JP5323638B2 - スズ含有廃棄物の精製方法 - Google Patents
スズ含有廃棄物の精製方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5323638B2 JP5323638B2 JP2009234534A JP2009234534A JP5323638B2 JP 5323638 B2 JP5323638 B2 JP 5323638B2 JP 2009234534 A JP2009234534 A JP 2009234534A JP 2009234534 A JP2009234534 A JP 2009234534A JP 5323638 B2 JP5323638 B2 JP 5323638B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tin
- tin oxide
- containing waste
- purifying
- waste
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P10/00—Technologies related to metal processing
- Y02P10/20—Recycling
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W30/00—Technologies for solid waste management
- Y02W30/20—Waste processing or separation
Description
また、塩酸の使用量削減、溶解時間の短縮による生産効率の向上が可能となり、更に、単に酸処理するだけでは除去できない不純物も除去可能となることを知見した。
<1> 有価金属及び有価金属化合物の少なくともいずれかを含有する有価金属含有廃棄物に、水及び酸溶液の少なくともいずれかを添加して廃棄物スラリーを調製するリパルプ工程と、
前記廃棄物スラリーを篩で分別する篩分工程と、
篩分後の篩下の廃棄物スラリーと酸溶液を混合して有価金属及び有価金属化合物以外の成分を溶解する溶解工程と、
を少なくとも含むことを特徴とする有価金属含有廃棄物の精製方法である。
<2> 有価金属含有廃棄物が、スズ及びスズ酸化物の少なくともいずれかを含有するスズ含有廃棄物である前記<1>に記載の有価金属含有廃棄物の精製方法である。
<3> スズ及びスズ酸化物の少なくともいずれかを含有するスズ含有廃棄物に、水及び酸溶液の少なくともいずれかを添加して廃棄物スラリーを調製するリパルプ工程と、
前記廃棄物スラリーを篩で分別する篩分工程と、
篩分後の篩下の廃棄物スラリーと酸溶液を混合してスズ及びスズ酸化物以外の成分を溶解する溶解工程と、
を少なくとも含むことを特徴とするスズ含有廃棄物の精製方法である。
<4> 篩分工程における篩の篩目の孔径が10μm〜500μmである前記<3>に記載のスズ含有廃棄物の精製方法である。
<5> 篩分工程後に、該篩分工程における篩の篩目よりも細かい篩目の篩による第2の篩分工程を行う前記<3>から<4>のいずれかに記載のスズ含有廃棄物の精製方法である。
<6> 酸溶液が、塩酸である前記<3>から<5>のいずれかに記載のスズ含有廃棄物の精製方法である。
<7> スズ含有廃棄物が、太陽電池基板を製造する際の酸化スズを蒸着する工程で発生する廃棄物である前記<3>から<6>のいずれかに記載のスズ含有廃棄物の精製方法である。
<8> スズ含有廃棄物が、太陽電池基板を製造する際の酸化スズの被覆工程、表面処理工程、真空蒸着工程、及び薄膜スパッタリング工程のいずれかで発生する廃棄物であり、かつ該廃棄物がアルカリ土類金属又はアルカリ金属を含有している前記<3>から<6>のいずれかに記載のスズ含有廃棄物の精製方法である。
<9> スズ含有廃棄物が、太陽電池基板を製造する際の酸化スズを蒸着する工程で排出される排ガスをアルカリ土類金属化合物又はアルカリ金属化合物によって中和して得られる粉状乃至スラリー状の廃棄物であり、かつ該廃棄物がカルシウムを5質量%〜60質量%含有している前記<3>から<6>のいずれかに記載のスズ含有廃棄物の精製方法である。
<10> 前記<3>から<9>のいずれかに記載のスズ含有廃棄物の精製方法により精製されたことを特徴とする酸化スズ精製物である。
<11> 酸化スズ精製物中のカルシウム含有量が、乾燥質量で1.5質量%以下である前記<10>に記載の酸化スズ精製物である。
<12> 酸化スズ精製物中のスズ酸化物含有量が、乾燥質量で95質量%以上である前記<10>から<11>のいずれかに記載の酸化スズ精製物である。
<13> ガラスの澄泡剤として再利用される前記<10>から<12>のいずれかに記載の酸化スズ精製物である。
本発明の有価金属含有廃棄物の精製方法は、リパルプ工程と、篩分工程と、溶解工程とを少なくとも含み、精製工程、洗浄工程、乾燥工程、更に必要に応じてその他の工程を含んでなる。
前記有価金属含有廃棄物の精製方法においては、有価金属及び有価金属化合物としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えばスズ、スズ酸化物のいずれか一方又は双方を含有する廃棄物などが挙げられる。これらの中でも、スズ及びスズ酸化物を含むものが代表的である。
本発明のスズ含有廃棄物の精製方法は、リパルプ工程と、篩分工程と、溶解工程とを少なくとも含み、精製工程、洗浄工程、乾燥工程、更に必要に応じてその他の工程を含んでなる。
本発明のスズ含有廃棄物の精製方法によれば、篩分により不純物が除去でき、酸化スズ精製物の純度の向上が達成できる。
前記スズ含有廃棄物中に存在する不純物としては、例えばカルシウム、塩素、フッ素、ケイ素、鉄、ナトリウム、又はそれらの化合物などが挙げられる。
以下、本発明の有価金属含有廃棄物の精製方法の代表例の一つとして、本発明のスズ含有廃棄物の精製方法について説明する。
前記リパルプ工程は、スズ及びスズ酸化物の少なくともいずれかを含有するスズ含有廃棄物に、水及び酸溶液の少なくともいずれかを添加して廃棄物スラリーを調製する工程であり、処理量に見合った投入口と攪拌機を有するリパルプ装置を用いて行うことができる。
前記水としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば水道水、イオン交換水、限外濾過水、逆浸透水、蒸留水等の純水、又は超純水を用いることができる。
前記酸溶液としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば塩酸、硫酸、硝酸、などが挙げられる。これらの中でも、塩酸が特に好ましい。
前記スズ含有廃棄物は、スズ、スズ酸化物のいずれか一方又は双方を含有する廃棄物であれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば(1)太陽電池基板を製造する際の酸化スズを蒸着する工程で発生する廃棄物、(2)太陽電池基板を製造する際の酸化スズの被覆工程、表面処理工程、真空蒸着工程、及び薄膜スパッタリング工程のいずれかで発生する廃棄物であり、かつ該廃棄物がアルカリ土類金属又はアルカリ金属を含有しているもの、(3)酸化スズの蒸着工程から排出される排ガスをアルカリ土類金属化合物又はアルカリ金属化合物によって中和して得られた粉状乃至スラリー状の廃棄物であり、かつ該廃棄物がカルシウムを5質量%〜60質量%含有しているもの、などが挙げられる。前記スズ含有廃棄物は、アルカリ性であることが好ましい。
なお、前記スズ含有廃棄物の組成としては、精製目的であるスズ及びスズ酸化物以外の不純物の含有量は少ない方が好ましい。
前記篩分工程は、前記廃棄物スラリーを篩で分別する工程であり、リパルプ工程の後、溶解工程の前に使用すると効果的である。
前記篩分工程は、前記リパルプ工程の前における乾式での適用、脱水・乾燥後の乾式での適用であってもよい。
前記篩分工程後(溶解工程後や乾燥工程前)に、該篩分工程における篩の篩目よりも細かい篩目の篩で第2の篩分工程を行うことが、品質の向上、その他の外部からの汚染物の除去等の点で好ましい。
前記篩としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば振動式、水平円運動式、三次元式、エアー式などが挙げられる。また、風力選別、浮遊選別等を利用してもよい。
前記溶解工程は、篩分後の篩下の廃棄物スラリーと酸溶液を混合してスズ及びスズ酸化物以外の成分を溶解する工程である。
前記酸溶液の添加量は、スズ含有廃棄物1gに対し0.1g〜3.0gが好ましく、0.5g〜2.0gがより好ましい。
前記溶解工程における酸添加後の廃棄物スラリーのpHは、7以下が好ましく、0.5〜4.5がより好ましい。前記pHが、0.5未満であると、排水の中和にコストがかかる上に、酸化スズ精製物中の塩素濃度が上昇することがある。一方、前記pHが7を超えると、スズ含有廃棄物中の酸化スズ以外の成分、特に消石灰などの溶解効率が極端に低下することがある。
前記溶解工程における反応時間は、長いほどよく、例えば0.5時間〜6時間が好ましい。
前記溶解工程は、反応温度による酸化スズ精製物の品位に大きな違いはないが、中和熱が発生するため、冷却設備を設けることが好ましい。
前記精製工程は、スズ及びスズ酸化物以外の成分を溶解した廃棄物スラリーを固液分離して酸化スズを精製する工程である。
前記固液分離としては、特に制限はなく、一般的な固形物の脱水、固液分離装置等を使用することができ、例えばフィルタープレス、ドラムフィルター、スクリュープレスなどが挙げられる。また、遠心分離による分離も可能である。これらの中でも、廃棄物スラリー中の酸化スズ粒子の粒径が細かいことから、フィルタープレスのような加圧式の濾過機が好適である。なお、この精製工程から排出される濾液(排水)は、塩化カルシウムが主体であり、高濃度であるため、中和剤としての再利用が可能である。
前記洗浄工程は、固液分離された固形分を洗浄して酸化スズ精製物を得る工程である。
前記洗浄としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば濾過後にリパルプせずに通水のみによる洗浄を行っても、リパルプして洗浄を行い、再度脱水してもよい。通水のみの洗浄を行う場合、通水量の目安は脱水量の1〜3倍量の水量とする。それ以上洗浄しても、品位の大きな向上はみられない。
前記乾燥工程は、前記洗浄工程で得られた酸化スズ精製物を乾燥する工程である。
前記酸化スズ精製物の乾燥方法としては、酸化スズ精製物を乾燥できれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば一般的な乾燥機、乾燥炉、バンドドライヤ、ロータリードライヤ、ドラムドライヤ、スプレードライヤ等の使用が可能であり、熱風乾燥、真空乾燥、マイクロ波の利用、赤外線の利用等が適用可能である。
前記乾燥工程における温度は、水を蒸発させる程度の温度が好ましく、例えば105℃程度で乾燥させてもよく、又はそれ以上の温度をかけて乾燥時間を減らしてもよいが、200℃〜250℃の熱風乾燥が一般的である。
本発明の酸化スズ精製物は、本発明の前記スズ含有廃棄物の精製方法により精製される。
前記酸化スズ精製物中のカルシウム含有量は、乾燥質量で1.5質量%以下であることが好ましく、1.25質量%以下であることがより好ましい。前記カルシウム含有量が1.5質量%を超えると、ガラスの澄泡剤として利用する場合の性能が低下する可能性がある。
前記カルシウム含有量は、例えば高周波プラズマ発光分光分析装置などにより測定することができる。
前記酸化スズ精製物中のスズ酸化物含有量は、乾燥質量で95質量%以上であることが好ましい。前記スズ酸化物の含有量が95質量%未満であると、リサイクル品としての価値が低下することや、ガラスの澄泡剤としての性能が低下することがある。
前記スズ酸化物の含有量は、例えば波長分散型X線装置などにより測定することができる。
前記酸化スズ精製物は、例えばガラスの澄泡剤、はんだ、ブリキ、電線、伸銅品、瓦や陶磁器の顔料、導電材料、などに用いられる。これらの中でも、ガラスの澄泡剤が特に好ましい。
前記酸化スズ精製物をガラスの澄泡剤として再利用することがエネルギーの消費量を削減し、環境負荷を下げることができガラス製造における環境負荷を低減する点、資源の有効利用の点で好ましい。また、酸化スズ精製物を用いることはヒ素やアンチモン等のように有害でない点でも好ましい。
前記澄泡剤は、ガラス中の泡をなくすことができるので、例えば液晶ディスプレイ用ガラス基板、磁気ディスク用ガラス、CD、MD、DVD、その他各種光ディスクシステムの光ピックアップレンズ、ビデオカメラ、一般のカメラの撮影用レンズ等の光学レンズ;CCD、CMOS等の固体撮像素子等のカバーガラスなどに好適に用いられる。
その他必要に応じて、清澄、着色、消色等の目的で清澄剤や着色剤等を前記ガラス組成に適量添加してもよい。
前記溶融温度は、1,300℃〜1,700℃が好ましく、液晶ガラスにおいては、溶融温度は1,500℃〜1,700℃がより好ましい。
精製に用いたスズ含有廃棄物の組成を表1に示す。このスズ含有廃棄物は、太陽電池基板の製造方法における酸化スズの蒸着工程で生じたものである。
次に、攪拌槽に送液し、工業用水を7m3追加した。次いで、塩酸(和光純薬株式会社製、一級塩酸、純度35%〜37%)を、篩を通過したスラリー中に、pH4になるように調整しながら添加した。その時の塩酸使用量は746Lであった(溶解工程)。なお、pHは、以下に記載の方法により測定した。
次に、攪拌しながら6時間反応させた。次いで、スラリーを篩目の孔径が50μmの篩を通過させた(第2の篩分工程)。
次に、第2の篩分後のスラリーをフィルタープレスにて濾過し、その後、洗浄水を10m3通水し、洗浄した(洗浄工程)。得られた含水固形物を105℃で乾燥させて、酸化スズ精製物を得た。
得られた酸化スズ精製物の組成を、以下に示すようにして分析した。結果を表2に示す。
廃棄物スラリーのpHは、実施例1及び比較例1では液を1L採取し、pH電極(GST−5311C、東亜DKK社製)により測定した。実施例2及び比較例2では直接ビーカ中のスラリーに電極を挿入して測定した。
カルシウムについては、0.5gのスズ含有廃棄物及び酸化スズ精製物を王水中で乾固直前まで加温溶解し、ろ過後、イオン交換水で100mlまでメスアップし、分析用溶液を得た。その溶液を高周波プラズマ発光分光分析装置(日本ジャーレル・アッシュ株式会社製、ICAP−575II)により分析し、その濃度から固形物中のカルシウム濃度を計算した。
その他の成分については、波長分散型X線装置(リガク社製、ZSX PrimusII)により分析した。
実施例1と同様のスズ含有廃棄物30g、及び蒸留水270gを混合し、廃棄物スラリーを調製した(リパルプ工程)。この廃棄物スラリーのpHは11.87であった。この廃棄物スラリーを篩目の孔径が100μmの篩を通過させた(篩分工程)。
次に、攪拌槽に送液し、工業用水を7m3追加した。次いで、塩酸(和光純薬株式会社製、一級塩酸、純度35%〜37%)を、篩を通過したスラリー中に、pH4になるように調整しながら添加した。その時の塩酸使用量は22.0mlであった(溶解工程)。なお、pHは、上述に記載の方法により測定した。
スラリーをフィルタープレスにて濾過し、その後、蒸留水を300ml通水し、洗浄した(洗浄工程)。得られた含水固形物を105℃で乾燥させて、酸化スズ精製物を得た。
得られた酸化スズ精製物の組成を、実施例1と同様にして分析した。結果を表2に示す。
スズ含有廃棄物1トン、及び工業用水2m3を混合し、廃棄物スラリーを調製した。この廃棄スラリーのpHは11.8であった。塩酸(和光純薬株式会社製、一級塩酸、純度35%〜37%)を廃棄スラリー中にpH4になるように調整しながら添加した。その時の塩酸使用量は753リットルであった。その後、攪拌しながら6時間反応させた。
次に、スラリーをフィルタープレスにより濾過し、その後、洗浄水を10m3通水し、洗浄した。得られた含水固形物を105℃で乾燥させて、酸化スズ精製物を得た。
得られた酸化スズ精製物の組成を、実施例1と同様にして分析した。結果を表2に示す。
スズ含有廃棄物30g、及びイオン交換水270gを混合し、廃棄物スラリーを調製した。このスラリーのpHは11.8であった。塩酸(和光純薬株式会社製、一級塩酸、純度35%〜37%)をスラリー中にpH1.2になるように調整しながら添加した。その時の塩酸使用量は30.7mlであった。その後、攪拌しながら6時間反応させた。
次に、スラリーを加圧型濾過機により濾過し、その後、洗浄水を300ml通水し、洗浄した。得られた含水固形物を105℃で乾燥させて、酸化スズ精製物を得た。
得られた酸化スズ精製物の組成を、実施例1と同様にして分析した。結果を表2に示す。
また、比較例2の結果から、塩酸の多量添加ではCa含有量の低減はできず、酸化スズ精製物中の塩素含有量が増加することが分かった。
−ガラスの作製−
実施例1の酸化スズ精製物を用い、表3に示すガラス組成(酸化スズ0.1質量%含有)を30分間手で混合し、1,600℃で4時間溶融して、図1に示す形状のガラスを作製した。
−ガラスの作製−
比較例1の酸化スズ精製物を用いた以外は、実施例3と同様にして、図1に示す形状のガラスを作製した。
<泡数の計測>
泡数の計測は、図1に示す縦4cm×横4cm×厚さ3cmの範囲について、単位体積当たりの泡数を実態顕微鏡(Nikon社製、SMZ−10)で計測した。測定は接眼レンズ倍率10倍、ズーム4倍で行った。
Claims (8)
- 太陽電池基板を製造する際の酸化スズを蒸着する工程で排出される酸化スズを含有する排ガスをアルカリ土類金属化合物又はアルカリ金属化合物によって中和して得られるスズ及びスズ酸化物の少なくともいずれかを含有するスズ含有廃棄物に、水及び酸溶液の少なくともいずれかを添加して廃棄物スラリーを調製するリパルプ工程と、
前記廃棄物スラリーを篩で分別する篩分工程と、
篩分後の篩下の廃棄物スラリーと酸溶液を混合してスズ及びスズ酸化物以外の成分を溶解する溶解工程と、
を少なくとも含むことを特徴とするスズ含有廃棄物の精製方法。 - 篩分工程における篩の篩目の孔径が10μm〜500μmである請求項1に記載のスズ含有廃棄物の精製方法。
- 篩分工程後に、該篩分工程における篩の篩目よりも細かい篩目の篩による第2の篩分工程を行う請求項1から2のいずれかに記載のスズ含有廃棄物の精製方法。
- 酸溶液が、塩酸である請求項1から3のいずれかに記載のスズ含有廃棄物の精製方法。
- 廃棄物スラリーがカルシウムを5質量%〜60質量%含有している請求項1から4のいずれかに記載のスズ含有廃棄物の精製方法。
- 精製された酸化スズ精製物中のカルシウム含有量が、乾燥質量で1.5質量%以下である請求項1から5のいずれかに記載のスズ含有廃棄物の精製方法。
- 精製された酸化スズ精製物中のスズ酸化物含有量が、乾燥質量で95質量%以上である請求項1から6のいずれかに記載のスズ含有廃棄物の精製方法。
- 精製された酸化スズ精製物がガラスの澄泡剤として再利用される請求項1から7のいずれかに記載のスズ含有廃棄物の精製方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009234534A JP5323638B2 (ja) | 2009-10-08 | 2009-10-08 | スズ含有廃棄物の精製方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009234534A JP5323638B2 (ja) | 2009-10-08 | 2009-10-08 | スズ含有廃棄物の精製方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011078933A JP2011078933A (ja) | 2011-04-21 |
JP5323638B2 true JP5323638B2 (ja) | 2013-10-23 |
Family
ID=44073575
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009234534A Expired - Fee Related JP5323638B2 (ja) | 2009-10-08 | 2009-10-08 | スズ含有廃棄物の精製方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5323638B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3093598B1 (en) | 2014-01-10 | 2021-02-03 | Tsukishima Kikai Co., Ltd. | Equipment for solid-liquid separation and drying of fine-powder slurry, and method therefor |
CN108455618B (zh) * | 2018-01-19 | 2021-08-06 | 徐州市万达石英有限公司 | 一种大规模循环酸洗石英砂的工艺 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS51125603A (en) * | 1975-01-28 | 1976-11-02 | Nippon Steel Corp | A method of separating metal-containing power |
JP2009035808A (ja) * | 2007-07-12 | 2009-02-19 | Mitsubishi Materials Corp | スズと共存金属の分離方法 |
JP2009061365A (ja) * | 2007-09-04 | 2009-03-26 | Sumitomo Osaka Cement Co Ltd | 焼却灰の洗浄方法 |
JP5096260B2 (ja) * | 2008-08-12 | 2012-12-12 | Dowaエコシステム株式会社 | スズ含有廃棄物の精製方法及びスズ含有廃棄物の再利用方法 |
-
2009
- 2009-10-08 JP JP2009234534A patent/JP5323638B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2011078933A (ja) | 2011-04-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN102502720B (zh) | 深度碳化法处理碳酸盐型锂精矿生产电池级碳酸锂工艺 | |
KR101328231B1 (ko) | 유동상 비산회를 이용한 야금 등급 알루미나 제조 방법 | |
KR101291831B1 (ko) | 염소함유 폐기물의 처리 방법 및 처리 장치 | |
KR102094398B1 (ko) | 시멘트 제조 공정에서 발생되는 염소 바이패스 더스트의 재활용 방법 | |
US8282833B2 (en) | Recovery method and recovery apparatus of thallium in cement production facilities | |
CN109911946B (zh) | 一种钴酸锂电池材料制备过程中废弃匣钵回收处理的方法 | |
CN1291919C (zh) | 用废铝灰生产氧化铝的方法 | |
KR101054832B1 (ko) | 아연이 함유된 폐산을 재활용한 아연산화물 분말의 제조방법 | |
CN111348669A (zh) | 一种六氟铝酸钠的制备方法 | |
JP5032400B2 (ja) | ニッケル酸化物 | |
JP5473523B2 (ja) | スズ含有廃棄物の精製方法及びガラスの澄泡剤 | |
JP5431780B2 (ja) | ニオブ原料又はタンタル原料を得るための処理方法、ニオブ又はタンタルの分離精製方法、酸化ニオブ又は酸化タンタルの製造方法。 | |
CN1271224C (zh) | 连续制造高纯度电解锌或含锌化合物的方法 | |
JP5511291B2 (ja) | スズ含有廃棄物の精製方法及びガラスの澄泡剤 | |
JP5096260B2 (ja) | スズ含有廃棄物の精製方法及びスズ含有廃棄物の再利用方法 | |
JP5323638B2 (ja) | スズ含有廃棄物の精製方法 | |
CN101195478A (zh) | 一种脱除固体碲粉中杂质硒的方法 | |
JPH1150168A (ja) | 光学ガラス汚泥からレアアースメタル成分を回収する方法 | |
KR101054840B1 (ko) | 인듐-주석 산화물 폐스크랩을 재활용한 주석산화물 분말의 제조방법 | |
JPH0797638A (ja) | 製鉄所で発生するダスト類の処理方法 | |
JP4657172B2 (ja) | 金属シリコンの精製方法 | |
KR102319523B1 (ko) | 탈황 폐촉매로부터 유가금속의 분리 및 회수방법 | |
JP4863887B2 (ja) | 金属シリコンの精製方法 | |
CN102978418A (zh) | 一种铸型锌浮渣的处理方法 | |
CN103011286B (zh) | 一种用粗氧化铋生产次碳酸铋的工艺 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20120823 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130207 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130212 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130314 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130402 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130510 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130625 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130717 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5323638 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |