JP5318072B2 - 電動機の突極集中巻きステータ - Google Patents

電動機の突極集中巻きステータ Download PDF

Info

Publication number
JP5318072B2
JP5318072B2 JP2010245628A JP2010245628A JP5318072B2 JP 5318072 B2 JP5318072 B2 JP 5318072B2 JP 2010245628 A JP2010245628 A JP 2010245628A JP 2010245628 A JP2010245628 A JP 2010245628A JP 5318072 B2 JP5318072 B2 JP 5318072B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
winding
stator
coil
teeth
insulating material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010245628A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012100426A (ja
Inventor
健 北折
宣弘 飯高
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2010245628A priority Critical patent/JP5318072B2/ja
Priority to US13/283,584 priority patent/US8587176B2/en
Publication of JP2012100426A publication Critical patent/JP2012100426A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5318072B2 publication Critical patent/JP5318072B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K3/00Details of windings
    • H02K3/46Fastening of windings on the stator or rotor structure
    • H02K3/52Fastening salient pole windings or connections thereto
    • H02K3/521Fastening salient pole windings or connections thereto applicable to stators only
    • H02K3/522Fastening salient pole windings or connections thereto applicable to stators only for generally annular cores with salient poles
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K15/00Methods or apparatus specially adapted for manufacturing, assembling, maintaining or repairing of dynamo-electric machines
    • H02K15/0056Manufacturing winding connections
    • H02K15/0068Connecting winding sections; Forming leads; Connecting leads to terminals
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K1/00Details of the magnetic circuit
    • H02K1/06Details of the magnetic circuit characterised by the shape, form or construction
    • H02K1/12Stationary parts of the magnetic circuit
    • H02K1/18Means for mounting or fastening magnetic stationary parts on to, or to, the stator structures
    • H02K1/187Means for mounting or fastening magnetic stationary parts on to, or to, the stator structures to inner stators

Description

本発明は、電気自動車に搭載される電動機の突極集中巻きステータに関する。
従来、図13に示すように、接続端子144がリードフレーム142に固定された複数相の環状のバスリング141U,141V,141Wを集配電部材収容部132b内に装着し、各リードフレーム142とステータコイル134とを接続端子144を介して接続することにより、所望の出力を確保しつつ、回転電機を小型化する技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
この特許文献1に記載の回転電機のステータ101では、集配電部材収容部132b内に装着した互いに固定部材145で固定された集配電部材113のバスリング141U,141V,141Wとステータコイル134とを接続端子144を介して接続した後、集配電部材113(リードフレーム142、固定部材145、接続端子144)が収容された集配電部材収容132b内に、絶縁性の樹脂材を充填して組付けられている。
特許第4465395号公報
しかしながら、特許文献1に記載の回転電機のステータ101では、接続のためにリードフレーム142、固定部材145、接続端子144などの多くの集配電部材113が必要であった。また、円環状の集配電部材収容部132b内に絶縁性樹脂材を充填するため、絶縁性樹脂量が多く、製作に多くの工数と費用を要する問題があり、改善の余地があった。
本発明は、前述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、接続に要する部品点数、及び絶縁樹脂量を削減可能な電動機の突極集中巻きステータを提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、
周方向に所定の間隔で配置され放射状に突出する複数のティース(例えば、後述の実施形態におけるティース11b)を有する円環状のステータコア(例えば、後述の実施形態におけるステータコア11)と、
周方向に隣り合う前記ティースにおいて互いに異相となるように前記ティースに巻回される複数のコイル(例えば、後述の実施形態におけるコイル13)と、を備える電動機の突極集中巻きステータ(例えば、後述の実施形態における突極集中巻きステータ10)であって、
前記複数のコイルは、前記ステータの軸方向一端側の径方向外側寄りに位置する第1巻き端(例えば、後述の実施形態における第1巻き端41)と、前記ステータの軸方向一端側の径方向内側寄りに位置する第2巻き端(例えば、後述の実施形態における第2巻き端42)とを有し、
前記第1巻き端と前記第2巻き端の少なくとも一方が異相となるコイルを周方向に跨いで延びており、
周方向に隣り合う同相のコイルの一方のコイルの前記第1巻き端の端部(例えば、後述の実施形態における端部41a)と、他方のコイルの前記第2巻き端の端部(例えば、後述の実施形態における端部42a)とが他の配電部材を用いることなく直接接合されて接合部(例えば、後述の実施形態における接合部14a)をなし、
前記接合部は、絶縁材(例えば、後述の実施形態における絶縁材50)で覆われ
前記コイルは、前記ティースに装着されるインシュレータ(例えば、後述の実施形態におけるインシュレータ12)に巻回され、
前記接合部は、前記絶縁材によって前記インシュレータに固定されることを特徴とする。
請求項に係る発明は、請求項の構成に加えて、
前記インシュレータは、前記コイルが巻回される胴部(例えば、後述の実施形態における胴部24)と、前記胴部に対して軸方向一端側に突出して形成される鍔部(例えば、後述の実施形態における鍔部25)と、を備え、
前記鍔部は、軸方向一端側の端部に溝(例えば、後述の実施形態における溝28、29)を有し、
前記接合部は、前記溝から突出した前記第1巻き端の端部と前記第2巻き端の端部とを直接接合することで形成され、前記絶縁材によって前記インシュレータの鍔部に固定されることを特徴とする。
請求項に係る発明は、請求項1又は2の構成に加えて、
前記接合部の表面は、凹凸を有することを特徴とする。
請求項に係る発明は、請求項1からのいずれかの構成に加えて、
前記第1巻き端の端部及び前記第2巻き端の端部は、前記接合部よりもさらに先端において接合されていない非接合部(例えば、後述の実施形態における非接合部14b)を有し、
前記非接合部は、前記接合部に対して湾曲しており、
前記接合部及び前記非接合部は、前記絶縁材によって覆われることを特徴とする。
請求項に係る発明は、請求項1からのいずれかの構成に加えて、
前記ステータコアは、円環部(例えば、後述の実施形態における円環部11a)と、前記円環部から放射状に突出形成される前記複数のティースとが、一体に形成されることを特徴とする。
請求項に係る発明は、請求項1からのいずれかの構成に加えて、
前記複数のティースは、円環部から径方向外側に突出して形成されることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、配電部材を用いることなく、第1及び第2巻き端の端部を直接接合することにより、部品点数を削減することができ、製造コストを低減することができる。また、接合部を絶縁材で覆うことにより絶縁材の量を低減しつつ絶縁性を確保することができる。
また、接合部の絶縁性を向上させ、且つ接合部の振動や振動による巻線の浮き上がりを抑制することができ、巻線の損傷を抑制することができる。
請求項の発明によれば、接合部及び絶縁材が、ティースに対して軸方向にずれた位置に固定されるため、ステータに対向して配置されるロータの配置位置が、接合部及び絶縁材によって制限を受けることが抑制されて、ロータの配置位置の自由度が向上する。
請求項の発明によれば、接合部と絶縁材との摩擦力が高くなり、絶縁材の接合部からの抜け落ちを防止することができ、接合部の絶縁性をより確実にすることができる。
請求項の発明によれば、絶縁材が接合部からの抜け落ちることを防止することができ、接合部の絶縁性をより確実にすることができる。
請求項の発明によれば、ステータコアを分割して構成していないため、ステータコアの分割部からの漏れ磁束が発生することがなく、損失を低減することができ、モータ性能が向上する。
請求項の発明によれば、ステータコアの径方向外側からティースにコイルを装着することができ、ステータの製作が容易となって生産性が向上する。
本発明の電動機の縦断面図である。 図1におけるステータの正面図である。 ステータコアの正面図である。 インシュレータの斜視図である。 (a)はインシュレータに巻線が巻回された第1のコイルの斜視図であり、(b)はインシュレータに巻線が巻回された第2のコイルの斜視図である。 コイル巻線の接合部を示す拡大斜視図である。 コイル巻線の端部同士が超音波溶接される状態を示す拡大斜視図である。 絶縁材固定用治具の斜視図である。 絶縁材固定用治具によってコイル巻線の端部が絶縁材でインシュレータに固定される状態を示す要部斜視図である。 接合部の拡大斜視図である。 (a)は接合部先端側の非接合部が湾曲形成される状態、(b)は接合部及び非接合部が絶縁材で固定される状態を示す斜視図である。 突極集中巻きステータの製造工程を示すフローチャートである。 従来の特許文献1に記載の突極集中巻きステータの分解斜視図である。
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に基づいて説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明の電動機の縦断面図である。図1に示すように、本実施形態の電動機は、3相8極対の外転型電動機1であり、軸心Oを中心として、モータハウジング2にボルト3により固定されたステータ10と、ステータ10の径方向外側に僅かな隙間を介して配置される円環状のロータ6とを備える。
ロータ6は、電磁鋼板が積層されてなるロータコア6aに磁石6bが埋め込まれてなり、略円環形状を有する。ロータ6は、縁付円盤状のアーム部材5の縁部内周面5aに固定されており、モータハウジング2に内嵌する玉軸受7、7によって回転自在に支持された回転軸8に一体回転可能に固定されている。ロータ6は、ステータ10に発生させる回転磁界によって回転駆動される。回転軸8アーム部材5とステータ10の間には、回転軸8の磁極位置を検出するレゾルバ9が配設されている。
ステータ10は、図2および図3に示すように、ステータコア11と、複数(本実施形態では24個)のコイル13(13u、13v、13w)とを備える。ステータコア11は、複数の電磁鋼板がステータ10の軸方向、即ち、図3において紙面と垂直方向に積層されて構成され、円環部11aから半径方向外側に向かって放射状に突出形成され、周方向に並ぶ複数(24個)のティース11bを有し、全体として略円環形状を有する。ステータコア11の円環部11aの内周側には、ボルト穴17をそれぞれ有する複数(本実施形態では6個)の凸部11cが形成されている。このボルト穴17に挿通されるボルト3によりステータ10がモータハウジング2に固定される(図1参照)。
コイル13は、所定本数の導線からなる巻線(本実施形態では、2本の導線からなる束線(パラ巻線)であり、以下束線と呼ぶ。)14を、絶縁特性を有する合成樹脂などで形成されたインシュレータ12を介してステータコア11のそれぞれのティース11bの周囲に突極集中巻きによって巻回することで形成される。
コイル13は、それぞれ8個ずつのU相、V相及びW相の3相のコイルからなり、U相コイル13u、V相コイル13v、及びW相コイル13wが、時計方向にこの順で配置されてティース11bに巻回されている。即ち、他相のコイル13(例えば、V相コイル13v、及びW相コイル13w)を挟んで配置される同相のコイル13(例えば、U相コイル13u)同士は、他相のコイル13を跨いで配索される渡り部14Tにより接続されている。
図4に示すように、インシュレータ12は、束線14が巻回される胴部24と、該胴部24の径方向両端部に設けられた外周側鍔部25及び内周側鍔部26と、を有する。胴部24は、ステータ10の軸方向に向いて対向する壁20,21及びステータ10の周方向に向いて対向する壁22、23によって、径方向に貫通する角穴24aを有して断面矩形の筒状に形成される。角穴24aの大きさは、ステータコア11のティース11bより僅かに大きく、ティース11bが挿通可能である。壁22、23には、束線14を巻回する際、束線14を位置決めするための複数の凹溝27が、角穴24aの軸芯に対して直交する方向に設けられている。
外周側鍔部25の壁20側の端部には、周方向に離間して一対の略U字型の溝28、29が形成されている。また、内周側鍔部26の軸方向一端側部分(壁20側)は、軸方向から見て、周方向中間部から周方向両端面に向かって徐々に肉厚に形成されている。内周側鍔部26の周方向両端面と径方向外側面との隅部には、軸方向一端側に突出する略三角柱状の内側巻線支持部31、32が設けられている。また、内周側鍔部26の軸方向一端側部分には、周方向中間部から周方向両端面に向かうにつれて径方向内側に傾斜する傾斜面33、34が形成されており、この傾斜面33、34は、内側巻線支持部31、32の径方向内向き傾斜面31a、32aと対向して溝部35、36を形成する。
さらに、内周側鍔部26の軸方向一端側部分と、壁20との境界部分には、周方向他端面側(図4において右側端面)から周方向一端面側(図4において左側端面)へと壁20に沿って最初に巻回される束線14を案内する、壁20に対して傾斜した案内部37が形成されており、また、案内部37には、溝部35から胴部24へ向かう束線14を軸方向に案内する段部37aが形成される。
コイル13は、インシュレータ12の胴部24の周囲に束線14が複数回に亘って巻回されて形成される。なお、本実施形態ではインシュレータ12への巻き方が異なる2種類のコイル13を有する。コイル13は、図5(a)及び(b)に示すように、インシュレータ12の胴部24に巻回されたコイル13の第1巻き端41が、胴部24の径方向外側寄りに位置し、第2巻き端42が胴部24の径方向内側から異相となるコイル13を跨いで径方向外側に延びる。第1のコイル13は、図5(a)に示すように、第1巻き端41が、図中左側の溝29に挿入され、その端部41aが外周側鍔部25から径方向外側に僅かに突出するようにその長さが設定される。また、第1のコイル13は、第2巻き端42が、径方向内向き傾斜面33に軸方向に並ぶようにして溝部35を斜め右下方に通過し内側巻線支持部31に係止される。この内側巻線支持部31から先は、図2に示すように径方向外側に延びてその端部42aが周方向に隣り合う同相のコイル13の第1巻き端41の端部41aに溝29の径方向外側において接合されるため、異相となるコイル13を跨ぐ渡り部14T分に加えて端部42aが外周側鍔部25から径方向外側に僅かに突出するようにその長さが設定される。
また、図5(b)に示すように、第2のコイル13は、第1巻き端41が、図中右側の溝28に挿入され、その端部41aが外周側鍔部25から径方向外側に僅かに突出するようにその長さが設定される。また、第2のコイル13は、第2巻き端42が、内側巻線支持部32に巻き掛けられて径方向内向き傾斜面34に軸方向に並ぶようにして溝部36を斜め左下方に延びる。この内側巻線支持部32から先は、図2に示すように径方向外側に延びてその端部42aが周方向に隣り合う同相のコイル13の第1巻き端41の端部41aに溝28の径方向外側において接合されるため、異相となるコイル13を跨ぐ渡り部14T分に加えて端部42aが外周側鍔部25から径方向外側に僅かに突出するようにその長さが設定される。
図2に戻り、各相8個ずつのコイル13(U相、V相及びW相コイル13u、13v、13w)は、それぞれステータコア11の半周分に相当する4個ずつ、2つのコイル群18(18u、18v、18w)に分けられている。即ち、ステータ10に対して左方向回りに形成されるコイル群18(図2中、境界線Pの左側に位置するコイル群)のコイル13は、第1のコイル13から構成され、ステータ10に対して右回りに形成されるコイル群18(図2中、境界線Pの右側に位置するコイル群)のコイル13は、第2のコイル13から構成されている。
但し、図2に示す実施形態においては、ステータ10に対して右回りに形成されるコイル群18の第2のコイル13の内、後述する中性点に接続される3個のコイル13(13u、13v、13w)は、中性点との接続を容易にするため、第1巻き端41が、溝29に挿入されてその端部41aが上方に導出している。仮にこの3個のコイル13を第3のコイル13と称する。なお、ステータ10に対して右回りに形成されるコイル群18の全てのコイル13を、第2のコイル13で構成するようにしてもよい。この場合、中性点との接続が僅かに異なる。
図2において、境界線Pの両側に最も近接して配置された同相の一対のコイル13から導出される束線14、具体的には、ステータ10に対して左回りに形成されるU相コイル群18uの第1のU相コイル13u、及びステータ10に対して右回りに形成されるU相コイル群18uの第2のU相コイル13uの、それぞれの第2巻き端42の端部42aが、U相接続端子15uに接続されている。
同様に、境界線Pの両側に最も近接して配置された一対のV相コイル13vの第2巻き端42の端部42aがV相接続端子15vに接続され、一対のW相コイル13wの第2巻き端42の端部42aがW相接続端子15wに接続されている。
また、左方向回りに形成されるコイル群18と右方向回りに形成されるコイル群18とが出会う位置、即ち、各相の接続端子15(U相、V相及びW相接続端子15u、15v、15w)の反対側で、境界線Pを挟んで両側に配置された各相一対、6個のコイル13の第1巻き端41の端部41aは、隣り合うコイル13の端部41a同士が、それぞれ接続線40によって接続されて、中性点を構成する。
更に、左方向回りに形成されるコイル群18の各第1のコイル13の第2巻き端42は、インシュレータ12の溝部35を通って隣り合うコイル13の溝部36に挿入されて係止され、その端部42aが、周方向に隣り合う同相コイルの外周側鍔部25の径方向外側に延びる第1巻き端41の端部41aに接合されている。
また、右方向回りに形成されるコイル群18のコイル13も同様に、各第2のコイル13の第2巻き端42は、インシュレータ12の溝部36を通って隣り合うコイル13の溝部35に挿入されて係止され、その端部42aが、周方向に隣り合う同相コイルの外周側鍔部25の径方向外側に延びる第1巻き端41の端部41aに接合されている。図6も参照して、第1巻き端41の端部41aと第2巻き端42の端部42aの接合部14aは、絶縁材50によって覆われてインシュレータ12に固定されている。
次に、図7から図12を参照して、ステータ10の製作手順について説明する。図12に示すように、まず、ステップS1で、24個のそれぞれのインシュレータ12に束線14を巻回して独立したコイル13を作成する。24個のコイル13の内、ステータ10に対して左回りに形成される12個のコイル13は、先に説明した第1のコイル13の巻き方で巻回し、ステータ10に対して右回りに形成されるコイルの内、9個のコイル13は、第2のコイル13の巻き方で巻回し、中性点に接続される3個のコイル13は、第1巻き端41から延びる束線14の端部41aが溝29に挿通する第3のコイル13の巻き方で巻回する。
次いで、ステップS2で、第1のコイル13が巻回された12個のインシュレータ12を、ステータコア11上に想定した境界線P(図2参照)の左側のティース11bに左回りに順次装着する。そして、第2のコイル13が巻回された9個のインシュレータ12を、ステータコア11上に想定した境界線Pの右側のティース11bに、右回りに順次装着し、更に、第3のコイル13が巻回された残り3個のインシュレータ12を、第2のコイル13に続けて右回りに順次装着する。各コイル13は、互いに独立してインシュレータ12に巻回されているので、ティース11bへの挿入が容易であり、生産性が高い。
ステップS3で、渡り部14Tを成形しながら配索する。具体的には、図2を参照して、ステータ10に対して左方向回りに形成される第1のコイル13の第2巻き端42を、隣り合うインシュレータ12の溝部36に挿通して成形し、更に、端部42aを周方向に隣り合う同相コイルのインシュレータ12の左側の溝29に挿入する。これにより、渡り部14Tが成形される。また、同相コイル(例えば、U相コイル13u)の一方のコイル13の第1巻き端41の端部41aと、他方のコイル13の第2巻き端42の端部42aとが、溝29中で揃えられる。
同様に、ステータ10に対して右方向回りに形成される第2のコイル13の第2巻き端42を、隣り合うコイル13の溝部35に挿通して成形し、更に、端部42aを周方向に隣り合う同相コイルのインシュレータ12の右側の溝28に挿入する。これにより、渡り部14Tが成形される。また、同相コイル(例えば、U相コイル13u)の一方のコイル13の第1巻き端41の端部41aと、他方のコイル13の第2巻き端42の端部42aとが、溝28中で揃えられる。
更に、各相の接続端子15の反対側に配置される6個のコイル13、即ち、中性点に接続される3個ずつの第1及び第3のコイル13のそれぞれの第1巻き端41の端部41aの内、隣り合うコイル13の端部41a間に、この端部41a同士を接続するように、略コの字型に成形した接続線40を配置する。
次いで、図7に示すように、ステップS4で、溝28、29中で揃えられた束線14の端部41a、42a、及び接続線40を、例えば、超音波溶接装置の一対のチップ51で狭持し、超音波を印加して接合する。なお、束線14の溶着される部分の絶縁被膜は、接合に先だって剥離される。
また、束線14を狭持するチップ51の把持面51aを凹凸形状に形成しておくことにより、図10に示すように、束線14の接合部14aの表面を凹凸状に形成することが好ましい。これにより、後述するように、接合部14aを絶縁材50で覆ったとき、接合部14aと絶縁材50との剥離強度が向上して、振動などによる絶縁材50の剥離が防止され、絶縁性が向上する。
接合部14aと絶縁材50との剥離強度を向上させる手段としては、図11に示すように、束線14の接合部14aの先端(非接合部)14bを、互いに離間する方向に開くように湾曲(屈曲)成形することもできる。そして、接合部14aを、先端(非接合部)14bと共に絶縁材50で覆うことにより、剥離強度が向上する。先端14bを屈曲成形するタイミングは、接合部14a及び先端14bを絶縁材50で覆う前であれば特に限定されず、接合部14aの接合前であっても、接合後であってもよい。
更に、ステップS5で、境界線Pの両側に最も近接して配置された同相の一対のコイル13の第2巻き端42の端部42aに、各相の接続端子15(15u、15v、15w)を接合する。
そして、ステップS6で、コイル13に通電して接合部14aを更に固定(通電自己融着)した後、ステップS7で、接合部14aの絶縁処理を行う。具体的には、図8に示すように、ステータ10から径方向外側に突出する第1及び第2巻き端41、42の端部41a、42aに対応して複数(本実施形態では24個)の溝61が形成された環状の絶縁処理治具60を用い、各溝61に第1及び第2巻き端41、42の端部41a、42a(接合部14a)を挿入してセットする。そして、図9に示すように、溝61中に絶縁材50である粉末ワニスを充填し、炉内で焼成することにより、粉末ワニスを固化させて接合部14aを絶縁材50で覆い、インシュレータ12の外周側鍔部25に固定して絶縁処理する。
上記したように、本実施形態の電動機の突極集中巻きステータ10によれば、突極集中巻きステータ10の複数のコイル13は、ステータ10の軸方向一端側の径方向外側寄りに位置する第1巻き端41と、軸方向一端側の径方向内側寄りに位置する第2巻き端42とを有し、第2巻き端42が異相となるコイル13を周方向に跨いで延びており、周方向に隣り合う同相のコイル13の一方のコイル13の第1巻き端41の端部41aと、他方のコイル13の第2巻き端42の端部42aとが直接接合される接合部14aが、絶縁材50で覆われるので、配電部材を用いることなく、第1及び第2巻き端41、42の端部同士41a、42aを直接接合して部品点数を削減することができ、コストを低減することができる。また、接合部14aを絶縁材50で覆うことにより絶縁材50の量を低減しつつ絶縁性を確保することができる。なお、第1巻き端41を異相となるコイル13を周方向に跨いで延びるように構成してもよい。
また、接合部14aは、ティース11bに装着されるインシュレータ12に、絶縁材50によって固定されるので、接合部14aの絶縁性を向上させ、且つ接合部14aの振動や振動による巻線14の浮き上がりを抑制することができ、巻線14の損傷を抑制することができる。
更に、インシュレータ12は、コイル13が巻回される胴部24と、胴部24に対して回転軸方向に突出して形成され、回転軸方向端部に溝28、29を有る鍔部25と、を備え、接合部14aは、溝28、29から突出した第1巻き端41の端部41aと第2巻き端42の端部42aとを直接接合することで形成され、絶縁材50によってインシュレータ12の鍔部25に固定されるので、接合部14a及び絶縁材50を、ティース11bに対して軸方向にずれた位置に固定することができ、ステータ10に対向して配置されるロータ6の配置位置が、接合部14a及び絶縁材50によって受ける制限を抑制して、ロータ6の配置位置の自由度が向上する。
また、接合部14aの表面は、凹凸を有するので、接合部14aと絶縁材50との摩擦力が高くなり、絶縁材50の接合部14aからの抜け落ちを防止することができ、接合部14aの絶縁性をより確実にすることができる。
更にまた、第1及び前記第2巻き端41、42の端部41a、42aは、接合部14aよりも先端において接合されていない非接合部14bを有してよい。そして、非接合部14bを接合部14aに対して湾曲させ、接合部14a及び非接合部14bを絶縁材50で覆うことにより、絶縁材50が接合部14aからの抜け落ちることを防止することができ、接合部14aの絶縁性をより確実にすることができる。
また、ステータコア11は、円環部11aと、円環部11aから放射状に突出形成される複数のティース11bとが、一体に形成されるので、ステータコア11を分割して構成しておらず、ステータコア11の分割部からの漏れ磁束が発生することがない。従って、損失を低減することができ、モータ性能が向上する。
更に、複数のティース11bは、円環部11aから径方向外側に突出して形成されるので、ステータコア11の径方向外側からティース11bにコイル13を装着することができ、ステータ10の製作が容易となって生産性が向上する。
尚、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。上記説明では、外転型電動機の突極集中巻きステータについて説明したが、本発明はこれに限定されるものでなく、複数のティースがステータコアの円環部から径方向内側に突出して形成される内転型電動機のステータ、分割コアからなるステータなど、他の形式のステータにも同様に適用することができる。また、インシュレータ12の代わりに絶縁紙などを介在させてもよい。
1 電動機
10 ステータ(突極集中巻きステータ)
11 ステータコア
11a 円環部
11b ティース
12 インシュレータ
13 コイル
14 束線
14a 接合部
14b 先端(非接合部)
24 胴部
25 外周側鍔部(鍔部)
28、29 溝
41 第1巻き端
41a 端部
42 第2巻き端
42a 端部
50 絶縁材

Claims (6)

  1. 周方向に所定の間隔で配置され放射状に突出する複数のティースを有する円環状のステータコアと、
    周方向に隣り合う前記ティースにおいて互いに異相となるように前記ティースに巻回される複数のコイルと、を備える電動機の突極集中巻きステータであって、
    前記複数のコイルは、前記ステータの軸方向一端側の径方向外側寄りに位置する第1巻き端と、前記ステータの軸方向一端側の径方向内側寄りに位置する第2巻き端とを有し、
    前記第1巻き端と前記第2巻き端の少なくとも一方が異相となるコイルを周方向に跨いで延びており、
    周方向に隣り合う同相のコイルの一方の前記第1巻き端の端部と、他方の前記第2巻き端の端部とが他の配電部材を用いることなく直接接合されて接合部をなし、
    前記接合部は、絶縁材で覆われ
    前記コイルは、前記ティースに装着されるインシュレータに巻回され、
    前記接合部は、前記絶縁材によって前記インシュレータに固定されることを特徴とする電動機の突極集中巻きステータ。
  2. 前記インシュレータは、前記コイルが巻回される胴部と、前記胴部に対して軸方向一端側に突出して形成される鍔部と、を備え、
    前記鍔部は、軸方向一端側の端部に溝を有し、
    前記接合部は、前記溝から突出した前記第1巻き端の端部と前記第2巻き端の端部とを直接接合することで形成され、前記絶縁材によって前記インシュレータの鍔部に固定されることを特徴とする請求項に記載の電動機の突極集中巻きステータ。
  3. 前記接合部の表面は、凹凸を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の電動機の突極集中巻きステータ。
  4. 前記第1巻き端の端部及び前記第2巻き端の端部は、前記接合部よりもさらに先端において接合されていない非接合部を有し、
    前記非接合部は、前記接合部に対して湾曲しており、
    前記接合部及び前記非接合部は、前記絶縁材によって覆われることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の電動機の突極集中巻きステータ。
  5. 前記ステータコアは、円環部と、前記円環部から放射状に突出形成される前記複数のティースとが、一体に形成されることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の電動機の突極集中巻きステータ。
  6. 前記複数のティースは、円環部から径方向外側に突出して形成されることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の電動機の突極集中巻きステータ。
JP2010245628A 2010-11-01 2010-11-01 電動機の突極集中巻きステータ Expired - Fee Related JP5318072B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010245628A JP5318072B2 (ja) 2010-11-01 2010-11-01 電動機の突極集中巻きステータ
US13/283,584 US8587176B2 (en) 2010-11-01 2011-10-28 Salient pole concentrated winding stator for electric motor

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010245628A JP5318072B2 (ja) 2010-11-01 2010-11-01 電動機の突極集中巻きステータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012100426A JP2012100426A (ja) 2012-05-24
JP5318072B2 true JP5318072B2 (ja) 2013-10-16

Family

ID=45995914

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010245628A Expired - Fee Related JP5318072B2 (ja) 2010-11-01 2010-11-01 電動機の突極集中巻きステータ

Country Status (2)

Country Link
US (1) US8587176B2 (ja)
JP (1) JP5318072B2 (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5766546B2 (ja) * 2011-08-17 2015-08-19 三菱重工業株式会社 三相交流モータ
US9331541B2 (en) * 2013-07-01 2016-05-03 Asia Vital Components Co., Ltd. Motor structure
DE102014210700A1 (de) * 2014-06-05 2015-12-17 Zf Friedrichshafen Ag Zahnspule für einen Stator einer elektrischen Maschine
JP6343567B2 (ja) * 2015-01-13 2018-06-13 ミネベアミツミ株式会社 モータシャフト、モータ及びモータ構造体
JP5988005B1 (ja) * 2015-04-16 2016-09-07 ダイキン工業株式会社 固定子、および、それを有するモータおよび圧縮機
JP2017118671A (ja) * 2015-12-24 2017-06-29 アイシン精機株式会社 回転電機
US11404930B2 (en) 2017-09-20 2022-08-02 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Insulator, and stator and motor comprising same
JP2019134611A (ja) * 2018-01-31 2019-08-08 トヨタ自動車株式会社 回転電機のコイル
CN112787449B (zh) * 2019-11-04 2022-06-21 上海海立电器有限公司 定子组件和永磁同步电机
DE102020118944A1 (de) 2020-07-17 2022-01-20 Audi Aktiengesellschaft Sternscheibe für einen Rotor einer fremderregten Synchronmaschine
DE102021103722A1 (de) 2021-02-17 2022-08-18 Nidec Motors & Actuators (Germany) Gmbh Stator eines bürstenlosen Elektromotors
DE102021208183A1 (de) 2021-07-29 2023-02-02 Valeo Eautomotive Germany Gmbh Stator für eine elektrische Maschine, Verfahren zur Herstellung eines Stators elektrische Maschine für ein Fahrzeug und Verfahren zum Betreiben einer elektrischen Maschine

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001193715A (ja) * 2000-01-12 2001-07-17 Nissan Motor Co Ltd ワーク接合方法
JP2003079079A (ja) * 2001-09-03 2003-03-14 Honda Motor Co Ltd 回転電機の集配電リング
US7026739B2 (en) * 2003-05-23 2006-04-11 Honda Motor Co., Ltd Stator and insulating bobbin and a manufacturing method of the stator
JP2005057931A (ja) * 2003-08-06 2005-03-03 Honda Motor Co Ltd ステータ
JP2007110797A (ja) * 2005-10-12 2007-04-26 Honda Motor Co Ltd ステータにおける給電線とターミナルの接続構造、および接合装置
JP2008193889A (ja) * 2007-01-09 2008-08-21 Asmo Co Ltd モータ
JP2008312290A (ja) * 2007-06-12 2008-12-25 Toyota Motor Corp 回転電機
JP5094505B2 (ja) * 2008-03-28 2012-12-12 三洋電機株式会社 電動機
JP4465395B2 (ja) 2008-04-15 2010-05-19 本田技研工業株式会社 回転電機の集配電リング
JP5463663B2 (ja) * 2008-12-15 2014-04-09 トヨタ自動車株式会社 固定子構造及び固定子製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
US8587176B2 (en) 2013-11-19
JP2012100426A (ja) 2012-05-24
US20120104893A1 (en) 2012-05-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5318072B2 (ja) 電動機の突極集中巻きステータ
JP5635470B2 (ja) 回転電機および回転電機の製造方法
EP2639933B1 (en) Dynamo-electric machine
JP5687048B2 (ja) バスバー装置、ステータ、ブラシレスモータ及びバスバー装置の製造方法
JP5140389B2 (ja) 回転電機用の固定子、及びこれを用いた回転電機
WO2018142845A1 (ja) ステータの製造方法、モータ
US20110241461A1 (en) Stator for electric rotating machine
WO2012090792A1 (ja) 回転電機
EP3285369B1 (en) Stator and electromotive machine
JP5929715B2 (ja) 集配電リング及び電動機
US20180351427A1 (en) Stator coil, method for manufacturing stator, and rotating electrical machine
JP5019960B2 (ja) モータ及びモータの製造方法
JPWO2005027314A1 (ja) 巻線コイルの組付治具、組付方法及び組付装置
US20180115211A1 (en) Rotary electric machine
JP7468538B2 (ja) ステータおよびモータ
JP2010239739A (ja) 相間絶縁シート
JP2014011901A (ja) ステータ、モータおよびステータの製造方法
JP2012105372A (ja) 外転型の電動機
JP5481351B2 (ja) 外転型の電動機
JP6009519B2 (ja) 回転電機および回転電機の製造方法
JP5965207B2 (ja) モータのステータ
JP2010142019A (ja) 回転電機の多相波巻き巻線およびその製造方法
WO2014157621A1 (ja) ステータの構造
JP4626030B2 (ja) 回転電機及びその製造方法
JP7365971B2 (ja) 回転電機のコイル巻線方法及びコイル巻装用治具

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121016

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121023

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121210

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130611

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130709

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5318072

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees