JP5327046B2 - Euvマスクブランク - Google Patents

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Description

本発明は、半導体製造等に使用されるEUV(Extreme Ultra Violet:極端紫外)リソグラフィ用反射型マスクブランク(以下、本明細書において、「EUVマスクブランク」という。)、および該マスクブランクの製造に使用される基板(以下、本明細書において、「マスクブランク用基板」という。)、もしくは該基板上に反射層、保護層等の機能膜が形成された機能膜付基板に関する。
また、本発明は、本発明のEUVマスクブランク、マスクブランク用基板、もしくは機能膜付基板を用いた欠点検査方法、欠点修正方法に関する。
また、本発明は、本発明のEUVマスクブランクを用いたEUVマスクの製造方法に関する。
半導体デバイスの高集積化に伴い、リソグラフィ用のマスクブランク、およびマスクブランク用基板に許容される欠点の最大サイズがますます小さくなっている。具体的にはハーフピッチ32nm以下の半導体デバイスを作製するためのリソグラフィ技術として、波長約13.5nmの光を使用したEUVリソグラフィが検討されているが、EUVリソグラフィ用マスクブランク(以下、「EUVマスクブランク」という。)、およびマスクブランク用基板においては、大きさが球相当直径で約30nm程度以上の凹凸欠点が存在しないことが要求されている。
しかしながら、球相当直径で30nmといった非常に小さな欠点が全く存在しないEUVマスクブランクおよびEUVマスクブランク用基板を実現することは非常に困難である。このため、EUVマスクブランクおよびマスクブランク用基板の欠点を修正する方法がいろいろ提案されている。たとえば、マスクブランク用基板上に存在するパーティクルを除去する方法として、レーザ光を局所的に照射することにより、基板を局所的に加熱し、基板/パーティクル間の熱膨張差により、パーティクルを除去する方法が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。また、EUVマスクブランクにおいては、反射多層膜中に埋まったパーティクルによる段差(位相欠点)を解消するために、電子ビームなどを局所的に照射し、シリサイド形成による体積収縮を理由した段差解消方法が検討されている(たとえば、特許文献2参照)。
これら方法を用いて欠点を修正するためには、欠点の位置を正確に把握する必要がある。しかしながら、現状のEUVマスクブランクおよびマスクブランク用基板は、各種プロセス装置(パターニング装置、欠点修正装置など)や評価装置(欠点検査機など)において基板外形を基準に位置決めされることが通常であるが、位置決め精度が50〜100um程度と低く、球相当直径で30nmといった非常に小さな欠点の位置を正確に特定することは困難であった。また、位置決め精度が低いため、欠点の位置を特定するのに長時間を要していた。
特開2000−61414号公報 特開2006−59835号公報
上記した従来技術の問題点を解決するため、球相当直径で30nm程度の微小な欠点の位置を正確に特定することができるEUVマスクブランク、マスクブランク用基板、および機能膜付基板を提供することを目的とする。
また、本発明は、これらEUVマスクブランク、マスクブランク用基板、若しくは機能膜付基板を用いた欠点検査方法、欠点修正方法およびEUVマスクの製造方法を提供することを目的とする。
本発明は上記の目的を達成するため、EUVリソグラフィ用反射型マスクブランク用基板であって、
基板の成膜面に下記(1),(2)を満たす少なくとも3つのマークが形成されていることを特徴とするEUVリソグラフィ用反射型マスクブランク用基板(以下、「本発明のマスクブランク用基板」という。)を提供する。
(1)マークの大きさが球相当直径で30〜100nm。
(2)成膜面上で3つのマークが同一の仮想直線に載らない。
また、本発明は、基板上に、EUV光を反射する反射層が形成されたEUVリソグラフィ用反射層付基板であって、
前記反射層表面に下記(1),(2)を満たす少なくとも3つのマークが形成されていることを特徴とするEUVリソグラフィ用反射層付基板(以下、「本発明の反射層付基板」という。)を提供する。
(1)マークの大きさが球相当直径で30〜100nm。
(2)反射層表面上で3つのマークが同一の仮想直線に載らない。
基板上に、EUV光を反射する反射層と、該反射層を保護する保護層とがこの順に形成されたEUVリソグラフィ用反射層付基板であって、
前記保護層表面に下記(1),(2)を満たす少なくとも3つのマークが形成されていることを特徴とするEUVリソグラフィ用反射層付基板(以下、「本発明の反射層・保護層付基板」という。)を提供する。
(1)マークの大きさが球相当直径で30〜100nm。
(2)保護層表面上で3つのマークが同一の仮想直線に載らない。
以下、本明細書において、上記した本発明のマスクブランク用基板、本発明の反射層付基板および本発明の反射層・保護層付基板を総称して、本発明のEUVマスクブランク用基板(広義)という場合もある。
また、本発明は、基板上に、EUV光を反射する反射層と、EUV光を吸収する吸収体層と、がこの順に形成されたEUVリソグラフィ用反射型マスクブランクであって、
前記吸収体層表面に下記(1),(2)を満たす少なくとも3つのマークが形成されていることを特徴とするEUVリソグラフィ用反射型マスクブランク(A)を提供する。
(1)マークの大きさが球相当直径で30〜100nm。
(2)吸収体層表面上で3つのマークが同一の仮想直線に載らない。
また、本発明は、基板上に、EUV光を反射する反射層、EUV光を吸収する吸収体層、およびマスクパターンの検査に使用する検査光における低反射層がこの順に形成されたEUVリソグラフィ用反射型マスクブランクであって、
前記低反射層表面に下記(1),(2)を満たす少なくとも3つのマークが形成されていることを特徴とするEUVリソグラフィ用反射型マスクブランク(B)を提供する。
(1)マークの大きさが球相当直径で30〜100nm。
(2)低反射層表面上で3つのマークが同一の仮想直線に載らない。
以下、本明細書において、前述のEUVリソグラフィ用反射型マスクブランク(A)および(B)を総称して、本発明のEUVマスクブランクという。
本発明のEUVマスクブランクにおいて、前記反射層と、前記吸収体層と、の間に、前記吸収体層を保護する保護層が形成されていることが好ましい。
本発明のEUVマスクブランク、マスクブランク用基板、反射層付基板、および反射層・保護層付基板において、マークが、パターニング時の露光領域外に形成されていることが好ましい。
また、本発明のマスクブランク用基板において、前記マークが、前記成膜面の108×132mm□〜149×149mm□の範囲内に形成されていることが好ましい。
また、本発明の反射層付基板において、前記マークが、前記反射層表面の108×132mm□〜149×149mm□の範囲内に形成されていることが好ましい。
また、本発明の反射層・保護層付基板において、前記マークが、前記保護層表面の108×132mm□〜149×149mm□の範囲内に形成されていることが好ましい。
また、本発明のEUVマスクブランク(A)において、前記マークが、前記吸収体層表面の108×132mm□〜149×149mm□の範囲内に形成されていることが好ましい。
また、本発明のEUVマスクブランク(B)において、前記マークが、前記低反射層表面の108×132mm□〜149×149mm□の範囲内に形成されていることが好ましい。
本発明のEUVマスクブランク、マスクブランク用基板、反射層付基板、および反射層・保護層付基板において、前記マーク間の距離が、それぞれ150nm以上離れていることが好ましい。
また、本発明のマスクブランク用基板において、さらに、前記基板の成膜面に、前記マークを識別するための補助マークが形成されていることが好ましい。
また、本発明の反射層付基板において、さらに、前記反射層表面に、前記マークを識別するための補助マークが形成されていることが好ましい。
また、本発明の反射層・保護層付基板において、さらに、前記保護層表面に、前記マークを識別するための補助マークが形成されていることが好ましい。
また、本発明のEUVマスクブランク(A)において、さらに、前記吸収体層表面に、前記マークを識別するための補助マークが形成されていることが好ましい。
また、本発明のEUVマスクブランク(B)において、さらに、前記低反射層表面に前記マークを識別するための補助マークが形成されていることが好ましい。
また、本発明は、前記成膜面に形成されたマークを用いて、欠点の位置を特定する工程を含む本発明のマスクブランク用基板の欠点検査方法を提供する。
また、本発明は、前記成膜面に形成されたマークを用いて、欠点の位置を特定する工程、および該工程で位置が特定された欠点を修正する工程を含む本発明のマスクブランク用基板の欠点修正方法を提供する。
また、本発明は、前記反射層表面に形成されたマークを用いて、欠点の位置を特定する工程を含む本発明の反射層付基板の欠点検査方法を提供する。
また、本発明は、前記反射層表面に形成されたマークを用いて、欠点の位置を特定する工程、および該工程で位置が特定された欠点を修正する工程を含む本発明の反射層付基板の欠点修正方法を提供する。
また、本発明は、前記保護層表面に形成されたマークを用いて、欠点の位置を特定する工程を含む本発明の反射層・保護層付基板の欠点検査方法を提供する。
また、本発明は、前記保護層表面に形成されたマークを用いて、欠点の位置を特定する工程、および該工程で位置が特定された欠点を修正する工程を含む本発明の反射層・保護層付基板の欠点修正方法を提供する。
また、本発明は、前記吸収体層表面に形成されたマークを用いて、欠点の位置を特定する工程を含む本発明のEUVマスクブランクの欠点検査方法を提供する。
また、本発明は、前記吸収体層表面に形成されたマークを用いて、欠点の位置を特定する工程、および該工程で特定された欠点の位置に基づいて、マスクブランクにパターニングする位置を微調整する工程を含む、本発明のEUVマスクブランクを用いてEUVリソグラフィ用反射型マスクを製造する方法(C)を提供する。
また、本発明は、前記低反射層表面に形成されたマークを用いて、欠点の位置を特定する工程を含む本発明のEUVマスクブランクの欠点検査方法を提供する。
また、本発明は、前記低反射層表面に形成されたマークを用いて、欠点の位置を特定する工程、および該工程で特定された欠点の位置に基づいて、マスクブランクにパターニングする位置を微調整する工程を含む、本発明のEUVマスクブランクを用いてEUVリソグラフィ用反射型マスクを製造する方法(D)を提供する。
以下、本明細書において、前述のEUVリソグラフィ用反射型マスクを製造する方法(C)および(D)のことを本発明のEUVマスクの製造方法という。
本発明によれば、EUVマスクブランクもしくはEUVマスクブランク用基板(広義)の検査の際に、球相当直径で30nm程度の微小な欠点の位置を正確に特定することができる。
また、本発明によれば、EUVマスクブランクもしくはEUVマスクブランク用基板(広義)の欠点修正の際に、球相当直径で30nm程度の微小な欠点の位置を正確に特定し、位置が特定された欠点を修正するため、EUVリソグラフィの実施に悪影響を及ぼすおそれのある欠点のないEUVマスクブランクもしくはEUVマスクブランク用基板(広義)を得ることができる。
また、本発明によれば、球相当直径で30nm程度の微小な欠点の位置を正確に特定し、特定された欠点の位置に基づいて、EUVマスクブランクにパターニングする位置を微調整するため、パターンに影響を及ぼす位置に欠点のない、あるいは欠点が及ぼすパターン精度への影響が最小限に抑えられたEUVマスクを得ることができる。
図1は、本発明のマスクブランク用基板の一例を示した平面図である。 図2は、球相当直径の算出に用いる体積Vを説明するための模式図である。 基板上に形成されたマークのSEVDと、欠点検査機による該マークの検出位置の最大変位量(最大ずれ量)との関係を示すグラフである。 図4は、マークと補助マークとの配置の一例を示す図である。
符号の説明
1:基板
11:108×132mm□
12:149×149mm□
2a〜2c:マーク
20,21:マーク間を結ぶ軸
3a〜2c:欠点
以下、図面を参照して本発明を説明する。
<マスクブランク用基板>
図1は、本発明のマスクブランク用基板の一例を示した平面図である。図1では、基板1の成膜面、すなわち、EUVマスクブランクの製造工程でその上に多層反射膜および吸収体層が形成される側の基板表面が示されている。なお、図1中の各構成要素は、理解を容易にするため、実際とは異なる寸法で示されている場合がある。
本発明のマスクブランク用基板1では、該基板1の成膜面に存在する欠点(3a,3b,3c)の位置を正確に特定するため、該成膜面上に下記(1),(2)を満たす少なくとも3つのマーク(2a,2b,2c)が形成されている。
(1)マークの大きさが球相当直径で30〜100nm。
(2)成膜面上で3つのマークが同一の仮想直線に載らない。
本発明において、マスクブランク用基板1の成膜面にマーク(2a,2b,2c)を形成する目的は、欠点検査機を用いて成膜面を検査した際に、マーク(2a,2b,2c)との相対位置として、より具体的には、マーク(2a,2b,2c)間を結ぶ軸(20,21)との相対位置として、基板1の成膜面における欠点(3a,3b,3c)の位置を特定するためである。
したがって、マーク(2a,2b,2c)は、欠点検査機によって検出可能であることが要求される。このため、マスクブランク用基板1の成膜面に形成するマーク(2a,2b,2c)は、成膜面に対して凹状または凸状に変形した部位を有する。
本発明でマークの大きさの指標として用いる球相当直径SEVD(nm)は、このような成膜面から凹状または凸状に変形した部位の体積から下記式により算出することができる。
SEVD=2(3V/4π)1/3
ここで、Vは、図2に示すように、成膜面から測定した凹部の最大深さをhとした場合に、成膜面から0.9hに相当する深さまでの凹部の体積(nm3)である。マークが成膜面に対して凸状に変形した部位を有する場合、成膜面から0.9h(hは成膜面から測定した凸部の最大高さ)に相当する高さまでの凸部の体積である。なお、Vは原子間力顕微鏡(AFM)により測定することができる。
マーク(2a,2b,2c)の大きさが球相当直径で30nm以上であれば欠点検査機により十分検出可能である。
一方、マーク(2a,2b,2c)の大きさが、球相当直径で100nm超だと、欠点検査機によるマークの検出位置精度が低い。例えば、成膜面を欠点検査機で検査した際に、検出されるマークの位置にばらつきが生じ、マークの検出位置再現性が低い。その結果、マーク(2a,2b,2c)間を結ぶ軸(20,21)との相対位置として特定される欠点(3a,3b,3c)の位置の精度が低い。つまり、マークが大きすぎるとマークの位置を正確に検出することが困難となり、マークとの相対位置として特定される欠点の位置がかえって不明確になる。
特開2007−33857号公報に記載されているように、製造管理等のための識別コードや基板検査データ情報等を含むマークをマスクブランク用基板に設けることは従来行われている。しかしながら、これらの目的で設けられるマークは、通常走査型電子顕微鏡(SEM)や光学顕微鏡で検出可能であることが必要であること、および識別コード、基板検査データ情報等の情報を含める必要があること等の理由から比較的大きく、マイクロメートルオーダーの大きさであった。例えば、特開2007−33857号公報には、開口部幅が100〜500μmで深さが3〜20μmの凹部をマークとして基板に形成すると記載されている。このような大きさのマークを有する基板を欠点検出機で検査した場合、マークの検出位置精度が極めて低い。例えば、検出されるマークの位置にかなりのばらつきが生じ、マークの検出位置再現性が極めて低くなり、マークの検出位置のずれ量が+/−500nm超となる。
このような検出位置精度が低いマークとの相対位置として欠点の位置を特定したとしても、特定される欠点の位置の精度は極めて低く、欠点の修正等に用いるには不十分である。
マークの大きさが球相当直径で30〜100nmであれば、欠点検査機で検出可能であり、かつマークの検出位置精度に優れ、例えば、マークの検出位置再現性に優れ、検出位置のずれ量が+/−150nm以下である。より好ましいマークの大きさは、球相当直径で40〜80nmである。
この点に関して、特開2007−33857号公報に記載のマークのような製造管理等のための識別コードや基板検査データ情報等を含む従来のマーク、および本発明において基板に成膜面に形成されるマークについて、欠点検査機による検出位置再現性を比較する比較実験を実施した。
比較実験
欠点検査機を用いて、表面に様々な大きさのマーク(基板表面に対して凸状に変形した部位を有するもの)を有する基板をロード/アンロードすることなく繰り返し5回連続検査して、マークの検出位置のずれ量を求めた。
表1に、従来のマーク(ピクセル1286、球相当直径(SEVD)2μm)についての結果を示す。表1には、各回の検査結果と、1回目の検査結果(検出座標)を基準とした場合の2〜5回目の検査時の検出座標の変位量、および下記式を用いて求めたずれ量が示されている。
ずれ={(x方向変位量)2+(y方向変位量)20.5
表1において、最大ずれ量は4555nmであった。
Figure 0005327046
表2には、本発明に係るマーク(ピクセル8.4、球相当直径(SEVD)70nm)についての上記と同様の結果を示す。表2において、最大ずれ量は206nmであった。
Figure 0005327046
これらと同様に、ピクセル1286(球相当直径(SEVD)約2μm)〜ピクセル6.2(球相当直径(SEVD)64nm)の計9個のマークについて、検出位置のずれ量を求めた。結果を表3に示す。
Figure 0005327046
ピクセル6.2(球相当直径(SEVD)64nm)〜ピクセル44(球相当直径(SEVD)370nm)の計6個のマークについて、最大ずれ量とSEVDとの関係を図3に示した。図3から明らかなように、SEVD100nm以下(ピクセル10以下)のマークでは、最大ずれ量は高々300nm(したがって、ずれ量が+/−150nm以下)と問題ないレベルである。一方、SEVD200nm以上(ピクセル20以上)のマークでは、最大ずれ量は1μmを超えていた(したがって、ずれ量が+/−500nm超)。
さらにSEVDが大きなマークでは、SEVD約4um(ピクセル204)のマークの場合、最大ずれ量が3.6um、SEVD約12um(ピクセル693)のマークの場合、最大ずれ量が11umと、最大ずれ量がさらに大きかった。
なお、欠点検査機でマークを検出した際の検出位置再現性が+/−150nm以下であることを考慮すると、各マーク(2a,2b,2c)間の距離は150nm以上離れていることが好ましく、1cm以上離れていることがより好ましく、5cm以上離れていることがさらに好ましい。
マーク(2a,2b,2c)間を結ぶ軸(20,21)との相対位置として、基板1の成膜面における欠点(3a,3b,3c)の正確な位置を特定するためには、少なくとも2軸必要である。このため、成膜面には少なくとも3つのマーク(2a,2b,2c)を設ける必要があり、かつこれら3つのマーク(2a,2b,2c)が成膜面上で同一の仮想直線に載らないよう配置することが必要となる。
なお、成膜面に形成するマークの数は3つに限定されず、4つ以上であってもよい。マークの数が4つ以上の場合、これらのマークのうち、3つが成膜面上で同一の仮想直線に載らないように配置すればよい。
マーク(2a,2b,2c)は、その大きさが球相当直径で30〜100nmである限りその形状は特に限定されず、成膜面における平面形状が、三角形、矩形、若しくは他の多角形形状であってもよく、楕円形であってもよく、3本のラインを平行配置した川の字形状、2本のラインが交差する十字形状のような複数の要素で1つのマークを構成するものであってもよい。但し、欠点検査機によるマークの検出位置精度という点から、成膜面における平面形状が円形であることが好ましい。
欠点の位置を特定するのに用いるマークの周囲には、該マークを識別するための補助マークを形成することが好ましい。欠点の位置を特定するのに用いるマークは、その大きさが球相当直径で30〜100nmであるため、欠点検査機による検査を行う前にマークの有無を確認すること、すなわち、検査を行う面がマークが形成されている側か否か確認することや、マークが形成されている位置を大まかに特定することが比較的困難である。欠点の位置を特定するのに用いるマークの周囲に補助マークを形成することで、マークの有無の確認や、マークが形成されている位置を大まかに特定することが容易になり、欠点検査機による検査に要する時間が短縮される。
したがって、補助マークは走査型電子顕微鏡(SEM)や光学顕微鏡で容易に存在を認識できる大きさであることが必要である。ここで、走査型電子顕微鏡で容易に存在を認識できる十分な大きさとは球相当直径で500nm超の大きさであり、光学顕微鏡で容易に存在を認識できる十分な大きさとは球相当直径で500nm超の大きさである。補助マークの大きさは球相当直径1〜10μm程度であることが好ましく、2〜6μm程度であることがより好ましい。
また、欠点検査機によるマークの検出位置精度を損なうことがないように、マークから十分な間隔をあけて補助マークを形成する必要がある。マークと補助マークとの距離は、欠点検査機によるマークの検出位置精度が損なわれることがない10μm以上が好ましく、20μm以上がより好ましい。
図4にマークと補助マークとの配置の一例を示す。図4では、欠点の位置を特定するのに用いる、球相当直径30〜100nmのマーク2の周囲に、全体で略十字形をなすように4つの補助マーク4が形成されている。ここで、補助マーク4の長手方向の長さは例えば100μmである。また、マーク2と補助マーク4との距離は例えば10μmであり、5μm以上であることが好ましい。
補助マークの形状および配置は図示したものに限定されず、マークを識別するうえで好ましい形状および配置を適宜選択することができる。例えば、図4でマーク2の上下に形成された2つの補助マーク4のみであってもよく、マーク2の左右に形成された2つの補助マーク4のみであってもよい。また、マークがその内部に位置するように、円形、楕円形、三角形、四角形、六角形、八角形等の形状をした補助マークを形成してもよい。
基板1の成膜面に形成するマーク(2a,2b,2c)は、球相当直径で30〜100nmの大きさであるため、パターニング時の露光領域内、より具体的には、該基板1を用いて製造されるマスクブランクのパターニング時の露光領域11内にマーク(2a,2b,2c)が存在すると、マーク(2a,2b,2c)自身がマスクブランクの欠点となるおそれがある。このため、マーク(2a,2b,2c)は、パターニング時の露光領域外に形成することが好ましい。例えば、現行のスペックでは、152.0×152.0mm□(縦152.0mm×横152.0mm)の基板の場合、パターニング時の露光領域は108×132mm□(図1中、線11で示される領域)であるので、この領域よりも外側にマークを形成することが好ましい。なお、この露光領域は通常基板の中心に位置する。
一方、基板を把持する都合等により、基板の外端付近は基板の他の部位に比べて、欠点検査機による検出精度が低くなる。例えば、152.0×152.0mm□の基板の検査に使用される既存の欠点検査機の場合、品質保証領域は149×149mm□(図1中、線12で示される領域)であるので、この領域内にマークを形成することが好ましい。
したがって、152.0×152.0mm□の基板に関する現行のスペックに従い、既存の欠点検査機を用いて欠点を検出する場合、108×132mm□〜149×149mm□の領域(図1中、線11と線12との間の領域)にマークを設けることが好ましい。
以上、基板の成膜面にマークを形成する位置に関して、152.0×152.0mm□の基板についての現行のスペックおよび、既存の欠点検査機の品質保証領域に基づいて説明したが、基板の寸法、パターニング時の露光領域に関するスペック、使用する欠点検査機の品質保証領域等が異なる場合、これらの条件に応じて適宜選択することができる。
基板1の成膜面にマーク(2a,2b,2c)を形成する方法は、基板のマークを形成する部位以外に悪影響を及ぼすことなしに、基板1の成膜面に球相当直径で30〜100nmの大きさのマークを形成できる限り特に限定されない。例えば、基板1の成膜面の所望の位置にレーザ光を照射して、照射部位の昇華、融解、若しくは体積収縮、またはこれら2以上の組み合わせにより、基板1の成膜面から凹状に変形した部位を有するマークを形成する方法、リソグラフィプロセスによりマークを形成する方法、および微小圧子によるインデンテーションによりマークを形成する方法が挙げられる。
基板1は、EUVマスクブランク用の基板としての特性を満たすことが要求される。そのため、基板1は、低熱膨張係数(具体的には、20℃における熱膨張係数が0±0.05×10-7/℃であることが好ましく、特に好ましくは0±0.03×10-7/℃)を有し、平滑性、平坦度、およびEUVマスクブランクまたはパターニング後のEUVマスクの洗浄等に用いる洗浄液への耐性に優れたものが好ましい。基板1としては、具体的には低熱膨張係数を有するガラス、例えばSiO2−TiO2系ガラス等を用いるが、これに限定されず、β石英固溶体を析出した結晶化ガラスや石英ガラスやシリコンや金属などの基板を用いることもできる。
基板1は、表面粗さ(rms)0.15nm以下の平滑な表面と100nm以下の平坦度を有していることがパターニング後のEUVマスクにおいて高反射率および転写精度が得られるために好ましい。
基板1の大きさや厚みなどはマスクの設計値等により適宜決定されるものであるが、最も一般的なのは外形が152.0×152.0mm□で、厚さ6.35mmのものである。
<反射層付基板>
本発明の反射層付基板では、基板上に、EUV光を反射する反射層が形成されており、該反射層表面に下記(1),(2)を満たす少なくとも3つのマークが形成されている。
(1)マークの大きさが球相当直径で30〜100nm。
(2)反射層表面上で3つのマークが同一の仮想直線に載らない。
ここで、反射層表面に形成されるマークは、マークが形成される部位が反射層表面であること以外、上記した基板の成膜面に形成されるマークと同様なので記載を省略する。なお、反射層表面に形成するマークの周囲にも、該マークを識別するための補助マークを形成することが好ましい。
また、基板についても、成膜面にマークを形成しない点以外は、上記と同様なので記載を省略する。
反射層は、EUVマスクブランクの反射層として所望の特性を有するものである限り特に限定されない。ここで、反射層に特に要求される特性は、高EUV光線反射率であることである。具体的には、EUV光の波長領域の光線を反射層表面に照射した際に、波長13.5nm付近の光線反射率の最大値が60%以上であることが好ましく、65%以上であることがより好ましい。
反射層は、高EUV光線反射率を達成できることから、通常は高屈折率層と低屈折率層を交互に複数回積層させた多層反射膜が反射層として用いられる。反射層をなす多層反射膜において、高屈折率層には、Moが広く使用され、低屈折率層にはSiが広く使用される。すなわち、Mo/Si多層反射膜が最も一般的である。但し、多層反射膜はこれに限定されず、Ru/Si多層反射膜、Mo/Be多層反射膜、Mo化合物/Si化合物多層反射膜、Si/Mo/Ru多層反射膜、Si/Mo/Ru/Mo多層反射膜、Si/Ru/Mo/Ru多層反射膜も用いることができる。
反射層をなす多層反射膜を構成する各層の膜厚および層の繰り返し単位の数は、使用する膜材料および反射層に要求されるEUV光線反射率に応じて適宜選択することができる。Mo/Si反射膜を例にとると、EUV光線反射率の最大値が60%以上の反射層とするには、多層反射膜は膜厚2.3±0.1nmのMo層と、膜厚4.5±0.1nmのSi層とを繰り返し単位数が30〜60になるように積層させればよい。
なお、反射層をなす多層反射膜を構成する各層は、マグネトロンスパッタリング法、イオンビームスパッタリング法など、周知の成膜方法を用いて所望の厚さになるように成膜すればよい。例えば、イオンビームスパッタリング法を用いてSi/Mo多層反射膜を形成する場合、ターゲットとしてSiターゲットを用い、スパッタガスとしてArガス(ガス圧1.3×10-2Pa〜2.7×10-2Pa)を使用して、イオン加速電圧300〜1500V、成膜速度0.03〜0.30nm/secで厚さ4.5nmとなるようにSi膜を成膜し、次に、ターゲットとしてMoターゲットを用い、スパッタガスとしてArガス(ガス圧1.3×10-2Pa〜2.7×10-2Pa)を使用して、イオン加速電圧300〜1500V、成膜速度0.03〜0.30nm/secで厚さ2.3nmとなるようにMo膜を成膜することが好ましい。これを1周期として、Si膜およびMo膜を40〜50周期積層させることによりSi/Mo多層反射膜が成膜される。
反射層表面が酸化されるのを防止するため、反射層をなす多層反射膜の最上層は酸化されにくい材料の層とすることが好ましい。酸化されにくい材料の層は反射層のキャップ層として機能する。キャップ層として機能する酸化されにくい材料の層の具体例としては、Si層を例示することができる。反射層をなす多層反射膜がSi/Mo膜である場合、最上層をSi層とすることによって、該最上層をキャップ層として機能させることができる。その場合キャップ層の膜厚は、11.0±1.0nmであることが好ましい。
<反射層・保護層付基板>
本発明の反射層・保護層付基板では、基板上に、EUV光を反射する反射層と、該反射層を保護する保護層とがこの順に形成されており、
該保護層表面に下記(1),(2)を満たす少なくとも3つのマークが形成されている。
(1)マークの大きさが球相当直径で30〜100nm。
(2)保護層表面上で3つのマークが同一の仮想直線に載らない。
ここで、保護層表面に形成されるマークは、マークが形成される部位が保護層表面であること以外、上記した基板の成膜面に形成されるマークと同様なので記載を省略する。なお、保護層表面に形成するマークの周囲にも、該マークを識別するための補助マークを形成することが好ましい。
また、基板についても、成膜面にマークを形成しない点以外は上記と同様なので記載を省略する。
また、反射層についても、反射層表面にマークを形成しない点以外は上記と同様なので記載を省略する。
保護層は、エッチングプロセス、通常はドライエッチングプロセスによってEUVマスクブランクの吸収体層にパターン形成する際に、反射層がエッチングプロセスによるダメージを受けないよう、反射層を保護することを目的として設けられる。したがって保護層の材質としては、吸収体層のエッチングプロセスによる影響を受けにくい、つまりこのエッチング速度が吸収体層よりも遅く、しかもこのエッチングプロセスによるダメージを受けにくい物質が選択される。この条件を満たす物質としては、たとえばCr、Al、Ru、Ta及びこれらの窒化物、ならびにSiO2、Si34、Al23やこれらの混合物が例示される。これらの中でも、Ru、CrNおよびSiO2が好ましく、Ruが特に好ましい。
保護層の厚さ1〜60nmであることが好ましく、1〜20nmであることがより好ましい。
保護層は、マグネトロンスパッタリング法、イオンビームスパッタリング法など周知の成膜方法を用いて成膜する。マグネトロンスパッタリング法によりRu膜を成膜する場合、ターゲットとしてRuターゲットを用い、スパッタガスとしてArガス(ガス圧1.0×10-1Pa〜10×10-1Pa)を使用して投入電力30W〜500W、成膜速度5〜50nm/minで厚さ2〜5nmとなるように成膜することが好ましい。
<EUVマスクブランク>
本発明のEUVマスクブランクでは、基板上に、EUV光を反射する反射層と、EUV光を吸収する吸収体層と、がこの順に形成されており、
該吸収体層表面に下記(1),(2)を満たす少なくとも3つのマークが形成されている。
(1)マークの大きさが球相当直径で30〜100nm。
(2)吸収体層表面上で3つのマークが同一の仮想直線に載らない。
ここで、吸収体層表面に形成されるマークは、マークが形成される部位が吸収体層表面であること以外、上記した基板の成膜面に形成されるマークと同様なので記載を省略する。なお、吸収体層表面に形成するマークの周囲にも、該マークを識別するための補助マークを形成することが好ましい。
また、基板についても、成膜面にマークを形成しない点以外は上記と同様なので記載を省略する。反射層についても、反射層表面にマークを形成しない点以外は上記と同様なので記載を省略する。
本発明のEUVマスクブランクでは、反射層と、吸収体層と、の間に、該反射層を保護する保護層を設けてもよい。保護層は、表面にマークを形成しない点以外は上記と同様なので省略する。
吸収体層に特に要求される特性は、EUV光線反射率が極めて低いことである。具体的には、EUV光の波長領域の光線を吸収体層表面に照射した際に、波長13.5nm付近の最大光線反射率が0.5%以下であることが好ましく、0.1%以下であることがより好ましい。
吸収体層は、EUV光に対する吸収係数の高い材料で構成され、具体的には、CrやTaを含有する層、例えば、CrやTaの窒化物を含有する層や、TaおよびHfを含有する層(TaHf層)、Ta、B、SiおよびNを含有する層(TaBSiN層)が挙げられる。
吸収体層としては、上記特性を満たす限り特に限定されないが、中でも、TaHf層、およびTaBSiN層が、EUV光線反射率が極めて低く、しかも層の結晶状態がアモルファスとなり、吸収体層表面の平滑性に優れることから好ましい。吸収体層表面の表面粗さが大きいと、吸収体層に形成されるパターンのエッジラフネスが大きくなり、パターンの寸法精度が悪くなる。パターンが微細になるに従いエッジラフネスの影響が顕著になるため、吸収体層表面は平滑であることが要求される。
吸収体層がTaHf層またはTaBSiN層であれば、アモルファス構造の膜または微結晶構造の膜となるため、吸収体層表面の表面粗さ(rms)が0.5nm以下であり、吸収体層表面が十分平滑であるため、エッジラフネスの影響によってパターンの寸法精度が悪化するおそれがない。吸収体層表面の表面粗さ(rms)は0.4nm以下であることがより好ましく、0.3nm以下であることがさらに好ましい。
なお、本明細書において、「結晶状態がアモルファスである」と言った場合、全く結晶構造を持たないアモルファス構造となっているもの以外に、微結晶構造のものを含む。吸収体層が、アモルファス構造の膜または微結晶構造の膜であれば、吸収体層表面が平滑性に優れている。
なお、吸収体層の結晶状態がアモルファスであること、すなわち、アモルファス構造であること、または微結晶構造であることは、X線回折(XRD)法によって確認することができる。吸収体層の結晶状態がアモルファス構造であるか、または微結晶構造であれば、XRD測定により得られる回折ピークにシャープなピークが見られない。
吸収体層がTaHf層である場合、TaおよびHfを以下に記載する特定の割合で含有することが好ましい。
吸収体層のHfの含有率が20〜60at%(atomic percent)であることが、吸収体層の結晶状態がアモルファスとなりやすく、吸収体表面が平滑性に優れるので好ましい。また、吸収体層が、EUV光の光線反射率、およびパターン検査光の波長域の光線反射率が低い等、EUVマスクブランクとして優れた特性を有している。
吸収体層のHfの含有率は、30〜50at%であることがより好ましく、30〜45at%であることがさらに好ましい。
吸収体層において、Hfを除いた残部はTaであることが好ましい。したがって、吸収体層におけるTaの含有率は、40〜80at%であることが好ましい。吸収体層におけるTaの含有率は50〜70at%であることがより好ましく、55〜70at%であることがさらに好ましい。
吸収体層において、TaとHfの組成比(Ta:Hfの原子比)は、7:3〜4:6であることがより好ましく、6.5:3.5〜4.5:5.5であることがさらに好ましく、6:4〜5:5であることがさらに好ましい。
TaHf層は、不活性ガス雰囲気下で、TaHf化合物ターゲットを用いたスパッタリング法、例えば、マグネトロンスパッタリング法またはイオンビームスパッタリング法を実施することにより形成することができる。
TaHf化合物ターゲットは、その組成がTa=30〜70at%、Hf=70〜30at%であることが、所望の組成の吸収体層を得ることができ、かつ膜の組成や膜厚のばらつきを回避できる点で好ましい。
上記した方法でTaHf層を形成するには、具体的には以下の成膜条件で実施すればよい。
スパッタガス:Arガス(ガス圧1.0×10-1Pa〜50×10-1Pa、好ましくは1.0×10-1Pa〜40×10-1Pa、より好ましくは1.0×10-1Pa〜30×10-1Pa)
投入電力:30〜1000W、好ましくは50〜750W、より好ましくは80〜500W
成膜速度:2.0〜60nm/min、好ましくは3.5〜45nm/min、より好ましくは5〜30nm/min
吸収体層がTaBSiN層である場合、Ta、B、SiおよびNを以下に述べる特定の比率で含有することが好ましい。
TaBSiN層のBの含有率は1at%以上5at%未満であることが好ましい。従来、吸収体層として、TaとBを含む膜(TaB膜、TaBN膜、TaBO膜、TaBNO膜)を使用した場合、膜の結晶状態をアモルファスとするには、膜のBの含有率を5at%以上にする必要があった。しかしながら、膜のBの含有率を5at%以上とした場合、成膜速度が遅くなることや、膜のBの含有率や膜厚を制御することが困難になるという問題があった。
本発明では、TaBSiN層がTa、B、SiおよびNを特定の比率で含有することにより、Bの含有率が5at%未満であっても結晶状態がアモルファスとなる。
Bの含有率が1at%未満だと、結晶状態をアモルファスとするのにSi添加量を増やす必要がある。具体的には、Siの含有率を25at%超とする必要であり、EUV光線反射率を0.5%以下とするのに必要な膜厚が厚くなってしまうため好ましくない。Bの含有率が5at%以上であると、成膜速度が遅くなること等の上記した問題が生じる。
Bの含有率は、1〜4.5at%であることがより好ましく、1.5〜4at%であることがさらに好ましい。1.5〜4at%であれば、成膜を安定的に行うことができるほか、マスクの必要とされる特性である平滑性等にも優れ、これらがよいバランスとなるため、非常に好ましい。
TaBSiN層のSiの含有率は1〜25at%である。Siの含有率が1at%未満であると、結晶状態がアモルファスにならない。SiはEUV光の吸収係数が低い材料であるため、Siの含有率が25at%超であると、EUV光線反射率を0.5%以下とするのに必要な膜厚が厚くなってしまうため好ましくない。
Siの含有率は、1〜20at%であることがより好ましく、2〜12at%であることがさらに好ましい。
TaBSiN層において、BおよびSiを除いた残部はTaおよびNである。TaBSiN層におけるTaとNとの組成比(Ta:Nの原子比)は8:1〜1:1である。上記組成比よりもTaの割合が高いと、パターン検査光の波長域の光線反射率を十分低くすることができない。一方、上記組成比よりもNの割合が高い場合、膜密度が下がり、EUV光の吸収係数が低下し、十分なEUV光線の吸収特性が得られない。また、耐酸性が低下する。
また、Taの含有率は、50〜90at%であることがより好ましく、60〜80at%であることがさらに好ましい。Nの含有率は、5〜30at%であることがより好ましく、10〜25at%であることがさらに好ましい。
なお、TaBSiN層はTa、B、Si、N以外の元素を含んでいてもよいが、EUV光線の吸収特性等のマスクブランクとしての適性を満たす必要がある。
TaBSiN層は、マグネトロンスパッタリング法やイオンビームスパッタリング法のようなスパッタリング法など、周知の成膜方法を用いて形成することができる。マグネトロンスパッタリング法を用いる場合、下記(1)〜(3)の方法で形成することができる。
(1)Taターゲット、BターゲットおよびSiターゲットを使用し、アルゴン(Ar)で希釈した窒素(N2)雰囲気中でこれらの個々のターゲットを同時に放電させることによってTaBSiN層を形成する。
(2)TaB化合物ターゲットおよびSiターゲットを用いて、これらのターゲットをアルゴンで希釈した窒素雰囲気中で同時放電させることによってTaBSiN層を形成する。
(3)TaBSi化合物ターゲットを用いて、この3元素が一体化されたターゲットをアルゴンで希釈した窒素雰囲気中で放電させることによってTaBSiN層を形成する。なお、上述した方法のうち、2以上のターゲットを同時に放電させる方法((1)、(2))では、各ターゲットの投入電力を調節することによって、形成される吸収体層の組成を制御することができる。
上記の中でも(2)および(3)の方法が、放電の不安定化や膜の組成や膜厚のばらつきを回避できる点で好ましく、(3)の方法が特に好ましい。TaBSi化合物ターゲットは、その組成がTa=50〜94at%、Si=5〜30at%、B=1〜20at%であることが、放電の不安定化や膜の組成や膜厚のばらつきを回避できる点で特に好ましい。
上記例示した方法でTaBSiN層を形成するには、具体的には以下の成膜条件で実施すればよい。
TaB化合物ターゲットおよびSiターゲットを使用する方法(2)
スパッタガス:ArとN2の混合ガス(N2ガス濃度3〜80vol%、好ましくは5〜30vol%、より好ましくは8〜15vol%。ガス圧1.0×10-1Pa〜10×10-1Pa、好ましくは1.0×10-1Pa〜5×10-1Pa、より好ましくは1.0×10-1Pa〜3×10-1Pa。)
投入電力(各ターゲットについて):30〜1000W、好ましくは50〜750W、より好ましくは80〜500W
成膜速度:2.0〜60nm/min、好ましくは3.5〜45nm/min、より好ましくは5〜30nm/min
TaBSi化合物ターゲットを使用する方法(3)
スパッタガス:ArとN2の混合ガス(N2ガス濃度3〜80vol%、好ましくは5〜30vol%、より好ましくは8〜15vol%。ガス圧1.0×10-1Pa〜10×10-1Pa、好ましくは1.0×10-1Pa〜5×10-1Pa、より好ましくは1.0×10-1Pa〜3×10-1Pa。)
投入電力:30〜1000W、好ましくは50〜750W、より好ましくは80〜500W
成膜速度:2.0〜60nm/min、好ましくは3.5〜45nm/min、より好ましくは5〜30nm/min
吸収体層上にはマスクパターンの検査に使用する検査光に対する反射率が低い低反射層を設けてもよい。なお、吸収体層上に低反射層を設けた場合、吸収体層表面ではなく、低反射層表面にマークを形成する。なお、低反射層表面に形成するマークの周囲にも、該マークを識別するための補助マークを形成することが好ましい。
EUVマスクを作製する際、吸収体層にパターンを形成した後、このパターンが設計通りに形成されているかどうか検査する。このマスクパターンの検査では、検査光として通常257nm程度の光を使用した検査機が使用される。つまり、この257nm程度の光の反射率の差、具体的には、吸収体層がパターニングにより除去されて露出した面と、パターニングにより除去されずに残った吸収体層表面と、の反射率の差によって検査される。ここで、前者は反射層表面または保護層表面であり、通常は保護層表面である。したがって、検査光の波長に対する保護層表面と吸収体層表面との反射率の差が小さいと検査時のコントラストが悪くなり、正確な検査が出来ないことになる。
TaHf層およびTaBSiN層は、EUV光線反射率が極めて低く、EUVマスクブランクの吸収体層として優れた特性を有しているが、検査光の波長について見た場合、光線反射率が必ずしも十分低いとは言えない。この結果、検査光の波長での吸収体層表面の反射率と保護層表面の反射率との差が小さくなり、検査時のコントラストが十分得られない可能性がある。検査時のコントラストが十分得られないと、マスク検査においてパターンの欠陥を十分判別できず、正確な欠陥検査を行えないことになる。
TaHf層およびTaBSiN層上に低反射層を形成することにより、検査時のコントラストが良好となる、別の言い方をすると、検査光の波長での光線反射率が極めて低くなる。具体的には、検査光の波長領域の光線を低反射層表面に照射した際に、該検査光の波長の最大光線反射率が15%以下であることが好ましく、10%以下であることがより好ましく、5%以下であることがさらに好ましい。
検査光の波長の光線反射率が15%以下であれば、該検査時のコントラストが良好である。具体的には、保護層表面における検査光の波長の反射光と、低反射層表面における検査光の波長の反射光と、のコントラストが、30%以上となる。
本明細書において、コントラストは下記式を用いて求めることができる。
コントラスト(%)=((R2−R1)/(R2+R1))×100
ここで、検査光の波長におけるR2は保護層表面での反射率であり、R1は低反射層表面での反射率である。なお、上記R1およびR2は、EUVマスクブランクの吸収体層にパターニングした状態で測定する。上記R2は、パターニングによって吸収体層が除去され、外部に露出した反射層表面または保護層表面で測定した値であり、R1はパターニングによって除去されずに残った低反射層表面で測定した値である。
本発明において、上記式で表されるコントラストが45%以上であることがより好ましく、60%以上であることがさらに好ましく、80%以上であることが特に好ましい。
低反射層は、上記の特性を達成するため、TaHf層およびTaBSiN層よりも検査光の波長の屈折率が低い材料で構成され、その結晶状態がアモルファスであることが好ましい。
TaHf層上に形成する低反射層は、Ta、HfおよびOを含有する層(TaHfO層)であることが好ましい。低反射層がTaHfO層である場合、Ta、HfおよびOを以下に述べる特定の比率で含有することが好ましい。
TaHfO層は、TaおよびHfの合計含有率が30〜80at%であり、TaとHfとの組成比(Ta:Hfの原子比)は8:2〜4:6であることが好ましい。TaおよびHfの合計含有率が30at%未満であると、TaHfO層の導電性が低下し、電子線描画する際にチャージアップの問題が生じる可能性がある。TaおよびHfの合計含有率が80at%超であると、パターン検査光の光線反射率を十分低くすることができない。また、Hfが上記組成比より低い場合(つまり、Hf/(Ta+Hf)<4である場合)、結晶状態がアモルファスとなりにくい。Hfが上記組成比より高い場合(つまり、Hf/(Ta+Hf)>8である場合)、エッチング特性が悪化し、要求されるエッチング選択比を満足することができない可能性がある。
TaHfO層におけるOの含有率が20〜70at%であることが好ましい。Oの含有率が20at%より低い場合、パターン検査光の波長域の光線反射率を十分低くすることができない可能性がある。Oの含有率が70at%より高い場合、耐酸性が低下し、低反絶縁性が増し電子線描画する際にチャージアップが起こる等の問題が生じる可能性がある。
TaHfO層におけるTaおよびHfの合計含有率は、35〜80at%であることがより好ましく、35〜75at%であることがさらに好ましい。また、TaとHfの組成比は、Ta:Hf=7:3〜4:6であることがより好ましく、6.5:3.5〜4.5:5.5であることがさらに好ましく、6:4〜5:5であることがさらに好ましい。Oの含有率は、20〜65at%であることがより好ましく、25〜65at%であることがさらに好ましい。
なお、TaHfO層は、必要に応じてTa、HfおよびO以外の元素を含んでいてもよい。この場合、TaHfO層に含める元素は、EUV光線の吸収特性等のマスクブランクとしての適性を満たす必要がある。
TaHfO層に含めることができる元素の一例として、Nが挙げられる。この場合、TaHfO層がNを含有することにより、表面の平滑性が向上すると考えられる。
TaHfO層がNを含有する場合(すなわち、TaHfON層である場合)、TaおよびHfの合計含有率は30〜80at%であり、TaとHfの組成比がTa:Hf=8:2〜4:6であり、NおよびOの合計含有率は20〜70at%であり、NとOの組成比(N:Oの原子比)が9:1〜1:9であることが好ましい。TaおよびHfの合計含有率が30at%未満であると、導電性が低下し、電子線描画する際にチャージアップの問題が生じる可能性がある。TaおよびHfの合計含有率が80at%超であると、パターン検査光の光線反射率を十分低くすることができない。Hfが上記組成比より低い場合、結晶状態がアモルファスとならない可能性がある。Hfが上記組成比より高い場合、エッチング特性が悪化し、要求されるエッチング選択比を満足することができない可能性がある。また、NおよびOの含有率が20at%より低い場合、パターン検査光の波長域の光線反射率を十分低くすることができない可能性がある。NおよびOの含有率が70at%より高い場合、耐酸性が低下し、絶縁性が増し電子線描画する際にチャージアップが起こる等の問題が生じる可能性がある。
TaHfON層において、TaおよびHfの合計含有率は、35〜80at%であることがより好ましく、35〜75at%であることがさらに好ましい。また、TaとHfの組成比(原子比)は、Ta:Hf=7:3〜4:6であることがより好ましく、6.5:3.5〜4.5:5.5であることがさらに好ましく、6:4〜5:5であることがさらに好ましい。NおよびOの合計含有率は、20〜65at%であることがより好ましく、25〜65at%であることがさらに好ましい。
TaHfON層は、上記の構成であることにより、その結晶状態はアモルファスであり、その表面が平滑性に優れている。具体的には、表面粗さ(rms)が0.5nm以下である。
上記したように、エッジラフネスの影響によってパターンの寸法精度の悪化が防止するため、吸収体層表面は平滑であることが要求される。吸収体層上に低反射層として形成されるTaHfON層は、その表面が平滑であることが要求される。
TaHfON層表面の表面粗さ(rms)が0.5nm以下であれば、表面が十分平滑であるため、エッジラフネスの影響によってパターンの寸法精度が悪化するおそれがない。TaHfON層表面の表面粗さ(rms)は0.4nm以下であることがより好ましく、0.3nm以下であることがさらに好ましい。
なお、TaHfON層の結晶状態がアモルファスであること、すなわち、アモルファス構造であること、または微結晶構造であることは、X線回折(XRD)法によって確認することができる。TaHfON層の結晶状態がアモルファス構造であるか、または微結晶構造であれば、XRD測定により得られる回折ピークにシャープなピークが見られない。
TaHfO層およびTaHfON層は、TaHf化合物ターゲットを用いたスパッタリング法、例えば、マグネトロンスパッタリング法またはイオンビームスパッタリング法を実施することにより形成することができる。
なお、TaHfO層の場合、例えばアルゴン、で希釈した酸素(O2)雰囲気中でTaHf化合物ターゲットを放電させることによって形成する。または、不活性ガス雰囲気中でTaHf化合物ターゲットを放電させてTaおよびHfを含有する膜を形成した後、例えば酸素プラズマ中にさらしたり、酸素を用いたイオンビームを照射することによって、形成された膜を酸化することにより、TaHfO層としてもよい。
一方、TaHfON層の場合、アルゴンで希釈した酸素(O2)・窒素(N2)混合ガス雰囲気中でTaHf化合物ターゲットを放電させることによって形成する。または、アルゴンで希釈した窒素(N2)雰囲気中でTaHf化合物ターゲットを放電させることによってTa、HfおよびNを含有する膜を形成した後、例えば酸素プラズマ中にさらしたり、酸素を用いたイオンビームを照射することによって、形成された膜を酸化することにより、TaHfON層としてもよい。
TaHf化合物ターゲットは、その組成がTa=30〜70at%、Hf=70〜30at%であることが、所望の組成のTaHfO層およびTaHfON層を得ることができ、かつ膜の組成や膜厚のばらつきを回避できる点で好ましい。TaHf化合物ターゲットは、Zrを0.1〜5.0at%含有してもよい。
上記した方法でTaHfO層およびTaHfON層を形成するには、具体的には以下の成膜条件で実施すればよい。
TaHfO層を形成する場合
スパッタガス:ArとO2の混合ガス(O2ガス濃度3〜80vol%、好ましくは5〜60vol%、より好ましくは10〜40vol%;ガス圧1.0×10-1Pa〜50×10-1Pa、好ましくは1.0×10-1Pa〜40×10-1Pa、より好ましくは1.0×10-1Pa〜30×10-1Pa)
投入電力:30〜1000W、好ましくは50〜750W、より好ましくは80〜500W
成膜速度:2.0〜60nm/min、好ましくは3.5〜45nm/min、より好ましくは5〜30nm/min
TaHfON層を形成する場合
スパッタガス:ArとO2とN2の混合ガス(O2ガス濃度5〜40vol%、N2ガス濃度5〜40vol%、好ましくはO2ガス濃度6〜35vol%、N2ガス濃度6〜35vol%、より好ましくはO2ガス濃度10〜30vol%、N2ガス濃度10〜30vol%;ガス圧1.0×10-1Pa〜50×10-1Pa、好ましくは1.0×10-1Pa〜40×10-1Pa、より好ましくは1.0×10-1Pa〜30×10-1Pa)
投入電力:30〜1000W、好ましくは50〜750W、より好ましくは80〜500W
成膜速度:2.0〜60nm/min、好ましくは3.5〜45nm/min、より好ましくは5〜30nm/min
TaBSiN層上に形成する低反射層は、Ta、B、SiおよびOを含有する層(TaBSiO層)であることが好ましい。低反射層がTaBSiO層である場合、Ta、B、SiおよびOを以下に述べる特定の比率で含有することが好ましい。
TaBSiO層のBの含有率は1at%以上5at%未満である。吸収体層について上述したように、TaとBを含む膜(TaB膜、TaBN膜、TaBO膜、TaBNO膜)を使用した場合、膜の結晶状態をアモルファスとするには、膜のBの含有率を5at%以上にする必要があった。本発明では、TaBSiO層がTa、B、SiおよびOを特定の比率で含有することにより、Bの含有率が5at%未満であっても結晶状態がアモルファスとなる。
Bの含有率が1at%未満だと、結晶状態をアモルファスとするのにSi添加量を増やす必要がある。具体的には、Siの含有率を25at%超とする必要があり、TaBSiN層のSiの含有率や膜厚にもよるが、EUV光線反射率を0.5%以下とするのに必要な吸収体層と低反射層の膜厚の合計が大きくなってしまうため好ましくない。Bの含有率が5at%以上であると、成膜速度が遅くなること等、TaBSiN層について記載したのと同様の問題が生じる。
Bの含有率は、1〜4.5at%であることがより好ましく、1.5〜4at%であることがさらに好ましい。
Siの含有率は1〜25at%である。Siの含有率が1at%未満であると、結晶状態がアモルファスにならない。SiはEUV光の吸収係数が低い材料であるため、Siの含有率が25at%超であると、TaBSiN層のSiの含有率や膜厚にもよるが、EUV光線反射率を0.5%以下とするのに必要な吸収体層と低反射層の膜厚の合計が大きくなってしまうため好ましくない。
Siの含有率は、1〜20at%であることがより好ましく、2〜10at%であることがさらに好ましい。
TaBSiO層において、BおよびSiを除いた残部はTaおよびOである。TaBSiO層におけるTaとOとの組成比(Ta:Oの原子比)は7:2〜1:2である。上記組成比よりもTaの割合が高いと、パターン検査光の波長域の光線反射率を十分低くすることができない。一方、上記組成比よりもOの割合が高い場合、絶縁性が高くなり、電子線描画する際によりチャージアップが起こる、膜密度が下がり、絶縁性が増し、電子線描画する際にチャージアップが起こるので好ましくない。なお、TaBSiO層は、TaBSiN層よりも膜厚が薄く、チャージアップは比較的起こりにくい。このため、TaBSiN層に比べてOの含有率の上限が緩やかである。
TaBSiO層におけるTaとOとの組成比(Ta:Oの原子比)は7:2〜1:1であることが好ましく、2:1〜1:1であることがさらに好ましい。
TaBSiO層はTa、B、SiおよびOに加えてNを含有してもよい。すなわち、TaBSiON層であってもよい。
TaBSiON層は、Ta、B、Si、OおよびNを以下に述べる特定の比率で含有することが好ましい。
なお、TaBSiON層はNを含有することにより、表面の平滑性が向上すると考えられる。
TaBSiON層のBの含有率は1at%以上5at%未満である。Bの含有率が1at%未満だと、結晶状態をアモルファスとするのにSi添加量を増やす必要がある。具体的には、Siの含有率を25at%超とする必要であり、吸収体層のSiの含有率や膜厚にもよるが、EUV光線反射率を0.5%以下とするのに必要な吸収体層と低反射層の膜の合計が大きくなってしまうため好ましくない。Bの含有率が5at%以上であると、成膜速度が遅くなること等、TaBSiN層について記載したのと同様の問題が生じる。
Bの含有率は、1〜4.5at%であることがより好ましく、2〜4.0at%であることがさらに好ましい。
TaBSiON層のSiの含有率は1〜25at%である。Siの含有率が1at%未満であると、結晶状態がアモルファスにならない。SiはEUV光の吸収係数が低い材料であるため、Siの含有率が25at%超であると、TaBSiN層のSiの含有率や膜厚にもよるが、EUV光線反射率を0.5%以下とするのに必要な吸収体層と低反射層の膜厚の合計が大きくなってしまうため好ましくない。
Siの含有率は、1〜20at%であることがより好ましく、2〜10at%であることがさらに好ましい。
TaBSiON層において、BおよびSiを除いた残部はTa、OおよびNである。TaBSiON層におけるTaとO及びNの組成比(Ta:(O+Nの原子比)が7:2〜1:2である。上記組成比よりもTaの割合が高いと、パターン検査光の波長域の光線反射率を十分低くすることができない。一方、上記組成比よりもO及びNの割合が高い場合、耐酸性が低下する、絶縁性が増し、電子線描画する際にチャージアップが起こる等の問題が生じる。
TaBSiON層におけるTaとO及びNの組成比(Ta:(O+Nの原子比)は7:2〜1:1であることが好ましく、2:1〜1:1であることがさらに好ましい。
TaBSiO層およびTaBSiON層は、上記の構成であることにより、その結晶状態はアモルファスであり、その表面が平滑性に優れている。具体的には、表面粗さ(rms)が0.5nm以下である。
上記したように、エッジラフネスの影響によってパターンの寸法精度の悪化が防止するため、吸収体層表面は平滑であることが要求される。このため、吸収体層上に低反射層として形成されるTaBSiO層およびTaBSiON層は、その表面が平滑であることが要求される。
TaBSiO層およびTaBSiON層の表面粗さ(rms)が0.5nm以下であれば、表面が十分平滑であるため、エッジラフネスの影響によってパターンの寸法精度が悪化するおそれがない。表面粗さ(rms)は0.4nm以下であることがより好ましく、0.3nm以下であることがさらに好ましい。
TaBSiO層よりもTaBSiON層のほうが平滑性の点で好ましい。
TaBSiO層およびTaBSiON層は、マグネトロンスパッタリング法やイオンビームスパッタリング法のようなスパッタリング法など、周知の成膜方法を用いて形成することができ、マグネトロンスパッタリング法を用いる場合、下記(1)〜(3)の方法でTaBSiO層を形成することができる。
(1)Taターゲット、BターゲットおよびSiターゲットを使用し、アルゴン(Ar)で希釈した酸素(O2)雰囲気中でこれらの個々のターゲットを同時に放電させることによってTaBSiO層を形成する。
(2)TaB化合物ターゲットおよびSiターゲットを用いて、これらのターゲットをアルゴンで希釈した酸素雰囲気中で同時放電させることによってTaBSiO層を形成する。
(3)TaBSi化合物ターゲットを用いて、この3元素が一体化されたターゲットをアルゴンで希釈した酸素雰囲気中で放電させることによってTaBSiO層を形成する。
なお、上述した方法のうち、2以上のターゲットを同時に放電させる方法((1)、(2))では、各ターゲットの投入電力を調節することによって、形成されるTaBSiO層の組成を制御することができる。
上記の中でも(2)および(3)の方法が、放電の不安定化や膜の組成や膜厚のばらつきを回避できる点で好ましく、(3)の方法が特に好ましい。TaBSi化合物ターゲットは、その組成がTa=50〜94at%、Si=5〜30at%、B=1〜20at%であることが、放電の不安定化や膜の組成や膜厚のばらつきを回避できる点で特に好ましい。
TaBSiON層を形成する場合、アルゴンで希釈した酸素雰囲気の代わりにアルゴンで希釈した酸素・窒素混合ガス雰囲気で、上記と同様の手順を実施すればよい。
上記の方法でTaBSiO層を形成するには、具体的には以下の成膜条件で実施すればよい。
TaB化合物ターゲットおよびSiターゲットを使用する方法(2)
スパッタガス:ArとO2の混合ガス(O2ガス濃度3〜80vol%、好ましくは5〜30vol%、より好ましくは8〜15vol%。ガス圧1.0×10-1Pa〜10×10-1Pa、好ましくは1.0×10-1Pa〜5×10-1Pa、より好ましくは1.0×10-1Pa〜3×10-1Pa。)
投入電力(各ターゲットについて):30〜1000W、好ましくは50〜750W、より好ましくは80〜500W
成膜速度:2.0〜60nm/min、好ましくは3.5〜45nm/min、より好ましくは5〜30nm/min
TaBSi化合物ターゲットを使用する方法(3)
スパッタガス:ArとO2の混合ガス(O2ガス濃度3〜80vol%、好ましくは5〜30vol%、より好ましくは8〜15vol%。ガス圧1.0×10-1Pa〜10×10-1Pa、好ましくは1.0×10-1Pa〜5×10-1Pa、より好ましくは1.0×10-1Pa〜3×10-1Pa。)
投入電力:30〜1000W、好ましくは50〜750W、より好ましくは80〜500W
成膜速度:2.0〜50nm/min、好ましくは2.5〜35nm/min、より好ましくは5〜25nm/min
上記の方法でTaBSiON層を形成するには、具体的には以下の成膜条件で実施すればよい。
TaB化合物ターゲットおよびSiターゲットを使用する方法(2)
スパッタガス:ArとO2とN2の混合ガス(O2ガス濃度5〜30vol%、N2ガス濃度5〜30vol%、好ましくはO2ガス濃度6〜25vol%、N2ガス濃度6〜25vol%、より好ましくはO2ガス濃度10〜20vol%、N2ガス濃度15〜25vol%。ガス圧1.0×10-2Pa〜10×10-2Pa、好ましくは1.0×10-2Pa〜5×10-2Pa、より好ましくは1.0×10-2Pa〜3×10-2Pa。)
投入電力(各ターゲットについて):30〜1000W、好ましくは50〜750W、より好ましくは80〜500W
成膜速度:2.0〜50nm/min、好ましくは2.5〜35nm/min、より好ましくは5〜25nm/min
TaBSi化合物ターゲットを使用する方法(3)
スパッタガス:ArとO2とN2の混合ガス(O2ガス濃度5〜30vol%、N2ガス濃度5〜30vol%、好ましくはO2ガス濃度6〜25vol%、N2ガス濃度6〜25vol%、より好ましくはO2ガス濃度10〜20vol%、N2ガス濃度15〜25vol%。ガス圧1.0×10-2Pa〜10×10-2Pa、好ましくは1.0×10-2Pa〜5×10-2Pa、より好ましくは1.0×10-2Pa〜3×10-2Pa。)
投入電力:30〜1000W、好ましくは50〜750W、より好ましくは80〜500W
成膜速度:2.0〜50nm/min、好ましくは2.5〜35nm/min、より好ましくは5〜25nm/min
吸収体層の厚さは50〜100nmであることが好ましい。また、吸収体層上に低反射層が形成されている場合、吸収体層と、低反射層と、の合計膜厚が上記の範囲を満たすことが好ましい。但し、低反射層の膜厚が吸収体層の膜厚よりも大きいと、吸収体層のEUV光吸収特性が低下するおそれがあるので、低反射層の膜厚は吸収体層の膜厚よりも小さいことが好ましい。このため、低反射層の厚さは5〜30nmであることが好ましく、10〜20nmであることがより好ましい。
本発明のEUVマスクブランクは、反射層、保護層、吸収体層、低反射層以外に、EUVマスクブランクの分野において公知の機能膜を有していてもよい。このような機能膜の具体例としては、例えば、特表2003−501823号公報に記載されているものように、基板の静電チャッキングを促すために、基板の裏面側(成膜面に対して)に施される高誘電性コーティングが挙げられる。このような目的で基板の裏面に施す高誘電性コーティングは、シート抵抗が100Ω/□以下となるように、構成材料の電気伝導率と厚さを選択する。高誘電性コーティングの構成材料としては、公知の文献に記載されているものから広く選択することができる。例えば、特表2003−501823号公報に記載の高誘電率のコーティング、具体的には、シリコン、TiN、モリブデン、クロム、TaSiからなるコーティングを適用することができる。高誘電性コーティングの厚さは、例えば10〜1000nmとすることができる。本発明のマスクブランク用基板、反射層付基板および反射層・保護層付基板もこのような公知の機能膜を有していてもよい。
高誘電性コーティングは、公知の成膜方法、例えば、マグネトロンスパッタリング法、イオンビームスパッタリング法といったスパッタリング法、CVD法、真空蒸着法、電解メッキ法を用いて形成することができる。
<欠点検査方法>
本発明のマスクブランク用基板の欠点検査方法では、欠点検査機を用いて基板1の成膜面を検査する際に、基板1の成膜面に設けられたマーク(2a,2b,2c)との相対位置として、より具体的には、マーク(2a,2b,2c)間を結ぶ軸(20,21)との相対位置として、基板1の成膜面に存在する欠点(3a,3b,3c)の位置を特定する。ここで、基板の成膜面に存在する欠点とは、平滑な基板の成膜面から、凹状あるいは凸状に変形した部位を指し、特に、球相当直径で30nm以上の大きさの凹状あるいは凸状に変形した部位を指す。凹状に変形した部位の具体例としては、研磨等によるピットやスクラッチが挙げられる。凸状に変形した部位の具体例としては、基板の成膜面に存在する異物等が挙げられる。本発明のマスクブランク用基板の欠点検査方法では、このような欠点の成膜面のおける位置、すなわち、成膜面での二次元的位置を特定する。
図1では、2軸(20,21)との相対位置として、欠点3cの成膜面における二次元的位置を特定している。
従来の欠点検査方法では、基板の外形を基準に位置決めするので、位置決め精度が50〜100μm程度と低く、球相当直径で30nmといった非常に小さな欠点の位置を正確に特定することは困難であった。また、位置決め精度が低いため、欠点の位置を特定するのに長時間を要していた。本発明では、2軸(20,21)との相対位置として、欠点(3a,3b,3c)の位置を特定するため、球相当直径で30nmといった非常に小さな欠点の位置を、短時間で、かつ高い検出位置精度で特定することができる。例えば、検出位置ずれ量が+/−150nm以下という高い検出位置再現性で、欠点の位置を特定することができる。
なお、本発明の反射層付基板の検査方法、反射層・保護層付基板の検査方法、EUVマスクブランクの検査方法では、上記と同様の手順で反射層表面、保護層表面、吸収体層表面に形成されたマーク間を結ぶ2軸との相対位置として、反射層に存在する欠点、保護層に存在する欠点、吸収体層に存在する欠点の位置を特定する。ここで、反射層に存在する欠点、保護層に存在する欠点、吸収体層に存在する欠点とは、それぞれ平滑な反射層表面、保護層表面、吸収体層表面から、凹状あるいは凸状に変形した部位と指し、特に、球相当直径で30nm以上の大きさの凹状あるいは凸状に変形した部位を指す。このような部位の具体例としては、反射層中、保護層中、吸収体層中に異物が存在することによって、反射層表面、保護層表面、吸収体層表面に生じる凸状に変形した部位や、欠点を有する表面上に反射層、保護層、吸収体層が形成されることによって、反射層表面、保護層表面、吸収体層表面に生じる凸状に変形した部位や凹状に変形した部位、例えば、欠点を有する基板の成膜面に反射層を形成した結果として、反射層表面に生じる凸状に変形した部位や凹状に変形した部位、欠点を有する反射層表面または保護層表面に吸収体層を形成した結果として、吸収体層表面に生じる凸状に変形した部位や凹状に変形した部位が挙げられる。
<欠点修正方法>
本発明のマスクブランク用基板の欠点修正方法では、上記の手順で位置が特定された、基板の成膜面に存在する欠点を修正する。欠点の修正方法としては、例えば、凸欠点の場合、エッチング液を用いたウェットエッチングにより欠点を除去するリフトオフ法や、ブラシ洗浄、精密研磨等によって欠点を除去する方法がある。凹欠点の場合、成膜面に基板材料からなる膜、または基板材料と性質が類似した材料からなる膜を形成し、凹欠点を埋めることにより欠点を修正する方法がある。また、レーザ照射により凹欠点付近の基板材料を膨張させることにより欠点を修正する方法がある。
なお、本発明の反射層付基板の欠点修正方法、反射層・保護層付基板の欠点修正方法の場合も同様に、上記の手順で位置が特定された反射層に存在する欠点、保護層に存在する欠点を修正する。
<EUVマスクの製造方法>
本発明のEUVマスクの製造方法では、上記の手順で特定された欠点の位置に基づいて、EUVマスクブランクにパターニングする位置を微調整する。具体的には、形成されるパターンに影響をおよぼす位置に欠点が存在しないように、あるいは欠点が及ぼすパターニング精度への悪影響が最小限となるように、EUVマスクブランクにパターニングする位置を微調整する。パターニングによって吸収体層が除去され、外部に露出した反射層または保護層に欠点が存在すると、形成されるパターンに悪影響をおよぼす。
このような欠点が、パターニング後に吸収体層が残存する領域に位置するよう、パターニングする位置を微調整することで、形成されるパターンに悪影響がおよばないようにすることができる。また、例えば、パターニングによって吸収体層が除去され、外部に露出した反射層または保護層に欠点が存在すると、ウェハー上レジストに縮小転写された半導体デバイス回路の寸法を目標値から変位させ、パターニング精度を損なうため、好ましくない。ここで欠点によるパターニング精度への影響は、パターニング後に残存する吸収体層と、外部に露出した欠点と、の水平方向距離に依存するため、その影響が最小となるようパターニングする位置を微調整することにより、パターニング精度への悪影響を最小限におさえることができる。
半導体デバイスの高集積化に伴い求められている、パターンに影響を及ぼす位置に欠点のない、あるいは欠点が及ぼすパターン精度への影響が最小限に抑えられたEUVマスクの製造に、利用することができる。

なお、2007年4月17日に出願された日本特許出願2007−108060号の明細書、特許請求の範囲、図面及び要約書の全内容をここに引用し、本発明の明細書の開示として、取り入れるものである。

Claims (24)

  1. EUVリソグラフィ用反射型マスクブランク用基板であって、
    該基板の成膜面のパターニング時の露光領域外に下記(1),(2)を満たす少なくとも3つのマークが形成されていることを特徴とするEUVリソグラフィ用反射型マスクブランク用基板。
    (1)マークの大きさが球相当直径で30〜100nm。
    (2)成膜面上で3つのマークが同一の仮想直線に載らない。
  2. 前記マーク間の距離が、150nm以上離れている請求項1に記載のEUVリソグラフィ用反射型マスクブランク用基板
  3. さらに、前記基板の成膜面のパターニング時の露光領域外に、前記マークを識別するための補助マークが形成されている請求項1または2に記載のEUVリソグラフィ用反射型マスクブランク用基板
  4. 基板上に、EUV光を反射する反射層が形成されたEUVリソグラフィ用反射層付基板であって、
    前記反射層表面のパターニング時の露光領域外に下記(1),(2)を満たす少なくとも3つのマークが形成されていることを特徴とするEUVリソグラフィ用反射層付基板。
    (1)マークの大きさが球相当直径で30〜100nm。
    (2)反射層表面上で3つのマークが同一の仮想直線に載らない
  5. 基板上に、EUV光を反射する反射層と、該反射層を保護する保護層とがこの順に形成されたEUVリソグラフィ用反射層付基板であって、
    前記保護層表面のパターニング時の露光領域外に下記(1),(2)を満たす少なくとも3つのマークが形成されていることを特徴とするEUVリソグラフィ用反射層付基板。
    (1)マークの大きさが球相当直径で30〜100nm。
    (2)保護層表面上で3つのマークが同一の仮想直線に載らない
  6. 前記マーク間の距離が、150nm以上離れている請求項4または5に記載のEUVリソグラフィ用反射層付基板
  7. さらに、前記反射層表面のパターニング時の露光領域外に、前記マークを識別するための補助マークが形成されていることを特徴とする請求項4に記載のEUVリソグラフィ用反射層付基板
  8. さらに、前記保護層表面のパターニング時の露光領域外に、前記マークを識別するための補助マークが形成されている請求項5に記載のEUVリソグラフィ用反射層付基板
  9. 基板上に、EUV光を反射する反射層と、EUV光を吸収する吸収体層と、がこの順に形成されたEUVリソグラフィ用反射型マスクブランクであって、
    前記吸収体層表面のパターニング時の露光領域外に下記(1),(2)を満たす少なくとも3つのマークが形成されていることを特徴とするEUVリソグラフィ用反射型マスクブランク。
    (1)マークの大きさが球相当直径で30〜100nm。
    (2)吸収体層表面上で3つのマークが同一の仮想直線に載らない
  10. 基板上に、EUV光を反射する反射層、EUV光を吸収する吸収体層、およびマスクパターンの検査に使用する検査光における低反射層がこの順に形成されたEUVリソグラフィ用反射型マスクブランクであって、
    前記低反射層表面のパターニング時の露光領域外に下記(1),(2)を満たす少なくとも3つのマークが形成されていることを特徴とするEUVリソグラフィ用反射型マスクブランク。
    (1)マークの大きさが球相当直径で30〜100nm。
    (2)低反射層表面上で3つのマークが同一の仮想直線に載らない
  11. 前記反射層と、前記吸収体層と、の間に、前記吸収体層を保護する保護層が形成されていることを特徴とする請求項11または12に記載EUVリソグラフィ用反射型マスクブランク
  12. 前記マーク間の距離が、150nm以上離れている請求項9〜11のいずれかに記載のEUVリソグラフィ用反射型マスクブランク
  13. さらに、前記吸収体層表面のパターニング時の露光領域外に、前記マークを識別するための補助マークが形成されている請求項9に記載のEUVリソグラフィ用反射型マスクブランク
  14. さらに、前記低反射層表面のパターニング時の露光領域外に、前記マークを識別するための補助マークが形成されている請求項10に記載のEUVリソグラフィ用反射型マスクブランク
  15. 前記成膜面のパターニング時の露光領域外に形成されたマークを用いて欠点の位置を特定する工程を含む請求項1〜3のいずれかに記載のEUVリソグラフィ用反射型マスクブランク用基板の欠点検査方法
  16. 前記成膜面のパターニング時の露光領域外に形成されたマークを用いて欠点の位置を特定する工程、および該工程で位置が特定された欠点を修正する工程を含む請求項1〜3のいずれかに記載のEUVリソグラフィ用反射型マスクブランク用基板の欠点修正方法
  17. 前記反射層表面のパターニング時の露光領域外に形成されたマークを用いて欠点の位置を特定する工程を含む請求項4に記載のEUVリソグラフィ用反射層付基板の欠点検査方法
  18. 前記反射層表面のパターニング時の露光領域外に形成されたマークを用いて欠点の位置を特定する工程、および該工程で位置が特定された欠点を修正する工程を含む請求項4に記載のEUVリソグラフィ用反射層付基板の欠点修正方法
  19. 前記保護層表面のパターニング時の露光領域外に形成されたマークを用いて、欠点の位置を特定する工程を含む請求項5に記載のEUVリソグラフィ用反射層付基板の欠点検査方法
  20. 前記保護層表面のパターニング時の露光領域外に形成されたマークを用いて、欠点の位置を特定する工程、および該工程で位置が特定された欠点を修正する工程を含む請求項5に記載のEUVリソグラフィ用反射層付基板の欠点修正方法
  21. 前記吸収体層表面のパターニング時の露光領域外に形成されたマークを用いて、欠点の位置を特定する工程を含む請求項9に記載のEUVリソグラフィ用反射型マスクブランクの欠点検査方法
  22. 前記吸収体層表面のパターニング時の露光領域外に形成されたマークを用いて、欠点の位置を特定する工程、および該工程で特定された欠点の位置に基づいて、マスクブランクにパターニングする位置を微調整する工程を含む請求項9に記載のEUVリソグラフィ用反射型マスクブランクを用いてEUVリソグラフィ用反射型マスクを製造する方法
  23. 前記低反射層表面のパターニング時の露光領域外に形成されたマークを用いて、欠点の位置を特定する工程を含む請求項10に記載のEUVリソグラフィ用反射型マスクブランクの欠点検査方法
  24. 前記反射層表面のパターニング時の露光領域外に形成されたマークを用いて、欠点の位置を特定する工程、および該工程で特定された欠点の位置に基づいて、マスクブランクにパターニングする位置を微調整する工程を含む請求項10に記載のEUVリソグラフィ用反射型マスクブランクを用いてEUVリソグラフィ用反射型マスクを製造する方法
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