JP5323659B2 - 圧力調整弁 - Google Patents

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本発明は、流入口と吐出口とを備え、当該流入口と吐出口とを連通する流体通路が内部に形成されたバルブハウジングと、流体通路内に軸方向へ進退自在に配置されたボール弁と、ボール弁を流入口側へ付勢するバルブスプリングとを備え、バルブハウジングはボール弁の軸方向移動をガイドするガイド部を有する圧力調整弁に関する。
この種の圧力調整弁は、一般的に流体を吐出するポンプと共に流体供給装置へ組み込まれる。この場合、ポンプから吐出された流体圧力が流入口を介してボール弁へ作用することでボール弁が押圧されて圧力調整弁が開弁し、ポンプから吐出された流体の一部がバルブハウジング中の流体通路内を流動していく。このとき、ボール弁は流体の流動圧力とバルブスプリングの付勢力とがつり合った位置まで後退する。これにより、ポンプから吐出された余剰流体を流体供給装置外へ排出しながら、供給されていく流体圧力が調整される。このように、ボール弁は流体の流動圧力を受けて流体通路内を軸方向に移動するが、流体がボール弁の側方を通過するとき、ボール弁には軸方向のみならず径方向(横方向)の力も作用する。しかも、ボール弁は球体状なのでその側方において静圧差が生じ易い。したがって、ボール弁の挙動は不安定となり、開弁中はボール弁に横揺れ(自励振動)が生じる。すると、ボール弁がバルブハウジングと衝突を繰り返すことで、流体供給装置において異音が発生してしまう。
そこで、このようなボール弁の横揺れに伴う異音の低減を図った圧力調整弁として、例えば下記特許文献1や特許文献2がある。特許文献1では、バルブスプリングを、流入口の開口断面法線(軸線)に対して傾斜した状態で配置している。このようにボール弁の付勢方向を傾けると、開弁時にはボール弁が径方向へ片寄って移動するので、異音の発生を低減できるとされている。一方、特許文献2では、バルブハウジングのガイド部に、流体通路の一部を構成する複数本の軸方向に延びる溝を凹設している。これにより、ボール弁の軸方向移動に伴う開弁面積変化の挙動を改良し、異音発生の低減を図っている。
再表2007−040169号公報 実開昭63−125264号公報
特許文献1では、ボール弁の付勢方向を傾けてボール弁を径方向の一方側へ片寄るように押し付けているが、ボール弁の移動量は流体の流量に影響され、径方向への片寄り量は一定ではない。これでは、開弁量が不安定であり圧力調整特性が安定しない。一方、特許文献2ではガイド部に溝を設けて開弁面積変化を改良しているが、これは横揺れの程度を抑制できるに留まり、異音発生の根本的解決には至らない。また、各溝は、バルブハウジングの中心軸を通る中央線を挟んで対称に形成されており、ガイド部における流体通路の断面積は、前記中央線を挟んだ2つの領域において同じである。したがって、ボール弁に作用する流圧方向は従来と同様に軸方向とほぼ平行である。
そこで、本発明は上記課題を解決するものであって、ボール弁の横揺れに伴う異音の発生をより確実に低減できる圧力調整弁を提供することを目的とする。
本発明は、流入口と吐出口とを備え、該流入口と吐出口とを連通する流体通路が内部に形成されたバルブハウジングと、前記流体通路内に軸方向へ移動自在に配置されたボール弁と、該ボール弁を前記流入口側へ付勢するバルブスプリングとを備え、前記バルブハウジングはボール弁の軸方向移動をガイドするガイド部を有する圧力調整弁であって、前記ガイド部には、前記流体通路の一部を構成する軸方向に延びる溝が凹設されている。そのうえで、前記溝が、前記バルブハウジングの中心軸を通る中央線を挟んで非対称な形状に形成されていることで、前記ガイド部における流体通路の断面積が、前記中央線を挟んで異なっていることを特徴とする。
このように、前記軸方向に延びる溝を前記バルブハウジングの中心軸を通る中央線を挟んで非対称な形状に形成していることで、前記ガイド部における流体通路の断面積が、前記中央線を挟んで相対的に大きい大面積領域と相対的に小さい小面積領域とに分かれる。この場合、前記流入口から流体が流入すると、前記大面積領域では流体流量が多いことから大きな流動圧力を受けるが、前記小面積領域では流体流量が少ないので流動圧力は小さい。
このように溝を非対称に形成するだけでもよいが、さらに、前記流入口を前記ガイド部における流路面積が大きい領域側に設けることが好ましい。すなわち、前記流入口を、バルブハウジングの中心軸に対して大面積領域側へ偏心した位置に設けることが好ましい。
また、前記流入口を前記ガイド部における流路面積が大きい領域側に向けて傾斜させることも好ましい。この場合、流入口を設ける位置は特に限定されない。例えば、小面積領域に設けた流入口を大面積側へ傾斜させてもよいし、中心軸上に設けた流入口を大面積側へ傾斜させてもよいし、大面積領域に設けた流入口をさらに大面積領域側(大面積領域の奥方)へ傾斜させてもよい。なお、流入口を小面積領域側に設けた場合は、流入口の終端は大面積領域側にあることがより好ましい。
本発明によれば、前記溝を非対称に形成して、前記大面積領域から大きな流動圧力を受けることに対し小面積領域の流動圧力を小さくして、前記ガイド部において前記ボール弁に作用する流体の流動圧力が前記中央線を挟んで大小異なることから、前記ボール弁は小面積領域側へ片寄るように押し付けられながらガイド部を摺動することになる。これにより、ボール弁の挙動が安定するので、異音の発生を確実に抑制することができる。しかも、特許文献1のように圧力調整特性が不安定となることもない。
同時に、前記流入口を大面積領域側に設けたり、大面積領域側へ傾斜させておけば、前記ボール弁へは大面積領域側からさらに大きな流動圧力が作用するので、前記ボール弁を小面積領域側へより強く押し付けることができ、異音の発生をより抑制することができる。
燃料供給装置の一実施例を示す断面図である。 実施例1にかかる圧力調整弁の平面図である。 図2のII−II線断面図である。 変形例1にかかる圧力調整弁の平面図である。 変形例2にかかる圧力調整弁の平面図である。 変形例3にかかる圧力調整弁の平面図である。 燃料吐出口の変形例にかかる圧力調整弁の断面図である。 実施例2にかかる圧力調整弁の平面図である。 図8のIII−III線断面図である。 変形例4にかかる圧力調整弁の平面図である。 変形例5にかかる圧力調整弁の平面図である。 変形例6にかかる圧力調整弁の断面図である。 燃料供給装置の変形例1を示す断面図である。 燃料供給装置の変形例2を示す断面図である。
以下に、適宜図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明するが、これに限られず本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。本発明の圧力調整弁は、ポンプによって流体を圧送供給する流体供給装置へ組み込まれる。このような流体供給装置としては特に限定されないが、以下には燃料タンクに貯留されたガソリン等の燃料を内燃機関(エンジン)へ供給する燃料ポンプを備えた燃料供給装置へ本発明の圧力調整弁を適用した実施例について説明する。この場合、燃料が流体に相当する。
(実施例1)
燃料供給装置は、例えば二輪自動車、全地形対応車(ATV)、四輪自動車等の車両に搭載された燃料タンクの底壁、側壁、又は天壁へ設置される。図1に示すように、燃料供給装置1は、ベース部材2、燃料ポンプ3、ポンプケーシング4、サクションフィルタ5、プレッシャレギュレータ10等を備えている。プレッシャレギュレータ10が、本発明の圧力調整弁に相当する。
ベース部材2は樹脂製で略円板状に形成されており、その径方向中央部に燃料吐出管20及び燃料通路部21が一体形成されている。その他、ベース部材2には、リード線(図示せず)を介して燃料ポンプ3へ通電する図外の電気コネクタ等が一体形成されている。当該ベース部材2が、燃料タンクの壁面に設置固定される。燃料吐出管20は、ベース部材2の下面側にL字管状に形成されている。燃料通路部21は、ベース部材2上に縦管状に形成されている。燃料通路部21内の燃料通路22は、燃料吐出管20と連通している。燃料通路部21の側壁には、ポンプ接続口23が開口されていると共に、ポンプ接続口23の周りを取り囲む円筒状のケーシング接続筒部24が側方へ突出するように一体形成されている。
燃料ポンプ3は、これの内部に電動式のモータ部とインペラ式のポンプ部とが軸方向に並設する状態で一体的に組込まれた公知のインタンク式のウエスコ型電動ポンプである。燃料ポンプ3のポンプ部側端部(図1の右端部)には、燃料吸入口31が突出形成されている。一方、燃料ポンプ3のモータ部側端部(図1の左端部)には、燃料吐出口32が突出形成されている。燃料ポンプ3は、モータ部の駆動によってポンプ部において燃料吸入口31から吸入した燃料を昇圧した後に、燃料吐出口32からベース部材2の燃料通路22内へ燃料を吐出する。
ポンプケーシング4は樹脂製で、有底円筒状に形成されている。ポンプケーシング4内には、燃料ポンプ3がポンプ部側から挿入保持されている。ポンプケーシング4の底部には、燃料吸入口31を嵌合接続する接続管部41が一体形成されている。ポンプケーシング4の開口側端部(図1の左端部)は、ベース部材2のケーシング接続筒部24に対してスナップフィットにより結合されている。これにともない、燃料ポンプ3の燃料吐出口32がポンプ接続口23に嵌合されることで、燃料ポンプ3がベース部材2にモジュール化されている。符号8は、液漏れを防止するシール部材である。
サクションフィルタ5は扁平状であり、ポンプケーシング4の接続管部41において接続されている。サクションフィルタ5は、扁平方向を横向きとした状態で、燃料ポンプ3に対して並行に配置されている。サクションフィルタ5の内部には、メッシュ材等から成る濾過部材51が配されている。
ベース部材2の燃料通路部21の上端開口部には、プレッシャレギュレータ10が下向きに(ベース部材2に向けて)嵌合されていると共に、プレッシャレギュレータ10を抜け止めするカバー6がスナップフィットにより結合されている。符号9は、液漏れを防止するシール部材である。プレッシャレギュレータ10は、燃料ポンプ3から吐出された燃料の一部を、余剰燃料として燃料タンクへリリーフするリリーフバルブ式の圧力調整弁である。図3に示すように、プレッシャレギュレータ10は、円筒状のバルブハウジング11と、球状のボール弁12と、ボール弁12を支持するリテーナ13と、ボール弁12を付勢する圧縮コイルバネからなるバルブスプリング14と、ストッパリング15とを備える。
バルブハウジング11の上面の径方向中央部(中心軸P上)には燃料流入口16が内外貫通状に穿設されており、バルブハウジング11の下面開口が燃料吐出口17となっている。バルブハウジング11の内部空間が、燃料流入口16と燃料吐出口17とを連通する余剰燃料通路Rとなっており、当該余剰燃料通路R内にボール弁12、リテーナ13、バルブスプリング14、及びストッパリング15が配設されている。余剰燃料通路Rが、本発明の流体通路に相当する。なお、燃料流入口16は垂直孔であって、これの下流に連続する余剰燃料通路Rより小径に形成されており、絞りとしても機能する。
リテーナ13の上面の径方向中央部には凹部13aが凹み形成されており、当該凹部13aにボール弁12が載置される。ストッパリング15はバルブハウジング11内に不動状に接合されており、径方向中央部が開口している。バルブスプリング14は、リテーナ13とストッパリング15との間に設けられている。これにより、ボール弁12は余剰燃料通路R内において軸方向へ進退自在となっており、バルブスプリング14によって常時燃料流入口16側へリテーナ13を介して付勢されている。燃料の非供給時は、ボール弁12がバルブハウジング11のバルブシート部11aに当接することで、余剰燃料通路Rが閉弁される。なお、リテーナ13は、バルブスプリング14の直径を大径化し、ボール弁12の挙動を安定化させるために設けられている。
図2及び図3に示すように、バルブハウジング11には、ボール弁12の軸方向移動をガイドするガイド部11bが、ボール弁12を囲むように形成されている。そのうえで、ガイド部11bには、軸方向に延びる複数本の縦溝18が径方向外方に向けて凹設されている。縦溝18が、本発明の溝に相当する。各縦溝18は、余剰燃料通路Rと連通しており、余剰燃料通路Rの一部を構成する。本実施例1では、ボール弁12を取り囲むように、4本の縦溝18を周方向に等間隔で凹設している。各縦溝18のうちの1本は、他の縦溝18よりも細溝18aに形成されている。これにより、縦溝18の全体的な平面視形状は、バルブハウジング11の中心軸Pを通る中央線Lを挟んで非対称な形状となっている。したがって、ガイド部11bにおける余剰燃料通路Rの断面積は、中央線Lを挟んで異なる大面積領域S1と小面積領域S2とに分かれている。
次に、燃料供給装置1の作用について説明する。燃料ポンプ3が駆動されると、燃料タンク内の燃料がサクションフィルタ5によって濾過されながら、燃料ポンプ3の燃料吸入口31から吸入される。燃料ポンプ3に吸入された燃料は、燃料ポンプ3内で昇圧されて燃料吐出口32からベース部材2の燃料通路22内へ吐出される。燃料通路22内に吐出された燃料は、燃料吐出管20を通じて最終的にエンジンへ供給される。
燃料通路22の燃料圧力は、プレッシャレギュレータ10により所定の圧力に調整される。すなわち、燃料通路22における燃料圧力がバルブスプリング14の付勢力よりも低いときには、ボール弁12はバルブハウジング11のバルブシート部11aに当接しており、余剰燃料通路Rは閉弁されている。一方、燃料通路22の燃料圧力がバルブスプリング14の付勢力よりも高いときは、その燃料圧力によってボール弁12が下流側(燃料吐出口17側)へ押圧されてバルブシート部11aから離接することで、余剰燃料通路Rが開弁される。これにより、燃料通路22で余剰となった燃料が、バルブハウジング11内の余剰燃料通路Rを通って燃料吐出口17から吐出(排出)され、燃料通路22の燃圧が常に一定になるように調整される。燃料吐出口17から吐出された余剰燃料は、カバー6によってケーシング接続筒部24上に吐出される。これにより、ケーシング接続筒部24周辺部の洗浄と共に、燃料ポンプ3の冷却がなされる。また、カバー6は、燃料タンク内の異物がプレッシャレギュレータ10内へ侵入することも防止する。
燃料流入口16から流入した余剰燃料は、各縦溝18を通して燃料吐出口17へ流動していく。この燃料の流動圧力を受けて、ボール弁12がガイド部11bでガイドされながらバルブハウジング11内を軸方向に後退することになるが、当該ガイド部11bにおける余剰燃料通路Rの断面積は、中央線Lを挟んで大面積領域S1と小面積領域S2とに分かれている。したがって、ボール弁12に作用する燃料の流動圧力は、大面積領域S1からは大きいが、小面積領域S2からは小さい。これにより、ボール弁12は小面積領域S2側へ片寄るように押し付けられながら、ガイド部11bに沿って摺動する。これにより、ボール弁12の挙動が安定して横揺れ(自励振動)が生じ難く、異音の発生が確実に低減される。
(変形例)
このように、ガイド部11bにおける余剰燃料通路Rの断面積を、中央線Lを挟んで大面積領域S1と小面積領域S2とに分けることができる限り、縦溝18の全体的な平面視形状は特に限定されない。例えば、図4〜図6に示す変形例1〜3のように縦溝18を形成することもできる。図4に示す変形例1では、開口面積(断面積)がそれぞれ同じ3本の縦溝18を、ボール弁12を中心にT字状に凹設することで、中央線Lを挟んで大面積領域S1と小面積領域S2とに分けている。図5に示す変形例2では、開口面積(断面積)がそれぞれ同じ2本の縦溝18を、ボール弁12を中心にV字状に凹設することで、中央線Lを挟んで大面積領域S1と小面積領域S2とに分けている。図6に示す変形例3では、縦溝18を1本だけ凹設することで、中央線Lを挟んで大面積領域S1と小面積領域S2とに分けている。
また、実施例1や変形例1〜3における燃料流入口16を、図7に示すように、それぞれ大面積領域S1側へ向けて傾斜させることも好ましい。この場合、燃料流入口16の終端は大面積領域S1側にある。これによれば、大面積領域S1側からの流動圧力がより大きなるので、縦溝18の形状との相乗効果により、ボール弁12の挙動をより安定させて異音の発生をより確実に低減できる。なお、これらの変形例におけるその他の構成は実施例1と同様なので、同じ部材に同じ符号を付してその説明を省略する。
(実施例2)
図8,9に、本発明の実施例2を示す。本実施例2も実施例1の変形例であって、基本的構成は実施例1と同様なので、同じ部材に同じ符号を付してその説明を省略し、実施例1と異なる点を中心に説明する。実施例1では、燃料流入口16をバルブハウジング11の径方向中央部に穿設したが、実施例2では、燃料流入口16をバルブハウジング11の径方向において偏心位置に穿設している点に特徴を有する。詳しくは、燃料流入口16、ガイド部11bにおける余剰燃料通路Rの断面積が大きい大面積領域S1側に設けられている。
このように、燃料流入口16を大面積領域S1側へ偏心した位置に設けておけば、ボール弁12へは偏心位置から燃料の流動圧力が作用するので、ボール弁12を偏心方向と反対側、すなわち小面積領域S2側へ片寄るようにより強く押し付けることができ、縦溝18の非対称性と偏心作用との相互作用によって、異音の発生をさらに確実に抑制することができる。
(変形例)
なお、実施例2は、先の変形例1〜3へも適用できる。すなわち、図10に示す変形例4のように、変形例1の燃料流入口16も大面積領域S1側へ偏心した位置に穿設することが好ましい。また、図11に示す変形例5のように、変形例2の燃料流入口16も大面積領域S1側へ偏心した位置に穿設することが好ましい。また、図12に示す変形例6のように、変形例3の燃料流入口16も大面積領域S1側へ偏心した位置に穿設することが好ましい。
さらには、実施例2や変形例4〜6における燃料流入口16も、大面積領域S1側へ傾斜させることが好ましい。また、燃料流入口16を小面積領域S2に設けて、大面積領域S1側へ傾斜させてもよい。この場合、燃料流入口16の終端が小面積領域S2側にあってもよいが、燃料流入口16の終端は大面積領域S1側にあることが好ましい。これらの変形例における各作用効果は、上述のとおりである。
(その他の変形例)
図13に、燃料供給装置1の変形例1を示す。本燃料供給装置1の変形例1では、ベース部材2の燃料通路部21内に隔壁部材25を内設することで、燃料通路22内に隔壁部25bを設けて通路長さを延長している点に特徴を有する。隔壁部材25は、上下両端が開口する筒状の部材であって、湾曲した周壁部25aと、扁平な薄板状の隔壁部25bとを一体的に有する。周壁部25aは燃料通路部21の内面に当接し、隔壁部25bは燃料通路22の径方向中央部に位置している。隔壁部材25の上端部は円盤状であり、その外径は燃料通路部21の内径と略同じである。隔壁部材25の上端部は、燃料ポンプ3の燃料吐出口32とプレッシャレギュレータ10との間に位置している。周壁部25aの長さ寸法は燃料通路部21の長さ寸法と略同じであるが、隔壁部25bの長さ寸法は燃料通路部21の長さ寸法より短い。したがって、燃料通路22は上端部から下端部に向けて隔壁部25bによって仕切られているが、燃料通路22の下端部は開放されている(仕切られていない)。
このような構成となっている燃料供給装置1によれば、燃料ポンプ3から吐出された燃料は、隔壁部25bを回り込むようにしてプレッシャレギュレータ10へ燃料通路22内を流動していく。ここで、ボール弁12の自励振動は、燃料通路22の直径が小さいか、又は通路長さが長いほど生じ難い特性を有する。したがって、本燃料供給装置1の変形例1では、燃料通路22内に隔壁部25bが設けられていることで、燃料通路22の直径が小さく、且つ燃料ポンプ3の燃料吐出口32からプレッシャレギュレータ10の燃料流入口16に至る通路長さが延長される。これにより、ボール弁12に自励振動が生じ難くなり、異音の発生を効果的に抑制することができる。その他は実施例1と同様なので、同じ部材に同じ符号を付してその説明を省略する。なお、本燃料供給装置1の変形例1には、実施例1,2や変形例1〜6のようなプレッシャレギュレータ10を適用できる。
また、プレッシャレギュレータ10は、燃料ポンプ3に向けて設けるのみならず、図14に示す燃料供給装置1の変形例2のように、燃料ポンプ3と同じ方向に向けて並設することもできる。この場合、燃料通路22の上端は閉口されている。また、プレッシャレギュレータ10の燃料流入口16と燃料通路22との間には、絞り26を設けることが好ましい。絞り26によって通路径が小さくなるので、ボール弁12の自励振動を抑制できるからである。その他は実施例1と同様なので、同じ部材に同じ符号を付してその説明を省略する。なお、本燃料供給装置1の変形例2にも、実施例1,2や変形例1〜6のようなプレッシャレギュレータ10を適用できる。
1 燃料供給装置
2 ベース部材
3 燃料ポンプ
4 ポンプケーシング
5 サクションフィルタ
6 カバー
10 プレッシャレギュレータ(圧力調整弁)
11 バルブハウジング
11b ガイド部
12 ボール弁
13 リテーナ
14 バルブスプリング
15 ストッパリング
16 燃料流入口
17 燃料吐出口
18 縦溝
18a 細溝
21 燃料通路部
22 燃料通路
25 隔壁部材
25b 隔壁部
L 中央線
R 余剰燃料通路
S1 大面積領域
S2 小面積領域


Claims (3)

  1. 流入口と吐出口とを備え、該流入口と吐出口とを連通する流体通路が内部に形成されたバルブハウジングと、前記流体通路内に軸方向へ進退自在に配置されたボール弁と、該ボール弁を前記流入口側へ付勢するバルブスプリングとを備え、前記バルブハウジングは、前記ボール弁が該バルブハウジングの中心軸上を軸方向移動するようガイドするガイド部を有する圧力調整弁であって、
    前記ガイド部には、前記流体通路の一部を構成する軸方向に延びる溝が凹設されており、
    前記溝が、前記バルブハウジングの中心軸を通る中央線を挟んで非対称な形状に形成されていることで、前記ガイド部における流体通路の断面積が、前記中央線を挟んで異なっていることを特徴とする圧力調整弁。
  2. 請求項1に記載の圧力調整弁であって、
    前記流入口が、前記ガイド部における流路面積が大きい領域側に設けられていることを特徴とする、圧力調整弁。
  3. 請求項1または請求項2に記載の圧力調整弁であって、
    前記流入口が、前記ガイド部における流路面積が大きい領域側に向けて傾斜していることを特徴とする、圧力調整弁。

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