10程度になり、最大でも20mV程度の小さな差分電圧に制限されることになる。この最大の差分電圧20mVにゲインの20倍を掛けても400mAにしかならない。この400mAにオフセット電圧0.5Vを加算し、0.9Vが出力Vdefの最大値と見積もることができる。従って、スイッチSW1をオフにした場合は、マージンを0.1VとったとしてもVdefの最大値は1Vを超えることは無いと見積もることができる。このVdefの最大値と、オフセット電圧との間の範囲、例えばここでは、0.5V〜1Vの範囲を、本実施形態における正常範囲として用いる。
従って、スイッチSW1をオフにした際に、実際に測定されたVdefの値が正常範囲内にある場合(例えば、ここでは0.71V,0.8V,0.92Vなど)は、検知用サーミスタT1及び補償用サーミスタT2はともに断線していないと判定できる。
次に、サーミスタT1が断線している場合について以下に述べる。サーミスタT1が断線した場合、GNDに電圧が流れることが無くなり、従って、定電圧回路60から印加された5VがそのままV1として差動増幅器のマイナス端子に入力される。一方、V2には、回路が抵抗R3を介して接地されているため、5V未満の電圧が流れることが分るだろう。従って、差動増幅器56のプラス端子57にV2として5V未満の電圧が入力され、差動増幅器56のマイナス端子58にはV1として5Vが入力されるため、差分電圧はマイナスとなり、結果としてオフセット電圧である0.5V以下の電圧Vdefが出力されることになる。通常の使用においては、補償用サーミスタT2によって検出される温度が検知用サーミスタT1によって検出される温度よりも高くなることは無いため、V2がV1より小さくなることはない。従って、Vdefの値がオフセット電圧を下回る場合は、T1が断線していると判断できる。実際には、その電圧差が大きいため飽和状態となりVdefは0Vとなる。
例えば、補償用サーミスタT2が検出するセンサ自体の温度が低く0℃付近であり、その抵抗値が1MΩと大きい場合を仮定する。電圧V2の値は、(5V−5V×33Ω/(1000KΩ+33KΩ+1000KΩ))となり、約4.92Vになる。その差分電圧は、(4.92V−5V))で−0.08Vである。−0.08Vにゲインの20倍をかけると、−1.6ボルトで、オフセット電圧0.5Vを加算しても、値は−1.1Vとなりマイナスのままで飽和している。従って、Vdefは0Vとなることが分るだろう。
本実施形態によれば、スイッチSW1をオフにした際に、実際に測定されたVdefの値が正常範囲を下回る場合(例えば、ここでは0.2V,0.15V,0Vなど)は、CPU49は、検知用サーミスタT1が断線していると判定できる。
次に補償用サーミスタT2が断線した場合について説明する。補償用サーミスタT2が断線した場合、GNDに電圧が流れることが無くなり、従って、定電圧回路60から印加された5VはそのままV2として差動増幅器56のプラス端子57に入力されることになる。一方、回路が抵抗R3を介して接地されているため、(5V−5V×33KΩ/(1000+33KΩ))以上で5V未満の電圧がV1として、差動増幅器56のマイナス端子58に入力されることになる。差動増幅器56のプラス端子57にV2として5Vが直接流れ込むため、V2からV1を差し引いた差分電圧は大きくなる。その結果、正常値として上記で定めた0.5V〜1Vの範囲を大幅に上回る電圧がVdefとして出力されることになる。
例えば、検知用サーミスタT1が検出した加熱ローラ40の温度が低く0℃付近であり、その抵抗値が1MΩと大きい場合を仮定する。電圧V1の値は、(5V−5V×33Ω/(1000KΩ+33KΩ+1000KΩ))となり、約4.92Vになる。その差分電圧は、(5V−4.92V)で0.08Vである。0.08Vにゲインの20倍をかけると、1.6ボルトで、それにオフセット電圧0.5Vを加算すると、Vdefの値は2.1Vとなり、正常範囲として定めた0.5V〜1Vの範囲を大きく上回ることが分るだろう。
本実施形態によれば、スイッチSW1をオフにした際に、Vdefの値が正常範囲を上回る場合(例えば、ここでは1.32V,2V,2.8Vなど)は、CPU49は、補償用サーミスタT2が断線していると判定できる。
以上で述べてきたように、本発明の一実施形態に係る断線検知装置61では、補償用サーミスタT2及び検知用サーミスタT1が断線した場合は、スイッチSW1をオフにした際に、差動増幅器56の出力Vdefが正常範囲(例えば、本実施形態においては0.5V〜1.0V)を外れることになる。従って、CPU49は、定期的にスイッチSW1を切り換えながらVdefを監視することで、Vdefの値がROM48に予め記憶されている正常範囲を外れた値となった場合にサーミスタが断線していると判断することができる。
また、Vdefの値が、オフセット電圧以下の電圧であれば検知用サーミスタT1が断線、正常範囲を大きく上回る値であれば補償用サーミスタT2が断線というように、いずれのサーミスタが断線したのかも判定することができる。
本発明の一実施形態によれば、例えば、2つのサーミスタを有し、その測定値の差異をもとに非接触で熱源の温度を測定する方式の非接触温度センサの制御において、その2つのサーミスタより発生する電圧の差分を増幅する差動増幅器を有した非接触温度センサ回路に、スイッチと抵抗というわずかな構成を追加し、その差動増幅器の出力電圧を監視することで、出力電圧が正常範囲外にある場合はサーミスタの断線と判断することが可能になる。
図6は、本実施形態に係る、上記で述べたサーミスタの断線検知を実現するためのCPU49の動作フローを示す。
サーミスタの断線検知を開始する場合、ステップS1において、スイッチSW1をオフにする制御信号を出力する。ステップS2において、差分値Vdefの値が差動増幅器56よりA/Dコンバータ59を介して入力される。ステップS3において、入力されたVdefの値が0Vであるかどうかが判定される。0Vである場合は、ステップS6に進み、サーミスタT1が断線していると判定される。0Vではない場合は、ステップS4へと進む。ステップS4において、Vdefの値が2V以上であるかどうかが判定される。2V以上である場合は、ステップS7に進み、T2が断線していると判定される。2V以上でない場合は、ステップS5において、どちらのサーミスタも断線していないと判定され、フローはステップS8に進む。ステップS8において、温度検知モードに戻るためにスイッチSW1をオンに制御する制御信号を出力する。なお、図6に示すように、随意に、断線が検知されたステップS6及びS7の後段のステップとして、ステップS9に示すように、サービスコールを送信するステップを含めても良い。サービスコールを送信するステップにより温度センサ53の販売メーカー等に、装置の断線による故障が伝えられ、温度センサ53のユーザーは、断線したサーミスタの交換などの対応をすばやく受けることができる。ステップS6及びステップS7において、断線していると判定された場合には、フローは異常終了として終了する。
本実施形態においては、正常範囲として、0.5V〜1Vを用いたが、当然のことながら、これら範囲は限定的なものではなく、例示的に示された範囲であり、例えば、電源電圧である定電圧回路60からの電圧、R1及びR2に用いた抵抗の抵抗値及びR3に用いた抵抗の抵抗値、サーミスタが検出する対象の温度範囲、オフセット電圧、ならびに差動増幅器のゲインの値などによって、様々な範囲が設定され得ることが当業者には理解されよう。
一実施形態においては、正常範囲は、補償用サーミスタT2及び検知用サーミスタT1がどちらも断線しておらず、且つ、SW1をオフにした状態での、差動増幅器から出力されるVdefの値の最大値を上限とし、差動増幅器にかけられたオフセット電圧を下限として範囲が定められる。このVdefの最大値は、それぞれの実施形態において定められ得るものであり、電源電圧である定電圧回路60からの電圧、R1及びR2に用いた抵抗の抵抗値及びR3に用いた抵抗の抵抗値、サーミスタが検出する対象の温度範囲、オフセット電圧、ならびに差動増幅器のゲインの値などを考慮して、Vdefとして出力され得る最大の値を見積もることで得ることができる。
別な実施形態においては、正常範囲の上限の電圧値には、Vdefの値の最大値に上乗せしてマージンが設けられている。さらに別な実施形態では、正常範囲の下限の電圧値にも、オフセット電圧からのマージンがとられていてもよい。
また、本実施形態においては、図6のステップS3において、Vdefが0であるか否かによって断線の判定を行なう例を述べたが、当然のことながら本発明に係る実施形態はこれに限定されるものではなく、例えば、オフセット電圧を下回る或る特定の電圧値以下(例えば、0.2V以下、0.15V以下)であるか否か、というように別な値を判定に用いることもできることが当業者には理解されよう。
同様に、本実施形態においては、図6のステップS4において、Vdefが2V以上であるか否かによって断線の判定を行なっているが、当然のことながら本発明に係る実施形態はこれに限定されるものではなく、例えば、正常範囲と見積もられた電圧範囲を超える電圧以上(例えば、1.4V以上、2.5V以上、3V以上)、というように別な値を判定に用いることもできることが当業者には理解されよう。
本実施形態においては、非接触型の温度センサ53に、本発明の一実施形態に係る断線検知装置61を導入し、温度センサの2つのサーミスタの断線を検知する例を述べたが、本発明の適用範囲は、非接触型の温度センサに限定されるものではなく、例えば、接触型のサーミスタにおいても、本発明に係る一実施形態を利用して断線を検知することができることが当業者には理解されるであろう。
本発明の一実施形態によれば、2つのサーミスタを有する温度センサの制御回路において、温度測定に必要な回路にわずかな構成を追加するのみで、簡単な方式で、確実にそのサーミスタの断線を検知することができる。
以上で、本発明のいくつかの実施形態に係る断線検知装置に関して詳細に説明してきた。しかしながら、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではない。これらの実施形態は例示的なものとして提供されており、本発明の範囲を逸脱すること無く、上述の実施形態に対してあらゆる変更、追加及び代替が成され得ることが当業者には理解されるであろう。本発明の範囲は添付の特許請求の範囲とその均等物によってのみ確定されることが意図される。
1・・・プリンタ装置
2・・・画像形成部
3・・・中間転写ベルトユニット
4・・・給紙部
5・・・両面印刷用搬送ユニット
6・・・画像形成ユニット
7・・・感光体ドラム
8・・・クリーナ
9・・・帯電ローラ
11・・・光書込ヘッド
12・・・現像器
13・・・現像ローラ
14・・・中間転写ベルト
15・・・駆動ローラ
16・・・従動ローラ
17・・・ベルト位置制御機構
18・・・一次転写ローラ
19・・・廃トナー回収容器
21・・・給紙カセット
22・・・用紙取出ローラ
23・・・給送ローラ
24・・・ローラ
25・・・待機搬送ローラ対
26・・・二次転写ローラ
27・・・定着ユニット
28・・・搬出ローラ対
29・・・排紙トレー
30a・・・ガイド板
30b・・・ガイド板
31・・・排紙ローラ対
32a・・・開始返送路
32b・・・中間返送路
32c・・・終端返送路
33a・・・返送ローラ対
33b・・・返送ローラ対
33c・・・返送ローラ対
33d・・・返送ローラ対
35・・・ベルトクリーナユニット
36・・・ローラ
38・・・用紙搬送ユニット
39・・・二次転写ローラユニット
40・・・加熱ローラ
41・・・定着ローラ
42・・・定着ベルト
43・・・加圧ローラ
44・・・ヒータ1
45・・・ヒータ2
47・・・制御装置
48・・・専用メモリ(ROM)
49・・・CPU
50・・・赤外線
51・・・ランダムアクセスメモリ(RAM)
52・・・インターフェース部(I/O)
53・・・温度センサ
54・・・赤外線吸収フィルム
56・・・差動増幅器
57・・・プラス端子
58・・・マイナス端子
59・・・A/Dコンバータ
60・・・定電圧回路
61・・・断線検知装置

Claims (3)

  1. 発熱体からの輻射熱により加熱される赤外線吸収部材と、
    該赤外線吸収部材の温度を測定する第1のサーミスタ及び該第1のサーミスタの近傍温度を測定する第2のサーミスタとからなる温度センサと、
    前記第1のサーミスタ及び第2のサーミスタを接続する共通端子と接地との間に設けられたスイッチと、
    前記スイッチと並列に接続された抵抗体と、
    前記スイッチを予設定時期に作動させ、前記共通端子を接地に接続する切換制御手段と、
    前記スイッチが閉成された状態において前記第1のサーミスタの電圧供給端子の電位と前記第2のサーミスタの電圧供給端子の電位との差分電圧の大きさを検知することにより前記発熱体の温度を識別する温度識別手段と、
    前記スイッチが開放された状態において前記第1のサーミスタの電圧供給端子の電位と前記第2のサーミスタの電圧供給端子の電位との差分電圧の大きさを検知することにより前記第1のサーミスタもしくは前記第2のサーミスタの断線を検知する断線検知手段と、
    からなることを特徴とする定着装置の異常検出装置。
  2. 発熱体からの輻射熱により加熱される赤外線吸収部材の温度を第1のサーミスタにより測定するステップと、
    前記第1のサーミスタの近傍温度を第2のサーミスタにより測定するステップと、
    前記第1のサーミスタ及び第2のサーミスタを接続する共通端子と接地との間に設けられ抵抗体が並列接続されるスイッチを閉成状態にしつつ前記第1のサーミスタの電圧供給端子の電位と前記第2のサーミスタの電圧供給端子の電位との差分電圧を検知することにより前記発熱体の温度を識別するステップと、
    前記スイッチを開放状態にしつつ前記第1のサーミスタの電圧供給端子の電位と前記第2のサーミスタの電圧供給端子の電位との差分電圧の大きさを検知することにより前記第1のサーミスタもしくは前記第2のサーミスタの断線を検知するステップと、
    からなることを特徴とする定着装置の異常検出方法。
  3. 温度センサから出力される信号に基づいて前記発熱体の温度を予設定温度に制御すると共に、前記温度センサに備えられた前記第1のサーミスタ及び第2のサーミスタの断線の検知をコンピュータに実行させるためのプログラムを格納したコンピュータに読み取り可能な記録媒体であって、
    前記プログラムは、
    前記発熱体からの輻射熱により加熱される赤外線吸収部材の温度を第1のサーミスタにより測定するステップと、
    前記第1のサーミスタの近傍温度を第2のサーミスタにより測定するステップと、
    前記第1のサーミスタ及び第2のサーミスタを接続する共通端子と接地との間に設けられ抵抗体が並列接続されるスイッチを閉成状態にしつつ前記第1のサーミスタの電圧供給端子の電位と前記第2のサーミスタの電圧供給端子の電位との差分電圧を検知することにより前記発熱体の温度を識別するステップと、
    前記スイッチを開放状態にしつつ前記第1のサーミスタの電圧供給端子の電位と前記第2のサーミスタの電圧供給端子の電位との差分電圧の大きさを検知することにより前記第1のサーミスタもしくは前記第2のサーミスタの断線を検知するステップとを含む、記録媒体。
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