JP2004533380A - ロール状材料のディスペンシング装置 - Google Patents
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Abstract
本発明は、圧力感知粘着テープのようなロール状の材料をディスペンスする装置を提供する。この装置は、ロールホールディングピースと、カバーピースと、ロールホールディングピースとカバーピースを連結するヒンジアセンブリとを備えるとともに、密閉可能なハウジングを備えている。ヒンジアセンブリは、カバーピースとロールホールディングピースがヒンジアセンブリによって連結されたままでハウジングを開くことを可能にする。この装置はまた、材料を基材に施すためにディスペンシング端近くに位置するアプリケーターと、材料の吐出口と、ディスペンシング端近くに位置する材料を切断するための切断部材とをさらに備えている。本発明の装置は、特に、ハンドヘルド型のテープディスペンサーとして有用である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ロール状材料のディスペンシングするための装置と同装置の使用法に関する。本装置は、ロール状の圧力感知粘着テープのディスペンスに特に有用である。
【0002】
【従来の技術】
テープのようなロール状材料をディスペンスするための多様な形態の装置が入手可能である。例えば、その装置は(デスクテープディスペンサのように)、所望量の材料がロールから巻き解かれる間一つの場所に固定されている。その装置はまた、ロール上にある材料を基材に直接に施すことができるように手で把持することもできる。
【0003】
ハンドヘルド型のディスペンサは、ロール状材料を基材に施すための有効な方法であってもよいが、その使用に関しては問題があった。例えば、米国特許第4,961,525号、5,363,997号、5,468,332号、5,878,932号及び5,921,450号は、開放型のハンドヘルド型ディスペンサを開示している。これらのディスペンサは、一般的に、テープロールが取り付けられるある種のサポート部材を備え、サポート部材上でのロールの回転を可能にしている。そして、テープは、ディスペンサ上にあるブレードで切断される。しかし、この種のディスペンサは、概して、テープロールが大気に触れているため、汚染されやすいという不利益がある。加えて、テープの自由端が使用後にロールに貼り付いてしまい、次回の使用時にテープの自由端を見つけることが難しい、という共通の問題がある。
【0004】
欧州特許第0779875131号は、手で把持され得る密閉型のディスペンサを開示しており、これは、テープロールを収容するハウジングを含んでいる。このハウジングは、ディスペンサのディスペンシング端に近接して位置する着脱可能なピンによって連結された二個のサイドピースによって形成される。一方のサイドピ−スはテープのロールを支えるホルダーを含み、もう一方のサイドピ−スは主としてテープのロールを覆うカバーの役割を果たす。ディスペンサにテープのロールを装着するには、ハウジングの二つのサイドピースは完全に分離され、テープが装填された後、組み立て直されねばならない。しかし、これはテープのロールの装填中に部品が紛失したり、ディスペンサが間違って組み立て直される可能性を生じる。簡便性のためには、テープのロールを装填するのに完全に分離する必要がなく、ロール状材料が容易に装填されるディスペンサを実現することが好ましい。
【0005】
本発明は、圧力感知テープのようなロール状材料をディスペンスするための改良された装置を実現する。本発明の装置(または「ディスペンサ」と言及する)は、好ましくは、部品が少数しかなく、そしてディスペンサにロール状材料を装填する間一個のピースとして接続されたままで留まることが好ましい。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ディスペンシング端とヒンジ端とを有する密閉可能なハウジングを備えた、ロール状材料をディスペンスする装置を提供する。ハウジングは、底部、二つの対向する側壁及び吐出端を好ましくは有する、ロール状材料を収容するロールホールディングピースと、頂部、二つの対向する側壁及び吐出端を好ましくは有するカバーピースと、ロールホールディングピースとカバーピースとをヒンジ端で連結し、カバーピースとロールホールディングピースが連結されたままでハウジングを開けることを可能にするヒンジアセンブリとを備えている。ハウジングはまた、材料を基材に施すためにディスペンシング端に近接して位置するアプリケータと、ディスペンシング端に近接して位置する材料の吐出口と、材料を切断するためにディスペンシング端に近接して位置する切断部材とを含む。
【0007】
本発明の他の実施形態では、ロール状材料をディスペンサのハウジング内に取り付ける工程と、アプリケータを用いて材料を基材に押しつけることによって、少なくとも材料の一部分を基材に施す工程とを含む、装置の使用方法を提供する。
この装置は、パッキングテープ、ペーパーテープ、カートンまたはストラッピングテープ、ダクトテープ、マスキングテープ、コレクションテープ、両面テープ、ハイライターテープ、ロール型のセルフスティックタイプのノートパッドテープ、アルミホイルテープまたはジョイントテープのような圧力感知粘着テープ、またはハイライターテープ、コレクションテープ、または両面テープのようなのような再剥離粘着フィルム、またはこれらの組み合わせのような、幅広のロールを施すのに特に適する。この装置は、好ましくは、片手で使用できる。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明は、ロール状材料をディスペンスする装置(または「ディスペンサ」と言及する)を実現する。ディスペンサは、ロールの形状で供給され、その後ロールから巻き解かれる、任意の材料に使用することができる。ディスペンスし得る材料の例は、例えばパッキングテープ、ペーパーテープ、カートンまたはストラップテープ、ダクトテープ、マスキングテープ、コレクションテープ、両面テープ、ハイライターテープ,ロール型のセルフスティックタイプのノートパッドテープ、アルミホイルテープ、またはジョイントテープのような圧力感知粘着テープ、またはハイライターテープ、コレクションテープまたは両面テープのような再剥離粘着フィルム、またはそれらの組み合わせを含む。好ましくは、この装置は、圧力感知テープをディスペンスするために使用される。
【0009】
本発明のディスペンサは、ハウジングの部品を取り外すことなくロール状の材料を装填するためにハウジングを開閉できるように、一つの端がヒンジになっている、密閉可能なハウジングを含む。同一の符号がその同一構成部品を示す図に言及すると、図1、2、及び3はディスペンサ(10)の実施形態の斜視図である。図1は、テープのようなロール状の材料(24)をディスペンサ(10)に装填する前の、開かれた位置にあるディスペンサ(10)を示す。図2は、ディスペンサに装填されたロール状の材料(24)を有する開いた状態のディスペンサ(10)を示し、また図3は、閉じた状態にあるディスペンサ(10)を示す。
【0010】
図1、2及び3に示すように、ディスペンサ(10)は、ロールホールディングピース(14)とカバーピース(16)を収容する二個のピースのハウジング(12)を含む。ロールホールディングピース(14)とカバーピース(16)は、ロール状の材料(24)を装填する間、ハウジング(12)のヒンジ端(18)にあるヒンジアセンブリ(22)によって互いに繋がれたままであることが好ましい。図示するように、ヒンジ端は、カバーピース(16)とロールホールディングピース(14)がヒンジアセンブリ(22)によって連結される端である。ディスペンサはまた、ディスペンサ(10)が閉じているときに、カバーピース(16)の吐出端(20A)とロールホールディングピース(14)の吐出端(20B)との間に形成されるディスペンシング端(20)を備えている。ロール状の材料(24)は、アプリケータ(30)とロールホールディングピース(14)の吐出端(20B)の間に位置する吐出口(26)(図3にのみ図示)からディスペンスされる。アプリケータ(30)は、基材(図示せず)への貼り付きを促進するために、ディスペンス中に巻き解かれた材料に圧力を加えるために使用される。アプリケータ(30)は、以下に詳述するように、固定または回転可能な装置であってもよい。材料は、ディスペンスされた後、カバー吐出端(20A)に近接して位置する切断部材(28)によって切り離されてもよい。
【0011】
ロールホールディングピース(14)は、好ましくは、ハウジング(12)の底部を形成し、底部(48)と二つの対向する側壁(34)を含む。ロールホールディングピース(14)の側壁(34)は、対向するラッチショルダ(46)、対向するロールホールディングショルダ(60)及び対向するヒンジショルダ(40)を含む。側壁(34)はまた、側壁(34)のショルダにさらなる安定性を供与する対向するリップ(64)を含む。ロールホールディングピース(14)の底部(48)はまた、ディスペンサ(10)のディスペンシング端(20)が表面よりも上に静止するように(例えば、表面に接触することなしに)、ハウジング(12)を平らな表面に水平に静止させる、一つ以上の脚(84)を含む。ロールホールディングピースの底部(48)の形状は、好ましくは、カバーピース(16)と合わせてロール状材料(24)を被うことができるように、そしてハウジング(12)を片手で把持できるように人間工学に従って設計される。ロールホールディングピース(14)の機能については、さらに詳しく後述する。
【0012】
カバーピース(16)は、好ましくは、ハウジング(12)の頂部を形成し、頂部(39)と二つの対向する側壁(38)を含む。カバーピース(16)はまた、好ましくは、アプリケータ(30)と切断部材(28)を含む。カバーピース(16)は、好ましくは、ロール状材料を被うように形作られており、ハウジング(12)が閉じているときは、所望に応じて片手で把持できるように、人間工学に従って設計される。カバーピース(16)の側壁(38)は、図示するように、ほぼティアドロップ型であることが好ましい。当業者は、側壁(38)を異なる形状に形作ることが可能であることを認識するであろうが、好ましい形状は、ロール状材料(24)をディスペンスするためにハウジング(12)を片手で把持され得るものである。
【0013】
前述のように、ロールホールディングピース(14)とカバーピース(16)は、ヒンジアセンブリ(22)によってヒンジ端(18)で連結される。ヒンジアセンブリ(22)は、ハウジング(12)の開閉時にロールホールディングピース(14)とカバーピースが連結したままの状態にあることを可能にする、当業者に公知の任意の装置または手段であってもよい。好ましいヒンジアセンブリ(22)を、図1、2、及び3に示す。これらの図のヒンジアセンブリ(22)は、ロールホールディングピース(14)の対向するヒンジショルダ(40)の外面に位置する対向するヒンジピン(32)を含む。ヒンジアセンブリ(22)はまた、カバーピース(16)の対向する側壁(38)に位置する対向する開口部(36)を含む。これらの図から分かるように、ロールホールディングピース(14)のヒンジピン(32)はカバーピース(16)の開口部(36)にパチンとはまり、そしてロールホールディングピース(14)のヒンジピン(32)の回りをカバーピース(16)が回転することを可能にする。これらの図に示すヒンジアセンブリ(22)は、所望に応じて、カバーピース(16)とロールホールディングピース(14)を取り外すことが可能であるが、ロール状材料をディスペンサ(10)に装填及び/または取り外す間は連結されたままに留まることが好ましい。
【0014】
ヒンジアセンブリ(22)は、カバーピース(16)が少なくとも約90°に開くことを可能にすることが好ましく、ヒンジ端(18)の二つの平面−カバーピース(16)の吐出端(20A)とヒンジ端(18)との間に形成される第一の平面ならびにロールホールディングピース(14)の吐出端(20B)ヒンジ端(18)との間に形成される第二の平面−の交差によって形成される角度(図示せず)が約100°〜約180°であることがさらに好ましい。
【0015】
当業者はまた、カバーピース(16)とロールホールディングピース(14)の間にヒンジアセンブリを形成するには多数の他の方法があり、本発明が図示されたヒンジアセンブリの実施形態に限定されることは全くないことを認識するであろう。例えば、ヒンジピン(32)はまた、カバーピース(16)の上に位置してもよく、その場合は開口部(36)がロールホールディングピース(14)の上部に位置するか、あるいはそれらの組み合わせになる。代替の方法として、ドアに使われるタイプに類似のヒンジアセンブリを使用してもよい。
【0016】
本発明の好ましい実施形態では、ハウジング(12)はまた、カバーピース(16)にロールホールディングピース(14)を固定するためのラッチアセンブリ(42)を含む。ラッチアセンブリ(42)は、好ましくは、ラッチショルダ(46)の外面に位置する対向するタブ(44)を含む。ラッチショルダ(46)は、好ましくは、ロールホールディング吐出端(20B)に近接して位置するロールホールディングピース(14)の底部(48)の内面から延びる。ラッチアセンブリ(42)はまた、側壁(38)とタブ(44)がラッチするカバーピース(16)の頂部(39)の間に位置する二つの対向するラッチ開口部(50)を含む。当業者は、カバーピース(16)をロールホールディングピース(14)に固定するには他に多様な方法があることを認識すべきである。例えば、ラッチショルダ(46)は、カバーピース(16)の上に位置してもよく、この場合はラッチ開口部(50)はロールホールディングピース(14)の上に位置する。代替の方法として、当業者に公知であるその他のラッチメカニズムをラッチアセンブリに使用してもよい。
【0017】
図1と2に示すように、ロールホールディングピース(14)はまた、ロール状材料(24)を収容するためのロールホールディングアセンブリ(56)を含む。ロールホールディングアセンブリ(56)は、ロールホールディングショルダ(60)の端の内面に位置する二つの対向するラグ(58)を含む。ラッチショルダ(46)同様に、ロールホールディングショルダ(60)はロールホールディングピース(14)の底部(48)の内面から延びる。ロール状材料を収容するスプール(23)は、ラグ(58)の周りのスプール(23)の回転を可能にするようにラグ(58)(図2に示す)に取り付けられる。スプール(23)の開口部(21)の直径、及びラグ(58)の直径は、ロール状材料(24)が、材料を巻き出して基材に施す際に最小の労力で回転し得るように選択されるべきである。好ましくは、しかし、ロールが保管中に自由に回転し、それによってテープがロールから解けてハウジング内部に貼り付いたり、あるいはテープの自由端が吐出口から突出してハウジング内に巻き戻さねばならなくなることを防ぐために、二つの構成部品の間に十分な摩擦がなくてはならない。
【0018】
本発明の好ましい実施形態では、ロールホールディングアセンブリ(56)はまた、カバーピース(16)の側壁(38)の内面に位置して、使用及び保管中にロールホールディングショルダ(60)の安定化して支えるために役立つ対向するスタビライザー(62)を含む。スタビライザー(62)はまた、好ましくは、ロール状材料(24)にさらなる安定性を与え、保管時にロールが自由に回転することを防ぐために摩擦を生じるようにロールホールディングショルダ(60)の内面に置かれる。
【0019】
当業者は、ハウジング(12)内部にロール状材料を収容する多様な他の方法があることを認識すべきである。例えば、ロール状材料は、ある方法では、ハウジング(12)のカバーピース(16)内で支えることが可能である。これに関連して、対向するラグは、例えばロール状材料(24)が取り付けられたカバー(16)の内面上に貼り付けるかあるいは形成されてもよい。また、例えばロールが、ハウジングのどちらかのピースに固定できるピン備えていてもよい。
【0020】
ロールホールディングピース(14)はまた、好ましくは、ラッチショルダ(46)、ロールホールディングショルダ(60)及びヒンジショルダ(40)にさらなる支持と安定性を与える側壁(34)の部分としてのリップ(64)を含む。リップ(64)はまた、好ましくは、カバーピース(16)が保管及び使用中にロールに接触するのを防ぎ、ディスペンサ(10)にさらなる安定性を与えるために、閉まっている際はカバーピース(16)に軽く当接する。好ましい実施形態では、リップは好ましくは、約0.5インチ(1.27cm)以下、さらに好ましくは、約0.05インチ(0.13cm)〜約0.25インチ(0.64cm)、そして最も好ましくは、約0.06インチ(0.15cm)〜約0.125インチ(0.32cm)、ロールホールディングピース(16)の底部(48)の内面の上に延びる。
【0021】
図1と2に示すように、一つ以上のリッジ(82)をロールホールディング吐出端(20B)に近接するロールホールディングピース(14)の内面に作ることができる。これらのリッジは、切断部材(28)に対して垂直に示されるが、切断部材に平行あるいはそれらの組み合わせのように他の方向であってもよい。
図示されないが、リッジはまたロールホールディング吐出端(20B)に近接するロールホールディングピース(14)の外面に設置されることもある。これらのリッジは、また垂直のように他の方向であってもよいが、好ましくは、切断部材(28)と平行である。それに加えて、あるいは代替の方法として、ロールホールディング吐出端(20B)に近接するロールホールディングピース(14)の外面及び/または内面を粗面化してもよい。このようなリッジ(82)及び/または粗面化は、ハウジング(12)の内側または外側に偶然貼り付くことのある材料の除去を容易にする。
【0022】
ハウジング(12)はまた、材料がより簡単に基材に貼り付くように、ディスペンスされる材料に圧力を加えるアプリケータ(30)を含む。アプリケータ(30)は、材料が吐出口(26)から出る際にそれに加圧することが可能な、当業者に公知のいずれの装置であってもよい。アプリケータ(30)は、ロールホールディングピース(14)またはカバーピース(16)の上に位置するように設計してもよい。例えば、図1、2、及び3に示すの一つの実施形態では、アプリケータ(30)は、カバーピース(16)にある二つの対向する開口部(68)を介してローラをカバーピース(16)に固定する二つの対向するピン(66)を備えるローラの形を取る。アプリケータ(30)にはまた、補助のサポートが備えられていることもある。例えば、図1と2では、アプリケータ(30)は、カバーピース(16)の内側に位置するアーク状のサポート(70)でも支持されている。図示しないが、アプリケータローラを他の方法でハウジングに固定することもまた可能である。例えば、ハウジングは、その上にローラを取り付ける対向するラグを含むことができる。
【0023】
本発明の別の実施形態では、アプリケータ(30)は固定または据え置きされるか、及び/またはハウジングの一体化部品であってもよい。例えば、アプリケータは曲線状またはアーク形状の、外部に向けて突き出たハウジング(12)部分であってもよい。アプリケータ(30)はまた、ある方法では、ハウジングに固定されたワイパーブレードの形状を取ってもよい。この実施形態では、ワイパーブレードは、好ましくは、柔軟性または弾力性を持つようにハウジング(12)に取り付けられ、材料が時期尚早に切断されることを防ぐために先が尖っていないか丸いことが好ましい。
【0024】
アプリケータ(30)に加えて、ハウジング(12)はまた、材料をロール(24)からディスペンスした後、それを切断する刃先(29)を有する切断部材(28)を収容している。切断部材は、材料をロールから完全に切り離すことのできる、当業者に公知な任意の装置であってもよい。好ましくは、図1と2に示すように、切断部材(28)はカバーピース吐出端(20A)に固定される。しかし、当業者は、切断部材(28)がハウジング(12)のロールホールディングピース(14)に固定されるようにディスペンサが設計され得ることを認識すべきである。当業者に公知であるいずれの手法を使って、切断部材(28)をハウジング(12)に固定してもよい。例えば、図1と2では、切断部材(28)はカバーピース(16)に位置する固定用ピン(72)によってカバーピースに固定される。切断部材(28)は、特に、プラスチックで作成されている場合は、ハウジング(12)に固定された別個の部品というよりも、ハウジング(12)の一体化部品であってもよい。切断部材(28)は、金属またはプラスチックのような、任意の適切な材料で構成されてもよい。しかし、好ましくは、切断部材は金属製である。
【0025】
本発明の好ましい実施形態では、切断部材(28)の刃先(29)は、小さな歯(74)を備えている。図1と2の歯(74)は同じ長さであるが、比較的長い歯と比較的短い歯が交互に並ぶように、異なる長さであってもよい。個々の歯はまた、好都合となるように切断部材(28)のメインボディ面から異なる角度で突出してもよい。また、図示するように、切断部材(28)の刃先(29)は、材料の切断を容易にするようにいく分下方向に向けられることが好ましい。
【0026】
図1と3に示すように、ハウジングはまた、好ましくは、表面に置かれた際にディスペンサ(12)に安定性を供与するために一つ以上の脚(84)(一個を示す)を含む。ハウジング(12)の曲線形状のために、手で把持されない場合、脚(84)はディスペンサ(10)を置くための水平な表面を作り出す。これにより、手で把持されない場合でもディスペンサは揺れたりさもなければ動くようなことがない。例えば、好ましくは、ディスペンサ(10)のディスペンシング端(20)は、ディスペンサが置かれた表面よりも上に留まる。脚(84)はハウジング(12)のロールホールディングピース(14)の底部(48)に成形されたか取り付けられたように示されているが、カバーピース(16)の上に設置されてもよい。当業者は、表面に置かれたディスペンサに安定性を与えるために一つまたは複数の脚を設計する多数の方法があることを認識するであろう。
【0027】
好ましい実施形態では、ロール状材料(24)の直下近くに設置されたロールホールディングピース(14)上には脚が一つしかない。この実施形態における脚(84)はまた、好ましくは、ロールホールディングピースの最も円形の部分(すなわちロールの直下)から扇形状に接線方向に延びる(例えば、脚の幅はロールホールディングピース(14)の最も円形の部分からの距離の関数として増加する)。脚の長さと幅は、好ましくは、ディスペンサが動かずに平面に静止し、手で把持されていない場合は、ハウジングのディスペンシング端(20)がディスペンサが置かれている面に接触しないように選定される。例えば、図に示す脚は、長さが約0.75インチ〜約1インチ(1.90cm〜2.54cm)、そして幅は最も広い部分で約1インチ(2.54cm)、そして最も狭い部分で約0.5インチ(1.27cm)である。
【0028】
図1と2に示す機能に加えて、当業者は、例えば材料が吐出口(26)を通して正常に流れることを確実にするために、ロールホールディングピース(14)及び/またはカバーピース(16)にガイドを設けることが望ましい可能性があることを認識すべきである。例えば、ハウジング(12)の頂部(39)から下に突出して、ロール状材料(24)の交換時に吐出口(26)経由の材料が間違いなく正常に流れるために役立つガイド(図示せず)を設けてもよい。
【0029】
ディスペンサは、ロール状材料(24)が一端装填されると使用のために閉じることができる。図3は、閉じた位置にある図1と2のディスペンサを示す。ハウジング(12)は、閉じた時には、好ましくは、人間工学的に向上された形状を有する。「人間工学的に向上された形状」とは、ハウジングが好ましい形状であるために、ディスペンサが片手で楽に持て、材料が片手でディスペンスできることを意味する。この意味で、好ましくは、ディスペンサは全体の長さ(図3において、Lと示す、ヒンジ端(18)からカバーピース(16)の吐出端20(A)に及ぶ)は、約5インチ(12.7cm)以下、より好ましくは、約4インチ(10.16cm)以下、そして最も好ましくは、約2インチ(5.08cm)〜約3.75インチ(9.52cm)である。ディスペンサの最大の高さ(外形直径と言及し、図3にDと示す)は、好ましくは、約3インチ(7.62cm)以下、より好ましくは、約2.25インチ(5.72cm)以下、そして最も好ましくは、約1.25インチ(3.17cm)〜約2.25インチ(5.72cm)である。これらの最適寸法は、ディスペンサが容易に把持でき、片手で使用することを可能にする。
【0030】
さらに片手で使用し易くするために、本発明の好ましい実施形態では、カバーピース(16)に人差し指を挿入できるリッジ(80)を備えた上方凹み(78)がある。好ましくは、この上方凹みは人差し指を凹み(78)に楽に置けるように、ヒンジ端から離れた位置にある。
他の好ましい実施形態では、カバーピース(16)は、上方凹み(78)の次に続いて、カバーピースのディスペンシング端(20A)で緩やかに傾斜している。この機能は、不必要に材料の吐き出しを遅くしないことを補助する。また、図3で認められるように、切断部材(28)は、好ましくは、カバーピース(16)の吐出端(20A)にと比較して引っ込んでいる。これは、使用中にユーザが刃先に接触しないように保護する役割を果たす。刃先を引っ込ませることはまた、材料が切断部材(28)によって切り離される際に、材料が施される基材への破損(例えば、引き裂き)を最小限に抑えることに役立つ。
【0031】
ハウジング(12)は、所望のロール状材料のディスペンスに適するいずれの材料で作成されてもよい。本発明の好ましい実施形態では、ハウジングは(切断用刃先を除く)熱可塑性材料のようなプラスチックで作成される。好ましくは、ハウジング部品は射出成形のような成形工程によって形成される。好ましい実施形態では、ロールホールディングピース(14)は一個の部品として成形され、アプリケータと切断部材を除くカバーピース(16)は別個の部品として成形される。このようにしてディスペンサは、好ましくは、4個の部品のみで構成され、組立を容易にする。さらには、前述のように、アプリケータ(30)及び/または切断部材(28)をハウジング(12)の一体化構成部品にすることで、部品数をさらに二個または三個に減らすことができる。しかし、当業者は、所望に応じて、カバーピース(16)及び/またはロールホールディングピース(14)は複数の部品から形成されてもよいことを認識すべきである。ロールホールディングピースとカバーピースを開閉できるならば、ハウジングを一個のピースで作ることもまた可能である。
【0032】
ハウジングは、透明、半透明、不透明、またはそれら組み合わせであってもよい。例えば、カバーピースは不透明でもロールホールディングピースは半透明であってもよい。ハウジングに好みの色彩を与えるために、ハウジングに一つ以上の染料または顔料を取り入れてよい。例えば、カバーピースがある色で、ロールホールディングピースがもう一つの色であってもよい。
【0033】
ロールからの材料の自由端(図示せず)は、アプリケータ(30)とロールホールディングピース(14)の吐出端(20B)の間に形成される吐出口(26)に導かれる。吐出口(26)は、好ましくは、テープ末端がハウジング(12)に簡単に押し戻されたり、引き戻されたりするのを防ぐように十分に小さくなくてはならない。いったんテープが切られると、ハウジング(12)から突出するテープ端の長さを決定することになる吐出口(26)と刃先(29)の間の距離は、好ましくは、約1インチ(2.54cm)以下で、より好ましくは、約0.40インチ(1.0cm)〜約0.87インチ(2.21cm)である。距離がより短いと、その結果として材料端がハウジング(12)内に引っ込む傾向を持つようになる。距離がより長いと、材料端に埃が蓄積されたり、またはハウジング外面や他の物体に貼り付く傾向が大きくなってもよい。
【0034】
ロール(24)の寸法に関してディスペンサ(10)と比較すると、ロール状材料の延べの最大直径(例えば、使用前)は、与えられた空間をほぼ完全に満たすようにハウジング(12)の内部寸法よりもわずかに小さい。好ましくは、ロール状材料とハウジング内部の間の最小環状ギャップは、約1インチ(2.54cm)以下、より好ましくは、約0.25インチ(0.64cm)以下、そして最も好ましくは、ハウジング内でロールが回転する限り、できるだけ小さいことである。
【0035】
本発明の一つの好ましい実施形態では、ロール状材料(24)はコンパクトなサイズに設定され、したがってユーザによるディスペンサの取り扱いと操作が容易になる。その意味で、比較的小さなスプール(23)を有するロール状材料を選ぶことが好ましい。例えば、好ましくは、スプール(23)の開口部(21)の内径は、約3.0インチ(7.62cm)以下、より好ましくは、約0.4インチ(1.0cm)〜約2.0インチ(5.08cm)、そして最も好ましくは、約0.31インチ(0.8cm)〜約1.5インチ(3.8cm)である。スプールの径方向の厚さは、好ましくは、スプールに強度を与えるのに十分であり、好ましくは、約0.37インチ(0.94cm)以下、より好ましくは、約0.125インチ(0.32cm)以下である。比較的小さな直径のスプールの使用は、コンパクトなディスペンサで大量のテープの供給を可能にする。従来の二重壁スプールではなく、一重で比較的薄壁のスプールを使うことによってさらに空間を節約し得る。
【0036】
好ましい実施形態では、ロール状材料の延べの最大直径は(コンパクトなスプールを使用の場合)、好ましくは、約4.5インチ(11.4cm)以下、より好ましくは、約3.5インチ(8.9cm)以下、そして最も好ましくは、約1インチ(2.54cm)〜約2.5インチ(6.4cm)である。ディスペンサからディスペンスされ得る材料の量は、勿論、材料の厚さに基づく。例えば、1.6ミル〜2.3ミル厚の材料では、ディスペンサは好ましくは、ロールあたり約20メートル〜約50メートルの材料をディスペンスする。しかし、当業者は、この材料量はロール状材料全体の直径と材料の厚さに基づくことを認識すべきである。
【0037】
本発明のディスペンサは、単にハウジング(12)、アプリケータ(30)、切断部材(28)そしてディスペンサのその他の適当な構成部品の幅を変更するだけで、所望され得る任意の幅のロール状材料を収容するために容易に適応してもよい。しかし、ディスペンサが片手用であるならば、テープロールの幅は、ディスペンサを片手で容易に掴んで操作できるように、好ましくは、約4インチ(10.2cm)、より好ましくは、約3インチ(7.6cm)を超えるべきではない。本発明のより好ましい実施形態では、ディスペンサは、約0.20インチ(0.5cm)〜約3インチ(7.6cm)、そして最も好ましくは、約0.4インチ(1cm)〜約2インチ(約4.8cm〜約5.1cm)幅のロールを収容することが可能である。
【0038】
図4、5、6、及び7は、以下にさらに詳述するいくつかの追加機能を除けば、図1から3に示すディスペンサ(10)と同様である本発明のもう一つの実施形態を示す。図4は、ディスペンサ(11)を背面の斜視図であり、図5は頂面図、図6は側面図、図7は同品の底面図である。
図4と6に示すように、カバーピース(16)の側壁(38)には、ノブ(88)を備えた対向する浅い側面の凹み(86)が設けられる。これらの浅い凹みは、好ましくは、ロールホールディングショルダ(60)とアプリケータ(30)の間に近接して位置する。これらの浅い凹み(86)は、ディスペンサの使用を補助するために中指と親指を置く場所を設ける。当業者は、ディスペンサを掴み易くするために、ハウジング(12)に位置するその他の形状または装置を、図示したものに加えて、あるいは代替として使ってもよいことを認識すべきである。図5は、カバーの頂部(39)に位置する付加的な環状の凹み(92)を示す。これは例えばロゴの配置に使用することができる。
【0039】
図4から7に示すディスペンサ(11)が有するもう一つの機能は、図7に示される。図7では、好ましくは、ロール状材料上の中央に位置決めされ、それを通してロールに残っている材料の量を確認できる開口部か透明な覆いであってもよい二つの窓(90)がある。窓(90)は、ロールホールディングピース(14)の上に位置するように示されるが、それらは代替の方法として及び/または付加的にカバーピース(16)上に設置してもよい。図7はまた、図1から3との関連でまた言及した脚(84)をよりはっきりと示す。脚(84)はロールホールディングピース(14)の底部(48)から接線方向に延びる。また脚(84)に近接する底部(48)には開口部(94)もある。
【0040】
図示されていないもう一つの実施形態では、ディスペンサは、保管時には少なくとも吐出口(26)(好ましくは、アプリケータ(30)と切断部材(28)をも)を覆い、吐出口(26)から出ているむき出しのテープ端を保護するキャップが取り付けられてもよい。
このように説明したディスペンサは、ロール上に存在する任意のタイプの材料をディスペンスするために使用することができる。図1から3に言及すると、ディスペンサを使うには、ロールホールディングピース(14)からカバーピース(16)を外すためにタブ(44)を同時に押すことによってディスペンサは開く。ロール状材料(24)は次に、材料が基材に接触するように意図された側(例えば、粘着性のある側)がロールホールディングピース(14)に向かって下向きになるように、図2に示すようにロールホールディングアセンブリ(56)のラグ(58)に取り付けることができる。材料はそれから、ロールホールディングピース(14)の吐出端(20B)から僅かに延びて、そしてアプリケータ(30)を僅かに過ぎて延びるように、ロール(24)から僅かに引っ張り出される。カバーピース(16)はそれから、ロールホールディングピース(14)の上のラッチアセンブリ(42)のタブ(44)がカバーピース(16)の上のラッチ開口部(50)にパチンとはまるように閉めることができる。
【0041】
一端ロール状材料が装填されると、材料を基材に押しつけるようにアプリケータ(30)を基材に押しつけ、そして材料を基材に貼り付けかせるために所望する経路でディスペンサに圧力をかけて引っ張ることによって、材料をディスペンスすることができる。ユーザが基材の上でディスペンサを引っ張ると、材料はロール(24)から巻き解かれ、アプリケータ(30)の下をスムーズに通過する。このような方法で、かくしてディスペンスされた長さのテープは、アプリケータが基材の表面に加えた圧力によって基材に貼り付く。所望の長さの材料がディスペンスされた後、刃先(29)で材料を切断する方法で刃先(29)が材料と接触するようにヒンジ端(18)を上に向けてもよい。
【0042】
本発明は、特定の好ましい実施形態に関して上記に説明したが、当業者にはこれらの設計に多数の修正形態と変形形態を加え得ることが明らかであろう。提供した記述は説明を目的としたものであり、この発明を制限することを意図しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】
ディスペンサにロール状材料を装填する前の、開いた位置にあるディスペンサを示す、本発明の実施形態の斜視図。
【図2】
ロール状材料を装填後の開いた位置にあるディスペンサを示す、図1のディスペンサの斜視図。
【図3】
閉じた位置にあるディスペンサを示す本発明の実施形態の斜視図。
【図4】
閉じたディスペンサを後方から示す本発明の他の実施形態の斜視図。
【図5】
図4のディスペンサの頂面図。
【図6】
図4のディスペンサの側面図。
【図7】
図4のディスペンサの底面図。
【発明の属する技術分野】
本発明は、ロール状材料のディスペンシングするための装置と同装置の使用法に関する。本装置は、ロール状の圧力感知粘着テープのディスペンスに特に有用である。
【0002】
【従来の技術】
テープのようなロール状材料をディスペンスするための多様な形態の装置が入手可能である。例えば、その装置は(デスクテープディスペンサのように)、所望量の材料がロールから巻き解かれる間一つの場所に固定されている。その装置はまた、ロール上にある材料を基材に直接に施すことができるように手で把持することもできる。
【0003】
ハンドヘルド型のディスペンサは、ロール状材料を基材に施すための有効な方法であってもよいが、その使用に関しては問題があった。例えば、米国特許第4,961,525号、5,363,997号、5,468,332号、5,878,932号及び5,921,450号は、開放型のハンドヘルド型ディスペンサを開示している。これらのディスペンサは、一般的に、テープロールが取り付けられるある種のサポート部材を備え、サポート部材上でのロールの回転を可能にしている。そして、テープは、ディスペンサ上にあるブレードで切断される。しかし、この種のディスペンサは、概して、テープロールが大気に触れているため、汚染されやすいという不利益がある。加えて、テープの自由端が使用後にロールに貼り付いてしまい、次回の使用時にテープの自由端を見つけることが難しい、という共通の問題がある。
【0004】
欧州特許第0779875131号は、手で把持され得る密閉型のディスペンサを開示しており、これは、テープロールを収容するハウジングを含んでいる。このハウジングは、ディスペンサのディスペンシング端に近接して位置する着脱可能なピンによって連結された二個のサイドピースによって形成される。一方のサイドピ−スはテープのロールを支えるホルダーを含み、もう一方のサイドピ−スは主としてテープのロールを覆うカバーの役割を果たす。ディスペンサにテープのロールを装着するには、ハウジングの二つのサイドピースは完全に分離され、テープが装填された後、組み立て直されねばならない。しかし、これはテープのロールの装填中に部品が紛失したり、ディスペンサが間違って組み立て直される可能性を生じる。簡便性のためには、テープのロールを装填するのに完全に分離する必要がなく、ロール状材料が容易に装填されるディスペンサを実現することが好ましい。
【0005】
本発明は、圧力感知テープのようなロール状材料をディスペンスするための改良された装置を実現する。本発明の装置(または「ディスペンサ」と言及する)は、好ましくは、部品が少数しかなく、そしてディスペンサにロール状材料を装填する間一個のピースとして接続されたままで留まることが好ましい。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ディスペンシング端とヒンジ端とを有する密閉可能なハウジングを備えた、ロール状材料をディスペンスする装置を提供する。ハウジングは、底部、二つの対向する側壁及び吐出端を好ましくは有する、ロール状材料を収容するロールホールディングピースと、頂部、二つの対向する側壁及び吐出端を好ましくは有するカバーピースと、ロールホールディングピースとカバーピースとをヒンジ端で連結し、カバーピースとロールホールディングピースが連結されたままでハウジングを開けることを可能にするヒンジアセンブリとを備えている。ハウジングはまた、材料を基材に施すためにディスペンシング端に近接して位置するアプリケータと、ディスペンシング端に近接して位置する材料の吐出口と、材料を切断するためにディスペンシング端に近接して位置する切断部材とを含む。
【0007】
本発明の他の実施形態では、ロール状材料をディスペンサのハウジング内に取り付ける工程と、アプリケータを用いて材料を基材に押しつけることによって、少なくとも材料の一部分を基材に施す工程とを含む、装置の使用方法を提供する。
この装置は、パッキングテープ、ペーパーテープ、カートンまたはストラッピングテープ、ダクトテープ、マスキングテープ、コレクションテープ、両面テープ、ハイライターテープ、ロール型のセルフスティックタイプのノートパッドテープ、アルミホイルテープまたはジョイントテープのような圧力感知粘着テープ、またはハイライターテープ、コレクションテープ、または両面テープのようなのような再剥離粘着フィルム、またはこれらの組み合わせのような、幅広のロールを施すのに特に適する。この装置は、好ましくは、片手で使用できる。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明は、ロール状材料をディスペンスする装置(または「ディスペンサ」と言及する)を実現する。ディスペンサは、ロールの形状で供給され、その後ロールから巻き解かれる、任意の材料に使用することができる。ディスペンスし得る材料の例は、例えばパッキングテープ、ペーパーテープ、カートンまたはストラップテープ、ダクトテープ、マスキングテープ、コレクションテープ、両面テープ、ハイライターテープ,ロール型のセルフスティックタイプのノートパッドテープ、アルミホイルテープ、またはジョイントテープのような圧力感知粘着テープ、またはハイライターテープ、コレクションテープまたは両面テープのような再剥離粘着フィルム、またはそれらの組み合わせを含む。好ましくは、この装置は、圧力感知テープをディスペンスするために使用される。
【0009】
本発明のディスペンサは、ハウジングの部品を取り外すことなくロール状の材料を装填するためにハウジングを開閉できるように、一つの端がヒンジになっている、密閉可能なハウジングを含む。同一の符号がその同一構成部品を示す図に言及すると、図1、2、及び3はディスペンサ(10)の実施形態の斜視図である。図1は、テープのようなロール状の材料(24)をディスペンサ(10)に装填する前の、開かれた位置にあるディスペンサ(10)を示す。図2は、ディスペンサに装填されたロール状の材料(24)を有する開いた状態のディスペンサ(10)を示し、また図3は、閉じた状態にあるディスペンサ(10)を示す。
【0010】
図1、2及び3に示すように、ディスペンサ(10)は、ロールホールディングピース(14)とカバーピース(16)を収容する二個のピースのハウジング(12)を含む。ロールホールディングピース(14)とカバーピース(16)は、ロール状の材料(24)を装填する間、ハウジング(12)のヒンジ端(18)にあるヒンジアセンブリ(22)によって互いに繋がれたままであることが好ましい。図示するように、ヒンジ端は、カバーピース(16)とロールホールディングピース(14)がヒンジアセンブリ(22)によって連結される端である。ディスペンサはまた、ディスペンサ(10)が閉じているときに、カバーピース(16)の吐出端(20A)とロールホールディングピース(14)の吐出端(20B)との間に形成されるディスペンシング端(20)を備えている。ロール状の材料(24)は、アプリケータ(30)とロールホールディングピース(14)の吐出端(20B)の間に位置する吐出口(26)(図3にのみ図示)からディスペンスされる。アプリケータ(30)は、基材(図示せず)への貼り付きを促進するために、ディスペンス中に巻き解かれた材料に圧力を加えるために使用される。アプリケータ(30)は、以下に詳述するように、固定または回転可能な装置であってもよい。材料は、ディスペンスされた後、カバー吐出端(20A)に近接して位置する切断部材(28)によって切り離されてもよい。
【0011】
ロールホールディングピース(14)は、好ましくは、ハウジング(12)の底部を形成し、底部(48)と二つの対向する側壁(34)を含む。ロールホールディングピース(14)の側壁(34)は、対向するラッチショルダ(46)、対向するロールホールディングショルダ(60)及び対向するヒンジショルダ(40)を含む。側壁(34)はまた、側壁(34)のショルダにさらなる安定性を供与する対向するリップ(64)を含む。ロールホールディングピース(14)の底部(48)はまた、ディスペンサ(10)のディスペンシング端(20)が表面よりも上に静止するように(例えば、表面に接触することなしに)、ハウジング(12)を平らな表面に水平に静止させる、一つ以上の脚(84)を含む。ロールホールディングピースの底部(48)の形状は、好ましくは、カバーピース(16)と合わせてロール状材料(24)を被うことができるように、そしてハウジング(12)を片手で把持できるように人間工学に従って設計される。ロールホールディングピース(14)の機能については、さらに詳しく後述する。
【0012】
カバーピース(16)は、好ましくは、ハウジング(12)の頂部を形成し、頂部(39)と二つの対向する側壁(38)を含む。カバーピース(16)はまた、好ましくは、アプリケータ(30)と切断部材(28)を含む。カバーピース(16)は、好ましくは、ロール状材料を被うように形作られており、ハウジング(12)が閉じているときは、所望に応じて片手で把持できるように、人間工学に従って設計される。カバーピース(16)の側壁(38)は、図示するように、ほぼティアドロップ型であることが好ましい。当業者は、側壁(38)を異なる形状に形作ることが可能であることを認識するであろうが、好ましい形状は、ロール状材料(24)をディスペンスするためにハウジング(12)を片手で把持され得るものである。
【0013】
前述のように、ロールホールディングピース(14)とカバーピース(16)は、ヒンジアセンブリ(22)によってヒンジ端(18)で連結される。ヒンジアセンブリ(22)は、ハウジング(12)の開閉時にロールホールディングピース(14)とカバーピースが連結したままの状態にあることを可能にする、当業者に公知の任意の装置または手段であってもよい。好ましいヒンジアセンブリ(22)を、図1、2、及び3に示す。これらの図のヒンジアセンブリ(22)は、ロールホールディングピース(14)の対向するヒンジショルダ(40)の外面に位置する対向するヒンジピン(32)を含む。ヒンジアセンブリ(22)はまた、カバーピース(16)の対向する側壁(38)に位置する対向する開口部(36)を含む。これらの図から分かるように、ロールホールディングピース(14)のヒンジピン(32)はカバーピース(16)の開口部(36)にパチンとはまり、そしてロールホールディングピース(14)のヒンジピン(32)の回りをカバーピース(16)が回転することを可能にする。これらの図に示すヒンジアセンブリ(22)は、所望に応じて、カバーピース(16)とロールホールディングピース(14)を取り外すことが可能であるが、ロール状材料をディスペンサ(10)に装填及び/または取り外す間は連結されたままに留まることが好ましい。
【0014】
ヒンジアセンブリ(22)は、カバーピース(16)が少なくとも約90°に開くことを可能にすることが好ましく、ヒンジ端(18)の二つの平面−カバーピース(16)の吐出端(20A)とヒンジ端(18)との間に形成される第一の平面ならびにロールホールディングピース(14)の吐出端(20B)ヒンジ端(18)との間に形成される第二の平面−の交差によって形成される角度(図示せず)が約100°〜約180°であることがさらに好ましい。
【0015】
当業者はまた、カバーピース(16)とロールホールディングピース(14)の間にヒンジアセンブリを形成するには多数の他の方法があり、本発明が図示されたヒンジアセンブリの実施形態に限定されることは全くないことを認識するであろう。例えば、ヒンジピン(32)はまた、カバーピース(16)の上に位置してもよく、その場合は開口部(36)がロールホールディングピース(14)の上部に位置するか、あるいはそれらの組み合わせになる。代替の方法として、ドアに使われるタイプに類似のヒンジアセンブリを使用してもよい。
【0016】
本発明の好ましい実施形態では、ハウジング(12)はまた、カバーピース(16)にロールホールディングピース(14)を固定するためのラッチアセンブリ(42)を含む。ラッチアセンブリ(42)は、好ましくは、ラッチショルダ(46)の外面に位置する対向するタブ(44)を含む。ラッチショルダ(46)は、好ましくは、ロールホールディング吐出端(20B)に近接して位置するロールホールディングピース(14)の底部(48)の内面から延びる。ラッチアセンブリ(42)はまた、側壁(38)とタブ(44)がラッチするカバーピース(16)の頂部(39)の間に位置する二つの対向するラッチ開口部(50)を含む。当業者は、カバーピース(16)をロールホールディングピース(14)に固定するには他に多様な方法があることを認識すべきである。例えば、ラッチショルダ(46)は、カバーピース(16)の上に位置してもよく、この場合はラッチ開口部(50)はロールホールディングピース(14)の上に位置する。代替の方法として、当業者に公知であるその他のラッチメカニズムをラッチアセンブリに使用してもよい。
【0017】
図1と2に示すように、ロールホールディングピース(14)はまた、ロール状材料(24)を収容するためのロールホールディングアセンブリ(56)を含む。ロールホールディングアセンブリ(56)は、ロールホールディングショルダ(60)の端の内面に位置する二つの対向するラグ(58)を含む。ラッチショルダ(46)同様に、ロールホールディングショルダ(60)はロールホールディングピース(14)の底部(48)の内面から延びる。ロール状材料を収容するスプール(23)は、ラグ(58)の周りのスプール(23)の回転を可能にするようにラグ(58)(図2に示す)に取り付けられる。スプール(23)の開口部(21)の直径、及びラグ(58)の直径は、ロール状材料(24)が、材料を巻き出して基材に施す際に最小の労力で回転し得るように選択されるべきである。好ましくは、しかし、ロールが保管中に自由に回転し、それによってテープがロールから解けてハウジング内部に貼り付いたり、あるいはテープの自由端が吐出口から突出してハウジング内に巻き戻さねばならなくなることを防ぐために、二つの構成部品の間に十分な摩擦がなくてはならない。
【0018】
本発明の好ましい実施形態では、ロールホールディングアセンブリ(56)はまた、カバーピース(16)の側壁(38)の内面に位置して、使用及び保管中にロールホールディングショルダ(60)の安定化して支えるために役立つ対向するスタビライザー(62)を含む。スタビライザー(62)はまた、好ましくは、ロール状材料(24)にさらなる安定性を与え、保管時にロールが自由に回転することを防ぐために摩擦を生じるようにロールホールディングショルダ(60)の内面に置かれる。
【0019】
当業者は、ハウジング(12)内部にロール状材料を収容する多様な他の方法があることを認識すべきである。例えば、ロール状材料は、ある方法では、ハウジング(12)のカバーピース(16)内で支えることが可能である。これに関連して、対向するラグは、例えばロール状材料(24)が取り付けられたカバー(16)の内面上に貼り付けるかあるいは形成されてもよい。また、例えばロールが、ハウジングのどちらかのピースに固定できるピン備えていてもよい。
【0020】
ロールホールディングピース(14)はまた、好ましくは、ラッチショルダ(46)、ロールホールディングショルダ(60)及びヒンジショルダ(40)にさらなる支持と安定性を与える側壁(34)の部分としてのリップ(64)を含む。リップ(64)はまた、好ましくは、カバーピース(16)が保管及び使用中にロールに接触するのを防ぎ、ディスペンサ(10)にさらなる安定性を与えるために、閉まっている際はカバーピース(16)に軽く当接する。好ましい実施形態では、リップは好ましくは、約0.5インチ(1.27cm)以下、さらに好ましくは、約0.05インチ(0.13cm)〜約0.25インチ(0.64cm)、そして最も好ましくは、約0.06インチ(0.15cm)〜約0.125インチ(0.32cm)、ロールホールディングピース(16)の底部(48)の内面の上に延びる。
【0021】
図1と2に示すように、一つ以上のリッジ(82)をロールホールディング吐出端(20B)に近接するロールホールディングピース(14)の内面に作ることができる。これらのリッジは、切断部材(28)に対して垂直に示されるが、切断部材に平行あるいはそれらの組み合わせのように他の方向であってもよい。
図示されないが、リッジはまたロールホールディング吐出端(20B)に近接するロールホールディングピース(14)の外面に設置されることもある。これらのリッジは、また垂直のように他の方向であってもよいが、好ましくは、切断部材(28)と平行である。それに加えて、あるいは代替の方法として、ロールホールディング吐出端(20B)に近接するロールホールディングピース(14)の外面及び/または内面を粗面化してもよい。このようなリッジ(82)及び/または粗面化は、ハウジング(12)の内側または外側に偶然貼り付くことのある材料の除去を容易にする。
【0022】
ハウジング(12)はまた、材料がより簡単に基材に貼り付くように、ディスペンスされる材料に圧力を加えるアプリケータ(30)を含む。アプリケータ(30)は、材料が吐出口(26)から出る際にそれに加圧することが可能な、当業者に公知のいずれの装置であってもよい。アプリケータ(30)は、ロールホールディングピース(14)またはカバーピース(16)の上に位置するように設計してもよい。例えば、図1、2、及び3に示すの一つの実施形態では、アプリケータ(30)は、カバーピース(16)にある二つの対向する開口部(68)を介してローラをカバーピース(16)に固定する二つの対向するピン(66)を備えるローラの形を取る。アプリケータ(30)にはまた、補助のサポートが備えられていることもある。例えば、図1と2では、アプリケータ(30)は、カバーピース(16)の内側に位置するアーク状のサポート(70)でも支持されている。図示しないが、アプリケータローラを他の方法でハウジングに固定することもまた可能である。例えば、ハウジングは、その上にローラを取り付ける対向するラグを含むことができる。
【0023】
本発明の別の実施形態では、アプリケータ(30)は固定または据え置きされるか、及び/またはハウジングの一体化部品であってもよい。例えば、アプリケータは曲線状またはアーク形状の、外部に向けて突き出たハウジング(12)部分であってもよい。アプリケータ(30)はまた、ある方法では、ハウジングに固定されたワイパーブレードの形状を取ってもよい。この実施形態では、ワイパーブレードは、好ましくは、柔軟性または弾力性を持つようにハウジング(12)に取り付けられ、材料が時期尚早に切断されることを防ぐために先が尖っていないか丸いことが好ましい。
【0024】
アプリケータ(30)に加えて、ハウジング(12)はまた、材料をロール(24)からディスペンスした後、それを切断する刃先(29)を有する切断部材(28)を収容している。切断部材は、材料をロールから完全に切り離すことのできる、当業者に公知な任意の装置であってもよい。好ましくは、図1と2に示すように、切断部材(28)はカバーピース吐出端(20A)に固定される。しかし、当業者は、切断部材(28)がハウジング(12)のロールホールディングピース(14)に固定されるようにディスペンサが設計され得ることを認識すべきである。当業者に公知であるいずれの手法を使って、切断部材(28)をハウジング(12)に固定してもよい。例えば、図1と2では、切断部材(28)はカバーピース(16)に位置する固定用ピン(72)によってカバーピースに固定される。切断部材(28)は、特に、プラスチックで作成されている場合は、ハウジング(12)に固定された別個の部品というよりも、ハウジング(12)の一体化部品であってもよい。切断部材(28)は、金属またはプラスチックのような、任意の適切な材料で構成されてもよい。しかし、好ましくは、切断部材は金属製である。
【0025】
本発明の好ましい実施形態では、切断部材(28)の刃先(29)は、小さな歯(74)を備えている。図1と2の歯(74)は同じ長さであるが、比較的長い歯と比較的短い歯が交互に並ぶように、異なる長さであってもよい。個々の歯はまた、好都合となるように切断部材(28)のメインボディ面から異なる角度で突出してもよい。また、図示するように、切断部材(28)の刃先(29)は、材料の切断を容易にするようにいく分下方向に向けられることが好ましい。
【0026】
図1と3に示すように、ハウジングはまた、好ましくは、表面に置かれた際にディスペンサ(12)に安定性を供与するために一つ以上の脚(84)(一個を示す)を含む。ハウジング(12)の曲線形状のために、手で把持されない場合、脚(84)はディスペンサ(10)を置くための水平な表面を作り出す。これにより、手で把持されない場合でもディスペンサは揺れたりさもなければ動くようなことがない。例えば、好ましくは、ディスペンサ(10)のディスペンシング端(20)は、ディスペンサが置かれた表面よりも上に留まる。脚(84)はハウジング(12)のロールホールディングピース(14)の底部(48)に成形されたか取り付けられたように示されているが、カバーピース(16)の上に設置されてもよい。当業者は、表面に置かれたディスペンサに安定性を与えるために一つまたは複数の脚を設計する多数の方法があることを認識するであろう。
【0027】
好ましい実施形態では、ロール状材料(24)の直下近くに設置されたロールホールディングピース(14)上には脚が一つしかない。この実施形態における脚(84)はまた、好ましくは、ロールホールディングピースの最も円形の部分(すなわちロールの直下)から扇形状に接線方向に延びる(例えば、脚の幅はロールホールディングピース(14)の最も円形の部分からの距離の関数として増加する)。脚の長さと幅は、好ましくは、ディスペンサが動かずに平面に静止し、手で把持されていない場合は、ハウジングのディスペンシング端(20)がディスペンサが置かれている面に接触しないように選定される。例えば、図に示す脚は、長さが約0.75インチ〜約1インチ(1.90cm〜2.54cm)、そして幅は最も広い部分で約1インチ(2.54cm)、そして最も狭い部分で約0.5インチ(1.27cm)である。
【0028】
図1と2に示す機能に加えて、当業者は、例えば材料が吐出口(26)を通して正常に流れることを確実にするために、ロールホールディングピース(14)及び/またはカバーピース(16)にガイドを設けることが望ましい可能性があることを認識すべきである。例えば、ハウジング(12)の頂部(39)から下に突出して、ロール状材料(24)の交換時に吐出口(26)経由の材料が間違いなく正常に流れるために役立つガイド(図示せず)を設けてもよい。
【0029】
ディスペンサは、ロール状材料(24)が一端装填されると使用のために閉じることができる。図3は、閉じた位置にある図1と2のディスペンサを示す。ハウジング(12)は、閉じた時には、好ましくは、人間工学的に向上された形状を有する。「人間工学的に向上された形状」とは、ハウジングが好ましい形状であるために、ディスペンサが片手で楽に持て、材料が片手でディスペンスできることを意味する。この意味で、好ましくは、ディスペンサは全体の長さ(図3において、Lと示す、ヒンジ端(18)からカバーピース(16)の吐出端20(A)に及ぶ)は、約5インチ(12.7cm)以下、より好ましくは、約4インチ(10.16cm)以下、そして最も好ましくは、約2インチ(5.08cm)〜約3.75インチ(9.52cm)である。ディスペンサの最大の高さ(外形直径と言及し、図3にDと示す)は、好ましくは、約3インチ(7.62cm)以下、より好ましくは、約2.25インチ(5.72cm)以下、そして最も好ましくは、約1.25インチ(3.17cm)〜約2.25インチ(5.72cm)である。これらの最適寸法は、ディスペンサが容易に把持でき、片手で使用することを可能にする。
【0030】
さらに片手で使用し易くするために、本発明の好ましい実施形態では、カバーピース(16)に人差し指を挿入できるリッジ(80)を備えた上方凹み(78)がある。好ましくは、この上方凹みは人差し指を凹み(78)に楽に置けるように、ヒンジ端から離れた位置にある。
他の好ましい実施形態では、カバーピース(16)は、上方凹み(78)の次に続いて、カバーピースのディスペンシング端(20A)で緩やかに傾斜している。この機能は、不必要に材料の吐き出しを遅くしないことを補助する。また、図3で認められるように、切断部材(28)は、好ましくは、カバーピース(16)の吐出端(20A)にと比較して引っ込んでいる。これは、使用中にユーザが刃先に接触しないように保護する役割を果たす。刃先を引っ込ませることはまた、材料が切断部材(28)によって切り離される際に、材料が施される基材への破損(例えば、引き裂き)を最小限に抑えることに役立つ。
【0031】
ハウジング(12)は、所望のロール状材料のディスペンスに適するいずれの材料で作成されてもよい。本発明の好ましい実施形態では、ハウジングは(切断用刃先を除く)熱可塑性材料のようなプラスチックで作成される。好ましくは、ハウジング部品は射出成形のような成形工程によって形成される。好ましい実施形態では、ロールホールディングピース(14)は一個の部品として成形され、アプリケータと切断部材を除くカバーピース(16)は別個の部品として成形される。このようにしてディスペンサは、好ましくは、4個の部品のみで構成され、組立を容易にする。さらには、前述のように、アプリケータ(30)及び/または切断部材(28)をハウジング(12)の一体化構成部品にすることで、部品数をさらに二個または三個に減らすことができる。しかし、当業者は、所望に応じて、カバーピース(16)及び/またはロールホールディングピース(14)は複数の部品から形成されてもよいことを認識すべきである。ロールホールディングピースとカバーピースを開閉できるならば、ハウジングを一個のピースで作ることもまた可能である。
【0032】
ハウジングは、透明、半透明、不透明、またはそれら組み合わせであってもよい。例えば、カバーピースは不透明でもロールホールディングピースは半透明であってもよい。ハウジングに好みの色彩を与えるために、ハウジングに一つ以上の染料または顔料を取り入れてよい。例えば、カバーピースがある色で、ロールホールディングピースがもう一つの色であってもよい。
【0033】
ロールからの材料の自由端(図示せず)は、アプリケータ(30)とロールホールディングピース(14)の吐出端(20B)の間に形成される吐出口(26)に導かれる。吐出口(26)は、好ましくは、テープ末端がハウジング(12)に簡単に押し戻されたり、引き戻されたりするのを防ぐように十分に小さくなくてはならない。いったんテープが切られると、ハウジング(12)から突出するテープ端の長さを決定することになる吐出口(26)と刃先(29)の間の距離は、好ましくは、約1インチ(2.54cm)以下で、より好ましくは、約0.40インチ(1.0cm)〜約0.87インチ(2.21cm)である。距離がより短いと、その結果として材料端がハウジング(12)内に引っ込む傾向を持つようになる。距離がより長いと、材料端に埃が蓄積されたり、またはハウジング外面や他の物体に貼り付く傾向が大きくなってもよい。
【0034】
ロール(24)の寸法に関してディスペンサ(10)と比較すると、ロール状材料の延べの最大直径(例えば、使用前)は、与えられた空間をほぼ完全に満たすようにハウジング(12)の内部寸法よりもわずかに小さい。好ましくは、ロール状材料とハウジング内部の間の最小環状ギャップは、約1インチ(2.54cm)以下、より好ましくは、約0.25インチ(0.64cm)以下、そして最も好ましくは、ハウジング内でロールが回転する限り、できるだけ小さいことである。
【0035】
本発明の一つの好ましい実施形態では、ロール状材料(24)はコンパクトなサイズに設定され、したがってユーザによるディスペンサの取り扱いと操作が容易になる。その意味で、比較的小さなスプール(23)を有するロール状材料を選ぶことが好ましい。例えば、好ましくは、スプール(23)の開口部(21)の内径は、約3.0インチ(7.62cm)以下、より好ましくは、約0.4インチ(1.0cm)〜約2.0インチ(5.08cm)、そして最も好ましくは、約0.31インチ(0.8cm)〜約1.5インチ(3.8cm)である。スプールの径方向の厚さは、好ましくは、スプールに強度を与えるのに十分であり、好ましくは、約0.37インチ(0.94cm)以下、より好ましくは、約0.125インチ(0.32cm)以下である。比較的小さな直径のスプールの使用は、コンパクトなディスペンサで大量のテープの供給を可能にする。従来の二重壁スプールではなく、一重で比較的薄壁のスプールを使うことによってさらに空間を節約し得る。
【0036】
好ましい実施形態では、ロール状材料の延べの最大直径は(コンパクトなスプールを使用の場合)、好ましくは、約4.5インチ(11.4cm)以下、より好ましくは、約3.5インチ(8.9cm)以下、そして最も好ましくは、約1インチ(2.54cm)〜約2.5インチ(6.4cm)である。ディスペンサからディスペンスされ得る材料の量は、勿論、材料の厚さに基づく。例えば、1.6ミル〜2.3ミル厚の材料では、ディスペンサは好ましくは、ロールあたり約20メートル〜約50メートルの材料をディスペンスする。しかし、当業者は、この材料量はロール状材料全体の直径と材料の厚さに基づくことを認識すべきである。
【0037】
本発明のディスペンサは、単にハウジング(12)、アプリケータ(30)、切断部材(28)そしてディスペンサのその他の適当な構成部品の幅を変更するだけで、所望され得る任意の幅のロール状材料を収容するために容易に適応してもよい。しかし、ディスペンサが片手用であるならば、テープロールの幅は、ディスペンサを片手で容易に掴んで操作できるように、好ましくは、約4インチ(10.2cm)、より好ましくは、約3インチ(7.6cm)を超えるべきではない。本発明のより好ましい実施形態では、ディスペンサは、約0.20インチ(0.5cm)〜約3インチ(7.6cm)、そして最も好ましくは、約0.4インチ(1cm)〜約2インチ(約4.8cm〜約5.1cm)幅のロールを収容することが可能である。
【0038】
図4、5、6、及び7は、以下にさらに詳述するいくつかの追加機能を除けば、図1から3に示すディスペンサ(10)と同様である本発明のもう一つの実施形態を示す。図4は、ディスペンサ(11)を背面の斜視図であり、図5は頂面図、図6は側面図、図7は同品の底面図である。
図4と6に示すように、カバーピース(16)の側壁(38)には、ノブ(88)を備えた対向する浅い側面の凹み(86)が設けられる。これらの浅い凹みは、好ましくは、ロールホールディングショルダ(60)とアプリケータ(30)の間に近接して位置する。これらの浅い凹み(86)は、ディスペンサの使用を補助するために中指と親指を置く場所を設ける。当業者は、ディスペンサを掴み易くするために、ハウジング(12)に位置するその他の形状または装置を、図示したものに加えて、あるいは代替として使ってもよいことを認識すべきである。図5は、カバーの頂部(39)に位置する付加的な環状の凹み(92)を示す。これは例えばロゴの配置に使用することができる。
【0039】
図4から7に示すディスペンサ(11)が有するもう一つの機能は、図7に示される。図7では、好ましくは、ロール状材料上の中央に位置決めされ、それを通してロールに残っている材料の量を確認できる開口部か透明な覆いであってもよい二つの窓(90)がある。窓(90)は、ロールホールディングピース(14)の上に位置するように示されるが、それらは代替の方法として及び/または付加的にカバーピース(16)上に設置してもよい。図7はまた、図1から3との関連でまた言及した脚(84)をよりはっきりと示す。脚(84)はロールホールディングピース(14)の底部(48)から接線方向に延びる。また脚(84)に近接する底部(48)には開口部(94)もある。
【0040】
図示されていないもう一つの実施形態では、ディスペンサは、保管時には少なくとも吐出口(26)(好ましくは、アプリケータ(30)と切断部材(28)をも)を覆い、吐出口(26)から出ているむき出しのテープ端を保護するキャップが取り付けられてもよい。
このように説明したディスペンサは、ロール上に存在する任意のタイプの材料をディスペンスするために使用することができる。図1から3に言及すると、ディスペンサを使うには、ロールホールディングピース(14)からカバーピース(16)を外すためにタブ(44)を同時に押すことによってディスペンサは開く。ロール状材料(24)は次に、材料が基材に接触するように意図された側(例えば、粘着性のある側)がロールホールディングピース(14)に向かって下向きになるように、図2に示すようにロールホールディングアセンブリ(56)のラグ(58)に取り付けることができる。材料はそれから、ロールホールディングピース(14)の吐出端(20B)から僅かに延びて、そしてアプリケータ(30)を僅かに過ぎて延びるように、ロール(24)から僅かに引っ張り出される。カバーピース(16)はそれから、ロールホールディングピース(14)の上のラッチアセンブリ(42)のタブ(44)がカバーピース(16)の上のラッチ開口部(50)にパチンとはまるように閉めることができる。
【0041】
一端ロール状材料が装填されると、材料を基材に押しつけるようにアプリケータ(30)を基材に押しつけ、そして材料を基材に貼り付けかせるために所望する経路でディスペンサに圧力をかけて引っ張ることによって、材料をディスペンスすることができる。ユーザが基材の上でディスペンサを引っ張ると、材料はロール(24)から巻き解かれ、アプリケータ(30)の下をスムーズに通過する。このような方法で、かくしてディスペンスされた長さのテープは、アプリケータが基材の表面に加えた圧力によって基材に貼り付く。所望の長さの材料がディスペンスされた後、刃先(29)で材料を切断する方法で刃先(29)が材料と接触するようにヒンジ端(18)を上に向けてもよい。
【0042】
本発明は、特定の好ましい実施形態に関して上記に説明したが、当業者にはこれらの設計に多数の修正形態と変形形態を加え得ることが明らかであろう。提供した記述は説明を目的としたものであり、この発明を制限することを意図しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】
ディスペンサにロール状材料を装填する前の、開いた位置にあるディスペンサを示す、本発明の実施形態の斜視図。
【図2】
ロール状材料を装填後の開いた位置にあるディスペンサを示す、図1のディスペンサの斜視図。
【図3】
閉じた位置にあるディスペンサを示す本発明の実施形態の斜視図。
【図4】
閉じたディスペンサを後方から示す本発明の他の実施形態の斜視図。
【図5】
図4のディスペンサの頂面図。
【図6】
図4のディスペンサの側面図。
【図7】
図4のディスペンサの底面図。
Claims (20)
- ロール状材料をディスペンスするための、ディスペンシング端とヒンジ端とを有する密閉可能なハウジングを備えた装置であって、
(a)ロール状材料を収容するためのロールホールディングピースと、
(b)カバーピースと、
(c)前記ロールホールディングピースと前記カバーピースとを前記ヒンジ端で連結するためのヒンジアセンブリであって、前記カバーピースとロールホールディングピースが前記ヒンジアセンブリによって連結されたままで前記ハウジングを開けることを可能にするヒンジアセンブリと、
(d)前記ディスペンシング端に近接して位置する、材料を基材に施すためのアプリケータと、
(e)前記ディスペンシング端に近接して位置する、前記材料の吐出口と
(f)前記ディスペンシング端に近接して位置する、前記テープを切断するための切断部材と、
を備えた装置。 - 前記ロールホールディングピースは、底部と、二つの対向する側壁と、吐出端とを有し、前記カバーピースは、頂部と、二つの対向する側壁と、吐出端とを有している、請求項1に記載の装置。
- 前記カバーピースを前記ロールホールディングピースに固定するために、前記ロールホールディングピースの底部から延びる対向するラッチショルダを有するラッチアセンブリをさらに備えた、請求項2に記載の装置。
- 前記アプリケータは、前記カバーピースの吐出端に近接するカバーピース上にあり、前記カバーピース上で回転可能であるかまたは固定されている、請求項2に記載の装置。
- 前記吐出口は、前記アプリケータと前記ロールホールディングピースの吐出端との間に位置する、請求項4に記載の装置。
- 前記切断部材は、前記カバーピースの吐出端に近接する前記カバーピース上に位置する、請求項2に記載の装置。
- 前記ロールホールディングピースの底部の内面は、前記材料が前記底部の内面に貼り付くのを防止するために、一つ以上のリッジ、粗面化することまたはその組み合わせを有している、請求項2に記載の装置。
- 前記ロールホールディングピースの底部の外面は、前記材料が前記底部の外面に貼り付くのを防止するために、一つ以上のリッジ、粗面化することまたはその組み合わせを有している、請求項7に記載の装置。
- 前記カバーピースの頂部は、指を置くための凹みを少なくとも一つ有している、請求項2に記載の装置。
- 前記カバーピースの側壁は、指または親指を置くために側面に凹みを少なくとも2つ有している、請求項9に記載の装置。
- 前記ロールホールディングピースの底部は、前記装置を表面に置くための脚を少なくとも一つ以上有している、請求項2に記載の装置。
- ロール状材料をディスペンスするための、ディスペンシング端とヒンジ端を有する密閉可能なハウジングを備えた装置であって、
(a)底部と、二つの対向する側壁と、吐出端とを有する、ロール状材料を収容するためのホールディングピースと、
(b)頂部と、二つの対向する側壁と、吐出端とを有するカバーピースと、
(c)前記ロールホールディングピースと前記カバーピースとを前記ヒンジ端で連結するためのヒンジアセンブリであって、前記カバーピースとロールホールディングピースが前記ヒンジアセンブリによって連結されたままで前記ハウジングを開けることを可能にするヒンジアセンブリと、
(d)前記ロールホールディングピースに前記カバーピースを固定するために、前記ロールホールディングピースから延びる対向するラッチショルダを有するラッチアセンブリと、
(e)前記カバーピース上と前記カバーピースの吐出端に近接して位置する、材料を基材に施すためのアプリケータと、
(f)前記アプリケータと前記ロールホールディングピースの吐出端との間に位置する、前記材料の吐出口と、
(g)前記カバーピースの吐出端に近接する前記カバーピース上に位置する、前記テープを切断するための切断部材と、
を備えた装置。 - 前記ロールホールディングピース底部の内面、外面またはその両方が、前記材料が前記底部の表面に貼り付くのを防止するために、1つ以上のリッジ、粗面化することまたはその組み合わせを有している、請求項12に記載の装置。
- 前記カバーピースが、親指または指を置くために、前記頂部、側壁またはその両方の上に1つ以上の凹みを有している、請求項13に記載の装置。
- 前記ロールホールディングピースの底部は、前記装置を表面上に置くために、1つ以上の脚を有している、請求項14に記載の装置。
- ロール状材料をディスペンスする方法であって、
(a)ロール状材料をディスペンスするための装置であって、ディスペンシング端とヒンジ端を有する密閉可能なハウジングを備えるとともに、
(i)ロール状材料を収容し吐出端を有するロールホールディングピースと、
(ii)吐出端を有するカバーピースと、
(iii)前記ロールホールディングピースと前記カバーピースとを前記ヒンジ端で連結するためのヒンジアセンブリであって、前記カバーピースとロールホールディングピースが前記ヒンジアセンブリによって連結されたままで前記ハウジングを開けることを可能にするヒンジアセンブリと、
(iv)前記吐出端に近接して位置するアプリケータと、
(v)前記吐出端に近接して位置する、前記材料の吐出口と、
(vi)前記吐出端に近接して位置する切断部材と、
を備えた前記装置を供給する工程と、
(b)前記ハウジングのロールホールディングピース内にロール状材料を取り付ける工程と、
(c)前記アプリケータを用いて基材上に前記材料を押しつけることによって、基材に前記材料を施す工程と、
を含む方法。 - 前記ロール状材料を取り付ける工程では、前記ハウジングが閉じている場合に、前記材料が前記吐出口から延びて少なくとも部分的に前記アプリケータに触れるように行われる、請求項16に記載の方法。
- 前記切断部材で前記材料を切断して、前記基材に施された材料から前記ロール状材料を切り離す工程をさらに含む、請求項16に記載の方法。
- 前記材料は、圧力感知粘着テープまたは再剥離粘着フィルムである、請求項16に記載の方法。
- 前記材料を前記基材に施す間、前記ディスペンサが手に把持される、請求項16に記載の方法。
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