JP5340671B2 - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の温度検知素子を有する定着装置及び画像形成装置に関する。
従来、電子写真プリンタは、印刷画像に対応したトナー像を紙に転写させ、ヒータの熱とローラ又はベルト等の圧力でトナー像を紙に定着させている。下記に示す特許文献1の定着装置においては、複数の温度検知素子のうち、ヒータ温度検知素子の検知した温度を基にして高温異常報知温度を設定し、定着装置温度検知素子の検知した温度が高温異常報知温度を超えたときを異常としてきた。
特開2004−145209号公報
しかしながら、上記特許文献1の定着装置では、高温異常報知温度が定着装置の通常使用する温度よりも高く設定されているので、例えば、ヒータ温度検知素子に断線等の異常が発生すると、ヒータ制御部はヒータが設定された高温異常報知温度に達していないと判断し、継続してヒータを通電するので定着装置が過剰に高温となる虞があり安全性に問題があった。
本発明は、以上の問題を解決するために、次の構成を具備する。
本発明は、定着部材の温度制御を行う定着装置であって定着部材の温度を検出して検出情報を出力する第一の温度検出部と第一の温度検出部とは異なる位置に配置され定着部材の温度を検出して電圧情報を含む検出情報を出力する第二の温度検出部と第一及び第二の温度検出部の各検出情報を比較する比較部と、
第一の温度検出部の異常検出時の出力を有効化及び無効化する異常検出回路と、異常検出回路の無効時及び有効時における比較部の各比較結果を正常時に得られた比較結果と比較することにより装置状態を判定すると共に、異常検出回路の無効時及び有効時における第二の温度検出部の検出情報に含まれる各電圧情報が所定値より大きいか否かを判定し、得られた判定情報を正常時に得られた判定情報と比較して装置状態が異常か否かを判定する判定部と、を含むことを特徴とする。
第二の温度検知の両出力を監視することにより、第一温度検出部の異常有無を判定することができ、しかも定着装置のヒータを通電せずに判定が可能なために定着装置を高温にすることがなく安全性が確保される。



以下、本発明の実施形態について説明する。
図2は、本発明における画像形成装置の構成を示す概略断面図である。
図に示すように、画像形成装置100は、帯電器2、LEDヘッド3、現像器4、転写器5、定着器6、感光ドラム8、書き出しセンサ9、用紙カセット11、用紙12、搬送ローラ50及び排出ローラ52を有する。
図に示す実施例1の画像形成装置100は、黒色の現像剤であるトナーを印刷することで、モノクロ画像を得ることができる、例えばモノクロプリンタであって、トナー画像を担持する為の感光ドラム8と、感光ドラム8をマイナス帯電させる為の帯電器2と、感光ドラム8に静電潜像を書き込むためのLEDヘッド3と、感光ドラム8上の静電潜像を現像剤であるマイナス帯電したトナーを用いて可視化するための現像器4とを備えている。
また、この画像形成装置100は、用紙カセット11から供給された用紙12を感光ドラム8に供給する搬送ローラ50と、用紙12の先端が通過するタイミングを検出する書き出しセンサ9と、用紙12に熱を加えるとともに、物理的に圧力を加えて用紙12上のトナーを溶かし、溶かしたトナーを用紙12に定着させる定着器6と、画像が印刷された用紙12を装置上方に設けられた排紙部に排紙する排出ローラ52とを備える。
また、この画像形成装置1には、可動ローラである感光ドラム8、搬送ローラ50、定着器6及び排出ローラ52をモータ等によって駆動させる図示せぬ駆動装置を備えている。
図3は、本発明における画像形成装置の定着器の構成の説明図である。
図に示すように、定着器6は、定着ヒータ61、ヒータサーミスタ62、定着ローラ63、定着ベルト64、加圧ローラ65及び定着サーミスタ66を有する。
定着ヒータ61は、定着ベルト64に接触するように配置され、後述する通電制御部16によって通電されると発熱する。定着ヒータ61は、定着ベルト64を介して熱が伝達される定着ローラ63と加圧ローラ65の接触部を例えば150℃程にし、用紙12上のトナーを定着される温度にする。
ヒータサーミスタ62は、定着ヒータ61に接触するように配置され、通電制御部16が定着ヒータ61を加熱制御するための温度測定を行うセンサである。
定着ローラ63には、定着ベルト64が巻き付けられており、定着ヒータ61の発熱により、定着ベルト64を介して熱が伝達される。
例えば、定着ローラ63は、直径40mm程の円柱状の形状をし、鉄製の金属中実シャフトによって構成されている基体としての芯金と、この芯金を被覆する耐熱多孔質のスポンジ製で厚さが4mm程の弾性体層で覆われている。
弾性体層は、熱伝導率が小さく断熱作用のある耐熱多孔質の弾性体であるから、定着ベルト64の熱を奪うことを低減し、温度上昇後の保温効果を有し、温度回復のためのプレ回転時間を短縮させる。また、弾性体層を有することで用紙12と定着ベルト64とが接触する領域幅であるニップ幅が十分確保される。
定着ベルト64は、厚さ100μmの耐熱性の高いポリイミド樹脂の基体の表層上に厚さ200μmのシリコンゴム製の離型層が形成されている。これにより、定着ベルト64は、熱容量が小さいので熱応答性に優れる。なお、厚さ100μmの耐熱性の高いポリイミド樹脂の基体は、例えばステンレスやニッケル等の金属製、又はゴム製でも構わない。
加圧ローラ65は、ばね等の図示しない弾性体により定着ローラ63に圧接する向きに付勢されており、加圧ローラ65は、定着ベルト64を介して、定着ローラ63と当接している。
次に、実施例1の画像形成装置100の機能ブロックについて説明する。
図1は、実施例1の画像形成装置の機能ブロック図である。
図に示すように画像形成装置100は、印刷制御部1、帯電器2、LEDヘッド3、現像器4、転写器5、定着器6、書き出しセンサ9、通電制御部16、回転制御部17、定着モータ18、帯電器電源21、現像器電源41、転写器電源51、定着ヒータ61、ヒータサーミスタ62、定着サーミスタ66、ヒータ温度検出回路70、定着温度検出回路71、異常検出回路72、比較器75及び判定部80を備える。
印刷制御部1は、図示しないマイクロプロセッサ、ROM、RAM、入出力ポート、タイマ等により構成される。印刷制御部1は、帯電器電源21、LEDヘッド3、現像器電源41、転写器電源51、通電制御部16、回転制御部17、ヒータ温度検出回路70、定着温度検出回路71、異常検出回路72、比較器75及び書き出しセンサ9に接続されている。
印刷制御部1は、画像形成装置100に接続されたPC等の上位装置から、印刷指示信号を受信すると、定着ヒータ61に接続された通電制御部16を制御して、定着ヒータ61を発熱させ、定着器6の定着ローラ63を適正な温度にする。
帯電器2は、印刷制御部1の指示により帯電器電源21で生成された−600V程の電圧を印加し、感光ドラム8の表面を−600V程に帯電させる。
LEDヘッド3は、帯電器2によって−600V程に帯電された感光ドラム8の表面に、例えば600dpiの画像に対応したスポット光を照射させる。すると、スポット光が当った−600V程に帯電している感光ドラム8表面は、−50V程の電圧レベルとなり、感光ドラム8に静電潜像が書き込まれる。
現像器4は、LEDヘッド3により静電潜像が書き込まれた感光ドラム8面が回転して現像器4に対向すると、LEDヘッド3によって露光されて表面電圧レベルの絶対値の小さくなった部分に、マイナスに帯電した現像剤のトナーを、クーロン力により感光ドラム8に付着させて可視像であるトナー像を感光ドラム8に生成する。
転写器5は、転写ローラに所定電圧を印加することでプラスの電界の働きにより、クーロンカを受けて、感光ドラム8に生成されたトナー像を用紙12に転写させる。
定着器6は、用紙12に熱を加えるとともに、物理的に圧力を加えて用紙12上のトナーを溶かし、溶かしたトナーを用紙12に定着させる。
書き出しセンサ9は、用紙12の通過タイミングを検出するセンサである。印刷制御部1は、書き出しセンサ9による用紙12の通過タイミングを検出し異常を検知すると画像形成装置100の動作停止などの処置を行う。
通電制御部16は、印刷制御部1の指示により定着ヒータ61に通電する部分である。
回転制御部17は、定着ローラ63を回転させるために、定着ローラ63に連結された駆動ギアを駆動させる定着モータ18を回転制御する。
帯電器電源21、現像器電源41及び転写器電源51は、帯電器2、現像器4及び転写器5に所定の電圧を印加させるための電源である。
定着ヒータ61は、印刷制御部1が定着ローラ63を温度制御するために設けられたハロゲンランプ等の発熱体である。
ヒータサーミスタ62は、印刷制御部1が定着ヒータ61を温度制御するために、定着ヒータ61の表面温度を測定するための温度センサである。ヒータサーミスタ62は、温度測定の精度を高めるために定着ヒータ61に接触させる。
定着サーミスタ66は、印刷制御部1が定着ローラ63を温度管理するために、定着ローラ63に巻きつけた定着ベルト64の表面温度を測定するための温度センサである。定着サーミスタ66は、印刷制御部1が定着ヒータ61の熱が伝達される定着ローラ63の温度を管理するための温度センサである。
ヒータ温度検出回路70は、ヒータサーミスタ62が感知する温度によって可変する抵抗値と固定抵抗値との接続点の電圧レベルを印刷制御部1が測定するための回路である。
定着温度検出回路71は、定着サーミスタ66が感知する温度によって可変する抵抗値と固定抵抗値との接続点の電圧レベルを印刷制御部1が測定するための回路である。
異常検出回路72は、ヒータサーミスタ62のショート、断線等の異常を検出するための回路であり、印刷制御部1のONOFF制御により、温度検出回路の分圧抵抗が制御される。
比較器75は、ヒータ温度検出回路70と定着温度検出回路71との各出力を比較し、印刷制御部1に通知するための非反転入力端子と反転入力端子を有する2入力の電圧比較素子である。
判定部80は、印刷制御部1内において異常検出回路72を有効、無効にして得られた比較器75の出力とヒータ温度検出回路70の出力及び定着温度検出回路71との出力からヒータサーミスタ62の異常の有無を判定する部分である。
次に、実施例1の各温度検出回路及び異常検出回路について詳細に説明する。
図4は、実施例1の各温度検出回路及び異常検出回路の説明図である。
図に示すように定着温度検出回路71は、回路電源Vddに定着サーミスタ66の一端が接続され、定着サーミスタ66のもう一方の端子には固定抵抗102が接続されている。
また、固定抵抗102のもう一方の端子は回路GNDに接続されており、定着サーミスタ66と固定抵抗102との接続点は、印刷制御部1及び比較器75の非反転入力端子に接続されている。印刷制御部1は、接続された定着サーミスタ66と固定抵抗102との接続点のアナログ信号を読み込みAD変換して定着器6の温度を抽出する。
一方、比較器75は、非反転入力端子に接続された定着サーミスタ66と固定抵抗102との接続点のアナログ信号と、反転入力端子に接続されるヒータサーミスタ62と固定抵抗101との接続点のアナログ信号との電圧レベルを比較し、非反転入力端子の電圧レベルが高ければ「Hi(=1)」を出力し、低ければ「Lo(=0)」を出力する。
ヒータ温度検出回路70は、回路電源Vddにヒータサーミスタ62の一端が接続され、ヒータサーミスタ62のもう一方の端子には固定抵抗101が接続されている。また、固定抵抗101のもう一方の端子は異常検出回路72の固定抵抗105及びスイッチ110が接続されており、ヒータサーミスタ62と固定抵抗101との接続点は、印刷制御部1及び比較器75の反転入力端子に接続されている。印刷制御部1は、入力されたヒータサーミスタ62と固定抵抗101との接続点のアナログ信号をAD変換して、定着ヒータ61の温度を抽出する。スイッチ110は、印刷制御部1の出力TH−CHK信号により短絡、開放される例えば、トランジスタ、FET等の半導体素子である。
本発明の異常検出回路72は、スイッチ110を制御することにより、ヒータ温度検出回路70が正常に動作しているかどうか、即ちヒータサーミスタ62の異常の有無を検知する目的の回路である。
ここで、実施例1の各温度検出回路に用いるサーミスタについて詳細に説明する。
図5は、実施例1のサーミスタの特性に関する説明図である。
図に示すように、サーミスタは検知温度に応じて自己の抵抗値を変化させる素子である。図に示すサーミスタはNTC(NEGATIVE―TEMPERATURE−COEFFICIENT)サーミスタと呼ばれ、温度が上昇すると抵抗値が減少する特性を示し、その変化は、非線形である。図の特性グラフからは、検知温度100℃であれば抵抗値は12.5Ωになり、検知温度が200℃であれば抵抗値は5Ωになる。
ここで図4で示した回路中のA点、B点の電圧レベルが温度によって変化し、更にスイッチ110を短絡、開放することによってA点の電圧レベルが変化することについて説明する。
スイッチ110は印刷制御部1からのTH−CHK信号によってスイッチ110の両端を短絡、開放する素子であり、印刷制御部1はヒータ温度検出回路70、定着温度検出回路71のVdd、GND間に例えば5vの電圧を印加する。
サーミスタは、周辺温度に応じて抵抗値を変化させる。印刷制御部1は、異常検出回路72のスイッチ110をTH−CHK信号をONOFFして、スイッチ110の両端を短絡、開放することにより、A点、B点のアナログ信号を読み込まれ、図示しない記憶部に保管する。
印刷制御部1に読み込まれるA点、B点のアナログ信号は比較器75によって、電圧レベルが比較され、その結果が印刷制御部1に読み込まれ、図示しない記憶部に保管される。比較器75は、B点の電圧レベルがA点の電圧レベルより高ければHi(=1)を出力し、逆であれば、Lo(=0)を出力する。
印刷制御部1に読み込まれる比較器75の出力は、異常検出回路72のスイッチ110を印刷制御部1からのTH−CHK信号のONOFFによって変化する。
ここで印刷制御部1に読み込まれるA点、B点のアナログ信号の電圧レベルについて説明する。
A点、B点の電圧は、下記に示す回路中の各素子の定数から決定される。
ヒータサーミスタ62の可変抵抗値:Rth1(Ω)
定着サーミスタ66の可変抵抗値:Rth2(Ω)
ヒータ温度検出回路70の固定抵抗101:Rs1(Ω)
定着温度検出回路71の固定抵抗102:Rs2(Ω)
異常検出回路72の固定抵抗105:Re1(Ω)
異常検出回路72のスイッチ110を短絡させた場合にA点、B点の電圧は下記の式で算出される。
A点の電圧レベル:Va=5×Rs1/(Rth1+Rs1)
B点の電圧レベル:Vb=5×Rs2/(Rth2+Rs2)
一方、異常検出回路72のスイッチ110を開放させた場合にはB点の電圧レベルは変化せずA点の電圧レベルVa´(v)は下記の式で算出される。
A点の電圧レベル:Va´=5×(Rs1+Re1)/(Rth1+Rs1+Re1)
但し、異常検出回路72による電圧レベルの変化を明確にするために固定抵抗値は以下の関係を有する。
Re1>>Rs1
これらの式において、例えばRth1=50(Ω)、Rs1=15k(Ω)、Re1=3M(Ω)とすると、
Va=1.2(v)、Va´=4.9(v)となる。
即ち、異常検出回路72のスイッチ110を開放させて異常検出回路72を有効化させると、短絡(無効化)させた場合と比較してA点の電圧レベルが高くなる。
次に、異常検出回路72の有効、無効によるA点の電圧レベルとB点の電圧レベルに関してグラフを用いて説明する。
図6は、実施例1の温度検知回路出力電圧(Va、Vb)の特性に関する説明図である。
図6(a)は、図4で示した実施例1で示す回路において、A点即ちヒータサーミスタ62に着目し、印刷制御部1よりスイッチ110を短絡(無効化)した時の電流の流れる経路を太線で示した図である。このとき、温度変化に対するA点の電圧レベルは図6(d)に示すグラフの実線(a)で示される。
図6(b)は、図4で示した実施例1で示す回路において、B点即ち定着サーミスタ66に着目した時の電流の流れる経路を太線で示した図である。このとき、温度変化に対するB点の電圧レベルは図6(d)に示すグラフの一点鎖線(b)で示される。
図6(c)は、図4で示した実施例1で示す回路において、A点即ちヒータサーミスタ62に着目し、印刷制御部1よりスイッチ110を開放(有効化)した時の電流の流れる経路を太線で示した図である。このとき、温度変化に対するA点の電圧レベルは図6(d)に示すグラフの破線(c)で示される。
図6(d)に示すグラフの各線の特性に基づいて、A点、B点の検出した電圧から印刷制御部1は、ヒータサーミスタ62、定着サーミスタ66の検知温度を検出し、それぞれTa℃、Tb℃として保管する。また、検出した電圧レベルはA点であればVa(v)、B点であればVb(v)として保管される。
ここで説明したヒータサーミスタ62、定着サーミスタ66はそれぞれ温度変化に対する抵抗値は異なる特性でも構わず、特性に応じて固定抵抗を設定すればよい。
次に実施例1の画像形成装置100の動作について説明する。
図7は、実施例1の画像形成装置の動作に関するフローチャートである。
以下にステップS101からステップS111までステップ順に実施例1の画像形成装置100の動作について図1を併用しながら説明する。
(ステップS101)
画像形成装置100は、ユーザから図示しない画像形成装置100の電源をONされると起動する。
(ステップS102)
画像形成装置100が起動すると印刷制御部1は、先ず異常検知処理を行う。
(ステップS103)
印刷制御部1は、異常検知処理として、書き出しセンサ9、ヒータサーミスタ62及び定着サーミスタ66等のセンサの異常有無を検出する。異常があればステップS111に進み、異常がなければ、ステップS104に進む。
(ステップS104)
印刷制御部1は、異常検知処理において異常が検出されなければモータ等の動作確認含む初期化処理を開始する。初期化処理において印刷制御部1は、モータ等の動作確認以外に通電制御部16を介して定着ヒータ61を通電し、定着器6の定着ローラ63をトナーが定着可能な温度状態にする。
(ステップS105)
印刷制御部1は、初期化処理を完了させると画像形成装置100を待機状態にし、上位装置からの印刷要求を待つ。
(ステップS106)
ステップS105において、上位装置からの印刷要求を受けるとステップS107に進み、印刷要求が無いとステップS105に戻る。
(ステップS107)
印刷制御部1は、上位装置からの印刷要求を受けると、あらためて異常検知処理を開始する。
(ステップS108)
印刷制御部1は、画像形成装置100において異常がないかどうかを確認するために、ステップS103同様に書き出しセンサ9、ヒータサーミスタ62及び定着サーミスタ66等のセンサの異常有無を確認する。異常があればステップS111に進み、異常がなければステップS109に進む。
(ステップS109)
印刷制御部1は、異常がなければ印刷処理を開始する。印刷制御部1は、先ず回転制御部17に指示して定着モータ18を回転させ、定着サーミスタ66によって定着ヒータ61を内蔵した定着ローラ63が使用可能な温度状態かを検出し、そうでなければ、通電制御部16より定着ヒータ61に通電し定着ローラ63を使用可能な温度状態にする。
(ステップS110)
定着ローラ63が使用可能な温度状態になると印刷制御部1は、用紙カセット11から用紙12を搬送し、用紙12が書き出しセンサ9を通過するのを受けて、帯電器電源21を介して帯電器2に電圧を印加し、感光ドラム8の表面を帯電させる。次に、印刷制御部1は、画像に応じてLEDヘッド3で感光ドラム8を露光し、静電潜像を生成する。次に、印刷制御部1は、現像器電源41を介して現像器4に電圧を印加し、感光ドラム8の表面にトナー像を生成する。
その後、印刷制御部1は、トナー像が生成された感光ドラム8を回転させ転写器5に到達すると、転写器電源51を介して電圧が印加された転写器5がトナー像を用紙12に転写させる。その後、印刷制御部1は、用紙12を定着器6に搬送しトナー像を定着させると、用紙12を画像形成装置100の排出部に搬送する。複数頁の印刷であれば、次頁以降の処理を繰り返すためにステップS109に戻り、印刷が全て完了すると、ステップS105に戻って待機する。
(ステップS111)
印刷制御部1は、異常を検知した場合には、異常を上位装置に報知し画像形成装置100の動作を停止させる。
次に、ステップS103及びステップS108で説明した異常検知処理におけるヒータサーミスタ62の異常検出について説明する。
図8は、実施例1における異常検知処理におけるヒータサーミスタの異常検出に関するフローチャートである。
以下にステップS1030からステップS1041までステップ順に実施例1の異常検知処理によるヒータサーミスタの異常検出の動作について図1、図4を併用しながら説明する。
(ステップS1030)
印刷制御部1は、先ず図4に示す異常検出回路72のスイッチ110をONしてスイッチ110の両端をショートさせ、異常検出回路72を無効にする。
(ステップS1031)
印刷制御部1は、異常検出回路72を無効化すると、比較器75の出力を読み込んで図示しない記憶部に記憶し、B点のアナログ信号を読み込んで温度Tb(℃)に変換して記憶し、A点のアナログ信号Va(v)を読み込んで記憶する。
(ステップS1032)
次に、印刷制御部1は、スイッチ110をOFFしてスイッチ110の両端を開放させ、異常検出回路72を有効にする。
(ステップS1033)
印刷制御部1は、異常検出回路72を有効化すると、比較器75の出力を読み込んで記憶し、A点のアナログ信号Va(v)を読み込んで記憶する。
(ステップS1034)
次に、印刷制御部1は、記憶された異常検出回路72を無効化、有効化して得た比較器75の各出力と、異常検出回路72を無効化、有効化して得たA点の電圧Va(v)を比較し、ヒータサーミスタ62が、A点との間で断線していないかどうかを判定する。
ここで、A点との間で断線していないかどうかを判定について図を用いて説明する。
図9は、実施例1のヒータサーミスタが正常時の出力表とA点、B点の温度出力電圧グラフ及び各回路における電流の流れる経路を太線で示した回路図とで構成された説明図である。
図9(a)は、異常検出回路72を無効にした際のA点、B点の温度出力電圧グラフと回路上の電流の流れる経路を太線で示した回路図である。グラフからは、検知温度が同等であればB点の電圧のほうがA点の電圧より高くなる。
図9(b)は、異常検出回路72を有効にした際のA点、B点の温度出力電圧グラフと回路上の電流の流れる経路を太線で示した回路図である。グラフからは、検知温度が同等であればA点の電圧のほうがB点の電圧より高くなる。
図9(c)は、正常時の比較器75出力において異常検出回路72の有効時、無効時のデータ、更にB点における検知温度Tbが150℃以上かそうでないかのデータを比較器75の出力を「0」または「1」で記載し、Va(v)が4.9(v)を超えているかどうかを「Yes」又は「No」で記載している。
一方、図10は、実施例1のヒータサーミスタが断線時の説明図である。図の構成は図9同様である。
図9、図10の出力表を比較すれば、異常検出回路72を有効にした際の比較器75の出力に差がある。即ち、ヒータサーミスタ62の断線の抽出は以下のように判定できる。
正常:比較器75の出力、無効時=1。有効時=0。
断線発生:比較器75の出力、無効時=1。有効時=1。
Tbの検知温度は不問:Tb(℃)が150℃以上もしくは150(℃)未満で同様。
これにより、印刷制御部1は、ヒータサーミスタ62の断線の発生を検出できる。
ここで図7のフローチャートの説明に戻る。
(ステップS1035)
次に、印刷制御部1は、ヒータサーミスタ62のショートが発生していないかどうかを検出する。ショート発生を検出するにあたって、印刷制御部1は、定着サーミスタ66の検知温度を確認するためにB点のアナログ信号を読み込み温度Tb(℃)を確認する。Tb(℃)が150℃以上であればステップS1037に進み、Tb(℃)が150℃未満であればステップS1036に進む。ショート発生時の説明として、実施例1のヒータサーミスタ62がショート時のグラフ、出力表及び回路図については図11を用いる。なお、図11は図9同様の構成の説明図である。
(ステップS1036)
Tb(℃)が150℃未満であれば、図9、図11の出力表を比較する。ヒータサーミスタ62のショート時と正常時とでは出力表のデータには以下の点で差異がある。
正常時:比較器75の出力無効時=1。有効時=0。Va>4.9?無効時=No。有効時=No。
ショート発生時:比較器75の出力無効時=0。有効時=0。Va>4.9?無効時=Yes。有効時=Yes。
即ち、比較器75の出力における無効時のデータと無効時、有効時のVa>4.9?のデータから印刷制御部1は、ヒータサーミスタ62のショートの発生を検出できる。
(ステップS1037)
一方、Tb(℃)が150℃以上であれば、図9、図11の出力表を比較する。ヒータサーミスタ62のショート時と正常時とでは出力表のデータには以下の点で差異がある。
正常時:比較器75の出力無効時=1。有効時=0。Va>4.9?無効時=No。有効時=Yes。
ショート発生時:比較器75の出力無効時=0。有効時=0。Va>4.9?無効時=Yes。有効時=Yes。
即ち、比較器75の出力における無効時のデータと無効時のVa>4.9?のデータから印刷制御部1は、ヒータサーミスタ62のショートの発生を検出できる。
(ステップS1038)
ヒータサーミスタ62の断線及びショートの異常検出を完了すると印刷制御部1は、異常検出回路72が有効か無効かを確認する。有効であればステップS1039に進み、無効であればステップS1040に進む。
(ステップS1039)
異常検出回路72が有効であれば、印刷制御部1は、異常検出回路72を無効にする。
(ステップS1040)
次に印刷制御部1は、ヒータサーミスタ62の断線及びショートの異常の有無により処理を分岐させる。異常があればステップS1041に進み、異常が無ければ処理終了となる。
(ステップS1041)
印刷制御部1は、ヒータサーミスタ62の断線及びショートの異常があれば上位装置へ異常を報知し、処理を終了する。
以上の異常検知処理によって、画像形成装置は、ヒータサーミスタの断線、ショート等の異常を検出することが可能になるので、安全性が高まる。
なお、実施例1において、定着サーミスタ及びヒータサーミスタを適用した定着器について説明したが、例えば図12に示すように使用温度範囲が100℃以上異なるような定着サーミスタとヒータサーミスタを使用する場合には、特性の異なる素子を用いることになるので、効果的である。
また、本実施例においては、定着サーミスタ及びヒータサーミスタを適用した定着器について説明したが、例えば図13に示すようにローラ式定着器を適用する場合においても、例えば定着サーミスタをローラ中央部に配置し、ヒータサーミスタを用紙が通過しないローラ端部に配置する場合には、ローラ中央部の定着サーミスタは用紙が通紙する度に熱を奪われることになり、定着サーミスタとヒータサーミスタとは使用温度範囲が異なってくる。よって上記同様にサーミスタの特性の異なる素子を用いることになるので、効果的である。
また、本実施例においては、定着サーミスタ及びヒータサーミスタを適用した定着器について説明したが、例えば同一のサーミスタを定着サーミスタ及びヒータサーミスタとして適用した場合についても、検出抵抗を設定すれば同様の効果が得られる。
(実施例1の変形例)
図14は、実施例1で説明したNTCサーミスタとは逆の特性を有するPTC(POSITIVE―TEMPERATURE−COEFFICIENT)サーミスタを使用する場合の回路及び特性グラフである。
PTCサーミスタは、NTCサーミスタとは異なり、温度が上昇すると抵抗値が増加する特性を示す。図14(a)の特性グラフによれば、PTCサーミスタの抵抗値は、検知温度100℃であれば20Ωになり、検知温度が200℃であれば500Ωになる。
また、PTCサーミスタを用いる場合には、図6(d)で示したようなNTCサーミスタ適用時の温度出力電圧のカーブと同様にするために、回路変更が必要になる。図14(b)は、PTCサーミスタを適用する場合の回路例を示す。PTCサーミスタを適用する場合の回路ではPTCサーミスタをGND接地にし、これにより温度上昇に応じて出力電圧が高くなる構成にすることができる。
但し、PTCサーミスタを適用する場合、図9で示したNTCサーミスタにおける正常時の異常検出回路の有効、無効による出力とは異なる。よって、下記にPTCサーミスタを適用する場合の異常検出について説明する。
図15は、実施例1の変形例であるPTCサーミスタ適用における正常時の出力表とA点、B点の温度出力電圧グラフ及び各回路において電流が流れる経路を太線で示した回路図とで構成された説明図である。
図15(a)は、異常検出回路72を無効にした際のA点、B点の温度出力電圧グラフと回路上の電流が流れる経路を太線で示した回路図である。グラフからは、検知温度が同等であればA点の電圧のほうがB点の電圧より高くなることがわかる。
図15(b)は、異常検出回路72を有効にした際のA点、B点の温度出力電圧グラフと回路上の電流が流れる経路を太線で示した回路図である。グラフからは、検知温度が同等であればB点の電圧のほうがA点の電圧より高くなることがわかる。
図15(c)は、正常時の比較器75出力において異常検出回路72の有効時、無効時のデータ、更にB点における検知温度Tbが150℃以上かそうでないかのデータとして、比較器75の出力を「0」または「1」で記載し、Va(v)が4.9(v)を超えているかどうかを「Yes」又は「No」で記載している。図9(c)と図15(c)を比較すると、比較器75の無効、有効での出力に差異がある。
一方、図16は、実施例1の変形例であるPTCサーミスタ適用における断線時の説明図である。図16は、図15同様の構成である。
図15、図16の表を比較すれば、異常検出回路72を無効にした際の比較器75の出力に差がある。即ち、ヒータサーミスタ62の断線の抽出は以下のように判定できる。
正常:比較器75の出力、無効時=0。有効時=1。
断線発生:比較器75の出力、無効時=1。有効時=1。
Tbの検知温度は不問:Tbが150℃以上もしくは150(℃)未満で同様。
これにより、印刷制御部1は、ヒータサーミスタ62の断線の発生を検出できる。
また、ショート発生時の検出の説明として、実施例1の変形例であるPTCサーミスタ適用におけるショート時のグラフ、表及び回路図を示した図17を用いる。図17は図15同様の構成の説明図である。
図15、図17の表を比較すれば、異常検出回路72を有効にした際の比較器75の出力に差がある。即ち、ヒータサーミスタ62の断線の抽出は以下のように判定できる。
正常:比較器75の出力、無効時=0。有効時=1。
断線発生:比較器75の出力、無効時=0。有効時=0。
Tbの検知温度は不問:Tbが150℃以上もしくは150(℃)未満で同様。
これにより、印刷制御部1は、ヒータサーミスタ62のショートの発生を検出できる。
以上、実施例1によれば、ヒータサーミスタの異常検出回路を有効、無効にして得た出力から、正常時の出力との差異を判定することにより、ヒータサーミスタの異常を検出することができるので、定着器を高温にする必要がなく、安全性が高まる。
本実施例では、ヒータサーミスタの異常検出回路の他に、定着サーミスタの異常検出回路を設けることにより、定着サーミスタの異常も検出することが可能になるので、更に安全性が高まる。
図18は、実施例2の画像形成装置の機能ブロック図である。
図に示すように画像形成装置200は、印刷制御部1、帯電器2、LEDヘッド3、現像器4、転写器5、定着器6、書き出しセンサ9、通電制御部16、回転制御部17、定着モータ18、帯電器電源21、現像器電源41、転写器電源51、定着ヒータ61、ヒータサーミスタ62、定着サーミスタ66、ヒータ温度検出回路70、定着温度検出回路71、異常検出回路72、比較器75及び判定部81を備え、実施例2では定着サーミスタ66用の異常検出回路74を有する。
異常検出回路74は、定着サーミスタ66のショート、断線等の異常を検出するための回路であり、実施例1におけるヒータサーミスタ62の異常検出回路72と同様の構成である。また、異常検出回路74の無効、有効は、印刷制御部1からのTH−CHK2信号によって制御される。
また、判定部81は、印刷制御部1内において異常検出回路72、74を有効、無効にして得られた比較器75の出力とヒータ温度検出回路70の出力及び定着温度検出回路71との出力からヒータサーミスタ62及び定着サーミスタ66の異常の有無を判定する部分である。
次に、実施例2における2つの異常検出回路72、74の構成について説明する。
図19は、実施例2における2つの異常検出回路に関する説明図である。
図19(a)は、印刷制御部1が異常検出回路72の無効化し、A点のアナログ信号を読み込むのを示した回路の説明図である。
図19(b)は、印刷制御部1が異常検出回路74の無効化し、B点のアナログ信号を読み込むのを示した回路の説明図である。
図19(c)は、印刷制御部1が異常検出回路72の有効化し、A点のアナログ信号を読み込むのを示した回路の説明図である。
図19(d)は、印刷制御部1が異常検出回路74の有効化し、A点のアナログ信号を読み込むのを示した回路の説明図である。
図19(e)は、図19(a)から図19(d)までの出力のグラフである。グラフによればA点とB点の出力は各異常検出回路の無効、有効により異なる。この特性を生かして、印刷制御部1は、各サーミスタの断線、ショートの発生を検出する。
図20は、実施例2における異常検知処理の動作を示したフローチャートである。
以下にステップS2030からステップS2039までをステップ順に実施例2のヒータサーミスタ及び定着サーミスタの異常検出の動作について図19を併用しながら説明する。
(ステップS2030)
印刷制御部1は、異常検知処理において先ず図19(a)及び図19(b)に示す異常検出回路72、74のスイッチ110、スイッチ111をONして異常検出回路72、74を無効化し、比較器75の出力を読み込んで図示しない記憶部に記憶し、更にA点、B点のアナログ信号を読み込んで記憶する。
(ステップS2031)
次に印刷制御部1は、図19(c)に示すヒータサーミスタ62のスイッチ110をOFFして異常検出回路72を有効化し、比較器75の出力を読み込んで記憶し、更にA点、B点のアナログ信号を読み込んで記憶する。
(ステップS2032)
次に、印刷制御部1は、図19(a)に示すヒータサーミスタ62の異常検出回路72のスイッチ110をONして異常検出回路72を無効にする。
(ステップS2033)
次に、印刷制御部1は、図19(b)に示す定着サーミスタ66のスイッチ111をOFFして異常検出回路72を有効化し、比較器75の出力を読み込んで記憶し、更にA点、B点のアナログ信号を読み込んで記憶する。
(ステップS2034)
次に、印刷制御部1は、図19(d)に示す定着サーミスタ66の異常検出回路72のスイッチ111をONして異常検出回路72を無効にする。
(ステップS2035)
印刷制御部1は、異常検知処理において先ず図19(c)及び図19(d)に示す異常検出回路72、74のスイッチ110、スイッチ111をOFFして異常検出回路72、74を有効化し、比較器75の出力を読み込んで記憶し、更にA点、B点のアナログ信号を読み込んで記憶する。
(ステップS2036)
印刷制御部1は、異常検知処理において先ず図19(a)及び図19(b)に示す異常検出回路72、74のスイッチ110、スイッチ111をONして異常検出回路72、74を無効にする。
(ステップS2037)
印刷制御部1は、保管された各データが正常時のデータと差異が有るかを確認してヒータサーミスタ62及び定着サーミスタ66の異常有無を判定する。
(ステップS2038)
ヒータサーミスタ62及び定着サーミスタ66の異常有無を判定し、異常があればステップS2039に進み、異常が無ければ処理を終了する。
(ステップS2039)
ヒータサーミスタ62及び定着サーミスタ66の異常有無を判定し、異常があれば印刷制御部1は、上位装置に異常を報知し、その後、画像形成装置200を停止させる。
ここで、ステップS2037における異常判定について、正常時、断線時、ショート時
の図を用いて説明する。
図21、図22は、実施例2のヒータサーミスタ、定着サーミスタの正常時の出力表とA点、B点の温度出力電圧グラフ及び各回路において電流が流れる経路を太線で示した回路図とで構成された説明図である。
図21(a)は、異常検出回路72及び異常検出回路74を無効にした際のA点、B点の温度出力電圧グラフと回路上の電流の流れる経路を太線で示した回路図である。グラフからは、検知温度が同等であればB点の電圧のほうがA点の電圧より高くなる。
図21(b)は、異常検出回路72を有効にし、異常検出回路74を無効にした際のA点、B点の温度出力電圧グラフと回路上の電流の流れる経路を太線で示した回路図である。グラフからは、検知温度が同等であればA点の電圧のほうがB点の電圧より高くなる。
図22(a)は、異常検出回路72を無効にし、異常検出回路74を有効にした際のA点、B点の温度出力電圧グラフと回路上の電流の流れる経路を太線で示した回路図である。グラフからは、検知温度が同等であればB点の電圧のほうがA点の電圧より高くなる。
図22(b)は、異常検出回路72及び異常検出回路74を有効にした際のA点、B点の温度出力電圧グラフと回路上の電流の流れる経路を太線で示した回路図である。グラフからは、Tb<150(℃)であれば、B点の電圧のほうがA点の電圧より高くなる。
図22(c)は、正常時の比較器75出力において異常検出回路72及び異常検出回路74の有効時、無効時のデータ、更にB点における検知温度Tbが150℃以上かそうでないかのデータとして、比較器75の出力を「0」または「1」で記載し、Va(v)及びVbが4.9(v)を超えているかどうかを「Yes」又は「No」で表記する。
続いて、ヒータサーミスタ62又は定着サーミスタ66の異常検出に関して説明する。
図23、図24は、実施例2のヒータサーミスタの断線時の正常時の出力表とA点、B点の温度出力電圧グラフ及び各回路において電流が流れる経路を太線で示した回路図とで構成された説明図である。
図23(a)(b)及び図24(a)(b)(c)の構成は、図21、図22と同様である。
図25、図26は、実施例2の定着サーミスタの断線時の出力表とA点、B点の温度出力電圧グラフ及び各回路において電流が流れる経路を太線で示した回路図とで構成された説明図である。
図25(a)(b)及び図26(a)(b)(c)の構成は、図21、図22と同様である。
図27、図28は、実施例2のヒータサーミスタのショート時の説明として、正常時各出力表とA点、B点の温度出力電圧グラフ及び各回路において電流が流れる経路を太線で示した回路図とで構成された説明図である。
図27(a)(b)及び図28(a)(b)(c)の構成は、図21、図22と同様である。
図29、図30は、実施例2の定着サーミスタのショート時の出力表とA点、B点の温度出力電圧グラフ及び各回路において電流が流れる経路を太線で示した回路図とで構成された説明図である。
図29(a)(b)及び図30(a)(b)(c)の構成は、図21、図22と同様である。
以上の図21から図30の説明図において比較器75の出力及びA点、B点の電圧レベルは正常時と異常時では異なるデータになる。このことから正常時のデータに対して各異常検出回路を有効化、無効化することで得られるデータから異常の種別も検出することが可能になる。
以上のように実施例2によれば、ヒータサーミスタ以外に定着サーミスタの異常を、定着器を高温にすることなく検出することができるので、安全性が高まる。
また、実施例2では、複数の温度検知素子と1つの比較器を用いて、複数の温度検知素子の異常を検知することができるので、全ての温度検知素子に専用の比較器を使用する場合と比べて、部品数を少なくすることができるので経済的である。
また、実施例2においては、実施例1同様にローラ式定着器も適用可能である。
また、実施例2においては、実施例1同様にPTCサーミスタも適用可能であり、複数のサーミスタが同一特性の素子でも適用可能である。
また、本発明で説明した画像形成装置は、MFP、ファクシミリ装置及び複写装置にも適用可能である。
実施例1の画像形成装置の機能ブロック図である。 本発明における画像形成装置の構成を示す概略断面図である。 本発明における画像形成装置の定着器の構成の説明図である。 実施例1の各温度検出回路及び異常検出回路の説明図である。 実施例1のサーミスタの特性に関する説明図である。 実施例1の温度検知回路出力電圧(Va、Vb)の特性に関する説明図である。 実施例1の画像形成装置の動作に関するフローチャートである。 実施例1における異常検知処理におけるヒータサーミスタの異常検出に関するフローチャートである。 実施例1のヒータサーミスタが正常時の説明図である。 実施例1のヒータサーミスタが断線時の説明図である。 実施例1のヒータサーミスタがショート時の説明図である。 実施例1において各サーミスタの使用温度範囲が異なる場合の説明図である。 実施例1における定着器がローラ式定着器の場合の説明図である。 実施例1においてPTCサーミスタを使用する場合の説明図である。 実施例1におけるPTCサーミスタ適用における正常時の説明図である。 実施例1の変形例であるPTCサーミスタ適用における断線時の説明図である。 実施例1の変形例であるPTCサーミスタ適用におけるショート時の説明図である。 実施例2の画像形成装置の機能ブロック図である。 実施例2における2つの異常検出回路に関する説明図である。 実施例2における異常検知処理の動作を示したフローチャートである。 実施例2のヒータサーミスタ、定着サーミスタの正常時の説明図である。(その1) 実施例2のヒータサーミスタ、定着サーミスタの正常時の説明図である。(その2) 実施例2のヒータサーミスタの断線時の説明図である。(その1) 実施例2のヒータサーミスタの断線時の説明図である。(その2) 実施例2の定着サーミスタの断線時の説明図である。(その1) 実施例2の定着サーミスタの断線時の説明図である。(その2) 実施例2のヒータサーミスタのショート時の説明図である。(その1) 実施例2のヒータサーミスタのショート時の説明図である。(その2) 実施例2の定着サーミスタのショート時の説明図である。(その1) 実施例2の定着サーミスタのショート時の説明図である。(その2)
符号の説明
1 印刷制御部
2 帯電部
3 LEDヘッド
4 現像器
5 転写器
6 定着器
9 書き出しセンサ
16 通電制御部
17 回転制御部
18 定着モータ
41 現像器電源
51 転写器電源
61 定着ヒータ
62 ヒータサーミスタ
66 定着サーミスタ
70 ヒータ温度検出回路
71 定着温度検出回路
72 異常検出回路
75 比較器
80 判定部
100 画像形成装置

Claims (7)

  1. 定着部材の温度制御を行う定着装置であって、
    前記定着部材の温度を検出して検出情報を出力する第一の温度検出部と
    記第一の温度検出部とは異なる位置に配置され前記定着部材の温度を検出して電圧情報を含む検出情報を出力する第二の温度検出部と
    記第一及び第二の温度検出部の各検出情報を比較する比較部と、
    前記第一の温度検出部の異常検出時の出力を有効化及び無効化する異常検出回路と、
    前記異常検出回路の無効時及び有効時における前記比較部の各比較結果を正常時に得られた比較結果と比較することにより装置状態を判定すると共に、前記異常検出回路の無効時及び有効時における前記第二の温度検出部の検出情報に含まれる各前記電圧情報が所定値より大きいか否かを判定し、得られた判定情報を正常時に得られた判定情報と比較して装置状態が異常か否かを判定する判定部と、
    を含むことを特徴とする定着装置。
  2. 前記第一の温度検出部の出力する検出情報は前記定着部材の温度情報を含み、前記判定部は前記温度情報が所定値より大きい場合及び小さい場合において前記第二の温度検出部の前記電圧情報をそれぞれ取得して装置状態を判定することを特徴とする請求項1記載の定着装置。
  3. 前記異常検出回路の無効時はどの温度においても前記第二の温度検出部の出力する前記電圧情報は前記第一の温度検出部の出力する前記電圧情報より低く又は高く、前記異常検出回路の有効時はどの温度においても前記第二の温度検出部の出力する前記電圧情報は前記第一の温度検出部の出力する前記電圧情報より高く又は低いことを特徴とする請求項1記載の定着装置。
  4. 前記判定部は、前記定着部材の温度制御を行う前に装置状態を判定することを特徴とする請求項1記載の定着装置。
  5. 前記第一及び第二の温度検出部の各検出情報は電圧値で有り、検出する温度が高くなると、それに応じて該電圧値も高くなることを特徴とする請求項1記載の定着装置。
  6. 前記定着部材は、定着ローラ、加熱部材及び該定着ローラと該加熱部材とに張設された定着ベルトからなり、
    前記第一の温度検出部は前記定着ベルトの温度を検知し、
    前記第二の温度検出部は前記加熱部材の温度を検知することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の定着装置。
  7. 請求項1乃至6の何れか1つに記載の定着装置を有することを特徴とする画像形成装置。
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