JP5319309B2 - 経食道超音波プローブおよび経食道超音波プローブを備えた超音波診断装置 - Google Patents

経食道超音波プローブおよび経食道超音波プローブを備えた超音波診断装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5319309B2
JP5319309B2 JP2009006245A JP2009006245A JP5319309B2 JP 5319309 B2 JP5319309 B2 JP 5319309B2 JP 2009006245 A JP2009006245 A JP 2009006245A JP 2009006245 A JP2009006245 A JP 2009006245A JP 5319309 B2 JP5319309 B2 JP 5319309B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rigidity
transesophageal
introduction
probe
angle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009006245A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010162132A (ja
Inventor
重光 中屋
宗基 潟口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Canon Medical Systems Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Medical Systems Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba Medical Systems Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2009006245A priority Critical patent/JP5319309B2/ja
Publication of JP2010162132A publication Critical patent/JP2010162132A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5319309B2 publication Critical patent/JP5319309B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Ultra Sonic Daignosis Equipment (AREA)

Description

本発明は超音波診断装置における超音波プローブの技術に関し、特に被検体の食道を検査する経食道超音波検査に用いられる経食道超音波プローブの技術に関する。
超音波診断装置は、超音波プローブにより被検体の所望の診断部位の情報を取得するため、その部位に超音波を送波(送信)し、音響インピーダンスの異なる被検体内の組織境界から反射波を受信する。このようにして、超音波プローブにより超音波を走査して、被検体の体内組織の情報を得て画像化することにより診断を行うものである。
従来、超音波診断装置に用いられる超音波プローブにはさまざまなものがあり、例えば、食道から被検体の心臓の状態を閲覧するため、先端部等に超音波トランスデューサを有した経食道超音波プローブ(TEE;transesophageal echocariography;プローブ)がある。この経食道超音波プローブは被検体の食道、胃等の上部消化器官に挿入されて用いられる。超音波診断装置は、上部消化器官に挿入された経食道超音波プローブにより被検体の体内組織の情報を取得し、体内組織の情報から超音波画像を生成し、閲覧者に被検体の心臓等の状態を示すことができる。
この経食道超音波プローブを用いて体腔内を閲覧する場合、体腔内の状態をさまざまな角度から閲覧可能とする必要がある。また、被検体の食道はそれぞれ形状や大きさ等が異なり、屈曲された形状を有するものである。したがって検査者が経食道超音波プローブを挿入させる場合、ある程度の形状変化を可能とする必要があり、経食道超音波プローブには可撓性が必要となる。ただし、経食道超音波プローブを食道に挿入させるとき剛性が低すぎると当該挿入が困難となってしまう。
また、超音波トランスデューサの超音波照射方向は一定であるので、体腔内の状態をさまざまな角度で閲覧するために経食道超音波プローブにおける超音波トランスデューサの超音波放射面を回動させて用いるものがある。
このような経食道超音波プローブの例として、経食道超音波プローブの先端に、アレイ状の超音波振動子および当該超音波振動子の中央を中心にして回動する超音波モータが設けられるとともに超音波伝達媒体が充填された収納容器を備えた超音波プローブが提案されている(例えば特許文献1)。
特開平5−161649号公報
このような経食道超音波プローブは、被検体の上部消化器官に挿入される際に折れ曲がってしまうことがある。ここで、図13を用いて挿入される過程において折れ曲がってしまった経食道超音波プローブの状態を説明する。図13は、被検体の食道内で折れ曲がった経食道超音波プローブ200を示す図である。
検査者が、被検体ごとのさまざまな形状の食道に可撓性のある経食道超音波プローブを挿入させていくと、その過程で、図13(A)に示すように折れ曲がって挿入されてしまうことがある。また、経食道超音波プローブは超音波の反射波を受けて超音波画像を生成するので、食道に挿入している過程では超音波画像が表示されていないことがある。つまり、検査者は食道内で経食道超音波プローブが折れ曲がってしまっていても、その状態を確認することが困難である。
このように経食道超音波プローブが食道内で折れ曲がっているにもかかわらず、検査者が、その状態を確認できていないと、図13(A)に示すような折れ曲がった状態で経食道超音波プローブ200を引き上げてしまうことがありうる。被検体の食道内で折れ曲がった経食道超音波プローブが引き上げられると、図13(B)に示すように経食道超音波プローブ200の先端が食道に引っかかってしまうことがある。
図13(B)のように、経食道超音波プローブ200の先端が被検体の食道に引っかかってしまうと、検査者が経食道超音波プローブ200を引き上げた際に、経食道超音波プローブの剛性および、経食道超音波プローブ200が引上げられる力または押し出される力によって、食道の内壁を損傷してしまうおそれが生じてしまう。
この点、特許文献1においては、アレイ状の超音波振動子を回動させさまざまな角度における体腔内の情報を収集することが可能であるが、経食道超音波プローブの可撓性による先端部の引っ掛かり、およびその引っ掛かりによる食道の損傷のおそれについては言及されておらず、上記課題を解決することができない。
この発明は、以上の問題点に鑑みてなされたものであって、その目的は、体腔内への経食道超音波プローブの挿入を阻害せず円滑にするとともに、先端部の引っ掛かりによる体腔内の損傷を防止する技術を提供することである。
上記の課題を解決するための請求項1にかかる発明は、屈曲可能に形成され体腔内に挿入される導入部と、前記導入部の先端に設けられ、超音波の送受信を行う探触子とを有する経食道超音波プローブであって、前記導入部の屈曲角度を求める角度算出手段と、前記導入部の剛性を実効的に変更する変更機構と、前記角度算出手段によって求められた屈曲角度が所定の角度以下になったとき、前記変更機構を制御して、前記導入部の剛性を実効的に低める剛性変更手段とを備えたこと、を特徴とする経食道超音波プローブである。
また上記の課題を解決するために、請求項2にかかる発明は、屈曲可能に形成され体腔内に挿入される導入部と、前記導入部の先端に設けられ、超音波の送受信を行う探触子とを有する経食道超音波プローブであって、前記導入部の長手方向に複数配設され、かつそれぞれ信号を発信する発信手段と、前記複数の発信手段それぞれからの前記信号を検出して、該発信手段それぞれの位置を求める位置検出手段と、前記位置検出手段により求められた前記複数の位置に基づき前記導入部の屈曲角度を求める角度算出手段と、前記導入部の剛性を実効的に変更する変更機構と、前記角度算出手段によって求められた屈曲角度が所定の角度以下になったとき、前記変更機構を制御して、前記導入部の剛性を実効的に低める剛性変更手段とを備えたこと、を特徴とする経食道超音波プローブである。
また上記の課題を解決するために、請求項11にかかる発明は、屈曲可能に形成され体腔内に挿入される導入部と、前記導入部の先端に設けられ、超音波の送受信を行う探触子とが設けられた経食道超音波プローブを有する超音波診断装置であって、前記導入部の長手方向に複数配設され、かつそれぞれ信号を発信する発信手段と、前記複数の発信手段それぞれからの前記信号を検出して、該発信手段それぞれの位置を求める位置検出手段と、前記位置検出手段により求められた前記複数の位置に基づき前記導入部の屈曲角度を求める角度算出手段と、前記導入部の剛性を実効的に変更する変更機構と、前記角度算出手段によって求められた屈曲角度が所定の角度以下になったとき、前記変更機構を制御して、前記導入部の剛性を実効的に低める剛性変更手段と、を有する経食道超音波プローブを備えたこと、を特徴とする超音波診断装置である。
上記の請求項1にかかる発明によれば、屈曲角度算出手段により屈曲角度を算出し、算出した角度が所定の角度以下になったとき導入部の剛性を実効的に変更するように構成されている。したがって、経食道超音波プローブを挿入する際、および経食道超音波プローブを引き抜く際に導入部が折れ曲がってしまっていても、剛性を実効的に変更することができ、経食道超音波プローブの先端の探触子部が食道等に引っかかってしまう事態を回避することが可能となる。その結果、経食道超音波プローブを体腔内に挿入する過程における体腔内の損傷を回避することが可能となる。
上記の請求項2または請求項11にかかる発明によれば、経食道超音波プローブの導入部の長手方向に発信手段を複数配設し、発信手段からの信号を検出することにより、発信手段の位置を求めて導入部の曲がり角度を算出し、算出した角度が所定の角度以下になったとき導入部の剛性を実効的に変更するように構成されている。したがって、経食道超音波プローブを挿入する際、および経食道超音波プローブを引き抜く際に導入部が折れ曲がってしまっていても、剛性を実効的に変更することができ、経食道超音波プローブの先端の探触子部が食道等に引っかかってしまう事態を回避することが可能となる。その結果、経食道超音波プローブを体腔内に挿入する過程における体腔内の損傷を回避することが可能となる。
また、可撓性を低めることにより経食道超音波プローブの挿入を阻害せず円滑に実行することが可能となる。また、経食道超音波プローブの挿入を阻害せず円滑に実行することが可能となる。
この発明の実施形態にかかる超音波診断装置および経食道超音波プローブの概略構成を示す外観図。 この発明の第1実施形態にかかる経食道超音波プローブの内部構成を示す概略斜視図。 この発明の第1実施形態にかかる超音波診断装置の制御構成の概略を示す概略ブロック図。 この発明の第1実施形態にかかる超音波診断装置を用いた検査における、装置本体および経食道超音波プローブの一連の動作を説明するためのフローチャート。 この発明の第1実施形態の変形例にかかる経食道超音波プローブの内部構成を示す概略斜視図。 この発明の第2実施形態にかかる経食道超音波プローブの内部構成を示す概略斜視図。 (A)この発明の第2実施形態にかかる超音波診断装置の寝台および寝台に設けられた位置検出装置の概略を示す概略側面図。(B)この発明の第2実施形態にかかる寝台および寝台に設けられた位置検出装置の概略を示す概略斜視図。 この発明の第2実施形態にかかる超音波診断装置の制御構成の概略を示す概略ブロック図。 (A)〜(C)この発明の第2実施形態にかかる超音波診断装置の位置検出制御部が算出した導入部の各点の空間位置座標を概念的に例示する概略斜視図。 この発明の第2実施形態にかかる超音波診断装置を用いた検査における、装置本体および経食道超音波プローブの一連の動作を説明するためのフローチャート。 この発明の第2実施形態にかかる超音波診断装置を用いた検査における、装置本体および経食道超音波プローブの一連の動作を説明するためのフローチャート。 (A)この発明の第3実施形態にかかる経食道超音波プローブの連結軸における柱状体がそれぞれ離隔している状態を示す概略側面図。(B)この発明の第3実施形態にかかる連結軸の柱状体を示す概略斜視図。(C)この発明の第3実施形態にかかる連結軸の柱状体それぞれが近接しているときの、図12(B)のA−A方向における概略断面図。 被検体の食道内で折れ曲がった経食道超音波プローブを示す図。
[第1実施形態]
以下、この発明の第1実施形態にかかる超音波診断装置および経食道超音波プローブにつき、図面を参照して説明する。
(全体構成)
まず第1実施形態にかかる超音波診断装置10の全体構成の概略について図1を参照して説明する。図1は、この発明の実施形態にかかる超音波診断装置10および経食道超音波プローブ30の概略構成を示す外観図である。
図1に示すように、本実施形態にかかる超音波診断装置10は、装置本体20、経食道超音波プローブ30、寝台40等を備えて構成される。装置本体20には超音波診断装置10全般の操作に用いられる操作部21と、超音波診断装置10により生成された画像およびその他の画像を表示する表示部22が設けられている。また装置本体20は、接続部24を備えている。この接続部24には、経食道超音波プローブ30に接続されたケーブル25の端部に形成されたコネクタ23が接続される。また、寝台40は位置検出装置41を備えている。この位置検出装置41は経食道超音波プローブ30から発信される電磁波を検出する。
(経食道超音波プローブの構成)
次に、本実施形態にかかる超音波診断装置10の経食道超音波プローブ30の構成について図1および図2を参照して説明する。図2はこの発明の第1実施形態にかかる経食道超音波プローブ30の内部構成を示す概略斜視図である。なお、図2においては調整部311および屈曲部322について図示を省略している。
図1に示すように経食道超音波プローブ30は、ケーブル25におけるコネクタ23側と反対側の端部に接続されている。当該コネクタ23が装置本体20の接続部24に接続されることにより、経食道超音波プローブ30と装置本体20とが接続され超音波パルスや各種データ・制御信号等の送受信を行うことが可能となる。
また図1に示すように、経食道超音波プローブ30は、ケーブル25に接続される把持部31と、当該把持部31から延伸する導入部32(カテーテル)と、導入部32の先端に設けられ、内部に超音波トランスデューサ331を有する探触子部33とを備えて構成される。
〈把持部〉
把持部31は、経食道超音波プローブ30を用いて検査を行う検査者が把持するものである。またこの把持部31の外周面には、調整部311が設けられている。調整部311は少なくとも2つのダイアルを備えており、このダイアルは、後述の導入部32における屈曲部322を回動させる操作を行うためのものである。この調整部311を操作すると、ケーブル25等を介して装置本体20へ当該操作に応じた操作信号が送信される。
また把持部31の外周面には、探触子部33における超音波トランスデューサ331の超音波放射面を回転させる操作を行うため回転スイッチ(図示省略)が設けられている。調整部311と同様、この回転スイッチが操作されると操作に応じた操作信号が装置本体20へ送信される。これら調整部311や回転スイッチからの操作信号を受けて、後述の主制御部11やプローブ駆動制御部15が経食道超音波プローブ30を制御することにより、屈曲部322が回動し、また超音波トランスデューサ331が回転される。
また図2に示すように、把持部31は、当該把持部31の内部を中空状にして形成された収容部312を備えている。この収容部312にはモータ313およびプーリ314が設けられており、このプーリ314にはワイヤー状の中軸315が巻回されている。図2に示すように収容部312は導入部32との接続部分において開口部分を有しており、この開口部分から中軸315が導入部32の内部へ繰り出されている。
この中軸315は、導入部32および探触子部33が食道、胃等の上部消化管に経口的に挿入可能かつ屈曲可能な剛性を有する合成樹脂であって、さらに当該挿入を円滑に行いうる程度の剛性を有する合成樹脂によって構成される。また、この中軸315の剛性は均一となるように構成される。
この収容部312内において、モータ313が駆動されるとプーリ314が回転する。このプーリ314が導入部32側に回転されると中軸315が収容部312の開口から導入部32の内部(軸孔323)へ繰り出される。これに対しこのプーリ314が反対側(導入部32と反対側)へ回転されると、中軸315がプーリ314に巻き取られ、当該中軸315は導入部32内から収容部312内へ回収される。
なお、中軸315の外周面をワイヤー状に形成し、かつプーリ314の円周上においてギアのように作用する溝を所定間隔ごとに形成することが好ましく、ギアードワイヤー等を用いることが可能である。このように構成することで、中軸315とプーリ314の間における滑りを回避することができ、これによって中軸315の繰り出し量を正確に制御することができる。さらに導入部32が折れ曲がっていても中軸315を当該導入部32内へ挿通させやすくすることが可能となる。このプーリ314、モータ313および中軸315は、本発明における「変更機構」の一例に該当する。
また本実施形態における経食道超音波プローブ30においては、中軸315の剛性が均一となるように形成されるが、この中軸315の剛性は部分的に変化させてもよい。例えば中軸315において探触子部33側の部分の剛性が高ければ、導入部32の挿入を円滑に行いうるため、この中軸315について探触子部33側のみ剛性を高く形成することも可能である。このように形成された中軸315は少なくとも導入部32の屈曲部322側部分の剛性のみを実効的に高める構成となる。
また図示を省略するが、把持部31における収容部312には、後述する導入部32のワイヤーを駆動するワイヤー駆動部や、IC(Integrated Circuit)およびコイル励磁部が設けられている。このICは、当該ワイヤー駆動部、回転駆動部およびコイル励磁部(図示省略)の駆動制御等を行う。
〈導入部〉
図1に示すように導入部32は、把持部31側の基部321および、探触子部33側の屈曲部322によって構成される。この屈曲部322は、前述の収容部312におけるワイヤー駆動部によって回動可能とされる。また図2に示すように、導入部32には当該導入部32の延伸方向に沿って一端から他端側まで延伸する軸孔323が設けられることにより円筒状に形成される。この軸孔323は少なくとも中軸315よりやや大きな径を有するように形成される。また図2に示すように、この軸孔323は把持部31の収容部312の開口と連続するように形成され、当該開口から繰り出されてきた中軸315を導入部32内に受け入れ可能にされている。
また導入部32の内部であって軸孔323より外側には、屈曲部322を回動させる複数のワイヤー(図示省略)が、把持部31側から屈曲部322の先端まで延伸し挿通されている。このワイヤーは収容部312のワイヤー駆動部(図示省略)に接続されている。検査者等により上記把持部31における調整部311が操作されると、当該ワイヤー駆動部が制御されて、ワイヤー駆動部がワイヤーを把持部31の方向へ引っ張る。このようにワイヤーが引っ張られることにより屈曲部322の先端が引っ張られた方向に屈曲される。このようにして、経食道超音波プローブ30の視点を任意の方向に移動することができ、かつ探触子部33を消化管の壁に密着させることが可能となる。
また、導入部32の内部であって軸孔323より外側の位置には、上記収容部312の回転スイッチ(図示省略)から後述の超音波トランスデューサ331の超音波放射面を回転させるための回転駆動部(図示省略)まで延伸される接続リード(図示省略)が通されて設けられている。この接続リードは、回転駆動部を駆動させる駆動信号を伝達するためのものである。また回転駆動部には、エンコーダが設けられており、当該接続リードは、エンコーダが検出した超音波トランスデューサ331の回転角度のデータを装置本体20へ送信する役割も果たす。
また導入部32は、可撓性の高い樹脂によって構成され、少なくとも中軸315より剛性が低い樹脂によって構成される。例えば、この導入部32を構成する材料としては、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のポリオレフィン、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)等のポリエステル、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン系樹脂、ポリテトラフルオロエチレン、エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体等のフッ素系樹脂、ポリアミドエラストマー、ポリウレタンエラストマー、ポリスチレンエラストマー、ポリエステルエラストマー、フッ素系エラストマー等の各種可撓性を有する樹脂や、シリコーンゴム、ラテックスゴム等のゴム材料、またはこれらのうちの2以上を組み合わせたものが使用可能である。
したがって、所定の長さを有する導入部32のうち、中軸315が挿通されている部分に関しては、剛性が実効的に高くなる。これに対し中軸315が到達していない部分については、中軸315が挿通されていないので、その部分の剛性は、導入部32自体の剛性のみとなり、その他の部分の剛性より低くなる。すなわち、把持部31の収容部312から中軸315が繰り出されることにより、導入部32の軸孔323に中軸315が挿通され、挿通された部分の剛性が実効的に高くなる。これに対し、中軸315が巻き取られ軸孔323に挿通されていた中軸315が把持部31の収容部312へ移動していくと、軸孔323から中軸315が抜き取られる。導入部32では、軸孔323における中軸315が抜き取られた部分の剛性が実効的に低くなり、可撓性が高くなる。
〈探触子部〉
図1に示すように探触子部33は、導入部32の先端に接続され内部に超音波トランスデューサ331、当該超音波トランスデューサ331を回動させる回動機構、および回転駆動部(共に図示省略)を備えて構成される。
図示しないが超音波トランスデューサ331は、1次元的に圧電素子を配列して構成される。この圧電素子配列の一端面側には駆動電極がそれぞれ形成され、その各駆動電極に接して圧電素子の制動のためのバッキング材が設けられる。また、一端面側に対する他端面側にはアース電極が形成され、そのアース電極に接して音響インピーダンスの整合を取るための音響整合層が形成される。音響整合層のさらに先端側には音響レンズが形成される。
この超音波トランスデューサ331は図示しないが、圧電素子の長さ(駆動電極からアース電極までの距離)がアレイの中央から端縁方向へ向かって徐々に短くなるように形成される。つまり、超音波トランスデューサ331の圧電素子は、アース電極側の面が湾曲された円形の平面形状を有するように形成される。また、この超音波トランスデューサ331は超音波ビームを電子的にセクタ走査する。
また、この超音波トランスデューサ331は、バッキング材が回動機構(図示省略)に
保持されている。この回動機構は回転駆動部(図示省略)によって回動され、結果として超音波トランスデューサ331が回動される。すなわち、超音波ビームの放射面が回動される。したがって、1つの超音波トランスデューサ331であっても、経食道超音波プローブ30の向きを変えることなく種々の角度の断層像を取得することが可能となる。
この超音波ビームの放射面の回動により、例えば、心臓のあらゆる角度の断層像を撮影することができ、診断上有用である短軸に沿った断層像と長軸に沿った断層像とを得ることが可能となる。
(制御構成)
次に、本実施形態にかかる超音波診断装置10の制御構成の概略について図3を参照して説明する。図3は、この発明の実施形態にかかる超音波診断装置10の制御構成の概略を示す概略ブロック図である。
主制御部11は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等で構成される。CPUが制御プログラムを適宜RAM上に展開することにより、主制御部11として機能する。すなわち、主制御部11は超音波診断装置10における以下の各部の制御を実行する。
また、図3に示すように超音波診断装置10は、主制御部11、送信部121、受信部122、Bモード信号処理部131、ドプラ信号処理部132、表示制御処理部14、プローブ駆動制御部15、屈曲角度検出部16、剛性変更制御部17を備えている。
送信部121は、電圧回路や所定のレート周波数のレートパルスを繰り返し発生するパルサ回路を有する。また送信部121は、このレートパルスを経食道超音波プローブ30の超音波トランスデューサ331に送信する。このレートパルスは、超音波トランスデューサ331から放射される超音波を形成するためのものである。
受信部122は、アンプ回路、A/D変換器、加算器等を有している。受信部122は
超音波トランスデューサ331からエコー信号を受けて処理する。すなわちエコー信号を増幅して、増幅した信号に遅延時間を与え、その後加算処理を行う。
Bモード信号処理部131は、受信部122から上記処理済みのエコー信号を受け、対数増幅、)包絡線検波処理などを施す。その後Bモード信号処理部131は、エコー信号に当該処理を施したデータを表示制御処理部14に送信する。
ドプラ信号処理部132は、受信部122から上記処理済のエコー信号を受け、速度情報を周波数解析し、ドプラ効果による血流や組織、造影剤エコー成分を抽出し、平均速度、分散、パワー等の血流情報を多点について求める。ドプラ信号処理部132は求めた血流情報のデータを表示制御処理部14に送信する。
表示制御処理部14は、図示しないスキャンコンバータ、シネメモリ、画像合成部などを有して構成される。また表示制御処理部14は、Bモード信号処理部131からのデータを所定のビデオフォーマットに変換し、表示可能な超音波画像データを生成する。また、ドプラ信号処理部132からの血流情報のデータを基に平均速度画像、分散画像、パワー画像、またはこれらの組み合わせ画像を生成する。また、表示制御処理部14は、これらの画像データをシネメモリに記憶させる。当該記憶された画像データ等を連続表示することにより超音波動画像を表示する制御を行うことも可能である。また表示制御処理部14は、これらの画像データ等を、種々のパラメータの文字情報・目盛り等とともに合成し、表示部22に表示させる制御を行う。
プローブ駆動制御部15は、収容部312のIC(図示省略)を通じて経食道超音波プローブ30における導入部32の屈曲部322を回動させるワイヤー駆動部(図示省略)および、超音波トランスデューサ331の超音波放射面を回転させる探触子部33の回転駆動部(図示省略)の制御を行う。
すなわちプローブ駆動制御部15は、まず前述の調整部311が操作されると、当該操作に応じて出力された信号を受ける。当該信号を受けるとプローブ駆動制御部15は、当該信号に応じて導入部32の屈曲部322の回動する角度を定める。プローブ駆動制御部15は角度を定めると屈曲部322を回動駆動させるワイヤー駆動部へ、定めた角度に応じた駆動信号を送信する。
またプローブ駆動制御部15は、把持部31の回転スイッチが操作されると、操作に応じて回転角度を定め、定めた角度分だけ超音波トランスデューサ331の超音波放射面を回転駆動させる駆動信号を探触子部33の回転駆動部(図示省略)へ送信する。
さらにプローブ駆動制御部15は、回転駆動部におけるエンコーダが検出した超音波トランスデューサ331の回転角度のデータを受信し、屈曲角度検出部16に送信する。
〈屈曲角度検出〉
屈曲角度検出部16は、プローブ駆動制御部15から送信された超音波トランスデューサ331の回転角度のデータに基づき導入部32の先端部の屈曲角度を算出する。当該算出された屈曲角度のデータは、剛性変更制御部17に送信される。
〈剛性変更〉
剛性変更制御部17は、屈曲角度検出部16が算出した角度に基づいて、把持部31の収容部312のモータ313を制御し、適宜、中軸315を軸孔323に対して出し入れすることにより導入部32の剛性を実効的に変更させる。
例えば剛性変更制御部17は、常時屈曲角度検出部16が算出した角度の情報を受けている。この角度が30°以下になった場合、剛性変更制御部17は次のような制御を行う。すなわち剛性変更制御部17は、プーリ314が中軸315を巻き取る方向に回転するようにモータ313を駆動する。このようにモータ313が駆動されるとプーリ314が回転され中軸315を巻き取る。中軸315が巻き取られていくと、導入部32内の軸孔323に中軸315が挿通されている状態(図2参照)から、中軸315が把持部31の収容部312側へ移動する。このようにして剛性変更制御部17は、角度情報に応じて、剛性の高い中軸315を導入部32から抜いていくことによって、中軸315が抜かれた部分の導入部32の剛性を実効的に低め、可撓性を高める制御を行う。
剛性変更制御部17がモータ313を制御して導入部32の剛性を実効的に低めた後、屈曲角度検出部16から受けた角度の情報が90°以上になると、剛性変更制御部17は次のような制御を行う。すなわち剛性変更制御部17はプーリ314が中軸315を探触子部33側へ押し出す方向に回転するようにモータ313を駆動する。このようにモータ313が駆動されるとプーリ314が回転され、プーリ314に巻き取られていた中軸315が探触子部33の方向へ押し出されて中軸315が屈曲部322の先端側へ到達する。このようにして剛性変更制御部17は、角度情報に応じ中軸315を導入部32の先端側へ押し出し挿通させることによって、導入部32の剛性を高める制御を行う。
(動作)
次に、本実施形態にかかる超音波診断装置10における経食道超音波プローブ30および装置本体20における制御手段の動作の概略について図1〜図4を参照して説明する。図4は、この発明の第1実施形態にかかる超音波診断装置10を用いた検査における、装置本体20および経食道超音波プローブ30の一連の動作を説明するためのフローチャートである。
(ステップ1)
経食道超音波プローブ30を用いた検査を行う場合、まず検査者は導入部32の屈曲が少ない状態で、経食道超音波プローブ30を探触子部33側から上部消化器官に挿入させる。このとき経食道超音波プローブ30における導入部32の軸孔323には、探触子部33側の端縁まで中軸315が到達している状態となる。
(ステップ2)
この寝台40に横臥している被検体に経食道超音波プローブ30が挿入され、導入部32が屈曲すると、回転駆動部(不図示)のエンコーダが超音波トランスデューサ331の回転角度を検出する。当該検出された回転角度のデータは、装置本体20のプローブ駆動制御部15に送信される。
(ステップ3)
プローブ駆動制御部15が超音波トランスデューサ331の回転角度のデータを受信すると屈曲角度検出部16に送信する。屈曲角度検出部16は、当該回転角度のデータに基づき導入部32の先端部の屈曲角度を算出する。当該算出された屈曲角度のデータは、剛性変更制御部17に送信される。
(ステップ4)
剛性変更制御部17は、屈曲角度検出部16が算出した導入部32の角度が30°以下であるかを判断する。
(ステップ5)
剛性変更制御部17は、当該角度が30°以下である場合(ステップ4;Yes)、モータ313を駆動させ、プーリ314を回転させて把持部31の収容部312の方向に中軸315を巻き取らせる。中軸315はプーリ314に巻き取られ、軸孔323の探触子部33側から収容部312側へ移動する。中軸315が移動すると導入部32の剛性が実効的に低められ、可撓性が高められる。
(ステップ6)
剛性変更制御部17は、中軸315が収容部312側へ移動した後、屈曲角度検出部16が算出した導入部32の角度が90°以上であるかを判断する。
(ステップ7)
剛性変更制御部17は、当該角度が90°以上である場合(ステップ6;Yes)、探触子部33側に中軸315が送り出される方向にプーリ314が回転するようにモータ313を駆動させる。中軸315は探触子部33側に送り出され、軸孔323の収容部312側から探触子部33側へ移動する。中軸315が移動すると導入部32の剛性が実効的に高められ可撓性が低められる。
(効果)
以上説明した本実施形態にかかる超音波診断装置10および経食道超音波プローブ30の作用および効果について説明する。
本実施形態にかかる超音波診断装置10の経食道超音波プローブ30は、可撓性の高い導入部32と、導入部32の軸孔323に収容される中軸315と、当該中軸315を軸孔323と把持部31の収容部312との間で出し入れする機構とを備え、経食道超音波プローブ30の剛性を実効的に変更することができる。
また、超音波プローブの回転駆動部におけるエンコーダから受信した回転角度のデータから、導入部32の屈曲している部分の角度を算出する屈曲角度検出部16を備えている。また、このようにして求めた屈曲角度に基づいて、経食道超音波プローブ30の剛性を実効的に変更する剛性変更制御部17を備えている。
したがって、経食道超音波プローブ30が体腔内に挿入されている際に大きく屈曲してしまっても、その屈曲角度を検出して所定の角度以下となったときに当該経食道超音波プローブ30の剛性を実効的に低めることにより経食道超音波プローブ30の先端の探触子部33が食道等に引っかかってしまう事態を回避することが可能となる。
また、本実施形態の経食道超音波プローブ30の剛性は、常時、低くなっているわけではなく、導入部32の角度が所定の角度以上であれば軸孔323内の中軸315により、導入部32の剛性を実効的に高め、可撓性を低める。したがって経食道超音波プローブ30の挿入を阻害せず円滑に実行することが可能である。
(変形例)
次に、本実施形態にかかる超音波診断装置および経食道超音波プローブの変形例について以下に説明する。
〈変形例1〉
以上説明した本実施形態の超音波診断装置10では、装置本体の剛性変更制御部17が、導入部32の角度を30°以下と算出したときに、導入部32の剛性を実効的に低めるように構成されている。また、剛性変更制御部17は導入部32の角度を90°以上と算出したときに、導入部32の可撓性を低めるように構成されている。しかし、本発明にかかる超音波診断装置10はこの構成に限られず、他の構成を採ることも可能である。
例えば、剛性変更制御部17が導入部32の剛性を実効的に低める制御をする契機となる導入部32の角度は、45°以下であってもよく、また、60°以下であってもよい。また、剛性変更制御部17が導入部32の可撓性を低める制御をする契機となる導入部32の角度は、105°以上であってもよく、また120°以上であってもよい。このように剛性変更制御部17が導入部32の剛性変更を行う契機となる導入部32の角度は、導入部32および中軸315の剛性および長さに応じて任意に設定することが可能である。
この変形例においても、探触子部33が食道等に引っかかってしまう事態を回避することが可能となる。その結果、経食道超音波プローブ30を体腔内に挿入し、また引き抜く過程における体腔内の損傷を回避することが可能となる。また、経食道超音波プローブの挿入を阻害せず円滑に実行することが可能となる。
〈変形例2〉
また、本実施形態における超音波診断装置10および経食道超音波プローブ30では、中軸315を収容部312と軸孔323との間で往復移動させる機構として、中軸315を巻き取るプーリ314をモータ313が回転駆動させる構成となっている。しかし、本発明にかかる経食道超音波プローブ30はこの構成に限られず、次のような構成を適用することも可能である。
図5は、この発明の第1実施形態の変形例にかかる経食道超音波プローブ30の内部構成を示す概略斜視図である。
図5に示す経食道超音波プローブ30は、把持部31の収容部312が当該把持部31の長手方向に延伸している。また、この経食道超音波プローブ30は収容部312においてプーリ314の代わりとして、内周面に雌ネジが設けられたナット316を備える。また、中軸315の外周面には雄ネジが形成されている。このナット316には中軸315挿通され、ナット316の雌ネジに中軸315の雄ネジが螺合する。またナット316は、モータ313に対し変位しないように支持される。なお、このモータ313は収容部312に固定されている。モータ313は第1実施形態にかかる超音波診断装置10と同様のタイミングで駆動される。
すなわち、モータ313が駆動されるとナット316が回転し、中軸315が軸孔323に送出され、または収容部312に収容される。この変形例においても、探触子部33が食道等に引っかかってしまう事態を回避することが可能となる。その結果、経食道超音波プローブ30を体腔内に挿入し、また引き抜く過程における体腔内の損傷を回避することが可能となる。また、経食道超音波プローブの挿入を阻害せず円滑に実行することが可能となる。
〈変形例3〉
また、中軸315とプーリ314とモータ313による本実施形態の変形例の他の例としては、例えば次のような構成を適用することも可能である。中軸315の外周面には、長手方向に沿ってラックギアを形成する(図示省略)。収容部312のプーリ314の代わりに中軸315のラックギアと噛合するとともに、モータ313に回転されるピニオンギア(図示省略)を形成する。また、このピニオンギアはモータ313に駆動される。ピニオンギアが回転されると、当該ピニオンギアと噛合された中軸315のラックギアが回転方向に移動する。これによって中軸315が、収容部312と軸孔323との間で出し入れ可能とされる。モータ313は第1実施形態にかかる超音波診断装置10と同様のタイミングで駆動される。
この変形例においても、探触子部33が食道等に引っかかってしまう事態を回避することが可能となる。その結果、経食道超音波プローブ30を体腔内に挿入し、また引き抜く過程における体腔内の損傷を回避することが可能となる。また、経食道超音波プローブの挿入を阻害せず円滑に実行することが可能となる。
〈変形例4〉
また、本実施形態における超音波診断装置10においては、屈曲角度検出部16が検出した角度を常時表示させていてもよく、またその角度が30°以下になった場合、表示制御処理部14が警告表示をするように構成してもよい。この警告表示としては、表示部22に「警告」を示す文字を表示させてもよく、また表示させている屈曲角度の色を赤字で表示させてもよい。
[第2実施形態]
次にこの発明の第2実施形態にかかる超音波診断装置10について図6〜11を参照して説明する。図6はこの発明の第2実施形態にかかる経食道超音波プローブ30の内部構成を示す概略斜視図である。なお、図6においても図2と同様に調整部311および屈曲部322について図示を省略している。
(全体構成)
第2実施形態にかかる超音波診断装置10においては、前述の第1実施形態にかかる超音波診断装置10と比較して経食道超音波プローブ30の内部の構成および経食道超音波プローブ30の屈曲角度の検出・算出方法が異なり、その他の部分は第1実施形態にかかる超音波診断装置10と同様である。以下、これらの異なる構成および制御について説明する。
〈導入部〉
図6に示すように、第2実施形態にかかる導入部32の内部であって軸孔323より外側の位置には、所定の間隔で複数の発信コイル324が設けられている。この発信コイル324は、それぞれ上記把持部31の収容部312におけるコイル励磁部と、導入部32内に通されたリードケーブル(図示省略)によって接続されている。これらの発信コイル324それぞれは、コイル励磁部からそれぞれ駆動信号が印加されることによって、磁界を伴う電磁波を放射する。また複数の発信コイル324それぞれは、コイル励磁部により異なる周波数の正弦波の駆動信号電流で駆動される。したがって発信コイル324はそれぞれ異なる周波数の電磁波を放射する。
なお、図6に示す導入部32の発信コイル324の数は、導入部32の説明のための便宜的なものである。本実施形態にかかる経食道超音波プローブ30においては要求される検出精度に応じて、当該発信コイル324の数を任意の数に増減することが可能である。また、発信コイル324は図7に示すような導入部32の片側に偏らせて配置する構成に限定されず、例えば軸孔323の外周に巻きつけるように形成することが可能である。なお、第2実施形態においては、導入部32の屈曲角度の検出手段として、必ずしも回転駆動部にエンコーダを設ける必要は無い。ただし、回転駆動部にエンコーダを設ける場合には、第1実施形態と同様、接続リードが、エンコーダが検出した超音波トランスデューサ331の回転角度のデータを装置本体20へ送信する役割も果たす。
第2実施形態における導入部32のその他の構成は、第1実施形態と同様である。
(位置検出装置の構成)
次に、第2実施形態にかかる超音波診断装置10の位置検出装置41の構成について図1および図7を参照して説明する。図7(A)は、この発明の第2実施形態にかかる超音波診断装置10の寝台40および寝台40に設けられた位置検出装置41の概略構成を示す概略側面図である。図7(B)は、この発明の第2実施形態にかかる寝台40および位置検出装置41の概略構成を示す概略斜視図である。
第2実施形態にかかる位置検出装置41は寝台40の天板に内蔵された第1センサ基板411と、当該第1センサ基板411および寝台40の天板と直交し、当該天板の側縁部から上方へ立設する第2センサ基板412を備えている。この第1センサ基板411および第2センサ基板412は所定間隔で検出コイル413が設けられた位置検出面を備えている。この第1センサ基板411および第2センサ基板412における検出コイル413は、発信コイル324それぞれから発信された周波数の異なる電磁波を検出する。
なお、図7に示す位置検出装置41の検出コイル413の数は、位置検出装置41の説明のための便宜的なものである。本実施形態にかかる位置検出装置41においては要求される検出精度に応じて、当該検出コイル413の数を任意の数に増減することが可能である。
また図1に示すように位置検出装置41は、寝台40およびケーブル26を介して装置本体20と接続されている。位置検出装置41は検出コイル413から検出された信号を増幅回路で増幅し、その後増幅した信号をADコンバータでデジタルデータに変換する。このデジタルデータは、装置本体20に送信される。このデータは、各検出コイル413ごとのデータとして送信される。
(制御構成)
次に、第2実施形態にかかる超音波診断装置10の制御構成の概略について図8および図9を参照して説明する。図8はこの発明の実施形態にかかる超音波診断装置10の制御構成の概略を示す概略ブロック図である。また、図9(A)〜(C)は、この発明の第2実施形態にかかる超音波診断装置10の位置検出制御部18が算出した導入部32の各点の空間位置座標を概念的に例示する概略斜視図である。
〈位置検出〉
図8に示すように第2実施形態にかかる超音波診断装置10の装置本体20は、導入部32の屈曲角度を算出する手段として、位置検出制御部18を備えている。位置検出制御部18は、発信コイル駆動回路181、第1位置検出部182、および第2位置検出部183を備えている。この位置検出制御部18は、発信コイル駆動回路181によって発信コイル324それぞれを駆動する。
各発信コイル324を駆動する駆動信号電流は、各発信コイル324ごとに個別に設定されている。すなわち発信コイル324それぞれを、導入部32における各発信コイル324の位置ごとに、それぞれ異なる周波数の正弦波の駆動信号電流で駆動する。このように各発信コイル324を駆動させるために、各発信コイル324の位置と周波数が対応付けられて設定されている。発信コイル駆動回路181は、これらのそれぞれ異なる周波数の駆動信号電流によって、把持部31の収容部312におけるコイル励磁部(図示省略)を介して発信コイル324それぞれを駆動させる。
なお、発信コイル324の駆動は、発信コイル324それぞれの位置が検出されるごとに時間をずらすことによって、発信コイル324の1つずつを駆動させるように構成してもよい。この場合は駆動信号電流の周波数は均一でよい。
また位置検出制御部18は、位置検出装置41からの検出信号を受け、当該検出信号に基づいて、位置検出装置41における発信コイル324ごとの現在の位置を判定する。すなわち、位置検出装置41から受けた検出信号は、各検出コイル413ごとに送信されるものであり、かつ特定周波数成分の大きさが最大を示す検出コイル413の位置を、その特定周波数成分を発信する発信コイル324の位置として特定することができる。したがって、位置検出制御部18は、周波数成分ごとに分離抽出した磁界検出情報それぞれが、いずれの検出コイル413によって検出されたものかを判定することができる。
また、位置検出制御部18の第1位置検出部182は、上記周波数の情報に対応付けられている、導入部32における各発信コイル324の位置を読み出すことにより、発信コイル324それぞれが第1センサ基板411におけるいずれの位置にあるかを算出することができる。同様に第2位置検出部183は、発信コイル324それぞれが第2センサ基板412におけるいずれの位置にあるかを算出することができる。
なお、発信コイル324それぞれの周波数成分(上記「特定周波数成分」)は、例えば次のようにして行う。すなわち位置検出制御部18は、受信した検出信号に対して周波数抽出処理、例えばフーリエ変換(FFT)等のフィルタ処理を行う。また位置検出制御部18は当該処理の後、この各発信コイル324ごとの駆動周波数に対応する周波数成分の磁界検出情報に分離抽出する。
このようにして第1位置検出部182が発信コイル324のX軸・Y軸の位置を算出し、第2位置検出部183が発信コイル324のY軸・Z軸の位置を算出することができる。したがって、位置検出制御部18は、第1位置検出部182および第2位置検出部183により算出された発信コイル324それぞれの座標情報に基づき、位置検出装置41における導入部32の各点の空間位置座標(X・Y・Z軸における3次元の位置座標)を算出することができる。
〈屈曲角度検出〉
第2実施形態にかかる超音波診断装置10では、屈曲角度検出部16が、図9(A)〜(C)に例示される位置検出制御部18が算出した導入部32の各点の空間位置座標に基づき導入部32の先端部の屈曲角度を算出する。図9(A)は、導入部32が約30°屈曲している状態を示している。また、図9(B)は、導入部32が約90°屈曲している状態を示す。また、図9(C)は、導入部32が全体的に略直線状になっている状態を示している。
図9(A)〜(C)に示すように屈曲角度検出部16は、位置検出制御部18が位置を算出すると、導入部32の発信コイル324のうち、最も把持部31側にある基端側の発信コイル324aの位置および、最も探触子部33側にある先端側の発信コイル324nの位置と、その他の発信コイル324b〜324kのうちの1つの位置を特定する。特定した後、基端の発信コイル324aと発信コイル324b〜324kのうちの1つ(以下、「頂点」という。)を結ぶ第1の線と、この第1の線における頂点と先端の発信コイル324nとを結ぶ第2の線とがなす角の角度を求める。
このように発信コイル324b〜324kそれぞれを頂点とし、この頂点それぞれと導入部32の両端の発信コイル324a・324nの3点によってなされる角それぞれの角度を求める。このようにして求めた複数の角度のうち、最も角度が小さいものを導入部32の屈曲角度として算出する。
図9(A)では、導入部32の中間付近の発信コイル324hを頂点とし、導入部32の基端の発信コイル324aおよび先端の発信コイル324nの3点に基づいて検出した角度が最も小さく、その角度は30°である場合を示している。同様に図9(B)では、導入部32の中間付近の発信コイル324hを頂点とし、導入部32の基端の発信コイル324aおよび先端の発信コイル324nの3点に基づいて検出した角度が最も小さく、その角度が90°である場合を示している。
なお、導入部32の両端の発信コイル324a・324n以外の発信コイル324b〜324kのいずれか1つを頂点とし、その頂点と両端の発信コイル324a・324nとの3点によって角度を検出する場合、内側の角度と外側の角度の双方の角度を算出することが可能であるが、本実施形態においては、内側の角度(図9(A)においては30°)を求め、その値を導入部32の屈曲角度として算出するものとする。ただし、外側の角度を算出するように構成してもよい。
また、第2実施形態にかかる剛性変更制御部17がモータ313を制御して導入部32の剛性を実効的に変更する構成は第1実施形態と同様である。
(動作)
次に、第2実施形態にかかる超音波診断装置10における経食道超音波プローブ30および装置本体20における制御手段の動作の概略について図1および図6〜図11を参照して説明する。図10および図11は、この発明の第2実施形態にかかる超音波診断装置10を用いた検査における、装置本体20および経食道超音波プローブ30の一連の動作を説明するためのフローチャートである。
(ステップ1)
経食道超音波プローブ30を用いた検査を行う場合、まず検査者は図9(C)に示すような導入部32の屈曲が少ない状態で、経食道超音波プローブ30を探触子部33側から上部消化器官に挿入させる。このとき被検体は図7(B)に示すように位置検出装置41が内蔵された寝台40に横臥している。このとき経食道超音波プローブ30における導入部32の軸孔323には、探触子部33側の端縁まで中軸315が到達している状態となる。またこのとき、経食道超音波プローブ30における導入部32に配置された各発信コイル324は、把持部31の収容部312におけるコイル励磁部(図示省略)によってそれぞれ異なる周波数で駆動される。このコイル励磁部の駆動制御は装置本体20の位置検出制御部18の発信コイル駆動回路181によって行われる。
(ステップ2)
この寝台40に横臥している被検体に経食道超音波プローブ30が挿入されると、導入部32における各発信コイル324から発信される電磁波を位置検出装置41の検出コイル413が受信する。より詳しくは、発信コイル324のそれぞれが検出コイル413のそれぞれに近接することにより、検出コイル413は近接された発信コイル324から、各周波数の電磁波を検出する。
(ステップ3)
位置検出装置41の第1センサ基板411および第2センサ基板412の各検出コイル413が電磁波を検出すると、各検出コイル413ごとに検出した電磁波に基づくデジタルデータを装置本体20に送信する。
(ステップ4)
位置検出制御部18における第1位置検出部182および第2位置検出部183は位置検出装置41からのデジタルデータを受け、当該データに対してそれぞれ周波数抽出処理を行い、さらに当該処理後のデータを周波数成分ごとの磁界検出情報に分離抽出する。
(ステップ5)
第1位置検出部182および第2位置検出部183は、電磁波を検出した検出コイル413の位置と周波数ごとの磁界検出情報から、第1センサ基板411および第2センサ基板412における各発信コイル324の現在の位置を特定する。
(ステップ6)
位置検出制御部18は、第1位置検出部182および第2位置検出部183が各発信コイル324の現在の位置を特定すると、これらの位置情報から位置検出装置41における各発信コイル324の空間位置座標を算出する。
(ステップ7)
屈曲角度検出部16は、図9(A)〜(C)に示すように導入部32の両端の発信コイル324a・324nの2点と、これらの間にある発信コイル324b〜324kのうちいずれか1点との3点によってなされる角それぞれの角度を求める(導入部32の各点の角度を求める)。
(ステップ8)
屈曲角度検出部16は、求めた角度のうち、最も角度が小さいものを導入部32の角度として算出する。
(ステップ9)
剛性変更制御部17は、屈曲角度検出部16が算出した導入部32の角度が30°以下であるかを判断する。
(ステップ10)
剛性変更制御部17は、当該角度が30°以下である場合(ステップ9;Yes)、モータ313を駆動させ、プーリ314を回転させて把持部31の収容部312の方向に中軸315を巻き取らせる。中軸315はプーリ314に巻き取られ、軸孔323の探触子部33側から収容部312側へ移動する。中軸315が移動すると導入部32の剛性が実効的に低められ、可撓性が高められる。
(ステップ11)
剛性変更制御部17は、中軸315が収容部312側へ移動した後、屈曲角度検出部16が算出した導入部32の角度が90°以上であるかを判断する。
(ステップ12)
剛性変更制御部17は、当該角度が90°以上である場合(ステップ10;Yes)、探触子部33側に中軸315が送り出される方向にプーリ314が回転するようにモータ313を駆動させる。中軸315は探触子部33側に送り出され、軸孔323の収容部312側から探触子部33側へ移動する。中軸315が移動すると導入部32の剛性が実効的に高められ可撓性が低められる。
(効果)
以上説明した第2実施形態にかかる超音波診断装置10および経食道超音波プローブ30の作用および効果について説明する。
第2実施形態にかかる超音波診断装置10の経食道超音波プローブ30も、可撓性の高い導入部32と、導入部32の軸孔323に収容される中軸315と、当該中軸315を軸孔323と把持部31の収容部312との間で出し入れする機構とを備えていることにより、経食道超音波プローブ30の剛性を実効的に変更することができる。
また、経食道超音波プローブ30は導入部32に発信コイル324が所定間隔で配置されている。また、被検体の検査を行う際に被検体が横臥する寝台40に位置検出装置41が設けられている。また、装置本体20には発信コイル324それぞれを異なる駆動周波数で励磁させる発信コイル駆動回路181と、位置検出装置41から各発信コイル324ごとの信号(周波数の異なる電磁波)を受けて導入部32の各点の位置を求める位置検出制御部18とを備えている。これらによって導入部32の各点それぞれの位置検出装置41における空間位置座標を算出することができる。
また、位置検出制御部18が求めた導入部32の各点の空間位置座標から、導入部32において最も屈曲している部分の角度を算出する屈曲角度検出部16を備えている。また、このようにして求めた屈曲角度に基づいて、経食道超音波プローブ30の剛性を実効的に変更する剛性変更制御部17を備えている。
したがって、第2実施形態における超音波診断装置10では、第1実施形態と比較して、導入部32の各点の位置検出を行い、検出結果に基づいて屈曲角度の検出を行っているため、より正確な屈曲角度を検出することが可能である。
また第1実施形態と同じく、経食道超音波プローブ30が体腔内に挿入されている際に大きく屈曲してしまっても、その屈曲角度を検出して所定の角度以下となったときに当該経食道超音波プローブ30の剛性を実効的に低めることにより経食道超音波プローブ30の先端の探触子部33が食道等に引っかかってしまう事態を回避することが可能となる。
また、第2実施形態の経食道超音波プローブ30の剛性も、常時、低くなっているわけではなく、導入部32の角度が所定の角度以上であれば軸孔323内の中軸315により、導入部32の剛性を実効的に高め、可撓性を低める。したがって経食道超音波プローブ30の挿入を阻害せず円滑に実行することが可能である。
[第3実施形態]
次にこの発明の第3実施形態にかかる超音波診断装置10について図12を参照して説明する。図12(A)は、この発明の第2実施形態にかかる経食道超音波プローブ30の連結軸317における柱状体318がそれぞれ離隔している状態を示す概略側面図である。図12(B)は、この発明の第2実施形態にかかる連結軸317の柱状体318を示す概略斜視図である。図12(C)は、この発明の第2実施形態にかかる連結軸317の柱状体318それぞれが近接しているときの、図12(A)のA−A方向における概略断面図である。
(全体構成)
第3実施形態にかかる超音波診断装置10においては、前述の第1実施形態および第2実施形態にかかる超音波診断装置10と比較して経食道超音波プローブ30の内部の構成および装置本体20における剛性変更制御部17の制御が異なり、その他の部分は第1実施形態または第2実施形態にかかる超音波診断装置10と同様である。以下、これらの異なる構成および制御について説明する。
(連結軸)
第2実施形態にかかる経食道超音波プローブ30では、軸孔323に出し入れされる中軸315の代わりに、図12(A)に示すような連結軸317を備えている。この連結軸317は、図示しないが軸孔323における探触子部33側の端部から把持部31の収容部312まで延伸するように配置される。
図12(A)および図12(C)に示すように連結軸317は、複数の柱状体318の端部を連結コイルバネ319で1列に連結して形成されている。この柱状体318は、図12(B)に示すように先端部318aから基端部318b(先端部318aの反対側)へ向かって、次第に幅が広くなるように形成されている。また、柱状体318は、幅が広い基端部318b側において、隣接する柱状体318の先端部318aを収容可能な大きさの収容凹部318cが形成されている。なお、連結コイルバネ319は、本発明における「バネ」の一例に該当する。また、柱状体318における先端部318aは、本発明における「凸部」の一例に該当する。また、柱状体318における収容凹部318cは、本発明における「凹部」の一例に該当する。
また、連結軸317における探触子部33側の柱状体318には電磁石(図示省略)が設けられている。この電磁石が励磁されると、各柱状体318自体と連結コイルバネ319のそれぞれを通じて、探触子部33側から把持部31側までの柱状体318が、把持部31側の柱状体318に引き寄せられる。このように探触子部33側の柱状体318における電磁石により各柱状体318が引き寄せられると、各柱状体318の収容凹部318cに、隣接する柱状体318の先端部318aが係合する。
また、この連結軸317の柱状体318は屈曲可能であって可撓性が低すぎない程度の剛性を有する合成樹脂によって構成される。したがって、探触子部33側の柱状体318の電磁石が励磁し、各収容凹部318cに隣接する先端部318aが係合されると(図12(C))、連結軸317が全体として剛性が実効的に高められ、可撓性が低められる。このときの連結軸317の剛性は、導入部32および探触子部33が食道、胃等の上部消化管に経口的に挿入可能な剛性であって、かつ当該挿入を円滑に行いうる程度の剛性を有するように形成される。
また、探触子部33側の柱状体318における電磁石が消磁されると、各柱状体318間の連結コイルバネ319の弾性力により、各柱状体318が互いに離隔する方向に付勢される。各柱状体318が離隔すると先端部318aが各収容凹部318cと係合しなくなる(図9(A))。このとき連結軸317全体は柱状体318同士の係合関係がなくなり、図9(A)に示すように柱状体318それぞれを接続する手段が連結コイルバネ319のみとなり、屈曲しやすくなっている。したがって柱状体318の電磁石が消磁されると連結軸317全体の剛性は低められ、可撓性が高められる。
(導入部)
第3実施形態にかかる経食道超音波プローブ30の導入部32の構成は、第1実施形態または第2実施形態にかかる経食道超音波プローブの構成と同様である。ただし、第3実施形態における導入部32の軸孔323の内壁は、ソフトフェライト等の軟磁性材料による磁気シールドに被覆されている。この磁気シールドは、探触子部33側の柱状体318の電磁石が励磁されているときに、発信コイル324が発信する電磁波と干渉しないようにするためのものである。
(把持部)
第3実施形態にかかる経食道超音波プローブ30では、導入部32の剛性変更(可撓性変更)手段として、中軸315の出し入れを行わないため、把持部31の収容部312には、第2実施形態におけるモータ313やプーリ314が設けられない。また、収容部312には、探触子部33側の柱状体318における電磁石の励磁制御を行う制御手段(図示省略)が設けられる。この制御手段は、検査者等による経食道超音波プローブ30の挿入時は電磁石を励磁させ、連結軸317の可撓性を低める制御を行う。
〈剛性変更〉
第3実施形態にかかる装置本体20の剛性変更制御部17は、屈曲角度検出部16が算出した角度に基づいて、探触子部33側の柱状体318の電磁石を励磁または消磁させる制御を行い、適宜、連結軸317の柱状体318それぞれを係合させることにより導入部32の剛性を実効的に変更させる。
例えば剛性変更制御部17は、常時屈曲角度検出部16が算出した角度の情報を受けている。この角度が30°以下になった場合、剛性変更制御部17は次のような制御を行う。すなわち剛性変更制御部17は、探触子部33側の柱状体318の電磁石を消磁させる制御を行う。このように当該電磁石が消磁されると連結軸317の柱状体318それぞれの係合が解除される。柱状体318それぞれの係合が解除されると連結軸317全体の剛性が低められ可撓性が高められる。このようにして第3実施形態にかかる剛性変更制御部17は、角度情報に応じ、連結軸317の剛性を低めて導入部32の剛性を実効的に低め、可撓性を高める制御を行う。
剛性変更制御部17が電磁石を制御して導入部32の剛性を実効的に低めた後、屈曲角度検出部16から受けた角度の情報が90°以上になると、剛性変更制御部17は次のような制御を行う。すなわち剛性変更制御部17は柱状体318の電磁石を励磁させる制御を行う。このように電磁石が励磁されると、連結軸317の柱状体318それぞれが互いに係合される。柱状体318それぞれが係合されると連結軸317全体の剛性が高められ可撓性が低められる。このようにして第2実施形態にかかる剛性変更制御部17は、角度情報に応じ、連結軸317の剛性を高めて導入部32の剛性を実効的に高め、可撓性を低める制御を行う。
(効果)
以上説明した第3実施形態にかかる超音波診断装置10および経食道超音波プローブ30の作用および効果について説明する。
本実施形態にかかる超音波診断装置10の経食道超音波プローブ30は、経食道超音波プローブ30が体腔内に挿入されている際に大きく屈曲してしまっても、その屈曲角度を検出して所定の角度以下となったときに当該経食道超音波プローブ30の剛性を実効的に低めることにより経食道超音波プローブ30の先端の探触子部33が食道等に引っかかってしまう事態を回避することが可能となる。
また、本実施形態の経食道超音波プローブ30の剛性は、常時、低くなっているわけではなく、導入部32の角度が所定の角度以上であれば軸孔323内の連結軸317により、導入部32の可撓性が低められる。したがって経食道超音波プローブ30の挿入を阻害せず円滑に実行することが可能である。
(変形例)
次に、第3実施形態にかかる超音波診断装置10および経食道超音波プローブ30の変形例について以下に説明する。
〈変形例1〉
以上説明した本実施形態の超音波診断装置10では、経食道超音波プローブ30の導入部32内に設けられた連結軸317の剛性を高めるときに、探触子部33側の柱状体318の電磁石を励磁して各柱状体318を係合させるように構成されている。しかし、本発明における超音波診断装置および経食道超音波プローブにおいてはこの構成に限定されず例えば次のような構成を適用することも可能である。
すなわち、連結軸317の柱状体318の端部それぞれに電磁石を形成する。そして剛性変更制御部17は、導入部32の可撓性を高めるとき、隣接し相対する柱状体318の電磁石同士の極性を異ならせる制御を行う。隣接する電磁石同士が極性を異なるように励磁されると当該電磁石同士が引き合って、柱状体318の先端部318aが収容凹部318cに係合される。このように各柱状体318が係合されると、連結軸317全体の剛性が高まって、導入部32の剛性が実効的に高まる。
また剛性変更制御部17は、導入部32の可撓性を低めるとき、隣接し相対する柱状体318の電磁石同士の極性を同一とする制御を行う。隣接する電磁石同士の極性が同一となるように励磁されると当該電磁石同士が互いに離隔し、各柱状体318の係合状態が解除される。このように各柱状体318の係合が解除されると、連結軸317全体の剛性が低められて、導入部32の剛性が実効的に低められる。
この変形例にかかる経食道超音波プローブにおいても、探触子部33が食道等に引っかかってしまう事態を回避することが可能となる。その結果、経食道超音波プローブ30を体腔内に挿入し、また引き抜く過程における体腔内の損傷を回避することが可能となる。また、経食道超音波プローブの挿入を阻害せず円滑に実行することが可能となる。
〈変形例2〉
また第3実施形態の超音波診断装置10においては、経食道超音波プローブ30の導入部32の軸孔323に連結軸317が配置されている。また第2実施形態における装置本体20の剛性変更制御部17は、連結軸317における探触子部33側の柱状体318に設けられた電磁石を励磁または消磁させることにより、導入部32の剛性を実効的に変更するように構成されている。しかし、本発明の超音波診断装置および経食道超音波プローブはこの実施形態に限定されず、例えば次のような構成を適用することも可能である。
すなわち、連結軸317の延伸方向に沿って連結軸317の基端(把持部31側)から先端(探触子部33側)まで、各柱状体318それぞれにワイヤー(図示省略)を通す。また、このワイヤーにおける把持部31側端部には、各柱状体318におけるワイヤーの挿通孔の径より幅が広い係止部(図示省略)を設ける。また、経食道超音波プローブ30、探触子部33側には、このワイヤーを巻き取るリール(図示省略)を設ける。
当該リールはワイヤーを巻き取る方向に回転されると、ワイヤーを巻取る。ワイヤーがリールに巻き取られると、把持部31側の係止部が、把持部31側の柱状体318に係止される。さらにワイヤーが巻き取られると、各柱状体318は係止部によって探触子部33側に引き寄せられる。各柱状体318は、係止部によって探触子部33に側に引き寄せられると、各柱状体318の先端部318aが収容凹部318cに係合される。このようにして連結軸317全体の剛性を高め、導入部32の剛性を実効的に高める。
またこれに対し、リールが把持部31側に回転され、ワイヤーが繰り出されると、複数の柱状体318それぞれを連結する連結コイルバネ319の弾性力によって柱状体318それぞれが離隔する方向に付勢される。柱状体318それぞれが離隔すると、先端部318aと収容凹部318cの係合が解除される。このとき、柱状体318それぞれを接続する手段が連結コイルバネ319のみとなり、屈曲しやすくなる。このようにして連結軸317全体の剛性を低め、導入部32の剛性を実効的に低める。
この変形例にかかる経食道超音波プローブにおいても、探触子部33が食道等に引っかかってしまう事態を回避することが可能となる。その結果、経食道超音波プローブ30を体腔内に挿入し、また引き抜く過程における体腔内の損傷を回避することが可能となる。また、経食道超音波プローブの挿入を阻害せず円滑に実行することが可能となる。
〈変形例3〉
また第3実施形態の超音波診断装置10においては、経食道超音波プローブ30の導入部32の軸孔323に連結軸317が配置されている。また第3実施形態における装置本体20の剛性変更制御部17は、連結軸317における探触子部33側の柱状体318に設けられた電磁石を励磁または消磁させることにより、導入部32の剛性を実効的に変更するように構成されている。しかし、本発明の超音波診断装置および経食道超音波プローブはこの実施形態に限定されず、例えば次のような構成を適用することも可能である。
すなわち、軸孔323には連結軸317の代わりとして、物理的な力を加えることによって剛性が変更される物質を軸孔323の内部に充填する。この物質としては例えば、ER流体〈Electrorheological fluid;電気粘性流体)やMR流体(Magnetorheological fluid;磁気粘性流体)を用いることが可能である。ER流体とは、例えば絶縁性のベースオイル(シリコンオイル等)に約5μmの絶縁体の微粒子を加えて生成される。ER流体は(見かけ上の)粘度が可逆的に変化可能となる特性を有する。またMR流体とは、例えば強磁性金属微粒子を媒体となる液体中に高濃度で分散させたスラリーであり、磁場を作用させることで容易に元の粘度の103倍以上の高粘度状態に変化可能な特性を有する。
この変形例にかかる経食道超音波プローブにおいても、探触子部33が食道等に引っかかってしまう事態を回避することが可能となる。その結果、経食道超音波プローブ30を体腔内に挿入し、また引き抜く過程における体腔内の損傷を回避することが可能となる。
10 超音波診断装置
11 主制御部
14 表示制御処理部
15 プローブ駆動制御部
16 屈曲角度検出部
17 剛性変更制御部
18 位置検出制御部
20 装置本体
30 経食道超音波プローブ
31 把持部
32 導入部
33 探触子部
40 寝台
41 位置検出装置
181 発信コイル駆動回路
182 第1位置検出部
183 第2位置検出部
311 調整部
312 収容部
313 モータ
314 プーリ
315 中軸
316 ナット
317 連結軸
318 柱状体
318a 先端部
318b 基端部
318c 収容凹部
319 連結コイルバネ
321 基部
322 屈曲部
323 軸孔
324 発信コイル
324a・b・h・n 発信コイル
331 超音波トランスデューサ
411 第1センサ基板
412 第2センサ基板
413 検出コイル

Claims (11)

  1. 屈曲可能に形成され体腔内に挿入される導入部と、前記導入部の先端に設けられ、超音波の送受信を行う探触子とを有する経食道超音波プローブであって、
    前記導入部の屈曲角度を求める角度算出手段と、
    前記導入部の剛性を実効的に変更する変更機構と、
    前記角度算出手段によって求められた屈曲角度が所定の角度以下になったとき、前記変更機構を制御して、前記導入部の剛性を実効的に低める剛性変更手段とを備えたこと、
    を特徴とする経食道超音波プローブ。
  2. 屈曲可能に形成され体腔内に挿入される導入部と、前記導入部の先端に設けられ、超音波の送受信を行う探触子とを有する経食道超音波プローブであって、
    前記導入部の長手方向に複数配設され、かつそれぞれ信号を発信する発信手段と、
    前記複数の発信手段それぞれからの前記信号を検出して、該発信手段それぞれの位置を求める位置検出手段と、
    前記位置検出手段により求められた前記複数の位置に基づき前記導入部の屈曲角度を求める角度算出手段と、
    前記導入部の剛性を実効的に変更する変更機構と、
    前記角度算出手段によって求められた屈曲角度が所定の角度以下になったとき、前記変更機構を制御して、前記導入部の剛性を実効的に低める剛性変更手段とを備えたこと、
    を特徴とする経食道超音波プローブ。
  3. 前記導入部は円筒状であって屈曲可能な可撓性を有しており、かつ該導入部より曲げ剛性が大きい剛性材によって構成されるとともに該円筒形状の該導入部内に出し入れ可能に挿通される中軸を有し、
    前記変更機構は、前記導入部の前記先端から他端側へ前記中軸を送出することによって、該導入部の剛性を実効的に高め、また該導入部の該他端側から該先端へ前記中軸を挿入することによって該導入部の剛性を実効的に低めること、
    を特徴とする請求項1または2に記載の経食道超音波プローブ。
  4. 前記中軸の外周面には雄ネジが形成されており、
    前記導入部の前記他端側には、内部が中空状に形成されかつ前記中軸が挿通可能に形成された空洞部を有する把持部が設けられ、
    前記変更機構は、前記空洞部に対して変位せずかつ回転可能に保持されるとともに前記雄ネジに螺合する雌ネジを有するナットと、該ナットを回転駆動することによって、前記雄ネジが形成された前記中軸を前記収容部と前記屈曲部との間で出入可能とするモータとを備えたこと、
    を特徴とする請求項3に記載の経食道超音波プローブ。
  5. 前記複数の発信手段は、前記導入部において所定間隔ごとに配置され、かつそれぞれ異なる周波数で磁界を発生し、
    前記位置検出手段は、前記発信手段の位置を検出する検出領域に設けられ、かつ導電性パターンによる複数のコイルが3次元状に所定間隔で並設されて設けられており、
    前記位置検出手段は、前記発信手段それぞれから検出した磁界それぞれを、前記発信手段ごとの前記周波数に対応させて分離抽出し、前記コイルの配列に対する該発信手段それぞれの位置を現在の位置として検出すること
    を特徴とする請求項に記載の経食道超音波プローブ。
  6. 前記角度算出手段は、前記導入部の長手方向における両端の発信手段およびその他の発信手段の空間位置座標に基づいて前記屈曲角度を求めること、
    を特徴とする請求項5に記載の経食道超音波プローブ。
  7. 前記導入部は円筒状であり、
    複数の柱状体を有し、前記導入部内において該導入部の前記先端から他端側へ延伸して挿通され、該柱状体それぞれの端部を、該柱状体それぞれが離れる方向に付勢する付勢手段によって1列に連結して構成される連結軸を有し、
    前記変更機構は、隣接する前記柱状体の端部それぞれを前記付勢する力に抗して近接させることにより前記導入部の剛性を実効的に高め、該近接させた状態を解除して前記付勢手段の付勢する力により該端部それぞれを離隔させて該剛性を実効的に低めること、
    を特徴とする請求項3に記載の経食道超音波プローブ。
  8. 前記連結軸の柱状体の端部それぞれには前記変更機構としての連結コイルが形成されており、前記導入部の剛性を実効的に高めるときは隣接し相対する該連結コイル同士の極性を異ならせて該連結コイル同士を接触させ、該剛性を実効的に低めるときは隣接し相対する該連結コイル同士の極性を同一とし該端部同士を離隔させる連結手段を備えたこと、
    を特徴とする請求項7に記載の経食道超音波プローブ。
  9. 前記付勢手段は、バネであり、
    前記連結軸は、少なくとも該連結軸における前記探触子側の一端から他端まで延伸し、該探触子側に係止部が設けられたワイヤーが挿通され、
    前記変更機構は、前記ワイヤーを前記把持部側に引き寄せることにより、前記係止部を前記連結軸の一端に係止させつつ、該一端側の柱状体から漸次、前記柱状体それぞれを引き寄せ、該柱状体それぞれを当接させて前記剛性を実効的に高め、かつ前記ワイヤーを解放することにより、前記導入部の剛性を実効的に低めること、
    を特徴とする請求項8に記載の経食道超音波プローブ。
  10. 前記連結軸の柱状体の端部の一方には凹部が形成され、他方には該凹部に係合する凸部が形成され、該凹部と該凸部とが隣接するように該柱状体が配設されること、
    を特徴とする請求項7〜9のいずれか1に記載の経食道超音波プローブ。
  11. 屈曲可能に形成され体腔内に挿入される導入部と、前記導入部の先端に設けられ、超音波の送受信を行う探触子とが設けられた経食道超音波プローブを有する超音波診断装置であって、
    前記導入部の長手方向に複数配設され、かつそれぞれ信号を発信する発信手段と、
    前記複数の発信手段それぞれからの前記信号を検出して、該発信手段それぞれの位置を求める位置検出手段と、
    前記位置検出手段により求められた前記複数の位置に基づき前記導入部の屈曲角度を求める角度算出手段と、
    前記導入部の剛性を実効的に変更する変更機構と、
    前記角度算出手段によって求められた屈曲角度が所定の角度以下になったとき、前記変更機構を制御して、前記導入部の剛性を実効的に低める剛性変更手段と、を有する経食道超音波プローブを備えたこと、
    を特徴とする超音波診断装置。
JP2009006245A 2009-01-15 2009-01-15 経食道超音波プローブおよび経食道超音波プローブを備えた超音波診断装置 Expired - Fee Related JP5319309B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009006245A JP5319309B2 (ja) 2009-01-15 2009-01-15 経食道超音波プローブおよび経食道超音波プローブを備えた超音波診断装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009006245A JP5319309B2 (ja) 2009-01-15 2009-01-15 経食道超音波プローブおよび経食道超音波プローブを備えた超音波診断装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010162132A JP2010162132A (ja) 2010-07-29
JP5319309B2 true JP5319309B2 (ja) 2013-10-16

Family

ID=42578824

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009006245A Expired - Fee Related JP5319309B2 (ja) 2009-01-15 2009-01-15 経食道超音波プローブおよび経食道超音波プローブを備えた超音波診断装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5319309B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011055901A (ja) 2009-09-07 2011-03-24 Toshiba Corp 経食道心エコー用超音波プローブ
JP5851139B2 (ja) * 2011-07-27 2016-02-03 オリンパス株式会社 医療装置
US11147513B2 (en) * 2015-10-09 2021-10-19 Koninklijke Philips N.V. Handheld steering devices for intra vascular devices and associated systems and methods
CN114190988A (zh) * 2021-11-23 2022-03-18 中国科学院苏州生物医学工程技术研究所 一种能够空间定位的探头及三维图像构建方法

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0556910A (ja) * 1991-08-29 1993-03-09 Olympus Optical Co Ltd 管状挿入具
US6585641B1 (en) * 2000-11-02 2003-07-01 Ge Medical Systems Global Technology Company, Llc Transesophageal probe with variable stiffness
JP4406181B2 (ja) * 2001-12-18 2010-01-27 オリンパス株式会社 内視鏡装置
JP2005304780A (ja) * 2004-04-21 2005-11-04 Olympus Corp 医療用ベッド
JP4855902B2 (ja) * 2006-11-13 2012-01-18 オリンパスメディカルシステムズ株式会社 生体観測システム
JP2008253787A (ja) * 2008-04-28 2008-10-23 Olympus Corp 超音波診断装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010162132A (ja) 2010-07-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8303510B2 (en) Medical imaging device having a forward looking flow detector
US10639004B2 (en) Method and apparatus for localizing an ultrasound catheter
US11134917B2 (en) Imaging system and method of determining a translation speed of a catheter
WO2015029651A1 (ja) 超音波診断装置および弾性評価方法
JP2005507691A (ja) 磁気共鳴画像法エラストグラフィのシステムと方法
CN110352039B (zh) 一种智能超声系统
JP5319309B2 (ja) 経食道超音波プローブおよび経食道超音波プローブを備えた超音波診断装置
JP6549098B2 (ja) 制御装置及びその動作方法並びに診断システム
JP6932085B2 (ja) マルチモード容量性マイクロマシン超音波トランスデューサ並びに関連するデバイス、システム及び方法
JP7074871B2 (ja) 超音波診断装置および超音波診断装置の制御方法
US9683970B2 (en) Object information acquiring apparatus and control method for the object information acquiring apparatus
JP3967429B2 (ja) 超音波診断装置
JPH1176241A (ja) 超音波診断装置
JP5109070B2 (ja) 超音波画像表示装置、超音波画像表示方法、内視鏡手術支援システム、超音波画像表示プログラム
JP2019509861A (ja) 光音響及び超音波画像化技法を利用した回転血管内デバイス、システム及び方法
US20150025384A1 (en) Ultrasound medical apparatus and ultrasound diagnosis apparatus
US20230165559A1 (en) Vessel measurement device and process
JP3531484B2 (ja) 超音波検査装置
JPS6129737B2 (ja)
JP2712908B2 (ja) ラジアル走査式超音波検査装置
JPH01305935A (ja) 超音波プローブ
JP2008253787A (ja) 超音波診断装置
CHEN et al. INTRALUMINAL FORWARD-LOOKING INSPECTION
Chen et al. Small diameter ultrasound imager for intraluminal forward-looking inspection
JPH1133027A (ja) 超音波診断装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120116

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130423

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130425

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130530

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130618

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130711

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees