JP2012154292A - 過給機付き内燃機関の制御装置 - Google Patents

過給機付き内燃機関の制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】この発明は、過給機付き内燃機関の制御装置に関し、意図しないトルク変化の発生を防止しつつ、エアバイパスバルブを利用してサージを良好に防止することを目的とする。
【解決手段】吸気通路12に配置される遠心式のコンプレッサ18を備える過給機と、コンプレッサ18をバイパスする吸気バイパス通路22と、吸気バイパス通路22を開閉可能なABV24とを備える。コンプレッサ18の作動領域がサージ領域であると判定された場合に、ABV24を開くようにする。ABV24の開弁中にコンプレッサ18の作動領域がサージ領域から外れた場合に、内燃機関10のトルク要求の変化の態様に応じて、ABV24の閉弁を禁止するか否かを決定する。
【選択図】図3

Description

この発明は、過給機付き内燃機関の制御装置に係り、特に、遠心式のコンプレッサを備える過給機を有する内燃機関を制御するうえで好適な過給機付き内燃機関の制御装置に関する。
従来、例えば特許文献1には、過給機のコンプレッサをバイパスする吸気バイパス通路に配置されたエアバイパスバルブの制御装置が開示されている。この従来の制御装置では、機関減速時に吸気脈動(サージ)を発生させないようにするために、スロットル弁開度と、スロットル弁上流側のコンプレッサの過給圧と、スロットル弁下流側吸気圧とに基づき推定される現在のスロットル弁通過空気流量が、現在の過給圧に対して設定されたコンプレッサの吸気脈動発生上限流量以下となる時に、エアバイパスバルブを開弁するようにしている。
特開2010−038077号公報 特開2004−301043号公報
サージ(上記吸気脈動)が発生しない運転条件下では、過給効率の低下を防止するためには、エアバイパスバルブを速やかに閉じることが望ましいといえる。しかしながら、一旦開かれたエアバイパスバルブを閉じるようにすると、コンプレッサの下流側圧力が上昇する。その結果、吸気マニホールド圧力も上昇することになるので、内燃機関のトルクが上昇する。その結果、意図しないトルク変化が発生するおそれがある。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、意図しないトルク変化の発生を防止しつつ、エアバイパスバルブを利用してサージを良好に防止することができる過給機付き内燃機関の制御装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、過給機付き内燃機関の制御装置であって、
吸気通路に配置される遠心式のコンプレッサを備える過給機と、
前記コンプレッサをバイパスする吸気バイパス通路と、
前記吸気バイパス通路を開閉可能なエアバイパスバルブと、
前記コンプレッサの作動領域がサージ領域であるか否かを判定するサージ判定手段と、
前記コンプレッサの作動領域が前記サージ領域であると判定された場合に、前記エアバイパスバルブを開くABV制御手段と、
前記ABV制御手段による前記エアバイパスバルブの開弁中に前記コンプレッサの作動領域が前記サージ領域から外れた場合に、内燃機関のトルク要求の変化の態様に応じて、前記エアバイパスバルブの閉弁を禁止するか否かを決定するABV閉禁止有無決定手段と、
を備えることを特徴とする。
また、第2の発明は、第1の発明において、
前記ABV閉禁止有無決定手段は、前記内燃機関のトルク要求度の変化量が所定の基準値以下である場合に、前記エアバイパスバルブの閉弁を禁止することを特徴とする。
また、第3の発明は、第2の発明において、
前記ABV閉禁止有無決定手段は、前記内燃機関のトルクを増加する要求が出されていない場合に、前記エアバイパスバルブの閉弁を禁止することを特徴とする。
また、第4の発明は、第1乃至第3の発明の何れかにおいて、
前記ABV閉禁止有無決定手段は、前記エアバイパスバルブの開弁中に前記コンプレッサの作動領域が前記サージ領域から外れた場合に、前記トルク要求の変化の態様に加え、前記コンプレッサの前後圧力比に応じて、前記エアバイパスバルブの閉弁を禁止するか否かを決定することを特徴とする。
また、第5の発明は、第4の発明において、
前記ABV閉禁止有無決定手段は、前記コンプレッサの前後圧力比が1に近い所定の圧力比範囲では、前記エアバイパスバルブの閉弁を禁止しないことを特徴とする。
第1の発明によれば、エアバイパスバルブの開弁中にコンプレッサの作動領域がサージ領域から外れた場合に、内燃機関のトルク要求の変化の態様に応じて、エアバイパスバルブの閉弁を禁止するか否かが決定される。これにより、例えば、トルク要求度の変化量が所定の基準値以下である場合(より具体的には、例えば、トルクを増加する要求が出されていない場合)にエアバイパスバルブの閉弁を禁止するようにすることで、トルクの上昇を防止することができる。一方、トルク増加要求が出されている状況であれば、エアバイパスバルブの閉弁に伴うトルク上昇が生じても、意図しないトルク変化が発生したことにはならないといえる。以上のように、本発明によれば、意図しないトルク変化の発生を防止しつつ、サージの発生を防止することができる。
第2の発明によれば、トルク要求度の変化量が所定の基準値以下である場合において、エアバイパスバルブの閉弁に伴うトルクの上昇を防止することができる。
第3の発明によれば、トルクを増加する要求が出されていない場合(つまり、トルク要求度の変化量がゼロ以下である場合)において、エアバイパスバルブの閉弁に伴うトルクの上昇を防止することができる。
第4の発明によれば、エアバイパスバルブの開弁中にコンプレッサの作動領域がサージ領域から外れた場合に、トルク要求の変化の態様に加え、コンプレッサの前後圧力比に応じて、エアバイパスバルブの閉弁を禁止するか否かが決定される。これにより、例えば、コンプレッサの前後圧力比が1に近い所定の圧力比範囲ではエアバイパスバルブの閉弁を禁止しないようにすることにより、エアバイパスバルブを閉じる機会を良好に増やすことができる。また、コンプレッサの前後圧力比が1に近い状態(すなわち、コンプレッサの
前後の差圧が小さい状態)では、当該圧力比が高い状態と比べ、エアバイパスバルブの閉弁に伴ってコンプレッサの下流側圧力が上昇しにくくなるので、トルク上昇が生じにくくなる。このため、エアバイパスバルブの閉弁禁止による、意図しないトルク変化の発生の防止を妨げることなく、エアバイパスバルブを閉じる機会を良好に増やすことができるといえ、これにより、過給効率の低下を抑制することができる。以上のように、本発明のシステムによれば、過給効率(コンプレッサ効率)の低下を抑制しながら意図しないトルク変化の発生を防止するようにしつつ、サージの発生を防止することが可能となる。
第5の発明によれば、エアバイパスバルブの閉弁禁止による、意図しないトルク変化の発生の防止を妨げることなく、エアバイパスバルブを閉じる機会を良好に増やすことができる。
本発明の実施の形態1における内燃機関のシステム構成を説明するための図である。 サージ発生上限流量msとスロットル上流圧力(過給圧)pとの関係を表した図である。 本発明の実施の形態1において実行されるルーチンのフローチャートである。 本発明の実施の形態2における制御の概要を説明するための図である。 本発明の実施の形態2において実行されるルーチンのフローチャートである。
実施の形態1.
[システム構成の説明]
図1は、本発明の実施の形態1における内燃機関10のシステム構成を説明するための図である。図1に示すシステムは、内燃機関10を備えている。内燃機関(本体)10を備えている。内燃機関10の筒内には、吸気通路12および排気通路14が連通している。
吸気通路12の入口近傍には、吸気通路12に吸入される空気の流量に応じた信号を出力するエアフローメータ16が設けられている。エアフローメータ16よりも下流側の吸気通路12には、ターボ過給機が備える遠心式のコンプレッサ18が配置されている。コンプレッサ18よりも下流側の吸気通路12には、コンプレッサ18により圧縮された空気を冷却するインタークーラ20が設けられている。
コンプレッサ18からインタークーラ20に至る吸気通路12の途中には、吸気バイパス通路22の一端が接続されている。吸気バイパス通路22の他端は、コンプレッサ18の上流側に接続されている。吸気バイパス通路22の途中には、吸気バイパス通路22を流れる空気の流量を制御するためのエアバイパスバルブ(以下、単に「ABV」と称する)24が配置されている。ABV24を操作して吸気バイパス通路22を開放することで、コンプレッサ18により圧縮された空気の一部が再びコンプレッサ18の入口側に戻される。ターボ過給機のサージが生じ易い運転状態のときに、コンプレッサ18を出た空気の一部を、吸気バイパス通路22を通してコンプレッサ18の入口側に戻すことにより、サージを防止することができる。
インタークーラ20よりも下流側の吸気通路12には、電子制御式のスロットルバルブ26が設けられている。スロットルバルブ26の近傍には、スロットル開度を検出するためのスロットル開度センサ28が配置されている。また、吸気通路12におけるコンプレッサ18とインタークーラ20との間の部位には、スロットル上流圧力(コンプレッサ18の過給圧)pを検出するための上流側吸気圧力センサ30が取り付けられている。スロットルバルブ26の下流には、スロットル下流圧力(吸気マニホールド圧力)を検出するための下流側吸気圧力センサ32が取り付けられている。また、吸気通路12におけるインタークーラ20とスロットルバルブ26との間の部位には、吸気温度を検出するための吸気温度センサ34が取り付けられている。
排気通路14には、ターボ過給機のタービン36が配置されている。更に、図1に示すシステムは、ECU(Electronic Control Unit)38を備えている。ECU38の入力部には、上述したエアフローメータ16、上流側吸気圧力センサ30、下流側吸気圧力センサ32および吸気温度センサ34に加え、エンジン回転数を検出するためのクランク各センサ等の内燃機関10の運転状態を検出するための各種センサ(図示省略)が接続されている。また、ECU44の入力部には、アクセル開度を検出するためのアクセル開度センサ40が接続されている。一方、ECU38の出力部には、上述したABV24およびスロットルバルブ26に加え、燃料噴射弁や点火プラグ等の内燃機関10の運転状態を制御するための各種アクチュエータが接続されている。ECU38は、それらのセンサ出力に基づいて、所定のプログラムに従って上記各種のアクチュエータを駆動することにより、内燃機関10の運転状態を制御するものである。
[実施の形態1における制御]
図2は、サージ発生上限流量msとスロットル上流圧力(過給圧)pとの関係を表した図である。
図2に示すように、コンプレッサ18のサージが発生する際にコンプレッサ18を通過する吸気流量の上限であるサージ発生上限流量msは、スロットル上流圧力pに応じて変化する。より具体的には、サージ発生上限流量msは、スロットル上流圧力pが高くなるにつれて多くなる。
コンプレッサ18を通過する吸気流量は、スロットルバルブ26を通過する吸気流量(以下、「スロットル弁通過吸気流量」と略する)mに追従する。より具体的には、ある時点のスロットル弁通過吸気流量mは、その時点の直後にコンプレッサ18を通過する吸気流量に対応している。従って、スロットル弁通過吸気流量mがサージ発生上限流量ms以下となった時は、その直後にサージが発生することを意味しているといえる。このため、スロットル弁通過吸気流量mがサージ発生上限流量ms以下であるか否かを判定することにより、コンプレッサ18の現在の作動領域がサージ領域であるか否かを把握することができる。そして、この判定が成立した時にABV24を開くようにすることによって、スロットル上流圧力(過給圧)pが下がるのでサージ発生上限流量msを低下させることができ、これにより、サージの発生を防止することが可能となる。
ABV24を開くようにすることで、上記のようにサージの発生を防止することができるが、コンプレッサ効率(過給効率)が低下する。このため、ABV24の開弁中にサージ領域から外れた場合、過給効率の低下を防止するためには、ABV24を速やかに閉じることが望ましいといえる。しかしながら、一旦開かれたABV24を閉じるようにすると、コンプレッサ18の下流側圧力(すなわち、スロットル上流圧力p)が上昇する。その結果、吸気マニホールド圧力も上昇することになるので、内燃機関10のトルクが上昇する。その結果、意図しないトルク変化(トルクショック)が発生するおそれがある。
そこで、本実施形態では、ABV24の開弁中にコンプレッサ18の作動領域がサージ領域から外れた場合に、内燃機関10のトルク要求の変化の態様に応じて、ABV24の閉弁を禁止するか否かを決定するようにした。より具体的には、ABV24の開弁中にコンプレッサ18の作動領域がサージ領域から外れた場合において、内燃機関10のトルクを増加する要求が出されていない時は、ABV24の閉弁を禁止するようにした。
図3は、上述した制御を実現するために、本実施の形態1においてECU38が実行する制御ルーチンを示すフローチャートである。尚、本ルーチンは、所定の制御周期毎に繰り返し実行されるものとする。
図3に示すルーチンでは、先ず、スロットル弁通過吸気流量mが算出される(ステップ100)。具体的には、スロットル弁通過吸気流量mは、例えば、特開2010−38077号公報に開示される公知の手法に従って、吸気温度センサ34により検出されるスロットルバルブ26の上流側の吸気温度と、上流側吸気圧力センサ30により検出されるスロットル上流圧力pと、下流側吸気圧力センサ32により検出されるスロットル下流圧力と、スロットル開度センサ28により検出されるスロットル開度とに基づいて算出することができる。
次に、サージ発生上限流量msが算出される(ステップ102)。具体的には、サージ発生上限流量msは、例えば、上記図2に示すようにサージ発生上限流量msとスロットル上流圧力(過給圧)pとの関係を予め設定したマップに従って算出することができる。次いで、上記ステップ100において算出されたスロットル弁通過吸気流量mが、上記ステップ102において算出されたサージ発生上限流量ms以下であるか否かが判定される(ステップ104)。
上記ステップ104においてスロットル弁通過吸気流量mがサージ発生上限流量ms以下であると判定された場合、つまり、現在のコンプレッサ18の作動領域がサージ領域であると判断できる場合には、ABV24が開弁される(ステップ106)。
一方、上記ステップ104においてスロットル弁通過吸気流量mがサージ発生上限流量msよりも多いと判定された場合、つまり、現在のコンプレッサ18の作動領域がサージ領域にないと判断できる場合には、次いで、ABV24の開弁中であるか否かが判定される(ステップ108)。
上記ステップ104の判定が不成立である状況下において上記ステップ108においてABV24の開弁中であると判定された場合、つまり、ABV24の開弁中にコンプレッサ18の作動領域がサージ領域から外れたと判断できる場合には、次いで、内燃機関10のトルク要求度の変化量が所定の基準値よりも大きいか否かが判定される(ステップ110)。具体的には、トルク要求度自体は、アクセル開度センサ40を利用して、検出されるアクセル開度が大きいほど、トルク要求度が高いと判断することができる。そして、このようなトルク要求度の変化量が正となる状況は、アクセル開度がゼロもしくは小開度からそれよりも大開度に向けて踏み込まれた状況、すなわち、トルク増加要求が出された状況を意味することになる。また、本ステップ110では、一例として、上記基準値がゼロに設定されているものとする。ただし、上記基準値は、正の値であってもよい。
上記ステップ110において、トルク要求度の変化量が上記所定値(ここでは、ゼロ)よりも大きいと判定された場合、つまり、トルク増加要求が出されていると判断できる場合には、ABV24が閉弁される(ステップ112)。つまり、この場合には、ABV24の閉弁が禁止されずに許可される。
一方、上記ステップ110において、トルク要求度の変化量が上記所定値以下であると判定された場合には、トルク要求度の変化量がゼロであるために現在のトルクを保持する要求が出されているか、または、トルク要求度の変化量がマイナスの値であるためにトルクを低下させようとする要求が出されていると判断することができる。この場合には、ABV24が開弁状態で保持される(ステップ114)。言い換えれば、この場合には、ABV24の閉弁が禁止される。
以上説明した図3に示すルーチンによれば、ABV24の開弁中にコンプレッサ18の作動領域がサージ領域から外れた場合には、トルク要求の変化の態様に応じて、ABV24の閉弁を禁止するか否かが決定される。具体的には、トルク増加要求が出されていない場合には、ABV24の閉弁が禁止される。これにより、現在のトルクを保持する要求またはトルク低減要求が出されている場合に、ABV24の閉弁によってトルクが上昇することを防止することができる。一方、トルク増加要求が出されている状況であれば、ABV24の閉弁に伴うトルク上昇が生じても、意図しないトルク変化が発生したことにはならないといえる。以上のように、本実施形態のシステムによれば、意図しないトルク変化の発生を防止しつつ、サージの発生を防止することができる。
尚、上述した実施の形態1においては、ECU38が、上記ステップ100〜104の処理を実行することにより前記第1の発明における「サージ判定手段」が、上記ステップ104の判定が成立した場合に上記ステップ106の処理を実行することにより前記第1の発明における「ABV制御手段」が、上記ステップ104の判定が不成立である場合に上記ステップ108〜114の一連の処理を実行することにより前記第1の発明における「ABV閉禁止有無決定手段」が、それぞれ実現されている。
実施の形態2.
次に、図4および図5を参照して、本発明の実施の形態2について説明する。
本実施形態のシステムは、図1に示すハードウェア構成を用いて、ECU38に図3に示すルーチンに代えて後述の図5に示すルーチンを実行させることにより実現することができるものである。
[実施の形態2における制御]
上述した実施の形態1の制御によれば、ABV24の開弁中にコンプレッサ18の作動領域がサージ領域から外れた場合において、トルク増加要求が出されていない場合には、ABV24の閉弁が禁止される。これにより、トルク要求度の変化量がゼロまたは負の値である場合(つまり、現在のトルクを保持する要求または低下させようとする要求が出されている場合)に、ABV24の閉弁によってトルクが上昇することを防止することができる。しかしながら、この制御によれば、トルク増加要求が出されていない場合には、一律でABV24の閉弁が禁止されることになる。その結果、サージ領域から外れているにもかかわらず、ABV24を閉弁させる機会を十分に確保できないおそれがある。
本実施形態では、ABV24の開弁中にコンプレッサ18の作動領域がサージ領域から外れた場合において、ABV24の閉弁を禁止するか否かを決定するうえで、トルク要求の変化の態様だけでなく、コンプレッサ18の前後圧力比p/paに応じて、ABV24の閉弁を禁止するABV閉禁止条件を定めた点に特徴を有している。
図4は、本発明の実施の形態2における制御の概要を説明するための図である。より具体的には、図4は、トルク要求度の変化量とコンプレッサ18の前後圧力比p/paとの関係で表したABV閉禁止条件が成立する領域の設定を示す図である。
図4に示す設定では、上述した実施の形態1とは異なり、トルク要求度の変化量がゼロまたは負の値である場合であっても、コンプレッサ18の前後圧力比p/paが1に近い所定範囲では、ABV24の閉弁禁止の対象とならないようにABV閉禁止条件が設定されている。
更に、図4に示す設定では、トルク要求度の変化量が正の値である場合には、コンプレッサ18の前後圧力比p/paが大きくなるほど、ABV閉禁止条件の対象となるトルク要求度の変化量が大きくなるように設定されている。言い換えれば、コンプレッサ18の前後圧力比p/paが1に向けて減少するほど、ABV閉禁止条件が成立しにくくなるように設定されている。
図5は、上述した設定に基づく制御を実現するために、本実施の形態2においてECU38が実行する制御ルーチンを示すフローチャートである。尚、図5において、実施の形態1における図3に示すステップと同一のステップについては、同一の符号を付してその説明を省略または簡略する。
図5に示すルーチンでは、上記ステップ104の判定が不成立である状況下において上記ステップ108においてABV24の開弁中であると判定された場合、つまり、ABV24の開弁中にコンプレッサ18の作動領域がサージ領域から外れたと判断できる場合には、次いで、現在のトルク要求度の変化量とコンプレッサ18の前後圧力比p/paとに基づいて、図4を参照して上述したABV閉禁止条件が成立しないか否かが判定される(ステップ200)。尚、コンプレッサ18の前後圧力比p/paは、例えば、上流側吸気圧力センサ30により検出されるスロットル上流圧力(コンプレッサ18の下流側圧力)pと、大気圧とみなしたコンプレッサ18の上流側圧力paとに基づいて算出することができる。
上記ステップ200において、ABV閉禁止条件が成立しないと判定された場合には、ABV24が閉弁される(ステップ204)。つまり、この場合には、ABV24の閉弁が禁止されずに許可される。
一方、上記ステップ200において、ABV閉禁止条件が成立すると判定された場合には、ABV24が開弁状態で保持される(ステップ204)。言い換えれば、この場合には、ABV24の閉弁が禁止される。
以上説明した図5に示すルーチンによれば、ABV24の開弁中にコンプレッサ18の作動領域がサージ領域から外れた場合には、トルク要求の変化の態様およびコンプレッサ18の前後圧力比p/paを考慮して定めたABV閉禁止条件の成立の有無に応じて、ABV24の閉弁を禁止するか否かが決定される。具体的には、トルク要求度の変化量がゼロまたは負の値である場合であっても、コンプレッサ18の前後圧力比p/paが1に近い所定範囲では、ABV24の閉弁が禁止されなくなる。また、トルク要求度の変化量が正の値である場合には、コンプレッサ18の前後圧力比p/paが1に向けて減少するほど、ABV24が禁止されにくくなるように制御される。
コンプレッサ18の前後圧力比p/paが1に近い状態(すなわち、コンプレッサ18の前後の差圧が小さい状態)では、当該圧力比p/paが高い状態と比べ、ABV24の閉弁に伴ってコンプレッサ18の下流側圧力(すなわち、スロットル上流圧力p)が上昇しにくくなるので、トルク上昇(トルクショック)が生じにくくなる。このため、本実施形態の制御では、そのような状態においては、ABV24の閉弁を禁止しないようにすることで、ABV24の閉弁禁止による、意図しないトルク変化の発生の防止を妨げることなく、ABV24を閉じる機会を良好に増やすことができる。これにより、過給効率の低下を抑制することができる。以上のように、本実施形態のシステムによれば、過給効率(コンプレッサ効率)の低下を抑制しながら意図しないトルク変化の発生を防止するようにしつつ、サージの発生を防止することが可能となる。
尚、上述した実施の形態2においては、ECU38が、上記ステップ104の判定が不成立である場合に上記ステップ108および200〜204の一連の処理を実行することにより前記第1の発明における「ABV閉禁止有無決定手段」が、それぞれ実現されている。
ところで、上述した実施の形態1および2においては、スロットル弁通過吸気流量mとサージ発生上限流量msとの比較結果に基づいて、コンプレッサ18の作動領域がサージ領域であるか否かを判定するようにしている。しかしながら、本発明におけるサージ判定手法自体は、必ずしも上記手法に限定されるものではない。
また、上述した実施の形態1および2においては、排気エネルギーにより作動するタービン36によって回転駆動される遠心式のコンプレッサ18を備えるターボ過給機を用いることとしているが、本発明における過給機は、遠心式のコンプレッサを備えるものであれば、これに限定されるものではない。すなわち、例えば、電動式のコンプレッサであってもよい。
10 内燃機関
12 吸気通路
14 排気通路
16 エアフローメータ
18 コンプレッサ
20 インタークーラ
22 吸気バイパス通路
24 エアバイパスバルブ(ABV)
26 スロットルバルブ
28 スロットル開度センサ
30 上流側吸気圧力センサ
32 下流側吸気圧力センサ
34 吸気温度センサ
36 タービン
38 ECU(Electronic Control Unit)
40 アクセル開度センサ
m スロットル弁通過吸気流量
ms サージ発生上限流量
p スロットル上流圧力(コンプレッサの過給圧)
pa コンプレッサの上流側圧力

Claims (5)

  1. 吸気通路に配置される遠心式のコンプレッサを備える過給機と、
    前記コンプレッサをバイパスする吸気バイパス通路と、
    前記吸気バイパス通路を開閉可能なエアバイパスバルブと、
    前記コンプレッサの作動領域がサージ領域であるか否かを判定するサージ判定手段と、
    前記コンプレッサの作動領域が前記サージ領域であると判定された場合に、前記エアバイパスバルブを開くABV制御手段と、
    前記ABV制御手段による前記エアバイパスバルブの開弁中に前記コンプレッサの作動領域が前記サージ領域から外れた場合に、内燃機関のトルク要求の変化の態様に応じて、前記エアバイパスバルブの閉弁を禁止するか否かを決定するABV閉禁止有無決定手段と、
    を備えることを特徴とする過給機付き内燃機関の制御装置。
  2. 前記ABV閉禁止有無決定手段は、前記内燃機関のトルク要求度の変化量が所定の基準値以下である場合に、前記エアバイパスバルブの閉弁を禁止することを特徴とする請求項1記載の過給機付き内燃機関の制御装置。
  3. 前記ABV閉禁止有無決定手段は、前記内燃機関のトルクを増加する要求が出されていない場合に、前記エアバイパスバルブの閉弁を禁止することを特徴とする請求項2記載の過給機付き内燃機関の制御装置。
  4. 前記ABV閉禁止有無決定手段は、前記エアバイパスバルブの開弁中に前記コンプレッサの作動領域が前記サージ領域から外れた場合に、前記トルク要求の変化の態様に加え、前記コンプレッサの前後圧力比に応じて、前記エアバイパスバルブの閉弁を禁止するか否かを決定することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項記載の過給機付き内燃機関の制御装置。
  5. 前記ABV閉禁止有無決定手段は、前記コンプレッサの前後圧力比が1に近い所定の圧力比範囲では、前記エアバイパスバルブの閉弁を禁止しないことを特徴とする請求項4記載の過給機付き内燃機関の制御装置。
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