JP5319926B2 - 機器管理システム - Google Patents

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Description

本発明は、大規模な管理領域に配置した機器の管理(監視・制御)を行うのに適した機器管理システムに関するものである。
従来より、通信ネットワークを用いて多数台の機器を管理(監視と制御との少なくとも一方)する場合において、機器の種類や配置場所を単位として下位の通信ネットワークを構築し、下位の通信ネットワークを上位の通信ネットワークにより管理することが考えられている(たとえば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載された通信ネットワークでは、複数の下位の通信ネットワークと上位の通信ネットワークとを仲介するゲートウェイ装置を設け、ゲートウェイ装置に設けたプロトコル変換部で上位ネットワーク回線の第1の通信プロトコル(たとえば、BACnet(A Data Communication Protocol for Building Automation and Control Networks)プロトコルを用いる)と下位ネットワーク回線の第2の通信プロトコル(たとえば、LonWorks(登録商標)のような分散制御ネットワークのプロトコル)とを相互変換する構成を採用している。
ゲートウェイ装置には、それぞれ下位の通信ネットワークが接続される複数の通信接続部が設けられており、いずれか1つの通信接続部を選択して有効にする技術を採用することにより、下位の通信ネットワークを構成する機器の台数が制限されている場合であっても、上位の通信ネットワークから制限を超える多数の機器を管理可能とする技術が示されている。
特許文献1に記載された機器管理システムでは、下位の通信ネットワークを複数設け、いずれか1つの下位の通信ネットワークを選択して上位の通信ネットワークから管理する構成を採用しているから、機器の台数が下位の通信ネットワークで制限されている最大数を越えるようなシステムの拡張が必要となった場合でも、ゲートウェイ装置の通信接続部が残っていれば容易に対応することができる。
一方、下位の通信ネットワークに機器を管理するローカル管理装置を設け、上位の通信ネットワークにおいてローカル管理装置を端末とするグローバル管理装置を設けることによって、グローバル管理装置がローカル管理装置から各機器の情報を取得する技術が用いられている。
ローカル管理装置としては、照明機器やスイッチのような機器を接続して下位の通信ネットワークを構築するローカル管理装置と、計量計測のための計量機器を接続して下位の通信ネットワークを構築するローカル管理装置とを別に設けてあり、各ローカル管理装置は、管理下の下位の通信ネットワークを自律的に動作させている。たとえば、下位の通信ネットワークではスイッチの操作に応じて照明器具の点灯・消灯を制御する処理を、上位ネットの通信ネットワークとは無関係に行うことが可能になっている。
また、機器を配置する場所を複数のエリアに分割し、各エリアに配置した機器を管理するローカル管理装置をエリアごとに設けることにより、グローバル管理装置では、エリアを単位として機器を管理することが可能になる。すなわち、グローバル管理装置では、エリアごとの機器を管理するローカル管理装置を機器との間に介在させていることにより、ローカル管理装置を仲介させることでエリアごとの機器を管理することが可能になっている。
特開2006−129283号公報
特許文献1に記載された技術では、通信ネットワークの階層化が可能であり、下位の通信ネットワークに分散制御ネットワークを用いているから、下位の通信ネットワークはゲートウェイ装置から切り離されても自律して動作することが可能である。また、ローカル管理装置を設けたシステムもローカル管理装置の下位側では自律的に動作する。
ところで、ビル設備などの群管理を目的とする場合には、1階層でよいから上述した従来構成を用いることができるが、上述の従来構成では多階層に階層化することは考慮されていないから、広範囲の管理領域に配置した多数台の機器を管理するために、多階層化したシステムを構築することは難しい。また、特許文献1に記載の技術を用いて多階層化した場合には、通信路が階層ごとに必要になるから、有線の通信路を用いる場合には配線が煩雑になるという問題を有している。
さらに、異なる階層間で通信が不通になった場合に、不通箇所の下位側を独立したシステムとして動作させたり、必要に応じて途中の階層を省いて通信するなどの柔軟な対応ができないという問題もある。
加えて、1つのエリアに複数台のローカル管理装置が存在するシステム(たとえば、照明機器を管理するローカル管理装置と、計量機器を管理するローカル管理装置とを1つのエリアに備えるシステム)であっても、グローバル管理装置では、1つのエリアに含まれるローカル管理装置を個別の独立したローカル管理装置として扱うことになり、グローバル管理装置とローカル管理装置との間で不必要なトラフィックが生じるという問題もある。また、BACnetプロトコルを用いる場合のように、ローカル管理装置が生存確認パケットを適宜のタイミングで送信することにより他装置との通信の可否を確認している場合には、一つのエリアのローカル管理装置が送信した生存確認パケットが他のエリアのローカル管理装置に受信されることになり、パケットの授受が無駄に行われることによって上位の通信ネットワークにおけるトラフィックの増加につながるという問題を有している。
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、システムの拡張性および柔軟性を高めることができる機器管理システムを提供することにある。
請求項1の発明は、通信ネットワークを用いることにより所定の管理領域に配置された複数台の機器の監視と制御との少なくとも一方を行う機器管理システムであって、機器が接続される複数台の末端装置と、通信のための伝送路を共有し階層が論理的に規定された複数のノードとを含み、ノードには、管理領域を分割した小領域であるエリアごとに設けられ下位の通信ネットワークを構築する末端装置が接続されるローカル管理装置と、エリアごとに設けられエリア内のローカル管理装置との通信によりエリア内の情報を収集するエリアユニットとがあり、各ノードは、通信ネットワークにおいて論理的に上位側であるノードと通信する上位通信部と、通信ネットワークにおいて論理的に下位側であるノードと通信する下位通信部と、機器の監視と制御との少なくとも一方に用いる管理情報を保持する記憶部とを備え、上位通信部は管理情報を上位側であるノードとの間で通信する管理用上位通信部を含み、下位通信部は管理情報を下位側であるノードとの間で通信する管理用下位通信部を含み、伝送路には、上位管理装置を備える上位の通信ネットワークと各エリアに設けられたエリアユニットとの間に介在しエリア内でのローカル管理装置とエリアユニットとの間の通信パケットが上位の通信ネットワークに流出するのを抑止するエリア分離装置を備え、エリアユニットはエリア分離装置を介して上位管理装置と通信可能であることを特徴とする。
請求項2の発明では、請求項1の発明において、前記ノードは、前記記憶部の内容の参照および設定が可能な操作表示装置が接続される利用者用通信部とを備えることを特徴とする。
請求項3の発明では、請求項1または請求項2の発明において、前記上位通信部は前記記憶部に設定する情報を上位側であるノードから受信する設定用上位通信部を含み、前記下位通信部は設定用上位通信部を通して受信した情報の少なくとも一部を下位側であるノードに送信する設定用下位通信部を含むことを特徴とする。
請求項4の発明では、請求項3の発明において、前記管理用上位通信部および前記管理用下位通信部において用いる通信プロトコルと、前記利用者用通信部において用いる通信プロトコルと、前記設定用上位通信部および前記設定用下位通信部において用いる通信プロトコルとの少なくとも1つは、各ノードについて共通であることを特徴とする。
請求項5の発明では、請求項1〜4のいずれかの発明において、前記ノードはCPUを備える信号処理部を有し、各ノードの信号処理部は同じプログラムを実行可能であることを特徴とする。
請求項6の発明では、請求項1〜5のいずれかの発明において、前記ノードのうち異なる階層のノード間で情報を伝送する際に送信元のノードと送信先のノードとの間に介在するノードが存在する場合において、当該ノードは、情報の通過を指示するコマンドを含むパケットを受信したときには前記記憶部に情報を保持することなく通過させることを特徴とする。
請求項7の発明では、請求項6の発明において、前記ノードは、前記下位通信部において前記通信ネットワークの下位側のノードから特定のコマンドを含むパケットを受信したときにのみ、前記上位通信部を通して通信ネットワークの上位側のノードに情報を送信することを特徴とする。
請求項8の発明では、請求項1〜7のいずれかの発明において、前記上位管理装置は、各エリアにおける複数台の前記機器を一括して制御する制御内容を前記エリアユニットに送信する機能を有し、エリアユニットは、上位管理装置から一括制御の指示があると制御対象の機器を管理する前記ローカル管理装置を指定して制御内容を送信する機能を有し、ローカル管理装置は、エリアユニットから一括制御の指示があると機器を指定して制御内容に従う機器の制御を指示することを特徴とする。
請求項9の発明では、請求項1〜8のいずれかの発明において、前記エリア内において前記ローカル管理装置の管理下である前記機器を制御するにあたり、機器を制御する時刻と当該時刻における制御内容とを指定することを特徴とする。
請求項1の発明の構成によれば、論理的に階層化された通信ネットワークを構築するノードに、管理用上位通信部を含む上位通信部と、管理用下位通信部を含む下位通信部とを設けているから、複数のノード間で上位通信部と下位通信部との間で通信路を適宜に形成することでノードを自由に階層化することができる。すなわち、ノード間の関係を適宜に設定するだけで、柔軟にシステムを構築することができシステムの拡張性も高くなる(拡大や縮小が容易になる)。
しかも、エリア内でエリアユニットとローカルユニットとの間の通信に用いる通信パケットが上位の通信ネットワークに流出するのを抑制するエリア分離装置を設けているので、上位の通信ネットワークにおける不要なトラフィックを低減することができ、限られた通信容量でも大規模化を図ることができる。
また、エリア内に機器を管理するローカル管理装置を設けてローカル管理装置の管理下で下位の通信ネットワークを構築し、かつエリアユニットがローカル管理装置との通信によりエリア内の情報を収集するので、ローカル管理装置を適宜に設けることによってエリア内のシステムの拡張を容易に行うことができ、システム変更に柔軟に対応できる。
請求項2の発明の構成によれば、ノードに設けた利用者用通信部を通して操作表示装置による記憶部の内容の参照や設定が可能になる。また、上位側のノードとの通信が不通になっても、下位側のシステムが動作していれば、操作表示装置により下位側のシステムを管理することが可能になる。
請求項3の発明の構成によれば、記憶部に設定する情報についても階層化された通信ネットワークを通して設定可能になるから、上位側のノードから設定する情報を与えることで、下位側の複数のノードに情報を設定することが可能になり、情報設定時の省力化になる。
請求項4の発明の構成によれば、少なくとも一部の通信プロトコルが共通であることにより、管理情報、設定情報などの各種情報の伝送に用いる信号線を共通化することが可能になり、また、通信プロトコルを共通にすることでシステムの管理が容易になる。
請求項5の発明の構成によれば、ノードを動作させるシステムプログラムを入れ替えることによって、他に用いられていたノードを特定のノードに転用できるから、特定のノードが故障した場合でも他に用いられていたノードを代用してシステムの停止を防止することができる。すなわち、限られたノード数でもシステムダウンの生じにくいシステムを構築することができる。
請求項6の発明の構成によれば、情報が通過するノードのすべてで情報を保持する必要がなく、途中のノードでは情報が通過するだけになるから、組込み機器のようにハードウェア資源が限られているノードを用いる場合でも大規模なシステムを構築することができる。すなわち、ツリー状のシステムでは、下位側のノードが保有する管理情報をすべて記憶すると多くの記憶容量が必要であるが、途中のノードでは情報を通過させれば、途中のノードは少ないハードウェア資源でよいことになるから、組込み機器のようなリソースが限られた装置でも大規模な監視制御が可能になる。
請求項7の発明の構成によれば、下位側から上位側への通信は特定のコマンドを含むパケットに制限することで、ハードウェア資源の使用を低減することができる。
請求項8の発明の構成によれば、上位管理装置が機器を一括して制御する場合に、エリアユニットは制御対象の機器を管理するローカル管理装置を管理すればよく、またローカル管理装置は管理下の機器を管理すればよいから、一括制御の対象となる機器を階層的に管理することができ、エリアユニットとローカル管理装置とのそれぞれでの管理対象を少なくすることができる。
請求項9の発明の構成によれば、各機器を時刻に応じて制御することができる。
(実施形態1)
本発明では、各種機器の動作状態を監視することと各種機器を制御することとを総称して機器の「管理」と呼ぶ。したがって、機器の管理は、機器の監視と制御との少なくとも一方を意味する。また、管理対象となる機器が配置されている領域の全体を「管理領域」と呼び、管理領域を複数の小領域に分割したときの一つの小領域を「エリア」と呼ぶ。管理領域は、オフィスビル・集合住宅・病院・学校・ホテル・体育館・美術館・博物館・ショッピングセンタのような各種建物内、複数の建物を含む集合住宅の敷地内、複数の建物を含む地域内、土地開発された複数個の住戸を含むひとまとまりの住宅地内、テーマパーク内、公園内などの広範囲の空間であって、照明機器や冷暖房機器などの機器が多数配置される空間に相当する。一方、エリアは、建物の各階あるいは各室、土地を適宜に区切ったときの各区画に相当する。なお、管理領域を複数の「地区」に分割し、各地区がそれぞれ複数のエリアを含むように管理領域を階層化して区分してもよい。階層数は管理領域の規模や管理領域の区分の仕方により適宜に決定される。
以下では、図2に示すように、管理領域Aとして公園を想定し、公園内を場所ごとに適宜に区分することにより複数のエリアE1〜E8を設けている場合を例として説明する。また、図示例では、管理領域Aを8個のエリアE1〜E8に分割しているが、各エリアE1〜E8をとくに区別する必要がないときには、エリアEと表記する。
以下に説明する実施形態では、監視および制御の対象となる機器として照明機器を例示し、監視の対象となる機器として電気計量(電圧、電流、電力などの計量)を行う計量機器を例示する。
各種機器を管理するために、図1に示す構成の通信ネットワークを用いる。図示する通信ネットワークは、3階層に階層化されている。中間層の通信ネットワーク(以下、「中位ネット」と呼ぶ)Nmは、下位層の通信ネットワーク(以下、「下位ネット」という)Ni1,Ni2との間にローカル管理装置(以下の説明では、照明制御ユニット1と計量管理ユニット2とを用いる)を備え、上位層の通信ネットワーク(以下、「上位ネット」という)Nsとの間にはエリア分離装置としてのルータ5が設けられる。ここで、下位ネットNi1,Ni2は、機器の種別毎に分類して設けられ、本実施形態では、監視と制御との両方を行う機器と、監視のみを行う機器とに分けて、各機器ごとに下位ネットNi1,Ni2を設けている。
さらに、中位ネットNmには、エリアユニット3と管理ユニット4とが接続される。エリアユニット3および管理ユニット4は、エリアEごとに1台ずつ配置される。
上位ネットNsには、センターサーバ6aと管理用コンピュータ6bとが接続される。以下では、センターサーバ6aと管理用コンピュータ6bとを区別する必要がなければ一括して上位管理装置(グローバル管理装置に相当する)6と呼ぶ。上位ネットNsはローカルエリアネットワークであるが、NTP(Network Time Protocol)サーバ7を接続してある。
一方、照明制御ユニット1に接続された下位ネットNi1は、2線式の信号線Ls1を伝送される固定長の伝送信号を用いた時分割多重伝送方式の通信ネットワークを構築しており、計量管理ユニット2に接続された下位ネットNi2は、RS−485、RS−232Cなどのシリアル通信による通信ネットワークまたはEthernet(登録商標)による通信ネットワークを構築しており、信号線Ls2を通して情報を授受する。
下位ネットNi1の構成要素は、固定長の伝送信号を信号線Ls1に定期的に送出する伝送装置CNと、信号線Ls1に接続された操作用端末器TU1および制御用端末器TU2とである。操作用端末器TU1にはスイッチSWが付設され、制御用端末器TU2には照明機器Ldが接続される。操作用端末器TU1および制御用端末器TU2には、それぞれスイッチSWと照明機器Ldとに対応付けたアドレスが設定されており、伝送装置CNにおいてスイッチSWと照明機器Ldとのアドレスを関係テーブルで関係付けている。したがって、いずれかのスイッチSWを操作すると、関係テーブルで関係付けた照明機器Ldが点灯または消灯する。ここに、スイッチSWと等価に用いることができる明るさセンサや人感センサをスイッチSWに代えて用いると、明るさや人の存否に応じて照明機器Ldの点灯と消灯とを制御することができる。
下位ネットNi1を構築する負荷制御システムの技術は周知であるが、簡単に動作を説明する。伝送装置CNは一定時間毎に固定長の伝送信号を信号線Ls1に送出しており、スイッチSWの操作時には伝送信号に同期するタイミングで操作用端末器TU1が割込信号を信号線Ls1に送出する。この割込信号を伝送装置CNが受信すると、伝送装置CNは伝送信号によってアドレスの返送を要求する。
伝送信号には、操作用端末器TU1から返送される情報を載せるタイムスロットが設けられており、伝送装置CNから伝送信号によってアドレスの返送が要求されると、割込信号を発生した操作用端末器TU1はこのタイムスロットにおいて自己のアドレスを伝送装置CNに返送する。伝送装置CNは、取得したアドレスを指定する伝送信号により操作用端末器TU1からスイッチSWのオン・オフの状態を獲得する。さらに、関係テーブルと照合することによって、スイッチSWに対応付けた照明機器Ldに対してアドレスを指定して伝送信号を伝送し、操作用端末器TU1から獲得したスイッチSWのオン・オフの状態に従って照明機器Ldの点灯・消灯を制御する。
伝送信号は、パルス幅によってデジタル値を表すパルス幅変調された信号であって正負の電圧値が等しい双極性の信号を用いる。したがって、操作用端末器TU1または監視用端末器TU2では、伝送信号を整流することにより、伝送装置CNとの通信に必要な電源を確保する。下位ネットNi1において照明機器Ldを接続可能な台数には制限があり、たとえば、スイッチSWの個数は256個などに制限される。
照明制御ユニット1は、信号線Ls1に接続されているから、伝送信号を監視することによって照明機器Ldの動作状態を取得することができる。また、操作用端末器TU1と同じ動作が可能であって、スイッチSWと同様に照明機器Ldの点灯・消灯を指示することができる。
下位ネットNi1では、操作用端末器TU1と制御用端末器TU2とのアドレスを関係付けることにより、スイッチSWと照明機器Ldとを関係付けているから、スイッチSWと照明機器Ldとを一対一に関係付けるだけではなく、一対多に関係付けることができる。1個のスイッチSWのオン・オフで1個の照明機器Ldの点灯・消灯を行う場合を「個別制御」と呼び、1個のスイッチSWのオン・オフで複数個の照明機器Ldの点灯・消灯を連動させる制御を「グループ制御」と呼ぶ。また、1個のスイッチSWのオンで、複数個の照明機器Ldの点灯・消灯の状態をあらかじめ定めた状態とする制御を「パターン制御」と呼ぶ。グループ制御とパターン制御とを区別しないときには「一括制御」と呼ぶ。
グループ制御では、スイッチSWに関係付けた複数個の照明機器Ldの点灯・消灯の状態が同状態であり、しかもスイッチSWのオン・オフに連動する。一方、パターン制御では、スイッチSWに関係付けた複数個の照明機器Ldの点灯・消灯の状態を個別に指定しておくことができ、スイッチSWのオン操作によって各照明機器Ldの点灯・消灯の状態が指定された状態になる。
計量管理ユニット2は、信号線Ls2に接続されおり、信号線Ls2には下位ネットNi2の構成要素である計量機器Msが接続されている。計量管理ユニット2は計量機器Msとの間でシリアル通信を行うことにより、計量機器Msに指示を与え、また計量器機20からの情報を獲得する。計量機器Msは、たとえば、照明機器Ldの動作中の電圧、電流、電力の瞬時値や積算値を計測する。したがって、計量管理ユニット2は計量機器Msから取得する計量情報によって照明機器Ldの動作などを監視することができる。
ここにおいて、上位ネットNsは、ネットワーク層ではIPv6に対応したIPプロトコルを用い、上位層のプロトコルとして独自プロトコルを用いている。また、中位ネットNmは、ネットワーク層においてはIPプロトコルを用い、上位層のプロトコルとして設備機器の標準オープンプロトコルであるBACnetプロトコルを用いる。したがって、エリアユニット3は、照明制御ユニット1との通信により照明機器Ldの動作状態の取得および照明機器Ldの動作状態の指示が可能であり、また、エリアユニット3は、計量管理ユニット2との通信により計量機器Msが計量した計量情報を取得することが可能である。
管理ユニット4は、エリアユニット3が管理する中位ネットNmおよび下位ネットNi1,Ni2に含まれる照明機器Ldや計量器機20を含む機器の種別およびアドレスを記憶し、また照明制御ユニット1、計量管理ユニット2、エリアユニット3に設定されたデータのバックアップを保存する。さらに、中位ネットNmに生存確認パケットが送出されたときの応答により、エリアE内の他のユニット(照明制御ユニット1、計量管理ユニット2、エリアユニット3)の状態を確認し、他のユニットが正常に機能していないときには警報を発生し、必要に応じてエリアユニット3を通して上位管理装置6に警報を通知し上位管理装置6のモニタ装置に警報を表示させる。エリアユニット3が正常に機能していないときには、管理ユニット4が上位管理装置6に対して警報を直接通知することも可能である。
以下では、中位ネットNmの端末になる各ユニット(照明制御ユニット1、計量管理ユニット2、エリアユニット3、管理ユニット4)の構成について、さらに詳しく説明する。
照明制御ユニット1と計量管理ユニット2とエリアユニット3と管理ユニット4とは、ハードウェアにおいて同様の構成を有し、ソフトウェアにおいて異なる構成を有している。したがって、ハードウェア構成については、エリアユニット3で代表して説明する。
エリアユニット3は、図3に示すように、マイクロコンピュータを主構成要素に持ち、CPUからなる信号処理部10と、RAMおよびROM(たとえば、着脱可能なフラッシュROM)からなる記憶部11とを備える。さらに、複数種類の通信にそれぞれ対応した複数個(図示例では4個)の通信処理部12a〜12dと、各通信処理部12a〜12dにそれぞれ外部電線を接続するための通信ポート13a〜13dと、現在時刻を計時する時計部14とを備える。このほかDIPスイッチなどからなる操作部や動作状態を表示する発光ダイオードからなる表示部なども適宜に設けられる。
通信処理部12aおよび通信ポート13aはEthernet(登録商標)規格であり、通信処理部12bおよび通信ポート13bはシリアル通信用であってRS−485規格やRS−232C規格であり、通信処理部12cおよび通信ポート13cは集中制御ネットワークの機器が接続可能であり、通信処理部12dおよび通信ポート13dは分散制御ネットワークの機器が接続可能である。
図1に示すシステム構成では、通信ポート13aは中位ネットNmとの接続口になり、通信ポート13bは計量機器Msが接続される下位ネットNi2との接続口になり、通信ポート13c,13dのいずれかは照明機器Ldを接続する下位ネットNi1との接続口になる。下位ネットNi1との接続口として通信ポート13c、13dのどちらを用いるかは、下位ネットNi1を集中制御型とするか分散制御型とするかに応じて適宜に選択される。
通信処理部12a〜12dは、通信ポート13a〜13dを通して送信する通信パケットを生成する処理と、通信ポート13a〜13dを通して受信した通信パケットからデータを抽出する処理とを行う。通信ポート13a〜13dは、下位ネットNi1,Ni2、中位ネットNmにそれぞれ適合した通信線を接続できる形状に形成されている。
記憶部11は、信号処理部10の動作を指示するシステムプログラムおよびエリアユニット3が動作するのに必要な種々データを記憶する。記憶部11に格納するデータとしては、通信処理部12a〜12dおよび通信ポート13a〜13dを用いた通信に必要な通信設定情報データと、機器(照明機器Ldおよび計量機器Ms)の管理に用いる機器管理設定情報データとがある。時計部14は、時刻情報要求を受けると時刻情報を出力する。また、時計部14の時刻は、後述するように、信号処理部10で実現されるタイマ調整機能によりNTPサーバ7の時刻に合わせられる。
信号処理部10は、記憶部11に記憶されているプログラムに従って動作する。エリアユニット3には、下位ネットNi1,Ni2を接続することがないが、下位ネットNi1,Ni2が接続される照明制御ユニット1および計量管理ユニット2の信号処理部10は、通信処理部12a,12bおよび通信ポート13a,13bを通して機器(照明機器Ld、計量機器Ms)の管理を行う監視制御機能を有する。一方、エリアユニット3の信号処理部10は、通信処理部12c,12dおよび通信ポート13c,13dを通して照明制御ユニット1および計量管理ユニット2との間で機器(照明機器Ld、計量機器Ms)の管理のための情報を授受する監視制御機能を有し、さらに照明制御ユニット1や計量管理ユニット2から取得した情報を上位ネットNsに接続した上位管理装置6で閲覧可能にするウェブサービス機能を有する。つまり、照明制御ユニット1や計量管理ユニット2からエリアユニット3が取得した情報は、上位管理装置6において可視化される。エリアユニット3は、NTPサーバ7と通信を行って時計部14の時刻合わせを行うタイマ調整機能も有している。これらの各機能は、記憶部11に格納したプログラムに従って信号処理部10が動作することにより実現される。
通信設定情報データには、通信時の送信元のIPアドレスと、通信時の送信先のIPアドレスと、エリアE内でのブロードキャストアドレスとが含まれている。さらに、通信設定情報データとしては、エリアユニット3と接続される照明制御ユニット1および計量管理ユニット2を個別に管理する管理番号と、照明制御ユニット1および計量管理ユニット2のIPアドレスとを関係付けた対応テーブルを有している。
対応テーブルでIPアドレスに対応付けている管理番号は、たとえば、「照明−1」「照明−2」「計量管理−1」などのように、照明制御ユニット1か計量管理ユニット2かの別と数字との組み合わせで表される。エリアユニット3に対応テーブルを設けていることにより、エリアユニット3は、IPアドレスに代えて管理番号を用いて、エリアユニット3が接続されているエリアE内の照明制御ユニット1および計量管理装置2と通信することができる。
機器管理設定情報データは、エリアユニット3が接続されるエリアE内で接続可能なユニット(照明制御ユニット1、計量管理ユニット2、エリアユニット3、管理ユニット4を含む)の最大台数と、エリアEに実際に接続されている台数との情報を含んでいる。機器管理設定情報データの値は、照明制御ユニット1および計量管理ユニット2を監視する際に用いられる。機器管理設定情報データには、照明制御ユニット1および計量管理ユニット2を制御する際に用いられる制御定義テーブルも含まれる。
制御定義テーブルは、エリアユニット3が接続されたエリアE内の照明制御ユニット1でグループ制御あるいはパターン制御を行う際に用いられる。制御定義テーブルは、グループ制御を行うかパターン制御を行うかにかかわらず同様の内容になるので、ここではグループ制御の場合について説明する。
制御定義テーブルは、図4(a)に示すようなデータ構造を有している。制御定義テーブルは、一括制御を行うおうとする照明機器Ldが接続されている照明制御ユニット1の管理番号(照明−1、照明−2)と、当該照明器具Ldが属しているローカルグループ名g1〜g4(後述する)との組にグローバルグループ名G1,G2を付与してある。したがって、グローバルグループ名G1,G2を指定すると、各照明制御ユニット1に接続された照明機器Ldをローカルグループ名g1〜g4を単位として一括制御を行うことが可能になる。
ローカルグループ名g1〜g4は、照明制御ユニット1に接続された伝送装置CNに設けた関係テーブルにおいて、図4(b)のように、一括制御を行おうとする照明機器Ldのアドレス1〜16に対応付けてある。つまり、上述したグループ制御の際に一括制御を行おうとする照明機器Ldのアドレス1〜16の組に、それぞれローカルグループ名g1〜g4が付与される。
ここでは、グループ制御を対象としているから、ローカルグループ名g1〜g4を単位とするグループ制御が行われる。また、グローバルグループ名G1,G2の指定により、複数のグループ制御を一括して行うことになる。この種の制御をグローバルグループ制御と呼ぶ。また、グループ制御に代えてパターン制御を行うことも可能であり、グローバルグループ名G1,G2に代えてグローバルパターン名を用いることにより複数のパターン制御を一括して行う場合をグローバルパターン制御と呼ぶ。
いま、エリアユニット3が、上位管理装置6からグローバルグループ名G1の照明機器Ldを点灯させる指示を受け取ったとすると以下の動作を行う。エリアユニット3では、図4(a)に示す制御定義テーブルを用いて、グローバルグループ名G1を展開する。ここでは、グローバルグループ名G1に対して(照明−1−g1)と(照明−2−g3)とが関係付けられているから、管理番号が(照明−1)と(照明−2)との照明制御ユニット3に対して、ローカルグループ名g1,g3に含まれる照明機器Ldを点灯させる指示を中位ネットNmを通して送信する。
管理番号が(照明−1)と(照明−2)との照明制御ユニット3は、それぞれに接続されている下位ネットNi1の伝送装置CNに対して、ローカルパターン名g1,g3を通知する(ローカルパターン名g1,g3に対応するアドレスを持つ操作用端末器TU1として動作する)。したがって、各伝送装置CNはローカルグループ名g1,g3を関係テーブルに照合することにより、一括して点灯させる照明機器Ldのアドレスを取得し、それらの照明機器Ldが接続されている制御用端末器TU2に伝送信号を受信させ、照明機器Ldのグループ制御を行う。
具体的には、(照明−1)(照明−2)の管理番号が付与された各照明制御ユニット1に接続されている伝送装置CNが、いずれも図4(b)に示す関係テーブルを有しているとすると、(照明−1)の管理番号が付与された照明制御ユニット1に接続された下位ネットNi1ではアドレス1〜4の照明機器Ldが動作し、(照明−2)の管理番号が付与された照明制御ユニット1に接続された下位ネットNi1ではアドレス9〜12の照明機器Ldが動作する。ここでは、グループ制御を行う例を示しているから、照明機器Ldの動作は一括して点灯または消灯するという動作になる。なお、伝送装置CNごとに関係テーブルを異ならせてもよいのはもちろんのことである。
すなわち、グローバルグループ名G1を用いることにより、エリアE内の複数の照明機器Ldを一括して制御することができる。また、上位管理装置6から複数のエリアEのエリアユニット3に対してグローバルグループ名を指定して制御内容(点灯・消灯の別)を送信すれば、各エリアEのエリアユニット3が、それぞれグローバルグループ名を照明制御ユニット1の管理番号とローカルグループ名との組に展開し、最終的には、ローカルグループ名を用いた各下位ネットNi1でのグループ制御になる。
したがって、照明機器Ldの台数がきわめて多い大規模なシステムを構築する場合でも、上位管理装置6から各エリアEのエリアユニット3への指示はグローバルグループ名を用いた簡単なものになり、上位ネットNsでのトラフィックの増加を抑制することができる。また、各エリアE内ではグローバルグループ名を展開した管理番号とローカルグループ名との組を、エリアE内の各照明制御ユニット1に通知するだけであるから、中位ネットNmにおいてもトラフィックの増加を抑制することができる。下位ネットNi1においては、通常のグループ制御になるから、下位ネットNi1を単独で用いる場合と同様の動作になり、上位ネットNsや中位ネットNmの動作を考慮することなく、従来から提供されている負荷制御システムと同様に扱うことができる。
エリアユニット3は、図5に示すように、起動されると、初期化処理の後に(S1)、生存確認パケットを送信し、照明制御ユニット1あるいは計量管理ユニット2からの応答を確認する(すなわち、システム状態を取得する)。照明制御システム1からシステム状態を取得したときには(S2:照明)、照明制御ユニット1の管理下にある照明機器Ldの動作状態の取得要求を行い、動作状態を取得する(S3)。さらに、エリアユニット3は、取得した動作状態を上位管理装置6に送信する(S4)。ここで、上位管理装置6から照明機器Ldの制御要求を受け取ったときには(S5:Yes)、エリアユニット3から照明制御ユニット1に照明機器Ldの制御を要求する(S6)。上位管理装置6から照明機器Ldの制御要求がなければ(S5:No)ステップS2に戻る。
ステップS2において、計量管理ユニット2からシステム状態を取得したときには(S2:計量)、計量管理ユニット2の管理下にある計量機器Msからの計量情報を取得する時刻か否かを判断する。この時刻は、たとえば、30分毎などとしてあらかじめ定めてある。計量情報を取得する時刻であれば(S7:Yes)、計量管理ユニット2に対して計量情報の取得要求を行い、計量情報を取得する(S8)。取得した計量情報はエリアユニット3から上位管理装置6に送信する(S9)。また、ステップS7において計量情報を取得する時刻でなければ(S7:No)ステップS2に戻る。
なお、図5において、台形と逆台形とで表されるシンボルは、両シンボルの間の動作を繰り返すことを示している。したがって、ステップS2からステップS9の処理はエリアユニット3の動作中に繰り返し行われる。また、エリアユニット3が上位管理装置6に情報を送信するのに伴って管理ユニット4にも同じ情報を送信するのが望ましい。この場合、エリアユニット3が上位管理装置6に対して情報を直接送信するのではなく、管理ユニット4に一旦送信し、管理ユニット4が上位管理装置6に情報を送信するようにしてもよい。
図5には記載していないが、エリアユニット3からの生存確認パケットに対して、照明制御ユニット1あるいは計量管理ユニット2からの応答が得られない場合には異常が生じている可能性があると判断し、エリアユニット3から上位管理装置6に異常の発生を通知する。
図6に照明制御ユニット1の動作を示す。照明制御ユニット1は、起動されると、初期化処理を行う(S1)。照明制御ユニット1は下位ネットNi1の伝送装置CNに対してシステム状態の取得要求を行う(S2)。ここでのシステム状態は、信号線Ls1の断線や短絡の有無、操作用端末器TU1や制御用端末器TU2のアドレスの誤設定(重複を禁止している)の有無などを意味する。システム状態が正常であれば(S3:Yes)、各照明機器Ldの点灯・消灯の動作状態を取得する(S4)。
ここで、中位ネットNmを通してシステム状態および照明機器Ldの点灯・消灯の状態に関する取得要求があると(S5:Yes)、取得を要求してきた相手先(通常はエリアユニット3であるが、後述するように上位管理装置6の場合もある)にシステム状態と点灯・消灯の状態とをそれぞれ送信する(S6)。ステップS3においてシステム状態の異常が検出された場合(S3:No)には相手先に異常を通知する。
ステップS4では伝送装置CNから各照明機器Ldの点灯・消灯の状態を取得しており、伝送装置CNでは各照明機器Ldの点灯・消灯の状態が前回の取得要求時と変化していなければ、取得要求に対する応答を行わないようにしてもよい。つまり、変化の生じた照明機器Ldについてのみ情報を伝送することにより、下位ネットNi1のトラフィックを低減することができる。また、中位ネットNmにおいても、変化した照明機器Ldのみの情報を伝送するようにすることで、中位ネットNmにおけるトラフィックを低減することができる。
一方、中位ネットNmを通して情報の取得要求がないか(S5:No)、取得要求があった相手先に情報を送信した後には、中位ネットNmを通して照明機器Ldの制御要求があるか否かを判断し、制御要求があれば(S7:Yes)、要求内容に従って照明機器Ldを制御する(S8)。制御要求がなければ(S7:No)、ステップS2に戻る。ステップS2からステップS7の処理は、照明制御ユニット1の動作中には繰り返して行われる。
計量管理ユニット2での処理では、照明制御ユニット1の処理から制御要求に対する処理が省略される。すなわち、図7のように、なる。計量管理ユニット2は、起動されると、初期化処理を行う(S1)。計量管理ユニット2は下位ネットNi2に関してシステム状態を取得する(S2)。ここでのシステム状態は、信号線Ls2の断線や短絡の有無、計量機器Msの故障の有無などを意味する。システム状態が正常であれば(S3:Yes)、各計量機器Msから計量情報を取得する(S4)。
ここで、中位ネットNmを通してシステム状態および計量情報の取得要求があると(S5:Yes)、取得を要求してきた相手先(通常はエリアユニット3であるが、後述するように上位管理装置6の場合もある)にシステム状態と計量情報とをそれぞれ送信する(S6)。ステップS3においてシステム状態の異常が検出された場合(S3:No)には相手先に異常を通知する。
一方、中位ネットNmを通して情報の取得要求がなければ(S5:No)、ステップS2に戻る。ステップS2からステップS5の処理は、計量管理ユニット2の動作中には繰り返して行われる。
ところで、エリアユニット3は、上位管理装置6からグローバルグループ名とともに時刻情報を受け取ることによって、序列制御(タイムスケジュールによる制御)も行う機能も有している。序列制御においては、グローバルグループ名に時刻情報が付加されるから、上位管理装置6からの指示が、たとえば「12:00,G1,点灯」のようになる。
エリアユニット3は、序列制御の指示を上位管理装置6から受け取ると、指示内容を記憶部11に格納して、時計部14により計時されている現在時刻が指示された時刻(上述の例では、12:00)になるまで待ち、指示された時刻になると、グローバルグループ名G1を展開した照明制御ユニット1にローカルグループ名と制御内容とを送信する。図4の例では、管理番号が(照明−1)の照明制御ユニット1に対してローカルグループ名g1が送信され、管理番号が(照明−2)の照明制御ユニット1に対してローカルグループ名g3が送信される。
ここに、上述のように、序列制御の際にエリアユニット3が指定された時刻まで待ってからグローバルグループ名を展開する処理を行うと、エリアユニット3の記憶部11において序列制御のために比較的大きな容量を消費することになる。したがって、上位管理装置6からグローバルグループ名とともに時刻情報を受け取ったエリアユニット3が、グローバルグループ名をすぐにローカルグループ名に展開し、照明制御ユニット1に、ローカルグループ名と時刻情報とを送信するようにしてもよい。この場合、照明制御ユニット1に設けた時計部14により計時されている現在時刻が指示された時刻になると、制御内容に従って照明機器Ldを制御することになる。この処理を採用すれば、一括して制御する対象を限られた記憶容量で保持することができ、組込み機器程度の記憶容量の限られた装置で実現するのに好適なシステムとすることができる。
エリアユニット3において上述した序列制御を可能にしていることにより、上位管理装置6から序列制御の時刻を指定してグローバルグループ名と制御内容とを各エリアEのエリアユニット3に送信することで、管理領域Aの全体に配置した照明機器Ldの点灯・消灯を時間経過に伴って変化させることが可能になる。
序列制御においては、照明機器Ldを制御する時刻と制御内容とが指定されているから、上位管理装置6からエリアユニット3に一度だけタイムスケジュールを送信しておけば、以後はエリアユニット3がエリアE内の各照明制御ユニット1にローカルグループ名と制御内容とを順次送信することになり、上位管理装置6が接続されていなくともエリア間で同期をとる必要がないから、各エリアEが自律的に非同期で照明機器Ldを動作させることができる。
上述したように照明制御ユニット1と計量管理ユニット2と管理ユニット4とは、ハードウェア構成についてはエリアユニット3と同様であるが、記憶部11に格納したプログラムについてはエリアユニット3と異なっている。言い換えると、照明制御ユニット1と計量管理ユニット2とエリアユニット3とは、プログラムの変更のみで実現することができる。管理ユニット4および後述する連携ユニット8も同様である。
照明制御ユニット1と計量管理ユニット2とは、中位ネットNmと下位ネットNi1,Ni2との仲介を行うから、中位ネットNmで用いるアドレス(IPアドレスだけではなくBACnetでの識別情報)と、下位ネットNi1,Ni2で用いるアドレス(照明機器Ldあるいは計量機器Msを区別するアドレス)とが記憶部11に設定される。計量機器Msのアドレスは、RS−485規格のシリアル通信で用いる。
照明制御ユニット1では、照明機器Ldの点灯・消灯の状態を監視情報として獲得してエリアユニット3に送信する監視機能と、エリアユニット3から受信した制御情報を照明機器Ldの点灯・消灯の状態に反映させる制御機能とを有する。計量管理ユニット2は、計量監視対象の計量機器Msから計量情報を獲得してエリアユニット3に送信する監視機能を有している。
照明機器Ldの管理は常時は照明制御ユニット1が行い、計量機器Msの管理は常時は計量管理ユニット2が行う。したがって、エリアユニット3は照明機器Ldや計量機器Msに関する情報を常時は記憶する必要がなく、エリアユニット3では照明制御ユニット1および計量管理ユニット2との通信により取得した情報を一時的に記憶する程度の機能があればよい。言い換えると、組込み機器程度の少ないリソースでもエリアユニット3を容易に実現することができる。また、照明制御ユニット1と計量管理ユニット2とエリアユニット3とのハードウェア構成は同じであるから、照明制御ユニット1と計量管理ユニット2とエリアユニット3とで記憶部11の記憶容量は同じになるが、エリアユニット3は照明制御ユニット1と計量管理ユニット2から取得した情報を一時的に記憶するだけなので問題なく実現できる。
管理ユニット4は、エリアE内の照明制御ユニット1と計量管理ユニット2とエリアユニット3とについて中位ネットNmで用いるアドレスを記憶部11に記憶する。このアドレスは、管理ユニット4がBACnetプロトコルで生存確認パケットを送信することにより取得する。また、管理ユニット4は、記憶部11に記憶したアドレスを有する照明制御ユニット1および計量管理ユニット2の管理下にある下位ネットNi1,Ni2を構成する機器(照明機器Ld、計量機器Ms)の管理に必要な情報(識別のためのアドレスと機器の種類とを含む)を収集して記憶部11にバックアップ用として記憶する機能を備える。中位ネットNmでのアドレスの情報および下位ネットNi1,Ni2の機器の管理に必要な情報を「設定情報」と呼ぶ。したがって、管理ユニット4は設定情報のバックアップ機能を備える。
管理ユニット4は、設定情報のバックアップ機能のほか、警報情報などのシステム状態の履歴を記憶部11に格納するとともに上位管理装置6に通知するシステム状態通知機能と、取得した設定情報を上位管理装置6で閲覧可能にするウェブサービス機能とを備えている。つまり、管理ユニット4が保有する設定情報は上位管理装置6で可視化される。管理ユニット4におけるこれらの機能は記憶部11に格納されたプログラムを信号処理部10で実行することにより実現される。
管理ユニット4は、常時は、照明制御ユニット1と計量管理ユニット2とエリアユニット3とに対してそれぞれバックアップ用の情報の取得要求を繰り返して行っている。照明制御ユニット1と計量管理ユニット2とエリアユニット3とは、管理ユニット4からの情報の取得要求に対して前回の要求時との情報の変化を判断し、情報に変化がなければ取得要求に応答せず、変化が生じたときにのみ取得要求に対して情報を送信する。このような動作により、管理ユニット4では照明制御ユニット1と計量管理ユニット2とエリアユニット3との動作に関して最新の情報を記憶部11に記憶しておくことができる。
上述したように、上位ネットNsと中位ネットNmとの間にはルータ5が設けられている。このルータ5は、中位ネットNmにおいて用いる生存確認パケットのブロードキャストによる通信パケットがエリアEの外部に漏れるのを防止するエリア分離装置としての機能を有する。ただし、上位管理装置6とエリアユニット3との間はルータ5に妨げられることなく通信が可能になっている。
すなわち、エリアユニット3と上位管理装置6との間の通信にあたっては、エリアユニット3から上位管理装置6にHTTP(HyperText Transfer Protocol)による応答要求を発行し、上位管理装置6から応答要求に応答する通信を行う。エリアユニット3から上位管理装置6に送信する情報が存在する場合には、上位管理装置6への応答要求を発行する際にその情報を送信する。また、上位管理装置6からエリアユニット3に送信する情報が存在する場合には、エリアユニット3からのHTTPによる応答要求に返信する際に情報を送信する。この処理により、上位管理装置6とエリアユニット3との間ではルータ5に妨げられることなく通信が可能になる。
すなわち、エリアユニット3および管理ユニット4が、エリアE内の照明制御ユニット1と計量管理ユニット2と下位ネットNi1,Ni2の各機器(照明機器Ld、計量機器Ms)との管理を行うとともに設定情報を把握しているから、生存確認パケットのようにブロードキャストで送信するパケットはエリアE内にのみ到達すればよく、エリアE外にこの種の通信パケットが流出するのをルータ5により防止することができる。また、エリアE外に設けられた上位管理装置6とエリアユニット3とは通信を行うから、照明制御ユニット1および計量管理ユニット2と上位管理装置6との間ではエリアユニット3を介して情報の授受が可能になる。
上述したように、ルータ5がエリアEを区切るエリア分離装置として機能しているから、エリアEに含まれる照明機器Ldや計量機器Msの台数が増加した場合には、照明制御ユニット1と計量管理ユニット2とをそのまま用い、エリアユニット3と管理ユニット4とルータ5とを新たに設けるだけで、エリアEを分割することができる。したがって、照明機器Ldや計量機器Msの台数が増加した場合でもシステムの拡張を容易に行うことができる。
照明制御ユニット1および計量管理ユニット2は、エリアユニット3および管理ユニット4と同様に、下位ネットNi1,Ni2に接続されている機器(照明機器Ld、計量機器Ms)を管理(監視・制御)する情報を上位管理装置6で可視化するウェブサービス機能を備える。ただし、照明制御ユニット1および計量管理ユニット2では、常時はウェブサービス機能を停止させており、各エリアEを管理する情報は、エリアユニット3のウェブサービス機能によって上位管理装置6で利用可能にしてある。一方、中位ネットNmでの生存確認パケットに対して、エリアユニット3が応答しないときには、照明制御ユニット1と計量管理ユニット2とのウェブサービス機能が利用可能になる。
すなわち、上位管理装置6は、エリアEの管理(監視・制御)が必要になったときに、エリアユニット3が利用できないときには照明制御ユニット1あるいは計量管理ユニット2のウェブサービス機能を利用してエリアEの管理を行う。このように、常時は、上位管理装置6と照明制御ユニット1や計量管理ユニット2との間にエリアユニット3を介在させることによって、エリアE内の機器(照明機器Ld、計量機器Ms)をまとめて管理可能にしながらも、エリアユニット3が故障した場合のような異常時には、照明制御ユニット1や計量管理ユニット2に直接アクセスして機器(照明機器Ld、計量機器Ms)の管理を応急的に行うことを可能にしているから、機器(照明機器Ld、計量機器Ms)の動作を停止させることなく、エリアユニット3の修理あるいは交換を行うことが可能になる。
また、管理ユニット4の記憶部11にはバックアップ用の情報を記憶しているから、エリアユニット3の修理あるいは交換が終了した後には、管理ユニット4からバックアップ用の情報をエリアユニット3に転送することによって、エリアユニットを復旧させることが可能である。さらに、上述した構成では、下位ネットNi1,Ni2は自律的に動作しているから、中位ネットNmでの通信が不通になったり、上位ネットNsでの通信が不通になったとしても照明機器Ldや計量機器Msの動作は停止しない。また、エリアユニット3はエリアEを単位として通信を行っているから、いずれかのエリアユニット3と上位管理装置6との間で通信が不通になったとしても、他のエリアEに影響を及ぼすことがない。つまり、エリアEを単位としてメンテナンスを行うことができる。
(実施形態2)
実施形態1では、エリアEにおいて中位ネットNmと下位ネットNi1,Ni2とを仲介するユニットとして、照明制御ユニット1と計量管理ユニット2とを設けていたが、本実施形態は、図1に破線で示すように、照明制御ユニット1と計量管理ユニット2とに加えて連携ユニット8を設けている。照明制御ユニット1と計量管理ユニット2とは、エリアE内に複数台設けることができるが、連携ユニット8は、エリアE内に1台だけ設けることができる。連携ユニット8には、照明制御ユニット1と同様に、伝送装置CNと操作用端末器TU1と制御用端末器TU2とが接続可能である。
ただし、操作用端末器TU1としてスイッチSWではない入力を受け付ける入力端子を備えたものを用い、操作用端末器TU1に入力端子からの特定の入力があった場合に、エリアユニット3に対して他の照明制御ユニット1への制御要求を送信させる機能を有している。したがって、連携ユニット8に信号線Ls1を介して接続した操作用端末器TU1の入力端子に特定の入力があると、他の照明制御ユニットに制御要求を行って当該照明制御ユニット1の管理下にある照明機器Ldの点灯・消灯を制御することが可能になる。
たとえば、連携ユニット8に信号線Ls1を介して接続された操作用端末器TU1の入力端子にTVカメラによる撮影システムを接続しておき、撮影を開始することを特定の入力として照明制御ユニット1の管理下にある照明機器Ldを点灯させるようにすれば、撮影システムと照明機器Ldとを連動させることが可能になる。
連携ユニット8における上述の処理は照明制御ユニット1に組み込んでおくことも可能であるが、連携ユニット8を照明制御ユニット1とは独立して設けることにより、連携させるシステム数を多くとることが可能になり、照明制御ユニット1のみで連携動作を行う場合よりも高度な連携を行うことが可能になる。他の構成および動作は実施形態1と同様である。
(実施形態3)
実施形態1、2では、上位ネットNs、中位ネットNm、下位ネットNi1,Ni2の3階層のネットワークを構築しており、上位ネットNsと中位ネットNmとがルータ5を介して分離される構成を採用している。ただし、エリアEに含まれる機器(照明機器Ld、計量機器Ms)の台数が増加する場合にはエリアEを分割するのが望ましく、またエリアEの個数が増加した場合には複数のエリアEをまとめて管理するのが望ましい。エリアEを分割した場合に分割後のエリアEを最小単位とするならば、エリアEの個数が増加した場合と同等に扱うことができる。
そこで、以下では、管理領域が複数の「地区」に分割され、各地区に複数のエリアEが含まれている場合について説明する。また、地区自体が階層化されていてもよい。このように、機器管理システムを多階層のネットワークとして構築する場合、ルータ5を設ける位置は適宜に設定され、上位ネットNsでのトラフィックの増加を避けるために望ましくはエリアEごとにルータ5を設けることになるが、以下の説明ではルータ5についてはとくに考慮しない。
さらに、実施形態1において説明したように、エリアユニット3は、照明制御ユニット1と計量管理ユニット2との通信が可能であるとともに上位管理装置6との通信が可能であるが、照明制御ユニット1および計量管理ユニット2は通常は上位管理装置6とは直接に通信を行わないから、エリアユニット3は、論理的には照明制御ユニット1および計量管理ユニット2と上位管理装置6との間の中間ノードとして機能していることになる。そこで、多階層のネットワークを構築するにあたってはエリアユニット3をノードとして扱うことにする。
すなわち、図8に示すように、エリアユニット3に相当するエリア管理ノード23の下位に、照明制御ユニット1や計量管理ユニット2に相当する照明制御ノード21と電力監視ノード22とが接続され、エリア管理ノード23の上位には地区管理ノード24が設けられるものとする。地区管理ノード24は上位管理装置6と通信可能になっている。ここに、照明制御ノード21、電力監視ノード22、エリア管理ノード23、地区管理ノード24、上位管理装置6は、通信のための伝送路を共有しており、伝送路としては、たとえばEthernet(登録商標)規格に準じたものを用いる。
上述のように伝送路を共有しているから、各ノード21〜24の階層は論理的に規定される。階層を論理的に規定するとは、各ノード21〜24が通信可能な相手が制限されていることを意味する。標準的な構成としては、照明制御ノード21および電力監視ノード22はエリア管理ノード23と通信し、エリア管理ノード23は地区管理ノード24と通信し、上位管理装置6は地区管理ノード24とのみ通信を行う構成を意味する。ただし、必要に応じて地区管理ノード24が照明制御ノード21および電力監視ノード22と直接通信することや、上位側の装置と下位側の装置との間で中間のノード23〜24を通過する通信も可能になっている。
なお、本実施形態では、信号線Ls1が接続される伝送装置CNに相当する照明制御末端装置31を照明制御ノード21の下位に接続し、電力管理ノード22の下位には信号線Ls2に接続される計量機器Msとの仲介を行う電力監視末端装置32を接続している。照明制御末端装置31は、グループ制御やパターン制御に用いる制御定義テーブルの情報を保持する。すなわち、図1に示した構成例では、伝送装置CNを接続している信号線Ls1に照明制御ユニット1を接続しているが、本実施形態では、伝送装置CNに相当する照明制御末端装置31に照明制御ノード21を接続する構成を採用している。同様に、信号線Ls2と電力監視ノード22との間に介在する電力監視末端装置32により、計量機器Msから電流や電力量を取得し、また定期的(10分毎、1日毎など)に計測情報の履歴を蓄積することも可能になっている。
ところで、エリアユニット3の通信処理部12a〜12dと通信ポート13a〜13dとが行う通信の内容には、制御情報、計量情報、監視情報のほか、設定情報がある。エリアユニット3は、これらの情報を上位側と下位側との間で通過させたり、上位側と下位側との間で情報を加工して伝送したりする機能を有している。各ノード21〜24は、図3に示したエリアユニット3と同様の構成であるが、本実施形態ではシステムの階層化のための機能を明確化するために、ノード21〜24の構成を図9のように書き換える。
すなわち、各ノード21〜24においては、制御情報、計量情報、監視情報を上位側あるいは下位側に通信する管理用上位通信部15および管理用下位通信部16と、設定情報を上位側あるいは下位側に通信する設定用上位通信部17および設定用下位通信部18とを有していると言える。さらに、ユーザインターフェイスとなる操作表示装置(図示せず)を接続するための利用者用通信部19も備える。なお、図9では時計部14は省略している。
操作表示装置は、利用者が下位側に管理あるいは設定を要求するための操作を行ったり、記憶部11に記憶している情報を確認する表示を行ったりする。すなわち、記憶部11に格納されている動作用の設定情報や蓄積しているデータの確認を行ったり、下位側への制御要求、状態収集要求、設定情報の参照要求、設定情報の設定要求などを行う。なお、記憶部11が格納する情報には、信号処理部10を動作させるためのシステムプログラムのほか、動作用の設定情報(通信用、スケジュール、制御グループ、集計用情報、閾値、解析用パラメータなど)、下位側から取得した情報(最新現在値や履歴)が含まれる。
操作表示装置としては、液晶表示器を備えた専用装置のほかパーソナルコンピュータなどを用いることが可能であり、利用者用通信部19を介してノード21〜24に接続するほか、利用者用通信部19とともにノード21〜24に内蔵することも可能である。ノード21〜24に内蔵する場合には、液晶表示器とスイッチとを組み合わせた構成、タッチパネルを用いた構成を採用することができる。また、利用者用通信部19をサーバとして機能させるとともに操作表示装置にブラウザ機能を設ければ、ウェブページ上で下位側の管理や設定が可能になり、かつまた、様々な形態の操作表示装置を用いることが可能になり、汎用性が高くなる。
管理用上位通信部15は、上位側のノード21〜24の管理用下位通信部16と通信し、上位側から制御要求を受信する機能と、上位側へ状態あるいは状態変化を送信する機能とを備える。制御要求は、たとえば下位側に設けた照明機器Ldに対する個別制御、グループ制御、パターン制御などの要求になる。また、上位側に送信する状態としては、下位側の照明機器Ldの動作状態や下位側の計量機器Msから得た計測情報(瞬時値や積算値)なを意味し、上位側に送信する状態変化としては、下位側の照明機器Ldの点灯・消灯の変化や下位側の計量機器Msで計測した計測情報と適宜の閾値との大小関係の変化などを意味する。閾値は、たとえば異常の有無の判断に用いる。
一方、管理用下位通信部16は、下位側のノード21〜24の管理用上位通信部15と通信し、管理用上位通信部15とは逆に下位側に制御要求を送信する機能と、下位側から状態あるいは状態変化を受信する機能とを備える。
設定用上位通信部17は、上位側のノード21〜24の設定用下位通信部18と通信し、上位側から当該ノード21〜24の動作用の設定情報を受信して記憶部11に格納させる機能と、設定情報の参照要求に対して記憶部11から読み出された設定情報を上位側に送信する機能とを備える。動作用の設定情報には、たとえば、スケジュール制御用の情報や、グループ制御やパターン制御のための制御定義テーブルの情報や、下位側から得た情報を収集し集計するためのパラメータを含む。
一方、設定用下位通信部18は、下位側の動作用の設定情報を送信する機能と、設定情報の参照要求に対して下位側のノード21〜24の記憶部11から読み出した設定情報を受信する機能とを備える。
なお、ノード21〜24間の通信において、管理用上位通信部15と管理用下位通信部16との通信や設定用上位通信部17と設定用下位通信部18との通信に際しては、上位通信部15、17をサーバとし下位通信部16、18をクライアントとしてクライアント・サーバ型のシステムを構成している。プロトコルには、SOAP(Simple Ovject Access Protocol)、TCP(Transmission Control Protocol)、UDP(User Datagram Protocol)、BACnet(A Data Communication Protocol for Building Automation and Control Networks)プロトコル、FTP(File Transfer Protocol)などを用いることができる。また、上位側をサーバとし下位側をクライアントとするほか、上位側と下位側とが相互にサーバとクライアントとなるようにしてもよい。
利用者用通信部19が操作表示装置との間で行う通信のプロトコルにはHTTPを用いる。信号処理部10は、利用者用通信部19からコンテンツを要求されると、記憶部11に格納されているコンテンツ生成用のデータや記憶部11に蓄積しているデータを用いてコンテンツを生成し、利用者用通信部19を通して操作表示装置に返信する。
各ノード21〜24を構成する信号処理部10では、少なくとも以下の処理を行う。管理用上位通信部15において上位側から制御要求を受信した場合には、信号処理部10では、受信した制御要求を管理用下位通信部16から下位側に送信するか、記憶部11に格納されたデータを受信した制御要求に応じて取得し当該データを含む制御要求を管理用下位通信部16から下位側に1回または複数回繰り返して送信する。また、管理用上位通信部15において上位側から情報の取得要求を受信すると、信号処理部10では、受信した取得要求を管理用下位通信部16から下位側に送信するとともに下位側から受信した情報を管理用上位通信部15から上位側に送信(返信)するか、記憶部11に格納されたデータを受信した取得要求に応じて取得し当該データを管理用上位通信部15から上位側に送信(返信)する。
設定用上位通信部17において上位側から設定要求を受信した場合には、信号処理部10では、受信した設定要求に含まれる設定情報を記憶部11に格納するか、受信した設定要求に含まれる設定情報を設定用下位通信部18から下位側に送信する。また、設定用上位通信部17において当該ノード21〜24の記憶部11に格納されている設定情報の取得要求を受信すると、信号処理部10では、受信した取得要求を設定用下位通信部18から下位側に送信するとともに下位側から受信した設定情報を設定用上位通信部17から上位側に送信(返信)するか、記憶部11に格納された設定情報を取得して設定用上位通信部17から上位側に送信(返信)する。
信号処理部10では、上述の処理のほか、管理用下位通信部16から下位側に制御要求を送信する機能、管理用下位通信部16から下位側に情報の取得要求を送信するとともに下位側からの応答(返信)を受信し下位側から取得した情報を管理用上位通信部15から上位側に送信する機能、管理用下位通信部16から情報の取得要求を送信するとともに下位側からの応答(返信)を受信し下位側から取得した情報を記憶部11に格納する機能、記憶部11に格納した情報を取得して管理用上位通信部15から送信する機能、記憶部11に格納した情報を収集して集計・加工・分析を行い記憶部11に再び格納する機能を備える。
上述した構成はノード21〜24に関するものであるが、照明制御末端装置31および電力監視末端装置32は、基本的には、ノード21〜24と同様の構成である。図10に示すように、図9に示す構成と類似しているが、管理用下位通信部16および設定用下位通信部18に代えて入力装置33、出力装置34、機器用通信部35を適数個備える。利用者用通信部19は省略することが可能である。
入力装置33および出力装置34は、オンオフ信号やアナログ信号を入力あるいは出力する装置であり、通信を行うことなく機器を直接接続することができる。また、機器用通信部35は、信号線Ls1,Ls2を接続することにより機器との通信を可能にする。機器用通信部35は機器に応じて適宜の仕様のものを用いる。たとえば、集中制御型の機器に対応してポーリング方式の通信を行う構成としたり、分散制御型の機器に対応してコンテンション方式の通信を行う構成としたりすることができる。あるいはまた、DX512のように制御指令の送信のみを行う構成を採用することもできる。
図8に示す構成例では、照明制御ノード21は、下位側に接続した照明制御末端機器31と通信可能であり、操作表示装置を用いてグループ制御やパターン制御の設定が可能になっている。また、あらかじめ設定したスケジュールを利用して照明制御末端機器31に制御の指示を行う機能も備える。また、電力監視ノード22は、下位側に接続した電力監視末端機器32と通信可能であり、計量機器Msで計測した計測情報を蓄積したり、あらかじめ設定したグループ情報を利用して、収集したデータをグループごとに集計(合算)することも可能である。データを集計する場合も定期的に集計値を求めるようにしてもよい。電力監視末端装置32に蓄積されたデータは、操作表示装置により参照することができる。
エリア管理ノード23は、下位側の複数の照明制御ノード21および電力監視ノード22と通信でき、照明制御状態や計測データの収集が可能になっている。また、あらかじめ設定したシーン(複数の照明制御ノード21に対してそれぞれパターン制御を指示する)を操作表示装置から指示することも可能になっている。さらに、下位側の電力監視ノード22をグループ化することにより、電力監視ノード22から収集したデータをさらにグループごとに集計(合算)することも可能になっている。この構成では、集計したデータ(計測情報)があらかじめ設定した閾値を超える場合に、当該グループについてあらかじめ設定してある省エネ用のシーンを選択するように下位側の照明制御ノード21に指示するようにしてもよい。
地区管理ノード24は、下位側の複数台のエリア管理ノード23と通信可能である。地区管理ノード24は、基本的には、上位管理装置6とエリア管理ノード23との間で通信を仲介する機能を有し、また、照明制御ノード21、電力監視ノード22、エリア管理ノード23では実現されていない暗号化通信を管理用上位通信部15、設定用上位通信部17、利用者用通信部19の通信において実現することが可能になっている。地区管理ノード24では、エリア管理ノード23と同様に、下位側の照明機器Ldに関してグループ化を行うが、計量機器Msで計測した計測情報の集計は行わない。
以下では、通信の事例について説明する。照明制御末端機器31を用いた照明機器Ldの制御に関しては、実施形態1において説明したように、個別制御と一括制御とがあり、操作用端末器TU1のスイッチSWを操作(モメンタリ型の押釦スイッチを押操作)したことを信号線Ls1を通した通信により照明制御末端装置31が取得すると、照明制御末端装置31に設定されたテーブル(一括制御の場合には制御定義テーブル)を参照し、制御対象となる照明機器Ldを接続した制御用端末器TU2に対して信号線Ls1を通して制御を指示する。個別制御の場合にはスイッチSWと照明機器Ldとが一対一の関係であるが、一括制御の場合には制御定義テーブルによりスイッチSWに対応する複数台の照明機器Ldに展開され、各照明機器Ldを接続した制御用端末器TU2に対して個々に制御が指示される。
一方、電力監視末端機器32では、信号線Ls2を通して各計量機器Msから計測情報を受信して蓄積する。なお、計量機器Msが計測情報を電力監視末端装置32に対して自発的に送信する構成と、電力監視末端装置32が各計量機器Msに順にアクセスすることにより計測情報を取得する構成とのどちらを採用してもよい。
ノード21〜24を介して行う通信に用いるパケットは、基本的には、図11に示すフォーマットを有している。すなわち、「送信元ID、送信先ID、コマンド、コマンドデータ1、コマンドデータ2、……、コマンドデータn」の形式になっている。ここに、IDは識別情報であって、各ノード21〜24を識別する体系としてある。下位システムの親ノードとなる各ノード21〜24には、それぞれ下位システムのノード21〜24のIDとIPアドレスとの対応表が格納されており、また、下位システムの各ノード21〜24は親ノードのIDとIPアドレスとが格納されている。したがって、送信先IDから送付すべきIPアドレスを求めることが可能となる。
送信先IDは、通信経路を示すために複数個のIDを含めることができる。各IDは適宜の区切り符号で区切ることになる。ここでは、システムがA,B,C,Dの4階層であって、各階層ごとに1個または複数個のノードを含むように構成されているものとし、ノードのIDが、階層を示すアルファベットの符合(A〜D)と各階層内でノードを区別する数値(1,2,……)とをハイフンで結合する形で表されているものとする。
送信元IDがA−1であって、送信先IDがB−1であれば、1階層下への通信であるから通信経路を示す必要はないが、送信元IDがA−1であって、最終的な送信先IDがD−1であるとすれば、3階層下への通信になるから通信経路を示す必要がある。
通信経路を示す方法は2種類用意されている。すなわち、隣接する階層のノードを送信先IDに指定し、コマンドデータについて通信経路を示す複数のIDを含める方法と、送信先IDに通信経路を示す複数個のIDを含める方法とがある。前者の方法では、隣接する階層のノード21〜24ではコマンドデータに含まれるIDを読み込んで次の階層のノードを送信先に指定するとともに、送信先に指定したIDをコマンドデータから削除するように情報を加工して通信を行う。また、後者の方法では、送信先IDが複数個のIDを含んでいると先頭のIDを持つノード21〜24を送信先とし、受信側では送信先IDに複数個のIDが含まれていると、先頭のIDを削除するように情報を加工した後に先頭のIDを持つノード21〜24を送信先とする。
コマンドには、「オン制御」「スルーオン制御」「イベント発行」「スルーイベント発行」「サービス問い合わせ」「構成問い合わせ」「肯定応答」「否定応答」などがある。オン制御は照明機器Ldをオンにすることを意味し、イベント発行はコマンドデータに含めるイベントを送信することを意味する。オン制御やイベント発行では、スイッチSWのアドレスを管理点としてコマンドデータに含める。また、スルーオン制御やスルーイベント発行は、通信経路を指定した場合に中間のノード21〜24を通過して最終の送信先IDのノード21〜24にオン制御やイベント発行を通知することを意味する。サービス問い合わせはサービスの一覧を要求することを意味し、構成問い合わせは構成の一覧を要求することを意味する。また、肯定応答や否定応答は、通信受理・不受理の返信であり、否定応答の場合には否定の理由(コード化されている)をコマンドデータとして付加する。
オン制御とスルーオン制御とを例として、通信経路を示す動作を説明する。どちらの例も、ノードA−1からノードD−1への送信を行い、ノードD−1に接続されたアドレス2−4のスイッチSWで制御される照明機器Ldを制御する場合を例とする。また、ノードA−1からB−1→C−1を通り、ノードD−1に至る経路を通信経路に指定する。ここに、操作用端末器TU1は最大4回路のスイッチSWが接続可能であるものとし、制御用端末器TU2は最大4回路の照明機器Ldが接続可能であるものとする。スイッチSWや照明機器Ldのアドレスとは、操作用端末器TU1あるいは制御用端末器TUのアドレスとスイッチSWあるいは照明機器Ldの回路を区別する回路番号とをハイフンで結合した形で表される。たとえば、アドレスが「2」である操作用端末器TU1の回路番号が「4」であるスイッチSWのアドレスを「2−4」とする。
コマンドがオン制御の場合には、送信先IDにより隣接するノードB−1を指定し、通信経路を示す複数のノードのID(C−1、D−1)と、最終的な制御対象である照明機器Ldに対応付けたスイッチSWのアドレス2−4とをコマンドデータに含める。ノードB−1がこのパケットを受信すると、コマンドデータに含まれるC−1を送信先IDとしコマンドデータからC−1を削除する。つまり、ノードB−1はノードC−1を送信先とするパケットを送信する。ノードC−1はこのパケットを受信すると、送信先IDをD−1としコマンドデータからD−1を削除するから、ノードD−1にパケットが送信され、ノードD−1ではアドレスが2−4であるスイッチSWを操作したときと同様の動作で照明機器Ldを制御する。
一方、コマンドがスルーオン制御の場合には、送信先IDをB−1:C−1:D−1と記述し、コマンドデータには管理点であるアドレス2−4のみを含める。このパケットは送信先IDの先頭に記述されたノードB−1に受信され、ノードB−1では送信先IDからB−1を削除し送信先IDをC−1:D−1としたパケットを送信する。このパケットは送信先IDの先頭に記述されたノードC−1に受信される。この処理を繰り返すことにより、コマンドデータに管理点としてのアドレス2−4を含むパケットがノードD−1に到達し、ノードD−1では送信先IDから先頭のIDを削除すると送信先がなくなるから、アドレスが2−4であるスイッチSWを操作したときと同様の動作で照明機器Ldを制御する。
オン制御の場合とスルーオン制御の場合とでは、いずれもノード21〜24を逆順にたどることによって制御結果を返信する。ただし、オン制御では返信する経路に含まれる各ノード21〜24において管理点の状態を記憶し、スルーオン制御では中間のノード21〜24では管理点の状態は記憶せずに通過させるのみとする。したがって、スルーオン制御では、送信元のノードのみが管理点の情報を保持することになり、中間のノード21〜24におけるハードウェア資源(信号処理部10を構成するCPUの能力や記憶部11を構成するメモリの容量)の軽減につながる。一方、オン制御の場合は、下位側のノード21〜24に問い合わせることなく、自身の記憶部11に格納している状態で応答することが可能であるという利点を有している。したがって、状況に応じてオン制御とオンスルー制御とのいずれかを適宜に採用するのが望ましい。
次に、コマンドがイベント発行である場合を例として説明する。ここでは、ノードD−1に接続された照明機器Ldの動作状態が変化したことをイベントとして最上位のノードA−1に通知する例で説明する。オン制御では上位のノードA−1から下位のノードD−1に向かってパケットを送信していたのに対して、イベント発行では下位のノードD−1から上位のノードA−1に向かってパケットを送信する。
ここで、最下位のノードD−1から隣接する上位の階層のノードC−1にパケットを送信したときに、ノードC−1では当該パケットを通過させるか否かをイベントの種類によって判断し、あらかじめ指定した特定のイベントに関するパケットについては、次の上位階層のノードB−1に通過させるか阻止する。つまり、ノードC−1において上位階層のノードB−1に送信するか否かを決めるフィルタリングを行う。ノードC−1において通過させるか阻止するイベントは、操作表示装置を用いて指定することができる。
また、コマンドがサービス問い合わせや構成問い合わせである場合には、上位側のノード21〜24から下位側のノード21〜24にパケットが送信され、この場合も中間のノード21〜24において適宜にパケットの通過あるいは阻止を行う。また、サービスの問い合わせに対して中間のノード21〜24においてサービスを代行するようにしてもよい。
上述のように、中間のノード21〜24においてパケットのフィルタリング(通過または阻止)を行うことにより、一部のノード21〜24ではフィルタリングを行わない場合よりも処理するパケット数を低減させることができ、結果的に処理負荷を軽減することができる。たとえば、サービス問い合わせのパケットについて、通信経路がノードA−1、B−1、C−1、D−1であるときに、当該のパケットをノードC−1においてフィルタリングしてノードD−1に到達しないようにした場合に、ノードD−1の管理下にある個別の機器に関するサービスは提供されないが(たとえば、個々の計量機器Msの計測情報を得ることはできないが)、ノードC−1により下位側のノードD−1、D−2……をまとめたサービスの提供を受けることができる(たとえば、集計した計測情報を得ることができる)。
(実施形態4)
実施形態3では、ノード21〜24が1つのルート(根)を持つツリー状のシステムを構築した例を示したが、図8に破線で示しているように、各ノード21〜23や末端機器31,32と個々に通信する機器管理ノード25を別に設けてもよい。機器管理ノード25は、個々に通信するノード21〜23や末端機器31,32の動作状態や通信状態を検知することができ、異常が発生したときにはその履歴を保持することができる。また、下位機器の故障に備えて設定データを定期的にバックアップすることができる。すなわち、機器管理ノード25は、実施形態1における管理ユニット4に相当する機能を有している。
なお、図示例では機器管理ノード25を地区管理ノード24とは接続していないが、機器管理ノード25を地区管理ノード24の下位側に接続してもよい。また、複数台の地区管理ノード24を設ける場合に、上位管理装置6の下位に地区管理ノード24とともに機器管理ノード25を設けるようにしてもよい。システムの最上位となる上位管理装置6には、管理用上位通信部15および設定用上位通信部17は不要である。他の構成および動作は実施形態3と同様である。
実施形態1、2を示すブロック図である。 同上における管理領域とエリアとの関係を示す図である。 同上に用いるユニットの構成例を示すブロック図である。 同上に用いる制御定義テーブルを示す図である。 同上に用いるエリアユニットの動作説明図である。 同上に用いる照明制御ユニットの動作説明図である。 同上に用いる計量管理ユニットの動作説明図である。 実施形態3、4を示すブロック図である。 同上に用いるノードのブロック図である。 同上に用いる末端装置のブロック図である。 同上に用いる通信パケットのフォーマットを示す図である。
符号の説明
1 照明制御ユニット
2 計量管理ユニット
3 エリアユニット
4 管理ユニット
5 ルータ(エリア分離装置)
6 上位管理装置
6a センターサーバ
6b 管理用コンピュータ
7 NTPサーバ
8 連携ユニット
10 信号処理部
11 記憶部
15 管理用上位通信部
16 管理用下位通信部
17 設定用上位通信部
18 設定用下位通信部
19 利用者用通信部
21 照明制御ノード
22 電力監視ノード
23 エリア管理ノード
24 地区管理ノード
25 機器管理ノード
31 照明制御末端装置
32 電力監視末端装置
A 管理領域
E エリア
E1〜E8 エリア
Ld 照明機器
Ls1 信号線
Ls2 信号線
Ms 計量機器
Ni1,Ni2 下位ネット
Nm 中位ネット
Ns 上位ネット

Claims (9)

  1. 通信ネットワークを用いることにより所定の管理領域に配置された複数台の機器の監視と制御との少なくとも一方を行う機器管理システムであって、機器が接続される複数台の末端装置と、通信のための伝送路を共有し階層が論理的に規定された複数のノードとを含み、ノードには、管理領域を分割した小領域であるエリアごとに設けられ下位の通信ネットワークを構築する末端装置が接続されるローカル管理装置と、エリアごとに設けられエリア内のローカル管理装置との通信によりエリア内の情報を収集するエリアユニットとがあり、各ノードは、通信ネットワークにおいて論理的に上位側であるノードと通信する上位通信部と、通信ネットワークにおいて論理的に下位側であるノードと通信する下位通信部と、機器の監視と制御との少なくとも一方に用いる管理情報を保持する記憶部とを備え、上位通信部は管理情報を上位側であるノードとの間で通信する管理用上位通信部を含み、下位通信部は管理情報を下位側であるノードとの間で通信する管理用下位通信部を含み、伝送路には、上位管理装置を備える上位の通信ネットワークと各エリアに設けられたエリアユニットとの間に介在しエリア内でのローカル管理装置とエリアユニットとの間の通信パケットが上位の通信ネットワークに流出するのを抑止するエリア分離装置を備え、エリアユニットはエリア分離装置を介して上位管理装置と通信可能であることを特徴とする機器管理システム。
  2. 前記ノードは、前記記憶部の内容の参照および設定が可能な操作表示装置が接続される利用者用通信部とを備えることを特徴とする請求項1記載の機器管理システム。
  3. 前記上位通信部は前記記憶部に設定する情報を上位側であるノードから受信する設定用上位通信部を含み、前記下位通信部は設定用上位通信部を通して受信した情報の少なくとも一部を下位側であるノードに送信する設定用下位通信部を含むことを特徴とする請求項1または請求項2記載の機器管理システム。
  4. 前記管理用上位通信部および前記管理用下位通信部において用いる通信プロトコルと、前記利用者用通信部において用いる通信プロトコルと、前記設定用上位通信部および前記設定用下位通信部において用いる通信プロトコルとの少なくとも1つは、各ノードについて共通であることを特徴とする請求項3記載の機器管理システム。
  5. 前記ノードはCPUを備える信号処理部を有し、各ノードの信号処理部は同じプログラムを実行可能であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の機器管理システム。
  6. 前記ノードのうち異なる階層のノード間で情報を伝送する際に送信元のノードと送信先のノードとの間に介在するノードが存在する場合において、当該ノードは、情報の通過を指示するコマンドを含むパケットを受信したときには前記記憶部に情報を保持することなく通過させることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の機器管理システム。
  7. 前記ノードは、前記下位通信部において前記通信ネットワークの下位側のノードから特定のコマンドを含むパケットを受信したときにのみ、前記上位通信部を通して通信ネットワークの上位側のノードに情報を送信することを特徴とする請求項6記載の機器管理システム。
  8. 前記上位管理装置は、各エリアにおける複数台の前記機器を一括して制御する制御内容を前記エリアユニットに送信する機能を有し、エリアユニットは、上位管理装置から一括制御の指示があると制御対象の機器を管理する前記ローカル管理装置を指定して制御内容を送信する機能を有し、ローカル管理装置は、エリアユニットから一括制御の指示があると機器を指定して制御内容に従う機器の制御を指示することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の機器管理システム。
  9. 前記エリア内において前記ローカル管理装置の管理下である前記機器を制御するにあたり、機器を制御する時刻と当該時刻における制御内容とを指定することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の機器管理システム。
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