JP3531484B2 - 超音波検査装置 - Google Patents
超音波検査装置Info
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- JP3531484B2 JP3531484B2 JP22026498A JP22026498A JP3531484B2 JP 3531484 B2 JP3531484 B2 JP 3531484B2 JP 22026498 A JP22026498 A JP 22026498A JP 22026498 A JP22026498 A JP 22026498A JP 3531484 B2 JP3531484 B2 JP 3531484B2
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Description
の体腔内における細管内に挿入される細径の超音波プロ
ーブ等を備え、予め体腔内に挿入したガイドワイヤにガ
イドされながら超音波走査を行う超音波検査装置に関す
るものである。
て検査や診断を行うために用いられる超音波検査装置の
うち、体腔内に挿入して体腔内壁から超音波の送受信を
行うものにあっては、ほぼその全長にわたって可撓性を
有する超音波プローブの先端に超音波走査部を設けて、
この超音波走査部に超音波振動子を内蔵させるように構
成する。この超音波検査装置における超音波プローブ
は、例えば十二指腸から十二指腸乳頭を経て総胆管内に
導き、この総胆管からさらに胆道内に進入させ、肝臓の
近傍に位置させた状態で超音波検査を行う。ここで、総
胆管から胆道というように、極めて細い体腔管内に超音
波プローブを挿入するには、この超音波プローブを極め
て細いものとなし、かつある程度の柔軟性を持たせなけ
ればならない。従って、このような細径の超音波プロー
ブは、通常、単板の超音波振動子を設けて、この超音波
振動子を直線的に、または回転方向に移動させながら超
音波の送受信を行うことにより所定の範囲の超音波走査
を行うようにする。
いる場合には、その先端を所望の歩行に向けるアングル
部等を設けることができない等のことから、それ自体単
独で超音波検査を行うべき部位にまで挿入するのではな
く、何らかのガイド手段によりガイドさせて、超音波検
査を行うべき部位にまで導くようにする。このガイド手
段としては、例えば特公平4−31268号公報等に示
されているように、内視鏡を用いる構成としたものが従
来から知られている。
挿入部を連設する構成としたものであるが、挿入部を体
内に導いて検査を行っている間に患部等が発見された時
には、鉗子その他の処置具で必要な処置を行うこともで
きるようになっている。このために、内視鏡には処置具
挿通チャンネルが設けられる。処置具挿通チャンネル
は、その基端部が本体操作部に処置具導入部として開口
しており、挿入部の先端面または先端側面に処置具導出
部として開口している。この処置具挿通チャンネルには
鉗子その他の処置具が挿通されるが、超音波プローブは
この挿入経路を利用して体内に導かれるようになってい
る。
波プローブには、その先端における超音波走査部に設け
た超音波振動子は単板のものであるから、この超音波振
動子を機械的に移動させ、その間に超音波振動子が所定
の距離だけ移動する毎に超音波の送受信を行うことにな
る。超音波振動子の移動方向としては、主として回転方
向または直線方向であり、超音波振動子を直線方向に移
動させる、所謂メカニカルリニア走査を行うにはこの超
音波振動子の移動距離を検出しなければならない。この
場合には、超音波プローブを処置具導入部から処置具挿
通チャンネルに挿入され、処置具導出部から所定の長さ
だけ突出させた状態で、処置具導入部から外部に引き出
された部位を押し込んだり、または引き戻したりするこ
とによって、超音波振動子を直線的に移動させる。この
ことから、前述した従来技術の超音波検査装置にあって
は、超音波振動子の移動距離を検出する手段として、処
置具導入部にポテンショメータを設けて、超音波プロー
ブの処置具導入部から外部に引き出した部位をこのポテ
ンショメータに連結して、超音波プローブの押し引き量
をこのポテンショメータで検出するように構成してい
る。
道は極めて細い体腔管であるから、このような細管内に
挿入される超音波プローブは、当然、極めて細いものと
なり、また柔軟な部材でもある。従って、超音波プロー
ブの外径と、処置具挿通チャンネルの内径との間には、
かなりの径差も生じることになる。また、超音波プロー
ブは体腔管内ではある程度それを押し広げながら進行す
ることになる。このために、超音波プローブの体腔管内
での抵抗によって、体腔管内及び処置具挿通チャンネル
の内部において、超音波プローブに蛇行が生じたりする
可能性がある。従って、処置具導入部の位置で移動距離
を検出していたのでは、この移動距離の検出手段と超音
波振動子の位置との間での超音波プローブの蛇行等によ
り、超音波振動子の移動距離を正確に検出できないとい
う問題点がある。
あって、その目的とするところは、超音波プローブの先
端に設けた超音波振動子の移動距離を極めて正確に検出
できるようにすることにある。
めに、本発明は、超音波プローブを構成するカテーテル
の先端に超音波振動子を内蔵した超音波走査部を設け、
この超音波走査部にはガイドワイヤの挿通孔を設けて、
このガイドワイヤを挿通させることによって予め設定し
た経路に沿って超音波プローブを挿入または引き出す方
向に移動させながら超音波走査を行うものであって、前
記超音波走査部と前記ガイドワイヤとの間には、この超
音波走査部がガイドワイヤに沿って移動する距離を検出
する移動距離測定手段を備える構成としたことをその特
徴とするものである。
的な測定手段や、光学的な測定手段等が好適に用いられ
る。磁気的な移動距離測定手段としては、ガイドワイヤ
の外周面に所定の長さにわたって円環状または円弧状に
形成され、このガイドワイヤの軸線方向に向けて所定の
ピッチ間隔をもって異極を対向配置した磁性部材から構
成した磁気スケールと、超音波走査部に設けられ、この
磁気スケールにおける極性の変化を検出する磁気センサ
とで構成することができる。また、光学的な移動距離測
定手段として構成する場合には、ガイドワイヤの外周面
に所定の長さにわたって円環状または円弧状に形成さ
れ、軸線方向に向けて所定のピッチ間隔で形成した光学
スケールと、超音波走査部に設けた発光素子と受光素子
とからなり、この光学スケールにおける反射光量の変化
を検出する光学センサとで構成すれば良い。また、ガイ
ドワイヤに磁気スケールを設けるにしろ、また光学スケ
ールを設けるにしろ、ガイドワイヤに対する超音波走査
部を円滑に移動させるためには、ガイドワイヤの外周面
を滑り良い樹脂でコーティングすれば良い。そして、磁
気スケールを設ける場合にあっては、樹脂コーティング
は非磁性体で形成し、また光学スケールを設ける場合に
は、樹脂コーティングは透明な部材で形成するのが望ま
しい。
ましい実施の形態について具体的に説明する。なお、本
発明はこの実施の形態に限定されるものではない。
腔内に挿入される超音波検査装置の全体構成を、内視鏡
と共に示す。図中において、10は内視鏡、20はガイ
ドワイヤ、30は超音波プローブをそれぞれ示す。内視
鏡10は、本体操作部11と、体腔内への挿入部12及
びライトガイド軟性部13から大略構成される。挿入部
12は本体操作部11から大半の部分は軟性部12aで
あり、軟性部12aにはアングル部12b及び先端部本
体12cが順次連設されている。先端部本体12には、
図示は省略するが、照明窓や観察窓等が設けられてお
り、さらには処置具挿通チャンネルも開口している。図
示した内視鏡にあっては、照明窓,観察窓,処置具挿通
チャンネル等は先端部本体12cにおいて、その側面部
に設けられた、所謂側視型内視鏡を構成している。処置
具挿通チャンネル14は、本体操作部11に形成した処
置具導入部15から挿入部12の先端部本体12cにお
ける側面に開口する処置具導出部16に至る経路を有す
るものである。
からなるものであって、図示したように、処置具導入部
15から処置具挿通チャンネル14内に挿入されて、処
置具導出部16から導出できるように構成したものであ
る。そして、このガイドワイヤ20の先端は体腔内壁に
突き刺さらないようにするために、円弧面形状とする
か、または球形の突部を設けるようにする。
31の先端に超音波走査部32を連設したものから構成
され、カテーテルの基端部には操作部33が一体的にま
たは着脱可能に連結されている。また、操作部33から
はコード34が引き出されており、このコード34はモ
ニタ35aを備えた超音波観測装置35に着脱可能に連
結されるようになっている。図2に超音波走査部32及
びそのカテーテル31と接続部分の断面を示す。同図か
ら明らかなように、超音波走査部32は硬質部材からな
るケーシング36内に回転支持部材37を設け、この回
転支持部材37に単板からなる超音波振動子38を装着
したものである。
されており、この連結部37aはカテーテル31内に延
在されている。カテーテル31は、可撓性を有するチュ
ーブ39内に密着コイル等からなるフレキシブルシャフ
ト40を挿通させることにより構成され、フレキシブル
シャフト40の先端は回転支持部材37の連結部37a
に連結されている。そして、操作部33内には、図示は
省略するが、モータ等の回転駆動手段とロータリエンコ
ーダとが設けられており、回転駆動手段によりフレキシ
ブルシャフト40を軸回りに回転させることによって、
回転支持部材37と共に、超音波振動子38が回転する
ことになる。この結果、超音波振動子38ではラジアル
走査が行われる。
に示したように、十二指腸50に開口する十二指腸乳頭
51から総胆管52内を経て、膵管53との分岐部分か
ら胆道54内に導いて、肝臓55の直近位置にまで導い
て、肝臓55乃至その近傍の超音波診断を行うために用
いることができる。十二指腸乳頭51の入口は狭く、ま
た総胆管52から胆道54へは膵管53との分岐部を経
なければならない。超音波プローブ30の超音波走査部
32には、内部に超音波振動子38が設けられ、しかも
この超音波振動子38は回転支持部材37に取り付けら
れているので、超音波走査部32の外径を十二指腸乳頭
51内に円滑に挿入できる程度にまでは細径化できな
い。また、超音波プローブ30には、その先端部分を所
望の方向に向けるように操作するアングル部等を備えて
いないので、胆道54と膵管53との分岐部で確実に胆
道54内に向けて指向させるのは困難である。
音波プローブ30を十二指腸乳頭51内に確実に導き、
また分岐部で確実に所期の方向に向けて進行させるよう
にするために用いられる。まず、図4に示したように、
内視鏡10の挿入部12を患者の体腔内に挿入して、そ
の先端部本体12cを十二指腸50内に導く。そして、
内視鏡10における処置具挿通チャンネル14内にガイ
ドワイヤ20を挿入して、先端部本体12cから突出さ
せる。ここで、内視鏡10は側視型のものであって、先
端部本体12cに設けた照明窓及び観察窓と共に、処置
具挿通チャンネル14も先端部本体12cの側面に開口
しており、この処置具挿通チャンネル14から処置具を
導出させて、その先端を所定の方向に向けるために、図
示は省略するが、周知の処置具起上機構が設けられてい
る。従って、処置具挿通チャンネル14からガイドワイ
ヤ20を導出させて、この処置具起上機構を操作するこ
とによって、ガイドワイヤ20の先端を所望の方向に向
けることができる。
腸乳頭51に挿入して、この十二指腸乳頭51から総胆
管52内に入り込ませる。ガイドワイヤ20は、総胆管
52より遥かに細い線材からなるものであるから、極め
て容易に挿入されることになる。そして、総胆管52か
ら膵管53と胆道54との分岐部に至るが、この分岐部
において、ガイドワイヤ20の先端の方向付けを行うこ
とによって、ガイドワイヤ20は容易に胆道54の方向
に進行する。そして、ガイドワイヤ20を所定の長さだ
け導出すると、このガイドワイヤ20の先端は肝臓55
の直近位置に配置される。なお、このガイドワイヤ20
の正確な位置を検出するために、例えばX線透視等の手
法を用いることができる。
で挿入されると、超音波プローブ30をこのガイドワイ
ヤ20をガイド手段として挿入する。この時には、内視
鏡10の挿入部12を体腔から取り出して、超音波プロ
ーブ30を単独で挿入することもでき、また挿入部12
を体腔内に配置したままの状態で、ガイドワイヤ20が
挿通されている処置具挿通チャンネル14内に超音波プ
ローブ30を挿入し、処置具導出部16から導出させた
後は、このガイドワイヤ20にガイドさせるようにす
る。このために、超音波プローブ30には、そのカテー
テル31の先端に連設した超音波走査部32を構成する
ケーシング36の先端部分に膨出部36aを形成してお
き、この膨出部36aに貫通孔を穿設して、この貫通孔
を挿入ガイド部41とする。これによって、図5に示し
たように、超音波走査部32はガイドワイヤ20に沿う
ようにガイドされて、十二指腸乳頭51から総胆管52
内を経て、さらに胆道54内に入り込み、肝臓55の直
近位置に確実に挿入できることになる。
道54内の所定の位置に導かれた時に、超音波振動子3
8を作動させることにより超音波走査を行う。超音波走
査の代表的なものとしては、超音波振動子38を直線方
向に動かすことにより行うリニア走査と、超音波振動子
38を回転駆動することにより行うラジアル走査とがあ
る。ラジアル走査を行う場合には、操作部33に内蔵し
た回転駆動手段でフレキシブルシャフト40を回転させ
て、この回転力を超音波走査部32内に設けた超音波振
動子38にまで及ぼす。そして、超音波振動子38の回
転角は、やはり操作部33内に設けたロータリエンコー
ダで検出できるので、超音波振動子38が所定角度変位
する毎に、超音波パルスを体内に向けて送信し、反射エ
コー信号を受信する。
30におけるカテーテル31のうち、内視鏡10の本体
操作部11に設けた処置具導入部15の外に位置する部
位を押し引きすることによって、超音波走査部32を体
腔内壁に沿って直線的に移動させることができる。この
リニア走査を行うためには、超音波振動子38の移動距
離を検出する必要がある。また、この超音波プローブ3
0では、ラジアル走査を行いながら、超音波走査部32
をリニア方向に移動させることによって、体腔管に沿っ
て位置を変えて複数のラジアル超音波画像を取得するこ
とができる。このように走査すると、体腔管の管軸方向
に所定の範囲にわたって三次元的な断層情報を取得でき
る。従って、この三次元的な超音波画像を取得するため
にも、超音波振動子38の直線方向における移動距離を
検出する必要がある。
う際に、また三次元的な超音波画像を得る際等において
必要な超音波振動子38の直線方向の移動距離を、処置
具導入部15の位置で検出するのではなく、超音波振動
子38を設けた超音波走査部32の移動距離を直接検出
するようにしている。このために、図6乃至図8に示し
た移動距離測定手段を備えている。ここで、この移動距
離測定手段は磁気的な移動距離の検出方式を採用してい
る。
ように、金属製のワイヤ21を芯材として、このワイヤ
21の外周面に非磁性体からなる樹脂層22をコーティ
ング等の手段で形成し、さらにこの樹脂層22上に磁性
体膜23を積層する。そして、この磁性体膜23上に
は、例えばフッ素樹脂等のように、透磁性があり、かつ
滑りの良い樹脂の皮膜からなるトップコート層24を積
層する。そして、磁性体膜23には磁気書き込みヘッド
を用いて所定ピッチ間隔毎にN,S,S,Nといった順
に極性を変えるように磁化されることにより磁気的な目
盛りが設けられおり、従って磁性体膜23は磁気スケー
ルを形成するものである。
ング36には磁性体膜23の極性を検出する磁気センサ
42が装着されており、この磁気センサ42は超音波走
査部32において、この超音波走査部32に形成した挿
入ガイド部41の内壁に対面するように装着されてい
る。図8に示したように、磁気センサ42は磁気ヘッド
43と検出コイル44とを有し、磁気ヘッド43をガイ
ドワイヤ20における磁気スケールとしての磁性体膜2
3に対面させた状態で、このガイドワイヤ20と超音波
走査部32との間を相対的に移動させると、例えばガイ
ドワイヤ20を図中に矢印で示した方向に移動させる
と、磁気センサ42で磁性体膜23における極性の変化
部が目盛りとして読み取られ、検出コイル44からは同
図に(a)で示した波形の信号が出力される。そこで、
この出力信号波形に対して所定のスライスレベルLを設
定しておき、信号の立ち上がりを検出するように処理す
ることによって、同図に(b)で示したパルス信号が得
られる。従って、このパルス信号を超音波振動子38の
単位移動距離信号とする。
38からの信号ケーブルはフレキシブルシャフト40の
内部に挿通され、超音波振動子38の回転と共に回転す
るようになっている。これに対して磁気センサ42は超
音波走査部32のケーシング36に固定的に装着されて
おり、従って検出コイル44からのケーブル45はケー
シング36に設けた透孔36aから引き出されて、カテ
ーテル31のチューブ39に沿って基端部にまで延在さ
れている。そして、この透孔36aの部位には充填材4
6が所定の形状となるように充填されている。この場
合、ケーブル45がチューブ39から分離しないように
するために、ケーブル45は接着手段や結束部材等でチ
ューブ39の外面に固着されている。なお、チューブを
厚肉にして、このチューブ内にケーブルの挿通孔を設け
るようにしても良い。
波プローブ30を内視鏡10の挿入部12における先端
部本体12cから所定の長さ突出させて、超音波走査部
32を超音波検査すべき部位に配置した状態で、カテー
テル31のうちの処置具導入部15から外部に引き出し
た部位を押し引き操作することによって、リニア超音波
走査を行うが、磁気センサ42から磁性体膜23を目盛
りとした単位移動距離信号が出力される毎に(または所
定数の単位移動距離信号がカウントされる毎に)、超音
波観測装置35から超音波振動子38に駆動信号を供給
することにより超音波パルスを体内に向けて送信し、ま
た体内組織の断層部からの反射エコーを受信して電気信
号に変換して、超音波観測装置35に取り込むことによ
りリニア超音波走査を行うことができる。また、三次元
超音波画像を得る場合には、ラジアル超音波走査を行い
ながら、超音波走査部32を直線的に移動させるが、磁
気センサ42で得られる単位移動距離信号に基づいて、
ラジアル超音波走査により得られた断層像の奥行き方
向、つまりZ方向の位置を検出することができる。
を、硬質部材からなり、内部にこの超音波振動子38を
収納したケーシング36に設けた磁気センサ42で直接
検出することから、超音波振動子38から処置具挿通チ
ャンネル14の長さ以上の距離を隔てた処置具導入部1
5の位置で移動距離を検出する場合のように、可撓性の
あるカテーテル31の蛇行や変形等の影響を全く受ける
ことがない。従って、超音波振動子38の移動距離を極
めて高精度に検出でき、正確なリニア超音波画像が取得
される。また、ラジアル超音画像と磁気センサ42で検
出した移動距離信号とから、正確な三次元超音波画像を
取得することができるようになる。
20に沿って移動するが、ガイドワイヤ20の外表面は
トップコート層24となっており、このトップコート層
24は滑りの良い樹脂からなるものであり、従って挿入
ガイド部41の内面に対して円滑に摺動することにな
る。しかも、このトップコート層24は磁性体膜23が
超音波走査部32における挿入ガイド部41と直接接触
して損傷するのを防止する磁性体膜23の保護機能をも
発揮することになる。
20に形成した磁性体膜23の読み取りを正確に行うに
は、磁気センサ42の検出ヘッド43とガイドワイヤ2
0における磁性体膜23との間のギャップの一定化を図
らなければならない。そこで、ワイヤガイド20が挿通
されるケーシング36の挿入ガイド部41において、磁
気センサ42が臨む位置を含む所定の長さ分をガイドワ
イヤ20の外径とほぼ一致する孔径の検出部41aとす
る。これによって、磁気センサ42は実質的にトップコ
ート層24をギャップとして磁性体膜23と対面するこ
とになり、トップコート層24はギャップ形成部材とし
ても機能する。しかも、検出部41aの前後はテーパ状
に拡開する呼び込み部41b,41bとしており、ガイ
ドワイヤ20は、この呼び込み部41aから円滑かつ容
易に挿入ガイド部41を貫通するように装着することが
できることになる。
ように、光学的な検出機構を備える構成とすることもで
きる。同図から明らかなように、ガイドワイヤ60に
は、磁気体膜に代えて、白色の円環状ストライプ61を
所定のピッチ間隔で形成することによって、光学的なス
ケールを構成する目盛りを構成している。このように、
目盛りを白色のストライプ61で形成した場合には、ガ
イドワイヤ60における相隣接するストライプ61,6
1間の部位は光が反射しない黒色とするのが望ましい。
一方、このストライプ61の検出は、超音波走査部70
におけるケーシング71に設けた発光素子72と受光素
子73とからなる光学センサ74で構成することができ
る。発光素子72は、超音波走査部70に形成した膨出
部70aを貫通するように穿設され、内部にガイドワイ
ヤ60を挿通する挿入ガイド部75内の位置で、斜め前
方に向けて光を照射するようになっており、また受光素
子73はこの光の反射方向に装着されている。
ように、ガイドワイヤ60を矢印方向に移動させると、
受光素子73による受光位置に光学スケールの目盛りを
構成するストライプ61が位置する毎に、この受光素子
73の受光量が増大することになり、受光素子73から
は同図の(a)で示した波形の信号が出力される。従っ
て、この出力信号を検波することにより同図の(b)に
示したパルス信号が得られる。従って、前述した磁気的
な測定手段と同様、このパルス信号を超音波走査部70
の単位移動距離信号として、リニア超音波走査を行う際
や、三次元超音波画像を取得する際における超音波振動
子の移動距離信号として利用できる。
振動子を内蔵した超音波走査部とガイドワイヤとの間に
は、この超音波走査部がガイドワイヤに沿って移動する
距離を検出する移動距離測定手段を設ける構成としたの
で、簡単な構成によって、超音波走査を行う際における
超音波振動子の移動距離を、カテーテルの蛇行や変形等
に影響されず、極めて正確に測定することができる等の
効果を奏する。
構成する超音波プローブを、それをガイドするためのガ
イドワイヤ及び内視鏡と共に示す構成説明図である。
の先端部分の断面図である。
す説明図である。
入する状態を示す作用説明図である。
乳頭に挿入する状態を示す作用説明図である。
面図である。
備える構成としたものを示す距離測定原理の説明図であ
る。
備える構成としたものを示すワイヤガイドを挿通した超
音波走査部の断面図である。
る。
部 14 処置具挿通チャンネル 15処置具
導入部 16 処置具導出部 20,60
ガイドワイヤ 21 ワイヤ 22 樹脂
層 23 磁性体膜 24 トッ
プコート層 30 超音波プローブ 31 カテ
ーテル 32,70 超音波走査部 36,71
ケーシング 37 回転支持部材 38 超音
波振動子 39 チューブ 40 フレ
キシブルシャフト 41,75 挿入ガイド部 42 磁気
センサ 61 ストライプ 72 発光
素子 73 受光素子 74 光学
センサ
Claims (4)
- 【請求項1】 超音波プローブを構成するカテーテルの
先端に超音波振動子を内蔵した超音波走査部を設け、こ
の超音波走査部にはガイドワイヤの挿通孔を設けて、こ
のガイドワイヤを挿通させることによって予め設定した
経路に沿って超音波プローブを挿入または引き出す方向
に移動させながら超音波走査を行うものにおいて、前記
超音波走査部と前記ガイドワイヤとの間には、この超音
波走査部がガイドワイヤに沿って移動する距離を検出す
る移動距離測定手段を備える構成としたことを特徴とす
る超音波検査装置。 - 【請求項2】 前記移動距離測定手段は、前記ガイドワ
イヤの外周面に所定の長さにわたって円環状または円弧
状に形成され、このガイドワイヤの軸線方向に向けて所
定のピッチ間隔をもって異極を対向配置した磁性部材か
ら構成した磁気スケールと、前記超音波走査部に設けら
れ、この磁気スケールにおける極性の変化を検出する磁
気センサとで構成したことを特徴とする請求項1記載の
超音波検査装置。 - 【請求項3】 前記移動距離測定手段は、前記ガイドワ
イヤの外周面に所定の長さにわたって円環状または円弧
状に形成され、軸線方向に向けて所定のピッチ間隔で形
成した光学スケールと、前記超音波走査部に設けた発光
素子と受光素子とからなり、前記光学スケールにおける
反射光量の変化を検出する光学センサとで構成したこと
を特徴とする請求項1記載の超音波検査装置。 - 【請求項4】 前記ガイドワイヤの外表面には、滑り良
い樹脂コーティングを施す構成としたことを特徴とする
請求項1記載の超音波検査装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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