JP5319514B2 - テープディスペンサ - Google Patents

Description

本発明はテープディスペンサに関する。具体的には、本発明は、テープディスペンサ上のカバーの移動に対して移動するマンドレルを含むテープディスペンサに関する。

テープディスペンサは、使い捨て型又は再利用可能型でユーザに提供することができる。使い捨て型では、典型的には、ユーザは、使用済みのテープロールを新しいテープロールに取り換えるために、マンドレルにアクセスすることはない。それ故、テープが使い切られると、テープディスペンサ全体が廃棄される。

再利用可能型のテープディスペンサの場合、ユーザは使用済みのテープロールを新しいテープロールに取り換えることができる。ユーザは、通常は単にテープフィルムの支持芯である、使用済みロールの残された部分を取り外し、その部分だけを廃棄することができる。次いで、ユーザは、テープディスペンサのマンドレル上の、通常、テープフィルムのための新しい支持芯を含むテープロールのみを取り換える。

特に郵送及び包装用テープディスペンサにおけるテープロールの取り換えは、複雑且つ困難な作業である場合が多い。ユーザは、テープロールを支持するマンドレル上のスピンドルにアクセスし、新しいロールを挿入し、ディスペンサの吐出端部に使用できる状態のテープの端部を有するために、ディスペンサを通してテープフィルムを供給しなければならない。ディスペンサが比較的小さな場合、これらの各作業をテープディスペンサの比較的小さな領域内で遂行するのは困難である場合がある。領域がより大きくなれば、より大きなテープディスペンサへのアクセスがより可能になるため、ディスペンサの大きさの増大により、典型的には、再装填はより容易になる。しかしながら、テープディスペンサが大きくなれば、典型的には、より重く、より多くの保管スペースを占めるようになる。

再装填中のマンドレルへのアクセスを改善することを可能にする、切断機構を含むテープディスペンサを開示する。一実施形態では、テープディスペンサは、基部、カバー、並びに該基部及びカバー内に配置されるマンドレルを含む。カバーは、基部と堅固に係合することができる。基部、カバー及びマンドレルは、枢軸点に沿って連結される。カバーは、マンドレルを開放装填位置に移動させる。

別の実施形態では、テープディスペンサは切断機構を含み、さらに基部、該基部と係合することができるカバー、該カバーが該基部と係合する際テープを吐出する端部、並びに該基部及びカバー内に配置され、テープロール及び後面板を支持するスピンドルを含むマンドレルを含む。基部、カバー及びマンドレルは、テープ吐出端部の遠位の枢軸点に沿って連結される。カバーがマンドレルの後面板に接触する際、カバーはマンドレルを開放装填位置に移動させる。

別の実施形態では、テープディスペンサは筐体及びマンドレルを含む。筐体は、底面並びにさらに係止開口部及びハンドルを含む２つの突出側壁を有する基部、上面並びにさらに切断機構及び該係止開口部と係合することができる係止突出部を含む２つの突出側壁を有するカバー、カバー及び基部が係合する際、切断機構に隣接するテープ吐出端部、とを含む。マンドレルは筐体内に配置され、テープロール及び後面板を支持するためのスピンドルを含む。基部、カバー及びマンドレルは、テープ吐出端部に対向する枢軸点に沿って連結する。カバーはマンドレルの後面板に接触し、マンドレルを閉鎖、分配位置及び開放装填位置の間を移動させる。

図１は、本発明のテープディスペンサ１００の斜視図である。図２は、使用中の図１のテープディスペンサの側面図である。図３は、開放位置の図１のテープディスペンサの側面図である。

テープディスペンサ１００は、基部１２０、カバー１３０及びマンドレル１４０（図３及び４を参照のこと）を含む。図１の実施形態に示すように、基部１２０及びカバー１３０は筐体１１０を形成し、その筐体１１０内にマンドレル１４０を収容する。

図１に図示するように、テープディスペンサ１００の筐体１１０は閉鎖位置にある。筐体１１０は、テープ吐出端部１１２及び枢軸端部１１４を含む。テープ吐出端部１１２は、テープが筐体１１０に存在し、テープディスペンサ１００の端部であり、図２に示すように、表面への適用のために利用可能である。枢軸端部１１４は、テープ吐出端部１１２の遠位にあり、以下に詳細に論じるように、基部１２０、カバー１３０及びマンドレル１４０が互いに連結するテープディスペンサ１００の端部である。

基部１２０は、下面１２２及び該下面１２２から突出する下側壁１２３を含み、筐体１１０の一部を形成する。図示した実施形態では、テープ吐出端部１１２に近接する各下側壁１２３は係止開口部１２４を含む。２つの係止開口部１２４が図示されているが、含まれる係止開口部は１つだけ、又は２つを超えてもよいことが理解されよう。

カバー１３０は、上面１３２及び該上面１３２から突出する上側壁１３３を含み、筐体１１０の一部を形成する。一般に、筐体の上面１３２は、へこみ又はくぼみのない滑らかな弧状形状である。しかしながら、テープディスペンサ１００は、カバー上に拭い面１３４を含んでよい。拭い面１３４は、テープディスペンサ１００上に表面を提供する平坦な表面であり、摩擦を起こし、テープと、テープが付着される表面との間を確実にするのに役立つ。拭い面１３４は、箱を閉じる及びテープと箱の垂直面との間を接触させるのに特に好適である。

切断機構１３５は、カバー１３０のテープ吐出端部１１２に位置する。切断機構１３５は、典型的には、金属又はプラスチックであってよい刃である。しかしながら、他の好適な切断機構１３５も本発明の範囲内である。側壁突出部１３９は、切断機構１３５の各側上のカバー１３０の吐出端部１１２に位置し、切断機構１３５が、テープ２００が付着している表面と接触するのを防ぐ。図２の側面図に見られるように、側壁突出部１３９は切断機構１３５を視界から完全に覆う。

図示した実施形態には、係止突出部１３６が含まれ、テープ吐出端部１１２に近接する各上側壁１３３から延在する。係止突出部１３６は、図１に図示したように、カバー１３０が閉鎖位置にある場合、係止突出部１３６が係止開口部１２４に入り、係止開口部１２４と係合し、カバー１３０が基部１２０から解除されるのを防ぐように、基部１２０の係止開口部１２４と整列する。

テープディスペンサ１００を開放し、係止突出部１３６を係止開口部１２４との係合から解放するために、図３に図示したように、係止開口部１２４を通る係止突出部１３６を圧迫し、分離し、カバー１３０を開放させる。図示したように、各係止突出部１３６に対して係止開口部１２４が１つ存在する。任意の数の係止開口部１２４と係止突出部１３６との対を含んでよい。さらに、他の型の係止機構も本発明の範囲内である。

マンドレル１４０は、図１及び２に図示したように、基部１２０及びカバー１３０内に収容される。図３に図示したようにテープディスペンサ１００が開放位置にある場合、マンドレル１４０は接近可能である。マンドレル１４０は、テープロールを支持するスピンドル１４２を含み、これはマンドレル１４０を見え易くするために図示していない。スピンドル１４２上には、少なくとも３つの起立リブ１４９が存在する。起立リブ１４９は、テープがテープディスペンサ１００から引き出された際、テープ芯上に抵抗（回転抵抗）を発生させるように、テープロール芯（図示せず）の内部に非常に小さな締まりばめを作製する大きさである。締まりの程度は、具体的には、引き出されたテープの全長をピンと張り、テープ２００の適用及び切断が容易になるよう設計される。

テープ吐出端部１１２付近では、基部１２０及びカバー１３０が閉鎖位置にある場合、マンドレル１４０は、分配されるテープに隣接して進むガイド１４４を含む。拭い隆起部１４４はマンドレル１４０上に含まれ、図２で可視であり、分配されたテープが切断機構１３５で切断される前に、分配されたテープが表面に対してしっかりと押し付けられることを可能にする。

図４は、図３の開放したテープディスペンサ１００の分解側面図である。基部１２０は、枢軸端部１１４に枢軸突出部１２６を含む。枢軸突出部１２６は、それを通る基部枢軸開口部１２７を含む。カバー１３０は、カバー枢軸開口部１３８を含み、マンドレル１４０はマンドレル枢軸開口部１４８を含む。枢軸ピン１５２は基部枢軸開口部１２７、カバー枢軸開口部１３８及びマンドレル枢軸開口部１４８を通り、基部１２０、カバー１３０及びマンドレル１４０を単一枢軸点で連結する。図３及び４に図示した実施形態は、ピン１５２が、基部１２０、カバー１３０及びマンドレル１４０を通って、単一枢軸点として連結するために、ピン１５２がこれらの各部品を通過する開口部を含むが、基部１２０、カバー１３０及びマンドレル１４０が単一枢軸点で互いに連結されるのであれば、他の種類の連結も可能である。

図４、５及び６に見られるように、カバーは枢軸端部１１４及びカバー枢軸開口部１３８に隣接する押板１３７を含む。また図４、５及び６に見られるように、マンドレル１４０は、枢軸端部１１４及びマンドレル枢軸開口部１４８に隣接する後面板１４６を含む。図３及び４に図示したように、カバー１３０が開放位置に回転する場合、カバー１３０上の押板１３７はマンドレル１４０の後面板１４６に接触し、マンドレル１４０を押し付け、図３に図示したように開放位置にとどまらせる。

図５及び６は、カバー１３０の押板１３７とマンドレル１４０の後面板１４６との相互作用の背面図を示す。図５では、テープディスペンサ１００の筐体１１０は、図１に図示したように閉鎖位置にある。閉鎖位置では、押板１３７は後面板１４６と直接接触しない。しかしながら、テープディスペンサ１００の筐体１１０の開放時、図６に図示したように、押板１３７は後面板１４６と直接接触する。図３に図示したように、カバー１３０の開放位置への移動は、直接マンドレル１４０を動かし、開放位置にとどまらせる。カバー１３０が開放すると、マンドレル１４０は基部１２０内の入れ子状態の位置に戻らない。

一実施形態では、枢軸拘束部１２８は基部枢軸突出部１２６上に含まれる。枢軸拘束部１２８は、マンドレル１４０と機械的に相互作用し、開放位置を超えてマンドレル１４０がさらに回転するのを防ぐ。マンドレル１４０は回転し続けることができず、カバー内に完全に入れ子状態になる。代わりに、マンドレル１４０は、カバー１３０が閉鎖し、押板１３７が後面板１４６から分離するまで、図３に図示した位置にとどまる。

図１〜６に図示した本発明の実施形態では、テープディスペンサ１００はハンドル１６０を含む。図示したように、ハンドル１６０は基部１２０から突出し、好ましくは第一グリップ１６２、及び第一グリップ１６２から分離している、第一グリップ１６２に対向する第二グリップ１６４を含む。第一グリップ１６２及び第二グリップ１６４は、好ましくは軟性、弾性プラスチック材料であり、ユーザが、テープディスペンサ１００を手で快適に固定するのに役立つ。ハンドル１６０は任意であり、テープディスペンサ１００の必須要素ではないことが理解されよう。

テープディスペンサ１００に装填するために、カバー１３０は、基部１２０の係止開口部１２４から係止突出部１３６を分離することにより基部１２０から解放される。次いで、カバー１３０は枢軸ピン１５２について回転し、図３に図示したような開放位置になることができる。カバー１３０の開放中、カバー１３０の押板１３７はマンドレル１４０の後面板１４６と接触し、マンドレル１４０も枢軸ピン１５２について回転し、図３に図示したような開放位置になる。基部枢軸突出部１２６上の枢軸拘束部１２８は、マンドレル１４０が図３に図示した開放位置を超えて回転するのを防ぐ。

マンドレル１４０のスピンドル１４２がアクセス可能な場合、テープロール（図示せず）はスピンドル１４２に挿入される。テープフィルムは、スピンドル１４２からガイド１４４に沿って拭い隆起部１４５を超えて引っ張られる。テープフィルムの非接着剤側は、ガイド１４４表面に沿って延在する。

テープの装填に続いて、図１に図示したようにカバー１３０を閉鎖する。カバー１３０の閉鎖により基部１２０内のマンドレル１４０が圧迫される。係止突出部１３６が係止開口部１２４に入り、基部１２０上のカバー１３０をしっかりと閉鎖し、テープディスペンサ１００を図１に図示したような閉鎖位置に戻すが、テープディスペンサ１００内にテープが装填されている。

テープディスペンサ１００を使用するために、ユーザは、含まれる場合、図２に図示したようにハンドル１６０を握る。或いは、ユーザは筐体１１０を握ってよく、より具体的には、ハンドルが含まれない場合は筐体１１０のカバー１３０を握ってよい。テープ２００は、テープディスペンサ１００のテープ吐出端部１１２から吐出される。拭い隆起部１４５はテープディスペンサ１００上に表面を提供し、加えられた摩擦力を補助し、テープ２００とテープ２００が付着している表面との間を確実に接触させる。図１に図示したように、しかし図２の側面図からは見えないように、刃１３５が含まれテープ２００を切断する。テープ２００が付着している表面に対してテープディスペンサ１００が回転する際、刃１３５はテープ２００と接触し、テープ２００を切断する。

突出部１２５はまた、テープ吐出端部１１２で基部１２０に含まれる。突出部１２５は、テープ吐出端部１１２でテープ２００の接着剤側と接触する、複数の隆起面を提供する。テープの接着剤側と接触する、滑らかな連続表面の代わりに断続的表面を有することは、ディスペンサへのテープ２００の付着を制限する。

上方、下方、上端、底部、左及び右への言及は、図１〜６に図示及び記載したテープディスペンサ１００の実施形態に関する参照目的のためのみであり、限定を目的とするものではない。

本発明の具体的な実施形態を本明細書中に図示及び記載してきたが、これら実施形態は多くの考えられる具体的な構成を単に例示しているにすぎず、構成は本発明の原理を適用して考案され得ることは理解されよう。多数の様々な他の改変が、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、当業者によってこれらの原理に従って考案されることができる。このように、本発明の範囲は本出願に記載の構造に限定されるべきではなく、特許請求の範囲の文言によって記載の構造及びそれらの構造と同等のものによってのみ限定されるものである。

上記の図面は、本発明の実施形態を表しているが、説明において述べるように、他の実施形態も企図される。すべての場合において、本開示は、代表例によって本発明を表しており、限定を意味するものではない。発明の範囲及び精神の中で、多くの他の修正及び実施形態が、当業者によって考案され得ることを理解されたい。図面は縮尺通りに描かれていない場合がある。
本発明のテープディスペンサの実施形態の斜視図。 使用中の図１のテープディスペンサの側面図。 開放位置にある図１のテープディスペンサの側面図。 図３のテープディスペンサの分解側面図。 図１のテープディスペンサの背面図。 図３のテープディスペンサの背面図。

Claims (3)

1. 切断機構を含むテープディスペンサであって、
   枢軸拘束部を有する基部と、
   押板を含み、前記基部と堅固に係合することができるカバーと、
   前記基部及びカバー内に配置されるマンドレルと、を含み、
   前記基部、前記カバー及び前記マンドレルが枢軸点に沿って連結され、
   前記カバーの前記押板は、前記枢軸点に隣接し、
   前記マンドレルは、前記枢軸点に隣接する後面板を含み、
   前記カバーが回転されて開放されると、前記カバーの前記押板は、前記後面板に接触して前記マンドレルを開放装填位置に移動させるように前記マンドレルを押し付けるとともに、前記枢軸拘束部は、前記マンドレルと機械的に相互作用して前記マンドレルの前記開放装填位置を越えた回転を防ぎ、
   前記押板は、前記カバーが前記開放装填位置にあるときに、前記マンドレルが前記基部内に入れ子になることを防止するテープディスペンサ。
2. 前記基部が係止開口部を含み、前記カバーが、該カバーを前記基部と堅固に係合するために前記係止開口部と係合するための係止突出部を含む、請求項１に記載のテープディスペンサ。
3. 前記基部が、前記枢軸拘束部を有する枢軸突出部を含む、請求項１に記載のテープディスペンサ。

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