JP3643955B2 - 修正テープ転写具 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、修正テープ転写具の技術分野に属する。特には、紙面に誤記された部分がある場合、修正液が乾燥された状態で塗布されている被膜テープ(以下、単に修正テープと云う。)をその部分に押圧して誤記部分に修正液が被覆されるようにすることで、所望の形態に修正可能な修正テープ転写具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来一般の修正テープ転写具は、開口を有する形態のケースと、当該ケース内部で回動可能に設けられた少なくとも一対のローラーと、一方のローラーに巻かれている修正テープと開口(出口)を通じて外側へ突出して修正テープの移動をガイドし、必要な場合に修正テープを紙面に押圧できるようにするテープガイドなどから構成されている。
【0003】
添付図1を参照して、従来の修正テープ転写具を説明する。
図1は、従来の修正テープ転写具の一例を分解した斜視図である。
図1に示した従来の修正テープ転写具100はケース110を備えている。このケース110の先端部と後端部には開口111,112がそれぞれ設けられている。ケース110の上面一側には係止穴113が設けられており、正面には修正テープの使用残量を確認するための覗穴114が設けられている。背面には必要に応じてポケットなどに差し込めるようにクリップ115が設けられている。このようなケース110は、修正テープ120と各種の部品を内部に収容して保護し、また、必要に応じて容易に分解できる構成である。
【0004】
図1には、ケース110の下側にケース110の内部に結合される胴体130が示されている。胴体130は修正テープ120の移動をガイドするためのテープガイド131を備えている。テープガイド131は前方へ長く突出しており、ケース110の後端部の開口112から挿し込まれて先端部の開口(出口)111を通じて外側へ突出し、修正テープ120を押圧する役割もする。このようなテープガイド131は弾力性に優れた良質の材料を用いなければならない。テープガイド131の先端部に嵌め具132が位置する。嵌め具132はテープガイド131が嵌め込まれる嵌合穴133を備えており、テープガイド131に結合されて修正テープ120を右側または左側へ離脱させない役割をする。
【0005】
テープガイド131の後端部にローラー設置部134が設けられている。このローラー設置部134は、その主要部が略円形状を成しており、周囲に弾性アーム135がそれぞれ設けられている。弾性アーム135は胴体130をケース110に容易に着脱可能とするためのもので、係止穴113に係止される係止顎136を備えている。
【0006】
胴体130の正面及び背面に第1ローラー140と第2ローラー150がそれぞれ位置する。第1ローラー140と第2ローラー150は、胴体130のローラー設置部134の正面及び背面にそれぞれ回動可能に設けられる。図1の通り、第1ローラー140の内側面には第1ギア160が設けられており、ここに第1軸162が設けられている。この第1軸162を通じて第1ローラー140が設けられる。第1ローラー140に未使用の修正テープ120が巻かれている。ローラー設置部134には第2軸172が設けられている。この第2軸172を通じて第2ローラー150がローラー設置部134の正面で回動可能に設けられ、第2軸172の反対側の端部に第2ギア170が結合される。第2ローラー150には使用後の空の修正テープ122が巻かれる。
【0007】
即ち、第1軸162に第1ギア160と第1ローラー140を、第2軸172に第2ローラー150と第2ギア170をそれぞれ組み入れた後、未使用の修正テープ120をテープガイド131の先端にかけ、嵌め具132を嵌めて胴体130の弾性アーム135をそっと押圧した状態でケース110内へ挿し込むと、係止顎136が係止穴113に嵌り込んで修正テープ転写具100が組み立てられる。この状態で、テープガイド131の先端は先端部開口(出口)111へ突出して修正テープ転写具100は使用可能となる。使用しない場合にはケース110の先端部を前方へ引っ張ると、1点鎖線で示した通り、ケース110は胴体130に対して相対的に移動してテープガイド131の先端の修正テープ120は内部へ引っ込み保護された状態となる。
【0008】
上記したような従来の修正テープ転写具100は、第1軸162と第2軸172との間の距離が十分に確保されなければならないため、胴体130とケース110を相対的に大きく形成しなければならなかった。
【0009】
因みに、従来の修正テープ転写具には、修正作業が一方向にのみ限定されるという欠点もあったが、この点に関しては、本出願人が所有する特許第2939929号の発明(発明の名称:修正テープ転写具)により解決されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、少なくとも一対のローラーが設けられる軸間の距離確保を必要としない構成とし、ケースの大きさに対してその内部に設けられる胴体を相対的に縮小でき、修正テープをより多く収容できる等の全体的な空間活用度を高めることを可能とした、修正テープ転写具を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するための手段として、請求項1に記載した発明に係る修正テープ転写具は、
修正テープが巻かれる第1ローラーと第2ローラーを備える修正テープ転写具において、
所定大きさの開口を通じて少なくとも一側が開かれた形態のケースと、
前記開口へ突出し得るテープガイドを備え、該テープガイドの一側にローラー設置部が一体に形成され、前記テープガイドは折り曲げて形成され、前記テープガイドとローラー設置部が段差に形成され、その段差部分には貫通穴が設けられている胴体と、
前記第1ローラーと連結されて前記ローラー設置部の一側面に回動可能に設けられた第1ギアと、
前記第2ローラーと連結されて前記ローラー設置部の他側面に回動可能に設けられた第2ギアと、
前記第1ギアの回転を第2ギアへ伝達して回転させるように上下2段のギアで構成され、前記胴体の貫通穴を通じて下段ギアは第1ギアと噛み合い、上段ギアは第2ギアと噛み合うように設けられた動力伝達ギアと、を備えていることを特徴とする。
【0012】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の修正テープ転写具において、
前記第1ギアと第2ギアは、ローラー設置部の一側面と他側面にそれぞれ同一軸線上に位置するように設けられていることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下に、添付した図面を参照して本発明の望ましい実施形態を説明する。
図2は本発明に係る修正テープ転写具の斜視図、図3Aは本発明に係る修正テープ転写具の胴体に動力伝達ギアが設置された状態を示した斜視図、図3Bは図3Aを後方から見た状態を示した斜視図、図4Aは第1ローラーと第2ローラーが結合される胴体の正面図、図4Bは前記胴体に第1ローラーと第2ローラーが結合された要部の構成を示した断面図、図5Aは第1ローラーと第2ローラーが結合された胴体の平断面図であり、図5Bは動力伝達ギアの結合状態を示した断面図である。
【0014】
図示の通り、本発明に係る修正テープ転写具200はケース210を備えている。このケース210の先端部と後端部に開口211,212がそれぞれ設けられており、互いに貫通されている。このようなケース210の上面には係止穴213が設けられている。
【0015】
この修正テープ転写具200は胴体230を備えている。この胴体230は、前記ケース210の後端部開口212を通じて挿し込まれ先端部の開口(出口)211へその先端が突出し得るテープガイド231を備えている.。前記テープガイド231の後端部には略円形状のローラー設置部234が一体に形成されている。
【0016】
前記テープガイド231は折り曲げたように形成されており、当該テープガイド231とローラー設置部234とは互いに段差を形成している。前記テープガイド231とローラー設置部234とが段差を形成した部分に貫通穴238が設けられている。
【0017】
前記ローラー設置部234の外側に弾性アーム235が設けられている。この弾性アーム235は、胴体230をケース210に容易に着脱可能とするためのもので、その上面に突起236が形成されている。突起236は前記ケース210の係止穴213に係止され、胴体230とケース210とが互いに結合される。
【0018】
前記ローラー設置部234の背面に第1軸262が設けられ、正面には第2軸272が設けられている。第1軸262と第2軸272は同一の軸線上で互いに逆方向へ向けて設けられている。従って、両軸間に一定間隔を設けなければならなかった従来の修正テープ転写具に比べ、ケース210内の空間効率を高めることができる。
【0019】
更に具体的に説明すると、従来の修正テープ転写具は軸間の間隔確保が必須であったが、本発明の修正テープ転写具は、同一軸線上に互いに逆方向に配置することで、軸間の間隔確保を必要としない。従って、本発明に係る修正テープ転写具200では、従来の修正テープ転写具に比べて相対的により多量の修正テープ220を収容することが可能である。
【0020】
本発明に係る修正テープ転写具200は、未使用の修正テープ220が巻かれた第1ローラー240と、使用後の空の修正テープ222が巻かれる第2ローラー250を備えている。前記第1ローラー240には第1ギア260が設けられており、第2ローラー250には第2ギア270が設けられている。前記第1ローラー240と第2ローラー250は、ローラー設置部234の正面と背面にそれぞれ設けられている。前記第1ギア260と第2ギア270は、各々の一端が、胴体230のローラー設置部234とテープガイド231とが段差を形成した部分の貫通穴238に位置されている。
【0021】
前記第1ギア260の回転を第2ギア270へ伝達して回転させるように、動力伝達ギア280が設けられている。前記動力伝達ギア280には第3軸282が設けられており、この第3軸282は使用後の空の修正テープ222が容易に巻かれるように前記動力伝達ギア280と共に回転する。第3軸282はテープガイド231に設けられている穴232に結合して設置される。
【0022】
前記穴232には、第1ローラー240の側に突出顎232aが形成されている。この突出顎232aと嵌め合わせて結合される溝(軸孔)282a及び動力伝達ギア280を備えた第3軸282が前記穴232へ差し込まれ支持されている。前記突出顎232aと溝282aとを互いに嵌め合わせて結合することにより、動力伝達ギア280の結合状態を確実なものとしている(図5A、B)。
【0023】
前記動力伝達ギア280は、上下の2段280Aと280Bから成り、胴体230の貫通穴238を通じて下段ギア280Aは第1ギア260と噛み合い、上段ギア280Bは第2ギア270と噛み合っている。第1ギア260の回転は、これと噛み合う当該動力伝達ギア280により第2ギア270へ伝達して回転させる構成とされている。
【0024】
上記した構成であるから、胴体230のローラー設置部234の外側に設けた弾性アーム235をそっと押圧した状態で前記ケース210の後端部開口212を通じてケース210内に押し込むと、突起236は係止穴213に結合されて修正テープ転写具200が完成する。この修正テープ転写具200で、修正しようとする部分にテープガイド231先端を押圧して移動させながら修正作業を行う。なお、第2ローラー250に未使用の修正テープ220が巻かれるようにし、第1ローラー240に使用後の空の修正テープ222が巻かれるようにしても同様に実施できる。
【0025】
未使用の修正テープ220を全て使用した後、新たなテープと交換しようとする場合には、弾性アーム235を押圧した状態で後方へ引っ張ると、胴体230はケース210内から離脱する。かくして第1ローラー240と第2ローラー250を交換すれば良い。
【0026】
上述したように、本発明に係る修正テープ転写具は、第1ローラー240と第2ローラー250が結合される第1ギア260と第2ギア270がローラー設置部234の正面と背面にそれぞれ同一の軸線上の配置で設けられ、動力伝達ギア280によって相互の回転が伝達され、軸間距離の確保が不要な構成であるため、より多くの修正テープを収容でき、空間の活用度を高めることが可能である。
【0027】
また、本発明に係る修正テープ転写具は、動力伝達ギア280に設けた第3軸282も前記動力伝達ギア280と共に回転するので、使用後の空の修正テープ222が前記第3軸282にガイドされながら第2ローラー250に巻かれることになり、使用上の動作不良が防止される。即ち、空の修正テープ222が係止するのを防止して容易に第2ローラー250へ巻かれる。
【0028】
【発明の効果】
本発明に係る修正テープ転写具は、第1ローラーと第2ローラーとがローラー設置部の正面及び背面に同一の軸線上に位置して設けられ、軸間距離の確保が不要な構成であるから、胴体の大きさを相対的に縮小することができ、ケース内に修正テープをより多く収容できる等の全体的な空間効率を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の修正テープ転写具の一例を示した分解斜視図である。
【図2】本発明に係る修正テープ転写具の構成を示した分解斜視図である。
【図3】Aは本発明に係る修正テープ転写具の胴体に動力伝達ギアが設けられた状態を示した斜視図であり、BはAを後方から見た状態を示した斜視図である。
【図4】Aは本発明に係る修正テープ転写具の要部である第1ローラーと第2ローラーが結合される胴体の正面図であり、Bは本発明に係る修正テープ転写具の要部である第1ローラーと第2ローラーが結合される胴体の構成を示した平断面図である。
【図5】Aは本発明に係る修正テープ転写具の平断面図であり、Bは本発明に係る修正テープ転写具の要部である動力伝達ギアの結合状態を示した断面図である。
【符号の説明】
200 修正テープ転写具
210 ケース
213 係止穴
220 未使用の修正テープ
222 使用後の空の修正テープ
230 胴体
231 テープガイド
234 ローラー設置部
235 弾性アーム
236 突起
238 貫通穴
240 第1ローラー
250 第2ローラー
260 第1ギア
262 第1軸
270 第2ギア
272 第2軸
280 動力伝達ギア
280A 下段ギア
280B 上段ギア
282 第3軸
【発明の属する技術分野】
この発明は、修正テープ転写具の技術分野に属する。特には、紙面に誤記された部分がある場合、修正液が乾燥された状態で塗布されている被膜テープ(以下、単に修正テープと云う。)をその部分に押圧して誤記部分に修正液が被覆されるようにすることで、所望の形態に修正可能な修正テープ転写具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来一般の修正テープ転写具は、開口を有する形態のケースと、当該ケース内部で回動可能に設けられた少なくとも一対のローラーと、一方のローラーに巻かれている修正テープと開口(出口)を通じて外側へ突出して修正テープの移動をガイドし、必要な場合に修正テープを紙面に押圧できるようにするテープガイドなどから構成されている。
【0003】
添付図1を参照して、従来の修正テープ転写具を説明する。
図1は、従来の修正テープ転写具の一例を分解した斜視図である。
図1に示した従来の修正テープ転写具100はケース110を備えている。このケース110の先端部と後端部には開口111,112がそれぞれ設けられている。ケース110の上面一側には係止穴113が設けられており、正面には修正テープの使用残量を確認するための覗穴114が設けられている。背面には必要に応じてポケットなどに差し込めるようにクリップ115が設けられている。このようなケース110は、修正テープ120と各種の部品を内部に収容して保護し、また、必要に応じて容易に分解できる構成である。
【0004】
図1には、ケース110の下側にケース110の内部に結合される胴体130が示されている。胴体130は修正テープ120の移動をガイドするためのテープガイド131を備えている。テープガイド131は前方へ長く突出しており、ケース110の後端部の開口112から挿し込まれて先端部の開口(出口)111を通じて外側へ突出し、修正テープ120を押圧する役割もする。このようなテープガイド131は弾力性に優れた良質の材料を用いなければならない。テープガイド131の先端部に嵌め具132が位置する。嵌め具132はテープガイド131が嵌め込まれる嵌合穴133を備えており、テープガイド131に結合されて修正テープ120を右側または左側へ離脱させない役割をする。
【0005】
テープガイド131の後端部にローラー設置部134が設けられている。このローラー設置部134は、その主要部が略円形状を成しており、周囲に弾性アーム135がそれぞれ設けられている。弾性アーム135は胴体130をケース110に容易に着脱可能とするためのもので、係止穴113に係止される係止顎136を備えている。
【0006】
胴体130の正面及び背面に第1ローラー140と第2ローラー150がそれぞれ位置する。第1ローラー140と第2ローラー150は、胴体130のローラー設置部134の正面及び背面にそれぞれ回動可能に設けられる。図1の通り、第1ローラー140の内側面には第1ギア160が設けられており、ここに第1軸162が設けられている。この第1軸162を通じて第1ローラー140が設けられる。第1ローラー140に未使用の修正テープ120が巻かれている。ローラー設置部134には第2軸172が設けられている。この第2軸172を通じて第2ローラー150がローラー設置部134の正面で回動可能に設けられ、第2軸172の反対側の端部に第2ギア170が結合される。第2ローラー150には使用後の空の修正テープ122が巻かれる。
【0007】
即ち、第1軸162に第1ギア160と第1ローラー140を、第2軸172に第2ローラー150と第2ギア170をそれぞれ組み入れた後、未使用の修正テープ120をテープガイド131の先端にかけ、嵌め具132を嵌めて胴体130の弾性アーム135をそっと押圧した状態でケース110内へ挿し込むと、係止顎136が係止穴113に嵌り込んで修正テープ転写具100が組み立てられる。この状態で、テープガイド131の先端は先端部開口(出口)111へ突出して修正テープ転写具100は使用可能となる。使用しない場合にはケース110の先端部を前方へ引っ張ると、1点鎖線で示した通り、ケース110は胴体130に対して相対的に移動してテープガイド131の先端の修正テープ120は内部へ引っ込み保護された状態となる。
【0008】
上記したような従来の修正テープ転写具100は、第1軸162と第2軸172との間の距離が十分に確保されなければならないため、胴体130とケース110を相対的に大きく形成しなければならなかった。
【0009】
因みに、従来の修正テープ転写具には、修正作業が一方向にのみ限定されるという欠点もあったが、この点に関しては、本出願人が所有する特許第2939929号の発明(発明の名称:修正テープ転写具)により解決されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、少なくとも一対のローラーが設けられる軸間の距離確保を必要としない構成とし、ケースの大きさに対してその内部に設けられる胴体を相対的に縮小でき、修正テープをより多く収容できる等の全体的な空間活用度を高めることを可能とした、修正テープ転写具を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するための手段として、請求項1に記載した発明に係る修正テープ転写具は、
修正テープが巻かれる第1ローラーと第2ローラーを備える修正テープ転写具において、
所定大きさの開口を通じて少なくとも一側が開かれた形態のケースと、
前記開口へ突出し得るテープガイドを備え、該テープガイドの一側にローラー設置部が一体に形成され、前記テープガイドは折り曲げて形成され、前記テープガイドとローラー設置部が段差に形成され、その段差部分には貫通穴が設けられている胴体と、
前記第1ローラーと連結されて前記ローラー設置部の一側面に回動可能に設けられた第1ギアと、
前記第2ローラーと連結されて前記ローラー設置部の他側面に回動可能に設けられた第2ギアと、
前記第1ギアの回転を第2ギアへ伝達して回転させるように上下2段のギアで構成され、前記胴体の貫通穴を通じて下段ギアは第1ギアと噛み合い、上段ギアは第2ギアと噛み合うように設けられた動力伝達ギアと、を備えていることを特徴とする。
【0012】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の修正テープ転写具において、
前記第1ギアと第2ギアは、ローラー設置部の一側面と他側面にそれぞれ同一軸線上に位置するように設けられていることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下に、添付した図面を参照して本発明の望ましい実施形態を説明する。
図2は本発明に係る修正テープ転写具の斜視図、図3Aは本発明に係る修正テープ転写具の胴体に動力伝達ギアが設置された状態を示した斜視図、図3Bは図3Aを後方から見た状態を示した斜視図、図4Aは第1ローラーと第2ローラーが結合される胴体の正面図、図4Bは前記胴体に第1ローラーと第2ローラーが結合された要部の構成を示した断面図、図5Aは第1ローラーと第2ローラーが結合された胴体の平断面図であり、図5Bは動力伝達ギアの結合状態を示した断面図である。
【0014】
図示の通り、本発明に係る修正テープ転写具200はケース210を備えている。このケース210の先端部と後端部に開口211,212がそれぞれ設けられており、互いに貫通されている。このようなケース210の上面には係止穴213が設けられている。
【0015】
この修正テープ転写具200は胴体230を備えている。この胴体230は、前記ケース210の後端部開口212を通じて挿し込まれ先端部の開口(出口)211へその先端が突出し得るテープガイド231を備えている.。前記テープガイド231の後端部には略円形状のローラー設置部234が一体に形成されている。
【0016】
前記テープガイド231は折り曲げたように形成されており、当該テープガイド231とローラー設置部234とは互いに段差を形成している。前記テープガイド231とローラー設置部234とが段差を形成した部分に貫通穴238が設けられている。
【0017】
前記ローラー設置部234の外側に弾性アーム235が設けられている。この弾性アーム235は、胴体230をケース210に容易に着脱可能とするためのもので、その上面に突起236が形成されている。突起236は前記ケース210の係止穴213に係止され、胴体230とケース210とが互いに結合される。
【0018】
前記ローラー設置部234の背面に第1軸262が設けられ、正面には第2軸272が設けられている。第1軸262と第2軸272は同一の軸線上で互いに逆方向へ向けて設けられている。従って、両軸間に一定間隔を設けなければならなかった従来の修正テープ転写具に比べ、ケース210内の空間効率を高めることができる。
【0019】
更に具体的に説明すると、従来の修正テープ転写具は軸間の間隔確保が必須であったが、本発明の修正テープ転写具は、同一軸線上に互いに逆方向に配置することで、軸間の間隔確保を必要としない。従って、本発明に係る修正テープ転写具200では、従来の修正テープ転写具に比べて相対的により多量の修正テープ220を収容することが可能である。
【0020】
本発明に係る修正テープ転写具200は、未使用の修正テープ220が巻かれた第1ローラー240と、使用後の空の修正テープ222が巻かれる第2ローラー250を備えている。前記第1ローラー240には第1ギア260が設けられており、第2ローラー250には第2ギア270が設けられている。前記第1ローラー240と第2ローラー250は、ローラー設置部234の正面と背面にそれぞれ設けられている。前記第1ギア260と第2ギア270は、各々の一端が、胴体230のローラー設置部234とテープガイド231とが段差を形成した部分の貫通穴238に位置されている。
【0021】
前記第1ギア260の回転を第2ギア270へ伝達して回転させるように、動力伝達ギア280が設けられている。前記動力伝達ギア280には第3軸282が設けられており、この第3軸282は使用後の空の修正テープ222が容易に巻かれるように前記動力伝達ギア280と共に回転する。第3軸282はテープガイド231に設けられている穴232に結合して設置される。
【0022】
前記穴232には、第1ローラー240の側に突出顎232aが形成されている。この突出顎232aと嵌め合わせて結合される溝(軸孔)282a及び動力伝達ギア280を備えた第3軸282が前記穴232へ差し込まれ支持されている。前記突出顎232aと溝282aとを互いに嵌め合わせて結合することにより、動力伝達ギア280の結合状態を確実なものとしている(図5A、B)。
【0023】
前記動力伝達ギア280は、上下の2段280Aと280Bから成り、胴体230の貫通穴238を通じて下段ギア280Aは第1ギア260と噛み合い、上段ギア280Bは第2ギア270と噛み合っている。第1ギア260の回転は、これと噛み合う当該動力伝達ギア280により第2ギア270へ伝達して回転させる構成とされている。
【0024】
上記した構成であるから、胴体230のローラー設置部234の外側に設けた弾性アーム235をそっと押圧した状態で前記ケース210の後端部開口212を通じてケース210内に押し込むと、突起236は係止穴213に結合されて修正テープ転写具200が完成する。この修正テープ転写具200で、修正しようとする部分にテープガイド231先端を押圧して移動させながら修正作業を行う。なお、第2ローラー250に未使用の修正テープ220が巻かれるようにし、第1ローラー240に使用後の空の修正テープ222が巻かれるようにしても同様に実施できる。
【0025】
未使用の修正テープ220を全て使用した後、新たなテープと交換しようとする場合には、弾性アーム235を押圧した状態で後方へ引っ張ると、胴体230はケース210内から離脱する。かくして第1ローラー240と第2ローラー250を交換すれば良い。
【0026】
上述したように、本発明に係る修正テープ転写具は、第1ローラー240と第2ローラー250が結合される第1ギア260と第2ギア270がローラー設置部234の正面と背面にそれぞれ同一の軸線上の配置で設けられ、動力伝達ギア280によって相互の回転が伝達され、軸間距離の確保が不要な構成であるため、より多くの修正テープを収容でき、空間の活用度を高めることが可能である。
【0027】
また、本発明に係る修正テープ転写具は、動力伝達ギア280に設けた第3軸282も前記動力伝達ギア280と共に回転するので、使用後の空の修正テープ222が前記第3軸282にガイドされながら第2ローラー250に巻かれることになり、使用上の動作不良が防止される。即ち、空の修正テープ222が係止するのを防止して容易に第2ローラー250へ巻かれる。
【0028】
【発明の効果】
本発明に係る修正テープ転写具は、第1ローラーと第2ローラーとがローラー設置部の正面及び背面に同一の軸線上に位置して設けられ、軸間距離の確保が不要な構成であるから、胴体の大きさを相対的に縮小することができ、ケース内に修正テープをより多く収容できる等の全体的な空間効率を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の修正テープ転写具の一例を示した分解斜視図である。
【図2】本発明に係る修正テープ転写具の構成を示した分解斜視図である。
【図3】Aは本発明に係る修正テープ転写具の胴体に動力伝達ギアが設けられた状態を示した斜視図であり、BはAを後方から見た状態を示した斜視図である。
【図4】Aは本発明に係る修正テープ転写具の要部である第1ローラーと第2ローラーが結合される胴体の正面図であり、Bは本発明に係る修正テープ転写具の要部である第1ローラーと第2ローラーが結合される胴体の構成を示した平断面図である。
【図5】Aは本発明に係る修正テープ転写具の平断面図であり、Bは本発明に係る修正テープ転写具の要部である動力伝達ギアの結合状態を示した断面図である。
【符号の説明】
200 修正テープ転写具
210 ケース
213 係止穴
220 未使用の修正テープ
222 使用後の空の修正テープ
230 胴体
231 テープガイド
234 ローラー設置部
235 弾性アーム
236 突起
238 貫通穴
240 第1ローラー
250 第2ローラー
260 第1ギア
262 第1軸
270 第2ギア
272 第2軸
280 動力伝達ギア
280A 下段ギア
280B 上段ギア
282 第3軸
Claims (2)
- 修正テープが巻かれる第1ローラーと第2ローラーを備える修正テープ転写具において、
所定大きさの開口を通じて少なくとも一側が開かれた形態のケースと、
前記開口へ突出し得るテープガイドを備え、該テープガイドの一側にローラー設置部が一体に形成され、前記テープガイドは折り曲げて形成され、前記テープガイドとローラー設置部が段差に形成され、その段差部分には貫通穴が設けられている胴体と、
前記第1ローラーと連結されて前記ローラー設置部の一側面に回動可能に設けられた第1ギアと、
前記第2ローラーと連結されて前記ローラー設置部の他側面に回動可能に設けられた第2ギアと、
前記第1ギアの回転を第2ギアへ伝達して回転させるように上下2段のギアで構成され、前記胴体の貫通穴を通じて下段ギアは第1ギアと噛み合い、上段ギアは第2ギアと噛み合うように設けられた動力伝達ギアと、を備えていることを特徴とする、修正テープ転写具。 - 前記第1ギアと第2ギアは、ローラー設置部の一側面と他側面にそれぞれ同一軸線上に位置するように設けられていることを特徴とする、請求項1記載の修正テープ転写具。
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