JP5327102B2 - エアフローメータの較正装置 - Google Patents

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本発明は、エアフローメータの較正装置に関する。
吸気通路のスロットルバルブより上流側にエアフローメータが設けられている内燃機関において、スロットルバルブとエアフローメータの間の吸気通路内の空気を吸引して負圧を発生させる負圧発生装置を備え、スロットルバルブを閉弁した状態で負圧発生装置により空気流を発生させ、その時のエアフローメータの検出値に基づいてエアフローメータの出力を較正する技術が知られている(特許文献1)。
また、堆積物等による吸気通路の流量係数の変化が体積効率に及ぼす影響が無視できるような極めて少ない流量がエアフローメータにおいて生じるような所定の回転数領域におけるエアフローメータの出力と、予め設定された基本出力と、の差に基づいてエアフローメータの出力を較正する技術が知られている(特許文献2)。
特開2007−303376号公報 特開平10−122028号公報
上記特許文献1に記載の技術によってエアフローメータを較正するためには、負圧発生装置という較正用の装置を取り付ける必要があり、搭載性やコストの点で課題がある。上記特許文献2に記載の技術によるエアフローメータの較正は、流量係数の影響が無視できるほど小流量の運転領域でしか較正ができないため、較正精度の点で課題がある。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、車両に搭載され使用過程にあるエアフローメータを低コストで且つ精度良く較正することができるエアフローメータの較正装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明のエアフローメータの較正装置は、
内燃機関の吸気通路に設けられ前記吸気通路の流路面積を調節するスロットルバルブと、
前記スロットルバルブより上流側の前記吸気通路に設けられ前記吸気通路に流入する空気の流量を検出するエアフローメータと、
前記内燃機関を停止させる際に、前記内燃機関の回転が停止する前に前記スロットルバルブを閉弁し、前記内燃機関の回転が停止した後に前記スロットルバルブを開弁する機関停止制御手段と、
前記機関停止制御手段が前記スロットルバルブを開弁したときの前記エアフローメータによる検出値に基づいて前記エアフローメータを較正する較正手段と、
を備えることを特徴とする。
この構成によれば、エンジンを停止させる制御が開始されると、内燃機関の回転が停止する前の段階でスロットルバルブが閉弁されるので、スロットルバルブより下流側の吸気通路内の空気がエンジンに吸引され、スロットルバルブより下流側の吸気通路に負圧が発
生する。内燃機関の回転が停止した後にスロットルバルブが開弁されると、この負圧に大気中の大気圧の空気が吸引され、スロットルバルブの上流側から下流側への空気の流れが生じる。この空気の流量は吸気ポートの流量係数の影響を受けにくいため、吸気ポートの流量係数が堆積物等の影響で変化していたとしても、スロットルバルブが開弁されたときのエアフローメータによる検出値はその影響を受けにくい。従って、精度良くエアフローメータの較正を行うことができる。
本発明によれば、上記従来技術のようにエアフローメータの較正を行うための空気の流れを作り出すために追加の装置を搭載する必要が無いので、低コストで使用過程にあるエアフローメータの較正を行うことができる。また、スロットルバルブを開弁する直前にスロットルバルブ下流の吸気通路内の負圧と、スロットルバルブを開弁する際の開度と、を種々変化させることによって、種々の流量でエアフローメータの較正を行うことができる。従って、所定の小流量でしかエアフローメータの較正を行うことができない上記従来技術と比較すると、より広い流量の範囲で精度良くエアフローメータの較正を行うことが可能になる。
本発明において、前記スロットルバルブより下流側の前記吸気通路の圧力を検出する圧力検出手段を備え、前記較正手段は、前記機関停止手段が前記スロットルバルブを開弁する直前の前記圧力検出手段による検出値と、前記機関停止制御手段が前記スロットルバルブを開弁したときの前記スロットルバルブの開弁開度と、前記エアフローメータによる検出値と、に基づいて前記エアフローメータを較正しても良い。
スロットルバルブを開弁するタイミングと、スロットルバルブを開弁した後エアフローメータを通過する空気の流量が最大になるタイミングと、には若干のずれがある場合がある。従って、本発明において、前記較正手段は、前記機関停止制御手段が前記スロットルバルブを開弁したときの前記エアフローメータによる検出値のピーク値に基づいて前記エアフローメータを較正するようにすると良い。こうすることでより精度良くエアフローメータの較正を行うことができる。
本発明において、前記機関停止制御手段は、前記内燃機関の回転が停止するまでに前記スロットルバルブより下流側の前記吸気通路の圧力が臨界圧力以下となるように前記スロットルバルブの閉弁を行い、前記スロットルバルブを開弁してから所定期間、前記スロットルバルブの上流側から下流側への空気の流れが臨界流となるように、前記スロットルバルブの開弁を行うようにしても良い。
スロットルバルブを開弁する直前のスロットルバルブ下流の圧力が臨界圧力以下になるようにすれば、スロットルバルブを開弁したときにスロットルバルブに生じる空気の流れは臨界流になるので、スロットルバルブからエアフローメータまでの吸気通路の圧力損失の影響を抑制でき、より精度良くエアフローメータの較正を行なうことが可能になる。また、臨界流の状態がスロットルバルブ開弁後所定期間継続するようにすることにより、エアフローメータによる検出値をより確実に且つ精度良く取得することができる。従って、エアフローメータの較正を容易且つ精度良く行うことができる。
本発明において、前記較正手段は、前記機関停止手段による前記スロットルバルブの開弁開度を異ならせて複数回前記エアフローメータの較正を行うようにしても良い。スロットルバルブの開弁開度を異ならせることにより、スロットルバルブを開弁したときにエアフローメータにおいて異なる流量の空気の流れを生じさせることができる。従って、種々の流量においてエアフローメータの較正を行うことができる。これにより、特定の小流量でしかエアフローメータの較正ができなかった従来技術と比較して、より広い範囲の流量でエアフローメータの較正を行うことが可能になる。
本発明は、内燃機関の吸気通路に設けられ前記吸気通路の流路面積を調節するスロットルバルブと、
前記スロットルバルブより上流側の前記吸気通路に設けられ前記吸気通路に流入する空気の流量を検出するエアフローメータと、
減速時に前記内燃機関への燃料供給を停止すると共に前記スロットルバルブを閉弁し、前記スロットルバルブより下流側の前記吸気通路の圧力が臨界圧力以下になったと判断されたときに前記スロットルバルブを開弁する燃料カット制御手段と、
前記燃料カット制御手段が前記スロットルバルブを開弁したときの前記エアフローメータによる検出値に基づいて前記エアフローメータを較正する較正手段と、
を備えることを特徴とするエアフローメータの較正装置であっても良い。
減速時に燃料カット制御を行っているときにスロットルバルブを閉弁すると、スロットルバルブより下流側の吸気通路に負圧が生じる。その負圧が臨界圧力以下になったときにスロットルバルブを開弁することによって、上述した内燃機関の停止時と同様にスロットルバルブにおいて空気の臨界流が発生する。従って、エアフローメータによって臨界流の空気の流量の検出値を取得することができる。これにより、上述した内燃機関の停止時と同様にエアフローメータの較正を行うことが可能になる。スロットルバルブより下流側の負圧が臨界圧力以下になったか否かの判断は、例えば、減速燃料カット制御実行時の回転数に基づいて判断する。また、スロットルバルブを閉弁してからの経過時間に基づいて判断しても良い。また、必ずしも臨界流を発生させてエアフローメータの較正をしなくても良いことは上述した内燃機関の停止時にエアフローメータの較正を行う場合と同様である。例えば、減速燃料カット制御実行時にスロットルバルブを閉弁してから開弁するまでの経過時間や内燃機関の回転数等に基づいて取得される、或は吸気通路内の圧力を検出する圧力検出手段により検出される、スロットルバルブより下流側の圧力と、スロットルバルブの開弁開度と、スロットルバルブを開弁したときのエアフローメータによる検出値と、に基づいて、臨界流以外の流量でもエアフローメータの較正を行うことができる。
減速時に車両の運動エネルギーを利用してエネルギー回生を行う回生装置を備えている場合、上記のようにエアフローメータの較正のために減速燃料カット制御実行時にスロットルバルブを閉弁すると内燃機関におけるフリクションで消費されるエネルギー量が増加して回生効率が低下することになる。しかしながら、回生装置の状態によっては回生可能なエネルギー量に制限がある場合がある。例えば、車両の運動エネルギーで発電可能な発電機と、発電機が発電した電力を蓄電するバッテリと、を備え運動エネルギーを電気エネルギーとして回生する回生装置を備えている場合、バッテリが満充電に近い状態で充電余裕が無い場合、電気回生により回生できるエネルギー量は限られる。また、車両の運動エネルギーで油圧を発生可能な油圧ポンプと、油圧ポンプで発生させた油圧を蓄圧するアキュムレータと、を備え運動エネルギーを油圧エネルギーとして回生する回生装置を備えている場合、アキュムレータに蓄圧余裕が無い場合、油圧回生により回生できるエネルギー量は限られる。
このように、回生装置により回生可能なエネルギー量が所定の基準量に満たない場合に、減速燃料カット制御時にスロットルバルブの閉弁及び開弁を行ってエアフローメータの較正を行うようにしても良い。回生装置により回生可能なエネルギー量が基準量に満たないか否かの判断は、回生装置により回生可能なエネルギー量を検出する回生可能量検出手段を備え、その検出値に基づいて行うことができる。回生可能量検出手段は、例えば、バッテリの充電量やアキュムレータの蓄圧量を検出するセンサや算出する演算手段である。
これにより、回生効率の低下を抑えつつ減速燃料カット制御実行時のエアフローメータの較正を行うことができる。また、エアフローメータの較正のためにスロットルバルブを
閉弁することで内燃機関のフリクションが増大するので、回生可能エネルギー量に制限があることによる減速感の不足を生じないようにすることもできる。
本発明のエアフローメータの較正装置によれば、車両に搭載され使用過程にあるエアフローメータを低コストで且つ精度良く較正することができる。
実施例1に係るエンジンの概略構成を示す図である。 実施例1に係るエアフローメータの較正処理を説明するための図である。 実施例1に係るエアフローメータの較正処理を表すフローチャートである。 実施例2に係るエアフローメータの較正処理を説明するための図である。 実施例2に係るエアフローメータの較正処理を表すフローチャートである。 実施例1において複数の異なるスロットルバルブ開弁開度でエアフローメータの較正を行なう場合を説明するための図である。 実施例3に係るエンジンの概略構成を示す図である。
(実施例1)
以下に図面を参照して、この発明を実施するための形態を例示的に詳しく説明する。図1は本実施例に係るエンジン1の概略構成を示す図である。エンジン1にはインテークマニホールド2が接続されている。インテークマニホールド2にはインテークマニホールド2の圧力を検出するインマニ圧センサ6が設けられている。インテークマニホールド2には吸気通路3が接続されている。吸気通路3には吸気通路3の流路面積を調節するスロットルバルブ7が設けられている。スロットルバルブ7より上流側の吸気通路3には吸気通路3に流入する空気の流量を検出するエアフローメータ8が設けられている。なおエンジン1の排気系については図示を省略する。
エンジン1を制御するコンピュータであるECU9が備えられている。ECU9はCPU、RAM、ROM等の一般的な構成要素からなるコンピュータである。ECU9にはインマニ圧センサ6及びエアフローメータ8その他図示しない各種センサによる検出値が入力され、ECU9はこれら各種センサから取得した検出値に基づいてスロットルバルブ7その他図示しない各種機器に制御信号を送信する。
本実施例のECU9は、エンジン1の停止時にエアフローメータ8の較正を行なうことを特徴とする。図2は、本実施例に係るエアフローメータ8の較正処理を説明するための図である。図2は、エンジン1の停止時のエンジン1の回転数、スロットルバルブ7の開度、インテークマニホールド2の圧力及びエアフローメータ8の出力値の時間変化を表すグラフである。
図2に示すように、エンジン1を停止させるプロセスが開始されると、エンジン1への燃料供給が停止され、スロットルバルブ7が開弁した状態で回転数、インマニ圧及びエアフローメータ8の出力が徐々に減少する。そして、本実施例では、エンジン1の回転が停止する前にスロットルバルブ7を閉弁する(t1)。そうすると、エンジン1の回転は持続しているため、スロットルバルブ7より下流側の吸気通路3及びインテークマニホールド2(以下「吸気系」と総称する場合もある)内の空気がエンジン1に吸引されることによってスロットルバルブ7より下流側の吸気系の圧力が急速に低下する。また、エアフローメータ8より上流側の空気の流れが無くなるため、エアフローメータ8の出力値も急激に減少する。
そして、エンジン1の回転が停止した後、スロットルバルブ7を開弁する(t2)。そうすると、スロットルバルブ7より下流側の吸気通路3に生じている負圧とスロットルバルブ7より上流側の吸気通路3の大気圧との差圧により、スロットルバルブ7の上流側から下流側へ空気が吸い込まれることにより、エアフローメータ8において空気の流れが発生する。そして、スロットルバルブ7より下流側の吸気系に空気が流入することによってインマニ圧が上昇し、スロットルバルブ7より下流側の吸気系が空気で満たされると、空気の流れが停止する。これにより、エアフローメータ8の出力値が一時的に大きくなる(t2〜t4)。
この時エアフローメータ8において生じる空気の流れは、スロットルバルブ7開弁時のスロットルバルブ7の上流側と下流側との差圧及びスロットルバルブ7の開弁開度によって決まるため、吸気ポート(不図示)の流量係数の影響を受けにくい。従って、堆積物等によって吸気ポートの流量係数が変化している場合であっても、この時エアフローメータ8の出力値は吸気ポートの流量係数の影響を受けにくい。スロットルバルブ7より下流側の吸気系の流量係数が堆積物等によって変化している場合も、この時エアフローメータ8の出力値はその影響を受けにくい。
本実施例では、スロットルバルブ7を開弁した後エアフローメータ8が出力値のピーク値(図2では時刻t3における出力値)に基づいてエアフローメータ8の較正を行なう。すなわち、ピーク値に対応する流量と、スロットルバルブ7開弁時に実際にエアフローメータ8において生じた空気の流量と、を比較して、エアフローメータ8の出力値と実際の流量とのずれを算出する。そして、以降のエアフローメータ8の出力値を当該ずれに基づいて補正する。スロットルバルブ7開弁時にエアフローメータ8において生じた空気の流量は、スロットルバルブ7開弁直前におけるインマニ圧とスロットルバルブ7の開弁開度に基づいて求めることができる。
本実施例のエアフローメータの較正方法によれば、吸気系や吸気ポートにおける流量係数の低下の影響を極力抑制して精度良くエアフローメータ8の較正を行なうことができる。また、エアフローメータ8において較正用の空気の流れを作り出すために特別のデバイスを追加搭載する必要が無いため、搭載性やコストの面で有利である。
図3は、本実施例に係るエアフローメータ8の較正処理を表すフローチャートである。このフローチャートで表される処理はECU9のROMに記憶されており、エンジン1の停止要求があった時にROMから読み込まれてECU9のCPUが実行する。
まず、ECU9は燃料供給の停止等を含むエンジン停止処理を開始し(S101)、エンジン1の回転が停止する前にスロットルバルブ7を閉弁する(S102)。その後エンジン1の回転が停止した後スロットルバルブ7を開弁し(S103)、そのときのエアフローメータ8の出力値のピーク値A1を取得する(S104)。そして、当該スロットルバルブ7開弁時のエアフローメータ8における実際の空気の流量A2をスロットルバルブ7開弁直前のインマニ圧センサ6の検出値及びスロットルバルブ7の開弁開度に基づいて算出する(S105)。そして、エアフローメータ8の出力値A1と実際の流量A2とのずれ量ΔAを算出する(S106)。算出したずれ量ΔAに基づいてエアフローメータ8の較正を行なう(S107)。以上の処理により使用過程にあるエアフローメータを精度良く構成することができる。ステップS101からステップS103の処理を行なうECU9が機関停止制御手段を構成する。ステップS104からステップS107の処理を行なうECU9が較正手段を構成する。
なお、本実施例において、エアフローメータ8の較正処理を、スロットルバルブ7の開弁開度を異ならせて複数回行うことも好適である。図6に示すように、スロットルバルブ
7開弁時の開弁開度を異ならせることにより、スロットルバルブ7開弁時にエアフローメータ8を通過する空気の流量を異ならせることができる。スロットルバルブ7の開弁開度を異ならせてエアフローメータ8の較正を行なうことにより、小流量から大流量まで種々の流量におけるエアフローメータ8の較正を行なうことが可能になる。従って、エアフローメータ8によって高精度で検出可能な流量の範囲を広くすることが可能になる。
(実施例2)
次に本発明の第2の実施例を説明する。本実施例と実施例1との相違は、本実施例では、スロットルバルブ7を開弁する直前のスロットルバルブ7より下流側の圧力が臨界圧力以下になるようにする点である。こうすることによって、スロットルバルブ7を開弁した時にスロットルバルブ7の上流側から下流側への空気の流れは臨界流となる。臨界流は音速であるから、スロットルバルブ7からエアフローメータ8までの吸気通路3の圧力損失の影響を抑制できるので、より精度良くエアフローメータ8の較正を行なうことが可能になる。
図4は、本実施例に係るエアフローメータ8の較正処理を説明するための図である。図4は、エンジン1の停止時のエンジン1の回転数、スロットルバルブ7の開度、インテークマニホールド2の圧力及びエアフローメータ8の出力値の時間変化を表すグラフである。
図4に示すように、エンジン1を停止させるプロセスが開始された後、インマニ圧が臨界圧力以下にすることができるタイミング(t1)でスロットルバルブ7が閉弁される。このタイミングは予め実験等により求めておく。そして、エンジン1の回転が停止した後、スロットルバルブ7を所定の開度で開弁する(t2)。ここで、所定の開度とは、スロットルバルブ7を開弁した後エアフローメータ8における臨界流が所定期間継続するような開度である。実施例1の図2ではスロットルバルブ7を全開にする例を説明したが、本実施例では、図4に示すようにスロットルバルブ7を全開より小さい開度に開弁する。これにより、スロットルバルブ7より下流側の圧力が臨界圧力以上になるまで(t3まで)、エアフローメータ8において臨界流が持続する。これにより、実際の流量が臨界流の流量である場合のエアフローメータ8の出力値を所定期間取得できるので、統計処理等により精度を向上させることが可能になる。
図5は、本実施例に係るエアフローメータ8の較正処理を表すフローチャートである。このフローチャートで表される処理はECU9のROMに記憶されており、エンジン1の停止要求があった時にROMから読み込まれてECU9のCPUが実行する。
先ず、ECU9はエンジン停止処理を開始し(S201)、エンジン1の回転が停止する前に、スロットルバルブ7開弁直前までにインマニ圧を臨界圧力以下にすることが可能なタイミングで、スロットルバルブ7を閉弁する(S202)。その後エンジン1の回転が停止した後、スロットルバルブ7開弁後に臨界流を所定期間継続させることが可能な開度で、スロットルバルブ7を開弁し(S203)、その所定期間内にエアフローメータ8の出力値A1を取得する(S204)。ここでは、所定期間内の1点における出力値をエアフローメータ8の較正に利用しても良いし、所定期間内に複数回出力値を取得し、統計処理を施した値をエアフローメータ8の較正に利用しても良い。そして、スロットルバルブ7開弁時のエアフローメータ8における実際の空気の流量A2を臨界流を仮定して算出する(S205)。そして、エアフローメータ8の出力値A1と実際の流量A2とのずれ量ΔAを算出する(S206)。算出したずれ量ΔAに基づいてエアフローメータ8の較正を行なう(S207)。以上の処理により使用過程にあるエアフローメータを精度良く構成することができる。
(実施例3)
次に本発明の第3の実施例を説明する。本実施例と既述の実施例との相違は、本実施例はエンジン1の停止時ではなく、減速時の燃料カット制御実行時に、エアフローメータ8の較正を行なう点である。図7は本実施例に係る内燃機関の概略構成を示す図である。ここでは実施例1で説明した図1との相違点を中心に説明する。図7において、エンジン1の出力軸は車輪13を駆動する駆動軸14に接続されている。駆動軸14により伝達される動力の一部を取り出してオルタネータ10に伝達する動力伝達部16が備わる。オルタネータ10は動力伝達部16から入力される動力により回転駆動され発電可能であり、発電した電力はバッテリ11に充電可能である。オルタネータ10の温度を検出する温度センサ17及びバッテリ11の蓄電状態(SOC)を検出するSOCセンサ12が備わる。温度センサ17及びSOCセンサ12による検出値はECU9に入力される。
このオルタネータ10及びバッテリ11は、車輪13の回転力として入力される車両の運動エネルギーを電気エネルギーに変換して回収することができる回生装置を構成する。本実施例では、車両の減速時にはエンジン1への燃料供給を停止する燃料カット制御を実行する。エンジン1のフリクションとオルタネータ10の発電抵抗により減速感が生じる。
ここで、オルタネータ10の温度が高温の場合やバッテリ11が満充電に近い状態の場合、オルタネータ10による電気回生を行なうことはできない。温度センサ17やSOCセンサ12による検出値に基づいて、オルタネータ10による回生発電により回生可能なエネルギー量が所定の基準に満たないと判断される場合に、減速燃料カット制御を実行するとともにエアフローメータ8の較正を行なう。すなわち、減速燃料カット制御を実行するとともに、スロットルバルブ7を閉弁する。すると、スロットルバルブ7より下流側の吸気系に負圧が生じる。この負圧が臨界圧力以下になったと判断された時に、スロットルバルブ7を開弁するこれにより、実施例2と同様にスロットルバルブ7の上流側から下流側への空気の流れが臨界流になり、エアフローメータ8が臨界流の空気の流量の検出値を出力する。この出力値に基づいて、実施例2で説明したようにエアフローメータ8の較正を行なうことができる。
減速燃料カット制御実行時のエアフローメータ8の較正を行なうことでエンジン1のフリクションが増大するので、オルタネータ10による回生発電ができない状況においても減速感が不足することを抑制できる。また、バッテリ11に充電余裕が無い場合にはもともと車両減速時の運動エネルギーの一部を電気回生することはできないので、エアフローメータ8の較正処理はエネルギー効率に影響を与えない。
このように、温度センサ17やSOCセンサ12の検出値に基づいて、オルタネータ10による電気回生によって回生可能なエネルギー量が所定の基準量に満たないと判断される減速燃料カット制御時に、エアフローメータ8の較正を行なうことにより、使用過程にあるエアフローメータ8を好適に構成することが可能になる。また、回生可能なエネルギー量が基準量に満たない場合にも一定の減速感が得られるようにすることができるという効果もある。なお、回生装置は、駆動軸14に伝達する動力により駆動可能に構成される油圧ポンプと、油圧ポンプの生成した油圧を蓄圧するアキュムレータと、を有し、車両の運動エネルギーを油圧エネルギーに変換して回収する油圧回生装置であっても良い。
1 エンジン
2 インテークマニホールド
3 吸気通路
6 インマニ圧センサ
7 スロットルバルブ
8 エアフローメータ
9 ECU
10 オルタネータ
11 バッテリ
12 SOCセンサ
13 車輪
14 駆動軸
16 動力伝達部
17 温度センサ

Claims (6)

  1. 内燃機関の吸気通路に設けられ前記吸気通路の流路面積を調節するスロットルバルブと、
    前記スロットルバルブより上流側の前記吸気通路に設けられ前記吸気通路に流入する空気の流量を検出するエアフローメータと、
    前記内燃機関を停止させる際に、前記内燃機関の回転が停止する前に前記スロットルバルブを閉弁し、前記内燃機関の回転が停止した後に前記スロットルバルブを開弁する機関停止制御手段と、
    前記機関停止制御手段が前記スロットルバルブを開弁したときの前記エアフローメータによる検出値に基づいて前記エアフローメータを較正する較正手段と、
    を備えることを特徴とするエアフローメータの較正装置。
  2. 請求項1において、
    前記較正手段は、前記機関停止制御手段が前記スロットルバルブを開弁したときの前記エアフローメータによる検出値のピーク値に基づいて前記エアフローメータを較正することを特徴とするエアフローメータの較正装置。
  3. 請求項1において、
    前記機関停止制御手段は、前記内燃機関の回転が停止するまでに前記スロットルバルブより下流側の前記吸気通路の圧力が臨界圧力以下となるように前記スロットルバルブの閉弁を行い、前記スロットルバルブを開弁してから所定期間、前記スロットルバルブの上流側から下流側への空気の流れが臨界流となるように、前記スロットルバルブの開弁を行うことを特徴とするエアフローメータの較正装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項において、
    前記較正手段は、前記機関停止制御手段による前記スロットルバルブの開弁開度を異ならせて複数回、前記エアフローメータの較正を行うことを特徴とするエアフローメータの較正装置。
  5. 内燃機関の吸気通路に設けられ前記吸気通路の流路面積を調節するスロットルバルブと、
    前記スロットルバルブより上流側の前記吸気通路に設けられ前記吸気通路に流入する空気の流量を検出するエアフローメータと、
    減速時に前記内燃機関への燃料供給を停止すると共に前記スロットルバルブを閉弁し、前記スロットルバルブより下流側の前記吸気通路の圧力が臨界圧力以下になったと判断されたときに前記スロットルバルブを開弁する燃料カット制御手段と、
    前記燃料カット制御手段が前記スロットルバルブを開弁したときの前記エアフローメータによる検出値に基づいて前記エアフローメータを較正する較正手段と、
    を備えることを特徴とするエアフローメータの較正装置。
  6. 請求項5において、
    減速時に車両の運動エネルギーを利用して回生を行う回生装置を備え、
    前記較正手段は、前記回生装置により回生可能なエネルギー量が所定の基準量に満たない場合に、前記エアフローメータの較正を行うことを特徴とするエアフローメータの較正装置。
JP2010047482A 2010-03-04 2010-03-04 エアフローメータの較正装置 Expired - Fee Related JP5327102B2 (ja)

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